JP6793087B2 - 熱電変換材料、熱電変換素子、熱電変換材料用粉体、及び熱電変換材料の製造方法 - Google Patents
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、Cu4InxSn1-xS4(x=0-0.02)、並びに、銅、亜鉛、及びスズを含む硫化物(CZTS)の熱電特性が報告されている。また、特許文献1及び2には、銅及びチタンを含む硫化物である熱電変換材料が記載されている。このように、銅と銅以外の特定の金属を含む硫化物は熱電変換材料として望ましい特性を有することがある。
る熱伝導率は不明であるが、x=0の場合、すなわち、Cu4SnS4の熱伝導率は、300
Kにおいて3.0W/(m・K)よりも大きく、温度の増加とともに上昇している。また、非特許文献4によれば、CZTSの熱伝導率は、200〜400℃において、1.0W/(m・K)よりも大きい。さらに、特許文献1及び2に記載の銅及びチタンを含む硫化物は、室温(28℃)及び700℃において、1.0W/(m・K)よりも大きい熱伝導率を有する。なお、In(インジウム)は毒性を有している。
銅、スズ、及び硫黄を含み、
銅の原子数Aとスズの原子数Bとの比A/Bが0.5〜2.5であり、かつ、金属元素
全体における銅及びスズ以外の金属元素の含有率が5モル%以下であり、
200〜400℃において1.0W/(m・K)未満の熱伝導率を有する、
熱電変換材料を提供する。
銅、スズ、及び硫黄を含み、
銅の原子数Aとスズの原子数Bとの比A/Bが0.5〜2.5であり、かつ、金属元素
全体における銅及びスズ以外の金属元素の含有率が5モル%以下であり、
80〜200℃において0.8W/(m・K)未満の格子熱伝導率を有する、
熱電変換材料を提供する。
少なくとも上記のいずれかの熱電変換材料と、
上記の熱電変換材料に接続された導体と、を備えた
熱電変換素子を提供する。
銅、スズ、及び硫黄を含み、
銅の原子数Aとスズの原子数Bとの比A/Bが0.5〜2.5であり、かつ、金属元素
全体における銅及びスズ以外の金属元素の含有率が5モル%以下であり、
100nm以下の粒径を有する粒子を個数基準で80%以上含んでいる、熱電変換材料用粉体を提供する。
銅の原子数Aとスズの原子数Bとの比A/Bが0.5〜2.5であるように、銅化合物
、スズ化合物、及び硫黄化合物又は単体の硫黄を水中に添加しつつ混合して混合液を調製し、
150〜300℃の温度及び0.5〜9MPaの圧力の環境に前記混合液を所定期間置いて熱電変換材料の水熱合成を行う、
熱電変換材料の製造方法を提供する。
銅の原子数Aとスズの原子数Bとの比A/Bが0.5〜2.5であるように、有機溶媒
中に銅化合物、スズ化合物、及び硫黄化合物及び/又は単体の硫黄を含む混合液を調製し、
不活性ガスで満たされた150〜350℃の温度の環境に前記混合液を所定期間置いて熱電変換材料の合成を行う、
熱電変換材料の製造方法を提供する。
本発明の第1実施形態に係る熱電変換材料は、銅、スズ、及び硫黄を含んでいる。すなわち、本発明の第1実施形態に係る熱電変換材料は、複合金属硫化物である。熱電変換材料は、複合金属硫化物であれば特に限定されず、結晶であっても、アモルファスであってもよい。熱電変換材料が結晶である場合、その結晶の構造は特に限定されず、例えば、閃亜鉛鉱型構造、ウルツ鉱型構造、又はこれら以外の構造であってもよい。熱電変換材料が結晶である場合、その結晶の構造は、望ましくは、少なくとも閃亜鉛鉱型構造及びウルツ鉱型構造のいずれか一方又は両方を含んでいる。この場合、熱電変換材料の結晶が常温から400℃程度の温度範囲において安定である。本発明の第1実施形態に係る熱電変換材料において、銅の原子数Aとスズの原子数Bとの比A/Bが0.5〜2.5である。比A/Bは、望ましくは1〜2.5であり、より望ましくは1.7〜2.3である。また、本発明の第1実施形態に係る熱電変換材料において、金属元素全体における銅及びスズ以外の金属元素の含有率が5モル%以下である。本発明の第1実施形態に係る熱電変換材料において、金属元素全体における銅及びスズ以外の金属元素の含有率は、例えば4モル%以下である。本発明の第1実施形態に係る熱電変換材料は、銅及びスズ以外の金属元素を実質的に含んでいなくてもよい。また、本発明の第1実施形態に係る熱電変換材料は、200〜400℃において1.0W/(m・K)未満の熱伝導率を有する。本明細書において、「実質的に含んでいない」とは、原料又は生産設備などの生産上の理由で不可避的に特定の金属元素が混入してしまう場合を除き意図的に特定の金属を含有させないことを意味する。
