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JP6801835B2 - β−ターンペプチド模倣環状塩の液相合成及び結晶化 - Google Patents
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β−ターンペプチド模倣環状塩の液相合成及び結晶化 Download PDF

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Description

相互参照
[0001]この出願は2015年7月9日出願の米国特許仮出願第62/190,596号の優先権の利益を主張し、その全体の内容は参照により本明細書に組み込まれている。
発明の分野
[0002]本開示はβ−ターン環状ペプチド模倣塩の結晶形を調製する方法に関する。
序論
[0003]β−ターン環状ペプチド模倣化合物のクラスにおけるいくつかの化合物の有望な薬理学的活性を考慮すると、規模拡張性及び/又は費用効率が高い製造を可能にする新しい合成法の開発の必要性が存在する。
[0004]したがって本発明の態様は、β−ターン環状ペプチド模倣化合物の調製のための新しい合成方法を提供することである。本発明のさらなる態様は、これらの化合物を製造するための商業的に実現可能な方法を提供することである。
[0005]これらの塩の改善された精製プロセス法を提供するために、β−ターン環状ペプチド模倣塩を結晶化させる又は析出させる方法を開発することが有利となる。さらに、β−ターン環状ペプチド模倣塩の結晶形又は高度に精製された析出形は、医薬組成物の処方において有用となる。したがって、結晶性の又は析出させたβ−ターン環状ペプチド模倣化合物又はその塩を製造する方法が必要とされている。
[0006]様々な実施形態において、本発明はβ−ターン環状ペプチド模倣塩の合成方法を提供する。合成方法は図1(スキーム1)に示される実施形態において説明される。
[0007]本開示の特定の実施形態は、式(I)
Figure 0006801835

[式中、
は水素、C〜Cアルキル、アリール、又は天然若しくは非天然アミノ酸のアミノ酸側鎖置換基であり;
は水素、C〜Cアルキル、アリール、又は天然若しくは非天然アミノ酸のアミノ酸側鎖置換基であり;
及びRは独立に、水素若しくはC〜Cアルキルであり、又はR及びRはそれらが結合している炭素原子と一緒にシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、若しくはシクロヘキシル基を形成しており、又はR及びR、R及びRはそれらが結合している炭素原子と一緒にシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、若しくはシクロヘキシル基を形成しており;
Yは水素、−NO2、−COOR14、−OC(R14、−SO14、及び−SO14からなる群から選択され;
、R、R、R、及びRは独立に、水素又はC〜Cアルキルであり;
10は水素、メチル、t−ブチル、又は保護基であり;
各R14は水素、アルキル、又はアリールであり;
XはO、NR、S、P、Se、C〜Cアルキレン、SO、SO、及びNHからなる群から選択され;
nは0、1、2、3、4、又は5である]
のβ−ターンペプチド模倣環状化合物の結晶塩を調製する方法であって、
(a)式(IV)
Figure 0006801835

[式中、
、R、R、R、R、R、及びR10は上記で定義される意味を有し;
11及びR13は独立に、水素又は保護基であり;
12は保護基であり;
及びWは独立に、それぞれR11及びR13への結合点で水素原子が1つ少ない、天然若しくは非天然アミノ酸のアミノ酸側鎖置換基であり;
ZはF、Cl、Br、及びIからなる群から選択される]
の保護直鎖ペプチド模倣化合物を用意するステップと、
(b)式(IV)の化合物を選択的に脱保護して式(III)
Figure 0006801835

[式中、
、R、R、R、R、R、R10、R11、R13、W、W、X、Y、Z、及びnは上記で定義される意味を有する]
の部分保護直鎖ペプチド模倣化合物を得るステップと、
(c)分子内芳香族求核置換反応により式(III)の部分保護直鎖ペプチド模倣化合物を環化させて式(II)
Figure 0006801835

