以下、図1〜図12を用いて、本発明の実施形態に係る画像形成システム100を説明する。但し、本実施の形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
(画像形成システム100の概要)
図1を用いて、実施形態に係る画像形成システム100の一例を説明する。図1は、実施形態に係る画像形成システム100の一例を示す図である。
画像形成システム100は、複数の通信機器(第1通信機器1、第2通信機器2、第3通信機器3)、画像形成装置4、ストレージ5を含む。各通信機器と画像形成装置4は、無線により通信可能である。画像形成装置4は、無線又は有線によりストレージ5と通信する。図1に示すように、画像形成装置4には、プリンターを用いることができる。画像形成装置4は、プリンターに限られない。画像形成装置4は、複合機、複写機、ファクシミリ装置のような他種の印刷装置でもよい。画像形成装置4は、通信機器から受信した印刷データD3に基づき印刷する。
図1では、第1通信機器1、第2通信機器2、第3通信機器3を示している。通信機器は、4台以上でもよい。通信機器は、所有者に携帯される(持ち運ばれる)。各通信機器には、移動通信用の端末を用いることができる。例えば各通信機器には、スマートフォン、携帯電話、タブレット型コンピューター、PDAを用いることができる。
ストレージ5は大容量の不揮発記憶装置である。ストレージ5は、ネットワークを介して画像形成装置4と通信可能に接続されてもよい。ストレージ5には、例えば、クラウドを用いることができる。また、ストレージ5は、データサーバーでもよい。図1では、ストレージ5を画像形成装置4の外部に設ける例を示している。しかし、ストレージ5は画像形成装置4に内蔵されてもよい。
(各通信機器)
図2〜図4を用いて、実施形態に係る通信機器の一例を説明する。図2は、実施形態に係る第1通信機器1の一例を示す図である。図3は、実施形態に係る第2通信機器2の一例を示す図である。図4は、実施形態に係る第3通信機器3の一例を示す図である。
本説明では、第1通信機器1、第2通信機器2、第3通信機器3にスマートフォンを用いる例を説明する。そのため、第1通信機器1、第2通信機器2、第3通信機器3の構成は基本的に同様である。
[第1通信機器1]
第1通信機器1は、処理部10、記憶部11、ディスプレイ12、タッチパネル13、撮像部14、音声処理部15、マイクロフォン16、再生処理部17、スピーカー18、無線通信部19を含む。
処理部10は、第1通信機器1の動作を制御する。処理部10は、CPU10aや画像処理回路10bを含む。処理部10は、OS、プログラム、アプリケーション、データに基づき、第1通信機器1の動作を制御する。画像処理回路10bは、画像データに対して画像処理を行う。記憶部11はROM、RAM、フラッシュメモリーを含む。記憶部11は、第1通信機器1のOS、プログラム、アプリケーション、データを不揮発的に記憶する。記憶部11には、ドライバーソフトウェアS1と、代理印刷用アプリケーションA1がインストールされる。ドライバーソフトウェアS1は、画像形成装置4で印刷できるようにするためのプログラムである。
ディスプレイ12は、処理部10からの要求に従い各種情報を表示する。タッチパネル13は処理部10と接続される。処理部10は、タッチパネル13の出力に基づき、タッチされた位置を認識する。ディスプレイ12は、操作用画像(アイコン、ボタン、キー、タブ等)を表示する。タッチパネル13の出力に基づき、処理部10は、操作された(タッチされた)操作用画像を認識する。アイコンやボタンやキーを押すことにより、設定を行うことができる。撮像部14は、各通信機器に設けられたカメラである。無線通信部19は、アンテナや通信回路を含む。無線通信部19は、処理部10の指示に基づき、画像形成装置4や他の通信機器と通信する。音声処理部15は、マイクロフォン16に入力された音声をディジタル信号に変換する。再生処理部17は、音声データをスピーカー18に再生させる。
[第2通信機器2]
第2通信機器2は、処理部20、記憶部21、ディスプレイ22、タッチパネル23、撮像部24、音声処理部25、マイクロフォン26、再生処理部27、スピーカー28、無線通信部29を含む。
処理部20は、第2通信機器2の動作を制御する。処理部20は、CPU20aや画像処理回路20bを含む。処理部20は、OS、プログラム、アプリケーション、データに基づき、第2通信機器2の動作を制御する。画像処理回路20bは、画像データに対して画像処理を行う。記憶部21はROM、RAM、フラッシュメモリーを含む。記憶部21は、第2通信機器2のOS、プログラム、アプリケーション、データを不揮発的に記憶する。記憶部21にも、ドライバーソフトウェアS1と、代理印刷用アプリケーションA1がインストールされる。
ディスプレイ22は、処理部20からの要求に従い各種情報を表示する。タッチパネル23は処理部20と接続される。処理部20は、タッチパネル23の出力に基づき、タッチされた位置を認識する。ディスプレイ22は、操作用画像(アイコン、ボタン、キー、タブ等)を表示する。タッチパネル23の出力に基づき、処理部20は、操作された(タッチされた)操作用画像を認識する。アイコンやボタンやキーを押すことにより、設定を行うことができる。撮像部24は、各通信機器に設けられたカメラである。無線通信部29は、アンテナや通信回路を含む。無線通信部29は、処理部20の指示に基づき、画像形成装置4や他の通信機器と通信する。音声処理部25は、マイクロフォン26に入力された音声をディジタル信号に変換する。再生処理部27は、音声データをスピーカー28に再生させる。
[第3通信機器3]
第3通信機器3は、処理部30、記憶部31、ディスプレイ32、タッチパネル33、撮像部34、音声処理部35、マイクロフォン36、再生処理部37、スピーカー38、無線通信部39を含む。
処理部30は、第3通信機器3の動作を制御する。処理部30は、CPU30aや画像処理回路30bを含む。処理部30は、OS、プログラム、アプリケーション、データに基づき、第3通信機器3の動作を制御する。画像処理回路30bは、画像データに対して画像処理を行う。記憶部31はROM、RAM、フラッシュメモリーを含む。記憶部31は、第3通信機器3のOS、プログラム、アプリケーション、データを不揮発的に記憶する。記憶部31にも、ドライバーソフトウェアS1と、代理印刷用アプリケーションA1がインストールされる。
ディスプレイ32は、処理部30からの要求に従い各種情報を表示する。タッチパネル33は処理部30と接続される。処理部30は、タッチパネル33の出力に基づき、タッチされた位置を認識する。ディスプレイ32は、操作用画像(アイコン、ボタン、キー、タブ等)を表示する。タッチパネル33の出力に基づき、処理部30は、操作された(タッチされた)操作用画像を認識する。アイコンやボタンやキーを押すことにより、設定を行うことができる。撮像部34は、各通信機器に設けられたカメラである。無線通信部39は、アンテナや通信回路を含む。無線通信部39は、処理部30の指示に基づき、画像形成装置4や他の通信機器と通信する。音声処理部35は、マイクロフォン36に入力された音声をディジタル信号に変換する。再生処理部37は、音声データをスピーカー38に再生させる。
(画像形成装置4)
図5を用いて、実施形態に係る画像形成装置4の一例を説明する。図5は、実施形態に係る画像形成装置4の一例を示す図である。
