JP6802943B2 - 水性液剤 - Google Patents
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Description
項1-1. 水溶性高分子、ブリモニジン及び/又はその塩、並びにポリヘキサニド及び/又はその塩を含む、水性液剤。
項1-2. 水溶性高分子が、セルロース系高分子化合物、ポリビニル系高分子化合物及び多糖類から選択される少なくとも1種を含む、項1-1に記載の水性液剤。
項1-3. セルロース系高分子化合物が、カルボキシメチルセルロース及び/又はその塩を含む、項1-2に記載の水性液剤。
項1-4. カルボキシメチルセルロース及び/又はその塩は、その2%水溶液が25℃において25〜35Pa・sの粘度を有するものである、項1-3に記載の水性液剤。
項1-5. カルボキシメチルセルロース及び/又はその塩は、その2%水溶液が25℃において300〜400Pa・sの粘度を有するものである、項1-3に記載の水性液剤。
項1-6. カルボキシメチルセルロース及び/又はその塩のエーテル化度が、0.70〜
0.85である、項1-3〜1-5のいずれかに記載の水性液剤。
項1-7. カルボキシメチルセルロース及び/又はその塩のエーテル化度が、0.79〜
0.85である、項1-3〜1-6のいずれかに記載の水性液剤。
項1-8. 水溶性高分子の濃度が0.1〜2.0w/v%である、項1-1〜1-7のいずれか
に記載の水性液剤。
項1-9. ブリモニジン及び/又はその塩が、ブリモニジン酒石酸塩である、項1-1〜1-8
のいずれかに記載の水性液剤。
項1-10. ブリモニジン及び/又はその塩の濃度が0.05〜0.5w/v%である、項1-1〜1-9のいずれかに記載の水性液剤。
項1-11. 水溶性高分子100質量部当たり、ブリモニジン及び/又はその塩が2.5〜500質量部である、項1-1〜1-10のいずれかに記載の水性液剤。
項1-12. ポリヘキサニド及び/又はその塩が、塩酸ポリヘキサニドである、項1-1〜1-11のいずれかに記載の水性液剤。
項1-13. ポリヘキサニド及び/又はその塩の濃度が、0.01〜30ppmである、項1-1〜1-12のいずれかに記載の水性液剤。
項1-14. 水溶性高分子1mg当たり、ポリヘキサニド及び/又はその塩が0.0005〜30μgである、項1-1〜1-13のいずれかに記載の水性液剤。
項1-15. 水溶性高分子の濃度が0.1〜2.0w/v%であり、ブリモニジン及び/又はその塩の濃度が0.05〜0.5w/v%であり、且つポリヘキサニド及び/又はその塩の濃度が0.01〜30ppmである、項1-1〜1-14のいずれかに記載の水性液剤。
項1-16. 水溶性高分子が、カルボキシメチルセルロース及び/又はその塩であり、ブリモニジン及び/又はその塩が、ブリモニジン酒石酸塩であり、ポリヘキサニド及び/又はその塩が、塩酸ポリヘキサニドであり、且つ
カルボキシメチルセルロース及び/又はその塩の濃度が0.5w/v%であり、ブリモニジン酒石酸塩の濃度が0.1w/v%であり、塩酸ポリヘキサニドの濃度が0.1〜10ppmである、項1-1〜1-15のいずれかに記載の水性液剤。
項1-17. セルロース系高分子化合物が、ヒドロキシエチルセルロースを含む、項1-2に記載の水性液剤。
項1-18. セルロース系高分子化合物が、メチルセルロースを含む、項1-2に記載の水性液剤。
項1-19. ポリビニル系高分子化合物が、ポリビニルピロリドンを含む、項1-2に記載の水性液剤。
項1-20. 多糖類が、ヒアルロン酸及び/又はその塩を含む、項1-2に記載の水性液剤。
項1-21. 多糖類が、キサンタンガム及び/又はその塩を含む、項1-2に記載の水性液剤
。
項1-22. 水性液剤を調製直後に遮光条件下60℃で2週間保存したときの、保存前及び保存後の水性液剤の25℃の粘度から求められる粘度維持率が90%以上である、項1-1〜1-21のいずれかに記載の水性液剤。