[式中、
、R、R、R、R、R、R10、R11、R13、W、W、X、Y、Z、及びnは上記で定義される意味を有する]
の化合物を得るステップと、
(d)式(II)の化合物中のアミノ酸側鎖保護基を脱保護して式(I)のβ−ターンペプチド模倣環状化合物の塩を得るステップと、
(e)式(I)のβ−ターンペプチド模倣環状化合物を結晶化させて式(I)の結晶塩を得るステップと
を含む、方法を提供する。
[0008]特定の実施形態において、本開示は式D3のβ−ターンペプチド模倣環状化合物の結晶性HCl塩及びそれを調製する方法を提供する。
[0009]図面は、本発明の文書に記載される様々な実施形態を一般的に、例として説明するが、限定して説明するものではない。
本開示の実施形態にしたがって式(I)のβ−ターンペプチド模倣環状化合物の塩の結晶形を調製するための合成方法の一般的な概略図である。 本開示の実施形態にしたがって構造D3のβ−ターンペプチド模倣環状化合物のHCl塩の結晶形を調製するための例示的な反応スキームの図である。 ゲル中に存在する不規則形から酸性溶液中に存在する針状結晶へのD3の結晶の結晶転移を示す顕微鏡像の図である。 様々な濃度のHClで処理した後の、結晶化の間の様々な時点における、本開示の実施形態にしたがって調製された式(I)のβ−ターンペプチド模倣環状化合物の塩の含量を示す棒グラフの図である。 本開示の実施形態による結晶化ステップの間に時間と共に生成される不純物の含量を示すグラフの図である。 本開示の実施形態による結晶化ステップの間に時間と共に生成される別の不純物の含量を示すグラフの図である。 本開示の実施形態による結晶化ステップの間に時間と共に生成されるさらに別の不純物の含量を示すグラフの図である。 本開示の実施形態による結晶化ステップにおける温度サイクルプロファイルの図である。 ゲル中に存在する不規則形から酸性溶液中に存在する針状結晶へのD3 HCl塩の結晶の外観を示す顕微鏡像の図である。 乾燥させた時の、結晶形Vから結晶形IVへのD3 HCl塩の結晶の結晶転移を示す顕微鏡像の図である。 0.1M HCl溶液中の粗製D3 HCl塩スラリーのXRPD(X線粉末回折)分析の結果の図である。 0.001M HCl溶液中の粗製D3 HCl塩スラリーのXRPD分析の結果の図である。 安定性チェックのための3週間後の0.1M HCl溶液中の粗製D3 HCl塩スラリー(上の曲線)、及び参照のD3 HCl塩結晶形V(下の曲線)の、XRPD分析の結果の図である。 参照D3 HCl塩結晶形VのXRPD分析の結果の図である。 本開示の実施形態によるD3 HCl塩の結晶形IVを示す顕微鏡像の図である。 D3試料のアモルファスHCl塩のXRPD分析の結果の図である。 D3のアモルファスHCl塩の示差走査熱量測定(DSC)の図である。 D3のアモルファスHCl塩の熱重量分析(TGA)の図である。 時間の関数としてのパーセンテージとしての質量変化及び時間の関数としての目標P/Po(すなわち、相対湿度設定値)を示す、D3のアモルファスHCl塩の動的蒸気収着(DVS)の図である。 質量変化対目標P/Po(すなわち、相対湿度設定値)を示す、D3のアモルファスHCl塩の動的蒸気収着(DVS)等温線プロットの図である。 DVS分析からのD3材料のアモルファスHCl塩の熱重量分析(TGA)の図である。 DVSの前及び後のD3試料のアモルファスHCl塩のXRPD分析の結果の図である。 デシケーター中で与えられる水蒸気による平衡後のD3のアモルファスHCl塩の熱重量分析(TGA)の図である。 水蒸気による平衡後のD3のアモルファスHCl塩のXRPD分析の図である。
発明の詳細な説明
[0034]本明細書で使用する場合、「a」又は「an」という用語は、特許文書において一般的であるように、他のいかなる例とも無関係に、又は「少なくとも1つの」又は「1つ又は複数の」の使用とは無関係に、1つ又は1つを超えるものを含むように使用される。
[0035]本明細書で使用する場合、「約」という用語は、記載される量とおよそ、大体、ほぼ等しい、若しくは近い、又は記載される値と等しい量を指す。
[0036]本明細書で使用する場合、「粗製」という用語は、90%未満の純度である化合物又はその塩を指す。
[0037]β−ターンペプチド模倣環状化合物又はその塩の純度は「パーセント純度」によって表される。純度の指標は結晶調製の結晶化度の指標ではない。純度は、核磁気共鳴(NMR)、ガスクロマトグラフィー/質量分析法(GC/MS)、液体クロマトグラフィー/質量分析法(LC/MS)、又は高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を含めた任意の手段によって測定してもよい。
[0038]「結晶」は、β−ターンペプチド模倣環状化合物又はその塩の1つ又は複数の結晶を指す。結晶の測定は、光学顕微鏡法、電子顕微鏡法、粉末X線回折、固体核磁気共鳴(SSNMR)、又は偏光顕微鏡法を含めた任意の手段によって行うことができる。顕微鏡法は、結晶長さ、直径、幅、サイズ、及び形状を決定するため、並びに結晶が単一の粒子として存在するか又は多結晶であるかを決定するために使用できる。
[0039]「結晶性物質」又は「結晶形」とは、結晶を含む化合物を指す。本発明の実施形態において、β−ターンペプチド模倣環状化合物又はその塩の結晶性物質又は結晶形は、β−ターンペプチド模倣環状化合物又はその塩の結晶を含む。一実施形態において、結晶性β−ターンペプチド模倣環状化合物又はその塩は、一定量のアモルファスβ−ターンペプチド模倣環状化合物又はその塩を含んでいてもよい。一実施形態において、結晶性β−ターンペプチド模倣環状化合物又はその塩は、50重量%を超えるβ−ターンペプチド模倣環状化合物又はその塩の結晶を含む。別の実施形態において、結晶性β−ターンペプチド模倣環状化合物又はその塩は、60%、70%、80%、90%、又は95重量%を超えるβ−ターンペプチド模倣環状化合物又はその塩の結晶を含む。結晶性β−ターンペプチド模倣環状化合物又はその塩は、50〜60%、60〜70%、70〜80%、80〜90%、又は90〜95重量%のβ−ターンペプチド模倣環状化合物又はその塩の結晶を含んでいてもよい。別の実施形態において、β−ターンペプチド模倣環状化合物又はその塩の結晶性物質は、95重量%を超えるβ−ターンペプチド模倣環状化合物又はその塩の結晶、例えば、少なくとも96%、97%、98%、若しくは99重量%のβ−ターンペプチド模倣環状化合物若しくはその塩の結晶、又は100重量%のβ−ターンペプチド模倣環状化合物又はその塩の結晶を含む。
[0040]β−ターンペプチド模倣環状化合物又はその塩の「アモルファス」形は、β−ターンペプチド模倣環状化合物又はその塩の結晶を少ししか含まない又は全く含まない、β−ターンペプチド模倣環状化合物又はその塩の調製物を指す。一実施形態において、アモルファスβ−ターンペプチド模倣環状化合物又はその塩は、20%、10%、5%、又は1重量%未満のβ−ターンペプチド模倣環状化合物又はその塩の結晶を含む。
[0041]本明細書で使用する場合、「塩」という用語は、沈殿剤として作用することができるイオン性化合物を指す。
[0042]本明細書で使用する場合、「薬学的に許容される塩」という用語は、無機酸、例えば塩酸、臭化水素酸など;又は有機酸、例えばベンゼンスルホン酸、マレイン酸、シュウ酸、フマル酸、コハク酸、p−トルエンスルホン酸、及びリンゴ酸などから選択される、適切な酸によって形成される酸付加塩化合物を指す。
[0043]本明細書で使用する場合、「非天然アミノ酸」という用語は、上記の天然アミノ酸ではないあらゆるアミノ酸を指す。そのようなアミノ酸としては、上記の天然アミノ酸である19種の光学活性物質のいずれかのD−異性体及びグリシンが挙げられる。非天然アミノ酸としては、ホモセリン、ホモシステイン、シトルリン、2,3−ジアミノプロピオン酸、ヒドロキシプロリン、オルニチン、ノルロイシン、及びチロキシンも挙げられる。さらなる非天然アミノ酸は当業者に周知である。非天然アミノ酸はD−又はL−異性体であってもよい。非天然アミノ酸はまた、アルファアミノ酸、ベータアミノ酸、又はガンマアミノ酸であってもよい。非天然アミノ酸はまた、翻訳後修飾アミノ酸、例えばホスホリル化セリン、トレオニン、若しくはチロシン、アシル化リジン、又はアルキル化リジン若しくはアルギニンなどであってもよい。多くの形態の翻訳後修飾アミノ酸が公知である。
[0044]本明細書で使用する場合、「保護基」という用語は、多官能性化合物の別の反応性部位で反応を選択的に行うことができるように、特定の官能部位、例えば、O、S、又はNが一時的にブロックされていることを意味する。
[0045]本明細書で使用する場合、「プロトン性溶媒」という用語は、ヒドロキシル基のように酸素に結合した水素、又はアミン基のように窒素に結合した水素を運ぶ溶媒を指す。そのような溶媒は、H+(プロトン)を供与することができる。プロトン性溶媒の例としては、水、エタノール、tert−ブタノール、及びジエチルアミンが挙げられる。
[0046]本明細書で使用する場合、「非プロトン性溶媒」という用語は、ヒドロキシル基のように酸素に結合した水素、又はアミン基のように窒素に結合した水素を、わずかしか運ばない、又は全く運ばない溶媒を指す。
