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JP6780418B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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JP6780418B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、画像形成装置に関する。
連続媒体を使用する画像形成装置に関して、以下の特許文献1〜4に記載の技術が知られている。
特許文献1としての特開平10−123864号公報には、連続紙の搬送停止時に、定着装置の上流側に配置されたプレヒータ(10)が連続紙から離間する方向に移動することで、記録材持ち上げ装置(15)の突出部材(15a)がプレヒータ(10)から飛び出す形となり、突出部材(15a)が連続紙に接触することで、プレヒータ(10)と連続紙とが離間する構成が記載されている。
特許文献2としての特開平07−319303号公報には、ヒートロール(2)の上流側のプレヒータ(1)にエアー噴出機(8)を設置して、プリント信号がオフになった場合に、プレヒータ(1)のエアー吸引口(10)から用紙裏面に圧縮空気を吹き付けて、用紙をプレヒータ(1)から離間させる技術が記載されている。なお、特許文献2には、エアーを吹き付ける場合に、プレッシャロール(4)を逆回転させて、用紙の張りを緩める構成も記載されている。
特許文献3としての特開2013−167715号公報には、連続紙(P)の搬送を停止させる際に、事前加熱装置(28)に対して下流側の保持ロール(78)を停止させた後に、上流側の保持ロール(62)を停止させることで、連続紙(P)が弛んだ状態として、事前加熱装置(28)から連続紙(P)を離間させる技術が記載されている。
特許文献4としての特開2006−267769号公報には、連続用紙(P)の走行が停止される場合に、リフトフレーム(11)を移動させて、リフトフレーム(11)に支持された加圧ロール(14a)を加熱ロール(14b)から離間させることで、連続用紙(P)も加熱ロール(14b)から離間させる技術が記載されている。
特開平10−123864号公報(「0022」〜「0028」、図2、図3) 特開平07−319303号公報(「0023」〜「0024」、「0034」〜「0036」、図1) 特開2013−167715号公報(「0039」〜「0060」、図1) 特開2006−267769号公報(「0048」〜「0052」、図6)
本発明は、媒体の搬送が停止された場合に定着装置の上流側の加熱手段や定着装置から媒体を離間させる際に、媒体の経路を変更する手段を有しない場合に比べて、一の手段で熱源から媒体を離間させることができ、媒体の熱劣化の発生を低減することを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の画像形成装置は、
連続する媒体上に像を転写する転写部材と、
前記転写部材の下流側に配置され、前記媒体の一面側に接触して前記媒体を加熱する加熱装置と、
前記加熱装置の下流側に配置され、前記媒体上に転写された像を定着する定着装置であって、前記媒体の他面側に接触する第1の定着部材と、前記媒体の一面側に接触する第2の定着部材とを有する前記定着装置と、
前記定着装置の下流側に配置され、前記媒体に張力を与えながら、前記媒体を搬送する搬送装置と、
前記加熱装置と前記定着装置との間に配置され、前記媒体に接離可能な第1の接触部材と、前記媒体に接離可能な第2の接触部材と、前記第1の接触部材および第2の接触部材を支持し且つ回転中心を中心として回転可能な回転体と、を有する経路変更手段と、
画像形成動作の終了後に、前記第1の定着部材と前記第2の定着部材とが離間されると共に、前記搬送装置の搬送によって前記媒体に張力を与えながら、前記第1の接触部材および前記第2の接触部材の状態を変更して、前記媒体の搬送経路を、変更前の搬送経路に比べて、前記経路変更手段の上流側と下流側とで、媒体の厚さ方向に対して反対方向に移動させて、前記媒体が前記加熱装置および前記定着装置に接触する接触位置から離間する離間位置に変更するように制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項2に記載の発明の画像形成装置は、
連続する媒体に像が転写される転写領域の下流側に配置され、前記媒体の一面側に接触して加熱する加熱装置と、
媒体の搬送方向に対して、前記加熱装置の下流側に配置され、第1の定着部材と第2の定着部材とが対向する定着領域において前記媒体の像を定着する定着装置であって、前記媒体の他面側に接触する第1の定着部材と、前記媒体の一面側に接触する第2の定着部材とを有する前記定着装置と、
前記加熱装置と前記定着装置との間に配置され、前記媒体に接触可能な第1の接触部材と、前記媒体に接触可能な第2の接触部材と、前記第1の接触部材および第2の接触部材を支持し且つ回転中心を中心として回転可能な回転体と、を有する経路変更手段と、
媒体の搬送方向に対して前記加熱装置よりも上流側に配置されて、媒体を搬送する第1の搬送部材と、前記定着装置よりも下流側に配置されて、媒体に張力を与えつつ搬送する第2の搬送部材と、を有する搬送装置と、
媒体の搬送が停止される場合に、前記搬送装置で媒体を搬送しつつ、前記第1の定着部材と前記第2の定着部材とを離間させると共に、前記回転体を回転させて、変更前の搬送経路に比べて、前記経路変更手段の上流側と下流側とで媒体の厚さ方向に対して反対方向に移動させて、前記第1の接触部材を前記媒体に接触させて前記加熱装置から前記媒体を離間させ、且つ、前記第2の接触部材を前記媒体に接触させて前記定着領域に進入する媒体の姿勢を媒体搬送中の姿勢に応じた姿勢に保持させる制御手段であって、媒体の搬送が開始される場合に、前記第2の搬送部材を回転しつつ、前記加熱装置と前記媒体との離間を解除させ、且つ、前記第2の接触部材での媒体の姿勢の保持を解除した後、前記第1の定着部材と前記第2の定着部材とを接触させる前記制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
前記媒体の像が転写された面に接触する第1の定着部材と、前記第1の定着部材に媒体を挟んで対向する第2の定着部材と、を有する前記定着装置と、を備え
