JP6745075B2 - 発泡性樹脂組成物、発泡体、及び同軸ケーブル - Google Patents
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Description
を含む、発泡性樹脂組成物である。
上記(α)ポリオレフィン系樹脂は、
(A)下記特性(イ)、及び(ロ)を満たすプロピレン系重合体 10〜50質量%;
(B)下記特性(イ)、及び(ハ)を満たすプロピレン系重合体 30〜70質量%;及び
(C)低密度ポリエチレン系重合体 5〜40質量%;からなる。
ここで上記成分(A)、(B)、及び(C)の合計は100質量%であり、
上記成分(A)、及び(B)の合計は60〜95質量%である。
(イ)メルトマスフローレートが1〜15g/10分である。
(ロ)下記式(1)を満たす。
式(1) MT×MFR ≧ 20g2/10分
ここでMTは溶融張力、MFRはメルトマスフローレートである。
(ハ)下記式(2)を満たす。
式(2) MT×MFR < 20g2/10分
ここでMTは溶融張力、MFRはメルトマスフローレートである。
上記成分(A)は、溶融張力の高いプロピレン系重合体であり、下記特性(イ)、及び(ロ)を満たす。なお上記成分(A)が溶融張力の高いプロピレン系重合体であるとは、下記特性(ロ)を満たすという意味である。
(イ)メルトフローレートが1〜15g/10分である。
(ロ)下記式(1)を満たす。
式(1) MT×MFR ≧ 20g2/10分
ここでMTは溶融張力、MFRはメルトマスフローレートである。
上記成分(B)は、下記特性(イ)、及び(ハ)を満たすプロピレン系重合体である。上記成分(B)は、耐ハンダ性、及び押出成形性を良好にする働きをする。
(イ)メルトマスフローレートが1〜15g/10分である。
(ハ)下記式(2)を満たす。
式(2) MT×MFR < 20g2/10分
ここでMTは溶融張力、MFRはメルトマスフローレートである。
上記成分(C)は、密度(JIS K7112:1999に準拠し、水中置換法で測定。)が、通常945Kg/m3以下、好ましくは940Kg/m3以下、より好ましくは860〜930Kg/m3、更に好ましくは860〜925Kg/m3のポリエチレン系重合体である。上記成分(C)は、耐キンク性、押出成形性、及び成形品の外観を良好するに働きをする。
上記成分(β)は、化学発泡剤であり、常温で液体又は固体であって、加熱により分解して気体を発生する物質である。上記成分(β)は、好ましくは、その分解温度が上記成分(A)や上記成分(B)の融点よりも高い温度である化学発泡剤である。
本発明の発泡性樹脂組成物は、上記成分(A)〜(C)、(β)、及び所望により用いる任意成分を、任意の溶融混練機を使用して溶融混練することにより;好ましくは、上記成分(β)の熱分解を抑制し、かつ上記成分(β)を組成物中に均一に分散させる観点から、上記成分(A)〜(C)の中で最も融点の高い成分の融点以上、上記成分(β)の分解温度未満の温度で溶融混練することにより;より好ましくは上記融点よりも5℃高い温度以上、上記成分(β)の分解温度よりも5℃低い温度以下の温度で溶融混練することにより;得ることができる。
本発明の発泡体は、本発明の発泡性樹脂組成物を成形・発泡させたものである。本発明の発泡体を得る方法は特に制限されない。本発明の発泡体を得る方法としては、例えば、任意の押出機と任意のダイスを備える装置を使用し、本発明の発泡性樹脂組成物を上記成分(β)の分解温度以上の温度で溶融・押出する方法をあげることができる。また、発泡性樹脂組成物を製造する工程と発泡体を成形する工程を連続して行ってもよい。