[0047]本明細書で使用する場合、「環」という用語は、原子が式中において環の形態で配置されている化合物を意味する。
[0048]本明細書で使用する場合、「アルキル」という用語は、指定される炭素原子の数を有する(すなわち、C〜Cは1〜6個の炭素原子を意味する)、直鎖、環状、分岐、又はそれらの組み合わせであってもよい炭化水素基を意味する。アルキル基の例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、ペンチル、iso−アミル、ヘキシル、オクチル、ノニルなどが挙げられる。アルキル基は、本明細書において定義されるように場合により置換されていてもよい。「アルキレン」という用語は、本明細書で使用する場合、2つ以上の位置で結合している直鎖又は分岐鎖飽和炭化水素に由来する飽和脂肪族基、例えばメチレン(−CH−)などを指す。
[0049]本明細書で使用する場合、「アリル」という用語は、アリル基(すなわち、CH=CH−CH−)を含有する化合物を指す。
[0050]本明細書で使用する場合、「アリール」という用語は、一緒に側鎖状に結合していてもよい又は縮合していてもよい、1つ、2つ、又は3つの環を含有する炭素環芳香族系を意味する。「アリール」という用語は、芳香族基、例えばベンジル、フェニル、ナフチル、アントラセニル、フェナントリル、インダニル、インデニル、アヌレニル、アズレニル、テトラヒドロナフチル、及びビフェニルなどを包含する。アリール基は、本明細書において定義されるように場合により置換されていてもよい。「アリーレン」という用語は、1個の水素原子を取り除くことによってアリール(上記で定義されるものなど)から得られる任意の二価の基を示す。
[0051]基が「空白(null)」であると定義される場合、これはその基が存在しないことを意味する。
[0052]基が置換されている場合、置換基としては、限定はされないが、以下の基:低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、低級アルカノイル、低級ヘテロアルキル、低級ヘテロシクロアルキル、低級ハロアルキル、低級ハロアルケニル、低級ハロアルキニル、低級ペルハロアルキル、低級ペルハロアルコキシ、低級シクロアルキル、フェニル、アリール、アリールオキシ、低級アルコキシ、低級ハロアルコキシ、オキソ、低級アシルオキシ、カルボニル、カルボキシル、低級アルキルカルボニル、シアノ、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、低級アルキルアミノ、アリールアミノ、アミド、ニトロ、チオール、低級アルキルチオ、アリールチオ、低級アルキルスルフィニル、低級アルキルスルホニル、アリールスルフィニル、アリールスルホニル、アリールチオ、スルホナート、スルホン酸、三置換シリル、N、SH、SCH、C(O)CH、ピリジニル、チオフェン、フラニル、低級カルバマート、及び低級尿素から、又は特定の指定される1組の基から、単独で又は組み合わせで独立に選択される1つ又は複数の置換基を挙げることができる。
[0053]明確にするため、及び本発明を理解する助けとして、本明細書において開示され特許請求の範囲に記載される場合、以下の用語及び略称を下記のように定義する:
[0054]AcOH − 酢酸
[0055]BAEA − ビスアミノエチルアミン(ジエチレントリアミン)
[0056]Boc − t−ブチルオキシカルボニル
[0057]tBu − tert−ブチル
[0058]Cbz − ベンジルオキシカルボニル
[0059]CTC − クロロトリチルクロリド
[0060]DBU − 1,8−ジアゾビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン
[0061]DCM − ジクロロメタン
[0062]DIC − 1,3−ジイソプロピルカルボジイミド
[0063]DIPEA − N,N−ジイソプロピルエチルアミン
[0064]DIPE − ジイソプロピルエーテル
[0065]DMF − ジメチルホルムアミド
[0066]EDC − N−エチル−N’−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド
[0067]EtOAc − 酢酸エチル
[0068]Fmoc − 9−フルオレニルメトキシカルボニル
[0069]FNBA − 2−フルオロ−5−ニトロ安息香酸
[0070]Glu − グルタミン酸
[0071]Gly − グリシン
[0072]HBTU − O−ベンゾトリアゾール−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート
[0073]HSer − ホモセリン
[0074]HMPB−MBHA − 4−ヒドロキシメチル−3−メトキシフェノキシ酪酸MBHA、又は4−(4−ヒドロキシメチル−3−メトキシフェノキシ)−ブチリル−p−メチル−ベンズヒドリルアミン
[0075]HOBt − N−ヒドロキシベンゾトリアゾール
[0076]LPPS − 液相ペプチド合成
[0077]Lys − リジン
[0078]MeCN − アセトニトリル
[0079]MeTHF − 2−メチルテトラヒドロフラン
[0080]MTBE − メチル−tert−ブチルエーテル
[0081]Mtt − メチルトリチル
[0082]Pbf − ペンタメチルジヒドロベンゾフランスルホニル
[0083]SPPS − 固相ペプチド合成
[0084]TBAF − フッ化テトラブチルアンモニウム
[0085]TBDMS − tert−ブチルジメチルシラン
[0086]tBu − tert−ブチルエステル
[0087]TFA − トリフルオロ酢酸
[0088]THF − テトラヒドロフラン
[0089]TIS − トリイロプロピルシラン
[0090]TMG − テトラメチルグアニジン
[0091]Trt − トリチル
[0092]図1は、式(I)のβ−ターンペプチド模倣環状化合物の塩の結晶形を調製するための一般的経路を図示する、スキーム1を示しており、(a)式(IV)の保護直鎖ペプチド模倣化合物を用意するステップと、(b)式(IV)の化合物を選択的に脱保護して式(III)の部分保護直鎖ペプチド模倣化合物を得るステップと、(c)分子内芳香族求核置換反応により式(III)の部分保護直鎖ペプチド模倣化合物を環化させて式(II)の化合物を得るステップと、(d)式(II)の化合物中のアミノ酸側鎖保護基を脱保護して式(I)のβ−ターンペプチド模倣環状化合物の塩を得るステップと、(e)式(I)のβ−ターンペプチド模倣環状化合物の塩を結晶化させて結晶形の式(I)の化合物を得るステップとを含む。
[0093]特定の実施形態において、本発明は環原子が14〜16個である大環状環を有する式(I)の結晶性β−ターンペプチド模倣環状塩を調製する方法を提供する。
[0094]特定の実施形態において、この方法はR及びRがアミノ酸側鎖置換基である化合物を提供する。典型的には、R及びRが天然又は非天然アミノ酸に独立に由来している。例えば、R及びRが、いずれかのエナンチオマー立体配置である、20種の天然タンパク質アミノ酸(天然)、又は修飾アミノ酸(非天然)に独立に由来していてもよい。20種の天然アミノ酸は、グリシン(Gly)、アラニン(Ala)、バリン(Val)、ロイシン(Leu)、イソロイシン(Ile)、リジン(Lys)、アルギニン(Arg)、ヒスチジン(His)、プロリン(Pro)、セリン(Ser)、トレオニン(Thr)、フェニルアラニン(Phe)、チロシン(Tyr)、トリプトファン(Trp)、アスパラギン酸(Asp)、グルタミン酸(Glu)、アスパラギン(Asn)、グルタミン(Gln)、システイン(Cys)、及びメチオニン(Met)を含めた、アルファ−アミノ酸である。アルファ−アミノ酸の一般構造は式A:HNCH(R)COOHによって表される。Rはアミノ酸の側鎖置換基を表し、本開示においてR又はRのいずれかとして呼ばれる。
[0095]非天然アミノ酸は典型的には、R基が20種の天然アミノ酸において使用されるもの以外の任意の置換基である、式Aを有する任意の構造である。例えば、20種の天然アミノ酸の構造に関する、Biochemistry by L.Stryer 31(第1版、1988)、Freeman and Company、New Yorkを参照すること。非天然アミノ酸はまた、上記の20種のアルファ−アミノ酸以外の天然の化合物であってもよい。
[0096]そのような非天然アミノ酸としては、上記の天然アミノ酸である19種の光学活性物質のいずれかのD−異性体及びグリシンが挙げられる。非天然アミノ酸としては、ホモセリン、ホモシステイン、2,3−ジアミノプロピオン酸、シトルリン、ヒドロキシプロリン、オルニチン、ノルロイシン、及びチロキシンも挙げられる。さらなる非天然アミノ酸は当業者に周知である。非天然アミノ酸はD−又はL−異性体であってもよい。非天然アミノ酸はまた、式B:HN(CH)(R)COOHを有するベータアミノ酸又はガンマアミノ酸であってもよく、式中、nは2又は3に等しく、Rは20種のタンパク質構成アミノ酸のいずれかの側鎖置換基、又は20種の天然アミノ酸において使用されるもの以外の任意の置換基を表す。非天然アミノ酸はまた、翻訳後修飾アミノ酸、例えばホスホリル化セリン、トレオニン、若しくはチロシン、アシル化リジン、又はアルキル化リジン若しくはアルギニンなどであってもよい。多くの形態の翻訳後修飾アミノ酸が公知である。
