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JP6801281B2 - プロモーション支援装置及びプログラム - Google Patents
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Description

本発明は、プロモーション支援装置及びプログラムに関する。
近年、ソーシャルメディア上での利用者の書き込みを収集・分析することにより、製品開発やサービスの改善に役立てるマーケティング手法として、ソーシャルリスニング(ソーシャルリーディング)が提案されている。ソーシャルリスニングでは、顧客アンケート等で収集した意見と異なり、より自然で潜在的な要求や需要を把握できると考えられている。
特許文献1には、SNSで保持されている利用者のグループ情報・利用者単位の活動履歴から、グループ内にコンテンツがどれだけ拡散したかを記憶し、この情報からアフィリエイト型広告の報酬内容を決定することが記載されている。
特許文献2には、SNSで自身のIDをパラメータにしたURLを書き込み、他の利用者が書き込みを見てURLからプロモーションを見たら、書き込みした利用者の応募口数を増やすことが記載されている。
特開2015−230645号公報 特開2014−142835号公報
SNSの口コミ等、インターネット上の利用者動向を分析して出力することは有効であるが、あくまで単一的なデータを提供するだけであり、利用者は複数の分析結果を読み解く技術が必要で、効果的なプロモーション計画を立てるためには経験やセンスが必要となるのが実情である。
本発明の目的は、どのようなプロモーションをすればどのような効果が得られるかを容易に理解でき、プロモーションを立案し得るプロモーション支援装置及びプログラムを提供することにある。
請求項1に記載の発明は、商品またはサービスのプロモーションの履歴を示すプロモーション履歴データと、前記プロモーションに対する複数の反響データとを記憶する記憶手段と、前記プロモーション履歴データと、前記反響データとを教示データとして用い、入力をプロモーション、出力を特定の反響とするモデルを学習により生成するモデル生成手段と、生成されたモデルを用いてプロモーションの結果をシミュレーションして出力する処理手段とを備え、前記処理手段は、シミュレーションの対象である商品またはサービスを特定する情報と、実行予定のプロモーションを特定する情報を入力し、前記商品またはサービスを特定する情報には、商品またはサービスの名称、及び特定期日における販売目標値が含まれ、前記実行予定のプロモーションを特定する情報には、プロモーションの種別と、プロモーションの期日または期間が含まれる、プロモーション支援装置である。
請求項2に記載の発明は、前記反響データには前記商品またはサービスの販売量または販売金額を示す販売データを含み、処理手段は、プロモーションの結果として、特定期日における予測販売量または販売金額を出力する請求項1に記載のプロモーション支援装置である。
請求項3に記載の発明は、処理手段は、プロモーションの結果として、特定期日における目標の販売量または販売金額の達成度合いを出力する請求項2に記載のプロモーション支援装置である。
請求項に記載の発明は、モデル生成手段は、多層ニューラルネットワークのモデルを生成する請求項1〜のいずれかに記載のプロモーション支援装置である。
請求項に記載の発明は、モデル生成手段は、特定の反響を出力とする単一モデルを反響毎に複数モデル生成し、複数モデルを互いに統合した統合モデルを生成する請求項1〜のいずれかに記載のプロモーション支援装置である。
請求項6に記載の発明は、商品またはサービスのプロモーションの履歴を表すプロモーション履歴データと、前記プロモーションに対する複数の反響データとを記憶する記憶手段と、前記プロモーション履歴データと前記反響データとを教示データとして用い、入力をプロモーション、出力を特定の反響とするモデルを学習により生成するモデル生成手段と、前記生成されたモデルを用いてプロモーションの結果をシミュレーションして出力する処理手段とを備え、前記モデル生成手段は、特定の反響を出力とする単一モデルを反響毎に複数モデル生成し、複数モデルを互いに統合した統合モデルを生成する、プロモーション支援装置である。
請求項に記載の発明は、コンピュータに、プロモーション履歴データとその反響データを記憶装置に記憶するステップと、プロモーション履歴データとその反響データを教示データとして用い、入力をプロモーション、出力を特定の反響とするモデルを学習により生成するステップと、生成されたモデルを用いてプロモーションの結果をシミュレーションして出力するステップとを実行させるプログラムであり、シミュレーションの対象である商品またはサービスを特定する情報と、実行予定のプロモーションを特定する情報を入力し、前記商品またはサービスを特定する情報には、商品またはサービスの名称、及び特定期日における販売目標値が含まれ、前記実行予定のプロモーションを特定する情報には、プロモーションの種別と、プロモーションの期日または期間が含まれる、プログラムである。
