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JP6782555B2 - 輸送機関用タイヤの滑り止め装置 - Google Patents
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JP6782555B2 - 輸送機関用タイヤの滑り止め装置 - Google Patents

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Description

本発明は、輸送機関用タイヤの滑り止め装置に関し、特に、接地ネットと、リング状に閉成可能な内側緊張索と、第1端部を有する外側緊張索であって、当該外側緊張索の少なくとも一部分がリング状に閉成可能である外側緊張索と、弾性力によって緊張装置内に引き込み可能な、(好ましくは丁度1つの)緊張ケーブルを有する緊張装置(好ましくは丁度1つの緊張装置)とを含む、輸送機関用タイヤの滑り止め装置に関する。
滑り止め装置、とりわけ自己緊張式の滑り止めチェーン及びスノーチェーンであって、それに付属する緊張装置を有するものは、従来技術において知られている。
例えば、EP 1935674 B1は、冒頭に記載したタイプの滑り止めチェーンのための緊張装置であって、緊張装置がとりわけ緩衝要素を有しかつスノーチェーンの外側緊張索に組み込まれているものを記載している。緊張装置の緊張ケーブルの端部は、緊張チェーンの一方の端部に結合される。そして、チェーンは、緊張装置の自己緊張の結果、タイヤに固定される。緊張ケーブルの引き込みは弾性力によって急激に行われるため、弾性力によって引き戻される端部によって、例えば鞭で打つような作用によって、利用者が怪我をするリスクが生じる。怪我の危険を小さくするために、緊張装置は、既述の通り、引き込み運動の減速と利用者の指を負傷させ得る運動エネルギの減少に役立つ緩衝要素を含む。しかしながら、この緩衝要素は、購入価格が高いうえに、繰り返し強度も特に大きくはない。即ち、何度も繰り返し操作すると、緩衝要素の内部で使用されるオイルの粘性が小さくなるため、制動作用のはっきりとした低下が生じ得る。
EP 1935674 B1
従来技術の上記の欠点は取り除かれることが望まれる。それゆえ、本発明の課題は、滑り止め装置の組付け際に怪我の危険が低減され、出費もより少ない、緊張装置を有する滑り止め装置を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明の一視点により、接地ネット(走行ネット:Laufnetz)と、リング状に閉成可能な内側緊張索と、第1端部を有する外側緊張索であって、当該外側緊張索の少なくとも一部分がリング状に閉成可能である外側緊張索と、弾性力によって緊張装置内に引き込み可能な(好ましくは丁度1つの)緊張ケーブルを有する緊張装置(好ましくは丁度1つの緊張装置)とを含む、輸送機関用タイヤの滑り止め装置が提供される。この滑り止め装置において、外側緊張索は輪縄の形で閉成可能であり、即ち、外側緊張索は閉成状態において丸い又は縦長の形を形成し、自身の部分間で結びつけられ、O字状部分と延長部分とを有し、
延長部分は、外側緊張索の閉成状態において第1端部として終端し、
緊張装置は、一方(の側)において第1端部に分離可能に結合可能に構成されており、他方(の側)において外側緊張索の閉成状態において外側緊張索のO字状部分に分離可能に結合可能に構成されており、
延長部分には、チェーンブロックが配されており、延長部分は、外側緊張索の閉成状態において、チェーンブロックから延出する(形態1・基本構成)。更に、緊張装置は、有利には、専ら一方(の側)において第1端部に分離可能に結合可能に構成されかつ専ら他方(の側)において外側緊張索に分離可能に結合可能に構成されている。好ましい一実施形態において、滑り止め装置は、丁度1つの緊張装置を有し、緊張装置は、弾性力によって緊張装置内に引き込み可能な丁度1つの緊張ケーブルを有し、丁度2つの位置においてのみ(専ら一方(の側)においてかつ専ら他方(の側)において)外側緊張索に結合可能に構成されている。
