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JP6794582B2 - Cgrp受容体拮抗薬 - Google Patents
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JP6794582B2 - Cgrp受容体拮抗薬 - Google Patents

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Description

本発明は、特定の新規なカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)受容体拮抗薬化合物、該化合物を含む医薬組成物、該化合物を使用して片頭痛などの特定の生理学的障害を予防または治療する方法、ならびに該化合物の合成に有用な中間体およびプロセスに関する。
本発明は、CGRPによって媒介されると考えられる片頭痛ならびに他の神経疾患および障害の予防および治療の分野の発明である(例えば、S.Benemei,et.al.,Current Opinion in Pharmacology,9,9−14(2009)を参照されたい)。片頭痛は、世界中で何百万人もの人々が苦しんでいる衰弱性疾患である。片頭痛の治療法の選択肢として、スマトリプタンおよびゾルミトリプタンなどのトリプタンが挙げられる。残念ながら、現在患者に利用可能な承認された薬剤は、常に効果的な治療を提供するわけではなく、これらの薬剤は、めまい、感覚異常、および胸部不快感などのさまざまな有害な副作用を伴う可能性がある。また、トリプタンには、かなりの潜在的心血管疾患または制御されていない高血圧症を患っている患者には禁忌となる、特定の心血管に関する懸念がある(T.W.Ho,et.al.,The Lancet,372,2115−2123(2008)を参照されたい)。したがって、片頭痛の予防および治療には、重大な満たされていないニーズがある。CGRP受容体拮抗薬は、片頭痛などの特定の神経疾患のより効果的な治療または予防を提供することが望まれる。
米国特許出願公開第2017/0044138(A1)号および同第2017/0044163号はそれぞれ、片頭痛の治療または予防に有用な特定のCGRP受容体拮抗薬化合物を開示している。米国特許第6,680,387号は、II型糖尿病、アテローム性動脈硬化症、高コレステロール血症、および高脂血症の治療のための特定の5−ベンジル−または5−ベンジリデン−チアゾリジン−2,4−ジオンを開示している。
本発明は、CGRP受容体の拮抗薬である、特定の新規な化合物を提供する。本発明はまた、中枢浸透性であるCGRP受容体の拮抗薬を提供する。
したがって、本発明は、式I:
Figure 0006794582
式I
の化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する。
本発明は、式II:
Figure 0006794582
式II
の化合物またはその薬学的に許容される塩をさらに提供する。
本発明はまた、患者における片頭痛を予防する方法であって、それを必要とする患者に、有効量の式Iもしくは式IIの化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法を提供する。
本発明は、患者における片頭痛を治療する方法であって、それを必要とする患者に、有効量の式Iもしくは式IIの化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法をさらに提供する。本発明はまた、患者におけるCGRP受容体に拮抗する方法であって、それを必要とする患者に、有効量の式Iもしくは式IIの化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法を提供する。
さらに、本発明は、療法、特に片頭痛の治療において使用するための式Iもしくは式IIの化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する。加えて、本発明は、片頭痛の予防において使用するための式Iもしくは式IIの化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する。なおさらに、本発明は、片頭痛の治療または片頭痛の予防のための薬剤の製造のための、式Iもしくは式IIの化合物またはその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
本発明は、式Iもしくは式IIの化合物またはその薬学的に許容される塩を、1つ以上の薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤とともに含む、医薬組成物をさらに提供する。本発明は、医薬組成物を調製するためのプロセスであって、式Iもしくは式IIの化合物またはその薬学的に許容される塩を、1つ以上の薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤と混合することを含む、プロセスをさらに提供する。本発明はまた、式Iおよび式IIの化合物の合成のための新規な中間体およびプロセスを包含する。例えば、本発明は、以下の中間体:
Figure 0006794582
(式中、PGは、好適な保護基である)をさらに提供する。好適な保護基の例としては、トリフェニルメチル、p−メトキシベンジルなどである。
本明細書で使用される場合、「治療すること」、「治療」、または「治療する」という用語は、既存の症状または障害の進行または重症度を抑制すること、遅延させること、停止させること、または回復させることを含む。
本明細書で使用される場合、「予防すること」または「予防」という用語は、片頭痛などの特定の疾患または障害になりやすいが、現在、片頭痛の症状などの疾患または障害の症状を患っていない患者を保護することを指す。
本明細書で使用される場合、「患者」という用語は、哺乳類、特にヒトを指す。
本明細書で使用される場合、「有効量」という用語は、患者への単回または複数回投与の際に、診断中または治療中の患者に所望の効果を提供する、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩の量または投与量を指す。
有効量は、既知技法の使用によって、および同様の状況下で得られた結果を観察することによって、当業者により容易に決定され得る。患者のための有効量を決定する際には、患者の種、患者のサイズ、年齢、および全体的な健康状態、関与する特定の疾患または障害、疾患または障害の程度または関与または重症度、個々の患者の応答、投与される特定の化合物、投与の様式、投与される製剤の生物学的利用能特性、選択される投与レジメン、付随する薬物の使用、ならびに他の関連する状況を含むが、これらに限定されない、多数の要因が担当診断医によって考慮される。
本発明の化合物は、体重1kgあたり約0.01〜約20mgの範囲内に収まる1日当たりの投与量で有効である。ある場合には、前述の範囲の下限よりも低い投与量レベルが十分以上である場合があり、他の場合には、許容される副作用を伴って、さらに多い投与量が用いられてもよく、したがって、前述の投与量範囲は、決して本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
本発明の化合物は、経口および経皮経路を含む、化合物を生体利用可能にする任意の経路によって投与される医薬組成物として製剤化される。より好ましくは、かかる組成物は、経口投与用である。かかる医薬組成物およびこれを調製するためのプロセスは、当該技術分野において周知である(例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy,L.V.Allen,Editor,22nd Edition,Pharmaceutical Press,2012を参照されたい)。
式Iおよび式IIの化合物またはその薬学的に許容される塩は、本発明の予防および治療方法において特に有用であるが、特定の基、置換基、および立体配置が好ましい。以下の段落では、かかる好ましい基、置換基、および立体配置について説明する。本発明は、全ての個々のエナンチオマーおよびジアステレオマー、ならびにラセミ体を含む上記化合物のエナンチオマーの混合物を企図するが、以下に記載の絶対配置を有する化合物が特に好ましい。これらの選好が、本発明の予防および治療方法ならびに新規な化合物の両方に適用可能であることが理解されよう。
以下の化合物:
Figure 0006794582
および
Figure 0006794582
ならびにその薬学的に許容される塩が好ましい。
以下の化合物:
Figure 0006794582
およびその薬学的に許容される塩がより好ましい。
(3S)−3−[(1R)−1−[4−[2−[(2,6−ジメチル−4−ピリジル)オキシ]エチル]フェニル]エチル]−3−メチル−ピロリジン−2,5−ジオンメシレートもまた好ましい。結晶性(3S)−3−[(1R)−1−[4−[2−[(2,6−ジメチル−4−ピリジル)オキシ]エチル]フェニル]エチル]−3−メチル−ピロリジン−2,5−ジオンメシレートがさらに好ましい。
加えて、以下の調製法に記載されている特定の中間体は、1つ以上の窒素保護基を含んでもよい。保護基は、具体的な反応条件および実施される具体的な変換に応じて、当業者によって認識されるように、様々であってよいことが理解されよう。保護および脱保護条件は、当業者に周知であり、文献に記載されている(例えば、“Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis”,Fourth Edition,by Peter G.M.Wuts and Theodora W.Greene,John Wiley and Sons,Inc.2007を参照されたい)。
個々の異性体、エナンチオマー、およびジアステレオマーは、選択的結晶化技術またはキラルクロマトグラフィーなどの方法によって、本発明の化合物の合成における任意の好都合な時点において、当業者により分離または分割されてもよい(例えば、J.Jacques,et al.,”Enantiomers,Racemates,and Resolutions”,John Wiley and Sons,Inc.,1981、および E.L.Eliel and S.H.Wilen,”Stereochemistry of Organic Compounds”,Wiley−Interscience,1994を参照されたい)。
塩酸塩などの本発明の化合物の薬学的に許容される塩は、例えば、本発明の化合物の適切な遊離塩基、適切な薬学的に許容される酸を、ジエチルエーテルなどの好適な溶媒中で当該技術分野で周知の標準的な条件下で反応させることによって、形成することができる。加えて、かかる塩の形成は、窒素保護基の脱保護と同時に起こり得る。かかる塩の形成は、当該技術分野で周知であり、また理解されている。例えば、Gould,P.L.,“Salt selection for basic drugs,”International Journal of Pharmaceutics,33:201−217(1986)、Bastin,R.J.,et al.“Salt Selection and Optimization Procedures for Pharmaceutical New Chemical Entities,”Organic Process Research and Development,4:427−435(2000)、およびBerge,S.M.,et al.,“Pharmaceutical Salts,”Journal of Pharmaceutical Sciences,66:1−19,(1977)を参照されたい。
