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JP6780482B2 - タイマー設定の自動作成システム - Google Patents
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Description

本発明は、シーケンス用タイマーを運用整定値としているシステムにおけるタイマー設定の自動作成システムに関するものである。
ディジタル形保護継電システムなどのようにコンピュータシステムで構築されるものにおいては、ヒューマンインターフェース(以下HIという)が実装されており、このHIにはシステム専用の表示/操作部が個々に設計される。HIの表示/操作部方法としては特許文献1が公知となっており、ディジタル情報のDI/O監視データの設計方法としては特許文献2が公知となっている。
特許文献1では、CADによるHI図面を読み込み、コピー・編集してHIの可変データを設計している。特許文献2では、監視シーケンス図面からネットリストファイルを自動作成し、これとビット定義データとから監視シーケンスデータを自動作成し、これに異常コード一覧図面から抽出した異常コードを対応付けてDI/O監視データを自動作成している。
特開2009−219245 特開2009−153324
ディジタル形保護継電システムやディジタル形監視システムなどには、シーケンス用のタイマーが多数存在し、その整定値の設定作業に時間がかかり、設定してもシーケンス最終段のオフデレィタイマーなどで設定誤差が生じても、総合試験では設定誤差が判明しない場合がある。また、設定を忘れてもエラーとならない場合があり、設定漏れ不具合を生じる可能性がある。
本発明が目的とするところは、図面に対応したデータからシーケンス用のタイマー自動作成するタイマー設定の自動作成システムを提供することにある。
本発明は、シーケンス用タイマーを運用整定値としているシステムにおいて、
設計されたリレー特性図,シーケンス図面からHIデータテーブルを作成するHIテーブル作成ツールと、
前記HIデータテーブルと整定値設定データから整定値順序データを作成する整定値データ作成ツールと、
前記シーケンス図面からネットリストファイル作成ツールによって作成されたネットリストファイルと、予め作成されたビット定義データファイルを読み込んでタイマー整定値データを作成するシーケンスデータ作成ツールと、
前記整定値順序データとタイマー整定値データからタイマー整定値設定データを作成するタイマー整定値作成ツールと、
を前記システムのパソコンに搭載したことを特徴とする。
本発明のタイマー整定値作成ツールは、特殊パターンに対して手動設定対応としたことを特徴とする。
以上のとおり、本発明によれば、整定値の要するタイマーが多数存在しても、図面に対応したデータからタイマー整定値を自動作成することにより、設定作業の効率化及び設定漏れ不具合の防止が可能となるものである。また、タイマー整定値に対する特殊パターンが発生しても、容易に対応できるものである。
本発明の実施形態を示すタイマー整定値自動作成のフローチャート。 整定値データ作成ツールの例。 HIテーブルデータ(データ1)の例。 整定値設定データ(データ2)の例。 整定値順序データ(データ3)の例。 シーケンス図面の例。 ネットリストの例。 タイマー整定値データ(データ4)の例。 タイマー整定値作成ツールの例。 タイマー整定値設定データの例。
図1はタイマー整定値自動作成の手順を示す概要図である。本発明は、シーケンス用タイマーを運用整定値としているシステムにおいて、図面に対応したデータからシーケンス用のタイマー整定値設定データを作成するS1〜S5の各ツールは、パソコンに搭載されており、パソコンでの操作に基づいてタイマー整定値設定データが自動作成される。
(S1)HIテーブル作成ツール
HIテーブル作成ツールを用いてHIテーブルデータを作成する。リレー特性図、シーケンス図面および他のCAD図面は、保護継電装置の設計に際してCADによって作成されている。HIテーブル作成ツールは、パソコンのディスプレイ上に表示されたリレー特性図から、整定名称、整定範囲、単位刻みなどの整定値データファイルを読み込んで整定値設定データとHIテーブルデータの自動設定を行ってパソコンのデータファイルに格納する。
(S2)整定値データ作成ツール
図2は整定値データ作成ツールの例を示したものである。保護継電装置や制御装置における整定値部のHIフォーマットは10ブロックで、各ブロックは20頁までとし、1頁については12項目までとしている。中、小規模のシステムでは最大量までは使用しないので、扱う容量をアプリケーション設定する仕組みとなっており、現状では各ブロックの最大値を手動で設定している。例えばブロック1が2頁となっている場合、追加変更されることを考慮してある程度の余裕を持たせて50項目までの設定としている。
整定値データ作成ツールは、HIテーブル作成ツールで作成された図3で示すHIテーブルデータの整定値部のデータ1と、図4で示す整定値設定データ2を入力して、整定値順序データおよび他の整定値データを整定値データ作成ツールにより自動作成する。HIテーブルデータには、図3で表現された項目の他、主保護(M)、後備保護(M)および主・後備保護(FD)等のデータが記入される。
図5は整定値順序データで、図6で示すシーケンス図面に基づき、例えば順序番号18以下で示すようにSF-44SX1,SF-44SX2のようにシーケンス順序で記入される。