このような滑り止め装置の利点は、緊張装置が外側緊張索に固定的に結合される必要はないという点にある。かくして、滑り止め装置をタイヤに組付ける際に、初めに、緊張ケーブルが外側緊張索に結合されることによって、弾性力によって引き戻される緊張ケーブルによる利用者の怪我のリスクを著しく低減することができる。
有利な一実施形態では、(有利には丁度1つの)緊張装置は、(有利には丁度1つの)連結要素によって、外側緊張索に分離可能に結合可能に構成され、(有利には丁度1つの)緊張ケーブルは、(外側緊張索の)第1端部と分離可能に結合可能であるか又は固定的に結合されていることが可能である。これにより、まず、外側緊張索に緊張装置を固定する間に、予付勢(緊張)力(エネルギ)が弾性要素に印加される構成が得られる。かくして、使用の状態にない緊張装置にポテンシャルエネルギが蓄積されることは決してない。
他の一実施形態では、(有利には丁度1つの)緊張ケーブルは、外側緊張索に分離可能に結合可能に構成されているか又は固定的に結合されており、かつ、(有利には丁度1つの)緊張装置は、(有利には丁度1つの)連結要素によって、(外側緊張索の)第1端部に分離可能に結合可能に構成されていることが可能である。
上記の2つの実施形態は以下の2つの理由から有利である:一方では、利用者が滑り止め装置の組付けの際に引っ張るのは緊張ケーブルではなく緊張装置であり、そのため、緊張装置の弾性力で付勢(緊張)された部分が利用者の手から滑り抜けるリスクを低減できることであり、他方では、利用者は、外側緊張索のどちら側に緊張装置を連結(結合)するかを自由に選択し、以って、緊張ケーブルの緊張(付勢)に必要な引き出し長さを適合化(好適化)できることである。
更に、(有利には丁度1つの)連結要素は、(有利には丁度1つの)ケース開口であって、当該ケース開口を介して、(有利には丁度1つの)緊張ケーブルが緊張装置から引き出し可能に又は緊張装置内に引き込み可能に構成されているケース開口に対向して配置されていると、好都合である。これにより、緊張装置がタイヤにしっかりと(安定的に:ruhig)当着(anliegen)できる構成が得られる。
更に、(有利には丁度1つの)緊張ケーブルは、緊張ケーブルを(外側緊張索の)第1端部ないし外側緊張索に分離可能に結合可能にする結合要素を有することができる。これは、緊張装置が外側緊張索から分離され、滑り止め装置の固有の(それ自身の)部材として除去及び/又は置換可能であるという利点を有する。
内側緊張索は該内側緊張索をリング状に閉成する(閉じる)ことを可能にする閉成要素を有すると好都合であることが、本発明によって明らかになった。本発明に応じた閉成要素により、内側緊張索は迅速かつ効果的に(リング状に)閉成され(閉じられ)、再び開成される(開かれる)ことができる。
更に、外側緊張索は、外側緊張索の閉成状態において第1端部として終端する(終端部としての第1端部を有する)延長(延出)部分(ueberstehender Abschnitt)を有し、緊張装置は、一方(の側)において、外側緊張索の閉成状態において外側緊張索のO字状部分に分離可能に結合可能に構成されており、他方(の側)において、第1端部に分離可能に結合可能に構成されているか又は固定的に結合されていると好都合である。
更に、外側緊張索は、外側緊張索の閉成状態において第1端部として終端する(終端部としての第1端部を有する)延長部分を有し、緊張ケーブルは、第1端部に分離可能に結合可能に構成されているか又は固定的に結合されており、かつ、緊張装置は、連結要素によって、外側緊張索の閉成状態において外側緊張索のO字状部分に分離可能に結合可能に構成されていることも可能である。
更に、外側緊張索は、外側緊張索の閉成状態において第1端部として終端する(終端部としての第1端部を有する)延長部分を有し、緊張装置は、連結要素によって、第1端部に分離可能に結合可能に構成されており、かつ、緊張ケーブルは、外側緊張索の閉成状態において外側緊張索のO字状部分に分離可能に結合可能に構成されているか又は固定的に結合されていることも可能である。
