JP6792564B2 - 医療用ポンプシステム、医療用ポンプシステムの作動方法及び医療用ポンプシステムの制御プログラム - Google Patents
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Description
このような医療用ポンプはチューブを介して薬剤等を含む薬液を患者に投与している。
しかし、薬液の投与中にチューブが折れ曲がったり、捻れたりすることにより、チューブが閉塞することがある。
この閉塞中も医療用ポンプが薬液を送液し続けると、チューブ内で圧力が高まるため、閉塞を解除した際に、急激に薬液が患者に送液されるおそれがある。
そこで、例えば、シリンジポンプでは、閉塞センサが閉塞を検知したとき、ポンプが引き続き送液を行わず、モータを逆転作動させて、圧力の高まりを緩和する提案がなされている(例えば、特許文献1等)。
また、複数の医療用ポンプは、それぞれ別個の閉塞センサを有しているため、各閉塞センサによって圧力検知の精度の相違や閉塞判断の設定の相違等が発生する。
この場合、各医療用ポンプの各チューブが接続されている「混注部」で以下のような問題が発生するおそれがある。
すなわち、引き続き送液を実行している医療用ポンプの薬液等が、「混注部」を介して、逆転動作を実行している医療用ポンプ側に吸引される「吸引現象」が発生するという問題がある。
このように、管部内状態情報に基づいて反送液モード停止情報が生成されるので、適切なタイミングで反送液モードを停止でき、当該輸液ポンプのチューブが、他の輸液ポンプのチューブと「混注部」で連結され、他の輸液ポンプが送液モードで実行中であっても、他の輸液ポンプから薬液等の液体が当該輸液ポンプ側に吸引される「吸引現象」の発生を精度良く未然に防止することができる。
また、閉塞状態が解消したとき、薬液等が管部から患者に急激に送液されてしまうことを防止することができる
したがって、他の輸液ポンプから薬液等の液体が当該輸液ポンプ側に吸引される、「吸引現象」の発生をより精度良く未然に防止することができる。
また、閉塞状態が解消したとき、薬液等が管部から患者に急激に送液されてしまうことを防止することができる
また、好ましくは、前記医療用ポンプシステムは、前記反送液モードの実行中の前記管部内圧力値情報の変化推移情報である圧力値変化推移情報に基づき、前記反送液モード停止情報生成部が、前記反送液モード停止情報を生成し、前記圧力値変化推移情報は、所定時間内の降下速度が所定の範囲内であるか否かであることを特徴とする。
したがって、反送液モードの実行中にもかかわらず、圧力値変化推移情報で、例えば、圧力値が降下しない、又は、降下速度が所定の範囲内でないときは、反送液モード停止情報生成部が、反送液モード停止情報を生成する。
したがって、他の輸液ポンプから薬液等の液体が当該輸液ポンプ側に吸引される「吸引現象」の発生をより早く未然に防止することができる。
また、閉塞状態が解消したとき、薬液等が管部から患者に急激に送液されてしまうことを防止することができる
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
本実施の形態では、医療用ポンプとして内部に管部である例えば、ポンプ側チューブ11a、11bをそれぞれ配置し、このポンプ側チューブ11a、11bを押圧等することで、ポンプ側チューブ11a、11b内の液体である例えば、薬液を送液させる輸液ポンプ10、100を例えば、2個使用した例で以下説明するが、内部にシリンジを有し、このシリンジで薬液を押し出す形式のシリンジポンプを用いても構わない。
これら薬剤バッグ12a、12bは、それぞれポンプ側チューブ11a、11bを介して薬液を供給する構成となっているが、これらポンプ側チューブ11a、11bは、図1に示すように、その一部が輸液ポンプ10、100内に配置される構成となっている。
この混注部13は、対象者側管部である例えば、患者側チューブ14に接続され、この患者側チューブ14は、留置針15等を介して、患者Pの腕等の血管と接続されている。
したがって、図1の2つのポンプ側チューブ11a、11b内の薬液は、混注部13で合流し、患者側チューブ14と留置針15等を介して、患者に投与される構成となっている。
