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JP6758945B2 - 濾過装置 - Google Patents
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本発明は、イオン交換式の濾過装置に関する。
現在、井戸の井戸水を飲用水に処理するために、除鉄除マンガン槽を用いた濾過装置により、井戸水から鉄及びマンガンを除去する技術が知られている。また、このような濾過装置に用いる除鉄除マンガン槽として、イオン交換樹脂を用いた、所謂イオン交換式の除鉄除マンガン槽が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような濾過装置は、除鉄除マンガン槽で処理を行った井戸水に次亜塩素酸ナトリウムを注入し、当該井戸水を除菌することで、井戸水を飲用水に処理する。
特開2012−233636号公報
上述した濾過装置では、以下の問題があった。即ち、イオン交換樹脂を用いた除鉄除マンガン槽は、主として樹脂材料により構成されるため、槽内の凍結を防止するためにヒータ等を槽に直接設けることができない。このため、凍結が予想される地域においては、濾過装置を設置するための小屋を設け、小屋内の室温を一定に保つ等の対策が必要となり、設備コストが増大するという問題がある。
このような問題に対し、濾過装置は、例えば、外気温や水温等の温度を検知し、凍結が予想される温度となった場合に流路を開けて濾過装置を駆動し、凍結しない温度である場合には、流路を閉じる開閉制御を行うことも考えられる。
しかし、温度検知のみで開閉制御を行う場合には、流路を開いた後に流路を閉じる復帰温度以上にならないと、濾過装置の駆動が継続して行われる。結果、濾過装置の駆動コストの増加や、イオン交換樹脂等の濾過材の再生サイクルの短縮となる問題もある。
そこで本発明は、容易に凍結が防止できる、イオン交換式の濾過装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の濾過装置は次のように構成されている。
本発明の一態様として、濾過装置は、イオン交換式の除鉄除マンガン槽と、前記除鉄除マンガン槽の二次側に接続された給水管と、前記給水管の中途部に設けられ、開閉により前記給水管の一次側及び二次側の接続、並びに、前記給水管の一次側及び排水先の接続を切り換える電磁開閉弁と、前記除鉄除マンガン槽の温度を検出する温度センサと、前記温度センサで検出された温度が所定の時間継続して水が凍結する温度以下である場合に、前記電磁開閉弁を制御して前記給水管の一次側及び前記排水先を接続する制御盤と、を備え、前記制御盤は、前記温度センサで検出された温度が所定の時間継続して凍結温度以下である場合に、前記電磁開閉弁を制御して、所定の間隔で、所定の時間、前記給水管の一次側及び前記排水先を間欠的に接続する。
本発明によれば、容易に凍結が防止できる、イオン交換式の濾過装置を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る濾過装置の構成を示す側面図。 同濾過装置の構成を一部切欠して示す平面図。
以下、本発明の一実施形態に係る濾過装置1を、図1及び図2を用いて説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る濾過装置1の構成を示す側面図、図2は濾過装置1の構成を一部切欠して示す平面図である。
図1及び図2に示すように、濾過装置1は、ベース10と、ベース10上に設けられた除鉄除マンガン槽11と、ベース10上に設けられた除菌器12と、除鉄除マンガン槽11及び除菌器12を接続する給水管13と、給水管13の中途部に設けられた分岐部14と、分岐部14に接続された開閉弁15と、開閉弁15及び除菌器12を接続する配管16と、温度センサ17と、制御盤18と、を備えている。
ベース10は、濾過装置1の設置面に固定される。ベース10は、その上面に除鉄除マンガン槽11及び除菌器12を隣接して配置可能に構成される。また、ベース10は、除菌器12の上方に制御盤18を配置する架台10aを備える。
