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JP6765242B2 - 吊り装置 - Google Patents
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JP6765242B2 - 吊り装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吊り装置に関する。
従来から、吊り装置などによりコンクリートブロック(以下、単に被牽吊体ともいう)などを牽吊して、水中への構造物の設置や水底の造成などを行っている。こうした水中へ被牽吊体を牽吊する吊り具が、例えば下記の特許文献1などに開示されて公知である。
上記のように水中へ被牽吊体を牽吊する吊り具として、例えば図8に示す構成のものがある。
即ち、吊り具80は、作業船などのクレーンから水中に吊り下げられた主巻MWに連結され、且つ被牽吊体Jと接続された玉掛けワイヤーTWを支持する鉤型のフック支持体81と、先端がクレーンから水中に吊り下げた補巻SWに連結され、フック支持体81の開口部81aを閉鎖することにより玉掛けワイヤーTWの外れ止め機能を発揮する外れ止めレバー82を有している。
外れ止めレバー82は、補巻SWを上げ操作することにより、フック支持体81の開口部81aを開放して玉掛けワイヤーTWを取外すことが可能な構成とされている。またフック支持体81には浮体83が連結されており、フック支持体81の開口部81aが開放されると、浮体83の浮力によりフック支持体81が玉掛けワイヤーTWを取外す方向に回転する構成とされている。
したがって、被牽吊体Jが水底に着底した後に行う玉外し作業を、潜水士が行う必要が殆ど無くなる。
特許第5731311号公報
しかし、上記した吊り具80は、クレーンに接続された主巻MWと補巻SWの両方の操作を行わなければならず、操作性が悪い。
また、フック支持体81から玉掛けワイヤーTWを外した後、吊り具80を引き揚げる際に、図8に示すように主巻MWと補巻SWは近接状態にあるため、両者が絡まってしまうなどの問題がある。
上記の点から吊り具には主巻又は補巻きのいずれか一のみが接続され、且つフック支持体の開口部の閉鎖状態を解除する作業を無線による遠隔操作により行うことが良好であるが、そうした技術は見聞きしないし開示もされていない。
本発明の目的は、主巻又は補巻きの何れか一のみと連結され、無線による遠隔操作によりフック支持体の開口部の閉鎖状態を解除可能な装置を提供することにある。
上記の課題は、
被牽吊体を牽吊する吊り装置であって、
主巻又は補巻きの何れか一のみと連結されるフック支持体と、
前記フック支持体と接続され、被牽吊体を接続した玉掛けワイヤーを支持するフック部材と、前記フック部材の開口部を閉鎖する外れ止め部と、
前記外れ止め部による前記フック部材の前記開口部の閉鎖状態を解除するアクチュエータ部と、
前記アクチュエータ部を無線による遠隔操作により操作可能な遠隔操作手段と、
を有し、
前記外れ止め部は、前記フック支持体と一体的に連結され、
前記フック部材は、前記フック支持体と前記外れ止め部の間に回動自在に連結され、
前記フック支持体と前記フック部材とは、前記フック部材開放方向に移動させるための付勢力を発揮するように配置された付勢手段により接続されている、
ことを特徴とする吊り装置により解決する。
本発明によれば、主巻又は補巻きの何れか一のみと連結され、無線による遠隔操作によりフック支持体の開口部の閉鎖状態を解除可能な吊り装置を提供できる。
第1の実施形態に係る吊り装置の全体構成を示す図である。 図1に示す吊り具の側面図である。 図2のI−I矢視断面図である。 図1に示す吊り具の動作を説明する図である。 図1に示す吊り具の変形例を示す要部断面図である。 第2の実施形態に係る吊り装置を構成する吊り具の正面図である。 図6に示す吊り具の動作を説明する図である。 従来の吊り具の構成を説明する図である。