[0097]特定の実施形態において、この方法は、R及びRが独立に20種の異なるアミノ酸の側鎖置換基である化合物を提供する。そのような実施形態のいくつかにおいて、R及びRは独立に、リジン、グルタミン酸、チロシン、イソロイシン、アスパラギン、アルギニン、又はトレオニンの側鎖置換基である。特定の実施形態において、R及びRは独立に、グルタミン酸、リジン、イソロイシン、又はアルギニンの側鎖置換基である。一実施形態において、R及びRは独立に、グルタミン酸又はリジンの側鎖置換基である。別の実施形態において、R及びRは独立に、イソロイシン又はアルギニンの側鎖置換基である。
[0098]一般に、アミノ酸側鎖置換基(R及びR)は、本開示のβ−ターン環状ペプチド模倣化合物を調製する方法における環化ステップの前に、適切な保護基(それぞれR11及びR13)によって保護される。アミノ酸側鎖置換基R及びRが保護される場合、それらはそれぞれW11及びW33と表され、ここでW及びWは独立に、それぞれR11及びR13への結合点で水素原子が1つ少ない、天然又は非天然アミノ酸のアミノ酸側鎖置換基である。1つの水素原子は通常は、アミノ酸側鎖置換基のカルボン酸、アミン、チオール、アミド、ヒドロキシル、及びグアニジンなどの官能基において見られる。
[0099]本開示で記載される方法のいずれかのステップで合成に関与する任意の分子の、任意の他の感受性反応性基のアミノ酸側鎖保護は、T.W.Greene及びP.G.M.Wuts(Protective Groups In Organic Synthesis 1991、John Wiley and Sons、New−York)により;並びにSewald及びJakubke(Peptides:chemistry and Biology、2002、Wiley−VCH、Wheinheim p.142)により記載されるものなどの、従来の保護基によって実現できる。例えば、アルファアミノ保護基としては、限定はされないが、アシル型保護基(例えば、トリフルオロアセチル、ホルミル、アセチル)、脂肪族ウレタン保護基(例えば、t−ブチルオキシカルボニル(Boc)、シクロヘキシルオキシカルボニル)、芳香族ウレタン型保護基(例えば、フルオレニル−9−メトキシ−カルボニル(Fmoc)、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)、Cbz誘導体)、及びアルキル型保護基(例えば、トリフェニルメチル、ベンジル)が挙げられる。
[00100]アミノ酸側鎖保護基としては、セリン、トレオニン、及びチロシンに関してはtert−ブチルエーテル;リジン、トリプトファン、及びヒスチジンに関してはBoc;セリン、トレオニン、アスパラギン、グルタミン、システイン、及びヒスチジンに関してはトリチル;アスパルタート及びグルタミマートに関してはtert−ブチル又はアリルエステル;アルギニンに関してはPbf;トレオニン及びセリンに関してはベンジル;チロシン、トレオニン、セリン、アルギニン、及びリジンに関してはCbz;セリン及びトレオニンに関してはアルキルシラン;並びに当技術分野において公知のあらゆる他の保護基を挙げることができる。
[00101]特定の実施形態において、この方法は、R11及びR13が独立に、トリフルオロアセチル、ホルミル、アセチル、t−ブチルオキシカルボニル(BOC)、シクロヘキシルオキシカルボニル、フルオレニル−9−メトキシ−カルボニル(Fmoc)、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)、Cbz誘導体、トリフェニル、メチル、ベンジル、アリルオキシカルボニル、tert−ブチル、アルキルシラン、及びアリルからなる群から選択される化合物を提供する。
[00102]特定の実施形態において、この方法は、Rがグルタミン酸の側鎖置換基であり、R11がアリル又はtert−ブチルである、化合物を提供する。そのような実施形態のいくつかにおいて、Rはグルタミン酸の側鎖置換基であり、R11はtert−ブチルである。
[00103]特定の実施形態において、この方法は、Rがリジンの側鎖置換基であり、R13がベンジルオキシカルボニル、アリルオキシカルボニル、又はtert−ブチルオキシカルボニル(BOC)である、化合物を提供する。そのような実施形態のいくつかにおいて、Rはリジンの側鎖置換基であり、R13はtert−ブチルオキシカルボニル(BOC)である。
[00104]保護基は、当技術分野において公知の方法を使用して好都合なその後の段階で除去することができる。特定の実施形態において、アミノ酸側鎖R及びRの保護基は、固体支持体からペプチド模倣化合物を開裂させるのに使用されるのと同じ条件下では除去されない。そのような実施形態のいくつかにおいて、アミノ酸側鎖R及びRの保護基は、固体支持体からペプチド模倣化合物を開裂させるのに使用されるのと同じ酸性条件下では除去されない。
[00105]特定の実施形態において、この方法はR及びRが独立に水素又はC〜Cアルキルである化合物を提供する。
[00106]特定の実施形態において、この方法はR、R、及びRが水素である化合物を提供する。
[00107]特定の実施形態において、この方法は、W及びWが独立に、官能基上の水素原子が1つ少ない2つの異なるアミノ酸の側鎖置換基である化合物を提供する。特定の実施形態において、W及びWは独立に、官能基上の水素原子が1つ少ない、リジン、グルタミン酸、チロシン、イソロイシン、アスパラギン、アルギニン、又はトレオニンの側鎖置換基である。特定の実施形態において、W及びWは独立に、グルタミン酸又はリジンの側鎖置換基である。特定の実施形態において、W及びWは独立に、イソロイシン又はアルギニンの側鎖置換基である。特定の実施形態において、Wは官能基の水素原子が1つ少ないグルタミン酸の側鎖置換基であり、R11はアリル又はtert−ブチルである。特定の実施形態において、Wはリジンの側鎖置換基であり、R13はベンジルオキシカルボニル、アリルオキシカルボニル、又はtert−ブチルオキシカルボニル(BOC)である。
[00108]特定の実施形態において、この方法は、アミド基の結合点に対してメタ位でYが式のベンゼン環に結合している化合物を提供する。特定の実施形態において、Yは−NOである。
[00109]特定の実施形態において、この方法は、アミド基の結合点に対してオルト位でZが式のベンゼン環に結合している化合物を提供する。特定の実施形態において、ZはFである。
[00110]特定の実施形態において、この方法はnが1である化合物を提供する。
[00111]特定の実施形態において、末端官能基Xは保護されていてもよい(すなわち、R12が保護基である場合)。特定の実施形態において、XがOである場合、R12はトリチル(Trt)、tert−ブチルジメチルシラン(TBDMS)、又は式中に存在する他の保護基の脱保護を引き起こさない条件下、例えば弱酸性条件などで除去できる任意の保護基である。そのような実施形態のいくつかにおいて、XがOである場合、R12はトリチル(Trt)、又はtert−ブチルジメチルシラン(TBDMS)である。特定の実施形態において、XはSであり、R12はトリチルである。特定の実施形態において、XはNHであり、R12は4−メチルトリチル(Mtt)である。
[00112]部分脱保護
[00113]保護基R12は、式(IV)の保護直鎖ペプチド模倣化合物を弱酸性溶液により、例えば約0.01%〜約50%(v/v)、0.1%〜10%(v/v)、0.5%〜5%(v/v)、若しくは2%〜5%(v/v)の、トリフルオロ酢酸(TFA)などの酸を含有する溶液、又は酢酸(例えば、50%〜95%、若しくは60%〜90%(v/v))などにより処理することによって除去することができる。官能性アミノ酸側鎖は、そのような弱酸性条件下で開裂又は脱保護されないより安定な保護基を使用して保護される。そのような官能性アミノ酸側鎖は、官能基上で強酸に対して不安定な保護基により保護することができる。官能性アミノ酸側鎖上で使用される保護基は本明細書に記載されている。したがって、保護基R12の除去は、式(IV)中に存在する任意の保護官能基R11及びR13の著しい脱保護を引き起こさない。
[00114]保護基R12の除去は様々な溶媒系で行ってもよい。溶媒系は、有機溶媒又は有機溶媒の混合物である。溶媒系は、極性、非プロトン性溶媒、例えばジクロロメタン、アセトニトリル、又はテトラヒドロフラン、及びそれらの混合物などを含んでいてもよい。
[00115]捕捉剤は、反応中に生成するアルキル−カルベニウムイオンによるX基のアルキル化を防ぐために弱酸性溶液へ加えることができる。適切な捕捉剤としては、限定はされないが、トリイソプロピルシラン(TIS)、チオアニソール、トリアルキルシラン(例えば、トリメチルシラン、トリエチルシラン)、又はそれらの混合物が挙げられる。一実施形態において、捕捉剤はトリイソプロピルシラン(TIS)である。
[00116]特定の実施形態において、弱酸性溶液は10%、5%、又は3%未満の酸及び捕捉剤の混合物を含有する。保護基R12の除去において使用される弱酸性溶液中の酸性物質対捕捉剤の体積の相対比は、約1:1〜約1:5、約1:1〜約1:3、又は約1:2であってもよい。一実施形態において、保護基R12の除去は、約1:1〜約1:5の体積比であるTFA及びTISの10%未満の混合物を含む溶液中で行われる。
