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JP6777588B2 - 電池制御装置、および、電池システム - Google Patents
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JP6777588B2 - 電池制御装置、および、電池システム - Google Patents

電池制御装置、および、電池システム Download PDF

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Description

本発明は、ハイブリッド自動車が備える組電池を制御する電池制御装置、および、ハイブリッド自動車に搭載される電池システムに関する。
ハイブリッド自動車は、複数の単電池から構成された組電池を駆動用のバッテリーとして備えている。組電池においては、単電池ごとの開放電圧にばらつきが生じることが避けられず、こうしたばらつきが大きい状態で組電池に一括した充放電制御が行われると、単電池において過充電や過放電が生じやすくなる。そのため、従来から、単電池ごとの開放電圧を検出し、そのばらつきが小さくなるように単電池の充電や放電を行うことにより、各単電池の開放電圧を調整するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−246646号公報
ところで、組電池に電流が流れているとき、すなわち、組電池と組電池に接続されたインバーターやモータージェネレーター等との間での通電時には、単電池ごとに異なる大きさの分極電圧が生じるため、各単電池の開放電圧およびそのばらつきを正確に検出することが難しい。そのため、各単電池の開放電圧を監視しながらそれを目標値に近づけるように調整することは、車両におけるキーオフ時のように、組電池が無通電状態にあるときにしか行うことができない。このように、上記調整の態様では、開放電圧を調整可能な期間に制約が生じるため、単電池の開放電圧のばらつきを小さくすることには限界があった。
本発明は、組電池を構成する電池における開放電圧のばらつきを抑えることのできる電池制御装置、および、電池システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決する電池制御装置は、ハイブリッド自動車に搭載される二次電池である組電池の制御装置であって、前記組電池は、1以上の単電池を各々が含む複数の電池ブロックから構成され、前記組電池が無通電状態と通電状態とのいずれの状態であるかを判定する判定部と、前記組電池が前記無通電状態であると判定されたときに検出された前記電池ブロックごとの電圧の大きさである基準電圧値に基づいて、前記電池ブロックごとの充電容量を求め、前記複数の電池ブロックの前記充電容量のうちの最小の前記充電容量と各電池ブロックの前記充電容量との差に応じて各電池ブロックの目標放電量を決定する目標決定部と、前記目標放電量を目標として、前記電池ブロックごとに設けられた放電回路を通じて、各電池ブロックを放電させる放電処理を行う放電制御部と、を備え、前記放電制御部が前記放電処理を行う期間には、前記組電池が前記通電状態であると判定される期間が含まれる。
上記課題を解決する電池システムは、ハイブリッド自動車に搭載される電池システムであって、1以上の単電池を各々が含む複数の電池ブロックから構成される二次電池である組電池と、前記電池ブロックごとの電圧の大きさを検出する電圧検出回路と、前記電池ブロックごとに設けられた放電回路と、前記組電池の制御装置と、を有し、前記制御装置は、前記組電池が無通電状態と通電状態とのいずれの状態であるかを判定する判定部と、前記組電池が前記無通電状態であると判定されたときに前記電圧検出回路によって検出された電圧の大きさである基準電圧値に基づいて、前記電池ブロックごとの充電容量を求め、前記複数の電池ブロックの前記充電容量のうちの最小の前記充電容量と各電池ブロックの前記充電容量との差に応じて各電池ブロックの目標放電量を決定する目標決定部と、前記目標放電量を目標として、前記放電回路を通じて、各電池ブロックを放電させる放電処理を行う放電制御部と、を備え、前記放電制御部が前記放電処理を行う期間には、前記組電池が前記通電状態であると判定される期間が含まれる。
