以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
本発明の貨幣処理装置の第1実施形態である貨幣入出金機1Aについて説明する。
本実施形態において、占有指示モジュール300が、特許請求の範囲に記載の「占有指示部」に対応する。また、タッチセンサ310が、特許請求の範囲に記載の「検出部」に対応する。さらに、振動装置320が、特許請求の範囲に記載の「振動部」に対応する。さらに、光源装置330が、特許請求の範囲に記載の「光源部」に対応する。
ただし、上記記載は、あくまで、特許請求の範囲の構成と実施形態の構成とを対応付けることを目的とするものであって、上記対応付けによって特許請求の範囲に記載の発明が実施形態の構成に何ら限定されるものではない。
図1は、第1実施形態に係る、貨幣入出金機1Aの構成を示す斜視図である。図2は、第1実施形態に係る、貨幣入出金機1Aの構成を示す概略図である。
貨幣入出金機1Aは、銀行等の金融機関における窓口カウンタの内側であって窓口業務を行う2人のテラーの間に設置される。貨幣入出金機1Aは、各テラーによって操作される上位端末2に通信ケーブル3を介して接続される。
貨幣入出金機1Aは、外郭を構成する外装体10内に、紙幣入出金ユニット11と硬貨入出金ユニット12とを備える。紙幣入出金ユニット11は、外装体10内の下側に設けられ、紙幣の入金処理、出金処理等を行う。硬貨入出金ユニット12は、外装体10内の上側に設けられ、硬貨の入金処理、出金処理等を行う。
図1を参照し、外装体10は、左右方向の横幅よりも前後方向の奥行が長く、上下方向の高さが左右方向の横幅よりも高いほぼ直方体形状を有し、本体10aと、本体10aの前上部に設けられた外装カバー10bと、本体10aの前面に設けられた扉体10cとを含む。たとえば、外装カバー10bは樹脂材料で形成され、本体10aおよび扉体10cは金属材料で形成される。
外装カバー10bには、上面に硬貨入出金口13が形成され、前面に紙幣出金口14が形成され、上面から前面にかけて湾曲する湾曲面に紙幣入金口15が形成される。これら硬貨入出金口13、紙幣出金口14および紙幣入金口15は、それぞれ、シャッター13a、14a、15aにより開閉される。
外装カバー10bの後部には操作表示部16が設けられる。操作表示部16は、前方斜め上方を向くように外装カバー10bに固定される。操作表示部16は、ディスプレイとタッチセンサとからなるタッチパネルで構成される。操作表示部16は、ディスプレイに各種の画像(画面)を表示するとともに、ディスプレイに対するユーザのタッチ操作をタッチセンサにより検出する。
外装カバー10bの上面における硬貨入出金口13の両側の領域には、4つの占有ボタン17が設けられる。4つの占有ボタン17は、前側の左右にそれぞれ設けられた左紙幣占有ボタン17aおよび右紙幣占有ボタン17bと、後側の左右にそれぞれ設けられた左硬貨占有ボタン17cおよび右硬貨占有ボタン17dとを含む。左紙幣占有ボタン17aおよび右紙幣占有ボタン17bは、それぞれ、左側および右側のテラーが貨幣入出金機1Aの紙幣に係る取引処理の占有を指示するために用いられる。同様に、左硬貨占有ボタン17cおよび右硬貨占有ボタン17dは、それぞれ、左側および右側のテラーが貨幣入出金機1Aの硬貨に係る取引処理の占有を指示するために用いられる。
図2を参照し、紙幣入出金ユニット11は、入金部110と、出金部120と、リジェクト部130と、搬送部140と、識別部150と、紙幣揃え部160と、2つのカセット170と、カセット170用の2つの一時保留部180と、3つのスタッカ190と、スタッカ190用の3つ一時保留部200と、を備える。
入金部110、出金部120およびリジェクト部130は、外装体10内の上部の正面近傍に設けられる。入金部110は紙幣入金口15に繋がり、紙幣入金口15を通じて入金部110にバラ状態の紙幣が投入される。出金部120およびリジェクト部130は紙幣出金口14に繋がり、紙幣出金口14を通じて出金部120およびリジェクト部130からバラ状態の紙幣が取り出される。
入金部110は、入金繰出機構111を備える。入金繰出機構111は、入金部110に投入された紙幣を一枚ずつ搬送部140へ繰り出す。出金部120は、主に、スタッカ190から繰り出された紙幣を受け取る。リジェクト部130は、主に、識別部150により属性(真偽、金種、表裏等)が識別できず、正常な紙幣と見做されない紙幣を受け取る。
搬送部140は、ベルト機構、ローラー機構等により構成され、メイン搬送路141と、入金搬送路142と、出金搬送路143と、リジェクト搬送路144と、2つのカセット搬送路145と、3つのスタッカ搬送路146とを含む。メイン搬送路141は、外装体10内を前後方向に延びるようにループ状に形成され、図2において、時計回り方向(実線矢印)と反時計回り方向(破線矢印)に紙幣を搬送することが可能である。
入金搬送路142は、入金部110とメイン搬送路141との間に設けられる。出金搬送路143は、出金部120とメイン搬送路141との間に設けられる。リジェクト搬送路144は、リジェクト部130とメイン搬送路141との間に設けられる。カセット搬送路145は、カセット170および一時保留部180とメイン搬送路141との間に設けられる。スタッカ搬送路146は、スタッカ190および一時保留部200とメイン搬送路141との間に設けられる。
