以下、本発明に係る測定装置の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1に示す光量測定装置1は、「測定装置」の一例であって、測定部2R,2G,2B、操作部3、表示部4、記憶部5および処理部6を備え、図示しないレーザプロジェクタなどから出射される赤色光(赤色レーザ光)Lr、緑色光(緑色レーザ光)Lgおよび青色光(青色レーザ光)Lb(以下、これらを区別しないときには「レーザ光L」ともいう)の光量(「被測定量」の一例)や重心波長、および各レーザ光Lの合成光Lrgbの色度などを測定することができるように構成されている。
測定部2R,2G,2B(以下、これらを区別しないときには「測定部2」ともいう)は、それぞれ「測定部」の一例であって、図示しない光センサ(光電変換部)、A/D変換部および積和演算処理部などを備え、後述するように処理部6の制御に従ってレーザ光Lの光量の測定処理を実行する。具体的には、測定部2Rが処理部6からの制御信号Srに従って赤色光Lrの光量を測定して測定値データDrを出力し、測定部2Gが処理部6からの制御信号Sgに従って緑色光Lgの光量を測定して測定値データDgを出力し、かつ測定部2Bが処理部6からの制御信号Sbに従って青色光Lbの光量を測定して測定値データDbを出力する。
また、各測定部2は、図2に示す測定レンジR1〜R8(「N=8種類の測定レンジ」の例:以下、区別しないときには「測定レンジR」ともいう)を備え、処理部6からの制御信号Sr,Sg,Sb(以下、区別しないときには「制御信号S」ともいう)によって指定された測定レンジRでレーザ光Lの光量を測定可能に構成されている。この場合、本例の光量測定装置1における各測定部2は、前述した試作装置と同様にして、光センサからの検出信号を所定の周期でサンプリングすると共に、その値を積和演算することによって光センサに入射しているレーザ光Lの光量を特定するように構成されている。
また、本例の光量測定装置1における各測定部2は、光センサによるレーザ光Lの検出時間(サンプリングした値を積和演算する時間)および利得の組み合わせによって各測定レンジR毎に最適な測定値を得られるように構成されている。なお、本例の測定部2は、測定レンジR1が「最大光量時使用レンジ」として機能すると共に、測定レンジR8が「最小光量時使用レンジ」として機能するように構成されている。
この場合、各測定部2では、レーザ光Lの光量の測定に要する各測定レンジR毎の「測定処理時間」が、測定レンジR1〜R3のいずれかに切り替えられた状態での測定処理時間Ta、測定レンジR4〜R6のいずれかに切り替えられた状態での測定処理時間Tb、測定レンジR7に切り替えられた状態での測定処理時間Tc、および測定レンジR8に切り替えられた状態での測定処理時間Tdの4種類(「M種類」の一例)存在している。これにより、本例の光量測定装置1では、各測定部2が「最大光量時使用レンジ」寄りの測定レンジRに切り替えられたときほど測定値データDr,Dg,Db(以下、区別しないときには「測定値データD」ともいう)が出力されるまでに要する時間が短く、各測定部2が「最小光量時使用レンジ」寄りの測定レンジRに切り替えられたときほど測定値データDが出力されるまでに要する時間が長くなる傾向を有している。
操作部3は、測定条件の入力操作を行うための操作スイッチや、測定開始/停止を指示するための操作スイッチ(図示せず)を備え、スイッチ操作に応じた操作信号を処理部6に出力する。表示部4は、処理部6の制御に従い、測定条件の設定画面や、測定結果の表示画面などの各種の表示画面(図示せず)を表示する。記憶部5は、処理部6の動作プログラムや、上記の測定値データD、および後述するように処理部6によって生成される測定結果データDrgbなどを記憶する。
処理部6は、「処理部」の一例であって、光量測定装置1を総括的に制御する。具体的には、処理部6は、操作部3のスイッチ操作によって処理開始を指示されたときに、図3に示す測定処理10を開始し、各測定部2に制御信号Sをそれぞれ出力していずれかの測定レンジRで「被測定量」としての光量の測定を実行させる「第1処理」と、各測定部2から出力される測定値データDの値(「被測定量の測定値」の一例)に基づく光量、重心波長および色度等の演算、演算結果に基づく測定結果データDrgbの生成並びに測定結果の表示部4への表示などを行う「第2処理」とを交互に繰り返し実行する。
