JP6803688B2 - 焼き菓子の製造方法 - Google Patents
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Description
生地原料に、小麦粉、油脂の20℃における固体脂含量が4%以上65%以下である油脂組成物、および膨張剤を含み、
前記小麦粉100質量部に対し、前記油脂組成物は20質量部以上65質量部以下、前記膨張剤は0.01質量部以上6質量部以下であって、
前記油脂組成物を含む生地原料と前記膨張剤を練り込み混合することを含む、生地を得る工程、
得られた前記生地をワイヤーカット成型し、成型生地を得る工程、および、
得られた前記成型生地を150℃〜270℃で焼成する工程、
を含む、前記製造方法により、円錐状や角錐状等の立体的な焼き菓子を得られることを見出した。
生地原料に、小麦粉、油脂の20℃における固体脂含量が4%以上65%以下である油脂組成物、および膨張剤を含み、
前記小麦粉100質量部に対し、前記油脂組成物は20質量部以上65質量部以下、前記膨張剤は0.01質量部以上6質量部以下であって、
前記油脂組成物を含む生地原料と前記膨張剤を練り込み混合することを含む、生地を得る工程、
得られた前記生地をワイヤーカット成型し、成型生地を得る工程、および、
得られた前記成型生地を150℃〜270℃で焼成する工程、
を含む、前記製造方法である。
また、前記油脂組成物に含まれる油脂が、小麦粉100質量部に対し、好ましくは15質量部以上65質量部以下、より好ましくは20質量部以上62質量部以下、さらに好ましくは25質量部以上58質量部以下である。
また、前記膨張剤は、一般的に焼き菓子に使用されるものであって、特に限定されないが、好ましくは、重曹(重炭酸ナトリウム(炭酸水素ナトリウム))および重炭酸アンモニウム(炭酸水素アンモニウム)のいずれか一種又は二種である。また、膨張剤は酸性剤と併用してもよく、例えば、重炭酸ナトリウムと酸性剤の混合品であるベーキングパウダーを使用してもよい。酸性剤の例としては、L−酒石酸水素カリウムが挙げられる。
また、良好な風味を得る点で、重炭酸アンモニウム、および、重炭酸ナトリウムと酸性剤の併用、のいずれか一種であることが好ましい。
Sスペシャル100(株式会社J−オイルミルズ社製、油脂約100質量%)
ABS−ソフト(株式会社J−オイルミルズ社製、油脂約100質量%)
ABS−VFH(株式会社J−オイルミルズ社製、油脂約100質量%)
マイスターパレッツ(株式会社J−オイルミルズ社製、油脂約82質量%の円筒形の(直径6mm 長さ30mm)マーガリン)
クローナS(株式会社J−オイルミルズ社製、油脂約82%質量%のマーガリン)
上白糖 (フジ日本精糖株式会社製)
粉糖(ショ糖) 「粉糖(純糖)」(株式会社上原社製)
ブドウ糖 「無水結晶ブドウ糖」(昭和産業株式会社製)
乳糖 「乳糖 (含水乳糖)」(LEPRINO社製)
麦芽糖 「サンマルトS」(株式会社林原社製)
マルチトール 「アマルティーMR50」(三菱商事フードテック株式会社製)
トレハロース 「トレハ微粉」(株式会社林原社製)
グラニュー糖(ショ糖)「グラニュー糖」(フジ日本精糖株式会社製)
デキストリン「J−オイルミルズ FZ−100」(株式会社J−オイルミルズ社製)
小麦粉A 「ハート」(薄力粉、日本製粉株式会社製)
小麦粉B 「ヨット」(強力粉、日本製粉株式会社製)
脱脂粉乳 「脱脂粉乳」(北海道乳業株式会社製)
チーズパウダー 「G&Cパウダーグリーン」(三協食品工業株式会社製)
重曹 「重炭酸ナトリウム」(旭ガラス株式会社製)
重炭酸アンモニウム 「重炭酸アンモニウム」(旭ガラス株式会社製)
ベーキングパウダー 「アイコクベーキングパウダー 特青缶」(大宮糧食株式会社製)(重曹と酸性剤の混合品)
L−酒石酸水素カリウム「昭和加工株式会社製」(酸性剤の一種)
NMR用ガラスチューブに溶融した油脂を定量充填し、60℃の恒温槽で30分間保温した。0℃で1時間保温し、結晶を析出させた。計測温度に温調した恒温槽に移し、30分後に、NMR分析装置(the minispec , mq 20 NMR Analyzer BRUKER社製)を用いて固体脂含量(SFC)(%)を測定した。なお、マーガリン等の水を含む場合には、油脂組成物を溶融後、油脂を分離し、得られた油脂を測定に使用した。
<生地の作製>
以下の実施例、比較例では、予め表2に示す混合前の油脂組成物温度と生地原料温度で配合をおこなった。