図1に示すように、輸液ポンプ10は、図2に示すように、各種情報を表示する表示部であるディスプレイ21を有すると共に、各種操作ボタン22を備えている。
例えば、内部にLEDを含み、光拡散剤を介して発光・表示して輸液ポンプ10の動作状態を示すパイロットランプ22a、設定流量(mL/h)より早い注入速度で薬液を注入するための早送りスイッチボタン22b、開始スイッチボタン22c、停止スイッチボタン22d、メニュー選択ボタン22e等が配置されている。
また、この送液駆動部30の上流側(薬剤バッグ12a側)には、送液駆動部30より上流側のポンプ側チューブ11a内の閉塞等を検知する管部内状態情報検知部である例えば、上流閉塞センサ16が配置されている。一方、送液駆動部30の下流側(混注部13側)には、送液駆動部30より下流側のポンプ側チューブ11a内の閉塞等を検知する管部内状態情報検知部である下流閉塞センサ17が配置されている。
これら上流閉塞センサ16及び下流閉塞センサ17は、例えば、圧力センサであり、ポンプ側チューブ11a内の圧力を検知する構成となっている。
送液駆動部30は、図3に示すように、カム構造体32とフィンガ構造体33を有し、これらの構造体でポンプ側チューブ11a内の薬液の送液を制御する構造となっている。
すなわち、このカム構造体32の動作によって、ポンプ側チューブ11a内の薬液の送液を精度良く制御する構成となっている。
6個のカム32a乃至32fは、互いに位相差を付けて配列されており、カム構造体32は、駆動モータ18の出力軸18aに連結されている。
すなわち、図3の駆動モータ18が駆動し、回転すると、カム32a乃至32fを介して、複数のフィンガ33a乃至33fが図3のY方向に個別駆動し、ポンプ側チューブ11aの外周面を図3のT方向に沿って順次押圧して、ポンプ側チューブ11a内の薬液の送液を行う構成となっている。
したがって、図3の駆動モータ18の回転を逆転作動(動作)させることで、ポンプ側チューブ11a内の薬液の送液方向を逆方向(図3のT方向と反対方向)に変更させることができる。
図4に示すように、輸液ポンプ10は、「制御部41」を有し、制御部41は、輸液ポンプ10が薬剤ライブラリ等を格納する機器等と通信するための「通信装置42」や図2等で示すディスプレイ21、駆動モータ18、上流側閉塞センサ16及び下流側閉塞センサ17等を制御する。
また、制御部41は、図4に示す「第1の各種情報記憶部50」、「第2の各種情報記憶部60」及び「第3の各種情報記憶部70」も制御する。
本実施の形態では、図1に示すように、2つの輸液ポンプ10、100を使用して患者Pに薬液を投与する場合で、図1の輸液ポンプ10の下流閉塞センサ17が輸液ポンプ100より先にポンプ側チューブ11aの閉塞を検知した例に基づき、以下説明する。
これにより、2つのポンプ側チューブ11a、11bは、混注部13を介して、1本の
患者側チューブ14と接続される。
また、この患者チューブ14は、留置針15を介して患者Pと接続されることになる。
この状態で、ステップ(「ST」という)1では、患者Pに投与する各薬液の予定送液量である「予定送液量情報」のデータを、輸液ポンプ10及び輸液ポンプ100に入力する。
以下、本実施の形態では、主に輸液ポンプ10について説明し、同様の構成である輸液ポンプ100についての説明を省略する。
この「予定送液量情報」のデータは、具体的には、図5の輸液ポンプ10の「輸液ポンプ側予定送液量情報記憶部51」に記憶される。
このように、積算送液量情報記憶部54には、輸液ポンプ10の累積の薬液の送液量の情報が記憶されることになる。
次いで、ST5へ進む。ST5では、図6の閉塞判断部である例えば、「輸液ポンプ閉塞判断処理部(プログラム)61」が動作し、図6の「輸液ポンプ閉塞基準値情報記憶部56」を参照する。
このとき、図1の輸液ポンプ10と輸液ポンプ100とでは、異なる数値が記憶されている場合があり、本実施の形態では、この場合に該当する。
すなわち、輸液ポンプ10は、「下流側閉塞検出値」が「30kPa」に達しているか否かを判断する。
一方、図1の輸液ポンプ100は、「下流側閉塞検出値」が「60kPa」に達しているか否かを判断する。
ST7では、「下流側閉塞検出値記憶部55」の該当する検出値に関連付けて「閉塞フラグ」を付する。
