JP6778095B2 - 多気筒エンジン冷却装置 - Google Patents
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Description
ところで、近年、燃費性能の向上などを目的として、多気筒エンジンにおいて、複数のシリンダの中の一部を休止させて動作させる気筒停止技術が研究されている(特許文献1)。
また、休止した状態で冷却水が供給されることにより、休止しているシリンダの温度は過度に低下してしまう可能性がある。その結果、たとえばエンジンの熱バランスが悪化する可能性がある。また、休止後に再稼働させた場合に、再稼働したシリンダと連続稼働していたシリンダとの間で摩擦などの動作状態が異なる可能性がある。
前記休止可能側冷却路は、冷却水の入出力を行う第1入出力口および第2入出力口を有し、休止可能な前記シリンダが稼働している場合には、前記入力側バルブは、前記ラジエタから入力された冷却水を、前記連続稼働側冷却路および前記休止可能側冷却路に出力させ、前記出力側バルブは、前記ラジエタに出力する冷却水を、前記連続稼働側冷却路および前記休止可能側冷却路から入力させ、前記休止可能側冷却路は、前記第1入出力口から冷却水を入力し、前記第2入出力口から冷却水を出力し、休止可能な前記シリンダが休止している場合には、前記入力側バルブは、前記ラジエタから入力された冷却水を、前記連続稼働側冷却路に出力させ、前記出力側バルブは、前記ラジエタに出力する冷却水を、前記休止可能側冷却路から入力させ、前記休止可能側冷却路は、前記第2入出力口から冷却水を入力し、前記第1入出力口から冷却水を出力する、ことを特徴とする。
また、本発明において、稼働しているシリンダを冷却した冷却水の行き先を、バルブにより、たとえば、休止しているシリンダとラジエタとの間で切り替えたり、休止しているシリンダと加熱された冷却水から熱を回収する熱回収器との間で切り替えたりする、とよい。同様に、本発明において、休止しているシリンダへ供給された冷却水は、熱交換器をバイパスしてラジエタへ循環される、とよい。これらにより、ラジエタや熱回収器に対して、休止しているシリンダにより冷却された後の冷却水が供給されなくなる。その結果、たとえば熱回収器の温度が上昇し、熱回収器での熱回収効率が向上し得る。
図1は、本発明の実施形態に係る多気筒エンジン冷却装置20を用いた自動車1の説明図である。
自動車1は、乗員室のシート6に着座した運転手による手動運転操作により、またはナビゲーション装置31の生成経路などに基づく自動運転装置32による自動運転制御により走行する。また、手動運転中には、自動運転装置32は、運転支援制御を実施する。
エンジン制御部18は、インジェクタ17から噴射する燃料の量を制御することにより、エンジン出力を制御する。
また、エンジン制御部18は、4つのインジェクタ17から同じ量の燃料を噴射させるのではなく、4つのインジェクタ17から異なる量の燃料を噴射させることもできる。具体的にはたとえば、4つのインジェクタ17の一部から燃料を噴射させるとともに、残りのインジェクタ17からの燃料噴射を休止させる。これにより、燃料の総噴出量を抑えて、燃費を向上させることができる。燃料を噴出しないインジェクタ17が設けられたシリンダ12は、燃焼をしない休止状態となる。これに対し、燃料が噴出されるインジェクタ17が設けられたシリンダ12は、燃焼をする連続稼働状態となる。
また、休止した状態では、休止しているシリンダ12の温度は過度に低下してしまう可能性がある。その結果、たとえば複数のシリンダ12の間で熱バランスが悪化する可能性がある。また、休止後に再稼働させた場合に、再稼働したシリンダ12と連続稼働していたシリンダ12との間で摩擦などの動作状態が異なる可能性がある。
このように多気筒エンジン4では、一部のシリンダ12を休止させた場合に生じ得る二次的な課題を抑制することが求められている。
図3の多気筒エンジン冷却装置20は、複数のシリンダ12が形成されたエンジン本体11を冷却するものであり、ラジエタ21、ポンプ22、連続稼働するシリンダ29に設けられた連続稼働側の個別冷却路23、休止可能なシリンダ30に設けられた休止可能側の個別冷却路24、第一バルブ25、第一バイパス冷却路26、熱交換器27、冷却系制御部28、を有する。
また、第一バルブ25は、連続稼働側の個別冷却路23と、熱交換器27との間に設けられ、休止するシリンダ12に対応する休止可能な個別冷却路24の一端に接続される。また、休止可能な個別冷却路24の他端には、第一バイパス冷却路26が接続される。第一バイパス冷却路26の他端は、熱交換器27とラジエタ21との間に接続される。
