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JP6746341B2 - 固形物輸送管の連結部構造 - Google Patents
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JP6746341B2 - 固形物輸送管の連結部構造 - Google Patents

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この発明は、製鉄所、焼結炉等における原料・材料(例えば、焼結鉱、コークス、石炭、セメント、アスファルト、砕石等)や都市ゴミ等の輸送管におけるその輸送管の連結部の偏摩耗を抑制する構造に関するものである。
近年、製鉄所等における原料・材料や都市ゴミ等の固形物を空気等の流体によって輸送することが行われているが、その固形物と輸送路内面の摩擦、或いはその固形物が輸送路(輸送管)内面に衝突することによってその内面が摩耗することは避けがたい。このため、輸送管のそのような摩耗が生じやすい部分には耐摩耗材が使用されている。
また、その輸送路(管路)は、直線状である場合は少なく、少なからず湾曲部分を有する(図1、図6参照)。その湾曲部分を固形物が通過する際には、その外側内面を固形物が多く通り、その部分の摩耗が激しくなる(偏摩耗する)。例えば、図8に示すように、連結部をなすフランジFの下流側近傍に摩耗によって孔sが生じる。その孔sが生じれば、流体のみならず固形物も吹き出す事故となる。
その孔を生じ難くしたり、補修する手段として、従来から、その孔が生じ易い上記偏摩耗個所を高い耐摩耗性材料としたりする考えがあり、その一つとして、偏摩耗した、又は偏摩耗し易い個所に高耐摩耗性の内張りライナーを有する部材を着脱自在に設けたものがある(特許文献1請求項1〜5、図1等参照)。
特開平9−96396号公報
上記内張りライナー部材はそれなりに有効であるが、管路の一部を欠如したり、その欠如した個所へのライナー部材の組み込みをしたりする等の作業が必要であり、作業時間や工賃等の面からコスト的に問題となっている。
この発明は、以上の実状の下、安価にして偏摩耗を抑制することを課題とする。
上記課題を達成するため、この発明は、偏摩耗が生じる個所は、輸送管路の湾曲部分における連結部(継ぎ目)近傍であることに着目し、その偏摩耗し易い部分をその輸送方向手前(前側)の耐摩耗材からなる舌片でもって被い、その舌片によって摩耗し易い部分に固形物が至らないようにしたのである。
このようにすれば、偏摩耗し易い部分に固形物が至らないため、その部分が偏摩耗することはない。
この発明の具体的な構成としては、複数の輸送管をその端のフランジを介して連結した固形物用輸送管路の湾曲部分における連結部構造において、その湾曲部分の輸送管の偏摩耗し易い部分を輸送方向前側で被う耐摩耗材からなる舌片(邪魔片)を、輸送管の内面に連続するフランジの内側端面にその端面から内側に突出させて設けた構成を採用することができる。
その舌片を耐摩耗材とする手段としては、超硬合金等を使用することが考えられるが、安価な汎用鉄鋼材の上記輸送方向前側面に硬化肉盛り溶接層を形成して耐摩耗材とすることが安価である。
また、その舌片を突出させる構成は種々のものが考えられるが、例えば、その舌片を有するリングを、上記連結部の対向する両フランジ間に介在したり、当該舌片を前記連結部の対向する両フランジの一方に一体に設けたりすることができる。前者の場合、リングも、耐摩耗材で形成されているものとすることができる。また、前記リングの内面全周やフランジの内面全周に硬化肉盛り溶接層を形成することもできる。
さらに、上記舌片は、輸送方向斜め内側に突出する態様とすれば、舌片への摩擦力も減少して舌片の摩耗も抑制される。また、上記連結部の対向する両フランジに連続する輸送管の内面全周に硬化肉盛り溶接層を形成することもできる。
この発明は、以上のように舌片によって偏摩耗しやすい部分に固形物が至ることを抑制したので、簡単な構造でもって偏摩耗を抑制できる。
この発明に係る固形物輸送管の連結部構造の一実施形態の一部切欠き概略正面図 同実施形態の連結部を成すフランジ間に介在されたリングの一例を示し、(a)は平面図、(b)は切断正面図、(c)は要部拡大図 同リングの他例を示し、(a)は平面図、(b)は切断正面図、(c)は要部拡大図 同リングのさらに他例を示し、(a)は平面図、(b)は切断正面図 同リングのさらに各他例を示すそれぞれ平面図 同固形物輸送管の連結部構造の他の実施形態の一部切欠き概略正面図 同実施形態に係るフランジ部を示し、(a)は平面図、(b)は切断正面図 輸送管における偏摩耗部分の部分斜視図
この発明に係る固形物輸送管の連結部構造の一実施形態を、図1、図2に示し、この実施形態は、偏摩耗が生じやすい湾曲部をなす連結部のフランジF、Fの間に、その偏摩耗が生じやすい部分を被う舌片11を有するリング10を介在したものである。その湾曲部の管Pは、正面視、台形状の管部材の所要数を溶接により接続したものである。
リング10は、例えばSS400等の汎用鉄鋼材を使用し、舌片11は、その鉄鋼材11aをリング10の内周縁に溶接aでもって取付け、その鉄鋼材11aの上面全域及びリング10の内周縁との間隙を硬化肉盛り溶接層11bによって被覆又は埋めたものである(図2(c)参照)。
舌片11のリング10の内周縁における長さL、突出長さt及び傾斜角度θは、図8に示す摩耗孔sが生じる部分を経験則によって把握し、その孔sが生じないように適宜に決定する。
このリング10は、フランジF、F間に介在してボルト・ナット締めによって取り付け、その介在した連結部は図1の態様となり、矢印方向から固形物を含有する空気cがこの輸送管路に流通すると、その空気cが舌片11に衝突して空気c内の固形物の移動が阻止されるとともに、その湾曲部において、舌片11によって流路が管路中央に変更され、固形物が偏摩耗し易い部分に至ることを阻止する。このため、偏摩耗は生じにくい。
舌片11が摩耗欠損すれば、リング10ごと交換する。このように、リング10の交換のみによって管路の偏摩耗が抑制されれば、管路全体の寿命を延ばすことができる。
上記リング10は、図3(a)〜(c)に示すように、内周面全域に硬化肉盛り溶接層11bを形成することもできる。また、図4に示すように、汎用鉄鋼材からの切り出し等によって、舌片11をリング本体と一体に形成し、その舌片11の表面に硬化肉盛り溶接層11bを形成したリング10とすることもできる。このとき、同様に、リング内周面全域に硬化肉盛り溶接層11b(同図鎖線部分)を形成することができる。
図5(a)、同(b)に示すように、リング10の上面(輸送方向前側面)にも必要に応じて硬化肉盛り溶接層11bを形成することができる。このとき、硬化肉盛り溶接層11bは、その上面において、輸送管Pの内周面に露出する部分だけ、又はその部分とその部分から少し外側部分だけでも良い。
また、図6、図7に示すように、リング10を設けずに、フランジFに舌片11を一体に設けたものとすることもできる。このとき、舌片11上面(輸送方向前側面)のみならず、フランジFの内周面(同図鎖線部分)、さらにフランジFの上面にも硬化肉盛り溶接層11bを形成することができる。
さらに、上記連結部の対向する両フランジFに連続する輸送管Pの内面全周に硬化肉盛り溶接層11bを形成することもできる。
なお、図4、図5(b)及び図7に示す実施形態において、舌片11は、図6に示すように、下方に屈曲させても良い。また、リング10やフランジFも汎用鉄鋼材ではなく、高Cr合金等の耐摩耗材とすることができる。
このように、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
P 管路(輸送管)
s 偏摩耗孔
c 固形物含有空気(流体)
10 リング
11 舌片
11a 舌片の鉄鋼材
11b 同硬化肉盛り溶接層