この光量測定装置1を用いてレーザプロジェクタからのレーザ光Lの光量および重心波長や、合成光Lrgbの色度等を測定する際には、一例として、レーザプロジェクタによって各種の映像を投影するスクリーンの位置に光量測定装置1を設置する。この際には、レーザプロジェクタから出射される各レーザ光Lが各測定部2に対して照射されるように、各測定部2の受光面をレーザプロジェクタに向けて光量測定装置1を設置する。次いで、レーザプロジェクタの電源を投入し、ホワイトバランス調整用の映像(一例として、投影領域の全域に亘って均一な白色の映像)の投影を開始させる。
この状態において操作部3の操作スイッチの操作によって測定の開始を指示されたときに、処理部6は、図3に示す測定処理10を開始する。なお、この測定処理10では、後述するステップ11,12,14〜16,18の処理が「第1処理」に相当し、ステップ13,17の処理が「第2処理」に相当し、かつステップ19,20の処理が「第3処理」に相当する。
具体的には、処理部6は、まず、予め規定されている「レンジ決定手順」に従い、各測定部2による光量の測定を実行させる測定レンジRを決定し、決定した測定レンジRを特定可能に各測定部2に対して制御信号Sをそれぞれ出力する(測定レンジの指定:ステップ11)。この場合、本例の光量測定装置1では、処理部6が、各測定部2からの測定値データDの値に応じて、測定レンジR1から測定レンジR8に向かって測定レンジRを順次切り替えるように各測定部2毎の測定レンジRを決定する手順を常態(通常の状態)の「レンジ決定手順」として上記のステップ11の処理を実行するように構成されている。このため、処理部6は、まず、各測定部2の測定レンジRを測定レンジR1に決定して各測定部2に対して制御信号Sをそれぞれ出力する。これに応じて、各測定部2が測定レンジR1での光量の測定を実行し、測定値を示す測定値データDをそれぞれ出力する。
一方、処理部6は、各測定部2から測定値データDが出力されたときに(ステップ12)、各測定値データDに基づいて測定結果データDrgbを生成すると共に、各測定値データDの値が最適な測定レンジRで測定された値であると判別したときには、生成した測定結果データDrgbの値を表示部4に表示させる(ステップ13)。具体的には、処理部6は、まず、測定値データDrに基づいて赤色光Lrの光量および重心波長を特定し、測定値データDgに基づいて緑色光Lgの光量および重心波長を特定し、測定値データDbに基づいて青色光Lbの光量および重心波長を特定し、かつ各測定値データDに基づいて合成光Lrgbの色度を特定して測定結果データDrgbを生成すると共に、生成した測定結果データDrgbを記憶部5に記憶させる。
また、処理部6は、各測定値データDの値が最適な測定レンジRで測定された値であるか否かを判別し、最適な測定レンジRで測定された値であると判別したときには、測定結果データDrgbの各値を測定結果として表示部4に表示させる。この際に、本例では、一例として、各レーザ光Lが測定レンジR4での測定に適した光量であるものとする。したがって、制御部6は、測定レンジR1で測定された各測定値データDの値が最適な測定レンジRで測定された値ではないと判別し、測定結果を表示させることなく、次のステップに移行する。
具体的には、処理部6は、各測定部2から出力された測定値データDr,Dg,Dbのいずれかの値が、予め規定された「エラー判定基準」を満たしているか否かを判別する(ステップ14)。この場合、本例の光量測定装置1では、一例として、レーザプロジェクタが正常に動作しているときに、赤色レーザ、緑色レーザおよび青色レーザからそれぞれ出射される赤色光Lr、緑色光Lgおよび青色光Lbの光量の範囲を「正常値範囲」とし、レーザ光Lの光量がこの「正常値範囲」を外れているときに「エラー判定基準」を満たしていると判別する構成が採用されている。