そして、冷却系制御部28は、自動車1に設けられる各機構の情報に基づいて、循環経路での冷却水の循環を制御する。
また、このような情報としては、たとえば、エンジン本体11におけるシリンダ12(休止可能なシリンダ30)の休止状態、シリンダ12(休止可能なシリンダ30)の稼働状態、循環経路に設けられるラジエタ21の温度、熱交換器27の温度、および、回収した熱の利用状態、などがある。
この場合、冷却水は、ポンプ22の動力により、ラジエタ21から、連続稼働側の個別冷却路23へ供給される。稼働するシリンダ29は、冷却水により冷却される。稼働するシリンダ29を冷却した冷却水は、エンジンの熱を吸収して加熱される。
その後、加熱された冷却水は、第一バルブ25から、休止しているシリンダ30に対応する休止可能側の個別冷却路24へ供給される。冷却水の熱の一部は、休止しているシリンダ30を暖めるために用いられる。休止しているシリンダ30の温度は、稼働するシリンダ29と同等または少し低い温度まで暖められ得る。その後、冷却水は、第一バイパス冷却路26を通じて、ラジエタ21へ戻される。冷却水は、熱交換器27を通過することなくバイパスして循環する。
このような制御により、休止しているシリンダ30は、その始動前に暖められる。
その後、たとえば休止しているシリンダ30を含めてエンジン本体11の全体が好適な温度まで加熱されると、冷却系制御部28は、休止状態のシリンダ30を暖める制御を止めてもよい。この場合、第一バルブ25から熱交換器27への流路を開く。また、第一バルブ25から、休止するシリンダ30に対応する個別冷却路24への流路を閉じる。
この場合、稼働するシリンダ29の熱で暖められた冷却水は、第一バルブ25から、熱交換器27へ供給される。冷却水の熱の一部は、熱交換器27により回収して、暖房などに利用される。その後、冷却水は、ラジエタ21へ戻される。
このような制御により、エンジンの熱を回収して利用することができる。
なお、本実施形態では冷却路への流路を開閉する制御としたが、適宜、たとえば開度により流量の制御とすることができるのは当然である。
また、本実施形態において、稼働しているシリンダ29を冷却した冷却水の行き先は、第一バルブ25により、休止しているシリンダ30と加熱された冷却水から熱を回収する熱交換器27との間で切り替えられる。また、休止しているシリンダ30へ供給された冷却水は、熱交換器27をバイパスしてラジエタ21へ循環される。これらにより、熱交換器27に対して、休止しているシリンダ30により冷却された後の温度が低い冷却水が供給されなくなる。その結果、たとえば熱交換器27の温度が上昇し、熱交換器27での熱回収効率が向上し得る。
なお、図3から熱交換器27を除去した場合、稼働しているシリンダ29を冷却した冷却水の行き先は、第一バルブ25により、休止しているシリンダ30とラジエタ21との間で切り替わる。この場合には、ラジエタ21へ供給される冷却水の温度が上昇し、ラジエタ21での放熱効率が向上する。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る多気筒エンジン冷却装置20について説明する。以下、同様の構成については第1実施形態と同一の符号を使用し、主に第1実施形態との相違点について説明する。
熱交換器27は、連続稼働するシリンダ29に対応する個別冷却路23とラジエタ21との間に設けられる。
また、第二バルブ41は、ラジエタ21と、休止可能なシリンダ30に対応する個別冷却路24との間に設けられる。この休止機能側の個別冷却路24は、第二バイパス冷却路43により、熱交換器27とラジエタ21との間に連結される。
第三バイパス冷却路44の一端は、第二バルブ41と休止可能なシリンダ30に対応する個別冷却路24との間に連結される。第三バイパス冷却路44の他端は、第三バルブ45において、熱交換器27とラジエタ21との間に連結される。
短絡冷却路42は、連続稼働するシリンダ29に対応する個別冷却路23と、休止可能なシリンダ30に対応する個別冷却路24との間を連結する。熱交換器27は、短絡冷却路42より流路の下流側に連結されている。
図5(A)は、休止しているシリンダ30を加熱する循環状態である。
図5(B)は、休止しているシリンダ30の加熱より熱回収を優先する循環状態である。
図6は、休止可能なシリンダ30を含むすべてのシリンダ12が稼働するフル稼働状態である。
冷却系制御部28は、自動車1に設けられる機構の情報に基づいて、第二バルブ41および第三バルブ45の開閉を制御して循環状態を切り替える。
