JP6773704B2 - 鞍乗り型車両のリアブレーキホース配置構造 - Google Patents
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Description
そして、自動二輪車において、駆動輪である後輪による飛び石などから、後輪用ブレーキのブレーキホースを保護することが望まれている。また、ブレーキホースが配置されるスイングアーム周りの外観性を向上し、自動二輪車の外観性を向上することが望まれている。
例えば、特許文献1に示されるように、ブレーキペダルのマスターシリンダーとキャリパーを連結するブレーキ通路がスイングアームの枢支部より前側を通るものが知られている。
このため、走行中の飛び石などから、ブレーキホースを保護するとともに、車両の外観性を向上させることが望まれている。
上述した従来の欠点に鑑み、本発明の目的は、鞍乗り型車両においてブレーキホースを保護するとともに、車両の外観性を向上させるリアブレーキホース配置構造を提供する事である。
この構成によれば、フェンダでスイングアームの中間部から先の飛び石を受け止め、中間部の上面を通るブレーキホースを飛び石から保護できる。そして、側面視でフェンダの前方延出部がブレーキホースを隠すので、外観性を向上できる。
図1に示すごとく、自動二輪車1は、車体フレームFにパワーユニットとしてのエンジン10が支持され、前後に前輪2および後輪3を配置している。
そして、前輪2を支持するフロントフォーク11が車体フレームFの前端に操舵可能に支持されている。また、後輪3を支持するスイングアーム12が車体フレームFの後部側に設けられた車両である。自動二輪車1は、運転者が跨るようにして着座するシート13が車体フレームFの後部の上方に設けられた鞍乗り型車両である。
メインフレーム18の前端には、ヘッドパイプ17が接続されている。
メインフレーム18は、ヘッドパイプ17の後面から後下方に延びる左右一対のメインチューブ22,22と、メインチューブ22,22の後端から下方に延びる左右一対のピボットフレーム23,23とを一体に備える。
メインチューブ22,22は、前端部では互いの車幅方向の間隔を広げながら後下方に延び、後部では車幅方向の間隔を少し狭めながら後下方に延びている。
また、左右一対のピボットフレーム23,23は、左右方向に延出されたクロスメンバー(不図示)により接続されている。
前輪2は、フロントフォーク11の下端部に軸支される。運転者が前輪2の操舵に用いるハンドル21は、トップブリッジ24に取り付けられている。
後輪3は、スイングアーム12の後端部に軸支され、スイングアーム12とメインフレーム18との間には、緩衝装置であるサスペンション27が掛け渡される。
また、エンジン10の排気管28は、エンジン10の前面の排気ポートから前方に引き出されて車幅方向の一側(右側)に延び、その後、後方に延びる。そして、排気管28の後端部は、マフラー29に接続される。
また、自動二輪車1は、フロントフォーク11に取り付けられて前輪2を上方から覆うフロントフェンダー2aと、後輪3を上方から覆うリアフェンダ3aとを備える。
さらに、リアフェンダ3aの下方には、後輪3の前上部を覆うインナーフェンダー31が、スイングアーム12に取付けられている。
そして、自動二輪車1の右側のスイングアーム12の後部には、ブレーキキャリパー34が取り付けられており、ブレーキペダル33の操作により後輪3の制動を行うものである。
マスターシリンダー35は、ピボットフレーム23に取付けられたプレート23bに取付けらえている。マスターシリンダー35は上部を前方に傾けた状態で取り付けられており、ブレーキホース40のホース41およびリザーバーホース42が接続されている。
また、マスターシリンダー35の上下中途部には、リザーバーホース42が接続しており、リザーバーホース42を介してオイルリザーバー(不図示)に接続している。これにより、マスターシリンダー35に作動油が補充されるものである。
図3および図6に示すごとく、ブレーキホース40は、マスターシリンダー35に接続するホース41、第1ジョイント部43、前部ホース44、第2ジョイント部45、パイプ46、第3ジョイント部47、および後部ホース48により構成される。
なお、ホース41、前部ホース44、後部ホース48は耐圧ゴムホースである。また、第1ジョイント部43および第2ジョイント部45は、金属部材により構成される。
そして、第1ジョイント部43には、前部ホース44の前端が接続しており、前部ホース44は自動二輪車1の後方に向けて延出される。そして、前部ホース44の後端は、第2ジョイント部45に接続する。
第3ジョイント部47には、後部ホース48の前端が接続しており、後部ホース48の後端はブレーキキャリパー34に接続される。
