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JP6814566B2 - 印刷装置 - Google Patents
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JP6814566B2 - 印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートを1枚ずつ印刷部に供給する供給部を備えた印刷装置に関する。
従来、シートを被印刷媒体とする印刷装置は、紙積み台上に積み重ねられた多数のシートを最上部から1枚ずつ印刷部に供給するシート供給装置を備えている。従来のこの種のシート供給装置としては、例えば特許文献1に記載されているものがある。
特許文献1に開示されているシート供給装置は、多数のシートが積み重ねられた紙積み台からシートを1枚ずつ取り出すサッカー装置と、このサッカー装置が取り出したシートを印刷部に送るフィーダーボードとを備えている。サッカー装置は、紙積み台上の最上部のシートを負圧エアで吸着して印刷部側へ送る。フィーダーボードは、シートを搬送ベルトによって搬送する構成のものである。
このシート供給装置は、印刷部を駆動するモータとは別の単独のモータによって駆動される構成が採られている。このため、この特許文献1に示す印刷装置においては、印刷部とシート供給装置の回転位相を調整し、シート供給装置から印刷部へシートを受け渡すタイミングを微調整することが可能である。
ところで、近年の印刷業界においては、印刷装置を更に高速化することが望まれている。
特開2009−34948号公報
印刷装置を高速で動作させるためには、印刷部へのシートの供給も高速で行われなくてはならない。しかし、特許文献1に示すような従来の印刷装置では、紙積み台上に積み重ねられているシートを1枚目から高速で正確に供給することは難易度が高い。この理由は、サッカー装置およびフィーダーボードが高速で動作することに起因してこれらの装置においてそれぞれ不具合が生じるからである。
すなわち、高速で動作するサッカー装置が1枚目のシートを吸着すると、複数のシートが重なって搬送されることがある。また、高速で動作するフィーダーボードにおいては、先頭のシートの搬送が不安定になるために、フィーダーボードの見当部で見当調整不良が生じ易くなる。
特許文献1に示す印刷装置は、一定の速度で駆動されている印刷部とシート供給装置とにおいて、それぞれの位相を微調整するものである。このため、この印刷装置では、上述したような高速で印刷を開始するときのシート供給装置におけるシートの搬送を安定化することはできない。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、印刷開始時に先頭のシートから高速で正確に印刷部に供給できる印刷装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る印刷装置は、搬送されているシートに印刷を施す印刷部と、前記印刷部にシートを1枚ずつ供給する供給部とを有し、シートに印刷を行う印刷装置において、前記印刷部を駆動する印刷部駆動手段と、前記供給部を駆動する供給部駆動手段と、前記印刷部の位相を検知する印刷部位相検知手段と、前記供給部の位相を検知する供給部位相検知手段と、印刷開始時に前記印刷部位相検知手段および前記供給部位相検知手段の検知結果に基づいて前記供給部駆動手段によって前記供給部を駆動させる制御手段とを備え、前記供給部は、前記印刷部が前記印刷部駆動手段によって駆動を開始した後に、前記供給部駆動手段によって低速でシートの供給を開始させながら増速し、先頭のシートを前記印刷部に供給する際には前記印刷部の駆動速度と同速度で駆動されるものである。
本発明に係る印刷装置は、搬送されているシートに印刷を施す印刷部と、前記印刷部にシートを1枚ずつ供給する供給部とを有し、シートに印刷を行う印刷装置において、前記供給部は、シートの搬送方向に複数に分割された吸引エリアを有し、シートを搬送して前記印刷部に供給するフィーダーボードと、前記吸引エリアにおけるシート搬送方向の最下流側となる先端吸引エリアに接続された大気開放バルブと、先頭のシートが前記先端吸引エリアに到達するまで前記大気開放バルブを閉じ、2番目のシートが前記先端吸引エリアに到達したときに前記大気開放バルブを開く、前記大気開放バルブの開閉動作を制御する制御装置とを備えているものである。
本発明は、前記印刷装置において、前記供給部は、さらに、シートの搬送方向に複数に分割された吸引エリアを有し、シートを搬送して前記印刷部に供給するフィーダーボードと、前記吸引エリアにおけるシート搬送方向の最下流側となる先端吸引エリアに接続された大気開放バルブとを備え、前記制御手段は、先頭のシートが前記先端吸引エリアに到達するまで前記大気開放バルブを閉じ、2番目のシートが前記先端吸引エリアに到達したときに前記大気開放バルブを開く、前記大気開放バルブの開閉動作を制御する機能を有していてもよい。