以下、本発明に係る吊り装置の実施形態を説明する。各図面中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜簡略化ないし省略する。図面は、部材もしくは部品間の相対比を示すことを目的としない。したがって、具体的な寸法は、以下の限定的でない実施形態に照らし、当業者により決定することができる。また、下記で説明する連結構成は一例であり、通常実施されている一般的な連結方法が適宜適用可能である。
なお、本実施形態の吊り装置は、主に水中に吊り下げた状態で使用する水中用に好適に実施される。しかし、水上に揚げた場合においても同様に実施することができる。
[第1の実施形態]
<構成>
以下、図1〜図4を参照しながら第1の実施形態に係る吊り装置100Aを説明する。
図1は、第1の実施形態に係る吊り装置100Aの全体構成を示す図である。図2は、図1に示す吊り具1の側面図であり、(A)は図1の矢印X2側から見た側面図、(B)は図1の矢印X1側から見た側面図である。図3は、図2(B)のI−I矢視断面図である。図4は、図1に示す吊り具1の動作を説明する図である。(A)はフック部4の開口部4aの閉鎖状態が解除された直後を示す断面図である。(B)はフック部材4が浮体8により上方に回動移動した状態を示す断面図である。(C)はフック部材4の開放が保持された状態を示す断面図である。図4(A)〜(C)は、吊り具1を図2(B)に示すI−Iから矢視した各断面図である。
本実施形態の吊り装置100Aは、吊り具1を有し、図8でも説明したように、吊り具1に作業船に搭載されたクレーンのウインチから水中に吊り下げたクレーンワイヤー(主巻又は補巻き)MWの先端に設けられたアイ部が接続される構成である。
また吊り具1には、図8に記載した玉掛けワイヤーTWに接続されたコンクリートブロックなどの被牽吊体Jが吊り下げられている。
吊り装置100Aは、吊り具1と、遠隔操作手段7と、浮体8を含む。
吊り具1は、フック支持体2と、外れ止め部3、フック部材4と、閉鎖解除手段5と、アクチュエータ部6を有している。
フック支持体2は、主巻MWと連結される環状部21と、環状部21と連続する基部22を有している。本実施形態のフック支持体2の環状部21は、主巻MWと連結されているが、この限りではなく補巻きと連結されていてもよい。即ち、環状部21は、主巻MW又は補巻きの何れか一のみと連結される。フック支持体2の基部22の矢印Y2側には、外れ止め部3が一体的に連結されている。外れ止め部3の下半部は、先細りに形成されて、後方(矢印X1方向)上りの傾斜面3aが形成されている。フック支持体2と外れ止め部3は、正面視が略ノの字形状となるように先端部が外方(前方(矢印X2))に向かって傾斜する様態で取付けられている。
フック部材4は、フック支持体2と外れ止め部3の間に支軸43により回動自在に連結されている。フック部材4は、アーム部41と支持部42とが略釣り針形状に一体形成され、アーム部41と支持部42とは略同一平面内に配置されている。アーム部41の上部には厚さ方向の途中部を切欠いてなる左右1対のブラケット部41aが形成され、左右のブラケット部41aの上部間には支軸43が架設状に設けられている。
支持部42は半円弧形状に形成され、玉掛けワイヤーTWを安定して受け止めることができるように構成されている。
支持部42の先端部は略円柱状に形成され、上端部には後方上がりの傾斜面42aが形成されている。この傾斜面42aと外れ止め部3の傾斜面3aとが当接されると、フック部材4の開口部4aが閉鎖される。
閉鎖解除手段5は、図2〜図4に示すように、アーム部41の厚さ方向の途中部を切り欠いた切欠き部内で左右のブラケット部41aの間に配置される。閉鎖解除手段5は、枢支ピン50を介してフック部材4に回転自在に支持したロック部材51と、ロック部材51をロック側(矢印K側)へ常時付勢する付勢手段52とを備えている。
ロック部材51は、フック支持体2の基部22に形成された止め部としての係合突部23に係合してフック部材4を閉鎖位置と開放位置に保持するロック部51aと、係合突部23とロック部51aとの係合を解除操作する操作部51bを有している。係合突部23は、フック支持体2の基部22の後方側で且つ支軸43付近に、外方へ突出する様態で形成されている。