したがって、例えば、レーザプロジェクタから出射されている各レーザ光Lのすべてが「正常値範囲」内の光量のとき(赤色レーザ、緑色レーザおよび青色レーザのすべてがレーザ光Lを正常、またはほぼ正常に出射しているとき)に、処理部6は、「エラー判定基準」を満たしていないと判別して上記のステップ11に戻る。この際には、前述したように各レーザ光Lが測定レンジR4での測定に適した光量であるため、制御部6は、各測定部2の測定レンジR1での測定による各測定値データDに基づき、前述のステップ13において測定結果データDrgbを生成するものの、各測定値データDの値が測定レンジR1での測定に適した光量ではないと判別する。したがって、処理部6は、2回目のステップ11の処理を実行する際に、各測定部2の測定レンジRを測定レンジR2に決定し、その旨を特定可能に各測定部2に対して制御信号Sを出力する。
これに応じて、各測定部2から測定レンジR2での測定の結果を示す測定値データDが出力され(ステップ12)、処理部6が、測定結果データDrgbの生成を実行すると共に(ステップ13)、各測定値データDのいずれも「エラー判定基準」を満たしていないと判別する(ステップ14)。この後、各測定部2によって測定レンジR4での測定が実行されて、最適な測定レンジR4での測定結果を示す測定結果データDrgbの生成等が実行されるまで、上記のステップ11〜14の処理が繰り返し実行される。
また、測定レンジR4での測定結果を示す測定結果データDrgbが生成されたときには、各測定値データDの値が最適な測定レンジR(本例では、測定レンジR4)で測定された値であるため、制御部6は、その測定結果データDrgbの値を測定結果として表示部4に表示させる(ステップ13)。この後、操作部3のスイッチ操作によって処理の終了を指示されるまで、各測定部2による測定レンジR4での測定と、その測定結果を示す測定結果データDrgbの生成および測定結果の表示が繰り返し実行される。これにより、各レーザ光Lの光量が変化しない限り、この例では、測定レンジR4の測定処理時間Tbと等しい周期で、各レーザ光Lの光量および重心波長や合成光Lrgbの色度を測定結果とする測定結果データDrgbの生成、および測定結果の表示が繰り返し実行される。
一方、上記の例とは異なり、例えば、レーザプロジェクタの不調等に起因して、赤色光Lr、緑色光Lgおよび青色光Lbのいずれかの光量が「正常値範囲」を外れる状態となることがある。一例として、赤色レーザおよび青色レーザは正常に動作している(例えば、上記の例のときと同様に測定レンジR4での測定に適した光量のレーザ光Lr,Lbが出力されている)ものの、緑色レーザが故障して緑色光Lgが出射されない状態において測定を行う必要が生じることがある。
このような状態において測定処理10を開始したときに、処理部6は、測定処理10の開始直後のステップ11において各測定部2測定レンジRを測定レンジR1に決定してレーザ光Lの光量の測定を実行させるものの、各測定部2から測定値データDが出力され(ステップ12)、測定結果データDrgbの生成が完了したときに(ステップ13)、測定値データDgの値が「エラー判定基準」を満たしている(「正常値範囲」内の値ではない)と判別する(ステップ14)。
この際に、処理部6は、「エラー判定基準」を満たす測定値データDgを出力した測定部2Gの測定レンジRを測定レンジR1(「M種類の測定処理時間のうちの最も長い測定処理時間の測定レンジを除く予め規定された測定レンジ」の一例である「M種類の測定処理時間のうちの最も短い測定処理時間の測定レンジ」の一例)に決定すると共に、「正常値範囲」内の測定値データDr,Dbを出力した測定部2R,2Bの測定レンジRを「レンジ決定手順」に従って測定レンジR2に決定し、決定した測定レンジRを特定可能に各測定部2に対して制御信号Sを出力する(測定レンジの指定:ステップ15)。これに応じて、測定部2R,2Bが測定レンジR2での光量の測定を実行して測定値データDr,Dbを出力すると共に、測定部2Gが測定レンジR1での光量の測定を実行して測定値データDgを出力する。