[00117]環化
[00118]環化反応は、求核試薬Xによる芳香族求核置換反応によって行ってもよい。
[00119]環化反応は、極性非プロトン性溶媒中で、例えばアセトニトリル、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、又はそれらの混合物などにおいて行ってもよい。一実施形態において、環化反応はTHF中で行われる。多量の水及びメタノールのような溶媒は、求核試薬として作用し環化を妨げることがあるので、避けるべきである。一実施形態において、環化反応は、約0.5%未満の水中で、又は水の非存在下で行われる。一実施形態において、環化反応は、約0.5%未満のメタノール中で、又はメタノールの非存在下で行われる。一実施形態において、環化反応は、約0.5%未満の水及び約0.5%未満のメタノール中で行われる。
[00120]特定の実施形態において、環化反応は塩基触媒環化反応である。環化反応における塩基の役割は、官能基Xの求核特性を高めることである。使用できる塩基の例は、t−BuOK、CsCO、KCO、又はそれらの混合物である。
[00121]環化ステップの重要な態様は、二量体副生成物の生成を防ぐために、反応の間に部分保護直鎖ペプチド模倣中間体(III)の濃度を制御することである。部分保護直鎖ペプチド模倣中間体(III)の濃度が高い、例えば0.05Mを上回る状態で環化反応を行う場合、分子間反応の速度が増加し、そのため二量体副生成物の生成速度を加速させる。したがって、二量体の生成を防ぐために、環化反応は0.05M未満の濃度で、特に0.03M未満の濃度で、又は0.02M未満の濃度で行うことができる。そのような低濃度(すなわち、高希釈)は、多量の溶媒を使用することによって実現してもよい。代替として、環化反応は、部分保護直鎖ペプチド模倣中間体(III)を反応媒体へゆっくり添加することによって行ってもよく、これは多量の溶媒の使用を避けることができる。
[00122]環化反応は、−20℃〜15℃、−10℃〜5℃、又は−8℃〜−1℃の温度で行ってもよい。室温での反応時間は、環サイズ、反応に関与する求核試薬、塩基、及び溶媒に応じて、5分〜5時間で様々であってもよい。特定の実施形態において、室温での環化反応時間は約5分〜約1時間、約5分〜約30分、又は約15分〜約20分である。
[00123]部分保護直鎖ペプチド模倣中間体(III)及び式(I)のβ−ターンペプチド模倣環状化合物は異なる保持時間、質量、及びUVプロファイルを有するので、反応を分析HPLC、LC−MS、又はUVによってモニタリングできる。
[00124]環化が完了したら、反応混合物を中和するために酸溶液を反応混合物へ加えてもよい。適切な酸としては、HCl、KHSO、AcOHが挙げられる。例えば、酸水溶液を使用してもよい。酸溶液の濃度は、約0.1M〜約1M、又は約0.05N〜約0.2Nで様々であってもよい。その後、有機溶媒を例えば蒸発によって除去して、粗製残渣スラリーを得ることができる。
[00125]代替として、粗製残渣スラリーをろ過して粗製物を収集してもよい。残渣又はフィルターは溶媒により、例えばDIPE又はその混合物により洗浄してもよい。
[00126]粗生成物をEtOAc中で40℃にて30〜40分間かけてスラリー化させ、0℃まで冷却し、ろ過して、生成物を収集することができる。
[00127]脱保護
[00128]アミノ酸側鎖保護基の最終脱保護のために、式(IV)の保護β−ターンペプチド模倣環状化合物を式に示される保護基の種類に応じた適切な試薬で処理する。特定の実施形態において、酸性溶液が使用される。いくつかの実施形態において、酸性溶液は濃度が10%〜60%、20%〜50%、又は30%〜40%であるHCl溶液を含む。HClは水中又は有機溶媒中、例えばアセトニトリル中などに溶解させることができる。一実施形態において、酸性溶液は濃HCl溶液(例えば、30〜40%)及びアセトニトリルを含む。
[00129]最終脱保護は、約5℃〜約25℃、約10℃〜約20℃、又は約12℃〜約17℃の温度で行ってもよい。特定の実施形態において、式(IV)の保護β−ターンペプチド模倣環状化合物は、約5℃〜約25℃、約10℃〜約20℃、又は約12℃〜約17℃の温度で(例えば、約15℃で)酸性溶液中に懸濁させてもよい。
[00130]結晶化
[00131]特定の実施形態において、式(I)のβ−ターンペプチド模倣環状化合物は塩基性化−酸性化方法によって結晶化又は析出させてもよい。塩基性化−酸性化方法は、式(I)の化合物又は塩を塩基性のpHを有する塩基水溶液と接触させるステップと、酸性のpHを得るようにpHを低下させて式(I)の化合物又は塩を析出又は結晶化させるステップとを含む。
[00132]式(I)の化合物は、無機塩基、例えばNaOH、LiOH、KOH、Mg(OH)、又はそれらの混合物などを含有する塩基水溶液によって処理してもよい。塩基溶液は、約30℃〜約70℃、又は約40℃〜約60℃の温度まで加熱してもよい。塩基溶液の濃度は、約0.1M〜約5M、約1M〜約3M、又は約1.5M〜約2Mであってもよい。典型的には、粗製最終生成物(すなわち、式(I))に対して約2〜約8当量、約3〜約7当量、又は約3〜約5当量の無機塩基を使用してもよい。塩基性のpHは約9〜約12、約9〜約11、約8〜約12とすることができる。
[00133]この方法は、塩基性溶液のpHを低下させる前に式(I)の化合物を含有する塩基溶液をろ過するステップをさらに含んでいてもよい。ろ過の目的は任意の不溶性材料を除去することである。ろ過は室温を超える温度、例えば、約40℃〜約70℃、又は約45℃〜約60℃で行ってもよい。
[00134]ろ液又は塩基性溶液混合物は、約0〜約4、約0〜約3、又は約0〜約2の酸性pHを得るように塩基性溶液を酸と混和することによって酸性化してもよい。無機酸を使用して塩基性溶液を酸性化してもよい。無機酸の例としては、限定はされないが、HCl、HBr、硝酸、硫酸、リン酸、又はそれらの混合物が挙げられる。典型的には、式(I)の粗製最終生成物に対して約3〜約9当量、約4〜約8当量、又は約5〜約7当量の酸を使用してもよい。
[00135]の結晶(V型)を酸性化溶液から生成又は析出させることができる。酸性のpHはゲルの生成を促進させることがあり、その後結晶を含有するスラリー/懸濁溶液へ転換させる。酸が少なすぎるとゲルからスラリーへの転換が遅くなることがある。典型的には、粗製最終生成物(すなわち、式(I))に対して約3〜7当量、約4〜6当量、又は約5当量の酸を使用してもよい。特定の実施形態において、式()の化合物の結晶化を促進させるのに塩基に対して最低で2当量過剰の酸が必要である。針状結晶(V型)がいったん形成されると、それらはスラリー中で安定であり、室温で少なくとも3週間保存できる。
[00136]不純物生成を最小量にして結晶の成長又は析出を促進させるために、酸性化溶液を一定時間かき混ぜる若しくは撹拌してもよく、及び/又は約0℃〜約60℃の温度下で維持してもよい。結晶化プロセスの間、試料を酸性化溶液から取り出し、結晶又は析出物の生成について顕微鏡検査によってモニタリングしてもよく、分光光学的に(例えば、HPLC)収率を追跡してもよい。結晶を生成させる間に不純物の生成を防ぎ結晶の成長又は析出を促進させるために、結晶化の間に温度プロファイルを使用してもよい。すなわち、酸性化溶液を1つ又は複数の温度範囲下でそれぞれ、特定の時間撹拌してもよい。例えば、1つ又は複数の温度は、第1の温度、第2の温度、第3の温度などを含んでいてもよく、各温度は、以下の温度範囲:約0℃〜約30℃、約0℃〜約20℃、約0℃〜約10℃、約10℃〜約40℃、約10℃〜約30℃、約10℃〜約20℃、約20℃〜約50℃、約20℃〜約40℃、約20℃〜約30℃、約30℃〜約60℃、約30℃〜約50℃、約30℃〜約40℃、約40℃〜約70℃、約40℃〜約60℃、約40℃〜約50℃、約50℃〜約70℃、約50℃〜約60℃などのいずれかから独立に選択できる。酸性化溶液は、各温度範囲で一定時間撹拌してもよく、各時間は、以下の時間範囲:少なくとも5、10、15、若しくは60分、又は1、2、3時間など、及び最大で1か月の期間のいずれかから独立に選択できる。特定の実施形態において、撹拌時間は約5分〜約20時間、約15分〜約15時間、約30分〜約10時間、約1時間〜約5時間、約2時間〜約4時間などであってもよい。
[00137]本開示の方法は、少なくとも約30モル%、又は約35〜約45モル%の収率を得ることができる。これらの収率は限界反応物質のモル、例えばHSer化合物のモルに基づいている。
[00138]特定の一態様において、本開示は、本明細書において単に「D3」とも呼ばれる、式D3のβ−ターンペプチド模倣環状化合物の結晶性HCl塩、及びそれを調製する方法を提供する。D3のHCl塩の構造を以下に示す:
Figure 0006801835
[00139]図2は、式D3のβ−ターンペプチド模倣環状化合物の結晶性HCl塩を調製するための経路を図示する、例示的な反応スキーム(スキーム2)を示す。
[00140]実施形態において、本開示は、以下の構造:
Figure 0006801835