Claims (7)

  1. 複数の輸送管(P)をその端のフランジ(F、F)を介して連結した固形物用輸送管路の湾曲部分における連結部構造であって、その湾曲部分の輸送管(P)の外側内面の偏摩耗し易い部分を輸送方向前側で被う耐摩耗材からなる舌片(11)を、前記湾曲部分の輸送管(P)の内面に連続する前記端のフランジ(F)の内側端面にその端面から内側に突出させて設けて、その舌片(11)により、前記固形物が前記湾曲部分の輸送管(P)外側内面に至るのを阻止するようにしたことを特徴とする輸送管路における輸送管の連結部構造。
  2. 上記舌片(11)を有するリング(10)を、上記連結部の対向する両フランジ(F、F)間に介在したことを特徴とする請求項1に記載の輸送管路における輸送管の連結部構造。
  3. 上記舌片(11)は、上記連結部の対向する両フランジ(F)の一方に一体に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の輸送管路における輸送管の連結部構造。
  4. 上記舌片(11)は、上記輸送方向前側面に硬化肉盛り溶接層(11b)を形成して耐摩耗材となっていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載の輸送管路における輸送管の連結部構造。
  5. 上記舌片(11)を有するリング(10)の内面全周に硬化肉盛り溶接層(11b)を形成したことを特徴とする請求項1、2又は4に記載の輸送管路における輸送管の連結部構造。
  6. 上記舌片(11)は、輸送方向斜め内側に突出していることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一つに記載の輸送管路における輸送管の連結部構造。
  7. 上記連結部の対向する両フランジ(F、F)に連続する輸送管(P)の内面全周に硬化肉盛り溶接層を形成したことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一つに記載の輸送管路における輸送管の連結部構造。
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