上記3つの実施形態の利点は、外側緊張索が輪縄(投げ縄ないし絞首縄:Schlinge)の形で閉成する(閉じる)ことができること、即ち、閉成状態(閉じられた状態)において外側緊張索は丸い又は縦長の形を形成し、自身の部分間で結びつけられ、O字状部分と延長(延出)部分(ueberstehend Teil)とを有し(輪縄)、延長部分を引っ張ることによりO字状部分を収縮することができることにある。その際、緊張装置は、外側緊張索のO字状部分の内部領域において保護された状態にあり、そのため、(道路の)縁石による又は中心が完全には合わされないまま組み付けられたスノーチェーンによる緊張装置の損傷の危険は低下する。
更に、外側緊張索は、外側緊張索第1部分及び外側緊張索第2部分を有し、外側緊張索第1部分は、外側緊張索第2部分と輪縄状に(schlingenfoermig)閉成可能に構成されており、かつ、延長部分は、外側緊張索第1部分の一部分から形成されていることも可能である。
更に、有利には、外側緊張索第1部分は、第2端部を有し、第2端部は、外側緊張索第2部分に分離可能に結合可能に構成されていることも可能である。
このように外側緊張索を2つの部分に分けることにより、滑り止め装置のより迅速な組み付け及び延長部分の長さのユーザフレンドリな適合化が可能になり、以って、滑り止め装置を様々な寸法のタイヤに難なく組み付けることが可能になる。
有利には、外側緊張索第2部分は接地ネットに結合されており、かつ、外側緊張索第1部分は基部部分(Unterabschnitt)を有し、基部部分は接地ネットに結合されていることも可能である。接地ネットのこの形態では、外側緊張索の一部分は、接地ネットに結合されておらず、輪縄の形成及び滑り止め装置の緊張のためにフリーな状態に維持される。
更に、延長部分にはチェーンブロック(ないしディスクブロック、即ち締め付けた状態でロック可能な装置:Scheibenblock)が配されており、延長部分は、外側緊張索の閉成状態において、チェーンブロックから延出すると好都合であることが、本発明により明らかになった。
更に、有利には、チェーンブロックは、フックペアによって、外側緊張索第2部分に分離可能に結合可能に構成されていることも可能である。
このような好都合な形態で組付けする場合、チェーンブロックは、まず、外側緊張索第2部分に結合され、その際、外側緊張索第1部分はチェーンブロックの孔を貫通して案内される。これで、外側緊張索第1部分の延長(延出)部分(ueberstehender Abschnitt)を備える輪縄が形成されるが、輪縄の寸法は容易に調整可能であると有利である。輪縄の寸法は、例えば、チェーンブロックの孔を通して外側緊張索第1部分を前後に引き動かすことによって調整することができる。
更に、延長部分には少なくとも1つの案内要素が配され、少なくとも1つの案内要素は少なくとも2つの孔を有し、外側緊張索の閉成状態において、延長部分と外側緊張索のO字状部分は少なくとも1つの案内要素を貫通して案内可能に構成されていることも可能である。これにより、接地ネットのための外側緊張索の好ましい緊張作用が得られる。
接地ネットの好ましい態様では、接地ネットは、リンクチェーン索(Gliederkettenstraengen)及び/又は丸鋼チェーン索(Rundstahlkettenstraengen)及び/又はスタッドチェーン索(Stegkettenstraengen)から形成されることができる。
(形態1)上記本発明の一視点参照。
(形態2)形態1の滑り止め装置において、緊張装置は、連結要素によって、外側緊張索に分離可能に結合可能に構成され、緊張ケーブルは、第1端部と分離可能に結合可能であるか又は固定的に結合されていることが好ましい。
(形態3)形態1の滑り止め装置において、緊張ケーブルは、外側緊張索に分離可能に結合可能に構成されているか又は固定的に結合されており、かつ、緊張装置は、連結要素によって、第1端部に分離可能に結合可能に構成されていることが好ましい。
(形態4)形態2又は3の滑り止め装置において、連結要素は、当該ケース開口を介して緊張ケーブルが緊張装置から引き出し可能に又は緊張装置内に引き込み可能に構成されているケース開口に対向する位置に設けられていることが好ましい。
(形態5)形態1〜4の何れかの滑り止め装置において、緊張ケーブルは、緊張ケーブルを第1端部ないし外側緊張索に分離可能に結合可能にする結合要素を有することが好ましい。