識別部150は、メイン搬送路141の上側のループの後部に設けられる。識別部150は、搬送部140を流れる紙幣の属性を識別し、識別結果を後述する制御部に出力する。識別される属性には、紙幣の真偽、金種、紙幣の表裏の向きなどが含まれる。また、識別部150は紙幣を計数する。
紙幣揃え部160は、搬送部140を流れる紙幣の表裏の向きを揃えるために設けられる。紙幣揃え部160は、識別部150の前方、即ち、識別部150よりも出金時の紙幣の流れの下流側に配置される。紙幣揃え部160は、メイン搬送路141の一部を構成する反転部161および非反転部162を含む。反転部161は、スイッチバック方式により紙幣を表裏反転させる反転機構を含む。反転部161を通過した紙幣は、紙幣の短手方向、即ち天地方向に沿って表裏反転し、表裏および天地の向きが入れ替わる。非反転部162は、反転部161とほぼ同じ経路長を有し、紙幣を現状の向きのまま通過させる。たとえば、識別部150での識別の結果、表向きと識別された紙幣が非反転部162を通過し、裏向きと識別された紙幣が反転部161を通過することにより、紙幣の向きが表向きに揃えられる。
2つのカセット170と3つのスタッカ190は、外装体10内において、搬送部140の下方に、前後に並ぶように設けられる。2つのカセット170が3つのスタッカ190の前方に設けられる。カセット170およびスタッカ190は、扉体10cを開放することにより、外装体10内に対して出し入れすることができる。
カセット170は、主に、スタッカ190から回収された紙幣やスタッカ190へ補充される紙幣を収納するために利用される。また、カセット170は、スタッカ190内の紙幣の自動精査を行う自動精査処理の際、紙幣を一時的に収納するために利用される。一方のカセット170を、2千円券、旧券、損券等の収納に利用することもできる。カセット170内には、紙幣が上下に積まれるように収納される。収納された紙幣を昇降するため、カセット170内に昇降ステージ170aが設けられる。
カセット170用の一時保留部180は、対応するカセット170の上方に配置される。一時保留部180は、カセット170に収納される紙幣を一時的に保留(収納)する。一時保留部180の出入口側には繰出機構(図示せず)が設けられ、カセット170内の紙幣を、一時保留部180を通じてカセット搬送路145に繰り出すことができる。
スタッカ190は、入金された紙幣を金種別に収納するために利用される。たとえば、3つのスタッカ190のそれぞれに対し、一万円、千円および5千円の金種が割り当てられ得る。スタッカ190内には、紙幣が上下に積まれるように収納される。収納された紙幣を昇降するため、スタッカ190内に昇降ステージ190aが設けられる。
スタッカ190用の一時保留部200は、対応するスタッカ190の上方に配置される。一時保留部200は、スタッカ190に収納される紙幣を一時的に保留(収納)する。一時保留部200の出入口側には繰出機構(図示せず)が設けられ、スタッカ190内の紙幣を、一時保留部200を通じてスタッカ搬送路146に繰り出すことができる。
紙幣の入金処理の際には、紙幣入金口15を通じて入金部110に投入された紙幣が、搬送部140により搬送されるとともに識別部150で識別され、正常と識別された紙幣が、金種毎に、対応する一時保留部200に一時的に保留される。そして、確定操作がなされると一時保留部200内の紙幣が対応するスタッカ190内に収納される。なお、正常でないと識別された紙幣は、リジェクト部130に戻される。
また、紙幣の出金処理の際には、出金操作により指定された金額の紙幣が、スタッカ190内から繰り出されて搬送部140により搬送され、その途中に紙幣揃え部160で表裏の向きが揃えられて出金部120に払い出される。出金部120の紙幣は、紙幣出金口14を通じて取り出される。
硬貨入出金ユニット12は、図示しない硬貨搬送部、硬貨識別部、複数の金種別硬貨収納投出部などを備える。硬貨の入金処理の際には、硬貨入出金口13から投入された硬貨が、硬貨搬送部により搬送されるとともに硬貨識別部で識別され、正常と識別された硬貨が、金種毎に、対応する金種別硬貨収納投出部に収納される。また、硬貨の出金処理の際には、出金操作により指定された金額の硬貨が金種別硬貨収納投出部から投出され、硬貨搬送部により搬送されて硬貨入出金口13に払い出される。
各占有ボタン17は、それぞれ、対応する占有指示モジュール300の一部を構成する。占有指示モジュール300は、テラーが占有ボタン17を押すことによって貨幣入出金機1Aの処理を占有する指示を行うために設けられる。以下、占有指示モジュール300の構成について説明する。
図3は、第1実施形態に係る、占有指示モジュール300の構成を示す分解斜視図である。図4(a)および(b)は、第1実施形態に係る、占有指示モジュール300の縦断面図であり、図4(a)は、図3の矢印A方向から見た縦断面図であり、図4(b)は、図3の矢印B方向から見た縦断面図である。なお、図3では、便宜上、外装カバー10bおよびフィルムシート18の一部が四角形状に切り取られた状態で示されている。
占有指示モジュール300は、占有ボタン17の他、タッチセンサ310と、振動装置320と、光源装置330と、ブラケット340とを含む。