除鉄除マンガン槽11は、濾過材としてイオン交換樹脂を用いた、所謂イオン交換式の除鉄除マンガン槽である。除鉄除マンガン槽11は、例えば、塩水タンク21と、塩水タンク21内に設けられた樹脂筒22と、塩水タンク21の上端に設けられた制御バルブ23と、塩水タンク21上の制御バルブ23を覆うカバー24と、塩水タンク21をベース10に固定する支持部25と、を備えている。
塩水タンク21は、塩水を供給する供給管21aが接続される。
樹脂筒22は、その内部にイオン交換樹脂が収容される。樹脂筒22は、その内部の上方に、制御バルブ23に流体的に接続された散水管と、その内部の下方に給水管13と流体的に接続される集水管と、を備えている。樹脂筒22は、散水管から吐出された井戸水がイオン交換樹脂を通過して集水管から二次側の給水管13に吐出されることで、井戸水中の鉄、マンガン及び不純物等を除去可能に構成される。なお、樹脂筒22の一次側には、井戸に接続される配管、及び、井戸水を圧送するポンプが接続されている。
制御バルブ23は、井戸に接続される給水管に接続される。制御バルブ23は、開閉することで、通常運転、樹脂筒22を洗浄する逆洗運転、イオン交換樹脂に塩水を通水して、鉄及びマンガン等を排出する再生運転、及び、塩水タンク21に注水を行う注水運転を切り換える。
除菌器12は、ベース10上に固定される基部31と、タンク32と、配管ユニット33と、薬液注入手段34と、連結管35と、制御部36と、を備えている。除菌器12は、連結管35の一次側が給水管13を介して除鉄除マンガン槽11に接続される。また、除菌器12は、連結管35の二次側が蛇口や処理水用タンク等の給水先に接続される。
除菌器12は、薬液を除鉄除マンガン槽11で処理された給水管13を流れる井戸水に注入可能に構成される。薬液は、タンク32に投入された所定の濃度の次亜塩素酸ナトリウムの原液を希釈水で希釈した所定の濃度の次亜塩素酸ナトリウムが用いられる。
基部31は、高さの異なる上面を有し、タンク32、薬液注入手段34及び連結管35を支持する架台である。
タンク32は、樹脂材料で形成され、その内部に所定の量の薬液を貯留可能に形成されている。タンク32は、基部31に固定される。タンク32は、次亜塩素酸ナトリウムを貯留するタンク本体32aと、タンク本体32aの上面に設けられ、次亜塩素酸ナトリウムの原液を供給する投入口32bと、投入口32bを覆う蓋32cと、タンク本体32a内の次亜塩素酸ナトリウムの水位を視認可能に構成された水位検出メモリ32dと、を備えている。タンク32は、給水管13の分岐部14に開閉弁15を介して接続された配管16に流体的に接続される。
タンク本体32aは、配管16が接続される。投入口32bは、タンク本体32aの上面に設けられた開口である。蓋32cは、投入口32bを覆う。水位検出メモリ32dは、給水管13に隣接してタンク本体32aに設けられる。
配管ユニット33は、タンク32及び薬液注入手段34間に接続され、タンク本体32a内から薬液注入手段34への薬液の流路を構成する。
薬液注入手段34は、薬液を一定量圧送し、連結管35に注入可能なポンプ34aと、ポンプ34a及び連結管35を接続させるとともに、連結管35内に注入した薬液及び連結管35を流れる井戸水の逆流を防止可能に形成された薬液注入部34bと、を備えている。ポンプ34aは、例えば、ソレノイドにより往復動するダイヤフラムポンプである。薬液注入部34bは、可撓性を有する樹脂チューブと逆止弁等により構成される。
連結管35は、一次側に流量検出器35aが設けられる。連結管35は、二次側に薬液注入部34bが接続される。連結管35は、一次側が給水管13に接続され、二次側が給水先に接続される。また、連結管35の二次側には、連結管35の流路を開閉する電磁弁が設けられている。
制御部36は、例えば、流量検出器35aで検出された流量に基づいてポンプ34aのソレノイドを制御することで、ポンプ34aから連結管35に注入する薬液の注入量を制御可能に構成されている。
給水管13は、一端が除鉄除マンガン槽11の二次側に接続され、他端が連結管35に接続される。給水管13は、ベント管、直管、可撓性を有するチューブ若しくはホース、及び、分岐管等の組み合わせにより構成される。給水管13は、その中途部に、給水管13内の流路を開閉する電磁開閉弁13aを有する。
電磁開閉弁13aは、制御盤18からの信号に基づいて流路を開閉可能に構成された二方弁である。電磁開閉弁13aは、閉状態においては、給水管13の一次側と二次側とを接続する流路を構成し、開状態においては、給水管13の一次側とドレン等の排水先とを接続する流路を構成する。
