JP6794290B2 - Vehicle hydraulic control - Google Patents
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Description
本発明は、変速機に供給される圧油の流れを制御する車両の油圧制御装置に関する。 The present invention relates to a vehicle hydraulic control device that controls the flow of pressure oil supplied to a transmission.
この種の装置として、従来、自動変速機の油圧制御弁の振動を抑制するようにした装置が知られている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1記載の装置では、スプールの端面に対向する油室に、オリフィスが介装された油路を接続し、オリフィスによって油室への油の出入りを制限することで、油圧制御弁の作動時のダンピング効果を得る。 As a device of this type, a device for suppressing vibration of a hydraulic control valve of an automatic transmission has been conventionally known (see, for example, Patent Document 1). In the device described in Patent Document 1, an oil passage with an orifice is connected to an oil chamber facing the end face of the spool, and the oil passage to and from the oil chamber is restricted by the orifice. Obtains a damping effect during operation.
しかしながら、上記特許文献1記載の装置において、スプールの端面に対向する油室にエアが滞留すると、ダンピング効果が損なわれ、油圧制御弁(スプール)の振動を十分に抑制することができない。 However, in the device described in Patent Document 1, if air stays in the oil chamber facing the end face of the spool, the damping effect is impaired and the vibration of the hydraulic control valve (spool) cannot be sufficiently suppressed.
本発明の一態様である車両の油圧制御装置は、油圧源からの圧油を変速機に導く油路に介挿された制御弁を備える。制御弁は、バルブボディと、バルブボディ内に設けられたパイロット室に作用するパイロット圧に応じて、バルブボディ内を摺動するスプールと、パイロット室に接続されるとともに、パイロット室への油の流出入を制限する絞り部を有する第1油路と、一端面がバルブボディ内の端壁に、他端面がパイロット室を挟んでスプールの端面にそれぞれ対向し、バルブボディ内に摺動可能に設けられた弁体と、弁体の一端面と端壁との間に圧油を導く第2油路と、一端部が大気に開放し、他端部がパイロット室に接続された第3油路と、弁体を端壁に向けて付勢する付勢部材と、を備える。弁体は、付勢部材の付勢力により第3油路とパイロット室とを連通させる第1位置に移動し、第2油路を介して導かれた圧油により付勢部材の付勢力に抗して第3油路とパイロット室との連通を遮断する第2位置に移動するように設けられる。 The vehicle hydraulic control device according to one aspect of the present invention includes a control valve inserted in an oil passage that guides pressure oil from a hydraulic source to a transmission. The control valve is connected to the valve body, the spool that slides in the valve body according to the pilot pressure acting on the pilot chamber provided in the valve body, and the pilot chamber, and the oil to the pilot chamber. The first oil passage having a throttle portion that restricts inflow and outflow, one end surface faces the end wall inside the valve body, and the other end surface faces the end face of the spool with the pilot chamber in between, making it slidable inside the valve body. A valve body provided, a second oil passage for guiding pressure oil between one end surface and an end wall of the valve body, and a third oil having one end open to the atmosphere and the other end connected to the pilot chamber. It includes a road and an urging member that urges the valve body toward the end wall. The valve body moves to the first position where the third oil passage and the pilot chamber are communicated by the urging force of the urging member, and resists the urging force of the urging member by the pressure oil guided through the second oil passage. Then, it is provided so as to move to the second position where the communication between the third oil passage and the pilot chamber is cut off.
本発明によれば、第3油路を介してパイロット室のエアを外部に排出することができるため、パイロット室が油密状態になり、絞り部による良好なダンピング効果を発揮することができる。 According to the present invention, since the air in the pilot chamber can be discharged to the outside through the third oil passage, the pilot chamber becomes oil-tight and a good damping effect can be exhibited by the throttle portion.