特定の略語は以下のように定義される。「ACN」は、アセトニトリルを指し、「c−Pr」は、シクロプロピルを指し、「DCM」は、DCMまたは塩化メチレンを指し、「DMEA」は、N.N−ジメチルエチルアミンを指し、「DIPEA」は、N,N−ジイソプロピルエチルアミンを指し、「DMF」は、N,N−ジメチルホルムアミドを指し、「DMSO」は、ジメチルスルホキシドを指し、「Et」は、エチルを指し、「EtO」は、ジエチルエーテルを指し、「EtOAc」は、酢酸エチルを指し、「EtOH」は、エタノールを指し、「g」は、遠心分離に関連して使用される場合、相対遠心力を指し、「HPLC」は、高速液体クロマトグラフィーを指し、「HOBt」は、ヒドロキシベンゾトリアゾールを指し、「hr」は、時間数を指し、「HATU」は、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェートまたはN−[(ジメチルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾロ−[4,5−b]ピリジン−1−イルメチレン]−N−メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート=N−オキシドを指し、「HTRF」は、均一時間分解蛍光を指し、「IC50」は、その薬剤に対して可能な最大の阻害反応の50%を生じる薬剤の濃度を指し、「kPa」は、キロパスカルを指し、「kV」は、キロボルトを指し、「LAH」は、水素化アルミニウムリチウムを指し、「LC−ES/MS」は、液体クロマトグラフィーエレクトロスプレー質量分析を指し、「LDA」は、リチウムジイソプロピルアミドを指し、「mA」は、ミリアンペアを指し、「MDCK」は、メイディン・ダービー・イヌ腎臓上皮細胞を指し、「min」は、「分」を指し、「Me」は、メチルを指し、「MeOH」は、メタノールまたはメチルアルコールを指し、「MTBE」は、メチル−tert−ブチルエーテルを指し、「NaHMDS」は、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドを指し、「n−BuLi」は、n−ブチルリチウムを指し、「PMB」は、p−メトキシベンジルまたは4−メトキシベンジルを指し、「psi」は、1平方インチあたりのポンド数を指し、「rpm」は、毎分回転数を指し、「RT」は、室温を指し、「SEM」は、標本平均の標準誤差を指し、「SFC」は、超臨界流体クロマトグラフィーを指し、「T3P」は、2,4,6−トリプロピル−1,3,5,2,4,6−トリオキサトリホスホリナン−2,4,6−トリオキシド溶液を指し、「t−BuOH」は、tert−ブタノールを指し、「TEA」は、トリエチルアミンを指し、「TFA」は、トリフルオロ酢酸を指し、「THF」は、テトラヒドロフランを指し、「TMEDA」は、テトラメチルエチレンジアミンを指し、「t」は、保持時間を指し、「Tr」は、トリチルまたはトリフェニルメチルを指し、「U/mL」は、ミリリットルあたりの単位数を指す。
本発明の化合物またはその塩は、当業者に既知の様々な手順によって調製されてもよく、そのうちのいくつかが、以下のスキーム、調製法、および実施例で説明されている。当業者は、本発明の化合物またはその塩を調製するために、記載される経路の各々についての特定の合成ステップを異なる様式で組み合わせるか、または異なるスキームのステップと併せることができることを認識している。以下のスキームにおける各ステップの生成物は、抽出、蒸発、沈殿、クロマトグラフィー、濾過、磨砕、および結晶化を含む、当該技術分野で周知の従来の方法によって回収することできる。以下のスキームにおいて、全ての置換基は、別途指示のない限り、すでに定義された通りである。試薬および出発材料は、当業者であれば容易に入手可能なものである。以下のスキーム、調製法、実施例、およびアッセイは、本発明をさらに説明するものであるが、決して本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
Figure 0006794582
スキーム1は、(3S)−3−[(1R)−1−[4−[2−[(2,6−ジメチル−4−ピリジル)オキシ]エチル]フェニル]エチル]−3−メチル−ピロリジン−2,5−ジオンの合成を示す。スキーム1、ステップAにおいて、イソプロピル(E)−ブタ−2−エノエートの不斉アリール化は、当該技術分野で十分に説明されているように、ロジウムなどの遷移金属触媒を使用するカップリング条件下で達成され得る。一般に、アリールボロン酸は、イソプロピル(E)−ブタ−2−エノエートにカップリングされて、高いエナンチオ選択性を有するロジウム触媒生成物イソプロピル(3S)−3−(4−ブロモフェニル)ブタノエートを生成し得る。例えば、約1.05〜1.1当量の4−ブロモフェニルボロン酸は、約0.01当量のロジウム触媒、具体的にはビス(ノルボルナジエン)ロジウム(I)テトラフルオロボレートで処理した後、湿性1,4−ジオキサンまたはTHFおよび水(約8:1)などの適切な溶媒混合物において、0.01〜0.015当量の(R)−(+)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチルなどの適切な不斉配位子、約1当量のTEA、および約1当量のイソプロピル(E)−ブタ−2−エノエートが添加され得る。得られた反応混合物は、約18時間、約40℃に加熱され得る。生成物は、次いで、抽出方法およびクロマトグラフィーなどの当該技術分野で周知の技術を利用して単離および精製することができる。例えば、反応混合物は、水で希釈され、MTBEまたはDCMなどの適切な非極性有機溶媒で抽出され得る。有機抽出物を組み合わせて、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、ステップAの粗生成物が提供され得る。粗生成物を、次いで、フラッシュクロマトグラフィーによってシリカゲル上で、例えばヘキサン/EtOAc勾配などの好適な溶離液で精製して、ステップAの精製物であるイソプロピル(3S)−3−(4−ブロモフェニル)ブタノエートが高い鏡像異性体過剰率で提供され得る。
スキーム1、ステップBにおいて、スキーム1、ステップAからの生成物の加水分解は、当該技術分野で周知の鹸化条件下で達成され得る。例えば、イソプロピル(3S)−3−(4−ブロモフェニル)ブタノエートは、MeOHなどの適切なアルコール溶媒に溶解され、NaOHなどの過剰の無機塩基水溶液で処理され得る。約1時間加熱した後、生成物は、次いで、抽出、磨砕、および蒸発方法などの当該技術分野で周知の技術を利用して単離および精製することができる。例えば、反応混合物は、DCMなどの適切な有機溶媒で抽出され得、得られた分離水層は、濃HClなどの過剰の鉱酸で約4のpHに処理され得る。酸性化された水層は、次いで、DCMなどの適切な有機溶媒で抽出され得る。有機抽出物を組み合わせて、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、ステップBの粗生成物が提供され得る。粗生成物は、ヘプタンなどの非極性有機溶媒で磨砕され得、得られた沈殿物は、濾別され得、濾過液は、減圧下で濃縮されて、ステップBの生成物である(3S)−3−(4−ブロモフェニル)ブタン酸を非常に高い鏡像異性体過剰率で得ることができる。
スキーム1、ステップCにおいて、スキーム1、ステップBからの生成物のエステル化は、当該技術分野で周知の広範囲の酸性/塩基性エステル化方法の下で、またはジアゾメタンでの直接エステル化によって実施され得る。例えば、MeOHなどの適切なアルコール溶媒に溶解した(3S)−3−(4−ブロモフェニル)ブタン酸は、濃HSOなどの過剰の鉱酸で処理され得る。得られた混合物は、約2時間加熱してもよく、生成物は、次いで、抽出などの当該技術分野で周知の技術を利用して単離することができる。反応混合物は、減圧下で濃縮され得、得られた残渣は、水とMTBEなどの好適な有機溶媒との間で分配され得る。有機抽出物を組み合わせて、水で洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、ステップCの生成物である、追加の精製なしで使用するのに好適な、メチル(3S)−3−(4−ブロモフェニル)−ブタノエートが提供され得る。
スキーム1、ステップDにおいて、スキーム1、ステップCの生成物のアルキル化は、文献で周知の様々なアルキル化条件を使用して達成され得る。例えば、メチル(3S)−3−(4−ブロモフェニル)ブタノエートのメチル化は、無水THFなどの適切な溶媒において、低温で、約1.5〜1.75当量のn−BuLiなどの非求核性塩基で処理した後、得られたアニオンを約1.5〜1.6当量のCHIでクエンチすることにより達成され得る。生成物は、次いで、抽出などの当該技術分野で周知の技術を利用して単離することができる。反応混合物は、水とMTBEなどの適切な有機溶媒との間で分配され得る。組み合わされた有機抽出物を、水、飽和NaCl水溶液で順次洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、ステップDの生成物である(3S,2R/S)−メチル3−(4−ブロモフェニル)−2−メチルブタノエートを、追加の精製なしで使用するのに好適なジアステレオマーの混合物として得ることができる。
スキーム1、ステップEにおいて、スキーム1、ステップDの生成物である、ジアステレオマーの混合物としての(3S,2R/S)−メチル3−(4−ブロモフェニル)−2−メチルブタノエートは、無水THFなどの適切な有機溶媒において、低温で、約1当量のn−ブチルリチウムなどの有機塩基で処理され得る。得られた混合物は、次いで、約0.9当量の2−ブロモ酢酸tert−ブチルの溶液で処理され得る。生成物は、次いで、抽出などの当該技術分野で周知の技術を利用して単離することができる。反応混合物は、水とMTBEなどの適切な有機溶媒との間で分配され得、組み合わされた有機抽出物は、水および飽和NaCl水溶液で順次洗浄され得る。有機抽出物を、MgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、ステップEの生成物である4−(tert−ブチル)=1−メチル=(S/R)−2−((R)−1−(4−ブロモフェニル)エチル)−2−メチルスクシネートを、追加の精製なしで使用するのに好適なジアステレオマーの混合物として得ることができる。
スキーム1、ステップFにおいて、スキーム1、ステップEの生成物からのジアステレオマーエステルの混合物は、当該先行技術で周知の条件下で加水分解され得る。例えば、4−(tert−ブチル)=1−メチル=(S/R)−2−((R)−1−(4−ブロモフェニル)エチル)−2−メチルスクシネートは、DCMなどの適切な有機溶媒に溶解され、過剰またはTFAなどの有機酸で処理され得る。得られた混合物は、RTで約18時間撹拌され得、生成物は、次いで、抽出などの当該技術分野で周知の技術を利用して単離することができる。反応混合物を水および飽和NaCl水溶液で順次洗浄し、有機抽出物をMgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、ステップFの生成物である(3S/R,4R)−4−(4−ブロモフェニル)−3−(メトキシカルボニル)−3−メチルペンタン酸を、追加の精製なしで使用するのに好適なジアステレオマーの混合物として得ることができる。
スキーム1、ステップGにおいて、スキーム1、ステップFのジアステレオマーの混合物である(3S/R,4R)−4−(4−ブロモフェニル)−3−(メトキシカルボニル)−3−メチルペンタン酸は、無水DMFなどの適切な極性有機溶媒に溶解され、約3当量のTEAまたはDIPEAなどの非求核性塩基、約1.2当量のHATUなどのアミドカップリング試薬、および過剰なメタノール性アンモニアの溶液で順次処理され得る。得られた混合物は、RTで約2〜12時間撹拌され、生成物は、次いで、抽出などの当該技術分野で周知の技術を利用して単離することができる。反応混合物は、水とDCMなどの適切な有機溶媒との間で分配され得、層は、分離され得、組み合わされた有機抽出物は、水および飽和NaCl水溶液で順次洗浄される。抽出物を、次いで、MgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、ステップGの生成物であるメチル(2S/R)−4−アミノ−2−[(1R)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]−2−メチル−4−オキソ−ブタノエートを、追加の精製なしで使用するのに好適なジアステレオマーの混合物として得ることができる。
