本発明の化合物は、本明細書において一般に記載されているものを含み、本明細書において開示されているクラス、部分クラスおよび種によってさらに例示される。本明細書で使用する場合、特に示さない限り、以下の定義を適用するものとする。本発明の目的のため、化学元素は、CAS版のHandbook of Chemistry and Physics、第75版、元素周期表に従って特定される。さらに有機化学の一般原理は、「Organic Chemistry」、Thomas Sorrell、University Science Books、Sausalito:1999年、および「March's Advanced Organic Chemistry」、第5版、編:Smith, M.B.および March, J.、John Wiley & Sons、New York:2001年に記載されており、それらの全内容が参照により本明細書に組み込まれている。
用語「脂肪族」または「脂肪族基」は、本明細書で使用する場合、直鎖(すなわち、非分枝状)もしくは分枝状の、完全に飽和されているかまたは1つもしくは複数の不飽和単位を含有する置換または非置換の炭化水素鎖、あるいは完全に飽和されているかまたは1つもしくは複数の不飽和単位を含有するが芳香族ではない単環式炭化水素または二環式炭化水素(本明細書において、「炭素環」、「脂環式」または「シクロアルキル」とも称される)を意味し、これらは分子の残りに単一の結合点を有する。別段の指定がない限り、脂肪族基は、1〜6個の脂肪族炭素原子を含有する。一部の実施形態では、脂肪族基は、1〜5個の脂肪族炭素原子を含有する。他の実施形態では、脂肪族基は、1〜4個の脂肪族炭素原子を含有する。さらに他の実施形態では、脂肪族基は、1〜3個の脂肪族炭素原子を含有しており、さらに他の実施形態では、脂肪族基は、1〜2個の脂肪族炭素原子を含有する。一部の実施形態では、「脂環式」(または「炭素環」または「シクロアルキル」)とは、完全に飽和しているか、または1つもしくは複数の不飽和単位を含有するが、芳香族ではない単環式C3〜C6炭化水素であって、分子の残りに単一結合点を有する、単環式C3〜C6炭化水素を指す。好適な脂肪族基には、以下に限定されないが、線状または分枝状の、置換または非置換の、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、およびそれらの混成体((シクロアルキル)アルキル、(シクロアルケニル)アルキルまたは(シクロアルキル)アルケニルなど)が含まれる。
用語「ヘテロ原子」は、酸素、硫黄、窒素、リンまたはケイ素(窒素、硫黄、リンまたはケイ素の任意の酸化形態を含む)のうちの1個または複数;任意の塩基性窒素の四級化形態または;複素環式環の置換可能な窒素、例えば、N(3,4−ジヒドロ−2H−ピロリルにおけるような)、NH(ピロリジニルにおけるような)またはNR+(N置換ピロリジニルにおけるような)を意味する。
用語「アルケニレン」とは、二価のアルケニル基を指す。置換アルケニレン鎖は、1個または複数の水素原子が置換基により置きかえられている、少なくとも1つの二重結合を含有するポリメチレン基である。好適な置換基は、置換脂肪族基に関して以下に記載されているものを含む。
単独で、または「アラルキル」、「アラルコキシ」もしくは「アリールオキシアルキル」にあるようなより大きな部分の一部として使用される用語「アリール」は、合計で5〜14の環員を有する単環式または二環式環系であって、該系中の少なくとも1つの環が芳香族であり、該系中の各環が3〜7つの環員を含有する、単環式または二環式環系を指す。用語「アリール」は、用語「アリール環」と互換的に使用することができる。本発明のある特定の実施形態では、「アリール」とは、以下に限定されないが、1つまたは複数の置換基を有していてもよい、フェニル、ビフェニル、ナフチル、アントラシルなどを含む、芳香族環系を指す。同様に、本明細書において使用されている用語「アリール」の範囲内には、芳香族環が、インダニル、フタルイミジル、ナフトイミジル、フェナントリジニルまたはテトラヒドロナフチルなどの1つまたは複数の非芳香族環に縮合している基も含まれる。
単独で、またはより大きな部分、例えば「ヘテロアラルキル」もしくは「ヘテロアラルコキシ(heteroaralkoxy)」の一部として使用される用語「ヘテロアリール」および「ヘテロアル(heteroar)−」は、5〜10個の環原子、好ましくは5個、6個または9個の環原子を有しており、環式配列中で共有される6個、10個または14個のπ電子を有しており、かつ炭素原子に加えて、1〜5個のヘテロ原子を有する基を指す。用語「ヘテロ原子」とは、窒素、酸素または硫黄を指し、窒素または硫黄の任意の酸化形態、および塩基性窒素の任意の四級化形態を含む。ヘテロアリール基には、非限定的に、チエニル、フラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリジニル、プリニル、ナフチリジニルおよびプテリジニルが含まれる。用語「ヘテロアリール」および「ヘテロアル−」はまた、本明細書で使用する場合、複素芳香族環が1つまたは複数のアリール、脂環式環またはヘテロシクリル環に縮合している基であって、ラジカルまたは結合点が、複素芳香族環上にある基も含む。非限定例には、インドリル、イソインドリル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、ジベンゾフラニル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンズチアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、4H−キノリジニル、カルバゾリル、アクリジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、およびピリド[2,3−b]−1,4−オキサジン−3(4H)−オンが含まれる。ヘテロアリール基は、単環式または二環式とすることができる。用語「ヘテロアリール」は、用語「ヘテロアリール環」、「ヘテロアリール基」または「複素芳香族」と互換的に使用することができ、これらのいずれも、任意選択で置換されている環を含む。用語「ヘテロアラルキル」とは、ヘテロアリールによって置換されているアルキル基を指し、この場合、アルキル部分およびヘテロアリール部分は、独立して、任意選択で置換されている。
本明細書で使用する場合、用語「複素環」、「ヘテロシクリル」、「複素環式ラジカル」および「複素環式環」は、互換的に使用され、安定な5〜7員の単環式複素環部分または7〜10員の二環式複素環式部分であって、炭素原子に加えて、1個または複数の、好ましくは上で定義されている1〜4個のヘテロ原子を有する、飽和または部分不飽和のどちらかである、複素環式部分を指す。複素環の環原子を参照して使用する場合、用語「窒素」は、置換されている窒素を含む。一例として、酸素、硫黄または窒素から選択される0〜3個のヘテロ原子を有する、飽和または部分不飽和の環では、窒素とは、N(3,4−ジヒドロ−2H−ピロリルにおけるような)、NH(ピロリジニルにおけるような)または+NR(N置換ピロリジニルにおけるような)であってもよい。
複素環式環は、任意のヘテロ原子または炭素原子において、安定な構造をもたらすそのペンダント基に結合することができ、環原子のいずれも、任意選択で置換され得る。このような飽和または部分不飽和の複素環式ラジカルの例には、非限定的に、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル ピロリジニル、ピペリジニル、ピロリニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、デカヒドロキノリニル、オキサゾリジニル、ピペラジニル、ジオキサニル、ジオキソラニル、ジアゼピニル、オキサゼピニル、チアゼピニル、モルホリニルおよびキヌクリジニルが含まれる。用語「複素環」、「ヘテロシクリル」、「ヘテロシクリル環」、「複素環式基」、「複素環式部分」および「複素環式ラジカル」は、本明細書において互換的に使用され、ヘテロシクリル環が、インドリニル、3H−インドリル、クロマニル、フェナントリジニルまたはテトラヒドロキノリニルなどの、アリール、ヘテロアリールまたは脂環式環のうちの1つまたは複数に縮合している基も含む。ヘテロシクリル基は、単環式または二環式とすることができる。用語「ヘテロシクリルアルキル」は、ヘテロシクリルによって置換されているアルキル基を指し、この場合、アルキル部分およびヘテロシクリル部分は、独立して、任意選択で置換されている。
本明細書で使用する場合、用語「部分不飽和の」とは、少なくとも1つの二重結合または三重結合を含む環部分を指す。用語「部分不飽和の」は、複数の不飽和部位を有する環を包含することが意図されているが、本明細書において定義されている、アリールまたはヘテロアリール部分は含まないことが意図されている。
本明細書に記載されている通り、本発明の化合物は、「任意選択で置換されている」部分を含有していてもよい。一般に、用語「置換されている」とは、用語「任意選択で」が前に付いているか否かにかかわらず、指定部分の1個または複数の水素が好適な置換基により置きかえられていることを意味する。特に示さない限り、「任意選択で置換されている」基は、その基の置換可能な位置のそれぞれにおいて好適な置換基を有していてもよく、任意の所与の構造における1つより多くの位置が、指定されている基から選択される、1つより多くの置換基により置換されていてもよい場合、これらの置換基は、いずれの位置でも、同一であっても異なっていてもよい。本発明によって想定される置換基の組合せは、好ましくは、安定なまたは化学的に実現可能な化合物の形成をもたらすものである。用語「安定な」とは、本明細書で使用する場合、本明細書において開示されている目的の1つまたは複数のため、その生成、検出、ならびに、ある特定の実施形態では、その回収、精製および使用を可能にする条件を施した場合に、実質的に改変しない化合物を指す。
本明細書で使用する場合、用語「薬学的に許容される塩」とは、妥当な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー応答などがなく、ヒトおよび下等動物の組織に接触させて使用するのに好適であり、合理的な利益/リスク比に見合う、そのような塩を指す。薬学的に許容される塩は、当技術分野において周知である。例えば、S. M. Bergeらは、参照により本明細書に組み込まれている、J. Pharmaceutical Sciences、1977年、66巻、1〜19頁に、薬学的に許容される塩を詳細に記載している。本発明の化合物の薬学的に許容される塩は、好適な無機酸および有機酸ならびに無機塩基および有機塩基から誘導されるものを含む。薬学的に許容される非毒性の酸付加塩の例は、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸および過塩素酸などの無機酸により形成されるアミノ基の塩、または酢酸、シュウ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸またはマロン酸などの有機酸により形成されるアミノ基の塩であるか、あるいはイオン交換などの当技術分野において使用される他の方法を使用することによる。他の薬学的に許容される塩には、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、樟脳酸塩、カンファースルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、二グルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グリセロリン酸塩、グルコン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸塩、ラクトビオン酸塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、吉草酸塩などが含まれる。
特に明記しない限り、本明細書において図示されている構造は、該構造のすべての異性体(例えば、鏡像異性体、ジアステレオマー異性体および幾何(または立体構造)異性体)、例えば、各不斉中心に関するRおよびS立体配置、ZおよびE二重結合異性体、ならびにZおよびE立体構造異性体を含むことがやはり意図される。したがって、単一の立体化学異性体、ならびに本発明の化合物の鏡像異性体、ジアステレオマー異性体および幾何(または立体構造)異性体混合物が、本発明の範囲内にある。特に明記しない限り、本発明の化合物のすべての互変異性体が、本発明の範囲内にある。さらに、特に明記しない限り、本明細書において図示されている構造は、1個または複数の同位体富化原子が存在していることしか違いのない化合物も含まれることがやはり意図されている。例えば、ジュウテリウムもしくはトリチウムによる水素の置きかえ、または13Cもしくは14C富化炭素による炭素の置きかえを含めた、本発明の構造を有する化合物は、本発明の範囲内にある。このような化合物は、例えば、分析用手段として、生物アッセイにおけるプローブとして、または本発明による治療剤として有用である。
本明細書で使用する場合、用語「ロイシン模倣体」は、ロイシンに比べて25μMにおいて、GATOR2に結合しているセストリン2の量が少なくとも約40%低下させる化合物として定義される。ある特定の実施形態では、「ロイシン模倣体」は、GATOR2に結合しているセストリン2の量を少なくとも約100%、少なくとも約150%または少なくとも約200%低下させる。
本明細書で使用する場合、用語「ロイシンアンタゴニスト」は、ロイシンに比べて25μMにおいて、GATOR2に結合しているセストリン2の量を少なくとも約40%増加させる(ロイシン活性の−40%として表される)化合物として定義される。ある特定の実施形態では、「ロイシンアンタゴニスト」は、GATOR2に結合しているセストリン2の量を少なくとも約100%、少なくとも約150%または少なくとも約200%増加させる。
用語「測定可能な親和性」および「測定可能なほど阻害する」とは、本明細書で使用する場合、本発明の化合物またはその組成物、ならびにセストリン2、GATOR2およびロイシンを含む試料と、前記化合物またはその組成物の非存在下でセストリン2、GATOR2およびロイシンを含む等価な試料との間の、GATOR2に結合しているセストリン2の測定可能な変化を意味する。
3.例示的な実施形態の説明:
上で一般に定義されている通り、nは、0、1または2である。一部の実施形態では、nは0である。一部の実施形態では、nは1である。一部の実施形態では、nは2である。
一部の実施形態では、本発明は、上の表1に説明されている化合物、または薬学的に許容されるその塩を提供する。一部の実施形態では、本発明は、上の表2に説明されている化合物、または薬学的に許容されるその塩を提供する。
5.使用、製剤および投与
薬学的に許容される組成物
別の実施形態によれば、本発明は、本発明の化合物または薬学的に許容されるその誘導体、および薬学的に許容される担体、アジュバントまたはビヒクルを含む組成物を提供する。本発明の組成物中の化合物の量は、生物試料または患者において、セストリン−GATOR2相互作用を測定可能な程度に阻害または活性化するのに有効となるものである。ある特定の実施形態では、本発明の組成物中の化合物の量は、生物試料または患者において、セストリン−GATOR2相互作用を測定可能な程度に阻害または活性化するのに有効となるものである。ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、このような組成物を必要とする患者に投与するために製剤化される。一部の実施形態では、本発明の組成物は、患者に経口投与するために製剤化される。
用語「薬学的に許容される担体、アジュバントまたはビヒクル」とは、一緒に製剤化される化合物の薬理学的活性を破壊しない、非毒性の担体、アジュバントまたはビヒクルを指す。本発明の組成物に使用され得る、薬学的に許容される担体、アジュバントまたはビヒクルには、以下に限定されないが、イオン交換体、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、血清タンパク質(ヒト血清アルブミンなど)、緩衝物質(ホスフェート、グリシン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウムなど)、飽和植物性脂肪酸の部分グリセリド混合物、水、塩または電解質(硫酸プロタミンなど)、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩、コロイド状シリカ、マグネシウムトリシリケート、ポリビニルピロリドン、セルロースをベースとする物質、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリレート、ワックス、ポリエチレン−ポリオキシプロピレン−ブロックポリマー、ポリエチレングリコールおよび羊毛脂が含まれる。
本発明の組成物は、経口により、非経口により、吸入スプレーにより、局所的に、直腸に、経鼻により、口腔により、経膣により、または埋込式リザーバーにより投与することができる。用語「非経口」には、本明細書で使用する場合、皮下、静脈内、筋肉内、関節内、滑膜内、胸骨内(intrasternal)、鞘内、肝臓内、病巣内および頭蓋内への注射または注入技法が含まれる。好ましくは、本組成物は、経口により、腹腔内にまたは静脈内に投与される。本発明の組成物の注射可能な滅菌形態は、水性または油性懸濁剤とすることができる。これらの懸濁剤は、好適な分散化剤、または湿潤剤および懸濁化剤を使用して、当技術分野において公知の技法に準拠して製剤化することができる。注射可能な滅菌調製物はまた、例えば、1,3−ブタンジオール中の溶液として、非毒性の非経口的に許容される希釈剤または溶媒中の注射用滅菌溶液剤または懸濁剤とすることもできる。用いることができる許容可能なビヒクルおよび溶媒には、水、リンゲル液および等張性塩化ナトリウム溶液がある。さらに、滅菌の不揮発性油は、溶媒または懸濁媒体として、都合よく用いられる。
この目的のために、合成モノグリセリドまたはジグリセリドを含めた、任意の無刺激性の不揮発性油を用いてよい。オレイン酸およびそのグリセリド誘導体などの脂肪酸が、注射剤の調製に有用であり、とりわけ、そのポリオキシエチル化型(polyoxyethylated version)の、オリーブ油またはヒマシ油などの天然の薬学的に許容される油も有用である。これらの油性溶液剤または懸濁剤はまた、カルボキシメチルセルロースなどの長鎖アルコール希釈剤もしくは分散剤、または乳剤および懸濁剤を含めた、薬学的に許容される剤形の製剤化において一般に使用される類似の分散化剤を含有していてもよい。Tween、Spanおよび他の乳化剤などの他の一般的に使用される界面活性剤、または薬学的に許容される固体、液体もしくは他の剤形の製造に一般に使用される生物学的利用能増強剤もまた、製剤化のために使用されてもよい。
本発明の薬学的に許容される組成物は、以下に限定されないが、カプセル剤、錠剤、水性懸濁剤または溶液剤を含めた、任意の経口として許容される剤形で、経口投与されてもよい。経口使用向け錠剤の場合、一般に使用される担体には、ラクトースおよびコーンスターチが含まれる。ステアリン酸マグネシウムなどの滑沢剤もまた、通常、添加される。カプセル剤の形態での経口投与に関すると、有用な希釈剤には、ラクトースおよび乾燥コーンスターチが含まれる。水性懸濁剤が経口使用に必要とされる場合、活性成分は、乳化剤および懸濁化剤と組み合わせられる。所望の場合、ある特定の甘味剤、香味剤または着色剤も添加されてもよい。
あるいは、本発明の薬学的に許容される組成物は、直腸投与向けの坐剤の形態で投与されてもよい。これらは、薬剤と、室温で固体であるが、直腸温度で液体である、好適な非刺激性賦形剤とを混合することにより調製することができ、したがって、直腸内で溶解して薬物を放出する。このような物質には、カカオ脂、ビーワックスおよびポリエチレングリコールが含まれる。
本発明の薬学的に許容される組成物はまた、とりわけ、処置の標的が、眼、皮膚または下部腸管の疾患を含めた、局所施用によって容易に接近可能な領域または器官を含む場合、局所的に投与されてもよい。これらの領域または器官の各々にとって好適な局所用製剤は、容易に調製される。
局所施用に関すると、提供される薬学的に許容される組成物は、1つまたは複数の担体に懸濁または溶解した、活性構成成分を含有する好適な軟膏剤中に製剤化されてもよい。本発明の化合物の局所投与向け担体には、以下に限定されないが、鉱物油、液体ワセリン、白色ワセリン、プロピレングリコール、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン化合物、乳化性ワックスおよび水が含まれる。あるいは、提供される薬学的に許容される組成物は、1種または複数の薬学的に許容される担体に懸濁または溶解されている活性構成成分を含有する好適なローション剤またはクリーム剤に製剤化することができる。好適な担体には、以下に限定されないが、鉱物油、ソルビタンモノステアレート、ポリソルベート60、セチルエステルワックス、セテアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、ベンジルアルコールおよび水が含まれる。
眼科的使用に関すると、提供される薬学的に許容される組成物は、pHが調整された等張性滅菌食塩水中の微細化懸濁剤として、または好ましくは塩化ベンジルアルコニウムなどの保存剤を含むもしくは含まないのどちらか一方のpHが調整された等張性の滅菌食塩水中の溶液として製剤化されてもよい。あるいは、眼科的使用に関すると、薬学的に許容される組成物は、ワセリンなどの軟膏剤中で製剤化されてもよい。
本発明の薬学的に許容される組成物はまた、経鼻エアゾールまたは吸入によって投与されてもよい。このような組成物は、医薬製剤の当技術分野において周知の技法に従って調製され、ベンジルアルコールまたは他の好適な保存剤、生物学的利用能を増強する吸収促進剤、フルオロカーボン、および/または他の慣用的な可溶化剤もしくは分散化剤を用いる、食塩水中の溶液剤として調製されてもよい。
最も好ましくは、本発明の薬学的に許容される組成物は、経口投与向けに製剤化される。このような製剤は、食物と共に、または食物なしで投与されてもよい。一部の実施形態では、本発明の薬学的に許容される組成物は、食物なしで投与される。他の実施形態では、本発明の薬学的に許容される組成物は、食物と一緒に投与される。
単回剤形の組成物を生成するために担体材料と組み合わされてもよい、本発明の化合物の量は、処置される宿主、特定の投与形式に応じて様々である。好ましくは、提供される組成物は、阻害剤が0.01〜100mg/kg体重/日の間となる投与量が、これらの組成物の投与を受ける患者に投与され得るよう製剤化されるべきである。
任意の特定の患者のための具体的な投与量および処置レジメンは、用いられる具体的な化合物の活性、年齢、体重、全般的な健康、性別、食事、投与時間、排出速度、薬物組合せ、ならびに処置医師の判断および処置を受けている具体的な疾患の重症度を含めた、様々な因子に依存することがやはり理解されるべきである。本組成物中の本発明の化合物の量はまた、該組成物中の具体的な化合物に依存する。
化合物および薬学的に許容される組成物の使用
本明細書に記載されている化合物および組成物は、セストリン−GATOR2相互作用の阻害または活性化に一般に有用である。一部の実施形態では、提供される化合物またはその組成物は、セストリン−GATOR2相互作用のアクチベータである。
セストリン−GATOR2相互作用の阻害剤またはアクチベータとして本発明において利用される化合物の活性は、in vitro、in vivoまたは細胞系においてアッセイすることができる。in vitroアッセイは、セストリン−GATOR2相互作用の阻害または活性化を決定するアッセイを含む。代替的なin vitroアッセイは、阻害剤またはアクチベータが、セストリンのGATOR2への結合を低下させるまたは増加させる能力を定量するものである。セストリン−GATOR2相互作用の阻害剤またはアクチベータとして本発明において利用される化合物をアッセイするための詳細条件は、以下の実施例に説明されている。
本明細書で使用する場合、用語「処置」、「処置する」および「処置すること」とは、本明細書に記載されている通り、疾患もしくは障害の進行、またはその1つもしくは複数の症状の反転、緩和、それらの発症の遅延、または阻害を指す。一部の実施形態では、処置は、1つまたは複数の症状を発症した後に投与されてもよい。他の実施形態では、処置は、症状の非存在下で投与されてもよい。例えば、処置は、症状の発症前に、感受性の高い個体に投与されてもよい(例えば、症状歴に照らし合わせて、および/または遺伝的もしくは他の感受性因子に照らし合わせて)。処置はまた、例えば、それらの再発を予防または遅延させるために、症状が解消した後に継続してもよい。
提供される化合物は、セストリン−GATOR2相互作用の阻害剤またはアクチベータであり、したがって、mTORC1の活性に関連する、1つまたは複数の障害を処置するために有用である。したがって、ある特定の実施形態では、本発明は、mTORC1媒介性障害を処置することを必要とする患者に、本発明の化合物または薬学的に許容されるその組成物を投与するステップを含む、mTORC1媒介性障害を処置するための方法を提供する。
本明細書で使用する場合、用語「mTORC1媒介性」障害、疾患および/または状態は、本明細書で使用する場合、mTORC1がある役割を果たすことが公知である、任意の疾患または他の有害状態を意味する。したがって、本発明の別の実施形態は、mTORC1がある役割を果たすことが公知である、1つもしくは複数の疾患を処置する、またはその重症度を軽減することに関する。
本明細書に記載されている方法は、被験体において、がんを処置するための方法を含む。本文脈において使用される場合、「処置する」こととは、がんの少なくとも1つの症状または臨床パラメータを改良または改善することを意味する。例えば、処置は、腫瘍サイズまたは成長速度の低下をもたらすことができる。処置は、すべての被験体において、がんの治癒を必要とすることはなく、または100%寛解時間を引き起こす必要はない。
本明細書に記載されている通り、セストリン−GATOR2相互作用を活性化させて、これによりmTORC1活性を低下させる薬剤、例えば、阻害性核酸または低分子の施用により、がん細胞増殖が低減し、こうして被験体におけるがんが処置される。したがって、一部の実施形態では、本明細書に記載されている方法は、セストリン−GATOR2相互作用を活性化させて、これにより、mTORC1経路を間接的に阻害する治療有効用量の1つまたは複数の薬剤を投与するステップを含む。
本明細書で使用する場合、用語「がん」は、迅速な増殖性細胞成長を特徴とする、自律的成長、すなわち異常な状況または状態に関する能力を有する細胞を指す。この用語は、組織病理学的タイプまたは侵襲性段階に関わりなく、がん性成長または発がん性過程、転移性組織もしくは悪性に形質転換した細胞、組織、または器官のすべてのタイプを含む。用語「腫瘍」とは、本明細書で使用する場合、がん性細胞、例えばがん細胞の塊を指す。
本明細書に記載されている方法を使用して処置または診断することができるがんは、肺、胸部、甲状腺、リンパ球、消化管および尿生殖路に罹患するものなどの様々な器官系の悪性腫瘍、ならびに大部分の結腸がん、腎細胞癌、前立腺がんおよび/または睾丸腫瘍、肺の非小細胞癌、小腸のがんおよび食道のがんなどの悪性腫瘍を含む腺癌を含む。
一部の実施形態では、本明細書に記載されている方法は、被験体における癌腫を処置または診断するために使用される。用語「癌腫(carcinoma)」は、当技術分野で認識されており、呼吸系の癌、胃腸系の癌、尿生殖器系の癌、睾丸癌、乳癌、前立腺癌、内分泌腺系の癌および黒色腫を含めた、上皮または内分泌腺組織の悪性腫瘍を指す。一部の実施形態では、がん(cancer)は、腎癌または黒色腫である。例示的な癌腫には、子宮頸部、肺、前立腺、胸部、頭頸部、結腸および卵巣の組織から形成されるものが含まれる。この用語はまた、例えば、癌性組織および肉腫組織からなる悪性腫瘍を含む、癌肉腫も含む。「腺癌」とは、腺組織から誘導される、または腫瘍細胞が認識可能な腺構造を形成する、癌腫を指す。
一部の実施形態では、本明細書に記載されている方法により処置されるがんは、正常組織または同じ組織の他のがんに比べて、mTORC1のレベルが増加しているか、またはmTORC1の発現もしくは活性が増加しているがんである。当技術分野において公知のおよび本明細書に記載されている方法は、それらのがんを特定するために使用することができる。一部の実施形態では、本方法は、がんの細胞を含む試料を得るステップ、該試料中のmTORC1活性(activoty)を決定するステップ、および本明細書に記載されている処置剤(例えば、セストリン−GATOR2相互作用のモジュレーター)を投与するステップを含む。一部の実施形態では、がんは、mTORC1活性のレベルを増加させることが本明細書において示されているものである。
一部の実施形態では、本発明は、1つまたは複数の障害、疾患および/または状態を処置するための方法を提供し、障害、疾患または状態には、以下に限定されないが、細胞増殖性障害が含まれる。
細胞増殖性障害
本発明は、細胞増殖性障害(例えば、がん)の診断および予後のため、ならびにセストリン−GATOR2相互作用をモジュレートし、これにより間接的に、mTORC1活性を選択的にモジュレートすることによる、これらの障害の処置のための方法および組成物を特徴としている。本明細書に記載されている細胞増殖性障害には、例えば、がん、肥満および増殖依存性疾患が含まれる。このような障害には、当技術分野において公知の方法を使用して診断することができる。
がん
がんには、非限定的に、白血病(例えば、急性白血病、急性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、急性骨髄芽球性白血病、急性前骨髄球性白血病、急性骨髄単球性白血病、急性単球性白血病、急性赤白血病、慢性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病)、真性多血症、リンパ腫(例えば、ホジキン病または非ホジキン病)、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、多発性骨髄腫、重鎖病および固形腫瘍(肉腫および癌腫(例えば、線維肉腫、粘液肉腫、脂肪肉腫、軟骨肉腫、骨原性肉腫、脊索腫、血管肉腫、内皮肉腫(endotheliosarcoma)、リンパ管肉腫、リンパ管内皮種(lymphangioendotheliosarcoma)、滑液膜腫、中皮腫、ユーイング腫瘍、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、結腸癌、膵臓がん、乳がん、卵巣がん、前立腺がん、扁平上皮癌、基底細胞癌、腺癌、汗腺癌、脂腺癌、乳頭状癌、乳頭腺癌、嚢胞腺癌、髄様癌、気管支原性癌、腎細胞癌、肝細胞腫、胆管癌、絨毛癌、精上皮腫、胎生期癌、ウィルムス腫瘍、子宮頚がん、子宮がん、精巣がん、肺癌、小細胞肺癌、膀胱癌、上皮性癌、神経膠腫、星状細胞腫、髄芽腫、頭蓋咽頭腫、上衣腫、松果体腫、血管芽細胞腫、聴神経腫、乏突起神経膠腫、神経鞘腫、髄膜腫、黒色腫、神経芽細胞腫および網膜芽細胞腫)など)が含まれる。一部の実施形態では、がんは、黒色腫または乳がんである。
他の増殖性疾患
他の増殖性疾患には、例えば、肥満、良性前立腺肥大症、乾癬、異常角質化、リンパ増殖性障害(例えば、リンパ系細胞の異常な増殖がある障害)、慢性関節リウマチ、動脈硬化症、再狭窄および糖尿病性網膜症が含まれる。参照により本明細書に組み込まれている増殖性疾患は、米国特許第5,639,600号および同第7,087,648号に記載されている。
他の障害
一部の実施形態では、mTORC1を活性化する方法は、リボソーム病(例えば、ダイアモンド−ブラックファン貧血、5q症候群、シュワッハマン−ダイアモンド症候群、X連鎖先天性角化不全症、軟骨毛髪形成不全症およびトリーチャーコリンズ症候群)を処置するために使用される。(Payneら、(2012年)Blood.9月13日;120巻(11号):2214〜24頁;Efeyanら、(2012年)Trends Mol Med.9月;18巻(9号):524〜533頁を参照されたい)。したがって、一部の実施形態では、本発明は、リボソーム病を処置することを必要とする患者において、リボソーム病を処置する方法であって、前記患者に、提供される化合物または薬学的に許容されるその組成物を投与するステップを含む方法を提供する。ある特定の実施形態では、本発明は、リボソーム病を処置することを必要とする患者において、ダイアモンド−ブラックファン貧血、5q症候群、シュワッハマン−ダイアモンド症候群、X連鎖先天性角化不全症、軟骨毛髪形成不全症またはトリーチャーコリンズ症候群から選択されるリボソーム病を処置する方法であって、前記患者に、提供される化合物または薬学的に許容されるその組成物を投与するステップを含む方法を提供する。
一部の実施形態では、mTORC1活性を活性化する方法を使用して、コヒーシン病(Cohesinopathy)(例えば、ロバーツ症候群およびコルネリアデランゲ症候群)を処置する。(Xuら、(2016年)BMC Genomics 17巻:25頁を参照されたい)。したがって、一部の実施形態では、本発明は、コヒーシン病(例えば、ロバーツ症候群およびコルネリアデランゲ症候群)を処置することを必要とする患者において、コヒーシン病(例えば、ロバーツ症候群およびコルネリアデランゲ症候群)を処置する方法であって、前記患者に、提供される化合物または薬学的に許容されるその組成物を投与するステップを含む方法を提供する。
一部の実施形態では、mTORC1を活性化する方法を使用して、ライフスタイル、整形外科手術により引き起こされる非活動、固定化、または被験体の年齢、あるいは被験体が有するかもしくは罹患している疾患または状態による、筋萎縮を反転させるか、または筋萎縮を阻止する。(Cuthbertsonら、(2005年) FASEB J. 3月;19巻(3号):422〜4頁、Epub 2004年12月13日;Rennie、(2009年) Appl. Physiol. Nutr. Metab. 34巻:377〜381頁;Hamら、(2014年)Clin Nutr. 12月;33巻(6号):937〜45頁を参照されたい)。したがって、一部の実施形態では、本発明は、筋萎縮を反転または阻止することを必要とする患者において、ライフスタイル、整形外科手術により引き起こされる非活動、固定化、または被験体の年齢、あるいは被験体が有するかもしくは罹患している疾患または状態による、筋萎縮を反転または阻止する方法であって、前記患者に、提供される化合物または薬学的に許容されるその組成物を投与するステップを含む方法を提供する。
一部の実施形態では、mTORC1を活性化する方法を使用して、骨折、重症な火傷、脊柱損傷、切断、変性疾患、被験体にとって回復にベッドでの療養を必要とする状態、集中ケアユニットでの滞在、または長期入院による、筋萎縮を反転させるか、または筋萎縮を阻止する。(Gordonら、(2013年)Int J Biochem Cell Biol. 10月;45巻(10号):2147〜57頁;Legerら、(2009年) Muscle Nerve. 7月;40巻(1号):69〜78頁を参照されたい)。したがって、一部の実施形態では、本発明は、筋萎縮を反転または阻止することを必要とする患者において、骨折、重症な火傷、脊柱損傷、切断、変性疾患、被験体にとって回復にベッドでの療養を必要とする状態、集中ケアユニットでの滞在、または長期入院による、筋萎縮を反転または阻止する方法であって、前記患者に、提供される化合物または薬学的に許容されるその組成物を投与するステップを含む方法を提供する。
一部の実施形態では、mTORC1を活性化する方法を使用して、サルコペニア、筋除神経、筋ジストロフィー、炎症性ミオパチー、脊髄性筋萎縮症(SMA)、筋萎縮性側索硬化症(ALS)または重症筋無力症などの骨格筋萎縮をもたらす疾患、状態または障害を処置する(Kyeら、(2014年) Hum Mol Genet. 12月1日;23巻(23号):6318〜6331頁;Gurpurら、(2009年) Am J Pathol. 3月;174巻(3号):999〜1008頁;Chauhanら、(2013年)Neurosci Res. 9月〜10月;77巻(1〜2号):102〜9頁);Chingら、(2013年) Hum Mol Genet. 3月15日;22巻(6号):1167〜79頁を参照されたい)。したがって、一部の実施形態では、本発明は、疾患、状態または障害を処置することを必要とする患者において、サルコペニア、筋除神経、筋ジストロフィー、炎症性ミオパチー、脊髄性筋萎縮症(SMA)、筋萎縮性側索硬化症(ALS)または重症筋無力症などの骨格筋萎縮をもたらす疾患、状態または障害を処置する方法であって、前記患者に、提供される化合物または薬学的に許容されるその組成物を投与するステップを含む方法を提供する。
一部の実施形態では、mTORC1を活性化する方法を使用して、それぞれ、宇宙旅行のための準備をしている被験体、宇宙旅行に参加している被験体、または宇宙旅行から最近戻ってきた被験体における、筋力低下を阻止する、そこからの回復を維持する、または増強する。(Steinら、(1999年) Am J Physiol.;276巻:E1014〜21頁を参照されたい)。したがって、一部の実施形態では、本発明は、筋力低下を阻止する、そこからの回復を維持するかまたは増強することを必要とする被験体において、それぞれ、宇宙旅行のための準備をしている被験体、宇宙旅行に参加している被験体、または宇宙旅行から最近戻ってきた被験体における、筋力低下を阻止する、そこからの回復を維持するかまたは増強する方法であって、前記被験体に、提供される化合物または薬学的に許容されるその組成物を投与するステップを含む方法を提供する。
一部の実施形態では、mTORC1を活性化する方法を使用して、武力闘争もしくは軍事訓練のための準備している被験体、武力闘争もしくは軍事訓練に参加している被験体、または武力闘争もしくは軍事訓練から最近戻ってきた被験体における、過度な筋緊張および/または疲労からの回復を維持するまたは増強する(Pasiakosら、(2011年)Am J Clin Nutr. 9月;94巻(3号):809〜18頁を参照されたい)。したがって、一部の実施形態では、本発明は、過度な筋緊張および/または疲労からの回復を維持するまたは増強することを必要とする被験体において、武力闘争もしくは軍事訓練のための準備している被験体、武力闘争もしくは軍事訓練に参加している被験体、または武力闘争もしくは軍事訓練から最近戻ってきた被験体における、過度な筋緊張および/または疲労からの回復を維持するまたは増強する方法であって、前記被験体に、提供される化合物または薬学的に許容されるその組成物を投与するステップを含む方法を提供する。
一部の実施形態では、mTORC1を活性化する方法を使用して、患者におけるオートファジーを阻止する。一部の実施形態では、前記患者は、オートファジーの誘発に依存性の治療抵抗性がんを有するか、またはそれに罹患している(KimおよびGuan、(2015年)J Clin Invest. 1月;125巻(1号):25〜32頁を参照されたい)。したがって、一部の実施形態では、本発明は、オートファジーを予防することを必要とする患者において、オートファジーの誘発に依存性の治療抵抗性がんを有するか、またはそれに罹患している患者における、オートファジーを予防する方法であって、前記患者に、提供される化合物または薬学的に許容されるその組成物を投与するステップを含む方法を提供する。
一部の実施形態では、mTORCを活性化する方法を使用して、うつ病を処置または予防する。(Ignacioら、(2015年)Br J Clin Pharmacol. 11月27日を参照されたい)。したがって、一部の実施形態では、本発明は、うつ病を処置または予防するを必要とする患者において、うつ病を処置または予防する方法であって、前記患者に、提供される化合物または薬学的に許容されるその組成物を投与するステップを含む方法を提供する。
一部の実施形態では、mTORC1を活性化する方法を使用して、迅速な抗うつ剤活性の開始を誘発させる。したがって、一部の実施形態では、本発明は、迅速な抗うつ剤活性の開始を誘発させることを必要とする患者において、迅速な抗うつ剤活性の開始を誘発させる方法であって、前記患者に、提供される化合物または薬学的に許容されるその組成物を投与するステップを含む方法を提供する。
一部の実施形態では、mTORC1を活性化する方法を使用して、日中/光周期のシフトに応答する、日周挙動の再同調を加速することによる、時差ぼけを処置または防止する(Caoら、(2013年) Neuron. 8月21日;79巻(4号):712〜24頁、10.1016を参照されたい)。したがって、一部の実施形態では、本発明は、時差ぼけを処置または防止することを必要とする患者において、日中/光周期のシフトに応答する、日周挙動の再同調を加速することによる、時差ぼけを処置または防止する方法であって、前記患者に、提供される化合物または薬学的に許容されるその組成物を投与するステップを含む方法を提供する。
一部の実施形態では、mTORC1を活性化する方法を使用して、被験体における心筋萎縮を予防または反転させる。一部の実施形態では、前記被験体は、心臓発作、うっ血性心不全、心臓移植、心臓弁修復、アテローム性動脈硬化、他の主な血管疾患および心臓バイパス手術から選択される疾患もしくは状態を有するか、または有していたことがある(Songら、(2010年)Am J Physiol Cell Physiol. 12月;299巻(6号):C1256〜C1266頁を参照されたい)。したがって、一部の実施形態では、本発明は、心筋萎縮を予防または反転させることを必要とする被験体において、心臓発作、うっ血性心不全、心臓移植、心臓弁修復、アテローム性動脈硬化、他の主な血管疾患および心臓バイパス手術から選択される疾患または状態を有するか、または有していたことがある被験体における心筋萎縮を予防または反転させる方法であって、前記被験体に、提供される化合物または薬学的に許容されるその組成物を投与するステップを含む方法を提供する。