占有ボタン17は、外装カバー10bを覆うフィルムシート18の一部を円形に窪ませることにより形成される。占有ボタン17の外周部には、透光性を有する円環状のランプ部19が形成される。占有ボタン17は、外装カバー10bに形成された円形の開口部10b1に嵌め込まれ、その裏面が外装カバー10bの裏側に露出する。
外装カバー10bの裏側には、開口部10b1の周囲に凹部10b2が形成され、その凹部10b2にタッチセンサ310が収容される。タッチセンサ310は、シート状を有し、占有ボタン17の裏面に接触した状態で重ねられる。タッチセンサ310は、たとえば、静電容量式のタッチセンサであり、指等が占有ボタン17に触れたこと検出することにより、占有ボタン17が押されたことを検出する。
振動装置320は、振動板321と、2つの振動素子322とを含む。振動板321は、透明な材料により形成され、その上部がタッチセンサ310と同じ大きさでその下部が上部よりも一回り大きな形状を有する。振動板321の上面がタッチセンサ310の裏面に接触した状態で重なる。振動板321の下面の両側に各振動素子322が取り付けられる。振動素子322は、たとえば、圧電素子である。
振動装置320では、2つの振動素子322が振動することによって振動板321が振動する。振動板321の振動がタッチセンサ310を介して占有ボタン17に伝わり、占有ボタン17が振動する。
光源装置330は、複数(たとえば、4個)のLED素子331と、これらLED素子331が実装されるLED基板332とを含む。LED素子331は、振動板321の下部の側面に沿うように並び、振動板321の内部に向けて発光する。振動板321の下面には、一面に細かな凹凸が形成されており、LED素子331から発せられた光がこれらの凹凸で乱反射することにより、振動板321の下面全体がタッチセンサ310および占有ボタン17に向かって発光する。これにより、占有ボタン17のランプ部19が点灯する。
振動装置320および光源装置330は、ブラケット340によって保持される。ブラケット340は、外装カバー10bの裏面に固定される。振動装置320の振動板321とブラケット340の間には、ゴム等からなる4つの防振部材341が介在しており、振動装置320の振動がブラケット340を通じて外装カバー10bに伝わり難くなるようになされている。
図5は、第1実施形態に係る、貨幣入出金機1Aの主たる構成を示すブロック図である。
貨幣入出金機1Aは、上述した紙幣入出金ユニット11、硬貨入出金ユニット12、操作表示部16、占有指示モジュール300の他、制御部21および記憶部22を備える。
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)等の演算回路を備え、記憶部22に記憶された動作プログラムに従って、操作表示部16、占有指示モジュール300(タッチセンサ310、振動装置320、光源装置330)、紙幣入出金ユニット11の各構成部(入金繰出機構111、搬送部140、識別部150、紙幣揃え部160、カセット170、一時保留部180、スタッカ190、一時保留部200等)および硬貨入出金ユニット12の各構成部を制御する。記憶部22は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)やハードディスク等の記憶媒体を備え、制御部21の動作プログラムを記憶し、また、制御部21の制御処理の際にワーク領域として利用される。
さて、貨幣入出金機1Aの左右両側にいるテラーは、その貨幣入出金機1Aを使用して入金処理、出金処理、計数処理などの取引処理を行うことができる。計数処理には、貨幣(紙幣、硬貨)の枚数を単純に計測する単純計数処理と、貨幣の枚数を計測するとともに同じ金種の貨幣を所定枚数単位にまとめる整理計数処理とが含まれる。各テラーは、自身の側に設けられた占有ボタン17、左側のテラーであれば左紙幣占有ボタン17aまたは左硬貨占有ボタン17c、右側のテラーであれば右紙幣占有ボタン17bまたは右硬貨占有ボタン17dを押して貨幣入出金機1Aの処理を占有する指示を行った後に、操作表示部16上で所定の操作を行って自身の取引処理を実行する。
何れかの占有ボタン17が押されたことによって占有操作が受け付けられた場合、押された占有ボタン17が振動する。また、押された占有ボタン17のランプ部19が点灯した状態となり、その他の占有ボタン17のランプ部19が消灯した状態となる。
なお、取引処理が入金処理または出金処理である場合には、占有ボタン17が押される前あるいは押された後に、上位端末2において金額等の入力を含む入金操作または出金操作が行われる。入金操作または出金操作に基づいて、上位端末2から貨幣入出金機1Aへ入金コマンドまたは出金コマンドが送信される。また、取引処理が計数処理である場合には、占有ボタン17が押された後に、操作表示部16上で単純計数処理または整理計数処理の何れを行うかの選択が行われる。この選択は、上位端末2でも行うことができ、この場合は、単純計数コマンドまたは整理計数コマンドが、上位端末2から貨幣入出金機1Aへ送信される。
以下、占有ボタン17による占有操作を受け付けるための占有受付制御処理、占有ボタン17のランプ部19の点灯制御を行うためのランプ点灯制御処理、および、貨幣入出金機1Aが取引処理を行うためのメイン制御処理について説明する。これら占有受付制御処理、ランプ点灯制御処理およびメイン制御処理は、制御部21によって並行して実行される。