スキーム1、ステップHにおいて、スキーム1、ステップGのジアステレオマー生成物の混合物は、非求核性塩基の存在下で加熱して環化した後、キラルクロマトグラフィー条件下でジアステレオマーを分離され得る。例えば、メチル(2S/R)−4−アミノ−2−[(1R)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]−2−メチル−4−オキソ−ブタノエートは、THF/水(約1:1)の混合物に溶解され、約2.5当量の炭酸ナトリウムなどの非求核性塩基で処理され得、得られた混合物は、約2時間、約60℃に加熱され得る。生成物は、次いで、抽出などの当該技術分野で周知の技術を利用した後、キラルクロマトグラフィー条件下でジアステレオマーを分離することにより単離することができる。例えば、反応混合物は、EtOAcで抽出され、組み合わされた有機抽出物を、MgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、ジアステレオマーの粗混合物を得る。ジアステレオマーは、N,N−ジエチルメチルアミンなどの少量の非求核性アミンを含有するEtOH/CO(約1:9)の均一濃度の溶媒系を使用して、キラルSFC法により分離され、ステップHの分離生成物である(3S)−3−[(1R)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]−3−メチル−ピロリジン−2,5−ジオンおよび(3R)−3−[(1R)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]−3−メチル−ピロリジン−2,5−ジオンを得ることができる。
(3S)−3−[(1R)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]−3−メチル−ピロリジン−2,5−ジオンのスクシンイミド窒素は、スキーム1、ステップIで示すように、当該技術分野で周知の条件下で好適な保護基で保護され得る。例えば、約1当量の(3S)−3−[(1R)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]−3−メチル−ピロリジン−2,5−ジオンは、DMFなどの好適な極性有機溶媒に溶解され、CsCOなどの好適な穏やかな無機塩基で処理した後、約1当量の1−(クロロメチル)−4−メトキシ−ベンゼンが添加され得る。得られた混合物は、約2時間、約40℃に加熱され得、生成物は、抽出およびクロマトグラフィーなどの当該技術分野で周知の技術を利用して単離され得る。例えば、反応混合物は、NHClの飽和水溶液に注がれ、DCMまたはEtOAcなどの適切な有機溶媒で3回抽出され得、有機層は、分離され、MgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮され得る。得られた粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーによってシリカ上で精製し、EtOAc/ヘキサンなどの好適な有機溶媒混合物で溶出して、スキーム1、ステップIの生成物である(3S)−3−[(1R)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−3−メチル−ピロリジン−2,5−ジオンが提供され得る。
スキーム1、ステップJにおいて、臭化アリールとアルキル亜鉛との根岸カップリングは、当該技術分野で十分に説明されているように、パラジウムまたはニッケルなどの遷移金属触媒の存在下で達成され得る。例えば、1,4−ジオキサン、THF、またはDMFなどの好適な極性有機溶媒中の、約1当量の(3S)−3−[(1R)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−3−メチル−ピロリジン−2,5−ジオンおよび約0.1当量のビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0)などの適切なパラジウム−配位子錯体は、窒素雰囲気下で、EtOまたはTHFなどの適切な溶媒中の2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル亜鉛クロリドの溶液で処理され得る。反応混合物は、約6〜12時間、約50〜60℃に加熱され得る。生成物は、抽出およびクロマトグラフィーなどの当該技術分野で周知の技術を利用して単離され得る。例えば、反応混合物は、NHClの飽和水溶液に注がれ、DCMまたはEtOなどの適切な有機溶媒で3回抽出され得、有機層は、分離され、MgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮され得る。得られた粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーによってシリカ上で精製し、EtOAc/ヘキサンなどの好適な有機溶媒混合物で溶出して、スキーム1、ステップJの生成物であるtert−ブチル2−[4−[(1R)−1−[(3S)−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−3−メチル−2,5−ジオキソ−ピロリジン−3−イル]エチル]フェニル]アセテートが提供され得る。
スキーム1、ステップKにおいて、スキーム1、ステップJの生成物であるtert−ブチル2−[4−[(1R)−1−[(3S)−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−3−メチル−2,5−ジオキソ−ピロリジン−3−イル]エチル]フェニル]アセテートは、当該技術分野で周知の条件下で、加水分解させて、対応するカルボン酸を得ることができる。例えば、約1当量のtert−ブチル2−[4−[(1R)−1−[(3S)−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−3−メチル−2,5−ジオキソ−ピロリジン−3−イル]エチル]フェニル]アセテートは、DCMなどの好適な有機溶媒に溶解され、過剰のTFAで処理され得る、約2〜4時間RTで撹拌した後、生成物は、抽出などの当該技術分野で周知の技術を利用して単離され得る。例えば、反応混合物は、減圧下で濃縮され得、残渣は、飽和NaCl水溶液とCHClとの間で分配された。有機層を分離し、MgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、スキーム1、ステップKの生成物である、追加の精製なしで使用するのに十分な純度の、2−[4−[(1R)−1−[(3S)−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−3−メチル−2,5−ジオキソ−ピロリジン−3−イル]エチル]フェニル]酢酸を得ることができる。
スキーム1、ステップLにおいて、2−[4−[(1R)−1−[(3S)−1−[(4−メトキシフェニル)−メチル]−3−メチル−2,5−ジオキソ−ピロリジン−3−イル]エチル]フェニル]酢酸の酸部分は、ジボラン、水素化アルミマン、または水素化ホウ素による還元を含む、当該技術分野で周知の一連の条件下で還元され得る。例えば、約1当量の2−[4−[(1R)−1−[(3S)−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−3−メチル−2,5−ジオキソ−ピロリジン−3−イル]エチル]フェニル]酢酸は、THFまたは1,4−ジオキサンなどの好適な極性有機溶媒中に懸濁され、約2〜4時間、ほぼRT〜約60℃で、約2当量のボランジメチルスルフィド錯体で処理され得る。反応混合物は、約1〜2時間、RT〜約60℃で、MeOHでクエンチされ得る。生成物は、抽出およびクロマトグラフィーなどの当該技術分野で周知の技術を利用して単離され得る。例えば、反応混合物は、飽和NaHCO水溶液に注がれ、EtOAcで2回抽出され得る。有機抽出物は、分離され、MgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮され得る。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィーによってシリカ上で精製し、EtOAc/ヘキサンなどの好適な有機溶媒混合物で溶出して、スキーム1、ステップLの生成物である(3S)−3−[(1R)−1−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]エチル]−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−3−メチル−ピロリジン−2,5−ジオンが提供され得る。
スキーム1、ステップMにおいて、スキーム1、ステップLの生成物であるアルキルアルコールの(3S)−3−[(1R)−1−[4−(2−ヒドロキシエチル)−フェニル]エチル]−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−3−メチル−ピロリジン−2,5−ジオンは、文献に記載の通り、遷移金属媒介のウルマンまたはバックワルド・ハートウィッグのエーテル化条件下でアリール化され得る(B.Liu,B.−F.Shi,Tet.Lett56(1),January1,2015,pp.15−22)。例えば、約1当量の(3S)−3−[(1R)−1−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]エチル]−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−3−メチル−ピロリジン−2,5−ジオンおよび約2当量の4−ブロモ−2,6−ジメチル−ピリジンは、トルエンなどの窒素パージした好適な溶媒中で、2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)−2’,4’,6’−トリイソプロピル−3,6−ジメトキシ−1,1’−ビフェニルおよびCsCOを伴うPd(OAc)もしくはトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)−2’,4’,6’−トリイソプロピル−3,6−ジメトキシ−1,1’−ビフェニルおよびCsCOを伴うトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、またはCsCOを伴うクロロ[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−3,6−ジメトキシ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル][2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)を含む約0.1〜0.2当量の好適なパラジウム−配位子−塩基混合物(1:4:100の混合物)の存在下で、約85℃に加熱され得る。生成物は、抽出およびクロマトグラフィーなどの当該技術分野で周知の技術を利用して単離され得る。例えば、反応混合物は、飽和NHCl水溶液に注がれ、好適な有機溶媒、例えば、EtOAcまたはDCMで2回抽出され得る。有機抽出物は、分離され、MgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮され得る。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィーによってシリカ上で精製し、EtOAc/ヘキサンなどの好適な有機溶媒混合物で溶出して、スキーム1、ステップMの生成物である(3S)−3−[(1R)−1−[4−[2−[(2,6−ジメチル−4−ピリジル)オキシ]エチル]フェニル]エチル]−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−3−メチル−ピロリジン−2,5−ジオンが提供され得る。
スキーム1、ステップNは、PMB基の除去を示しており、当業者に周知の通り、一連の条件下で達成され得る。例えば、スキーム1、ステップMの生成物である約1当量の(3S)−3−[(1R)−1−[4−[2−[(2,6−ジメチル−4−ピリジル)オキシ]エチル]−フェニル]エチル]−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−3−メチル−ピロリジン−2,5−ジオンは、例えば、ACNおよび水などの好適な溶媒または混合物に溶解され得、約4当量の硝酸セリウムアンモニウムが添加され得、混合物は、約2時間撹拌され得る。反応は、NaOH水溶液などの好適な無機塩基水溶液を添加することにより、クエンチされ得る。生成物は、中和、抽出およびクロマトグラフィーなどの当該技術分野で周知の技術を利用して単離され得る。例えば、塩基性混合物は、HClなどの好適な鉱酸水溶液で約3のpHに酸性化され得、得られた混合物は、例えば、CHCl/EtOHなどの好適な有機溶媒混合物で抽出され、珪藻土を通して濾過され得る。有機抽出物は、分離させ、MgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮され得る。得られた残渣を、約10mMのNHHCO水溶液で緩衝された、例えば、MeOH/ACNなどの好適に緩衝された極性/有機混合物を使用する逆相カラムクロマトグラフィーによって精製して、スキーム1、ステップNの所望の生成物である(3S)−3−[(1R)−1−[4−[2−[(2,6−ジメチル−4−ピリジル)オキシ]エチル]フェニル]エチル]−3−メチル−ピロリジン−2,5−ジオンが提供され得る。
