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JP6797419B2 - 屋根上設置物を取付けるための取付部材の施工方法、及び、取付部材の固定構造 - Google Patents
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JP6797419B2 - 屋根上設置物を取付けるための取付部材の施工方法、及び、取付部材の固定構造 - Google Patents

屋根上設置物を取付けるための取付部材の施工方法、及び、取付部材の固定構造 Download PDF

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Description

本発明は、屋根の構造体に葺かれている屋根表面材の上方で、屋根上設置物を構造体に取付けるための取付部材の施工方法、及び取付部材の固定構造に関するものである。
太陽電池モジュールや太陽熱温水器のような屋根上設置物を、垂木や野地板のような屋根の構造材に葺かれている屋根表面材の上方で構造体に取付ける構造として、開口部を有しており、屋根表面材に代替される支持屋根材と、構造体に取付けられており、上面が開口部を通して支持屋根材の上方に突出している樹脂ブロックと、樹脂ブロックと支持屋根材の開口部を上方から覆っている防水カバーと、防水カバーを貫通して樹脂ブロックに取付けられており、屋根上設置物が取付けられる取付部材と、を備えたものが提案されている(特許文献1)。この特許文献1の技術によれば、屋根上設置物の重量が屋根支持材にかかることなく、取付部材及び樹脂ブロックを介して屋根の構造体に受けさせることができ、屋根上設置物を高い強度で屋根に固定することができる。
しかしながら、特許文献1の技術では、既設の取付部材を固定する場合、葺かれている屋根表面材を取外して支持屋根材に取替える必要があるが、代替する屋根表面材を取外すためにはその周囲の幾つかの屋根表面材も取外す必要があり、代替作業に手間と時間がかかる問題があった。また、建物毎に使用されている屋根表面材の形状や大きさが区々であることから、それらに対応できるように予め多くの種類の支持屋根材を用意しておく必要があるため、部品管理が煩雑なものとなり、コストが増加する問題があった。
特開2016−89410号公報
そこで、本発明は、上記の実情に鑑み、コストの増加を抑制させることが可能な屋根上設置物を取付けるための取付部材の施工方法、及び、取付部材の固定構造の提供を課題とするものである。
上記の課題を解決するために、本発明に係る屋根上設置物を取付けるための取付部材の施工方法は、「屋根の構造体から該構造体の上に葺かれている屋根表面材の上面までの高さよりも長い筒状の支柱部材の一方の端部に、第一防水材を取付ける防水処理工程と、前記支柱部材の一方の端部を下方へ向けて前記構造体に載置した時に、前記屋根表面材の上面と一致するように、弾性を有した補助部材を前記支柱部材の外周面に貼り付ける補助部材貼付工程と、前記屋根表面材に、前記支柱部材の外周よりも大きく、該支柱部材の外周貼り付けられている前記補助部材の外周より小さい貫通孔を形成する貫通孔形成工程と、前記支柱部材における前記第一防水材が取付けられている一方の端部を下方へ向けた状態で、前記支柱部材を上方から前記貫通孔に挿通して前記構造体に載置すると共に、前記補助部材を前記貫通孔の内面に当接させる挿入工程と、前記補助部材の上方で前記支柱部材と前記屋根表面材とに跨るように前記支柱部材の全外周に亘ってコーキング材を施すコーキング工程と、前記支柱部材の上端に、第二防水材を間にして屋根上設置物が取付けられる取付部材を載置し、該取付部材の上方から前記支柱部材を貫通させて前記構造体に固定ビスをねじ込んで固定する固定工程とを具備している」ものである。
ここで、屋根の「構造体」としては、垂木、野地板、を例示することができる。また、「屋根表面材」としては、瓦、スレート、板金屋根材、を例示することができる。また、「屋根上設置物」としては、太陽電池モジュール、太陽熱温水器、空調装置の室外機、これらを支持させる桟部材、を例示することができる。