請求項8に記載の発明は、コンピュータに、プロモーション履歴データとその反響データを記憶装置に記憶するステップと、プロモーション履歴データとその反響データを教示データとして用い、入力をプロモーション、出力を特定の反響とするモデルを学習により生成するステップと、生成されたモデルを用いてプロモーションの結果をシミュレーションして出力するステップとを実行させるプログラムであり、前記モデルを生成するステップでは、特定の反響を出力とする単一モデルを反響毎に複数モデル生成し、複数モデルを互いに統合した統合モデルを生成する、プログラムである。
請求項1、6,7、8に記載の発明によれば、所望の効果を得るためのプロモーション立案を支援できる。また、請求項1,7に記載の発明によれば、さらに、シミュレーションの対象である商品またはサービスを特定する情報と、実行予定のプロモーションを特定する情報を入力することでプロモーションの効果を知ることができる。また、請求項6,8に記載の発明によれば、さらに、統合モデルを用いてプロモーション立案を支援できる。
請求項2に記載の発明によれば、さらに、利用者は特定期日における販売量を知ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、さらに、利用者は特定期日における目標の達成度合いを知ることができる。
請求項に記載の発明によれば、さらに、多層ニューラルネットワークを用いてプロモーション立案を支援できる。
請求項に記載の発明によれば、統合モデルを用いてプロモーション立案を支援できる。
実施形態の構成ブロック図である。 実施形態の機能ブロック図である。 実施形態のモデル模式図(その1)である。 実施形態のモデル模式図(その2)である。 実施形態における複数回のプロモーションを行った場合の反響量のモデル説明図である。 実施形態のプロモーション履歴データの説明図である。 実施形態の購買データの説明図である。 実施形態の学習モデル説明図である。 実施形態の教示データ説明図である。 実施形態の統合モデル説明図である。 実施形態の処理フローチャート(その1)である。 実施形態の処理フローチャート(その2)である。 実施形態のシミュレーション入力画面例である。 実施形態のシミュレーション出力画面例(その1)である。 実施形態のシミュレーション出力画面例(その2)である。 実施形態のシミュレーション出力画面例(その3)である。 実施形態のシミュレーション出力画面例(その4)である。 他の実施形態のシミュレーション出力画面例である。 さらに他の実施形態のシミュレーション出力画面例である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態におけるプロモーション支援装置10の構成ブロック図を示す。プロモーション支援装置10は、コンピュータとしての構成を備える。すなわち、入力部12、CPU14、通信インターフェイス(I/F)16、表示部18、メモリ20、及びデータベース22を備える。
メモリ20は、処理プログラムを格納するROM等のプログラムメモリ、及びRAM等のワーキングメモリである。
CPU14は、プログラムメモリに記憶された処理プログラムを読み出して実行することで後述する各処理を実行する。CPU14は、特に、過去のプロモーション履歴や反響、購買データに基づいてプロモーションとその成果との関係を学習する。さらに、CPU14は、学習結果を用いてプロモーションのシミュレーションを実行し、シミュレーション結果を出力する。
入力部12は、過去のプロモーション履歴や反響、購買データ等を入力する。
表示部18は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等であり、CPU14によるシミュレーション結果を出力する。
データベース22は、過去のプロモーション履歴や反響、購買データを蓄積する。また、データベース22は、CPU14により実行された学習結果を記憶する。
図1では、プロモーション支援装置10をスタンドアローンとして示したが、プロモーション支援装置10をサーバクライアントシステムにおけるサーバコンピュータとして構成してもよい。クライアントである端末とサーバコンピュータは有線あるいは無線で接続され、通信I/F16を介して端末から各種データを入力し、プロモーションとその成果を学習し、シミュレーション結果を通信I/F16を介して端末に出力する。端末とサーバコンピュータは、専用回線で接続されていてもよく、あるいはインターネット等の公衆回線で接続されていてもよい。
図2は、CPU14及びデータベース22の機能ブロック図を示す。
CPU14は、機能モジュールとして、反響学習モジュール141、モデル統合モジュール142、及びシミュレーションモジュール143を備える。
他方、データベース22は、プロモーション履歴データを記憶するプロモーション履歴蓄積部221、反響データを記憶する反響蓄積部222、購買データを記憶する購買データ蓄積部223、及び学習結果蓄積部224を備える。データベース22は、具体的にはハードディスクドライブ(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD)等の補助記憶装置で構成され、プロモーション履歴データ、反響データ、購買データは、機械学習を行う際の教示データとして用いられる。