Figure 0006794582
スキーム2は、(3S)−3−[(1R)−1−[4−[2−[(2,6−ジメチル−4−ピリジル)オキシ]エチル]フェニル]エチル]−3−メチル−ピロリジン−2,5−ジオンの代替合成を示す。スキーム2、ステップAにおいて、スキーム1、ステップHの生成物である(3S)−3−[(1R)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]−3−メチル−ピロリジン−2,5−ジオンのスクシンイミド窒素は、当該技術分野で周知の条件下で、トリフェニルメチル基などの好適な保護基で保護され得る。例えば、約1当量の(3S)−3−[(1R)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]−3−メチル−ピロリジン−2,5−ジオンは、DMFまたは1,4−ジオキサンなどの好適な極性有機溶媒に溶解され、約2時間、約0℃で、約1.2当量のトリフェニルメチルクロリド、およびNaCOまたはCsCOなどの好適な非求核性塩基で処理され得る。生成物は、濾過および再結晶化などの当該技術分野で周知の技術を利用して単離され得る。例えば、反応混合物は、水で希釈してもよく、得られた固体は、濾過により収集した。濾過ケーキは、MeOHまたはEtOHなどの好適な極性有機溶媒中で液体状に戻され、加熱還流され、RTに冷却され得、その後の固体を、濾過により収集し、真空オーブンで乾燥させて、スキーム2、ステップAの生成物である(3S)−3−[(1R)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]−3−メチル−1−トリチル−ピロリジン−2,5−ジオンが提供され得る。
スキーム2、ステップBにおいて、ビニルエーテルは、当業者に周知の通り、適切なビニルボロランとの鈴木カップリング反応を介して調製され得る。例えば、スキーム2、ステップAの生成物である約1当量の(3S)−3−[(1R)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]−3−メチル−1−トリチル−ピロリジン−2,5−ジオンは、約1.1当量の2−[(E)−2−エトキシビニル]−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン、約0.025〜0.05当量の、例えば、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン錯体などの好適なパラジウム金属−配位子錯体、および約3当量の、例えば、CsCOなどの好適な無機塩基の存在下で、例えば、THF、DMF、1,4−ジオキサン、またはこれらと水との混合物などの好適な脱気された有機溶媒に溶解され得る。得られた混合物は、約30分間、窒素下で加熱還流され得る。生成物は、抽出および再結晶化などの当該技術分野で周知の技術を利用して単離され得る。例えば、反応混合物は、水で希釈され、DCM、MTBE、EtO、またはEtOAcなどの好適な有機溶媒で抽出され得る。有機抽出物は、減圧下で濃縮され、例えば、MeOHまたはEtOHなどの好適な極性有機溶媒中で液体状に戻され、加熱還流され、RTに冷却され得る。得られた固体を濾過により収集し、濾過ケーキを窒素流下で乾燥させて、スキーム2、ステップBの生成物である(3S)−3−[(1R)−1−[4−[(E)−2−エトキシビニル]フェニル]エチル]−3−メチル−1−トリチル−ピロリジン−2,5−ジオンが提供され得る。
スキーム2、ステップCは、当技術分野で十分に説明されているように、対応するアルデヒドを得るためのビニルエーテルの加水分解を示す。例えば、スキーム2、ステップBの生成物である約1当量の(3S)−3−[(1R)−1−[4−[(E)−2−エトキシビニル]フェニル]エチル]−3−メチル−1−トリチル−ピロリジン−2,5−ジオンは、例えば、アセトンなどの好適な極性有機溶媒に溶解され得、得られた溶液は、例えば、HClなどの鉱酸水溶液で処理した。混合物は、約1時間、約60℃に加熱され得る。生成物は、濾過などの当該技術分野で周知の技術を利用して単離され得る。例えば、反応混合物は、水でゆっくり希釈され、RTに冷却され得、得られた固体を濾過により収集し、窒素流下で乾燥させて、スキーム2、ステップCの生成物である2−[4−[(1R)−1−[(3S)−3−メチル−2,5−ジオキソ−1−トリチル−ピロリジン−3−イル]エチル]フェニル]アセトアルデヒドが提供され得る。
スキーム2、ステップDは、スキーム2、ステップCのアルデヒド生成物の還元を示し、これは、水素化ホウ素による還元を含む、当該技術分野で周知の一連の条件下で還元され得る。例えば、約1当量の2−[4−[(1R)−1−[(3S)−3−メチル−2,5−ジオキソ−1−トリチル−ピロリジン−3−イル]エチル]フェニル]アセトアルデヒドは、例えば、DCM/EtOHなどの好適な有機混合物に溶解され、約1.5当量の、例えば、NaBHなどの好適な水素化ホウ素で、約0℃で処理され得る。生成物は、抽出などの当該技術分野で周知の技術を利用して単離され得る。例えば、反応混合物を水でクエンチし、例えば、DCMなどの適切な有機溶媒で抽出し、有機抽出物を分離させ、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、スキーム2、ステップDの生成物である、さらなる精製を行わず追加使用するのに十分な純度の、(3S)−3−[(1R)−1−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]エチル]−3−メチル−1−トリチル−ピロリジン−2,5−ジオンを得ることができる。
スキーム2、ステップEにおいて、スキーム2、ステップDの生成物である(3S)−3−[(1R)−1−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]−エチル]−3−メチル−1−トリチル−ピロリジン−2,5−ジオンのアリール化は、スキーム1、ステップMに記載の条件と同様の条件下で達成され、スキーム2、ステップEの生成物である(3S)−3−[(1R)−1−[4−[2−[(2,6−ジメチル−4−ピリジル)オキシ]エチル]フェニル]エチル]−3−メチル−1−トリチル−ピロリジン−2,5−ジオンが提供され得る。
スキーム2、ステップFは、スクシンイミド窒素またはスキーム2、ステップEの生成物である(3S)−3−[(1R)−1−[4−[2−[(2,6−ジメチル−4−ピリジル)オキシ]エチル]フェニル]エチル]−3−メチル−1−トリチル−ピロリジン−2,5−ジオンの脱保護を示しており、これは当該技術分野で周知の様々な条件下で達成され得る。例えば、約1当量の(3S)−3−[(1R)−1−[4−[2−[(2,6−ジメチル−4−ピリジル)オキシ]エチル]フェニル]エチル]−3−メチル−1−トリチル−ピロリジン−2,5−ジオンは、例えば、DCMなどの好適な有機溶媒に溶解され、例えば、TFAなどの過剰の適切な有機酸で、約1〜18時間、約0℃〜RTで処理され得る。生成物は、抽出およびクロマトグラフィーなどの当該技術分野で周知の技術を利用して単離され得る。例えば、反応混合物は、例えば、MTBEなどの好適な有機溶媒と、例えば、NaOHなどの無機塩基水溶液との間で分配され得る。層は、分離され得、水相は、例えば、HClなどの好適な鉱酸水溶液で約6のpHに中和され得る。酸性化された混合物は、例えば、DCMまたはEtOAcなどの好適な有機溶媒で抽出され得、層は、分離され得、有機抽出物は、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮され得る。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィーによってシリカ上で精製し、DCM中のMeOHなどの好適な有機溶媒混合物で溶出して、スキーム2、ステップFの生成物である(3S)−3−[(1R)−1−[4−[2−[(2,6−ジメチル−4−ピリジル)オキシ]エチル]フェニル]エチル]−3−メチル−ピロリジン−2,5−ジオンが提供され得る。
調製法および実施例
以下の調製法および実施例は、本発明をさらに例示し、本発明の化合物の典型的な合成を表す。試薬および出発材料は、当業者であれば容易に入手可能なものであるか、または当業者によって容易に合成され得る。調製法および実施例は、限定ではなく例示により説明され、当業者により様々な変更が行われ得ることが理解されるべきである。
本発明の化合物のR−配置またはS−配置は、X線分析およびキラルHPLC保持時間との相関などの標準的な技術により決定され得る。
LC−ES/MSは、AGILENT(登録商標)HP1100液体クロマトグラフィーシステムにおいて行われる。エレクトロスプレー質量分析測定(ポジティブモードおよび/またはネガティブモードで取得される)は、HP1100HPLCと連動する質量選択検出器四重極質量分析計で行われる。LC−MS条件(低pH):カラム:PHENOMENEX(登録商標)GEMINI(登録商標)NX C18 2.1×50mm 3.0μm、勾配:5〜100%Bで3分間、次いで100%Bで0.75分間 カラム温度:50℃±10℃、流量:1.2mL/分、溶媒A:0.1%HCOOH含有脱イオン水、溶媒B:0.1%ギ酸含有ACN、波長214nm。代替LC−MS条件(高pH):カラム:XTERRA(登録商標)MS C18カラム2.1×50mm、3.5μm、勾配:5%の溶媒Aで0.25分間、5%〜100%の勾配の溶媒Bで3分間および100%の溶媒Bで0.5分間または10%〜100%の溶媒Bで3分間および100%の溶媒Bで0.75分間、カラム温度:50℃±10℃、流量:1.2mL/分、溶媒A:10mMのNHHCO pH9、溶媒B:ACN、波長:214nm。
分取逆相クロマトグラフィーは、質量選択検出器質量分析計およびLEAP(登録商標)自動試料採取装置/分画収集装置を備えたAGILENT(登録商標)1200LC−ES/MSで実施される。高pH方法は、75×30mmのPHENOMENEX(登録商標)GEMINI(登録商標)−NX、10×20mmのガードを備えた5μ粒径カラムで実行される。85mL/分の流量。溶離液は、アセトニトリル中の10mMの炭酸水素アンモニウム(pH10)である。
NMRスペクトルは、Bruker AVIII HD400MHz NMR分光計で実施し、ppmで報告されるCDClまたは(CDSO溶液として得、残留溶媒[CDCl、7.26ppm、(CDSO、2.05ppm]を参照標準物質として使用する。ピーク多重度を報告するとき、次の略語を使用することができる:s(一重線)、d(二重線)、t(三重線)、q(四重線)、m(多重線)、br−s(ブロード一重線)、dd(二重線の二重線)、dt(三重線の二重線)。カップリング定数(J)は、報告されるとき、ヘルツ(Hz)で報告される。
調製法1
イソプロピル(3S)−3−(4−ブロモフェニル)ブタノエート
Figure 0006794582
スキーム1、ステップA:N雰囲気下の1,4−ジオキサン(750mL)中の(4−ブロモフェニル)ボロン酸(110g、547.73mmol)の脱酸素溶液に、ビス(ノルボルナジエン)ロジウム(I)テトラフルオロボレート(2g、5.13mmol)、続いて(R)−(+)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(4.5g、7.2mmol)を添加する。混合物を室温で1時間熟成させた後、HO(100mL)、TEA(70mL、502mmol)、およびイソプロピル(E)−ブタ−2−エノエート(65g、507.14mmol)を添加する。得られた赤色溶液を18時間、40℃に加熱する。反応混合物を減圧下で半分の体積に濃縮し、500mLのMTBEで希釈する。有機溶液を500mLの水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮乾固させる。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーによってシリカ上で精製し、ヘキサン/EtOAc(1:0〜9:1の勾配)で溶出する。純粋なクロマトグラフィー画分を組み合わせ、減圧下で濃縮して、表題化合物を得る(144g、収率94.6%、94.5%ee)。主要なエナンチオマーt=2.20分、副次的なエナンチオマーt=2.69分(キラルSFC Lux アミロース−2、5%のMeOH/CO、5mL/分、225nm)。H NMR(DMSO−d):δ1.05(d、J=6.2Hz、3H)、1.10(d、J=6.2Hz、3H)、1.19(d、J=7.0Hz、3H)、2.48〜2.59(m、2H)、3.08〜3.19(m、1H)、4.74〜4.84(m、1H)、7.20〜7.24(m、2H)、7.44〜7.48(m、2H)。