図6(a)は、第1実施形態に係る、占有受付制御処理のフローチャートであり、図6(b)は、第1実施形態に係る、ランプ点灯制御処理のフローチャートである。図7は、第1実施形態に係る、メイン制御処理のフローチャートである。図8(a)ないし(c)は、それぞれ、第1実施形態に係る、待機画面S1、処理選択画面S2および処理開始画面S3の一例を示す図である。
まず、図6(a)を参照し、占有受付制御処理について説明する。
制御部21は、何れかの占有ボタン17が押されたか否かを監視する(S101)。何れかの占有ボタン17が押されると(S101:YES)、制御部21は、既に占有設定がなされ、貨幣入出金機1Aが占有状態にあるか否かを判定する(S102)。貨幣入出金機1Aが未だ占有状態にない場合(S102:NO)、制御部21は、押された占有ボタン17による占有操作を受け付ける(S103)。そして、制御部21は、押された占有ボタン17に対応する振動装置320を作動させ、その占有ボタン17を振動させる(S104)。その後、制御部21は、S101の処理に戻って、占有ボタン17の監視を継続する。なお、占有操作が受け付けられた場合は、後述するメイン制御処理において占有設定がなされ、貨幣入出金機1Aが占有状態となる。
一方、占有ボタン17が押されたときに貨幣入出金機1Aが既に占有状態にある場合(S102:YES)、制御部21は、押された占有ボタン17による占有操作を無効とする(S105)。そして、制御部21は、振動装置320を作動させることなくS101の処理に戻り、占有ボタン17の監視を継続する。
こうして、テラーは、占有ボタン17を押したときに占有ボタン17が振動したか否かを指で感じ取ることにより、今回押した占有ボタン17による占有操作が受け付けられたか否か、即ち、貨幣入出金機1Aを自身の占有状態にできたか否かを把握することができる。
次に、図6(b)を参照し、ランプ点灯制御処理について説明する。
制御部21は、まず、全ての占有ボタン17に対応する光源装置330を作動させ、全ての占有ボタン17のランプ部19を点灯させる(S201)。次に、制御部21は、何れかの占有ボタン17による占有設定がなされたか否かを監視する(S202)。占有設定がなされると(S202:YES)、制御部21は、その占有設定のために押されなかった占有ボタン17に対応する光源装置330を停止して、それらの占有ボタン17のランプ部19を消灯させる(S203)。押された占有ボタン17のランプ部19は、引き続き点灯したままとなる。
その後、制御部21は、占有設定が解除されたか否かを監視する(S204)。後述するメイン制御処理において、占有状態で実行された取引処理が完了すると、占有設定が解除される。占有設定が解除されると(S204:YES)、制御部21は、S201の処理に戻り、再び、全ての占有ボタン17のランプ部19を点灯させる。
こうして、テラーは、占有ボタン17のランプ部19の点灯状態を確認することにより、貨幣入出金機1Aが、何れの占有ボタン17による占有状態にあるかを把握することができる。
なお、S203では、占有設定のために押されなかった占有ボタン17のランプ部19を消灯させたが、占有設定のために押された占有ボタン17のランプ部19と異なる色で点灯させるようにしてもよい、この場合、光源装置330は、複数色の発光が可能な構成とされる。あるいは、押されなかった占有ボタン17のランプ部19の点滅させるようにしてもよい。
次に、図7および図8(a)ないし(c)を参照し、メイン制御処理について説明する。
貨幣入出金機1Aが待機状態にあるとき、制御部21は、操作表示部16に待機画面S1を表示させる(S301)。図8(a)に示すように、待機画面S1には、たとえば、貨幣入出金機1Aが保有する紙幣および硬貨の数量を金種毎に示す保有量画像P1が含まれる。制御部21は、待機画面S1が表示された状態において、占有ボタン17による占有操作が受け付けられたか否かを監視する(S302)。占有操作は、上述した占有受付制御処理のS103で受け付けられる。
占有操作が受け付けられた場合(S302:YES)、制御部21は、占有設定を行う(S303)。
占有設定が行われると、占有操作を行ったテラーが貨幣入出金機1Aの取引処理を占有する状態となる。こうなると、占有前に左右双方のテラーの上位端末2から取引処理に関するコマンドを受け付けた状態にある場合や、占有後に左右双方のテラーの上位端末2から取引処理に関するコマンドを受け付けた場合に、占有対象のテラーの上位端末2によるコマンドの取引処理のみが実行され、他のテラーの上位端末2からのコマンドは無視されることとなる。
その後、制御部21は、取引処理を開始するためのコマンド(入金コマンド、出金コマンド、単純計数コマンド、整理計数コマンド)を上位端末2から既に受信しているか否かを判定する(S304)。未だコマンドを受信していない場合(S304:NO)、制御部21は、操作表示部16に処理選択画面S2を表示させる(S305)。処理選択画面S2は、単純計数処理を行うか整理計数処理を行うかを選択するための画面である。図8(b)に示すように、たとえば、処理選択画面S2には、単純計数処理を選択するための単純計数ボタンB1と、整理計数処理を選択するための整理計数ボタンB2とが含まれる。また、処理選択画面S2には、取消操作のためのクリアボタンB3と、左右何れのテラーの占有状態であるかを示す占有者表示D1が含まれる。このように、占有者表示D1により占有対象のテラーを知らせることで、そのテラーにより取引処理が占有されていることを他のテラーに把握させることができ、他のテラーに取引処理のための操作を行わせないようにすることができる。