上記構成によれば、基準電圧値に基づく充電容量を基準として設定された目標放電量に従って電池ブロックの放電が行われるため、各電池ブロックの基準電圧値を、最小の基準電圧値に合わせるように低下させることができる。そして、放電処理が、通電状態である期間にも行われるため、放電処理が無通電状態である期間のみに行われる形態と比較して、放電が行われる期間を長く確保できる。それゆえ、複数の電池ブロックにおける基準電圧値のばらつき、すなわち、組電池を構成する単電池の開放電圧のばらつきを抑えることができる。
上記構成において、前記判定部は、前記組電池の充放電電流の大きさが所定の閾値以下であるときに、前記組電池が前記無通電状態であると判定し、前記目標決定部は、前記基準電圧値として、前記組電池もしくは前記電池ブロックの電圧の単位時間における変化量が所定の閾値以下であるときに検出された電圧値を用いることが好ましい。
上記構成によれば、無通電状態において電圧が安定したときの電圧値が基準電圧値として用いられるため、電池ブロックの開放電圧に相当する電圧の大きさとしての基準電圧値の検出の精度が高められ、ひいては、目標放電量の的確な設定が可能である。
上記構成において、前記目標決定部は、前記判定部による判定が前記通電状態から前記無通電状態に切り替わる度に、前記目標放電量を更新し、前記放電制御部は、更新された前記目標放電量を用いて、前記放電処理を行うことが好ましい。
上記構成によれば、電池ブロックの開放電圧の変化に迅速に対応した目標放電量の設定が可能である。
上記構成において、前記放電制御部は、前記電池ブロックごとに検出された電圧値と前記放電回路に含まれる抵抗素子の抵抗値とに基づき算出される電流値の積算値を、前記電池ブロックの放電量として演算する。
上記構成によれば、電池ブロックごとの電圧の大きさを検出する回路が、基準電圧値の検出とともに、放電量の算出にも利用される。したがって、電池制御装置による組電池の上記制御を実現するための回路構成が簡易になる。
電池システムの一実施形態の電気的構成を示す図。 バッテリーに流れる電流と単電池の開放電圧との関係を示す図。 目標設定処理の手順を示すフローチャート。 バッテリーが無通電状態になったときの単電池の電圧の推移を示す図。 単電池の開放電圧と充電容量との関係を示す図。 放電処理の手順を示すフローチャート。 開始判定処理の手順を示すフローチャート。 電池ブロック間の充電容量差の推移と放電期間との関係を模式的に示す図。
図1〜図8を参照して、電池制御装置、および、電池システムの一実施形態について説明する。本実施形態の電池制御装置は、ハイブリッド自動車の駆動用のバッテリーを制御する装置であり、電池システムは、ハイブリッド自動車に搭載されるシステムである。
図1が示すように、電池システム10は、複数の電池ブロック21を含むバッテリー20と電池制御装置としてのバッテリーECU31を含む電池管理部30とを備えている。
複数の電池ブロック21の各々は、1以上の所定数の単電池を含み、複数の電池ブロック21は、直列に接続されている。電池ブロック21が複数の単電池を含む場合、これらの単電池は直列に接続されている。すなわち、バッテリー20は、直列に接続された複数の単電池から構成された組電池である。単電池は1つのセルからなる電池であり、例えば、リチウムイオン二次電池である。
バッテリー20は、インバーター40を介してモータージェネレーター(以下、M/Gという)50に接続されている。バッテリー20に蓄電された電力がインバーター40を介してM/G50に供給されることにより、M/G50はモーターとして機能する。M/G50の回転は、トランスミッション等を介してハイブリッド自動車の駆動輪に伝達される。また、M/G50は、例えばアクセルオフ時に、駆動輪から伝達される回転を利用して発電するジェネレーターとして機能し、M/G50が発電した電力は、インバーター40を介してバッテリー20に蓄電される。
ハイブリッド自動車は、M/G50とともにエンジンを備え、走行状況に応じてM/G50とエンジンとの少なくとも一方を動力源として作動させることにより走行する。
