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JP6766593B2 - シート用スライド装置 - Google Patents
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JP6766593B2 - シート用スライド装置 - Google Patents

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Description

本願は、シートをスライド可能に支持するシート用スライド装置に関する。
例えば、特許文献1に記載の発明では、ロアレール内に異物排除用のガイド部材を設けている。当該ガイド部材は、スナップフィット等の弾性変形を利用した係合部にてロアレールに固定されている。
特開2014−189218号公報
特許文献1に記載の発明では、上記係合部がロアレールの底板部に形成された矩形孔内にシート上方側から押し込まれて当該底板部に係合されているとともに、上記係合部の先端側が底板部を貫通してロアレール(底板部)から突出した状態となっている。
ところで、上記係合部が樹脂製であると、例えば、ガイド部材が組み付けられたロアレールが搬送又は車両等に組み付けられる際に、係合部の先端が他の部材に当たる等して当該先端が損傷する可能性がある。そして、係合部の先端が損傷してしまうと、上記係合が解除され、ガイド部材がロアレールから外れてしまう。
本願は、ガイド部材がロアレール等の固定レールから外れてしまうことが抑制可能なシート用スライド装置を提供する。
本願では、固定される金属製の固定レール(3)であって、その長手方向と直交する幅方向において互いに対向する一対の側壁部(3A、3B)及びそれら側壁部(3A、3B)を繋ぐように長手方向に延びる帯板状の底板部(3C)を有して開放断面形状に構成された固定レール(3)と、少なくとも一部が固定レール(3)内に収納された状態で当該固定レール(3)に対してスライド変位する可動レール(5)であって、シートを支持するための可動レール(5)と、固定レール(3)内に配設され、当該固定レール(3)内の異物を排除するためのガイド部材(15)であって、底板部(3C)に固定されて長手方向に延びる帯板状の固定プレート(15A)、当該固定プレート(15A)の延び方向先端側に設けられたスロープ部(15B)、及び固定プレート(15A)の幅方向端部側に設けられたフランジ部(15C)を有するガイド部材(15)とを備えている。
スロープ部(15B)は、固定プレート(15A)から離間するほど底板部(3C)から離間するように固定プレート(15A)に対して傾斜し、フランジ部(15C)は、固定プレート(15A)の幅方向端部側から可動レール(5)側に向けて突出し、かつ、長手方向に延びる壁状であり、さらに、固定プレート(15A)は、金属製であって、かつ、溶接又は金属製の機械的締結具(16)により底板部(3C)に固定されている。
これにより、本願に係るシート用スライド装置では、ガイド部材(15)は固定レール(3)に強固に固定された状態となる。したがって、ガイド部材(15)が固定レール(3)から外れてしまうことが抑制可能なシート用スライド装置を得ることが可能となる。
なお、本願に係るシート用スライド装置は、以下のように構成してもよい。
すなわち、金属製の機械的締結具としてリベットを採用することが望ましい。これにより、仮に、機械的締結具の一部が固定レール(3)から突出している場合であっても、当該機械的締結具が損傷する可能性は、樹脂製の機械的締結具を用いた場合に比べて小さい。
複数の固定具(B1、B2)が長手方向に直列に並んで配置されている場合には、スロープ部(15B)の先端側にカバー部(15D)が設けられていることが望ましい。カバー部(15D)は、第2頭部(Bh2)を越えて第1頭部(Bh1)側まで延びて、少なくとも1つ頭部(Bh)を可動レール(5)側から覆う。
これにより、シート用スライド装置内に侵入した異物が固定具(B1、B2)に引っ掛かるように滞留してしまうことを未然に抑制できる。