以下、図1〜図6Bを参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る油圧制御装置が適用される車両の動力伝達系を概略的に示す図である。図1において、エンジン1のトルクは、動力伝達機構2を介して駆動輪3に伝達される。動力伝達機構2は、トルクコンバータ2Aと変速機2Bとを有する。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to FIGS. 1 to 6B. FIG. 1 is a diagram schematically showing a power transmission system of a vehicle to which the hydraulic control device according to the embodiment of the present invention is applied. In FIG. 1, the torque of the engine 1 is transmitted to the
変速機2Bは、無段変速機構(CVT)20と、前後進切換機構30とを有する。無段変速機構20は、メインシャフト2aに沿って配置されたドライブプーリ21と、メインシャフト2aに平行なカウンタシャフト2bに沿って配置されたドリブンプーリ22と、ドライブプーリ21とドリブンプーリ22との間に掛け回され、プーリ21,22間でトルクを伝達する無端ベルト23とを有する。
The
ドライブプーリ21は、メインシャフト2aに相対回転可能かつ軸方向に相対移動不能に配置された固定プーリ半体21aと、メインシャフト2aに相対回転不能かつ固定プーリ半体21aに対し軸方向に相対移動可能に配置された可動プーリ半体21bとを有する。ドリブンプーリ22は、カウンタシャフト2bに相対回転不能かつ軸方向に相対移動不能に配置された固定プーリ半体22aと、カウンタシャフト2bに相対回転不能かつ固定プーリ半体22aに対し軸方向に相対移動可能に配置された可動プーリ半体22bとを有する。
The
可動プーリ半体21b、22bの軸方向側方にはそれぞれ油室21c,22cが設けられる。可動プーリ半体21b,22bは、油室21c,22cに作用する油圧力(プーリ側圧)によりそれぞれ駆動され、これにより各プーリ21,22の溝幅が変化し、変速機2Bの変速比を無段階に変速できる。
前後進切換機構30は、前進クラッチ31と、後進ブレーキ32と、遊星歯車装置33とを有する。遊星歯車装置33のサンギヤは、メインシャフト2aに固定され、リングギヤは、前進クラッチ31を介してドライブプーリ26の固定プーリ半体21aに固定される。遊星歯車装置33のサンギヤとリングギヤとの間にピニオンが配置され、ピニオンはキャリアを介して後進ブレーキ32に接続される。
The forward / backward
前進クラッチ31および後進ブレーキ32は、それぞれ油圧力により断接する。前進クラッチ31が接続され、後進ブレーキ32が切断されると、ドライブプーリ21はメインシャフト2aと同一の前進方向に駆動される。前進クラッチ31が切断され、後進ブレーキ32が接続されると、ドライブプーリ21はメインシャフト2aと反対の後進方向に駆動される。前進クラッチ31が切断され、後進ブレーキ32が切断されると、前後進切換機構30を介したドライブプーリ21への動力伝達が遮断される。
The
カウンタシャフト2bの回転は、ギヤを介してセカンダリシャフト2cに伝達される。セカンダリシャフト2cの回転は、ギヤおよびディファレンシャル機構34を介して駆動輪3に伝達され、これにより車両が走行する。
The rotation of the
動力伝達機構2への圧油の流れは、油圧制御装置により制御される。図2は、本発明の実施形態に係る油圧制御装置100の概略構成を示す油圧回路図である。なお、図2では、主に変速機2Bに対応する油圧回路を示すとともに、本実施形態の特徴的構成である油圧回路の一部の図示を省略する。
The flow of pressure oil to the
図2に示すように、油圧制御装置100は、エンジン1により駆動される油圧ポンプ41を有する。油圧ポンプ41からの吐出油は、油路L1を介して圧力制御弁42に導かれ、圧力制御弁42で所定の設定圧に調圧される。調圧された圧油(ライン圧)は、油路L2を介して圧力制御弁43,44に導かれるとともに、油路L3を介して圧力制御弁45に導かれる。なお、圧力制御弁42から排出された余剰の圧油は、潤滑油等に用いられる。
As shown in FIG. 2, the hydraulic control device 100 has a
圧力制御弁45に導かれた圧油は、所定の設定圧に調圧(減圧)される。調圧された圧油(コントロール圧)は、油路L4,L5,L6を介してそれぞれ電磁比例弁46〜48に導かれる。電磁比例弁46〜48は、ソレノイドの通電量に応じた油圧を出力する電磁比例減圧弁である。電磁比例弁46で調圧(減圧)された圧油は方向切換弁49に導かれる。方向切換弁49は、運転者のシフト操作に応じて切り換えられ、方向切換弁49の切換により、前進クラッチ31と後進ブレーキ32への圧油の流れを切り換える。
The pressure oil guided to the