上位端末2からコマンドが受信されると(S306:YES)、あるいは、処理選択画面S2において単純計数ボタンB1または整理計数ボタンB2の何れかによる選択操作がなされると(S307:YES)、制御部21は、操作表示部16に処理開始画面S3を表示させる(S308)。また、S304で既にコマンドを受信していると判定した場合も(S304:YES)、制御部21は、操作表示部16に処理開始画面S3を表示させる(S308)。図8(c)には、整理計数処理の処理開始画面S3が例示されている。処理開始画面S3は、取引処理に応じた画面構成とされ得るが、何れの取引処理の処理開始画面S3にも、占有者表示D1、クリアボタンB3および開始操作のためのスタートボタンB4が含まれる。
処理開始画面S3上において開始操作がなされると(S309:YES)、制御部21は、取引処理を実行する(S310)。
たとえば、取引処理が紙幣の整理計数処理の場合、開始操作の前に入金部110にセットされた紙幣が、入金部110から一枚ずつ繰り出され、一番に繰り出された金種または予め指定された金種の紙幣について、その紙幣の枚数が計側されるとともに、その紙幣がその金種に対応する一時保留部200に保留される。一方で、整理対象の金種でない紙幣は、リジェクト部130へと送られる。一時保留部200に所定枚数(たとえば、100枚)の紙幣が保留されると、入金部110からの繰り出しが中断され、一時保留部200内の紙幣が、その表裏の向きが揃えられた状態で出金部120に投出される。出金部120から紙幣が抜き取られると、入金部110からの紙幣の繰り出しが再開される。このようにして、同じ金種の紙幣が所定枚数にまとめられて、順次、出金部120に投出される。一時保留部200内に所定枚数の紙幣が保留される前に入金部110に紙幣がなくなれば、保留されていた分の紙幣が最後に出金部120に投出され、これら紙幣が抜き取られると、整理計数処理が完了する。
取引処理が完了すると、制御部21は占有設定を解除する(S311)。また、取引処理が行われず、処理選択画面S2上において取消操作がなされたとき(S312:YES)および処理開始画面S3上において取消操作がなされたとき(S313:YES)も、制御部21は占有設定を解除する(S311)。そして、制御部21は、S301の処理に戻って、操作表示部16の画面を待機画面S1に戻す。
<第1実施形態の効果>
本実施形態によれば、以下の効果が奏され得る。
テラー(操作者)は、占有ボタン17を押したときに占有ボタン17が振動したか否かを指で感じ取ることにより、貨幣入出金機1Aを自身の占有状態にできたか否かを把握することができる。これにより、テラーが、占有ボタン17を目視していない場合であっても、自身の占有状態でないにもかかわらず、貨幣入出金機1Aにより、誤って自身の取引処理を行ってしまうことを防止できる。
また、テラーは、占有ボタン17のランプ部19の点灯状態を確認することによっても、貨幣入出金機1Aを自身の占有状態にできたか否かを把握することができる。
さらに、占有ボタン17の裏側に位置する振動装置320の振動板321を発光体として利用するようにしたので、占有ボタン17の一部に形成したランプ部19を、その裏側から良好に照明して点灯させることができる。
さらに、貨幣入出金機1Aが占有状態になると、操作表示部16の表示が自動的に待機画面S1から取引処理のための画面である処理選択画面S2や処理開始画面S3に遷移するので、テラーは、占有ボタン17を押した後、待機画面S1上で画面を遷移させる操作を行う必要がなく、貨幣入出金機1Aの操作性が良くなる。
<第1実施形態の変更例1>
図9は、変更例1に係る、占有受付制御処理のフローチャートである。
図9に示すように、本変更例では、制御部21は、押された占有ボタン17による占有操作を受け付けた後(S103)、その占有ボタン17を振動させない。替わって、制御部21は、占有ボタン17が押されたときに貨幣入出金機1Aが既に占有状態にある場合(S102:YES)、占有操作を無効にした後(S105)、その占有状態が他の占有ボタン17によるものであれば(S110:YES)、押された占有ボタン17を振動させる(S111)。
本変更例の構成によれば、テラーは、占有ボタン17を押したときに占有ボタン17が振動したことを指で感じ取ることにより、貨幣入出金機1Aが他方のテラーの占有状態にあり、自身の占有状態にできなかったことを把握することができる。これにより、上記第1実施形態と同様、テラーが、自身の占有状態でないにもかかわらず、貨幣入出金機1Aにより、誤って自身の取引処理を行ってしまうことを防止できる。
さらに、本変更例の構成によれば、テラーは、占有ボタンが振動しないことを指で感じ取ることにより、既に貨幣入出金機1Aが自身の占有状態にあることを把握できる。
<第1実施形態の変更例2>
図10は、変更例2に係る、占有受付制御処理のフローチャートである。