これにより、マスターシリンダー35が、ブレーキホース40を介して、ブレーキキャリパー34に接続され、ブレーキペダル33の操作により、ブレーキキャリパー34が作動する。
スイングアーム12のピボット部12cは、自動二輪車1の左右にそれぞれ設けられており、ピボット部12cの後部には、中間部12bが接続している。
中間部12bは、左右のピボット部12cを接続するとともに、中間部12bの後部中央には、サスペンション支持部12g,12gが左右に設けられている。そして、左右のサスペンション支持部12g,12gの間において、サスペンション27の下端27aが揺動自在に支持される。
中間部12bの後部の左右には、スイングアーム12のアーム本体部12aの前端がそれぞれ接続している。そして、左右のアーム本体部12a,12aの後端部の間において、後輪3が回動自在に支持される。
また、図3に示すごとく、中間部12bと右側のアーム本体部12aとの接続部の後輪3側、すなわち自動二輪車1の左右方向内側には、屈曲部12dが設けられている。屈曲部12dは上面視において、中間部12bの後面と右側のアーム本体部12aの左側面を円滑に接続し、右斜め前方に凹んだ円弧状の曲面を有するものである。
そして、インナーフェンダー31の右側にはスイングアーム12の中間部12bにおいて前方に延びる前方延出部31aが設けられている。前方延出部31aは、スイングアーム12の側壁12eの延出方向に沿って設けられており、インナーフェンダー31は側壁12eの後部と前方延出部31aの前部とを一部重ねて配置されている。
また、前方延出部31aと円弧部31bとの間には、切欠き部31cが設けられている。
上面視において、スイングアーム12の中間部12bの後面とインナーフェンダー31の切欠き部31cの間には、隙間50が形成される。この隙間50を通して、ブレーキホース40のパイプ46を後方に向けて配設している。
第2ジョイント部45は、スイングアーム12の中間部12bの後部において、上面に配置される。そして、第2ジョイント部45は、上面視において、サスペンション27とインナーフェンダー31前方延出部31aとの間に配置されるものである。
また、第2ジョイント部45は、側面視において第2ジョイント部45の一部と、前方延出部31aが重なるように配置される。
そして、第1ジョイント部43と第2ジョイント部45とを繋ぐ前部ホース44が側壁12eの左側面12fに沿って、前後方向に配索される。また、前部ホース44は、前方延出部31aとサスペンション27の間に配索され、側面視において前部ホース44の一部と、前方延出部31aが重なるようになっている。
屈曲部12dを通るパイプ46は、後輪3とスイングアーム12の屈曲部12dとの間に配置されるカバーステー52により保護されている。カバーステー52も屈曲部12dに沿った形状となっている。
パイプ46の屈曲部12dを通る部分は、カバーステー52により、上面および後輪3の走行面3bと対向する部分を覆われている。
なお、パイプ46のカバーステー52で覆われる区間には、カバーチューブ46aが装着され、パイプ46とカバーステー52との接触を防止している。
カバーステー52の後端部おいて、第3ジョイント部47を固定している。そして、第3ジョイント部47が、スイングアーム12のアーム本体部12aの後輪3側の面である左側面に固定されるようにしている。
そして、カバーステー52と屈曲部12dの間を通ったパイプ46が第3ジョイント部47に接続される。
なお、ブレーキホース40の第1ジョイント部43から後部ホース48に沿って、車速センサー(不図示)のケーブル60を配索してもよい。後輪3の車速センサーは、ブレーキキャリパー34の近傍に配置されるものであり、アンチロック・ブレーキシステムはブレーキキャリパー34にブレーキホース40を介して接続する。このため、ブレーキホース40に沿わせて、ケーブル60を配索することにより、ブレーキホース40の配索により得られる効果をケーブル60においても得ることができる。
まず、スイングアーム12の上面にインナーフェンダー31が取り付けられるので、後輪3上部前側が覆われる。これにより、スイングアーム12のピボット部12cから中間部12bの上面が、後輪3の走行面3bに対してインナーフェンダー31の影となる。そして、後輪3からの飛び石から、ピボット部12cから中間部12bの上面が保護される。
ブレーキホース40は、スイングアーム12のピボット部12cから中間部12bの上面をとおるので、インナーフェンダー31により、後輪3よりの飛び石から保護される。
自動二輪車1が走行するとスイングアーム12がメインフレーム18に対して揺動する。前部ホース44は若干のたるみをもって第1ジョイント部43と第2ジョイント部45を接続している。これにより、スイングアーム12が揺動した場合にも、前部ホース44に過剰な力がかからないものである。