本発明の同軸ケーブルは、本発明の発泡体を含むケーブルである。典型的には、本発明の発泡体により導体が絶縁被覆されたケーブルであるが、これに限定されない。本発明の発泡体をシースや介在として含むケーブルであってもよい。本発明の発泡体により導体を絶縁被覆する方法は特に制限されない。本発明の発泡体により導体を絶縁被覆する方法としては、例えば、任意の押出機と任意のダイスを備えるケーブル成形装置を使用し、本発明の発泡性樹脂組成物を、任意の導体の周囲に、上記成分(β)の分解温度以上の温度で溶融・押出して被覆する方法をあげることができる。
(1)発泡性:
(1−1)発泡倍率:
未発泡の発泡性樹脂組成物の比重(D0)と、下記(4)押出成形性評価で得た丸棒状発泡体の比重(D1)から、下記式(3)により算出した。5個のサンプルでの平均値を求め、以下の基準で評価した。比重はJIS K7112:1999に準拠し、水中置換法より測定した。
式(3) 発泡倍率(%)=(D0−D1)/D0 ×100
○:発泡倍率35%以上。
△:発泡倍率30%以上、35%未満。
×:発泡倍率30%未満。
(1−2)発泡セル径:
下記(4)押出成形性評価で得た丸棒状発泡体の断面を、走査型電子顕微鏡を使用し、倍率100倍で観察し、画像を得た。上記画像から、無作為に選んだ発泡セル30個の直径(セルが楕円状の場合は長径)を測定し、平均値を算出し、以下の基準で評価した。
○:発泡セル径40μm未満。
△:発泡セル径40μm以上、50μm未満。
×:発泡セル径50μm以上。
下記(4)押出成形性評価で得た丸棒状発泡体から長さ10cmの試験片を採取し、面平行な2枚の平板の間にU字に屈曲させた状態で挟み(図2参照)、キンク(丸棒状発泡体が折れ、ないし座屈すること。)が発生するまで、平板の面平行な状態を保ちつつ50mm/分の速度で間隔を狭めていき、キンクが発生したときの平板の間隔(mm)を測定した。5本のサンプルでの平均値を求め、以下の基準で評価した。
○:間隔15mm未満。
△:間隔15mm以上、20mm未満。
×:間隔20mm以上。
下記(4)押出成形性評価で得た丸棒状発泡体から長さ10cmの試験片を採取し、温度200℃のオーブン内に垂直に吊るし、自重による垂れ落ちが、オーブンのドアを閉めてから20秒間以内に起こるか否かを、オーブンの窓から目視観察した。5本のサンプルについて測定を行い、以下の基準で評価した。ここで自重による垂れ落ちとは、試験片の一部又は全部が、オーブンの床に落下したことを意味する。本試験の耐熱性に優れるものは、耐ハンダ性も良好であると期待できる。
○:垂れ落ちたのは0本。
△:垂れ落ちたのは1〜2本。
×:垂れ落ちたのは3本以上
単軸押出機(φ20mm、L/D=28)とφ3.0mmの丸型ダイスを使用し、スクリュー回転数60rpm、メッシュサイズ#60、シリンダー温度は原料投入口側から傾斜的に170〜210℃、及びダイス温度210℃の成形条件で、丸棒状発泡体を押出成形した。上記で得た丸棒状発泡体を目視観察し、以下の基準で評価した。
(4−1)押出表面外観:
○:成形体表面に肌荒れや溶融ムラはない、又は成形体表面の肌荒れや溶融ムラは僅かである。
△:成形体表面に肌荒れや溶融ムラを認める。但し、実用上は問題ないレベルである。
×:成形体表面に顕著な肌荒れや溶融ムラを認める。実用上問題のあるレベルである。
(4−2)押出形状:
○:成形体断面が真円形を略保持しており、その直径は4mm以上ある。
△:成形体断面は真円形を略保持しているが、その直径は3mm以上4mm未満である、又は成形体断面は僅かに楕円形になっているが、その長径は3mm以上あり、実用上は問題ないレベルである。
×:成形体断面は真円形が大きく崩れており、実用上問題のあるレベルである。
成分(A):
(A−1)日本ポリプロ株式会社の高溶融張力プロピレン系ブロック共重合体「FTS3000(商品名)」。メルトマスフローレート(MFR)10g/10分、溶融張力(MT)3g、MT×MFR 30g2/10分、融点161℃。