ロック部51aは、ロック部材51の上半前部に基部22の後方面側へ延在する様態に形成され、操作部51bは、ロック部材51の下半後部にブラケット部41aから後方(矢印X1)へ突出する様態に形成されている。図示例のロック部51aと操作部51bは、互いに交差する形状に形成されている。
枢支ピン50には捩りバネからなる付勢手段52が外装され、付勢手段52の一端部はロック部材51に掛け止めされ、他端部はフック部材4に掛け止められている。ロック部材51は、付勢手段52により、ロック部51aの先端部がフック支持体2の基部22の後方面に当接するように、図3に矢印K(ロック側)で示す方向へ常時付勢されている。
図3に示すように、フック部材4が閉鎖位置にあるとき、ロック部51aが枢支ピン50の略直上位置において係合突部23に係合し、フック部材4の開放位置側への回動が確実に規制されて、フック部材4の閉鎖位置が保持される。更に云うとロック部51aの先端部が係合突部23の下面と当接している場合には、フック部材4の閉鎖状態が保持される。また、後述するが図4(C)に示すように、フック部材4を開放位置へ操作して、ロック部51aの先端部が係合突部23の上面と当接している場合には、フック部材4の開放状態が保持される。
アクチュエータ部6は、ケーシング内を移動して伸縮可能なロッド部61と、細示することは省略したがロッド部61を伸縮移動させる駆動部と、駆動部を駆動させる遠隔操作手段7からの駆動信号を受信する受信部とを有している。
駆動部は、モータであってもバネ材であっても良いが、手動でもロッド部61の伸縮を操作可能なラッチロック式のバネ材が好ましい。駆動部は受信部から駆動信号を受け取るとロッド部61を駆動させる。
アクチュエータ部6は、ロッド部61が伸張するとロック部材51の操作部51bを押圧し(押し下げ)てロック解除側(矢印K2側)へ回動可能な位置に配置されている(図4(A)参照)。図示例では、操作部51bの直上側(矢印Y1側)である。図示例の限りではなく、操作部51bの直下側に取付けて実施することも可能である。
遠隔操作手段7は、アクチュエータ部6のロッド部61へ無線により駆動信号を発信して、ロッド部61の伸張移動又は収縮移動を行わせる。遠隔操作手段7は、図1に示すように操作部71と、発信部72と、切替部73を有している。
操作部71は、作業者が閉鎖解除操作を行う入力部などを備えた操作盤である。発信部72は、操作部71からの入力信号に基づいてロッド部61を伸張動作又は収縮動作させる駆動信号を発信する。発信部72が発信する駆動信号は、電波又は音波である。音波とは、超音波を含む。切替部73は、発信部72により発信させる駆動信号を電波と音波の何れか一に切替える。切替え作業は、作業者が操作部71を操作して切替えてよい。
特に吊り具1(特にはアクチュエータ部6)が水中にある場合には、超音波による駆動信号を発生させ、吊り具1が水中以外(水上)にある場合、電波による駆動信号を発生させる。
浮体8は、内部に気体を充填して浮力を得るフロート材、又は発泡スチロールなどの水より比重の軽いフロート材でありフック部材4と連結されている。特にフック部材4の下半部を構成する支持部42に紐体などを介して連結されることが好ましい。また、支持部42に接合されていても良い。
浮体8は、外れ止め部3によるフック部材4の開口部4aの閉鎖状態がアクチュエータ部6により解除されると、浮力によりフック部材4を玉掛けワイヤーTWを外す方向(矢印K3方向)へ移動させる。
本実施形態の浮体8は、細示することは省略したが浮力を調整する手段を有している。浮力を調整する手段とは、例えば潜水士の呼気を浮体8に設けられた注入口から適切な量注入する、又は浮体8に外力を加えることで当該注入口から気体を抜いて浮力を調整する方法がある。また、気体を注入する方法としては、浮体8に注入ホースを取付けておき、潜水士のエアーホースと注入ホースとを接続して、エアーホースから気体を注入する方法を実施しても良い。