一部の実施形態では、mTORC1を活性化する方法を使用して、運動後の強化を増加する、および/または筋肉量を増加させる。一部の実施形態では、本方法は、非経口の全栄養素の一部として、または機能的な電気的刺激を促進するための、物理的治療法と併せて実施される(Nakamuraら、(2012年)Geriatr Gerontol Int. 1月;12巻(1号):131〜9頁を参照されたい)。したがって、一部の実施形態では、本発明は、運動後の強化を増加する、および/または筋肉量を増加させる方法を提供する。一部の実施形態では、本方法は、本方法を必要とする被験体において、非経口の全栄養素の一部として、または機能的な電気的刺激を促進するための、物理的治療法と併せて実施され、前記被験体に、提供される化合物または薬学的に許容されるその組成物を投与するステップを含む。
一部の実施形態では、mTORC1を活性化する方法を使用して、食物摂取を低減する。(Pedrosoら、(2015年)Nutrients. 5月22日;7巻(5号):3914〜37頁を参照されたい)。したがって、一部の実施形態では、本発明は、食物摂取を低減することを必要とする被験体において、食物摂取を低減する方法であって、前記被験体に、提供される化合物または薬学的に許容されるその組成物を投与するステップを含む方法を提供する。
一部の実施形態では、mTORC1を活性化する方法を使用して、肥満を処置する。したがって、一部の実施形態では、本発明は、肥満を処置することを必要とする被験体において、肥満を処置する方法であって、前記被験体に、提供される化合物または薬学的に許容されるその組成物を投与するステップを含む方法を提供する。
一部の実施形態では、mTORC1を活性化する方法を使用して、バイオリアクターからの治療用組換えタンパク質の生産における生産性を向上する(McVeyら、(2016年)Biotechnol Bioeng. 2月16日 doi:10.1002/bit.25951を参照されたい)。したがって、一部の実施形態では、本発明は、バイオリアクターからの治療用組換えタンパク質の製造における生産性を向上する方法であって、前記製造に、提供される化合物または薬学的に許容されるその組成物を添加するステップを含む方法を提供する。
一部の実施形態では、免疫細胞におけるmTORC1を活性化する方法を使用して、その抗腫瘍活性を促進および/または維持する。これには、免疫細胞において、養子免疫伝達前にin vitroでmTORC1を増加させるステップ、およびin vivoでの他の標的免疫療法戦略との共投与時に、免疫細胞におけるmTORC1を増加させるステップを含む。一部の実施形態では、免疫細胞には、ナイーブなT細胞、CD4+またはCD8+T細胞、Th1、Th2、TRegおよびTh17細胞、樹状細胞、NK細胞およびマクロファージが含まれる(Yangら、(2011年)Nat Immunol.;12巻:888〜897頁;O'Brienら(2011年)Eur J Immunol.;41巻:3361〜3370頁;Delgoffeら、(2009年)Immunity. 6月19日;30巻(6号):832〜44頁;Chi、(2012年)Nat Rev Immunol. 4月20日;12巻(5号):325〜338頁;Pollizziら、(2015年)J Clin Invest.;125巻(5号):2090〜2108頁;Aliら、(2015年)Front Immunol.;6巻:355頁;Katholnigら、(2013年)Biochem Soc Trans. 8月;41巻(4号):927〜33頁;Wangら、(2013年)Proc Natl Acad Sci USA. 12月10日;110巻(50号):E4894〜903頁;YangおよびChi、(2013年)J Clin Invest. 12月;123巻(12号):5165〜78頁を参照されたい)。したがって、一部の実施形態では、本発明は、免疫細胞におけるmTORC1を活性化して、その抗腫瘍活性を促進および/または維持する方法を提供する。一部の実施形態では、本発明は、養子免疫伝達前に、免疫細胞において、in vitroでmTORC1を増加させる方法を提供する。一部の実施形態では、本発明は、in vivoで他の標的免疫療法戦略と共投与した場合に、免疫細胞においてmTORC1を増加させる方法を提供する。ある特定の実施形態では、免疫細胞は、ナイーブなT細胞、CD4+またはCD8+T細胞、Th1、Th2、TRegおよびTh17細胞、樹状細胞、NK細胞およびマクロファージを含み、前記免疫細胞に、提供される化合物または薬学的を許容されるその組成物を添加するステップを含む。
一部の実施形態では、網膜におけるmTORC1を活性化する方法を使用して、網膜色素変性および眼の神経変性の他の形態を処置する(Punzoら、(2009年)Nat Neurosci. 1月;12巻(1号):44〜52頁を参照されたい)。したがって、一部の実施形態では、本発明は、網膜色素変性および眼の神経変性の他の形態を処置することを必要とする被験体において、網膜色素変性および眼の神経変性の他の形態を処置する方法であって、前記被験体に、提供される化合物または薬学的に許容されるその組成物を投与するステップを含む方法を提供する。
一部の実施形態では、mTORC1を活性化する方法を使用して、中枢または末梢軸索再生を増加させる(Namikoら、(2010年)J Biol Chem.285巻:28034〜28043頁を参照されたい)。したがって、一部の実施形態では、本発明は、中枢または末梢軸索再生を増加させることを必要とする被験体において、中枢または末梢軸索再生を増加させる方法であって、前記被験体に、提供される化合物または薬学的に許容されるその組成物を投与するステップを含む方法を提供する。
一部の実施形態では、mTORC1を活性化する方法を使用して、多発性硬化症およびパーキンソン病などの脱髄を特徴とする、損傷後または疾患における、髄鞘再生およびニューロンの活性を促進する(Tylerら、(2009年)J Neurosci. 5月13日;29巻(19号):6367〜78頁;Norrmenら、(2014年)Cell Rep. 10月23日;9巻(2号):646〜60頁;Love(2006年) J Clin Pathol. 11月;59巻(11号):1151〜1159頁を参照する)。したがって、一部の実施形態では、本発明は、髄鞘再生およびニューロンの活性を促進する方法ことを必要とする被験体において、脱髄を特徴とする、損傷後または疾患における、髄鞘再生およびニューロンの活性を促進する方法であって、前記被験体に、提供される化合物または薬学的に許容されるその組成物を投与するステップを含む方法を提供する。一部の実施形態では、本発明は、多発性硬化症を処置することを必要とする被験体において、多発性硬化症を処置する方法であって、前記被験体に、提供される化合物または薬学的に許容されるその組成物を投与するステップを含む方法を提供する。一部の実施形態では、本発明は、パーキンソン病を処置することを必要とする被験体において、パーキンソン病を処置する方法であって、前記被験体に、提供される化合物または薬学的に許容されるその組成物を投与するステップを含む方法を提供する。
一部の実施形態では、mTORC1を活性化する方法を使用して、多発性硬化症を処置する。したがって、一部の実施形態では、本発明は、多発性硬化症またはその異型を処置することを必要とする被験体において、多発性硬化症またはその異型を処置する方法であって、前記被験体に、提供される化合物または薬学的に許容されるその組成物を投与するステップを含む方法を提供する。一部の実施形態では、本発明は、バロー同心円硬化症、シルダー病、急性(マールブルグ型)多発性硬化症、炎症性脱髄性多発根ニューロパチーまたは腫瘤様多発性硬化症(tumefactive multiple sclerosis)を処置することを必要とする被験体において、バロー同心円硬化症、シルダー病、急性(マールブルグ型)多発性硬化症、炎症性脱髄性多発根ニューロパチーまたは腫瘤様多発性硬化症(tumefactive multiple sclerosis)を処置する方法であって、前記被験体に、提供される化合物または薬学的に許容されるその組成物を投与するステップを含む方法を提供する。
一部の実施形態では、mTORC1を活性化する方法を使用して、デビック病、急性散在性脳脊髄炎、急性出血性白質脳炎およびニーマンピック病(Niemann-Pick)を処置する(Takikitaら、(2004年)J Neuropathol Exp Neurol. 6月;63巻(6号):660〜73頁を参照されたい)。したがって、一部の実施形態では、本発明は、デビック病、急性散在性脳脊髄炎、急性出血性白質脳炎およびニーマンピック病を処置することを必要とする被験体において、デビック病、急性散在性脳脊髄炎、急性出血性白質脳炎およびニーマンピック病を処置する方法であって、前記被験体に、提供される化合物または薬学的に許容されるその組成物を投与するステップを含む方法を提供する。
一部の実施形態では、mTORC1を活性化する方法を使用して、自閉症の形態を処置または予防する(Novarinoら、(2012年)Science 10月19日、338巻:6105号、394〜397頁を参照されたい)。したがって、一部の実施形態では、本発明は、自閉症の形態を処置または予防することを必要とする被験体において、自閉症の形態を処置または予防する方法であって、前記被験体に、提供される化合物または薬学的に許容されるその組成物を投与するステップを含む方法を提供する。
一部の実施形態では、mTORC1を活性化する方法を使用して、神経変性疾患を処置する。したがって、一部の実施形態では、本発明は、神経変性疾患を処置することを必要とする被験体において、神経変性疾患を処置する方法であって、前記被験体に、提供される化合物または薬学的に許容されるその組成物を投与するステップを含む方法を提供する。
一部の実施形態では、mTORC1を活性化する方法を使用して、シナプスの機能障害に関連する疾患を処置する。したがって、一部の実施形態では、本発明は、シナプスの機能障害に関連する疾患を処置することを必要とする被験体において、シナプスの機能障害に関連する疾患を処置する方法であって、前記被験体に、提供される化合物または薬学的に許容されるその組成物を投与するステップを含む方法を提供する。
一部の実施形態では、中枢神経系におけるmTORC1を活性化する方法を使用して、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症、脳卒中および緑内障などの樹状突起棘の減少およびシナプスの喪失によって特徴付けられる神経変性疾患における樹状突起形成およびシナプス形成を増加させる(Di Poloら、(2015年)Neural Regen Res.4月;10巻(4号):559〜561頁を参照されたい)。したがって、一部の実施形態では、本発明は、樹状突起形成およびシナプス形成を増加させることを必要とする被験体において、樹状突起棘の減少およびシナプスの喪失によって特徴付けられる神経変性疾患における樹状突起形成およびシナプス形成を増加させる方法であって、前記被験体に、提供される化合物または薬学的に許容されるその組成物を投与するステップを含む方法を提供する。一部の実施形態では、本発明は、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症、脳卒中または緑内障を処置することを必要とする被験体において、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症、脳卒中または緑内障を処置する方法であって、前記被験体に、提供される化合物または薬学的に許容されるその組成物を投与するステップを含む方法を提供する。
一部の実施形態では、mTORC1を活性化する方法を使用して、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症、統合失調症、レット症候群、脆弱X症候群、パーキンソン病、ハンチントン病、脳卒中および緑内障などの疾患を処置する(Linら、PLoS ONE 8巻(4号):e62572頁、2013年;Leeら、(2015年)Neuron. 1月21日;85巻(2号):303〜315頁;Bowlingら、(2014年)Sci Signal. 1月14日;7巻(308号):ra4を参照されたい)。したがって、一部の実施形態では、本発明は、疾患を処置することを必要とする被験体において、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症、統合失調症、レット症候群、脆弱X症候群、パーキンソン病、ハンチントン病、脳卒中および緑内障などの疾患を処置する方法であって、前記被験体に、提供される化合物または薬学的に許容されるその組成物を投与するステップを含む方法を提供する。
本発明の薬学的に許容される組成物は、処置される感染の重症度に応じて、ヒトおよび他の動物に、経口用または鼻腔スプレー剤などとして、経口により、経腸により、非経口により、嚢内、膣内、腹腔内、局所的(散剤、軟膏剤または点剤(drop)によるような)、口腔に(bucally)投与することができる。ある特定の実施形態では、本発明の化合物は、所望の治療効果を得るため、1日に1回または複数回、1日あたり、被験体の体重あたり約0.01mg/kg〜約50mg/kg、および好ましくは約1mg/kg〜約25mg/kgの投与量レベルで、経口または非経口投与することができる。
経口投与向けの液体剤形には、以下に限定されないが、薬学的に許容される乳剤、マイクロエマルション剤(microemulsion)、溶液剤、懸濁剤、シロップ剤およびエリキシル剤が含まれる。活性化合物に加えて、液体剤形は、例えば、水または他の溶媒などの当技術分野において一般に使用される不活性希釈剤、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油(特に、綿実油、落花生油、コーン油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油およびゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコール、およびソルビタンの脂肪酸エステル、ならびにそれらの混合物などの可溶化剤および乳化剤を含有することができる。不活性な希釈剤に加えて、本経口用組成物はまた、湿潤剤、乳化剤および懸濁化剤、甘味剤、着香剤および芳香剤などのアジュバントを含むことができる。
注射可能な調製物、例えば、注射可能な水性懸濁剤または油性懸濁剤は、好適な分散化剤、または湿潤剤および懸濁化剤を使用する公知技術に従って、製剤化することができる。注射可能な滅菌調製物はまた、例えば、1,3−ブタンジオール中の溶液として、非毒性の非経口的に許容される希釈剤または溶媒中の注射用滅菌溶液剤、懸濁剤または乳剤とすることもできる。用いることができる許容可能なビヒクルおよび溶媒には、水、リンゲル液(米国薬局方)および等張性塩化ナトリウム溶液がある。さらに、滅菌の不揮発性油は、溶媒または懸濁媒体として、都合よく用いられる。この目的のために、合成モノグリセリドまたはジグリセリドを含む任意の無刺激性の不揮発性油を用いることができる。さらに、オレイン酸などの脂肪酸が、注射剤の調製に使用される。
注射可能な製剤は、例えば、細菌保持フィルターによるろ過によって、または使用前に滅菌水または他の滅菌の注射可能な媒体に溶解または分散することができる、滅菌の固形組成物の形態の滅菌剤を組み込むことによって滅菌することができる。
本発明の化合物の効果を延長するために、皮下または筋肉内注射からの化合物の吸収を遅延させることが望ましいことが多い。これは、水溶解度に乏しい結晶性物質またはアモルファス性物質の液体懸濁剤の使用によって行われることができる。次に、化合物の吸収速度は、溶解速度に依存し、ひいては、結晶サイズおよび結晶形態に依存し得る。あるいは、非経口的に投与された化合物形態の吸収の遅延は、油性ビヒクル中に溶解または懸濁させることにより行われる。注射可能なデポ剤の形態は、ポリラクチド−ポリグリコリドなどの生分解性ポリマー中に化合物のマイクロカプセル化マトリックスを形成させることにより作製される。化合物とポリマーとの比、および用いられる特定のポリマーの性質に応じて、化合物の放出速度を制御することができる。他の生分解性ポリマーの例には、ポリ(オルトエステル)およびポリ(無水物)が含まれる。注射可能なデポ製剤はまた、身体組織と適合性があるリポソームまたはマイクロエマルション中に化合物を捕捉することによって調製される。
直腸または膣投与向けの組成物は、好ましくは、本発明の化合物を、周囲温度では固体であるが、体温では液体であり、したがって直腸または膣腔において融解して、活性化合物を放出する、カカオ脂、ポリエチレングリコールまたは坐剤ワックスなどの好適な非刺激性賦形剤または担体と混合することにより調製することができる坐剤である。
経口投与向け固形剤形には、カプセル剤、錠剤、丸剤、散剤および顆粒剤が含まれる。このような固形剤形では、活性化合物は、少なくとも1つの不活性な、薬学的に許容される賦形剤または担体(クエン酸ナトリウムまたはリン酸二カルシウムなど)、および/またはa)充填剤もしくは増量剤(デンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトールおよびケイ酸など)、b)結合剤(例えば、カルボキシメチルセルロース、アルギネート、ゼラチン、ポリビニルピロリジノン、スクロースおよびアカシアなど)、c)保湿剤(グリセロールなど)、d)崩壊剤(寒天、炭酸カルシウム、バレイショデンプンまたはタピオカデンプン、アルギン酸、ある特定のシリケートおよび炭酸ナトリウムなど)、e)溶解遅延剤(パラフィンなど)、f)吸収促進剤(第四級アンモニウム化合物など)、g)湿潤剤(例えば、セチルアルコールおよびモノステアリン酸グリセロールなど)、h)吸収剤(カオリンおよびベントナイトクレイなど)、およびi)滑沢剤(タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム)、およびそれらの混合物と混合される。カプセル剤、錠剤および丸剤の場合、これらの剤形はまた、緩衝化剤を含むことがある。
類似したタイプの固形組成物はまた、ラクトースまたは乳糖、および高分子量ポリエチレングリコールなどの賦形剤を使用して、軟質および硬質充填ゼラチンカプセル中に充填剤として用いられてもよい。錠剤、ドラジェ剤、カプセル剤、丸剤および顆粒剤の固形剤形は、腸溶コーティング剤および医薬調剤分野において周知の他のコーティング剤などの、コーティング剤およびシェルを用いて調製することができる。それらは、乳白剤を任意選択で含有していてもよく、消化管のある部分に、任意選択で遅延様式で、活性成分(複数可)をこれのみ、または優先的に放出する組成物とすることもできる。使用することができる埋め込み用組成物の例には、ポリマー物質およびワックスを含む。類似したタイプの固形組成物はまた、ラクトースまたは乳糖、および高分子量ポリエチレングリコール(polethylene glycol)などの賦形剤を使用して、軟質および硬質充填ゼラチンカプセル中に充填剤として用いられてもよい。
活性化合物はまた、上記の通り、1つまたは複数の賦形剤と一緒にマイクロ封入された形態とすることができる。錠剤、ドラジェ剤、カプセル剤、丸剤および顆粒剤の固形剤形は、腸溶コーティング剤、制御放出コーティング剤および医薬調剤分野において周知の他のコーティング剤などの、コーティング剤およびシェルを用いて調製することができる。このような固形剤形では、活性化合物は、スクロース、ラクトースまたはデンプンなどの少なくとも1種の不活性な希釈剤と混合されてもよい。このような剤形はまた、通常の実作業のように、不活性希釈剤以外のさらなる物質、例えば、ステアリン酸マグネシウムおよび微結晶性セルロースなどの錠剤用滑沢剤および他の錠剤用助剤を含んでもよい。カプセル剤、錠剤および丸剤の場合、剤形はまた、緩衝化剤を含んでもよい。それらは、乳白剤を任意選択で含有していてもよく、消化管のある部分に、任意選択で遅延様式で、活性成分(複数可)をこれのみまたは優先的に放出する組成物とすることもできる。使用することができる埋め込み用組成物の例は、ポリマー物質およびワックスを含む。
本発明の化合物の局所または経皮投与向け剤形には、軟膏剤、ペースト剤、クリーム剤、ローション剤、ゲル剤、散剤、溶液剤、噴霧剤、吸入剤またはパッチ剤が含まれる。活性構成成分は、滅菌条件下で薬学的に許容される担体と混合され、任意の必要な保存剤または緩衝剤が必要となることがある。眼科用製剤、点耳剤および点眼剤もまた、本発明の範囲内にあるものとして企図される。さらに、本発明は、経皮パッチ剤の使用を企図しており、経皮パッチ剤は、身体への化合物の制御送達を実現するという追加の利点を有する。このような剤形は、適切な媒体中で化合物を溶解または分注することによって作製することができる。吸収促進剤はまた、皮膚を通る化合物の流入を向上させるために使用することもできる。この速度は、速度制御膜を設けることによって、またはポリマーマトリックスもしくはゲル中に化合物を分散させることによってのどちらかで制御することができる。
一実施形態によれば、本発明は、セストリン−GATOR2相互作用をモジュレートして、これにより生物試料中で間接的に、mTORC1活性を選択的にモジュレートする方法であって、前記生物試料を、本発明の化合物または前記化合物を含む組成物に接触させるステップを含む方法に関する。
用語「生物試料」には、本明細書で使用する場合、非限定的に、細胞培養物またはその抽出物;哺乳動物またはその抽出物から得られる生検材料;および血液、唾液、尿、便、精液、涙液もしくは他の体液、またはそれらの抽出物が含まれる。
本発明の別の実施形態は、セストリン−GATOR2相互作用をモジュレートして、これにより患者において、間接的に、mTORC1活性を選択的にモジュレートする方法であって、前記患者に、本発明の化合物または前記化合物を含む組成物を投与するステップを含む方法に関する。
別の実施形態によれば、本発明は、セストリン−GATOR2相互作用をモジュレートして、これにより患者において、間接的に、mTORC1活性を選択的にモジュレートする方法であって、前記患者に、本発明の化合物または前記化合物を含む組成物を投与するステップを含む方法に関する。他の実施形態では、本発明は、mTORC1によって媒介される障害を処置することを必要とする患者において、mTORC1によって媒介される障害を処置する方法であって、前記患者に本発明による化合物または薬学的に許容されるその組成物を投与するステップを含む方法に関する。このような障害は、本明細書において、詳細に記載されている。
具体的な処置される状態または疾患に応じて、そのような状態を処置するために通常、投与される追加の治療剤もまた、本発明の組成物中に存在していてもよい。本明細書で使用する場合、具体的な疾患または状態を処置するために通常、投与される追加の治療剤は、「処置される疾患または状態に適した」ものとして公知である。
本発明の化合物はまた、他の抗増殖性化合物と組み合わせて使用されて、利点を発揮することがある。このような抗増殖性化合物には、以下に限定されないが、アロマターゼ阻害剤;抗エストロゲン薬;トポイソメラーゼI阻害剤;トポイソメラーゼII阻害剤;微小管活性化合物;アルキル化化合物;ヒストンデアセチラーゼ阻害剤;細胞分化過程を誘発する化合物;シクロオキシゲナーゼ阻害剤;MMP阻害剤;mTOR阻害剤;抗腫瘍性代謝拮抗物質;プラチン化合物;タンパク質キナーゼ活性または脂質キナーゼ活性を標的とする/低下させる化合物、およびさらなる抗血管新生化合物;タンパク質ホスファターゼまたは脂質ホスファターゼの活性を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物;ゴナドレリンアゴニスト;抗アンドロゲン薬;メチオニンアミノペプチダーゼ阻害剤;マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤;ビスホスホネート;生物学的応答調節剤;抗増殖性抗体;ヘパラナーゼ阻害剤;Ras発がんアイソフォームの阻害剤;テロメラーゼ阻害剤;プロテアソーム阻害剤;血液悪性腫瘍の処置に使用するための化合物;Flt−3の活性を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物;Hsp90阻害剤(17−AAG(17−アルキルアミノゲルダナマイシン、NSC330507)、17−DMAG(17−ジメチルアミノエチルアミノ−17−デメトキシ−ゲルダナマイシン、NSC707545)、IPI−504、CNF1010、CNF2024、CNF1010(Conforma Therapeutics製)など);テモゾロミド(Temodal(登録商標));キネシンスピンドルタンパク質阻害剤(SB715992またはSB743921(GlaxoSmithKline製)など)またはペンタミジン/クロルプロマジン(CombinatoRx製);MEK阻害剤(ARRY142886(Array BioPharma製)など)、AZD6244(AstraZeneca製)、PD181461(Pfizer製)およびロイコボリンが含まれる。用語「アロマターゼ阻害剤」は、本明細書で使用する場合、エストロゲン生成、例えば、それぞれ基質であるアンドロステンジオンおよびテストステロンのエストロンおよびエストラジオールへの変換を阻害する化合物に関する。この用語には、以下に限定されないが、ステロイド、とりわけアタメスタン、エキセメスタンおよびフォルメスタン、および、特に非ステロイド、とりわけアミノグルテチミド、ログレチミド、ピリドグルテチミド、トリロスタン、テストラクトン、ケトコナゾール、ボロゾール、ファドロゾール、アナストロゾールおよびレトロゾールが含まれる。エキセメスタンは、商標名Aromasin(商標)で販売されている。フォルメスタンは、商標名Lentaron(商標)で販売されている。ファドロゾールは、商標名Afema(商標)で販売されている。アナストロゾールは、商標名Arimidex(商標)で販売されている。レトロゾールは、商標名Femara(商標)またはFemar(商標)で販売されている。アミノグルテチミドは、商標名Orimeten(商標)で販売されている。アロマターゼ阻害剤である化学治療剤を含む本発明の組合せは、乳房腫瘍などのホルモン受容体陽性腫瘍の処置に、特に有用である。
用語「抗エストロゲン」とは、本明細書で使用する場合、エストロゲン受容体レベルでエストロゲンの影響を拮抗する化合物に関する。この用語は、以下に限定されないが、タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびラロキシフェン塩酸塩を含む。タモキシフェンは、商標名Nolvadex(商標)で販売されている。ラロキシフェン塩酸塩は、商標名Evista(商標)で販売されている。フルベストラントは、商標名Faslodex(商標)で投与され得る。抗エストロゲンである化学治療剤を含む本発明の組合せは、乳房腫瘍などのエストロゲン受容体陽性腫瘍の処置に、特に有用である。
用語「抗アンドロゲン」は、本明細書で使用する場合、アンドロゲンホルモンの生物学的作用を阻害することが可能な任意の物質に関し、以下に限定されないが、ビカルタミド(Casodex(商標))を含む。用語「ゴナドレリンアゴニスト」とは、本明細書で使用する場合、以下に限定されないが、アバレリックス、ゴセレリンおよび酢酸ゴセレリンが含まれる。ゴセレリンは、商標名Zoladex(商標)で投与され得る。
用語「トポイソメラーゼI阻害剤」は、本明細書で使用する場合、以下に限定されないが、トポテカン、ギマテカン、イリノテカン、カンプトテシアンおよびそのアナログ、9−ニトロカンプトテシン、ならびに巨大分子であるカンプトテシンコンジュゲートPNU−166148を含む。イリノテカンは、例えば、例えば商標Camptosar(商標)で販売されている通りの形態で投与することができる。トポテカンは、商標名Hycamptin(商標)で販売されている。
用語「トポイソメラーゼII阻害剤」は、本明細書で使用する場合、以下に限定されないが、ドキソルビシン(Caelyx(商標)などのリポソーム製剤を含む)、ダウノルビシン、エピルビシン、イダルビシンおよびネモルビシン、アントラキノン系のミトキサントロンおよびロソキサントロン、ならびにポドフィロトキシン系のエトポシドおよびテニポシドなどのアントラサイクリンを含む。エトポシドは、商標名Etopophos(商標)で販売されている。テニポシドは、商標名VM26−Bristolで販売されている。ドキソルビシンは、商標名Acriblastin(商標)またはAdriamycin(商標)で販売されている。エピルビシンは、商標名Farmorubicin(商標)で販売されている。イダルビシンは、商標名Zavedos(商標)で販売されている。ミトキサントロンは、商標名Novantron(商標)で販売されている。
用語「微小管活性剤」は、以下に限定されないが、パクリタキセルおよびドセタキセルなどのタキサン;ビンブラスチンまたはビンブラスチン硫酸塩、ビンクリスチンまたはビンクリスチン硫酸塩、およびビノレルビンなどのビンカアルカロイド;ディスコデルモライド;コチシンおよびエポチロンおよびそれらの誘導体を含めた、微小管安定化化合物、微小管脱安定化化合物および微小管重合阻害剤に関する。パクリタキセルは、商標名Taxol(商標)で販売されている。ドセタキセルは、商標名Taxotere(商標)で販売されている。ビンブラスチン硫酸塩は、商標名Vinblastin R.P(商標)で販売されている。ビンクリスチン硫酸塩は、商標名Farmistin(商標)で販売されている。
用語「アルキル化剤」は、本明細書で使用する場合、以下に限定されないが、シクロホスファミド、イホスファミド、メルファランまたはニトロソ尿素(BCNUまたはGliadel)を含む。シクロホスファミドは、商標名Cyclostin(商標)で販売されている。イホスファミドは、商標名Holoxan(商標)で販売されている。
用語「ヒストンデアセチラーゼ阻害剤」または「HDAC阻害剤」は、ヒストンデアセチラーゼを阻害する化合物、および抗増殖活性を有する化合物に関する。これは、以下に限定されないが、スベロイルアニリドヒドロキサム酸(SAHA)を含む。
用語「抗腫瘍性代謝拮抗物質」は、以下に限定されないが、5−フルオロウラシルまたは5−FU、カペシタビン、ゲムシタビン、DNA脱メチル化化合物(5−アザシチジンおよびデシタビンなど)、メトトレキセートおよびエダトレキセート、および葉酸アンタゴニスト(ペメトレキセドなど)を含む。カペシタビンは、商標名Xeloda(商標)で販売されている。ゲムシタビンは、商標名Gemzar(商標)で販売されている。
用語「プラチン(platin)化合物」は、本明細書で使用する場合、以下に限定されないが、カルボプラチン、シスプラチン、シスプラチナムおよびオキサリプラチンを含む。カルボプラチンは、例えば、例えば商標Carboplat(商標)で販売されている形態で投与することができる。オキサリプラチンは、例えば、例えば商標Eloxatin(商標)で販売されている形態で投与することができる。
用語「タンパク質キナーゼ活性もしくは脂質キナーゼ活性;またはタンパク質ホスファターゼ活性もしくは脂質ホスファターゼ活性を標的とする/低下させる化合物;またはさらなる抗血管新生化合物」は、本明細書で使用する場合、以下に限定されないが、タンパク質チロシンキナーゼ阻害剤、および/またはセリンキナーゼ阻害剤、および/またはトレオニンキナーゼ阻害剤、または脂質キナーゼ阻害剤、例えば、(a)血小板由来増殖因子受容体(PDGFR)の活性を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物(PDGFRの活性を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物、とりわけイマチニブなどのN−フェニル−2−ピリミジン−アミン誘導体、SU101、SU6668およびGFB−111などのPDGF受容体を阻害する化合物など);b)線維芽増殖因子受容体(FGFR)の活性を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物;c)インスリン様増殖因子受容体I(IGF−IR)の活性を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物(IGF−IRの活性を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物、とりわけ、IGF−I受容体のキナーゼ活性を阻害する化合物など)、またはIGF−I受容体もしくはその増殖因子の細胞外ドメインを標的とする抗体;d)Trk受容体チロシンキナーゼファミリーの活性を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物、またはエフリンB4阻害剤;e)AxI受容体チロシンキナーゼファミリーの活性を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物;f)Ret受容体チロシンキナーゼの活性を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物;g)イマチニブなどのKit/SCFR受容体チロシンキナーゼの活性を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物;h)c−Kit受容体チロシンキナーゼファミリーの活性を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物、とりわけイマチニブなどのc−Kit受容体を阻害する化合物などの、PDGFRファミリーの一部であるC−kit受容体チロシンキナーゼの活性を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物;i)イマチニブまたはニロチニブ(AMN107)などのN−フェニル−2−ピリミジン−アミン誘導体などのc−Ablファミリーメンバーおよびその遺伝子融合産物の活性を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物などの、c−Ablファミリーメンバー、その遺伝子融合産物(例えば、BCR−Ablキナーゼ)および変異体の活性を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物;PD180970;AG957;NSC680410;ParkeDavis製のPD173955;またはダサチニブ(BMS−354825);j)タンパク質キナーゼC(PKC)のメンバー、ならびにセリン/トレオニンキナーゼのRafファミリー、MEK、SRC、JAK/pan−JAK、FAK、PDK1、PKB/Akt、Ras/MAPK、PI3K、SYK、TYK2、BTKおよびTECファミリーのメンバー、ならびに/またはミドスタウリンなどのスタウロスポリン誘導体を含めたサイクリン依存性キナーゼファミリー(CDK)のメンバーの活性を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物;さらなる化合物の例は、UCN−01、サフィンゴール、BAY43−9006、ブリオスタチン1、ペリホシン;リモフォシン;RO318220およびRO320432;GO6976;lsis3521;LY333531/LY379196;イソキノリン化合物;FTI;PD184352またはQAN697(P13K阻害剤)またはAT7519(CDK阻害剤)を含む;k)タンパク質−チロシンキナーゼ阻害剤の活性を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物などの、タンパク質−チロシンキナーゼ阻害剤の活性を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物は、メシル酸イマチニブ(Gleevec(商標))またはチルホスチン(tyrphostin)(チルホスチンA23/RG−50810;AG99;チルホスチンAG213;チルホスチンAG1748;チルホスチンAG490;チルホスチンB44;チルホスチンB44(+)鏡像異性体;チルホスチンAG555;AG494;チルホスチンAG556、AG957など)、およびアダホスチン(4−{[(2,5−ジヒドロキシフェニル)メチル]アミノ}−安息香酸アダマンチルエステル;NSC680410、アダホスチン)を含む;l)上皮増殖因子受容体ファミリーの活性を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物などの、受容体チロシンキナーゼの上皮増殖因子ファミリー(ホモまたはヘテロ二量体としての、EGFR1 ErbB2、ErbB3、ErbB4)およびその変異体の活性を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物は、とりわけEGF受容体、ErbB2、ErbB3およびErbB4などのEGF受容体チロシンキナーゼファミリーメンバーを阻害するか、またはEGFもしくはEGF関連リガンドに結合する化合物、タンパク質または抗体、CP358774、ZD1839、ZM105180;トラスツズマブ(Herceptin(商標))、セツキシマブ(Erbitux(商標))、イレッサ、タルセバ、OSI−774、Cl−1033、EKB−569、GW−2016、E1.1、E2.4、E2.5、E6.2、E6.4、E2.11、E6.3またはE7.6.3および7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン誘導体である;m)c−Metの活性を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物、とりわけc−Met受容体のキナーゼ活性を阻害する化合物などのc−Met受容体の活性を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物、またはc−Metの細胞外ドメインを標的とするかもしくはHGFに結合する抗体、n)以下に限定されないが、PRT−062070、SB−1578、バリシチニブ、パクリチニブ、モメロチニブ、VX−509、AZD−1480、TG−101348、トファシチニブおよびルキソリチニブを含めた、1つまたは複数のJAKファミリーメンバー(JAK1/JAK2/JAK3/TYK2および/またはpan−JAK)のキナーゼ活性を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物、o)以下に限定されないが、ATU−027、SF−1126、DS−7423、PBI−05204、GSK−2126458、ZSTK−474、ブパルリシブ、ピクトレリシブ、PF−4691502、BYL−719、ダクトリシブ、XL−147、XL−765およびイデラリシブを含めた、PI3キナーゼ(PI3K)のキナーゼ活性を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物、および;およびq)以下に限定されないが、シクロパミン、ビスモデギブ、イトラコナゾール、エリスモデギブおよびIPI−926(サリデギブ)を含めた、ヘッジホッグタンパク質(Hh)またはスムーズンド受容体(SMO)経路のシグナル伝達作用を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物などを含む。
用語「PI3K阻害剤」は、本明細書で使用する場合、以下に限定されないが、PI3Kα、PI3Kγ、PI3Kδ、PI3Kβ、PI3K−C2α、PI3K−C2β、PI3K−C2γ、Vps34、p110−α、p110−β、p110−γ、p110−δ、p85−α、p85−β、p55−γ、p150、p101およびp87を含めた、ホスファチジルイノシトール−3−キナーゼファミリーにおける、1つまたは複数の酵素に対する阻害活性を有する化合物を含むが、これらに限定されない。本発明において有用なPI3K阻害剤の例は、以下に限定されないが、ATU−027、SF−1126、DS−7423、PBI−05204、GSK−2126458、ZSTK−474、ブパルリシブ、ピクトレリシブ、PF−4691502、BYL−719、ダクトリシブ、XL−147、XL−765およびイデラリシブを含む。
用語「Bcl−2阻害剤」は、本明細書で使用する場合、以下に限定されないが、ABT−199、ABT−731、ABT−737、アポゴシポール、Ascentaのpan−Bcl−2阻害剤、クルクミン(およびそのアナログ)、二重Bcl−2/Bcl−xL阻害剤(Infinity Pharmaceuticals/Novartis Pharmaceuticals)、ゲナセンス(G3139)、HA14−1(およびそのアナログ;WO2008118802を参照されたい)、ナビトクラックス(およびそのアナログ、US7390799を参照されたい)、NH−1(Shenayng Pharmaceutical University)、オバトクラックス(およびそのアナログ、WO2004106328を参照されたい)、S−001(Gloria Pharmaceuticals)、TWシリーズの化合物(Univ. of Michigan)およびベネトクラックスを含めた、B細胞リンパ腫2タンパク質(Bcl−2)に対する阻害活性を有する化合物を含むが、これらに限定されない。一部の実施形態では、Bcl−2阻害剤は、低分子治療剤である。一部の実施形態では、Bcl−2阻害剤は、ペプチド模倣薬である。
用語「BTK阻害剤」は、本明細書で使用する場合、以下に限定されないが、AVL−292およびイブルチニブを含めた、ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)に対して阻害活性を有する化合物を含むが、それらに限定されない。
用語「SYK阻害剤」は、本明細書で使用する場合、以下に限定されないが、PRT−062070、R−343、R−333、エクセレア、PRT−062607およびフォスタマチニブを含めた、脾臓チロシンキナーゼ(SYK)に対する阻害活性を有する化合物であるが、これらに限定されない。
BTK阻害性化合物のさらなる例、および本発明の化合物と組み合わせて、このような化合物により処置可能な状態は、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれている、WO2008039218およびWO2011090760に見出すことができる。
SKY阻害性化合物のさらなる例、および本発明の化合物と組み合わせて、このような化合物により処置可能な状態は、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれている、WO2003063794、WO2005007623およびWO2006078846に見出すことができる。
