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JP6776875B2 - 乗物用シート - Google Patents
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Description

本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、ヘッドレストステーを前後方向に相対移動させられる状態に通すことのできる開口部を有するシートバックと、開口部に臨んで設けられ開口部に沿って開口形状を有するベゼルと、を有する乗物用シートに関する。
従来、乗物用シートにおいて、ヘッドレストを使用位置から格納位置へと倒し込むことができる構成とされたものが知られている(特許文献1)。具体的には、ヘッドレストの内部から下方に延出する左右一対のヘッドレストステーが、シートバックの上部に形成された対応する各開口部からシートバック内へと差し込まれて、同シートバック内に設けられた回動機構に連結されている。上記構成により、ヘッドレストは、上記回動機構によって各ヘッドレストステーが前側に倒されたり後側に起こされたりする動きに伴って、シートバックの前部に倒し込まれた格納位置とシートバックの上部に起こし上げられた使用位置と、の間で動かされるようになっている。
特開2011−36540号公報
上記従来技術では、シートバックの上部に形成された各開口部が、これらに差し込まれた各ヘッドレストステーの前後方向の移動を許容できるように、前後方向に延びる形に開口した形状とされている。そのため、ヘッドレストが格納位置へと倒し込まれることで、各開口部が上側に開口した状態に露出してしまい、各開口部内に上側から異物が入り込むおそれがある。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、ヘッドレストステーを前後移動させられる状態に通すことのできる開口部に臨んで設けられるベゼルに対して、ヘッドレストステーの動きを阻害することなく開口部を適切に塞ぐことのできるシャッタプレートを設定することにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、ヘッドレストステーを前後方向に相対移動させられる状態に通すことのできる開口部を有するシートバックと、開口部に臨んで設けられ開口部に沿って開口形状を有するベゼルと、を有する乗物用シートである。ヘッドレストステーは、開口部内において、ヘッドレストの使用位置を前後方向に調節する使用領域と、使用領域を越えてヘッドレストを下方向に倒し込む格納領域と、の間に跨って動かされる。ベゼルは、開口部を塞ぐシャッタプレートと、シャッタプレートをヘッドレストステーの動きに追従して使用領域において開口部に対する塞ぎ位置を変化させる可動機構部と、を有する。
この第1の発明によれば、ヘッドレストステーを前後移動させられる状態に通す長手の開口部に臨んで設けられるベゼルに対して、ヘッドレストステーの動きを阻害することなく開口部を使用領域において適切に塞ぐことのできるシャッタプレートを設定することができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。開口部が、使用領域を形成するシートバックの起立状態で前後方向に延びる第1開口領域と、第1開口領域と連なって格納領域を形成するシートバックの起立状態で上下方向に延びる第2開口領域と、を有する。シャッタプレートが第1開口領域内で前後方向にスライド可能である。
この第2の発明によれば、シャッタプレートを、開口部における異物の入り込みやすい第1開口領域でのみヘッドレストステーの動きに追従したスライドにより開口部の塞ぎ位置を変化させる、単純かつ合理的な構成とすることができる。
第3の発明は、上述した第2の発明において、次の構成とされているものである。可動機構部が、シャッタプレートを開口部内に後側から張り出させるように付勢してヘッドレストステーに後側から弾性的に当てる弾性体と、弾性体の付勢によるシャッタプレートの前側への移動を第1開口領域内に規制する規制部と、を有する。