また、「支柱部材」としては、一つの取付部材に対して一つの部材で対応するもの、一つの取付部材に対して複数の部材で対応するもの、を例示することができる。また、「支柱部材」としては、円筒状、多角筒状、を例示することができる。
また、「第一防水材及び第二防水材」としては、シート状のもの、半練り状(ゲル状)のもの、を例示することができる。また、第一防水材及び第二防水材の「材質」としては、ブチルゴム、シリコンゴム、ポリウレタンゴム、が挙げられる。防水処理工程では、第一防水材に加えて、支柱部材の一方とは反対側の端部に第二防水材を取付けても良い。防水処理工程において、第一防水材のみ取付けた場合は、固定工程において、第二防水材を、取付部材の下面に取付けても良いし、支柱部材の上面に取付けても良い。
更に、「補助部材」としては、スポンジ、軟質ポリウレタンフォーム、発泡ゴム、発泡樹脂、を例示することができる。また、「コーキング材」としては、シリコン系、変成シリコン系、ポリウレタン系、を例示することができる。
また、「取付部材」としては、「屋根上設置物を取付けるためのボルトの頭部又はナットがスライド可能に挿入されるスロット(Tスロット、十字スロット)を少なくとも一つ有しているもの」、「屋根上設置物を取付けるために上方へ突出しているボルトを少なくとも一つ有しているもの」、「屋根上設置物を取付けるためのボルトが螺合されるネジ孔を少なくとも一つ有しているもの」、を例示することができる。
本構成によれば、屋根表面材に貫通孔を形成し、上方から貫通孔を通して支柱部材を屋根の構造体(以下、単に構造体とも称す)に載置しているため、従来の技術のように、屋根表面材を取外して開口部を有した支持屋根材に取替える必要が無い。従って、予め形状や大きさの異なる多くの種類の支持屋根材を用意しておく必要は無く、管理する部品の種類が少なくなることで、部品管理を簡素化することが可能となり、コストの増加を抑制することができる。従って、屋根表面材の形状や大きさに関わらず、取付部材を構造体に固定することができ、様々な既設の屋根に対応することができる。また、屋根表面材の貫通孔は、ドリル(コアドリル)を用いることにより短時間で形成することができるため、従来のように支持屋根材と代替する場合と比較して、施工にかかる手間や時間を短縮させることができ、コストの増加を抑制することができる。
また、弾性を有した補助部材を貫通孔の内面に当接させた上で、補助部材の上からコーキング材を施しているため、補助部材によりコーキング材の落下を防止することができ、コーキング工程の作業性が良い。
更に、防水処理工程において、支柱部材における構造体に載置される側の端部に第一防水材を取付けているため、挿入工程において支柱部材を構造体に載置した時に、第一防水材により構造体に対して支柱部材を滑り難いものとすることができる。また、固定工程において、第二防水材を間にして取付部材を支柱部材に載置しているため、第二防水材により支柱部材に対して取付部材を滑り難いものとすることができる。このようなことから、傾斜している屋根上での作業において、支柱部材や取付部材を作業者が保持し続ける必要が無く、作業性が良い。
本発明に係る屋根上設置物を取付けるための取付部材の固定構造は、「屋根の構造体の上に葺かれ、上下に貫通している貫通孔を有する屋根表面材と、下端が第一防水材を間にして屋根の構造体の上面に当接しており、上端が前記貫通孔を通して前記屋根表面材の上面よりも上方へ突出している筒状の支柱部材と、弾性を有しており、該支柱部材の外周面と前記貫通孔の内周面との間に、圧縮されている状態で介装されて補助部材と、該補助部材の上方で前記支柱部材と前記屋根表面材とに跨るように前記支柱部材の全外周に亘って施されているコーキング材と、第二防水材を間にして前記支柱部材の上端に当接している状態で、上方から前記支柱部材を貫通して屋根の構造体にねじ込まれている固定ビスにより固定されており、屋根上設置物が取付けられる取付部材とを具備している」ものである。