PI3K阻害性化合物のさらなる例、および本発明の化合物と組み合わせて、このような化合物により処置可能な状態は、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれている、WO2004019973、WO2004089925、WO2007016176、US8138347、WO2002088112、WO2007084786、WO2007129161、WO2006122806、WO2005113554およびWO2007044729に見出すことができる。
JAK阻害性化合物のさらなる例、および本発明の化合物と組み合わせて、このような化合物により処置可能な状態は、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれている、WO2009114512、WO2008109943、WO2007053452、WO2000142246およびWO2007070514に見出すことができる。
さらなる抗血管新生化合物は、その活性の別の機序、例えば、タンパク質または脂質キナーゼ阻害、例えば、サリドマイド(Thalomid(商標))およびTNP−470に関連しない機序を有する化合物を含む。
本発明の化合物と組み合わせて使用するのに有用なプロテアソーム阻害剤の例には、以下に限定されないが、ボルテゾミブ、ジスルフィラム、エピガロカテキン−3−ガレート(EGCG)、サリノスポラミドA、カルフィルゾミブ、ONX−0912、CEP−18770およびMLN9708が含まれる。
タンパク質ホスファターゼまたは脂質ホスファターゼの活性を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物は、例えば、ホスファターゼ1、ホスファターゼ2A、またはオカダ酸もしくはその誘導体などのCDC25の阻害剤である。
細胞分化過程を誘発する化合物には、以下に限定されないが、レチノイン酸、α−、γ−もしくはδ−トコフェロール、またはα−、γ−もしくはδ−トコトリエノールが含まれる。
用語シクロオキシゲナーゼ阻害剤は、本明細書で使用する場合、以下に限定されないが、Cox−2阻害剤、5−アルキル置換2−アリールアミノフェニル酢酸および誘導体(セレコキシブ(Celebrex(商標))、ロフェコキシブ(Vioxx(商標))、エトリコキシブ、バルデコキシブなど)、または5−アルキル−2−アリールアミノフェニル酢酸(5−メチル−2−(2’−クロロ−6’−フルオロアニリノ)フェニル酢酸、すなわちルミラコキシブなど)を含む。
用語「ビスホスホネート」は、本明細書で使用する場合、以下に限定されないが、エトリドン酸、クロドロン酸、チルドロン酸、パミドロン酸、アレンドロン酸、イバンドロン酸、リセドロン酸およびゾレドロン酸を含む。エトリドン酸は、商標名Didronel(商標)で販売されている。クロドロン酸は、商標名Bonefos(商標)で販売されている。チルドロン酸は、商標名Skelid(商標)で販売されている。パミドロン酸は、商標名Aredia(商標)で販売されている。アレンドロン酸は、商標名Fosamax(商標)で販売されている。イバンドロン酸は、商標名Bondranat(商標)で販売されている。リセドロン酸は、商標名Actonel(商標)で販売されている。ゾレドロン酸は、商標名Zometa(商標)で販売されている。用語「mTOR阻害剤」は、ラパマイシン(mTOR)の哺乳動物標的を阻害し、シロリムス(Rapamune(登録商標))、エベロリムス(Certican(商標))、CCI−779およびABT578などの抗増殖活性を有する化合物に関する。
用語「ヘパラナーゼ阻害剤」は、本明細書で使用する場合、ヘパリン硫酸分解を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物を指す。この用語は、以下に限定されないが、PI−88を含む。用語「生物学的応答調節剤」とは、本明細書で使用する場合、リンホカインまたはインターフェロンを指す。
H−Ras、K−RasまたはN−Rasなどの用語「Ras発がんアイソフォームの阻害剤」は、本明細書で使用する場合、Rasの発がん活性を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物;例えば、L−744832、DK8G557またはR115777(Zarnestra(商標))などの「ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤」を指す。用語「テロメラーゼ阻害剤」は、本明細書で使用する場合、テロメラーゼの活性を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物を指す。テロメラーゼの活性を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物は、とりわけ、テロメスタチンなどのテロメラーゼ受容体を阻害する化合物である。
用語「メチオニンアミノペプチダーゼ阻害剤」は、本明細書で使用する場合、メチオニンアミノペプチダーゼの活性を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物を指す。メチオニンアミノペプチダーゼの活性を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物は、以下に限定されないが、ベンガミドまたはその誘導体を含む。
用語「プロテアソーム阻害剤」は、本明細書で使用する場合、プロテアソームの活性を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物を指す。プロテアソームの活性を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物は、以下に限定されないが、ボルテゾミブ(Velcade(商標))およびMLN341を含む。
用語「マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤」または(「MMP」阻害剤)は、本明細書で使用する場合、以下に限定されないが、コラーゲンペプチド模倣阻害剤およびコラーゲン非ペプチド模倣阻害剤、テトラサイクリン誘導体、例えばヒドロキサメートペプチド模倣阻害剤であるバチマスタットおよびその経口により生物学的に利用可能なアナログであるマリマスタット(BB−2516)、プリノマスタット(AG3340)、メタスタット(NSC683551) BMS−279251、BAY12−9566、TAA211、MMI270BまたはAAJ996を含む。
用語「血液悪性腫瘍の処置に使用される化合物」は、本明細書で使用する場合、以下に限定されないが、FMS様チロシンキナーゼ型受容体(Flt−3R)の活性を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物であるFMS様チロシンキナーゼ阻害剤;インターフェロン、1−β−D−アラビノフランシルシトシン(ara−c)およびビスルファン;および未分化リンパ腫キナーゼを標的とする、低下させるまたは阻害する化合物であるALK阻害剤を含む。
FMS様チロシンキナーゼ型受容体(Flt−3R)の活性を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物は、とりわけ、PKC412、ミドスタウリン、スタウロスポリン誘導体、SU11248およびMLN518などのFlt−3R受容体キナーゼファミリーメンバーを阻害する化合物、タンパク質または抗体である。
用語「HSP90阻害剤」は、本明細書で使用する場合、以下に限定されないが、HSP90の内在性ATPアーゼ活性を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物;HSP90クライアントタンパク質をユビキチンプロテアソーム経路を介して分解する、標的とする、低下させるまたは阻害する化合物を含む。HSP90の内在性ATPアーゼ活性を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物は、とりわけ、17−アリルアミノ,17−デメトキシゲルダナマイシン(17AAG)、ゲルダナマイシン誘導体などのHSP90のATPアーゼ活性を阻害する化合物、タンパク質または抗体;他のゲルダナマイシン関連化合物;ラジシコールおよびHDAC阻害剤である。
用語「抗増殖抗体」は、本明細書で使用する場合、以下に限定されないが、トラスツズマブ(Herceptin(商標))、トラスツズマブ−DM1、アービタックス(erbitux)、ベバシズマブ(Avastin(商標))、リツキシマブ(Rituxan(登録商標))、PRO64553(抗CD40)および2C4抗体を含む。抗体とは、インタクトなモノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、少なくとも2つのインタクトな抗体および抗体断片から形成される多重特異的抗体を意味し、それらが所望の生物活性を示すことに限る。
急性骨髄性白血病(AML)の処置に関して、本発明の化合物は、とりわけ、AMLの処置に使用される治療法と組み合わせた、標準白血病治療法と組み合わせて使用することができる。特に、本発明の化合物は、例えば、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤、および/またはダウノルビシン、アドリアマイシン、Ara−C、VP−16、テニポシド、ミトキサントロン、イダルビシン、カルボプラチンおよびPKC412などのAMLの処置に有用な他の薬物と組み合わせて投与することができる。
他の抗白血病化合物は、例えば、デオキシシチジンの2’−アルファ−ヒドロキシリボース(アラビノシド)誘導体である、ピリミジンアナログであるAra−Cを含む。同様に、ヒポキサンチン、6−メルカプトプリン(6−MP)およびリン酸フルダラビンのプリン誘導体も含まれる。酪酸ナトリウムおよびスベロイルアニリドヒドロキサム酸(SAHA)などのヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤の活性を標的とする、低下させるまたは阻害する化合物は、ヒストンデアセチラーゼとして公知の酵素の活性を阻害する。具体的なHDAC阻害剤には、MS275、SAHA、FK228(以前は、FR901228)、トリコスタチンA、および以下に限定されないが、N−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたは薬学的に許容されるその塩、およびN−ヒドロキシ−3−[4−[(2−ヒドロキシエチル){2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたは薬学的に許容されるその塩、とりわけ乳酸塩を含めた、US6,552,065に開示されている化合物が含まれる。ソマトスタチン受容体アンタゴニストとは、本明細書で使用する場合、オクトレオチドおよびSOM230などのソマトスタチン受容体を標的とする、処置するまたは阻害する化合物を指す。腫瘍細胞を損傷する手法は、電離放射線などの手法を指す。上および本明細書のこれ以後に言及されている用語「電離放射線」は、電磁波(X線およびガンマ線など)または粒子(アルファおよびベータ粒子など)のどちらかとして発生する電離放射線を意味する。電離放射線は、以下に限定されないが、放射線療法において供給され、当技術分野において公知である。Hellman、Principles of Radiation Therapy, Cancer, in Principles and Practice of Oncology、Devitaら(編)、第4版、1巻、248〜275頁(1993年)を参照されたい。
同様に、EDG結合剤およびリボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤も含まれる。用語「EDG結合剤」とは、本明細書で使用する場合、FTY720などのリンパ球再循環をモジュレートする免疫抑制剤のクラスを指す。用語「リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤」とは、以下に限定されないが、フルダラビン、および/もしくはシトシンアラビノシド(ara−C)、6-チオグアニン、5−フルオロウラシル、クラドリビン、6−メルカプトプリン(とりわけ、ALLに対してara−Cと組み合わせて)、および/もしくはペントスタチンを含めた、ピリミジンまたはプリンヌクレオシドアナログを指す。リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤は、とりわけ、ヒドロキシ尿素または2−ヒドロキシ−1H−イソインドール−1,3−ジオン誘導体である。
同様に、1−(4−クロロアニリノ)−4−(4−ピリジルメチル)フタラジンまたは薬学的に許容されるその塩、1−(4−クロロアニリノ)−4−(4−ピリジルメチル)フタラジンコハク酸塩などのVEGFのそのような化合物、タンパク質またはモノクローナル抗体;Angiostatin(商標);Endostatin(商標);アントラニル酸アミド;ZD4190;ZD6474;SU5416;SU6668;ベバシズマブ;またはrhuMAbおよびRHUFabなどの抗VEGF抗体もしくは抗VEGF受容体抗体、マクゴンなどのVEGFアプタマー;FLT−4阻害剤、FLT−3阻害剤、VEGFR−2 IgGI抗体、アンジオザイム(RPI4610)およびベバシズマブ(Avastin(商標))が含まれる。
光線力学療法は、本明細書で使用する場合、がんを処置または予防するための光感受性化合物として公知のある特定の化学品を使用する治療法を指す。光線力学療法の例は、Visudyne(商標)およびポルフィマーナトリウムなどの化合物による処置を含む。
血管新生抑制性ステロイド(Angiostatic steroid)は、本明細書で使用する場合、例えば、アネコルタブ、トリアムシノロン、ヒドロコルチゾン、11−α−エピヒドロコチゾール、コルテキソロン、17α−ヒドロキシプロゲステロン、コルチコステロン、デスオキシコルチコステロン、テストステロン、エストロンおよびデキサタサゾンなどの血管新生を遮断または阻害する化合物を指す。
他の化学治療用化合物は、以下に限定されないが、植物アルカロイド、ホルモン化合物およびアンタゴニスト;生物学的応答調節剤、好ましくはリンホカインまたはインターフェロン;アンチセンスオリゴヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチド誘導体;shRNAまたはsiRNA;あるいはその他の化合物または他のもしくは未知の作用機序を有する化合物を含む。
コード番号、一般名または商標名によって特定される活性化合物の構造は、標準概説「The Merck Index」の現行版からまたはデータベース、例えばPatents International(例えばIMS World Publications)から入手することができる。
本発明の化合物はまた、公知の治療的方法、例えばホルモン投与または放射線照射施用と組み合わせて使用されてもよい。ある特定の実施形態では、提供される化合物は、放射線増感剤として、とりわけ放射線治療に乏しい感受性を示す腫瘍の処置に使用される。
本発明の化合物は、単独で、または1つもしくは複数の他の治療用化合物と組み合わせて投与することができ、可能な併用療法は、固定した組合せ形態、あるいは時間差を設けて、または互いに独立に投与される本発明の化合物と1つもしくは複数の他の治療用化合物との投与、あるいは固定した組合せと1つもしくは複数の他の治療用化合物の併用投与をとる。本発明の化合物は、その他に、または追加的に、とりわけ、化学療法、放射線治療、免疫療法、光線療法、外科的介入、またはこれらの組合せと組み合わせて、腫瘍治療のために投与することができる。長期治療法は、上記の通り、他の処置戦略の文脈では、アジュバント治療法と同等に可能である。他の可能な処置は、腫瘍退縮後の患者の状態を維持するための治療法であるか、または例えばリスクのある患者における化学的予防治療法にもなる。
それらの追加剤は、複数の投与量レジメンの一部として、本発明の化合物を含有する組成物から、個別に投与されてもよい。あるいは、それらの剤は、単一組成物中の本発明の化合物と一緒に混合された、単回剤形の一部であってもよい。複数の投与量レジメンの一部として投与する場合、2種の活性剤は、同時に、逐次に、または通常、互いに5時間内の相互の期間内に投与することができる。
本明細書で使用する場合、用語「組合せ」、「組み合わせた」および関連する用語は、本発明による治療剤の同時投与または逐次投与を指す。例えば、本発明の化合物は、別の治療剤と同時に、または個別の単位剤形で逐次、または単一単位剤形で一緒に投与されてもよい。したがって、本発明は、本発明の化合物、追加の治療剤、および薬学的に許容される担体、アジュバントまたはビヒクルを含む単一単位剤形を提供する。
担体材料と組み合わせて単回剤形を生成するための、本発明の化合物と追加の治療剤(上記の追加の治療剤を含むそうした組成物中)の両方の量は、処置される宿主および特定の投与形式に応じて様々になる。好ましくは、本発明の組成物は、本発明の化合物が0.01〜100mg/kg体重/日の間の投与量で投与され得るよう製剤化すべきである。
追加の治療剤を含むそのような組成物では、そうした追加の治療剤および本発明の化合物は、相乗的に作用することがある。したがって、このような組成物中の追加の治療剤の量は、その治療剤しか利用しない単剤療法に必要とされる量未満である。このような組成物では、0.01〜1,000μg/kg体重/日の間の投与量の追加の治療剤が投与され得る。
本発明の組成物に存在する追加の治療剤の量は、活性剤単独として治療剤を含む組成物中で、通常、投与される量以下である。好ましくは、開示されている組成物中の追加の治療剤の量は、その剤を含む組成物中に、治療活性剤単独として通常、存在している量の約50%〜100%の範囲である。
本発明の化合物またはその医薬組成物はまた、補綴物、人工弁、脈管移植片、ステントおよびカテーテルなどの埋込式医療用デバイスをコーティングするための組成物に組み込まれてもよい。例えば、血管ステントは、再狭窄(損傷後の血管壁の再狭小化)を克服するために使用されてきた。しかし、ステントまたは他の埋込式デバイスを使用する患者は、凝血形成または血小板活性化というリスクがある。これらの望ましくない作用は、キナーゼ阻害剤を含む薬学的に許容される組成物によりデバイスを予めコーティングすることによって予防または軽減することができる。本発明の化合物によりコーティングされる埋込式デバイスは、本発明の別の実施形態である。
例証
以下の実施例に図示されている通り、ある例示的な実施形態では、化合物は、以下の一般手順に従って調製する。一般方法は、本発明のある化合物の合成を図示しているが、以下の一般的な方法および当業者に公知の他の方法は、本明細書に記載されているすべての化合物、ならびにこれらの化合物のそれぞれの部分クラスおよび種に適用することができることが認識される。
実験項目に使用されている略語の一覧表示。
4A MS:4Åモレキュラーシーブ
AcOH:酢酸
ACN:アセトニトリル
Anhyd:無水
Aq:水性、水溶液
Bn:ベンジル
Boc:tert−ブトキシカルボニル
CbzCl:クロロギ酸ベンジル
Cbz−OSU:N−(ベンジルオキシカルボニルオキシ)スクシンイミド
Cu(OAc)2:酢酸銅(II)
d:日数、日間
DAST:三フッ化ジエチルアミノ硫黄
DBU:1,8−ジアゾビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン
DCE:1,2−ジクロロエタン
DCM:ジクロロメタン
DEA:ジエチルアミン
DIBAL−H:水素化ジイソブチルアルミニウム
DIPEA:N,N−ジイソプロピルエチルアミン
DMA:N,N−ジメチルアセトアミド
DMAP:4−ジメチルアミノピリジン
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO−ジメチルスルホキシド
DPPA:ジフェニルホスホリルアジド
EDC:1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
ee:鏡像異性体過剰率
ESI:エレクトロスプレーイオン化
Et3N:トリエチルアミン
Et2O:ジエチルエーテル
EtOAc:酢酸エチル
EtOH:エタノール
Fmoc:フルオレニルメチルオキシカルボニル
Fmoc−OSu:N−(9−フルオレニルメトキシカルボニルオキシ)スクシンイミド
h:時間
HATU:1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート
HCOONH4:ギ酸アンモニウム
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
IBX:2−ヨードオキシ安息香酸
IPA:イソプロピルアルコール
KOAc:酢酸カリウム
M:モル濃度
Me:メチル
MeOH:メタノール
mins:分
mL:ミリリットル
mM:ミリモル濃度
mmol:ミリモル
MTBE:メチルtert−ブチルエーテル
NaBH3CN:シアノ水素化ホウ素ナトリウム
Na2CO3:炭酸ナトリウム
NaHCO3:炭酸水素ナトリウム
NMP:N−メチルピロリジン
NMR:核磁気共鳴
oC:摂氏度
PBS:リン酸緩衝食塩水
Pd/C:パラジウム炭素
Pd(OH)2/C:パールマン触媒
PE:石油エーテル
PhNH2:アニリン
PPh3:トリフェニルホスフィン
Rel:相対
rt:室温
sat:飽和
SFC:超臨界流体クロマトグラフィー
SOCl2:塩化チオニル
TBAB:臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム
tBuOK:カリウムtert−ブトキシド
TEA:トリエチルアミン
Tf:トリフルオロメタンスルホネート
TfAA:トリフルオロメタンスルホン酸無水物
TFA:トリフルオロ酢酸(trifluoracetic acid)
TIPS:トリイソプロピルシリル
THF:テトラヒドロフラン
TMSCN:シアン化トリメチルシリル
pTSA:パラ−トルエンスルホン酸
TsOH:p−トルエンスルホン酸
提供される化合物の代表的な非限定例の調製が、以下に記載されている。
(実施例1)(S)−2−(ジメチルアミノ)−4−メチルペンタン酸[I−1]。
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:(S)−2−(ジメチルアミノ)−4−メチルペンタン酸:
(S)−2−アミノ−4−メチルペンタン酸(2.0g、15.24mmol)の溶液にホルムアルデヒド(38%、24.0g)およびPd/C(10%、500mg)を加え、得られた溶液をろ過した(60mL)。この混合物を室温で2日間、水素化し、ろ過して、触媒を除去した。このろ液を濃縮乾固して、この残留物にEtOH(30mL)を加えた。この混合物を1時間、撹拌してろ過した。このろ液を濃縮すると、(S)−2−(ジメチルアミノ)−4−メチルペンタン酸(1.3g、8.16mmol、53%)が白色粉末として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):160.2[M+H]+。1H-NMR (400 MHz, MeOD-d4): δ 3.47 (dd, J = 4.4 Hz, 10.0 Hz, 1H), 2.85 (S, 6H), 1.89-1.74 (m, 2H), 1.62-1.55 (m, 1H), 1.00 (dd, J = 2.8 Hz, 6.8 Hz, 6H).
(実施例2および3)(S)−2−アミノ−7,7,7−トリフルオロヘプタン酸塩酸塩[I−2]および(R)−2−アミノ−7,7,7−トリフルオロヘプタン酸塩酸塩[I−3]。
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:1,1,1−トリフルオロ−5−ヨードペンタン:
5,5,5−トリフルオロペンタン−1−オール(2.0g、14.0mmol)、イミダゾール(1.48g、21.7mmol)およびPPh3(5.5g、21.0mmol)のDCM(40mL)中溶液に、氷浴を用いてI2(4.45g、17.5mmol)を加えた。この混合物を室温まで温め、一晩、撹拌した。上の混合物にEt2O(50mL)を加え、次に、10分間、撹拌した。この混合物をろ過し、大気圧下で、ろ液を65℃で蒸発させて溶媒を除去し、残留物をEt2O(30mL)により希釈し、この混合物をろ過してろ液を次のステップに使用した。
ステップ2:(S)−tert−ブチル2−(ジフェニルメチレンアミノ)−7,7,7−トリフルオロヘプタノエートおよび(R)−tert−ブチル2−(ジフェニルメチレンアミノ)−7,7,7−トリフルオロヘプタノエート:
トルエン(35mL)およびDCM(15mL)中のtert−ブチル2−(ジフェニルメチレンアミノ)アセテート(2.0g、6.78mmol)およびTBAB(109mg、0.339mmol)の溶液に、−10℃でKOH(50%、20mL)を加え、5分後に、上の1,1,1−トリフルオロ−5−ヨードペンタンのEt2O(30mL)中溶液を5分間かけて滴下して加え、得られた混合物を−10℃〜0℃で1時間、撹拌した。この溶液を水(200mL)により希釈し、EA(100mL)により抽出した。有機相を水(100mL×2)およびブライン(100mL)により洗浄して乾燥(Na2SO4)し、ろ過して真空で濃縮し、粗生成物をクロマトグラフィー(シリカ、酢酸エチル/石油エーテル=1/10)、次に、キラル分取HPLC[カラム、R,R−whelk−ol 4.6*250mm 5um;溶媒、MeOH(0.2%のメタノールアンモニア)]により精製すると、(S)−tert−ブチル2−(ジフェニルメチレンアミノ)−7,7,7−トリフルオロヘプタノエート(200mg、0.48mmol、7.1%)および(R)−tert−ブチル2−(ジフェニルメチレンアミノ)−7,7,7−トリフルオロヘプタノエート(200mg、0.48mmol、7.1%)が得られた。
(S)−tert−ブチル2−(ジフェニルメチレンアミノ)−7,7,7−トリフルオロヘプタノエート(200mg、0.48mmol、7.1%)。ESI−MS(EI+,m/z):243.1[M+H]+.1H-NMR (500 MHz, CDCl3): δ 8.64 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.43-7.46 (m, 3H), 7.38-7.39 (m, 1H), 7.31-7.34 (m, 2H), 7.15-7.17 (m, 2H), 3.91 (dd, J = 5.5 Hz, 7.5 Hz, 1H), 2.00-2.05 (m, 2H), 1.88-1.92 (m, 2H), 1.31-1.52 (m, 13H).
(R)−tert−ブチル2−(ジフェニルメチレンアミノ)−7,7,7−トリフルオロヘプタノエート(200mg、0.48mmol、7.1%)。ESI−MS(EI+,m/z):243.1[M+H]+。1H-NMR (500 MHz, CDCl3): δ 8.64 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 7.43-7.46 (m, 3H), 7.38-7.39 (m, 1H), 7.31-7.34 (m, 2H), 7.15-7.17 (m, 2H), 3.92 (dd, J = 5.5 Hz, 7.5 Hz, 1H), 2.00-2.05 (m, 2H), 1.88-1.92 (m, 2H), 1.31-1.52 (m, 13H).
ステップ3:(S)−2−アミノ−7,7,7−トリフルオロヘプタン酸塩酸塩[I−2]:
6M HCl(10mL)およびジオキサン(5mL)中の(S)−tert−ブチル2−(ジフェニルメチレンアミノ)−7,7,7−トリフルオロヘプタノエート(200mg、0.48mmol)の溶液を17時間、100℃に加熱した。溶液をEt2O(10mL×2)により抽出し、水相を濃縮乾固すると、(S)−2−アミノ−7,7,7−トリフルオロヘプタン酸塩酸塩(I−2)が白色固体(82.7mg、0.35mmol、74%)として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):200.1[M+H]+。1H NMR (500 MHz, D2O) δ 3.93 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 2.10-2.15 (m, 2H), 1.83-1.90 (m, 2H), 1.40-1.56 (m, 4H).
ステップ4:(R)−2−アミノ−7,7,7−トリフルオロヘプタン酸塩酸塩[I−3]:
6M HCl(10mL)およびジオキサン(5mL)中の(R)−tert−ブチル2−(ジフェニルメチレンアミノ)−7,7,7−トリフルオロヘプタノエート(200mg、0.48mmol)の溶液を17時間、100℃に加熱した。溶液をEt2O(10mL×2)により抽出し、水相を濃縮乾固すると、(R)−2−アミノ−7,7,7−トリフルオロヘプタン酸塩酸塩(I−3)が白色固体(91.6mg、0.39mmol、82%)として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):200.1[M+H]+。1H NMR (500 MHz, D2O) δ 3.92 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 2.09 - 2.14 (m, 2H), 1.82 - 1.89 (m, 2H), 1.39 - 1.55 (m, 4H).
(実施例4および5)(S)−2−アミノ−4,4,4−トリフルオロブタン酸[I−4]および(R)−2−アミノ−4,4,4−トリフルオロブタン酸[I−5]。
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:(S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4,4,4−トリフルオロブタン酸および(R)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4,4,4−トリフルオロブタン酸
2−アミノ−4,4,4−トリフルオロブタン酸(1.0g、6.36mmol)およびNaHCO3(589mg、7.01mmol)のアセトン(60mL)中溶液に、N−(ベンジルオキシカルボニルオキシ)スクシンイミド(1.75g、7.01mmol)をゆっくりと加え、得られた溶液(60mL)を0℃でろ過した。この混合物を室温で16時間、撹拌した。この反応混合物をCH2Cl2(2×100mL)により抽出し、水層をHCl(3M)により酸性にして約pH4にし、次に、EtOAc(3×150mL)により抽出した。有機相をNa2SO4で乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させた。得られた粗生成物をキラル分取HPLC(カラム、AY−H 4.6*250mm 5um;溶媒、EtOH)により精製すると、(S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4,4,4−トリフルオロブタン酸(700mg、2.40mmol、37.8%)および(R)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4,4,4−トリフルオロブタン酸(700mg、2.40mmol、37.8%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):314.0[M+Na]+。
(S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4,4,4−トリフルオロブタン酸。1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 13.20 (s, 1H), 7.84 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.40-7.30 (m, 5H), 5.06 (s, 2H), 4.31-4.27 (m, 1H), 2.85-2.58 (m, 2H).
(R)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4,4,4−トリフルオロブタン酸。1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 13.21 (s, 1H), 7.85 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.38-7.30 (m, 5H), 5.06 (s, 2H), 4.31-4.27 (m, 1H), 2.83-2.59 (m, 2H).
ステップ2:(S)−2−アミノ−4,4,4−トリフルオロブタン酸[I−4]。
(S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4,4,4−トリフルオロブタン酸(700mg、2.40mmol)およびPd/C(10%)(200mg)のMeOH(50mL)中混合物を水素雰囲気下、室温で2時間、撹拌した。この混合物をろ過し、フィルターケーキをMeOH(20mL)により洗浄した。このろ液を濃縮すると、(S)−2−アミノ−4,4,4−トリフルオロブタン酸(I−4)(250mg、1.59mmol、66.3%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):158.1[M+H]+。1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6 + 1滴のTFA + 1滴のD2O): δ 4.32 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 3.03-2.82 (m, 2H).
ステップ3:(R)−2−アミノ−4,4,4−トリフルオロブタン酸[I−5]。
(R)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4,4,4−トリフルオロブタン酸(700mg、2.40mmol)およびPd/C(10%)(200mg)のMeOH(50mL)中混合物を水素雰囲気下、室温で2時間、撹拌した。この混合物をろ過し、フィルターケーキをMeOH(20mL)により洗浄した。このろ液を濃縮すると、(R)−2−アミノ−4,4,4−トリフルオロブタン酸(I−5)(250mg、1.59mmol、66.3%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):158.1[M+H]+。1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6 + 1滴のTFA + 1滴のD2O): δ 4.31 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 3.03-2.83 (m, 2H).
(実施例6および7)(S)−2−アミノ−5,5,5−トリフルオロペンタン酸[I−6]および(R)−2−アミノ−5,5,5−トリフルオロペンタン酸[I−7]。
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:4,4,4−トリフルオロブタナール:
4,4,4−トリフルオロブタン−1−オール(4.0g、31.3mmol)のDMSO(80mL)中溶液に、氷浴下、IBX(13.0g、46.9mmol)を加えた。この混合物を室温まで温め、一晩、撹拌した。この反応混合物を水(200mL)に注ぎ入れ、Et2O(100mL×2)により抽出し、有機相を水(100mL×3)およびブライン(100mL)により洗浄して乾燥(Na2SO4)し、この溶液を次のステップに使用した。
ステップ2:2−(ベンジルアミノ)−5,5,5−トリフルオロペンタンニトリル:
上の4,4,4−トリフルオロブタナールのEt2O(200mL)中溶液に、氷浴を用いてベンジルアミン(4mL)、AcOH(3.0mL)、次にTMSCN(3.5mL)を加えた。この混合物を室温まで温め、一晩、撹拌した。この溶液を水(200mL)により希釈してEtOAc(100mL)により抽出し、有機相を水(100mL×2)およびブライン(100mL)により洗浄して乾燥(Na2SO4)し、ろ過して真空で濃縮すると2−(ベンジルアミノ)−5,5,5−トリフルオロペンタンニトリル(6.7g、粗製)が褐色固体として得られ、これを次のステップに使用した。ESI−MS(EI+、m/z):243.1[M+H]+。
ステップ3:2−(ベンジルアミノ)−5,5,5−トリフルオロペンタン酸:
濃HCl(80mL)およびAcOH(30mL)中の2−(ベンジルアミノ)−5,5,5−トリフルオロペンタンニトリル(6.7g、粗製)の溶液を17時間、95℃に加熱した。この溶液を濃縮乾固し、ACN(50mL)により希釈し、得られた溶液をろ過し(100mL)、pHを飽和NaHCO3溶液により3〜4に調整して、この混合物をろ過して乾燥すると、2−(ベンジルアミノ)−5,5,5−トリフルオロペンタン酸(3.5g、13.4mmol、3ステップで43%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):262.1[M+H]+。
ステップ4:2−アミノ−5,5,5−トリフルオロペンタン酸:
2−(ベンジルアミノ)−5,5,5−トリフルオロペンタン酸(3.3g、12.6mmol)およびPd(OH)2/C(20%、400mg)のAcOH(60mL)中混合物を、30℃で17時間、撹拌した。この混合物をろ過し、ろ液を濃縮乾固すると2−アミノ−5,5,5−トリフルオロペンタン酸(3.0g、粗製)が褐色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):172.2[M+H]+。\
ステップ5:(S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5,5−トリフルオロペンタン酸および(R)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5,5−トリフルオロペンタン酸:
飽和NaHCO3(100mL)溶液およびアセトン(100mL)中の2−アミノ−5,5,5−トリフルオロペンタン酸(3.0g、粗製)の溶液に、氷浴を用いてCbz−OSu(3.45g、13.9mmol)を加え、2時間後、この混合物を6M HClによりpH3に調整してEtOAc(50mL×2)により抽出し、有機相を水(50mL)およびブライン(100mL)により洗浄して乾燥(Na2SO4)し、真空で濃縮し、粗生成物をクロマトグラフィー(シリカ、酢酸エチル/石油エーテル=1/2)、次に、キラル分取HPLC[カラム、AY−H 4.6*250mm 5um;溶媒、MeOH(0.5% NH4OH)]によって精製すると、(S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5,5−トリフルオロペンタン酸(1.50g、4.92mmol、28%、2ステップ)および(R)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5,5−トリフルオロペンタン酸(1.50g、4.92mmol、2ステップ通算で28%\)が白色固体として得られた。
(S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5,5−トリフルオロペンタン酸(1.50g、4.92mmol、2ステップで28%)。ESI−MS(EI+、m/z):328.0[M+Na]+。1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 12.86 (s, 1H), 7.71 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.31-7.39 (m, 5H), 5.05 (s, 2H), 4.05-4.10 (m, 1H), 2.34-2.41 (m, 1H), 2.21-2.29 (m, 1H), 1.84-1.97 (m, 2H).
(R)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5,5−トリフルオロペンタン酸(1.50g、4.92mmol、28%、2ステップ)ESI−MS(EI+、m/z):328.0[M+Na]+。1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 12.85 (s, 1H), 7.71 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.30-7.39 (m, 5H), 5.05 (s, 2H), 4.05-4.10 (m, 1H), 2.34-2.41 (m, 1H), 2.21-2.29 (m, 1H), 1.84-1.97 (m, 2H).
ステップ6:(S)−2−アミノ−5,5,5−トリフルオロペンタン酸[I−6]:
(S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5,5−トリフルオロペンタン酸(500mg、1.64mmol)およびPd/C(10%)(50mg)のMeOH(20mL)中混合物を水素下、室温で2時間、撹拌した。この混合物をろ過し、フィルターケーキをMeOH(20mL)により洗浄した。このろ液を濃縮すると、(S)−2−アミノ−5,5,5−トリフルオロペンタン酸(I−6)(200mg、1.17mmol、71%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):172.1[M+H]+。1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.38 (s, 3H), 4.05 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 2.34-2.55 (m, 2H), 1.95-20.9 (m, 2H).