このような制御に用いることができる情報には、たとえば、エンジン本体11におけるシリンダ12の休止状態、シリンダ12の稼働状態、循環経路に設けられるラジエタ21の温度、熱交換器27の温度、回収した熱の利用状態、多気筒エンジン4の負荷状態、がある。
このような場合、冷却系制御部28は、たとえばシリンダ12の休止状態の情報、シリンダ12の稼働状態の情報に基づいて、図5(A)に示すように第二バルブ41および第三バルブ45の開閉または開閉度を制御する。具体的には、第二バルブ41については、稼働するシリンダ29に対応する個別冷却路23への流路を開いたまま、休止するシリンダ30に対応する個別冷却路24への流路を閉じる。第三バルブ45については、第三バイパス冷却路44からの流路を開くとともに、熱交換器27側からの流路を閉じる。
この場合、冷却水は、ポンプ22の動力により、ラジエタ21から、稼働するシリンダ29に対応する個別冷却路23へ供給される。エンジン本体11の連続稼働するシリンダ29は、冷却水により冷却される。連続稼働するシリンダ29を冷却した冷却水は、連続稼働するシリンダ29の熱を吸収して加熱される。その後、加熱された冷却水は、短絡冷却路42を通じて、休止しているシリンダ30に対応する個別冷却路24へ供給される。冷却水の熱の一部は、休止しているシリンダ30を暖めるために用いられる。休止しているシリンダ30の温度は、稼働するシリンダ29と同等または少し低い温度まで暖められ得る。その後、冷却水は、第三バイパス冷却路44を流れ、第三バルブ45からラジエタ21へ戻される。冷却水は、熱交換器27を通過することなくバイパスして循環する。
このような制御により、休止しているシリンダ30を、稼働しているシリンダ29の排熱より暖めることができる。
なお、冷却系制御部28は、たとえば休止しているシリンダ30が稼働しているシリンダ29と同程度に暖まった場合には、図5(A)の状態から、第三バルブ45についての熱交換器27からの流路を開くようにしてもよい。これにより、休止しているシリンダ30が暖まった状態では、稼働するシリンダ29で暖められた冷却水の一部を熱交換器27へ供給し、熱交換器27で回収させた熱をたとえば乗員室の加熱に用いることができる。
このような場合、冷却系制御部28は、熱回収を優先するために、シリンダ12の休止状態または稼働状態の情報に加えて、たとえば循環経路に設けられる熱交換器27の温度の情報、回収した熱の利用状態についての情報に基づいて、図5(B)に示すように第二バルブ41および第三バルブ45の開閉または開閉度を制御する。具体的には、第二バルブ41については、稼働するシリンダ29に対応する個別冷却路23への流路を開いたまま、休止するシリンダ30に対応する個別冷却路24への流路を閉じる。第三バルブ45については、第三バイパス冷却路44からの流路を閉じるとともに、熱交換器27側からの流路を開く。
この場合、冷却水は、ポンプ22の動力により、ラジエタ21から、稼働するシリンダ29に対応する個別冷却路23へ供給される。稼動するシリンダ29は、冷却水により冷却される。エンジン本体11を冷却した冷却水は、エンジンの熱を吸収して加熱される。その後、加熱された冷却水は、熱交換器27へ供給され、第三バルブ45からラジエタ21へ戻される。
このような制御により、冷却水は、休止しているシリンダ30へ供給されず、そのすべてが熱交換器27へ供給される。熱交換器27および冷却水の温度は上昇し、熱交換器27での熱回収効率が向上する。
このような場合、多気筒エンジン4のエンジン制御部18は、休止しているシリンダ30を稼動させて、エンジンをフル稼働させる。冷却系制御部28は、エンジン制御部18から取得するシリンダ12の休止状態または稼働状態の切り替え情報に基づいて、図6に示すように第二バルブ41および第三バルブ45の開閉または開閉度を制御する。具体的には、第二バルブ41については、すべての個別冷却路23,24への流路を開く。第三バルブ45については、第三バイパス冷却路44からの流路を閉じるとともに、熱交換器27側からの流路を開く。
この場合、冷却水は、ポンプ22の動力により、ラジエタ21から、すべての個別冷却路23,24へ供給される。エンジン本体11において稼働するすべてのシリンダ12は、冷却水により冷却される。エンジン本体11を冷却した冷却水は、その一部は熱交換器27を経由して、第三バルブ45に集まる。その後、冷却水は、第三バルブ45からラジエタ21へ戻される。
このような制御により、稼働しているすべてのシリンダ12を、冷却することができる。