前記制御手段は、媒体の搬送が停止される際に、前記第2の接触部材を前記媒体に接触させた場合、前記媒体が前記第1の定着部材および前記第2の定着部材の両方から離間するように配置されるように制御する
ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の画像形成装置において、
前記制御手段は、予め設定された媒体の搬送を停止する条件を満足する場合に、前記第1の定着部材と前記第2の定着部材を離間させた後に、前記第1の接触部材および前記第2の接触部材を作動させて、前記媒体を加熱装置から離間させ且つ前記第1の定着部材および前記第2の定着部材から離間させた後、媒体の搬送を停止させるよう制御することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の画像形成装置において、
前記制御手段は、媒体の搬送を再開する場合は、媒体の搬送を開始した後に、前記媒体と加熱装置手段との離間を解除し且つ前記媒体と前記第1の定着部材および前記第2の定着部材との離間を解除してから、前記第1の定着部材と前記第2の定着部材とを接触させるよう制御することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記第1の接触部材と前記第2の接触部材とを支持し、回転中心を中心として回転する回転体、
を備えたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置において、
像保持体と、
前記転写領域に配置され、前記像保持体に保持された像を媒体に転写する転写部材と、
媒体の搬送を停止する場合に、前記転写部材と前記像保持体とを離間させる前記制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、媒体の搬送が停止された場合に定着装置の上流側の加熱手段や定着装置から媒体を離間させる際に、媒体の経路を変更する手段を有しない場合に比べて、一の手段で熱源から媒体を離間させることができ、媒体の熱劣化の発生を低減することができる。
請求項2に記載の発明によれば、媒体の搬送が停止する場合に定着装置の上流側の加熱装置や定着装置から媒体を離間させる際に、媒体の経路を変更する手段を有しない場合に比べて、媒体の蛇行の発生を低減することができる。
請求項3に記載の発明によれば、定着部材に連続紙が接触する場合に比べて、媒体の熱劣化を低減できる。
請求項4に記載の発明によれば、媒体の搬送停止前に経路変更手段を動作させない場合に比べて、生産性を向上できる。
請求項5に記載の発明によれば、媒体の搬送開始前に経路変更手段を動作させる場合に比べて、生産性を向上できる。
請求項6に記載の発明によれば、接触部材を個別に移動させる場合に比べて、構成を簡素化でき、製造費用を低減できる。
請求項7に記載の発明によれば、転写部材に連続紙が接触する場合に比べて、媒体の挟まれた部分にくせが付くことが低減される。
図1は実施例1の画像形成装置の全体説明図である。 図2は実施例1の経路変更手段の説明図であり、図2Aは画像形成位置に移動した場合の説明図、図2B搬送停止位置に移動した場合の説明図である。 図3は実施例1の経路変更手段の斜視図である。 図4は実施例1の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。 図5は実施例1の連続紙の搬送制御処理のフローチャートの説明図である。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例としての実施例を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
(実施例1のプリンタUの全体構成の説明)
図1は実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1において、本発明の実施例1の画像形成装置の一例としてのプリンタUは、プリンタの本体U1と、プリンタの本体U1に媒体を供給する供給装置の一例としてのフィーダーユニットU2と、画像が記録された媒体が回収される回収装置の一例としての回収ユニットU3と、を有する。
(実施例1のマーキングの構成の説明)
図1において、前記プリンタの本体U1は、プリンタUの制御を行う制御部Cや、プリンタUの外部に図示しない専用のケーブルを介して接続された情報の送信装置の一例としてのプリント画像サーバCOMから送信された画像情報を受信する図示しない通信部、媒体に画像を記録する画像記録部の一例としてのマーキング部U1a等を有する。前記プリント画像サーバCOMには、有線または無線の通信回線を通じて接続され、プリンタUで印刷される画像の情報が送信される画像の送信装置の一例としてのパーソナルコンピュータPCが接続されている。
前記マーキング部U1aは、像保持体の一例としてY:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:黒の各色用の感光体Py,Pm,Pc,Pkと、一例として写真画像等を印刷する場合に画像に光沢を出す光沢トナーを使用した画像を形成するための感光体Poと、を有する。
図1において、黒色の感光体Pkの周囲には、感光体Pkの回転方向に沿って、帯電器CCk、潜像の形成装置の一例としての露光機ROSk、現像器Gk、一次転写器の一例としての一次転写ロールT1k、像保持体用の清掃器の一例としての感光体クリーナCLkが配置されている。
他の感光体Py,Pm,Pc,Poの周囲にも同様に、帯電器CCy,CCm,CCc,CCo、露光機ROSy,ROSm,ROSc,ROSo、現像器Gy,Gm,Gc,Go、一次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1o、感光体クリーナCLy,CLm,CLc,CLoが配置されている。
マーキング部U1aの上部には、収容容器の一例として、現像器Gy〜Goに補給される現像剤が収容された図示しないトナーカートリッジが着脱可能に支持されている。
各感光体Py〜Poの下方には、中間転写体の一例であって、像保持体の一例としての中間転写ベルトBが配置されており、中間転写ベルトBは、感光体Py〜Poと一次転写ロールT1y〜T1oとの間に挟まれる。中間転写ベルトBの裏面は、駆動部材の一例としてのドライブロールRdと、張力付与部材の一例としてのテンションロールRtと、蛇行防止部材の一例としてのウォーキングロールRwと、従動部材の一例としての複数のアイドラロールRfと、2次転写用の対向部材の一例としてのバックアップロールT2aと、可動部材の一例としての複数のリトラクトロールR0と、前記一次転写ロールT1y〜T1oにより支持されている。