を有するβ−ターンペプチド模倣環状化合物のHCl塩の結晶形を調製する方法であって、
(a)式(4a)の保護直鎖ペプチド模倣化合物;
Figure 0006801835

を用意するステップと、
(b)式(4a)の化合物を選択的に脱保護して式(3a)の部分保護直鎖ペプチド模倣化合物;
Figure 0006801835

を得るステップと、
(c)分子内芳香族求核置換反応により式(3a)の部分保護直鎖ペプチド模倣化合物を環化させて式(2a)
Figure 0006801835

の化合物を得るステップと、
(d)式(II)の化合物中のアミノ酸側鎖保護基を脱保護してD3のHCl塩を得るステップと、
(e)D3のHCl塩を結晶化させて結晶形であるD3のHCl塩を得るステップと
を含む、方法を提供する。
[00141]実施形態において、式(4a)の保護直鎖ペプチド模倣化合物は、Fmoc−Hser(Trt)−OHをH−Gly−OtBu.HClとカップリングさせ、それによりジペプチドFmoc−Hser(Trt)−Gly−OtBuを形成するステップを含む液相ペプチド合成プロセスによって得ることができる。このプロセスは、ジペプチドH−Hser(Trt)−Gly−OtBuをFmoc−Lys(Boc)−OHとカップリングさせ、それによりトリペプチドFmoc−Lys(Boc)−Hser(Trt)−Gly−OtBuを形成するステップをさらに含んでいてもよい。このプロセスは、トリペプチドH−Lys(Boc)−Hser(Trt)−Gly−OtBuをFmoc=Glu(Otbu)−OHとカップリングさせ、それによりテトラペプチドFmoc−Glu(OtBu)−Lys(Boc)−Lys(Boc)−Hser(Trt)−Gly−OtBuを形成するステップをさらに含んでいてもよい。
[00142]カップリングステップの1つ又は複数は、ジイソプロピルアミン(DIPEA)及び縮合剤、例えばO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチル−ウロニウム−テトラフルオロホウ酸塩(HATU)、1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC.HCl)、O−ベンゾトリアゾール−N,N,N’,N’−テトラメチル−ウロニウム−ヘキサフルオロ−リン酸塩(HBTU)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス−ピロリジノ−ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩(PyBOP)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール、TBTU((ベンゾトリアゾリル)テトラメチルウロニウムテトラフルオロホウ酸塩)、TATU((7−アザベンゾトリアゾリル)テトラメチルウロニウムテトラフルオロホウ酸塩)、及びCOMU((1−シアノ−2−エトキシ−2−オキソエチリデンアミノオキシ)ジメチルアミノ−モルホリノ−カルベニウムヘキサフルオロリン酸塩)、Oxyma[エチル2−シアノ−2−(ヒドロキシイミノ)アセタート]、K−Oxyma(2−シアノ−2−(ヒドロキシイミノ)酢酸エチルエステル、カリウム塩)、又はそれらの混合物などの存在下で行ってもよい。一実施形態において、縮合剤はEDC.HCl/HOBtである。Fmoc−Hser(Trt)−OHのH−Gly−OtBu.HClとのカップリングステップは、DIPEA及びEDC.HCl/HOBtの存在下で行ってもよい。ジペプチドH−Hser(Trt)−Gly−OtBuのFmoc−Lys(Boc)−OHとのカップリングステップは、DIPEA及びEDC.HCl/HOBtの存在下で行ってもよい。トリペプチドH−Lys(Boc)−Hser(Trt)−Gly−OtBuのFmoc−Glu(Otbu)−OHとのカップリングステップは、DIPEA及びEDC.HCl/HOBtの存在下で行ってもよい。
[00143]BAEAの存在下でペプチドのいずれかのN−末端Fmoc保護基を除去するステップを行ってN−末端遊離アミノ基を得てもよい。
[00144]特定の実施形態において、本開示の結晶形は、結晶形IV、結晶形V、又はそれらの混合物を含む。これらの結晶形は、本明細書に記載の方法により生成させることができ、他の結晶形(すなわち、結晶形IV又は結晶形V以外)を実質的に含まない。「実質的に含まない」という用語は、10%以下の別の結晶形、例えば8%、5%、4%、3%、2%、1%、0.5%以下の別の結晶形の量を指す。本開示の結晶形は、粉末X線回折(XRPD)、示差走査熱量計(DSC)及び熱重量分析(TGA)による熱的データ、動的蒸気収着(DVS)、及び/又は重量蒸気収着(GVS)によって特性決定することができる。
[00145]一実施形態において、本開示は、式D3のβ−ターンペプチド模倣環状化合物のHCl塩の結晶形IVを提供する。一実施形態において、本開示は、式D3のβ−ターンペプチド模倣環状化合物のHCl塩の結晶形Vを提供する。一実施形態において、本開示は式D3のβ−ターンペプチド模倣環状化合物のHCl塩の結晶形V及び結晶形IVの混合物を含む結晶形を提供する。
[00146]特定の実施形態において、結晶形IVは吸湿性である。特定の実施形態において、結晶形IVは60%〜100%の相対湿度(RH)で約10%〜約30%の重量増加がある場合があり、ここで重量増加は水含量の重量増加に起因する。特定の実施形態において、結晶形における水の吸収又は脱着のプロセスは可逆である場合がある。特定の実施形態において、結晶形IVは不規則形状を有する。特定の実施形態において、結晶形Vは針状の形態である。
[00147]本開示の結晶形の転移(結晶形IVと結晶形Vの間)はRHを変化させる場合に生じる。例えば、結晶形IVは高い相対湿度、例えば75%〜100%、85%〜100%、又は95%〜100% RHなどにさらすと、結晶形Vに転移させることができる。結晶形IVは酸性溶液、例えば塩酸の水溶液(ここで塩化水素酸の濃度は約0.001M〜約0.5M、約0.01M〜約0.2M、約0.05M〜約0.1M)で処理すると、結晶形Vに転移させることができる。結晶形IVは、非常に薄い、例えば濃度が0.001M未満である酸性溶液、又は純水(すなわち、酸又は塩基の非存在下)で処理すると、結晶形V及びいくつかの他の結晶形の混合物に転移させることができる。結晶形Vは、乾燥させると結晶形IVへ転移させて戻すことができる。転移の速度は酸性溶液の濃度によって決まることがある。一般に、結晶形Vから結晶形IVへの転移の速度は、結晶形Vがより高濃度の酸性溶液で処理されるとより速くなる。
[00148]特定の実施形態において、式D3のβ−ターンペプチド模倣環状化合物の結晶塩は針状結晶を含有する。
[00149]特定の実施形態において、式D3のβ−ターンペプチド模倣環状化合物の塩の結晶形は、少なくとも60%の水を含有する溶液から得られる。
[00150]特定の実施形態において、式D3のβ−ターンペプチド模倣環状化合物の塩の結晶形は水和物である。
[00151]特定の実施形態において、D3のHCl塩の結晶形は、6.7±0.2及び9.1±0.2の回折角(2θ)に特徴的なピークを有するXRPDパターンによって特徴づけられる。一実施形態において、D3のHCl塩の結晶形は、6.7±0.2、9.1±0.2、4.4±0.2、5.1±0.2、及び2.6±0.2の回折角(2θ)に特徴的なピークを有するXRPDパターンによって特徴づけられる。
[00152]一実施形態において、D3のHCl塩の結晶形は、6.7±0.2、9.1±0.2、4.4±0.2、5.1±0.2、2.6±0.2、11.5±0.2、15.3±0.2、16.6±0.2、17.7±0.2、18.2±0.2、20.2±0.2、21.6±0.2、22.1±0.2、22.5±0.2、23.2±0.2、24.1±0.2から選択される回折角(2θ)に2つ以上、3つ以上、4つ以上、又は5つ以上の特徴的なピークを有するXRPDパターンによって特徴づけられる。
[00153]この態様の一実施形態において、図13bに本質的に示されるような粉末X線回折パターンを有する結晶形が提供される。
[00154]以下の実施例は単に本開示を説明するものであり、本開示及び添付の特許請求の範囲を踏まえてこれらの実施例及びこれらの他の等価物が当業者にとって明らかとなるので、決して本発明の範囲を限定するものと考えるべきではない。本出願で使用されるすべてのパーセンテージは特に断りのない限り重量/重量(w/w)パーセントである。
実施例1
[00155]図2(スキーム2)は、式(I)のβ−ターンペプチド模倣環状化合物の一実施形態である、D3のHCl塩の合成を示す。
[00156]化合物4aの合成は、標準的な段階的LPPS(液相ペプチド合成)手順によって行うことができる。例えば、L.A.Carpinoら、Organic Process Research & Development 2003、7、28〜37)を参照のこと。
[00157](a)ジペプチドH−Hser(Trt)−Gly−OtBuの合成
Figure 0006801835
[00158]Fmoc−Hser(Trt)OH(37.5g)、HCl×H−GlyOtBu(12g)、及びHOBt(10.8g)を入れた容器へ、EtOAc(227ml)及びDMF(45ml)を加えた。混合物を5℃で撹拌した。DIPEA(12.5ml)及びEDC×HCl(15g)を加えた。混合物を20℃で撹拌して転化を完了させた(通常は<2時間)。完了したら、反応混合物をNaCl(23%、113ml)で2回洗浄した。反応器中に水性相が残っていないこと、洗浄後に有機層が一切捨てられていないことを確実にした。
[00159]有機溶液へDMF(45ml)及びBAEA(34.5ml)を加えた。Fmoc基を完全に除去するために混合物を20℃で30分撹拌した。完了したら、反応混合物をNaCl(23%、113ml)で1回、NaHCO(4.8%、113ml)で2回抽出した。有機溶液は次のカップリングができる状態となった。反応器中に水性相が残っていないこと、洗浄後に有機層が一切捨てられていないことを確実にした。
[00160](b)トリペプチドH−Lys(Boc)−Hser(Trt)−GlyOtBuの合成
Figure 0006801835
[00161]ジペプチドを含有する有機溶液をDMF(227ml)で希釈し、5℃で撹拌した。この溶液へ、Fmoc−Lys(Boc)OH(30g)、HOBt(10.8g)、並びにEDC×HCl(15g)及びEtOAc(45ml)を加えた。混合物を20℃で撹拌して転化を完了させた(通常は<1時間)。完了したら、Fmoc基を完全に除去するために、BAEA(34.5ml)を加え、混合物を30分撹拌した。完了したら、反応混合物をNaCl(23%、170ml)及び水(150ml)の混合物で1回、NaHCO3(4.8%、113ml)で2回洗浄した。有機層をEtOAc(30ml)で希釈し、次のカップリングができる状態とした。反応器中に水性相が残っていないこと、洗浄後に有機層が一切捨てられていないことを確実にした。
[00162](c)テトラペプチドH−Glu(OtBu)−Lys(Boc)−Hser(Trt)−GlyOtBuの合成
Figure 0006801835
[00163]トリペプチドを含有する有機溶液をDMF(227ml)で希釈し、5℃で撹拌した。この溶液へ、Fmoc−Glu(OtBu)OH(28.5g)、HOBt(10.8g)、及びEDC×HCl(15g)を加えた。混合物を20℃で撹拌して転化を完了させた(通常は<2時間)。完了したら、Fmoc基を完全に除去するために、BAEA(34.5ml)を加え、混合物を30分撹拌した。完了したら、反応混合物をNaCl(23%、113ml)及び水(49ml)の混合物で洗浄した。有機溶液をDMF(169ml)及びEtOAc(113ml)で希釈し、次いで40℃まで加熱した。溶液をNaCl(23%、113ml)及び水(38ml)の混合物で40℃にて洗浄した。相分離後、有機層をNaCl(23%、56ml)及び水(56ml)の混合物で40℃にて洗浄した。KHSO(1M)により水性層のpHをpH5〜5.5(指示薬スティック)に調整し、相を分離した。有機溶液は次のカップリングができる状態となった。反応器中に水性相が残っていないこと、洗浄後に有機層が一切捨てられていないことを確実にした。
[00164](d)テトラペプチドFNBA−Glu(OtBu)−Lys(Boc)−HSer(Trt)−G1y−OtBuの合成、化合物4a
Figure 0006801835
[00165]テトラペプチドを含有する有機溶液をDMF(227ml)で希釈し、5℃で撹拌した。この溶液へ、FNBA(14.3g)、EDC×HCl(15g)、及びDIPEA(13.4ml)を加えた。混合物を20℃で撹拌して転化を完了させた(通常は<5時間)。完了したら、反応混合物をMeTHF(450ml)、NaCl(23%、113ml)、及びNaHCO(4.8%、113ml)と共に撹拌した。層を分離し、有機層を40℃まで加熱し、その後この温度でNaHCO(4.8%、226ml)により洗浄し、最後に水(226ml)により洗浄した。反応器中に水性相が残っていないこと、洗浄後に有機層が一切捨てられていないことを確実にした。
[00166]有機層を40℃にて真空下で約226mlまで濃縮した。残渣へMeTHF(226ml)を加え、次いで約226mlまでの濃縮を繰り返した。残渣へMeTHF(226ml)及びMTBE(450ml)を加え、スラリーを20℃で5時間撹拌した。固体生成物をろ紙上で収集し、MTBE(226ml)で2回洗浄し、20℃にて真空下で乾燥させた。乾燥生成物の化合物4a(55.6g)が得られ、収率は85.5%、分析補正あり。HPLC:90.6%、ジベンゾフルベン:9%。