項1-23. 水性液剤を調製直後に遮光条件下60℃で2週間保存したときの、保存前及び保存後の水性液剤中のブリモニジン含量から求められるブリモニジン含量維持率が97%以上である、項1-1〜1-22のいずれかに記載の水性液剤。
項1-24. 医薬組成物である、項1-1〜1-23のいずれかに記載の水性液剤。
項1-25. 眼科用組成物である、項1-1〜1-24に記載の水性液剤。
項1-26. 点眼液である、項1-25に記載の水性液剤。
項1-27. 緑内障の治療に使用される、項1-26に記載の水性液剤。
項2-1. 水溶性高分子、並びにブリモニジン及び/又はその塩を含む水性液剤の粘度を
安定化する方法であって、
水性液剤中で水溶性高分子、ブリモニジン及び/又はその塩、並びにポリヘキサニド及び/又はその塩を共存させる工程を含む、粘度安定化方法。
項3-1. 水溶性高分子、並びにブリモニジン及び/又はその塩を含む水性液剤の粘度を
安定化するために使用される粘度安定化剤であって、
ポリヘキサニド及び/又はその塩を含む、粘度安定化剤。
項4-1. ブリモニジン及び/又はその塩を含む水性液剤中のブリモニジン及び/又はそ
の塩の含量を安定化する方法であって、
水性液剤中でブリモニジン及び/又はその塩、並びにポリヘキサニド及び/又はその塩を共存させる工程を含む、ブリモニジン及び/又はその塩の含量安定化方法。
項4-2. 前記水性液剤において、更に水溶性高分子を共存させる、項4-1に記載のブリモニジン及び/又はその塩の含量安定化方法。
項5-1. ブリモニジン及び/又はその塩を含む水性液剤中のブリモニジン及び/又はそ
の塩を安定化するために使用される含量安定化剤であって、
ポリヘキサニド及び/又はその塩を含む、ブリモニジン及び/又はその塩の含量安定化剤。
項5-2. 前記水性液剤が、更に水溶性高分子を含有する、項5-1に記載のブリモニジン及び/又はその塩の含量安定化剤。
項6-1. ブリモニジン及び/又はその塩、並びにポリヘキサニド及び/又はその塩を含
む、水性液剤。
項6-2. 更に水溶性高分子を含有する、項6-1に記載の水性液剤。
本明細書において使用される用語は、特に言及しない限り、当該分野で通常用いられる意味で用いられることが理解されるべきである。従って、他に定義されない限り、本明細書中で使用されるすべての専門用語及び科学技術用語は、本発明の属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。矛盾する場合、本明細書(定義を含めて)が優先する。
(操作条件)
溶離液:0.1M NaNO3
流速:1ml/min
試料:0.02〜0.3重量%
溶媒:0.1M NaNO3
注入量:200μl
(装置)
送液ポンプ:Shodex DS−4(昭和電工製)
デガッサー:ERC3115(ERC社製)
カラム:Shodex SB−806MHQ(昭和電工製)
示差屈折率検出器:Shodex RI−71(昭和電工製)
<CMC及び/又はその塩のエーテル化度の測定方法>
試料(無水物)0.5〜0.7gを精密にはかり、ろ紙に包んで磁製ルツボ中で灰化する。冷却した後、これを500mLビーカーに移し、水を250mL、0.05モル/L硫酸を35ml加えて30分間煮沸する。これを冷却し、フェノールフタレイン指示薬を加えて、過剰の酸を0.1モル/L水酸化カリウムで逆滴定して、以下の式に従ってエーテル化度を算出する。
従って求められる値である。
<アルカリ度又は酸度の測定方法>
試料(無水物)1gを300ml三角フラスコに精密にはかりとり、水を200ml加えて溶かす。これに0.05 mol/l硫酸5mlをピペットで加え、10分間煮沸し
たのち冷却して、フェノールフタレイン指示薬を加え、0.1mol/l水酸化カリウムで滴定する(S ml)。同時に空試験を行い(B ml)、下記式によって算出する。