反響学習モジュール141は、データベース22に蓄積された、プロモーション履歴データ、反響データ、購買データに基づき、プロモーションと反響の相関関係を学習する。ここで、反響には、製品あるいはサービスの購買のみならず、ウェブのPV(ページビュー:あるウェブサイトが一定期間内に閲覧された回数)、SNSでの言及、レビュー、TVや雑誌での取り上げられも含む概念である。学習は、一つの反応単位、例えばウェブのPV、SNSでの言及、レビュー、TVや雑誌での取り上げのそれぞれに対して実行する。プロモーションに対して、各反響データを用いてモデル(予測計算式)の係数を算出することにより学習する。反響学習モジュール141は、得られた反応単位毎のモデルを学習結果としてデータベース22に登録する。
モデル統合モジュール142は、反響学習モジュール141で学習して得られた、反応単位毎のモデルを一つのモデルに統合してデータベース22に登録する。
シミュレーションモジュール143は、モデル統合モジュール142で統合されたモデルを用いてシミュレーションを実行し、入力されたプロモーション(販売計画)に対して予想される結果を出力することでプロモーションの効果をシミュレーションする。
図3は、本実施形態で学習に用いるモデルを模式的に示す。図において、横軸は時間、縦軸は反響量を示す。あるタイミングで広告等の刺激を市場に入力(投入)した場合、O1の遅延の後にO2で反響量が立ち上がり、その後その効果は一定の減衰曲線で減衰し、O3の期間だけ持続するというモデルである。このモデルは、一般のプロモーションに対する標準的なモデルである。
図4は、図3のモデルを定量化したものである。広告等の刺激を市場に入力(投入)してからの経過時間に対する反響量d1、d2、d3により図3の増加減衰曲線を表現する。
他方、通常、プロモーションはあるタイミングで1回だけ行うのではなく、時間をおいて複数回行われる。この場合の反響量は、各プロモーションの反響量の重畳になる。
図5は、複数回のプロモーションを行った場合の反響量のモデルを示す。各プロモーションに対する反響100、102、104、106、108、110の重畳として、トータルの反響量200が表される。ここで、プロモーションに対してSNSの言及等の反響があり、それが購買実績に影響を与え、購買実績がさらにレビューやSNSの他の言及につながる。すなわち、ある反響は他の反響に対して独立ではなく、ある反響が他の反響に影響を与える関係にある。
図6は、データベース22のプロモーション履歴蓄積部221に蓄積されるプロモーション履歴データの一例を示す。実施ID、商品ID、プロモーションの方法、プロモーションの実施日及びプロモーションの期間が記憶される。例えば、商品ID=AAAの商品について、TVのCMを2/1に開始し、10日間行うことで当該商品についてプロモーションしたことを示す。
図7は、データベース22の購買データ蓄積部223に蓄積される購買データの一例を示す、商品ID及び購買日が記憶される。例えば、商品ID=AAAの商品について、2/2日に購買されたことを示す。この購買は、2/1から開始されたTVのCMでのプロモーションによるものである。
図8は、CPU14の反響学習モジュール141において学習に用いるモデルを示す。入力としてプロモーションを与え、出力として反響、例えばSNSの言及数を与える。入力として与えるプロモーションは、例えばTVCMが連続して行われた場合には、TVCM量3日前、TVCM量2日前、TVCM量1日前を与え、SNS言及数があればSNS言及数3日前、SNS言及数2日前・・等を与える。ここで、入力にSNS言及数を与えるのは、既述したようにプロモーションにより購買が生じると、当該購買によりSNSでの言及が増大し、それがまた新たな購買を生じる関連性があるからである。ここで、モデルの数式を、入力要素をx、係数(重み)をα、添字をkとして、ある関数
出力=Σα
により表現し、入力量及び出力量を用いて最適なαを算出する。モデルを用いた学習は、反応単位毎、つまりSNSの言及やレビュー、TVや雑誌での取り上げ、購買毎に実行される。
図9は、学習に用いられる教示データの一例を示す。入力1、2,3,4,・・・が与えられ、それぞれの出力が与えられる。例えば、入力として、
入力1=TVCM量3日前
入力2=TVCM量2日前
入力3=TVCM量1日前
入力4=SNS言及数3日前
入力・・=SNS言及数2日前
入力・・=販売量3日前
・・・
であり、出力としてSNS言及数である。単純化した例で示すと、2つの入力として、
入力1=TVCM量3日前
入力2=TVCM量2日前
とし、それぞれの重みをα、αとし、出力として
出力=SNS言及数とすると、
Σα=α・(TVCM量3日前)+α・(TVCM量2日前)=SNS言及数
であり、プロモーション履歴蓄積部221及び反響蓄積部222に記憶された複数のデータを用いてこのモデルを満たす最適なα及びαを算出する。なお、重みは、0≦α≦1に規格化される。