電池管理部30は、電池ブロック21ごとに単電池を放電させるための放電回路C1と、電池ブロック21ごとの電圧の大きさである電圧値Vcを検出する電圧検出回路C2とを含んでいる。また、電池管理部30は、バッテリー20の充放電電流、すなわち、バッテリー20に流れ込むもしくはバッテリー20から流れ出る電流の大きさである電流値Isを検出する電流検出回路C3を含んでいる。
放電回路C1は、電池ブロック21ごとに設けられ、負荷として、例えば、所定の抵抗値Rを有する抵抗素子を含む。放電回路C1は、例えば開閉器の開閉によって、電池ブロック21を構成する単電池と負荷との接続と非接続とを切り替え可能に構成されている。放電回路C1における単電池と負荷との接続と非接続とは、バッテリーECU31から放電回路C1に入力される信号に基づいて切り替えられる。
電圧検出回路C2は、電池ブロック21ごとに設けられ、電池ブロック21の両端子間の電圧の大きさである電圧値Vcを検出可能に構成されている。電流検出回路C3は、例えば、インバーター40とバッテリー20との間に流れる電流の大きさである電流値Isを検出可能に構成されている。電圧検出回路C2が検出した電圧値Vc、および、電流検出回路C3が検出した電流値Isは、バッテリーECU31に入力されて各種の処理に利用される。
バッテリーECU31は、CPU、ROM、RAMなどを含むマイクロコンピュータを中心に構成されており、判定部32と、目標決定部33と、放電制御部34と、記憶部35とを備えている。
判定部32は、電流検出回路C3が検出した電流値Isを取得し、その取得した電流値Isに基づき、バッテリー20が無通電状態と通電状態とのいずれの状態であるかを判定する。
目標決定部33は、バッテリー20が無通電状態であると判定されたときに電圧検出回路C2が検出した各電池ブロック21の電圧値Vcを基準電圧値Vcoとして取得し、その取得した基準電圧値Vcoに基づいて、各電池ブロック21の充電容量Scを求める。そして、目標決定部33は、各電池ブロック21の充電容量Scの差に基づいて、電池ブロック21ごとの目標放電量Qcを決定する。
放電制御部34は、電池ブロック21ごとの放電回路C1を制御して、放電回路C1を通じた各電池ブロック21の放電量が目標放電量Qcとなるまで放電を行わせる。
記憶部35は、判定部32や目標決定部33や放電制御部34の処理に必要なデータを格納している。
電池システム10の動作に先駆けて、バッテリー20の充放電電流とバッテリー20を構成する単電池の電圧との関係について、図2を参照して説明する。
図2は、横軸を時間軸とするグラフであって、上のグラフは、各別の単電池の端子電圧V1,V2の大きさの推移の一例を示し、下のグラフは、バッテリー20の充放電電流である電流Iの推移の一例を示している。図2が示すように、バッテリー20に充放電電流が流れていないとき、すなわち、電流Iが0Aである期間T1においては、単電池の端子電圧V1,V2は開放電圧Vo1,Vo2に相当する値で安定する。
一方、バッテリー20に充放電電流が流れている期間T2においては、単電池の端子電圧V1,V2は、分極電圧が生じることに起因して、開放電圧Vo1,Vo2とは異なる値を示す。そして、分極電圧の大きさや単電池の温度が単電池ごとに異なること等に起因して、端子電圧V1と端子電圧V2とは、互いに異なる態様で変動する。すなわち、開放電圧が大きい単電池ほど、端子電圧が大きいとは限らず、各単電池における端子電圧の差は、開放電圧の差に一致するとは限らない。
したがって、各電池ブロック21の電圧値として、電池ブロック21の開放電圧の大きさ、すなわち、電池ブロック21を構成する単電池の開放電圧を合算した大きさの電圧値に相当する基準電圧値Vcoを得るためには、電流値Isが0Aとみなせる程度に小さいときに、電圧値Vcの検出を行えばよい。そして、単電池の開放電圧と充電容量とには相関関係があるため、基準電圧値Vcoに基づき、電池ブロック21の充電容量Scを求めることができる。
図3〜図7を参照して、電池システム10の動作を説明する。