画像形成装置4は、制御部40、記憶部41、操作パネル42、印刷部43、本体通信部44を含む。制御部40は、画像形成装置4の動作を制御する。制御部40は、CPU40a、画像処理部40bを含む。記憶部41は、ROM、RAM、HDDのような記憶装置の組み合わせである。記憶部41にストレージ5が含まれてもよい。記憶部41は、画像形成装置4を制御するためのデータ、設定、プログラムを記憶する。また、記憶部41は、画像データを記憶できる。CPU40aは、記憶部41に記憶されるプログラム、データに基づき画像形成装置4を制御する。画像処理部40bは受信した印刷データD3に基づき、印刷に用いる画像データを生成する。画像処理部40bは必要な画像処理を施す。
操作パネル42は、使用者の設定操作を受け付ける。操作パネル42は、表示用の表示パネルやハードウェアキーを含む。制御部40は、操作パネル42からの信号に基づき、設定を認識する。制御部40は、使用者の設定に基づき、印刷部43、本体通信部44を動作させる。
印刷部43は、給紙部45、用紙搬送部46、画像形成部47、定着部48を含む。印刷のとき、制御部40は、給紙部45にセットされた用紙を給紙させる。制御部40は、機内の搬送経路に沿って用紙を用紙搬送部46に搬送させる。制御部40は、画像処理部40b0が生成した画像データを画像形成部47に送信する。制御部40は、画像データに基づくトナー像の形成を画像形成部47に行わせる。また、制御部40はトナー像の用紙への転写を画像形成部47に行わせる。トナー像は搬送される用紙に転写される。制御部40は、転写されたトナー像の用紙への定着を定着部48に行わせる。
本体通信部44は無線により、各通信機器と通信できる。また、本体通信部44は、ネットワークを介し、画像形成装置4外に設けられたストレージ5と通信できる。本体通信部44は、通信機器から送信された印刷データD3を受信する。印刷データD3は画像データやページ記述言語で記述されたデータである。制御部40は、受信した印刷データD3に基づき、印刷部43に印刷させる。
(代理印刷の概要)
画像形成システム100では、画像形成装置4と2つの通信機器を用いて、代理印刷することができる。代理印刷では、印刷データD3を送信する通信機器から他の通信機器に代理印刷権限が付与される。通信機器から送信された印刷データD3は、一時的に保留される。画像形成装置4は、受信した代理印刷用の印刷データD3を用いて直ちに印刷を開始しない。代理印刷権限が付与された通信機器を用いて、保留された印刷データD3に基づく印刷を開始することができる。
代理印刷では、代理印刷権限が付与された通信機器の所持者(受任者)が画像形成装置4に向かう。印刷データD3を画像形成装置4に送信した通信機器の所持者(委任者)は画像形成装置4に向かわない。そして、受任者が印刷物を受け取る。例えば、外出している場合や、手が離せない場合、委任者は代理印刷権限を与える。受任者は、委任者と同等の秘密保持義務を有する者とされる。受任者は、委任者に印刷物を渡す。これにより、画像形成装置4に向かうことなく、委任者は印刷物を入手できる。秘密が漏れることも無い。
代理印刷では、代理印刷の準備処理(準備シーケンス)が行われる。準備処理の後、代理印刷が実行される。以下、代理印刷の準備処理を説明する。準備処理の説明後、代理印刷の実行を説明する。
(代理印刷の準備処理)
次に、図6を用いて、実施形態に係る画像形成システム100での代理印刷の準備処理の一例を説明する。図6は、実施形態に係る代理印刷の準備処理の流れの一例を示す図である。図7は、実施形態に係る代理印刷用データD2の一例を示す図である。
第1通信機器1、第2通信機器2、第3通信機器3の何れも、他の通信機器に代理印刷権限を付与する付与機器となり得る。以下の説明では、通信機器のうち、第1通信機器1を付与機器とする例を説明する。第1通信機器1、第2通信機器2、第3通信機器3の何れも、付与機器から代理印刷権限が与えられる代理機器となり得る。代理機器には、第1代理機器と第2代理機器がある。以下の説明では、第2通信機器2を第1代理機器とする例を説明する。また、第3通信機器3を第2代理機器とする例を説明する。第2代理機器は、第1代理機器への代理印刷権限への付与後、同じ印刷データD3について、新たに代理印刷権限が付与された通信機器である。代理印刷では、第1通信機器1の処理部10、第2通信機器2の処理部20、第3通信機器3の処理部30、画像形成装置4の制御部40は、代理印刷用アプリケーションA1に基づき処理を行う。
まず、第1通信機器1(付与機器)は、第1代理設定操作を受け付ける(ステップ11)。第1代理設定操作は、代理印刷権限を付与する通信機器(第1代理機器)を定める操作である。タッチパネル13に所定の操作が行われたとき、第1通信機器1の処理部10は、代理印刷権限を付与する通信機器を選択するための選択画面(不図示)をディスプレイ12に表示させる。処理部10は、選択画面に選択可能な通信機器を表示させる。選択可能な通信機器(代理印刷権限を付与できる通信機器)は、予め定められる。代理印刷権限を付与できる通信機器を定めたデータである付与対象データD1が各通信機器の記憶部に記憶される(図2〜図4参照)。
使用者は、第1通信機器1のディスプレイ12に表示された通信機器のうち、1つを選択する。タッチパネル13は通信機器の選択(タッチ)を受け付ける。処理部10は、選択された通信機器を認識する。ここでは、第2通信機器2が選択される場合を説明する。第1代理設定操作がなされたとき、処理部10は、代理印刷権限の付与候補の通信機器(第2通信機器2)と通信を確立する。付与機器と付与候補の通信機器は、相互に通信を行う。そして、付与機器と付与候補の通信機器の各処理部は、互いの正当性を判定する(ステップ12)。
各通信機器の記憶部は、固有情報(ユニークな情報)を記憶する(図2〜図4参照)。例えば、固有のIDを記憶する。第1通信機器1は、固有情報i1を記憶する。第2通信機器2は、固有情報i2を記憶する。第3通信機器3は、固有情報i3を記憶する。互いの正当性を判定するとき、各通信機器は、固有情報を双方で交換する。各通信機器は、受信した固有情報に基づき、相手方の正当性の有無を判断する。
正当性判定のアルゴリズムは、正当性を誤りなく判定できるものであればよい。正当性判定のアルゴリズムは、適宜定められる。例えば、電子署名(電子認証)の仕組みを用いることができる。
例えば、第1通信機器1(付与機器)の処理部10は、自己の固有情報i1と、秘密鍵で暗号化した自己の固有情報i1のハッシュ値を第2通信機器2の無線通信部29に送信する。処理部20は、受信した固有情報i1のハッシュ値を求める。また、第2通信機器2の処理部20は、第1通信機器1の公開鍵を無線通信部29に取得させる。処理部20は、秘密鍵で暗号化された固有情報i1のハッシュ値を公開鍵で復号する。両方のハッシュ値が正しい場合、処理部20は、付与機器の正当性があると判定する。異なる場合、処理部20は、付与機器の正当性がないと判定する。
反対に、第2通信機器2の処理部20は、自己の固有情報i2と、秘密鍵で暗号化した自己の固有情報i2のハッシュ値を第1通信機器1(付与機器)の無線通信部19に送信する。第1通信機器1の処理部10は、受信した固有情報i2のハッシュ値を求める。付与機器の処理部10は、第2通信機器2の公開鍵を無線通信部19に取得させる。また、処理部10は、秘密鍵で暗号化された固有情報i2のハッシュ値を公開鍵で復号する。両方のハッシュ値が正しい場合、処理部10は、第2通信機器2の正当性があると判定する。異なる場合、処理部10は、第2通信機器2の正当性がないと判定する。なお、各通信機器の公開鍵は、ストレージ5に記憶させておいてもよい。
