JP6752615B2 - 情報処理装置、情報処理方法、ロボット制御装置及びロボットシステム - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、表面位置情報だけでは対象物体を正確に認識できない場合であっても、対象物体の位置および姿勢を適切に認識することを目的とする。
なお、以下に説明する実施の形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
(第一の実施形態)
第一の実施形態では、撮像装置により撮像して得られた物体(対象物体およびその周辺の周辺物体)の画像情報をもとに計測した物体の3次元位置情報と、力覚センサによる計測情報とを統合して、物体の地図情報を作成する。そして、作成した地図情報を利用して、対象物体の位置および姿勢を認識する。本実施形態において、対象物体とは、ロボットによる操作の対象となる物体であり、例えばビニール袋や緩衝材に包まれたトナーカートリッジのような部品を含む。また、力覚センサによる計測とは、力覚センサによってロボットが物体へ接触していることが検知されているときに、位置検出センサによってロボットによる接触位置を計測することをいう。さらに、地図情報とは、対象物体および周辺物体の空間的な位置情報である。
ロボットシステム100は、ロボット10と、情報処理装置20と、を備える。ロボット10は、例えば多関節ロボットであり、ロボットアーム等のマニピュレータや、ロボットハンド等のエンドエフェクタ11を備える。また、ロボット10は、マニピュレータの各関節の角度を変更することでエンドエフェクタ11の位置姿勢を変更可能な位置姿勢変更機構を備える。位置姿勢変更機構は、電動モータによって駆動されてもよいし、油圧や空気圧等の流体圧で作動するアクチュエータによって駆動されてもよい。この位置姿勢変更機構は、情報処理装置20から出力される動作指示情報に従って駆動される。
対象物体41は、トナーカートリッジのような、ロボット10によって把持され搬送されることが想定される部品であり、ビニール袋や緩衝材に包まれている場合もある。つまり、対象物体41の周辺には、対象物体41を包んでいるビニール袋や緩衝材といった周辺物体42が存在する。なお、周辺物体42は、対象物体41の周辺に位置する対象物体41以外の全ての物体であり、例えば、山積みされた対象物体41を収容している容器や、その容器の周辺に置かれた物体も含む。
撮像装置31は、カメラや、光を検出するセンサ、フォトダイオードなどで構成される視覚センサであり、対象物体41および周辺物体42の画像情報を取得する。撮像装置31は、取得した画像情報を情報処理装置20に出力する。光源32は、例えばプロジェクタによって構成され、可視光を出射したり、レーザ光源から赤外光を出射したりすることで、対象物体41および周辺物体42に対して均一照明光やパターン光を投射する。撮像装置31は、光源32によって光が投射された対象物体41および周辺物体42の画像を撮像する。なお、撮像装置31は、光源32によって光が投射されていない状態で、対象物体41および周辺物体42の画像を撮像することもできる。撮像装置31および光源32は、図1に示すように、撮像対象空間の上方に固定配置してもよいし、ロボット10に搭載したり、他の作業機械に搭載したりしてもよい。また、撮像装置31は複数配置してもよい。
CPU21は、情報処理装置20における動作を統括的に制御するものであり、システムバス28を介して、各構成部(22〜27)を制御する。ROM22は、CPU21が処理を実行するために必要なプログラムを記憶する不揮発性メモリである。なお、当該プログラムは、外部メモリ24や着脱可能な記憶媒体(不図示)に記憶されていてもよい。RAM23は、CPU21の主メモリ、ワークエリアとして機能する。すなわち、CPU21は、処理の実行に際してROM22から必要なプログラムをRAM23にロードし、当該プログラムを実行することで各種の機能動作を実現する。
このように、情報処理装置20は、通信I/F27を介して、外部機器であるロボット10、撮像装置31、光源32、力覚センサ33とそれぞれ通信可能に接続されており、これらの外部機器の動作を制御する。
情報処理装置20は、画像取得部201と、表面位置計測部202と、地図情報作成部203と、計測位置決定部204と、行動計画部205と、を備える。さらに、情報処理装置20は、力覚情報取得部206と、力計測部207と、位置情報取得部208と、位置計測部209と、把持位置決定部210と、を備える。表面位置計測部202、地図情報作成部203、計測位置決定部204、力計測部207および位置計測部209によって、対象物体41の位置および姿勢を認識する処理を行う認識部220を構成している。この認識部220は物体認識装置として動作することができる。
