JP6779040B2 - バイオフィルム形成抑制用組成物 - Google Patents
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Description
また本発明は、キノン系化合物とキレート剤とを水系液体に添加することを含む、バイオフィルム形成抑制方法を提供する。
本発明のバイオフィルム形成抑制用組成物は、キノン系化合物とキレート剤とを含有する。該キノン系化合物とキレート剤とは、協働して、バイオフィルム形成抑制のための有効成分として働く。
本発明に用いられるキノン系化合物とは、2つ又は3つのケトン基を持つ1個のベンゼン環を有する化合物であり、該ベンゼン環はアルキル基で置換されていてもよい。該ベンゼン環を置換するアルキル基は、好ましくは炭素数1以上12以下、より好ましくは炭素数1以上8以下、さらに好ましくは炭素数1以上6以下、なお好ましくは炭素数1以上3以下の直鎖又は分枝鎖アルキル基であり、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基等が挙げられ、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基が挙げられる。該ベンゼン環におけるアルキル置換基の個数は、1以上3以下が好ましく、1がより好ましい。各アルキル置換基は、それぞれ独立に、上述したアルキル基からなる群より選択され得る。
本発明に用いられるキレート剤としては、カルボン酸系、リン酸系、又はホスホン酸系のキレート剤等が挙げられる。カルボン酸系キレート剤としては、多価カルボン酸、ヒドロキシカルボン酸、アミノカルボン酸、ホスホノカルボン酸、及びそれらの塩、等が挙げられる。多価カルボン酸としては、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、フマル酸、酒石酸、マロン酸、マレイン酸等が挙げられる。ヒドロキシカルボン酸としては、クエン酸、リンゴ酸等の脂肪族ヒドロキシカルボン酸等が挙げられる。アミノカルボン酸としては、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ニトリロ三酢酸(NTA)、イミノ二酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸(DPTA)、N−ヒドロキシエチル−エチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、メチルグリシン二酢酸(MGDA)、アスパラギン酸二酢酸(ASDA)、グルタミン酸二酢酸(GLDA)等が挙げられる。ホスホノカルボン酸としては、2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸等が挙げられる。リン酸系キレート剤としては、トリポリリン酸及びその塩等が挙げられる。ホスホン酸系キレート剤としては、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(HEDP)等のヒドロキシホスホン酸、アミノトリメチレンホスホン酸(ATMP)等のアミノホスホン酸、及びそれらの塩等が挙げられる。このうち、本発明に用いられるキレート剤としては、アミノカルボン酸、ホスホノカルボン酸、ヒドロキシカルボン酸、ヒドロキシホスホン酸、及びこれらの塩からなる群より選ばれる1種以上が好ましい。上記塩としては、アルカリ金属塩、アンモニウム塩、アミン塩などが挙げられる。上記塩は、好ましくはアルカリ金属塩であり、より好ましくはナトリウム塩又はカリウム塩である。
本発明のバイオフィルム形成抑制用組成物は、上述のキノン系化合物とキレート剤からなる組成物であってもよいが、その他の成分を含有していてもよい。例えば、本発明のバイオフィルム形成抑制用組成物は、上記キノン系化合物とキレート剤以外に、両者を混合する観点から、水、有機溶媒等の溶媒を含有することができる。好ましい有機溶媒としては、メタノール、エタノール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジアセトンアルコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコール、及びそれらの混合溶媒、などが挙げられる。