本構成の固定構造は、上述の施工方法により、構築されるものである。これにより、取付部材が載置される支柱部材を、屋根表面材の貫通孔を通して屋根の構造体に載置しているため、屋根上設置物の全重量が屋根表面材にかかることなく、取付部材及び支柱部材を介して構造体に受けさせることができ、屋根上設置物を高い強度で屋根に固定することができる。
また、構造体と支柱部材との間に第一防水材を、及び、支柱部材と取付部材との間に第二防水材を、夫々介在させていると共に、取付部材の上方から固定ビスを構造体にねじ込んでいるため、固定ビスが第一防水材及び第二防水材を通ることにより、固定ビスを伝って雨水が構造体側へ浸入することを防止することができる。
以上のように、本発明の効果として、コストの増加を抑制させることが可能な屋根上設置物を取付けるための取付部材の施工方法、及び、取付部材の固定構造を提供することができる。
本発明の一実施形態である屋根上設置物を取付けるための取付部材の固定構造を示す断面図である。 (a)は図1の固定構造に用いている支柱部材の平面図であり、(b)は(a)の支柱部材の斜視図である。 (a)は図1の固定構造に用いている取付部材の斜視図であり、(b)は(a)とは異なる形態の取付部材の斜視図である。 (a)及び(b)はシート状の第一防水材を支柱部材の一方の端部に取付ける防水処理工程の説明図である。 (a)は補助部材貼付工程により補助部材が貼り付けられた支柱部材を、貫通孔形成工程により貫通孔が形成された屋根表面材の上方に位置させた状態を示す説明図であり、(b)は挿入工程により貫通孔に挿入された支柱部材に対してコーキング材を施しているコーキング工程の説明図である。 (a)コーキング材を施した支柱部材を介して屋根の構造体に取付部材を固定する固定工程の説明図であり、(b)は屋根の構造体に固定された取付部材に屋根上設置物を取付けるための根角ボルトの挿入の説明図である。 (a)〜(c)は図1とは異なる形態の支柱部材に対する防水処理工程と補助部材貼付工程の説明図である。 図7の支柱部材を用いた挿入工程、コーキング工程、及び固定工程の説明図である。 図8から続き、屋根の構造体に固定された取付部材に屋根上設置物を取付けるための根角ボルトの挿入の説明図である。
本発明の一実施形態である屋根上設置物を取付けるための取付部材の固定構造について、図1乃至図3を参照して詳細に説明する。
本実施形態の固定構造は、屋根の構造体1の上に葺かれ上下に貫通している貫通孔2aを有する屋根表面材2と、下端が第一防水材10を間にして構造体1の上面に当接しており、上端が貫通孔2aを通して屋根表面材2の上面よりも上方へ突出している筒状の支柱部材11と、を具備している。本実施形態では、構造体1を野地板、屋根表面材2を瓦、としている。
また、固定構造は、弾性を有しており、支柱部材11の外周面と貫通孔2aの内周面との間に、圧縮されている状態で介装されている補助部材12と、補助部材12の上方で支柱部材11と屋根表面材2とに跨るように支柱部材11の全外周に亘って施されているコーキング材13と、を具備している。
更に、固定構造は、第二防水材14を間にして支柱部材11の上端に当接している状態で、上方から支柱部材11を貫通して屋根の構造体1にねじ込まれている固定ビス15により固定されており、屋根上設置物3が取付けられる取付部材16、を具備している。
第一防水材10と第二防水材14は、同じものであり、一定の厚さのシート状で両面に粘着性を有している。本実施形態の第一防水材10及び第二防水材14は、ブチルゴムシートであり、両面に粘着性を保護する剥離紙が貼付けられている。
支柱部材11は、図2に示すように、円筒状に形成されている。支柱部材11は、筒状の本体部11aと、本体部11aの外周面において周方向へ一定の間隔で設けられている四つの基準部11bと、本体部11aの一方の端部における一つの基準部11bの部位に設けられている切欠部11cと、を有している。
また、支柱部材11は、本体部11aの内面から突出しており周方向へ間隔をあけて設けられている四つの固定部11dと、四つの固定部11dの夫々を本体部11aの軸方向へ貫通しており固定ビス15が挿通される挿通孔11eと、を有している。また支柱部材11は、四つの固定部11dに夫々形成されており、挿通孔11eと本体部11aの内側とを、本体部11aの軸方向の全長に亘って連通させている開口部11f、を有している。