第1通信機器1(付与機器)の処理部10は、第2通信機器2での正当性の判定結果を無線通信部19に取得させる。ともに正当性ありと判定されているとき、処理部10は、処理を続行する。何れか一方でも正当性なしと判定されたとき、処理部10は、処理を中止する。正当性が認められない場合、代理印刷に関する処理が進められない。その結果、代理印刷ができない。処理を中止したとき、処理部10は、処理を中止し、代理印刷できない旨のメッセージをディスプレイ12に表示させる。付与機器の所持者は、代理印刷できないことを認識できる。
ともに正当性ありと判定されたとき、第1通信機器1(付与機器)の処理部10は、画像形成装置4と通信を確立する。付与機器と画像形成装置4は、相互に通信を行う。そして、付与機器の処理部10と画像形成装置4の制御部40は、互いの正当性を判定する(ステップ13)。
画像形成装置4の記憶部41は、ユニークな情報(固有情報i4)を記憶する(図5参照)。例えば、画像形成装置4の製造番号を固有情報i4とすることができる。互いの正当性を判定するとき、付与機器と画像形成装置4は、固有情報を双方で交換する。付与機器と画像形成装置4は、受信した固有情報に基づき、相手方の正当性の有無を判断する。
付与機器と画像形成装置4との間の正当性判定のアルゴリズムも、正当性を誤りなく判定できるものであればよい。正当性判定のアルゴリズムは、適宜定められる。例えば、付与機器と画像形成装置4間でも、電子署名(電子認証)の仕組みを用いることができる。
例えば、第1通信機器1(付与機器)の処理部10は、自己の固有情報i1と、秘密鍵で暗号化した自己の固有情報i1のハッシュ値を画像形成装置4の本体通信部44に送信する。制御部40は、受信した固有情報i1のハッシュ値を求める。また、画像形成装置4の制御部40は、第1通信機器1の公開鍵を本体通信部44に取得させる。制御部40は、秘密鍵で暗号化された固有情報i1のハッシュ値を公開鍵で復号する。両方のハッシュ値が正しい場合、制御部40は、付与機器の正当性があると判定する。異なる場合、制御部40は、付与機器の正当性がないと判定する。
反対に、画像形成装置4の制御部40は、自己の固有情報i4と、秘密鍵で暗号化した自己の固有情報i4のハッシュ値を第1通信機器1(付与機器)の無線通信部19に送信する。第1通信機器1の処理部10は、受信した固有情報i4のハッシュ値を求める。また、処理部10は、画像形成装置4の公開鍵を無線通信部19に取得させる。また、制御部40は、秘密鍵で暗号化された固有情報i4のハッシュ値を公開鍵で復号する。両方のハッシュ値が正しい場合、処理部10は、画像形成装置4の正当性があると判定する。異なる場合、処理部10は、画像形成装置4の正当性がないと判定する。なお、画像形成装置4の公開鍵は、ストレージ5に記憶させておいてもよい。
第1通信機器1(付与機器)の処理部10は、画像形成装置4での正当性の判定結果を無線通信部19に取得させる。画像形成装置4の制御部40は、付与機器での正当性の判定結果を本体通信部44に取得させる。ともに正当性ありと判定されているとき、処理部10と制御部40は、処理を続行する。何れか一方でも正当性なしと判定されたとき、処理部10と制御部40は、処理を中止する。正当性が認められない場合、代理印刷に関する処理が進められない。その結果、代理印刷ができない。処理を中止したとき、処理部10は、処理を中止し、代理印刷できない旨のメッセージをディスプレイ12に表示させる。付与機器の所持者は、代理印刷できないことを認識できる。
ともに正当性ありと判定されたとき、第1通信機器1(付与機器)の処理部10は、作成要求を画像形成装置4の通信部に送信する(ステップ14)。作成要求は、専用領域の作成の要求である。専用領域は、代理機器(代理印刷権限を付与する通信機器)による代理印刷専用の記憶領域である。作成要求は、第1代理設定操作がなされるたびに送信される。そのため、代理印刷権限を付与するたびに異なる専用領域が作成される。
作成要求を受信したとき、画像形成装置4の制御部40は、ストレージ5に専用領域を作成させる(ステップ15)。制御部40は、ストレージ5に向けて、専用領域の作成指示を本体通信部44に送信させる。作成指示を受信したとき、ストレージ5は、専用領域を作成する。専用領域を作成したとき、ストレージ5は、第1通信機器1(付与機器)と画像形成装置4に作成完了を通知する(ステップ16)。ストレージ5の代わりに、画像形成装置4が、作成完了を第1通信機器1に通知してもよい。
専用領域が作成されたとき、第1通信機器1(付与機器)は、代理印刷用データD2を作成する(ステップ17)。代理印刷用データD2は、代理印刷許可情報i5と印刷データD3を含む。印刷データD3は、印刷部43に印刷させるためのデータである。図7を用いて、代理印刷用データD2の一例を説明する。
図7に示すように、代理印刷用データD2は、印刷データD3を含む。印刷データD3は、例えば、ページ記述言語で記述されたデータである。また、印刷データD3は画像データを含んでいてもよい。また、印刷データD3は印刷設定データを含む。各通信機器にインストールされたドライバーソフトウェアS1では、印刷範囲や、部数等、印刷に関する設定を行うことができる。印刷設定データは、ドライバーソフトウェアS1での設定内容を示す。印刷が指示されたデータとドライバーソフトウェアS1に基づき、処理部10は、印刷データD3を生成する。
代理印刷用データD2では、印刷データD3に代理印刷許可情報i5が付加される。図7に示すように、代理印刷許可情報i5には、第1通信機器1(付与機器)の固有情報i1、代理印刷権限を付与しようとする通信機器(第2通信機器2)の固有情報i2、画像形成装置4の固有情報i4、専用領域情報i6、作成日時i7、ハッシュ値i8を含めることができる。専用領域情報i6は、専用領域のアドレスやストレージ5の固有情報である。印刷データD3を対象とし、所定のハッシュ関数に基づく演算により、処理部10はハッシュ値i8を求める。
第1通信機器1(付与機器)の処理部は、画像形成装置4の通信部に向けて、作成した代理印刷用データD2を無線通信部19に送信させる(ステップ18)。代理印刷用データD2を送信したとき、処理部10は、送信した代理印刷用データD2内の代理印刷許可情報i5を不揮発的に記憶部11に記憶させる(図2参照)。画像形成装置4は、受信した代理印刷用データD2により、第2通信機器2に代理印刷権限が付与されたことを認識できる。つまり、代理印刷用データD2の送信により、選択された通信機器(第2通信機器2)に代理印刷権限が付与される。言い換えると、第1通信機器1は、第1代理設定操作で設定された通信機器(第2通信機器2)を第1代理機器に設定する。
画像形成装置4の制御部40は、受信した代理印刷用データD2を専用領域に記憶(保存)させる(ステップ19)。これにより、ストレージ5に代理印刷用データD2が保存される。
ストレージ5との通信に基づき、画像形成装置4の制御部40は、ストレージ5への代理印刷用データD2の保存完了を認識する。保存完了を認識したとき、制御部40は、第1通信機器1(付与機器)の無線通信部19に向けて、保存完了通知を通信部に送信させる(ステップ110)。保存完了通知を受信したとき、第1通信機器1の処理部10は、代理印刷の準備が完了した旨のメッセージをディスプレイ12に表示させる。第1通信機器1の所持者は、代理印刷の準備が問題なく完了したことを認識できる。