以上のようにして、反応単位毎に係数(重み)を算出することでモデルを学習すると、反響学習モジュール141は、学習したモデルをデータベース22の学習結果蓄積部224に記憶する。モデル統合モジュール142は、学習結果蓄積部224に記憶された学習モデルを参照し、学習モデル(出力が単一のモデル)の入力と出力で同じものを互いにつなぎ合わせていくことで統合モデルを生成する。例えば、あるモデルAの出力が別のモデルBの入力と同じである場合、モデルAとモデルBをつなぎ合わせて一つのモデルを生成する。より具体的には、プロモーションをシミュレーションしたい結果を出力とするモデルを基準とし、このモデルの入力要素を出力要素とする他のモデルを当該モデルにつなぎ合わせていくという作業を順次繰り返していくことで、複数の単一モデルを一つのモデルに統合していく。この際、係数(重み)が相対的に小さいものは、影響が無視し得るとしてつなぎ合わせることはせずに除去(枝刈り)する。
図10は、モデル統合モジュール142におけるモデル統合を模式的に示す。ある基準日における販売量を出力とするモデル(これを親モデルとする)があり、その入力として、「CM−3d」、「CM−2d」、「CM−1d」、「KW−3d」、「KW−2d」、「KW−1d」があるとする。ここで、「CM−3d」は、TVCM量が基準日の3日前であることを示す。また、「KW−3d」は、SNS言及数が基準日の3日前であることを示す。
親モデルのこれらの入力のうち、「KW−2d」に着目すると、別のモデルとしてその出力が「KW−2d」、つまり基準日より2日前のSNS言及数であるモデルが存在するものとすると、当該モデルを「KW−2d」につなぎ合わせる。図において、入力が「CM−3d」、「CM−2d」であり、出力が「KW−2d」のモデルがあるとすると、このモデルを「KW−2d」につなぎ合わせる。「つなぎ合わせる」とは、あるモデルの出力を別のモデルの入力とすることである。
同様に、親モデルの入力のうち、「KW−1d」に着目すると、別のモデルとしてその出力が「KW−1d」、つまり基準日より1日前のSNS言及数であるモデルが存在するものとすると、当該モデルを「KW−1d」につなぎ合わせる。図において、入力が「販売量−1d」であり、出力が「KW−1d」のモデルがあるとすると、このモデルを「KW−1d」につなぎ合わせる。さらに、入力が「KW−3d」であり、出力が「販売量−1d」の別のモデルがあれば、当該モデルを「販売量−1d」につなぎ合わせる。
このような操作を繰り返すことで、最終的に「販売日(基準日)」を出力とする統合モデルが作成される。また、統合モデルにおける入力は、TCCM量3日前、TVCM量2日前等のコントロール可能なプロモーション(直接的プロモーション)であり、SNSの言及等、第3者による間接的プロモーションは含まれない。
図11及び図12は、モデル統合モジュール142における処理フローチャートを示す。
図11は、全体処理フローチャートである。対象項目として購買量を設定し、デフォルトの係数(重み)を1に設定し、影響限界、すなわち枝刈りをするための閾値を0近傍の0.001に設定する(S101)。そして、学習結果蓄積部224に記憶された反応単位毎のモデル(単一モデル)を読み出してこれらを統合処理する(S102)。
図12は、図11における統合処理(S102)の詳細処理フローチャートである。
まず、対象項目を出力とするデータが存在するか否かを判定する(S201)。対象項目が購買量に設定されている場合、購買量を出力とするデータが存在するか否かを判定する。存在すれば、結合モデルの新規作成処理に移行する(S202)。
すなわち、対象項目を出力とする単一モデルの入力要素について、基準日を起点に読み替えた上で取得する(S203)。例えば、購買量を出力とするモデルの入力要素が、
販売量(1日前)
販売量(2日前)
販売量(3日前)
であり、当該モデルの基準日が2日であるとすると、これらの入力要素を基準日を起点として読み替えて、
販売量(1日前)→販売量(3日前)
販売量(2日前)→販売量(4日前)
販売量(3日前)→販売量(5日前)
とする。
次に、対象項目としてkを入力要素とし、重みを今の重み(1)×kの重み(α)とし、基準日を入力要素の日数(y)とし(S204)、重みが影響限界を超えているか否かを判定し(S205)、重みが影響限界を超えている場合には結合作業を行う(S206)。つまり、入力と出力が同じモデルを互いにつなぎ合わせる。入力と出力が同じで互いにつなぎ合わせることができるモデルは、S202で作成した新規の結合モデルのk番目の子モデルとして追加する(S207)。例えば、読み替え後の入力要素のうち、
販売量(3日前)
に着目し、販売量(3日前)を出力とするモデルがあれば、結合モデルの1番目の子モデルとして追加する。