(S3)ネットリストファイル作成ツール(CAD)
ネットリストファイル作成ツールは、図6に示すシーケンス図面の読み込みと、図面の線接続と記号認識及び文字認識機能をもつシーケンス図面からネットリストファイルを作成するもので、市販されている一般的なCADにより図面に対応したネットリストを自動作成する。作成されたシーケンス図面に対応したネットリストを図7に示す。例えば、図6のシーケンス図面の44ST2というタイマー部に対応するネットリストファイルの情報は、図7に示す矢印の部分が相当する。
(S4)シーケンスデータ作成ツール
ネットリストファイルとビット定義データファイルを入力して、図8で示すようなタイマー整定値データおよび他のシーケンスデータを自動作成する。なお、ビット定義データファイルは、図示省略したビット定義データ作成ツールを使って作成される。作成手順としては、設計されたDI/O図面の信号名称をそのまま取り出してテキストファイルを得て、ビット定義データ作成ツールのDIシートおよびDOシートに設定し、このシートに設定されたデータをビット定義データファイルとしている。
(S5)タイマー整定値作成ツール
整定値順序データとタイマー整定値データを用いてタイマー整定値作成データを生成する。交流系統に設置される保護継電装置や制御装置におけるデータのサンプリング間隔は、一般に、電気角30゜としている。したがって、タイマー整定値としては、下記例で示すように50Hzの交流系統では600を、60Hzの交流系統では720を乗ずる演算としている。
0.1[s]=0.1×600=60(50[Hz])
1.2[s]=1.2×720=862(60[Hz])
ただし、以下のような特殊な場合が存在する。
a.シーケンス処理を間引く場合がある。
大規模なシステムではシーケンスが100頁を超える装置があり、電気角30゜以内での演算処理が間に合わない場合、例えば120頁分のシーケンスを3分割して、電気角90゜間隔に動作させる形態とする。このような場合、50[Hz]系統では乗ずる係数は600/3=200となり、60[Hz]系統の場合には720/3=240となる。
b.シーケンス処理を間引くが、一部のシーケンスは間引かない場合がある。
装置としての要求機能を実現するために、一部のシーケンスのみ電気角30゜間隔で処理したい場合がある。
c.タイマー値を総合管理する場合がある。
サンプリングされたアナログ信号を入力して所定の演算後からトリップ出力(最終出力)までをタイマー管理する場合がある。この場合、タイマー値からリレーの動作時間を減算する演算となる。また、その際、一部のリレーの動作時間が異なることから、一部のタイマーでの減算値が異なる場合がある。
d.一つの整定値順序データに対して複数のタイマー整定値となる場合がある。
例えば、
整定値順序データ:51FFT
タイマー整定値 :51FFTR、51FFTS、51FFTT
なお、HIの設定は「51FFT」だけであるが、シーケンスでは交流系統の相毎に名称が変わる。
e.タイマーの演算式が複雑になる場合がある。
例えば、
整定値順序データ:区間数
タイマー整定値 :97T2=6+7×(区関数−1)
f.タイマー値の単位が特殊な場合がある。
通常の時限表示は[s]であるところ、[ms]、[min]などと表示する場合がある。
g.監視シーケンスにタイマー設定が必要な場合がある。
通常、監視処理は低速で行っていることから、例えば100[ms]の定周期処理としている場合、乗ずる係数は10となる(タイマーの設定単位が[s]の場合)。
タイマー整定値設定データとしては、上記したa〜gで示したように複数の特殊パターンが存在している。本発明では、特殊パターンについてはタイマー整定値作成ツール上で任意に手動設定可能としている。図9にタイマー整定値作成ツールの例を示す。タイマー整定値作成ツールでは、図5で示す整定値順序データ、図8で示すタイマー整定値データ及びタイマー整定値作成ツールの手動設定要素を入力して図10で示す最終的なタイマー整定値設定データを自動作成する。
以上本発明によれば、整定値の要するタイマーが多数存在しても、図面に対応したデータからタイマー整定値を自動作成することにより、設定作業の効率化及び設定漏れ不具合の防止が可能となるものである。
S1… HIテーブル作成ツール
S2… 整定値データ作成ツール
S3… ネットリストファイル作成ツール
S4… シーケンスデータ作成ツール
S5… タイマー整定値作ツール

Claims (2)

  1. シーケンス用タイマーを運用整定値としているシステムにおいて、
    設計されたリレー特性図,シーケンス図面からHIデータテーブルを作成するHIテーブル作成ツールと、
    前記HIデータテーブルと整定値設定データから整定値順序データを作成する整定値データ作成ツールと、
    前記シーケンス図面からネットリストファイル作成ツールによって作成されたネットリストファイルと、予め作成されたビット定義データファイルを読み込んでタイマー整定値データを作成するシーケンスデータ作成ツールと、
    前記整定値順序データとタイマー整定値データからタイマー整定値設定データを作成するタイマー整定値作成ツールと、
    を前記システムのパソコンに搭載したことを特徴とするタイマー整定値の作成装置。
  2. 前記タイマー整定値作成ツールは、特殊パターンに対して手動設定対応としたことを特徴とする請求項1記載のタイマー整定値の作成装置。
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