分岐部14は、給水管13の中途部に配置された分岐管である。分岐部14は、給水管13内の除鉄除マンガン槽11から連結管35への水の流れの一部を分岐する。
開閉弁15は、手動で開閉可能に構成される。開閉弁15は、例えば、コックである。
配管16は、開閉弁15及びタンク本体32a内を流体的に接続する、例えば可撓性を有するチューブである。配管16は、一端が開閉弁15に接続される。配管16は、他端がタンク本体32a、投入口32b又は蓋32cに接続されることで、タンク本体32a内に接続される。
温度センサ17は、外気温を検出可能に構成される。温度センサ17は、信号線等を介して制御盤18に電気的に接続される。温度センサ17は、検出した温度情報を制御盤18に送信可能に構成される。なお、温度センサ17は、除鉄除マンガン槽11及び給水管13を流れる水が凍結する温度を検知可能であればよく、例えば、給水管13に設けられた水温計であってもよい。
制御盤18は、記憶部18aを有する。記憶部18aには、凍結が生じる温度T、後述する凍結防止運転を行う判断を行う時間t1、凍結防止運転を行うときに、電磁開閉弁13aを開閉する間隔の時間t2、電磁開閉弁13aを開く時間t3、凍結防止運転を行っていることを外部に出力する信号を出力する電磁開閉弁13aの開閉回数Aが記憶されている。
制御盤18は、電磁開閉弁13a、及び、連結管35の二次側に設けられた電磁弁を切り替える。制御盤18は、井戸水を圧送するポンプを制御する。また、制御盤18は、温度センサ17で検出した温度情報に基づいて、凍結防止運転を行う機能を有する。
具体的には、凍結防止運転として、制御盤18は、記憶部18aに記憶された温度Tと温度センサ17で検出した温度情報を比較し、検出した温度が、温度T以下となった場合には、検出した温度が温度T以下となった時間をカウントする。当該カウントした時間が記憶部18aに記憶された時間t1を超えた場合には、制御盤18は、時間t2の間隔で、時間t3の間、電磁開閉弁13aを開く。
電磁開閉弁13aを開いている間、制御盤18は、井戸水を圧送するポンプを駆動する信号を出力し、当該ポンプを駆動する。これにより、ポンプにより供給された井戸水が樹脂筒22を通過し、電磁開閉弁13aを介して排水される。
次に、制御盤18は、電磁開閉弁13aを開閉した回数をカウントし、記憶部18aに記憶された開閉回数Aを超えた場合には、凍結防止運転を行っている信号を外部に出力する。なお、この信号の出力は、光による報知、タブレットやPC端末等に表示する信号、制御盤18に別途設けられる表示部への表示等があげられる。
また、制御盤18は、電磁開閉弁13aが開いているときに流量検出器35aで流量が一定時間の間継続して検出された場合には、電磁開閉弁13aを閉じて、井戸水を圧送するポンプを駆動する信号の出力を停止する。
このように構成された濾過装置1によれば、除鉄除マンガン槽11の樹脂筒22に接続された給水管13の中途部に分岐部14を設け、当該分岐部14の二次側に接続された開閉弁15及び配管16を介して、給水管13をタンク32に流体的に接続する。これにより、投入口32bから次亜塩素酸ナトリウムの原液をタンク本体32aに投入した後に、開閉弁15を開けることで、除鉄除マンガン槽11で処理した井戸水を希釈水として、タンク本体32a内に供給することが可能となる。
また、濾過装置1は、温度センサ17で検出された温度が、凍結が生じる温度T以下となった場合に、電磁開閉弁13aを開けて井戸水を圧送するポンプを駆動することで、樹脂筒22内の水を入れ替えること及び樹脂筒22内の水を排水することが可能となる。これにより、除鉄除マンガン槽11内及び給水管13内の水が凍結することを防止できる。
また、制御盤18は、外気温又は水温が凍結温度以下となった場合であっても、所定の時間t1が経過するまでは、凍結防止運転を行わない。即ち、温度センサ17で検出された温度が所定の時間t1継続して凍結温度T以下である場合に、凍結防止運転を行う。
また、制御盤18は、凍結防止運転中において、時間t2の間隔で、時間t3の間、電磁開閉弁13aを間欠的に開くとともに、同様に井戸水を圧送するポンプを駆動することから、凍結防止運転が継続して長時間行われることを防止できる。なお、時間t2、t3は、濾過装置1の機能や寸法形状等に応じて、凍結温度以下において、樹脂筒22内の水が凍結しない任意の時間が設定される。