電磁比例弁47,48で調圧(減圧)された圧油は、油路L7,L8を介して圧力制御弁43,44にパイロット圧として作用し、圧力制御弁43,44は、パイロット圧に応じてプーリ側圧を調圧(減圧)する。圧力制御弁43で調圧された圧油は、油路L9を介してドライブプーリ21の油室21cに導かれ、可動プーリ半体21bを駆動する。圧力制御弁44で調圧された圧油は、油路L10を介してドリブンプーリ22の油室22cに導かれ、可動プーリ半体22bを駆動する。なお、圧力制御弁42の下流のライン圧と、圧力制御弁45の下流のコントロール圧と、電磁比例弁47,48の下流のパイロット圧との間には、ライン圧>コントロール圧>パイロット圧の大小関係が成立する。
The pressure oil adjusted (depressurized) by the electromagnetic
以上の油圧制御装置100は、バルブユニットとして一体化して構成され、変速機2Bとオイルパンとの間に収容される。バルブユニットは、セパレートプレートを介して圧力制御弁や電磁比例弁等の複数の弁機構を上下に分離配置して構成される。この点に関し、まず、本実施形態の比較例について説明する。
The above-mentioned hydraulic control device 100 is integrally configured as a valve unit, and is housed between the
図3Aは、本実施形態の比較例としてのバルブユニットの一部、具体的には、ドリブンプーリ用圧力制御弁44に対応する圧力制御弁440を主に示す断面図であり、図3Bは、この圧力制御弁440の概略構成を示す図である。なお、図3Bは、図3Aに対し左右反転して示される。
FIG. 3A is a cross-sectional view mainly showing a part of a valve unit as a comparative example of the present embodiment, specifically, a
図3Aに示すように、圧力制御弁440は、セパレートプレート50の上面に取り付けられたバルブボディ441と、バルブボディ441の内部空間SP0に摺動可能に配置されたスプール442とを有する。内部空間SP0の両端部にはスプール442の両端面との間に油室SP1,SP2が形成される。油室SP1,SP2は、セパレートプレート50に開口された貫通孔51,52を介して油路53,54に連通する。貫通孔51,52は、それぞれ油室SP1,SP2に連通する圧力制御弁440のポートPT1,PT2の径よりも小さく、オリフィスとして機能する。以下、貫通孔51,52を絞りと呼ぶこともある。
As shown in FIG. 3A, the
図3Bに示すように、貫通孔51に接続された油路53は、パイロット圧を供給する油路L8(図2参照)を構成し、油路L8に絞り51が設けられる。一方、貫通孔52に接続された油路54は、端部が大気に開放された油路L11を構成し、油路L11に絞り52が設けられる。圧力制御弁440には、ドリブンプーリ22の油室22c(図1)にライン圧を供給する油路L2,L10(図2参照)と、油室22cからの圧油の戻り油路を構成する油路L12とが接続される。なお、油路L2、L10,L12は、図3Aに示したのとは異なる断面に設けられる。
As shown in FIG. 3B, the
油室(パイロット室とも呼ぶ)SP1にはばね443が介装される。ばね443の一端部は、キャップ445の端壁EW1に当接し、他端部は、スプール442の一端面に穿設されたばね受け444の底部に当接する。スプール442は、ばね443により常時油室SP2側に付勢される。
A
エンジン始動前の初期状態では、スプール442の一端部はばね力によりバルブボディ441の側端面(端壁EW2)に当接する。この状態から、油路L2を介して圧力制御弁440にライン圧が供給されると、そのライン圧は油路L10を介してドリブンプーリ22の油室22cに供給される。このとき、ライン圧の一部は、スプール442に形成された油路(油孔または油溝)442aを介して油室SP3に流れ、スプール442には、油室SP3の油圧力によってパイロット室SP1側に押圧力が作用する。一方、油室SP2側には、ばね443の付勢力と油路L8を介して供給されたパイロット圧による押圧力との和である押付力が作用する。
In the initial state before starting the engine, one end of the
油室SP3の押圧力がパイロット室SP1の押付力を上回ると、スプール442はパイロット室SP1側に移動する。このとき、パイロット室SP1の体積が減少するため、油路L8を介してパイロット室SP1から圧油が排出されるが、その排出量は絞り51により制限される。一方、スプール442が油室SP2側に移動するときには、油室SP2からの圧油の排出量が絞り52により制限される。これによりダンピング効果を発揮でき、スプール442の振動を抑制することができる。
When the pressing force of the oil chamber SP3 exceeds the pressing force of the pilot chamber SP1, the