[00167](e)ペンタペプチドの部分脱保護(脱トリチル)、化合物3a
Figure 0006801835
[00168]ペンタペプチド(55.2g)を5〜7回に分けて40℃の酢酸(450ml)及び水(50ml)の混合物へ加えた。添加後、白色懸濁液を7〜9時間撹拌して転化を完了させた(>98%)。完了したら、反応混合物を20℃まで冷却し、次いでMTBE(552ml)、NaCl(23%、276ml)、及び水(110ml)の混合物で抽出した。有機層を20℃でKHSO(1M、276ml)により2回、40℃でNaHCO(4.8%、276ml)により3回、水(276ml)により1回抽出した。反応器中に水性相が残っていないこと、洗浄後に有機層が一切捨てられていないことを確実にした。有機層を20℃まで冷却し、一晩撹拌して生成物を析出させた。ヘプタン(552ml)をスラリーへ加え、これを1時間撹拌した(さらに生成物が析出した)。固体生成物をろ紙上で収集し、ヘプタンで2回(2×276ml)、DIPEで2回(2×414ml)洗浄した。真空内で乾燥後(52℃、4時間)、39.4gの所望の部分脱保護直鎖ペプチドである化合物3aが得られ、収率は93%、分析補正なし。
[00169](f)環化
Figure 0006801835
[00170]THF(196ml)中のt−BuOK(8.13g)のスラリーを、THF(1560ml)中の部分脱保護直鎖ペプチド(39.4g)の低温(−8〜−1℃)溶液へ加えた。混合物を15〜20分撹拌して(内部温度は4℃まで上昇した)転化を完了させた。完了したら、HCl水溶液(0.1N、189ml)を反応混合物へ加えた。THFを真空蒸発により40℃で除去した。残渣を水(200ml)で希釈し、約3分撹拌した。固体粗生成物をろ紙上で収集し、水で2回(2×200ml)、DIPEで2回(2×200m1)、45℃にて真空下で2時間乾燥させた。乾燥させた粗生成物(36.1g)をEtOAc(788ml)中に懸濁させた。懸濁液を40℃で約40分撹拌し、次いで0℃まで冷却し、2時間撹拌を続けた。固体生成物である化合物2aをろ紙上で収集し、ろ紙上でDIPEにより2回(2×200ml)洗浄した。乾燥後、34.6gの精製環状ペプチドが得られ、収率は78.6%、分析補正あり、HPLC 96.8%。
[00171](g)最終脱保護
[00172]環化ステップで得られた精製環状ペプチド(33.3g)をMeCN(330ml)及び濃HCl(37%、54ml)の混合物中で懸濁させた。懸濁液を15℃で1時間撹拌した。懸濁液は溶液となり、次いで再びスラリーとなった。完了したら、MeCN(330ml)を加え、混合物を1時間撹拌した。粗生成物であるD3のHCl塩をろ紙上で収集し、MeCNで2回(2×330ml)洗浄し、20℃にて真空下で乾燥させた。収量:24.5g。
[00173](h)結晶化
[00174]塩基性化−酸性化方法:
[00175]粗生成物(24.5g)を水(245ml)中で懸濁させ、50℃まで加熱した。この懸濁液(ゲルのように見える場合がある)へNaOH(2M、47.6ml)を加えた。溶液が得られるまで(濁っている場合がある)混合物を50℃で1時間撹拌した。この溶液を高温でろ過して不溶性材料を除去した。容器を水(74ml)ですすぎ、すすぎ液をろ紙に通し、ろ液を合わせた。合わせたろ液を別の容器へ移し、効率的に撹拌しながら50℃まで加熱した。この温溶液へHCl(4M、47.6ml)を加えた。最初にゲルが形成された。50℃で40分、40℃で50分、30℃で約14時間、及び1℃で8時間撹拌を続けて白色スラリーを得た。精製した最終生成物(白色針状物)をろ紙上で収集し、HCl(1M、50ml)で洗浄し、20℃にて真空下で乾燥させた。収量:21g、分析:85.66%。HPLC:98.9%。Fmoc−Hser(Trt)OHから出発した全収率:53.6%、分析補正あり。
[00176]最終生成物はpH2〜8でゲルを形成する傾向があったが、pH>9では透明溶液のろ過に適した安定な溶液を形成した。透明溶液を37% HClによりpH≦0まで酸性化した後、最終生成物であるHCl塩は最初にゲルを形成し、次いでゲルは高純度の微細な針状物(図3を参照)へ転移した。
実施例2
[00177]結晶化プロセスの最適化
[00178]結晶化の間の不純物の生成を避けるため、及び大スケールで堅固なプロセスを得るために、一連の実験を行った。温度及びHClの濃度を変化させ、下記の表1にまとめた。特定の時間:2時間、4時間、8時間、及び22時間で各実験から試料を取り出した。試料中の最終生成物及び3種の主な不純物の含量をHPLCによりモニタリングした(図4〜7)。
Figure 0006801835
[00179]図4は、様々な条件(すなわち、様々な温度及びHClの濃度(A、B、C、D、E、及びFとラベリングされている))で、結晶化の間の2時間、4時間、8時間、及び22時間における、最終生成物のHPLCの面積パーセントを示す棒グラフである。開始時の純度は96.2%であった。
[00180]図5は、22時間にわたる経時的な、結晶化の間の不純物Des−Glyの生成を示すグラフである。以下の結論を出すことができる:(a)40℃において、最終生成物は5及び7当量のHClの存在下で22時間安定である;(b)50℃において、最終生成物は5及び7当量のHClの存在下で4時間安定である;(c)60℃において、最終生成物は2時間後に分解し始める。
[00181]図6は、12時間にわたる経時的な、結晶化の間の未知の不純物の生成を示すグラフである。HPLCにより測定される、0.93の相対保持時間(RRT0.93)で不純物を溶離させた。以下の結論を出すことができる:(a)40℃において、5当量のHClが加えられたか又は7当量のHClが加えられたかには関係なく、RT0.93の生成は非常に遅い;(b)50℃において、RT0.93の生成は8時間以内では40℃におけるよりもわずかに多い。8時間後に加速され、5当量のHClと比較して7当量のHClを使用するとより多くのRT0.93が生成する;(c)60℃において、RT0.93の生成は急速に増加する。
[00182]図7は、12時間にわたる経時的な、結晶化の間の未知の不純物の生成を示すグラフである。HPLCにより測定される、1.11の相対保持時間(RRT1.11)で不純物を溶離させた。以下の結論を出すことができる:(a)40℃において、5当量のHClが加えられたか又は7当量のHClが加えられたかには関係なく、RRT1.11の生成は非常に遅い;(b)50℃において、RRT1.11の生成は4時間以内では40℃におけるよりもわずかに多い。4時間後に加速され、5当量のHClの使用よりも7当量のHClを使用するとより多くの未知の不純物が生成する;(c)60℃において、RRT1.11の生成は急速に増加する。
実施例3
[00183]結晶化の間の温度サイクル
[00184]結晶化プロセスを理解するために、温度を50℃から20℃まで低下させることによって結晶化の間に温度を循環させ、次いで温度を50℃まで上昇させ20℃まで再び低下させた。温度サイクルの図を図8に示す。スラリーから周期的に試料を取り出し、顕微鏡法によって分析した。図9は顕微鏡分析下での最終生成物の結晶転移を示す。
[00185]ゲルは40℃で14時間後に結晶性(針状)スラリーへ転移した。これらの針状物は5℃での長時間の冷却を含めた全体で47時間の温度サイクルの間に損傷されなかった。このことは、この結晶形がこれらの条件下で安定であり転移が長時間を要したことを意味する。結晶化方法の開発を通して、いくつかの実験は粗製最終生成物の純度がゲルから結晶性物質への転移速度に影響を与えることを示した。結晶化後、HPLCにより測定される結晶生成物の純度は97%を超えた(例えば、97.2%〜99.1%)。結晶生成物は、ろ過時間が比較的長かったが、ゲルよりもろ過するのが容易であった。乾燥後、針状物は一定の結晶化度を有する不規則な固体へ転移した。図10は顕微鏡分析下でのろ紙上の結晶転移を示す。
実施例4
[00186]結晶形の転移の研究
[00187]考えられる転移を調べるために、D3試料の粗製バッチを0.1M HCl溶液、0.001M HCl溶液中でスラリー化した。およそ60mgの粗製D3試料を0.6ml溶液中でスラリー化した。スラリーを室温で磁気撹拌したままにした。0.1M HClスラリーにおいて、1〜2日後に針状物が得られた。スラリーを多孔性プレート上でXRPDにより分析した(図11を参照)。結晶形は結晶形Vに相当し、すなわち、結晶形IVから結晶形Vへの速い転移が生じている。純水中では転移ははるかに遅く、分析は2週間後に行われた。スラリーは結晶形Vを主に含むが、他の結晶形の存在を示し得るいくつかの余分なピークがある。粗製材料はpHに影響を与える過剰量のHClを含有していた可能性があることに注目すべきである。純水スラリー中のpHはおよそ3であった。
[00188]0.001M HCl溶液中で、転移はやはり遅く、分析は2週間後に行われた。XRPD(図12を参照)は、結晶性物質が生成したことを示す。純水(すなわち、100%の水)スラリーとの多くの類似点があり、すなわち、結晶形V及び何らかの他の結晶形の混合物であるように見える。
[00189]0.1M HClスラリーを3週間後の2回目に分析した。図13aを参照のこと。これは依然として結晶形Vに相当しており、すなわちスラリーは多形体に関して非常に安定であるように見える。
実施例5
[00190]D3のアモルファス形の特性決定
[00191]図14は、D3のアモルファスのHCl塩の乾燥試料の顕微鏡像を示し、これは結晶化しているが結晶化前に得られたその結晶化度を乾燥時に失っている。
[00192]D3試料のアモルファスHCl塩をXRPDにより分析した(図15を参照)。材料は主にアモルファスであるが結晶形IVであることを結論づけられる。2θ=32°のピークは材料中の塩化ナトリウムに相当する。
[00193]D3のアモルファスHCl塩のDSCを図16に示す。60℃付近で小さい吸熱、180〜190℃付近で弱い発熱の事象、それに続いて220℃付近で吸熱がある。結晶形IVは主にアモルファスであるので、熱事象はより小さくあまり明確ではないことが予測される。
[00194]D3のアモルファスHCl塩の熱重量分析(TGA)を図17に示し、これは100〜110℃までにおよそ1.7%の重量減少を示す。
[00195]D3試料のアモルファスHCl塩を動的蒸気収着(DVS)により分析した(図18を参照)。相対湿度95%まで32%の重量増加に相当する連続的な水の吸収がある。20% RH(相対湿度)では、質量変化は4%であり、40% RHではおよそ7%である。多量の水の吸収にもかかわらず、プロセスは完全に可逆であるように見え、ほとんどヒステリシス効果がない、すなわち重量の吸収及び低下はほとんど同一である(図19を参照)。両方のサイクルはほとんど同一であることに注目する。
[00196]DVS分析後のD3試料のアモルファスHCl塩をTGAにより分析した(図20を参照)。3.9%の重量減少があり、これはRH=20%での水の吸収と良く一致している。
[00197]D3試料のアモルファスHCl塩をXRPDにより再び分析し(図21を参照)、これは材料が依然として出発物質と非常に類似していたことを示す。
[00198]非常に高いRH(100%近く)での挙動を調べるために、D3試料のアモルファスHCl塩を顕微鏡スライドへ加え、水蒸気で飽和させたデシケーター中に入れた。試料を一晩放置し、次いでTGAにより迅速に分析した(図22を参照)。TGA分析はおよそ30%の水分低下を示した。試料は依然として固体状であること、すなわち潮解性がないことに注目すべきである。試料はXRPDによっても分析した(図23を参照)。解析は、試料が出発物質(図21)よりも結晶性が高く、結晶形Vと高い類似性があることを示している。参照結晶形Vのピークはより小さい2θ値に向かって、すなわちより大きいd値に向かってシフトする。これは水が構造体に加えられると膨張することを示唆するものである。XRPD分析はZBH上で行われ、したがって多孔性基材に由来する2θ=26、35、及び38の強いピークが見られないことに注意する。
実施例6
[00199]方法
[00200]DSC及びTGA
[00201]Mettler Toledo DSC model 822でDSC分析を行った。Mettler Toledo TGA/SDTA 851でTGA分析を行った。
[00202]DVS分析
[00203]DVS AdVantage(表面測定システム)でDVS分析を行った。
[00204]XRPD
[00205]銅の放射線を使用して、PIXcel検出器、自動発散及び散乱防止スリット、ソラースリット及びNiフィルターを備えたPANalytical X’Pert PRO回折計でX線粉末回折パターンを収集した。XRPDの標準的技法により乾燥試料をZBHに塗布した。溶媒効果の一部を排除するために多孔性Alプレートを使用してウェット試料を分析した。
[00206]顕微鏡
[00207]顕微鏡下で写真を撮影してMalvernの結果と比較した。乾燥試料を顕微鏡スライド上に塗布し、いくらかのMiglyolを加えた。スラリー試料は、そのまま又はMiglyolを1滴加えて分析した。
[00208]装置
[00209]磁気撹拌を使用して4mlバイアル中でスラリーの実験を行った。
[00210]本発明は、本発明の実施可能な実施形態を参照して説明され詳細に示されているが、当業者は本発明の精神から逸脱せずに様々な変更、修正、置き換え、及び省略を行うことができることを理解することになる。したがって、本発明は以下の特許請求の範囲内にあるそれらの等価物を包含することを意図している。