中間転写ベルトBの表面には、ドライブロールRdの近傍に、中間転写体の清掃器の一例としてのベルトクリーナCLBが配置されている。
バックアップロールT2aには、中間転写ベルトBを挟んで、対向部材の一例であり、転写部材の一例であって、2次転写部材の一例としての2次転写ロールT2bが対向して配置されている。なお、実施例1の2次転写ロールT2bは、中間転写ベルトBのバックアップロールT2aへの巻きつきの中心である下端に対して、中間転写ベルトBの回転方向の上流側にずれた位置に接触するように構成されている。また、実施例1の2次転写ロールT2bは、付勢部材の一例としての図示しないバネによりバックアップロールT2aに向けて押し当てられている。
また、バックアップロールT2aには、バックアップロールT2aに現像剤の帯電極性とは逆極性の電圧を印加するために、接触部材の一例としてのコンタクトロールT2cが接触している。
前記バックアップロールT2a、2次転写ロールT2b、コンタクトロールT2cにより、転写装置の一例としての実施例1の2次転写器T2が構成されており、一次転写ロールT1y〜T1o、中間転写ベルトB、2次転写器T2等により、実施例1の転写装置T1,B,T2が構成されている。
前記フィーダーユニットU2には、連続する媒体の一例としての連続紙Sがロール状に巻き取られた給紙部材U2aが回転可能に支持されている。給紙部材U2aから延びる連続紙Sは、第1の張力調整機構U2bに送られる。第1の張力調整機構U2bは、案内部材の一例としてのガイドロールR1を有する。ガイドロールR1は、連続紙Sの搬送方向に沿って一対配置されている。ガイドロールR1の間には、張力付与部材の一例としてのダンサーロールR2が配置されている。ダンサーロールR2は、連続紙Sの表面に接触し且つ昇降自由な状態で支持されている。したがって、ダンサーロールR2は、ダンサーロールR2の自重で、連続紙Sに張力を付与する。なお、実施例1の給紙部材U2aは、ダンサーロールR2の高さが予め設定された送り出し高さよりも高くなると連続紙Sを送り出し、ダンサーロールR2の高さが予め設定された停止高さよりも低くなると連続紙Sの送り出しを停止するように回転が制御される。
連続紙Sの搬送方向に対して、第1の張力調整装置U2bの下流側には、連続紙Sの搬送装置の一例としての給紙機構U2cが配置されている。給紙機構U2cは、案内部材の一例としてのガイドロールR3を複数有する。ガイドロールR3の下流側には、第1の搬送部材の一例であり、駆動部材の一例であって給紙部材の一例としての給紙ロールR4が配置されている。給紙ロールR4には、対向部材の一例としての挟み込みロールR5が、連続紙Sを挟んで配置されている。給紙ロールR4は、予め設定された連続紙Sの搬送速度で連続紙Sを給紙する。挟みこみロールR5は、給紙ロールR4と連続紙Sとの間で滑りの発生を低減するために、予め設定された圧力で連続紙Sを給紙ロールR4との間で挟み込んでいる。また、ガイドロールR3は、給紙ロールR4と連続紙Sとの間での滑りの発生を低減するために、給紙ロールR4に連続紙Sが巻き付く領域が大きくなるように、連続紙Sの経路を案内している。
給紙機構U2cから送り出された連続紙Sは、プリンタの本体U1の入口に配置された搬送部材の一例としての搬送ロールRaに挟まれる。搬送ロールRaの右方には、案内部材の一例として、複数のガイドロールRbが配置されている。実施例1のガイドロールRbは、回転可能なロール状に構成されている。
2次転写ロールT2bに対して、連続紙Sの搬送方向の下流側には、案内部材の一例としてのアイドラロールR6が配置されている。アイドラロールR6は、連続紙Sの下面、すなわち、像が転写された面とは反対側の面に接触するように配置されている。アイドラロールR6は、連続紙Sを支持した状態で回転可能に構成されている。
アイドラロールR6の下流側には、加熱装置の一例であって事前加熱装置の一例としてのプレ加熱板PHが配置されている。実施例1のプレ加熱板PHは、連続紙Sの下面側に配置されている。また、プレ加熱板PHは上面が曲率を有する曲面状に形成されている。実施例1のプレ加熱板PHは、一例として、アルミ合金板であって曲率半径2400mm、厚み5mm、幅500mm、長さ300mmの大きさで、表面に、熱源の一例としての3000Wのラバーヒータが貼り付けられている。プレ加熱板PHは、図示しない温度制御手段によって、予め設定された加熱温度になるように制御される。
プレ加熱板PHの下流側には、定着装置Fが配置されている。定着装置Fは、第1の定着部材の一例であって、加熱部材の一例としての加熱ロールFhと、第2の定着部材の位置例であって、加圧部材の一例としての加圧ロールFpとを有する。加熱ロールFhの内部には、熱源の一例としてのヒータhが収容されている。
定着装置Fの下流側には、案内部材の一例としてのガイドロールRbが回転可能に支持されている。ガイドロールRbの下流側には、回収ユニットU3が配置されている。回収ユニットU3は、排出機構U3aを有する。排出機構U3aは、第2の搬送部材の一例であり、駆動部材の一例であって排出部材の一例としてのプルロールR11が配置されている。プルロールR11には、対向部材の一例としての挟み込みロールR12が、連続紙Sを挟んで配置されている。プルロールR11は、予め設定された搬送速度で連続紙Sを下流側に搬送する。挟みこみロールR12は、プルロールR11と連続紙Sとの間で滑りの発生を低減するために、予め設定された圧力で連続紙SをプルロールR11との間で挟み込んでいる。連続紙Sの搬送方向に対して、挟みこみロールR12の下流側には、案内部材の一例としてのガイドロールR13が配置されている。また、ガイドロールR13は、プルロールR11と連続紙Sとの間での滑りの発生を低減するために、プルロールR11に連続紙Sが巻き付く領域が大きくなるように、連続紙Sの経路を案内している。
連続紙Sの搬送方向に対して、排出機構U3の下流側には、第2の張力調整機構U3bが配置されている。第2の張力調整機構U3bは、第1の張力調整機構U2bと同様に構成されている。したがって、一対のガイドロールR14と、ダンサーロールR15とを有する。