特に、休止可能なシリンダ30に対応する個別冷却路24では、該シリンダ30が稼働している場合と休止している場合とで冷却水が逆向きに流れる。よって、稼働しているシリンダ29を冷却した冷却水を、休止しているシリンダ30へ供給するための流路は、たとえばエンジン本体11の吸気側または排気側において互いに隣接して設けられている個別冷却路23,24の間を接続すれば足りる。エンジン本体11の吸気側と排気側との間に跨るような流路は必要ない。流路の引き回しは容易である。
2…車体
3…車輪
4…多気筒エンジン
6…シート
11…エンジン本体
12…シリンダ
13…ピストン
14…フライホイール
15…出力軸
16…コンロッド
17…インジェクタ
18…エンジン制御部
20…多気筒エンジン冷却装置
21…ラジエタ
22…ポンプ
23…連続稼働側の個別冷却路
24…休止可能側の個別冷却路
25…第一バルブ
26…第一バイパス冷却路
27…熱交換器
28…冷却系制御部
29…連続稼働するシリンダ
30…休止可能なシリンダ
31…ナビゲーション装置
32…自動運転装置
33…空調装置
34…シリンダ別温度センサ
35…冷却路別温度センサ
36…タイマ
41…第二バルブ
42…短絡冷却路
43…第二バイパス冷却路
44…第三バイパス冷却路
45…第三バルブ
Claims (1)
- 複数のシリンダの一部を休止状態にすることが可能なエンジン本体を冷却する多気筒エンジン冷却装置であって、
前記エンジン本体に冷却水を流す循環経路として、
連続稼働する前記シリンダに設けられた連続稼働側冷却路と、
休止可能な前記シリンダに設けられた休止可能側冷却路と、
加熱された冷却水から熱を放出させるラジエタと、
前記ラジエタと、前記連続稼働側冷却路および前記休止可能側冷却路と、の間に設けられ、前記ラジエタから入力された冷却水の出力先を切り替える入力側バルブと、
前記連続稼働側冷却路および前記休止可能側冷却路と、前記ラジエタと、の間に設けられ、前記ラジエタに出力する冷却水の入力先を切り替える出力側バルブと、
を備え、
前記休止可能側冷却路は、
冷却水の入出力を行う第1入出力口および第2入出力口を有し、
休止可能な前記シリンダが稼働している場合には、
前記入力側バルブは、前記ラジエタから入力された冷却水を、前記連続稼働側冷却路および前記休止可能側冷却路に出力させ、
前記出力側バルブは、前記ラジエタに出力する冷却水を、前記連続稼働側冷却路および前記休止可能側冷却路から入力させ、
前記休止可能側冷却路は、前記第1入出力口から冷却水を入力し、前記第2入出力口から冷却水を出力し、
休止可能な前記シリンダが休止している場合には、
前記入力側バルブは、前記ラジエタから入力された冷却水を、前記連続稼働側冷却路に出力させ、
前記出力側バルブは、前記ラジエタに出力する冷却水を、前記休止可能側冷却路から入力させ、
前記休止可能側冷却路は、前記第2入出力口から冷却水を入力し、前記第1入出力口から冷却水を出力する、
ことを特徴とする多気筒エンジン冷却装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016232839A JP6778095B2 (ja) | 2016-11-30 | 2016-11-30 | 多気筒エンジン冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016232839A JP6778095B2 (ja) | 2016-11-30 | 2016-11-30 | 多気筒エンジン冷却装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2018091162A JP2018091162A (ja) | 2018-06-14 |
| JP6778095B2 true JP6778095B2 (ja) | 2020-10-28 |
Family
ID=62565414
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2016232839A Active JP6778095B2 (ja) | 2016-11-30 | 2016-11-30 | 多気筒エンジン冷却装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP6778095B2 (ja) |
-
2016
- 2016-11-30 JP JP2016232839A patent/JP6778095B2/ja active Active
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2018091162A (ja) | 2018-06-14 |
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