この第3の発明によれば、可動機構部を、シャッタプレートをヘッドレストステーに当てる方向に付勢する弾性体と、シャッタプレートの前側へのスライド範囲を規制する規制部と、を組み合わせた簡素な構成により、シャッタプレートを第1開口領域内でヘッドレストステーに追従させられるようにしたりシャッタプレートを第2開口領域に移動したヘッドレストステーと切り離したりすることができるように具現化することができる。
第4の発明は、上述した第3の発明において、次の構成とされているものである。ベゼルは、シャッタプレートの前後方向のスライドをガイドするガイド溝を有する。規制部は、ガイド溝の前端部分に設けられ、シャッタプレートに当接することでシャッタプレートの前側への移動を規制する当接部として構成される。
この第4の発明によれば、ベゼルにガイド溝を形成する構成により、シャッタプレートの前側への移動の規制と前後方向の移動のガイドとを行える構成を合理的に得ることができる。
実施例1の乗物用シートの概略構成を表した斜視図である。 ヘッドレストを格納位置に倒し込んだ状態を表した斜視図である。 ベゼルの分解斜視図である。 ヘッドレストが使用領域内のリヤモースト位置に調節された状態を表した図1のIV-IV線断面図である。 ヘッドレストの使用位置が前側に調節された状態を表した図4に対応する断面図である。 ヘッドレストが格納位置に倒し込まれた状態を表した図2のVI-VI線断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
《シート1の概略構成について》
始めに、実施例1のシート1(乗物用シート)の構成について、図1〜図6を用いて説明する。なお、以下の説明において、前後上下左右等の各方向を示す場合には、各図中に示されたそれぞれの方向を指すものとする。本実施例のシート1は、図1に示すように、自動車の助手席として構成されており、着座者の背凭れ部となるシートバック2と、着座部となる不図示のシートクッションと、頭凭れ部となるヘッドレスト3と、を備えた構成とされている。
上述したシートバック2は、その左右両サイドの下端部が、それぞれ不図示のリクライナを介してシートクッションの左右両サイドの後端部に連結されて支持されている。ヘッドレスト3は、図1及び図4に示すように、シートバック2の上面部に上側から差し込まれて位置固定された状態に装着されている。具体的には、ヘッドレスト3は、その下面部から垂下する形で延び出す左右一対の丸棒状のヘッドレストステー3Aが、それぞれ、シートバック2の上面部に形成された各開口部2A内に上側から差し込まれて、シートバック2内に設けられた回動機構2Bに装着されることにより、シートバック2の上部箇所に位置固定された状態として設けられている。
上述した回動機構2Bは、通常時は、これらに装着された各ヘッドレストステー3Aを定位置に保持して、ヘッドレスト3を位置固定した状態とされている。しかし、上述した回動機構2Bは、シート1の所定箇所に設けられた不図示の調節スイッチが使用者によって操作されることにより、不図示の駆動装置により各ヘッドレストステー3Aを前後方向に傾動させるように動かされて、ヘッドレスト3の使用位置を前後方向に調節するようになっている(図1及び図4〜図5参照)。
また、上述した回動機構2Bは、上記とは別に設けられた不図示の格納スイッチが使用者によって操作されることにより、上記不図示の駆動装置によって各ヘッドレストステー3Aを前側へと倒し込むように動かされて、ヘッドレスト3を上記使用領域を越えて前下方向へと倒し込んだ格納位置の状態へと切り換えるようになっている(図2及び図6参照)。また、上記回動機構2Bは、上述した不図示の格納スイッチが再度操作されることにより、ヘッドレスト3を格納前の使用位置の状態へと戻すようになっている。なお、上述した回動機構2Bは、特開2011−36540号公報等の文献に開示された公知の構成と同じような構成となっているため、その具体的な構成についての説明は省略することとする。
したがって、上記回動機構2Bによる各ヘッドレストステー3Aの前後方向の移動を許容できるようにするために、図1に示すように、上述したシートバック2の上面部に形成された各開口部2Aは、シートバック2の起立状態において、各ヘッドレストステー3Aの前後方向の移動を逃がせるように前後方向に長尺な形に延びる孔形状に形成されている。具体的には、上述した各開口部2Aは、シートバック2の上面部に上向きに開口する形となって前後方向に延びる形に形成された上向き開口領域2A1と、これら上向き開口領域2A1と連なってシートバック2の前面部に前向きに開口する形となって下向きに延びる形に形成された前向き開口領域2A2と、を有した形状とされている。ここで、上向き開口領域2A1が本発明の「第1開口領域」に相当し、前向き開口領域2A2が本発明の「第2開口領域」に相当する。