調製法2
(3S)−3−(4−ブロモフェニル)ブタン酸
Figure 0006794582
スキーム1、ステップB:MeOH(8L)中のイソプロピル(3S)−3−(4−ブロモフェニル)ブタノエート(1042g、3471.0mmol)の溶液に、5MのNaOH水溶液(2L)をRTで撹拌しながら添加する。反応を40分間、N雰囲気下で、50℃に加熱する。30℃まで冷却した後、反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を2Lの水で希釈する。得られた水性混合物をDCM(約2L)で1回抽出する。水層を約1kgの氷で処理し、濃HCl(1L)を20分にわたってゆっくりと添加して約4のpHに酸性化する。濁った水層を、次いで、DCM(約4L)で抽出する。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、透明な黄褐色の油とし、固化してオフホワイトの固体にする。ヘプタン(約4L)を固体に加え、得られた混合物を2時間、45℃に加熱すると、固体沈殿物となる。固体を濾過により収集し、ヘプタン(200〜250mL)で洗浄する。濾過液を減圧下で濃縮乾固させて、オフホワイトの固体として表題化合物を得る(771g、収率91.4%、99%ee)。ES/MS(m/z):241.0(M−H)。主要なエナンチオマーt=2.35分、副次的なエナンチオマーt=2.82分(キラルSFC Lux アミロース−2、5%のMeOH/CO、5mL/分、225nm)。H NMR(DMSO−d):δ1.19(d、J=7.0Hz、3H)、2.48〜2.52(m、2H)、3.07〜3.17(m、1H)、7.20〜7.25(m、2H)、7.44〜7.49(m、2H)、12.08(s、1H)。[α] 25+25.0°(c=1、MeOH)。
調製法3
メチル(3S)−3−(4−ブロモフェニル)ブタノエート
Figure 0006794582
スキーム1、ステップC:濃HSO(45mL、802mmol)を、MeOH(4.5L)中の(3S)−3−(4−ブロモフェニル)ブタン酸(450g、1851.1mmol)の溶液に添加する。混合物を65℃で2時間加熱し、RTに冷却し、減圧下で濃縮して乾燥残渣にする。固体をMTBE(2.5L)およびHO(2.5L)で希釈し、得られた混合物をMTBE(2×2.5L)で抽出する。組み合わされた抽出物をHO(2.5L)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、さらなる精製を行わずに使用可能な、淡黄色の油として表題化合物を得る(469.8g、収率99%超)。ES/MS(m/z):274.0(M+NH )。H NMR(CDCl):δ1.27(d、J=7.0Hz、3H)、2.50〜2.62(m、2H)、3.20〜3.30(m、1H)、3.61(s、3H)、7.07〜7.12(m、2H)、7.39〜7.43(m、2H)。
調製法4
(3S,2R)−メチル3−(4−ブロモフェニル)−2−メチルブタノエート
および
(3S,2S)−メチル3−(4−ブロモフェニル)−2−メチルブタノエート
Figure 0006794582
主要なジアステレオマー 副次的なジアステレオマー
スキーム1、ステップD:ヘキサン中のn−BuLiの2.5M溶液(1250mL)を、無水THF(2.3L)中のDIPEA(444mL、3150mmol)の溶液に、−40℃で30分かけて液滴添加する。30分後、無水THF(3.3L)中のメチル(3S)−3−(4−ブロモフェニル)ブタノエート(468.90g、1750.7mmol)の溶液を40分かけて添加し、反応混合物を−40℃で40分間熟成させる。CHI(176mL、2798mmol)を30分かけて添加し、混合物を−40℃で15分間撹拌する。反応混合物を、MeOH(283mL)、続いてHO(2.5L)で、−40℃でゆっくりとクエンチし、混合物をRTまで温める。反応混合物をHO(2.5L)で希釈し、得られた層を分離する。水層をMTBE(7.5L)でさらに抽出し、組み合わされた有機抽出物をHO(3L)および飽和NaCl水溶液(2.5L)で順次洗浄する。有機抽出物をMgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、さらなる精製を行わずに使用可能な、薄茶色の油として、ジアステレオマーの混合物(7:3)である表題化合物を得る(489g、収率93%)。主要なジアステレオマーt=1.29分、副次的なジアステレオマーt=1.32分(XBRIDGE(登録商標)C18カラム、3.5μ、2.1×50mm、1.2mL/分、50℃、ACN中の10〜95%の10mMのNHCO(pH10))。ES/MS(79Br/81Brのm/z):288.0、290.0(M+NH )。
調製法5
4−(tert−ブチル)=1−メチル=(S)−2−((R)−1−(4−ブロモフェニル)エチル)−2−メチルスクシネート
および
4−(tert−ブチル)=1−メチル=(R)−2−((R)−1−(4−ブロモフェニル)エチル)−2−メチルスクシネート
Figure 0006794582
主要なジアステレオマー 副次的なジアステレオマー
スキーム1、ステップE:ヘキサン中のn−BuLiの2.5M溶液(1150mL、2900mmol)を、無水THF(3L)中のDIPEA(410mL、2910mmol)の溶液に、−40℃で20分かけて添加する。得られた混合物を−40℃で30分間撹拌し、無水THF(3L)中の、ジアステレオマーの混合物であるメチル(2R/S,3S)−3−(4−ブロモフェニル)−2−メチル−ブタノエート(488.00g、1619.8mmol)の溶液を、1時間かけて添加する。反応混合物を−40℃で45分間熟成させ、無水THF(250mL)中の2−ブロモ酢酸tert−ブチル(391mL、2596mmol)の溶液を、30分かけて添加する。得られた混合物を−40℃でさらに30分間撹拌する。MeOH(250mL)、続いてHO(2.5L)を添加し、得られた混合物をRTまで温める。混合物をHO(2.5L)で希釈し、得られた層を分離する。水層をMTBE(5L)で抽出し、有機抽出物をHO(5L)、続いて飽和NaCl水溶液(2.5L)で順次洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、さらなる精製を行わずに使用可能な、濃い茶色の油として、ジアステレオマーの混合物である表題化合物を得る(786g、収率87%)。主要なジアステレオマーt=1.51分、副次的なジアステレオマーt=1.53分(XBRIDGE(登録商標)C18カラム、3.5μ、2.1×50mm、1.2mL/分、50℃、ACN中の10〜95%の10mMのNHCO(pH10))。ES/MS(79Br/81Brのm/z):328.8、330.8(M−tBu+H)。
調製法6
(3S,4R)−4−(4−ブロモフェニル)−3−(メトキシカルボニル)−3−メチルペンタン酸
および
(3R,4R)−4−(4−ブロモフェニル)−3−(メトキシカルボニル)−3−メチルペンタン酸
Figure 0006794582
主要なジアステレオマー 副次的なジアステレオマー
スキーム1、ステップF:DCM(6L)中の、ジアステレオマーの混合物である4−(tert−ブチル)=1−メチル=(R/S)−2−((R)−1−(4−ブロモフェニル)エチル)−2−メチルスクシネート(785g、1406mmol)の溶液を、TFA(1.06L)で処理し、RTで18時間撹拌する。反応混合物をHO(2×5L)および飽和NaCl水溶液(5L)で順次洗浄する。有機抽出物をMgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、さらなる精製を行わずに使用可能な、暗褐色のガムとして、ジアステレオマーの混合物(8:2)である表題化合物を得る(604g、収率91%)。ES/MS(79Br/81Brのm/z):329.0、331.0(M+H)。
調製法7
メチル(2S)−4−アミノ−2−[(1R)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]−2−メチル−4−オキソ−ブタノエート
および
メチル(2R)−4−アミノ−2−[(1R)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]−2−メチル−4−オキソ−ブタノエート
Figure 0006794582
主要なジアステレオマー 副次的なジアステレオマー
スキーム1、ステップG:0℃の、無水DMF(4L)中の、ジアステレオマーの混合物である(3R/S,4R)−4−(4−ブロモフェニル)−3−メトキシカルボニル−3−メチルペンタン酸(603g、1282mmol)およびTEA(550mL、3870mmol)に、HATU(597g、1538.69mmol)を15分かけて添加する。反応混合物をRTで2時間熟成させる。7MのNH/MeOH(1.83L)の溶液を、10℃で30分かけて添加し、得られた混合物を、RTに温め、1時間撹拌する。反応混合物を10℃に冷却し、次いで、DCM(5L)、続いてHO(5L)でゆっくり希釈する。得られた層を分離し、水層をDCM(2.5L)でさらに抽出する。組み合わされた抽出物をHO(5L)および飽和NaCl水溶液(5L)で順次洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、さらなる精製を行わずに使用可能な、暗い色のガムとして、ジアステレオマーの混合物(8:2)である表題化合物を得る(520g、収率87%)。主要なジアステレオマーt=0.97分、副次的なジアステレオマーt=0.99分(XBRIDGE(登録商標)C18カラム、3.5m、2.1×50mm、1.2mL/分、50℃、ACN中の10〜95%の10mMのNHCO(pH10))。ES/MS(79Br/81Brのm/z)328.0/330.0(M+H/M+H+2)。
調製法8
(3S)−3−[(1R)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]−3−メチル−ピロリジン−2,5−ジオン
および
(3R)−3−[(1R)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]−3−メチル−ピロリジン−2,5−ジオン
Figure 0006794582
主要なジアステレオマー 副次的なジアステレオマー
スキーム1、ステップH:THF(4.2L)およびHO(4.2L)に溶解したジアステレオマーの混合物であるメチル(2R/S)−4−アミノ−2−[(1R)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]−2−メチル−4−オキソ−ブタノエート(519g、1107mmol)に、NaCO(293g、2764.46mmol)を添加し、混合物を60℃で2時間加熱する。反応をRTに冷却し、EtOAc(2.5L)で抽出する。有機層をHO(3L)で洗浄する。得られた水性抽出物をEtOAc(5L)で抽出し、組み合わされた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、SFC[カラム:AS−H、150×50mm、10%EtOH(0.2%DEMA)、340g/分、BPR 150bar、注入量:4ml、220nm]により分離される2つのジアステレオマーの粗混合物を得る。(3R)−3−[(1R)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]−3−メチル−ピロリジン−2,5−ジオン:最初に溶出する化合物(43.8g、11%)。H NMR(CDCl):δ1.33(d、J=7.2Hz、3H)、1.40(s、3H)、2.34(d、J=18.4Hz、1H)、2.80(、J=18.4Hz、1H)、3.23(q、J=7.2Hz、1H)、7.07(d、2H)、7.40(d、2H)、7.54(br−s、1H)。ES/MS(79Br/81Brのm/z):313.0、315.0(M+H)。(3S)−3−[(1R)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]−3−メチル−ピロリジン−2,5−ジオン:2番目に溶出する化合物(241.8g、55%)。H NMR(CDCl):δ1.23(s、3H)、1.30(d、J=7.1Hz、3H)、2.21(d、J=18.4Hz、1H)、2.96(d、J=18.4Hz、1H)、3.14(q、J=7.1Hz、1H)、7.04〜7.09(m、2H)、7.42〜7.48(m、2H)、8.09(br−s、1H)。ES/MS(79Br/81Brのm/z):313.0、315.0(M+H)。