その後、kを1だけインクリメントして(S208)、最終的にk=nとなるまでS204〜S208の処理を繰り返す。但し、nは入力要素の数である。これにより、新規の結合モデルに、モデルが結合されていく。また、この際、入力要素の重みが影響限界以下であれば、その結合作業は実行されないので(S205でNOでS206、S207はスキップ)、当該入力要素を出力とするモデルは子モデルとして追加されることはなく、枝刈りされる。全ての入力要素についてモデルの結合を行うと、結合モデルを返却する(S210)。ここで、返却とは、最初に設定した統合の基準となるモデルであり、出力を購買量(基準日)とするモデルとして置き換えることを意味する。そして、再びS201以降の処理を繰り返す。これにより、順次、その出力が入力要素と一致するモデルが順次、子モデルとして追加されていく。
他方、対象項目を出力とするデータが存在しない場合には(S201)、結合モデルを作成することなく、対象項目及び基準日を返却する(S211)。これにより、対象項目及び基準日のみが結合モデルに結合され、次の処理に引き継がれる。
このように、基準日から順次、時間を遡って単一モデルを統合すると、最後には、プロモーションとして実行した入力要素を入力とし、購買日(基準日)を基準とする単一の統合モデルが得られる。この統合モデルの入力は、プロモーションとして実行される要素であり、SNSの言及やTV・雑誌での取り上げ等のプロモータがコントロールし得ない要素ではなく、TVのCMや雑誌への投稿等、プロモータが主体的にコントロールし得る要素のみとなる。この統合モデルが、次のシミュレーションにおいて用いられるモデルとなる。統合モデルは、データベース22に登録される。
図13は、表示部18に表示される、シミュレーションモジュール143で実行されるシミュレーションの画面例を示す。シミュレーションモジュール143は、データベース22に登録された統合モデルを読み出し、ユーザから入力されたプロモーション計画を入力することでその出力、具体的には基準日における購買量を計算して出力する。
シミュレーション画面には、基本情報として、商品ID,期日、商品属性、目標値が入力される。期日は、シミュレーションにより購買量を計算することを欲する日付であり基準日である。目標値は、期日において目標とする購買量である。また、プロモーション情報として、プロモーション種別、開始時、及び終了日が入力される。プロモーション種別は、TVのCMや雑誌への投稿、ウェブへの掲載等であり、例えばプルダウンメニューから選択することで入力される。プロモーションは、計画している数だけ追加入力される。利用者は、例えば、
期日:4/1
ウェブへの掲載:2/1
TVのCM:2/20〜2/25
等と入力する。シミュレーションモジュール143は、これらの入力に基づき、データベース22に登録されている統合モデルの入力要素に与え、基準日におえる購買量を出力する。シミュレーションモジュール143は、シミュレーションして得られた購買量の結果を表示部18に出力する。
図14は、シミュレーション結果の一例を示す。
期日:4/1(3月末まで)
目標値:100万枚
プロモーション:2/1にHPで告知
を入力した場合である。このときのシミュレーションで得られる販売量500の推移、及び各反響(PVやSNSの言及数、レビュー数等)の推移が横軸を時間軸とするグラフで表示されるとともに、4/1における販売量の数値が1万枚と表示される。1万枚は目標値に達していない数字であるため、シミュレーションモジュール143は、シミュレーション結果と目標値とを大小比較し、シミュレーション結果<目標値であるとして、「目標に達しません」とメッセージを表示する。
図15は、シミュレーション結果の他の例を示す。
期日:4/1(3月末まで)
目標値:100万枚
プロモーション:2/1にHPで告知、2/20〜2/25にTVCM放映
を入力した場合である。このときのシミュレーションで得られる販売量500の推移、及び各反響(PVやSNSの言及数、レビュー数等)の推移が横軸を時間軸とするグラフで表示されるとともに、4/1における販売量の数値が10万枚と表示される。10万枚は目標値に達していない数字であるため、シミュレーションモジュール143は、シミュレーション結果と目標値とを大小比較し、シミュレーション結果<目標値であるとして、「目標に達しません」とメッセージを表示する。
図16は、シミュレーション結果のさらに他の例を示す。
期日:4/1(3月末まで)
目標値:100万枚
プロモーション:2/1にHPで告知、3/1〜3/31にTVCM放映
を入力した場合である。このときのシミュレーションで得られる販売量500の推移、及び各反響(PVやSNSの言及数、レビュー数等)の推移が横軸を時間軸とするグラフで表示されるとともに、4/1における販売量の数値が50万枚と表示される。図14あるいは図15の場合よりもシミュレーションの結果は増大しているが、50万枚は未だ目標値に達していない数字であるため、シミュレーションモジュール143は、シミュレーション結果と目標値とを大小比較し、シミュレーション結果<目標値であるとして、同様に「目標に達しません」とメッセージを表示する。
図17は、シミュレーション結果のさらに他の例を示す。
期日:4/1(3月末まで)
目標値:100万枚
プロモーション:2/1にHPで告知、3/1〜3/31にTwitterで販促キャンペーン