本体部11aは、外周が円形で、内周が円形を基本として基準部11bの両外の二点を直線で結んだ形状である。四つの基準部11bは、本体部11aの軸芯を中心にして90度の等角度の間隔で設けられている。基準部11bは、V字状に凹んでおり、本体部11aの軸方向に平行に全長に亘って設けられている。切欠部11cは、筒状の本体部11aを径方向に貫通した状態で、本体部11aの一方の端部から他方の端部へ向かって途中まで浅く切欠かれている。
四つの固定部11dは、本体部11aの軸芯を中心にして90度の等角度の間隔で設けられており、基準部11bに対して45度の角度で離間している。四つの固定部11dは、図2(a)に示すように、本体部11aの中心と切欠部11cの中心とを通る中央線CLに対して線対称に設けられている。四つの固定部11dは、本体部11aの軸方向から見た形状が、挿通孔11eと開口部11fの存在により、概ねC字状に形成されている。
四つの固定部11dのうち、切欠部11cに近い二つの固定部11dは、夫々の開口部11fが、互いに相手側を向いた状態よりもやや切欠部11cの方向を向くように設けられている。また、切欠部11cに近い二つの固定部11dでは、夫々における切欠部11cから遠い側の側面が、中央線CLに直交している。従って、切欠部11cに近い二つの固定部11dは、切欠部11cから遠い側の肉厚が、近い側よりも大きい。
一方、四つの固定部11dのうち、切欠部11cから遠い二つの固定部11dは、夫々の開口部11fが、本体部11aの中心よりも切欠部11cの方向を向くように設けられている。また、切欠部11cから遠い二つの固定部11dでは、中央線CLに近い側面における本体部11aと繋がっている部位が、中央線CLと平行で夫々の挿通孔11eの中心を通る平行線PLよりも中央線CL寄りである。
補助部材12は、角柱状のスポンジであり、両面粘着テープによって支柱部材11の外周面に貼り付けられている。コーキング材13は、変成シリコン系である。
取付部材16は、図3(a)に示すように、長方形で平板状のベース部16aと、ベース部16aを貫通し固定ビス15が挿通される四つの固定孔16bと、を有している。また、取付部材16は、ベース部16aの平行な二辺から下方へ突出している一対の突条部16cと、一対の突条部16cの中間でベース部16aの上面に設けられており、突条部16cと平行な線状の溝である識別線部16dと、を有している。更に、取付部材16は、識別線部16dを間にしてベース部16aから夫々上方へ突出している平板状の一対の立壁部16eと、一対の立壁部16eの夫々の上辺から互いに接近する方向へ延出している平板状の一対の天壁部16fと、を有している。
ベース部16aは、支柱部材11を上方から覆うことができる大きさに形成されている。四つの固定孔16bは、識別線部16dを間にして両側に二つずつ設けられている。四つの固定孔16bは、支柱部材11の四つの挿通孔11eと対応する間隔で設けられている。一対の突条部16cは、互いに対面している内側面同士の間隔が、支柱部材11の直径よりもやや長くなるように形成されている。識別線部16dは、V字状に凹んだ溝である。
取付部材16は、ベース部16a、一対の立壁部16e、及び一対の天壁部16fに囲まれている逆T字状のスロット16gを、有している。このスロット16g内に、後述する根角ボルト4の頭部4aが、スライド可能に挿入される。
本実施形態の支柱部材11は、外径が90mmであり、長さが80mmである。また本実施形態では、支柱部材11と取付部材16とが、夫々アルミニウム合金の押出型材により形成されている。
続いて、屋根の構造体1に取付部材16を固定する施工方法について、図4乃至図6を参照して説明する。本実施形態における取付部材の施工方法は、防水処理工程と、補助部材貼付工程と、貫通孔形成工程と、挿入工程と、コーキング工程と、固定工程と、を具備している。
