JP6772504B2 - 高機能ポリエチレンマルチフィラメントからなる組紐 - Google Patents
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Description
1.極限粘度[η]が5.0dL/g以上、25dL/g以下で、その繰り返し単位が90%以上のエチレンからなり、組紐から解いた後に、70℃、5cN/dtexの荷重下で測定したときに2時間後の伸び量が5.0%以上であり、40℃、240時間後における熱収縮率が0.40%以下である1本以上のポリエチレン繊維から構成されていることを特徴とする組紐。
2.繊維中に融点が70℃以上100℃以下の低融点ポリオレフィンを1ppm以上1%以下含有していることを特徴とする上記1に記載の高機能ポリエチレン繊維からなる組紐。
3.1%伸張時の応力が0.5cN/dtex以上20cN/dtex以下である上記1、2いずれかに記載の組紐。
4.組紐が3本以上の繊維で構成されており、構成している繊維の1本以上がポリエチレン繊維であることを特徴とする上記1〜3いずれかに記載の組紐。
5.単糸繊度が3dtex以上であることを特徴とする上記1〜4いずれかに記載の組紐。
6.組紐から解いた繊維の強度が15cN/dtex以上であることを特徴とする上記1〜5いずれかに記載の高機能ポリエチレン繊維からなる組紐。
7.上記1〜6のいずれかに記載の高機能ポリエチレン繊維を含む釣糸。
8.上記1〜6のいずれかに記載の高機能ポリエチレン繊維を含むロープ。
9.極限粘度[η]が5.0dL/g以上30dL/g以下であり、その繰り返し単位が90%以上エチレンからなるポリエチレンを紡糸し、紡糸工程後に分子量100以上のパラフィン系化合物を10ppm以上含んだ状態で、更に80℃以上の温度で延伸した後に、該延伸糸を冷却速度を3℃/sec以上で冷却し、得られた該延伸糸を0.001〜7cN/dtexの張力で巻き取ったポリエチレン繊維を用い、所望により加撚し、次工程の製紐工程で、組紐を構成するポリエチレン繊維に70℃以上、160℃以下の温度に加熱する時間が30分以下で、加熱時にポリエチレン繊維にかかる張力が0.005cN/dtex以上15cN/dtex以下であることを特徴とする組紐の製造方法。
10.製紐後に160℃以下で1.05倍以上15倍以下に延伸されていることを特徴とする上記9に記載の組紐の製造方法。
重量平均分子量 = 5.365×104×(極限粘度)1.37
135℃のデカリンにてウベローデ型毛細粘度管により、種々の希薄溶液の比粘度を測定し、その粘度の濃度に対するプロットの最小2乗近似で得られる直線の原点への外挿点より極限粘度を決定した。測定に際し、サンプルを約5mm長の長さにサンプルを分割または切断し、ポリマーに対して1質量%の酸化防止剤(商標名「ヨシノックスBHT」吉富製薬製)を添加し、135℃で24時間攪拌溶解して測定溶液を調整した。
位置の異なる5箇所でサンプルを各々1mにカットし、その重量を測定しその平均値を用いて繊度を求めた。
JIS L1013 8.5.1に準拠して測定した。強度、弾性率は、株式会社オリエンテック製の「テンシロン万能材料試験機」を用い、試料長200mm(チャック間長さ)、伸長速度100%/分の条件で歪−応力曲線を雰囲気温度20℃、相対湿度65%条件下で測定し、破断点での応力と伸びから強度(cN/dtex)、伸度(%)、曲線の原点付近の最大勾配を与える接線から弾性率(cN/dtex)を計算して求めた。このとき測定時にサンプルに印加する初荷重を繊度の1/10とした。なお、各値は10回の測定値の平均値を使用した。この測定は、組紐、組紐から解いた糸両方に使用出来る。
JIS L1013 8.18.2 乾熱収縮率(b)法に準拠して測定した。測定繊維サンプルおよび組紐サンプルを70cmにカットし、両端より各々10cmの位置に、即ちサンプル長さ50cmがわかるように印をつけた。次に繊維サンプルおよび組紐サンプルに余計な荷重が印加されないように吊り下げた状態で熱風循環型の加熱炉に80℃の温度で240時間加熱した。その後、加熱炉より繊維サンプルを取り出し、室温まで十分に徐冷した後に最初に繊維サンプルおよび組紐サンプルに印をつけた位置の長さを計測した。また収縮率は以下の式より求めることができる。
収縮率(%)=100×(加熱前の繊維サンプルおよび組紐サンプルの長さ−加熱後の繊維サンプルおよび組紐サンプルの長さ)/(加熱前の繊維サンプルおよび組紐サンプルの長さ)
尚、各値は2回の測定値の平均値を使用した。