また、処理部6は、各測定部2から測定値データDが出力されたか否かを判別し(ステップ16)、測定値データDが出力されたときに、各測定値データDに基づく測定結果データDrgbの生成および記憶部5への記憶と、各測定値データDの値が最適な測定レンジRで測定された値であるか否かの判別とを実行する(ステップ17)。この際には、各測定値データDの値が最適な測定レンジRで測定された値ではないため、処理部6は、測定結果を表示部4に表示させることなく、測定値データDr,Dg,Dbのいずれかの値が「エラー判定基準」を満たしているか否かを判別する(ステップ18)。この際に、例えばレーザプロジェクタの不調が改善されて各レーザ光Lの光量が「正常値範囲」内となったときには、いずれの測定値データDも「エラー判定基準」を満たしていないと判別して前述したステップ11の処理に戻る。
また、レーザプロジェクタの不調が改善されることなく、緑色光Lgの光量が「正常値範囲」よりも少ない状態が継続されたときに、処理部6は、上記のステップ18において、測定値データDgの値が「エラー判定基準」を満たしている(「正常値範囲」内の値ではない)と判別する。この際に、処理部6は、「エラー判定基準」を満たす状態が規定回数(一例として、3回)連続したか否かを判別する(ステップ19)。この際には、「エラー判定基準」を満たす状態の連続回数が2回のため、規定回数に達していないと判別して上記のステップ15の処理を実行する。
具体的には、処理部6は、「エラー判定基準」を満たす測定値データDgを出力した測定部2Gの測定レンジRを測定レンジR1に決定すると共に、「正常値範囲」内の測定値データDr,Dbを出力した測定部2R,2Bの測定レンジRを「レンジ決定手順」に従って測定レンジR3に決定し、その旨を特定可能に各測定部2に対して制御信号Sを出力する。これに応じて、測定部2R,2Bが測定レンジR3での光量の測定を実行して測定値データDr,Dbを出力すると共に、測定部2Gが測定レンジR1での光量の測定を実行して測定値データDgを出力する。
また、処理部6は、各測定部2から測定値データDが出力されたときに(ステップ16)、各測定値データDに基づく測定結果データDrgbの生成および記憶部5への記憶と、各測定値データDの値が最適な測定レンジRで測定された値であるか否かの判別とを実行し(ステップ17)、測定結果を表示部4に表示させることなく、次のステップに移行する。具体的には、処理部6は、測定値データDr,Dg,Dbのいずれかの値が「エラー判定基準」を満たしているか否かを判別し、測定部2Gから出力された測定値データDgの値が「エラー判定基準」を満たしていると判別する(ステップ18)。次いで、制御部6は、「エラー判定基準」を満たす状態が規定回数連続したか否かを判別する(ステップ19)。
この際には、「エラー判定基準」を満たす状態の連続回数が規定回数の3回に達したため、処理部6は、一例として、「Error」とのメッセージを表示部4に表示させる(「測定値がエラー判定基準を満たしていることを特定可能な報知」の一例:ステップ20)。これにより、緑色光Lgについての測定処理、および緑色光Lgについての測定値を必要とする色度等の測定を正常に行えない状態であることが利用者に認識される。
次いで、処理部6は、上記のステップ15に戻り、「エラー判定基準」を満たす測定値データDgを出力した測定部2Gの測定レンジRを測定レンジR1に決定すると共に、「正常値範囲」内の測定値データDr,Dbを出力した測定部2R,2Bの測定レンジRを「レンジ決定手順」に従って測定レンジR4に決定し、その旨を特定可能に各測定部2に対して制御信号Sを出力する。これに応じて、測定部2R,2Bが測定レンジR4での光量の測定を実行して測定値データDr,Dbを出力すると共に、測定部2Gが測定レンジR1での光量の測定を実行して測定値データDgを出力する。