調製法9
(3S)−3−[(1R)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−3−メチル−ピロリジン−2,5−ジオン
Figure 0006794582
スキーム1、ステップI:撹拌機付きの丸底フラスコにおいて、窒素下で、(3S)−3−[(1R)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]−3−メチル−ピロリジン−2,5−ジオン(15.0g、50.6mmol)を、DMF(169mL)に添加する。CsCO(16.5g、50.6mmol)、続いて1−(クロロメチル)−4−メトキシ−ベンゼン(6.9mL、50.6mmol)を添加し、40℃で2時間撹拌して反応させる。反応を、飽和NHCl水溶液(約400mL)に注ぎ、得られた混合物を、EtOAc(2×300mL)で抽出する。有機層を分離し、MgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮する。粗生成物を、順相フラッシュクロマトグラフィーにより精製し、ヘキサン中の0〜80%のEtOAcで溶出して、溶媒除去後、白色の結晶性固体として表題化合物を得る(14.9g、収率64%)。ES/MS(m/z 79Br/81Br):416.0、418.0(M+H)。
調製法10
tert−ブチル2−[4−[(1R)−1−[(3S)−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−3−メチル−2,5−ジオキソ−ピロリジン−3−イル]エチル]フェニル]アセテート
Figure 0006794582
スキーム1、ステップJ:(3S)−3−[(1R)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−3−メチル−ピロリジン−2,5−ジオン(14.9g、35.9mmol)を、ジオキサン(359mL)およびビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(1.9g、3.6mmol)を含む、撹拌機および空気コンデンサ付きの丸底フラスコに窒素下で添加する。混合物を3回真空/窒素パージし、EtO中の2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル亜鉛クロリドの0.5M溶液(140mL、71.7mmol)を10分かけて液滴添加する。全量添加したら、混合物を60℃に加熱する。7時間後、追加のビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(0.9g、1.8mmol)を添加し、混合物を、30分間60℃で維持して、RTに冷却する。反応混合物を飽和NHCl水溶液(500mL)に注ぎ、得られた混合物をEtO(2×300mL)で抽出する。有機層を組み合わせて、MgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮する。粗生成物を、順相フラッシュクロマトグラフィーにより精製し、ヘキサン中の0〜100%のEtOAcで溶出して、溶媒除去後、淡黄色の油として表題化合物を得る(14.6g、収率90%)。ES/MS(m/z):474.0(M+H)。
調製法11
2−[4−[(1R)−1−[(3S)−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−3−メチル−2,5−ジオキソ−ピロリジン−3−イル]エチル]フェニル]酢酸
Figure 0006794582
スキーム1、ステップK:tert−ブチル2−[4−[(1R)−1−[(3S)−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−3−メチル−2,5−ジオキソ−ピロリジン−3−イル]エチル]フェニル]アセテート(14.58g、32.29mmol)を、DCM(129mL)を含む撹拌機付きの丸底フラスコに窒素下で添加する。TFA(32.3mL)を添加し、得られた混合物をRTで2時間撹拌する。反応混合物を減圧下で濃縮し、飽和NaCl水溶液(300mL)で希釈し、CHCl(2×150mL)で抽出する。有機抽出物を組み合わせて、MgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、追加の精製なしで使用するのに好適な、オレンジ色の油として表題化合物を得る(13.6g、収率100%)。ES/MS(m/z):418.0(M+H)。
調製法12
(3S)−3−[(1R)−1−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]エチル]−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−3−メチル−ピロリジン−2,5−ジオン
Figure 0006794582
スキーム1、ステップL:2−[4−[(1R)−1−[(3S)−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−3−メチル−2,5−ジオキソ−ピロリジン−3−イル]エチル]フェニル]酢酸(13.6g、34.3mmol)を、撹拌機付きの丸底フラスコにおいて、窒素下で、THF(343mL)に添加する。ボランジメチルスルフィド錯体(7.0mL、75.4mmol)を添加し、得られた混合物をRTで2時間撹拌する。MeOH(10mL)を慎重に添加し、その結果泡立ちが生じ、得られた混合物を1時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液(500mL)に注ぎ、混合物をEtOAc(2×300mL)で抽出する。有機抽出物を組み合わせて、MgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮する。得られた淡黄色の油を、順相フラッシュクロマトグラフィーにより精製し、ヘキサン中の0〜100%のEtOAcで溶出して、溶媒除去後、淡黄色の油として表題化合物を得る(11.5g、収率88%)。ES/MS(m/z):382.0/404.0(M+H、M+Na)。
調製法13
Pddba−tBuBrettPhos−CsCOエーテル化ミックス
撹拌機付きの丸底フラスコに、窒素下で、CsCO(74.5g、229mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(2.16g、2.29mmol)、2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)−2’,4’,6’−トリイソプロピル−3,6−ジメトキシ−1,1’−ビフェニル(4.57g、9.15mmol)、およびトルエン(457mL)を添加する。得られた暗紫色の溶液を、3回真空/窒素パージし、1時間80℃に加熱する。反応を減圧下で濃縮し、得られた残渣を乳鉢および乳棒で微粉末に粉砕して、赤レンガ色の固体として表題化合物を得、これを窒素下で保存する(79.0g、収率93%)。ES/MS(m/z):491.0/501.0。
調製法14
(3S)−3−[(1R)−1−[4−[2−[(2,6−ジメチル−4−ピリジル)オキシ]エチル]フェニル]エチル]−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−3−メチル−ピロリジン−2,5−ジオン
Figure 0006794582
スキーム1、ステップM:(3S)−3−[(1R)−1−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]エチル]−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−3−メチル−ピロリジン−2,5−ジオン(530mg、1.3mmol)、4−ブロモ−2,6−ジメチル−ピリジン(0.5g、2.5mmol)、Pddba−tBuBrettPhos−CsCO3エーテル化ミックス(0.7g、)およびトルエン(13mL)をマイクロ波バイアルに添加する。得られた混合物を密閉し、3回窒素/真空パージし、85℃の油浴中で4時間加熱する。追加のPddba−tBuBrettPhos−CsCOエーテル化ミックス(0.7g)を添加し、混合物を85℃で20時間加熱する。反応混合物をRTに冷却し、飽和NHCl水溶液(50mL)に注ぎ、得られた混合物をEtOAc(2×60mL)で抽出する。有機抽出物をMgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮する。得られたオレンジ色の油を、順相フラッシュ精製により精製し、ヘキサン中の0〜100%のEtOAcで溶出して、溶媒除去後、黄色の油として表題化合物を得る(0.6g、収率54%)。ES/MS(m/z):487.0(M+H)。
調製法15
(3S)−3−[(1R)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]−3−メチル−1−トリチル−ピロリジン−2,5−ジオン
Figure 0006794582
スキーム2、ステップA:(3S)−3−[(1R)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]−3−メチル−ピロリジン−2,5−ジオン(25.0g、84.4mmol)を、三口フラスコにおいて窒素下、RTで、DMF(250mL)に溶解する。トリフェニルメチルクロリド(29.0g、110.9mmol)を添加し、反応混合物を約0℃に冷却する。CsCO(41.0g、125.8mmol)を約5分かけて少しずつ添加し、得られた混合物を約2時間かけてRTまで温める。反応混合物を約5℃に冷却し、水(250mL)を20分かけて液滴添加する。得られた固体を濾過により収集し、濾過ケーキを水で洗浄し、窒素気流下で乾燥させ、50℃の真空オーブンで一晩さらに乾燥させる。固体をMeOH(500mL)に懸濁し、混合物を数分間加熱還流する。混合物をRTに冷却し、得られた固体を濾過により収集し、窒素流下で乾燥させて、表題化合物を得る。固体を50℃の真空オーブンでさらに乾燥させ、白色の固体として表題化合物を得る(43.5g、収率95.7%)。H NMR(399.80MHz、CDCl):7.43〜7.40(m、8H)、7.29〜7.26(m、7H)、7.23(d、J=8.4Hz、2)、6.99(d、J=8.4Hz、2H)、2.87(d、J=17.9Hz、1H)、2.17(d、J=17.9Hz、1H)、1.13(s、3H)、0.96(d、J=7.0Hz、3H)。
調製法16
(3S)−3−[(1R)−1−[4−[(E)−2−エトキシビニル]フェニル]エチル]−3−メチル−1−トリチル−ピロリジン−2,5−ジオン
Figure 0006794582
スキーム2、ステップB:(3S)−3−[(1R)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]−3−メチル−1−トリチル−ピロリジン−2,5−ジオン(43.5g、80.8mmol)、2−[(E)−2−エトキシビニル]−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(17.6g、88.8mmol)、Cs2CO3(80.0g、245.5mmol)1,4−ジオキサン(450mL)および水(90mL)を、窒素下で、機械的に撹拌しながら、2Lの三口フラスコに添加する。反応混合物を窒素/真空でパージし、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−DCM錯体(1.7g、2.0mmol)を添加し、反応混合物を約30分間加熱還流する。反応混合物をRTに冷却し、500mLの水/500mLのMTBEに注ぎ、得られた層を分離する。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、得られた残渣をDCM(250mL)中で液体状に戻し、減圧下で再び蒸発させる。得られた残渣を三口丸底フラスコに移し、MeOH(750mL)を添加し、混合物を加熱して穏やかに還流させる。水(250mL)を15分かけて液滴添加し、混合物をRTに冷却する。得られた固体を濾過により収集し、3:1のMeOH/水(100mL)で洗浄し、窒素流下で乾燥させて、淡緑色の固体として表題化合物を得る(39.2g、収率91.6%)。ES/MS(m/z):530.2(M+H)。