上述した各開口部2Aの上向き開口領域2A1は、図4〜図5に示すように、ヘッドレスト3の使用位置を前後方向に調節する使用領域を形成する開口領域として、各ヘッドレストステー3Aを前後方向に移動させられるようにする構成とされている。また、各開口部2Aの前向き開口領域2A2は、図6に示すように、ヘッドレスト3を上述した使用領域を越えて前下方向に倒し込む格納領域を形成する開口領域として、各ヘッドレストステー3Aを移動させられるようにする構成とされている。
上述した各開口部2A内に通された各ヘッドレストステー3Aは、図1及び図4〜図5に示すように、シートバック2内に設けられた各開口部2Aに沿った孔形状を持つ左右一対の樹脂製枠状のベゼル10内にも通されており、これらベゼル10に通された先の各箇所が、それぞれ、上述した回動機構2Bに差し込まれて装着されている。上記構成により、各ヘッドレストステー3Aは、それらの各開口部2A内で後方向に移動することのできる可動範囲が、図4に示すように、シートバック2内において上述した各開口部2Aの後端部位より僅かに前側に張り出す状態に設けられた各ベゼル10のストッパ13Bと当たって係止される位置(リアモースト位置)にて規制されるようになっている。
上述した各開口部2Aは、上述した各ヘッドレストステー3Aが図4に示すリヤモースト位置から図5に示すように前側へ位置調節された際に、それらの各ヘッドレストステー3Aと各ベゼル10のストッパ13Bとの間の開口領域が上側に開口するあきとして露呈してしまうと、これらの開口部分から異物が入り込んでしまう恐れがある。そして、その入り込んだ異物が、各ヘッドレストステー3Aをリヤモースト位置へと移動させる際に、各ヘッドレストステー3Aと各ベゼル10のストッパ13Bとの間に噛み込んでしまい、各ヘッドレストステー3Aの移動に不具合を生じさせてしまう恐れがある。
《ベゼル10及びシャッタプレート14の構成について》
そこで、上述した各ベゼル10のストッパ13Bの設定箇所には、それぞれ、各ヘッドレストステー3Aに向かって常時、後側から張り出すように付勢されて各ヘッドレストステー3Aの動きに追従して各開口部2Aの各ヘッドレストステー3Aと各ベゼル10のストッパ13Bとの間の開口領域を裏側から覆って塞いだ状態に保つように動作する樹脂製平板状のシャッタプレート14が設けられている。以下、上述した各シャッタプレート14の具体的な構成について詳しく説明する。なお、上述した左右の各ベゼル10及びこれらに設けられた各シャッタプレート14は、互いに左右対称となる実質的に同一の構成とされているため、以下では、これらを代表して、図1の紙面向かって右側となる左側に配置されたベゼル10及び同ベゼル10に設けられたシャッタプレート14の構成について詳しく説明していくこととする。
上述したベゼル10は、図3に示すように、図1で前述した開口部2Aの上向き開口領域2A1の周囲に沿った平面視略U字状の枠形状を成す上枠部11と、開口部2Aの前向き開口領域2A2の周囲に沿った正面視略U字状の枠形状を成す垂れ下がり枠部12と、によって、開口部2Aの周囲に沿った枠形状に形成された構成とされている。上述した上枠部11上には、その平面視略U字の枠内領域に向かって張り出す形となる天板部13が形成されている。上記天板部13は、その前面の中央部分が上枠部11の形に沿って後側に引き込まれる形に凹んだ凹部分13Aとして形成されている。
上述した凹部分13Aは、図1で前述したヘッドレストステー3Aを開口部2Aのリヤモースト位置へと引き込めるように、上枠部11の形に沿って後側に凹状に引き込まれた形状とされている。上述した凹部分13Aの後側に凹んだ先の前側を向く面部は、前述した開口部2Aの後端部位より僅かに前側に張り出してヘッドレストステー3Aをリヤモースト位置にて後側から当てて係止させるストッパ13Bとして形成されている(図4参照)。
