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JP6747706B2 - 化粧枠 - Google Patents
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本発明は、建物の玄関、窓などの開口部の周りに取り付けられデザイン性を向上させるために用いられる化粧枠に関する。
玄関、窓などの開口部は、目につきやすく建物のデザインの主要部となることが多いことから、開口部周りの装飾として、開口部を囲うように化粧材を取り付けてデザイン性を高めることが行われている。
この化粧枠は、特許文献1(特開2009−243112号公報)に示すように、建物の壁面の開口部の周囲に取付金具を配置し、当該取付金具に細長い縦材及び横材を固定することで取り付けられる。縦材及び横材と取付金具の固定は、嵌め込み構造になっており、固定のためのビスなどが目立たないように取り付け位置が工夫されている。
この化粧枠を構成する縦材及び横材は、耐久性等の観点から、一般に合成樹脂材料やセメント系材料又は金属材料が使用されており、これらの材料を射出成形又は押し出し成形によって成形した後、必要に応じて、表面を印刷して着色や装飾を施している。
特開2009−243112号公報
しかし、特許文献1に記載された化粧枠は、取付金具との係合強度や製造工程などを考慮すると、木材やガラス材料などの他の代替材料は取り扱いにくい。また、装飾も実質的に印刷に限られるため、より高いデザイン性を実現することは困難であった。
したがって、本発明が解決しようとする技術的課題は、建物外壁への固定強度や耐久強度を維持したまま、より高いデザイン性を実現することができる開口部の化粧枠を提供することである。
本発明は、上記技術的課題を解決するために、以下の構成の化粧枠を提供する。
本発明の第1態様によれば、長さ方向に同じ断面形状をなし、端部から長さ方向に伸びる差込溝が設けられた主面を備え、建物の開口縁に沿って配置され、セメント系押出成形体で構成される棒状の枠材と、前記枠材の突き合わせ部分に配置されるコーナー部材とを有する化粧枠であって、
さらに、前記枠材の差込溝に前記枠材の端部から差し込まれる装飾材を備え、
前記装飾材と差込溝は、互いに係合する凹凸に構成された係合部を有し、
前記コーナー部材は、前記装飾材の端部と当接又は近接するように前記突き合わせ部分に配置されることを特徴とする、化粧枠を提供する。

本発明の第2態様によれば、前記装飾材は、前記差込溝と同じ長さ寸法に構成され、枠材の端面と装飾材の端面が同一面となるように構成されていることを特徴とする、第1態様の化粧枠を提供する。
本発明の第3態様によれば、前記枠材は、前記主面に連続して設けられた対向する側壁を有し、断面略コの字状に構成され、
前記側壁の内面に、前記建物の開口周りに取り付けられた固定金具と連結する連結部を備えることを特徴とする、第1又は第2態様の化粧枠を提供する。
本発明の第4態様によれば、前記枠材は、前記差込溝の底面に前記建物への固定用貫通孔を有することを特徴とする、第1又は第2態様の化粧枠を提供する。
本発明の第5態様によれば、前記係合部は、前記差込溝の側壁に設けられる凹溝と、前記装飾材に設けられる突状片で構成されていることを特徴とする、第1から4態様のいずれか1つの化粧枠を提供する。
本発明によれば、建物の開口周りに取り付けられる枠材の主面に枠材とは別部材で構成された装飾材を取り付けることができるため、枠材の固定強度や耐久強度を維持したまま化粧枠のデザイン性を向上させることができる。また、装飾材は、枠材の端部から差し込まれて係合部により固定されるため、脱落の問題がない。また、装飾材は、枠材の突き合わせ部分に設けられるコーナー部材と当接するように構成されるため、差込溝内での移動を防止できる。
また、枠材を建物の開口周りに固定するための固定金具を枠材の側壁の連結部と連結させることで、枠材の取り付け作業を容易にし、枠材の脱落を防止することができる。
さらに、開口周りへの取り付けのための固定用貫通孔を差込溝の底面に設けることで、容易の取り付け作業を確保しつつ、また、装飾材で当該固定用貫通孔を被覆して隠蔽することができる。
なお、上記構成において、差込溝と装飾材との係合は、差込溝の側壁に凹溝を設け、装飾材に当該凹溝に挿入する突状片を設けることで、装飾材の枠材への取り付けを容易かつ確実にすることができる。