Claims (26)

  1. 式(I)
    Figure 0006801835

    [式中、
    及びR は独立に、リジン、グルタミン酸、チロシン、イソロイシン、アスパラギン、アルギニン、又はトレオニンの側鎖置換基であり
    及びRは独立に、水素若しくはC〜Cアルキルであり、又はR及びRはそれらが結合している炭素原子と一緒にシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、若しくはシクロヘキシル基を形成しており、又はR及びR、R及びRはそれらが結合している炭素原子と一緒にシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、若しくはシクロヘキシル基を形成しており;
    Yは水素、−NO2、−COOR14、−OC(R14、−SO14、及びSO14からなる群から選択され;
    、R、R、R、及びRは独立に、水素又はC〜Cアルキルであり;
    10は水素、メチル、t−ブチル、又は保護基であり;
    各R14は水素、アルキル、又はアリールであり;
    XはO、NR、S、P、Se、C〜Cアルキレン、SO、SO、及びNHからなる群から選択され;
    nは0、1、2、3、4、又は5である]
    のβ−ターンペプチド模倣環状化合物の塩の結晶形を調製する方法であって、
    (a)式(IV)
    Figure 0006801835

    [式中、
    、R、R、R、R、R、及びR10は上記で定義される意味を有し;
    11及びR13は独立に、水素又は保護基であり;
    12は保護基であり;
    及びWは独立に、官能基上の水素原子が1つ少ない、リジン、グルタミン酸、チロシン、イソロイシン、アスパラギン、アルギニン、又はトレオニンの側鎖置換基であり;
    ZはF、Cl、Br、及びIからなる群から選択される]
    の保護直鎖ペプチド模倣化合物を用意するステップと、
    (b)式(IV)の化合物を選択的に脱保護して式(III)
    Figure 0006801835

    [式中、
    、R、R、R、R、R、R10、R11、R13、W、W、X、Y、Z、及びnは上記で定義される意味を有する]
    の部分保護直鎖ペプチド模倣化合物を得るステップと、
    (c)分子内芳香族求核置換反応により式(III)の部分保護直鎖ペプチド模倣化合物を環化させて式(II)
    Figure 0006801835

    [式中、
    、R、R、R、R、R、R10、R11、R13、W、W、X、Y、Z、及びnは上記で定義される意味を有する]
    の化合物を得るステップと、
    (d)式(II)の化合物中のアミノ酸側鎖保護基を脱保護して式(I)のβ−ターンペプチド模倣環状化合物の塩を得るステップと、
    (e)式(I)のβ−ターンペプチド模倣環状化合物を結晶化させて結晶形である式(I)の化合物を得るステップと
    を含み、
    結晶化が、式(I)の化合物又は塩を塩基性のpHを有する塩基性溶液と接触させるステップと、酸性のpHを得るようにpHを低下させて式(I)の化合物又は塩を析出又は結晶化させるステップとを含む、方法。
  2. 式(I)のβ−ターンペプチド模倣環状化合物が、環原子が14〜16個である大環状環を有する、請求項1に記載の方法。
  3. 及びRが独立に、グルタミン酸、リジン、イソロイシン、又はアルギニンの側鎖置換基である、請求項1に記載の方法。
  4. 及びRが独立に、イソロイシン又はアルギニンの側鎖置換基である、請求項1に記載の方法。
  5. 11及びR13が独立に、トリフルオロアセチル、ホルミル、アセチル、t−ブチルオキシカルボニル(BOC)、シクロヘキシルオキシカルボニル、フルオレニル−9−メトキシ−カルボニル(Fmoc)、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)、Cbz誘導体、トリフェニル、メチル、ベンジル、アリルオキシカルボニル、tert−ブチル、アルキルシラン、及びアリルからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  6. 12がトリチル又はtert−ブチルジメチルシラン(TBDMS)である、請求項1に記載の方法。
  7. XがO、S、又はNHである、請求項1に記載の方法。
  8. Yが−NOである、請求項1に記載の方法。
  9. 環化が、t−BuOK、CsCO、KCO、又はそれらの混合物を含む塩基の存在下、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、又はそれらの混合物を含む極性非プロトン性溶媒中で行われる、請求項1に記載の方法。
  10. 環化が、約0.5%未満の水及び約0.5%未満のメタノール中で行われる、請求項1に記載の方法。
  11. 環化が、0.05M未満の部分保護直鎖ペプチド模倣中間体(III)の濃度で行われる、請求項1に記載の方法。
  12. 環化が、−20℃〜15℃の温度で行われる、請求項1に記載の方法。
  13. 塩がHCl塩である、請求項1に記載の方法。
  14. 塩基性のpHが約8〜約12である、請求項に記載の方法。
  15. 塩基性のpHを有する溶液を酸と混和することによってpHを低下させて酸性化溶液を得る、請求項に記載の方法。
  16. 酸性のpHが約0〜約4である、請求項15に記載の方法。
  17. 溶液を混和することが、約0℃〜約60℃の温度で行われる、請求項15に記載の方法。
  18. 以下の構造:
    Figure 0006801835

    を有するβ−ターンペプチド模倣環状化合物のHCl塩の結晶形を調製する方法であって、
    (a)式(4a)の保護直鎖ペプチド模倣化合物
    Figure 0006801835

    を用意するステップと、
    (b)式(4a)の化合物を選択的に脱保護して式(3a)の部分保護直鎖ペプチド模倣化合物
    Figure 0006801835

    を得るステップと、
    (c)分子内芳香族求核置換反応により式(3a)の部分保護直鎖ペプチド模倣化合物を環化させて式(2a)
    Figure 0006801835

    の化合物を得るステップと、
    (d)式(2a)の化合物中のアミノ酸側鎖保護基を脱保護してD3のHCl塩を得るステップと、
    (e)D3のHCl塩を結晶化させて結晶形であるD3のHCl塩を得るステップと
    を含む、方法。
  19. 式(2a)の化合物を、HCl溶液及びアセトニトリルの混合物中に化合物を懸濁させることにより脱保護するステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。
  20. 以下の構造:
    Figure 0006801835

    を有するβ−ターンペプチド模倣環状化合物の塩の結晶形。
  21. 少なくとも60%の水を含有する溶液から得られる、請求項20に記載の結晶形。
  22. 水和物である、請求項20に記載の結晶形。
  23. 6.7±0.2、9.1±0.2、4.4±0.2、5.1±0.2、2.6±0.2、11.5±0.2、15.3±0.2、16.6±0.2、17.7±0.2、18.2±0.2、20.2±0.2、21.6±0.2、22.1±0.2、22.5±0.2、23.2±0.2、24.1±0.2から選択される回折角(°2θ)に2つ以上の特徴的なピークを有するXRPDパターンによって特徴づけられる、請求項20に記載の結晶形。
  24. 6.7±0.2、9.1±0.2、4.4±0.2、5.1±0.2、及び2.6±0.2の回折角(°2θ)に特徴的なピークを有するXRPDパターンによって特徴づけられる、請求項20に記載の結晶形。
  25. 不規則形状を有する結晶IV、針状形状を有する結晶形V、又はそれらの混合物を含む、請求項20に記載の結晶形。
  26. 以下の中間体:
    Figure 0006801835

    の一つ以上に由来する、請求項20に記載の結晶形。
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