このような圧力制御弁440においては、例えばエンジン停止後に、作動油に溶け込んでいた空気が析出、集合し、塊となって、図4Aに示すように、パイロット室SP1に空気ARが滞留することがある。この状態で、図4Bに示すように、油路L2を介して油室SP3にライン圧が供給されると、スプール442が矢印A方向に押動される。このとき、パイロット室SP1の空気ARが圧縮されるため、絞り51によるスプール442の移動を制限する効果が弱まり、十分なダンピング効果を発揮することができない。その結果、図4Cの矢印Bに示すように、バルブボディ441内をスプール442が振動し、油圧脈動が生じるおそれがある。この油圧脈動は、ベルトスリップ、変速異常、異音等の原因になり得るものであり、好ましくはない。
In such a
このような現象は、図4Bの矢印FL1に示すように、油路L2から油路L10へ圧油が流れるときよりも、矢印FL2に示すように油路L10から油路L12に圧油が流れるとき、すなわちドリブンプーリ22の油室22cから圧油が排出されるときに、特に顕著に表れる。その後、時間の経過に伴いパイロット室SP1が油密になると、ダンピング効果が発揮され、スプール442の振動が抑えられる。この点を考慮し、本実施形態では、パイロット室SP1に空気の塊が滞留することによるスプール442の振動を抑えるようにするため、以下のように圧力制御弁44を構成する。
In such a phenomenon, as shown by the arrow FL1 in FIG. 4B, the pressure oil flows from the oil passage L10 to the oil passage L12 as shown by the arrow FL2, rather than when the pressure oil flows from the oil passage L2 to the oil passage L10. This is especially noticeable when the pressure oil is discharged from the
図5A,図5Bは、本発明の実施形態に係る油圧制御装置を構成する圧力制御弁44の要部構成を示す鉛直方向(上下方向)の断面図である。図5Aは、エンジン停止状態を示し、図5Bは、エンジン運転状態を示す。なお、以下では、説明の便宜上、図示のように上下左右方向を定義し、この定義に従い各部の構成を説明する。上下方向は重力方向であり、左右方向はスプール442の摺動する方向に相当する。エンジン停止の初期状態(図5A)では、圧力制御弁44の上方に油面HSがあり、圧力制御弁44は油中に存在する。図5A,図5Bにおいて、図3Aと同一の箇所には同一の符号を付し、以下では、図3Aとの相違点を主に説明する。
5A and 5B are vertical (vertical) cross-sectional views showing a main configuration of a
本実施形態の圧力制御弁44が図3Aの圧力制御弁440と相違するのは、主にパイロット室SP1とバルブボディ441の端壁EW1との間の構成である。図5Aに示すように、バルブボディ441の内部空間SP0には、バルブボディ441の右端部に設けられた開口部446を介してスプール442と、ばね443と、弁体60とがこの順序で挿入される。これらの挿入後、開口部446には、例えば圧入によりキャップ55が取り付けられ、キャップ55によって内部空間SP0が閉塞される。キャップ55の左端面は、バルブボディ441内部の端壁EW1を構成する。
The
弁体60は、左側に小径部61を、右側に小径部61に連なり小径部61よりも上下方向に拡大された大径部62をそれぞれ有し、小径部61と大径部62との境界部に、上下方向の同一面上に端面63が形成される。小径部61の径は、対向するスプール442の径とほぼ等しく、小径部61の左端面61aにばね443の右端部が当接する。大径部62の右端面62aには、その周縁に例えば全周にわたって切り欠き62bが設けられ、切り欠き62bの内側が端壁EW1に接離可能に設けられる。弁体60の右端面62aと端壁EW1との間には、油室SP4が形成され、油室SP4には、セパレートプレート50に開口された貫通孔56を介して圧油を供給可能である。なお、貫通孔56は、貫通孔51,52よりも大径であり、油室SP4には、貫通孔56を絞りとして機能させずに圧油を供給可能である。
The
バルブボディ441には、小径部61の外周面が摺動する第1内周壁面441aと、大径部62の外周面が摺動する第2内周壁面441bとが、内部空間SP0に面してそれぞれ左右に設けられる。第1内周壁面441aと第2内周壁面441bとの間には、段差部441cが形成される。段差部441cの近傍において、第2内周壁面441bの上部(例えば最上部)には、上下方向に貫通孔57が開口される。貫通孔57の端部は大気に開放され、貫通孔57を介して内部空間SP0の空気を外部に排出することができる。
In the
図5Aに示すように、エンジン停止の初期状態では、弁体60の右端面62aとバルブボディ441(キャップ55)の端壁EW1とが当接する。このとき、弁体60の左端面61aが段差部441cよりも右方に移動し、バルブボディ441の貫通孔57とパイロット室SP1とが連通する。
As shown in FIG. 5A, in the initial state of stopping the engine, the