本発明の実施形態にかかる化粧枠を建物の外壁開口に取り付けた状態を示す斜視図である。 図1の化粧枠の枠材の突き合わせ部分を示す拡大図である。 図1の化粧枠の枠材と装飾材とを組み合わせた状態を示す斜視図である。 図1の化粧枠と取り付け金具との位置関係を模式的に示す図である。 図1の化粧枠の枠材と装飾材とを組み合わせた状態を示す拡大斜視図である。 図5の枠材の断面図である。 図5の枠材に装飾材を取り付ける状態を示す部分拡大斜視図である。 装飾材の他の例を示す斜視図である。 装飾材の他の例を示す斜視図である。 装飾材の他の例を示す斜視図である。 本発明の実施形態にかかる化粧枠の枠材と装飾材とを組み合わせた状態を示す拡大斜視図である。
以下、本発明の化粧枠について、図面を参照しながら説明する。本実施形態にかかる化粧枠1は、図1に示すように、建物外壁101の開口部102の周囲に設けられる。本実施形態では、建物外壁101の開口部102として、矩形の窓105を例にとって説明する。
化粧枠1は、外壁101の表面に対して突出した状態に取り付けられ、窓周りに立体感のある装飾を施すことができる。また、外壁面に取り付け可能であるため、固定窓や引き違い窓など開口部の種類や形状によらず、例えば、1〜2階の窓など上下方向に連続した窓を一体として囲うように配置することも可能であり、装飾のバリエーションを多様にすることができる。
化粧枠1は、開口部の縁に沿って配置される棒状の枠材2,3と、枠材2,3の突き合わせ部分に設けられるコーナー部材4とを備える。
枠材2,3は、開口部102の縁に沿って立てた状態に取り付けられる縦材2と水平方向に取り付けられる横材3に使用する。縦材2及び横材3は、開口部102の大きさに応じた長さを有する。縦材2及び横材3は、それぞれ開口部側に位置する内縁2a,3a同士が突き合うように、配置され、当該縦材2及び横材3の端部間に形成される空間にコーナー部材4が配置される。
枠材2,3は、図3に示すように、使用時において、装飾材5と組み合わされて使用される。装飾材5は、枠材2,3の主面10に設けられた差込溝12内に取り付けられる部材であり、枠材2,3の主面10を装飾してデザイン性を向上させるために使用される。枠材2,3と装飾材の具体的な構成については、後述する。
枠材2,3及びコーナー部材4は、図4に示すように、外壁101の表面に直接又は下地材を介してビス止めなどの手段によって取り付けられる取り付け金具6に固定されることによって取り付けられる。本実施形態では、矩形の窓の一辺に沿って、それぞれ4つの取り付け金具3を所定の間隔をおいて固定し、その取り付け金具6を隠蔽するように枠材2,3及びコーナー部材4を固定する。
本実施形態にかかる化粧枠1は、図4に示すように、外壁開口部102の周りに取り付け位置の基準となる墨出しを行ない、当該墨出し線に基づいて位置決めし、取り付け金具6を外壁101の表面に固定する。墨出し線の位置は、化粧枠1や窓105のサイズ等に応じて適宜決定すればよく、開口部102の周囲を囲うように行う。
枠材2,3は、長さ方向にほぼ同じ断面形状を有する比重が0.7〜1.5程度のセメント系押出成形体からなり、曲げ載荷に際して、好ましくは、引っ張り応力の作用に対しても、多重亀裂を生じて破壊する高い靱性を有するものが好適に使用される。
図5は、本実施形態の化粧枠1を構成する枠材2,3の構成を示す部分拡大斜視図である。図6は、枠材の断面図である。図5では、枠材2,3の差込溝に化粧材5が挿入された状態を示している。以下、枠材の一例として横材3の構成を例にとって説明するが、縦材2も共通の構成を有する。
横材3は、差込溝12が設けられた主面10と、主面10に連続し、対向配置される側壁11とを備えた構成となっている。横材3は、上記の通り、押出成形体であるため、その長さ方向に同じ断面形状となっている。
差込溝12は、枠材2,3の両端面8に開放し長手方向全長にわたって主面10に設けられ側壁12aと底壁12bとで囲まれた断面矩形の空間である。差込溝12の側壁12aには、側壁12aに対して凹状に設けられた凹溝13が設けられており、後述する装飾材5の突状片21と係合する。なお、凹溝13と装飾材5の突状片21は、本発明の係合部の一例に相当する。