ZT=α2σT/κ (1)
本発明の第2実施形態に係る熱電変換材料は、銅、スズ、及び硫黄を含んでいる。すなわち、第2実施形態に係る熱電変換材料は、複合金属硫化物である。熱電変換材料は、複合金属硫化物であれば特に限定されず、結晶であっても、アモルファスであってもよい。熱電変換材料が結晶である場合、その結晶の構造は特に限定されず、例えば、閃亜鉛鉱型構造、ウルツ鉱型構造、又はこれら以外の構造であってもよい。熱電変換材料が結晶である場合、その結晶の構造は、望ましくは、少なくとも閃亜鉛鉱型構造及びウルツ鉱型構造のいずれか一方又は両方を含んでいる。この場合、熱電変換材料の結晶が常温から400℃程度の温度範囲において安定である。第2実施形態に係る熱電変換材料において、銅の原子数Aとスズの原子数Bとの比A/Bが0.5〜2.5である。比A/Bは、望ましくは1〜2.5であり、より望ましくは1.7〜2.3である。また、本発明の第2実施形態に係る熱電変換材料において、金属元素全体における銅及びスズ以外の金属元素の含有率が5モル%以下である。第2実施形態に係る熱電変換材料は、80〜200℃において0.8W/(m・K)未満の格子熱伝導率を有する。
第1実施形態に係る熱電変換材料又は第2実施形態に係る熱電変換材料を用いて、熱電変換素子を作製できる。熱電変換素子は、例えば、少なくとも第1実施形態に係る熱電変換材料又は第2実施形態に係る熱電変換材料と、熱電変換材料に接続された導体とを備えている。
本発明の第1実施形態及び第2実施形態に係る熱電変換材料は、例えば、所定の熱電変換材料用粉体を所定の形状に成形した後に成形体を焼結することによって製造できる。これにより、様々な形状の熱電変換材料を製造できる。本発明の第1実施形態及び第2実施形態に係る熱電変換材料の形状は、例えば、直方体状、平板及び円板等の板状、円柱及び角柱等の柱状、又は円筒及び角筒等の筒状である。熱電変換材料用粉体は、例えば、(i)銅、スズ、及び硫黄を含み、(ii)銅の原子数Aとスズの原子数Bとの比A/Bが0.5〜2.5であり、かつ、金属元素全体における銅及びスズ以外の金属元素の含有率が5モル%以下であり、(iii)100nm以下の粒径を有する粒子を個数基準で80%以上含んでいる。このような熱電変換材料用粉体を用いることにより、所望の熱伝導率又は格子熱伝導率を有する熱電変換材料を製造できる。特に、熱電変換材料用粉体が上記(iii)のように100nm以下の均一なサイズの粒子を有すると、熱電変換材料用粉体の成形体を均一に焼結できる。また、熱電変換材料用粉体の成形体の焼結温度を低減できる。これにより、所望の熱伝導率又は格子熱伝導率を有する熱電変換材料を製造できる。なお、熱電変換材料用粉体は熱電変換特性を有するので、熱電変換材料用粉体自体が熱電変換材料ということもできる。なお、熱電変換材料用粉体自体の熱伝導率を測定することは困難であるので、熱電変換材料用粉体を所定の形状に成形した後に成形体を焼結することによって熱電変換材料を製造する場合、熱電変換材料の熱伝導率は焼結体の熱伝導率を意味する。
CuCl233.3mmol(ミリモル)、SnCl416.6mmol、チオ尿素150mmol、及び水100ml(ミリリットル)を混合して撹拌し、CuCl2、SnCl4、及びチオ尿素が均一に溶解した混合液Aを得た。次に、HIRO COMPANY製の水熱合成反応装置の内部の200mlの容積を有する反応器に混合液Aを入れて、1.5MPaの圧力及び190℃の温度の環境で72時間水熱合成を行った。その後、反応器から実施例1に係る熱電変換材料である黒色粉体(実施例1に係る熱電変換材料用粉体)を取り出した。次に、750mgの黒色粉体を直径10mmのダイに充填し、放電プラズマ焼結装置(シンターランド社製、型番:LABOX−125)を用いて、40MPaで加圧しながら真空中で焼結を行った。放電プラズマ焼結装置の通電加熱によって、100℃/分の昇温速度でダイの内部の温度を450℃まで上昇させた。その後50℃/分の昇温速度でダイの内部の温度を500℃まで上昇させ、ダイの内部の温度を500℃で2分間維持した。その後、放電プラズマ焼結装置の通電加熱を停止し、自然冷却により焼結体を室温まで冷却し、ダイから円盤状の焼結体を取り出した。次に、回転研磨機(マルトー社製、製品名:ML-160A、JIS R 6001:1998に基づく粒度:#2000)を用いて焼結体の両面を研磨し、約2mmの厚さを有する実施例1に係るサンプルを作製した。実施例1に係るサンプルの金属元素組成を蛍光X線分析装置(リガク社製、製品名:ZSX PrimusII)を用いて測