また、処理部6は、各測定部2から測定値データDが出力されたときに(ステップ16)、各測定値データDに基づく測定結果データDrgbの生成および記憶部5への記憶と、各測定値データDの値が最適な測定レンジRで測定された値であるか否かの判別とを実行する(ステップ17)。この際には、測定値データDgの値が最適な測定レンジRで測定された値ではないものの、測定値データDr,Dbの値が最適な測定レンジR(本例では、測定レンジR4)で測定された値であるため、制御部6は、測定結果データDrgbの各値のうちの赤色光Lrおよび青色光Lbについての測定値を測定結果として表示部4に表示させる。
次いで、処理部6は、測定部2Gから出力された測定値データDgの値が「エラー判定基準」を満たしていると判別し(ステップ18)、「エラー判定基準」を満たす状態が規定回数連続したか否かを判別する(ステップ19)。この際には、「エラー判定基準」を満たす状態の連続回数が規定回数の4回のため、処理部6は、「Error」とのメッセージを表示部4に再び表示させる(ステップ20)。
この後、操作部3のスイッチ操作によって処理の終了を指示されるまで、測定部2R,2Bによる測定レンジR4での測定および測定部2Gによる測定レンジR1での測定と、その測定結果を示す測定結果データDrgbの生成および記憶部5への記憶、並びに測定結果の表示と、エラー表示とが繰り返し実行される。この際には、測定レンジR4の測定処理時間Tbが測定レンジR1の測定処理時間Taよりも長いため、ステップ15において測定レンジRが決定されて各測定部2に制御信号Sがそれぞれ出力されたときに、測定部2Gからは測定処理時間Taが経過した時点で測定値データDgが出力されるものの、測定部2R,2Bからは測定処理時間Tbが経過するまで測定値データDr,Dbが出力されない。
したがって、ステップ17における測定結果データDrgbの生成が完了してから各測定部2による次の測定が実行される本例の光量測定装置1では、各レーザ光Lの光量が変化しない限り、測定レンジR4の測定処理時間Tbと同じ周期で、各レーザ光Lの光量および重心波長や合成光Lrgbの色度を測定結果とする測定結果データDrgbの生成、および測定結果の表示が繰り返し実行される。この場合、「エラー判定基準」を満たす光量の緑色光Lgについては、測定レンジR1以外での測定が行なわれないため、高精度な測定値が得られないが、「エラー判定基準」を満たしている時点で緑色光Lgについての測定値の精度は重要ではないため、大きな問題とはならない。
なお、レーザプロジェクタの不調等に起因して緑色光Lgが殆ど出射されない状態での測定処理を実施する際の動作を例に挙げて説明したが、本例の光量測定装置1では、レーザプロジェクタから赤色光Lrだけを出射させた状態で赤色光Lrについての被測定量(光量、重心波長および波長幅等)を測定するとき、緑色光Lgだけを出射させた状態で緑色光Lgについての被測定量を測定するとき、および青色光Lbだけを出射させた状態で青色光Lbについての被測定量を測定するときに、各レーザ光Lについての被測定量および合成光Lrgbについての被測定量を測定可能な状態のまま、いずれかのレーザ光Lについての被測定量だけを好適に測定することができる。
この場合、本例の光量測定装置1とは異なり、測定値データDの値が「エラー判定基準」を満たしたときにその測定値データDを出力した測定部2の測定レンジRを最も長い測定処理時間Tdの測定レンジR8を除く予め規定された測定レンジR(例えば測定レンジR1)にするとの構成を備えず、すべての測定部2の測定レンジRを「レンジ決定手順」に従ってそれぞれ決定する構成の光量測定装置では、例えば、赤色光Lrだけを出射させた状態で赤色光Lrについての被測定量だけを測定しようとしたときに、緑色光Lgおよび青色光Lbが出射されていないことに起因して測定部2G,2Bの測定レンジRが測定レンジR8に変更されてしまう。
したがって、測定対象の赤色光Lrが例えば測定レンジR4での測定に適した光量であったとしても、測定レンジR8の測定処理時間Tdと同じ周期で、各レーザ光Lの光量および重心波長や合成光Lrgbの色度を測定結果とする測定結果データDrgbの生成、および測定結果の表示が繰り返し実行される結果、測定対象の赤色光Lrについての測定結果の更新周期が非常に長くなってしまう。