ステップ7:(R)−2−アミノ−5,5,5−トリフルオロペンタン酸[I−7]:
(R)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5,5−トリフルオロペンタン酸(500mg、1.64mmol)およびPd/C(10%)(50mg)のMeOH(20mL)中混合物を水素下、室温で2時間、撹拌した。この混合物をろ過し、フィルターケーキをMeOH(20mL)により洗浄した。このろ液を濃縮すると、(R)−2−アミノ−5,5,5−トリフルオロペンタン酸(I−7)(160mg、0.94mmol、57%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):172.1[M+H]+。1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.38 (s, 3H), 4.05 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 2.34-2.55 (m, 2H), 1.95-20.9 (m, 2H).
(実施例8および9)(S)−2−アミノ−6,6,6−トリフルオロヘキサン酸[I−8]および(R)−2−アミノ−6,6,6−トリフルオロヘキサン酸[I−9]。
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:(S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−6,6,6−トリフルオロヘキサン酸および(R)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−6,6,6−トリフルオロヘキサン酸
2−アミノ−6,6,6−トリフルオロヘキサン酸(556mg、2.5mmol)および1M NaOH(25mL、25mmol)のTHF(25mL)中溶液に、0℃でクロロギ酸ベンジル(554mg、3.25mmol)をゆっくりと加え、この混合物を室温で16時間、撹拌した。この反応混合物をDCM(2×100mL)により抽出し、水層をHCl(3M)により酸性にして約pH4にし、次に、EtOAc(3×50mL)により抽出した。有機相をNa2SO4で乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させた。得られた粗生成物をキラル分取HPLC(カラム:AY−H(250*4.6mm 5um);移動相:n−ヘキサン(0.1%DEA):EtOH(0.1%DEA)=90:10)により精製すると、(S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−6,6,6−トリフルオロヘキサン酸(232mg、0.73mmol、29%)および(R)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−6,6,6−トリフルオロヘキサン酸(250mg、0.78mmol、31.3%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):342.0[M+Na]+。
(S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−6,6,6−トリフルオロヘキサン酸、1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 12.68 (s, 1H), 7.66 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.38-7.32 (m, 5H), 5.04 (s, 2H), 4.00-3.96 (m, 1H), 2.28-2.19 (m, 2H), 1.80-1.51 (m, 4H).
(R)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−6,6,6−トリフルオロヘキサン酸、1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 12.68 (s, 1H), 7.67 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.38-7.30 (m, 5H), 5.04 (s, 2H), 4.00-3.96 (m, 1H), 2.33-2.15 (m, 2H), 1.82-1.51 (m, 4H).
ステップ2:(S)−2−アミノ−6,6,6−トリフルオロヘキサン酸[I−8]。
(S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−6,6,6−トリフルオロヘキサン酸(200mg、0.63mmol)およびPd/C(10%)(50mg)のMeOH(20mL)中混合物を水素雰囲気下、室温で2時間、撹拌した。この混合物をろ過し、フィルターケーキをMeOH(20mL)により洗浄した。このろ液を濃縮すると、(S)−2−アミノ−6,6,6−トリフルオロヘキサン酸(I−8)(56.2mg、0.30mmol、48.2%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):186.1[M+H]+。1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6 + 1滴のTFA + 1滴のD2O): δ 3.99 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 2.32-2.30 (m, 2H), 1.91-1.83 (m, 2H), 1.70-1.57 (m, 2H).
ステップ3:(R)−2−アミノ−6,6,6−トリフルオロヘキサン酸[I−9]。
(R)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−6,6,6−トリフルオロヘキサン酸(250mg、0.78mmol)およびPd/C(10%)(50mg)のMeOH(20mL)中混合物を水素雰囲気下、室温で2時間、撹拌した。この混合物をろ過し、フィルターケーキをMeOH(20mL)により洗浄した。このろ液を濃縮すると、(R)−2−アミノ−6,6,6−トリフルオロヘキサン酸(I−9)(48.8mg、0.26mmol、33.8%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):186.1[M+H]+。1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6 + 1滴のTFA + 1滴のD2O): δ 3.98 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 3.33-2.28 (m, 2H), 1.93-1.81 (m, 2H), 1.71-1.54 (m, 2H).
(実施例11)(S)−2−(ベンジルアミノ)−4−メチルペンタン酸[I−11]。
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:(S)−ベンジル2−(ベンジルアミノ)−4−メチルペンタノエート:
撹拌したp−トルエンスルホン酸L−ロイシンベンジルエステル(800mg、2.0mmol)のMeOH(30mL)中溶液に、ベンズアルデヒド(0.26g、2.4mmol)および酢酸カリウム(0.4g、4.1mmol)を加え、この混合物を室温で30分間、撹拌し、次に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.2g、3.0mmol)を加え、この混合物を室温でさらに5時間、撹拌した。この混合物を飽和NaHCO3溶液(50mL)によりクエンチし、EtOAc(50mL×2)により抽出し、ブライン(50mL)により洗浄して、得られた溶液をろ過した(50mL)。有機相を濃縮して、分取HPLC(Boston C18 21*250mm 10μm、移動相:A:0.1%トリフルオロ酢酸;B:アセトニトリル)により精製すると、(S)−ベンジル2−(ベンジルアミノ)−4−メチルペンタノエート(200mg、0.64mmol、32%)が無色油状物として得られた。MS(EI+、m/z):312.3[M+H]+。1H-NMR (500 MHz, , MeOD): δ 7.41~7.49 (m, 10H), 5.34 (dd, J = 12.0 Hz, 45.0 Hz, 2H), 4.23 (q, J = 12.0 Hz, 2H), 4.07~4.09 (m, 3H), 1.68~1.85 (m, 3H), 0.94 (dd, J = 8.5 Hz, 20.5 Hz, 6H).
ステップ2:(S)−2−(ベンジルアミノ)−4−メチルペンタン酸[I−11]:
撹拌した(S)−ベンジル2−(ベンジルアミノ)−4−メチルペンタノエート(50mg、0.16mmol)のMeOH(5mL)中溶液に1M NaOH(0.5mL)を加えた。この反応物を室温で4時間、撹拌した。得られた溶液を濃縮して、残留物を分取HPLC(Boston C18 21*250mm 10μm、移動相:A:0.1%トリフルオロ酢酸;B:アセトニトリル)により精製すると、(S)−2−(ベンジルアミノ)−4−メチルペンタン酸(I−11)(21mg、0.095mmol、58%)が白色固体として得られた。MS(EI+、m/z):222.2[M+H]+。1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) : δ 9.32 (s, 1H), 7.43~7.50 (m, 5H), 4.17 (dd, J = 13.0 Hz, 44.0 Hz, 2H), 3.82 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 1.68~1.76 (m, 3H), 0.85~0.90 (m, 6H).
(実施例12)(S)−4−メチル−2−(2−フェニルアセトアミド)ペンタン酸[I−12]:
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:(S)−ベンジル4−メチル−2−(2−フェニルアセトアミド)ペンタノエート:
p−トルエンスルホン酸L−ロイシンベンジルエステル(500mg、1.27mmol)、2−フェニル酢酸(260mg、1.91mmol)およびHATU(726mg、1.91mmol)のDMF(10mL)中溶液に、DIPEA(410mg、3.18mmol)を加え、この溶液を室温で2時間、撹拌した。この溶液を分取HPLC(Boston C18 21*250mm 10μm、移動相:A:0.1%トリフルオロ酢酸;B:アセトニトリル)により精製すると、(S)−ベンジル4−メチル−2−(2−フェニルアセトアミド)ペンタノエート(300mg、0.88mmol、70%)が白色固体として得られた。MS(EI+、m/z):340.2[M+H]+。
ステップ2:(S)−4−メチル−2−(2−フェニルアセトアミド)ペンタン酸[I−12]:
撹拌した(S)−ベンジル4−メチル−2−(2−フェニルアセトアミド)ペンタノエート(250mg、0.74mmol)のEtOH(10mL)中溶液に、触媒量のPd/C(10%、20mg)を加えた。この反応物を水素雰囲気下、50℃で3時間、撹拌した。得られた溶液をろ過して濃縮すると、(S)−4−メチル−2−(2−フェニルアセトアミド)ペンタン酸(I−12)(100mg、0.40mmol、54%)が白色固体として得られた。MS(EI+、m/z):250.2[M+H]+。1H-NMR (500 MHz, MeOD): δ 7.24-7.32 (m, 5H), 4.44 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 3.58 (s, 2H), 1.64-1.68 (m, 3H), 0.96 (d, J = 6.0 Hz, 3H), 0.91 (d, J = 6.0 Hz, 3H).
(実施例13)(S)−2−(イソプロピルアミノ)−4−メチルペンタン酸[I−13]:
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:(S)−ベンジル2−(イソプロピルアミノ)−4−メチルペンタノエート:
撹拌したp−トルエンスルホン酸L−ロイシンベンジルエステル(1.0g、2.53mmol)のMeOH(30mL)中溶液に、アセトン(177mg、3.05mmol)および酢酸カリウム(0.5g、5.08mmol)を加え、この混合物を室温で30分間、撹拌し、次に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.24g、3.81mmol)を加えて、この混合物を室温でさらに3時間、撹拌した。この混合物を飽和NaHCO3溶液(50mL)によりクエンチし、EtOAc(50mL×2)により抽出し、ブライン(50mL)により洗浄して、得られた溶液をろ過した(50mL)。有機相を濃縮して、分取HPLC(Boston C18 21*250mm 10μm、移動相:A:0.1%トリフルオロ酢酸;B:アセトニトリル)により精製すると、(S)−ベンジル2−(イソプロピルアミノ)−4−メチルペンタノエート(200mg、0.76mmol、30%)が無色油状物として得られた。MS(EI+、m/z):264.3[M+H]+。1H-NMR (500 MHz, , MeOD): δ 7.22~7.29 (m, 5H), 5.07 (dd, J = 11.5 Hz, 17.0 Hz, 2H), 3.33(dd, J = 6.5 Hz, 8.5 Hz, 1H), 2.54~2.59 (m, 1H), 1.30~1.48 (m, 3H), 0.72~0.94 (m, 12H).
ステップ2:(S)−2−(イソプロピルアミノ)−4−メチルペンタン酸[I−13]:
撹拌した(S)−ベンジル2−(イソプロピルアミノ)−4−メチルペンタノエート(200mg、0.76mmol)のMeOH(10mL)中溶液に、触媒量のPd/C(10%、50mg)を加えた。この反応物を水素雰囲気下、室温で24時間、撹拌した。得られた(result)溶液をろ過して、ろ過物(filtration)を濃縮すると、(S)−2−(イソプロピルアミノ)−4−メチルペンタン酸(I−13)(100mg、0.57mmol、76%)が白色固体として得られた。MS(EI+、m/z):174.3[M+H]+。1H-NMR (500 MHz, MeOD): δ 3.56 (dd, J = 6.0 Hz, 8.5 Hz, 1H), 3.33~3.40 (m, 1H), 1.75~1.86 (m, 2H), 1.53~1.58 (m, 1H), 1.31~1.36 (m, 6H), 0.96~1.02 (m, 6H). 3.85 (dd, J = 5.5 Hz, 8.5 Hz, 1H), 2.87 (q, J = 6.0 Hz, 1H), 2.68 (dd, J = 7.5 Hz, 12.0 Hz, 1H), 1.92~1.99 (m, 1H), 1.65~1.78 (m, 3H), 0.88~0.96 (m, 12H).
(実施例14)(S)−2−(イソブチルアミノ)−4−メチルペンタン酸[I−14]:
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:(S)−ベンジル2−(イソブチルアミノ)−4−メチルペンタノエート:
撹拌したp−トルエンスルホン酸L−ロイシンベンジルエステル(1.0g、2.53mmol)のMeOH(30mL)中溶液に、イソブチルアルデヒド(0.22g、3.05mmol)および酢酸カリウム(0.5g、5.08mmol)を加え、この混合物を室温で30分間、撹拌し、次に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.24g、3.81mmol)を加えた。この混合物を室温でさらに5時間、撹拌した。この混合物を飽和NaHCO3溶液(50mL)によりクエンチし、EtOAc(50mL×2)により抽出し、ブライン(50mL)により洗浄して、得られた溶液をろ過した(50mL)。有機相を濃縮して、分取HPLC(Boston C18 21*250mm 10μm、移動相:A:0.1%トリフルオロ酢酸;B:アセトニトリル)により精製すると、(S)−ベンジル2−(イソブチルアミノ)−4−メチルペンタノエート(300mg、1.08mmol、50%)が無色油状物として得られた。MS(EI+、m/z):278.2[M+H]+。1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) : δ 9.16 (s, 1H), 9.14 (d, J = 17.5 Hz, 2H), 7.42-7.43 (m, 5H), 5.28 (q, J = 12.0 Hz, 2H), 4.08-4.09 (m, 1H), 2.87-2.89 (m, 1H), 2.65-2.66 (m, 1H), 1.91-1.95 (m, 1H), 1.62~1.71 (m, 3H), 0.88~0.94 (m, 12H).
ステップ2:(S)−2−(イソブチルアミノ)−4−メチルペンタン酸[I−14]:
撹拌した(S)−ベンジル2−(イソブチルアミノ)−4−メチルペンタノエート(300mg、1.08mmol)のMeOH(10mL)中溶液に、触媒量のPd/C(10%、50mg)を加えた。この反応物を水素雰囲気下、室温で24時間、撹拌した。得られた溶液をろ過して、ろ過物を濃縮すると、(S)−2−(イソブチルアミノ)−4−メチルペンタン酸(I−14)(150mg、0.8mmol、74%)が白色固体として得られた。MS(EI+、m/z):188.3[M+H]+。1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.82 (s, 2H), 3.85 (dd, J = 5.5 Hz, 8.5 Hz, 1H), 2.87 (q, J = 6.0 Hz, 1H), 2.68 (dd, J = 7.5 Hz, 12.0 Hz, 1H), 1.92~1.99 (m, 1H), 1.65~1.78 (m, 3H), 0.88~0.96 (m, 12H).
(実施例15)(S)−2−ベンズアミド−4−メチルペンタン酸[I−15]:
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:(S)−ベンジル2−ベンズアミド−4−メチルペンタノエート:
p−トルエンスルホン酸L−ロイシンベンジルエステル(500mg、1.27mmol)、安息香酸(223mg、1.91mmol)およびHATU(726mg、1.91mmol)のDMF(10mL)中溶液に、DIPEA(410mg、3.18mmol)を加え、この溶液を室温で2時間、撹拌した。この溶液を分取HPLC(Boston C18 21*250mm 10μm、移動相:A:0.1%トリフルオロ酢酸;B:アセトニトリル)により精製すると、(S)−ベンジル2−ベンズアミド−4−メチルペンタノエート(300mg、0.92mmol、73%)が白色固体として得られた。MS(EI+、m/z):326.2[M+H]+。
ステップ2:(S)−2−ベンズアミド−4−メチルペンタン酸[I−15]:
撹拌した(S)−ベンジル2−ベンズアミド−4−メチルペンタノエート(100mg、0.46mmol)のEtOH(10mL)中溶液に、触媒量のPd/C(10%、20mg)を加えた。この反応物を水素雰囲気下、50℃で3時間、撹拌した。得られた溶液をろ過して濃縮すると、(S)−2−ベンズアミド−4−メチルペンタン酸(I−15)(100mg、0.42mmol、65%)が白色固体として得られた。MS(EI+、m/z):236.2[M+H]+。1H-NMR (400 MHz, MeOD): δ 7.87 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 7.47-7.57 (m, 3H), 4.69 (dd, J = 4.0 Hz, 11.0 Hz, 1H), 1.75-1.84 (m, 3H), 1.01 (dd, J = 6.5 Hz, 10.5 Hz, 6H).
(実施例16)(S)−2−イソブチルアミド−4−メチルペンタン酸[I−16]:
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:(S)−ベンジル2−イソブチルアミド−4−メチルペンタノエート:
p−トルエンスルホン酸L−ロイシンベンジルエステル(500mg、1.27mmol)、イソ酪酸(168mg、1.91mmol)およびHATU(726mg、1.91mmol)のDMF(10mL)溶液に、DIPEA(410mg、3.18mmol)を加え、この溶液を室温で2時間、撹拌した。この溶液を分取HPLC(Boston C18 21*250mm 10μm、移動相:A:0.1%トリフルオロ酢酸;B:アセトニトリル)により精製すると、(S)−ベンジル2−イソブチルアミド−4−メチルペンタノエート(300mg、1.03mmol、81%)が白色固体として得られた。MS(EI+、m/z):292.2[M+H]+。
ステップ2:(S)−2−イソブチルアミド−4−メチルペンタン酸[I−16]:
撹拌した(S)−ベンジル2−(シクロヘキサンカルボキサミド)−4−メチルペンタノエート(200mg、0.69mmol)のEtOH(10mL)中溶液に、触媒量のPd/C(10%、20mg)を加えた。この反応物を水素雰囲気下、50℃で3時間、撹拌した。得られた溶液をろ過して濃縮すると、(S)−2−イソブチルアミド−4−メチルペンタン酸(100mg、0.50mmol、73%)が白色固体として得られた。MS(EI+、m/z):202.2[M+H]+。1H-NMR (400 MHz, MeOD): δ 4.43 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 2.49-2.56 (m, 1H), 1.60-1.74 (m, 3H), 1.12 (dd, J = 2.4 Hz, 6.8 Hz, 6H), 0.96 (dd, J = 6.4 Hz, 16.0 Hz, 6H).
(実施例17)(S)−2−(シクロヘキサンスルホンアミド)−4−メチルペンタン酸[I−17]:
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:(S)−ベンジル2−(シクロヘキサンスルホンアミド)−4−メチルペンタノエート:
氷浴で冷却した、(S)−ベンジル2−アミノ−4−メチルペンタノエート4−メチルベンゼンスルホネート(500mg、1.27mmol)およびEt3N(642.89mg、6.35mmol)のDMF(3mL)中溶液に、塩化シクロヘキサンスルホニル(278.53mg、1.52mmol)を加えた。この混合物を25℃で2時間、撹拌した。この溶液を酢酸エチル(10mL)により希釈してブライン(10mL)により洗浄し、得られた溶液をろ過し(10mL×3)、無水硫酸ナトリウムにより乾燥し、ろ過して真空で濃縮した。粗生成物を分取HPLC(Boston C18 21*250mm 10μm、移動相:A:0.1%トリフルオロ酢酸;B:アセトニトリル)により精製すると、(S)−ベンジル2−(シクロヘキサンスルホンアミド)−4−メチルペンタノエート(200mg、0.544mmol、98%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):368.3[M+H]+。1H -NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 7.70 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.38 (t, J = 6.5 Hz, 4H), 7.37 - 7.32 (m, 1H), 5.14 (q, J = 12.5 Hz, 2H), 3.91 (td, J = 5.0 Hz, 9.5 Hz, 1H), 2.69-2.74 (m, 1H), 2.05 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 1.97 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 1.74 - 1.67 (m, 2H), 1.57 - 1.51 (m, 2H), 1.50 - 1.44 (m, 1H), 1.36 - 0.99 (m, 5H), 0.87 (dt, J = 10.5 Hz, J = 20.5 Hz, 6H).
ステップ2:(S)−2−(シクロヘキサンスルホンアミド)−4−メチルペンタン酸[I−17]:
(S)−ベンジル2−(シクロヘキサンスルホンアミド)−4−メチルペンタノエート(192mg、0.552mmol)のEtOH(3mL)中溶液に、Pd/C(20mg、10%)を加えた。この反応混合物を水素下、50℃で4時間、撹拌した。この混合物をろ過し、フィルターケーキをMeOH(10mL)により洗浄した。このろ液を濃縮すると、(S)−2−(シクロヘキサンスルホンアミド)−4−メチルペンタン酸(I−17)(23.3mg、0.084mmol、100%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):300.2[M+Na]+。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 12.75 (s, 1H), 7.47 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.76 (td, J = 5.0 Hz, 9.5 Hz, 1H), 2.82 - 2.69 (m, 1H), 2.18 - 1.97 (m, 2H), 1.82 - 1.69 (m, 3H), 1.61 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 1.54 - 1.40 (m, 2H), 1.39 - 1.07 (m, 5H), 0.95 - 0.80 (m, 6H).
(実施例18)(S)−4−メチル−2−(フェニルメチルスルホンアミド)ペンタン酸[I−18]:
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:(S)−ベンジル4−メチル−2−(フェニルメチルスルホンアミド)ペンタノエート:
氷浴で冷却した、(S)−ベンジル2−アミノ−4−メチルペンタノエート4−メチルベンゼンスルホネート(500mg、1.27mmol)およびEt3N(642.89mg、6.35mmol)のDMF(3mL)中溶液に、塩化フェニルメタンスルホニル(290.71mg、1.52mmol)を加えた。この混合物を25℃で2時間、撹拌した。この溶液を酢酸エチル(10mL)により希釈してブライン(10mL)により洗浄し、得られた溶液をろ過し(10mL×3)、無水硫酸ナトリウムにより乾燥し、ろ過して真空で濃縮した。粗生成物を分取HPLC(Boston C18 21*250mm 10μm、移動相:A:0.1%トリフルオロ酢酸;B:アセトニトリル)により精製すると、(S)−ベンジル4−メチル−2−(フェニルメチルスルホンアミド)ペンタノエート(149mg、0.396mmol、90%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):398.0[M+Na]+。1H -NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 7.81 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.52 - 7.18 (m, 9H), 5.15 (s, 2H), 4.28 (dd, J = 13.5 Hz, 44.5 Hz, 2H), 3.87 (dd, J = 8.0 Hz, 15.0 Hz, 1H), 1.57 - 1.15 (m, 4H), 0.82 (dd, J = 4.5 Hz, 6.0 Hz, 6H).
ステップ2:(S)−4−メチル−2−(フェニルメチルスルホンアミド)ペンタン酸[I−18]:
(S)−ベンジル4−メチル−2−(フェニルメチルスルホンアミド)ペンタノエート(121mg、0.322mmol)のEtOH(3mL)中溶液に、Pd/C(20mg、10%)を加えた。この反応混合物を水素下、50℃で4時間、撹拌した。この混合物をろ過し、フィルターケーキをMeOH(10mL)により洗浄した。このろ液を濃縮すると、(S)−4−メチル−2−(フェニルメチルスルホンアミド)ペンタン酸(I−18)(41.2mg、0.144mmol、100%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):308.0[M+Na]+。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 12.77 (s, 1H), 7.59 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.47 - 7.25 (m, 5H), 4.30 (dd, J = 13.5 Hz, 37.0 Hz, 2H), 3.75 (dd, J = 7.5 Hz, 15.5 Hz, 1H), 1.65 (dt, J = 6.5 Hz, 13.5 Hz, 1H), 1.45 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 0.85 (dd, J = 1.5 Hz, 6.5 Hz, 6H).
(実施例19)(S)−4−メチル−2−(メチルスルホンアミド)ペンタン酸[I−19]:
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:(S)−ベンジル4−メチル−2−(メチルスルホンアミド)ペンタノエート:
氷浴で冷却した、(S)−ベンジル2−アミノ−4−メチルペンタノエート4−メチルベンゼンスルホネート(500mg、1.27mmol)およびEt3N(642.89mg、6.35mmol)のDMF(3mL)中溶液に、塩化メタンスルホニル(290.71mg、1.52mmol)を加え、この混合物を25℃で2時間、撹拌した。この溶液を酢酸エチル(10mL)により希釈してブライン(10mL)により洗浄し、得られた溶液をろ過し(10mL×3)、無水硫酸ナトリウムにより乾燥し、ろ過して真空で濃縮した。粗生成物を分取HPLC(Boston C18 21*250mm 10μm、移動相:A:0.1%トリフルオロ酢酸;B:アセトニトリル)により精製すると、(S)−ベンジル4−メチル−2−(メチルスルホンアミド)ペンタノエート(192mg、0.641mmol、98%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):323.0[M+Na]+。1H -NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 7.79 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.42 - 7.36 (m, 4H), 7.37 - 7.32 (m, 1H), 5.16 (s, 2H), 3.97 (td, J = 6.0 Hz, 9.0 Hz, 1H), 2.85 (s, 3H), 1.68 (dq, J = 6.5 Hz, 13.0 Hz, 1H), 1.54 - 1.46 (m, 2H), 0.91 - 0.82 (m, 6H).
ステップ2:(S)−4−メチル−2−(メチルスルホンアミド)ペンタン酸[I−19]:
(S)−ベンジル4−メチル−2−(メチルスルホンアミド)ペンタノエート(149mg、0.497mmol)のEtOH(3mL)中溶液に、Pd/C(20mg、10%)を加えた。この反応混合物を水素雰囲気下、50℃で4時間、撹拌した。この混合物をろ過し、フィルターケーキをMeOH(10mL)により洗浄した。このろ液を濃縮すると、(S)−4−メチル−2−(メチルスルホンアミド)ペンタン酸(I−19)(31.4mg、0.150mmol、100%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):232.1[M+Na]+。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 12.82 (s, 1H), 7.56 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.82 (dd, J = 8.0 Hz, 15.5 Hz, 1H), 2.88 (s, 3H), 1.72 (dt, J = 6.5 Hz, 13.0 Hz, 1H), 1.48 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 0.89 (t, J = 7.0 Hz, 6H).
(実施例20)(S)−2−アミノ−4−メチル−N−フェニルペンタンアミド[I−20]:
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:(S)−ベンジル4−メチル−1−オキソ−1−(フェニルアミノ)ペンタン−2−イルカルバメート:
(S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4−メチルペンタン酸(1.0g、3.77mmol)のDMF(20mL)中溶液に、室温でアニリン(702mg、7.55mmol)、HATU(1.72g、4.52mmol)およびEt3N(1.14g、11.31mmol)を加えた。2時間後、この溶液をEtOAc(80mL)により希釈し、ブライン(80mL)により洗浄して、得られた溶液をろ過(80mL×3)して乾燥(Na2SO4)し、ろ過して真空で濃縮した。粗生成物をクロマトグラフィー(シリカ、酢酸エチル/石油エーテル=1/3)により精製すると、(S)−ベンジル4−メチル−1−オキソ−1−(フェニルアミノ)ペンタン−2−イルカルバメート(350mg、1.03mmol、27%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):341.1[M+H]+。
ステップ2:(S)−2−アミノ−4−メチル−N−フェニルペンタンアミド[I−20]:
(S)−ベンジル4−メチル−1−オキソ−1−(フェニルアミノ)ペンタン−2−イルカルバメート(350mg、1.03mmol)およびPd/C(10%、50mg)のMeOH(10mL)中混合物を水素下、室温で2時間、撹拌した。この混合物をろ過し、フィルターケーキをMeOH(10mL)により洗浄した。このろ液を濃縮すると、(S)−2−アミノ−4−メチル−N−フェニルペンタンアミド(I−20)(100mg、0.49mmol、47%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):207.2[M+H]+。1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 9.86 (s, 1H), 7.63 (dd, J = 1.0 Hz, 8.5 Hz, 2H), 7.31-7.27 (m, 2H), 7.03 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 3.31 (dd, J = 5.0 Hz, 8.5 Hz, 1H), 1.80-1.71 (m, 1H), 1.50-1.44 (m, 1H), 1.35-1.29 (m, 1H), 0.90 (dd, J = 6.5 Hz, 14.0 Hz, 6H).
(実施例21)(S)−2−アミノ−N,4−ジメチルペンタンアミド[I−21]:
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:(S)−ベンジル4−メチル−1−(メチルアミノ)−1−オキソペンタン−2−イルカルバメート:
(S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4−メチルペンタン酸(1.0g、3.77mmol)のDMF(20mL)中溶液に、25℃でMeNH2・HCl(509mg、7.54mmol)、HATU(1.72g、4.52mmol)およびEt3N(1.14g、11.31mmol)を加えた。2時間後、この溶液をEtOAc(80mL)により希釈し、ブライン(80mL)により洗浄して、得られた溶液をろ過し(80mL×3)して乾燥(Na2SO4)し、ろ過して真空で濃縮した。粗生成物をクロマトグラフィー(シリカ、酢酸エチル/石油エーテル=1/3)により精製すると、(S)−ベンジル4−メチル−1−(メチルアミノ)−1−オキソペンタン−2−イルカルバメート(550mg、1.98mmol、52%)が無色油状物として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):279.2[M+H]+。
ステップ2:(S)−2−アミノ−N,4−ジメチルペンタンアミド[I−21]:
(S)−ベンジル4−メチル−1−(メチルアミノ)−1−オキソペンタン−2−イルカルバメート(300mg、1.08mmol)およびPd/C(10%)(50mg)のMeOH(10mL)中混合物を水素下、室温で2時間、撹拌した。この混合物をろ過し、フィルターケーキをMeOH(10mL)により洗浄した。このろ液を濃縮すると、(S)−2−アミノ−N,4−ジメチルペンタンアミド(I−21)(152mg、1.05mmol、98%)が無色油状物として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):145.3[M+H]+。1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 7.80 (s, 1H), 3.10 (dd, J = 5.0 Hz, 9.0 Hz, 1H), 2.57 (dd, J = 3.0 Hz, 5.0 Hz, 3H), 1.81 (s, 2H), 1.66-1.69 (m, 1H), 1.34-1.39 (m, 1H), 1.16-1.22 (m, 1H), 0.81-0.87 (m, 6H).
(実施例22)(S)−4−メチル−2−(フェニルアミノ)ペンタン酸[I−22]:
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:(S)−ベンジル2−(シクロヘキサンカルボキサミド)−4−メチルペンタノエート:
p−トルエンスルホン酸L−ロイシンベンジルエステル(500mg、1.27mmol)、シクロヘキサンカルボン酸(244mg、1.91mmol)およびHATU(726mg、1.91mmol)のDMF(10mL)中溶液に、DIPEA(410mg、3.18mmol)を加え、この溶液を室温で2時間、撹拌した。この溶液を分取HPLC(Boston C18 21*250mm 10μm、移動相:A:0.1%トリフルオロ酢酸;B:アセトニトリル)により精製すると、(S)−ベンジル2−(シクロヘキサンカルボキサミド)−4−メチルペンタノエート(300mg、0.91mmol、71%)が白色固体として得られた。MS(EI+、m/z):332.3[M+H]+。
ステップ2:(S)−2−(シクロヘキサンカルボキサミド)−4−メチルペンタン酸[I−22]:
撹拌した(S)−ベンジル2−(シクロヘキサンカルボキサミド)−4−メチルペンタノエート(200mg、0.60mmol)のEtOH(10mL)中溶液に、触媒量のPd/C(10%、20mg)を加えた。この反応物を水素雰囲気下、50℃で3時間、撹拌した。得られた溶液をろ過して濃縮すると、(S)−2−(シクロヘキサンカルボキサミド)−4−メチルペンタン酸(I−22)(100mg、0.41mmol、69%)が白色固体として得られた。MS(EI+、m/z):242.3[M+H]+。1H-NMR (500 MHz, CD3OD): δ 4.43 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 2.29 (td, J = 8.0 Hz, 11.0 Hz, 1H), 1.74-1.85 (m, 4H), 1.63-1.72 (m, 4H), 1.43-1.49 (m, 2H), 1.26-1.36 (m, 3H), 0.96 (dd, J = 6.0 Hz, 20.5 Hz, 6H).
(実施例25)(S)−4−メチル−2−(フェニルスルホンアミド)ペンタン酸[I−25]:
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:(S)−ベンジル4−メチル−2−(フェニルスルホンアミド)ペンタノエート:
氷浴で冷却した、(S)−ベンジル2−アミノ−4−メチルペンタノエート4−メチルベンゼンスルホネート(300mg、0.762mmol)およびEt3N(385.73mg、3.81mmol)のDMF(3mL)中溶液に、塩化ベンゼンスルホニル(148.12mg、0.838mmol)を加えた。この混合物を25℃で2時間、撹拌した。この溶液を酢酸エチル(10mL)により希釈してブライン(10mL)により洗浄し、得られた溶液をろ過し(10mL×3)、無水硫酸ナトリウムにより乾燥し、ろ過して真空で濃縮した。粗生成物(280mg、純度:85%、収率:74%)を次のステップに直接、使用した。ESI−MS(EI+、m/z):384.1[M+Na]+。
ステップ2:(S)−4−メチル−2−(フェニルスルホンアミド)ペンタン酸[I−25]:
(S)−ベンジル4−メチル−2−(フェニルスルホンアミド)ペンタノエート(200mg、0.553mmol)のEtOH(3mL)中溶液に、Pd/C(20mg、10%)を加えた。この反応混合物を水素雰囲気下、50℃で4時間、撹拌した。この混合物をろ過し、フィルターケーキをMeOH(10mL)により洗浄した。このろ液を濃縮すると、(S)−4−メチル−2−(フェニルスルホンアミド)ペンタン酸(I−25)(63.7mg、0.234mmol、100%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):294.0[M+Na]+。1H- NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 12.61 (s, 1H), 8.16 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.79 - 7.73 (m, 2H), 7.62 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 7.56 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 3.63 (dd, J = 8.5 Hz, 14.5 Hz, 1H), 1.53 (td, J = 6.5 Hz, 13.5Hz, 1H), 1.41 - 1.31 (m, 2H), 0.79 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.66 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
(実施例26)(S)−4−メチル−2−(フェニルアミノ)ペンタン酸[I−26]:
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:(S)−ベンジル4−メチル−2−(フェニルアミノ)ペンタノエート:
p−トルエンスルホン酸L−ロイシンベンジルエステル(200mg、0.51mmol)、フェニルボロン酸(186mg、1.52mmol)およびCu(OAc)2(462mg、2.54mmol)のDCM(10mL)中混合物に、4A MS(1.0g)およびEt3N(155mg、1.52mmol)を加え、この混合物を室温で18時間、撹拌した。この混合物をクエンチし、得られた溶液をろ過し(50mL)、EtOAc(50mL×2)により抽出してブライン(50mL)により洗浄して、得られた溶液をろ過した(50mL)。有機相を濃縮して、クロマトグラフィー(シリカ、酢酸エチル/石油エーテル=1/20)により精製すると、(S)−ベンジル4−メチル−2−(フェニルアミノ)ペンタノエート(100mg、0.34mmol、66%)が無色油状物として得られた。MS(EI+、m/z):298.2[M+H]+。
ステップ2:(S)−4−メチル−2−(フェニルアミノ)ペンタン酸[I−26]:
撹拌した(S)−ベンジル4−メチル−2−(フェニルアミノ)ペンタノエート(100mg、0.34mmol)のEtOH(10mL)中溶液に、触媒量のPd/C(10%、20mg)を加えた。この反応物を水素雰囲気下、50℃で2時間、撹拌した。得られた溶液をろ過して濃縮すると、(S)−4−メチル−2−(フェニルアミノ)ペンタン酸(I−26)(30mg、0.15mmol、43%)が白色固体として得られた。MS(EI+、m/z):208.1[M+H]+。1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.23 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 6.83 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 6.66 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 3.99 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 2.87 (q, J = 6.0 Hz, 1H), 1.72~1.86 (m, 2H), 1.62~1.68 (m, 1H), 0.85~1.03 (m, 6H).
(実施例36)(S)−2−アセトアミド−4−メチルペンタン酸[I−36]:
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:(S)−ベンジル2−アセトアミド−4−メチルペンタノエート:
p−トルエンスルホン酸L−ロイシンベンジルエステル(500mg、1.27mmol)、酢酸(114mg、1.91mmol)およびHATU(726mg、1.91mmol)のDMF(10mL)中溶液に、DIPEA(410mg、3.18mmol)を加え、この溶液を室温で2時間、撹拌した。この溶液を分取HPLC(Boston C18 21*250mm 10μm、移動相:A:0.1%トリフルオロ酢酸;B:アセトニトリル)により精製すると、(S)−ベンジル2−アセトアミド−4−メチルペンタノエート(300mg、1.14mmol、89%)が白色固体として得られた。MS(EI+、m/z):264.2[M+H]+。
ステップ2:(S)−2−アセトアミド−4−メチルペンタン酸[I−36]:
撹拌した(S)−ベンジル2−アセトアミド−4−メチルペンタノエート(250mg、0.74mmol)のEtOH(10mL)中溶液に、触媒量のPd/C(10%、20mg)を加えた。この反応物を水素雰囲気下、50℃で3時間、撹拌した。得られた溶液をろ過して濃縮すると、(S)−2−アセトアミド−4−メチルペンタン酸(I−36)(100mg、0.57mmol、81%)が白色固体として得られた。MS(EI+、m/z):174.2[M+H]+。1H-NMR (500 MHz, MeOD): δ 4.43 (dd, J = 6.0 Hz, 9.5 Hz, 1H), 2.00 (s, 3H), 1.61-1.73 (m, 3H), 0.97 (dd, J = 6.0 Hz, 17.5 Hz, 6H).