また、保存完了通知を受信したとき、第1通信機器1の処理部10は、第2通信機器2(第1代理機器)の無線通信部29に向けて、代理印刷準備完了を通知する(ステップ111)。代理印刷準備完了通知を受信したとき、第2通信機器2の処理部20は、第1通信機器1が送信した印刷データD3の代理印刷の準備が完了した旨のメッセージをディスプレイ22に表示させる。第2通信機器2の所持者は、代理印刷の準備完了を認識できる。また、第2通信機器2の所持者は、代理印刷のため、画像形成装置4に向かうべきことを認識できる。
(代理印刷権限の付与先の変更)
次に、図8、図9を用いて、実施形態に係る代理印刷権限の付与先の変更の一例を説明する。図8は、実施形態に係る代理印刷権限の付与先の変更の流れの一例を示す図である。図9は、実施形態に係る代理印刷権限の付与先の変更後の代理印刷用データD2の一例を示す図である。
付与機器の所持者は、代理印刷権限を付与する者を変更したい場合がある。そこで、画像形成システム100では、付与機器(第1通信機器1)を操作して、代理印刷権限を付与する通信機器を変更することができる。
以下では、付与機器が第1通信機器1である例を説明する。そして、代理印刷権限を付与する通信機器を第2通信機器2から第3通信機器3に変更する場合を説明する。つまり、第2通信機器2が第1代理機器であり、第3通信機器3を第2代理機器とする例を説明する。
代理印刷権限を付与先の変更を行うとき、委任者は、第2代理設定操作を行う。第1通信機器1(付与機器)のタッチパネル13は、第2代理設定操作を受け付ける(ステップ21)。第2代理設定操作は代理印刷権限を付与する通信機器を変更するための操作である。タッチパネル13に所定の操作が行われたとき、第1通信機器1の処理部10は、代理印刷権限を新たに付与する通信機器を選択するための選択画面(不図示)をディスプレイ12に表示させる。付与対象データD1に基づき、処理部10は、選択画面に選択可能な通信機器を表示させる。
委任者は、第1通信機器1のディスプレイ12に表示された通信機器のうち、1つを選択する。タッチパネル13は、通信機器の選択(タッチ)を受け付ける。処理部10は、選択された通信機器を認識する。ここでは、第3通信機器3が選択される。
代理印刷権限を新たに付与する通信機器が選択されたとき、第1通信機器1の処理部10は、選択された通信機器(第3通信機器3)と通信を確立する。各通信機器は、相互に通信を行う。そして、付与機器と選択された通信機器の各処理部は互いの正当性を判定する(ステップ22)。互いの正当性を判定するとき、各通信機器は、固有情報を双方で交換する。各通信機器は、受信した固有情報に基づき、相手方の正当性の有無を判断する。
正当性判定のアルゴリズムは、正当性を誤りなく判定できるものであればよい。正当性判定のアルゴリズムは、適宜定められる。例えば、電子署名(電子認証)の仕組みを用いることができる。
例えば、第1通信機器1(付与機器)の処理部10は、第3通信機器3の無線通信部39に向けて、自己の固有情報i1と、秘密鍵で暗号化した自己の固有情報i1のハッシュ値を無線通信部19に送信させる。第3通信機器3の処理部30は、受信した固有情報i1のハッシュ値を求める。また、第3通信機器3の処理部30は、第1通信機器1の公開鍵を無線通信部39に取得させる。また、処理部30は、秘密鍵で暗号化された固有情報i1のハッシュ値を公開鍵で復号する。両方のハッシュ値が正しい場合、処理部30は、第1通信機器1の正当性があると判定する。異なる場合、処理部30は、第1通信機器1の正当性がないと判定する。
反対に、第3通信機器3の処理部30は、第1通信機器1(付与機器)の無線通信部19に向けて、自己の固有情報i3と、秘密鍵で暗号化した自己の固有情報i3のハッシュ値を無線通信部39に送信させる。第1通信機器1の処理部10は、受信した固有情報i3のハッシュ値を求める。また、処理部10は、第3通信機器3の公開鍵を無線通信部19に取得させる。処理部10は、秘密鍵で暗号化された固有情報i3のハッシュ値を公開鍵で復号する。両方のハッシュ値が正しい場合、処理部10は、第3通信機器3の正当性があると判定する。異なる場合、処理部10は、第3通信機器3の正当性がないと判定する。なお、各通信機器の公開鍵は、ストレージ5に記憶させておいてもよい。
第1通信機器1(付与機器)の処理部10は、第3通信機器3での正当性の判定結果を無線通信部19に取得させる。ともに正当性ありと判定されているとき、処理部10は、処理を続行する。何れか一方でも正当性なしと判定されたとき、処理部10は、処理を中止する。正当性が認められない場合、代理印刷に関する処理が進められない。その結果、代理機器を変更できない。処理を中止したとき、処理部10は、代理印刷権限を付与する通信機器(代理機器)を変更できない旨のメッセージをディスプレイ12に表示させる。付与機器の所持者は、代理機器を変更できないことを認識できる。
ともに正当性ありと判定されたとき、第1通信機器1(付与機器)の処理部10は、新たな代理印刷許可情報i5を作成する(ステップ23)。新たに作成される代理印刷許可情報i5は、第3通信機器3に代理印刷権限を付与するための情報である。
ここで、第1通信機器1(付与機器)の処理部10は、代理印刷用データD2を画像形成装置4に送信するたびに(代理印刷権限を付与するたびに)、送信した代理印刷用データD2中の代理印刷許可情報i5を記憶部11に不揮発的に記憶させる。第2通信機器2に代理印刷権限を付与した代理印刷用データD2(印刷データD3)が複数ある場合がある。言い換えると、第2通信機器2の固有情報i2を含む代理印刷許可情報i5が複数記憶されている場合がある。
例えば、第1通信機器1(付与機器)の処理部10は、第2通信機器2の固有情報i2を含む全ての代理印刷許可情報i5をコピーする。複数の代理印刷許可情報i5がコピーされる場合がある。そして、処理部10は、コピーした代理印刷許可情報i5のうち、第2通信機器2の固有情報i2を第3通信機器3の固有情報i3に書き換える。また、処理部10は、コピーした代理印刷許可情報i5のうち、作成日時i7を現在の日時に書き換えてもよい。このように、処理部10は、第3通信機器3に代理印刷権限を付与するための代理印刷許可情報i5を新たに生成する。
第1通信機器1(付与機器)の処理部10は、画像形成装置4の本体通信部44に向けて、新たに作成した代理印刷許可情報i5を無線通信部19に送信させる(ステップ24)。画像形成装置4の制御部40は、受信した新たな代理印刷許可情報i5を対応する代理印刷用データD2に付加する(ステップ25)。制御部40は、専用領域情報i6やハッシュ値i8に基づき、新たな代理印刷許可情報i5に対応する代理印刷用データD2を認識する。図9は、新たな代理印刷許可情報i5が付加された代理印刷用データD2の一例を示す。ここで、図9に示すように、画像形成装置4の制御部40は、新たな代理印刷許可情報i5を受信したとき、前に記憶された代理印刷許可情報i5を削除させない。履歴として残す。
新たな代理印刷許可情報i5の付加により、画像形成装置4の制御部40は、代理印刷権限の変更があったことを認識できる。また、制御部40は、第3通信機器3が新たな代理機器(第2代理機器)になったことを認識できる。また、制御部40は、第2通信機器2(第1代理機器)の代理印刷権限が剥奪されたことを認識できる。新たな代理印刷許可情報i5の送信と記憶により、第3通信機器3に新たに代理印刷権限が付与される。つまり、第3通信機器3が第2代理機器に設定される。第1通信機器1の処理部10は、第2代理設定操作で設定された通信機器(第3通信機器3)を第2代理機器に設定する。また、新たな代理印刷許可情報i5の送信と記憶により、第2通信機器2の代理印刷権限が剥奪される。