実施例2−1は、表2に示す配合量で、油脂組成物、紛体(上白糖、食塩、小麦粉A、脱脂粉乳)およびフレーバーを配合し、そぼろ状に混合した。次に、液体(膨張剤を溶解したもの)を添加し、練り込むように混合し、生地を得た。
実施例2−2は、表2に示す配合量で、油脂組成物、紛体(上白糖、食塩、小麦粉A、脱脂粉乳)、フレーバーおよび液体(膨張剤を溶解したもの)を配合し練り込むように混合し、生地を得た。
実施例2−3は、表2に示す配合量で、油脂組成物、フレーバーおよび液体(膨張剤を溶解したもの)を配合し、練り込むように混合した。次に、紛体(上白糖、食塩、小麦粉A、脱脂粉乳)を配合し練り込むように混合し、生地を得た。
実施例2−4は、表2に示す配合量で、油脂組成物、フレーバーおよび液体(膨張剤を溶解したもの)を配合し、練り込むように混合した。次に、小麦粉Aおよび脱脂粉乳を練り込むように混合した。さらに、上白糖および食塩を配合し練り込むように混合し、生地を得た。
実施例2−5は、表2に示す配合量で、油脂組成物、フレーバーおよび液体(膨張剤を溶解したもの)を配合し、練り込むように混合した。次に、上白糖および食塩を練り込むように混合した。さらに、小麦粉Aおよび脱脂粉乳を配合し練り込むように混合し、生地を得た。
比較例2−1は、表2に示す配合量で、油脂組成物、上白糖、食塩およびフレーバーをクリーム状に混合した。次に液体(膨張剤を溶解したもの)を添加し、乳化するように混合した。さらに、小麦粉Aおよび脱脂粉乳を配合し練り込むように混合し、生地を得た。
なお、特に記載のない場合は、原料の配合の単位は質量部である。
得られた生地をワイヤーカット成型の機械性まで確認できる手成型で円形の成型生地(直径40mm、質量10g)を作製した。
成型生地は押し出し方向の面を下にして、180℃、15分間焼成をおこない、焼き菓子を得た。
油脂組成物、紛体の混合しやすさ(そぼろ状態になりやすさ)を評価した。
◎ そぼろ状態で、非常に混合しやすい
〇 そぼろ状態で、混合しやすい
△ そぼろ状態で、やや混合しやすい
× 混合しにくい、あるいは、そぼろ状態に混合できない
焼成した焼き菓子の底面からの高さを測定した。
焼成した焼き菓子の形状を観察し、以下の基準で評価した。
☆ 高さがあり、かつ、きれいな円錐形である(写真1)
◎ きれいな円錐形である
〇 円錐形である(写真2)
△ 円錐形であるが、ややドーム型である
× ドーム型である、あるいは、充分な膨らみがない(写真3)
焼成した焼き菓子を食し、風味を評価した。
◎ 異風味がしない
○ 異風味がほんのわずかにする
△ 異風味がわずかにする
× 異風味がする
焼成した焼き菓子を食し、食感を評価した。
◎ 口当たりが柔らかく、サクサクとした軽い食感
〇 サクサクとした軽い食感
△ ややサクサクとした軽い食感
× 噛み切れない、あるいは、硬い食感
一方、クリーム状の生地原料に膨張剤を加え乳化混合した比較例2−1では、充分な高さを得ることができず、外観も不良な焼き菓子であった。
表3に示す配合および条件で、実施例2−1と同様の操作で焼き菓子を得た。生地成型性および焼成後得られた焼き菓子を上記の基準で評価し、その結果を表3に示す。
また、食感の点から、油脂の20℃における固体脂含量が6%以上21%以下の油脂組成物が良好であった。
さらに、油脂組成物の混合前温度を、油脂組成物中の油脂の固体脂含量が6%以上42%以下となる温度とすることで良好な焼き菓子を得ることができ、20%以上33%以下となる温度とすることで、特に良好な焼き菓子を得ることができた。
表4に示す配合および条件で、実施例2−1と同様の操作で焼き菓子を得た。生地成型性および焼成後得られた焼き菓子を上記の基準で評価し、その結果を表4に示す。
また、脱脂粉乳は、小麦粉100質量部に対し、0〜10質量部で良好な焼き菓子を得ることができ、0〜3質量部で、外観の良好な焼き菓子を得ることができた。
なお、食塩やフレーバーの添加は、外観等の本発明の効果に影響しないことがわかった。
表5に示す配合および条件で、実施例2−1と同様の操作で焼き菓子を得た。生地成型性および焼成後得られた焼き菓子を上記の基準で評価し、その結果を表5に示す。
表6および7に示す配合および条件で、実施例2−1と同様の操作で焼き菓子を得た。生地成型性および焼成後得られた焼き菓子を上記の基準で評価し、その結果を表6および7に示す。