(形態6)形態1〜5の何れかの滑り止め装置において、内側緊張索は、内側緊張索をリング状に閉成することを可能にする閉成要素を有することが好ましい。
(形態7)形態1〜6の何れかの滑り止め装置において、緊張ケーブルは、第1端部に分離可能に結合可能に構成されているか又は固定的に結合されており、かつ、緊張装置は、連結要素によって、外側緊張索の閉成状態において外側緊張索のO字状部分に分離可能に結合可能に構成されていることが好ましい。
(形態8)形態1〜7の何れかの滑り止め装置において、緊張装置は、連結要素によって、第1端部に分離可能に結合可能に構成されており、かつ、緊張ケーブルは、外側緊張索の閉成状態において外側緊張索のO字状部分に分離可能に結合可能に構成されているか又は固定的に結合されていることが好ましい。
(形態9)形態1〜8の何れかの滑り止め装置において、
外側緊張索は、外側緊張索第1部分及び外側緊張索第2部分を有し、
外側緊張索第1部分は、外側緊張索第2部分と輪縄状に閉成可能に構成されており、かつ、延長部分は、外側緊張索第1部分の一部分から形成されており、
外側緊張索第2部分は、接地ネットに結合されており、かつ、外側緊張索第1部分は、基部部分を有し、
基部部分は、接地ネットに結合されていることが好ましい
(形態10)形態9の滑り止め装置において、
外側緊張索第1部分は、第2端部を有し、第2端部は、外側緊張索第2部分に分離可能に結合可能に構成されていることが好ましい。
(形態11)形態1〜10の何れかの滑り止め装置において、チェーンブロックは、フックペアによって、外側緊張索第2部分に分離可能に結合可能に構成されていることが好ましい。
(形態12)形態1〜11の何れかの滑り止め装置において、
延長部分には、少なくとも1つの案内要素が配され、
少なくとも1つの案内要素は、少なくとも2つの孔を有し、
外側緊張索の閉成状態において、延長部分と外側緊張索のO字状部分は、少なくとも1つの案内要素を貫通して案内可能に構成されていることが好ましい。
(形態13)形態1〜12の何れかの滑り止め装置において、緊張装置は、緊張ケーブルのその緊張方向と逆方向への運動を阻止可能にする少なくとも1つの係止位置を有することが好ましい。
(形態14)形態1〜13の何れかの滑り止め装置において、接地ネットは、リンクチェーン索及び/又は丸鋼チェーン索及び/又はスタッドチェーン索から形成されることが好ましい。
以下に、2つの形態に応じた車両用スノーチェーンについての、本発明の実施例(但し本発明はこれに限定されない)を、図面を参照してより詳細に説明する。なお、特許請求の範囲に付した図面参照符号は専ら発明の理解を助けるためのものであり、本発明を図示の態様に限定することは意図していない。
緊張装置とリング状に(ringfoermig)閉成可能な外側緊張索とを有する第1実施形態に応じたスノーチェーンであって、(タイヤに)組付けられておらず展開された状態にあるものの模式的平面図。 緊張装置と輪縄状に(schlingenfoermig)閉成可能な外側緊張索とを有する第2実施形態に応じたスノーチェーンであって、(タイヤに)組付けられておらず展開された状態にあるものの模式的平面図。 組付けの途上にある図2のスノーチェーンの斜視図。 タイヤに組付けられて緊張状態にある図2のスノーチェーンの斜視図。 係止位置にある緊張装置のケースの一部を除去して内部構造を露出した斜視図。 係止位置にある緊張装置のケースの一部を除去して内部構造を露出した平面図。 解放位置にある緊張装置のケースの一部を除去して内部構造を露出した平面図。
まず、図1〜図3を参照する。図1及び図2には、本発明に応じて構成された、緊張装置5を有するスノーチェーン1の2つの形態の(タイヤに)組付けられておらず広げられた状態が模式的に示されている。図3には、図2のスノーチェーン1の部分的に組付けられた状態が示されている。スノーチェーン1は、接地ネット2と、閉成要素13によってリング(の形)に閉成可能な内側緊張索3と、O字状(リング状、図1)又は輪縄(投げ縄ないし絞首縄:Schlinge)(の形)(図2)に閉成可能な外側緊張索4と、緊張装置5とを含む。組付けの際には、まず、スノーチェーンは、内側緊張索3と外側緊張索4の間にタイヤ縁部(Reifenraender)が位置するように、タイヤの周りに配される。そして、スノーチェーン1の内側緊張索3は、車両の軸の周りに配され、閉成要素13によって閉成されてリング(の形)になる(図3)。