新たな代理印刷許可情報i5の付加が完了したとき、画像形成装置4の制御部40は、付与機器の無線通信部19に向けて、付加完了を通知する(ステップ26)。付加完了の通知を受けたとき、付与機器の処理部10は、第3通信機器3(第2代理機器)の無線通信部39に向けて、代理印刷権限を新たに付与したことを通知する(ステップ27)。代理印刷権限の新たな付与の通知を受信したとき、第3通信機器3の処理部30は、新たに代理印刷権限が付与されたメッセージをディスプレイ12に表示させる。第3通信機器3の所持者は、代理印刷が依頼されたことを認識できる。
また、付加完了の通知を受けたとき、第1通信機器1(付与機器)の処理部10は、第2通信機器2(第1代理機器)の無線通信部29に向けて、代理印刷権限の剥奪を通知する(ステップ28)。代理印刷権限の剥奪の通知を受信したとき、第2通信機器2の処理部20は、代理印刷権限が無くなった旨のメッセージをディスプレイ22に表示させる。第2通信機器2の所持者は、代理印刷しなくてよくなったことを認識できる。
(移譲による代理印刷権限の付与先の変更)
次に、図10を用いて、実施形態に係る代理印刷権限の移譲の一例を説明する。図10は、実施形態に係る代理印刷の移譲の流れの一例を示す図である。
代理印刷権限が付与された通信機器の所持者は、都合で代理印刷できなくなる場合がある。そこで、画像形成システム100では、代理印刷権限が付与された通信機器から、代理印刷権限の移譲を付与機器に依頼することができる。
以下では、付与機器が第1通信機器1である例を説明する。そして、代理印刷権限の移譲を依頼する通信機器が第2通信機器2である例を説明する。そして、第2通信機器2から第3通信機器3に代理印刷権限を付与する通信機器を変更する場合を説明する。この場合、第2通信機器2が前の第1代理機器となる。第3通信機器3が第1代理機器の次の代理機器(第2代理機器)となる。
代理印刷権限を譲りたい第2通信機器2(第1代理機器)の所持者(受任者)は、第2通信機器2で第3代理設定操作を行う。第2通信機器2のタッチパネル23は、第3代理設定操作を受け付ける。第3代理設定操作は、代理印刷権限の移譲先通信機器を定めるための操作である。タッチパネル23に所定の操作が行われたとき、第2通信機器2の処理部20は、代理印刷権限を新たに付与する通信機器を選択するための選択画面(不図示)をディスプレイ22に表示させる。付与対象データD1に基づき、処理部20は、選択画面に選択可能な通信機器を表示させる。使用者は、第2通信機器2のディスプレイ22に表示された通信機器のうち、1つを選択する。タッチパネル23は、通信機器の選択(タッチ)を受け付ける。処理部20は、選択された通信機器を認識する。ここでは、第3通信機器3が選択される。
第3通信機器3(代理印刷権限の移譲先)が選択されたとき、第2通信機器2の処理部10は、付与機器の無線通信部19に向けて、移譲依頼を送信する(ステップ♯31)。移譲依頼は、選択された移譲先通信機器を知らせるデータである。
また、第2通信機器2は、自動的に移譲依頼を送信してもよい。例えば、自動的な代理印刷権限の移譲先の通信機器(自動移譲先)が予め定められる。第2通信機器2の記憶部21は、自動移譲先を記憶する。例えば、記憶部21は、第3通信機器3を自動移譲先として記憶する。
ここで、第1通信機器1(付与機器)の処理部10は、確認時点を第2通信機器2に送信している。例えば、処理部10は、代理印刷完了通知(図6のステップ♯111)に確認時点を含める。例えば、確認時点は、画像形成装置4から保存完了通知を受けた時点から予め定められた待ち時間を経過した時点である。予め定められた待ち時間は、例えば、数十分〜数時間とできる。
第2通信機器2(第1代理機器)の処理部20は、確認時点よりも前に実行回答をしたか否かを確認する。確認時点よりも前に実行回答をしていないとき、処理部20は、移譲先通信機器を自動的に設定する。そして、処理部20は、第1通信機器1(付与機器)の無線通信部19に向けて、移譲依頼を無線通信部19に送信させる(ステップ31)。ここでの移譲依頼は、自動移譲先を知らせるデータである。
移譲依頼を受信したとき、第1通信機器1(付与機器)、画像形成装置4、第3通信機器3(新たに代理印刷権限を付与しようとする通信機器)は、図10のステップ22〜28を実行する。図10のステップ22〜28は、図8のステップ22〜28と同じである。図8のステップ22〜28を援用するものとして、説明を省略する。
なお、移譲依頼を受けたとき、移譲先に指定された通信装置に代理印刷権限を付与したくない場合がある。そこで、第1通信機器1(付与機器)は、代理印刷権限の移譲の許可不許可を受け付けてもよい(ステップ32)。なお、移譲依頼を受けたとき、必ず、図10のステップ22〜28を実行する場合、ステップ32はスキップされる。
第1通信機器1(付与機器)の無線通信部19が移譲依頼を受信したとき、第1通信機器1の処理部10は、通信機器の変更の許否を入力するための入力画面をディスプレイ12に表示させる。入力画面には、例えば、許可ボタンと、不許可ボタンが配される。タッチパネル13は、許可ボタンの操作を、変更を許可する入力として受け付ける。タッチパネル13は、不許可ボタンの操作を、変更を許可しない入力として受け付ける。
タッチパネル13の出力に基づき、第1通信機器1の処理部10は、操作されたボタンを認識する。変更を許可する入力がなされたか否かを確認する。許可ボタンが操作されたとき、処理部10は、変更を許可する入力がなされたと判定する。この場合、処理部10は、図10のステップ♯32以降の処理を開始する。その結果、処理部10は、移譲依頼で知らされた通信機器(第3通信機器3)を第2代理機器に設定する。
不許可ボタンが操作されたとき、処理部10は、変更不許可の入力がなされたと判定する。不許可の入力がなされたとき、処理部10は、図10のステップ♯32以降の処理を開始しない。つまり、処理部10は、移譲依頼で知らされた通信機器(第3通信機器3)を新たな代理機器に設定しない。
(代理印刷の実行)
次に、図11を用いて、実施形態に係る画像形成システム100での代理印刷の実行の流れの一例を説明する。図11は、実施形態に係る代理印刷の実行の流れの一例を示す図である。
代理印刷用データD2が専用領域に記憶されたとき、画像形成装置4は、一定距離内に代理機器が存在するか否かを判定する(ステップ41)。代理印刷権限の付与先の変更がなされていないとき、画像形成装置4は、第1代理機器(第2通信機器2)が存在するか否かを判定する。代理印刷権限の付与先の変更がなされたとき、画像形成装置4は、第2代理機器(第3通信機器3)が存在するか否かを判定する。代理印刷権限の付与先の変更がなされたとき、画像形成装置4は、第1代理機器(第2通信機器2)が存在するか否かを判定しない。以下の説明での代理機器は、代理印刷権限が付与された通信機器である。つまり、代理機器は、第2通信機器2(第1代理機器)又は第3通信機器3(第2代理機器)である。