一方、エンジン運転状態では、図5Bに示すように、弁体60が左方に移動して小径部61と大径部62との間の端面63が段差部441cに当接する。このとき、貫通孔57とパイロット室SP1との連通が弁体60により阻止される。
On the other hand, in the engine operating state, as shown in FIG. 5B, the
本実施形態に係る圧力制御弁44の主要な動作を説明する。図6A,図6Bは、それぞれ圧力制御弁44の動作の一例を示す図であり、それぞれエンジン停止中および運転中の動作に対応する。図6Aに示すように、弁体60とキャップ55との間の油室SP4に連通する油路L13(図5Aの貫通孔56)は、電磁比例弁48の上流の油路L6に接続される。エンジン停止中においては、油室SP4に圧油が供給されないため、弁体60は、ばね443の付勢力F1により右方に押動され、キャップ55の端面(端壁EW1)に当接する。このときの弁体60の位置を右端位置と呼ぶ。
The main operation of the
弁体60が右端位置にあるとき、バルブボディ441の油路L14(図5Aの貫通孔57)とパイロット室SP1とが連通するため、パイロット室SP1の空気AR(図4A参照)は油路L14を介して外部に排出される。したがって、パイロット室SP1が油密になり、エンジン停止時にパイロット室SP1に空気ARの塊が滞留することを防止できる。
When the
この状態で、エンジン1が始動して油路L6に圧油が供給されると、図6Bに示すように、弁体60の右端面62aに、油室SP4の油圧力による押圧力F2(第1押付力と呼ぶ)が作用する。一方、弁体60の左端面61aには、ばね443の付勢力F1とパイロット室SP1の油圧力による押圧力F3との和である押付力(第2押付力と呼ぶ)が作用する。
In this state, when the engine 1 is started and the pressure oil is supplied to the oil passage L6, as shown in FIG. 6B, the pressing force F2 (the first) due to the oil pressure of the oil chamber SP4 is applied to the
本実施形態では、エンジン運転時に第1押付力>第2押付力の関係が常に成立するように、弁体60の受圧面積や油室SP1,SP4に作用する圧力が設定される。具体的には、油路L13を油路L6から分岐することで、油室SP4には常にパイロット室SP1よりも高圧の圧油が供給される。このため、第1押付力>第2押付力の関係を容易に満たすことができ、これにより弁体60は、端面63がバルブボディ441の段差部441cに当接するまで左方に押動される。このときの弁体60の位置を左端位置と呼ぶ。
In the present embodiment, the pressure receiving area of the
弁体60が左端位置に移動すると、弁体60の外周面によって油路L14が閉塞される。これによりパイロット室SP1に、電磁比例弁48の作動に応じた所望のパイロット圧を発生させることができる。エンジン運転中は油圧ポンプ41からの作動油が油路L13を介して油室SP4に供給されるため、弁体60は常に左端位置にある。このとき、パイロット室SP1の空気ARは油路L14を介して既に排出されている。このため、例えばLow側からHigh側へ変速比を変更する場合等、すなわちスプール442を右方に移動してドリブンプーリ22の油室22cから圧力制御弁44を介して圧油を排出する場合等においても、絞り51による良好なダンピング効果を発揮することができる。
When the
本実施形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)本実施形態に係る車両の油圧制御装置100は、油圧ポンプ41からの圧油を変速機2B(例えばドリブンプーリ22)に導く油路L2,L10に介挿された圧力制御弁44を備える(図2)。圧力制御弁44は、バルブボディ441と、バルブボディ441内に設けられたパイロット室SP1に作用するパイロット圧に応じて、バルブボディ441内を摺動するスプール442と、パイロット室SP1に接続されるとともに、パイロット室SP1への油の流出入を制限する絞り51を有する油路L8と、一端面(右端面)62aがバルブボディ内の端壁EW1に、他端面(左端面)61aがパイロット室SP1を挟んでスプール442の右端面にそれぞれ対向し、バルブボディ441内に摺動可能に設けられた弁体60と、弁体60の右端面62aと端壁EW1との間に圧油を導く油路L13と、一端部が大気に開放し、他端部がパイロット室AP1に接続された油路L14と、弁体60を端壁EW1に向けて付勢するばね443とを備える(図5A,図6A)。弁体60は、ばね443の付勢力F1により油路L14とパイロット室SP1とを連通させる右端位置に移動し、油路L13を介して導かれた圧油によりばね443の付勢力F1に抗して油路L14とパイロット室SP1との連通を遮断する左端位置に移動するように設けられる(図6A,図6B)。
According to this embodiment, the following effects can be obtained.