画像取得部201は、撮像装置31から出力される画像情報を取得する。画像取得部201は、取得した画像情報を画像データに変換し、表面位置計測部202に出力する。画像取得部201は、例えばキャプチャボードやメモリ(RAM)によって構成される。表面位置計測部202は、画像取得部201から取得した画像データに基づいて、対象物体41および周辺物体42の表面位置の情報(表面位置情報)を計測する。表面位置計測部202は、計測した表面位置情報を地図情報作成部203へ出力する。
図3に示す情報処理装置20の各部の機能は、図2に示すCPU21がROM22もしくは外部メモリ24に記憶されたプログラムを実行することで実現され得る。
図4は、情報処理装置20が実行するロボット制御処理手順を示すフローチャートである。図4に示される処理は、情報処理装置20のCPU21が、ROM22もしくは外部メモリ24に格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現される。ただし、図4の処理の一部または全部が、専用のハードウェアにより実現されてもよい。図4の処理は、例えばオペレータがロボットシステム100を起動したときに開始される。ただし、開始のタイミングは、ロボットシステム100の起動時に限定されるものではない。
次にS2において、画像処理部201は、撮像装置31が出力する対象物体41および周辺物体42の画像情報を取得し、S3に移行する。S3では、表面位置計測部202は、S2において画像処理部201が取得した画像情報に基づいて、対象物体41および周辺物体42の表面位置を計測する。撮像装置31から得られる画像情報は、3次元点群の情報であるため、表面位置計測部202は、取得した画像情報に基づいて、対象物体41および周辺物体42の表面の凹凸を認識することができる。なお、予め外部メモリ24等に格納された部品データベース(部品DB)を参照して、対象物体41および周辺物体42の表面位置を決定してもよい。部品DBは、認識の対象である対象物体41の部品種および形状の情報を保持している。部品DBに格納される対象物体41の形状の情報は、例えばCADデータやCGデータ(ポリゴンデータ)などの3次元モデルデータである。なお、部品DBに格納される対象物体の形状の情報は、対象物体41や周辺物体42を多方向から観察した2次元画像の集合から構成されていてもよい。
ロボット座標系Σrからロボット10の先端座標系Σfまでの変位は(FX,FY,FZ)とする。また、ロボット10の先端の姿勢を表す3×3の回転行列はFMとする。さらに、先端座標系Σfからロボット10のエンドエフェクタ11先端の座標系Σeまでの変位は(EX,EY,EZ)とする。また、エンドエフェクタ11先端の姿勢を表す3×3の回転行列はEMとする。なお、エンドエフェクタ11先端とは、対象物体41あるいは周辺物体42に接触する部分である。
ロボット10が対象物体41に接触しているとき、ロボット10の先端に取り付けられたエンドエフェクタ11先端の位置は、撮像装置31により撮影された対象物体41の位置と一致する。したがって、以下の(1)式および(2)式が成り立つ。
S4では、地図情報作成部203は、まず、ワールド座標系Σwの作業空間に対してボクセルを配置する。ここで、ボクセルの存在する領域は、対象物体41あるいは周辺物体42が存在する可能性のある領域とする。また、ボクセルの大きさは、対象物体41の把持動作に必要な精度に応じて適宜設定される。
次に、地図情報作成部203は、表面位置情報を用いて、対象物体41と周辺物体42との表面位置よりも外側に存在するボクセルを全て削る処理を行う。表面位置情報は3次元点群データであり、この表面位置情報は、撮像装置座標系Σcの情報として求まるので、対象物体41の表面位置は、上記(2)式を用いてワールド座標系Σwに変換することができる。ワールド座標系Σwに配置されたボクセル内に点群が存在する場合、そのボクセルは削られる対象となる。ボクセルが削られた領域は物体が存在しない部分として処理される。以上により、対象物体41と周辺物体42とがおおよそ存在する空間を示す地図情報が作成される。
S10では、地図情報作成部203は、S9において計測した力情報および位置情報に基づいて、S4において作成された地図情報を更新し、新たな地図情報を作成する。S10では、地図情報作成部203は、S9において取得した位置情報を、計測位置において実際にロボット10が動作した結果として利用する。そして、S4において作成した地図情報に対して、ロボット10自身が動いた空間に該当するボクセルを削る処理を行う。