本発明はまた、上述したキノン系化合物とキレート剤とを用いたバイオフィルム形成抑制方法を提供する。好ましくは、当該本発明の方法は、水系システムにおけるバイオフィルム形成抑制方法である。本発明の方法は、水系液体、好ましくは上述した水系システムで使用される水系液体に、上述したキノン系化合物とキレート剤とを添加することを含む。本発明の方法において、該水系液体には、上述したキノン系化合物とキレート剤とを含有する本発明のバイオフィルム形成抑制用組成物を添加してもよく、該組成物を水や有機溶媒等で希釈した希釈液を添加してもよく、又は上述したキノン系化合物とキレート剤とを別々に添加してもよい。このキノン系化合物とキレート剤とを添加された水系液体を、以下の本明細書において、単に「処理液」とも呼ぶ。
好ましくは、カルボン酸系、リン酸系、又はホスホン酸系のキレート剤であり、
より好ましくは、アミノカルボン酸、ホスホノカルボン酸、ヒドロキシカルボン酸、ヒドロキシホスホン酸、及びこれらの塩からなる群より選ばれる1種以上である。
好ましくは、2つ又は3つのケトン基を持つ1個のベンゼン環を有する化合物であり、
該ケトン基はヒドロキシ基に還元されていてもよく、さらに該ヒドロキシ基の1つがアルコキシ化されていてもよく、
該ベンゼン環は、1〜3個、好ましくは1個のアルキル基で置換されており、
該アルキル基は、それぞれ独立に、好ましくは炭素数1以上12以下、より好ましくは炭素数1以上8以下、さらに好ましくは炭素数1以上6以下、さらに好ましくは炭素数1以上3以下の直鎖又は分枝鎖アルキル基であるか、なお好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基及び2−エチルヘキシル基からなる群より選択される。
好ましくは、式(I)〜(III)で示される化合物からなる群より選択される1種以上である:
より好ましくは、
R1が水酸基又は炭素数1〜4の直鎖もしくは分枝鎖アルキル基であり、かつR2、R3及びR4がともに水素であるか、
R1がメチル基であり、R3が水素であり、かつR2及びR4が、一方がメチル基で他方が水素であるかもしくはともにメチル基であるか、又は、
R1、R2、R3及びR4はともにメチル基である;
式(II)中、R5は、水酸基、又は炭素数1〜4の直鎖もしくは分枝鎖アルキル基を表し、R6、R7及びR8は、それぞれ独立に、水素又はメチル基を表す。より好ましくは、R5は炭素数1〜4の直鎖もしくは分枝鎖アルキル基であり、かつR6、R7及びR8はともに水素である;
式(III)中、R9、R10及びR11は、それぞれ独立に、水素、又は炭素数1〜8の直鎖もしくは分枝鎖アルキル基を表す(ただし、R9、R10及びR11が同時に水素になることはない)。より好ましくは、R9、R10及びR11のいずれか1つが炭素数1〜6の直鎖もしくは分枝鎖アルキル基であり、かつ残りがいずれも水素であるか、又はR9、R10及びR11のいずれか2つが炭素数1〜6の直鎖アルキル基であり、かつ残りが水素である。)
好ましくは、p−トルキノン、2−メチルヒドロキノン、エチルキノール、2−ブチルヒドロキノン、tert−ブチルヒドロキノン、2,6−ジメチルヒドロキノン、2,3−ジメチルヒドロキノン、2,3,5−トリメチルヒドロキノン、テトラメチルヒドロキノン、ヒドロキシヒドロキノン、3,5−ジメチルベンゾキノン、tert−ブチルベンゾキノン、4−ブチルレゾルシノール、4−ヘキシルレゾルシノール、5−メチルレゾルシノール、5−ペンチルレゾルシノール、2−プロピルレゾルシノール、2,5−ジメチルレゾルシノール、2−メチルレゾルシノール、及び4−イソプロピルレゾルシノールからなる群から選ばれる1種以上であり、
より好ましくは、p−トルキノン及び2−メチルヒドロキノンからなる群より選ばれる1種以上である。
好ましくは1ppm以上、より好ましくは2ppm以上、さらに好ましくは3ppm以上、さらに好ましくは5ppm以上、さらに好ましくは7ppm以上、さらに好ましくは8ppm以上、さらに好ましくは9ppm以上、さらに好ましくは10ppm以上であって、かつ好ましくは1400ppm以下、より好ましくは1000ppm以下、さらに好ましくは500ppm以下、さらに好ましくは270ppm以下、さらに好ましくは200ppm以下、さらに好ましくは150ppm以下、さらに好ましくは100ppm以下、さらに好ましくは70ppm以下、さらに好ましくは60ppm以下、さらに好ましくは50ppm以下、さらに好ましくは40ppm以下、さらに好ましくは30ppm以下、さらに好ましくは20ppm以下、さらに好ましくは15ppm以下;