上記したように本実施形態の吊り装置100Aは、遠隔操作手段7によりアクチュエータ部6のロッド部61が伸張動作し、ロッド部61の伸張動作に連動して閉鎖解除手段5の操作部51bが押圧されてロック解除側へ回動することで、フック部材4の閉鎖状態が解除される。吊り装置100Aは、フック部材4の閉鎖状態が解除されると、フック部材4が浮体8の浮力により支軸43を中心に上方へ回動して、玉掛けワイヤーTWを自動で取外すことができる。
また、本実施形態の吊り装置100Aを構成する遠隔操作手段7は、駆動信号を電波と音波のいずれか一に切替える切替部を有している。
したがって、例えば水底の深瀬から浅瀬に向かってコンクリートブロックなどの被牽吊体Jを順に据付けしていく際に、深瀬において吊り具1などが水中にある場合には、音波による駆動信号を発信する。浅瀬になり吊り具1(特にアクチュエータ部6)が水上に存在してきた場合には、発信する駆動信号を電波に切替えることで、据付作業を止めることなく連続して行うことができる。つまり、本実施形態の吊り装置1は、水陸兼用にできる利点がある。
なお、フック支持体2とフック部材4とは、フック部材4が開放方向に付勢力を発揮するように配置された付勢手段により接続されていてよい。すると、本実施形態の吊り具1を水上位置で使用する際に、浮体8の浮力が働かない場合であってもフック部材4の閉鎖状態が解除されると、上記した付勢手段によりフック部材が支軸43を中心に上方へ回動して、玉掛けワイヤーTWを自動で取外すことが容易にできる。また、上記の付勢手段を設けなくても、フック部材4の重心をずらしておき、フック部材4の閉鎖状態が解除されると、フック部材4が自動的に支軸43を中心に上方へ回動する構成を有していてよい。
<動作>
次に、図3、図4を参照しながら本実施形態の吊り装置100A、特に吊り具1の動作を簡潔に説明する。図3に示す吊り具1は、フック部材4が外れ止め部3により開口部4aが閉鎖されている状態を示している。
図3において吊り具1は、玉掛けワイヤーTWにより被牽吊体Jを水中へ吊り下げている状態である。被牽吊体Jが水底に着底すると、潜水士は携帯している水中電話などで船上にいる作業者にフック部材4の閉鎖状態を解除するよう指示する。すると作業者は、遠隔操作手段7の操作部71を操作して、発信部72によりアクチュエータ部6のロッド部61を伸張動作させる駆動信号を音波(又は超音波)で発信させる。
アクチュエータ部6の受信部が駆動信号を受け取ると、駆動部はロッド部61を伸張動作させる。すると、図4(A)に示すようにロッド部61は、直下位置に配置されたロック部材51の操作部51bを押し下げて、枢支ピン50を中心に閉鎖解除方向(矢印K2方向)へ回動させる。するとロック部材51のロック部51aは、係合突部23から離脱して、フック部材4の外れ止め部3による閉鎖状態が解除される。
次に、閉鎖状態が解除されたフック部材4は、図4(B)に示すように浮体8の浮力により支軸43を中心に上方(矢印K3方向)へ回動して、玉掛けワイヤーTWを自動で取外すことができる。
しかる後に、例えば数秒後に遠隔操作手段7の発信部72は、アクチュエータ部6のロッド部61を収縮動作させる駆動信号を音波(又は超音波)で発信させる。すると、図4(C)に示すように、アクチュエータ部6のロッド部61がロック部51aと反対側へ移動して、ケーシング内に収納される。そしてロッド部61からの押圧力が無くなったロック部51aは、付勢手段52によりロック側方向(矢印K方向)に移動して、先端部が係合突部23の上面と当接する。すると、フック部材4の開放状態が保持される。
アクチュエータ部6のロッド部61の収縮動作は、遠隔操作手段7を介することなくアクチュエータ部6の駆動部が伸張動作をしてから一定時間後に動作させる設定としてもよい。
上記したように本実施形態の吊り装置100Aは、フック部材4の閉鎖状態の解除を、遠隔操作手段7により駆動するロッド部61の伸張動作により行い、閉鎖解除となったフック部材4を浮体8の浮力により支軸43を中心に上方に回転移動させて、フック部材4に掛けられた玉掛けワイヤーTWを自動的に取外すことができる。