(A−2)日本ポリプロ株式会社の高溶融張力プロピレン系ブロック共重合体「FTS6000(商品名)」。メルトマスフローレート(MFR)3g/10分、溶融張力(MT)17g、MT×MFR 51g2/10分、融点161℃。
(B−1)日本ポリプロ株式会社のプロピレン単独重合体「MA3(商品名)」。メルトマスフローレート(MFR)11g/10分、溶融張力(MT)1g、MT×MFR 11g2/10分、融点161℃。
(B−2)株式会社プライムポリマーのプロピレン単独重合体「Y400GP(商品名)」。メルトマスフローレート(MFR)4g/10分、溶融張力(MT)2g、MT×MFR 8g2/10分、融点161℃。
(C−1)ダウ・ケミカル社の直鎖状低密度ポリエチレン「DOWLEX2645G(商品名)」。密度919Kg/m3、メルトマスフローレート 0.9g/10分。
(C−2)宇部丸善ポリエチレン株式会社の高圧法低密度ポリエチレン「UBEC450(製品名)」。密度921Kg/m3、メルトマスフローレート 1.0g/10分。
(C’−1)三井化学株式会社の高密度ポリエチレン「ハイゼックス 5100B(商品名)」。密度947Kg/m3、メルトマスフローレート 0.25g/10分
(β−1)大塚化学株式会社のアゾジカルボンアミド「ユニフォームAZ L−25I(商品名)」。分解温度198℃。
(E−1)チバ・スペシャルティケミカルズ株式会社のヒンダードフェノール系酸化防止剤「イルガノックス1010(商品名)」。
2軸混練押出機を使用し、表1〜3の何れか1に示す配合比の配合物を、ダイス出口樹脂温度170〜190℃の条件で溶融混練し未発泡の発泡性樹脂組成物を得た。上記試験(1)〜(4)を行った。結果を表1〜3の何れか1に示す。
2:発泡絶縁体
3:介在
4:外部導体
5:シース
6:丸棒状発泡体
7:平板
Claims (4)
- (α)ポリオレフィン系樹脂 100質量部;及び
(β)化学発泡剤 0.1〜2.0質量部;
を含む、同軸ケーブル用発泡性樹脂組成物。
上記(α)ポリオレフィン系樹脂は、
(A)下記特性(イ)、及び(ロ)を満たすプロピレン系重合体 10〜50質量%;
(B)下記特性(イ)、及び(ハ)を満たすプロピレン単独重合体 30〜70質量%;及び
(C)低密度ポリエチレン系重合体 5〜35質量%;からなる。
ここで上記成分(A)、(B)、及び(C)の合計は100質量%であり、
上記成分(A)、及び(B)の合計は65〜95質量%である。
(イ)メルトマスフローレートが1〜15g/10分である。
(ロ)下記式(1)を満たす。
式(1) MT×MFR ≧ 20g2/10分
ここでMTは溶融張力、MFRはメルトマスフローレートである。
(ハ)下記式(2)を満たす。
式(2) MT×MFR < 20g2/10分
ここでMTは溶融張力、MFRはメルトマスフローレートである。
- 発泡倍率が30〜60%である請求項1に記載の同軸ケーブル用発泡性樹脂組成物の同軸ケーブル用発泡体:
ここで上記発泡倍率は下記式(3)により算出する;
式(3) 発泡倍率(%)=(D 0 −D 1 )/D 0 ×100
但し、D 0 は未発泡の発泡性樹脂組成物の比重、D 1 は発泡体の比重であり、
上記比重はJIS K7112:1999に準拠し、水中置換法より測定する。
- 発泡セルの平均径が20〜50μmである請求項1に記載の同軸ケーブル用発泡性樹脂組成物の同軸ケーブル用発泡体。
- 請求項2又は3に記載の同軸ケーブル用発泡体を含む同軸ケーブル。
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| JP2016058129A JP6745075B2 (ja) | 2016-03-23 | 2016-03-23 | 発泡性樹脂組成物、発泡体、及び同軸ケーブル |
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