定した。その結果、実施例1に係るサンプルは、金属元素として、67mol%のCu及び33mol%のSnを含んでいた。得られた焼結体の密度は理論密度の94%であった。
硝酸銅0.2mmol、酢酸スズ0.1mmol、ドデカンチオール10ml、及びオレイルアミン10mlを混合して撹拌し、硝酸銅及び酢酸スズが均一に分散した混合液Bを得た。次に、アルゴンガスで満たされた空間に混合液Bの入った容器を置き、混合液Bを260℃に加熱しつつ1時間撹拌した。容器の中には、実施例2に係る粉体状の熱電変換材料が合成されていた。その後、容器から実施例2に係る熱電変換材料である粉体(実施例2に係る熱電変換材料用粉体)を取り出した。この合成を何度か繰り返し、その粉体を実施例1と同様にして放電プラズマ焼結装置で焼結し、その焼結体を実施例1と同様にして回転研磨機で研磨した。このようにして、約2mmの厚さを有する実施例2に係るサンプルを作製した。実施例2に係るサンプルの金属元素組成を高周波誘導結合プラズマ発光分光分析(ICP‐OES)装置(島津製作所社製、製品名:ICPS-7000)を用いて測定した。その結果、実施例2に係るサンプルは、金属元素として、67mol%のCu及び33mol%のSnを含んでいた。得られた焼結体の密度は、理論密度の94%であった。
硝酸銅4.0mmol、酢酸スズ1.8mmol、酢酸亜鉛0.2mmol、ドデカンチオール100ml、及びオレイルアミン100mlを混合して撹拌し、硝酸銅及び酢酸スズが均一に分散した混合液Cを得た。次に、アルゴンガスで満たされた空間に混合液Cの入った容器を置き、混合液Cを260℃に加熱しつつ1時間撹拌することにより粒子が析出した液体が得られた。このようにして得られた液体に、メタノールを加え、5000rpmで5分間遠心分離処理を行って、沈殿物を回収した。回収した沈殿物をヘキサン及びメタノールで洗浄した。その後、得られた沈殿物を50mlのトルエン中に分散させ、この分散液を2.5gのチオ尿素をメタノールに溶解させた溶液と混合し、この混合液を超音波処理にかけ、表面処理剤を置換した。その後、ヘキサン、メタノール、及びトルエンで固形物を洗浄し、さらに、真空乾燥器を用いて固形物を真空乾燥させた。このようにして、実施例3に係る熱電変換材料用粉体が得られた。この合成を何度か繰り返し、実施例3に係る熱電変換材料用粉体を実施例1と同様にして放電プラズマ焼結装置で焼結し、その焼結体を実施例1と同様にして回転研磨機で研磨した。このようにして、約2mmの厚さを有する実施例3に係るサンプルを作製した。実施例3に係るサンプルの金属元素組成をICP‐OES装置(島津製作所社製、製品名:ICPS-7000)を用いて測定した。その結果、実施例3に係るサンプルは、金属元素として、65mol%のCu、31mol%のSn、及び4mol%のZnを含んでいた。得られた焼結体の密度は、理論密度の97%であった。
酢酸亜鉛の代わりに、0.2mmolの酢酸鉄(II)を用いた以外は、実施例3と同様にして、実施例4に係る熱電変換材料用粉体を得た。また、実施例4に係る熱電変換材料用粉体を実施例1と同様にして放電プラズマ焼結装置で焼結し、その焼結体を実施例1と同様にして回転研磨機で研磨した。このようにして、約2mmの厚さを有する実施例4に係るサンプルを作製した。実施例4に係るサンプルの金属元素組成をICP‐OES装置(島津製作所社製、製品名:ICPS-7000)を用いて測定した。その結果、実施例4に係るサンプルは、金属元素として、66mol%のCu、30mol%のSn、及び4mol%のFeを含んでいた。得られた焼結体の密度は、理論密度の97%であった。