以下に好ましい実施形態の説明を記載するが、この実施形態は本発明の例示であり、本発明の範囲はそのような好ましい実施形態に限定されないことが理解されるべきである。当業者はまた、以下のような好ましい実施例を参考にして、本発明の範囲内にある改変、変更などを容易に行うことができることが理解されるべきである。これらの実施形態について、当業者は適宜、任意の実施形態を組み合わせ得る。
水溶性高分子を含む水性液剤では、経時的に液剤の粘度が低下するという問題点が生じる場合がある。このような粘度の低下は、使用感を損なったり、所望の薬効を発現できなくしたりするため、これらの水溶性高分子を配合した水性液剤(特に点眼液)の製剤設計や品質保証の上で、経時的な粘度低下を抑制することが重要になっている。また、点眼液では、その粘度を一定にすることによって薬物滞留性を維持し、治療部位へ移行する薬物の量を調整している。それ故、点眼液の粘度が低下すると、薬物の治療部位への移行量が変化するため、有効な治療ができない事態が発生する。緑内障の治療には薬剤の長期投与が必要であるため、緑内障の治療に使用される点眼液では、経時的な粘度低下を抑制することがとりわけ重要になっている。
本発明の水性液剤は、水溶性高分子を含有する。本発明で使用される水溶性高分子の種類については、水性液剤に所望の粘度を付与できるものであればよく、薬学的に許容されることを限度として特に制限されないが、例えば、増粘剤又は粘稠剤として用いられる水溶性高分子が挙げられる。このような水溶性高分子としては、具体的には、セルロース系高分子化合物、ポリビニル系高分子化合物、多糖類等が挙げられる。
5mPa・s、エーテル化度0.79〜0.85)、P−715A(25℃、2%水溶液の粘度が80mPa・s〜140mPa・s、エーテル化度0.60〜0.70)、F−SC(25℃、2%水溶液の粘度が300mPa・s〜400mPa・s、エーテル化度0.70〜0.85)、AG−GUM(25℃、2%水溶液の粘度が900mPa・s〜1500mPa・s、エーテル化度0.70〜0.85)等、ダイセル化学工業株式会社から販売されているCMCダイセルシリーズ、日本製紙ケミカル株式会社から販売されているサンローズFシリーズ等が挙げられる。
本発明の水性液剤は、ブリモニジン及び/又はその塩を含有する。本発明で使用されるブリモニジンの塩としては、薬学的に許容されることを限度として特に制限されないが、有機酸塩又は無機酸塩が挙げられる。有機酸塩として、例えば酒石酸塩又は酢酸塩等が挙げられる。無機酸塩として、例えば塩酸塩等が挙げられる。また、ブリモニジン又はその塩は、水和物等の溶媒和物の形態であってもよい。ブリモニジン又はその塩の中でも、ブリモニジン酒石酸塩は、医薬品として上市されており安全性が確立されているため、好適に使用される。
本発明の水性液剤は、ポリヘキサニド及び/又はその塩を含有する。水溶性高分子並びにブリモニジン及び/又はその塩を含む水性液剤に、ポリヘキサニド及び/又はその塩を含有させることによって、該水性液剤の経時的な粘度の低下を抑制でき、更に該水性液剤中のブリモニジン及び/又はその塩の含量が経時的に低下するのを抑制することが可能になる。
R2がアミノ基又は下記一般式(2)に示される基;より好ましくはR1がアミノ基であり、且つR2が下記一般式(2)に示される基が挙げられる。
1つの実施形態において、本発明の水性液剤は、緩衝剤が含まれていてもよい。本発明で使用される緩衝剤としては、薬学的に許容されることを限度として特に制限されないが、例えば、ホウ酸緩衝剤、クエン酸緩衝剤、リン酸緩衝剤、トリス緩衝剤、酒石酸緩衝剤、酢酸緩衝剤、アミノ酸緩衝剤等が挙げられる。
1つの実施形態において、本発明の水性液剤は、必要に応じて、等張化剤、多価アルコール、界面活性剤、キレート剤、防腐剤又は保存剤、清涼化剤、安定化剤、pH調整剤等の添加剤を含有してもよい。
1つの実施形態において、本発明の水性液剤は、必要に応じて、ブリモニジン及び/又はその塩以外の薬理成分が含まれていてもよい。このような薬理成分としては、例えば、タフルプロスト、ラタノプロスト、イソプロピルウノプロストン等のプロスタグランジン類;ピロカルピン塩酸塩等の副交感神経刺激薬;ジスチグミン臭化物等の抗コリンエステラーゼ薬;ジピベフリン塩酸塩等の交感神経刺激薬;ベタキソロール塩酸塩等のβ1遮断