なお、地図情報の作成にあたっては、ボクセルを配置しない手法を用いてもよい。例えば、3次元点群データである表面位置情報を面形式データに変換し、ポリゴンを用いて対象物体41や周辺物体42の表面位置を表現してもよい。この場合、ポリゴンにより作成された表面位置情報を初期値として、ロボット10が掃引した空間に対する3次元の位置情報をもとに表面生成を行い、地図情報を作成してもよい。また2次元で地図情報を作成する場合には、ボクセルではなくピクセルを用いて、2次元平面上において上記と同様の手法を用いて地図情報を作成してもよい。
具体的には、地図情報をもとに把持対象となる対象物体41の位置および姿勢を推定し、推定した対象物体41の位置および姿勢と、ロボット10のエンドエフェクタ11の形状とに基づいて把持可否を判断する。エンドエフェクタ11が対象物体41の側面を上方から挟んで把持する場合、エンドエフェクタ11が対象物体41の側面に入り込む必要がある。その場合、まず、地図情報をもとに、対象物体41の上にロボット10が移動できる空間があるか否かを判断する。空間の有無は、地図情報において、ボクセルが取り除かれているか否かで判断する。
S13では、行動計画部205は、S12において決定された把持位置による対象物体41の把持動作を実現するためのロボット10の行動計画を決定する。行動計画を決定する際には、行動計画部205は、把持位置をもとに、予め外部メモリ24等に格納された動作データベース(動作DB)を参照する。動作DBは、部品種および作業手順の情報を保持している。なお、ロボットの行動計画は、一般的な経路探索アルゴリズムを利用して決定することができる。経路探索アルゴリズムとしては、例えば、RRT(Rapidly-exploring Random Tree)やPRM(Probabilistic RoadMap)などのサンプリングベース探索法を用いることができる。その際、地図情報を利用して、どこに対象物体41があるか、どこに障害物があるか、といった3次元の位置情報を入力する。このような手法を用いることで、行動計画部205は、障害物を回避しながら対象物体41を把持できるロボット10の行動計画を決定する。ただし、同様の結果が得られるのであれば、別の手法を用いてもよい。
S15では、CPU21は、画像取得部201が取得した画像情報をもとに、認識対象となる次の対象物体41が存在するか否かを判定する。そして、CPU21は、対象物体41が存在しない場合には認識処理を終了すると判断して図4に示す処理を終了し、対象物体41が存在する場合には、認識処理を継続すると判断してS2に戻る。
以上のように、本実施形態では、表面位置計測部202が、物体(対象物体41および周辺物体42)の表面位置情報を計測(取得)し、計測位置決定部204が、表面位置情報に基づいて対象物体41を実測するための計測位置を決定する。また、力計測部207および位置計測部209は、計測位置において対象物体41に接触したときの接触位置情報を計測する。そして、地図情報作成部203は、表面位置情報と接触位置情報とに基づいて、対象物体41の位置および姿勢を認識する。
さらに、地図情報作成部203は、地図情報の作成に際し、まず、表面位置情報に基づいて地図情報を作成し、次いで、計測位置において計測された接触位置情報に基づいて、表面位置情報に基づいて作成された地図情報を更新する。このように、撮像装置31による対象物体41の表面位置計測と、力覚センサ33および位置検出センサ34による位置計測の結果とを統合して地図情報を作成する。これにより、表面位置情報に基づいて作成したおおまかな地図情報において不足する情報を適切に補って最終的な地図情報を作成することができる。したがって、撮像装置31から取得される情報だけでは対象物体41の位置および姿勢が求まらない場合であっても、対象物体41の形状を適切に認識してロボット10による操作が可能になる。
さらに、表面位置計測部202は、対象物体41および周辺物体42を撮像した画像情報に基づいて表面位置情報を取得する。そのため、容易に表面位置情報を取得することができる。
次に、本発明の第二の実施形態について説明する。
第二の実施形態では、上述した第一の実施形態に対し、さらに把持動作時に把持力を計測する把持力計測センサを追加し、把持力計測センサによって計測された把持力情報を利用して、地図情報をより詳細に作成するよう構成したものである。具体的には、まず、上述した第一の実施形態と同様に、撮像装置31を用いて対象物体41および周辺物体42の表面位置情報を計測する。次に、上述した第一の実施形態と同様に、表面位置情報に基づいて対象物体41の計測位置を決定し、計測位置において対象物体41に対する接触動作を行う。そして、接触動作時に、力覚センサ33および位置検出センサ34を用いて、ロボット10が対象物体41に接触しているときの位置情報を計測し、計測した位置情報に基づいて対象物体41の把持位置を決定する。本実施形態では、把持位置における把持動作時に、把持力計測センサと位置検出センサ34とを用いて対象物体41の把持幅情報を計測する。そして、以上の表面位置情報、位置情報、および把持幅情報の計測結果を統合して地図情報を作成することにより、対象物体41を把持するための形状を認識する。