このため、このような光量測定装置によって各レーザ光Lのうちのいずれか1つだけについての測定を実行する場合には、出射されないレーザ光Lの影響によって測定周期(測定結果の更新周期)が過剰に長くなることのないように、各レーザ光Lについての被測定量および合成光Lrgbについての被測定量を測定可能な測定モードに加え、赤色光Lrについての被測定量だけを測定する測定モード、緑色光Lgについての被測定量だけを測定する測定モード、および青色光Lbについての被測定量だけを測定する測定モードを用意する必要が生じる。したがって、光量測定装置の構成が複雑になると共に、的確な測定モードへの切替え操作が煩雑となる。
これに対して、本例の光量測定装置1では、各レーザ光Lについての被測定量および合成光Lrgbについての被測定量を測定可能な状態において赤色光Lrだけを出射させた状態で赤色光Lrについての被測定量だけを測定しようとしたときに、出射されていない緑色光Lgおよび青色光Lb(「エラー判定基準」を満たす光量のレーザ光L)について測定する測定部2G,2Bの測定レンジが測定レンジR1に決定され、その状態が維持される。
このため、本例の光量測定装置1では、測定対象の赤色光Lrが例えば測定レンジR4での測定に適した光量であったときに、測定レンジR4の測定処理時間Tbで、赤色光Lrの光量および重心波長を測定結果とする測定結果データDrgbの生成、および測定結果の表示が繰り返し実行される。したがって、赤色光Lrについての被測定量だけを測定する測定モード、緑色光Lgについての被測定量だけを測定する測定モード、および青色光Lbについての被測定量だけを測定する測定モードなどを備えていなくても、赤色光Lrについての測定結果の更新周期を充分に短くすることが可能となっている。
このように、この光量測定装置1では、各測定部2が、「被測定量」の測定に要するN=8種類の測定レンジR毎の測定処理時間が測定処理時間Ta〜TdのM=4種類存在するように構成され、処理部6が、各測定部2に「被測定量」を測定させる測定レンジRを予め規定された「レンジ決定手順」に従って決定すると共に、いずれかの測定部2によって測定された「被測定量」の測定値が予め規定された「エラー判定基準」を満たしたときに、M=4種類の測定処理時間のうちの最も長い測定処理時間Tdの測定レンジR8を除く「予め規定された測定レンジ」を指定してその測定部2に「被測定量」を測定させる処理を「第1処理」として実行する。
したがって、この光量測定装置1によれば、各測定部2のうちのいずれかから「エラー判定基準」を満たすような測定値が出力される状態、すなわち、測定対象である「被測定量」の測定値(本例では、レーザ光Lの光量)が非常に小さな値であることに起因して、一般的なオートレンジ機能によって最適レンジを決定した場合にM=4種類の測定処理時間のうちの最も長い測定処理時間Tdの測定レンジR8に切り替えられるような状態であったとしても、その測定部2の測定レンジRが最も長い測定処理時間Tdの測定レンジR8に切り替えられることなく、測定レンジR8以外の予め規定された測定レンジR(本例では測定レンジR1)による測定が実行されるため、各測定部2の測定値(各測定値データDの値)に基づく処理(本例では、測定結果データDrgbの生成や測定結果の表示処理)を繰り返し実行する際に、その実行周期が過剰に長くなる事態を好適に回避することができる。
また、この光量測定装置1によれば、処理部6が、「第1処理」において、いずれかの測定部2による「被測定量」の測定値が「エラー判定基準」を満たしたときに、M=4種類の測定処理時間のうちの最も短い測定処理時間Taの測定レンジR1を「予め規定された測定レンジ」として指定してその測定部2に「被測定量」を測定させることにより、各測定部2のうちのいずれかから「エラー判定基準」を満たすような測定値が出力される状態であったとしても、その測定部2の測定レンジRが最も短い測定処理時間Taの測定レンジR1に決定されて測定が実行されるため、各測定部2の測定値(各測定値データDの値)に基づく処理(本例では、測定結果データDrgbの生成や測定結果の表示処理)を繰り返し実行する際に、その実行周期が過剰に長くなる事態を一層好適に回避することができる。