なお、固定具(B1、B2)は、固定レール(3)を固定するための部材であって、底板部(3C)に設けられた貫通穴(3G)を貫通する棒状の貫通部(Bs)、及び固定レール(3)内に位置するとともに貫通穴(3G)より大きい頭部(Bh)を有する部材である。
第1頭部(Bh1)は、複数の固定具(B1、B2)のうち固定プレート(15A)から最も離れた固定具の頭部である。第2頭部(Bh2)は、複数の固定具(B1、B2)のうち第1頭部(Bh1)に隣り合う固定具の頭部である。
フランジ部(15C)は、スロープ部(15B)を経由してカバー部(15D)まで延びていることが望ましい。これにより、ガイド部材(15)の機械的強度を向上させることが可能となる。
フランジ部(15C)の突出方向先端側にロック部(7A)を備えている場合には、フランジ部(15C)のうち長手方向においてロック部(7A)に対応する範囲のフランジ高さ(H1)は、その他の部位のフランジ高さ(H2)より低いことが望ましい。
これにより、ロック部(7A)とフランジ部(15C)とが干渉しまうことを確実に抑制でき得る。「フランジ高さ」とは、底板部(3C)からフランジ部(15C)の先端までの寸法をいう。
ロック部(7A)は、突出方向と平行な方向に変位することにより、可動レールが固定レールに対してスライドすることを規制する規制位置と当該規制を解除する解除位置との間で変位する。
フランジ部(15C)は、固定プレート(15A)の幅方向両端部側に設けられており、さらに、固定プレート(15A)、スロープ部(15B)及び一対のフランジ部(15C)は、金属板製の一体成形品であることが望ましい。
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る乗物用シートSの概略図である。 本発明の実施形態に係るシート用スライド装置1の斜視図である。 本発明の実施形態に係るシート用スライド装置1の分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るシート用スライド装置1の断面図である。 本発明の実施形態に係るロックスプリング7の斜視図である。 本発明の実施形態に係るシート用スライド装置1の断面図である。 図3のA部拡大図である。 本発明の実施形態に係る固定レール3の斜視図シート用スライド装置1の断面図である。 本発明の実施形態に係るシート用スライド装置1の長手方向断面図である。 本発明の実施形態に係る解除部材9の斜視図である。 本発明の実施形態に係るガイド部材15の斜視図である。 本発明の実施形態に係るシート用スライド装置1の断面図である。 本発明の実施形態に係るシート用スライド装置1の上面図である。
以下に説明する「発明の実施形態」は、本願発明の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されるものではない。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。なお、各図に付された方向を示す矢印等は、各図相互の関係を理解し易くするために記載したものである。本発明は、各図に付された方向に限定されるものではない。
少なくとも符号を付して説明した部材又は部位は、「1つの」等の断りをした場合を除き、少なくとも1つ設けられている。つまり、当該部材が2以上設けられていてもよい。
(第1実施形態)
本実施形態は、乗物用シートをスライド可能に支持するシート用スライド装置に本発明を適用したものである。図1に示すように、シートSの鉛直方向下端部にシート用スライド装置1が配設される。乗物とは、例えば、鉄道車両、航空機及び船舶等である。
1.シート用スライド装置の概要
シート用スライド装置1は、図3に示すように、固定レール3、可動レール5、ロックスプリング7、解除部材9及びガイド部材15等を少なくとも備える。固定レール3は、図1に示すように、長手方向が車両の前後方向(シートの前後方向)に一致するように、車両のフロアパネル等に固定される。
可動レール5は、シートSが組み付けられて当該シートSを支持するとともに、少なくとも一部が固定レール3内に収納された状態で当該固定レール3に対してスライド可能である(図2参照)。つまり、シートSは、可動レール5と一体的に固定レール3に対して車両前後方向にスライド可能である。