(1) The vehicle hydraulic control device 100 according to the present embodiment has a
この構成により、エンジン運転前に、パイロット室SP1に滞留した空気ARを外部に排出することができるため、パイロット室SP1が油密の状態となる。これにより、例えばエンジン運転中にドリブンプーリ22の油室22cから圧力制御弁44を介して圧油を排出する場合等においても、絞り51による良好なダンピング効果を発揮することができる。その結果、圧力制御弁44のスプール442の振動を抑えることができるとともに、異音等の発生を防止できる。
With this configuration, the air AR retained in the pilot chamber SP1 can be discharged to the outside before the engine is operated, so that the pilot chamber SP1 becomes oil-tight. Thereby, for example, even when the pressure oil is discharged from the
(2)車両の油圧制御装置100は、油路L13を介して導かれる圧油の圧力が油路L8を介して道かれる圧油の圧力よりも大きくなるように油圧力を調整する油圧回路さらに備える(図2,図6A)。すなわち、パイロット圧よりも高圧のコントロール圧が油路L13に導かれるように、油路L13を電磁比例弁48の上流の油路L6から分岐させる。これによりエンジン運転中は常に油室SP4がパイロット室SP1よりも高圧となるため、弁体60を容易に左端位置に移動させ、油路L14を閉塞状態に維持できる。このため、電磁比例弁48の作動に応じてパイロット室SP1に所望のパイロット圧を発生させることができ、圧力制御弁44を良好に動作させることができる。
(2) The vehicle hydraulic control device 100 further has a hydraulic circuit that adjusts the hydraulic pressure so that the pressure of the pressure oil guided through the oil passage L13 becomes larger than the pressure of the pressure oil passed through the oil passage L8. Provide (FIGS. 2 and 6A). That is, the oil passage L13 is branched from the oil passage L6 upstream of the electromagnetic
(3)バルブボディ441は、油路L13を介して油室SP4に圧油が導かれたときの弁体60の左方への移動量を制限し、弁体60を所定の左端位値に保持する段差部441cを有する(図5B,図6B)。これによりエンジン運転中は、常に弁体60が所定位置に保持されるため、圧力制御弁44による安定した動作を実現できる。
(3) The
(4)変速機2Bは、無端ベルト23を介して動力を伝達する無段変速機構20を有し、圧力制御弁44は、油路L1,L2,L10を介して無端ベルト23が掛け回されるプーリ溝の幅を変更するための駆動圧を出力するように構成される(図1,図2)。このように本実施形態の油圧制御装置100は、無段変速機構20のプーリ、特にドリブンプーリ22への圧油の流れを制御する圧力制御弁44に適用される。このような圧力制御弁44においては、パイロット室SP1に空気ARが滞留していると、エンジン始動後に無段変速機構20の変速比がLowからHigh側へ変速されるときに、スプール422に顕著な振動が生じるおそれがある。この点、本実施形態では、エンジン始動前にパイロット室SP1の空気が外部に排出されるため、スプール422の振動を効果的に抑えることができる。
(4) The