図1に示したスノーチェーン1の第1形態の場合、外側緊張索4は、緊張装置5によってO字状に、更なる工程を経ることなく、閉成され、緊張されることができる。その際、自由端6は、結合要素12によって、緊張装置5に含まれる緊張ケーブル10に結合される。この結合は、図3に示されているように、固定的結合によって行うことが可能であり、或いは、図1及び図2に示されているように、例えばフックペア(Hakenpaar)28として又はスナップフック(Karabinerschloss)として又は開成可能な鎖の輪として形成される分離可能な結合によって行うことも可能である。分離可能な結合は、緊張装置5がスノーチェーン1の固有の(それ自身の)部材として取り外すことができ、そのため交換が容易であるという利点を有する。次いで、緊張装置5は、更なるフックペア19の方向に引っ張られ、連結要素8によって該更なるフックペア19に結合される。連結要素8は、例えば、緊張装置5を外側緊張索4のフックペア19に分離可能に結合することができるフックとして構成されることができる。
図2に示した第2形態の場合、外側緊張索第1部分14と外側緊張索第2部分15から構成される外側緊張索4は、以下のようにして、輪縄(の形)に形成される:外側緊張索第1部分14の自由端16が外側緊張索第2部分15に、例えばフックペア28によって、分離可能に結合され、次いで、外側緊張索第1部分14に設けられたチェーンブロック18がフックペア19によって外側緊張索第2部分15に分離可能に結合される。チェーンブロック9[18]の側部に形成された孔を介して案内される外側緊張索第1部分14の延長(上側)部分7は、2つの案内要素20によって、接地ネット2に結合された基礎(下側)部分17の近くに固定されるため、外側緊張索第1部分14の延長部分7は、場合によって行われ得るタイヤの取付けを困難化ないし妨害しない。
延長部分7の自由端6を引っ張ることにより、外側緊張索4のO字状部分11は緊張し、輪縄(Schlinge)は引き締められ、以って、接地ネット2はタイヤにセットされる。スノーチェーンのまだ完全には完成していない組付けのこの状態は図3に示されている。
組付けを終了するために、延長部分7の自由端6は、結合要素12によって、緊張装置5に含まれる緊張ケーブル10に結合される。この結合は、図1について上述したように、固定的な結合によっても分離可能な結合によっても行うことができる。
最後に、その操作要素21が解放方向(Loeserichtung)にスライドされている緊張装置5は、外側緊張索4のO字状部分11の方向に引っ張られ、連結要素8によって該外側緊張索4に分離可能に結合される(図4)。連結要素8の結合は、例えば、外側緊張索第2部分15又は基部部分17を相手方として行うことができる。
組付け状態にあるスノーチェーン1は図4に示されている。スノーチェーン1の緊張は、緊張ケーブル10が有利には連結要素8に対向する位置に形成されるケース開口22を貫通してケース9に引き込まれることはできるが、引き出されることはできない位置に、操作要素21をセットすることによって行われる(図6)。緊張ケーブル10は、巻付け方向に予付勢されたバネ26の弾性力によって緊張(付勢)される(図5)。緊張ケーブル10の引き出しは、緊張ケーブル10の緊張方向とは逆方向への緊張ケーブル10の運動をブロック(阻止)するラチェット装置27によって阻止することができる。かくして、上述の通り、緊張ケーブル10は、スノーチェーン1の組付け状態では、走行中常に緊張状態に維持され、以って、接地ネット2がタイヤの接地面(走行面:Laufflaeche)上で緊張された状態に維持されることが保証される。
緊張装置5の内部構造は、図5から見出される。緊張ケーブル10の巻付けのために、回転不能に結合された爪車(Zahnkranz)を有しバネ26によって巻付け方向に予付勢されるケーブルリール(Seilrolle)を含むラチェット装置27が設けられている。この装置では、操作要素21は係止位置と解放位置を有し、これらの2つの位置の間の切替えは、操作要素21によって調節可能な爪(Klinke)によって行うことができる。操作要素21の係止位置(図6)では、爪は、爪車に噛合し、緊張ケーブル10のその緊張方向における運動をブロックする。操作要素21の解放位置(図7)では、爪は爪車と相互作用せず、そのため、緊張ケーブル10は、その緊張方向への運動もその緊張方向とは逆方向への運動も行うことができる。