あるいは、
好ましくは、1〜1400ppm、1〜1000ppm、1〜500ppm、1〜270ppm、1〜200ppm、1〜150ppm、1〜100ppm、1〜70ppm、1〜60ppm、1〜50ppm、1〜40ppm、1〜30ppm、1〜20ppm、1〜15ppm、2〜1400ppm、2〜1000ppm、2〜500ppm、2〜270ppm、2〜200ppm、2〜150ppm、2〜100ppm、2〜70ppm、2〜60ppm、2〜50ppm、2〜40ppm、2〜30ppm、2〜20ppm、2〜15ppm、3〜1400ppm、3〜1000ppm、3〜500ppm、3〜270ppm、3〜200ppm、3〜150ppm、3〜100ppm、3〜70ppm、3〜60ppm、3〜50ppm、3〜40ppm、3〜30ppm、3〜20ppm、3〜15ppm、5〜1400ppm、5〜1000ppm、5〜500ppm、5〜270ppm、5〜200ppm、5〜150ppm、5〜100ppm、5〜70ppm、5〜60ppm、5〜50ppm、5〜40ppm、5〜30ppm、5〜20ppm、5〜15ppm、7〜1400ppm、7〜1000ppm、7〜500ppm、7〜270ppm、7〜200ppm、7〜150ppm、7〜100ppm、7〜70ppm、7〜60ppm、7〜50ppm、7〜40ppm、7〜30ppm、7〜20ppm、7〜15ppm、8〜1400ppm、8〜1000ppm、8〜500ppm、8〜270ppm、8〜200ppm、8〜150ppm、8〜100ppm、8〜70ppm、8〜60ppm、8〜50ppm、8〜40ppm、8〜30ppm、8〜20ppm、8〜15ppm、9〜1400ppm、9〜1000ppm、9〜500ppm、9〜270ppm、9〜200ppm、9〜150ppm、9〜100ppm、9〜70ppm、9〜60ppm、9〜50ppm、9〜40ppm、9〜30ppm、9〜20ppm、9〜15ppm、10〜1400ppm、10〜1000ppm、10〜500ppm、10〜270ppm、10〜200ppm、10〜150ppm、10〜100ppm、10〜70ppm、10〜60ppm、10〜50ppm、10〜40ppm、10〜30ppm、10〜20ppm、又は10〜15ppm。
好ましくは0.05ppm以上、より好ましくは0.1ppm以上、さらに好ましくは0.3ppm以上、さらに好ましくは0.5ppm以上、さらに好ましくは1ppm以上、さらに好ましくは2ppm以上であって、かつ好ましくは1000ppm以下、より好ましくは500ppm以下、さらに好ましくは100ppm以下、さらに好ましくは70ppm以下、さらに好ましくは50ppm以下、さらに好ましくは40ppm以下、さらに好ましくは30ppm以下、さらに好ましくは25ppm以下、さらに好ましくは20ppm以下;
あるいは、
好ましくは、0.05〜1000ppm、0.05〜500ppm、0.05〜100ppm、0.05〜70ppm、0.05〜50ppm、0.05〜40ppm、0.05〜30ppm、0.05〜25ppm、0.05〜20ppm、0.1〜1000ppm、0.1〜500ppm、0.1〜100ppm、0.1〜70ppm、0.1〜50ppm、0.1〜40ppm、0.1〜30ppm、0.1〜25ppm、0.1〜20ppm、0.3〜1000ppm、0.3〜500ppm、0.3〜100ppm、0.3〜70ppm、0.3〜50ppm、0.3〜40ppm、0.3〜30ppm、0.3〜25ppm、0.3〜20ppm、0.5〜1000ppm、0.5〜500ppm、0.5〜100ppm、0.5〜70ppm、0.5〜50ppm、0.5〜40ppm、0.5〜30ppm、0.5〜25ppm、0.5〜20ppm、1〜1000ppm、1〜500ppm、1〜100ppm、1〜70ppm、1〜50ppm、1〜40ppm、1〜30ppm、1〜25ppm、1〜20ppm、2〜1000ppm、2〜500ppm、2〜100ppm、2〜70ppm、2〜50ppm、2〜40ppm、2〜30ppm、2〜25ppm、又は2〜20ppm。
上記キノン系化合物100質量部に対して、好ましくは0.1質量部以上、より好ましくは0.5質量部以上、さらに好ましくは1質量部以上、さらに好ましくは3質量部以上、さらに好ましくは5質量部以上、さらに好ましくは7質量部以上であって、かつ好ましくは5000質量部以下、より好ましくは2000質量部以下、さらに好ましくは1000質量部以下、さらに好ましくは700質量部以下、さらに好ましくは500質量部以下、さらに好ましくは300質量部以下であるか;