図3は、バッテリーECU31の目標決定部33が行う目標設定処理の手順を示す。目標設定処理は、開始条件が成立する度に行われる。開始条件は、判定部32によって、バッテリー20が無通電状態であると判定されること、すなわち、電流値Isの絶対値が0近傍の閾値以下の大きさであることを含む。
ステップS10の処理では、各電池ブロック21の電圧値Vcの単位時間における変化量である電圧変化率が、所定の閾値である電圧判定値以下であるか否かが判定される。電圧変化率が、電圧判定値よりも大きいとき(ステップS10:NO)、ステップS10の処理が繰り返され、電圧変化率が電圧判定値以下となるまで電圧値Vcが監視される。電圧変化率が、電圧判定値以下になると(ステップS10:YES)、ステップS11の処理として、各電池ブロック21の電圧値Vcが基準電圧値Vcoとして格納される。
図4が示すように、バッテリー20に充放電電流が流れているときに生じる分極電圧の緩和には、充放電電流が停止してから、ある程度の時間を要する。緩和時間tが経過すると、単電池が示す電圧の大きさは、開放電圧に相当する大きさとなって安定する。したがって、電流値Isが電流判定値以下の大きさであるときに、電圧変化率が電圧判定値以下であれば、電池ブロック21の電圧値Vcとして、電池ブロック21の開放電圧とみなせる基準電圧値Vcoが検出できる。
なお、基準電圧値Vcoの格納のタイミングは、電池ブロック21ごとの電圧変化率に基づいて、電池ブロック21ごとに決定されてもよいし、すべての電池ブロック21の電圧変化率が電圧判定値以下となることを条件として、すべての電池ブロック21に対して一律に決定されてもよい。あるいは、基準電圧値Vcoの格納のタイミングは、電池ブロック21ごとの電圧変化率に代えて、バッテリー20全体の電圧の変化率に基づいて、すべての電池ブロック21に対して一律に決定されてもよい。
図3の目標設定処理において、各電池ブロック21の基準電圧値Vcoが格納されると、ステップS12の処理として、電池ブロック21ごとに、基準電圧値Vcoに基づいて、充電容量Scが求められる。
図5は、単電池における開放電圧[V]と充電容量[Ah]との関係の一例を示す。充電容量は、電池が、どのくらいの大きさの電流をどのくらいの時間だけ供給することができるかを電流と時間との積で表した量であり、開放電圧が大きくなるほど、充電容量は大きくなる。バッテリーECU31の記憶部35は、単電池の開放電圧と充電容量との関係に基づき、基準電圧値Vcoと充電容量Scとの関係を規定したマップを記憶しており、このマップとステップS10で確定した基準電圧値Vcoとに基づいて、電池ブロック21ごとの充電容量Scが求められる。なお、マップに代えて、計算式を用いて充電容量Scが求められてもよい。
図3の目標設定処理において、各電池ブロック21の充電容量Scが得られると、ステップS13の処理として、電池ブロック21ごとの目標放電量Qcが決定される。詳細には、目標決定部33は、各電池ブロック21の充電容量Scのなかで、最小の充電容量Scminを選出し、各電池ブロック21の充電容量Scから最小の充電容量Scminを減算することにより、各電池ブロック21の目標放電量Qc[Ah]を決定する。すなわち、最小の充電容量Scminを有する電池ブロック21の目標放電量Qcは0Ahであり、最小の充電容量Scminを有する電池ブロック21以外の電池ブロック21については、対象の電池ブロック21の充電容量Scと最小の充電容量Scminとの差分の電気量が、対象の電池ブロック21の目標放電量Qc[Ah]である。
こうした目標設定処理により、各電池ブロック21の目標放電量Qcが設定される。
図6は、放電処理の手順を示す。放電処理は、目標設定処理によって目標放電量Qcが設定されたときに、電池ブロック21の各々を対象として、放電制御部34によって行われる。
ステップS20の処理として、対象の電池ブロック21の目標放電量Qcが0Ahとは異なる値であるか否かが判定される。目標放電量Qcが0Ahであるとき(ステップS20:NO)、放電制御部34は、以降の処理を行わずに処理を終了する。