本実施形態におけるロボットシステム100は、把持力計測センサ35がロボット10のエンドエフェクタ11先端に取り付けられている点で図1とは異なる。把持力計測センサ35は、歪みゲージや圧電素子により構成され、ロボット10が対象物体41を把持しているときの把持力を計測し、計測結果である把持力覚情報を情報処理装置20´へ出力する。把持力計測センサ35は、6軸力覚センサであってもよいし、3軸力覚センサであってもよい。また、把持力計測センサ35は、1次元の圧力センサであってもよいし、接触の有無を判別する接触センサであってもよい。
把持力覚情報取得部211は、把持力計測センサ35から出力される把持力覚情報を取得し、取得した把持力覚情報を把持力計測部212へ出力する。把持力覚情報取得部211は、例えばメモリ(RAM)によって構成される。把持力計測部212は、把持力覚情報取得部211から入力した把持力覚情報に基づいて、ロボット10のエンドエフェクタ11によって物体を把持したときのロボット10にかかる力を計測する。把持力計測部212は、計測した把持力情報を位置情報計測部209に出力する。表面位置計測部202、地図情報作成部203、計測位置決定部204、力計測部207、位置計測部209および把持力計測部212によって、対象物体41の位置および姿勢を認識する処理を行う認識部220´を構成している。
S21では、把持力覚情報取得部211は、把持力計測センサ35が出力する把持力覚情報を取得する。また、位置情報取得部208は、把持力覚情報取得部211による把持力覚情報の取得に同期して、位置検出センサ34が出力する位置検出情報を取得する。次にS22では、把持力計測部212は、S21において把持力覚情報取得部211が取得した把持力覚情報に基づいて、ロボット10が対象物体41を把持したときの把持力情報を計測する。また、位置計測部209は、S21において位置情報取得部208が取得した位置検出情報に基づいて、ロボット10が対象物体41を把持したときのエンドエフェクタ11先端の位置を計測する。つまり、位置計測部209は、ロボット10が把持した対象物体41の把持幅情報を計測する。
S23では、地図情報作成部203は、S22において計測した把持力情報および把持幅情報に基づいて、S10において作成された地図情報を更新し、新たな地図情報を作成する。このS23では、地図情報作成部203は、S22において計測した把持幅を、対象物体41の大きさを示す情報として利用する。このように、地図情報作成部203は、対象物体41を実際に把持して得られた把持幅情報を加味して地図情報を作成し、対象物体41を認識する。
S24では、CPU21は、S23において作成された地図情報と、部品DBを参照して得られる対象物体41の形状情報とをもとに、ロボット10が把持している物体が目標の対象物体41であるか否かを判定する。判定の際には、対象物体41を包んでいる周辺物体42の変形具合を考慮し、対象物体41の取りうる幅を推定する。そして、対象物体41の把持幅が、推定した取りうる幅以内である場合には、CPU21は、ロボット10が把持している物体が対象物体41であると判断する。把持している物体が対象物体41であると判断した場合には、動作を継続すると判断してS25へ移行する。一方、把持している物体が対象物体41ではないと判断した場合にはS12へ戻り、再度、把持位置を決定し、地図情報の作成を繰り返す。
次にS26では、行動計画部205は、S25において決定した行動計画に基づいて、ロボット10へ動作指示情報を出力する。これにより、ロボット10は、エンドエフェクタ11によって把持した対象物体41を、動作DBに蓄積された作業手順に則って所定の場所へ搬送する。
このように、本実施形態では、上述した第一の実施形態と同様の手法により対象物体41を認識し、対象物体41を把持したとき、把持力計測センサ35を用いて把持した物体の把持幅を計測する。そして、計測した把持幅に基づいて、把持した物体が対象物体41であるか否かの判定を行い、地図情報をより詳細に作成する。これにより、大きさの異なる複数種類の対象物体41が存在する場合であっても、それぞれ高精度で認識することができる。そのため、異なる種類の対象物体41を正確に把持できるケースが増え、作業を継続できる可能性を拡大することができる。
次に、第三の実施形態について説明する。
第三の実施例では、上述した第一、第二の実施例に対し、オクルージョンのある領域にエンドエフェクタ11を挿入したときに、作成した地図情報を利用することにより、周辺物体42と干渉することのないロボット10の行動計画を行うことができる。ここで、ロボットの制御の処理手順は図4に示すフローチャートと同じであるが、S13での処理が異なる。