なお、本実施形態に係るシート用スライド装置1は、シートSの幅方向両側それぞれに配設される。つまり、一脚のシートSは、2つのシート用スライド装置1を介して車両等の乗物に組み付けられる。シートSの幅方向とは、車両幅方向、つまり車両左右方向と一致する。
ロックスプリング7は、可動レール5が固定レール3に対してスライドすることを規制するための部材である。解除部材9は、ロックスプリング7による規制を解除するための部材である。なお、本実施形態に係る解除部材9は、乗員により直接的又は間接的に操作される。
ガイド部材15は、固定レール3内の異物を排除するための部材であって、固定レール3内に配設されている。すなわち、固定レール3内にライター等の異物が存在すると、可動レール5がスライド変位する際に、当該異物が可動レール5と固定レール3との隙間に挟まれて噛み込んでしまうおそれがある。
そして、上記隙間に異物が挟まると、可動レール5のスライド変位が阻害されてしまう。ガイド部材15は、可動レール5と固定レール3との実質的な隙間を小さくすることにより、当該隙間に異物が噛み込むことを抑制するとともに、可動レール5の移動と共に当該異物を掃き出すように異物を除去するものである。
2.固定レール及び可動レールの概要
固定レール3は、図4に示すように、C字状又はコの字状に構成された開放断面部3Dを有する。開放断面部3Dは、一対の側壁部3A、3B及びそれら側壁部3A、3Bを繋ぐ底板部3C等を有して構成されている。一対の側壁部3A、3B及び底板部3Cは、固定レール3の長手方向に沿って帯板状に延びている。
固定レール3は、図1に示すように、複数のボルトB1〜B3によりベース部材2に固定されている。つまり、本実施形態に係るシート用スライド装置1は、ベース部材2を介して車両のフロアパネルに固定される。
複数のボルトB1〜B3は、固定レール3を固定するための固定具の一例である。各ボルトB1〜B3は略合同形状である。具体的には、各ボルトB1〜B3は、図12に示すように、棒状のネジ部Bs及び頭部Bh等を有する。
ネジ部Bsは、底板部3Cに設けられた貫通穴3Gを貫通する貫通部に相当する。頭部Bhは、固定レール3内に位置するとともに貫通穴3Gの穴径より大きい外径寸法を有する傘部である。
本実施形態に係るボルトB1〜B3には、鍔状のフランジ部Bfが設けられている。フランジ部Bfは、底板部3Cを挟んで頭部Bhと反対側に位置し、ベース部材2に接触する。このため、固定レール3がベース部材2に固定された状態では、底板部3Cとベース部材2との間には、フランジ部Bfの厚み寸法以上の隙間が発生する。
本実施形態では、フランジ部Bfと底板部3Cとの間にスペーサプレートSpが挟まれている。このため、底板部3Cとベース部材2との隙間寸法は、フランジ部Bfの厚み寸法とスペーサプレートSpの厚み寸法との和となる。
なお、本実施形態に係る固定レール3は、圧延鋼板等にプレス加工が施されて形成された金属製の部材である。このため、一対の側壁部3A、3B及び底板部3C、つまり開放断面部3Dは、金属製の一体成形品である。
可動レール5は、図4に示すように、開放断面部5D及び一対の軌道部5F等を有する。開放断面部5Dは一対の側壁部5A、5B及びそれら側壁部5A、5Bを繋ぐ蓋壁部5Cを有してC字状又はコの字状に構成された部位である。なお、シートSは、可動レール5の蓋壁部5Cに組み付けられる。
各軌道部5Fは、開放断面部5Dを挟んで幅方向(左右方向)両側に設けられた部位であって、複数の転動体11A〜11Dが転がり接触する部位である。なお、本実施形態に係る可動レール5は、圧延鋼板等にプレス加工が施されて形成された金属製の部材である。
一対の側壁部5A、5B及び蓋壁部5C、並びに一対の軌道部5Fは、可動レール5の長手方向に沿って延びている。そして、一対の側壁部3A、3B及び底板部3Cと一対の軌道部5F、つまり開放断面部3Dと一対の軌道部5Fとは、金属製の一体成形品である。