防水処理工程は、屋根の構造体1から構造体1の上に葺かれている屋根表面材2の上面までの高さよりも長い筒状の支柱部材11の一方の端部に、第一防水材10を取付ける工程である。詳述すると、防水処理工程では、一辺が支柱部材11の外径と同じ長さの正方形に切断されたシート状の第一防水材10を用意する。そして、第一防水材10の両面に貼られている剥離紙のうち、一方の面の剥離紙を剥がして、粘着面を支柱部材11における切欠部11cが形成されている側の端部に貼り付ける。この際に、図4(a)に示すように、切欠部11cを、第一防水材10の一つの辺の中央に位置させる。その後、第一防水材10において支柱部材11より外方にある部位を、折り曲げて、支柱部材11の外周面に貼り付ける(図4(b)を参照)。なお、第一防水材10において支柱部材11より外方にある部位を、切除しても良い。
防水処理工程によれば、支柱部材11に取付ける第一防水材10を、シート状のものとしていることから、厚さが一定であるため、後の挿入工程において、支柱部材11を構造体1に載置した時に、支柱部材11が傾くことはなく、構造体1の上面に対して支柱部材11を垂直にすることができる。
補助部材貼付工程は、支柱部材11の一方の端部を下方へ向けて構造体1に載置した時に、屋根表面材2の上面と一致するように、弾性を有した補助部材12を支柱部材11の外周面に貼り付ける工程である。具体的には、補助部材貼付工程では、角柱状のスポンジからなる補助部材12の一つの面に、両面粘着テープを貼り付ける。そして、補助部材12において両面粘着テープが貼り付けられている面を、支柱部材11の外周面へ向けた状態で、支柱部材11の外周面に補助部材12を巻き付けるように貼り付ける(図5(a)を参照)。この際に、第一防水材10が取付けられている端部を下方に向けた状態で支柱部材11を構造体1に載置した時に、補助部材12の上面が屋根表面材2の上面と一致するように補助部材12を支柱部材11の外周面に貼り付ける。
貫通孔形成工程は、屋根表面材2に、支柱部材11の外周よりも大きく、支柱部材11の外周貼り付けられている補助部材12の外周より小さい貫通孔2aを形成する工程である。つまり、貫通孔形成工程では、屋根表面材2に、支柱部材11の直径よりも大きく、支柱部材11に貼り付けられている補助部材12の直径よりも小さい大きさの貫通孔2aを、ドリル(コアドリル)を用いて形成する。貫通孔2aは、屋根表面材2の上面に対して垂直に形成することが望ましい。本実施形態では、内径が100mmの貫通孔2aを形成している。
貫通孔形成工程は、補助部材貼付工程よりも前に実施しても良い。この理由は、支柱部材11に貼り付ける補助部材12の幅から、支柱部材11に補助部材12を貼り付けた状態の補助部材12の直径が予め判るためである。貫通孔形成工程を補助部材貼付工程よりも前に実施するようにした場合、補助部材を貼り付ける前に、貫通孔2aを通して支柱部材11を構造体1上に仮置きし、支柱部材11の外周面に屋根表面材2の上面の延長面と一致する線を罫書く。そして、罫書いた線に沿って支柱部材11の外周面に補助部材12を貼り付ける。これにより、支柱部材11の第一防水材10が取付けられている端部を下方へ向けて構造体1に載置した時に、屋根表面材2の上面と補助部材12の上面とを一致させることができる。
挿入工程は、支柱部材11における第一防水材10が取付けられている一方の端部を下方へ向けた状態で、支柱部材11を上方から貫通孔2aに挿通して構造体1に載置すると共に、補助部材12を貫通孔2aの内面に当接させる工程である。挿入工程では、支柱部材11を貫通孔2aに挿通する際に、切欠部11cを軒側へ向けた状態とすると共に、第一防水材10の下面の剥離紙を剥がした状態とする。また、補助部材12を支柱部材11側へ圧縮した状態で、支柱部材11を貫通孔2aに挿入し、その後、圧縮を解除することにより補助部材12を貫通孔2aの内面に当接させる。支柱部材11を構造体1に載置する際に、切欠部11cと同じ部位の基準部11bと反対側の基準部11bとを、屋根の傾斜方向に平行な直線上に位置させることが望ましい。この挿入工程によれば、切欠部11cを軒側へ向けて構造体1に支柱部材11を載置しているため、何らかの理由により支柱部材11の内部に雨水が浸入しても、切欠部11cから軒側へ排出させることができる。