酢酸亜鉛の代わりに、0.2mmolのコバルトアセチルアセトナートを用い、洗浄溶媒としてメタノールの代わりにエタノールを使用した以外は、実施例3と同様にして、実施例5に係る熱電変換材料用粉体を得た。また、実施例5に係る熱電変換材料用粉体を実施例1と同様にして放電プラズマ焼結装置で焼結し、その焼結体を実施例1と同様にして回転研磨機で研磨した。このようにして、約2mmの厚さを有する実施例5に係るサンプルを作製した。実施例5に係るサンプルの金属元素組成をICP‐OES装置(島津製作所社製、製品名:ICPS-7000)を用いて測定した。その結果、実施例5に係るサンプルは、金属元素として、61mol%のCu、35mol%のSn、及び4mol%のCoを含んでいた。得られた焼結体の密度は、理論密度の94%であった。
銅の粉末1.11g、スズの粉末1.04g、及び硫黄の粉末0.84gをレッチェ社製の遊星ボールミルに入れて、300rpm(revolutions per minute)で9分間回転した後1分間停止する動作を3時間繰り返して粉体を得た。得られた粉体を実施例1と同様にして放電プラズマ焼結装置で焼結し、その焼結体を実施例1と同様にして回転研磨機で研磨した。このようにして、約2mmの厚さを有する比較例に係るサンプルを作製した。得られた焼結体の密度は、理論密度の93%であった。
実施例1に係るサンプルを用いて20℃、101℃、201℃、300℃、及び400℃における熱伝導率を測定した。実施例2に係るサンプルを用いて、20℃、98℃、195℃、296℃、及び396℃における熱伝導率を測定した。実施例3に係るサンプルを用いて75℃、125℃、175℃、225℃、275℃、325℃、及び375℃における熱伝導率を測定した。実施例4に係るサンプルを用いて78℃、125℃、174℃、223℃、271℃、321℃、及び369℃における熱伝導率を測定した。実施例5に係るサンプルを用いて101℃、148℃、197℃、245℃、294℃、344℃、及び392℃における熱伝導率を測定した。また、比較例に係るサンプルを用いて20℃、101℃、201℃、300℃、及び400℃における熱伝導率を測定した。熱伝導率の測定には、レーザーフラッシュ法熱物性測定装置(京都電子工業社製、製品名:LFA-502)を用いた。結果を表1に示す。表1に示す通り、実施例1及び2に係るサンプルは、200〜400℃において、1.0W/(m・K)未満の熱伝導率を有していた。また、実施例3〜5に係るサンプルは、200〜400℃において、1.0W/(m・K)未満の熱伝導率を有していた。これに対し、比較例に係るサンプルは、200〜400℃において、1.0W/(m・K)を超える熱伝導率を有していた。
実施例1〜5及び比較例に係るサンプルを用いて、熱伝導率の測定温度における電気伝導率σを測定した。実施例1〜5及び比較例に係るサンプルに関する電気伝導率σの測定には、熱電特性評価装置(オザワ科学社製、製品名:RZ2001i)又は熱電特性評価装置(アルバック理工社製、製品名:ZEM-3)を用いた。不純物がサンプルの表面に付着している可能性があるので、測定前にサンプルに対し一度400℃まで昇温する前処理を行い、その後測定を行った。
実施例1〜5及び比較例に係るサンプルに関する電気伝導率σの結果から、下記のWiedemann-Franzの式を用いて実施例1〜5及び比較例に係るサンプルの熱伝導率の測定温度におけるキャリア熱伝導率κcarを算出した。ここで、Lはローレンツ数:2.44×10-8WΩK-2を意味する。実施例1〜5及び比較例に係るサンプルの熱伝導率の測定温度におけるキャリア熱伝導率κlatを、熱伝導率からキャリア熱伝導率κcarを差し引いて決定した。結果を表1に示す。
κcar=LσT
実施例2〜5に係る熱電変換材料用粉体を透過型電子顕微鏡(TEM)(日立ハイテクノロジーズ社製、製品名:H-7100又はH-7650)を用いて観察した。実施例2〜5に係る熱電変換材料用粉体のTEM写真を図2A、図2B、図2C、及び図2Dにそれぞれ示す。得られた実施例2〜5に係る熱電変換材料用粉体のTEM画像から250個以上の粉体粒子の個数基準の粒径分布及び個数基準の平均粒径(Mean diameter)を決定した。個々の粉体粒子においてその最大径(長軸径)を粒子径と定めた。表2に結果を示す。