以下、蓋壁部5C側から可動レール5の開放側に向かう向きと略平行な方向を「高さ方向」という。「高さ方向」は、シート用スライド装置1が車両に組み付けられた状態で鉛直方向(上下方向)と一致する。
可動レール5に作用する荷重は、複数の転動体11A〜11Dを介して固定レール3で受ける。当該荷重は、シートSに作用する重力及び当該シートSに着座した乗員に作用する重力等である。
本実施形態に係る各転動体11A〜11Dは鋼球等の球体である。各転動体11A〜11Dは、固定レール3及び可動レール5(一対の軌道部5F)と転がり接触する。これにより、可動レール5は、固定レール3に対して幅方向(左右方向)に変位することが規制された状態で長手方向(前後方向)にスライド可能となる。
なお、各転動体11A〜11Dそれぞれは、図3に示すように、長手方向両端側それぞれに2つ配設されている。それら転動体11A〜11Dは、保持器11E〜11Hにより保持されている。
3.ロックスプリングの概要
本実施形態に係るロックスプリング7は、図5に示すように、ロック部7A、第1弾性変形部7B及び第2弾性変形部7C等を有して構成される。
ロック部7Aは、可動レール5が固定レール3に対してスライドすることを規制するための部位である。第1弾性変形部7B及び第2弾性変形部7Cは、ロック部7Aを変位可能に支持するための部位である。
<ロック部>
ロック部7Aは、図6に示すように、可動レール5が固定レール3に対してスライドすることを規制する規制位置と当該規制を解除する解除位置との間で変位可能である。
なお、本実施形態では、図6の実線で示す位置が規制位置である。図6の二点鎖線で示す位置が解除位置である。つまり、本実施形態に係るロック部7Aは高さ方向に変位可能であって、鉛直方向上方側に位置するときに規制位置となり、延長方向下方側に位置するときに解除位置となる。
本実施形態に係るロック部7Aには、図5に示すように、複数の係合部71、72が設けられている。各係合部71、72は、線材がC字状又はコの字状に屈曲して矩形波状に形成された部位である。
複数の各係合部71は、図6に示すように、側壁部3A、5A側(本実施形態では、左側)に突出している。複数の各係合部72は側壁部3B、5B側(本実施形態では、右側)に突出している。
可動レール5の側壁部5A、5B及び各軌道部5Fの長手方向中間部には、図7に示すように、複数の切り欠き部51、52が設けられている。なお、図6に示すように、複数の切り欠き部51は、一対の側壁部5A、5Bそれぞれに設けられている。複数の切り欠き部52は一対の軌道部5Fそれぞれに設けられている。
各切り欠き部51、52は、図7に示すように、係合部71、72を構成する線材が嵌り込み可能な貫通穴である。各切り欠き部51、52をなす貫通穴は、鉛直方向(高さ方向)に延びる長穴状である。
図6に示すように、係合部71、72が切り欠き部51に嵌り込んだ状態では、係合部71、72は切り欠き部52に嵌り込んだ状態となる。このため、係合部71、72は、隣り合う切り欠き部51間に形成された係合片53、及び隣り合う切り欠き部52間に形成された係合片54と係合する。
固定レール3のうち可動レール5の側壁部5A、5Bに対向する部位には、図4に示すように、対向壁3E、3Fが設けられている。対向壁3E、3Fは、図8に示すように、長手方向に沿って延びる帯板状の部位であって、開放断面部3Dと共にプレス成形された一体成形品である。
対向壁3E、3Fの長手方向中間部には、複数の切り欠き部31が設けられている。各切り欠き部31は、係合部71、72を構成する線材が嵌り込み可能な凹状の窪みである。それらの切り欠き部31をなす窪みは、鉛直方向(高さ方向)に延びるU字状の長穴状である。
そして、各係合部71、72が各切り欠き部3に嵌り込んだ状態では、隣り合う切り欠き部31間に形成された係合片32(図8参照)と係合部71、72とが係合可能な状態となる。
つまり、係合部71、72が係合片53、54、32と係合する位置が規制位置であり、係合部71、72が係合片53、54、32、つまり切り欠き部51、52、31から離間した位置が解除位置である。
<第1弾性変形部及び第2弾性変形部>