0Ah以外の目標放電量Qcが設定されているとき(ステップS20:YES)、ステップS21の処理として、放電制御部34は、対象の電池ブロック21の放電を開始させる。すなわち、放電制御部34は、対象の電池ブロック21に対応する放電回路C1の開閉器を閉じる信号を放電回路C1に出力することにより、放電回路C1が含む負荷を電池ブロック21に接続する。なお、放電の開始は、0Ah以外の目標放電量Qcが設定されている電池ブロック21に対して一斉に行われることが好ましい。
続いて、ステップS22の処理として、目標放電量Qcが設定されてから電池ブロック21が放電回路C1を通じて放電した電気量が、目標放電量Qcに達しているか否かが判定される。電池ブロック21の放電量は、放電回路C1の負荷に流れる単位時間の電流の積算値として算出される。放電回路C1の負荷に流れる電流の大きさは、電圧検出回路C2によって検出される電圧値Vcと、放電回路C1に含まれる抵抗素子の抵抗値Rとに基づき算出される。
電池ブロック21の放電量が目標放電量Qcに達していないとき(ステップS22:NO)、放電は継続され、ステップS22の処理が繰り返される。電池ブロック21の放電量が目標放電量Qcに達すると(ステップS22:YES)、ステップS23の処理として、放電制御部34は、対象の電池ブロック21の放電を停止させて、処理を終了する。すなわち、放電制御部34は、対象の電池ブロック21に対応する放電回路C1の開閉器を開く信号を放電回路C1に出力し、放電回路C1が含む負荷と電池ブロック21との導通を遮断する。
目標放電量Qcの電気量が放電されることによって、電池ブロック21を構成する単電池の開放電圧が低下し、電池ブロック21間における基準電圧値Vcoのばらつきが小さくなる。
図7は、目標設定処理の開始条件の成立の有無を判定する開始判定処理の手順を示す。開始判定処理は、例えば、イグニッションスイッチがオンに操作されると、判定部32によって繰り返し行われる。
まず、ステップS30の処理として、バッテリー20が無通電状態であるか否か、すなわち、電流値Isが、上述の電流判定値以下であるか否かが判定される。バッテリー20が無通電状態でないと判定されたとき、すなわち、電流値Isが電流判定値よりも大きいとき(ステップS30:NO)、ステップS30の処理が繰り返される。なお、バッテリー20が無通電状態でないと判定されることは、すなわち、バッテリー20が通電状態であると判定されることと同意である。バッテリー20が無通電状態であると判定されるときは、例えば、車両の停車時やエンジン走行時であり、バッテリー20が通電状態であると判定されるときは、例えば、モーター走行時や回生時である。
ステップS30の処理にて、バッテリー20が無通電状態であると判定されたとき、すなわち、電流値Isが電流判定値以下であるとき(ステップS30:YES)には、ステップS31の処理として、開始条件が成立したと判定される。これにより、目標設定処理が開始され、目標設定処理に引き続いて放電処理が開始される。
続いて、ステップS32の処理として、バッテリー20が通電状態であるか否か、すなわち、電流値Isが電流判定値よりも大きいか否かが判定される。バッテリー20が通電状態でないと判定されたとき(ステップS32:NO)、すなわち、ステップS30にて肯定判定がなされた時から無通電状態が継続している間は、ステップS32の処理が繰り返される。
一方、バッテリー20が通電状態であると判定されたとき(ステップS32:YES)、判定部32は、一連の処理を一旦終了する。
上述の開始判定処理が繰り返されることにより、バッテリー20が通電状態になった後、再び無通電状態になると、開始条件が成立したと判定され、目標設定処理が開始される。したがって、目標設定処理は、バッテリー20が通電状態から無通電状態に切り替わったと判定される度に行われ、新たな目標放電量Qcの設定によって、目標放電量Qcが更新される。そして、目標設定処理に引き続き、更新された目標放電量Qcを用いて、放電処理が行われる。