挿入工程において、屋根上における支柱部材11(ひいては、取付部材16)を配置する部位に、屋根の傾斜方向、及び、屋根の傾斜方向に直交する方向、の少なくとも一方に水糸を張り、当該水糸に対して、支柱部材11の対応する基準部11bを一致させるようにして、支柱部材11を構造体1に載置しても良い。或いは、屋根表面材2の上面に、屋根の傾斜方向、及び、屋根の傾斜方向に直交する方向、の少なくとも一方に延びている線を罫書き、当該罫書き線に対して、支柱部材11の対応する基準部11bを一致させるようにしても良い。これにより、支柱部材11(取付部材16)を、高い精度で屋根の所望の位置に固定することができる。
コーキング工程は、補助部材12の上方で支柱部材11と屋根表面材2とに跨るように支柱部材11の全外周に亘ってコーキング材を施す工程である。具体的には、コーキング工程では、チューブに入ったコーキング材13を、コーキングガン5を用いて支柱部材11の全周に亘って隙間なく施す(図5(b)を参照)。これにより、貫通孔2aと支柱部材11との間を通して、屋根表面材2の下方への雨水の浸入を防止することができる。
固定工程は、支柱部材11の上端に、第二防水材14を間にして屋根上設置物3が取付けられる取付部材16を載置し、取付部材16の上方から支柱部材11を貫通させて構造体1に固定ビス15をねじ込んで固定する工程である。具体的には、固定工程では、まず、シート状の第二防水材14において、両面に貼り付けられている剥離紙の一方の面側を剥がす。続いて、取付部材16のベース部16aの下面の一対の突条部16cの間の全面に、第二防水材14の粘着面を向けて、取付部材16に第二防水材14を貼り付けた後に、第二防水材14の下面(残りの面)の剥離紙を剥がす。そして、支柱部材11において屋根の傾斜方向と直交する線上に位置する二つの基準部11bに識別線部16dを一致させて、取付部材16を支柱部材11に載置する(図6(a)を参照)。その後、取付部材16の上方から、固定孔16b及び支柱部材11の挿通孔11eを通して、固定ビス15を構造体1にねじ込んで締付ける(図6(b)を参照)。この固定工程では、第二防水材14を支柱部材11の上面に貼り付けても良い。
このようにして、取付部材16が構造体1に固定された状態となり、上記の固定構造が構築される。
そして、根角ボルト4の頭部4aを下方に向けた状態で、取付部材16のスロット16gに頭部4aを挿入し、ネジ部4bを一対の天壁部16fの間から上方へ突出させ、ここに屋根上設置物3を取付ける。
このように、本実施形態によれば、屋根表面材2に貫通孔2aを形成し、上方から貫通孔2aを通して支柱部材11を屋根の構造体1に載置しているため、従来のように、屋根表面材を取外して開口部を有した支持屋根材に取替える必要が無い。従って、予め多くの種類の支持屋根材を用意しておく必要は無く、管理する部品の種類が少なくなることで、部品管理が簡素なものとなり、コストの増加を抑制することができる。従って、屋根表面材2の形状や大きさに関わらず、取付部材16を構造体1に固定することができ、様々な既設の屋根に対応することができる。
また、屋根表面材2の貫通孔2aは、ドリル(コアドリル)を用いることにより短時間で形成することができるため、従来のように支持屋根材と代替する場合と比較して、施工にかかる手間や時間を短縮させることができ、コストの増加を抑制することができる。
また、弾性を有した補助部材12を貫通孔2aの内面に当接させた上で、補助部材12の上からコーキング材13を施しているため、補助部材12によりコーキング材13の落下を防止することができ、コーキング工程の作業性が良い。
更に、防水処理工程において、支柱部材11における構造体1に載置される側の端部に第一防水材10を取付けているため、挿入工程において支柱部材11を構造体1に載置した時に、第一防水材10により構造体1に対して支柱部材11を滑り難いものとすることができる。また、固定工程において、第二防水材14を間にして取付部材16を支柱部材11に載置しているため、第二防水材14により支柱部材11に対して取付部材16を滑り難いものとすることができる。このようなことから、傾斜している屋根上での作業において、支柱部材11や取付部材16を作業者が保持し続ける必要が無く、作業性が良い。