第1弾性変形部7Bは、図5に示すように、ロック部7Aに対して長手方向一端側(本実施形態では、車両前方側)に位置する。第2弾性変形部7Cは、ロック部7Aに対して長手方向他端側(本実施形態では、車両後方側)に位置する。
第1弾性変形部7B及び第2弾性変形部7Cは、図9に示すように、開放断面部5D内に収納されているとともに、ロック部7Aを規制位置に支持する状態とロック部7Aを解除位置に支持する状態との間で弾性変形可能である。
図5に示すように、第1弾性変形部7Bは線状部73及び係止部74を有する。線状部73は、可動レール5の長手方向と略平行な方向に延びる弾性変形可能な部位である。なお、本実施形態に係る線状部73は、第1線状部73A及び第2線状部73Bを有している。
第1線状部73Aは幅方向一方側に設けられている。第2線状部73Bは幅方向他方側に設けられている。以下、第1線状部73Aと第2線状部73Bとを総称する際には、線状部73と記す。
係止部74は、線状部73の延び方向先端側から当該延び方向と略直交する方向に突出した部位である。なお、本実施形態に係る係止部74は、第1線状部73Aに設けられた第1係止部74A、及び第2線状部73Bに設けられた第2係止部74Bを有して構成されている。
第1係止部74Aは、第1線状部73Aの先端部から第2線状部73Bと反対側に突出している。第2係止部74Bは、第2線状部73Bの先端部から第1線状部73Aと反対側に突出している。以下、第1係止部74A及び第2係止部74Bを総称する際には、第1係止部74と記す。
第1係止部74は、線状部73の先端側に塑性加工(曲げ加工)が施されて当該線状部73と共に一体成形品を構成している。なお、第1係止部74Aと第2係止部74Bとは、幅方向に離接変位可能である。
第2弾性変形部7Cは、図5に示すように、第1弾性変形部7Bとほぼ同様な構成である。すなわち、第2弾性変形部7Cは、一対の線状部75A、75B及び係止部76(以下、第2係止部76という。)等を有する。一対の線状部75A、75Bは、可動レール5の長手方向と略平行な方向において、ロック部7Aから長手方向他端側(車両後方側)に向けて延びる弾性変形可能な部位である。
なお、線状部75Aは、幅方向一方側に配設され、第1線状部73Aの延び方向と略平行である。線状部75Bは、幅方向他方側に配設され、第2線状部73Bの延び方向と略平行である。
第2係止部76は、各線状部75A、75Bの延び方向先端側から当該延び方向と略直交する方向に突出した部位である。なお、本実施形態に係る第2係止部76は、線状部75Aの延び方向先端と線状部75Bの延び方向先端とを繋ぐように構成されている。
つまり、各線状部75A、75Bは、その延び方向先端側において第2係止部76を介して一体化されている。なお、本実施形態では、第1弾性変形部7B、ロック部7A及び第2弾性変形部7Cは、1本の線材に折り曲げ加工を施すことにより形成された一体成形品である。
4.解除部材の構造等
解除部材9は、第1弾性変形部7B及び第2弾性変形部7Cの変形状態を切り替えるための部材である。以下、第1弾性変形部7B及び第2弾性変形部7Cを総称する際には、第1弾性変形部7B等と記す。
すなわち、解除部材9は、図9に示すように、第1弾性変形部7B側から可動レール5の長手方向一端側(本実施形態では、車両前方側)に延びるレバー状の部材であって、開放断面部5D内のうち第1弾性変形部7Bと蓋壁部5Cとの間に配設されている。
解除部材9の長手方向一端側には、図10に示すように、操作ハンドル装着部9A及びバネ装着部9Bが設けられている。操作ハンドル装着部9Aは、着席者により操作される操作ハンドル(図示せず。)が装着される部位である。
バネ装着部9Bは、バネ板9F(図3参照)が装着される部位である。バネ板9Fは解除部材9の姿勢を保持するための弾性力を発揮する。なお、本実施形態に係るバネ板9Fは、略U字状に湾曲して操作ハンドル装着部9Aの一部を構成している。
解除部材9の長手方向他端側には押圧部9Cが設けられている。押圧部9Cは、蓋壁部5C側からロック部7Aに接触する。そして、押圧部9Cは、操作力が入力されると、当該操作力を利用してロック部7Aを規制位置側から解除位置側に押圧する。
