JP6749052B2 - 溶接用エンドタブ - Google Patents
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に示す例の溶接用エンドタブ10は、被溶接部材である第1金属部材1および第2金属部材2のそれぞれの端面を溶接するために用いられる。図1に示す例において、被溶接部材はいずれも板状であるが、被溶接部材の形状はこれに限るものではない。
溶接用エンドタブ10の対向面を含む部分を構成する多孔質セラミックスは、窒化珪素を80質量%以上含むものであり、粒界相8にY2SiAlO5Nを含み、X線回折チャートにおける2θ=32〜33°のY2SiAlO5Nのピーク強度をX、2θ=33.2〜34.2°の窒化珪素のピーク強度をYとしたとき、比率X/Yが0.1以上0.5以下の窒化珪素質セラミックスであってもよい。
第1の実施形態の、溶接用エンドタブは、スラリーの作製時に造孔剤を加えることで作製することができる。
また、溶接用エンドタブ10の対向面を含む部分を構成する多孔質セラミックスは、窒化珪素を主成分とし、カルシウム,アルミニウムおよび希土類元素の酸化物を含み、カルシウム,アルミニウムおよび希土類元素の酸化物の合計100質量%のうち、カルシウムを酸化物に換算した含有量が0.3質量%以上1.5質量%以下、アルミニウムを酸化物に換算した含有量が14.2質量%以上48.8質量%以下であり、残部が希土類元素の酸化物であるとともに、窒化珪素は、組成式がSi6−ZAlZOZN8−Z(z=0.1〜1)で表され平均結晶粒径が20μm以下(但し、0μmを除く。)であるβ−サイアロンであってもよい。
多孔質セラミックスの第2の実施形態を得るには、第1の出発原料に代えて、第2の出発原料を用いればよい。第2の出発原料として、組成式がSi6−ZAlZOZN8−Zで表される、固溶量zが0.5以下である窒化珪素の粉末(α化率50%以上、平均粒径D50=0.5〜4μm)と、焼結助剤として酸化カルシウム,酸化アルミニウムおよび希土類元素の酸化物の各粉末を準備する。なお、組成式がSi6−ZAlZOZN8−Z(z=0.1〜1)で表されるβ−サイアロンである窒化珪素を得るには、固溶量zが0
.05以上0.5以下である窒化珪素の粉末を用いればよい。
また、溶接用エンドタブ10の対向面を含む部分を構成する多孔質セラミックスは、窒化珪素を主成分とし、粒界相8にゲーレナイトを含み、X線回折チャートにおける2θ=31°〜32°におけるゲーレナイトのピーク強度の半値幅が0.5°以下である窒化珪素質セラミックスであってもよい。粒界相8にゲーレナイトを含んでいるときには、粒界相8において酸やアルカリ成分により腐食しやすい非晶質相が相対的に少なくなるため、機械的強度をさらに高く維持することができる。また、粒界相8において非晶質相が相対的により少なくなることから、高温に曝されてもさらに変形しにくくなる。
多孔質セラミックスの第3の実施形態を得るには、第1の出発原料や第2の出発原料に代えて、第3の出発原料を用いればよい。まず、金属シリコンの粉末と、β化率が20%以下である窒化珪素の粉末とを準備して、(金属シリコンの粉末)/(窒化珪素の粉末)
の質量比が1以上10以下となるように混合して第1粉末を得る。ここで、金属シリコンの粉末の粒径によっては、窒化不足および焼結不足の原因となるおそれがあるので、金属シリコンの粉末は、粒度分布曲線の累積体積の総和を100%としたときの累積体積が90%となる粒径(D90)を10μm以下、好ましくは6μm以下のものを用いる。
また、溶接用エンドタブ10の対向面を含む部分を構成する多孔質セラミックスは、窒化珪素を主成分とし、希土類元素、マグネシウムおよびアルミニウムの酸化物を含み、アルミニウムの含有量は、酸化物に換算して0.6質量%以下(但し、0質量%を含まず。)である窒化珪素質セラミックスであってもよい。
多孔質セラミックスの第4の実施形態を得るには、まず、焼結助剤として、第2の金属化合物の粉末を秤量した第3粉末を得る。ここで、第3粉末および第3の実施形態の製造方法で用いた第1粉末の合計を100質量%としたとき、第3粉末が8.6質量%以上18.6質量%以下となるように秤量した粉末を第4の出発原料とする。なお、第2の金属化合物とは、希土類酸化物、水酸化マグネシウム,酸化マグネシウムまたは炭酸マグネシウム等のマグネシウム化合物、酸化アルミニウム等である。より具体的には、第1粉末および第3粉末の合計を100質量%としたとき、希土類酸化物の粉末を7質量%以上14質量%以下、水酸化マグネシウム,酸化マグネシウムまたは炭酸マグネシウムの粉末を1質量%以上4質量%以下、酸化アルミニウムの粉末を0.6質量%以下(但し、0質量%を含まず。)とすればよい。
まず、炭化珪素の粉末および窒化珪素の粉末と、焼結助剤として、酸化イットリウムの粉末および酸化マグネシウムの粉末とを準備する。そして、炭化珪素の粉末,窒化珪素の粉末および焼結助剤の各粉末を混合して第5の出発原料を得る。なお、炭化珪素の粉末と窒化珪素の粉末との質量比率は、10:90〜20:80とする。