一定距離内に代理機器が存在するか否かの判定手法は適宜定められる。例えば、1又は複数の無線LANのアクセスポイントと通信に基づき、画像形成装置4は、一定距離内に代理機器が存在するか否かを判定してもよい。例えば、画像形成装置4と通信可能なアクセスポイントが1又は複数設けられる。また、画像形成装置4の本体通信部44に無線LANのアクセスポイント機能を持たせてもよい。この場合、本体通信部44は、無線LAN通信に関する回路(ハードウェア)とソフトウェアを含む。画像形成装置4の制御部40は、所定のアクセスポイントが代理機器を検出したとき、一定距離内に代理機器が存在すると判定してもよい。一方、制御部40は、所定のアクセスポイントが代理機器を検出できていないとき、一定距離内に代理機器が存在しないと判定する。所定のアクセスポイントは、1又は複数である。所定のアクセスポイントには、画像形成装置4に最も近いアクセスポイントを含めることができる。
また、画像形成装置4は、近距離無線通信の規格に基づき、一定距離内に代理機器が存在するか否かを判定してもよい。例えば、規格には、Bluetooth(登録商標)を採用することができる。この場合、本体通信部44は、近距離無線通信に関する回路(ハードウェア)とソフトウェアを含む。近距離無線通信により本体通信部44と代理機器とが通信可能になったとき、画像形成装置4の制御部40は、一定距離内に代理機器が存在すると判定する。本体通信部44が代理機器を見つけられないとき(近距離無線通信による通信ができないとき)、制御部40は、一定距離内に代理機器が存在しないと判定する。
画像形成装置4が一定距離内に代理機器(第2通信機器2又は第3通信機器3)が存在すると判定したとき、画像形成装置4と代理機器は相互に通信を行う。そして、代理機器の処理部と画像形成装置4の制御部40は、互いの正当性を判定する(ステップ42)。互いの正当性を判定するとき、代理機器と画像形成装置4は、固有情報を双方で交換する。代理機器と画像形成装置4は、受信した固有情報に基づき、相手方の正当性の有無を判断する。
代理機器と画像形成装置4間の正当性判定のアルゴリズムも、正当性を誤りなく判定できるものであればよい。正当性判定のアルゴリズムは、適宜定められる。代理機器と画像形成装置4間でも、電子署名(電子認証)の仕組みを用いることができる。
例えば、代理機器の処理部(処理部20又は処理部30)は、自己の固有情報と、秘密鍵で暗号化した自己の固有情報のハッシュ値を画像形成装置4の本体通信部44に送信する。画像形成装置4の制御部40は、受信した固有情報のハッシュ値を求める。また、制御部40は、代理機器の公開鍵を本体通信部44に取得させる。制御部40は、秘密鍵で暗号化された固有情報i2のハッシュ値を公開鍵で復号する。両方のハッシュ値が正しい場合、制御部40は、代理機器の正当性があると判定する。異なる場合、制御部40は、代理機器の正当性がないと判定する。
反対に、画像形成装置4の制御部40は、自己の固有情報i4と、秘密鍵で暗号化した自己の固有情報i4のハッシュ値を代理機器の無線通信部29に送信する。代理機器の処理部(処理部20又は処理部30)は、受信した固有情報i4のハッシュ値を求める。また、処理部は、画像形成装置4の公開鍵を無線通信部(無線通信部29又は無線通信部39)に取得させる。処理部は、秘密鍵で暗号化された固有情報i4のハッシュ値を公開鍵で復号する。両方のハッシュ値が正しい場合、処理部は、画像形成装置4の正当性があると判定する。異なる場合、処理部は、画像形成装置4の正当性がないと判定する。
代理機器の処理部は、画像形成装置4での正当性の判定結果を無線通信部に取得させる。画像形成装置4の制御部40は、代理機器での正当性の判定結果を本体通信部44に取得させる。ともに正当性ありと判定されているとき、処理部と制御部40は、処理を続行する。何れか一方でも正当性なしと判定されたとき、処理部と制御部40は、処理を中止する。正当性が認められない場合、代理印刷に関する処理が進められない。その結果、代理印刷ができない。処理を中止したとき、代理印刷権限が付与された通信機器の処理部は、代理印刷できない旨のメッセージをディスプレイに表示させる。また、制御部40は、代理印刷できない旨のメッセージを表示パネルに表示させる。代理機器の所持者は、代理印刷できないことを認識できる。
ともに正当性ありと判定されたとき、画像形成装置4の制御部40は、代理機器の無線通信部に向けて、リストデータを通信部に送信させる(ステップ43)。リストデータは、一定距離内にある通信機器(代理機器)で代理印刷可能な印刷データD3の一覧を表示するためのデータである。リストデータは、代理印刷可能な印刷データD3の名前を含む。また、リストデータは、代理印刷可能な印刷データD3の送信者(第1通信機器1=付与機器)を含む。つまり、代理機器が一定距離内にあるとき、制御部40は、無線通信部29に向けて、代理印刷を行うか否かを問い合わせる回答要求(リストデータ)を本体通信部44に送信させる。
リストデータを受信したとき、リストデータに基づき、代理機器の処理部は、代理印刷可能な印刷データD3の一覧をディスプレイに表示させる(ステップ44)。使用者は、一覧から代理印刷する印刷データD3を選択できる。例えば、使用者は、代理印刷する印刷データD3の表示位置をタッチする。印刷データD3が選択されたとき、代理機器の処理部20は、画像形成装置4の本体通信部44に向けて、実行回答を送信する(ステップ45)。実行回答には代理印刷を行う旨と選択された印刷データD3の名前が含まれる。
なお、急いでいる等の理由により、代理印刷を開始したくない場合がある。そこで、代理機器では、代理印刷の不実行を選択することもできる。代理機器のタッチパネル(タッチパネル23又はタッチパネル33)は、代理印刷の不実行を受け付ける。不実行が選択されたとき、処理部は、画像形成装置4の本体通信部44に向けて、不実行回答を送信する。不実行回答を受信したとき、画像形成装置4の制御部40は、代理印刷を開始しない。不実行回答を受信したとき、代理機器が一定距離内にいる間、制御部40は再度正当性を判定しない。代理機器が一定距離内にいる間、制御部40はリストデータを再送信しない。代理機器がいったん一定距離外に出た後、ステップ41から処理が再度実行される。
実行回答を受信したとき、画像形成装置4の制御部40は、選択された印刷データD3を含む代理印刷用データD2をストレージ5から読み出す(ステップ46)。そして、制御部40は、取得した代理印刷用データD2の作成日時i7を確認する(ステップ47)。制御部40は、作成日時i7に基づき、印刷するか否かを判定する。
作成から時間が経過した代理印刷用データD2に基づく印刷は好ましくない場合がある。例えば、不要な秘密文書が印刷されることになる場合がある。そこで、画像形成装置4の制御部40は、実行回答の受信時が作成日時i7から予め定められた印刷可能期間内であるか否かを確認する。なお、作成日時i7の情報は、代理印刷用データD2(代理印刷許可情報i5)に含まれている。印刷可能期間は適宜定められる。印刷可能期間は、例えば、数時間であってもよい。また、印刷可能期間は、例えば、1日、又は、数日でもよい。印刷可能期間は、上述した待ち時間よりも長い。
印刷可能期間外のとき、制御部40は、印刷データD3に基づく印刷を印刷部43に行わせない。この場合、制御部40は、代理機器の無線通信部に向けて、印刷可能期間外である旨を通信部に送信させる。印刷可能期間外である旨を受信したとき、処理部は、選択した印刷データD3の代理印刷ができないことをディスプレイに表示させる。