解除部材9のうち押圧部9Cと係止溝9Dとの中間位置には、蓋壁部5C側に突出した凸状の支点部9Eが設けられている。支点部9Eは、蓋壁部5Cのうち第1弾性変形部7Bに対向する部位にて当該蓋壁部5Cに接触することにより、解除部材9の揺動中心点を構成する。
つまり、解除部材9に操作力が入力されていない状態では、押圧部9Cは、第1弾性変形部7B等から受ける弾性力により蓋壁部5C側、つまり鉛直方向上側に押圧されている(図6の実線参照)。このため、解除部材9に操作力が入力されていない状態では、操作ハンドル装着部9A側は鉛直方向下側に位置する。
操作ハンドル装着部9A側を鉛直方向上側に移動させる操作力が解除部材9に入力されると、支点部9E揺動中心として押圧部9Cが鉛直方向下側に変位する(図6の二点鎖線参照)。このため、ロック部7Aが鉛直方向下方側に変位して解除位置となる。そして、上記操作力が消失すると、第1弾性変形部7B等の復元力により、ロック部7Aが規制位置に復帰する。
図10に示す係止溝9Dは、第1係止部74が係止される被係止部の一例である。係止溝9Dは、線状部73の延び方向と略直交する方向に延びるとともに、蓋壁部5Cと反対側が開口した溝部である。なお、第2弾性変形部7C、つまり第2係止部76は、図9に示すように、可動レール5に設けられた被係止部5Gに係止されている。
5.ガイド部材の構造及び固定構造
ガイド部材15は、図11に示すように、固定プレート15A、スロープ部15B及びフランジ部15C等を少なくとも有している。固定プレート15Aは、図9に示すように、底板部3Cに固定されて当該底板部3Cの延び方向と平行な方向に延びる帯板状の部位である。
スロープ部15Bは、固定プレート15Aの延び方向先端側に設けられた傾斜部であって、当該延び方向先端から離間するほど底板部3Cから離間するように固定プレート15Aに対して傾斜した傾斜部である。
ボルトB1、B2はスロープ部15B側に設けられている。スロープ部15Bの延び方向先端側は、上下方向において、ボルトB1、B2の頭部Bh1、Bh2より可動レール5側に位置している。つまり、スロープ部15Bの上端側は、頭部Bh1、Bh2より上方側に位置している。
スロープ部15Bの先端側、つまりスロープ部15Bの上端側には、図11に示すように、カバー部15Dが設けられている。カバー部15Dは、図9に示すように、第2頭部Bh2を越えて第1頭部Bh1側まで延びて、第2頭部Bh2を可動レール5側から覆う。
なお、第1頭部Bh1とは、複数のボルトB1〜B3のうち固定プレート15Aの延び方向先端側、つまりスロープ部15Bから最も離れたボルトの頭部をいう。第2頭部Bh2は、複数のボルトB1〜B3のうち第1頭部Bh1に隣り合うボルトの頭部をいう。
フランジ部15Cは、固定プレート15Aの幅方向端部側に設けられた壁部であって、固定プレート15Aの幅方向端部側から可動レール5側に向けて突出し、かつ、固定レール3の長手方向と平行な方向に延びる壁部である。
本実施形態に係るガイド部材15は、固定プレート15Aの幅方向両端部側それぞれにフランジ部15Cを有している。一対のフランジ部15Cは、図11に示すように、スロープ部15Bを経由してカバー部15Dまで延びている。
そして、図9に示すように、フランジ部15Cのうちロック部7Aに対応する範囲のフランジ高さH1は、その他の部位のフランジ高さH2より低くなっている。なお、「フランジ高さ」とは、底板部3Cからフランジ部15Cの先端までの寸法をいう。
すなわち、本実施形態では、固定プレート15Aに設けられたフランジ部15Cのフランジ高さH1は、スロープ部15B及びカバー部15Dに設けられたフランジ部15Cのフランジ高さH2より低くなっている。
そして、固定プレート15A、スロープ部15B、一対のフランジ部15C及びカバー部15Dは、金属板製の一体成形品である。なお、本実施形態に係るガイド部材15は、金属板にプレス加工等の塑性加工が施されて成形された一体成形品である。
固定プレート15A、つまりガイド部材15は、ネジやリベット等の金属製の機械的締結具16により底板部3Cに固定されている。本実施に係る機械的締結具16は、ポップリベット(商品名)等のリベット16A、16Bである。各リベット16A、16Bは、底板部3C側から固定プレート15Aに挿入された後、固定プレート15A側がカシメされている。