ヒーター上でのマルチフィラメントの長さ変化がわかる位置に、破断荷重の10%の荷重を与え、50cm間隔の印をつけた組紐から解いた糸1mを、70℃に加熱した長さ60cmの金属製ヒーターに接触させ、片方の糸端を固定し、その後、もう一方の糸端に上記所定の荷重を負荷させた。荷重を負荷したときの初期伸びの影響を除き、経時の歪み量のみを測定するために、荷重負荷後、測定温度と同じ温度である50℃もしくは70℃で5分間経過したのちの長さを0時間におけるマルチフィラメントの長さとする。その後、2時間後におけるマルチフィラメントの長さを測定し、以下の式を用いて2時間後の歪み量を求めた。
2時間後の歪み量(%)=100×(2時間後の長さ(cm)−5分経過後の長さ(cm))/50cm
繊維サンプル中の残留溶剤濃度の測定には、ガスクロマトグラフィー(島津製作所製)を用いた。試料の繊維10mgをガスクロマトグラフィー注入口のガラスインサートにセットした。注入口を溶剤の沸点以上に加熱し、加熱により揮発した溶剤を窒素パージでカラムに導入した。カラム温度を40℃に設定し、溶剤を5分間トラップさせた。次に、カラム温度を80℃まで昇温させた後に測定を開始した。得られたピークより、残留溶剤濃度を求めた。
極限粘度10.5dL/g、重量平均分子量1,410,000である超高分子量ポリエチレンと流動パラフィンの分散液をポリエチレン濃度8.0wt%に調製した。この分散液を押出し機にて190℃で溶液にし、ポリエチレン溶液をオリフィス径φ1.0mm、30Hからなる紡糸口金からノズル面温度180℃で単孔吐出量2.0g/minで吐出した。吐出された糸条が固化するまでに8倍で変形し30℃の水冷バスで冷却し、連続して塩化メチレンを用いて該吐出糸中の流動パラフィンを抽出し、未延伸糸を得た。このときの変形に要した時間は0.5分である。続いて該未延伸糸を延伸する前に、80℃に加熱したデカリンに分子量1800のパラフィンを溶解させた溶液を、該未延伸糸に対し0.1wt%の割合で付与し、110℃の熱風で加熱乾燥しながら4.0倍に延伸した。次に150℃の熱風下、40秒間で5.0倍に延伸し、連続して水浴を用いて急速冷却し、直ちに該延伸糸を冷却し巻き取った。このときの50℃までの冷却速度は20℃/secであった。該延伸糸の巻取り時の温度を30℃、張力を0.10cN/dtexとした。これらの延伸、冷却工程は連続して行った。
該未延伸糸を4本用い、4つ打ちとして製紐を行った。製紐工程後、連続して145℃、1.90cN/dtexの張力で4分間熱処理した。このときの組紐の延伸倍率は1.1倍である。該熱処理した組紐を30℃で巻き取りをおこなった。得られた組紐の物性を表1に示す。
極限粘度17.0dL/g、重量平均分子量2,800,000である超高分子量ポリエチレンとデカリンの分散液をポリエチレン濃度9.0wt%に調製した。この分散液を押出し機にて205℃で溶液にし、ポリエチレン溶液をオリフィス径φ1.0mm、30Hからなる紡糸口金からノズル面温度180℃で単孔吐出量2.0g/minで吐出した。吐出された糸条が固化するまでに16倍で変形し30℃の水冷バスで冷却して未延伸糸を得た。このときの変形に要した時間は0.1分である。続いて該未延伸糸を120℃の熱風で加熱乾燥しながら4.0倍に延伸した。次に150℃の熱風で40秒間で4.1倍に延伸し、連続して水浴を用いて急速冷却し、直ちに該延伸糸を冷却し巻き取った。このときの50℃までの冷却速度は20℃/secであった。該延伸糸の巻取り時の温度を30℃、張力を0.10cN/dtexとした。これらの延伸、冷却工程は連続して行った。
該未延伸糸を4本用い、4つ打ちとして製紐を行った。製紐工程後、連続して144℃、1.90cN/dtexの張力で4分間熱処理した。このときの組紐の延伸倍率は2.1倍である。該熱処理した組紐を32℃で巻き取りをおこなった。得られた組紐の物性を表1に示す。
Claims (2)
- 極限粘度[η]が5.0dL/g以上30dL/g以下であり、その繰り返し単位が90%以上エチレンからなるポリエチレンを紡糸し、紡糸工程後に分子量100以上のパラフィン系化合物を10ppm以上含んだ状態で、更に80℃以上の温度で延伸した後に、該延伸糸を冷却速度を3℃/sec以上で冷却し、得られた該延伸糸を0.001〜7cN/dtexの張力で巻き取ったポリエチレン繊維を用い、所望により加撚し、次工程の製紐工程で、組紐を構成するポリエチレン繊維に70℃以上、160℃以下の温度に加熱する時間が30分以下で、加熱時にポリエチレン繊維にかかる張力が0.005cN/dtex以上15cN/dtex以下であることを特徴とする組紐の製造方法。
- 製紐後に160℃以下で1.05倍以上15倍以下に延伸されていることを特徴とする請求項1に記載の組紐の製造方法。
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