あるいは、
上記キノン系化合物100質量部に対して、好ましくは、0.1〜5000質量部、0.1〜2000質量部、0.1〜1000質量部、0.1〜700質量部、0.1〜500質量部、0.1〜300質量部、0.5〜5000質量部、0.5〜2000質量部、0.5〜1000質量部、0.5〜700質量部、0.5〜500質量部、0.5〜300質量部、1〜5000質量部、1〜2000質量部、1〜1000質量部、1〜700質量部、1〜500質量部、1〜300質量部、3〜5000質量部、3〜2000質量部、3〜1000質量部、3〜700質量部、3〜500質量部、3〜300質量部、5〜5000質量部、5〜2000質量部、5〜1000質量部、5〜700質量部、5〜500質量部、5〜300質量部、7〜5000質量部、7〜2000質量部、75〜1000質量部、7〜700質量部、7〜500質量部、又は7〜300質量部である。
好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、さらに好ましくは1質量%以上、さらに好ましくは3質量%以上、さらに好ましくは5質量%以上であって、かつ好ましくは90質量%以下、より好ましくは70質量%以下、さらに好ましくは50質量%以下、さらに好ましくは30質量%以下、さらに好ましくは20質量%以下;
あるいは、
好ましくは、0.1〜90質量%、0.1〜70質量%、0.1〜50質量%、0.1〜30質量%、0.1〜20質量%、0.5〜90質量%、0.5〜70質量%、0.5〜50質量%、0.5〜30質量%、0.5〜20質量%、1〜90質量%、1〜70質量%、1〜50質量%、1〜30質量%、1〜20質量%、3〜90質量%、3〜70質量%、3〜50質量%、3〜30質量%、3〜20質量%、5〜90質量%、5〜70質量%、5〜50質量%、5〜30質量%、又は5〜20質量%。
好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、さらに好ましくは0.3質量%以上、さらに好ましくは0.5質量%以上であって、かつ好ましくは90質量%以下、より好ましくは70質量%以下、さらに好ましくは50質量%以下、さらに好ましくは30質量%以下、さらに好ましくは20質量%以下;
あるいは、
好ましくは、0.05〜90質量%、0.05〜70質量%、0.05〜50質量%、0.05〜30質量%、0.05〜20質量%、0.1〜90質量%、0.1〜70質量%、0.1〜50質量%、0.1〜30質量%、0.1〜20質量%、0.3〜90質量%、0.3〜70質量%、0.3〜50質量%、0.3〜30質量%、0.3〜20質量%、0.5〜90質量%、0.5〜70質量%、0.5〜50質量%、0.5〜30質量%、又は0.5〜20質量%。
上記キノン系化合物100質量部に対して、好ましくは0.1質量部以上、より好ましくは0.5質量部以上、さらに好ましくは1質量部以上、さらに好ましくは3質量部以上、さらに好ましくは5質量部以上、さらに好ましくは7質量部以上であって、かつ好ましくは5000質量部以下、より好ましくは2000質量部以下、さらに好ましくは1000質量部以下、さらに好ましくは700質量部以下、さらに好ましくは500質量部以下、さらに好ましくは300質量部以下;
あるいは、
上記キノン系化合物100質量部に対して、好ましくは、0.1〜5000質量部、0.1〜2000質量部、0.1〜1000質量部、0.1〜700質量部、0.1〜500質量部、0.1〜300質量部、0.5〜5000質量部、0.5〜2000質量部、0.5〜1000質量部、0.5〜700質量部、0.5〜500質量部、0.5〜300質量部、1〜5000質量部、1〜2000質量部、1〜1000質量部、1〜700質量部、1〜500質量部、1〜300質量部、3〜5000質量部、3〜2000質量部、3〜1000質量部、3〜700質量部、3〜500質量部、3〜300質量部、5〜5000質量部、5〜2000質量部、5〜1000質量部、5〜700質量部、5〜500質量部、5〜300質量部、7〜5000質量部、7〜2000質量部、7〜1000質量部、7〜700質量部、7〜500質量部、又は7〜300質量部。
該組成物中の有機溶媒量は、