オクルージョンのある領域にエンドエフェクタ11を挿入する場合とは、例えば図9(a)のように、撮像装置31が撮像できる領域A0に対して、対象物体41が存在する領域が周辺物体42などにより遮蔽されている状態にある場合である。この場合、図9(b)のように、対象物体41を認識できる領域A1と、撮像装置31が対象物体41を撮像しようとしても対象物体41を認識できない領域A2とが発生してしまう。この状態にあるとき、対象物体41を把持できたとしても、対象物体41を搬送して取り出すときに、撮像装置31によって撮像できない周辺物体42に干渉してしまうことで、把持している対象物体41を落下させてしまうおそれがある。
周辺物体42の位置情報取得にあたっては、力覚センサ33に代えて、接近した物体までの距離を検出する近接覚センサを用いてもよい。この場合、計測位置において、対象物体41に接触しているときに近接覚センサにより対象物体41までの距離情報を直接取得することで接触位置情報を計測し、地図情報を作成することができる。近接覚センサが図1や図6に示す力覚センサ33と近い位置に設置されている場合、近接覚センサは、エンドエフェクタ11の基部からロボット10の対象物体41に対する接触点の位置までの距離情報を取得することができる。さらに、近接覚センサを複数箇所に配置しておけば、一度に複数箇所の距離情報を計測して地図情報を作成することができる。そのため、撮像装置31による計測ではオクルージョンがある場合、対象物体41把持後の取出し動作において、対象物体41の周辺の周辺物体42に干渉することのないロボット10の動作をより短時間に計画することができる。
こうすることによって、ロボット10が把持している対象物体41を搬送する際、搬送中に対象物体41が周辺物体42と干渉する可能性が低くなるので、搬送中に対象物体41が落下する恐れが低くなり、作業効率を向上することができる。
上記各実施形態においては、ロボット10が把持動作に失敗した場合、把持位置決定部210は、把持動作に失敗した把持位置を次に把持動作を行う把持位置候補から除外し、別の場所から把持位置を決定するようにしてもよい。このように、地図情報を作成することにより、ロボット動作における同じ失敗を防ぐための処理が可能となる。これにより、ロボット10による作業時間を短縮することができる。
さらに、上記各実施形態においては、位置および姿勢が認識された対象物体41を、ロボットによって把持し搬送する場合について説明した。しかしながら、対象物体41の位置および姿勢の認識が目的である場合、把持や搬送といったロボットによる操作は行わなくてもよい。本発明の効果は、表面位置情報だけでは対象物体41を正確に認識できない場合であっても、対象物体41の位置および姿勢を適切に認識できることである。そのため、認識された対象物体41の位置および姿勢に関する情報を作業者に提示(表示)したり、認識された対象物体41の位置および姿勢をもとに、対象物体41の検査を行ったりしてもよい。ここで、対象物体41の検査とは、対象物体41の形状を確認したり、望ましい位置にあるか確認したりすることである。
さらに、表面位置情報や接触位置情報を取得するためのロボットは、1台であってもよいし複数台であってもよい。また、表面位置情報や接触位置情報を取得するためのロボットと、対象物体41に対して把持や搬送といった操作を実行するロボットとは、同じであってもよいし違っていてもよい。
さらに、上記各実施形態においては、地図情報は3次元の情報である場合について説明したが、地図情報は2次元の情報でもよい。また、力計測部207により計測された力情報と位置計測部209により計測された位置情報との2つの情報のみに基づいて、地図情報を作成してもよい。
また、上記各実施形態においては、撮像装置31と光源32とは、レーザーレンジファインダ装置であってもよい。さらに、光源32を用いず、撮像装置31を2つ用いてステレオ計測を行ってもよいし、光源32を用いず撮像装置31を1つだけ用いてもよい。つまり、対象物体41と周辺物体42との表面位置を認識するための表面位置情報を計測できる構成であればよい。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
Claims (16)
- 対象物体と周辺物体からなる物体を認識する情報処理装置であって、
物体の表面位置情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記表面位置情報に基づいて、前記物体を実測するための計測位置を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された前記計測位置において前記物体に接触したときの接触位置情報を計測する計測手段と、