まず、炭化珪素の粉末と、焼結助剤として炭化硼素の粉末と、カーボン源として、リグニンスルホン酸塩およびリグニンカルボン酸塩あるいはフェノールとを準備する。そして、炭化珪素の粉末,炭化硼素の粉末およびカーボン源を混合して第6の出発原料を得る。そして、第6の出発原料を、ポリビニルアルコール(PVA)やポリエチレングリコール(PEG)等の各種バインダと、懸濁重合された非架橋性のスチレン重合体やスチレン−アクリル共重合体等の造孔剤とともに、例えば、バレルミル,回転ミル,振動ミル,ビーズミル,サンドミルまたはアジテーターミル等入れて湿式にて混合・粉砕して、スラリーとする。ここで、造孔剤の添加量は、例えば、第6の出発原料およびバインダの合計100質量部に対して7質量部以上11質量部以下である。さらに、増粘安定剤,分散剤,pH調整剤等を添加してもよい。造粒、成形および脱脂については、多孔質セラミックスの第1の実施形態の製造方法で示した方法と同じ方法を用いればよい。
まず、酸化アルミニウムの粉末を27〜33質量%,酸化第二鉄の粉末を13〜17質量%,酸化マグネシウムの粉末を7〜13質量%および残部を酸化チタンの粉末とし、これら粉末を調合した調合原料を混合して第7の出発原料を得る。そして、第7の出発原料を水,アセトンまたは2−プロパノールとともに混合したスラリーを噴霧乾燥法等で乾燥し、例えば、平均粒径が50μm以上300μm以下の顆粒を得る。ここで、用いる前記各粉末は、いずれも純度が高い粉末を用いることが好ましく、その純度は99.0質量%以上、特に99.5質量以上であることがさらに好適である。なお、チタン酸マグネシウム(MgTi2O5)およびチタン酸鉄(Fe2TiO5)がチタン酸アルミニウム(Al2TiO5)に固溶することができるのであれば、これら金属酸化物の粉末以外に炭酸塩,水酸化物および硝酸塩などの粉末を用いてもよく、またこれらの化合物の粉末を用いてもよい。
2:第2金属部材
3:第3金属部材
4:第4金属部材
5:クランプ用針金
6:裏当金
7:窒化珪素の結晶
8:粒界相
9:第1開気孔
10:溶接用エンドタブ
Claims (9)
- 被溶接部材に対向して配置される対向面を有する溶接用エンドタブであって、
前記対向面を含む部分が、窒化珪素を主成分とする多孔質セラミックスからなり、
前記対向面は複数の第1開気孔を備え、前記対向面は、炭素の含有量が40原子%以上であることを特徴とする溶接用エンドタブ。 - 前記対向面と異なる表面部分に第2開気孔を備え、
前記第2開気孔は、前記第1開気孔と連通していることを特徴とする請求項1記載の溶接用エンドタブ。 - 前記多孔質セラミックスは、主成分が窒化珪素であり、前記第1開気孔の内部において、窒化珪素の柱状結晶が互いに交錯するように複数位置していることを特徴とする請求項1または2記載の溶接用エンドタブ。
- 前記多孔質セラミックスは、主成分が窒化珪素であり、クロム,マンガン,鉄,銅,タングステンおよびモリブデンの少なくともいずれか1種を含む珪化物を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の溶接用エンドタブ。
- 前記多孔質セラミックスは、主成分が窒化珪素であり、粒界相にY2SiAlO5Nを含み、X線回折チャートにおける2θ=32〜33°の前記Y2SiAlO5Nのピーク強度をX、2θ=33.2〜34.2°の窒化珪素のピーク強度をYとしたとき、比率X/Yが0.1以上0.5以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の溶接用エンドタブ。
- 前記多孔質セラミックスは、組成式がSi6−ZAlZOZN8−Z(z=0.1〜1)で表されるβ−サイアロンが主成分であり、カルシウム,アルミニウムおよび希土類元素の酸化物を含み、カルシウム,アルミニウムおよび希土類元素の酸化物の合計100質量%のうち、カルシウムの含有量は酸化物に換算して0.3質量%以上1.5質量%以下、アルミニウムの含有量は酸化物に換算して14.2質量%以上48.8質量%以下であり、残部が希土類元素の酸化物であるとともに、β−サイアロンの結晶粒子の平均粒径が20μm以下(但し、0μmを除く。)であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の溶接用エンドタブ。
- 前記多孔質セラミックスは、主成分が窒化珪素であり、ゲーレナイトを含み、X線回折
チャートにおける2θ=31°〜32°の前記ゲーレナイトのピーク強度の半値幅が0.5°以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の溶接用エンドタブ。 - 前記多孔質セラミックスは、主成分が窒化珪素であり、希土類元素、マグネシウムおよびアルミニウムの酸化物を含み、アルミニウムの含有量は、酸化物に換算して0.6質量%以下(但し、0質量%を含まず。)であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の溶接用エンドタブ。
- 前記多孔質セラミックスは、主成分が窒化珪素であり、希土類元素の酸化物を含み、粒界相に、RESiO2N,RE2Si3O3N4,RE4Si2O7N2およびRE5Si3O12N(RE:希土類元素)の少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の溶接用エンドタブ。
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