固定プレート15Aのうちリベット16Aの隣接する部位であって、リベット16Aを挟んでスロープ部15Bと反対側には、第2のスロープ部15Eが設けられている。第2のスロープ部15Eは、リベット16Aに近づくほど固定プレート15Aから離間するように固定プレート15Aに対して傾斜している。
なお、本実施形態では、リベット16B側には第2のスロープ部15Eが設けられていない。これは、図13に示すように、可動レール5が最もシート前方側に移動した場合にておいて、リベット16Bと可動レール5との隙間寸法Wが、想定される異物最小寸法より小さいからである。
つまり、可動レール5が最もシート前方側に移動した場合にておいては、リベット16Bと可動レール5との隙間に異物が入り込む可能性が低い。このため、第2のスロープ部15Eを設ける必要がないのである。なお、隙間寸法Wが、想定される異物最小寸法より大きい場合には、第2のスロープ部15Eを設けることが望ましい。
6.本実施形態に係るシート用スライド装置の特徴
本実施形態では、固定プレート15Aは、金属製の機械的締結具16、つまりリベット16A、16Bにより底板部3Cに固定されている。これにより、ガイド部材15は固定レール3に強固に固定された状態となる。したがって、ガイド部材15が固定レール3から外れてしまうことを抑制できる。
金属製の機械的締結具16としてリベット16A、16Bを採用している。これにより、仮に、機械的締結具16の一部が固定レール3から突出している場合であっても、当該機械的締結具16が損傷する可能性は、樹脂製の機械的締結具を用いた場合に比べて小さい。
第2頭部Bh2を可動レール5側から覆うカバー部15Dがスロープ部15Bの先端側に設けられている。これにより、シート用スライド装置内に侵入した異物が固定具B1、B2に引っ掛かるように滞留してしまうことを未然に抑制できる。なお、第1頭部Bh1とカバー部15Dの先端との隙間距離は、想定される異物の最小寸法以下であることが望ましい。
一対のフランジ部15Cは、スロープ部15Bを経由してカバー部15Dまで延びている。これにより、ガイド部材15の機械的強度を向上させることが可能となる。
一対のフランジ部15Cのうちロック部7Aに対応する範囲のフランジ高さH1は、その他の部位であるスロープ部15B及びカバー部15Dのフランジ高さH2より低くなっている。これにより、ロック部7Aとフランジ部15Cとが干渉しまうことを確実に抑制でき得る。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、固定プレート15Aはリベット16A、16B等の金属製の機械的締結具16により底板部3Cに固定されていた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。
すなわち、例えば、固定プレート15Aがスポット溶接(電気溶接)等の溶接により底板部3Cに固定された構成、又は固定プレート15Aが金属製のねじにより底板部3Cに固定された構成であってもよい。
上述の実施形態に係るガイド部材15にはカバー部15Dが設けられていた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、カバー部15Dを廃止してもよい。
上述の実施形態では、フランジ部15Cのうちロック部7Aに対応する範囲のフランジ高さH1がその他の部位のフランジ高さH2より低い構成であった。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、フランジ部15Cが固定プレート15Aのみ設けられ、スロープ部15B及びカバー部15Dにはフランジ部15Cが設けられていない構成であってもよい。
上述の実施形態では、幅方向両端側それぞれにフランジ部15Cが設けられていた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、幅方向一端側のみにフランジ部15Cが設けられている構成であってもよい。