図8を参照して、本実施形態の作用を説明する。本実施形態において、放電処理は、目標放電量Qcの設定を条件として、電流値Isに関わらず行われる。すなわち、目標放電量Qcの設定後に、バッテリー20の無通電状態が続く場合はもちろん、モーター走行の開始等によって、バッテリー20が通電状態になった場合であっても、放電処理は継続される。無通電状態の基準電圧値Vcoに基づく充電容量Scを基準として目標放電量Qcを設定し、放電によって充電容量Scを最小の充電容量Scminに近づけることにより、各電池ブロック21の開放電圧に相当する基準電圧値Vcoを、最小の基準電圧値Vcoに合わせるように、低下させることができる。こうした形態であれば、バッテリー20が通電状態であるときにも、放電処理を行い、基準電圧値Vcoのばらつきを小さくすることができる。
図8は、複数の電池ブロック21のうちの任意の電池ブロック21間における充電容量Scの差の推移の一例を示し、一点鎖線L1は放電処理を行わない場合、二点鎖線L2は無通電状態である期間TNにのみ放電処理を行う場合、実線L3は無通電状態である期間TNに加えて通電状態である期間TEにも放電処理を行う場合を示す。充電容量Scの差は、主として、バッテリー20が使用されている期間TEにおいて放電処理が行われない期間に徐々に拡大する。放電処理が行われることにより、放電処理が行われている期間には、充電容量Scの差は小さくなる。しかし、無通電状態であるときのみに目標設定処理および放電処理が行われる場合には、放電が行われていない期間に拡大した充電容量Scの差が、放電期間Taによっては縮まりきらず、長期間の間には充電容量Scの差が拡大していく場合がある。これに対し、通電状態であるときにも放電処理が行われることによって、放電期間Tbを長く確保することが可能であり、放電が行われていない期間に生じた充電容量Scの差が放電期間Tbの間に解消されやすく、充電容量Scの差が拡大することが抑えられる。したがって、基準電圧値Vcoのばらつきをより小さくすることができる。
以上説明したように、本実施形態の電池制御装置、および、電池システムによれば、下記の効果が得られる。
(1)無通電状態の基準電圧値Vcoに基づく充電容量Scを基準として各電池ブロック21の目標放電量Qcが設定され、放電が行われる。そのため、開放電圧の監視を要さずに、各電池ブロック21の基準電圧値Vcoを、最小の基準電圧値Vcoに合わせるように、低下させることができる。そして、放電処理が、バッテリー20が通電状態であると判定される期間にも行われるため、放電処理が行われる期間を長く確保できる。それゆえ、複数の電池ブロック21における基準電圧値Vcoのばらつき、すなわち、バッテリーを構成する単電池の開放電圧のばらつきを小さくすることができる。また、単電池間における開放電圧のばらつきが小さい状態が維持されやすくなることで、単電池の過放電および過充電を抑えることができる。
(2)基準電圧値Vcoとして、無通電状態において、バッテリー20もしくは電池ブロック21の電圧の単位時間における変化量が所定の閾値以下であるときに検出された電圧値が用いられる。したがって、無通電状態において電圧が安定したときの電圧値が基準電圧値Vcoとして用いられるため、開放電圧に相当する電圧の大きさとしての基準電圧値Vcoの検出の精度が高められ、ひいては目標放電量Qcの的確な設定が可能である。
(3)バッテリー20が通電状態から無通電状態に切り替わる度に、目標放電量Qcが更新され、更新された目標放電量Qcに従って、放電処理が行われる。したがって、電池ブロック21を構成する単電池の開放電圧の変化に迅速に対応した目標放電量Qcの設定が可能である。
(4)放電制御部34は、電圧値Vcと抵抗値Rとに基づく電流値の積算値を電池ブロック21ごとの放電量として演算する。すなわち、電池ブロック21ごとの電圧検出回路C2が、基準電圧値Vcoの検出とともに、放電量の算出にも利用される。したがって、バッテリー20の上記制御を実現するための回路構成が簡易になる。
上記実施形態は、以下のように変更して実施することが可能である。
・基準電圧値Vcoは、電圧変化率に依らず、無通電状態になったと判定されてから予め定められた緩和時間tが経過したときの電圧値Vcとされてもよい。
・目標設定処理の開始条件は、上記実施形態で示した条件に限られない。すなわち、目標放電量Qcの更新は、バッテリー20が通電状態から無通電状態に切り替わる度に行われなくてもよい。例えば、前回の放電処理が終了してから所定時間が経過したときに、無通電状態の判定および目標設定処理が行われ、目標放電量Qcの更新が行われてもよい。