また、上記天板部13には、前述した平板状のシャッタプレート14を前側から差し込ませて、同シャッタプレート14を前後方向にのみスライド可能とするようにガイドすることのできる横長空洞状の受入口13A1が形成されている。上述した受入口13A1は、その左右2箇所の底面部に形成された各ガイド溝13A2により、受入口13A1の内部に差し込まれたシャッタプレート14を、図4に示すように前述したストッパ13Bと互いの前面が略揃う状態となる押込位置と、図5に示すように上述した凹部分13Aを完全に塞ぐように前側に張り出して天板部13と互いの前面が略揃う状態となる展開位置と、の間でのみ前後方向にスライドさせられる状態となるようにガイドした構成となっている。
シャッタプレート14は、図3に示すように、略平板状の部材により形成されており、上述したベゼル10の受入口13A1に対して図4〜図5で示したようにヘッドレストステー3Aの動きに追従して動くことのできる状態に連結される可動機構部14Aを有した構成とされている。具体的には、上述した可動機構部14Aは、シャッタプレート14の底面部の左右2箇所の前端側部位に突出して形成された各ガイド突起14A1と、シャッタプレート14の左右2箇所の後端側部位に装着された圧縮バネ14A2と、によって構成されている。
上述した各ガイド突起14A1は、図3に示すように、上述したシャッタプレート14がベゼル10の受入口13A1内に差し込まれてセットされた際に、同受入口13A1の左右2箇所の底面部に形成された前後方向に延びる各ガイド溝13A2内に入り込んだ状態にセットされるようになっている。上記セットにより、シャッタプレート14は、上述した各ガイド突起14A1が各ガイド溝13A2内で前後方向に移動可能とされる範囲内でのみ前後方向に移動することができる状態としてガイドされるようになっている。
また、各圧縮バネ14A2は、図4〜図5に示すように、上述したシャッタプレート14がベゼル10の受入口13A1内に差し込まれてセットされた際に、同受入口13A1内の後面部に押し当てられた状態にセットされるようになっている。上記セットにより、シャッタプレート14は、上述した受入口13A1内の後面部との間に押し縮められた状態となって介在する各圧縮バネ14A2により、常時、ベゼル10に対して前方側に移動付勢された状態として保持されるようになっている。
上記構成により、シャッタプレート14は、図4に示すように、上述したヘッドレストステー3Aがベゼル10のストッパ13Bと当たって係止されるリヤモースト位置の状態とされている時には、同ヘッドレストステー3Aにより各圧縮バネ14A2の付勢力に抗して後側に押し込まれる形で上述したストッパ13Bと互いの前面の位置が略揃う押込位置の状態とされて保持されるようになっている。また、上記シャッタプレート14は、図5に示すように、上述したヘッドレストステー3Aが上述したリヤモースト位置から前側へと動かされることにより、上述した各圧縮バネ14A2の付勢力によって上述したヘッドレストステー3Aに当たる位置まで前側へと押し出されて、同ヘッドレストステー3Aの移動位置に追従する形で前側へと更に押し動かされたり後側へと押し込まれたりするように動かされるようになっている。
このような形で、シャッタプレート14は、ヘッドレストステー3Aの動きに追従して、開口部2Aのヘッドレストステー3Aとベゼル10のストッパ13Bとの間の開口領域を裏側から覆って塞いだ状態を維持する形に動かされるようになっている。より詳しくは、上述したシャッタプレート14は、図4〜図5に示すように、上述したヘッドレストステー3Aが開口部2Aの上向き開口領域2A1となる使用領域内を前後方向に移動する範囲内において、ヘッドレストステー3Aの動きに追従して前後方向に動かされるようになっている。上述したシャッタプレート14は、上述したヘッドレストステー3Aが図5に示す使用位置から更に前側へと動かされることにより、図3で前述した各ガイド突起14A1が各ガイド溝13A2の前端部分に当たって係止されて、図6に示す展開位置の状態に保持されるようになっている。ここで、上述した各ガイド溝13A2の前端部分が本発明の「規制部」に相当し、各圧縮バネ14A2が本発明の「弾性体」に相当する。
《まとめ》