連続紙Sの搬送方向に対して、第2の張力調整機構U3bの下流側には、回収部材の一例としての巻取りロールU3cが配置されている。巻取りロールU3cは、連続紙Sが巻き取られる。なお、巻取りロールU3cは、ダンサーロールR15の高さが予め設定された巻き取り高さよりも低くなると連続紙Sを巻き取り、ダンサーロールR15の高さが予め設定された停止高さよりも高くなると連続紙Sの巻取りを停止する。
(マーキングの動作)
前記プリンタUでは、パーソナルコンピュータPCから送信された画像情報を、プリント画像サーバCOMを介して受信すると、画像形成動作であるジョブが開始される。ジョブが開始されると、感光体Py〜Poや中間転写ベルトB等が回転する。
感光体Py〜Poは、図示しない駆動源により回転駆動される。
帯電器CCy〜CCoは、予め設定された電圧が印加されて、感光体Py〜Poの表面を帯電させる。
露光機ROSy〜ROSoは、制御部Cからの制御信号に応じて、潜像を書き込む光の一例としてのレーザー光Ly,Lm,Lc,Lk,Loを出力して、感光体Py〜Poの帯電された表面に静電潜像を書き込む。
現像器Gy〜Goは、感光体Py〜Poの表面の静電潜像を可視像に現像する。
現像器Gy〜Goにおいて現像に伴って現像剤が消費されると、図示しないトナーカートリッジから現像剤が補給される。
一次転写ロールT1y〜T1oは、現像剤の帯電極性とは逆極性の一次転写電圧が印加され、感光体Py〜Poの表面の可視像を中間転写ベルトBの表面に転写する。
感光体クリーナCLy〜CLoは、一次転写後に感光体Py〜Poの表面に残留した現像剤を除去して清掃する。
中間転写ベルトBは、感光体Py〜Poに対向する一次転写領域を通過する際に、O,Y,M,C,Kの順に、画像が転写されて積層され、2次転写器T2に対向する2次転写領域Q4を通過する。なお、単色画像の場合は、1色のみの画像が転写されて2次転写領域Q4に送られる。
搬送ロールRaは、フィーダーユニットU2から延びる連続紙Sを下流側に搬送する。ガイドロールRbは、連続紙Sを2次転写領域Q4に案内する。
2次転写器T2は、コンタクトロールT2cを介してバックアップロールT2aに予め設定された現像剤の帯電極性と同極性の2次転写電圧が印加され、連続紙Sに中間転写ベルトBの画像を転写する。
プレ加熱板PHは、2次転写領域Q4で連続紙Sを加熱して、未定着の現像剤を溶融させる熱を付与する。
定着装置Fは、加熱ロールFhと加圧ロールFpとが接触する定着領域Q5を通過する連続紙Sを加圧しながら加熱して、連続紙Sの表面の未定着画像を定着する。
回収ユニットU3は、画像が定着された連続紙Sを巻き取る。
(経路変更手段の説明)
図2は実施例1の経路変更手段の説明図であり、図2Aは画像形成位置に移動した場合の説明図、図2B搬送停止位置に移動した場合の説明図である。
図3は実施例1の経路変更手段の斜視図である。
図1、図2において、プレ加熱板PHと定着装置Fとの間には、経路変更手段1が配置されている。図2、図3において、経路変更手段1は、
回転体の一例としての回転アーム2を有する。回転アーム2は、前後一対配置されている。回転アーム2は、プリンタ本体U1に、回転中心2aを中心として回転可能に支持されている。回転アーム2は、回転中心2aから径方向に延びる第1のアーム部2bと、第1のアーム部2aに対して略90°位相がずれた方向に延びる第2のアーム部2cとを有する。したがって、実施例1の回転アーム2は、L字状に形成されている。
第1のアーム部2bには、第1の接触部材の一例としての第1保持ロール3が回転可能に支持されている。また、第2のアーム部2cには、第2の接触部材の一例としての第2保持ロール4が回転可能に支持されている。
回転アーム2には回転中心2aと同軸上に、駆動の被伝達部材の一例としての被駆動ギア6が支持されている。被駆動ギア6には、駆動の伝達部材の一例としての駆動ギア7が噛み合っている。駆動ギア7には、駆動源の一例としてのモータ8から駆動が伝達される。なお、実施例1のモータ8は、正逆回転可能なモータにより構成されている。
したがって、実施例1の経路変更手段1は、図2Aに示す画像形成位置では、第1保持ロール3が連続紙Sの下方に位置し、第2保持ロール4が連続紙Sの上方に位置する。よって、各保持ロール3,4のいずれもが連続紙Sの表面から離間した状態で保持される。
そして、モータ8が回転して図2Bに示す搬送停止位置に移動すると、第1保持ロール3が連続紙Sの下面に接触して連続紙Sを上方に持ち上げると共に、第2保持ロール4が連続紙Sの上面に接触して連続紙Sを下方に押し下げる。このとき、図2Bに示すように、連続紙Sは、第1保持ロール3の上昇に伴って、プレ加熱板PHから離間する。また、連続紙Sは、第2保持ロール3の下降に伴って、画像形成位置における姿勢に応じた姿勢、すなわち、定着装置Fに対する連続紙Sの姿勢、定着領域Q5に対する進入角度に保持される。
なお、実施例1では、ジョブ終了時や、故障発生時等で連続紙Sの搬送が停止する場合に、搬送停止位置に移動し、ジョブ実行時に画像形成位置に移動する。
(定着装置Fの説明)
実施例1の定着装置Fは、第1の搬送部材の一例であって、第1の定着部材の一例としての加熱ロールFhと、第2の定着部材の一例としての加圧ロールFpとが、接触、離間可能に構成されている。実施例1の定着装置Fでは、図1の実線で示すように加圧ロールFpが加熱ロールFhに接触する接触位置と、図1の破線で示すように加圧ロールFpが加熱ロールFhから離間した離間位置との間で、加圧ロールFpが移動可能である。
なお、加熱ロールFhと加圧ロールFpとを接触、離間させる構成は、例えば、特開2008−185638号公報に記載の定着領域の圧力を変化させる機構を接触、離間する機構に適用したり、特開2015−25920号公報等に記載の技術のような従来公知の種々の構成を採用可能である。よって、加熱ロールFhと加圧ロールFpとを接触、離間させる機構については、図示及び詳細な説明は省略する。
また、実施例1の2次転写ロールT2bも加圧ロールFpと同様に、中間転写ベルトBに対して接触、離間可能に構成されている。
なお、実施例1では、定着装置Fの加圧ロールFpおよび2次転写ロールFpは、ジョブ実行時に加熱ロールFhおよび中間転写ベルトBにそれぞれ接触され、連続紙Sの搬送停止時に加熱ロールFhおよび中間転写ベルトBから離間される。
(プルロールR11の説明)