さらに、この光量測定装置1によれば、処理部6が、いずれかの測定部2によって「予め規定された測定レンジ」で測定された「被測定量」の測定値が「エラー判定基準」を満たしたときに、測定値が「エラー判定基準」を満たしていることを特定可能に報知する「第3処理」を実行することにより、測定対象等に何らかの異常が生じていることを利用者に対して確実かつ容易に認識させることができる。
なお、「測定装置」の構成は、上記の光量測定装置1の構成に限定されない。例えば、各測定部2からの測定値データDの値に応じて、測定レンジR1から測定レンジR8に向かって測定レンジRを順次切り替えるように各測定部2の測定レンジRを決定する手順を「レンジ決定手順」とした例について説明したが、このような構成に代えて、各測定部2からの測定値データDの値と、予め規定された「最適レンジ範囲特定情報(どのような値の測定値データDが出力されたときに、どの測定レンジRが最適レンジかを特定可能な情報)」とに基づいて最適レンジを決定する手順を「レンジ決定手順」とする構成を採用することもできる。このような構成を採用した場合においても、「エラー判定基準」を満たす測定値データDが出力された測定部2の測定レンジRをM=4種類の測定処理時間のうちの最も長い測定処理時間Tdの測定レンジR8を除く「予め規定された測定レンジ」とすることにより、前述の光量測定装置1と同様の効果を奏することができる。
また、測定値データDの値が「エラー判定基準」を満たしたときに、M=4種類の測定処理時間のうちの最も短い測定処理時間Taの測定レンジR1を「予め規定された測定レンジ」として指定する構成を例に挙げて説明したが、測定レンジR2,R3を「予め規定された測定レンジ」として指定する構成を採用することもできる。さらに、「予め規定された測定レンジ」は「最も短い測定処理時間の測定レンジ」に限定されず、「M種類の測定処理時間のうちの最も長い測定処理時間の測定レンジを除く」との条件を満たすことを条件として、任意の「測定レンジ」を「予め規定された測定レンジ」として指定する構成を採用することもできる。具体的には、上記の光量測定装置1の例では、測定レンジR1〜R3を「予め規定された測定レンジ」とする構成だけでなく、測定レンジR4〜R7のうちのいずれかを「予め規定された測定レンジ」とする構成を採用することができる。
また、N=8種類の測定レンジR1〜R8を有する測定部2R,2G,2Bを備えた例について説明したが、「測定レンジ」の種類数は、2種類以上の任意に数とすることができる。さらに、各測定レンジR毎の「測定処理時間」をM=4種類の測定処理時間Ta〜Tdとした例について説明したが、「測定処理時間」の種類数は、2種類以上、かつ「測定レンジ」の種類数以下の任意の数とすることができる。この場合、上記の光量測定装置1では、「測定レンジ」の種類数(N種類)、および「測定処理時間」の種類数(M種類)をN=8種類およびM=4種類のように相違させたが、これらの種類数を2種類以上の任意の種類数で一致させることもできる。
さらに、「エラー判定基準」を満たす状態が複数回(上記の例では3回)連続したときに「第3処理(エラーの報知)」を実行する例について説明したが、「エラー判定基準」を満たす状態が1回発生した時点で「第3処理(エラーの報知)」を実行する構成を採用することもできる。また、「第3処理」の実行(エラーの報知)は、「測定装置」に必須の構成ではなく、この「第3処理」を実行しない構成を採用することもできる。
加えて、「測定装置」は光量測定装置1のような「光量の測定装置」に限定されず、「複数の測定レンジのうちのいずれかで被測定量を測定する測定部を複数備えている」との事項、「各測定レンジ毎の測定処理時間が複数種類存在する」との事項、および「各測定部によって測定された測定値に基づく何らかの処理を実行する」との事項を満たす各種の「測定装置」において、「いずれかの測定部によって測定された被測定量の測定値が予め規定されたエラー判定基準を満たしたときに、最も長い測定処理時間の測定レンジを除く予め規定された測定レンジを指定して、そのいずれかの測定部に被測定量を測定させる」との構成を採用することができる。