以上をまとめると、本実施例のシート1は次のような構成となっている。すなわち、ヘッドレストステー(ヘッドレストステー3A)を前後方向に相対移動させられる状態に通すことのできる開口部(開口部2A)を有するシートバック(シートバック2)と、開口部(開口部2A)に臨んで設けられ開口部(開口部2A)に沿って開口形状を有するベゼル(ベゼル10)と、を有する乗物用シート(シート1)である。ヘッドレストステー(ヘッドレストステー3A)は、開口部(開口部2A)内において、ヘッドレスト(ヘッドレスト3)の使用位置を前後方向に調節する使用領域と、使用領域を越えてヘッドレスト(ヘッドレスト3)を下方向に倒し込む格納領域と、の間に跨って動かされる。ベゼル(ベゼル10)は、開口部(開口部2A)を塞ぐシャッタプレート(シャッタプレート14)と、シャッタプレート(シャッタプレート14)をヘッドレストステー(ヘッドレストステー3A)の動きに追従して使用領域において開口部(開口部2A)に対する塞ぎ位置を変化させる可動機構部(可動機構部14A)と、を有する。
このような構成とされていることにより、ヘッドレストステー(ヘッドレストステー3A)を前後移動させられる状態に通す長手の開口部(開口部2A)に臨んで設けられるベゼル(ベゼル10)に対して、ヘッドレストステー(ヘッドレストステー3A)の動きを阻害することなく開口部(開口部2A)を使用領域において適切に塞ぐことのできるシャッタプレート(シャッタプレート14)を設定することができる。
また、開口部(開口部2A)が、使用領域を形成するシートバック(シートバック2)の起立状態で前後方向に延びる第1開口領域(上向き開口領域2A1)と、第1開口領域(上向き開口領域2A1)と連なって格納領域を形成するシートバック(シートバック2)の起立状態で上下方向に延びる第2開口領域(前向き開口領域2A2)と、を有する。シャッタプレート(シャッタプレート14)が第1開口領域(上向き開口領域2A1)内で前後方向にスライド可能である。
このような構成とされていることにより、シャッタプレート(シャッタプレート14)を、開口部(開口部2A)における異物の入り込みやすい第1開口領域(上向き開口領域2A1)でのみヘッドレストステー(ヘッドレストステー3A)の動きに追従したスライドにより開口部(開口部2A)の塞ぎ位置を変化させる、単純かつ合理的な構成とすることができる。
また、可動機構部(可動機構部14A)が、シャッタプレート(シャッタプレート14)を開口部(開口部2A)内に後側から張り出させるように付勢してヘッドレストステー(ヘッドレストステー3A)に後側から弾性的に当てる弾性体(圧縮バネ14A2)と、弾性体(圧縮バネ14A2)の付勢によるシャッタプレート(シャッタプレート14)の前側への移動を第1開口領域(上向き開口領域2A1)内に規制する規制部(ガイド溝13A2の前端部分)と、を有する。
このような構成とされていることにより、可動機構部(可動機構部14A)を、シャッタプレート(シャッタプレート14)をヘッドレストステー(ヘッドレストステー3A)に当てる方向に付勢する弾性体(圧縮バネ14A2)と、シャッタプレート(シャッタプレート14)の前側へのスライド範囲を規制する規制部(ガイド溝13A2の前端部分)と、を組み合わせた簡素な構成により、シャッタプレート(シャッタプレート14)を第1開口領域(上向き開口領域2A1)内でヘッドレストステー(ヘッドレストステー3A)に追従させられるようにしたりシャッタプレート(シャッタプレート14)を第2開口領域(前向き開口領域2A2)に移動したヘッドレストステー(ヘッドレストステー3A)と切り離したりすることができるように具現化することができる。
また、ベゼル(ベゼル10)は、シャッタプレート(シャッタプレート14)の前後方向のスライドをガイドするガイド溝(ガイド溝13A2)を有する。規制部は、ガイド溝(ガイド溝13A2)の前端部分に設けられ、シャッタプレート(シャッタプレート14)に当接することでシャッタプレート(シャッタプレート14)の前側への移動を規制する当接部として構成される。
このように、ベゼル(ベゼル10)にガイド溝(ガイド溝13A2)を形成する簡素な構成により、シャッタプレート(シャッタプレート14)の前側への移動の規制と前後方向の移動のガイドとを行える構成を合理的に得ることができる。
《その他の実施例について》