印刷可能期間内であるとき、画像形成装置4の制御部40は、印刷データD3に基づく印刷を印刷部43に行わせる(ステップ48、代理印刷の実行)。代理印刷(印刷データD3に基づく印刷)の実行完了後、画像形成装置4の制御部40は、代理機器の無線通信部に向けて、印刷完了通知を本体通信部44に送信させる(ステップ49)。印刷完了通知を受信したとき、代理機器の処理部は、代理印刷完了のメッセージをディスプレイに表示させる。代理機器の所持者は、代理印刷完了を認識できる。
また、印刷完了通知を受信したとき、代理機器の処理部は、第1通信機器1の無線通信部19に向けて、印刷完了通知を無線通信部に送信させる(ステップ410)。印刷完了通知を受信したとき、第1通信機器1の処理部10は、代理印刷完了のメッセージをディスプレイ12に表示させる。付与機器の所持者は、代理印刷完了を認識できる。
このように、代理印刷権限が移譲されていないとき、図11の処理は、第2通信機器2(第1代理機器)を対象に行われる。具体的に、画像形成装置4の制御部40は、一定距離内に第2通信機器2(第1代理機器)が存在するか否かを判定する。制御部40は、第2通信機器2が存在すると判定したとき、代理印刷を行うか否かを問い合わせる回答要求を第2通信機器2に送信する。第2通信機器2から実行回答を受信したとき、制御部40は、専用領域に記憶された印刷データD3に基づく印刷を印刷部43に行わせる。
また、代理印刷権限が移譲されたとき、図11の処理は、第3通信機器3(新たな代理機器、第2代理機器)を対象に行われる。図11の処理は、第2通信機器2(第1代理機器)に対しては行われない。画像形成装置4の制御部40は、一定距離内に第3通信機器3(第2代理機器)が存在するか否かを判定する。第2代理機器が存在すると判定したとき、制御部40は、代理印刷を行うか否かを問い合わせる回答要求を第2代理機器に送信する。第2代理機器から実行回答を受信したとき、専用領域に記憶された印刷データD3に基づく印刷を印刷部43に行わせる。第2通信機器2(第1代理機器)については、一定距離内に存在するか否かを判定しない。
(代理印刷中の画像形成装置4の処理)
次に、図12に基づき、実施形態に係る画像形成装置4の代理印刷中の処理の流れの一例を説明する。図12は、実施形態に係る画像形成装置4の代理印刷中の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
代理印刷を中止すべき場合がある。代理印刷中、画像形成装置4の制御部40は、代理印刷を中止すべきか否かを確認する。図13のスタートは、実行回答に基づき、代理印刷を開始した時点である。
制御部401は、一定距離内に代理印刷権限が付与された通信機器(第1代理機器又は第2代理機器)が存在するか否かを判定する(ステップ♯51)。代理印刷中、制御部40は、印刷データD3の代理印刷権限が付与された通信機器の存在の確認を続ける。代理印刷権限が移譲されていない場合、制御部40は、第2通信機器2(第1代理機器)の存在を確認する。代理印刷権限が移譲された場合、制御部40は、第3通信機器3(第2代理機器)の存在を確認する。
存在しなくなったとき(ステップ♯51のNo)、制御部40は、代理印刷(印刷データD3に基づく印刷)を中止させる(ステップ♯52)。代理印刷では、秘密文書が印刷されることがある。代理印刷のとき、受任者は画像形成装置4の近くにいるべきである。受任者が画像形成装置4の近くにいないのに代理印刷を続けると、代理印刷の印刷物の全てが第三者に持ち去られるおそれがある。そこで、代理印刷権限が付与された通信機器が一定距離内に存在しなくなったとき、制御部40は代理印刷を停止させる。
代理印刷を中止したとき(ステップ♯52のYes)、制御部401は、代理印刷権限が付与された通信機器(代理機器)に向けて、印刷中止通知を通信部に送信させる(ステップ♯53)。印刷中止通知を受信した通信機器の処理部は、代理印刷が中止された旨のメッセージをディスプレイに表示させる。そして、本フローは終了する(エンド)。代理印刷をやり直すとき、再度、画像形成装置4に近づく。その結果、図11の処理が最初からやり直される。
一定距離内に存在しているとき(ステップ♯52のNo)、制御部40は、予め定められた中止条件が満たされたか否かを確認する(ステップ♯54)。例えば、中止条件は、高い優先度が設定された印刷データD3を通信部が新たに受信したこととしてもよい。また、中止条件は、代理印刷中の印刷データD3の代理印刷権限が他の通信機器に変更されたことでもよい。例えば、代理印刷中の印刷データD3を含む代理印刷用データD2に対し、第1通信機器1(付与機器)から新たな代理印刷許可情報i5を受信したとき、制御部40は、中止条件が充たされたと判断する。
中止条件が充足されたとき(ステップ♯54)、フローは、ステップ♯52に移行する。中止条件未充足のとき、制御部40は、代理印刷が完了したか否かを確認する(ステップ♯55)。例えば、代理印刷の印刷データD3の最後のページを給紙してから予め定められた時間が経過したとき、制御部40は、印刷完了と判定する。代理印刷が完了していないとき(ステップ♯55のNo)、フローは、ステップ♯51に戻る。代理印刷が完了したとき(ステップ♯55のYes)、フローは終了する。
このようにして、実施形態に係る画像形成システム100は、画像形成装置4、付与機器(第1通信機器1)、代理機器、ストレージ5を含む。画像形成装置4は印刷部43を含む。付与機器は代理印刷権限を付与する。代理機器は、代理印刷権限が付与された機器である。ストレージ5はデータを記憶する。画像形成装置4、付与機器、及び、代理機器は、それぞれ通信部を含み、相互に通信可能である。付与機器は、代理印刷権限を付与する通信機器を定める第1代理設定操作を受け付ける。第1代理設定操作がなされたとき、付与機器は、専用領域の作成を要求する作成要求を画像形成装置4に送信する。専用領域は、代理印刷専用の記憶領域である。作成要求を受信したとき、画像形成装置4は、ストレージ5に専用領域を作成する。専用領域が作成されたとき、付与機器は、代理印刷用データD2を作成する。付与機器は、作成した代理印刷用データD2を画像形成装置4に送信することにより、第1代理設定操作で設定された通信機器に代理印刷権限を付与し、第1代理設定操作で設定された通信機器を第1代理機器に設定する。代理印刷用データD2は、代理印刷許可情報i5と印刷部43に印刷させるための印刷データD3を含む。画像形成装置4は、受信した代理印刷用データD2を専用領域に記憶させる。画像形成装置4は、画像形成装置4から一定距離内に第1代理機器(第2通信機器2)が存在するか否かを判定する。第1代理機器が存在すると判定したとき、画像形成装置4は、代理印刷を行うか否かを問い合わせる回答要求を第1代理機器に送信する。第1代理機器から代理印刷を行う旨の実行回答を受信したとき、画像形成装置4は、専用領域に記憶された印刷データD3に基づく印刷を印刷部43に行わせる。
これにより、使用者の認証ができない環境でも、代理印刷できる仕組みを提供することができる。画像形成装置4に使用者情報の登録がなされていなくても、代理印刷が可能である。画像形成装置4が使用者を認証しなくても、代理印刷が可能である。また、使用者が画像形成装置4にログインしなくても、代理印刷が可能である。従って、使用者情報を持てない画像形成装置4でも代理印刷することができる。また、使用可能な者として画像形成装置4に登録されていない者でも、代理印刷が可能となる。また、専用領域に印刷データD3を記憶させるので、印刷データD3を不正な使用から保護することができる。