差込溝12に挿入される装飾材5は、図5に示すように、差込溝12と略同じ巾寸法と長さ寸法を有する断面略コの字状の部材であり、両下端に外側へ突出して設けられる突状片21とを備えている。突状片21は凹溝13に挿入され、装飾材5が差込溝12から脱落しないように両者を係合する。
また、装飾材5が装着時に横材3の主面10と同様に外側へ露出する部分は、装飾面20となっている。装飾材5は化粧枠1のデザイン性を向上させるために、種々の形状や模様を有する装飾面20を備え、また材質も、例えば、ガラス、金属、金属の表面に合成樹脂を被覆したような複合材料等、セメント系材料に比べてデザイン自由度の高い材質を使用することができる。
さらに、本実施形態では、装飾材5は断面略コの字状に構成されており、差込溝底面12bと装飾面20との間に空隙17が設けられており、例えば、装飾材20に透明材料又は半透明材料を用いた場合、枠材2,3が透けて装飾面20に写り出ることがなく、装飾材20の材質を用いたデザインとすることができる。
横材3の差込溝12の底壁12bの裏側は、取り付け金具6を収納するための金具収納空間14となっている。当該金具収納空間14の内面15には、取り付け金具6と係合するための係合突部16が設けられている。
装飾材5は、横材3に取り付けられて使用されるものであり、図7に示すように、横材3の端部から差込溝12内に挿入する。このとき、装飾材5の双方の突状片21が凹溝13内に収まるようにすることで、装飾材5の脱落を防止することができる。
また、本実施形態では、装飾材5は、断面がコの字状に構成されており、挿入溝12と略同じ断面形状を有するように構成されているが、例えば、突状片21が設けられている下端部分を挿入溝の巾寸法よりも若干大きく構成してもよい。この構成によれば、枠材2,3の端部からの装飾材5の取り付け時に下端部分を内側に若干撓ませることにより、装飾材5の弾性により、挿入溝の側面12aに装飾材5が押圧され、装飾材5の移動抵抗となる。このため、枠材2,3と装飾材5の取り付け後は、装飾材の移動が規制される。
なお、上記の通り装飾材5は、差込溝12と略同じ長さ寸法を有するため、図3及び図5に示すように、装飾材5の両端面8と横材3の両端面9は凹凸なく同一面を構成することとなる。
なお、上記のようにして組み立てられた横材3は、上記の通り、開口部102の周囲に取り付けられた取り付け金具6に固定される。
また、横材3の差込溝12の底壁12bの裏側は、取り付け金具6を収納するための金具収納空間14となっている。当該金具収納空間14の内面15には、取り付け金具6と係合するための係合突部16が設けられている。
なお、横材3に差し込まれた装飾材5は、主面10に対して交差する方向へは規制されているが、主面10方向にスライド可能な状態である。このため、図2に示すように、横材3及び縦材2との突き合わせ部分にコーナー部材4を設けることで、当該コーナー部材4が装飾材5の端面9の少なくとも一部分に当接し、装飾材5の移動を規制する。なお、コーナー部材4は、装飾材5及び枠材2,3の端面8,9の双方に当接又は近接するように構成されることが好ましい。
また、コーナー部材4についても、デザイン性を向上させるために、図2に示すように、装飾材5と同様にコーナー部材4とは別部材で構成された装飾材4aを設けてもよい。コーナー部材4に設けられる装飾材4aの取り付け構造については、特に限定されるものではない。
本実施形態の化粧枠によれば、建物の外壁に沿った面である主面10に設けられた差込溝12に装飾材5を挿入することで、主面10及び装飾面20に施された装飾により、デザイン性が高い化粧枠1とすることができる。また、枠材2,3は、取り付け金具6との取り付け作業性や耐久性などを考慮した材料とすることができる。一方で、装飾材5は、凹溝13と係合する突状片21とを備え、長さ方向にスライドさせるだけで容易に取り付けることができ、デザイン性を考慮した材料や形状のものとすることができる。
図8から10は、装飾材5の他の構成例を示す斜視図である。図8は装飾面20の形状を曲面としたもの、図9は、装飾面20の表面に細かな模様を設けたもの、図10は、装飾面20の高さを枠材2,3の主面に対して異ならせたものの例をそれぞれ示している。本実施形態にかかる化粧枠に使用される装飾材5は、枠材2,3の挿入溝12内に係合するように取り付けられる構成であれば、使用する材質、装飾面20の形状や模様等は任意に構成することが可能である。