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の「乗物用シート」は、自動車の助手席以外のシートの他、鉄道等の自動車以外の車両に適用されるシートや、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。また、ヘッドレストステーは、丸棒状の形から成るものに限らず、各種角棒状の形や異形の棒状から成るものであってもよい。上記ヘッドレストステーのベゼルの開口部内に通される部分は、必ずしもストレート状に延びる形状とされたものでなくてもよく、湾曲状に延びる形状とされたものであってもよい。また、上記開口部は、シートバックに対して外部に開口する形に貫通して形成されるものの他、シートバックに対して外部に開口する形に凹んで形成されるものであってもよい。
また、ヘッドレストの使用領域から下方向に倒し込まれる格納領域は、使用領域の前下方向の他、使用領域の後下方向であってもよい。また、シャッタプレートは、金属等の樹脂以外の材料から成るものであってもよい。また、シャッタプレートの開口部に対する塞ぎ位置を変化させる可動機構部は、ベゼルに対してヘッドレストステーの動きに追従して使用領域において開口部の塞ぎ位置を変化させることのできる状態に連結されるものであればよく、例えば、ヘッドレストステーとの係脱によりヘッドレストステーの動きに追従したりヘッドレストステーと切り離されたりするものであってもよい。
また、可動機構部を構成する規制部は、ベゼルにより上向き開口領域内でのみ前後方向にスライド可能となるように規制された状態にガイドされる構成であればよく、ベゼルとの関係で突起に限らず孔であったり他の形状であったりしてもよい。また、同じく可動機構部を構成する弾性体は、圧縮バネに限らず、引張バネ等の各種バネや、ゴム等の他の弾性体から成るものであってもよい。
1 シート(乗物用シート)
2 シートバック
2A 開口部
2A1 上向き開口領域(第1開口領域)
2A2 前向き開口領域(第2開口領域)
2B 回動機構
3 ヘッドレスト
3A ヘッドレストステー
10 ベゼル
11 上枠部
12 垂れ下がり枠部
13 天板部
13A 凹部分
13A1 受入口
13A2 ガイド溝(規制部)
13B ストッパ
14 シャッタプレート
14A 可動機構部
14A1 ガイド突起
14A2 圧縮バネ(弾性体)

Claims (3)

  1. ヘッドレストステーを前後方向に相対移動させられる状態に通すことのできる開口部を有するシートバックと、前記開口部に臨んで設けられ前記開口部に沿って開口形状を有するベゼルと、を有する乗物用シートであって、
    前記ヘッドレストステーは、前記開口部内において、ヘッドレストの使用位置を前後方向に調節する使用領域と、該使用領域を越えて前記ヘッドレストを下方向に倒し込む格納領域と、の間に跨って動かされ、
    前記ベゼルは、前記開口部を塞ぐシャッタプレートと、該シャッタプレートを前記ヘッドレストステーの動きに追従して前記使用領域において前記開口部に対する塞ぎ位置を変化させる可動機構部と、を有し、
    前記開口部が、前記使用領域を形成する前記シートバックの起立状態で前後方向に延びる第1開口領域と、該第1開口領域と連なって前記格納領域を形成する前記シートバックの起立状態で上下方向に延びる第2開口領域と、を有し、
    前記シャッタプレートが前記第1開口領域内で前後方向にスライド可能である乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記可動機構部が、前記シャッタプレートを前記開口部内に後側から張り出させるように付勢して前記ヘッドレストステーに後側から弾性的に当てる弾性体と、該弾性体の付勢による前記シャッタプレートの前側への移動を前記第1開口領域内に規制する規制部と、を有する乗物用シート。
  3. 請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記ベゼルは、前記シャッタプレートの前後方向のスライドをガイドするガイド溝を有し、
    前記規制部は、前記ガイド溝の前端部分に設けられ、前記シャッタプレートに当接することで前記シャッタプレートの前側への移動を規制する当接部として構成される乗物用シート。
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