実施例1の第2の搬送部材の一例としてのプルロールR11には、駆動源の一例としてのプルロールの駆動モータM6からの駆動伝達系に、駆動制限部材の一例としてのトルクリミッタTLが配置されている。トルクリミッタTLは、プルロールR11が連続紙Sを搬送する際に、連続紙Sの張力の上昇に伴って、プルロールR11に作用する負荷が予め設定された負荷に達した場合に、プルロールR11への駆動の伝達を制限する。すなわち、プルロールR11の負荷が予め設定された負荷に達しない場合、トルクリミッタTLは作動せず、プルロールの駆動モータM6の駆動がプルロールR11に伝達されるように構成されている。なお、連続紙Sの搬送中において連続紙Sに確実に張力が働くように、プルロールR11の駆動モータM6の回転速度は、トルクリミッタTLが作動しない場合、プルロールR11の周速が給紙ロールR4の周速に対して10%速くなるように設定されている。また、トルクリミッタTLとしては、市販のトルクコントローラを採用し、搬送する連続紙Sの種類に応じて、設定トルクを変更可能である。
(実施例1の制御部の説明)
図4は実施例1の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。
図4において、制御手段の一例としてのプリンタUの制御部Cは、外部との信号の入出力等を行う入出力インターフェースI/Oを有する。また、制御部Cは、必要な処理を行うためのプログラムおよび情報等が記憶されたROM:リードオンリーメモリを有する。また、制御部Cは、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM:ランダムアクセスメモリを有する。また、制御部Cは、ROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU:中央演算処理装置を有する。したがって、実施例1の制御部Cは、小型の情報処理装置、いわゆるマイクロコンピュータにより構成されている。よって、制御部Cは、ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
(制御部Cに接続された信号出力要素)
制御部Cは、操作部UIや、図示しないセンサ等の信号出力要素からの出力信号が入力されている。
操作部UIは、入力部材の一例として、矢印やテンキー等の入力を行う入力ボタンUIaを有する。また、操作部UIは、告知部材の一例としての表示部UIb等を備えている。
(制御部Cに接続された被制御要素)
制御部Cは、主駆動源の駆動回路D1や、定着用の接触離間モータの駆動回路D2、転写用の接触離間モータの駆動回路D3、経路変更用のモータの駆動回路D4、給紙ロールの駆動回路D5、プルロールの駆動回路D6、電源回路E、その他の図示しない制御要素に接続されている。制御部Cは、各回路D1〜D6,E等へ、それらの制御信号を出力している。
D1:主駆動源の駆動回路
主駆動源の駆動回路D1は、像保持体の駆動源の一例であって、主駆動源の一例としてのメインモータM1を介して、感光体Py〜Poや中間転写ベルトB等を回転駆動する。
D2:定着用の接触離間モータの駆動回路
定着用の接触離間モータの駆動回路D2は、定着用の接触離間モータM2を駆動して、加圧ロールFpを加熱ロールFhに対して接触、または、離間させる。
D3:転写用の接触離間モータの駆動回路
転写用の接触離間モータの駆動回路D3は、転写用の接触離間モータM3を駆動して、2次転写ロールT2bを連続紙Sに対して接触、または、離間させる。
D4:経路変更用のモータの駆動回路
経路変更用のモータの駆動回路D4は、経路変更手段1のモータ8を駆動して、各保持ロール3,4を画像形成位置と搬送停止位置との間で移動させる。
D5:給紙ロールの駆動回路
給紙ロールの駆動回路D5は、給紙ロールの駆動モータM5を駆動して、給紙ロールR4を回転させる。
D6:プルロールの駆動回路
プルロールの駆動回路D6は、プルロールの駆動モータM6を駆動して、トルクリミッタTLを介してプルロールR11を回転させる。
E:電源回路
前記電源回路Eは、現像用の電源回路Ea、帯電用の電源回路Eb、転写用の電源回路Ec、定着用の電源回路Ed等を有している。
Ea:現像用の電源回路
現像用の電源回路Eaは、現像器Gy〜Goの現像ロールに現像電圧を印加する。
Eb:帯電用の電源回路
帯電用の電源回路Ebは、帯電器CCy〜CCoそれぞれに感光体Py〜Po表面を帯電させるための帯電電圧を印加する。
Ec:転写用の電源回路
転写用の電源回路Ecは、1次転写ロールT1y〜T1oやコンタクトロールT2cに転写電圧を印加する。
Ed:定着用の電源回路
定着用の電源回路Edは、定着装置Fの加熱ロールFhの内蔵ヒータに電力を供給する。
(制御部Cの機能)
制御部Cは、前記信号出力要素からの入力信号に応じた処理を実行して、前記各制御要素に制御信号を出力する機能を有している。すなわち、制御部Cは次の機能を有している。
C1:画像形成の制御手段
画像形成の制御手段C1は、プリント画像サーバCOMから入力された画像情報に応じて、プリンタUの各部材の駆動や各電圧の印加時期等を制御して、画像形成動作であるジョブの実行や終了、中断を制御する。
C2:電源回路の制御手段
電源回路の制御手段C2は、各電源回路Ea〜Edを制御して、各部材へ印加される電圧や、各部材へ供給される電力を制御する。
C3:搬送制御手段
搬送制御手段C3は、給紙ロールの駆動回路D5やプルロールの駆動回路D6を介して、連続紙Sの搬送を制御する。図5において、実施例1の搬送制御手段C3は、ジョブが開始されると、プルロールR11を駆動させ、2次転写ロールT2bや加圧ロールFpが接触する時期に合わせて給紙ロールR4を駆動させるように制御する。また、ジョブが終了する等で連続紙Sの搬送が停止される場合に、プルロールR11を停止させた後、保持ロール3,4が搬送停止位置に移動するのに合わせて給紙ロールR4を停止させるように制御する。
C4:接触・離間の制御手段
接触・離間の制御手段C4は、2次転写ロールの接触・離間の制御手段C4Aと、加圧ロールの接触・離間の制御手段C4Bとを有する。接触・離間の制御手段C4は、ジョブの開始時および終了時に2次転写ロールT2bと加圧ロールFpを接触位置や離間位置に移動させる。
C4A:2次転写ロールの接触・離間の制御手段