次いで、ST8へ進む。ST8では、図6の「輸液ポンプ逆転動作処理部(プログラム)62」が動作し、「下流側閉塞検出値記憶部55」に「閉塞フラグ」が付されたとき、輸液ポンプ10の駆動モータ18を反送液モードである例えば、逆転動作させる。
このとき、図1の輸液ポンプ100の駆動モータは、未だ「逆転動作」していない。
このため、この状態を継続させると、図1の輸液ポンプ100の薬液が混注部13を介して輸液ポンプ10へ流入(吸引)するおそれがある。
そこで、本実施の形態では、以下のような工程を実行する。
次いで、ST11では、図6の「輸液ポンプ閉塞解消判断処理部(プログラム)65」が動作し、「下流側閉塞検出値記憶部55」及び図5の「輸液ポンプ閉塞緩和基準値情報記憶部57」に基づいて「下流側閉塞検出値」が閉塞緩和基準値以下であるか否かを判断する。
すなわち、図1に発生した閉塞状態、例えば、患者側チューブ14の折れ曲がり、によるポンプ側チューブ11a等内の圧力が高まった状態が解消したか否かを判断する。
ST13では、図5の「下流側閉塞検出値記憶部55」の該当する検出値に関連付けて解消フラグを付する。
したがって、ポンプ側チューブ11a等内の圧力が高まった状態の解消と共に駆動モータ18の逆転動作が停止され、図1の輸液ポンプ100の薬液が輸液ポンプ10側に吸引されるのを防ぐことができる。
また、閉塞状態が解消したとき、薬液が患者側チューブ14から患者Pに急激に送液されてしまうことを防止することもできる。
そこで、その場合は、ST15へ進む。ST15では、図7の「予定送液量到達判断処理部(プログラム)71」が動作し、図6の「逆転動作積算送液量情報記憶部63」と図5の「輸液ポンプ側予定送液量情報記憶部51」を参照し、「逆転動作積算送液量」が「輸液ポンプ側予定送液量」に達しているか否かを判断する。
これにより、図1の輸液ポンプ100側の薬液が輸液ポンプ10側に吸引されるのを防ぐことができる。
また、閉塞状態が解消したとき、薬液が患者側チューブ14から患者Pに急激に送液されてしまうことを防止することもできる。
そこで、本実施の形態では、より精度高く、輸液ポンプ100から輸液ポンプ10側への薬液の吸引を未然に防止するため、以下の工程を実行する。
この閉塞検出値対応薬液量情報記憶部73には、当該閉塞検出値で想定されるポンプ側チューブ11a等内に溜まっている想定薬液量、すなわち、当該閉塞検出値において閉塞状態を解除したときにポンプ側チューブ11a等から排出される想定薬液量の情報が、閉塞検出値毎に予め記憶されている。
また、閉塞状態が解消したとき、薬液が患者側チューブ14から患者Pに急激に送液されてしまうことを防止することもできる
以上のように,本実施の形態では、輸液ポンプ100からの薬液が輸液ポンプ10側に吸引される「吸引現象」の発生を精度良く未然に防止することができる。
本変形例にかかる輸液ポンプシステム200の多くの構成は、上述の実施の形態にかかる輸液ポンプシステム1の構成と共通するため、以下、相違点を中心に説明する。
図11は、本変形例にかかる輸液ポンプの主な構成を示す概略ブロック図である。本変形例では、上記の実施の形態の図6の「閉塞検出値対応薬液量情報記憶部73」、「予想排出薬液量情報生成処理部(プログラム)72」、「想定薬液量情報記憶部74」及び「想定薬液量判断処理部(プログラム)75」の代わりに、反送液モード停止情報生成部である例えば、図11の「閉塞検出値降下判断処理部(プログラム)」が配置されている。
本フローチャートは、上述の実施の形態の図10のST18乃至ST21の代わりに実行される工程を示す。
この閉塞検出値の降下傾向か否かの情報が、圧力値変化推移情報の一例となっている。
以上のように、本変形例によれば、閉塞検出値が降下傾向を示さないときは、直ちに駆動モータ18の逆転動作を停止させるので、輸液ポンプ100からの薬液が輸液ポンプ10内に誤って吸引させる「吸引現象」の発生をより早く未然に防止することができる。
また、閉塞状態が解消したとき、薬液が患者側チューブ14から患者Pに急激に送液されてしまうことを防止することもできる
Claims (5)
- 管部に収容された液体を送液する複数の医療用ポンプと、
前記複数の医療用ポンプに、それぞれ配置される前記管部を連結し、対象者に接続されている対象者側管部と連結する混注部と、を備える医療用ポンプシステムであって、
前記医療用ポンプは、