を入力した場合である。このときのシミュレーションで得られる販売量500の推移、及び各反響(PVやSNSの言及数、レビュー数等)の推移が横軸を時間軸とするグラフで表示されるとともに、4/1における販売量の数値が101万枚と表示される。101万枚は目標値に達している数字であるため、シミュレーションモジュール143は、シミュレーション結果と目標値とを大小比較し、シミュレーション結果>目標値であるとして、「目標に達しません」とメッセージは表示せず、これにより目標値を満たしていることを利用者に間接的に報知する。
図14〜図17に示される通り、利用者は、プロモーションの種別や期間等を順次入力し、シミュレーションを行って、所望の期日における購買量(販売量)を知ることができ、目標値に達するようなプロモーション計画を立案することが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変形が可能である。以下に、他の実施形態について例示的に説明する。
<第2実施形態>
第1実施形態では、反響蓄積部222に反響データを記憶し、購買データ蓄積部223に購買データを記憶しているが、購買データを反響データの一つとみなして、反響蓄積部222に記憶してもよい。この場合、プロモーション履歴データと反響データを用いて学習モデルを生成することになる。
<第3実施形態>
第1実施形態では、あるプロモーションに対する反響として、ウェブのPV、SNSでの言及、レビュー、TVや雑誌での取り上げ等を例示したが、これらに限定されるものではなく、あるプロモーションに対する需要者の任意の反応を反響とすることができる。また、反響学習モジュール141で学習する際に、全ての反響を用いるのではなく、装置側で自動選択した、あるいは利用者が手動で選択した反響のみを用いて学習してもよい。例えば、SNSでの言及と購買実績のみを反響として用いて学習する等である。但し、学習に用いるデータが多い程、一般に学習の精度が向上し、シミュレーションの精度も向上することは言うまでもない。
<第4実施形態>
第1実施形態では、反響学習モジュール141で単一モデルを生成し、モデル統合モジュール142でこれらの単一モデルを統合して統合モデルを生成しているが、必ずしもこのような
単一モデル生成→モデル統合
というステップを経る必要はなく、要は、プロモーション履歴データと反響データとを用い、入力をプロモーション、出力を特定の反響(例えば購買量(販売量))とするモデルを学習により生成すればよい。このような学習には、単層若しくは多層のニューラルネットワークの機械学習も含まれる。多層ニューラルネットワークは、識別能力が高く優れた計算モデルとして知られている。
<第5実施形態>
第1実施形態では、学習に用いる関数として、入力をx、出力をyとして、
y=Σα
を用いているが、これも例示であり、一般に、機械学習に用いられる関数として、
y=φ(Σα+b)
を用いてもよい。ここで、φは活性化関数であり、bはバイアスである。また、関数としてランプ関数を用いてもよい。
<第6実施形態>
第1実施形態では、プロモーション支援装置10でモデルの学習、モデルの統合、統合モデルを用いたシミュレーションを実行しているが、これらの処理を別のコンピュータで実行してもよい。例えば、反響学習モジュールをコンピュータAが実装し、モデル統合モジュールをコンピュータBが実装し、シミュレーションモジュールをコンピュータCが実装する、あるいは反響学習モジュール及びモデル統合モジュールをコンピュータAが実装し、シミュレーションモジュールをコンピュータBが実装する等である。これらのコンピュータA〜Cは互いにデータ送受可能に接続され、コンピュータ群としてプロモーション支援装置を構成し得る。
<第7実施形態>
第1実施形態のプロモーション支援装置は、サーバクライアントシステムにおけるサーバコンピュータとして構築することが可能であるが、プロモーション履歴データや反響データ、購買データ等は複数の端末からサーバコンピュータに供給され得る。プロモーション履歴データ等を供給する端末と、シミュレーションを行うために図13の画面例で示す各種情報を入力し、図14等の画面例で示すシミュレーション結果を受け取る端末は同一でもよく、あるいは異なっていてもよい。
<第8実施形態>
第1実施形態では、図13に示すようにシミュレーション条件として、
商品ID
商品属性
期日
目標値
プロモーション種別
開始日
終了日
を入力しているが、これらの全てを入力する必要はなく、シミュレーションの対象を特定する情報と、実行予定のプロモーションを特定する情報を入力すればよい。シミュレーションの対象を特定する情報は、
商品あるいはサービスの属性(名前等)と販売量(購買量)
商品あるいはサービスの属性(名前等)とSNS言及数
商品あるいはサービスの属性(名前等)とウェブのPV
・・・
等である。期日及び目標値についても必須でないが、通常、プロモーションを立案する場合には、一定の期日までの目標値を設定して立案するものと考えられるため、入力条件として好ましい。実行予定のプロモーションを特定する情報は、少なくとも、プロモーションの内容と、当該プロモーションの期日若しくは期間である。