付与機器は、代理印刷権限を付与する通信機器を変更する第2代理設定操作を受け付ける。第2代理設定操作がなされたとき、付与機器は、第1代理機器から代理印刷権限を剥奪する。付与機器は、第2代理設定操作で設定された通信機器に代理印刷権限を付与して、第2代理設定操作で設定された通信機器を新たな代理機器である第2代理機器を設定する。画像形成装置4は、一定距離内に第2代理機器(第3通信機器3)が存在するか否かを判定する。第2代理機器が存在すると判定したとき、画像形成装置4は、回答要求を第2代理機器に送信する。第2代理機器から実行回答を受信したとき、画像形成装置4は、専用領域に記憶された印刷データD3に基づく印刷を印刷部43に行わせる。画像形成装置4は、第1代理機器については、一定距離内に存在するか否かを判定しない。これにより、代理印刷権限を付与する通信機器を変更することができる。新たな代理機器(第2代理機器)を用いて印刷データD3に基づく印刷を開始させることができる。また、代理印刷権限が剥奪された通信機器(前の代理機器=第1代理機器)を用いて代理印刷できないようにすることができる。
第1代理機器は、代理印刷権限の移譲先通信機器を定める第3代理設定操作を受け付ける。第1代理機器は移譲先通信機器を知らせる移譲依頼を付与機器に送信する。移譲依頼を受信したとき、付与機器は、第1代理機器から代理印刷権限を剥奪する。付与機器は、通知された移譲先通信機器に代理印刷権限を付与して、移譲先通信機器を新たな代理機器である第2代理機器を設定する。画像形成装置4は、一定距離内に第2代理機器が存在するか否かを判定する。第2代理機器が存在すると判定したとき、画像形成装置4は、回答要求を第2代理機器に送信する。第2代理機器から実行回答を受信したとき、画像形成装置4は、専用領域に記憶された印刷データD3に基づく印刷を印刷部43に行わる。画像形成装置4は、第1代理機器については、一定距離内に存在するか否かを判定しない。これにより、第1代理機器を操作して、自己の代理印刷権限を他の通信機器を譲ることができる。また、代理印刷権限を譲った通信機器(第1代理機器)を用いて代理印刷できないようにすることができる。
代理機器の所持者は、忙しくて代理印刷できない場合がある。また、代理機器の所持者が、代理印刷し忘れる場合もある。そこで、付与機器は、確認時点を第1代理機器に送信する。第1代理機器は、確認時点よりも前に実行回答をしたか否かを確認する。確認時点よりも前に実行回答をしていないとき、第1代理機器は、移譲先通信機器を自動的に設定する。第1代理機器は、自動的に設定した移譲先通信機器を知らせる移譲依頼を付与機器に送信する。これにより、代理印刷が実行されないまま長時間経過したとき、代理機器(代理印刷権限が付与された通信機器)を自動的に変更することができる。
移譲依頼を受信した場合、通信機器の変更を許可する入力を受け付けたとき、付与機器は、移譲依頼で知らされた通信機器を第2代理機器に設定する。通信機器の変更を許可しない入力を受け付けたとき、付与機器は、移譲依頼で知らされた通信機器を第2代理機器に設定しない。これにより、代理印刷の委託者は、新たな通信機器に代理印刷権限を設定するか否かを定められる。希望しない代理印刷権限の移譲を防ぐことができる。
第2代理機器を設定するとき、付与機器は、第2代理機器のための新たな代理印刷許可情報i5を作成する。付与機器は、作成した新たな代理印刷許可情報i5を画像形成装置4に送信すする。新たな代理印刷許可情報i5を受信したとき、画像形成装置4は、専用領域に新たな代理印刷許可情報i5を記憶させる。画像形成装置4は、前に記憶された代理印刷許可情報i5を削除しない。これにより、新たに第2代理機器を設定するとき、第2代理機器用の代理印刷許可情報i5が作成される。また、前に記憶された第1代理機器の代理印刷許可情報i5は削除されない。第1代理機器の代理印刷許可情報i5は履歴として残される。
画像形成装置4は、印刷データD3に基づく印刷中に、一定距離内に代理印刷権限が付与された通信機器が存在しなくなったとき、印刷データD3に基づく印刷を中止する。これにより、代理印刷権限が付与された者が画像形成装置4から離れたとき、代理印刷の印刷物が他人に見られるおそれがある。このような場合、印刷を中止することができる。秘密の漏洩を防ぐことができる。
付与機器は、代理印刷許可情報i5に代理印刷用データD2の作成日時i7を含める。画像形成装置4は、実行回答の受信時が作成日時i7から予め定められた印刷可能期間内であるか否かを確認する。印刷可能期間内であるとき、画像形成装置4は印刷データD3に基づく印刷を印刷部43に行わせる。印刷可能期間内でないとき、画像形成装置4は印刷データD3に基づく印刷を印刷部43に行わせない。これにより、期限切れの印刷データD3(古い印刷データD3)の印刷を防ぐことができる。また、印刷可能期間が経過した代理印刷用データD2を印刷できないので、情報漏洩を生じにくくすることができる。
専用領域への代理印刷用データD2の記憶が完了したとき、画像形成装置4は、付与機器に代理印刷準備の完了を通知する。付与機器は、第1代理機器又は第2代理機器に代理印刷準備の完了を通知する。印刷データD3に基づく印刷が完了したとき、画像形成装置4は、第1代理機器又は第2代理機器に代理印刷の完了を通知する。第1代理機器又は第2代理機器は、付与機器に代理印刷の完了を通知する。これにより、代理印刷可能であることを代理機器の所持者(受任者)に知らせることができる。また、代理印刷の完了を第1代理機器又は第2代理機器の所持者(受任者)と、付与機器の所持者(依頼者)に知らせることができる。異常な代理印刷がなされたか否かを確認することができる。
付与機器が代理印刷権限を付与する前に、付与機器は、代理印刷権限の付与候補の通信機器と通信を行い、正当性を判定する。正当性ありと判定したとき、付与機器は、処理を続行する。正当性なしと判定したとき、付与機器は、処理を中止する。正当性が認められないとき、悪意の者が代理印刷により秘密文書の入手を企てている可能性がある。これにより、代理印刷権限を付与しようとする通信機器の正当性が認められないとき、代理印刷に必要な処理(手続)が中断される。秘密の漏洩の発生を防ぐことができる。
付与機器が作成要求を送信したとき、付与機器と画像形成装置4は、相互に通信を行い、互いの正当性を判定する。ともに正当性ありと判定したとき、付与機器と画像形成装置4は、処理を続行する。何れか一方でも正当性なしと判定されたとき、付与機器と画像形成装置4は、処理を続行しない。正当性が認められないとき、悪意の者が代理印刷により秘密文書の入手を企てている可能性がある。これにより、付与機器と画像形成装置4の何れか一方で正当性が認められないとき、代理印刷に必要な処理(手続)が中断される。秘密の漏洩の発生を防ぐことができる。
画像形成装置4から一定距離内に付与機器から代理印刷権限が付与された通信機器が存在すると判定したとき、代理印刷権限が付与された通信機器と画像形成装置4は、相互に通信を行い、互いの正当性を判定する。ともに正当性ありと判定したとき、代理印刷権限が付与された通信機器と画像形成装置4は、処理を続行する。何れか一方でも正当性なしと判定されたとき、代理印刷権限が付与された通信機器と画像形成装置4は、処理を続行しない。正当性が認められないとき、悪意の者が代理印刷により秘密文書の入手を企てている可能性がある。画像形成装置4と第1第2代理機器の何れか一方で正当性が認められないとき、代理印刷に必要な処理(手続)が中断される。秘密の漏洩の発生を防ぐことができる。
又、本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。