好ましくは95質量%以下、より好ましくは93質量%以下であって、かつ好ましくは0質量%以上、より好ましくは30質量%以上、さらに好ましくは50質量%以上、さらに好ましくは70質量%以上であるか、あるいは
好ましくは0〜95質量%、0〜93質量%、30〜95質量%、30〜93質量%、50〜95質量%、50〜93質量%、70〜95質量%又は70〜93質量%である。
p−トルキノン(東京化成)
キレート剤
1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(HEDP)(東京化成)
クエン酸(キシダ化学、特級)
エチレンジアミン四酢酸(EDTA)(同仁化学研究所)
ジエチレングリコールモノメチルエーテル(MDG)(和光純薬、一級)
R2A培地(和光純薬)
(2−1.試験菌の調製)
水冷式冷却塔から採取した冷却水より単離したバイオフィルム形成菌(下記2−4のバイオフィルム量の測定試験において、OD570が0.3以上となる菌)をR2A培地で30℃、16時間振とう培養した。得られた培養液の濁度(OD600)を測定し、R2A培地で希釈して103cfu/mLの懸濁液を調製した。
所定量のp−トルキノンとHEDPを量りとり、溶媒(MDG)を加え、組成物を調製した。クエン酸、EDTAはMDGに溶解しなかったため、直接培養液中に添加し、併せてp−トルキノンも直接培養液に添加した。各組成物の組成を表1に示す。
上記(2−1)で調製した試験菌の懸濁液を、96ウェルマイクロプレートの各ウェルに150μL添加した後、上記(2−2)で調製した試験液を添加し培養を開始した。
上記96ウェルマイクロプレートを30℃、48時間静置培養した後、培養液を除き水で洗浄した。続いて、各ウェルを0.1%クリスタルバイオレットで染色した後、200μLのエタノールを添加し、吸光度(OD570)を測定することによってバイオフィルム(BF)形成量を求めた。
BF抑制試験の結果を表2〜4に示す。実験番号2と5〜8とを比較すると、HEDPとp−トルキノンとを併用することにより、p−トルキノン単独と比べてBF抑制効果が高くなることが示された。実験番号12と15〜18とを比較すると、クエン酸とp−トルキノンとを併用することにより、p−トルキノン単独と比べてBF抑制効果が高くなることが示された。実験番号21と24〜26とを比較すると、EDTAとp−トルキノンとを併用することにより、p−トルキノン単独と比べてBF抑制効果が高くなることが示された。EDTAと比べて、HEDP及びクエン酸は、より低濃度でBF抑制効果を示した。
Claims (8)
- キノン系化合物とキレート剤とを含有し、該キノン系化合物がp−トルキノンであり、該キレート剤が1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、クエン酸及びエチレンジアミン四酢酸からなる群より選ばれる1種以上である、バイオフィルム形成抑制用組成物。
- 前記キノン系化合物100質量部に対して、前記キレート剤0.1〜5000質量部を含有する、請求項1記載のバイオフィルム形成抑制用組成物。
- 水冷式冷却塔の冷却水におけるバイオフィルム形成抑制用の組成物である、請求項1又は2記載のバイオフィルム形成抑制用組成物。
- キノン系化合物とキレート剤とを水系液体に添加することを含み、該キノン系化合物がp−トルキノンであり、該キレート剤が1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、クエン酸及びエチレンジアミン四酢酸からなる群より選ばれる1種以上である、バイオフィルム形成抑制方法。
- 前記キノン系化合物100質量部に対して、前記キレート剤0.1〜5000質量部が前記水系液体に添加される、請求項4項記載の方法。
- 前記キノン系化合物とキレート剤とを添加された前記水系液体中における該キノン系化合物の濃度が1〜1400ppmとなるように、該キノン系化合物が該水系液体に添加される、請求項4又は5項記載の方法。
- 前記キノン系化合物とキレート剤とを添加された前記水系液体中における該キレート剤の濃度が0.05〜1000ppmとなるように、該キレート剤が該水系液体に添加される、請求項4〜6のいずれか1項記載の方法。
- 前記水系液体が水冷式冷却塔の冷却水である、請求項4〜7のいずれか1項記載の方法。
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