・判定部32は、例えば、ハイブリッド自動車の運転状態に関する情報を取得し、取得した情報に基づき、バッテリー20が無通電状態であるか通電状態であるかを判定してもよい。
・電池制御装置が制御対象とする組電池は、リチウムイオン二次電池に限られない。単電池の開放電圧のばらつきが生じ得る二次電池であれば、電池制御装置の制御対象とすることができる。
10…電池システム、20…バッテリー、21…電池ブロック、30…電池管理部、31…バッテリーECU、32…判定部、33…目標決定部、34…放電制御部、35…記憶部、40…インバーター、50…モータージェネレーター、C1…放電回路、C2…電圧検出回路、C3…電流検出回路、Sc…充電容量、Qc…目標放電量、Vco…基準電圧値。

Claims (5)

  1. ハイブリッド自動車に搭載される二次電池である組電池の制御装置であって、
    前記組電池は、1以上の単電池を各々が含む複数の電池ブロックから構成され、
    前記組電池が無通電状態と通電状態とのいずれの状態であるかを判定する判定部と、
    前記組電池が前記無通電状態であると判定されたときに検出された前記電池ブロックごとの電圧の大きさである基準電圧値に基づいて、前記電池ブロックごとの充電容量を求め、前記複数の電池ブロックの前記充電容量のうちの最小の前記充電容量と各電池ブロックの前記充電容量との差に応じて各電池ブロックの目標放電量を決定する目標決定部と、
    前記目標放電量を目標として、前記電池ブロックごとに設けられた放電回路を通じて、各電池ブロックを放電させる放電処理を行う放電制御部と、を備え、
    前記放電制御部が前記放電処理を行う期間には、前記組電池が前記通電状態であると判定される期間が含まれる
    電池制御装置。
  2. 前記判定部は、前記組電池の充放電電流の大きさが所定の閾値以下であるときに、前記組電池が前記無通電状態であると判定し、
    前記目標決定部は、前記基準電圧値として、前記組電池もしくは前記電池ブロックの電圧の単位時間における変化量が所定の閾値以下であるときに検出された電圧値を用いる
    請求項1に記載の電池制御装置。
  3. 前記目標決定部は、前記判定部による判定が前記通電状態から前記無通電状態に切り替わる度に、前記目標放電量を更新し、
    前記放電制御部は、更新された前記目標放電量を用いて、前記放電処理を行う
    請求項1または2に記載の電池制御装置。
  4. 前記放電制御部は、前記電池ブロックごとに検出された電圧値と前記放電回路に含まれる抵抗素子の抵抗値とに基づき算出される電流値の積算値を、前記電池ブロックの放電量として演算する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の電池制御装置。
  5. ハイブリッド自動車に搭載される電池システムであって、
    1以上の単電池を各々が含む複数の電池ブロックから構成される二次電池である組電池と、
    前記電池ブロックごとの電圧の大きさを検出する電圧検出回路と、
    前記電池ブロックごとに設けられた放電回路と、
    前記組電池の制御装置と、を有し、
    前記制御装置は、
    前記組電池が無通電状態と通電状態とのいずれの状態であるかを判定する判定部と、
    前記組電池が前記無通電状態であると判定されたときに前記電圧検出回路によって検出された電圧の大きさである基準電圧値に基づいて、前記電池ブロックごとの充電容量を求め、前記複数の電池ブロックの前記充電容量のうちの最小の前記充電容量と各電池ブロックの前記充電容量との差に応じて各電池ブロックの目標放電量を決定する目標決定部と、
    前記目標放電量を目標として、前記放電回路を通じて、各電池ブロックを放電させる放電処理を行う放電制御部と、を備え、
    前記放電制御部が前記放電処理を行う期間には、前記組電池が前記通電状態であると判定される期間が含まれる
    電池システム。
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