したがって、潜水士による玉外し作業一切無くして、作業性を飛躍的に向上できる。また、遠隔操作によりフック部材4の閉鎖状態を解除できるため、フック支持体2にはクレーンワイヤーMW(主巻)のみを連結すれば良く、吊り具1を引き揚げる際に補巻などが絡むことを防止して、安全な作業に寄与できる。
(変形例)
次に、第1の実施形態の変形例を図5から説明する。図5は変形例を図2に示すI−I矢視断面図と同様の箇所から矢視した矢視断面図である。また図5では、説明の関係上アクチュエータ部6、浮体8、フック支持体2の上部を省略している。また共通する部材には共通の符号を付している。
以下、特に第1の実施形態との相違点のみ説明する。その他の点は第1の実施形態と同様である。変形例の吊り具1'の相違点は、閉鎖解除手段500の構成にある。変形例の閉鎖解除手段500は、ロック部材510がロック部510aと操作部510bが支点Pを中心に異なる二つの方向へ放射状に延在し、平面視がくの字形状に形成されている。ロック部材510は、中心Pに枢支ピン50が挿通されて、枢支ピン50を中心にフック部材4に対して回動可能に構成されている。
操作部510bの後方側(矢印X1側)の側面には、ロック部材510をロック側へ常時付勢するコイルバネで成る付勢手段520が設けられている。付勢手段520の他端部はフック部材4に当接されている。
ロック部510aの先端部には爪部510cが形成されており、基部22の係合突部230と係合してフック部材4の閉鎖位置を保持する構成である。
基部22は、後方側にロック部510aの回動を許容する切欠き部22aが設けられており、切欠き部22a内に係合突部230が設けられている。切欠き部22aは、基部22と外れ止め部3の一部に亘って設けられてよい。係合突部230は上方(矢印Y1方向)に向かって突出している。
変形例の吊り装置100A'においても、動作は第1の実施形態と略同様である。
作業者が遠隔操作手段7の発信部72によりアクチュエータ部6のロッド部61を伸張動作させる駆動信号を音波(又は超音波)で発信させると、図5(B)に示すように、ロッド部61は直下位置に配置されたロック部材510の操作部510bを押し下げて、枢支ピン50を中心に閉鎖解除方向(矢印K4方向)へ回動させる。するとロック部材510のロック部510aは、係合突部230から離脱して、フック部材4の外れ止め部3による閉鎖状態が解除される。変形例においても第1の実施形態と同様の効果を奏する。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る吊り装置100Bを、図6、図7に基づいて説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態と略同様の技術的思想に基づいており、以下に、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。共通する部材には同じ符号を付し、説明は省略する。図6は、第2の実施形態に係る吊り装置100Bの全体構成を説明する図である。図7は、図6に示す吊り具10の動作を説明する図である。(A)は外れ止め部300による閉鎖状態が解除された状態を示す正面図である。(B)はフック部材400が浮体8により上方に回動移動した状態を示す正面図である。
本実施形態の吊り装置100Bは、吊り具10と、浮体8と、遠隔操作手段7を有している。浮体8と遠隔操作手段7は第1の実施形態と同じであり説明は省略する。
吊り具10は、フック支持体200と、外れ止め部300、フック部材400と、アクチュエータ部6を有している。アクチュエータ部6は、第1の実施形態と同じであり、共通事項の説明は省略する。
即ち、本実施形態の吊り具10は、第1の実施形態の吊り具1を構成する閉鎖解除手段5が省略された構成である。
フック支持体200は、クレーンワイヤーMW(主巻又は補巻き)と連結される環状部210と、環状部210と連続する基部220を有している。フック支持体200の基部220の矢印Y2側には、フック部材400が一体的に連続して連結されている。また、フック支持体200の基部220の矢印Y2側の前方側に外れ止め部300が回動可能に連結されている。