(実施例45)(S,E)−2−(4−メトキシ−4−オキソブタ−2−エナミド)−4−メチルペンタン酸[I−45]:
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:(S,E)−2−(4−メトキシ−4−オキソブタ−2−エナミド)−4−メチルペンタン酸[I−45]:
(E)−4−メトキシ−4−オキソブタ−2−エン酸(1.0g、7.69mmol)のDCM(30mL)中溶液に、SOCl2(1.83g、15.38mmol)、次にDMF(0.1mL)を加えた。この溶液を4時間、40℃に加熱した。この溶液を濃縮乾固すると、油状物が得られた。この油状物をDCM(10mL)により希釈した。氷浴により冷却した、(S)−2−アミノ−4−メチルペンタン酸(1.0g、7.62mmol)のアセトン(20mL)および飽和Na2CO3(20mL)中溶液を滴下して加えた。1時間後、この溶液を6M HCl溶液によりpH2に調整し、EtOAc(40×2)により抽出して、ブライン(80mL)により洗浄し、得られた溶液をろ過(80mL×3)して乾燥(Na2SO4)し、ろ過して真空で濃縮した。粗生成物をクロマトグラフィー(シリカ、MeOH/DCM=1/20)により精製すると、(S,E)−2−(4−メトキシ−4−オキソブタ−2−エナミド)−4−メチルペンタン酸(I−45)(1.0g、4.11mmol、53%)が黄色油状物として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):244.2[M+H]+。1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.32 (d, J = 15.2 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 15.2 Hz, 1H), 6.85-6.89 (m, 2H), 7.30-7.46 (m, 1H), 3.82 (s, 1H), 1.63-1.78 (m, 3H), 0.97 (d, J = 4.8 Hz, 6H).
(実施例46および47):(R)−2−アミノ−3,3−ジフルオロ−4−メチルペンタン酸[I−46]および(S)−2−アミノ−3,3−ジフルオロ−4−メチルペンタン酸[I−47]:
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:エチル2,2−ジフルオロ−3−メチルブタノエート:
エチル3−メチル−2−オキソブタノエート(10g、0.069mol)およびDAST(16.8g、0.10mol)の混合物を室温で12時間、撹拌した。TLCによって確認した後、この反応混合物を冷飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にゆっくりと滴下して加えた。この混合物をEt2O(300mL×2)により抽出し、有機層をブラインにより洗浄して乾燥し、濃縮すると粗製エチル2,2−ジフルオロ−3−メチルブタノエート(8.3g)が得られ、これを次のステップに直接、使用した。
ステップ2:2,2−ジフルオロ−3−メチルブタナール:
粗製エチル2,2−ジフルオロ−3−メチルブタノエート(8.3g)のCH2Cl2(200mL)中溶液に、アルゴン下、−78℃でDIBAL−Hのヘキサン溶液(1.0M、69mL、69.0mmol)を滴下して加え、この混合物を−78℃で30分間、撹拌した。TLCによって確認した後に、この反応物を飽和クエン酸によりクエンチし、Et2Oにより抽出した。抽出物を飽和クエン酸、ブラインにより洗浄してNa2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮すると、油状のアルデヒドである2,2−ジフルオロ−3−メチルブタナール(4.2g)が得られ、これを精製することなく、次のステップに直ちに使用した。
ステップ3:2−(ベンジルアミノ)−3,3−ジフルオロ−4−メチルペンタンニトリル:
粗製2,2−ジフルオロ−3−メチルブタナール(4.2g)のMeOH(50mL)中溶液を0℃に冷却した。約0℃の温度に維持しながら、酢酸(氷酢酸、2.1mL)を加え、次いで、シアン化トリメチルシリル(4.2mL)を15分間かけて、滴下して加えた。この反応混合物を25℃まで温め、一晩、撹拌した。得られた冷溶液をろ過し(200mL)、反応混合物に投入し、この反応混合物をジクロロメタン(2*200mL)により抽出した。ジクロロメタン層を次いでブライン(2*50mL)により洗浄し、得られた溶液をろ過した(2*100mL)。ジクロロメタン層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮すると、粗製2−(ベンジルアミノ)−3,3−ジフルオロ−4−メチルペンタンニトリル(2.8g)が得られ、これを精製することなく、次のステップに直ちに使用した。ESI−MS(EI+、m/z):238.2[M+H]+。
ステップ4:2−(ベンジルアミノ)−3,3−ジフルオロ−4−メチルペンタン酸:
濃塩酸(50mL)およびHOAc(10mL)中の粗製2−(ベンジルアミノ)−3,3−ジフルオロ−4−メチルペンタンニトリル(2.8g)の溶液を90℃で24時間、撹拌し、濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製すると、2−(ベンジルアミノ)−3,3−ジフルオロ−4−メチルペンタン酸(513mg)が白色固体として得られた。純粋な生成物をキラルHPLCにより精製すると、(R)−2−(ベンジルアミノ)−3,3−ジフルオロ−4−メチルペンタン酸(80mg)および(S)−2−(ベンジルアミノ)−3,3−ジフルオロ−4−メチルペンタン酸(63mg)が得られ、これらはどちらも白色固体であった。ESI−MS(EI+、m/z):258.2[M+H]+。
ステップ5−A:(R)−2−アミノ−3,3−ジフルオロ−4−メチルペンタン酸[I−46]:
(R)−2−(ベンジルアミノ)−3,3−ジフルオロ−4−メチルペンタン酸(80mg、0.31mmol)のMeOH(20mL)中溶液に、室温でHCOONH4(98mg、1.56mmol)およびPd/C(100mg)を加えた。この混合物を60℃で2時間、撹拌した。反応混合物をろ過して濃縮すると、粗生成物が得られ、これを逆相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、(R)−2−アミノ−3,3−ジフルオロ−4−メチルペンタン酸(I−46)(23mg、44%)が白色固体として得られた。1H-NMR (500 MHz, D2O): δ 4.27 (dd, J = 24.0, 3.5 Hz, 1 H), 2.55-2.42 (m, 1 H), 1.04 (d, J = 7.0 Hz, 3 H), 0.993 (d, J = 6.5 Hz, 3 H).
ステップ5−B:(S)−2−アミノ−3,3−ジフルオロ−4−メチルペンタン酸[I−47]:
(S)−2−(ベンジルアミノ)−3,3−ジフルオロ−4−メチルペンタン酸(63mg、0.24mmol)のMeOH(15mL)中溶液に、室温でHCOONH4(77mg、1.22mmol)およびPd/C(100mg)を加えた。この混合物を60℃で2時間、撹拌した。反応混合物をろ過して濃縮すると、粗生成物が得られ、これを逆相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、(S)−2−アミノ−3,3−ジフルオロ−4−メチルペンタン酸(I−47)(14mg、34%)が白色固体として得られた。1H-NMR (500 MHz, D2O): δ 4.27 (dd, J = 24.0, 3.5 Hz, 1 H), 2.55-2.42 (m, 1 H), 1.04 (d, J = 7.0 Hz, 3 H), 0.993 (d, J = 6.5 Hz, 3 H).
(実施例147)(S)−2−アミノ−4−メチル−N−(メチルスルホニル)ペンタンアミド塩酸塩[I−147]。
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:(S)−tert−ブチル4−メチル−1−(メチルスルホンアミド)−1−オキソペンタン−2−イルカルバメート:
(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−メチルペンタン酸(1.0g、4.32mmol)、メタンスルホンアミド(452mg、4.75mmol)およびHATU(1.8g、4.75mmol)のDMF(30mL)中溶液に、TEA(1.3g、12.9mmol)を加え、この溶液を室温で17時間、撹拌した。この溶液を分取HPLC(Boston C18 21*250mm 10μm、移動相:A:0.1%トリフルオロ酢酸;B:アセトニトリル)により精製すると、(S)−tert−ブチル4−メチル−1−(メチルスルホンアミド)−1−オキソペンタン−2−イルカルバメート(130mg、0.42mmol、8.9%)が白色固体として得られた。MS(EI−、m/z):307.0[M−H]−。
ステップ2:(S)−2−アミノ−4−メチル−N−(メチルスルホニル)ペンタンアミド塩酸塩[I−147]:
(S)−tert−ブチル4−メチル−1−(メチルスルホンアミド)−1−オキソペンタン−2−イルカルバメート(130mg、0.42mmol)のEt2O(15mL)中溶液に、4M HCl/ジオキサン(5mL)を加え、室温で3時間、撹拌した。この固体をろ過すると、(S)−2−アミノ−4−メチル−N−(メチルスルホニル)ペンタンアミド塩酸塩[I−147]が白色固体として得られた(32mg、0.13mmol、31%)。ESI−MS(EI+、m/z):209.1[M+H]+。1H NMR (500 MHz, CD3OD) δ 3.96 (t, J = 3.0 Hz, 1H), 3.32 (s, 3H), 1.74-1.79 (m, 3H), 1.02-1.05 (m, 6H).
(実施例193)(S)−2−アミノ−N,4,4−トリメチル−N−(メチルスルホニル)ペンタンアミド塩酸塩[I−193]。
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:(S)−tert−ブチル4,4−ジメチル−1−(N−メチルメチルスルホンアミド)−1−オキソペンタン−2−イルカルバメート:
(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4,4−ジメチルペンタン酸(500mg、1.97mmol)のDCM(60mL)中溶液に、HATU(900mg、2.36mmol)を加え、室温で2時間、撹拌した。次に、この混合物にCs2CO3(1.92g、5.91mmol)、N−メチルメタンスルホンアミド(322mg、2.95mmol)を加え、室温で一晩、撹拌した。この溶液を水(200mL)により希釈し、DCM(100mL)により抽出した。有機相を水(100mL×2)およびブライン(100mL)により洗浄して乾燥(Na2SO4)し、ろ過して真空で濃縮し、粗生成物をクロマトグラフィー(シリカ、酢酸エチル/石油エーテル=1/5)によって精製すると、(S)−tert−ブチル4,4−ジメチル−1−(N−メチルメチルスルホンアミド)−1−オキソペンタン−2−イルカルバメート(420mg、1.25mmol、63%)が黄色油状物として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):359.1[M+Na]+。
ステップ2:(S)−2−アミノ−N,4,4−トリメチル−N−(メチルスルホニル)ペンタンアミド塩酸塩[I−193]:
(S)−tert−ブチル4,4−ジメチル−1−(N−メチルメチルスルホンアミド)−1−オキソペンタン−2−イルカルバメート(420mg、1.25mmol)のEt2O(20mL)中溶液に、4M HCl/ジオキサン(10mL)を加え、室温で17時間、撹拌した。この固体をろ過すると、(S)−2−アミノ−N,4,4−トリメチル−N−(メチルスルホニル)ペンタンアミド塩酸塩[I−193]が白色固体として得られた(250mg、0.13mmol、71%)。ESI−MS(EI+、m/z):237.1[M+H]+。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.55 (s, 3H), 4.59 (s, 1H), 3.50 (s, 3H), 3.26 (s, 3H), 1.81-1.85 (m, 1H), 1.63-1.67 (m, 1H), 0.95 (s, 9H).
(実施例192)2−アミノ−4−フルオロ−4−メチル−N−(メチルスルホニル)ペンタンアミド塩酸塩[I−192]。
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:tert−ブチル4−フルオロ−4−メチル−1−(メチルスルホンアミド)−1−オキソペンタン−2−イルカルバメート:
tert−ブチル4−フルオロ−4−メチル−1−(メチルスルホンアミド)−1−オキソペンタン−2−イルカルバメート(270mg、1.08mmol)のDCM(50mL)中溶液に、HATU(451mg、1.19mmol)を加え、室温で2時間、撹拌した。次に、この混合物にCs2CO3(1.06g、3.24mmol)、メタンスルホンアミド(206mg、2.17mmol)を加え、室温で一晩、撹拌した。この溶液を水(200mL)により希釈し、DCM(100mL)により抽出した。有機相を水(100mL×2)およびブライン(100mL)により洗浄して乾燥(Na2SO4)し、ろ過して真空で濃縮し、粗生成物をクロマトグラフィー(シリカ、酢酸エチル/石油エーテル=1/5)によって精製すると、(S)−tert−ブチル4,4−ジメチル−1−(N−メチルメチルスルホンアミド)−1−オキソペンタン−2−イルカルバメート(200mg、0.6mmol、55%)が黄色油状物として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):344.1[M+NH4]+。
ステップ2:2−アミノ−4−フルオロ−4−メチル−N−(メチルスルホニル)ペンタンアミド塩酸塩[I−192]。
(S)−tert−ブチル4,4−ジメチル−1−(N−メチルメチルスルホンアミド)−1−オキソペンタン−2−イルカルバメート(200mg、0.6mmol)のEt2O(20mL)中溶液に、4M HCl/ジオキサン(10mL)を加え、室温で17時間、撹拌した。この固体をろ過すると、2−アミノ−4−フルオロ−4−メチル−N−(メチルスルホニル)ペンタンアミド塩酸塩[I−192]が白色固体として得られた(89.8mg、0.34mmol、57%)。ESI−MS(EI+、m/z):227.1[M+H]+。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.44 (s, 3H), 4.02 (s, 1H), 3.25 (s, 3H), 2.16-2.25 (m, 1H), 2.03-2.10 (m, 1H), 1.43 (s, 3H), 1.38 (s, 3H).
(実施例190)(S)−メチル2−((S)−2−アミノ−4,4−ジメチルペンタンアミド)−4−メチルペンタノエート塩酸塩[I−190]。
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:(S)−メチル2−((S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4,4−ジメチルペンタンアミド)−4−メチルペンタノエート:
(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4,4−ジメチルペンタン酸(500mg、2.0mmol)のDCM(80mL)中溶液に、HATU(900mg、2.3mmol)を加え、室温で2時間、撹拌した。次に、この混合物にCs2CO3(1.95g、6.0mmol)、(S)−メチル2−アミノ−4−メチルペンタノエート塩酸塩(555mg、3.0mmol)を加え、室温で一晩、撹拌した。この溶液を水(200mL)により希釈し、DCM(100mL)により抽出した。有機相を水(100mL×2)およびブライン(100mL)により洗浄して乾燥(Na2SO4)し、ろ過して真空で濃縮し、粗生成物をクロマトグラフィー(シリカ、酢酸エチル/石油エーテル=1/5)によって精製すると、(S)−メチル2−((S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4,4−ジメチルペンタンアミド)−4−メチルペンタノエート(500mg、1.34mmol、67%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):317.2[M−56]+。
ステップ2:(S)−メチル2−((S)−2−アミノ−4,4−ジメチルペンタンアミド)−4−メチルペンタノエート塩酸塩[I−190]。
(S)−メチル2−((S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4,4−ジメチルペンタンアミド)−4−メチルペンタノエート(500mg、1.34mmol)のEt2O(20mL)中溶液に、4M HCl/ジオキサン(10mL)を加え、室温で17時間、撹拌した。固体をろ過すると、(S)−メチル2−(S)−2−アミノ−4,4−ジメチルペンタンアミド)−4−メチルペンタノエート塩酸塩[I−190]が白色固体(300mg、0.97mmol、73%)として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):273.2[M+H]+。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 9.07-9.09 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 8.42 (s, 3H), 4.29-4.34 (m, 1H), 3.82 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 1.72-1.83 (m, 2H), 1.50-1.62 (m, 3H), 0.86-0.91 (m, 15H).
(実施例122)(S)−メチル2−アミノ−4,4−ジメチルペンタノエート
塩酸塩[I−122]。
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:(S)−メチル2−アミノ−4,4−ジメチルペンタノエート塩酸塩[I−122]:
(S)−2−アミノ−4,4−ジメチルペンタン酸(100mg、0.69mmol)のMeOH(10mL)中溶液に4M HCl/ジオキサン(10mL)を加え、80℃で24時間、撹拌した。この混合物を濃縮し、残留物をEt2Oにより激しくかき混ぜると、(S)−メチル2−アミノ−4,4−ジメチルペンタノエート塩酸塩[I−122]が白色固体(23.6mg、0.12mmol、20%)として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):160.1[M+H]+。1H-NMR (500 MHz, CD3OD): δ 4.02-4.04 (m, 1H), 3.86 (s, 3H), 1.97-2.02 (m, 1H), 1.64-1.68 (m, 1H), 1.03-1.05 (d, 9H),.
(実施例123)(R)−メチル2−アミノ−4,4−ジメチルペンタノエート塩酸塩[I−123]。
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:(R)−メチル2−アミノ−4,4−ジメチルペンタノエート塩酸塩[I−123]:
(R)−2−アミノ−4,4−ジメチルペンタン酸(50mg、0.34mmol)の乾燥MeOH(10mL)中混合物にSOCl2(0.5mL)を加え、室温で17時間、撹拌した。この混合物を濃縮し、残留物をEt2Oにより激しくかき混ぜると、(R)−メチル2−アミノ−4,4−ジメチルペンタノエート塩酸塩[I−123]が白色固体(34.2mg、0.17mmol、50%)として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):160.1[M+H]+。1H-NMR (500 MHz, CD3OD): δ 4.02-4.04 (m, 1H), 3.86 (s, 3H), 1.97-2.02 (m, 1H), 1.64-1.68 (m, 1H), 1.03 (s, 9H).
(実施例205)2−アミノ−N−シアノ−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタンアミド塩酸塩[I−205]。
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタン酸:
2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタン酸(250mg、1.35mmol)、Boc2O(353mg、1.62mmol)、NaOH(80mg、2.0mmol)の混合物をジオキサン(10mL)およびH2O(2mL)に溶解した。この混合物を室温で3時間、撹拌した。この溶液を水(200mL)により希釈し、DCM(50mL)により抽出した。有機相を水(20mL×2)およびブライン(10mL)により洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、ろ過して濃縮すると、粗製2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタン酸(385mg)が無色油状物として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):307.9[M+Na]+。
ステップ2:2,5−ジオキソピロリジン−1−イル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタノエート:
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタン酸(385mg、1.35mmol)、1−ヒドロキシピロリジン−2,5−ジオン(197mg、1.71mmol)、DCC(353mg、1.71mmol)の混合物をDCM(15mL)に溶解した。この混合物を室温で17時間、撹拌した。ろ過して、ろ液をブライン(20mL)により洗浄して乾燥(Na2SO4)し、ろ過して濃縮すると、粗製2,5−ジオキソピロリジン−1−イル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタノエート(400mg)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):282.9[M−100]+。
ステップ3:tert−ブチル1−シアナミド−5,5,5−トリフルオロ−4−メチル−1−オキソペンタン−2−イルカルバメート:
2,5−ジオキソピロリジン−1−イル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタノエート(300mg、0.78mmol)、シアナミド(66mg、1.57mmol)、NaOH(156mg、3.9mmol)の混合物をTHF(16mL)に溶解した。この混合物を0℃で0.5時間、および室温で17時間、撹拌した。この溶液を分取HPLC(Boston C18 21*250mm 10μm、移動相:A:0.1%トリフルオロ酢酸;B:アセトニトリル)により精製すると、tert−ブチル1−シアナミド−5,5,5−トリフルオロ−4−メチル−1−オキソペンタン−2−イルカルバメート(45mg、0.14mmol)が白色固体として得られた。MS(EI+、m/z):310.3[M+H]+。
ステップ4:2−アミノ−N−シアノ−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタンアミド塩酸塩[I−205]:
tert−ブチル1−シアナミド−5,5,5−トリフルオロ−4−メチル−1−オキソペンタン−2−イルカルバメート(45mg、0.14mmol)のEt2O(20mL)中溶液に、4M HCl/ジオキサン(10mL)を加え、室温で24時間、撹拌した。この溶液を分取HPLC(Boston C18 21*250mm 10μm、移動相:A:0.1%トリフルオロ酢酸;B:アセトニトリル)により精製すると、2−アミノ−N−シアノ−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタンアミド塩酸塩[I−205]が白色固体として得られた(12.3mg、0.05mmol、27%)。MS(EI+、m/z):210.1[M+H]+。1H NMR (500 MHz, CD3OD) δ 4.06-4.09 (m, 1H), 2.43-2.65 (m, 1H), 1.67-1.85 (m, 2H), 1.18-1.22 (m, 3H).
(実施例206)2−アミノ−3−(1−メチルシクロブチル)プロパン酸[I−206]。
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:N−メトキシ−N,1−ジメチルシクロブタンカルボキサミド:
1−メチルシクロブタンカルボン酸(11.6g、0.1mol)、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(19.5g、0.2mol)およびHATU(42g、0.11mol)のDMF(300mL)中溶液に、TEA(30.3g、0.3mol)を加え、この溶液を室温で17時間、撹拌した。この溶液を水(600mL)により希釈し、EtOAc(400mL×2)により抽出した。有機相を1N HCl、飽和NaHCO3およびブライン(100mL)により洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、ろ過して真空で濃縮すると、N−メトキシ−N,1−ジメチルシクロブタンカルボキサミド(12.2g、0.07mol、75%)が無色油状物として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):158.2[M+H]+。
ステップ2:1−メチルシクロブタンカルバルデヒド:
N−メトキシ−N,1−ジメチルシクロブタンカルボキサミド(2.0g、12.7mmol)の乾燥THF(20mL)中溶液に、N2下、0℃で1M LiAlH4(19mL、19mmol)を滴下して加えた。この混合物を室温まで温め、2時間、撹拌した。この溶液を飽和セニエット塩によりゆっくりとクエンチし、Et2O(100mL)により抽出し、有機相を水(100mL×2)およびブライン(100mL)により洗浄して乾燥(Na2SO4)し、ろ過して次のステップに使用した。
ステップ3:(Z)−tert−ブチル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(1−メチルシクロブチル)アクリレート:
ウィッティヒ試薬(2.15g、5.86mmol)の乾燥THF(80mL)溶液に、0℃でt−BuONa(844mg、8.79mmol)を加え、1時間、撹拌した。次に、1−メチルシクロブタンカルバルデヒドの溶液を加え、室温で17時間、撹拌した。この溶液をEtOAc(100mL×2)により抽出した。有機相をブライン(100mL)により洗浄して乾燥(Na2SO4)し、ろ過して真空で濃縮した。粗生成物をクロマトグラフィー(シリカ、酢酸エチル/石油エーテル=1/30)により精製すると、(Z)−tert−ブチル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(1−メチルシクロブチル)アクリレート(700mg、2.2mmol)が無色油状物として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):200.2[M−56*2]+。
ステップ4:tert−ブチル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(1−メチルシクロブチル)プロパノエート:
(Z)−tert−ブチル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(1−メチルシクロブチル)アクリレート(700mg、2.2mmol)およびPd/C(10%、100mg)のMeOH(100mL)中混合物を、30℃で17時間、撹拌した。この混合物をろ過し、ろ液を濃縮乾固すると、tert−ブチル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(1−メチルシクロブチル)プロパノエート(600mg、粗製)が無色油状物として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):158.2[M−156]+。
ステップ5:2−アミノ−3−(1−メチルシクロブチル)プロパン酸[I−206]:
tert−ブチル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(1−メチルシクロブチル)プロパノエート(600mg、粗製)のEt2O(20mL)中溶液に、4M HCl/ジオキサン(10mL)を加え、室温で17時間、撹拌した。この溶液を濃縮すると、2−アミノ−3−(1−メチルシクロブチル)プロパン酸が得られた。MS(EI+、m/z):158.0[M+H]+。
1H NMR (500 MHz, D2O) δ 3.91 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 2.06-2.02 (m, 1H), 1.88-1.64 (m, 7H), 1.15 (s, 3H).
(実施例93)S−2−アミノ−3−(1−メチルシクロブチル)プロパン酸[I−93]。
合成スキーム:
手順および特性決定:
2−アミノ−3−(1−メチルシクロブチル)プロパン酸の手順は、実施例8と同じとした。
ステップ6:2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−3−(1−メチルシクロブチル)プロパン酸:
2−アミノ−3−(1−メチルシクロブチル)プロパン酸(300mg、粗製)、CbzOSu(714mg、2.8mmol)のアセトン(10mL)および飽和NaHCO3(3mL)中混合物を室温で5時間、撹拌した。この溶液を分取HPLC(Boston C18 21*250mm 10μm、移動相:A:0.1%トリフルオロ酢酸;B:アセトニトリル)により精製すると、2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−3−(1−メチルシクロブチル)プロパン酸(160mg、0.54mmol)が白色固体として得られた。MS(EI+、m/z):292.0[M+H]+。
ステップ7:(S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−3−(1−メチルシクロブチル)プロパン酸:
2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−3−(1−メチルシクロブチル)プロパン酸(160mg、0.54mmol)をキラルHPLCにより精製すると、(S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−3−(1−メチルシクロブチル)プロパン酸(50mg、0.17mmol)が白色固体として得られた。MS(EI+、m/z):292.0[M+H]+。
ステップ8:(S)−2−アミノ−3−(1−メチルシクロブチル)プロパン酸[I−93]:
(S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−3−(1−メチルシクロブチル)プロパン酸(50mg、0.17mmol)およびPd/C(10%、10mg)のMeOH(10mL)中混合物を室温で1時間、撹拌した。この溶液を分取HPLC(Boston C18 21*250mm 10μm、移動相:A:0.1%トリフルオロ酢酸;B:アセトニトリル)により精製すると、(S)−2−アミノ−3−(1−メチルシクロブチル)プロパン酸[I−93](2mg、0.01mmol)が白色固体として得られた。MS(EI+、m/z):292.0[M+H]+。1H NMR (500 MHz, D2O) δ 3.76-3.79 (t, 1H), 1.96-2.00 (m, 1H), 1.61-1.86 (m, 7H), 1.11 (s, 3H).
(実施例204)2−アミノ−3−(トリメチルシリル)プロパン酸塩酸塩[I−204]
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:tert−ブチル2−(ジフェニルメチレンアミノ)−3−(トリメチルシリル)プロパノエート:
tert−ブチル2−(ジフェニルメチレンアミノ)アセテート(2.5g、8.47mmol)のTHF(20mL)中溶液を−78℃に冷却し、次に、N2下、LiHMDS(8.47mL、8.47mmol)を滴下して加えた。この溶液を−78℃で1時間、撹拌した。(ヨードメチル)トリメチルシラン(1.8g、8.47mmol)を滴下して加えた。この溶液を−78℃〜室温で、一晩、撹拌した。この溶液をブライン(25mL*2)により洗浄して乾燥(Na2SO4)し、濃縮してクロマトグラフィー(シリカ、酢酸エチル/石油エーテル=1/30)により精製すると、tert−ブチル2−(ジフェニルメチレンアミノ)−3−(トリメチルシリル)プロパノエート(2.3g、6.04mmol、71%)が黄色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):382.3[M+H]+。
ステップ2:2−アミノ−3−(トリメチルシリル)プロパン酸塩酸塩[I−204]:
tert−ブチル2−(ジフェニルメチレンアミノ)−3−(トリメチルシリル)プロパノエート(500mg、1.31mmol)の4M HCl/ジオキサン(6mL)中溶液を室温で17時間、撹拌した。DCM(80mL)を加えた。この固体をろ過すると、2−アミノ−3−(トリメチルシリル)プロパン酸塩酸塩[I−204]が白色固体として得られた(113mg、0.57mmol、44%)。ESI−MS(EI+、m/z):162.2[M+H]+。1H NMR (500 MHz, CD3OD) δ 13.78 (br, 1H), 8.33 (br, 1H), 3.75 (m, 1H), 1.00-1.14 (m, 2H), 0.06 (s, 9H).
(実施例201)(S)−2−アミノ−3−(トリメチルシリル)プロパン酸塩酸塩[I−201]。
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:(S)−2−アミノ−3−(トリメチルシリル)プロパン酸塩酸塩[I−201]:
(S)−tert−ブチル2−(ジフェニルメチレンアミノ)−3−(トリメチルシリル)プロパノエート(300mg、0.79mmol)の4M HCl/ジオキサン(3mL)中溶液を室温で17時間、撹拌した。DCM(40mL)を加えた。この固体をろ過すると、(S)−2−アミノ−3−(トリメチルシリル)プロパン酸塩酸塩[I−201]が白色固体として得られた(92mg、0.47mmol、62%)。ESI−MS(EI+、m/z):162.2[M+H]+。1H NMR (500 MHz, CD3OD) δ 13.76 (br, 1H), 8.38 (br, 1H), 3.76 (m, 1H), 1.02-1.16 (m, 2H), 0.06 (s, 9H).
(実施例200)(R)−2−アミノ−3−(トリメチルシリル)プロパン酸塩酸塩[I−200]。
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:(R)−2−アミノ−3−(トリメチルシリル)プロパン酸塩酸塩[I−200]:
(R)−tert−ブチル2−(ジフェニルメチレンアミノ)−3−(トリメチルシリル)プロパノエート(300mg、0.79mmol)の4M HCl/ジオキサン(3mL)中溶液を室温で17時間、撹拌した。DCM(40mL)を加えた。この固体をろ過すると、(R)−2−アミノ−3−(トリメチルシリル)プロパン酸塩酸塩[I−200]が白色固体として得られた(80mg、0.41mmol、52%)。ESI−MS(EI+、m/z):162.2[M+H]+。1H NMR (500 MHz, CD3OD) δ 13.77 (br, 1H), 8.33 (br, 1H), 3.76 (m, 1H), 1.02-1.14 (m, 2H), 0.06 (s, 9H).
(実施例194)(S)−2−アミノ−4−フルオロ−4−メチルペンタン酸[I−194]。
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:(S)−2−アミノ−4−フルオロ−4−メチルペンタン酸[I−194]:
(S)−エチル2−アミノ−4−フルオロ−4−メチルペンタノエート塩酸塩(65mg、0.31mmol)、LiOH.H2O(29mg、0.69mmol)のH2O(2mL)中混合物を室温で2.5時間、撹拌した。次に、1N HClを加えて、pH=3に調整した。この混合物を逆HPLC(Boston C18 21*250mm 10μm、移動相:A:0.1%トリフルオロ酢酸;B:アセトニトリル)により直接、精製すると、(S)−2−アミノ−4−フルオロ−4−メチルペンタン酸[I−194](40mg、0.27mmol、87%)が白色固体として得られた。MS(EI+、m/z):150.3[M+H]+。1H NMR (500 MHz, CD3OD) δ 8.10 (br, 2H), 3.79 (m, 1H), 2.19-2.26 (m, 1H), 1.97-2.05 (m, 1H), 1.42 (d, Jz=3.5 Hz, 3H), 1.37 (d, Jz=4.0 Hz, 3H).
(実施例94)(S)−3,3−ジメチル−1−(2H−テトラゾール−5−イル)ブタン−1−アミン[I−94]。
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:(S)−tert−ブチル1−シアノ−3,3−ジメチルブチルカルバメート:
(S)−tert−ブチル1−アミノ−4,4−ジメチル−1−オキソペンタン−2−イルカルバメート(500mg、2.1mmol)のDMF(10mL)中溶液に、塩化シアヌル(450mg、2.5mmol)を加え、室温で2時間、撹拌した。次に、この混合物をブライン(100mL)により希釈して酢酸エチル(50mL)により抽出し、乾燥(Na2SO4)して濃縮すると、粗製(S)−tert−ブチル1−シアノ−3,3−ジメチルブチルカルバメート(500mg)が黄色ドープ(yellow dope)として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):249.2[M+Na]+。
ステップ2:(S)−tert−ブチル3,3−ジメチル−1−(2H−テトラゾール−5−イル)ブチルカルバメート:
(S)−tert−ブチル1−シアノ−3,3−ジメチルブチルカルバメート(粗製500mg)、ZnBr2(900mg、4.0mmol)、NaN3(260mg、4.0mmol)のDMF(20mL)中混合物を100℃で17時間、撹拌した。次に、この混合物をブライン(200mL)により希釈して酢酸エチル(60mL)により抽出し、乾燥(Na2SO4)して濃縮すると、粗製(S)−tert−ブチル3,3−ジメチル−1−(2H−テトラゾール−5−イル)ブチルカルバメート(400mg)が黄色ドープとして得られた。ESI−MS(EI+、m/z):214.3[M+H−56]+。
ステップ3:((S)−3,3−ジメチル−1−(2H−テトラゾール−5−イル)ブタン−1−アミン[I−94]:
(S)−tert−ブチル3,3−ジメチル−1−(2H−テトラゾール−5−イル)ブチルカルバメート(粗製300mg)の4M HCl/ジオキサン(3.5mL)中溶液を室温で17時間、撹拌した。次に、この溶液を濃縮し、逆相HPLC(Boston C18 21*250mm 10μm、移動相:A:0.1%トリフルオロ酢酸;B:アセトニトリル)により直接、精製すると、(S)−3,3−ジメチル−1−(2H−テトラゾール−5−イル)ブタン−1−アミン2,2,2−トリフルオロ酢酸塩[I−94]が白色固体として得られた(30mg、0.11mmol、9%、3ステップ)。MS(EI+、m/z):170.2[M+H]+。1H NMR (500 MHz, CD3OD) δ 8.18 (br, 3H), 4.48 (m, 1H), 2.14 (m, 1H), 1.73 (dd, Jz=3.5, 16.5 Hz 1H), 0.72 (s, 9H).
(実施例175)2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4−メトキシペンタン酸[I−175]の合成:
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:(S)−ベンジル4−メチル−2−(フェニルメチルスルホンアミド)ペンタノエート:
3−(ベンジルオキシ)プロパン−1−オール(10.0g、60.24mmol)のDMSO(100mL)中溶液に、氷浴下、IBX(20.2g、72.29mmol)を加えた。この混合物を室温まで温め、この温度で17時間、撹拌した。この反応混合物を水(300mL)に注ぎ入れ、EA(200mL×2)により抽出し、有機相を水(200mL×3)およびブライン(100mL)により洗浄して乾燥(Na2SO4)し、この溶液を濃縮して、粗製物をSGCにより精製すると、明黄色液体(8.0g、81%)が得られた。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 9.77 (s, 1H), 7.36-7.26 (m, 5H), 4.53 (s, 2 H), 3.8-3.83 (m, 2H), 2.71-2.68 (m, 2H).
ステップ2:(4−(ベンジルオキシ)−1,1,1−トリフルオロブタン−2−イルオキシ)トリメチルシラン:
3−(ベンジルオキシ)プロパナール(4.0g、24.4mmol)のTHF(50mL)中溶液に、室温でトリメチル(トリフルオロメチル)シラン(10.4g、73.2mmol)を加え、次いでCsF(0.37g、2.44mmol)を加えた。得られた溶液を室温で2時間、撹拌した。次に、水(100ml)によりクエンチして、EA(100ml×2)により抽出し、有機相を水(100mL×2)およびブライン(100mL)により洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、ろ過して濃縮した。この粗製物をISCOバイオタージ(biotage)により精製すると、(4−(ベンジルオキシ)−1,1,1−トリフルオロブタン−2−イルオキシ)トリメチルシランが無色液体として得られた(4.5g、60%)。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.38-7.29 (m, 5H), 4.51 (t, J= 12 Hz, 2 H), 4.23-4.19 (m, 1H), 3.59-3.57 (m, 2H), 2.04-2.01 (m, 1H), 1.78-1.73 (m, 1H), 0.13 (s, 9H).
ステップ3:4−(ベンジルオキシ)−1,1,1−トリフルオロブタン−2−オール:
4−(ベンジルオキシ)−1,1,1−トリフルオロブタン−2−オール(4.5g、14.7mmol)のHCl溶液(MeOH中の3M、50ml)中溶液を室温で2時間、撹拌した。次に、濃縮して、ISCOバイオタージにより精製すると、4−(ベンジルオキシ)−1,1,1−トリフルオロブタン−2−オール(2.75g、80%)が無色液体として得られた。
ステップ4:((4,4,4−トリフルオロ−3−メトキシブトキシ)メチル)ベンゼン:
4−(ベンジルオキシ)−1,1,1−トリフルオロブタン−2−オール(2.75g、11.75mmol)のTHF(100ml)中溶液に、0℃でt−BuOK(1.58g、14.1mmol)を加え、この温度で30分間、撹拌した。次に、MeI(2.17g、15.28mmol)を加え、室温でさらに1時間、撹拌した。この反応物を水(100ml)によりクエンチして、EA(100ml×2)により抽出し、有機相を水(100mL×2)およびブライン(100mL)により洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、ろ過して濃縮した。粗製物をISCO バイオタージにより精製すると、((4,4,4−トリフルオロ−3−メトキシブトキシ)メチル)ベンゼン(2.04g、70%)が無色液体として得られた。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.38-7.29 (m, 5H), 4.53 (t, J= 12 Hz, 2 H), 3.78-3.74 (m, 1H), 3.66-3.57 (m, 2H), 3.5 (s, 3H), 2.03-1.96 (m, 1H), 1.78-1.57 (m, 1H).