<第9実施形態>
第1実施形態では、図14等に示すようにシミュレーション結果として、横軸を時間軸として、販売量その他の反響をグラフ表示しているが、これらの全てを表示する必要はなく、販売量のみ、あるいは特定の反響のみを表示してもよい。表示する内容は、シミュレーションの対象に応じて変化し得る。シミュレーション対象がある商品の販売量である場合、そのシミュレーション結果としては、少なくとも、特定の期日において予想される販売量のみを表示すればよく、必要に応じて目標値との関係を付加的に表示すればよい。
あるいは、シミュレーション結果として、目標値に達しているか否かだけを表示してもよい。例えば、図14において、「目標に達しません」のメッセージのみを表示する、あるいは図17において、「目標を達成できます」のメッセージのみを表示する等である。目標に達しているか否かではなく、目標の達成度合いを表示してもよい。例えば、「目標に対して80%です」、「目標に対して100%です」、「目標に対して120%です」等である。「目標に達しません」、あるいは「目標を達成できます」等のメッセージは、目標の達成度合いの一例とみなすことができる。
図17は、シミュレーション結果として、目標達成度合いを表示する場合を示す。「目標達成率105%」として目標達成度合いが示され、利用者は、これにより目標を達成し得ることを認識できる。図17において、単に目標達成度合いのみをメッセージとして表示してもよく、あるいはプロモーションの種別と期日(期間)及び目標達成度合いのみを表示してもよい。
<第10実施形態>
第1実施形態では、基本的に、利用者がシミュレーション条件として実行予定のプロモーションを特定する情報を入力しているが、利用者はシミュレーションの対象を特定する情報のみを入力し、コンピュータが学習モデルに基づいて目標値を達成するためのプロモーションをシミュレーションにより算出し、推奨プロモーションとして利用者に提示してもよい。例えば、利用者が、ある商品のある期日における販売量の目標値を入力すると、コンピュータが学習モデルを用いて当該商品の当該期日における販売量が目標値を達成し得るプロモーションを例示列挙する等である。
図19は、コンピュータが推奨プロモーションを提示する場合の例を示す。推奨プロモーションとして、プロモーションの種別と期日を示す。例えば、推奨プロモーションとして、
2/1 HP告知
3/1〜3/31 SNSで拡散キャンペーン
等である。これととともに、推奨プロモーション通りにプロモーションを実行した場合の目標達成度合いを示す。この表示において、さらに「他の推奨プラン」のボタンを表示し、利用者が当該ボタンを操作した場合には他の推奨プロモーションを提示する構成としてもよい。
なお、本実施形態では、既述したように多層構造のニューラルネットワーク(多層ニューラルネットワーク)を用いた機械学習を用いることができるが、多層ニューラルネットワークの学習は公知であり(例えば、特開2015−95215号公報)、以下で簡単に説明しておく。
層数Lと各層のユニット数Dl(l=1,2,…,L)はあらかじめ与えられているものとする。第n(n=1,2,…,N)番目の入力ベクトルを下式(1)、式(2)のように定義する。
Figure 0006801281
Figure 0006801281
すべてのl=1,2,…,Lに対して、下式(3)〜(7)の変数を定める。
Figure 0006801281
Figure 0006801281
Figure 0006801281
Figure 0006801281
Figure 0006801281
なお、hは単調増加かつ微分可能な非線形活性関数である。
最適化問題として、下式(8)を最小化する。
Figure 0006801281
を求める。
Figure 0006801281
ここで、
Figure 0006801281
であり、tnは、次元DLの既知の正解出力ベクトル(スカラー)である。
学習は、出力層に近い重みから順に勾配法による更新を繰り返す誤差逆伝搬法を用いる。なお、この時の初期値は乱数によって与えられる。勾配法は下式(9)で表現される。
Figure 0006801281
勾配法で使用する微分の計算方法は以下のとおりである。なお、以下の式において下付きのi、j、kは、ベクトルや行列のインデクスである。
まず、最終の重み層の微分は、下式(10)〜(12)の計算で求められる。
Figure 0006801281
Figure 0006801281
l=D−1,D−2,…,1の重み層の微分は、下式(13)〜(16)の計算で求められる。
Figure 0006801281
Figure 0006801281
学習に用いる教師データは、プロモーション履歴蓄積部221,反響蓄積部222、購買データ蓄積部223に記憶されたデータであり、これらをネットワークの入力となる多次元ベクトルと、それに対応した、ニューラルネットワークの出力となるターゲット値の組として与える。本実施形態におけるニューラルネットワークは、入力層から出力層まで順番に信号が伝搬する順伝搬型とし得る。ニューラルネットワークは、GPU(グラフィックスプロセッシングユニット)あるいはFPGA、あるいはこれらとCPU14との協働により実現され得るが、これに限定されない。