フック部材400は、アーム部410と支持部420とが略釣り針形状に一体形成され、アーム部410と支持部420とは略同一平面内に配置されている。アーム部410と支持部420は中実状に形成され、第1の実施形態のフック部材4のような左右一対のブラケット部41aは形成されていない。支持部420は正面視が半円弧形状に形成され、玉掛けワイヤーTWを安定して受け止めることができるように構成されている。
支持部420の先端部は略円柱状に形成され、上端部には切欠き形状の止め部420aが形成されている。この止め部420aに後述の外れ止め部300の先端部の上面が当接されると、フック部材400の開口部40aが閉鎖される。
外れ止め部3は、正面に視て上方に湾曲する湾曲部が形成されている。勿論、上方に向かって屈曲する屈曲部を有していてよい。外れ止め部3の上半部側の基端は、フック支持体200の基部220に枢支ピン310を介して回動自在に連結されている。
枢支ピン310には捩りバネからなる付勢手段320が外装され、付勢手段320の一端部は外れ止め部300に掛け止めされ、他端部はフック部材4又は基部220に掛け止められている。
外れ止め部300は、付勢手段320により、先端部がフック部材4の支持部420の止め部420aに掛け止められるように、図6に矢印K5(ロック側)で示す方向へ常時付勢されている。したがって本実施形態の外れ止め部300は、矢印K6方向に回動されることで、フック部材400の閉鎖状態が解除される構成である。
本実施形態の外れ止め部300の先端部には、アクチュエータ部6のロッド部61の先端が連結されている。
なお、本実施形態のアクチュエータ部6は、第1の実施形態のアクチュエータ部6と同様であるが、取付位置が相違している。
本実施形態のアクチュエータ部6は、フック部材400のアーム部410の外周位置に取付金具(図示省略)などで取付けられており、ロッド部61が吊り具10の前方に向かって伸張する様態となるように配置される。したがって、フック部材400の閉鎖状態において、ロッド部61は、伸張した状態で外れ止め部300の先端部と連結される。
外れ止め部300を矢印K6方向に回動させて、フック部材400の閉鎖状態を解除するには、ロッド部61を収縮動作させる必要がある。上記の点が第1の実施形態と相違する構成である。
<動作>
次に、図6、図7を参照しながら本実施形態の吊り装置100B、特に吊り具10の動作を簡潔に説明する。図6に示す吊り具10は、フック部材400が外れ止め部300により開口部40aが閉鎖されている状態を示している。
図6において吊り具10は、玉掛けワイヤーTWにより被牽吊体Jを水中へ吊り下げている状態である。被牽吊体Jが水底に着底すると、潜水士は携帯している水中電話などで船上にいる作業者にフック部材400の閉鎖状態を解除するよう指示する。すると作業者は、遠隔操作手段7の操作部71を操作して、発信部72によりアクチュエータ部6のロッド部61を収縮動作させる駆動信号を音波(又は超音波)で発信させる。
アクチュエータ部6の受信部が駆動信号を受け取ると、駆動部はロッド部61を収縮動作させる。すると、図7(A)に示すようにロッド部61は、外れ止め部300を枢支ピン310を中心にロック解除方向(矢印K6方向)に回動させて、フック部材400の外れ止め部300による閉鎖状態を解除する。
次に、閉鎖状態が解除されたフック部材400は、図7(B)に示すように浮体8の浮力によりフック支持体200と共に上方(矢印K7方向)へ回動して、玉掛けワイヤーTWを自動で取外すことができる。
したがって、潜水士による玉外し作業一切無くして、作業性を飛躍的に向上できる。また、第2の本実施形態においても第1の実施形態で記載したと同様の効果を奏することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は上記した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能なものである。
100A、100A'、100B 吊り装置
1、1'、10、80 吊り具
2、200、81 フック支持体
21、210 環状部
22 基部