調製法17
2−[4−[(1R)−1−[(3S)−3−メチル−2,5−ジオキソ−1−トリチル−ピロリジン−3−イル]エチル]フェニル]アセトアルデヒド
Figure 0006794582
スキーム2、ステップC:(3S)−3−[(1R)−1−[4−[(E)−2−エトキシビニル]フェニル]エチル]−3−メチル−1−トリチル−ピロリジン−2,5−ジオン(39.2g、74.0mmol)をアセトン(400mL)に溶解し、HClの2M水溶液(156mL)を窒素下、RTで添加する。混合物を2時間、60℃に加熱する。水(250mL)を60℃の溶液に15分かけて液滴添加し、反応混合物をRTに冷却する。得られた固体を濾過により収集し、水(100mL)で洗浄し、窒素気流下で乾燥させ、45〜50℃の真空オーブンでさらに乾燥させて、さらなる精製を行わずに追加使用するのに好適な、茶色の固体として表題化合物を得る(36.5g、収率98%)。H NMR(399.80MHz、CDCl):9.76(t、J=2.3Hz、1H)、7.43〜7.40(m、7H)、7.29〜7.22(m、12H)、3.69(d、J=2.2Hz、2H)、2.94(d、J=18.0Hz、1H)、2.17(d、J=18.0Hz、1H)、1.13(s、3H)、0.99(d、J=7.0Hz、3H)。
調製法18
(3S)−3−[(1R)−1−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]エチル]−3−メチル−1−トリチル−ピロリジン−2,5−ジオン
Figure 0006794582
スキーム2、ステップD:2−[4−[(1R)−1−[(3S)−3−メチル−2,5−ジオキソ−1−トリチル−ピロリジン−3−イル]エチル]フェニル]アセトアルデヒド(36.5g、72.7mmol)を、DCM(180mL)に溶解し、EtOH(180mL)を添加する。反応混合物を約0℃に冷却し、NaBH(4.1g、110mmol)を約10分かけて少しずつ添加する。約0℃で30分間撹拌した後、水(400mL)を反応混合物にゆっくりと添加し、混合物をDCM(200mL)でさらに希釈し、層を分離する。有機抽出物をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、得られた残渣を50℃の真空オーブンでさらに乾燥させて、追加の精製なしで使用するのに好適な、濃い灰色の固体として表題化合物を得る(34.9g、収率95%)。ES/MS(m/z):521.0(M+NH )。
調製法19
(3S)−3−[(1R)−1−[4−[2−[(2,6−ジメチル−4−ピリジル)オキシ]エチル]フェニル]エチル]−3−メチル−1−トリチル−ピロリジン−2,5−ジオン
Figure 0006794582
スキーム2、ステップE:(3S)−3−[(1R)−1−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]エチル]−3−メチル−1−トリチル−ピロリジン−2,5−ジオン(29.5g、58.6mmol)を、トルエン(300mL)に溶解する。4−ブロモ−2,6−ジメチル−ピリジン(17.0g、91.4mmol)およびCsCO(57.0g、175.0mmol)を添加し、混合物を完全に脱気する。2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)−2’,4’,6’−トリイソプロピル−3,6−ジメトキシ−1,1’−ビフェニル(2.1g、4.2mmol)およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(2g、2.1mmol)を添加し、得られた混合物を100℃で一晩加熱する。追加の4−ブロモ−2,6−ジメチル−ピリジン(5.3g)、2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)−2’,4’,6’−トリイソプロピル−3,6−ジメトキシ−1,1’−ビフェニル(1.0g)、およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(1.0g)を添加し、混合物を窒素でパージし、100℃で4時間加熱する。反応混合物をRTに冷却し、EtOAc(300mL)および水(500mL)で希釈し、相を分離する。有機抽出物を飽和NaCl水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮する。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーによってシリカ上で精製し、DCM中の25〜50%のEtOAcで溶出して、溶媒の蒸発および50℃での真空乾燥の後、表題化合物を得る(11.0g、収率31%)。H NMR(399.80MHz、CDCl):7.42〜7.40(m、5H)、7.28〜7.25(m、8H)、7.22〜7.18(m、4H)、7.08(d、J=8.1Hz、2H)、6.51(s、2H)、4.21〜4.17(m、2H)、3.10〜3.07(m、2H)、2.94(d、J=18.0Hz、1H)、2.49(s、6H)、2.16(d、J=18.0Hz、1H)、1.12(s、3H)、0.99(d、J=7.1Hz、3H)。
実施例1
(3S)−3−[(1R)−1−[4−[2−[(2,6−ジメチル−4−ピリジル)オキシ]エチル]フェニル]エチル]−3−メチル−ピロリジン−2,5−ジオン
Figure 0006794582
スキーム1、ステップN:(3S)−3−[(1R)−1−[4−[2−[(2,6−ジメチル−4−ピリジル)オキシ]エチル]フェニル]エチル]−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−3−メチル−ピロリジン−2,5−ジオン(578.0mg、1.2mmol)を、丸底フラスコにおいて、ACN(17mL)および水(17mL)に添加し、硝酸セリウムアンモニウム(2.6g、4.8mmol)を添加する。RTで2時間撹拌した後、2MのNaOHの水溶液(11.89mL、23.8mmol)を添加し、得られた混合物をRTでさらに30分間撹拌する。反応混合物を2MのHCl水溶液(5mL)で約3のpHに酸性化し、2:1のCHCl/EtOH(100mL)で希釈し、珪藻土の吸着床に通して濾過し、有機相を分離する。組み合わされた有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、暗褐色の油を得る。粗生成物を、分取逆相クロマトグラフィー(カラム:PHENOMENEX(登録商標)KINETEX(登録商標)EVO C18、カラム長さ100×30mm、5μ、インラインヒータを50℃で使用する15×30mmのEVOガードで100Å、溶媒:10mMのNHHCO水溶液(pH10)/5%MeOH(溶媒A)およびACN(溶媒B)、勾配:13%の溶媒Bで0〜1分保持、13%〜48%の溶媒Bで1〜8分勾配、48%〜100%の溶媒Bで8〜8.1分ランプ、100%の溶媒Bで8.1〜10分保持)によって精製して、溶媒蒸発後、茶色の油として表題化合物を得る(326.4mg、収率75%)。ES/MS(m/z):367.0(M+H)。[α] 20=−40.393°(C=0.2、MeOH)
実施例1の代替手順
スキーム2、ステップF:(3S)−3−[(1R)−1−[4−[2−[(2,6−ジメチル−4−ピリジル)オキシ]−エチル]フェニル]エチル]−3−メチル−1−トリチル−ピロリジン−2,5−ジオン(20.2g、33mmol)を、DCM(100ml)に溶解し、混合物を氷浴中で0℃に冷却する。TFA(100mL)を約10分かけて液滴添加し、添加完了後、反応混合物をRTまで温め、一晩撹拌する。反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残渣をMTBE(300mL)mと2NのNaOH水溶液(300mL)との間で分配する。層を分離し、水層を、濃HCl水溶液(約25mL)で約6のpHに酸性化し、DCM(2×250mL)で抽出する。有機抽出物を組み合わせて、NaSOで乾燥させ、濾過し、濾過液を減圧下で濃縮する。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーによってシリカ上で精製し、DCM中の5〜10%のMeOHで溶出し、2つのピークを単離する。
最初の(副次的な)ピークは、H NMRにより、表題化合物の遊離塩基として同定される。H NMR(399.80MHz、CDCl):8.18〜8.15(m、1H)、7.24(d、J=8.1Hz、2H)、7.17(d、J=8.1Hz、2H)、6.52(s、2H)、4.21(t、J=6.9Hz、2H)、3.09(t、J=6.9Hz、2H)、3.03(d、J=18.4Hz、1H)、2.49(s、6H)、2.23(d、J=18.4Hz、1H)、1.34(d、J=7.1Hz、3H)、1.27(s、3H)。
2番目の(主要な)ピークは、Hおよび19F nmrにより、表題化合物のTFA塩として同定される。H NMR(399.80MHz、CDCl):8.06(s、1H)、7.23(d、J=8.3Hz、2H)、7.18(d、J=8.2Hz、2H)、6.77(s、2H)、4.36(t、J=6.8Hz、2H)、3.18(t、J=6.8Hz、2H)、2.98(d、J=18.4Hz、1H)、2.73(s、6H)、2.24(d、J=18.3Hz、1H)、1.36(d、J=7.1Hz、3H)、1.28(s、3H)。19F NMR(399.80MHz、CDCl):−75.9。
遊離塩基画分およびTFA塩画分を組み合わせ、減圧下で濃縮し、得られた残渣をEtOAc(250mL)に溶解し、飽和NaHCO水溶液(250mL)で洗浄する。有機抽出物をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、50℃の真空オーブンで一晩乾燥させ、オフホワイトの固体として表題化合物を得る(6.58g、収率54%)。ES/MS(m/z):367.0(M+H)。H NMR(399.80MHz、CDCl):8.18〜8.15(m、1H)、7.24(d、J=8.1Hz、2H)、7.17(d、J=8.1Hz、2H)、6.52(s、2H)、4.21(t、J=6.9Hz、2H)、3.09(t、J=6.9Hz、2H)、3.03(d、J=18.4Hz、1H)、2.49(s、6H)、2.23(d、J=18.4Hz、1H)、1.34(d、J=7.1Hz、3H)、1.27(s、3H)。
実施例1A
(3S)−3−[(1R)−1−[4−[2−[(2,6−ジメチル−4−ピリジル)オキシ]エチル]フェニル]エチル]−3−メチル−ピロリジン−2,5−ジオンメシレート
Figure 0006794582
(3S)−3−[(1R)−1−[4−[2−[(2,6−ジメチル−4−ピリジル)オキシ]エチル]フェニル]エチル]−3−メチル−ピロリジン−2,5−ジオン(1.0g、2.7mmol)を、1000rpm、60℃で撹拌しながらアセトン(10mL)に溶解する。4mLのアセトンで希釈したメタンスルホン酸(200μL)をスラリーに液滴添加すると、混合物は、黄色の上澄みの下でオフホワイトの固体のスラリーになる。混合物を60℃/1000rpmで10分間撹拌し、加熱を止め、混合物をRTまで冷却する。オフホワイトの固体を真空濾過により単離する。得られた固体の濾過ケーキを空気流下で10分間乾燥させて、オフホワイトの結晶性固体として表題化合物を得る(1.16g、収率91.7%)。ES/MS(m/z):367.0(M+H)。
X線粉末回折(XRPD)