前記計測手段により計測された前記接触位置情報に基づいて、前記物体の空間的な位置情報を示す地図情報を作成する作成手段と、
前記作成手段により作成された前記地図情報に基づいて、前記物体の位置および姿勢を認識する認識手段と、を備え、
前記計測手段は、接近した前記物体までの距離を取得する距離の取得手段を備え、
前記物体に接触しているときに前記距離の取得手段によって取得された距離に基づいて、前記接触位置情報を計測することを特徴とする情報処理装置。 - 前記作成手段は、
前記取得手段により取得された前記表面位置情報に基づいて前記地図情報を作成する第一の作成手段と、
前記計測手段により計測された前記接触位置情報に基づいて、前記第一の作成手段により作成された前記地図情報を更新する第二の作成手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記決定手段は、
前記取得手段により取得された前記表面位置情報に基づいて、前記物体の表面が凸形状である位置を検出し、検出した位置を前記計測位置として決定することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。 - 前記取得手段は、
前記物体を撮像した画像情報に基づいて、前記表面位置情報を取得することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記計測手段は、
前記物体に接触したときの反力を取得する反力の取得手段と、
前記物体との接触点の位置を取得する位置の取得手段と、をさらに備え、
前記反力の取得手段によって取得された反力が所定の上限値に達したときに前記位置の取得手段によって取得された前記接触点の位置を、前記接触位置情報として計測することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記認識手段により認識された前記物体の位置および姿勢に基づいて、ロボットが前記物体を把持可能な把持位置を決定する第二の決定手段をさらに備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 前記第二の決定手段は、
周囲に前記ロボットの把持部が挿入可能な空間を有する位置を、前記把持位置として決定することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。 - 前記第二の決定手段により決定された前記把持位置において前記物体を把持したときの把持幅情報を計測する第二の計測手段をさらに備え、
前記認識手段は、
前記第二の計測手段により計測された前記把持幅情報をさらに用いて、前記物体の位置および姿勢を認識することを特徴とする請求項6または7に記載の情報処理装置。 - 前記請求項1から8のいずれか1項に記載の情報処理装置に、前記物体に対して作業を実行するロボットの動作を制御する制御手段を備えることを特徴とするロボット制御装置。
- 前記請求項9に記載のロボット制御装置に、センサおよび前記ロボットの少なくとも一方を備えることを特徴とするロボットシステム。
- 前記センサは、前記物体を撮像し画像情報を取得する視覚センサを含むことを特徴とする請求項10に記載のロボットシステム。
- 前記センサは、前記物体に接触したときの反力を取得する力覚センサを含むことを特徴とする請求項10または11に記載のロボットシステム。
- 前記センサは、前記ロボットの位置および姿勢を取得する位置検出センサを含むことを特徴とする請求項10から12のいずれか1項に記載のロボットシステム。
- 前記センサは、前記物体を把持したときの反力を取得する力覚センサを含むことを特徴とする請求項10から13のいずれか1項に記載のロボットシステム。
- 対象物体と周辺物体からなる物体の表面位置情報を取得するステップと、
取得された前記表面位置情報に基づいて、前記物体を実測するための計測位置を決定するステップと、
決定された前記計測位置において前記物体に接触したときの接触位置情報を計測するステップと、
計測された前記接触位置情報に基づいて、前記物体の空間的な位置情報を示す地図情報を作成するステップと、
作成された前記地図情報に基づいて、前記物体の位置および姿勢を認識するステップと、を含み、
前記接触位置情報を計測するステップは、接近した前記物体までの距離を取得するステップを含み、
前記物体に接触しているときに前記距離を取得するステップにおいて取得された距離に基づいて、前記接触位置情報を計測することを特徴とする情報処理方法。 - コンピュータを、前記請求項1から8のいずれか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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