23、230 係合突部
3、300 外れ止め部
3a 傾斜部
4 フック部材
4a、40a、81a 開口部
41、410 アーム部
41a ブラケット部
42、420 支持部
420a 止め部
43 支軸
5 閉鎖解除手段
50、500、310 枢支ピン
51、510 ロック部材
51a、510a ロック部
51b、510b 操作部
510c 爪部
52、520、320 付勢手段
6 アクチュエータ部
61 ロッド部
7 遠隔操作手段
71 操作部
72 発信部
73 切替部
8、83 浮体
82 外れ止めレバー

Claims (8)

  1. 被牽吊体を牽吊する吊り装置であって、
    主巻又は補巻きの何れか一のみと連結されるフック支持体と、
    前記フック支持体と接続され、被牽吊体を接続した玉掛けワイヤーを支持するフック部材と、
    前記フック部材の開口部を閉鎖する外れ止め部と、
    前記外れ止め部による前記フック部材の前記開口部の閉鎖状態を解除するアクチュエータ部と、
    前記アクチュエータ部を無線による遠隔操作により操作可能な遠隔操作手段と、
    を有し、
    前記外れ止め部は、前記フック支持体と一体的に連結され、
    前記フック部材は、前記フック支持体と前記外れ止め部の間に回動自在に連結され、
    前記フック支持体と前記フック部材とは、前記フック部材開放方向に移動させるための付勢力を発揮するように配置された付勢手段により接続されている、
    ことを特徴とする吊り装置。
  2. 前記アクチュエータ部は、
    伸縮可能なロッド部と、前記ロッド部を伸縮移動させる駆動部と、前記駆動部を駆動させる前記遠隔操作手段からの駆動信号を受信する受信部とを有していることを特徴とする請求項1に記載の吊り装置。
  3. 前記アクチュエータ部の動作に連動して前記フック部材の前記開口部の閉鎖状態を解除する閉鎖解除手段を更に有し、
    前記閉鎖解除手段は、前記フック部材に回転自在に支持され、且つ前記フック支持体から突出して設けられる係合突部の下面と当接して掛け止められるロック部材と、該ロック部材をロック側へ常時付勢する第2付勢手段とを備え、
    前記アクチュエータ部の前記ロッド部が伸張すると、前記閉鎖解除手段の前記ロック部材を押圧してロック解除側へ回動させ、これにより前記ロック部材が前記係合突部から離脱して前記外れ止め部による閉鎖状態が解除され、
    閉鎖状態が解除された前記フック部材が前記開放方向に回動した後に、前記アクチュエータ部の前記ロッド部が収縮すると、前記ロッド部からの押圧力が無くなった前記ロック部材は、前記第2付勢手段により前記ロック解除側とは反対方向の前記ロック側へ回動して、前記ロック部材の先端部が前記係合突部の上面と当接して、前記フック部材の開放状態が保持される、
    ことを特徴とする請求項2に記載の吊り装置。
  4. 前記フック部材と連結された浮力を有する浮体を更に有し、
    前記外れ止め部による前記フック部材の前記開口部の閉鎖状態が前記アクチュエータ部により解除されると、前記浮体は、前記フック部材を前記玉掛けワイヤーを外す位置へ移動させることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の吊り装置。
  5. 前記駆動部は、バネ材を有していることを特徴とする請求項2に記載の吊り装置。
  6. 前記ロック部材は、前記止め部の上面に当接されて、前記フック部材の開放状態を保持することを特徴とする請求項3に記載の吊り装置。
  7. 前記遠隔操作手段は、
    駆動信号を電波又は超音波により発信可能であることを特徴とする請求項1に記載の吊り装置。
  8. 前記遠隔操作手段は、
    前記アクチュエータ部が水中にある場合には、超音波による前記駆動信号を発生させ、前記アクチュエータ部が水中以外にある場合、電波による前記駆動信号を発生させる切替部を有していることを特徴とする請求項7に記載の吊り装置。
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