なお、上記実施形態では、バルブボディ441の内部にスプール442に並べて摺動可能に弁体60を設けるように油圧制御装置100を構成し、この油圧制御装置100をドリブンプーリ駆動用の圧力制御弁44に適用したが、本発明の油圧制御装置は、ドライブプーリ駆動用の圧力制御弁43等、油路を介して無端ベルト23(動力伝達部材)が掛け回されるプーリ溝の幅を変更するための駆動圧を出力する他の制御弁に対しても、同様に適用することができる。特に、ドライブプーリ駆動用の圧力制御弁43に適用することにより、車両の走行停止時に変速比をLow側に変速することによりドライブプーリ21の油室21cから圧力制御弁43を介して圧油が排出される際の振動を効果的に抑えることができる。変速機2Bは無段変速機以外でもよく、油圧ポンプ41等の油圧源からの圧油を変速機に導く油路に介挿された種々の制御弁に対し、本発明を同様に適用することができる。
In the above embodiment, the hydraulic control device 100 is configured so that the
上記実施形態(図6A)では、パイロット室SP1への油の流出入を制限する絞り51を有する油路L8(第1油路)と、弁体60の一端面62aとバルブボディ441の端壁EW1との間に圧油を導く油路L13(第2油路)と、一端部が大気に開放し、他端部がパイロット室SP1に接続された油路L14(第3油路)とを含んで構成したが、第1油路、第2油路および第3油路の構成は上述したものに限らない。上記実施形態では、パイロット室SP1にばね443を介装して弁体60を端壁EW1側に付勢するようにしたが、付勢部材の構成はこれに限らない。上記実施形態(図6A,図6B)では、ばね443の付勢力により油路L14とパイロット室SP1とを連通させる右端位置(第1位置)に弁体60を移動するとともに、油路L13を介して導かれた圧油によりばね443の付勢力に抗して油路L14とパイロット室SP1との連通を遮断する左端位置(第2位置)に弁体60を移動するようにしたが、このような第1位値と第2位値との間を移動可能に設けられるのであれば、弁体の構成はいかなるものでもよい。
In the above embodiment (FIG. 6A), an oil passage L8 (first oil passage) having a
上記実施形態(図6A)では、油路L13を電磁比例弁48の上流の油路L6に接続し、油室SP4にコントロール圧を導くようにしたが、これに代えて、例えば油路L13を圧力制御弁45の上流の油路L3に接続し、油室SP4にライン圧を導くようにしてもよい。すなわち、油路L13(第2油路)を介して導かれる圧油の圧力が油路L8(第1油路)を介して道かれる圧油の圧力よりも大きくなるように油圧力を調整するのであれば、圧力調整手段としての油圧回路の構成は上述したものに限らない。エンジン運転中に第1押付力>第2押付力の関係を満たすのであれば、パイロット室SP1に供給されるパイロット圧と油室SP4に供給される圧力との大小関係は上述したものに限らない。例えばパイロット圧と油室SP4に供給される圧力とが等しくしなるように油圧回路を形成し、弁体60の左右の受圧面積を調整することで、エンジン運転時の第1押付力を第2押付力より大きくするようにしてもよい。上記実施形態(図6B)では、バルブボディ441の内壁に段差部441cを設け、油路L13を介して圧油が導かれたときの弁体60の移動量を制限して弁体60を左端位置に保持するようにしたが、移動制限部の構成はこれに限らない。
In the above embodiment (FIG. 6A), the oil passage L13 is connected to the oil passage L6 upstream of the electromagnetic
以上の説明はあくまで一例であり、本発明の特徴を損なわない限り、上述した実施形態および変形例により本発明が限定されるものではない。上記実施形態と変形例の1つまたは複数を任意に組み合わせることも可能であり、変形例同士を組み合わせることも可能である。 The above description is merely an example, and the present invention is not limited to the above-described embodiments and modifications as long as the features of the present invention are not impaired. It is also possible to arbitrarily combine one or a plurality of the above-described embodiments and the modified examples, and it is also possible to combine the modified examples.