少なくとも、前記管部内の液体を送液方向に移動させる送液モードと、反送液方向に移動させる反送液モードに切り替え可能な液体移動部と、
前記管部内の圧力値である管部内圧力値情報を検知する管部内状態情報検知部と、
前記管部内圧力値情報に基づき、前記管部の閉塞情報を生成する閉塞判断部と、を備え、
前記液体移動部は、前記送液モードで動作させた後、前記閉塞情報に基づき、前記反送液モードの動作に変更される構成となっており、
前記管部内圧力値情報に基づいて前記反送液モードの停止情報である反送液モード停止情報を生成する反送液モード停止情報生成部を有し、
前記反送液モード動作中に、前記閉塞情報が閉塞緩和基準情報に達しないときは、前記反送液モードの逆転動作積算送液情報が、対象者に投与する液体の予定液量である予定送液量情報に達しているか否かを判断し、
前記予定送液量情報に達していないときは、前記逆転動作積算送液量情報が、当該閉塞情報で想定される前記管部内に滞留している予想滞留液体量情報に達したときに、前記反送液モード停止情報を生成することを特徴とする医療用ポンプシステム。 - 前記反送液モードの実行中の前記管部内圧力値情報の変化推移情報である圧力値変化推移情報に基づき、前記反送液モード停止情報生成部が、前記反送液モード停止情報を生成し、
前記圧力値変化推移情報は、圧力値が下降傾向か否かであることを特徴とする請求項1に記載の医療用ポンプシステム。 - 前記反送液モードの実行中の前記管部内圧力値情報の変化推移情報である圧力値変化推移情報に基づき、前記反送液モード停止情報生成部が、前記反送液モード停止情報を生成し、
前記圧力値変化推移情報は、所定時間内の降下速度が所定の範囲内であるか否かであることを特徴とする請求項1に記載の医療用ポンプシステム。 - 複数の医療用ポンプが、少なくとも、管部に収容された液体を送液方向に移動させる送液モードと、反送液方向に移動させる反送液モードに切り替え可能な液体移動部と、前記管部内の圧力値である管部内圧力値情報を検知する管部内状態情報検知部と、前記管部をそれぞれ連結し、対象者に接続されている対象者側管部と連結する混注部と、を有する医療用ポンプシステムの作動方法であって、
前記管部内圧力値情報に基づき、前記管部の閉塞情報を生成し、
前記液体移動部は、前記送液モードで動作させた後、前記閉塞情報に基づき、前記反送液モードの動作に変更され、
前記管部内圧力値情報に基づいて前記反送液モードの停止情報である反送液モード停止情報を生成し、
前記反送液モード動作中に、前記閉塞情報が閉塞緩和基準情報に達しないときは、前記反送液モードの逆転動作積算送液情報が、対象者に投与する液体の予定液量である予定送液量情報に達しているか否かを判断し、
前記予定送液量情報に達していないときは、前記逆転動作積算送液量情報が、当該閉塞情報で想定される前記管部内に滞留している予想滞留液体量情報に達したときに、前記反送液モード停止情報を生成することを特徴とする医療用ポンプシステムの作動方法。 - 複数の医療用ポンプが、少なくとも、管部に収容された液体を送液方向に移動させる送液モードと、反送液方向に移動させる反送液モードに切り替え可能な液体移動部と、前記管部内の圧力値である管部内圧力値情報を検知する管部内状態情報検知部と、前記管部をそれぞれ連結し、対象者に接続されている対象者側管部と連結する混注部と、を有する医療用ポンプシステムにおいて、
前記管部内圧力値情報に基づき、前記管部の閉塞情報を生成する工程と、
前記液体移動部は、前記送液モードで動作させた後、前記閉塞情報に基づき、前記反送液モードの動作に変更される工程と、
前記管部内状態情報に基づいて前記反送液モードの停止情報である反送液モード停止情報を生成する工程と、
前記反送液モード動作中に、前記閉塞情報が閉塞緩和基準情報に達しないときは、前記反送液モードの逆転動作積算送液情報が、対象者に投与する液体の予定液量である予定送液量情報に達しているか否かを判断する工程と、
前記予定送液量情報に達していないときは、前記逆転動作積算送液量情報が、当該閉塞情報で想定される前記管部内に滞留している予想滞留液体量情報に達したときに、前記反送液モード停止情報を生成する工程と、を含み、
これらの工程を実行させることを特徴とする医療用ポンプシステムの制御プログラム。
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