ステップ5:4,4,4−トリフルオロ−3−メトキシブタン−1−オール:
((4,4,4−トリフルオロ−3−メトキシブトキシ)メチル)ベンゼン(2.04g、8.23mmol)およびPd/C(0.5g)のMeOH(30mL)中溶液を室温で2時間、撹拌し、次に、ろ過して濃縮すると、4,4,4−トリフルオロ−3−メトキシブタン−1−オールが無色液体として得られた。この粗製物を次のステップに直接、使用した。
ステップ6:4,4,4−トリフルオロ−3−メトキシブタナール:
4,4,4−トリフルオロ−3−メトキシブタン−1−オール(1.3g、最後のステップからの粗製物)のDMSO(20mL)中溶液に、氷浴下、IBX(2.76g、9.88mmol)を加えた。この混合物を室温まで温め、この温度で17時間、撹拌した。この反応混合物を水(80mL)に注ぎ入れ、Et2O(80mL×2)により抽出し、有機相を水(80mL×3)およびブライン(80mL)により洗浄し、この溶液を次のステップに直接、使用した。
ステップ7:2−(ベンジルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−メトキシペンタンニトリル:
上の4,4,4−トリフルオロ−3−メトキシブタナールのEt2O(160mL)中溶液に、氷浴を用いてベンジルアミン(2mL)、AcOH(2.0mL)、次に、TMSCN(3mL)を加えた。この混合物を室温まで温め、この温度で17時間、撹拌した。この溶液を水(200mL)により希釈し、EA(100mL)により抽出し、有機相を水(100mL×2)およびブライン(100mL)により洗浄して乾燥(Na2SO4)し、ろ過して真空で濃縮すると、2−(ベンジルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−メトキシペンタンニトリル(2.0g、粗製)が褐色の濃厚な油状物として得られ、これを次のステップに使用した。ESI−MS(EI+、m/z):
ステップ8:2−(ベンジルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−メトキシペンタン酸:
濃HCl(30mL)およびAcOH(10mL)中の2−(ベンジルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−メトキシペンタンニトリル(2.0g、粗製)の溶液を17時間、100℃に加熱した。この溶液を濃縮乾固し、H2O(100mL)およびACN(50mL)により希釈し、pHを飽和NaHCO3溶液により3〜4に調整して、この混合物をろ過して乾燥すると、2−(ベンジルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−メトキシペンタン酸(0.8g、4ステップで35%)が褐色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):[M+H]+。
ステップ9:2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4−メトキシペンタン酸[I−175]:
2−(ベンジルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−メトキシペンタン酸(300mg、1.03mmol)およびHCOONH4(650mg、10.3mmol)のMeOH(10ml)中溶液を60℃で2時間、撹拌し、次に、ろ過して濃縮した。この粗製物を逆相バイオタージにより精製すると、2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4−メトキシペンタン酸[I−175]が白色固体として得られた。
1H NMR (500 MHz, メタノール-d4) δ 4.23-4.19 (m, 1H), 3.96-3.88 (m, 1H), 3.64-3.6 (m, 3H), 2.29-2.22 (m, 1H), 2.04-1.97 (m, 1H).
(実施例176)2−アミノ−4,4,5−トリメチルヘキサン酸[I−176]:
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:ジエチル2−(2,3−ジメチルブタン−2−イル)マロネート:
ジエチル2−(プロパン−2−イリデン)マロネート(2g、10.0mmol)のTHF(60mL)中溶液を0℃に冷却し、次いで、ヨウ化銅(I)(2.9g、15.0mmol)を加えた。この混合物を0℃で0.5時間、撹拌した。次に、臭化イソプロピルマグネシウム(1mol/L、30.0mL、30.0mmol)を上の混合物に0℃で滴下して加えた。この混合物を0℃で2時間、撹拌した。この混合物をHCl(1mol/L)によりクエンチし、EtOAc(60mL*2)により抽出した。有機相を分離して、水(100mL×2)およびブライン(130mL)により洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、ろ過して真空で濃縮すると、ジエチル2−(2,3−ジメチルブタン−2−イル)マロネート(2.4g、10.0mmol、98%)が黄色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):245.3[M+H]+。
ステップ2:2−(2,3−ジメチルブタン−2−イル)マロン酸:
ジエチル2−(2,3−ジメチルブタン−2−イル)マロネートアセトアミド(2.4g、10.0mmol)および水酸化リチウム水和物(2.1g、50.0mmol)のDMSO(50mL)および水(10mL)中混合物を98℃まで加熱し、20時間、保持した。この混合物を冷却し、HCl(1mol/L)により酸性にして、EtOAc(30mL)と水(30mL)との間に分配した。有機相を分離して、水(50mL×2)およびブライン(50mL)により洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、ろ過して真空で濃縮すると、2−(2,3−ジメチルブタン−2−イル)マロン酸(1.8g、10.0mmol、95%)が黄色油状物として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):212.2[M+H]+。
ステップ3:3,3,4−トリメチルペンタン酸:
2−(2,3−ジメチルブタン−2−イル)マロン酸(1.8g、10.0mmol)のDMSO(30mL)中溶液を120℃に加熱し、12時間、保持した。この混合物を冷却して、EtOAc(50mL)と水(60mL)との間に分配した。有機相を分離して、水(60mL×2)およびブライン(60mL)により洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、ろ過して真空で濃縮すると、3,3,4−トリメチルペンタン酸(1.4g、10.0mmol、95%)が黄色油状物として得られた。ESI−MS(EI−、m/z):143.2[M−H]+。
ステップ4:N−メトキシ−N,3,3,4−テトラメチルペンタンアミド:
3,3,4−トリメチルペンタン酸(1.4g、10.0mmol)のDMF(30mL)中溶液に、20℃でN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(1.2g、12.0mmol)、次いでDIEA(3.8g、30.0mmol)を加えた。次に、HATU(5.8g、15.0mmol)を加えた。この混合物を撹拌しながら25℃まで加熱し、18時間、保持した。この反応混合物を水、次いでメチルtert−ブチルエーテル(50mL*2)によりクエンチした。相分離して、有機層をブライン(80mL*3)により洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過して真空で濃縮すると、N−メトキシ−N,3,3,4−テトラメチルペンタンアミド(1.5g、90%)が褐色油状物として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):188.2[M+H]+。
ステップ4:3,3,4−トリメチルペンタナール:
N−メトキシ−N,3,3,4−テトラメチルペンタンアミド(1.9g、0.01mol)のTHF(30mL)中溶液に、0℃でLiAlH4(1g、0.03mol)を加えた。この混合物を0℃で1時間、撹拌した。この反応混合物を水、次いでメチルtert−ブチルエーテル(50mL*2)によりクエンチした。層分離して、有機層をブライン(80mL*3)により洗浄し、Na2SO4で乾燥してろ過した。ろ液には3,3,4−トリメチルペンタナール(1.3g、95%)が無色溶液として含有され、これを次のステップに、直接、使用した。
ステップ5:2−(ベンジルアミノ)−4,4,5−トリメチルヘキサンニトリル:
上の3,3,4−トリメチルペンタナールのメチルtert−ブチルエーテル(120mL)溶液に、氷浴を用いてベンジルアミン(1.6mL)、AcOH(1.0mL)、次に、TMSCN(1.8mL)を加えた。この混合物を25℃まで温め、一晩、撹拌した。この溶液を水(60mL)により希釈してEtOAc(30mL)により抽出し、有機相を水(50mL×2)およびブライン(50mL)により洗浄して乾燥(Na2SO4)し、ろ過して真空で濃縮すると、2−(ベンジルアミノ)−4,4,5−トリメチルヘキサンニトリル(2g、粗製)が褐色油状物として得られ、これを次のステップに使用した。ESI−MS(EI+、m/z):245.4[M+H]+。
ステップ6:2−(ベンジルアミノ)−4,4,5−トリメチルヘキサン酸:
2−(ベンジルアミノ)−4,4,5−トリメチルヘキサンニトリル(2g、粗製)の濃HCl(60mL)およびAcOH(10mL)中溶液を18時間、95℃に加熱した。この溶液を15℃に冷却し、pHを飽和NaHCO3溶液により3〜4に調整して、この混合物をろ過して乾燥すると、2−(ベンジルアミノ)−4,4,5−トリメチルヘキサン酸(0.6g、2.3mmol、3ステップで30%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):264.4[M+H]+。
2−アミノ−4,4,5−トリメチルヘキサン酸[I−176]:
2−(ベンジルアミノ)−4,4,5−トリメチルヘキサン酸(78mg、0.3mmol)のMeOH(8mL)中溶液に、室温でHCOONH4(0.13g、2.0mmol)およびPd/C(30mg)を加えた。この混合物を60℃で2時間、撹拌した。反応混合物をろ過して濃縮すると、粗生成物が得られ、これを逆相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、2−アミノ−6,6,6−トリフルオロ−4−メチルヘキサン酸[I−176](40mg、90%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):174.3[M+H]+;1H NMR (500 MHz, MeOD) δ 3.56 (dd, J = 7.2, 4.9 Hz, 1H), 2.12 (dd, J = 14.7, 4.9 Hz, 1H), 1.66 - 1.51 (m, 2H), 0.97 (d, J = 14.9 Hz, 6H), 0.92 (dd, J = 6.8, 3.6 Hz, 6H).
(実施例178)2−アミノ−4,4−ジメチルヘプタン酸[I−178]
合成スキーム:
手順および特性決定:
この手順は、実施例176において使用したものと同じとした。
2−アミノ−4,4−ジメチルヘプタン酸[I−178]:1H NMR (500 MHz, MeOD-d4) δ 3.77 (t, J = 6 Hz, 1H), 2.09-2.05 (m, 1H), 1.6-1.56 (m, 1H), 1.37-1.26 (m, 4H), 1.01-0.92 (m, 9 H).
(実施例195)2−アミノ−4,4−ジメチルヘキサン酸[I−195]、(S)−2−アミノ−4,4−ジメチルヘキサン酸[I−120]、(R)−2−アミノ−4,4−ジメチルヘキサン酸[I−191]。
合成スキーム:
手順および特性決定:
この手順は、実施例176において使用したものと同じとした。
2−アミノ−4,4−ジメチルヘプタン酸[I−195]:1H NMR (500 MHz, D2O) δ 3.87 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 1.93 (dd, J = 15.0 Hz, J = 5.5 Hz, 1H), 1.57 (dd, J = 15.0 Hz, J = 6.5 Hz, 1H), 1.22-1.26 (m, 2H), 0.86 (d, (dd, J = 2.0 Hz, 6H), 0.76 (t, J = 7.5 Hz, 3H).
(S)−2−アミノ−4,4−ジメチルヘキサン酸[I−120]:1H NMR (500 MHz, MeOD-d4) δ 3.43 (dd, J = 7.0 Hz, J = 5.0 Hz, 1H), 1.95 (dd, J = 15.0 Hz, J = 5.0 Hz, 1H), 1.42 (dd, J = 15.0 Hz, J = 7.0 Hz, 1H), 1.23-1.28 (m, 2H), 0.87 (d, (dd, J = 4.5 Hz, 6H), 0.80 (t, J = 7.5 Hz, 3H).
(R)−2−アミノ−4,4−ジメチルヘキサン酸[I−191]:1H NMR (500 MHz, MeOD-d4) δ 3.43 (dd, J = 7.0 Hz, J = 5.0 Hz, 1H), 1.95 (dd, J = 15.0 Hz, J = 5.0 Hz, 1H), 1.42 (dd, J = 15.0 Hz, J = 7.0 Hz, 1H), 1.23-1.28 (m, 2H), 0.87 (d, (dd, J = 4.5 Hz, 6H), 0.80 (t, J = 7.5 Hz, 3H).
(実施例177)2−アミノ−6,6,6−トリフルオロ−4−メチルヘキサン酸[I−177]:
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:N−メトキシ−N−メチル−2−(トリフェニル−l5−ホスファニリデン)アセトアミド:
(2−クロロ−N−メトキシ−N−メチルアセトアミド(13.7g、0.1mol)およびトリフェニルホスファン(26.2g、0.1mol)のアセトニトリル(200mL)中混合物を80℃まで加熱し、20時間、保持した。この混合物を冷却し、40℃未満で濃縮して溶媒を除去した。残留物をジクロロメタン(200mL)、次いで2N KOH(100mL)に溶解した。得られた混合物を20℃で1時間、撹拌した。層分離して、有機層をブライン(200mL*3)により洗浄し、Na2SO4で乾燥してろ過した。ろ液を真空で濃縮すると、N−メトキシ−N−メチル−2−(トリフェニル−l5−ホスファニリデン)アセトアミド(36g、0.1mol、98%)が黄色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):364.4[M+H]+。
ステップ2:(E)−5,5,5−トリフルオロ−N−メトキシ−N,3−ジメチルペンタ−2−エナミド:
N−メトキシ−N−メチル−2−(トリフェニル−l5−ホスファニリデン)アセトアミド(36.3g、0.1mol)および4,4,4−トリフルオロブタン−2−オン(25.2g、0.2mol)のテトラヒドロフラン(500mL)中混合物を70℃に加熱し、7日間、保持した。この混合物を冷却し、40℃未満で真空で濃縮して溶媒を除去した。石油エーテル中、0〜35%の酢酸エチルにより溶出するシリカゲルカラム(200g、200〜300メッシュ、UV254nm)により、残留物を精製すると、(E)−5,5,5−トリフルオロ−N−メトキシ−N,3−ジメチルペンタ−2−エナミド(6g、0.03mol、28%)が黄色油状物として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):212.2[M+H]+。
ステップ3:5,5,5−トリフルオロ−N−メトキシ−N,3−ジメチルペンタンアミド:
(E)−5,5,5−トリフルオロ−N−メトキシ−N,3−ジメチルペンタ−2−エナミド(6g、0.03mol)およびPd/C(10%、400mg)のTHF(100mL)中混合物を、30℃で18時間、撹拌した。この混合物をろ過し、ろ液を真空で濃縮乾固すると、5,5,5−トリフルオロ−N−メトキシ−N,3−ジメチルペンタンアミド(6g、0.03mol、98%)が黄色油状物として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):214.2[M+H]+。
ステップ4:5,5,5−トリフルオロ−3−メチルペンタナール:
5,5,5−トリフルオロ−N−メトキシ−N,3−ジメチルペンタンアミド(6g、0.03mol)のTHF(100mL)中溶液に、0℃でLiAlH4(1g、0.03mol)を加えた。この混合物を0℃で1時間、撹拌した。この反応混合物を水、次いでメチルtert−ブチルエーテル(60mL*2)によりクエンチした。層分離して、有機層をブライン(80mL*3)により洗浄し、Na2SO4で乾燥してろ過した。ろ液を含有すると、5,5,5−トリフルオロ−3−メチルペンタナール(4.5g、95%)が無色溶液として得られ、これを次のステップに、直接、使用した。
ステップ5:2−(ベンジルアミノ)−6,6,6−トリフルオロ−4−メチルヘキサンニトリル:
上の5,5,5−トリフルオロ−3−メチルペンタナールのメチルtert−ブチルエーテル(200mL)中溶液に、氷浴を用いてベンジルアミン(5mL)、AcOH(4.0mL)、次に、TMSCN(5mL)を加えた。この混合物を20℃まで温め、一晩、撹拌した。この溶液を水(100mL)により希釈してEtOAc(100mL)により抽出し、有機相を水(100mL×2)およびブライン(100mL)により洗浄して乾燥(Na2SO4)し、ろ過して真空で濃縮すると、2−(ベンジルアミノ)−6,6,6−トリフルオロ−4−メチルヘキサンニトリル(6g、粗製)が褐色油状物として得られ、これを次のステップに使用した。ESI−MS(EI+、m/z):271.3[M+H]+。
ステップ6:2−(ベンジルアミノ)−6,6,6−トリフルオロ−4−メチルヘキサン酸:
2−(ベンジルアミノ)−6,6,6−トリフルオロ−4−メチルヘキサンニトリル(3g、粗製)の濃HCl(100mL)およびAcOH(20mL)中溶液を17時間、100℃に加熱した。この溶液を15℃に冷却し、pHを飽和NaHCO3溶液により3〜4に調整して、この混合物をろ過して乾燥すると、2−(ベンジルアミノ)−6,6,6−トリフルオロ−4−メチルヘキサン酸(1g、13.4mmol、3ステップで33%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):290.3[M+H]+。
2−アミノ−6,6,6−トリフルオロ−4−メチルヘキサン酸[I−177]:
2−(ベンジルアミノ)−6,6,6−トリフルオロ−4−メチルヘキサン酸(88mg、0.31mmol)のMeOH(8mL)中溶液に、室温でHCOONH4(0.13g、2.0mmol)およびPd/C(30mg)を加えた。この混合物を60℃で2時間、撹拌した。反応混合物をろ過して濃縮すると、粗生成物が得られ、これを逆相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、2−アミノ−6,6,6−トリフルオロ−4−メチルヘキサン酸[I−177](45mg、84%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):200.2[M+H]+;1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 3.15 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 2.39 - 2.24 (m, 1H), 2.19 - 1.96 (m, 2H), 1.82 - 1.66 (m, 1H), 1.63 - 1.35 (m, 1H), 0.98 (dd, J = 16.5, 6.2 Hz, 3H).
(実施例179)(S)−2−アミノ−5−フルオロ−4−(フルオロメチル)ペンタン酸[I−179]
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:5−(ベンジルオキシメチル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン:
(2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)メタノール(0.29g、2.0mmol)のDMF(10mL)中溶液に0℃でNaH(油中60%、0.12g、3.0mmol)を加えた。この混合物を0℃で0.2時間、撹拌した。次に、(ブロモメチル)ベンゼン(0.45g、2.6mmol)を加えた。この混合物を3時間、10℃まで温め、18時間、保持した。この反応混合物を氷水、次いでEtOAc(60mL)によりクエンチした。層分離して、有機層をブライン(60mL*3)により洗浄し、Na2SO4で乾燥してろ過した。ろ液を濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(20g、UV254nm、PE中、10%から50%のEtOAcにより溶出)により精製すると、5−(ベンジルオキシメチル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン(1)(0.46g、0.2mol、95%)が無色油状物として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):237.3[M+H]+。
ステップ2:2−(ベンジルオキシメチル)プロパン−1,3−ジオール:
5−(ベンジルオキシメチル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン(930mg、3.94mmol)のMeOH(20mL)中溶液に、3NHCl水溶液(2mL)を加えた。この混合物を50℃で2時間、撹拌した。この反応混合物を濃縮して、DCM(20mL)により希釈し、ブライン(15mL)により洗浄して乾燥し、蒸発させると、粗製無色油状物(780mg、100%)が得られた。ESI−MS(EI+、m/z):197[M+H]+。
ステップ3:((3−フルオロ−2−(フルオロメチル)プロポキシ)メチル)ベンゼン:
予め冷却した2−(ベンジルオキシメチル)プロパン−1,3−ジオール(780mg、3.94mmol)のDCM(20mL)中溶液に、−78℃でDAST(1.9g、11.8mmol)を滴下して加えた。この混合物を20℃で24時間、撹拌した。この反応混合物を−78℃で飽和NaHCO3水溶液(10mL)によりクエンチした。DCM相を分離し、ブラインにより洗浄してMgSO4により乾燥し、短いシリカゲルパッドによりろ過して、次に、濃縮すると粗製無色油状物(800mg、100%)が得られた。ESI−MS(EI+、m/z):223[M+Na]+。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.37 - 7.28 (m, 5H), 4.65 - 4.57 (m, 2H), 4.55 - 4.48 (m, 4H), 3.57 (d, J = 6.2 Hz, 2H), 2.50 - 2.34 (m, 1H).
ステップ4:3−フルオロ−2−(フルオロメチル)プロパン−1−オール:
予め冷却した((3−フルオロ−2−(フルオロメチル)プロポキシ)メチル)ベンゼン(800mg、3.94mmol)のDCM(20mL)中溶液に、−78℃でBCl3/トルエン(1M、6mL、6.0mmol)を滴下して加えた。この混合物を−78〜0℃で2時間、撹拌した。この反応混合物を−78℃でH2O(0.5mL)によりクエンチした。DCM相をMgSO4によって乾燥してろ過し、この溶液(約20mL)を次のステップに直接、使用した。
ステップ5:3−フルオロ−2−(フルオロメチル)プロピルトリフルオロメタンスルホネート:
3−フルオロ−2−(フルオロメチル)プロパン−1−オール(ステップ4からの8mLの溶液、1.6mmol)の予め冷却した溶液に、−40℃でピリジン(380mg、4.8mmol)、次に、Tf2O(1.36g、4.8mmol)を滴下して加えた。この混合物を−30℃で1時間、撹拌した。この反応混合物を−40℃でブライン(20mL)によりクエンチした。DCM相を分離し、MgSO4により乾燥してろ過し、次に、濃縮すると、粗製黄褐色油状物(200mg、51%)が得られ、これを次のステップに直接、使用した。
ステップ6:tert−ブチル2−(ジフェニルメチレンアミノ)−5−フルオロ−4−(フルオロメチル)ペンタノエート:
予め冷却した、tert−ブチル2−(ジフェニルメチレンアミノ)アセテート(944mg、3.2mmol)のTHF(20mL)中溶液に、−78℃で25分間で、LDA(THF/トルエン/ヘキサン中の2.5M、1.28mL、3.2mmol)を加えた。この混合物をこの温度で10分間、撹拌した。3−フルオロ−2−(フルオロメチル)プロピルトリフルオロメタンスルホネート(200mg、0.82mmol)のTHF(2mL)中溶液を−78℃で滴下して加えた。この反応混合物を直前の冷却浴に入れ、さらに1時間、撹拌した。この反応混合物を飽和NH4Cl水溶液(20mL)によりクエンチしてMTBE(30mL*2)により抽出し、H2O、ブライン(各50mL)により洗浄し、乾燥して濃縮すると、粗製物が得られ、これをクロマトグラフィー(chorography)(シリカゲル、PEから5%EA/PE)により2回、精製すると、所望の生成物(22mg、6.9%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):388[M+H]+。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 7.56 - 7.45 (m, 6H), 7.41 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 7.18 (d, J = 6.3 Hz, 2H), 4.50 - 4.17 (m, 4H), 3.91 (dd, J = 7.7, 5.5 Hz, 1H), 2.11 - 1.97 (m, 1H), 1.87 (dd, J = 12.7, 5.5 Hz, 2H), 1.38 (s, 9H).
ステップ7:(S)−2−アミノ−5−フルオロ−4−(フルオロメチル)ペンタン酸塩酸塩:
tert−ブチル2−(ジフェニルメチレンアミノ)−5−フルオロ−4−(フルオロメチル)ペンタノエート(55mg、0.14mmol)の3N HCl/MeOH(2mL)中溶液を室温で20時間、撹拌した。この反応混合物を濃縮し、Et2Oにより洗浄すると、粗製固体が得られ、これをDCM/TFA(1:1、2mL)に溶解して室温で20時間、撹拌した。この反応混合物を蒸発させて、Et2Oにより洗浄すると、粗製固体が得られ、これを6N HCl(1mL)に溶解して80℃で2時間、撹拌した。この反応混合物を蒸発させて、凍結乾燥すると、粗生成物が得られ、これを3mM HCl/H2Oを使用してRP−バイオタージによって精製すると、所望の生成物(8.3mg、29%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):168[M+H]+。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 7.85 (bs, 3H), 4.48 (dd, J = 48.3, 14.2 Hz, 4H), 3.46 - 3.36 (m, 1H), 2.47 - 2.26 (m, 1H), 1.78 (dt, J = 14.3, 7.3 Hz, 1H), 1.63 - 1.53 (m, 1H).
(実施例187)(S)−3−アミノ−5,5−ジメチル−ジヒドロフラン−2(3H)−オン[I−187]:
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:(S)−3−アミノ−5,5−ジメチル−ジヒドロフラン−2(3H)−オン[I−187]:
(S)−2−アミノ−4−メチルペンタ−4−エン酸(100mg)を含む丸底フラスコに、濃HCl(1mL)およびSOCl2(0.2mL)を加えた。この混合物を室温で4時間、撹拌した。この反応混合物を濃縮してEt2Oにより洗浄すると、粗製固体が得られ、これを0.025% TFA/H2O/MeCNを使用して、RP−バイオタージによって精製すると、所望の生成物(20.2mg、11.4%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):130.1[M+H]+。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.80 (bs, 3H), 4.58 (dd, J = 11.2, 9.3 Hz, 1H), 2.53 - 2.48 (m, 1H), 2.13 (t, J = 11.7 Hz, 1H), 1.45 (s, 3H), 1.40 (s, 3H).
(実施例90)(S)−2−アミノ−5,5−ジフルオロ−4,4−ジメチルペンタン酸[I−90]の合成:
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:ジエチル2−(1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イリデン)マロネート:
氷浴を用いたTHF(1L)に、20分間かけてTiCl4(65.8mL、600mmol)を滴下して加え、CCl4(30mL)を加えた。この混合物にマロン酸ジエチル(48.0g、300mmol)および1,1−ジフルオロプロパン−2−オン(56.4g、600mmol)を加えた。この混合物を室温まで温め、一晩、撹拌した。氷浴を用いてピリジン(200mL)を20分かけて滴下して加え、この反応混合物を水(2L)に注ぎ入れてろ過し、このろ液をEtOAc(500mL×2)により抽出し、有機相を水(600mL)、1M HCl(600mL×2)、水(600mL)、飽和NaHCO3(600mL)およびブライン(600mL)により洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、ろ過して真空で濃縮し、クロマトグラフィー(シリカ、酢酸エチル/石油エーテルを0%から5%)によって精製すると、ジエチル2−(1,1−ジフルオロプロパン−2−イリデン)マロネート(60.9g、258mmol、86%)が無色液体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):237.0[M+H]+。1H-NMR (500 MHz, CDCl3): δ 6.97 (t, J = 55.5 Hz, 1H), 4.25-4.33 (m, 4H), 2.03 (s, 3H), 1.29-1.34 (m, 6H).
ステップ2:ジエチル2−(1,1−ジフルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)マロネート:
ジエチル2−(1,1−ジフルオロプロパン−2−イリデン)マロネート(10.0g、42.3mmol)およびCuI(12.1g、63.5mmol)のDCM(100mL)およびTHF(25mL)中混合物に、−20℃で1時間かけて、MeMgI(42.3mL、130.5mmol)を加え、この溶液を氷水(200mL)に注ぎ入れて、飽和NH4Cl溶液(100mL)により処理し、この混合物を30分間、撹拌してろ過し、ろ液をDCM(100mL)により抽出し、有機相を水(100mL×2)およびブライン(100mL)により洗浄して乾燥(Na2SO4)し、ろ過して真空で濃縮すると、ジエチル2−(1,1−ジフルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)マロネート(10.1g、40.2mmol、95%)が褐色液体として得られ、これを次のステップに使用した。ESI−MS(EI+、m/z):253.1[M+H]+。1H-NMR (500 MHz, CDCl3): δ 6.05 (t, J = 57.5 Hz, 1H), 4.17-4.23 (m, 4H), 3.49 (s, 1H), 1.22-1.28 (m, 6H) , 1.20 (s, 6H).
ステップ3:4,4−ジフルオロ−3,3−ジメチルブタン酸:
ジエチル2−(1,1−ジフルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)マロネート(6.1g、24.2mmol)およびLiOH.H2O(5.1g、121mmol)のDMSO(50mL)およびH2O(0.5mL)中混合物を17時間、90℃まで加熱した。この混合物を水(200mL)により希釈してDCM(100mL)により抽出し、水相のpHを6M HCl溶液により3〜4に調整し、DCM(100mL×2)により抽出して乾燥(Na2SO4)し、ろ過して真空で濃縮すると、4,4−ジフルオロ−3,3−ジメチルブタン酸(3.6g、粗製)が褐色液体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):151.1[M−H]−。
ステップ4:4,4−ジフルオロ−N−メトキシ−N,3,3−トリメチルブタンアミド:
4,4−ジフルオロ−3,3−ジメチルブタン酸(3.6g、粗製)、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(4.6g、47.4mmol)およびHATU(10.8g、28.4mmol)のDMF(50mL)中溶液に、Et3N(7.18g、71.1mmol)を加え、その後、室温で17時間、撹拌した。この混合物をろ過し、ろ液を水(200mL)により希釈してEt2O(100mL×2)により抽出し、水(100mL)、1M HCl(100mL)およびブライン(100mL)により洗浄して乾燥(Na2SO4)し、ろ過して真空で濃縮すると、4,4−ジフルオロ−N−メトキシ−N,3,3−トリメチルブタンアミド(3.1g、15.9mmol、66%、2ステップ)が褐色液体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):196.0[M+H]+。1H-NMR (500 MHz, CDCl3): δ 5.95 (t, J = 57.5 Hz, 1H), 3.69 (s, 3H), 3.17 (s, 3H), 2.51 (s, 2H) , 1.12 (s, 6H).
ステップ5:4,4−ジフルオロ−3,3−ジメチルブタナール:
4,4−ジフルオロ−N−メトキシ−N,3,3−トリメチルブタンアミド(3.1g、15.9mmol)のTHF(80mL)中溶液に、氷浴を用いて、LiAlH4(24mL、24mmol)を滴下して加えた。1時間後、この混合物をクエン酸溶液(100mL)によりクエンチし、この溶液をEt2O(100mL×2)により抽出し、有機相をブライン(100mL)により洗浄して乾燥(Na2SO4)し、この溶液を次のステップに使用した。
ステップ6:2−(ベンジルアミノ)−5,5−ジフルオロ−4,4−ジメチルペンタンニトリル:
上の4,4−ジフルオロ−3,3−ジメチルブタナールのEt2O(200mL)中溶液に、氷浴を用いて、ベンジルアミン(3mL)、AcOH(3mL)、次に、TMSCN(3mL)を加え、この溶液を0〜室温で17時間、撹拌し、次に、EtOAc(100mL)により希釈した。この溶液をH2O(100mL×2)により洗浄し、次に、濃縮すると2−(ベンジルアミノ)−5,5−ジフルオロ−4,4−ジメチルペンタンニトリル(3.2g、粗製)が褐色液体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):253.0[M+H]+。
ステップ7:2−(ベンジルアミノ)−5,5−ジフルオロ−4,4−ジメチルペンタン酸:
2−(ベンジルアミノ)−5,5−ジフルオロ−4,4−ジメチルペンタンニトリル(1.8g、粗製)の濃HCl(50mL)およびAcOH(10mL)中溶液を64時間、100℃に加熱した。この混合物を濃縮して溶媒を除去し、1M NaOH溶液によりpHを12に調整して、PE(100mL)により抽出し、水相を6M HClを用いてpHを5〜6に調整した。白色固体が形成し、ろ過してフィルターケーキを水(50mL)により洗浄し、真空で乾燥すると、2−(ベンジルアミノ)−5,5−ジフルオロ−4,4−ジメチルペンタン酸(1.3g、4.80mmol、54%、3ステップ)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):272.0。
ステップ8:2−アミノ−5,5−ジフルオロ−4,4−ジメチルペンタン酸:
2−(ベンジルアミノ)−5,5−ジフルオロ−4,4−ジメチルペンタン酸(1.3g、4.80mmol)、HCOONH4(1.51g、24mmol)およびPd/C(10%、200mg)のMeOH(50mL)中混合物を1時間、60℃に加熱した。この混合物をろ過し、ろ液を濃縮すると2−アミノ−5,5−ジフルオロ−4,4−ジメチルペンタン酸(1.0g、粗製)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):182.0。
ステップ9:2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5−ジフルオロ−4,4−ジメチルペンタン酸
2−アミノ−5,5−ジフルオロ−4,4−ジメチルペンタン酸(1.0g、粗製)およびNaHCO3(1.27g、14.4mmol)のアセトン(30mL)およびH2O(30mL)中溶液に、氷浴を用いて、CbzOSu(2.39g、9.6mmol)を加えた。17時間、撹拌した後、この混合物のpHを1M HCl溶液により3〜4に調整し、この溶液をEtOAc(50mL×2)により抽出してブライン(50mL)により洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、ろ過して真空で濃縮し、粗生成物を逆相シリカゲルクロマトグラフィー、次に、キラル分取HPLC[カラム、CC4 4.6*250mm 5um;溶媒、MeOH(0.2%メタノールアンモニア)]によって精製すると、(S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5−ジフルオロ−4,4−ジメチルペンタン酸(400mg、1.27mmol、26%、2ステップ)および(R)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5−ジフルオロ−4,4−ジメチルペンタン酸(380mg、1.21mmol、25%、2ステップ)が2つの無色油状物として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):316.0。
ステップ10:(S)−2−アミノ−5,5−ジフルオロ−4,4−ジメチルペンタン酸:
(S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5−ジフルオロ−4,4−ジメチルペンタン酸(400mg、1.27mmol)およびPd/C(10%、50mg)のMeOH(30mL)中溶液に、水素下、室温で2時間、撹拌し、この混合物をろ過して真空で濃縮し、逆相シリカゲルクロマトグラフィーによって精製すると、(S)−2−アミノ−5,5−ジフルオロ−4,4−ジメチルペンタン酸(115.7mg、0.64mmol、50%)が得られた。ESI−MS(EI+、m/z):182.0 1H-NMR (500 MHz, MeOD-d4): δ 5.60 (t, J = 56.5 Hz, 1H), 3.97 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 2.07 (dd, J = 15.5 Hz, J = 5.5 Hz, 1H), 1.77 (dd, J = 15.5 Hz, J = 6.5 Hz, 1H), 0.96 (d, J = 9.5 Hz, 6H).
(実施例88)(S)−2−アミノ−5,5−ジフルオロ−4,4−ジメチルペンタン酸[I−88]の合成:
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:(S)−2−(ベンジルアミノ)−5,5−ジフルオロ−4,4−ジメチルペンタンアミド:
2−(ベンジルアミノ)−5,5−ジフルオロ−4,4−ジメチルペンタンニトリル(1.2g、4.76mmol)のDCM(20mL)中溶液に、氷浴を用いて5分間かけて濃H2SO4(10mL)を滴下して加え、この混合物を室温まで温めて、6時間、撹拌した。この混合物を氷水(100mL)に注ぎ入れ、この溶液のPHを10%NaOH溶液を用いて8〜9に調整し、次に、EtOAc(100mL×2)により抽出し、有機相を水(100mL)およびブライン(100mL)により洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、ろ過して真空で濃縮し、クロマトグラフィー(MeOH/DCMを0%から5%)、次に、キラル分取HPLC[カラム、CC4 4.6*250mm 5um;溶媒、MeOH(0.2%メタノールアンモニア)]により精製すると、(S)−2−(ベンジルアミノ)−5,5−ジフルオロ−4,4−ジメチルペンタンアミド(400mg、1.48mmol、31%)および(R)−2−(ベンジルアミノ)−5,5−ジフルオロ−4,4−ジメチルペンタンアミド(380mg、1.41mmol、30%)が2つの無色液体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):253.0[M+H]+。
ステップ2:(S)−2−アミノ−5,5−ジフルオロ−4,4−ジメチルペンタンアミド:
(S)−2−(ベンジルアミノ)−5,5−ジフルオロ−4,4−ジメチルペンタンアミド(200mg、0.74mmol)、HCOONH4(233mg、3.7mmol)およびPd/C(10%、40mg)のMeOH(15mL)中混合物を1時間、60℃に加熱した。この混合物をろ過し、ろ液を濃縮して、逆相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、(S)−2−アミノ−5,5−ジフルオロ−4,4−ジメチルペンタンアミドトリフルオロ酢酸(128mg、0.44mmol、59%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):181.0[M+H]+。1H-NMR (500 MHz, MeOD-d4): δ 5.66 (t, J = 56.5 Hz, 1H), 3.95 (dd, J = 8.0 Hz, J = 5.0 Hz, 1H), 2.14 (dd, J = 10.0 Hz, J = 8.0 Hz, 1H), 1.83 (dd, J = 14.5 Hz, J = 5.5 Hz, 1H), 1.12 (d, J = 15.0 Hz, 6H).