薬;チモロールマレイン酸塩等のβ遮断薬;ニプラジロール、レボブノロール塩酸塩等のα1・β遮断薬;ブナゾシン塩酸塩等のα1遮断薬等が挙げられる。これらの薬理成分は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらの薬理成分の濃度は、使用する薬理成分の種類や付与すべき薬効等に応じて適宜設定すればよい。
本発明の水性液剤の粘度については、特に制限されないが、例えば、調製直後の粘度として、1.0〜30mPa・sが挙げられる。水性液剤の粘度維持率をより向上させるという観点から好ましくは1.0〜10mPa・s、より好ましくは1.5〜8mPa・s、特に好ましくは2.0m〜4.0mPa・sが挙げられる。
本発明の水性液剤のpHについては、薬学的に許容されることを限度として特に制限されないが、例えばpH5.0〜8.0が挙げられる。本発明の水性液剤を眼科用組成物として使用する場合であれば、眼粘膜に適用可能である眼への刺激をより緩和するという観点から、pHとして、好ましくは6.7〜7.5、より好ましくは6.9〜7.1、特に好ましくは7.0〜7.1、更に好ましくは7.0が挙げられる。
本発明の水性液剤の浸透圧については、目的とする用途に適用可能であることを限度として特に制限されない。例えば眼粘膜に適用される場合、浸透圧として250〜350mOsm/kgが挙げられる。
本発明の水性液剤は、水溶性高分子、並びにブリモニジン及び/又はその塩を含む液剤に、ポリヘキサニド及び/又はその塩を含ませることにより、高いブリモニジン含量維持率を具備することが可能になっている。本発明の水性液剤の一態様として、ブリモニジン含量維持率が、例えば、97%以上が挙げられる。経時的なブリモニジン及び/又はその塩の含量の低下をより一層効果的に抑制するという観点から、ブリモニジン含量維持率は好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上が挙げられる。
本発明の水性液剤の製剤形態については、特に制限されず、水溶液状、懸濁液状、乳液状等のいずれであってもよいが、好ましくは水溶液状が挙げられる。
本発明の水性液剤に含まれるブリモニジン及び/又はその塩は、眼房水の産生を抑制して、眼圧を低下させる効果を奏し得るので、本発明の水性液剤の一態様では、点眼液として提供され、緑内障を治療用途に好適に使用できる。
本発明の水性液剤を収容する容器については、特に制限されず、医薬組成物を収容している従来の容器であればよく、例えば、本発明の水性液剤が点眼液の場合であれば、従来点眼容器として使用されているものを使用できる。本発明の水性液剤を収容する容器の素材については、特に制限されず、ガラス製であってもよく、またプラスチック製であってもよい。本発明の水性液剤を収容する容器として、プラスチック製を使用する場合、該プラスチック容器の構成材質については、特に制限されないが、例えば、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリイミドのいずれか1種、又は2種以上のブレンドポリマーが挙げられる。経時的なブリモニジン含量の低下をより効率的に抑制するという観点から、容器本体(眼科用組成物を収容する収容部を形成している部材)の材質が、好ましくはポリエチレン又はポリプロピレン、より好ましくはポリエチレンが挙げられる。
本発明の水性液剤は、その製剤形態に応じて、公知の調製法に従って製造すればよく、例えば、第十七改正日本薬局方 製剤総則に記載された方法を用いて製造することができる。
本発明の一実施形態として、水溶性高分子並びにブリモニジン及び/又はその塩を含む水性液剤の粘度を安定化する方法であって、水性液剤中で水溶性高分子、ブリモニジン及び/又はその塩、並びにポリヘキサニド及び/又はその塩を共存させる工程を含む、粘度安定化方法を提供する。