2次転写ロールの接触・離間の制御手段C4Aは、転写用の接触離間モータの駆動回路D3を介して、2次転写ロールT2bを接触位置と離間位置との間で移動させる。実施例1の2次転写ロールの接触・離間の制御手段C4Aは、ジョブ開始時に、保持ロール3,4が画像形成位置に移動した後に、2次転写ロールT2bを接触位置に向けて移動させる。また、実施例1の2次転写ロールの接触・離間の制御手段C4Aは、ジョブ終了時は、画像が定着領域Q5を通過した場合に、2次転写ロールT2bを離間位置に移動させるように制御する。また、故障等で連続紙Sの搬送が停止される場合には、速やかに2次転写ロールT2bを離間位置に移動させる。
C4B:加圧ロールの接触・離間の制御手段
加圧ロールの接触・離間の制御手段C4Bは、定着用の接触離間モータの駆動回路D2を介して、加圧ロールFpを、加熱ロールFhや連続紙Sに対して、接触、離間させる。実施例1の加圧ロールの接触・離間の制御手段C4Bは、2次転写ロールT2bの接触・離間にタイミングを合わせて、加圧ロールFpの接触・離間を行う。
C5:経路変更手段の制御手段
経路変更手段の制御手段C5は、姿勢制御用のモータの駆動回路D4を介して、経路変更手段1を、第1の位置の一例としての搬送停止位置と、第2の位置の一例としての画像形成位置との間で移動させる。実施例1の経路変更手段の制御手段C5は、ジョブ開始時は、プルロールR11の駆動開始に合わせて搬送停止位置から画像形成位置に移動させる。また、実施例1の経路変更手段の制御手段C5は、ジョブ終了等で連続紙Sの搬送が停止される場合は、2次転写ロールT2b等が離間した後に画像形成位置から搬送停止位置に移動させる。
なお、経路変更手段1の動作中は、連続紙Sの経路長さが連続的に変化するが、その場合においても、連続紙Sに弛みや破れが生じないように、経路変更手段1の動作速度を設定する必要がある。すなわち、経路変更手段1を画像形成位置から搬送停止位置へ移動する場合、経路長さは徐々に長くなるが、その経路長さの増加速度は給紙ロールR4の周速を超えないように経路変更手段1の動作速度を設定している。また、経路変更手段1を搬送停止位置から画像形成位置へ移動する場合、経路長さは徐々に短くなるが、その経路長さの減少速度はプルロールR11と給紙ロールR4の周速差を超えないように経路変更手段1の動作速度を設定している。こうすることにより、連続紙Sに働く張力が、常に一定に保たれることになる。
(実施例1の流れ図の説明)
次に、実施例1のプリンタUにおける制御の流れを流れ図、いわゆるフローチャートを使用して説明する。
(連続紙の搬送制御処理のフローチャートの説明)
図5は実施例1の連続紙の搬送制御処理のフローチャートの説明図である。
図5のフローチャートの各ステップSTの処理は、プリンタUの制御部Cに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理はプリンタUの他の各種処理と並行して実行される。
図5に示すフローチャートはプリンタUの電源投入により開始される。
図5のST1において、ジョブが開始されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST2に進み、ノー(N)の場合はST1を繰り返す。
ST2において、プルロールR11の回転を開始する。そして、ST3に進む。
ST3において、保持ロール3,4を画像形成位置に移動させる。そして、ST4に進む。
ST4において、給紙ロールR4による連続紙Sの搬送を開始する。そして、ST5に進む。
ST5において、次の処理(1)、(2)を実行して、ST6に進む。
(1)2次転写ロールT2bを接触位置に移動させる。
(2)加圧ロールFpを接触位置に移動させる。
ST6において、連続紙Sの搬送が停止されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST7に進み、ノー(N)の場合はST12に進む。
ST7において、次の処理(1)、(2)を実行して、ST8に進む。
(1)2次転写ロールT2bを離間位置に移動させる。
(2)加圧ロールFpを離間位置に移動させる。
ST8において、保持ロール3,4を搬送停止位置に移動させる。そして、ST9に進む。
ST9において、給紙ロールR4の回転を停止する。そして、ST10に進む。
ST10において、プルロールR11の駆動を停止する。そして、ST11に進む。
ST11において、連続紙Sの搬送が再開されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST2に進み、ノー(N)の場合はST11を繰り返す。
ST12において、ジョブが終了したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST13に進み、ノー(N)の場合はST6に戻る。
ST13において、次の処理(1)、(2)を実行して、ST14に進む。
(1)2次転写ロールT2bを離間位置に移動させる。
(2)加圧ロールFpを離間位置に移動させる。
ST14において、保持ロール3,4を搬送停止位置に移動させる。そして、ST15に進む。
ST15において、給紙ロールR4の回転を停止する。そして、ST16に進む。
ST16において、プルロールR11の駆動を停止する。そして、ST1に戻る。
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1のプリンタUでは、ジョブが開始される前は、2次転写ロールT2および加圧ロールFpが離間位置に移動している。また、経路変更手段1は搬送停止位置に移動している。よって、連続紙Sは、プレ加熱板PHおよび各定着ロールFh,Fpから離間し、且つ、定着領域Q5への進入姿勢は第2保持ロール4で保持された状態となっている。したがって、搬送停止中の連続紙Sが、2次転写領域Q4や定着領域Q5で圧力を受けて、くせがついたり、加熱されていた加熱ロールFhから熱を受けて熱変形するといった連続紙Sの破損が低減されている。
ジョブが開始されると、プルロールR11の駆動が開始される。そして、経路変更手段1が搬送停止位置から画像形成位置に向けて移動して、給紙ロールR4も駆動される。このとき、経路変更手段1の移動と給紙ロールR4の駆動は、同時であっても、前後しても差し支えない。さらに、2次転写ロールT2bや加圧ロールFpが当接位置に移動し、画像形成動作が開始される。
そして、ジョブが終了する等で、画像形成動作が停止されると、2次転写ロールT2bや加圧ロールFpが離間する。そして、経路変更手段1が搬送停止位置に移動してから給紙ロールR4が停止され、プルロールR11の駆動が停止される。