このように、濾過装置1は、瞬間的に温度が低下した場合等に凍結防止運転を行わず、且つ、凍結防止運転中に間欠的に井戸水を圧送するポンプを駆動する運転コストの増加を防止できる。
結果、濾過装置1は、運転コストの増加を防止できる。また、濾過装置1は、凍結防止運転においてイオン交換樹脂を通過する水量を低減することが可能となり、イオン交換樹脂の再生サイクルが短縮することを抑制できる。
上述したように、本発明の一実施形態に係る濾過装置1によれば、温度センサ17で検出される温度が凍結温度以下である場合に、所定の条件により電磁開閉弁13aを開閉し、且つ、井戸水を圧送するポンプを運転することで、容易に除鉄除マンガン槽11の凍結が防止できる。
なお、本発明は上記実施形態の構成に限定されるものではない。上述した例では、開閉弁15は、手動で開閉するコックを用いる構成を説明したがこれに限定されず、制御盤18により自動で開閉する自動開閉弁であってもよい。また、上述した例では、温度センサ17は、外気温又は水温を検出する構成を説明したがこれに限定されず、除鉄除マンガン槽11の温度、即ち当該槽11内の水が凍結温度以下であるか否かを検出又は判断可能であれば、他の方法により温度を検出する構成であってもよい。このような構成とすることで、次亜塩素酸ナトリウムの濃度に基づいて予め希釈水として必要な量の水を制御盤18に記憶させ、当該記憶させた情報に基づいて開閉弁15の開閉を制御することで、次亜塩素酸ナトリウムの濃度を調整する作業を容易とすることが可能となる。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明と同等の記載を付記する。
[1] イオン交換式の除鉄除マンガン槽と、
前記除鉄除マンガン槽の二次側に接続された給水管と、
前記給水管の中途部に設けられ、開閉により前記給水管の一次側及び二次側の接続、並びに、前記給水管の一次側及び排水先の接続を切り換える電磁開閉弁と、
前記除鉄除マンガン槽の温度を検出する温度センサと、
前記温度センサで検出された温度が所定の時間継続して水が凍結する温度以下である場合に、前記電磁開閉弁を制御して前記給水管の一次側及び前記排水先を接続する制御盤と、
を備えることを特徴とする濾過装置。
[2] 前記制御盤は、前記温度センサで検出された温度が所定の時間継続して凍結温度以下である場合に、所定の間隔で、所定の時間、前記電磁開閉弁を制御して前記給水管の一次側及び前記排水先を接続することを特徴とする[1]に記載の濾過装置。
1…濾過装置、10…ベース、10a…架台、11…除鉄除マンガン槽、12…除菌器、13…給水管、14…分岐部、15…開閉弁、16…配管、17…温度センサ、18…制御盤、18a…記憶部、21…塩水タンク、21a…供給管、22…樹脂筒、23…制御バルブ、24…カバー、25…支持部、31…基部、32…タンク、32a…タンク本体、32b…投入口、32c…蓋、32d…水位検出メモリ、33…配管ユニット、34…薬液注入手段、34a…ポンプ、34b…薬液注入部、35…連結管、35a…流量検出器、36…制御部。

Claims (2)

  1. イオン交換式の除鉄除マンガン槽と、
    前記除鉄除マンガン槽の二次側に接続された給水管と、
    前記給水管の中途部に設けられ、開閉により前記給水管の一次側及び二次側の接続、並びに、前記給水管の一次側及び排水先の接続を切り換える電磁開閉弁と、
    前記除鉄除マンガン槽の温度を検出する温度センサと、
    前記温度センサで検出された温度が所定の時間継続して水が凍結する温度以下である場合に、前記電磁開閉弁を制御して前記給水管の一次側及び前記排水先を接続する制御盤と、
    を備え
    前記制御盤は、前記温度センサで検出された温度が所定の時間継続して凍結温度以下である場合に、前記電磁開閉弁を制御して、所定の間隔で、所定の時間、前記給水管の一次側及び前記排水先を間欠的に接続する濾過装置。
  2. 前記制御盤は、前記温度センサで検出された温度が所定の時間継続して凍結温度以下である場合に、前記電磁開閉弁を開いている間、前記除鉄除マンガン槽の一次側に接続されるポンプを駆動する、請求項1に記載の濾過装置。
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