本発明の一実施形態として、水溶性高分子、並びにブリモニジン及び/又はその塩を含む水性液剤の粘度を安定化するために使用される剤を提供する。該粘度安定化剤としては、ポリヘキサニド及び/又はその塩そのもの或いはポリヘキサニド及び/又はその塩を含む組成物が挙げられる。
本発明の一実施形態として、ブリモニジン及び/又はその塩を含む水性液剤中のブリモニジン及び/又はその塩の含量を安定化する方法であって、水性液剤中で水溶性高分子、ブリモニジン及び/又はその塩、並びにポリヘキサニド及び/又はその塩を共存させる工程を含む、含量安定化方法を提供する。
本発明の一実施形態として、ブリモニジン及び/又はその塩を含む水性液剤中のブリモニジン及び/又はその塩の含量を安定化するために添加される剤を提供する。該含量安定化剤としては、ポリヘキサニド及び/又はその塩そのもの或いはポリヘキサニド及び/又はその塩を含む組成物が挙げられる。
本発明の一実施形態として、ブリモニジン及び/又はその塩、並びにポリヘキサニド及び/又はその塩を含有する水性液剤を提供する。該水性液剤では、経時的なブリモニジン及び/又はその塩の含量の低下を抑制できる。かかる実施形態の水性液剤には、更に水溶性高分子が含まれていてもよい。
[水性液剤の調製]
表1に示す処方に従って、水性液剤を調製した。各水性液剤は適量の塩化ナトリウムを添加することで等張化し、塩酸又は水酸化ナトリウムを用いてpHを調整した。
調製直後の水性液剤を0.22μmフィルターでろ過し、その5mLを5mL容の無色ガラスアンプルに充填した。各ガラスアンプルを卓上恒温恒湿器(NST−80、ナガノサイエンス株式会社)に入れ、遮光条件下、60℃で2週間保存した。
水性液剤の粘度を、第十七改正日本薬局方の一般試験法に定める「2.53粘度測定法」の「2.第2法 回転粘度計法」の「2.1.3.円すい−平板形回転粘度計(コーンプレート型粘度計)」に従って、TVE−25形粘度計(コーンプレート)(TVE−25L、東機産業株式会社)を用いて、25℃、回転速度50rpmにて測定した。なお、コーンロータは0.8°×R24(ロータコード:00)を用いた。粘度測定は、該加速劣化試験の前後に実施した。水性液剤の粘度維持率(%)を下記式に従って算出した。
得られた結果を表1に示す。CMCナトリウム及びブリモニジン酒石酸塩を含有し、塩
酸ポリヘキサニドを含まない水性液剤(比較例1)は、60℃で2週間保存後の粘度維持率は88%であり、90%を下回っていた。これに対して、CMCナトリウム及びブリモニジン酒石酸塩と共に塩酸ポリヘキサニドを含む水性液剤(実施例1〜6)では、粘度維持率が90%以上であり、塩酸ポリヘキサニドの濃度依存的に、粘度維持率が向上していた。
[水性液剤の調製]
表2に示す処方に従って、水性液剤を調製した。各水性液剤は適量の塩化ナトリウムを添加することで等張化し、塩酸又は水酸化ナトリウムを用いてpHを調整した。
調製直後の水性液剤を0.22μmフィルターでろ過し、その5mLを5mL容の無色ガラスアンプルに充填した。各ガラスアンプルを卓上恒温恒湿器(NST−80、ナガノサイエンス株式会社)に入れ、遮光条件下、60℃で2週間保存した。
水性液剤中のブリモニジン含量を、下記の条件で液体クロマトグラフィー(島津製作所製 高速液体クロマトグラフ:Prominence)による測定を行った。
(測定条件)
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:230nm)
カラム:Symmetry C18, 4.6 mm I.D.×150mm, 3.5μm,
Waters社製
カラム温度:40℃付近の一定温度
移動相:4.3mMリン酸水溶液/メタノール/アセトニトリル混液によるグラジエント流量:1.0mL/min
得られた結果を表2に示す。ブリモニジン酒石酸塩を含有し、塩酸ポリヘキサニドを含まない水性液剤(比較例1及び2)は、60℃で2週間保存後のブリモニジン含量維持率は97%未満であった。これに対して、ブリモニジン酒石酸塩と共に塩酸ポリヘキサニドを含む水性液剤(実施例1〜6)では、ブリモニジン含量維持率が97%以上であり、塩酸ポリヘキサニドの濃度依存的に、ブリモニジン含量維持率が向上していた。