結晶性固形のXRPDパターンは、CuKa源λ=1.54060Å)およびVantec検出器を備え、35kVおよび50mAで作動する、Bruker D4 Endeavor X線粉末回折計にて得られる。試料は、2θにおける0.009°のステップサイズおよび0.5秒/ステップの走査速度で、0.6mmの発散スリット、5.28の固定散乱防止スリット、および9.5mm検出スリットを用いて、2θにおける4〜40°で走査される。乾燥粉末を石英試料ホルダに充填し、ガラススライドを使用して滑らかな表面を得る。結晶形の回折パターンは、周囲温度および相対湿度で収集される。結晶学技術分野において、任意の所与の結晶形に関して、結晶形態および晶癖などの要因から生じる好ましい配向に起因して、回折ピークの相対強度が変化し得ることは周知である。好ましい配向の影響がある場合、ピーク強度は変化するが、多形体の特徴的なピーク位置は変化しない。例えば、The United States Pharmacopeia#23,National Formulary#18,pages1843−1844,1995を参照されたい。さらに、任意の所定の結晶形に関して、角度ピーク位置がわずかに変化し得ることも、結晶学技術分野において周知である。例えば、ピーク位置は、試料が分析される温度もしくは湿度の変動、試料の位置ずれ、または内部標準の有無に起因してシフトし得る。本発明の場合、2θにおける±0.2のピーク位置の変動は、示された結晶形の明確な同定を妨げることなくこれらの起こり得る変動として考慮される。結晶形の確認は、特徴的なピーク(°2θの単位で)、典型的にはより顕著なピークの任意の固有の組み合わせに基づいて行われ得る。周囲温度および相対湿度にて収集された結晶形の回折パターンは、8.853および26.774°2θで、NIST675標準ピークに基づいて調整する。
実施例1Aの試料は、CuKa線を用いるXRDパターンによって、以下の表1に記載されるような回析ピーク(2θ値)を有するものとして、特に、0.2度の回折角の公差で、16.0°、15.6°、および17.3°からなる群から選択される1つ以上のピークと組み合わせて20.7°でピークを有するものとして特徴付けられる。
表1:実施例1Aの結晶性化合物である(3S)−3−[(1R)−1−[4−[2−[(2,6−ジメチル−4−ピリジル)オキシ]エチル]フェニル]エチル]−3−メチル−ピロリジン−2,5−ジオンメシレートのX線粉末回折ピーク
Figure 0006794582
CGRP受容体拮抗薬によるcAMP産生の阻害
hCGRP(ヒトカルシトニン遺伝子関連ペプチド)受容体は、Gαsタンパク質に機能的に結合している。hCGRPの刺激は、細胞内cAMPの合成の増加をもたらし、受容体拮抗薬の添加により阻止することができる。受容体活性は、したがって、細胞内に存在するcAMPの量の反映であり、標準的なin vitro技術を使用して検出することができる。
細胞培養:hCGRP受容体(ATCC)を内因的に発現する培養SK−N−MC神経芽細胞腫細胞を、10%の熱失活させたウシ胎児血清(FBS、GIBCO(登録商標))、非必須アミノ酸(GIBCO(登録商標))、1mMのピルビン酸ナトリウム、2mMのL−グルタミン、100U/mLのペニシリン、および10μg/mLのストレプトマイシンを補充したイーグル最小必須培地(HYCLONE(商標))で約70%の集密度まで増殖させる。新鮮な培地を提供した後、細胞を37℃で一晩インキュベートする。アッセイの日に、細胞を、ACCUTASE(登録商標)(MP Biomedicals社)を用いて脱離させ、アッセイ緩衝液[1:2で混合した各100mg/mLのCaClおよびMgCl、3.3mMの4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸、0.03%のウシ血清アルブミン、ならびに0.5mMの1−メチル−3−イソブチルキサンチン(cAMPの阻害剤として)を含むハンクス平衡塩溶液/ダルベッコリン酸緩衝生理食塩水]で再懸濁し、ポリ−D−リシン被覆した白色プレート(BD Biosciences社)の384ウェルに、1ウェルあたり3000〜5000個播種する。
cAMP産生の阻害:用量反応試験では、化合物を、ジメチルスルホキシドに1:3で、次いで、アッセイ緩衝液に1:10で連続希釈する。hCGRP受容体の受容体特異的拮抗薬としてのヒトCGRP(0.8nM、Bachem社)を、希釈された化合物と混合し、対抗刺激物質(challenge stimulant)としてEC80濃度で細胞に添加する。
データ分析:細胞内cAMPの量は、ベンダーの指示に従ってHTRF技術(Cisbio社)を使用して定量化する。手短に言えば、溶解緩衝液中のcAMP−d2結合体および抗cAMP−クリプテート結合体を、処理された細胞とともにRTで90分間インキュベートする。HTRFシグナルを、ENVISION(登録商標)プレートリーダ(Perkin−Elmer社)を用いて直ちに検出し、665nM対620nMの蛍光の比を算出する。生データは、各実験について生成したcAMP標準曲線を使用して、cAMP量(pmole/ウェル)に変換する。相対EC50値は、4パラメータのロジスティック曲線フィッティングプログラム(ACTIVITYBASE(登録商標)v5.3.1.22またはGENEDATA SCREENER(登録商標)v12.0.4)を用いて濃度反応曲線の上下範囲から算出し、K値は、式:
=(IC50)/[1+([拮抗薬]/EC50)]
を用いて、拮抗薬により修正された(agonist-corrected)IC50値として推定する。
推定K値は、実行回数(n)から平均をとった、平均値±SEMとして報告される。
上記の手順に本質的に従って、実施例1の化合物は、ヒトCGRPで測定された、0.31±0.210nM(n=16)のKを有する。これは、実施例1の化合物が、in vitroにおいてヒトCGRP受容体の拮抗薬であることを実証している。
ABCB1、ヒトP−糖タンパク質(Pgp)による排出のin vitro判定
細胞培養:ヒト野生型ABCB1(Pgp)を安定的に発現するMDCKII細胞は、オランダ癌研究所(アムステルダム、オランダ)から入手する。MDCK細胞は、前述の通り維持する(Desai et al.,Mol Pharm 10:1249−1261,2013)。
MDCK細胞を通る双方向輸送:アッセイは、本質的に前述の通り行う(Desai et al.,Mol Pharm 10:1249−1261,2013)。輸送は、10mMのDMSO原液から希釈した5μMの基質濃度(最終DMSO濃度0.05%)および単一の60分の時間間隔を使用して、阻害されていない細胞単層および阻害されている細胞単層の両方向で測定する。2.5μMの実施例1の化合物を使用して、Pgpを選択的に阻害する。見掛け透過係数(Papp)は、回収された総質量に対する60分あたりの輸送質量の傾斜として推定される。基底側対頂端側(B−A)/頂端側対基底側(A−B)Papp比は、正味排出比(NER)の各細胞株における阻害剤の有無で計算する。
結果:Pgpによる排出についての実施例1の化合物のNERは、4.1であると判定する。
ラットにおける非結合脳対血漿
分配係数(Kp,uu,brain)のin vivo判定
非結合脳対血漿分配係数(Kp,uu,brain)は、血液脳関門(BBB)を通過する化合物の能力を評価するための重要な薬物動態パラメータの1つである(Hammarlund−Udenaes,M.;Friden,M.;Syvanen,S.;Gupta,A.On the Rate and Extent of Drug Delivery to the Brain.Pharm.Res.2008,25(8),1737―1750)。Kp,uu,brainは通常、以下の方法論を使用して前臨床種において測定され0.3を超えるKp,uu,brain値は、血漿中の非結合化合物の30%以上がBBBを通過することを示唆する。
研究集団:動物研究は、コーヴァンスの動物実験委員会によって承認されたプロトコルの下で実施される。体重250〜350gの雄Sprague−Dawleyラットは、Harlan Sprague Dawley Inc.(Indianapolis,IN)から入手する。動物は、研究前および研究中に食物および水を自由に摂取できる。
用量投与:動物はそれぞれ、精製水(プローブ超音波処理)中10ml/kgのヒドロキシエチルセルロース(1%w/v)/ポリソルベート80(0.25%v/v)/消泡剤1510−US(0.05%v/v)で、10mg/kgの実施例1のCGRP受容体拮抗薬化合物が経口投与で与えられる。
薬物動態サンプリング:時点ごとに3匹の動物を使用する。血液(心臓穿刺による)および脳のサンプルは、投与後0.5および2時間で収集する。血液サンプルは、K−EDTA抗凝固剤で処理し、血漿は、1600gで10分間遠心分離して採取する。脳サンプルは、灌流せずに計量し、均質化する。全てのサンプルは、LC−MS/MSによる分析まで−70℃で保存して、各時点での血漿および脳中の実施例1の化合物の濃度を判定する。
血漿および脳タンパク質結合の判定:ラット血漿および脳ホモジネートタンパク質のin vitro結合は、他でも記載されるように、平衡透析を使用して判定する[Zamek−Gliszczynski et al.,J Pharm Sci,101:1932−1940,2012]。結果は、血漿(fu,plasma)および脳(fu,brain)に結合していない画分として報告され、これらは、表2に示すようにp,uu,brainを算出するために利用される。実施例1の化合物のラットfu,plasmaおよびfu,brainはそれぞれ、0.277および0.126であると判定する。
分析および結果:
p,uu,brainは、各時点において以下の式から算出され、ここで、個々の構成要素は、上述の通り実施したin vitroおよびin vivoの判定の組み合わせから求められる:
Figure 0006794582
(式中、Ctotal,brain、Cu,brain、Ctotal,plasmaおよびCu,plasmaはそれぞれ、脳および血漿の総濃度および非結合濃度であり、fu,brainおよびfu,plasmaはそれぞれ、脳中および血漿中の結合されていない画分である。
実施例1の化合物の血漿および脳濃度を表2で提供する。結果は、平均±標準偏差として表す。
表2.雄Sprague−Dawleyラットに10mg/kg経口投与した後の実施例1の化合物の血漿および脳濃度。結果は、平均±標準偏差として表す。
Figure 0006794582

*上述の通り、0.126のラットfu,brain値および^0.277のラットfu,plasm値を使用する。
雄Sprague−Dawleyラットに10mpkを経口投与してから0.5および2時間後の実施例1の化合物の非結合脳濃度は、それぞれ46±9nMおよび51±10nMであると判定する。雄Sprague−Dawleyラットに10mpkを経口投与してから0.5および2時間後の実施例1の化合物のKp,uu,brainは、それぞれ0.34±0.05および0.35±0.01であると判定する。

Claims (11)

  1. 式:
    Figure 0006794582
    の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  2. 化合物が式:
    Figure 0006794582
    の化合物である、請求項1に記載の化合物または塩。
  3. 化合物が式:
    Figure 0006794582
    の化合物である、請求項1または請求項2に記載の化合物または塩。
  4. 化合物が式:
    Figure 0006794582
    の化合物である、請求項3に記載の化合物。
  5. (3S)−3−[(1R)−1−[4−[2−[(2,6−ジメチル−4−ピリジル)オキシ]エチル]フェニル]エチル]−3−メチル−ピロリジン−2,5−ジオンメシレートである、請求項3に記載の化合物。
  6. 結晶性である、請求項5に記載の化合物。
  7. 0.2度の回折角の公差で、16.0°、15.6°、および17.3°からなる群から選択される1つ以上のピークと組み合わせて20.7°の回折角2θにおけるX線粉末回折スペクトルのピークを特徴とする、請求項6に記載の結晶性化合物。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物または塩を含む、片頭痛の治療剤。
  9. 片頭痛の治療剤の製造に使用するための、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物または塩の使用。
  10. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物または塩を、1つ以上の薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤とともに含む、医薬組成物。
  11. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物または塩を、1つ以上の薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤と混合することを含む、医薬組成物の製造方法。
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