本発明において、供給部は、低速で動作して先頭のシートの供給を開始し、その後、増速する。このため、先頭のシートが供給部によって確実に取り出され、印刷部に向けて送られるようになる。この先頭のシートは、供給部が昇速して印刷部の駆動速度と同速度で駆動されている状態で印刷部に供給される。また、この先頭のシートが供給部から印刷部に供給されるときには、供給部位相検知手段と印刷部位相検知手段との検知結果に基づいて供給部と印刷部とが同期する状態とすることができる。このため、先頭のシートが供給部から印刷部に正しく供給される。
したがって、本発明によれば、印刷開始時に先頭のシートから高速で正確に印刷部に供給可能な印刷装置を提供することができる。
大気開放バルブが閉じた状態で先頭のシートが先端吸引エリアに到達し、2番目のシートが先端吸引エリアに到達したときに大気開放バルブが開く発明によれば、先頭のシートを吸引力が高い状態でフィーダーボードによって搬送し、2番目以降のシートをフィーダーボードの先端吸引エリアで見当調整が正しく行われるように搬送することができる。
このため、この発明によれば、高速で動作するフィーダーボードを使用して、印刷開始時に先頭のシートから高速で正確に印刷部に供給可能な印刷装置を提供することが可能な印刷装置を提供することができる。
第1の実施の形態による印刷装置の概略の構成を示すブロック図である。 印刷装置の制御系の構成を示すブロック図である。 印刷装置の動作を説明するためのフローチャートである。 印刷装置の動作を説明するためのタイムチャートである。 第1の参考例による印刷装置の概略の構成を示すブロック図である。 圧縮エアー供給系と吸引系の構成を示すブロック図である。 紙尻サバキ装置と吹き足を説明するための側面図である。 紙尻サバキ装置と吹き足を説明するための平面図である。 印刷装置の制御系の構成を説明するためのブロック図である。 印刷装置の動作を説明するためのフローチャートである。 印刷装置の動作を説明するためのタイムチャートである。 第2の実施の形態による印刷装置の概略の構成を示すブロック図である。 印刷装置の制御系の構成を示すブロック図である。 フィーダーボードの構成を説明するためのブロック図である。 大気開放バルブの構成を示す断面図である。 フィーダーボードの構成を示す平面図である。図16は搬送ベルトの一部を破断した状態で描いてある。 印刷装置の動作を説明するためのフローチャートである。 印刷装置の動作を説明するためのタイムチャートである。 第2の参考例による印刷装置の概略の構成を示すブロック図である。 第3の参考例による印刷装置の概略の構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態による印刷装置の概略の構成を示すブロック図である。 第4の参考例による印刷装置の概略の構成を示すブロック図である。
<第1の実施の形態>
以下、本発明に係る印刷装置の一実施の形態を図1〜図4によって詳細に説明する。この実施の形態による印刷装置は、請求項1に記載した発明に係る印刷装置である。
図1に示す印刷装置1は、図1において右側に位置する供給部2と、この供給部2から供給されたシート3に印刷を施す印刷部4とを有するオフセット印刷装置である。
供給部2は、多数のシート3が積み重ねられたフィーダーパイル5と、このフィーダーパイル5上のシート3のうち最も上に位置するシート3を取り出すサッカー装置6と、このサッカー装置6によって取り出されたシート3を印刷部4に搬送するフィーダーボード7などを備えており、印刷部4にシート3を1枚ずつ供給する。
サッカー装置6は、供給部用駆動装置11とサッカー装置用吸引装置12とに接続されており、フィーダーパイル5上のシート3を上から1枚ずつ吸着してフィーダーボード7側の送りローラ13に送る。
供給部用駆動装置11は、供給部駆動用モータ14(図2参照)を動力源として動作し、サッカー装置6と、フィーダーボード7と、送りローラ13などを含めて供給部2において動作する全ての部品を駆動する。供給部駆動用モータ14の動作は、後述する制御装置15によって制御される。
供給部駆動用モータ14には、供給部2の位相を検知するために第1のエンコーダ16が設けられている。第1のエンコーダ16は、検出値を制御装置15に送る。この実施の形態においては、供給部駆動用モータ14が本発明でいう「供給部駆動手段」に相当し、第1のエンコーダ16が本発明でいう「供給部位相検知手段」に相当する。
フィーダーボード7は、回転する搬送ベルト21によってシート3を搬送するものである。搬送ベルト21は、駆動側プーリ22と従動側プーリ23との間に巻き掛けられている。駆動側プーリ22は、上述した供給部用駆動装置11によって駆動される。搬送ベルト21は、多数の貫通孔からなる吸引孔(図示せず)が穿設されているとともに、負圧室(図示せず)の壁の一部を構成している。負圧室は、フィーダーボード用吸引装置24(図2参照)に接続されており、搬送ベルト21に設けられた吸引孔から空気を吸引する。このため、サッカー装置6によってフィーダーボード7側に送られたシート3は、搬送ベルト21上に載せられることによって搬送ベルト21に吸着され、搬送ベルト21が回転することにより搬送される。