また、図11に示す他の実施形態のように、枠材2,3の挿入溝の底面12bは、装飾材5で隠蔽され、かつ装飾材の装飾面20との間に空隙17が形成されるため、当該空間を利用して底面12bを建物外壁へのビス止め面として使用してもよい。具体的には、底面12bに貫通孔を設け、当該貫通孔にビス18を挿通して建物外壁へ直接枠材を固定する。
図11に示す実施形態によれば、枠材2,3を建物外壁へ直接固定することができるため、取り付け作業が容易であり、また、ビス18は、装飾材5により隠蔽されるため、デザインを損なうこともない。
以上説明したように、本実施形態の化粧枠によれば、建物の開口周りに取り付けられる枠材の主面に枠材とは別部材で構成された装飾材を取り付けることができるため、枠材の固定強度や耐久強度を維持したまま化粧枠のデザイン性を向上させることができる。また、装飾材は、接着剤などによらず、枠材の端部から差し込まれて係合部により固定されるため、経年劣化などにより脱落の問題がない。また、装飾材は、枠材の突き合わせ部分に設けられるコーナー部材と当接するように構成されるため、差込溝内での移動を防止できる。
一方、コーナー部材を外すことで枠材2,3の端面が開放され、取り換え自在であり、経年劣化、破損などの修理作業も容易である。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施可能である。例えば、装飾材5の形状は断面コの字状に限定されるものではなく、枠材2,3の差込溝に長手方向に挿入して取り付けられる構造であれば、限定されない。例えば、差込溝と略同じ断面形状を有する中実の部材で構成されていてもよい。
また、装飾材5は、芯材と芯材の周りを被覆する被覆材との複合材料で構成されていてもよく、用途や耐久性などを考慮して適宜の材料を使用することができる。
さらに、差込溝は、枠材の全長にわたって設けられているが、一端側が枠材の端面に開放し当該開放部分から装飾材を差込できるように構成されていればよい。また、当該構成の差込溝に取り付けられる装飾材は、その端面が枠材の端面と同一面をなすように、差込溝の長さ寸法に合わせて構成される。
1 化粧枠
2 枠材(縦材)
3 枠材(横材)
4 コーナー部材
5 装飾部材
6 取り付け金具
8 枠材端面
9 装飾部材端面
10 主面
11 側壁
12 差込溝
12a 差込溝側面
12b 差込溝底面
13 凹溝
14 金具収納空間
15 内面
16 係合突部
17 空隙
18 ビス
20 装飾面
21 突状片
101 建物外壁
102 開口部
105 窓

Claims (5)

  1. 長さ方向に同じ断面形状をなし、端部から長さ方向に伸びる差込溝が設けられた主面を備え、建物の開口縁に沿って配置され、セメント系押出成形体で構成される棒状の枠材と、前記枠材の突き合わせ部分に配置されるコーナー部材とを有する化粧枠であって、
    さらに、前記枠材の差込溝に前記枠材の端部から差し込まれる装飾材を備え、
    前記装飾材と差込溝は、互いに係合する凹凸に構成された係合部を有し、
    前記コーナー部材は、前記装飾材の端部と当接又は近接するように前記突き合わせ部分に配置されることを特徴とする、化粧枠。
  2. 前記装飾材は、前記差込溝と同じ長さ寸法に構成され、枠材の端面と装飾材の端面が同一面となるように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の化粧枠。
  3. 前記枠材は、前記主面に連続して設けられた対向する側壁を有し、断面略コの字状に構成され、
    前記側壁の内面に、前記建物の開口周りに取り付けられた固定金具と連結する連結部を備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の化粧枠。
  4. 前記枠材は、前記差込溝の底面に前記建物への固定用貫通孔を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の化粧枠。
  5. 前記係合部は、前記差込溝の側壁に設けられる凹溝と、前記装飾材に設けられる突状片で構成されていることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1つに記載の化粧枠。
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