表8に示す配合および条件で、実施例2−1と同様の操作で焼き菓子を得た。ただし、膨張剤は、液体に溶解後に混合(実施例8−1)、もしくは、溶解せずに紛体に混合した(実施例8−2〜5)。生地成型性および焼成後得られた焼き菓子を上記の基準で評価し、その結果を表8に示す。
表9に示す配合および条件で、実施例2−1と同様の操作で焼き菓子を得た。生地成型性および焼成後得られた焼き菓子を上記の基準で評価し、その結果を表9に示す。
表10に示す配合および条件で、成型生地の調製を、リバースシーター(シイベル株式会社製 RONDO SMK64)で成型した後、円形(直径40mm、高さ10mm、質量10g)に型抜きをおこなったこと以外は、実施例2−1と同様の操作で焼き菓子を得た(比較例10−1)。生地成型性および焼成後得られた焼き菓子を上記の基準で評価し、その結果を表10に示す。
表11に示す配合および条件で、円形の成型生地を、直径40mm(質量10g)に代えて、直径24mm(質量3g)、直径32mm(質量8g)、直径50mm(質量16g)、および直径60mm(質量23g)としたこと以外は、実施例2−1と同様の操作で焼き菓子を得た。生地成型性および焼成後得られた焼き菓子を上記の基準で評価し、その結果を表11に示す。
表12に示す配合および条件で、成型生地の調製を、円形の成型に代えて、ワイヤーカット成型で正方形の成型生地(一辺32mm(質量9g)、一辺40mm(質量13g)、および一辺45mm(質量16g))としたこと以外は、実施例2−1と同様の操作で焼き菓子を得た。生地成型性および焼成後得られた焼き菓子を上記の基準で評価し、その結果を表12に示す。ただし、外観の評価は下記の基準でおこなった。
焼成した焼き菓子の形状を観察し、以下の基準で評価した。
☆ 高さがあり、かつ、きれいな四角錐形である
◎ きれいな四角錐形である
〇 四角錐形である
△ 四角錐形であるが、頂点がやや丸みを帯びている
× 四角錐形ではない、あるいは、充分な膨らみがない
表13に示す配合および条件で、成型生地を押し出し方向の面を上にして焼成した以外は実施例2−1と同様の操作で焼き菓子を得た。生地成型性および焼成後得られた焼き菓子を上記の基準で評価し、その結果を表13に示す。
表14に示す配合および条件で、実施例2−1と同様の操作で焼き菓子を得た。生地成型性および焼成後得られた焼き菓子を上記の基準で評価し、その結果を表14に示す。
表15に示す配合および条件で、実施例2−1と同様の操作で焼き菓子を得た。得られた焼き菓子は外観等良好な焼き菓子であった。
Claims (6)
- 焼き菓子の製造方法であって、
生地原料に、小麦粉、油脂の20℃における固体脂含量が4%以上65%以下である油脂組成物、および膨張剤を含み、
前記小麦粉100質量部に対し、前記油脂組成物は20質量部以上65質量部以下、前記膨張剤は0.01質量部以上6質量部以下であって、
前記油脂組成物を含む生地原料(但し、クリーム状に乳化混合した前記油脂組成物を含む生地原料を除く)と前記膨張剤を練り込み混合することを含む、生地を得る工程、
得られた前記生地をワイヤーカット成型し、成型生地を得る工程、および、
得られた前記成型生地をワイヤーカット成型時の押し出し方向の面を下にして、150℃〜270℃で焼成する工程、
を含む、前記製造方法。 - 前記油脂組成物の油脂含量が70質量%以上100質量%以下である、請求項1に記載の製造方法。
- 前記膨張剤が、重炭酸ナトリウムおよび重炭酸アンモニウムのいずれか1種又は2種である、請求項1又は2に記載の製造方法。
- 前記油脂組成物の混合前温度を、前記油脂組成物中の油脂の固体脂含量が6%以上42%以下となる温度とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記生地原料に、さらに、糖類を含み、前記小麦粉100質量部に対し、3質量部以上40質量部以下である、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記糖類が、上白糖、ショ糖、ブドウ糖、乳糖、麦芽糖、マルチトール、トレハロース、デキストリンから選ばれる1種又は2種以上である、請求項5に記載の製造方法。
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| JP2016122324A JP6803688B2 (ja) | 2016-06-21 | 2016-06-21 | 焼き菓子の製造方法 |
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