各実施形態におけるプロモーションでは、TCのCM、ウェブへの掲載・キャンペーン、SNSへの投稿・キャンペーン、新聞・雑誌への投稿・キャンペーンを例示したが、これらに限定されるものではなく、商品、サービスに対する意識や関心を高め、購買を促進する任意の活動・メッセージが含まれる。
10 プロモーション支援装置、12 入力部、14 CPU、16 通信I/F、18 表示部、20 メモリ、22 データベース、141 反響学習モジュール、142 モデル統合モジュール、143 シミュレーションモジュール、221 プロモーション蓄積部、222 反響蓄積部、223 購買データ蓄積部、224 学習結果蓄積部。

Claims (8)

  1. 商品またはサービスのプロモーションの履歴を表すプロモーション履歴データと、前記プロモーションに対する複数の反響データとを記憶する記憶手段と、
    前記プロモーション履歴データと前記反響データとを教示データとして用い、入力をプロモーション、出力を特定の反響とするモデルを学習により生成するモデル生成手段と、
    前記生成されたモデルを用いてプロモーションの結果をシミュレーションして出力する処理手段と、
    を備え
    前記処理手段は、シミュレーションの対象である商品またはサービスを特定する情報と、実行予定のプロモーションを特定する情報を入力し、
    前記商品またはサービスを特定する情報には、商品またはサービスの名称、及び特定期日における販売目標値が含まれ、
    前記実行予定のプロモーションを特定する情報には、プロモーションの種別と、プロモーションの期日または期間が含まれる、
    プロモーション支援装置。
  2. 前記反響データには前記商品またはサービスの販売量または販売金額を示す販売データを含み、
    前記処理手段は、プロモーションの結果として、特定期日における予測販売量または販売金額を出力する
    請求項1に記載のプロモーション支援装置。
  3. 前記処理手段は、プロモーションの結果として、特定期日における目標の販売量または販売金額の達成度合いを出力する
    請求項2に記載のプロモーション支援装置。
  4. モデル生成手段は、多層ニューラルネットワークのモデルを生成する
    請求項1〜のいずれかに記載のプロモーション支援装置。
  5. モデル生成手段は、特定の反響を出力とする単一モデルを反響毎に複数モデル生成し、複数モデルを互いに統合した統合モデルを生成する
    請求項1〜のいずれかに記載のプロモーション支援装置。
  6. 商品またはサービスのプロモーションの履歴を表すプロモーション履歴データと、前記プロモーションに対する複数の反響データとを記憶する記憶手段と、
    前記プロモーション履歴データと前記反響データとを教示データとして用い、入力をプロモーション、出力を特定の反響とするモデルを学習により生成するモデル生成手段と、
    前記生成されたモデルを用いてプロモーションの結果をシミュレーションして出力する処理手段と、
    を備え、
    前記モデル生成手段は、特定の反響を出力とする単一モデルを反響毎に複数モデル生成し、複数モデルを互いに統合した統合モデルを生成する、
    プロモーション支援装置。
  7. コンピュータに、
    プロモーション履歴データとその反響データを記憶装置に記憶するステップと、
    プロモーション履歴データとその反響データを教示データとして用い、入力をプロモーション、出力を特定の反響とするモデルを学習により生成するステップと、
    生成されたモデルを用いてプロモーションの結果をシミュレーションして出力するステップと、
    を実行させるプログラムであり、
    シミュレーションの対象である商品またはサービスを特定する情報と、実行予定のプロモーションを特定する情報を入力し、
    前記商品またはサービスを特定する情報には、商品またはサービスの名称、及び特定期日における販売目標値が含まれ、
    前記実行予定のプロモーションを特定する情報には、プロモーションの種別と、プロモーションの期日または期間が含まれる、
    プログラム
  8. コンピュータに、
    プロモーション履歴データとその反響データを記憶装置に記憶するステップと、
    プロモーション履歴データとその反響データを教示データとして用い、入力をプロモーション、出力を特定の反響とするモデルを学習により生成するステップと、
    生成されたモデルを用いてプロモーションの結果をシミュレーションして出力するステップと、
    を実行させるプログラムであり、
    前記モデルを生成するステップでは、特定の反響を出力とする単一モデルを反響毎に複数モデル生成し、複数モデルを互いに統合した統合モデルを生成する、
    プログラム。
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