スノーチェーン1の接地ネット2の幾何学的形状(パターン)の例は、図1及び図2に明示されている。接地ネット2は、チェーン索結節点において合流するないしは該結節点から走出する(例えば冒頭で述べたリンクチェーン索(Gliederkettenstraengen)及び/又は丸鋼チェーン索(Rundstahlkettenstraengen)及び/又はスタッドチェーン索(Stegkettenstraengen)のような)複数のチェーン索から構成される。チェーン索結節点は、2つの群に分類することができる。外部結節点群24の各結節は、内側緊張索3又は外側緊張索4にあり、有利には外側緊張索4のO字状部分11にある。内部結節点群25の結節は、内側緊張索3と外側緊張索4の間にある。この例では、内部結節点群25の各結節点は、外部結節点群24の2つの結節に及び内部結節点群25の(他の)1つの結節に、(夫々)1つのチェーン索によって結合されている。
本発明を限定することは意図していない上記の実施例では、緊張装置が連結要素によって外側緊張索のO字状部分に連結され、緊張ケーブルによって外側緊張索の自由端に連結されるスノーチェーンについて説明した。しかしながら、例えば緊張装置が連結要素によって外側緊張索の自由端に結合され、緊張ケーブルが外側緊張索のO字状部分に結合されるような他のチェーン装置も、本発明により問題なく提供することができる。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を付記する。
(形態1)本発明の一視点により、接地ネットと、リング状に閉成可能な内側緊張索と、第1端部を有する外側緊張索であって、当該外側緊張索の少なくとも一部分がリング状に閉成可能である外側緊張索と、弾性力によって緊張装置内に引き込み可能な緊張ケーブルを有する緊張装置とを含む、輸送機関用タイヤの滑り止め装置であって、
緊張装置は、一方(の側)において第1端部に分離可能に結合可能に構成されているか又は固定的に結合されており、他方(の側)において外側緊張索に分離可能に結合可能に構成されている、滑り止め装置が提供される。
(形態2)形態1の滑り止め装置において、緊張装置は、連結要素によって、外側緊張索に分離可能に結合可能に構成され、緊張ケーブルは、第1端部と分離可能に結合可能であるか又は固定的に結合されていることが好ましい。
(形態3)形態1の滑り止め装置において、緊張ケーブルは、外側緊張索に分離可能に結合可能に構成されているか又は固定的に結合されており、かつ、緊張装置は、連結要素によって、第1端部に分離可能に結合可能に構成されていることが好ましい。
(形態4)形態2又は3の滑り止め装置において、連結要素は、当該ケース開口を介して緊張ケーブルが緊張装置から引き出し可能に又は緊張装置内に引き込み可能に構成されているケース開口に対向する位置に設けられていることが好ましい。
(形態5)形態1〜4の何れかの滑り止め装置において、緊張ケーブルは、緊張ケーブルを第1端部ないし外側緊張索に分離可能に結合可能にする結合要素を有することが好ましい。
(形態6)形態1〜5の何れかの滑り止め装置において、内側緊張索は、内側緊張索をリング状に閉成することを可能にする閉成要素を有することが好ましい。
(形態7)形態1〜6の何れかの滑り止め装置において、外側緊張索は、外側緊張索の閉成状態において第1端部として終端する延長部分を有し、
緊張装置は、一方(の側)において、外側緊張索の閉成状態において外側緊張索のO字状部分に分離可能に結合可能に構成されており、他方(の側)において、第1端部に分離可能に結合可能に構成されているか又は固定的に結合されていることが好ましい。
(形態8)形態1〜7の何れかの滑り止め装置において、外側緊張索は、外側緊張索の閉成状態において第1端部として終端する延長部分を有し、