図10に示すように、本変更例では、制御部21は、押された占有ボタン17による占有操作を受け付けた後(S103)、その占有ボタン17を第1の振動パターンで振動させる(S121)。さらに、制御部21は、貨幣入出金機1Aが既に占有状態にある場合(S102:YES)、占有操作を無効にした後(S105)、その占有状態が他の占有ボタン17によるものであれば(S122:YES)、押された占有ボタン17を第1の振動パターンと異なる第2の振動パターンで振動させる(S123)。一方、その占有状態がその占有ボタン17によるものであった場合(S122:NO)、制御部21は、その占有ボタン17を第1の振動パターンで振動させる(S121)。
なお、たとえば、第1の振動パターンは、占有ボタン17を連続的に振動させるパターンとすることができ、第2の振動パターンは、占有ボタン17を間欠的に振動させるパターンとすることができる。
本変更例の構成によれば、テラーは、占有ボタン17が第1の振動パターンで振動したことを指で感じ取ることにより、貨幣入出金機1Aを自身の占有状態にできたこと、または、既に貨幣入出金機1Aが自身の占有状態にあることを把握することができ、占有ボタン17が第2の振動パターンで振動したことを指で感じ取ることにより、貨幣入出金機1Aが他方のテラーの占有状態にあり、自身の占有状態にできなかったことを把握することができる。これにより、上記第1実施形態と同様、テラーが、自身の占有状態でないにもかかわらず、貨幣入出金機1Aにより、誤って自身の取引処理を行ってしまうことを防止できる。
しかも、貨幣入出金機1Aを占有状態にできたか否かに関わらず、占有ボタン17が正常に押された場合、即ち、タッチセンサ310による検出が行われた場合は占有ボタン17が振動するので、テラーは、占有ボタン17を正常に押されたかった場合との区別がつきやすい。
<第2実施形態>
本発明の貨幣処理装置の第2実施形態である貨幣入出金機1Bについて説明する。
本実施形態において、外装カバー10bが、特許請求の範囲に記載の「操作面」に対応する。また、占有指示モジュール400が、特許請求の範囲に記載の「占有指示部」に対応する。さらに、タクトスイッチ410が、特許請求の範囲に記載の「検出部」に対応する。さらに、LED素子411が、特許請求の範囲に記載の「光源部」に対応する。さらに、第1ソレノイド430が、特許請求の範囲に記載の「押込阻止部」に対応する。さらに、第2ソレノイド440が、特許請求の範囲に記載の「復帰阻止部」に対応する。
ただし、上記記載は、あくまで、特許請求の範囲の構成と実施形態の構成とを対応付けることを目的とするものであって、上記対応付けによって特許請求の範囲に記載の発明が実施形態の構成に何ら限定されるものではない。
図11は、第2実施形態に係る、貨幣入出金機1Bの構成を示す斜視図である。図12(a)は、第2実施形態に係る、占有ボタン23が押される前の状態を示す占有指示モジュール400の縦断面図であり、図12(b)は、第2実施形態に係る、占有ボタン23が押された状態を示す占有指示モジュール400の縦断面図である。図13(a)は、第2実施形態に係る、占有ボタン23が保留位置L3にロックされた状態を示す占有指示モジュール400の縦断面図であり、図13(b)は、第2実施形態に係る、占有ボタン23が待機位置L1にロックされた状態を示す占有指示モジュール400の縦断面図である。
本実施形態の貨幣入出金機1Bでは、外装カバー10bに、第1実施形態の占有ボタン17と異なる構成の占有ボタン23が設けられる。4つの占有ボタン23は、前側の左右にそれぞれ設けられた左紙幣占有ボタン23aおよび右紙幣占有ボタン23bと、後側の左右にそれぞれ設けられた左硬貨占有ボタン23cおよび右硬貨占有ボタン23dとを含む。各占有ボタン23は、それぞれ、対応する占有指示モジュール400の一部を構成する。なお、本実施形態の貨幣入出金機1Bにおけるその他の構成は、上記第1実施形態の貨幣入出金機1Aの構成と同様である。
図12(a)ないし図13(b)を参照し、占有指示モジュール400は、占有ボタン23の他、タクトスイッチ410と、スプリング420と、第1ソレノイド430と、第2ソレノイド440と、ブラケット450とを含む。
占有ボタン23は、透光性を有する材料によってほぼ方形状に形成され、押されていない状態で、操作面である外装カバー10bから突出する。占有ボタン23には、一方の側面の下部に第1ロック孔23a1が形成され、他方の側面の第1ロック孔23a1より高い位置に第2ロック孔23b1が形成される。第1ロック孔23a1の上側は、奥方から開口端に向かって孔を拡げるような傾斜面23a2を有する。また、第2ロック孔23b1の下側は、奥方から開口端に向かって孔を拡げるような傾斜面23b2を有する。
タクトスイッチ410と、スプリング420と、第1ソレノイド430と、第2ソレノイド440とがブラケット450内に配置される。ブラケット450は、外装カバー10bの裏面に固定される。
タクトスイッチ410は、占有ボタン23の下方に位置する。タクトスイッチ410には、LED素子411が内蔵されている。スプリング420は、占有ボタン23を上下方向に弾性的に保持する。占有ボタン23が下方に押されると、スプリング420が縮んで占有ボタン23が待機位置L1からブラケット350内に押し込まれる。図12(b)のように、占有ボタン23が押込位置L2まで押し込まれると、占有ボタン23の下面がタクトスイッチ410のスイッチ部412に当接し、スイッチ部412が下方に押し込まれる。これにより、タクトスイッチ410は、占有ボタン23が押されたことを検出する。また、LED素子411が発光すると、占有ボタン23全体が照明され、占有ボタン23全体がランプ部として点灯する。