(実施例185)(S)−メチル2−((S)−2−アミノ−5,5−ジフルオロ−4,4−ジメチルペンタンアミド)−4−メチルペンタノエート[I−185]の合成:
合成スキーム:
手順および特性決定:
2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5−ジフルオロ−4,4−ジメチルペンタン酸の手順は、実施例90と同じとした。
ステップ1:(S)−メチル2−((S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5−ジフルオロ−4,4−ジメチルペンタンアミド)−4−メチルペンタノエート:
(S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5−ジフルオロ−4,4−ジメチルペンタン酸(150mg、0.476mmol)、HATU(199mg、0.524mmol)、(S)−メチル2−アミノ−4−メチルペンタノエート塩酸塩(104mg、0.571mmol)およびDIPEA(123mg、0.952mmol)の溶液を室温で1時間、撹拌し、次に、氷水(20ml)によりクエンチし、EA(2×30ml)により抽出して乾燥し、ろ過して濃縮した。この粗製物を逆相シリカゲルクロマトグラフィーのバイオタージにより精製すると、(S)−メチル2−((S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5−ジフルオロ−4,4−ジメチルペンタンアミド)−4−メチルペンタノエート(95mg、45%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):443.0。
ステップ2:(S)−メチル2−((S)−2−アミノ−5,5−ジフルオロ−4,4−ジメチルペンタンアミド)−4−メチルペンタノエート:
(S)−メチル2−((S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5−ジフルオロ−4,4−ジメチルペンタンアミド)−4−メチルペンタノエート(95mg、0.215mmol)およびPd/C(30mg)のTHF(5ml)中溶液を室温で2時間、撹拌し、次に、ろ過して濃縮した。この粗製物を逆相シリカゲルクロマトグラフィーのバイオタージにより精製すると、(S)−メチル2−((S)−2−アミノ−5,5−ジフルオロ−4,4−ジメチルペンタンアミド)−4−メチルペンタノエート(45mg、69%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):309.0。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): 9.11 (d, J = 7 Hz, 1H), 8.41 (s, 3H), 5.81 (t, J = 56.5 Hz, 1H), 4.34-4.31 (m, 1H), 3.89-3.81 (m, 1H), 3.62 (s, 3H), 1.98-1.93 (m, 1H), 1.76-1.73 (m, 1H), 1.65-1.54 (m, 3H), 0.93-0.81 (m, 12H).
(実施例184)(S)−メチル2−((R)−2−アミノ−5,5−ジフルオロ−4,4−ジメチルペンタンアミド)−4−メチルペンタノエート[I−184]の合成:
この手順は、実施例90および185と同じとした。
(S)−メチル2−((R)−2−アミノ−5,5−ジフルオロ−4,4−ジメチルペンタンアミド)−4−メチルペンタノエート:ESI−MS(EI+、m/z):309.0。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): 9.18 (d, J = 7 Hz, 1H), 8.38 (s, 3H), 5.79 (t, J = 56.5 Hz, 1H), 4.37-4.32 (m, 1H), 3.85-3.78 (m, 1H), 3.58 (s, 3H), 1.97-1.92 (m, 1H), 1.77-1.72 (m, 1H), 1.61-1.51 (m, 3H), 0.94-0.82 (m, 12H).
(実施例145)(2S,4R)−2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタン酸、(2R,4S)−2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタン酸、(2R,4R)−2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタン酸および(2S,4S)−2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタン酸の合成:[3d;I−145];[3c;I−146];[3a;I−167];[3b;I−250]
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:(2S,4R)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタン酸、(2R,4S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタン酸、(2R,4R)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタン酸および(2S,4S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタン酸の合成:
2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタン酸(600mg、3.2mmol)のアセトン(10mL)および飽和NaHCO3水溶液(10mL)中溶液に、CbzOSu(970mg、3.9mmol)を加えた。この混合物を室温で3時間、撹拌した。次に、EtOAc(20mL)およびH2O(20mL)を加え、この水を分離して、EtOAc(2*20mL)によりさらに抽出し、抽出物を合わせてブライン(20mL)により洗浄し、無水Na2SO4により乾燥し、ろ過して濃縮し、残留物を分取HPLCにより精製すると、2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタン酸(750mg)が白色固体として得られた。純粋な生成物をキラルHPLCにより精製すると、4つの異性体が得られた:(2S,4R)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタン酸(150mg、15%)、(2R,4S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタン酸(40mg、3.9%)、(2R,4R)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタン酸(50mg、4.9%)および(2S,4S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタン酸(80mg、7.8%)であり、これらはいずれも白色固体であった。ESI−MS(EI+、m/z):342.0[M+Na]+。
ステップ2−A:(2S,4R)−2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタン酸の合成:
(2S,4R)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタン酸(150mg、0.47mmol)およびPd/C(75mg)のMeOH(15mL)中溶液を、室温で3時間、撹拌した。この反応混合物をろ過して濃縮すると、(2S,4R)−2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタン酸(51.7mg、59%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):186.2[M+H]+。1H-NMR (500 MHz, MeOD): δ 3.64-3.60 (m, 1H), 2.77-2.71 (br, 1H), 2.24-2.18 (m, 1H),1.76-1.69 (m, 1H),1.25 (d, J = 7.0 Hz, 3 H).
ステップ2−B:(2R,4S)−2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタン酸の合成:
(2R,4S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタン酸(40mg、0.12mmol)およびPd/C(20mg)のMeOH(4mL)中溶液を、室温で3時間、撹拌した。この反応混合物をろ過して濃縮すると、(2R,4S)−2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタン酸(13.3mg、60%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):186.2[M+H]+。1H-NMR (500 MHz, MeOD): δ 3.51-3.47 (m, 1H), 2.64-2.58 (br, 1H), 2.12-2.06 (m, 1H),1.63-1.57 (m, 1H),1.13 (d, J = 7.0 Hz, 3 H).
ステップ2−C:(2R,4R)−2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタン酸の合成:
(2R,4R)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタン酸(50mg、0.16mmol)およびPd/C(25mg)のMeOH(5mL)中溶液を、室温で3時間、撹拌した。この反応混合物をろ過して濃縮すると、(2R,4R)−2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタン酸(18.0mg、61%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):186.1[M+H]+。1H-NMR (500 MHz, MeOD): δ 3.51-3.47 (m, 1H), 2.46-2.44 (br, 1H), 1.95-1.87 (m, 2H), 1.11 (d, J = 7.0 Hz, 3 H).
ステップ2−D:(2S,4S)−2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタン酸の合成:
(2S,4S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタン酸(80mg、0.25mmol)およびPd/C(40mg)のMeOH(8mL)中溶液を、室温で3時間、撹拌した。この反応混合物をろ過して濃縮すると、(2S,4S)−2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタン酸(38.1mg、82%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):186.2[M+H]+。1H-NMR (500 MHz, MeOD): δ 3.51-3.47 (m, 1H), 2.46-2.44 (br, 1H), 1.95-1.87 (m, 2H), 1.11 (d, J = 7.0 Hz, 3 H).
(実施例128)(S)−2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4,4−ジメチルペンタン酸(I−128):
合成スキーム:
手順および特性決定:
使用した手順は、実施例187において使用されているものと同じとした。
(S)−2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4,4−ジメチルペンタン酸:ESI−MS(EI+、m/z):200.1 1H-NMR (500 MHz, D2O): δ 3.94 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 2.23 (dd, J = 15.5 Hz, J = 5.5 Hz, 1H), 1.90 (dd, J = 15.5 Hz, J = 6.0 Hz, 1H), 1.13 (d, J = 8.5 Hz, 6H).
(実施例188)(S)−メチル2−((R)−2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4,4−ジメチルペンタンアミド)−4−メチルペンタノエート[I−188]:
合成スキーム:
手順および特性決定:
2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4,4−ジメチルペンタン酸の手順は、実施例90と同じとした。
ステップ1:(S)−メチル2−((R)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4,4−ジメチルペンタンアミド)−4−メチルペンタノエート:
(S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5,5−ジフルオロ−4,4−ジメチルペンタン酸(150mg、0.45mmol)、HATU(188mg、0.495mmol)、(S)−メチル2−アミノ−4−メチルペンタノエート塩酸塩(123mg、0.675mmol)およびDIPEA(175mg、1.35mmol)の溶液を室温で1時間、撹拌し、次に、氷水(20ml)によりクエンチし、EA(2×30ml)により抽出して乾燥し、ろ過して濃縮した。この粗製物を逆相シリカゲルクロマトグラフィーであるバイオタージにより精製すると、(S)−メチル2−((S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5−ジフルオロ−4,4−ジメチルペンタンアミド)−4−メチルペンタノエート(120mg、58%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):461.0。
ステップ2:(S)−メチル2−((R)−2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4,4−ジメチルペンタンアミド)−4−メチルペンタノエート:
(S)−メチル2−((S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5,5−ジフルオロ−4,4−ジメチルペンタンアミド)−4−メチルペンタノエート(120mg、0.26mmol)およびPd/C(30mg)のTHF(10ml)中溶液を室温で2時間、撹拌し、次に、ろ過して濃縮した。この粗製物を逆相シリカゲルクロマトグラフィーのバイオタージにより精製すると、(S)−メチル2−((S)−2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4,4−ジメチルペンタンアミド)−4−メチルペンタノエート(49mg、57%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):326.0。
1H-NMR (500 MHz, MeOD-d4): 4.47 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 3.99-3.97 (m, 1H), 3.77 (s, 3H), 2.33-2.28 (m, 1H), 1.95-1.91 (m, 1H), 1.69-1.68 (m, 3H), 1.24-1.17 (m, 6H), 1.00-0.94 (m, 6H).
(実施例189)(S)−メチル2−((S)−2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4,4−ジメチルペンタンアミド)−4−メチルペンタノエート[I−189]:
合成スキーム:
使用した手順は、実施例188において使用されているものと同じとした。
手順および特性決定:
(実施例189)(S)−メチル2−((S)−2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4,4−ジメチルペンタンアミド)−4−メチルペンタノエート[I−189]:1H-NMR (500 MHz, MeOD-d4): 4.52 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 4.02-3.99 (m, 1H), 3.73 (s, 3H), 2.35-2.30 (m, 1H), 1.95-1.91 (m, 1H), 1.78-1.67 (m, 3H), 1.25 (s, 3H), 1.17 (s, 3H), 1.01-0.97 (m, 6H).
(実施例108)(S)−2−アミノ−6−フルオロヘキサン酸[I−108]。
(実施例109)(R)−2−アミノ−6−フルオロヘキサン酸[I−109]。
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:tert−ブチル2−(ジフェニルメチレンアミノ)−6−フルオロヘキサノエート:
1−フルオロ−4−ヨードブタン(2.0g、9.90mmol)、tert−ブチル2−(ジフェニルメチレンアミノ)アセテート(2.43g、8.25mmol)、TBAB(266mg、0.83mmol)およびKOH(水性50%)(10mL)のDCM(10mL)およびトルエン(25mL)中混合物を50℃で16時間、撹拌した。この溶液をSGC(シリカ、酢酸エチル/石油エーテル=1/5)により精製すると、(tert−ブチル2−(ジフェニルメチレンアミノ)−6−フルオロヘキサノエート(0.91g、2.47mmol、30%)が無色油状物として得られた。MS(EI+、m/z):370.2[M+H]+。
ステップ2:(S)−2−アミノ−6−フルオロヘキサン酸[I−108]:
ジオキサン(10mL)およびHCl(水性6M)中の(S)−tert−ブチル2−(ジフェニルメチレンアミノ)−6−フルオロヘキサノエート(360mg、0.97mmol)の溶液を、室温で16時間、撹拌した。この混合物をエーテルおよび水により抽出した。pHを3〜4に調整した後、水層をEAにより抽出した。有機層を濃縮すると、(S)−2−アミノ−6−フルオロヘキサン酸[I−108]が白色固体(125mg、0.84mmol、86%)として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):150.3[M+H]+。1H NMR (500 MHz, D2O) δ 4.469 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 4.351 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 3.950 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 1.904-1.820 (m, 2H), 1.690-1.588 (m, 2H) , 1.456-1.388 (m, 2H).
ステップ2:(R)−2−アミノ−6−フルオロヘキサン酸[I−109]:
(R)−tert−ブチル2−(ジフェニルメチレンアミノ)−6−フルオロヘキサノエート(300mg、0.81mmol)のジオキサン(10mL)およびHCl(水性6M)中溶液を、室温で16時間、撹拌した。この混合物をエーテルおよび水により抽出した。pHを3〜4に調整した後、水層をEAにより抽出した。有機層をHPLCにより精製すると、(R)−2−アミノ−6−フルオロヘキサン酸[I−109]が白色固体(35mg、0.23mmol、29%)として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):150.2[M+H]+。1H NMR (500 MHz, D2O) δ 4.505 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 4.410 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 3.823 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 1.906-1.827 (m, 2H), 1.722-1.639 (m, 2H) , 1.485-1.399 (m, 2H).
(実施例198)メチル2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4−(トリフルオロメチル)ペンタノエート(I−198):
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:4,4,4−トリフルオロ−N−メトキシ−N−メチル−3−(トリフルオロメチル)ブタ−2−エナミド:
ヘキサフルオロアセトン三水和物(30g、136mmol)の撹拌溶液に、1時間かけてゆっくりとH2SO4(100mL、濃)を滴下して加え、気体のヘキサフルオロアセトンをN−メトキシ−N−メチル−2−(トリフェニルホスホラニリデン)−アセトアミド(10g、27.5mmol)のTHF(200mL)中溶液に導入した。この混合物を室温において16時間、撹拌した。次に、石油エーテル(200mL)を加え、白色沈殿物をろ別した。このろ液を濃縮して、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5/1〜3/1)により精製すると、4,4,4−トリフルオロ−N−メトキシ−N−メチル−3−(トリフルオロメチル)ブタ−2−エナミド(6.2g、24.7mmol、90%)が少量の油状物として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):252.1[M+H]+。1H-NMR (500 MHz, CDCl3): δ 7.15 (s, 1H), 3.67 (s, 3H), 3.26 (s, 3H).
ステップ2:4,4,4−トリフルオロ−N−メトキシ−N−メチル−3−(トリフルオロメチル)ブタンアミド:
4,4,4−トリフルオロ−N−メトキシ−N−メチル−3−(トリフルオロメチル)ブタ−2−エナミド(4.5g、17.9mmol)、Pd(OH)2/C(620mg)のMeOH(100mL)中混合物を、水素雰囲気下、室温で16時間、撹拌した。次に、ろ過して濃縮すると、4,4,4−トリフルオロ−N−メトキシ−N−メチル−3−(トリフルオロメチル)ブタンアミド(1.8g、7.1mmol、40%)が少量の油状物として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):254.1[M+H]+。
ステップ3:4,4,4−トリフルオロ−3−(トリフルオロメチル)ブタナール:
4,4,4−トリフルオロ−N−メトキシ−N−メチル−3−(トリフルオロメチル)ブタンアミド(1.8g、7.1mmol)のTHF(50mL)中溶液に、氷浴を用いてLiAlH4(8.5mL、8.5mmol)を滴下して加え、1時間後、この混合物をクエン酸溶液(100mL)によりクエンチし、この溶液をEt2O(100mL×2)により抽出し、有機相をブライン(100mL)により洗浄して乾燥(Na2SO4)し、この溶液を次のステップに使用した。
ステップ4:2−(ベンジルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−(トリフルオロメチル)ペンタンニトリル:
上の4,4,4−トリフルオロ−3−(トリフルオロメチル)ブタナールのEt2O(200mL)中溶液に、氷浴を用いて、ベンジルアミン(2mL)、AcOH(2mL)、次に、TMSCN(2mL)を加え、この溶液を0〜室温で17時間、撹拌し、次に、EtOAc(100mL)により希釈した。この溶液をH2O(100mL×2)により洗浄し、次に、濃縮すると、2−(ベンジルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−(トリフルオロメチル)ペンタンニトリル(2.1g、粗製)が褐色液体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):311.2[M+H]+。
ステップ5:2−(ベンジルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−(トリフルオロメチル)ペンタン酸:
2−(ベンジルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−(トリフルオロメチル)ペンタンニトリル(2.1g、粗製)の濃HCl(50mL)およびAcOH(10mL)中溶液を40時間、100℃に加熱した。この混合物を濃縮して溶媒を除去し、1M NaOH溶液によりpHを12に調整し、PE(100mL)により抽出し、6M HClを用いて水相のpHを5〜6に調整すると白色固体が形成し、ろ過してフィルターケーキを水(50mL)により洗浄し、真空で乾燥すると、2−(ベンジルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−(トリフルオロメチル)ペンタン酸(1.0g、3.0mmol、42%、3ステップ)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):272.0。
ステップ6:メチル2−(ベンジルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−(トリフルオロメチル)ペンタノエート:
2−(ベンジルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−(トリフルオロメチル)ペンタン酸(800mg、2.4mmol)のHCl/MeOH(50mL、2M)中溶液を、17時間、75℃に加熱した。この溶液を濃縮して、分取HPLC(Boston C18 21*250mm 10|Im移動相:A:0.1% TFA;B:ACN)により精製すると、メチル2−(ベンジルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−(トリフルオロメチル)ペンタノエート(120mg、0.35mmol、15%)が無色油状物として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):344.1[M+H]+。
ステップ7:メチル2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4−(トリフルオロメチル)ペンタノエートトリフルオロ酢酸:
メチル2−(ベンジルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−(トリフルオロメチル)ペンタノエート(100mg、0.30mmol)、HCOONH4(92mg、1.5mmol)およびPd/C(10%、20mg)のMeOH(10mL)中混合物を1時間、65℃に加熱した。この混合物をろ過し、ろ液を濃縮して、逆相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、メチル2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4−(トリフルオロメチル)ペンタノエートトリフルオロ酢酸(76mg、0.21mmol、70%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):254.1[M+H]+。1H NMR (500 MHz, MeOD-d4) δ 4.26 (dd, J = 7.5 Hz, J = 6.0 Hz, 1H), 3.91 (m, 4H), 2.49 (dd, J = 8.5 Hz, J = 5.0 Hz, 1H), 2.33-2.37 (m, 1H).
(実施例164)(S)−2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4−(トリフルオロメチル)ペンタン酸(I−164):
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4−(トリフルオロメチル)ペンタン酸:
2−(ベンジルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−(トリフルオロメチル)ペンタン酸(480mg、1.46mmol)およびPd(OH)2/C(20%、100mg)のAcOH(15mL)溶液を、水素下、35℃で17時間、撹拌した。この混合物をろ過し、ろ液を真空で濃縮すると、2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4−(トリフルオロメチル)ペンタン酸(460mg、粗製)が白色固体(solild)として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):240.2[M+H]+。
ステップ2:(S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−(トリフルオロメチル)ペンタン酸:
2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4−(トリフルオロメチル)ペンタン酸(460mg、粗製)およびNaHCO3(368mg、4.38mmol)のアセトン(30mL)およびH2O(30mL)中溶液に、氷浴を用いて、CbzOSu(727mg、2.92mmol)を加えた。17時間後、この反応(raction)混合物のpHを1M HCl溶液により3〜4に調整し、この溶液をEtOAc(50mL×2)により抽出してブライン(50mL)により洗浄し、乾燥(Na2SO4)して、ろ過して真空で濃縮し、粗生成物を逆相シリカゲルクロマトグラフィー、次に、キラル分取HPLC[カラム、CC4 4.6*250mm 5um;溶媒、MeOH(0.2%メタノールアンモニア)]によって精製すると(S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−(トリフルオロメチル)ペンタン酸(27mg、0.072mmol、5%、2ステップ)および(R)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−(トリフルオロメチル)ペンタン酸(22mg、0.059mmol、4%、2ステップ)が2つの無色油状物として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):396.0[M+Na]+。
ステップ3:(S)−2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4−(トリフルオロメチル)ペンタン酸:
(S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−(トリフルオロメチル)ペンタン酸(27mg、0.072mmol)およびPd/C(10%、5mg)のMeOH(10mL)中混合物を室温で1時間、撹拌した。この溶液をろ過し、逆相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、(S)−2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4−(トリフルオロメチル)ペンタン酸[I−164](8.5mg、0.036mmol、49%)が白色固体として得られた。MS(EI+、m/z):240.2[M+H]+。1H NMR (500 MHz, D2O) δ 3.74-3.80 (m, 2H), 2.88-2.31 (m, 1H), 1.91-2.20 (m, 1H).
(実施例203)2−アミノ−4−シクロペンチルブタン酸[I−203]:
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:2−シクロペンチルアセトアルデヒド:
3−シクロペンチルプロパン−1−オール(2.0g、17.5mmol)のDMSO(40mL)中溶液に、氷浴下、IBX(7.35g、26.3mmol)を加えた。この混合物を室温まで温め、一晩、撹拌した。この反応混合物を水(200mL)に注ぎ入れ、Et2O(100mL×2)により抽出し、有機相を水(100mL×3)およびブライン(100mL)により洗浄して乾燥(Na2SO4)し、この溶液を次のステップに使用した。
ステップ2:(Z)−tert−ブチル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−シクロペンチルブタ−2−エノエート:
ウィッティヒ試薬(2.5g、6.8mmol)のTHF(50mL)中溶液に、氷浴を用いて、NaOt−Bu(785mg、8.2mmol)を加えた。1時間後、上の2−シクロペンチルアセトアルデヒドのEt2O(200mL)中溶液を加えた。この混合物を室温まで温め、一晩、撹拌した。この溶液を水(200mL)により希釈し、EA(100mL×2)により抽出し、有機相を水(100mL×2)およびブライン(100mL)により洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、ろ過して真空で濃縮し、クロマトグラフィー(シリカ、酢酸エチル/石油エーテル=1/20)によって精製すると、(Z)−tert−ブチル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−シクロペンチルブタ−2−エノエート(1.0g、3.1mmol、45%、2ステップ)が無色液体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):326.2[M+H]+。
ステップ3:tert−ブチル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−シクロペンチルブタノエート:
(Z)−tert−ブチル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−シクロペンチルブタ−2−エノエート(240mg、0.74mmol)、HCOONH4(233mg、3.7mmol)およびPd/C(10%、30mg)のMeOH(15mL)中混合物を、4時間、加熱して還流した。この混合物をろ過して濃縮し、Et2O(50mL)により希釈し、水(50mL)およびブライン(50mL)により洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、ろ過して真空で濃縮すると、tert−ブチル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−シクロペンチルブタノエート(224mg、0.69mmol、93%)が無色液体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):328.2[M+H]+。
ステップ4:2−アミノ−4−シクロペンチルブタン酸:
tert−ブチル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−シクロペンチルブタノエート(224mg、0.69mmol)の6M HCl(20mL)およびジオキサン(10mL)中溶液を2時間、70℃に加熱した。この混合物を真空で濃縮し、水(30mL)により希釈し、Et2O(20mL×2)により抽出して、ろ液を濃縮乾固すると、2−アミノ−4−シクロペンチルブタン酸(114.9mg、0.52mmol、81%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):172.3[M+H]+。1H-NMR (500 MHz, D2O): δ 3.91 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 1.82-1.89 (m, 2H), 1.66-1.72 (m, 3H), 1.28-1.52 (m, 6H), 1.00-1.01 (m, 2H).
(実施例202)2−アミノ−5−シクロペンチルペンタン酸[I−202]:
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:3−シクロペンチルプロパナール:
3−シクロペンチルプロパン−1−オール(1.0g、7.8mmol)のDMSO(20mL)中溶液に、氷浴下、IBX(3.28g、11.7mmol)を加えた。この混合物を室温まで温め、一晩、撹拌した。この反応混合物を水(100mL)に注ぎ入れ、Et2O(60mL×2)により抽出し、有機相を水(100mL×3)およびブライン(100mL)により洗浄して乾燥(Na2SO4)し、この溶液を次のステップに使用した。
ステップ2:(E)−tert−ブチル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5−シクロペンチルペンタ−2−エノエート:
ウィッティヒ試薬(500mg、1.36mmol)のTHF(15mL)中溶液に、氷浴を用いて、NaOt−Bu(157mg、1.63mmol)を加えた。1時間後、上の3−シクロペンチルプロパナールのEt2O(100mL)中溶液を加えた。この混合物を室温まで温め、一晩、撹拌した。この溶液を水(200mL)により希釈し、EtOAc(100mL)により抽出し、有機相を水(100mL×2)およびブライン(100mL)により洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、ろ過して真空で濃縮し、クロマトグラフィー(シリカ、酢酸エチル/石油エーテル=1/20)によって精製すると、(E)−tert−ブチル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5−シクロペンチルペンタ−2−エノエート(250mg、0.74mmol、9.5%、2ステップ)が無色液体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):340.2[M+H]+。
ステップ3:tert−ブチル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5−シクロペンチルペンタノエート:
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5−シクロペンチルペンタ−2−エノエート(250mg、0.74mmol)およびPd/C(10%、30mg)のMeOH(15mL)中混合物を、水素下、室温で17時間、撹拌した。この混合物をろ過して濃縮すると、tert−ブチル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5−シクロペンチルペンタノエート(250mg、0.73mmol、99%)が無色液体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):342.2[M+H]+。
ステップ4:2−アミノ−5−シクロペンチルペンタン酸:
6M HCl(20mL)およびジオキサン(10mL)中の2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5−シクロペンチルペンタノエート(250mg、0.73mmol)の溶液を5時間、80℃に加熱した。この混合物を真空で濃縮し、水(30mL)により希釈し、Et2O(20mL×2)により抽出して、ろ液を濃縮乾固すると、2−アミノ−5−シクロペンチルペンタン酸(115mg、0.52mmol、71%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):186.2[M+H]+。1H-NMR (400 MHz, D2O): δ 3.84 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 1.79-1.84 (m, 2H), 1.61-1.67 (m, 3H), 1.25-1.49 (m, 8H), 0.95-0.99 (m, 2H.
(実施例197)2−アミノ−N−シクロペンチル−3,3−ジフルオロ−N,4−ジメチルペンタンアミド[I−197]の合成:
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:2−(ベンジルアミノ)−N−シクロペンチル−3,3−ジフルオロ−N,4−ジメチルペンタンアミド:
2−(ベンジルアミノ)−3,3−ジフルオロ−4−メチルペンタン酸(80mg、0.31mmol)、N−メチルシクロペンタンアミン(62mg、0.62mmol)、HATU(141mg、0.37mmol)およびEt3N(94mg、0.93)のDMF(2mL)中混合物を、室温で3時間、撹拌した。この混合物を分取HPLC(Boston C18 21*250mm 10|Im 移動相:A:0.1%TFA;B:ACN)により精製すると、2−(ベンジルアミノ)−N−シクロペンチル−3,3−ジフルオロ−N,4−ジメチルペンタンアミド(45mg、0.13mmol、43%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):339.0。
ステップ2:2−アミノ−N−シクロペンチル−3,3−ジフルオロ−N,4−ジメチルペンタンアミド:
2−(ベンジルアミノ)−N−シクロペンチル−3,3−ジフルオロ−N,4−ジメチルペンタンアミド(45mg、0.13mmol)、HCOONH4(41mg、0.65mmol)およびPd/C(10%、10mg)のMeOH(5mL)中混合物を1時間、60℃に加熱した。この混合物をろ過し、ろ液を濃縮して、逆相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、2−アミノ−N−シクロペンチル−3,3−ジフルオロ−N,4−ジメチルペンタンアミド(16.3mg、0.066mmol、49%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):249.2 1H NMR (500 MHz, MeOD-d4) δ 5.26 (dd, J = 15.5 Hz, J = 6.0 Hz, 0.5H), 5.08 (dd, J = 16.5 Hz, J = 5.0 Hz, 1H), 4.28-4.31 (m, 0.5H), 2.97 (d, J = 48.5 Hz, 3H), 2.38 (m, 1H), 1.65-1.99 (m, 8H), 11.16 (dt, J = 6.5 Hz, J = 3.0 Hz, 6H).
(実施例196)2−アミノ−5−フルオロ−4,4−ジメチルペンタン酸[I−196]。
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:3−ヒドロキシ−N−メトキシ−N,2,2−トリメチルプロパンアミド:
3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパン酸(10g、84.7mmol)、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(16.4g、101.7mmol)、EDCI(24.4g、127.1mmol)、HOBT(17.2g、127.1mmol)およびDIPEA(28mL、169.5mmol)のDMF(200mL)中混合物を、室温で16時間、撹拌した。この反応混合物をEtOAc(200mL×3)および水(100mL)により抽出し、有機層を合わせて1N HCl(30mL*2)、1N NaHCO3(30mL×2)およびブライン(50mL)により洗浄し、乾燥して濃縮すると残留物が得られ、これをクロマトグラフィー(シリカ、酢酸エチル/石油エーテル=1/2)により精製すると、3−ヒドロキシ−N−メトキシ−N,2,2−トリメチルプロパンアミド(6.9g、50%)が無色(corlorless)油状物として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):162.2[M+H]+。
ステップ2:3−フルオロ−N−メトキシ−N,2,2−トリメチルプロパンアミド:
−78℃に冷却した3−ヒドロキシ−N−メトキシ−N,2,2−トリメチルプロパンアミド(4.5g、27.9mmol)のDCM(40mL)中混合物に、DAST(7.4mL、55.9mmol)を滴下して加えた。次に、室温で1〜2時間、撹拌し、再度−78℃まで冷却して、DAST(4mL、27.9mmol)を滴下して加えた。この反応混合物を室温でさらに1時間、撹拌した。この反応混合物を−78℃に冷却し、飽和NH4Cl(15mL)をゆっくりと加え、DCM(50mL)を加え、有機層を分離し、飽和NH4Cl(30mL)、ブライン(30mL×2)により洗浄して乾燥し、濃縮すると残留物が得られ、これをクロマトグラフィー(シリカ、酢酸エチル/石油エーテル=1/4)により精製すると、3−フルオロ−N−メトキシ−N,2,2−トリメチルプロパンアミド(1.9g、28%)が無色油状物として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):164.2[M+H]+。
ステップ3:3−フルオロ−2,2−ジメチルプロパナール:
0℃に冷却した3−フルオロ−N−メトキシ−N,2,2−トリメチルプロパンアミド(1.0g、61.3mmol)のTHF(10mL)中混合物に、LiAlH4(6.1mL、61.3mmol、THF中の1M)を滴下して加えた。次に、この温度で0.5〜1時間、撹拌した。NH4Cl(10mL)をゆっくりと加え、Et2O(20mL×3)により抽出し、水(15mL×2)およびブライン(15mL)により洗浄して乾燥し、次のステップに直接、使用した。ESI−MS(EI+、m/z):MSはなし。
ステップ4:(Z)−tert−ブチル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5−フルオロ−4,4−ジメチルペンタ−2−エノエート:
3−フルオロ−2,2−ジメチルプロパナール(約630mg、6.1mmol、上のステップからのEt2O溶液)、tert−ブチル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−ジエトキシホスホリル−アセテート(2.25g、6.1mmol)およびt−BuONa(1.2g、12.3mmol)のTHF(15mL)中混合物を、室温で16時間、撹拌した。飽和NH4Cl(15mL)を加え、EA(30mL×3)により抽出し、有機相を合わせて、水(15mL)およびブライン(15mL)により洗浄し、乾燥して濃縮すると、残留物が得られ、これをクロマトグラフィー(シリカ、石油エーテルからDCM)によって精製すると、(Z)−tert−ブチル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5−フルオロ−4,4−ジメチルペンタ−2−エノエート(190mg、0.60mmol、8%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):206[M−111]+。
ステップ5:tert−ブチル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5−フルオロ−4,4−ジメチルペンタノエート:
(Z)−tert−ブチル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5−フルオロ−4,4−ジメチルペンタ−2−エノエート(190mg、0.60mmol)およびPd/C(10%、30mg)のIPA(15mL)中混合物を、水素下、室温で17時間、撹拌した。この混合物をろ過して濃縮すると、tert−ブチル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5−フルオロ−4,4−ジメチルペンタノエート(200mg、粗製)が無色液体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):342.2[M+Na]+。
ステップ6:2−アミノ−5−フルオロ−4,4−ジメチルペンタン酸トリフルオロ酢酸:
tert−ブチル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5−フルオロ−4,4−ジメチルペンタノエート(200mg、粗製)の6M HCl(20mL)およびジオキサン(10mL)中溶液を17時間、50℃に加熱した。この混合物を真空で濃縮し、水(30mL)により希釈し、Et2O(20mL×2)により抽出して、ろ液を真空で濃縮し、逆相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、2−アミノ−5−シクロペンチルペンタン酸トリフルオロ酢酸塩(31.7mg、0.11mmol、19%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):164.2[M+H]+。1H-NMR (500 MHz, D2O): δ 4.16 (d, J = 47.5 Hz, 1H), 3.97 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 2.03 (dd, J = 15.5 Hz, J = 5.5 Hz, 1H), 1.71 (dd, J = 15.5 Hz, J = 6.0 Hz, 1H), 0.91 (dd, J = 15.0 Hz, J = 2.0 Hz, 6H).
(実施例186)2,4−ジアミノ−4−メチルペンタン酸[I−186]の合成:
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:tert−ブチル4−(メトキシ(メチル)アミノ)−2−メチル−4−オキソブタン−2−イルカルバメート:
3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタン酸(1g、4.61mmol)、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(536mg、5.53mmol)、HATU(2.26g、5.99mmol)のDMF(15mL)中溶液に、DIPEA(1.49g、11.53mmol)を加えた。この溶液を室温で2時間、撹拌し、次に、この混合物をブライン(100mL)により希釈し、EtOAc(50mL×2)により抽出した。合わせた有機層を濃縮して、クロマトグラフィー(シリカ、酢酸エチル/石油エーテル=1/3)により精製すると、tert−ブチル4−(メトキシ(メチル)アミノ)−2−メチル−4−オキソブタン−2−イルカルバメート(1.0g、3.8mmol、82%)が無色油状物として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):261.2[M+H]+。
ステップ2:tert−ブチル2−メチル−4−オキソブタン−2−イルカルバメート:
tert−ブチル4−(メトキシ(メチル)アミノ)−2−メチル−4−オキソブタン−2−イルカルバメート(3.8g、14.6mmol)のTHF(50mL)中溶液に、室温でLiAlH4(16mL、THF中の1M)を加えた。この溶液を室温で2時間、撹拌し、Na2SO4.10H2Oによりクエンチしてろ過し、THFにより洗浄すると、tert−ブチル2−メチル−4−オキソブタン−2−イルカルバメートが黄色溶液(THF(110mL)中、約14mmol)として得られた。MS(EI+、m/z):146.3[M+H−56]+。
ステップ3:tert−ブチル4−(ベンジルアミノ)−4−シアノ−2−メチルブタン−2−イルカルバメート:
tert−ブチル2−メチル−4−オキソブタン−2−イルカルバメート(粗製、THF(110mL中、約14mmol)溶液に、BnNH2(2.2mL)およびAcOH(2.2mL)を加えた。この溶液を室温で10分間、撹拌した。TMSCN(2.2mL)を加えた。この混合物を室温で17時間、撹拌した。次に、この反応混合物を濃縮して、クロマトグラフィー(シリカ、酢酸エチル/石油エーテル=1/4)により精製すると、tert−ブチル4−(ベンジルアミノ)−4−シアノ−2−メチルブタン−2−イルカルバメート(670mg、2.11mmol、15%)が黄色ドープとして得られた。MS(EI+、m/z):318.3[M+H]+。
ステップ4:tert−ブチル5−アミノ−4−(ベンジルアミノ)−2−メチル−5−オキソペンタン−2−イルカルバメート:
tert−ブチル4−(ベンジルアミノ)−4−シアノ−2−メチルブタン−2−イルカルバメート(640mg、2.00mmol)、K2CO3(550mg、3.98mmol)のDMSO(16mL)中混合物に、30%H2O2(0.64mL、5.67mmol)を加え、室温で17時間、撹拌した。次に、この反応混合物をH2O(200mL)により希釈し、EtOAc(100mL×2)により抽出した。合わせた有機層を濃縮すると、2−(ベンジルアミノ)−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−メチルペンタン酸(粗製890mg)が黄色ドープとして得られた。MS(EI+、m/z):336.0[M+H]+。
ステップ5:2−(ベンジルアミノ)−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−メチルペンタン酸:
tert−ブチル5−アミノ−4−(ベンジルアミノ)−2−メチル−5−オキソペンタン−2−イルカルバメート(粗製890mg、約2.0mmol)、KOH(406mg、7.25mmol)のエタン−1,2−ジオール(9mL)およびH2O(9mL)中混合物を、100℃で5時間、撹拌した。次に、この反応混合物をブライン(200mL)により希釈して、THF/EA=2:1(90mL×5)により抽出し、有機層を合わせ、濃縮して逆HPLC(Boston C18 21*250mm 10μm、移動相:A:0.1%トリフルオロ酢酸;B:アセトニトリル)により精製すると、2−(ベンジルアミノ)−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−メチルペンタン酸(120mg、0.36mmol、18%)が白色固体として得られた。MS(EI+、m/z):337.3[M+H]+。
ステップ6:2−アミノ−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−メチルペンタン酸:
2−(ベンジルアミノ)−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−メチルペンタン酸(140mg、0.42mmol)、HCOONH4(132mg、2.1mmol)およびPd/C(10%、20mg)のMeOH(15mL)中混合物を1時間、60℃に加熱した。この混合物をろ過し、ろ液を濃縮して、逆相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、2−アミノ−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−メチルペンタン酸(60mg、0.24mmol、58%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):247.2。
ステップ7:2,4−ジアミノ−4−メチルペンタン酸:
6M HCl(10mL)およびジオキサン(0mL)中の2−アミノ−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−メチルペンタン酸(60mg、0.24mmol)の溶液を室温で17時間、撹拌した。この溶液を真空で濃縮すると、2,4−ジアミノ−4−メチルペンタン酸(51.8mg、0.236mmol、97%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):147.1 1H NMR (500 MHz, D2O) δ 4.04 (dd, J = 9.5 Hz, J = 3.5 Hz, 1H), 2.32 (dd, J = 15.0 Hz, J = 9.5 Hz, 1H),1.94 (dd, J = 15.0 Hz, J = 3.0 Hz, 1H), 1.38 (dd, J = 9.5 Hz, J = 5.0 Hz, 6H).