緊張ケーブルは、第1端部に分離可能に結合可能に構成されているか又は固定的に結合されており、かつ、緊張装置は、連結要素によって、外側緊張索の閉成状態において外側緊張索のO字状部分に分離可能に結合可能に構成されていることが好ましい。
(形態9)形態1〜8の何れかの滑り止め装置において、外側緊張索は、外側緊張索の閉成状態において第1端部として終端する延長部分を有し、
緊張装置は、連結要素によって、第1端部に分離可能に結合可能に構成されており、かつ、緊張ケーブルは、外側緊張索の閉成状態において外側緊張索のO字状部分に分離可能に結合可能に構成されているか又は固定的に結合されていることが好ましい。
(形態10)形態1〜9の何れかの滑り止め装置において、外側緊張索は、外側緊張索第1部分及び外側緊張索第2部分を有し、
外側緊張索第1部分は、外側緊張索第2部分と輪縄状に(schlingenfoermig)閉成可能に構成されており、かつ、延長部分は、外側緊張索第1部分の一部分から形成されていることが好ましい。
(形態11)形態10の滑り止め装置において、外側緊張索第1部分は、第2端部を有し、
第2端部は、外側緊張索第2部分に分離可能に結合可能に構成されていることが好ましい。
(形態12)形態10又は11の滑り止め装置において、外側緊張索第2部分は、接地ネットに結合されており、かつ、外側緊張索第1部分は、基部部分を有し、
基部部分は、接地ネットに結合されていることが好ましい。
(形態13)形態10〜12の何れかの滑り止め装置において、延長部分には、チェーンブロックが配されており、
延長部分は、外側緊張索の閉成状態において、チェーンブロックから延出することが好ましい。
(形態14)形態13の滑り止め装置において、チェーンブロックは、フックペアによって、外側緊張索第2部分に分離可能に結合可能に構成されていることが好ましい。
(形態15)形態1〜14の何れかの滑り止め装置において、延長部分には、少なくとも1つの案内要素が配され、
少なくとも1つの案内要素は、少なくとも2つの孔を有し、
外側緊張索の閉成状態において、延長部分と外側緊張索のO字状部分は、少なくとも1つの案内要素を貫通して案内可能に構成されていることが好ましい。
(形態16)形態1〜15の何れかの滑り止め装置において、緊張装置は、緊張ケーブルのその緊張方向と逆方向への運動を阻止可能にする少なくとも1つの係止位置(Blockierposition)を有することが好ましい。
(形態17)形態1〜16の何れかの滑り止め装置において、接地ネットは、リンクチェーン索(Gliederkettenstraengen)及び/又は丸鋼チェーン索(Rundstahlkettenstraengen)及び/又はスタッドチェーン索(Stegkettenstraengen)から形成されることが好ましい。
本発明の全開示(特許請求の範囲及び図面を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態の変更・調整が可能である。また、本発明の特許請求の範囲の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、特許請求の範囲及び図面を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。

Claims (14)

  1. 接地ネット(2)と、リング状に閉成可能な内側緊張索(3)と、第1端部(6)を有する外側緊張索(4)であって、当該外側緊張索(4)の少なくとも一部分がリング状に閉成可能である外側緊張索(4)と、弾性力によって緊張装置(5)内に引き込み可能な緊張ケーブル(10)を有する緊張装置(5)とを含む、輸送機関用タイヤの滑り止め装置(1)であって、
    外側緊張索(4)は輪縄の形で閉成可能であり、即ち、外側緊張索(4)は閉成状態において丸い又は縦長の形を形成し、自身の部分間で結びつけられ、O字状部分(11)と延長部分(7)とを有し、
    延長部分(7)は、外側緊張索(4)の閉成状態において第1端部(6)として終端し、
    緊張装置(5)は、一方において第1端部(6)に分離可能に結合可能に構成されており、他方において外側緊張索(4)の閉成状態において外側緊張索(4)のO字状部分(11)に分離可能に結合可能に構成されており