ジョブ開始時に、経路変更手段1が搬送停止位置から画像形成位置に移動するとき、2次転写領域Q4から定着領域Q5までの間の、連続紙Sの経路長は、経路変更手段1が搬送停止位置の場合に比べて、画像形成位置の方が短くなる。したがって、プルロールR11が駆動していない状態で経路変更手段1が画像形成位置に移動すると、連続紙Sが弛む。連続紙Sが弛んだ状態で2次転写ロールT2bや加圧ロールFpで挟まれると、連続紙Sの位置が予め設定された位置からずれた状態で挟まれる恐れがある。したがって、ずれた状態で挟まれると、連続紙Sが波打ったり、バタついたり、しわが形成される恐れがある。また、連続紙Sの位置ずれた状態で搬送が開始されると、連続紙Sが斜行したり、片寄ったり、蛇行する恐れがある。また、弛んだ連続紙Sが中間転写ベルトBに密着して引きずられるようにして、連続紙Sが折れたりする恐れもある。したがって、2次転写領域Q4での転写不良やプレ加熱板PHでの加熱ムラ、定着装置Fでの定着不良が発生する恐れがあり、レジずれや像抜けといった画質欠陥が発生する恐れがある。
特許文献2、4に記載の構成でも、同様に、搬送再開時に、定着装置で連続紙が挟み込まれる際に、連続紙Sが波打や蛇行等する恐れがある。特に、特許文献2,4に記載の構成では、連続紙Sを離間させる構成が大掛かりで製造費用が増大する問題もある。さらに、大掛かりな構成では、素早い動作が困難であり、移動に時間がかかって、単位時間あたりの印刷枚数:生産性が低下する問題もある。
また、特許文献3に記載の構成も、連続紙Sが弛んだ状態から連続紙Sが搬送開始されており、搬送開始時に弛んだ連続紙が搬送部材に挟まれる際に、波打ちやシワ等が発生する恐れがある。さらに、特許文献1に記載の構成では、連続紙Sに接触するピンが画像形成時にはプレヒータに収容されており、ピン自体が加熱された状態となっている。したがって、ピンが接触した部分がピンポイントで加熱され、画質欠陥になる恐れがある。また、特許文献1に記載の構成では、プレヒータ自体を移動させており、プレヒータを加熱しつつ移動させる構成は大掛かりになる問題がある。よって、前述の特許文献2,4の場合と同様に、費用の増大や生産性の低下の問題もある。
これらに対して、実施例1では、画像形成動作終了時、連続紙Sが停止する前にプルロールR11で連続紙Sに張力を与えながら、経路変更手段1を移動させた後、連続紙Sを停止するので、連続紙S弛んだ状態でなく、各保持ロール3,4で張架した状態で保持させる。このため、連続紙Sが、加熱部材PHや第1の定着部材Fhおよび第2の定着部材Fpに当接して熱劣化することを確実に防止できる。そして、ジョブ開始や搬送開始で連続紙Sの搬送が開始される場合は、同様にプルロールR11で連続紙Sに張力を与えながら、給紙ロールR4を駆動して、連続紙Sを搬送しつつ、経路変更手段1を移動させて連続紙Sを搬送経路に戻すので、連続紙Sのロール軸方向での位置変動が無いため、従来技術に比べて、波打ちやしわ、蛇行等が発生せず、連続紙Sの無駄になる長さが低減し、生産性が向上する。また、装置構成も従来技術に比べて簡単で小型化が可能であり、コストも低減できる。
また、経路変更手段1が、プレ加熱板PHと定着装置Fとの間に配置されており、特許文献1と異なり、経路変更手段1の昇温が低減される。よって、保持ロール3,4が連続紙Sに接触しても、連続紙Sにおける画質欠陥が低減される。
なお、プルロールR11で引っ張りながら経路変更手段1が移動する際に、連続紙Sに作用する張力が大きくなると、トルクリミッタが作動して、連続紙Sの張力が過大になることが低減される。よって、連続紙Sが破れる等の問題の発生が抑制される。
さらに、実施例1では、経路変更手段1の移動が、連続紙Sの搬送中に行われており、搬送中に行われない場合に比べて、生産性の低下が防止される。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H09)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置の一例としてのプリンタUを例示したが、これに限定されず、例えば、複写機、FAX、あるいはこれらの複数または全ての機能を有する複合機等により構成することも可能である。
(H02)前記実施例において、プリンタUとして、4色の現像剤が使用される構成を例示したが、これに限定されず、例えば、単色の画像形成装置や、3色以下または5色以上の多色の画像形成装置にも適用可能である。
(H03)前記実施例において、転写部材の一例として、ロール状の2次転写ロールT2bを例示したがこれに限定されない。例えば、転写ロール側にもベルトが張架された構成、いわゆる転写ベルトを使用することも可能である。同様に、像保持体の一例としてのベルト状の中間転写ベルトBを例示したが、これに限定されない。ドラム状の中間転写体を使用することも可能である。また、単色の画像形成装置では、中間転写体を有さず、像保持体の一例としての感光体に対して転写ロールが接触、離間可能な構成であり、このような画像形成装置にも適用可能である。なお、ドラム状の感光体や中間転写体を使用した場合には、転写領域において媒体を挟んで対向する対向部材は、感光体と転写ロール、或いは、中間転写体と転写ロールといった組み合わせとなる。
(H04)前記実施例において、加熱装置の一例としてプレ加熱板PHを例示したが、これに限定されない。ロール状のプレ加熱部材を使用することも可能である。また、画像記録面とは反対側の面に接触する構成が望ましいが、画像記録面側に対向、または、接触して配置することも可能である。
(H05)前記実施例において、第1の接触部材、第2の接触部材として、ロール状の保持ロール3,4を例示したがこれに限定されない。例えば、摺動性の高いパッド状あるいは棒状の部材とすることも可能である。
(H06)前記実施例において、経路変更手段1は、回転アーム2で2つの保持ロール3,4を移動させる構成を例示したが、これに限定されない。例えば、保持ロール3,4をそれぞれ別個の部材で移動させる構成とすることも可能である。
(H07)前記実施例において、2次転写ロールT2bに連動して、加圧ロールFpも移動させることが望ましいが、これに限定されない。2次転写ロールT2bは離間させない構成とすることも可能である。また、タイミングもずらすことも可能である。