第1ソレノイド430は、占有ボタン23の一方の側面側に位置し、第1ロック孔23a1に挿入可能な第1プランジャー431を有する。また、第2ソレノイド440は、占有ボタン23の他方の側面側に位置し、第2ロック孔23b1に挿入可能な第2プランジャー441を有する。
図13(a)に示すように、押された占有ボタン23は、タクトスイッチ410を押した直後は、押込位置L2よりもやや高い位置を取り、第2ロック孔23b1の位置が、第2ソレノイド440の位置とほぼ同じとなる。よって、この状態で、第2ソレノイド440が作動し第2プランジャー441が突出すると、突出した第2プランジャー441が第2ロック孔23b1に挿入され、占有ボタン23がこの位置にロックされる。このとき、占有ボタン23は、その天面が外装カバー10bの表面とほぼ面一となる。以下、このときの占有ボタン23のロック位置を保留位置L3と称する。
なお、第2プランジャー441が突出したときに、占有ボタン23が保留位置L3より少し高い位置まで移動している場合がある。このような場合、第2プランジャー441が第2ロック孔23b1の傾斜面23b2に当たり傾斜面23b2に沿って孔の奥へと円滑に移動する。この第2プランジャー441の移動に伴って、占有ボタン23が保留位置L3まで押し下げられる。
第2ソレノイド440が停止され、第2プランジャー441が第2ロック孔23b1から離脱すると、第2ソレノイド440による占有ボタン23のロックが解除される。
図13(b)に示すように、押されていない占有ボタン23は、待機位置L1にあり、このとき、第1ロック孔23a1の位置が、第1ソレノイド430の位置とほぼ同じとなる。よって、この状態で、第1ソレノイド430が作動し第1プランジャー431が突出すると、突出した第1プランジャー431が第1ロック孔23a1に挿入され、占有ボタン23が待機位置L1にロックされる。
なお、占有ボタン23の戻りが悪く、待機位置L1に復帰していない状態で第1プランジャー431が突出するような状況が生じても、第1プランジャー431が第1ロック孔23a1の傾斜面23a2に当たり傾斜面23a2に沿って孔の奥へと円滑に移動する、この第1プランジャー431の移動に伴って、占有ボタン23が待機位置L1まで押し上げられる。
第1ソレノイド430が停止され、第1プランジャー431が第1ロック孔23a1から離脱すると、第1ソレノイド430による占有ボタン23のロックが解除される。
本実施形態では、第1実施形態の占有受付制御処理と異なる占有受付制御処理が実行される。以下、本実施形態の占有受付制御処理について説明する。
図14は、第2実施形態に係る、占有受付制御処理のフローチャートである。
制御部21は、何れかの占有ボタン23が押されたか否かを監視する(S401)。何れかの占有ボタン23が押されると(S401:YES)、制御部21は、押された占有ボタン17による占有操作を受け付ける(S402)。そして、制御部21は、第2ソレノイド440を作動させ、押された占有ボタン23を保留位置L3にロックさせる(S403)。さらに、制御部21は、第1ソレノイド430を作動させ、押されていない占有ボタン23を待機位置L1にロックさせる(S404)。こうして、押された占有ボタン23は、保留位置L3に留まり、待機位置L1まで復帰しなくなる。さらに、押されていない占有ボタン23は、待機位置L1に固定され、下方に押し込めなくなる。
占有ボタン23を押したテラーは、占有ボタン23が待機位置L1まで戻ってこないことを指で感じ取ることにより、貨幣入出金機1Aを自身の占有状態にできたことを把握できる。
S402において占有操作が受け付けられると、メイン制御処理で占有設定がなされ、貨幣入出金機1Bが占有ボタン23を押したテラーの占有状態となる。一方のテラーの占有状態にあるとき、他方のテラーが、自身の占有を指示するための占有ボタン17を押してもその占有ボタン17を押しこむことができなくなる。これにより、他方のテラーは、貨幣入出金機1Bが一方のテラーの占有状態にあり、自身の占有状態にできなかったことを把握することができる。
なお、2人のテラーが、ほぼ同時にそれぞれに対応する占有ボタン23を押した場合、占有状態にできた占有ボタン23は待機位置L1に復帰せず、占有状態にできなかった占有ボタン23は待機位置L1に復帰する。よって、このように2つの占有ボタン23がほぼ同時に押された場合にも、2人のテラーは、押された占有ボタン23が待機位置L1に復帰するか否かにより、自身の占有状態となったか否かを良好に把握できる。
貨幣入出金機1Bが占有状態になると、制御部21は、占有設定が解除されたか否かを監視する(S405)。メイン制御処理において、占有状態で実行された取引処理が完了すると、占有設定が解除される。占有設定が解除されると(S405:YES)、制御部21は、全ての占有ボタン23のロックを解除する(S406)。そして、制御部21は、S401の処理に戻り、再び、占有ボタン23の監視を行う。
なお、本実施形態においても、上記第1実施形態と同様のランプ点灯制御処理が実行される。これにより、貨幣入出金機1Bが占有状態にない場合、全ての占有ボタン23が点灯し、何れかの占有ボタン23が押されて占有状態になると、押されていない占有ボタン23が消灯する。