[水性液剤の調製]
表3に示す処方に従って、水性液剤を調製した。各水性液剤は適量の塩化ナトリウムを添加することで等張化し、塩酸又は水酸化ナトリウムを用いてpHを調整した。
試験例1と同様の条件で加速劣化試験を行った。
試験例1と同様の条件で、加速劣化試験の前後の水性液剤の粘度を測定し、粘度維持率(%)を算出した。
得られた結果を表3に示す。水溶性高分子(HAナトリウム、HEC、キサンタンガム又はPVP)及びブリモニジン酒石酸塩と共に塩酸ポリヘキサニドを含む水性液剤(実施例7〜10)では、粘度維持率が90%以上であり、塩酸ポリヘキサニドによって粘度維持率が向上されていた。
[水性液剤の調製]
表4に示す処方に従って、水性液剤を調製した。各水性液剤は適量の塩化ナトリウムを添加することで等張化し、塩酸又は水酸化ナトリウムを用いてpHを調整した。
試験例2と同様の条件で加速劣化試験を行った。
試験例2と同様の条件で、加速劣化試験の前後の水性液剤中のブリモニジン含量を測定し、ブリモニジン含量維持率(%)を算出した。
得られた結果を表4に示す。ブリモニジン酒石酸塩と共に塩酸ポリヘキサニドを含む水性液剤(実施例11〜16)では、ブリモニジン含量維持率が97%以上であり、塩酸ポリヘキサニドの濃度依存的にブリモニジン含量維持率が向上していた。
試験例1〜4の結果から、水溶性高分子(CMCナトリウム、HAナトリウム、HEC、MC、キサンタンガム又はPVP)、ブリモニジン酒石酸塩、及び塩酸ポリヘキサニドを含む水性液剤は、経時的な粘度低下を抑制でき、しかも経時的なブリモニジン酒石酸塩の含量低下も抑制できることが確認され、優れた製剤安定性を有することが明らかとなった。また、水性液剤において、ブリモニジン酒石酸塩と共に塩酸ポリヘキサニドを含有させることにより、経時的なブリモニジン酒石酸塩の含量低下を抑制できることも明らかとなった。
本発明の眼科用組成物の具体的態様として、表5〜7に示す成分の点眼液が挙げられる。表5〜7中、CMCナトリウムAは「セロゲンF−SC」(第一工業製薬株式会社)(CMC2%水溶液の粘度:300〜400mPa・s、エーテル化度:0.70〜0.85)、CMCナトリウムBは「セロゲンPR−S」(第一工業製薬株式会社)(CMC2%水溶液の粘度:25〜35mPa・s、エーテル化度:0.79〜0.85)、塩酸ポリヘキサニドは、Ark Pharm, Inc.製を使用した。
Claims (5)
- ブリモニジン及び/又はその塩、並びにポリヘキサニド及び/又はその塩を含む、水性液剤(但し、セルロース系高分子化合物、ポリビニル系高分子化合物、又は多糖類を含む場合、及びベンザルコニウムイオンを含む場合を除く)。
- ブリモニジン及び/又はその塩の濃度が0.05〜0.1w/v%である、請求項1に記載の水性液剤。
- ポリヘキサニド及び/又はその塩の濃度が0.01〜30ppmである、請求項1又は2に記載の水性液剤。
- ブリモニジン及び/又はその塩を含む水性液剤中のブリモニジン及び/又はその塩の含量を安定化する方法であって、
水性液剤(但し、セルロース系高分子化合物、ポリビニル系高分子化合物、又は多糖類を含む場合、及びベンザルコニウムイオンを含む場合を除く)中でブリモニジン及び/又はその塩、並びにポリヘキサニド及び/又はその塩を共存させる工程を含む、ブリモニジン及び/又はその塩の含量安定化方法。 - ブリモニジン及び/又はその塩を含む水性液剤(但し、セルロース系高分子化合物、ポリビニル系高分子化合物、又は多糖類を含む場合、及びベンザルコニウムイオンを含む場合を除く)中のブリモニジン及び/又はその塩を安定化するために使用される含量安定化剤であって、
ポリヘキサニド及び/又はその塩を含む、ブリモニジン及び/又はその塩の含量安定化剤。
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