実施例2に係るサンプルにおける結晶粒界をHAADF―STEMによって観察した。実施例2に係るサンプルのHAADF―STEM写真を図3に示す。図3より、実施例2に係るサンプルは100nm以下の結晶粒径を有していた。
X線回折装置(リガク社製、製品名:MiniFlex600)を用いて、実施例1及び2に係るサンプルのX線回折パターンを得た。X線としてCuKα線を用いた。実施例1及び2に係るサンプルのX線回折パターンを、図4A及び図4Bにそれぞれ示す。実施例1及び2に係るサンプルの結晶構造は主として閃亜鉛鉱型構造であることが確認された。X線回折装置(リガク社製、製品名:MiniFlex600)を用いて、実施例2〜5に係る熱電変換材料用粉体のX線回折パターンを得た。X線としてCuKα線を用いた。実施例2〜5に係る熱電変換材料用粉体のX線回折パターンを、図5A、図5B、図5C、及び図5Dに示す。実施例2〜5に係る熱電変換材料用粉体の結晶構造は主としてウルツ鉱型構造であることが確認された。
Claims (10)
- 銅、スズ、及び硫黄を含み、
バナジウム、ニオブ、及びタンタルを含まず、
銅の原子数Aとスズの原子数Bとの比A/Bが0.5〜2.5であり、かつ、金属元素全体における鉄、亜鉛、コバルト、ニッケル、及びマンガンの含有率の合計が5モル%以下であり、
200〜400℃において1.0W/(m・K)未満の熱伝導率を有する、
熱電変換材料。 - 銅、スズ、及び硫黄を含み、
バナジウム、ニオブ、及びタンタルを含まず、
銅の原子数Aとスズの原子数Bとの比A/Bが0.5〜2.5であり、かつ、金属元素全体における鉄、亜鉛、コバルト、ニッケル、及びマンガンの含有率の合計が5モル%以下であり、
80〜200℃において0.8W/(m・K)未満の格子熱伝導率を有する、
熱電変換材料。 - 100nm以下の結晶粒径を有する、請求項1又は2に記載の熱電変換材料。
- 少なくとも請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱電変換材料と、
前記熱電変換材料に接続された導体と、を備えた、
熱電変換素子。 - 熱電変換材料用粉体であって、
銅、スズ、及び硫黄を含み、
銅の原子数Aとスズの原子数Bとの比A/Bが0.5〜2.5であり、かつ、金属元素全体における鉄、亜鉛、コバルト、ニッケル、及びマンガンの含有率の合計が5モル%以下であり、
100nm以下の粒径を有する粒子を個数基準で80%以上含んでおり、
前記熱電変換材料は、200〜400℃において1.0W/(m・K)未満の熱伝導率を有する、又は、80〜200℃において0.8W/(m・K)未満の格子熱伝導率を有する、
熱電変換材料用粉体。 - 銅の原子数Aとスズの原子数Bとの比A/Bが0.5〜2.5であるように、銅化合物、スズ化合物、及び硫黄化合物又は単体の硫黄を水中に添加しつつ混合して混合液を調製し、
150〜300℃の温度及び0.5〜9MPaの圧力の環境に前記混合液を所定期間置いて、200〜400℃において1.0W/(m・K)未満の熱伝導率又は80〜200℃において0.8W/(m・K)未満の格子熱伝導率を有する熱電変換材料の水熱合成を行う、
熱電変換材料の製造方法。 - 前記硫黄化合物は、有機硫黄化合物である、請求項6に記載の熱電変換材料の製造方法。
- 銅の原子数Aとスズの原子数Bとの比A/Bが0.5〜2.5であるように、有機溶媒中に銅の塩化物、硝酸銅、酢酸銅、及び銅アセチルアセトナートからなる群より選ばれる少なくとも1つ、スズの塩化物、硝酸スズ、酢酸スズ、及びスズアセチルアセトナートからなる群より選ばれる少なくとも1つ、及び硫黄化合物及び/又は単体の硫黄を含む混合液を調製し、
不活性ガスで満たされた150〜350℃の温度の環境に前記混合液を所定期間置いて、200〜400℃において1.0W/(m・K)未満の熱伝導率又は80〜200℃において0.8W/(m・K)未満の格子熱伝導率を有する熱電変換材料の合成を行う、
熱電変換材料の製造方法。 - 前記硫黄化合物は有機硫黄化合物である、請求項8に記載の熱電変換材料の製造方法。
- 前記有機硫黄化合物は液体有機硫黄化合物である、請求項9に記載の熱電変換材料の製造方法。
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