さらに、本実施形態においても、上記第1実施形態と同様のメイン制御処理が実行される。これにより、貨幣入出金機1Bが占有状態になると、操作表示部16の表示が自動的に待機画面S1から取引処理のための画面である処理選択画面S2や処理開始画面S3に遷移する。
<第2実施形態の効果>
本実施形態によれば、第1実施形態と同様、テラー(操作者)が、自身の占有状態でないにもかかわらず、貨幣入出金機1Bにより、誤って自身の取引処理を行ってしまうことを防止できる。
また、第1実施形態と同様、テラーは、占有ボタン23の点灯状態を確認することによっても、貨幣入出金機1Bを自身の占有状態にできたか否かを把握することができる。
さらに、第1実施形態と同様、テラーは、占有ボタン23を押した後、待機画面S1上で画面を遷移させる操作を行う必要がなく、貨幣入出金機1Bの操作性が良くなる。
<その他の変更例>
上記第1実施形態および上記変更例1において、振動装置320の振動パターンを、複数の振動パターンの中から選択できるようにしてもよい。同様に、上記変更例2において、複数の振動パターンの中から、第1の振動パターンとなるものおよび第2の振動パターンとなるものを選択できるようにしてもよい。
また、上記第1実施形態では、貨幣入出金機1Aが占有状態にない場合、全ての占有ボタン17のランプ部19を点灯させ、何れかの占有ボタン17が押されて占有状態になると、押されていない占有ボタン17のランプ部19が消灯された。しかしながら、貨幣入出金機1Aが占有状態にない場合には、全ての占有ボタン17のランプ部19を消灯状態とし、何れかの占有ボタン17が押されて占有状態になったときに、押された占有ボタン17のランプ部19を点灯させるようにしてもよい。同様に、上記第2実施形態において、貨幣入出金機1Bが占有状態にない場合には、全ての占有ボタン23を消灯状態とし、何れかの占有ボタン23が押されて占有状態になったときに、押された占有ボタン23を点灯させるようにしてもよい。
さらに、上記第1実施形態において、何れかの占有ボタン17が押されて占有状態になったときに、押された占有ボタン17のランプ部19を、占有状態となる前の色とは異なる色で点灯させる、あるいは点滅させるようにしてもよい。同様に、上記第2実施形態において、何れかの占有ボタン23が押されて占有状態になったときに、押された占有ボタン23を、占有状態となる前の色とは異なる色で点灯させる、あるいは点滅させるようにしてもよい。
さらに、上記第1実施形態では、振動板321の下面の両側に各振動素子322が取り付けられるが、振動素子322が取り付けられる箇所は、振動板321の下面の両側に限られず、振動板321に振動素子322が直接取り付けられていればよい。この場合、振動板321が振動素子322によって直接振動させられるため、たとえば、振動板321が曲面形状で形成されている場合であっても、振動板321を効率的に振動させることができる。
さらに、上記第1実施形態では、左紙幣占有ボタン17aおよび右紙幣占有ボタン17bの形状と、左硬貨占有ボタン17cおよび右硬貨占有ボタン17dの形状とが同じであるが、これらの形状を異ならせてもよい。たとえば、左紙幣占有ボタン17aおよび右紙幣占有ボタン17bが四角形状に形成され、左硬貨占有ボタン17cおよび右硬貨占有ボタン17dが円形状に形成されてもよい。同様に、第2実施形態において、左紙幣占有ボタン23aおよび右紙幣占有ボタン23bの形状と、左硬貨占有ボタン23cおよび右硬貨占有ボタン23dの形状が異なるものとされてもよい。
さらに、上記第2実施形態の占有指示モジュール400において、占有ボタン23の第2ロック孔23b1と第2ソレノイド440とが設けられない構成が採られてもよい。この場合、図14の占有受付制御処理では、S403の処理が行われず、押された占有ボタン23は、待機位置L1に復帰する。この占有ボタン23は、引き続き押し込める状態となるが、この占有ボタン23が占有状態のときに押されても、その操作は無効とされる。
さらに、上記第1実施形態では、占有操作が受け付けられた場合、押された占有ボタン17が振動するが、既に占有操作が受け付けられ、貨幣入出金機1Aが占有状態にある場合には、その占有状態がその占有ボタン17によるものであっても、その占有ボタンは振動しない。しかしながら、貨幣入出金機1Aが占有状態にある場合に、その占有状態とした占有ボタン17が押された場合は、その占有ボタン17を振動させるようにしてもよい。たとえば、左側のテラーの占有状態でさらに、左紙幣占有ボタン17aまたは左硬貨占有ボタン17cが押された場合には、再度押された占有ボタン17が振動するようにしてもよい。この場合、図6(a)のS105の処理の後に、図9のS110の処理が行われる。そして、S110でNOの判定が行われた場合、図6(a)のS104の処理へと移行する。このようにすれば、テラーは、占有ボタン17が振動したことを指で感じ取ることにより、既に貨幣入出金機1Aが自身の占有状態にあることを把握できる。
さらに、上記第1実施形態および上記第2実施形態では、紙幣入出金ユニット11および硬貨入出金ユニット12を備える貨幣入出金機1A、1Bが、本発明の貨幣処理装置の一例として挙げられた。しかしながら、本発明は、紙幣入出金ユニット11のみを備える紙幣入出金機や硬貨入出金ユニット12のみを備える硬貨入出金機など、その他の貨幣処理装置に適用することもできる。
この他、本発明の実施形態は、特許請求の範囲に記載の範囲で適宜変更可能である。