上述の実施形態では、乗物用シートをスライド可能に支持するシート用スライド装置に本発明を適用した。しかし、本願明細書に開示された発明の適用はこれに限定されるものではなく、例えば、劇場用シート等の据え置き型のシートにも適用可能である。
さらに、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。したがって、上述した複数の実施形態のうち少なくとも2つの実施形態を組み合わせてもよい。
1… シート用スライド装置 2… ベース部材 3… 固定レール
5… 可動レール 7… ロックスプリング 7A… ロック部
9… 解除部材 15… ガイド部材 15A… 固定プレート
15B… スロープ部 15D… カバー部 15C… フランジ部
15E… スロープ部 16… 機械的締結具 16A、16B… リベット
B1〜B3… ボルト Sp… スペーサプレート

Claims (4)

  1. シートをスライド可能に支持するシート用スライド装置において、
    固定される金属製の固定レールであって、その長手方向と直交する幅方向において互いに対向する一対の側壁部及びそれら側壁部を繋ぐように前記長手方向に延びる帯板状の底板部を有して開放断面形状に構成された固定レールと、
    少なくとも一部が前記固定レール内に収納された状態で当該固定レールに対してスライド変位する可動レールであって、シートを支持するための可動レールと、
    前記固定レール内に配設され、当該固定レール内の異物を排除するためのガイド部材であって、前記底板部に固定されて前記長手方向に延びる帯板状の固定プレート、当該固定プレートの延び方向先端側に設けられたスロープ部、及び前記固定プレートの前記幅方向端部側に設けられたフランジ部を有するガイド部材と
    前記固定レールを固定するための固定具であって、前記底板部に設けられた貫通穴を貫通する棒状の貫通部、及び前記固定レール内に位置するとともに前記貫通穴より大きい頭部を有する固定具とを備え、
    前記スロープ部は、前記固定プレートから離間するほど前記底板部から離間するように前記固定プレートに対して傾斜し、
    前記フランジ部は、前記固定プレートの前記幅方向端部側から前記可動レール側に向けて突出し、かつ、前記長手方向に延びる壁状であり、
    前記固定プレートは、金属製であって、かつ、溶接又は金属製の機械的締結具により前記底板部に固定され
    複数の前記固定具が設けられているとともに、それら固定具が前記長手方向に直列に並んで配置されており、複数の前記固定具のうち前記固定プレートから最も離れた固定具の頭部を第1頭部とし、前記複数の前記固定具のうち当該第1頭部に隣り合う固定具の頭部を第2頭部としたとき、
    前記スロープ部の先端側には、前記第2頭部を越えて前記第1頭部側まで延びて、少なくとも1つ頭部を前記可動レール側から覆うカバー部が設けられ、
    さらに、前記フランジ部は、前記スロープ部を経由して前記カバー部まで延びているシート用スライド装置。
  2. 前記金属製の機械的締結具は、リベットである請求項1に記載のシート用スライド装置。
  3. 前記フランジ部の突出方向先端側に配設され、当該突出方向と平行な方向に変位することにより、前記可動レールが前記固定レールに対してスライドすることを規制する規制位置と当該規制を解除する解除位置との間で変位するロック部を備えており、
    前記底板部から前記フランジ部の先端までの寸法を「フランジ高さ」としたとき、
    前記フランジ部のうち前記長手方向において前記ロック部に対応する範囲のフランジ高さは、その他の部位のフランジ高さより低い請求項1又は2に記載のシート用スライド装置。
  4. 前記フランジ部は、前記固定プレートの前記幅方向両端部側に設けられており、
    さらに、前記固定プレート、前記スロープ部及び一対の前記フランジ部は、金属板製の一体成形品である請求項1ないしのいずれか1項に記載のシート用スライド装置。
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