また、前部ホース44がサスペンション27とインナーフェンダー31の前方延出部31aの間で、スイングアーム12上に配索されるので、第1ジョイント部43と第2ジョイント部45を結ぶ経路が短くなる。
また、第2ジョイント部45がインナーフェンダー31によって隠れるので、油圧配管の煩雑な部分を側方より視認しにくくなる。
また、第2ジョイント部45と第3ジョイント部47をパイプ46で接続するので、耐圧ゴムホースに比べて細い径の配管で第2ジョイント部45と第3ジョイント部47を接続できる。これにより、スイングアーム12の後面とインナーフェンダー31の切欠き部31cとの間で、パイプ46とのクリアランスを大きくできる。
パイプ46は、耐圧ゴムホースに比べて、取り回しの屈曲半径を小さくできる。これにより、スイングアーム12の表面に沿わせて配管する際の配管経路を短くできる。
また、スイングアーム12に屈曲部12dを設けて、屈曲部12dに沿ってパイプ46を配置するので、パイプ46に無理な曲げを生じさせることなく、スイングアーム12の後輪3側の面に沿って、パイプ46を配設できる。これにより、パイプ46を屈曲部12dに近づけて配置し、後輪3とパイプ46との間隔を大きくできる。
3b 走行面
12 スイングアーム
12a アーム本体部
12b 中間部
12d 屈曲部
12e 側壁
27 サスペンション
27b アジャストリング
31 インナーフェンダー
31a 前方延出部
31b 円弧部
31c 切欠き部
40 ブレーキホース
41 ホース
42 リザーバーホース
43 第1ジョイント部
44 前部ホース
45 第2ジョイント部
46 パイプ
46a カバーチューブ
47 第3ジョイント部
48 後部ホース
50 隙間
51 ステー
52 カバーステー
52a 上端部
Claims (6)
- アーム本体(12a)と、ピボット部(12c)と、前記アーム本体(12a)と前記ピボット部(12c)を接続する中間部(12b)を有するスイングアーム(12)と、
少なくとも一部が前記スイングアーム(12)の上面に配置されるブレーキホース(40)と、
前記スイングアーム(12)に取り付けられ、前記スイングアーム(12)と後輪(3)を上方から覆うフェンダ(31)を有する鞍乗り型車両のリアブレーキホース配置構造において、
前記フェンダ(31)は、前記スイングアーム(12)の前記中間部(12b)の上面の少なくとも一部を覆う前方延出部(31a)を有し、
前記前方延出部(31a)が側面視で前記ブレーキホース(40)と重なり、
前記フェンダ(31)の前記中間部(12b)の後方に切欠き(31c)を設け、
上面視で前記スイングアーム(12)と重ならない隙間(50)を、前記スイングアーム(12)の前記中間部(12b)の後方に形成し、
前記ブレーキホース(40)が、前記隙間(50)を通過し、前記アーム本体(12a)の内側に配置される、
ことを特徴とする鞍乗り型車両のリアブレーキホース配置構造。 - 前記スイングアーム(12)の前記中間部(12b)の中央後部(12f)にサスペンション(27)の下端(27a)を接続し、
前記中間部(12b)の一側部に上方に延びる側壁(12e)を設け、
前記ブレーキホース(40)を前記サスペンション(27)と前記側壁(12e)の間に通したことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両のリアブレーキホース配置構造。 - 前記スイングアーム(12)は、前記中間部(12b)と前記アーム本体(12a)の接続部の前記後輪(3)側に屈曲部(12d)を有し、
前記ブレーキホース(40)の前記屈曲部(12d)に沿って配置された部分の上方を、前記フェンダ(31)で覆うことを特徴とする請求項2に記載の鞍乗り型車両のリアブレーキホース配置構造。 - 前記ブレーキホース(40)の前記屈曲部(12d)に沿って配置される部分の少なくとも一部を金属製パイプ(46)で構成し、
前記ブレーキホース(40)を、前記金属製パイプ(46)とホース(41,44,48)を組み合わせで構成することを特徴とする請求項3に記載の鞍乗り型車両のリアブレーキホース配置構造。 - 前記ブレーキホース(40)の前記屈曲部(12d)に沿って配置される部分と前記後輪(3)との間に、保護部材(52)を設けたことを特徴とする請求項4に記載の鞍乗り型車両のリアブレーキホース配置構造。
- 前記ブレーキホース(40)は、前記ホース(41,44,48)と前記金属製パイプ(46)を接続するジョイント部(45)を有し、
前記ジョイント部(45)は、前記サスペンション(27)の最大径部分(27b)より後方にオフセットして配置されることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の鞍乗り型車両のリアブレーキホース配置構造。
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