2B 変速機、20 無段変速機構、22 プーリ、23 無端ベルト、41 油圧ポンプ、44 圧力制御弁、48 電磁比例弁、51 絞り、60 弁体、441 バルブボディ、441c 段差部、442 スプール、443 ばね、EW1 端壁、L8 油路(第1油路)、L13 油路(第2油路)、L14 油路(第3油路)、SP1 パイロット室、SP4 油室 2B transmission, 20 continuously variable transmission, 22 pulley, 23 endless belt, 41 hydraulic pump, 44 pressure control valve, 48 electromagnetic proportional valve, 51 throttle, 60 valve body, 441 valve body, 441c stepped part, 442 spool, 443 Spring, EW1 end wall, L8 oil passage (1st oil passage), L13 oil passage (2nd oil passage), L14 oil passage (3rd oil passage), SP1 pilot chamber, SP4 oil chamber
Claims (4)
前記制御弁は、
バルブボディと、
前記バルブボディ内に設けられたパイロット室に作用するパイロット圧に応じて、前記バルブボディ内を摺動するスプールと、
前記パイロット室に接続されるとともに、前記パイロット室への油の流出入を制限する絞り部を有する第1油路と、
一端面が前記バルブボディ内の端壁に、他端面が前記パイロット室を挟んで前記スプールの端面にそれぞれ対向し、前記バルブボディ内に摺動可能に設けられた弁体と、
前記弁体の一端面と前記端壁との間に圧油を導く第2油路と、
一端部が大気に開放し、他端部が前記パイロット室に接続された第3油路と、
前記弁体を前記端壁に向けて付勢する付勢部材と、を備え、
前記弁体は、前記付勢部材の付勢力により前記第3油路と前記パイロット室とを連通させる第1位置に移動し、前記第2油路を介して導かれた圧油により前記付勢部材の付勢力に抗して前記第3油路と前記パイロット室との連通を遮断する第2位置に移動するように設けられることを特徴とする車両の油圧制御装置。 Equipped with a control valve inserted in the oil passage that guides the pressure oil from the flood control source to the transmission.
The control valve
With the valve body
A spool that slides in the valve body according to the pilot pressure acting on the pilot chamber provided in the valve body.
A first oil passage that is connected to the pilot chamber and has a throttle portion that limits the inflow and outflow of oil into the pilot chamber.
A valve body slidably provided in the valve body, with one end facing the end wall in the valve body and the other end facing the end face of the spool with the pilot chamber in between.
A second oil passage for guiding pressure oil between one end surface of the valve body and the end wall,
A third oil passage, one end open to the atmosphere and the other end connected to the pilot chamber,
A urging member that urges the valve body toward the end wall,
The valve body moves to the first position where the third oil passage and the pilot chamber are communicated by the urging force of the urging member, and the urging is performed by the pressure oil guided through the second oil passage. A vehicle hydraulic control device characterized in that it is provided so as to move to a second position that cuts off communication between the third oil passage and the pilot chamber against the urging force of a member.
前記第2油路を介して導かれる圧油の圧力が前記第1油路を介して道かれる圧油の圧力よりも大きくなるように油圧力を調整する圧力調整手段さらに備えることを特徴とする車両の油圧制御装置。 In the vehicle hydraulic control device according to claim 1.
A pressure adjusting means for adjusting the oil pressure so that the pressure of the pressure oil guided through the second oil passage becomes larger than the pressure of the pressure oil passed through the first oil passage is further provided. Vehicle hydraulic control device.
前記バルブボディは、前記第2油路を介して圧油が導かれたときの前記弁体の移動量を制限し、前記弁体を第2位値に保持する移動制限部を有することを特徴とする車両の油圧制御装置。 In the vehicle hydraulic control device according to claim 1 or 2.
The valve body is characterized by having a movement limiting portion that limits the amount of movement of the valve body when the pressure oil is guided through the second oil passage and holds the valve body at the second position value. The hydraulic control device for the vehicle.
前記変速機は、無端帯状の動力伝達部材を介して動力を伝達する無段変速機構を有し、前記制御弁は、前記油路を介して前記動力伝達部材が掛け回されるプーリ溝の幅を変更するための駆動圧を出力するように構成されることを特徴とする車両の油圧制御装置。 In the vehicle hydraulic control device according to any one of claims 1 to 3.
The transmission has a continuously variable transmission mechanism that transmits power via an endless band-shaped power transmission member, and the control valve has a width of a pulley groove around which the power transmission member is hung through the oil passage. A vehicle hydraulic control device characterized in that it is configured to output a drive pressure for changing.
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