    延長部分(7)には、チェーンブロック(18)が配されており、延長部分(7)は、外側緊張索(4)の閉成状態において、チェーンブロック(18)から延出する、
    滑り止め装置。
  2. 緊張装置(5)は、連結要素(8)によって、外側緊張索(4)に分離可能に結合可能に構成され、緊張ケーブル(10)は、第1端部(6)と分離可能に結合可能であるか又は固定的に結合されている、
    請求項1に記載の滑り止め装置。
  3. 緊張ケーブル(10)は、外側緊張索(4)に分離可能に結合可能に構成されているか又は固定的に結合されており、かつ、緊張装置(5)は、連結要素(8)によって、第1端部(6)に分離可能に結合可能に構成されている、
    請求項1に記載の滑り止め装置。
  4. 連結要素(8)は、当該ケース開口(22)を介して緊張ケーブル(10)が緊張装置(5)から引き出し可能に又は緊張装置(5)内に引き込み可能に構成されているケース開口(22)に対向する位置に設けられている、
    請求項2又は3に記載の滑り止め装置。
  5. 緊張ケーブル(10)は、緊張ケーブル(10)を第1端部(6)ないし外側緊張索(4)に分離可能に結合可能にする結合要素(12)を有する、
    請求項1〜4の何れかに記載の滑り止め装置。
  6. 内側緊張索(3)は、内側緊張索(3)をリング状に閉成することを可能にする閉成要素(13)を有する、
    請求項1〜5の何れかに記載の滑り止め装置。
  7. 張ケーブル(10)は、第1端部(6)に分離可能に結合可能に構成されているか又は固定的に結合されており、かつ、緊張装置(5)は、連結要素(8)によって、外側緊張索(4)の閉成状態において外側緊張索(4)のO字状部分(11)に分離可能に結合可能に構成されている、
    請求項1〜の何れかに記載の滑り止め装置。
  8. 張装置(5)は、連結要素(8)によって、第1端部(6)に分離可能に結合可能に構成されており、かつ、緊張ケーブル(10)は、外側緊張索(4)の閉成状態において外側緊張索(4)のO字状部分(11)に分離可能に結合可能に構成されているか又は固定的に結合されている、
    請求項1〜の何れかに記載の滑り止め装置。
  9. 外側緊張索(4)は、外側緊張索第1部分(14)及び外側緊張索第2部分(15)を有し、
    外側緊張索第1部分(14)は、外側緊張索第2部分(15)と輪縄状に閉成可能に構成されており、かつ、延長部分(7)は、外側緊張索第1部分(14)の一部分から形成されており
    外側緊張索第2部分(15)は、接地ネット(2)に結合されており、かつ、外側緊張索第1部分(14)は、基部部分(17)を有し、
    基部部分(17)は、接地ネット(2)に結合されている、
    請求項1〜の何れかに記載の滑り止め装置。
  10. 外側緊張索第1部分(14)は、第2端部(16)を有し、
    第2端部(16)は、外側緊張索第2部分(15)に分離可能に結合可能に構成されている、
    請求項に記載の滑り止め装置。
  11. チェーンブロック(18)は、フックペア(19)によって、外側緊張索第2部分(15)に分離可能に結合可能に構成されている、
    請求項10の何れかに記載の滑り止め装置。
  12. 延長部分(7)には、少なくとも1つの案内要素(20)が配され、
    少なくとも1つの案内要素(20)は、少なくとも2つの孔を有し、
    外側緊張索(4)の閉成状態において、延長部分(7)と外側緊張索(4)のO字状部分(11)は、少なくとも1つの案内要素(20)を貫通して案内可能に構成されている、
    請求項1〜11の何れかに記載の滑り止め装置。
  13. 緊張装置(5)は、緊張ケーブル(10)のその緊張方向と逆方向への運動を阻止可能にする少なくとも1つの係止位置を有する、
    請求項1〜12の何れかに記載の滑り止め装置。
  14. 接地ネット(2)は、リンクチェーン索及び/又は丸鋼チェーン索及び/又はスタッドチェーン索から形成される、
    請求項1〜13の何れかに記載の滑り止め装置。
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