(実施例199)4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−1−(2H−テトラゾール−5−イル)ブタン−1−アミン[I−199]の合成:
合成スキーム:
手順および特性決定:
ステップ1:N−メトキシ−N−メチル−2−(トリフェニル−l5−ホスファニリデン)アセトアミド:
アセトニトリル(200mL)中の2−クロロ−N−メトキシ−N−メチルアセトアミド(13.7g、0.1mol)およびトリフェニルホスファン(26.2g、0.1mol)の混合物を80℃まで加熱し、20時間、保持した。この混合物を冷却し、40℃未満で濃縮して溶媒を除去した。残留物をジクロロメタン(200mL)、次いで2N KOH(100mL)に溶解した。得られた混合物を20℃で1時間、撹拌した。有機層をブライン(200mL×3)により洗浄し、Na2SO4で乾燥してろ過した。ろ液を真空で濃縮すると、N−メトキシ−N−メチル−2−(トリフェニル−l5−ホスファニリデン)アセトアミド(36g、0.1mol、98%)が黄色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):364.4[M+H]+。
ステップ2:(E)−4,4,4−トリフルオロ−N−メトキシ−N,3−ジメチルブタ−2−エナミド:
テトラヒドロフラン(500mL)中のN−メトキシ−N−メチル−2−(トリフェニル−l5−ホスファニリデン)アセトアミド(36.3g、0.1mol)および1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オン(22.4g、0.2mol)の混合物を20℃に加熱し、20時間、保持した。この混合物を冷却し、40℃未満で真空で濃縮して溶媒を除去した。石油エーテル中、0から25%の酢酸エチルにより溶出するシリカゲルカラム(200g、200〜300メッシュ、UV254nm)により、残留物を精製すると、(E)−4,4,4−トリフルオロ−N−メトキシ−N,3−ジメチルブタ−2−エナミド(19.5g、0.1mol、98%)が黄色油状物として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):198.2[M+H]+。
ステップ3:4,4,4−トリフルオロ−N−メトキシ−N,3−ジメチルブタンアミド:
(E)−4,4,4−トリフルオロ−N−メトキシ−N,3−ジメチルブタ−2−エナミド(2g、0.01mol)およびPd/C(10%、200mg)のTHF(50mL)中混合物を、26℃で18時間、撹拌した。この混合物をろ過し、ろ液を真空で濃縮乾固すると、4,4,4−トリフルオロ−N−メトキシ−N,3−ジメチルブタンアミド(2g、0.01mol、98%)が黄色油状物として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):200.2[M+H]+。
ステップ4:4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタナール:
4,4,4−トリフルオロ−N−メトキシ−N,3−ジメチルブタンアミド(2g、0.01mol)のTHF(40mL)中溶液に、0℃でLiAlH4(0.4g、0.01mol)を加えた。この混合物を0℃で1時間、撹拌した。この反応混合物を水、次いでメチルtert−ブチルエーテル(30mL×2)によりクエンチした。有機層をブライン(50mL×3)により洗浄し、Na2SO4で乾燥してろ過した。ろ液を含有すると、4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタナール(1.4g、粗製)が無色溶液として得られ、これを次のステップに直接使用した。
ステップ5:2−(ベンジルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタンニトリル:
上の4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタナールのメチルtert−ブチルエーテル(100mL)中溶液に、氷浴を用いてベンジルアミン(1.5mL)、AcOH(1.0mL)、次に、TMSCN(1.5mL)を加えた。この混合物を20℃まで温め、一晩、撹拌した。この溶液を水(30mL)により希釈し、EtOAc(30mL)により抽出した。有機相を水(30mL×2)およびブライン(50mL)により洗浄して乾燥(Na2SO4)し、ろ過して真空で濃縮すると、2−(ベンジルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタンニトリル(2.6g、粗製)が褐色油状物として得られ、これを次のステップに使用した。ESI−MS(EI+、m/z):257.3[M+H]+。
ステップ6:N−ベンジル−4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−1−(2H−テトラゾール−5−イル)ブタン−1−アミン:
2−(ベンジルアミノ)−5,5,5−トリフルオロ−4−メチルペンタンニトリル(0.3g、粗製)のDMF(10mL)中溶液に、NH4Cl(0.15g、0.003mol)およびNaN3(0.21g、0.003mol)を加え、18時間、95℃に加熱した。この溶液を15℃に冷却して、EtOAc(20mL)により抽出し、有機相を水(20mL×2)およびブライン(20mL)により洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、ろ過して真空で濃縮すると、N−ベンジル−4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−1−(2H−テトラゾール−5−イル)ブタン−1−アミン(0.1g、0.5mmol、3ステップで33%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):300.3[M+H]+。
4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−1−(2H−テトラゾール−5−イル)ブタン−1−アミントリフルオロ酢酸:
N−ベンジル−4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−1−(2H−テトラゾール−5−イル)ブタン−1−アミン(160mg、0.54mmol)のMeOH(15mL)中溶液に、室温でHCOONH4(0.17g、2.7mmol)およびPd/C(30mg)を加えた。この混合物を60℃で2時間、撹拌した。この反応混合物をろ過して濃縮すると、粗生成物が得られ、これを逆相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−1−(2H−テトラゾール−5−イル)ブタン−1−アミントリフルオロ酢酸(72.8mg、0.23mmol、42%)が白色固体として得られた。ESI−MS(EI+、m/z):210.2[M+H]+;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 4.67-4.93 (m, 1H), 2.31 - 2.41 (m, 1H), 2.00-2.12 (m, 2H), 0.99 (dd, J = 16.8, J = 6.4 Hz, 6H).
(実施例210)ウエスタンブロットアッセイ
このスクリーニングアッセイは、HEK293T細胞から安定して発現されたFLAG−WDR24の免疫沈降によって精製したGATOR2/セストリン2複合体に対して、試験化合物の活性をin vitroで測定した。HEK293T細胞(293T)は、レンチウイルスよる形質導入によって、N−末端にタグ付けされたFLAG−WDR24を安定して発現するよう遺伝子工学的に操作した。レンチウイルスは、XTremeGene9トランスフェクト試薬(Roche Diagnostics)を使用して、レンチウイルス導入ベクターpLJM60をΔVPRエンベロープおよびCMV VSV−Gパッケージングプラスミドと共に、HEK−293T細胞に共トランスフェクトすることにより生成した。培地はトランスフェクトの24時間後に、30%の不活性化ウシ血清を補給したダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)に変更した。ウイルス含有上澄み液をトランスフェクトの48および72時間後に採集し、0.45μmフィルターに通して、細胞を取り除いた。6ウェルの組織培養プレートにおける標的細胞を、8μg/mLのポリブレンを含有する培地中で感染させて、2,200rpmで1時間の遠心分離によって、スピン感染を行った。感染の24時間後、ウイルスを除去し、適切な抗生物質を用いて細胞を選択した。次に、10%のウシ胎児血清および抗生物質を補給したDMEM中で、細胞を成長させた。
ロイシン模倣体化合物をスクリーニングするため、2,000,000個のFLAG−WDR24発現293T細胞を、10cmの組織培養プレートでプレート培養した。72時間後、アミノ酸を配合しておらず、かつ5mMグルコース(−AA RPMI、US Biological Life Sciences)を補給した標準RPMI培地中に細胞を1時間置き、次に、続いて、溶解緩衝液(40mM HEPES、1%Triton、10mM β−グリセロリン酸ナトリウム、10mMピロリン酸ナトリウム、2.5mM MgCl2およびプロテアーゼ阻害剤)に溶解した。FLAG−WDR24/内在性セストリン2複合体を単離するため、1mlの分量の粗製溶解物(全タンパク質2〜4mgに等価)に、抗flag樹脂(SIGMA)30μlを用いる免疫沈降を4℃で2時間、施し、冷溶解緩衝液および0.5M NaCl中で2回、洗浄し、1mlの冷細胞質緩衝液(40mM HEPES pH7.4、140mM KCl、10mM NaCl、2.5mM MgCl2、0.1%TritonX−100)に再懸濁させた。次に、試験化合物または対照(得られた溶液をろ過したか、またはロイシン)を、様々な濃度の免疫沈降試料のそれぞれに加え、4℃で60分間、回転しながらインキュベートした。インキュベート期間の後、試料を遠心分離にかけて、抗flag樹脂に結合したFLAG−WDR24/内在性セストリン2複合体をペレットにし、上澄み液を完全に除去して、樹脂をSDS−PAGE試料緩衝液中で再懸濁し、5分間、煮沸した。次に、試料をSDS−PAGEにより処理し、L. Chantranupongら、Cell Reports 9巻:1〜8頁(2014年)に記載されている通り、抗FLAG(SIGMA)および抗セストリン2(Cell Signaling Technology)抗体を用いてウエスタンブロットを行った。
得られたウエスタンブロットを走査し、LI−COR(登録商標)イメージングプラットフォームを使用して、セストリン2およびFLAG−WDR24に対応するバンド強度を定量した。各条件に関して、GATOR2に結合したセストリン2の量を決定するため、セストリン2のバンド強度をFLAG−WDR24のバンド強度に正規化した。試験化合物の各回分に関して、ネガティブ対照(得られた溶液をろ過した)およびポジティブ対照(ロイシン、25μM、SIGMA)も行った。ロイシンによってFLAG−WDR24に結合した内在性セストリン2の欠損が、100%活性を表すように正規化した。化合物は、2連でアッセイし、各化合物の活性は、ロイシン活性の割合として定量し、平均した。アッセイを繰り返して試みると、水と比べて、ロイシンの平均活性は20%の標準偏差となった。したがって、2連で、25μMにおいて、GATOR2に結合したセストリン2の量が少なくとも40%低下したことは、統計的に有意と見なされ、ロイシン模倣体として特徴付けられた。一部の化合物では、FLAG−WDR24に結合したセストリン2の量が増加した。GATOR2に結合したセストリン2の量を40%より多く増加させた化合物(ロイシン活性の−40%未満として表される)は、ロイシンアンタゴニストとして特徴付けられた。
(実施例211)セストリン2およびセストリン2/GATOR2相互作用時における、ロイシンの活性を模倣するまたは拮抗する化合物を特定する方法
導入
セストリン1およびセストリン2は、不十分なロイシンレベル下では、GATOR2構成成分であるWDR24およびSeh1Lにより、GATOR2と相互作用する。ロイシンが十分にある条件下では、ロイシンは、セストリン2に直接、結合し、GATOR2からセストリン2の解離を引き起こす。以下の方法の目的は、セストリン2への結合およびセストリン2/GATOR2の撹乱における、ロイシンの作用を模倣する化合物を特定することである。さらに、この方法は、セストリン2へのロイシンの結合を拮抗する化合物、およびロイシンに応答して、GATOR2からセストリン2が解離するの阻止する化合物を特定する。
方法1(in vitro PPIアッセイ)
このスクリーニングアッセイは、HEK293T細胞から安定して発現されたFlag−WDR24の免疫沈降によって精製したGATOR2/セストリン2複合体に対して、化合物の活性をin vitroで測定した。HEK293T細胞(293T)は、レンチウイルスよる形質導入によって、N−末端にタグ付けされたFlag−WDR24を安定して発現するよう遺伝子工学的に操作した。レンチウイルスは、XTremeGene9トランスフェクト試薬を使用して、レンチウイルス導入ベクターpLJM60をΔVPRエンベロープおよびCMV VSV−Gパッケージングプラスミドと共に、HEK−293T細胞に共トランスフェクトすることにより生成した。培地はトランスフェクトの24時間後に、30%の不活性化ウシ血清を補給したダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)に変更した。ウイルス含有上澄み液をトランスフェクトの48および72時間後に採集し、0.45μmフィルターに通して、細胞を取り除いた。6ウェルの組織培養プレートにおける標的細胞を、8μg/mLのポリブレンを含有する培地中で感染させて、2,200rpmで1時間の遠心分離によって、スピン感染を行った。感染の24時間後、ウイルスを除去し、適切な抗生物質を用いて細胞を選択した。次に、10%のウシ胎児血清および抗生物質を補給したDMEM中で、細胞を成長させる。
ロイシン模倣体化合物をスクリーニングするため、2,000,000個のFlag−WDR24発現293T細胞を、10cmの組織培養プレートでプレート培養する。72時間後、アミノ酸を配合しておらず、かつ5mMグルコース(−AA RPMI、USBiological Life Sciences)を補給した標準RPMI培地中に細胞を1時間、置き、次に、続いて、溶解緩衝液(40mM HEPES、1%Triton、10mMベータ−グリセロリン酸ナトリウム、10mMピロリン酸ナトリウム、2.5mM MgCl2およびプロテアーゼ阻害剤)に溶解した。Flag−WDR24/内在性セストリン2複合体は、以下の通り単離した:1mlの分量の粗製溶解物(全タンパク質2〜4mgに等価)に、抗flag樹脂(SIGMA)30μlを用いる免疫沈降(IP)を4℃で2時間、施し、冷溶解緩衝液および0.5M NaCl中で2回、洗浄し、1mlの冷細胞質緩衝液(40mM HEPES pH7.4、140mM KCl、10mM NaCl、2.5mM MgCl2、0.1%TritonX−100)に再懸濁させた。次に、化合物を25μMの所与の濃度で各試料に加え、4℃で30分間、回転しながらインキュベートした。インキュベート期間の後、試料を遠心分離にかけて、抗flag樹脂に結合したFlag−WDR24/内在性セストリン2複合体をペレットにし、上澄み液を完全に除去して、樹脂をドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)試料緩衝液中に再懸濁し、5分間、煮沸した。次に、試料をSDS−PAGEにより処理し、L. Chantranupongら、Cell Reports 9巻:1〜8頁(2014年)に記載されている通り、抗Flag(SIGMA)および抗セストリン2(Cell Signaling Technology)抗体を用いてウエスタンブロットを行う。
得られたウエスタンブロットを走査し、LI−COR(登録商標)イメージングプラットフォームを使用して、セストリン2およびFlag−WDR24に対応するバンド強度を定量した。各条件に関して、GATOR2に結合したセストリン2の量を決定するため、セストリン2のバンド強度をFlag−WDR24のバンド強度に正規化した。試験化合物の各回分に関して、ネガティブ対照(水)およびポジティブ対照(ロイシン、25μM、SIGMA)も行った。ロイシンによってFlag−WDR24に結合した内在性セストリン2の欠損は、100%活性を表すように正規化する。化合物は、2連でアッセイし、各化合物の活性は、ロイシン活性の割合として定量し、平均する。試験化合物から定量したデータの一覧表示を表3に示す。アッセイを繰り返して試みると、水と比べて、ロイシンの平均活性は20%の標準偏差となった。したがって、25μMにおいて、2連のどちらもGATOR2に結合したセストリン2の量が少なくとも40%低下した化合物は、統計的に有意と見なされ、ロイシン模倣体と称した。一部の化合物では、Flag−WDR24に結合したセストリン2の量が増加した(表3中のロイシンのネガティブ活性率として示す)。−40%未満のロイシン活性を示した化合物もやはり、適合した(hits)と見なされ、ロイシンアンタゴニストと称した。
方法2(細胞をベースとするmTORC1活性化)
インタクトな細胞における、ロイシン模倣体として特定した化合物の有効性を実証するため、ロイシン飢餓後に化合物処置に応答したmTORC1のシグナル伝達を、ウエスタンブロット法によって測定した。ロイシン飢餓時に、外因性ロイシンを添加すると、Wang, S.、Tsun, Z.ら、Science 347巻(6218号):188〜194頁(2015年)に記載されている通り、ロイシンの添加の10〜90分後にシグナル伝達を測定すると、mTORC1が活性化される。したがって、ロイシン模倣体として特定された化合物が、同様の様式で、mTORC1を活性化するかどうかを試験する同様のアッセイを設計した。簡潔に言うと、10%ウシ胎児血清および抗生物質を補給したDMEM中で、800,000個のHEK293T細胞を6ウェルプレートの各ウェルでプレート培養した。翌日、細胞をロイシンを含まない改変DMEM(Thermo Scientific)または血清を含まない改変DMEMに1時間、置き、次いで、10分間より長いある期間、所与の濃度でロイシン模倣体を添加(n=3)した。次に、細胞を溶解して、SDS−PAGEの処理を行い、Kang,S.A.ら、Science 341巻(6144号):364〜374頁(2013年)に記載されている通り、mTORC1基質であるリン酸化S6キナーゼ(Thr389)、およびリン酸化4EBP1(Thr37/46)(Cell Signaling Technology)、および負荷対照(ベータ−アクチン、Santa Cruz Biotechnology)を対象とする抗体を用いてウエスタンブロット法を行った。次に、LI−COR(登録商標)イメージングプラットフォームを使用して、リン酸化基質に対応するバンドの強度を、アクチンのバンドに対して正規化した。化合物により処置されていないロイシン飢餓細胞に対して、mTORC1シグナル伝達を著しく増加させる(スチューデントt検定、p<0.05)化合物は、細胞において活性があると見なした。ポジティブ対照として、ロイシン飢餓細胞に、ロイシンを60分間、100μMで加えた。
方法3(細胞をベースとするmTORC1活性化)
ロイシンアンタゴニストとして特定した化合物の有効性を実証するため、または弱いロイシン模倣体がインタクトな細胞においてロイシンの活性を増強するかどうか決定するため、上記と同じ枠組みであるが、以下を変更して繰り返した:細胞を、DMEM培地のないロイシン中で60分間(方法3に記載されている通り)、次いで、化合物中で、60分より長いまたはそれに等しいある期間の間(n=3)、置いた。化合物処置の後、細胞を60分間、30および100μMのロイシンにより刺激した。mTORC1シグナル伝達を、方法2に記載されているウエスタンブロット法によって測定した。30μMまたは100μMのどちらかで、ロイシンに応答したmTORC1の、アクチンで正規化したリン酸化基質のレベルを、統計的に有意な様式で(スチューデントt検定、p<0.05)低下させた化合物は、細胞において活性であると見なした。30μMまたは100μMのどちらかで、ロイシンに応答したmTORC1の、アクチンで正規化したリン酸化基質のレベルを、統計的に有意な様式で(スチューデントt検定、p<0.05)増加させた化合物は、細胞においてロイシン増強剤であると見なした。対照として、ロイシンを添加する前に、ロイシン飢餓細胞を予め水により処置した。あるいは、潜在的なロイシンアンタゴニストは、上記と同じであるが、ロイシン飢餓および刺激のない方法で、HEK293T細胞においてアッセイした。十分量の培養条件下で、化合物を処置した際に、mTORC1のシグナル伝達のベースラインが減衰するかどうかを決定するため、ウエスタンブロットを行った。
方法4。
細胞において、化合物が、セストリン2とGATOR2との間の相互作用をモジュレートすることができる能力を、方法2および3に記載されているが、10cmの組織培養用皿中でプレート培養した、安定的に発現したFlag−WDR24に遺伝子工学的に操作したHEK293T細胞において、アッセイを繰り返すことにより測定した。内因性セストリン2とFlag−WDR24との間の相互作用は、方法1に記載されている化合物の処置(n=3)後に、細胞から得た溶解物から測定した。簡潔に言うと、細胞処置後に、Flag−WDR24に結合した内在性セストリン2の量を測定するため、抗flag樹脂を用いて免疫沈降を行い、Flag−WDR24に結合した内在性セストリン2の量を測定するため、得られた試料にSDS−PAGEおよびウエスタンブロット法の処理を行った。統計的に有意な様式で(スチューデントt検定、p<0.05)、GATOR2に結合したセストリン2の量をモジュレートする化合物は、適合したと見なした。
方法5(ALPHALisa細胞ベースアッセイ)
プレートベースのフォーマットで、インタクトな細胞において、ロイシン模倣体として特定した化合物の有効性を実証するため、ロイシン飢餓後に化合物処置に応答したmTORC1のシグナル伝達を、AlphaLISAによって測定した。簡潔に言うと、T−75細胞培養フラスコ中、10%ウシ胎児血清を補給したDMEMで1,000,000個のHEK293T細胞をプレート培養した。細胞が集密度に達した後、それらの細胞を、ロイシン(Thermo Scientific)を含まず、10%の透析済みウシ胎児血清を含む、改変DMEMに、1時間、置いた。次に、細胞にトリプシン処理を施し、ロイシンを含まず、10%の透析済みウシ胎児血清を含むDMEM中、50,000個の細胞/ウェルで、96ウェルの黒色クリアボトムプレートに再度、プレート培養した。細胞を、2時間、プレートに接着させて、次いで、1時間より長いある期間、所与の濃度で化合物を添加(n=4)した。時間点に到達した後、細胞を溶解し、p−p70 S6K(Thr389)SureFire Ultra AlphaLISAキットにより、製造業者の指示書(http://www.perkinelmer.com/CMSResources/Images/44−176283MAN_SureFire_TGR70S_p70_pT389.pdf)に従ってアッセイした。化合物により処置されていないロイシン飢餓細胞に対して、mTORC1のシグナル伝達を著しく増加させる(スチューデントt検定、p<0.05)化合物は、mTORC1アクチベータであると見なした。化合物により処置されていないロイシン飢餓細胞に対して、mTORC1のシグナル伝達を著しく低下させる(スチューデントt検定、p<0.05)化合物は、細胞において阻害剤であると見なした。ポジティブ対照として、ロイシンは、化合物処置と等しい期間、ロイシン飢餓細胞に100uMで添加した。
方法6、サーマルシフトプロトコル(Tmシフト):
完全長の、コドン最適化ヒトセストリン2を、His−MBPタグと共にN末端で融合し、pMAL6H−C5XT細菌発現ベクターにクローニングした。このベクターは、Escherichia coli LOBSTR(DE3)細胞(Kerafast)に形質転換させた。細胞を37℃で、0.6ODまで成長させて、次に、18℃で12〜14時間、0.2mM IPTGによりタンパク質産生を誘発させた。6,000gで遠心分離することにより細胞を採集し、溶解緩衝液(50mMリン酸カリウム、pH8.0、500mM NaCl、30mMイミダゾール、1mM DTT、10μg/ml ベンゾナーゼおよび1mM PMSF)に再懸濁し、音波照射により溶解した。この溶解物を10,000gで20分間、遠心分離することにより清澄化した。可溶化画分からセストリン2タンパク質を単離し、Hisタグの親和性捕捉、次いで、イオン交換およびサイズ排除クロマトグラフィーによりほぼ100%の純度にした。サーマルシフトアッセイに関しては、セストリン2タンパク質を希釈緩衝液(10mM Tris HCl pH7.4、150mM NaCl、1mM DTT、0.1mM EDTA)中で、2mg/mlまで希釈した。サーマルシフトアッセイを行う前に、2μlのセストリン2タンパク質を、96ウェルプレートのウェルあたり、8μlのROX色素(Thermo Fisher)、1μLのビヒクルまたは化合物、および14μLの希釈緩衝液と合わせ、化合物を結合させるため、1時間、氷の上でインキュベートした。次に、Agilent MX3005pでサーマルシフトアッセイを行い、各化合物を、10μM、100μMおよび1000μMの3連でアッセイした。ロイシンとのインキュベートにより、セストリン2の溶融温度が、用量依存様式で、2.16から11.61摂氏度にシフトした。ビヒクルと共にインキュベートしたセストリン2の、サーマルシフトの繰り返し測定値のCV%変動に基づいて、2度またはそれより多い正方向へのシフトを、統計的に有意であると見なす。
方法7、間接的リガンド結合アッセイ(ILBA)
セストリン2のロイシンまたは他のリガンドへの結合は、Cell Signaling Technology(CST、カタログ番号8487)からのウサギモノクローナル抗セストリン2抗体を用いた、免疫検出により、インタクトな細胞においてin vitroで、または精製タンパク質においてのどちらかで検出した。CST抗体の生来の(非変性)セストリン2への結合は、この抗体の親和性がロイシンに結合すると低下するよう、ロイシンの結合によってモジュレートされた。同様に、生来のセストリン2に対するCST抗体の親和性は、ロイシンと同様に、化合物が生来のセストリンに結合すると低下した。反対に、サーマルシフトアッセイによって測定すると、セストリン2を脱安定化する化合物は、非変性セストリン2に対するCST抗体の親和性を増加させた。その結果、ロイシンまたは化合物が結合した後に、CST抗セストリン2抗体の親和性を測定する、間接リガンド結合アッセイ(ILBA)の多重フォーマットを開発した。一つの型では、このアッセイは、アミノ酸飢餓期間の1時間後に、ヒト細胞系から産生した粗製溶解物を用いて行った(細胞は、1% Triton、10mM リン酸ベータ−グリセロール、10mM ピロリン酸ナトリウム、40mM HEPES[pH7.4]、150mM NaClおよび2.5mM MgCl2に溶解する)。次に、溶解物を、ロイシンまたは他の化合物と、1時間、氷上でまたは室温でインキュベートした。L. Chantranupongら、Cell Reports 9巻:1〜8頁(2014年)に記載されている通り、化合物のインキュベート後に、試料に、1.5時間、CST抗セストリン2抗体を用いた免疫沈降を施し、次いで、プロテインA−セファロースと共に、30分間のインキュベートした。セファロースコンジュゲート抗体−タンパク質複合体を遠心分離により沈殿させて、試料間の全セストリン2タンパク質レベルが等しいことを決定するため、ウサギポリクローナル抗セストリン2抗体(Protein Tech、#10795−1−AP)を用いて、フロースルーに2回の免疫沈降を施した。免疫沈降試料に、SDS−PAGE、次いで、SIGMA(カタログ番号WH0083667M3)からのマウスモノクローナル抗セストリン2抗体を用いるウエスタンブロットを行った。CSTに由来する抗セストリン2抗体により免疫沈降させた試料を用いる免疫ブロットの場合、ロイシン結合により、セストリン2に対応するバンドの強度が50%またはそれより大きな、かなりの低下が誘発されたが、Protein Tech抗体により免疫沈降した試料を用いた免疫ブロットの場合、セストリン2の変化はもたらされなかった。やはり測定されたこの型のアッセイにより、化合物とのインキュベートにより誘発されるセストリン2の不安定性が増加した。このアッセイは、同じ方法で行ったが、セストリン2を脱安定化する(サーマルシフトアッセイによって測定される)化合物は、CST抗体を使用して免疫沈降させたセストリン2に対応する免疫ブロットバンド強度の増加をもたらした。
このアッセイはまた、FlagタグにN末端で融合しているセストリン2を過剰発現している培養ヒト細胞でも行った。この型のアッセイでは、手順は、同じままであったが、免疫ブロット法は、マウス抗Flag抗体(#F3165、SIGMA)を用いて行った。ロイシンに結合することができないセストリン2の点変異体形態を用いてILBAを行った場合、ロイシンまたはγ−メチルロイシンに対するCST抗体の親和性の低下は観察されなかった。
アッセイの別の型では、培養したヒト細胞に、1時間、アミノ酸飢餓のいくつかの組合せを施し、次いで、ロイシンまたは化合物により刺激した。刺激の1時間後、細胞を溶解し、1時間のリガンド結合ステップを除いて、上記の通り処理した。
間接リガンド結合アッセイもまた、ALPHAlisa技法(Perkin Elmer)を使用して、多重ウェルフォーマットで行った。この型のアッセイは、ビオチン化抗セストリン2抗体、過剰発現したFlag−セストリン2の検出用の抗Flag受容体ビーズ(Perkin Elmer)またはマウス抗セストリン2抗体(SIGMA)のどちらかに結合したストレプトアジピンドナービーズ(Perkin Elmer)、および内在性セストリン2の検出用の抗マウス受容体ビーズ(Perkin Elmer)を必要とした。
このアッセイは、上記の通りであるが、以下の改変で行った:アッセイのロイシンまたは化合物の結合部分に関しては、アミノ酸飢餓の1時間後に、ヒトFlag−セストリン2を一過的にまたは安定的に過剰発現した細胞から産生した粗製溶解物を、溶解緩衝液中で0.8mg/mlの全タンパク質となるように希釈し、96ウェルプレートなどの多重ウェルプレートに配列した。内在性セストリン2の検出に関しては、粗製溶解物を、溶解緩衝液中で4mg/mlの全タンパク質となるよう希釈した。ロイシンまたは化合物を各ウェルに加え、このプレートを穏やかに撹拌しながら、氷上または室温で1時間、インキュベートした。リガンド結合ステップの間に、ビオチン化抗セストリン2抗体(CST)を、ALPHAlisa免疫アッセイ緩衝液(Perkin Elmer)および5nMのマウス抗セストリン2抗体(内在性セストリン2を検出するアッセイの場合、SIGMA製のものを抗マウス受容体ビーズ(40μg/ml)の4X保存溶液と合わせた)中、5nMまで希釈した。Flag−セストリン2の検出に関すると、免疫アッセイ緩衝液中で抗Flag受容体ビーズの4X保存溶液(40μg/ml)を調製した。リガンド結合ステップの後に、5μLの溶解物を、ビオチン化抗セストリン2抗体10μL、マウスセストリン2抗体/抗マウス受容体ビーズミックスまたは抗Flag受容体ビーズ12.5μL、およびALPHAlisa免疫アッセイ緩衝液10μLと合わせ、室温で1時間、インキュベートした。最後に、Envisionプレートリーダーでプレートを読み取る前に、ストレプトアビジンドナービーズ12.5μL(免疫アッセイ緩衝液中160μg/ml)を、暗室でさらに1時間、加えた。
ALPHAlisaアッセイも記載した通り行ったが、免疫アッセイ緩衝液中で希釈した3ng/mlの最終反応濃度の精製セストリン2タンパク質を用いて行った。
最後に、溶解前に、アミノ酸の飢餓条件下で、ロイシンまたは化合物により処置した細胞に由来する溶解物を用いて、ALPHAlisaを行った。細胞をベースとする処置は、多重ウェルプレートで行い、ALPHAlisa反応あたり、15μLの溶解物(1mg/mlの全タンパク質)を、ビオチン化抗体10μL、抗体/受容体ビーズミックス12.5μLおよびストレプトアジピンドナービーズミックス12.5μLと組み合わせて使用した。
当技術分野において行われるサンドイッチELISAなどの、捕捉をベースとする方法を用いて、間接リガンド結合アッセイも行った。アッセイの一つの型では、ILBAは、Meso−Scale Discovery(MSD)によって開発された、MULTI−ARRAY(登録商標)技法を使用して行った。MSDシステムは、分析物に結合している抗体の電気化学発光の検出に基づくものであった。ILBAは、内在性セストリン2を発現する、またはFlag−セストリン2を過剰発現する粗製溶解物を用いて行い、ロイシン処置は、溶解前に、in vitroでまたは細胞でのどちらか一方で行った。内在性セストリン2によるin vitroでのILBAに関しては、粗製溶解物(0.8mg/mlの全タンパク質)を調製し、ロイシン結合は、ALPHAlisa ILBAに関して記載したものと同じ様式で行った。リガンド結合が完了した後、CSTに由来するビオチン化抗セストリン2抗体を、最終濃度0.25μg/mlになるまで各ウェルに加え、穏やかに撹拌しながら、4℃で1時間、インキュベートした。96ウェルプレートのウェルへの各試料の捕捉は、以下の方法の一つ:ストレプトアビジンをコーティングしたMSDプレート、またはSIGMAからのマウス抗セストリン2抗体によりコーティングされている露出しているMSDプレートで行った。捕捉は、試料をウェルあたり25μL、次いで、350rpmで震とうしながら、1時間のインキュベートを必要とした。試料の捕捉後、0.1% Tween(TBS−T)を含むTris緩衝化食塩水により、ウェルを3回、洗浄した。試料がストレプトアビジンコーティングプレートに捕捉されている場合、次に、350rpmで震とうしながら、1時間、マウスモノクローナル抗セストリン2抗体(SIGMA)を加えて1μg/mlの最終濃度とした。ウェルを再度、TBS−T中で洗浄し、350rpmで震とうしながら、1μg/mlの最終濃度の抗マウス二次SULFO−タグ抗体(MSD)を1時間、加えた。最後に、ウェルをTBS−Tにより3回、洗浄して、2Xの読み取り緩衝液(MSD)を加え、プレートをMSD機器で直ちに読み取った。試料がマウス抗セストリン2抗体によりコーティングされている露出プレートにより捕捉された場合、洗浄後、震とうしながら、1時間、1μg/mlの最終濃度でストレプトアビジン二次SULFO−タグ抗体(MSD)を加え、次いで洗浄し、分析前に読み取り緩衝液と共にインキュベートした。
このアッセイの別の型では、Flag−セストリン2を過剰発現する粗製溶解物を分析し、上記と同じMSDをベースとするプロトコルを使用して、マウスモノクローナル抗Flag抗体(SIGMA)を用いて捕捉または検出した。
すべてのアッセイについて、セストリン2の免疫反応性に対応するシグナルを有意な様式で低下させた化合物は、ロイシン模倣体と見なした一方、上記のシグナルを有意な様式で増加させた化合物は、潜在的なロイシンアンタゴニストと見なした。
表3は、本発明の選択された化合物の活性を示している。化合物番号は、表1および2の化合物番号に相当する。「A」と表示されている活性を有する化合物は、ロイシンに対して、≧40%の%活性を実現しており、「B」と表示されている活性を有する化合物は、ロイシンに対して、≦−40%の%活性を実現しており、「C」と表示されている活性を有する化合物は、ロイシンに対して、−40〜40%の間の%活性を実現した。表示濃度において、「D」と表示されている活性を有する化合物は、DMSO対照に対して、0.5〜2倍のシフトを実現し、「E」と表示されている活性を有する化合物は、DMSOに対して、2.1〜5倍のシフトを実現し、「F」と表示されている活性を有する化合物は、DMSOに対して、5.1〜10倍のシフトを実現し、「G」と表示されている活性を有する化合物は、DMSOに対して、10.1〜14倍のシフトを実現した。
ロイシンアッセイに対する%活性に関する活性は、アッセイ方法1を使用して決定した。細胞をベースとするmTORC1活性化アッセイに関する活性は、アッセイ方法2を使用して決定した。
表4は、ALPHALisa細胞ベースアッセイ(方法5)において活性な、本発明の選択された化合物を示している。化合物番号は、表1および2の化合物番号に相当する。表4に一覧表示されている化合物は、mTORC1アクチベータであり、ポジティブロイシン対照に対して>2倍の活性を有している。
表5は、サーマルシフトアッセイ(方法6)において活性な、本発明の選択された化合物を示している。化合物番号は、表1および2の化合物番号に相当する。表5に一覧表示されている化合物は、2度またはそれより大きな正方向へのシフトを示した。