また、取付部材16が載置される支柱部材11を、屋根表面材2の貫通孔2aを通して構造体1に載置しているため、屋根上設置物3の全重量が屋根表面材2にかかることなく、取付部材16及び支柱部材11を介して構造体1に受けさせることができ、屋根上設置物3を高い強度で屋根に固定することができる。
また、構造体1と支柱部材11との間に第一防水材10を、支柱部材11と取付部材16との間に第二防水材14を、夫々介在させている状態で、取付部材16の上方から固定ビス15を構造体1にねじ込んでいるため、固定ビス15が第一防水材10及び第二防水材14を通ることにより、固定ビス15を伝って雨水が構造体1側へ浸入することを防止することができる。
更に、本実施形態では、切欠部11cを軒側へ向けた状態の支柱部材11を、取付部材16と共に固定ビス15により構造体1に固定しているため、屋根上設置物3の重量等により作用する軒方向への力によって、支柱部材11が軒側へ移動しようとすると、固定ビス15の側面が挿通孔11eの内周面における棟側の部位、つまり、切欠部11cから遠い側の部位に当接することとなり、当該部位に棟方向の力が作用することとなる。この際に、支柱部材11の四つの固定部11dのうち、切欠部11cに近い二つの固定部11dでは、挿通孔11eを間にして切欠部11cから遠い側(棟側)の肉厚を大きくしているため、棟方向の力が作用しても変形し難い。一方、切欠部11cから遠い二つの固定部11dでは、中央線CLに近い側面における本体部11aと繋がっている部位が、夫々の挿通孔11eの中心を通る中央線CLの平行線PLよりも中央線CL寄りであるため、棟方向の力が固定部11dよりも強く本体部11aに作用することとなる。従って、支柱部材11に対して軒方向へ力が作用しても、固定部11dが変形し難く、支柱部材11の軒側への移動を抑制させることができ、支柱部材11を介して屋根上設置物3を高い強度で屋根に固定することができる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。なお、以下では、構成が同じ部位については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
例えば、上記の実施形態では、取付部材16として、一つのスロット16gを有しているものを示したが、これに限定するものではなく、図3(b)に示すように、二つのスロット16gを有している取付部材16Aとしても良い。上記の実施形態との相違点は、一対の突条部16cの夫々の上側にスロット16gを有するようにした点である。また、図示は省略するが、取付部材に、屋根の傾斜方向に直交する方向に延出しているスロットと、屋根の傾斜方向に延出しているスロットとの両方を有するようにしても良い。これにより、屋根上設置物を取付けるための根角ボルトの位置を、屋根の傾斜方向へもスライドさせることができる。
また、上記の実施形態では、第一防水材10及び第二防水材14として、シート状のものを示したが、これに限定するものではなく、半練り状のものとしても良い。また、上記の実施形態では、補助部材12を支柱部材11の全外周に亘って貼り付けたものを示したが、これに限定するものではなく、補助部材12を、支柱部材11の全周に対して所々に貼り付けても良い。つまり、コーキング材13が落下しない程度の隙間を有するように補助部材12を貼り付けても良い。
更に、上記の実施形態では、一つの取付部材16に対して一つの支柱部材11で構造体1に固定するものを示したが、これに限定するものではなく、図7乃至図9に示すように、一つの取付部材22に対して複数(ここでは四個)の支柱部材21で構造体1に固定するようにしても良い。支柱部材21は、固定ビス15のネジ部が通過できる内径の管である。