(H08)前記実施例において、プルロールR11にトルクリミッタTLを設ける構成を例示したが、これに限定されない。例えば、連続紙Sの張力を検知するセンサを設け、電磁クラッチのオン/オフで駆動の伝達を制御することも可能である。あるいは、ダンサーロールを用いた張力付与も可能である。また、加熱ロールFhや2次転写ロールT2b、給紙ロールR4にトルクリミッタTLやワンウェイクラッチ等の空回り可能な構成を設けることも可能である。
(H09)前記実施例において、乾式電子写真方式の画像形成装置に採用した構成を例示したが、これに限定されない。例えば、湿式電子写真方式の画像形成装置あるいはインクジェット方式の画像形成装置に採用することも可能である。
1…経路変更手段、
2…回転体、
2a…回転中心、
3…第1の接触部材、
4…第2の接触部材、
B…像保持体、
C…制御手段、
F…定着装置、
Fh…第1の定着部材、
Fp…第2の定着部材、
PH…加熱装置、
Q4…転写領域、
Q5…定着領域、
R4…第1の搬送部材、
R11…第2の搬送部材、
S…連続する媒体、
T2b…転写部材、
U…画像形成装置、
U2c…搬送装置。

Claims (7)

  1. 連続する媒体上に像を転写する転写部材と、
    前記転写部材の下流側に配置され、前記媒体の一面側に接触して前記媒体を加熱する加熱装置と、
    前記加熱装置の下流側に配置され、前記媒体上に転写された像を定着する定着装置であって、前記媒体の他面側に接触する第1の定着部材と、前記媒体の一面側に接触する第2の定着部材とを有する前記定着装置と、
    前記定着装置の下流側に配置され、前記媒体に張力を与えながら、前記媒体を搬送する搬送装置と、
    前記加熱装置と前記定着装置との間に配置され、前記媒体に接離可能な第1の接触部材と、前記媒体に接離可能な第2の接触部材と、前記第1の接触部材および第2の接触部材を支持し且つ回転中心を中心として回転可能な回転体と、を有する経路変更手段と、
    画像形成動作の終了後に、前記第1の定着部材と前記第2の定着部材とが離間されると共に、前記搬送装置の搬送によって前記媒体に張力を与えながら、前記第1の接触部材および前記第2の接触部材の状態を変更して、前記媒体の搬送経路を、変更前の搬送経路に比べて、前記経路変更手段の上流側と下流側とで、媒体の厚さ方向に対して反対方向に移動させて、前記媒体が前記加熱装置および前記定着装置に接触する接触位置から離間する離間位置に変更するように制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 連続する媒体に像が転写される転写領域の下流側に配置され、前記媒体の一面側に接触して加熱する加熱装置と、
    媒体の搬送方向に対して、前記加熱装置の下流側に配置され、第1の定着部材と第2の定着部材とが対向する定着領域において前記媒体の像を定着する定着装置であって、前記媒体の他面側に接触する第1の定着部材と、前記媒体の一面側に接触する第2の定着部材とを有する前記定着装置と、
    前記加熱装置と前記定着装置との間に配置され、前記媒体に接触可能な第1の接触部材と、前記媒体に接触可能な第2の接触部材と、前記第1の接触部材および第2の接触部材を支持し且つ回転中心を中心として回転可能な回転体と、を有する経路変更手段と、
    媒体の搬送方向に対して前記加熱装置よりも上流側に配置されて、媒体を搬送する第1の搬送部材と、前記定着装置よりも下流側に配置されて、媒体に張力を与えつつ搬送する第2の搬送部材と、を有する搬送装置と、
    媒体の搬送が停止される場合に、前記搬送装置で媒体を搬送しつつ、前記第1の定着部材と前記第2の定着部材とを離間させると共に、前記回転体を回転させて、変更前の搬送経路に比べて、前記経路変更手段の上流側と下流側とで媒体の厚さ方向に対して反対方向に移動させて、前記第1の接触部材を前記媒体に接触させて前記加熱装置から前記媒体を離間させ、且つ、前記第2の接触部材を前記媒体に接触させて前記定着領域に進入する媒体の姿勢を媒体搬送中の姿勢に応じた姿勢に保持させる制御手段であって、媒体の搬送が開始される場合に、前記第2の搬送部材を回転しつつ、前記加熱装置と前記媒体との離間を解除させ、且つ、前記第2の接触部材での媒体の姿勢の保持を解除した後、前記第1の定着部材と前記第2の定着部材とを接触させる前記制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記媒体の像が転写された面に接触する第1の定着部材と、前記第1の定着部材に媒体を挟んで対向する第2の定着部材と、を有する前記定着装置と、を備え
    前記制御手段は、媒体の搬送が停止される際に、前記第2の接触部材を前記媒体に接触させた場合、前記媒体が前記第1の定着部材および前記第2の定着部材の両方から離間するように配置されるように制御する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、予め設定された媒体の搬送を停止する条件を満足する場合に、前記第1の定着部材と前記第2の定着部材を離間させた後に、前記第1の接触部材および前記第2の接触部材を作動させて、前記媒体を加熱装置から離間させ且つ前記第1の定着部材および前記第2の定着部材から離間させた後、媒体の搬送を停止させるよう制御することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、媒体の搬送を再開する場合は、媒体の搬送を開始した後に、前記媒体と加熱装置手段との離間を解除し且つ前記媒体と前記第1の定着部材および前記第2の定着部材との離間を解除してから、前記第1の定着部材と前記第2の定着部材とを接触させるよう制御することを特徴とする請求項3または4に記載の画像形成装置。
  6. 前記第1の接触部材と前記第2の接触部材とを支持し、回転中心を中心として回転する回転体、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 像保持体と、
    前記転写領域に配置され、前記像保持体に保持された像を媒体に転写する転写部材と、
    媒体の搬送を停止する場合に、前記転写部材と前記像保持体とを離間させる前記制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置。
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