取付部材22は、長方形で平板状のベース部22aと、ベース部22aを貫通し固定ビス15が挿通される四つの固定孔22bと、を有している。また、取付部材22は、ベース部22aにおける四つの固定孔22bよりも内側の部位からベース部22aの短辺と平行に下方へ突出している平板状の一対の突条部22cと、ベース部22aの短辺と平行な三つのスロット22dと、を有している。三つのスロット22dは、ベース部22aの一対の短辺に沿った部位と、一対の短辺の中間の部位とに、設けられている。
夫々のスロット22dは、ベース部22aから下方へ突出している平板状の一対の下壁部22eと、一対の下壁部22eの下辺同士を繋いでいる平板状の底壁部22fと、一対の下壁部22eの中間においてベース部22aを貫通している開口部22gと、から構成されている。
ベース部22aの短辺の部位のスロット22dと、近い方の突条部22cとの間の距離は、支柱部材21の外径よりも大きい。そして、ベース部22aにおける短辺の部位のスロット22dと、近い方の突条部22cとの間の部位に、固定孔22bが形成されている。
四個の支柱部材21を用いて取付部材22を構造体1に固定する施工方法は、防水処理工程において、支柱部材21の両方の端部に第一防水材10及び第二防水材14を取付ける点(図7を参照)と、貫通孔形成工程において、屋根表面材2における取付部材22の四つの固定孔22bと対応する位置に、四つの貫通孔2aを形成する点(図8を参照)、を除いて、上記の実施形態の施工方法と同じである。この施工方法によっても、上記と同様の固定構造を構築することができ、上記と同様の作用効果を奏することができる。
1 構造体
2 屋根表面材
2a 貫通孔
3 屋根上設置物
4 根角ボルト
10 第一防水材
11 支柱部材
12 補助部材
13 コーキング材
14 第二防水材
15 固定ビス
16 取付部材
16A 取付部材
16g スロット
21 支柱部材
22 取付部材
22d スロット

Claims (2)

  1. 屋根の構造体から該構造体の上に葺かれている屋根表面材の上面までの高さよりも長い筒状の支柱部材の一方の端部に、第一防水材を取付ける防水処理工程と、
    前記支柱部材の一方の端部を下方へ向けて前記構造体に載置した時に、前記屋根表面材の上面と一致するように、弾性を有した補助部材を前記支柱部材の外周面に貼り付ける補助部材貼付工程と、
    前記屋根表面材に、前記支柱部材の外周よりも大きく、該支柱部材の外周貼り付けられている前記補助部材の外周より小さい貫通孔を形成する貫通孔形成工程と、
    前記支柱部材における前記第一防水材が取付けられている一方の端部を下方へ向けた状態で、前記支柱部材を上方から前記貫通孔に挿通して前記構造体に載置すると共に、前記補助部材を前記貫通孔の内面に当接させる挿入工程と、
    前記補助部材の上方で前記支柱部材と前記屋根表面材とに跨るように前記支柱部材の全外周に亘ってコーキング材を施すコーキング工程と、
    前記支柱部材の上端に、第二防水材を間にして屋根上設置物が取付けられる取付部材を載置し、該取付部材の上方から前記支柱部材を貫通させて前記構造体に固定ビスをねじ込んで固定する固定工程と
    を具備していることを特徴とする屋根上設置物を取付けるための取付部材の施工方法。
  2. 屋根の構造体の上に葺かれ、上下に貫通している貫通孔を有する屋根表面材と、
    下端が第一防水材を間にして屋根の構造体の上面に当接しており、上端が前記貫通孔を通して前記屋根表面材の上面よりも上方へ突出している筒状の支柱部材と、
    該支柱部材の外周面と前記貫通孔の内周面との間に、圧縮されている状態で介装されている弾性を有した補助部材と、
    該補助部材の上方で前記支柱部材と前記屋根表面材とに跨るように前記支柱部材の全外周に亘って施されているコーキング材と、
    第二防水材を間にして前記支柱部材の上端に当接している状態で、上方から前記支柱部材を貫通して屋根の構造体にねじ込まれている固定ビスにより固定されており、屋根上設置物が取付けられる取付部材と
    を具備していることを特徴とする屋根上設置物を取付けるための取付部材の固定構造。
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