フィーダーボード7におけるシート搬送方向の下流側端部の近傍には、前当て25が設けられている。この前当て25は、シート3の搬送方向の見当を合わせるためのものである。前当て25の両側方には、図示してはいないが、シート3の幅方向の見当を調整するための横針が設けられている。これらの前当て25と横針は、後述する印刷部4の印刷部用駆動装置31によって駆動されて所定の時期にシート3の見当調整を行う。
印刷部4は、高速化が図られて高速印刷が可能なものである。この印刷部4は、図1に示す印刷ユニット32を1色分として複数の印刷ユニットを用いて構成されている。図1には、印刷部4の1色目となる第1の印刷ユニット32のみが描かれている。各印刷ユニットには、圧胴33と、ゴム胴34と、版胴35と、渡胴36などが設けられている。圧胴33と渡胴36は、シート3をくわえて保持するためのくわえ爪装置(図示せず)を備えている。
第1の印刷ユニットの圧胴33とフィーダーボード7との間には、シート3をフィーダーボード7から圧胴33に渡すためのスイング装置37が設けられている。
他の印刷ユニットの圧胴33は、上流側の印刷ユニットの渡胴36からシート3が渡される。ゴム胴34は、版胴35から転写されたインキを圧胴33との間に挟まれたシート3に転写する。版胴35は、図示していないインキ供給装置からインキが供給され、このインキをゴム胴34に転写する。渡胴36は、印刷後のシート3を受け取って下流側の印刷ユニットに送る。印刷部4における、シート搬送方向の下流側端部に位置する渡胴36は、図示していないシート排出部にシート3を送る。シート排出部は、シート3をデリバリパイルの上に順次積み重ねて排出する。シート排出部において動作する部材は、印刷部用駆動装置31によって印刷部4の各胴と同期する状態で駆動される。
印刷部4の各胴およびスイング装置37を含めて印刷部4において動作する部品は、印刷部用駆動装置31によって駆動される。印刷部用駆動装置31は、印刷部駆動用モータ38(図2参照)を動力源として動作する。この印刷部駆動用モータ38の動作は、制御装置15によって制御される。印刷部駆動用モータ38には、印刷部4の位相を検知するために第2のエンコーダ39が設けられている。第2のエンコーダ39は、検出値を制御装置15に送る。この実施の形態においては、印刷部駆動用モータ38が本発明でいう「印刷部駆動手段」に相当し、第2のエンコーダ39が本発明でいう「印刷部位相検知手段」に相当する。
制御装置15は、印刷開始スイッチ40が接続されており、この印刷開始スイッチ40が操作されたときに制御動作を開始する。この実施の形態においては、この制御装置15が本発明でいう「制御手段」に相当する。制御装置15は、制御動作を開始することにより、印刷時に先頭のシート3から高速印刷が実現されるように、供給部駆動用モータ14と印刷部駆動用モータ38の動作を制御する。ここで、制御装置15の構成の説明を含めて印刷装置1の動作を図3に示すフローチャートと図4に示すタイムチャートとを用いて説明する。
制御装置15は、印刷開始時に図3に示すフローチャートの印刷部運転開始ステップS1を実施する。印刷部運転開始ステップS1においては、印刷部駆動用モータ38が回転を開始し、印刷部4の各胴およびスイング装置37が動作を開始する。このとき、印刷部駆動用モータ38の動作は、制御装置15が第2のエンコーダ39の出力値に基づいて制御する。このモータ38の回転速度は、予め定めた印刷時の回転速度を目標として徐々に上昇し、図4に示すように、動作開始から徐々に高くなり、印刷可能時期T1に達した時点で所定の高速の印刷速度V1に到達する。印刷部4は、印刷速度V1で動作することにより、シートを高速の印刷周期で1枚ずつ印刷可能な状態になる。
制御装置15は、印刷部4が動作を開始した後、供給部2の駆動を開始する時期T2(図4参照)に達するまで待機し(ステップS2)、供給部動作開始ステップS3を実施する。すなわち、図4に示すタイムチャートにおいて、供給部駆動開始時期T2に達したときに印刷部4の印刷周期に合わせて制御装置15が供給部駆動用モータ14を回転させる。供給部開始時期T2を印刷部4の印刷周期に合わせるためには、第1および第2のエンコーダ16,39の出力値を用いて行う。
供給部動作開始ステップS3においては、供給部2の駆動が開始された後の所定のタイミングとなる吸引搬送開始時期T3において、制御装置15がサッカー装置用吸引装置12およびフィーダーボード用吸引装置24を始動させる。供給部駆動用モータ14が回転している状態で吸引装置12が始動することにより、サッカー装置6による吸引搬送が開始され、フィーダーパイル5上のシート3がサッカー装置6によって上から順に取り出されてフィーダーボード7側に送られる。このシート3は、さらに、フィーダーボード7によって印刷部4側に向けて送られる。サッカー装置6が先頭のシート3を取り出すときは、動作速度が低いためにシート3が2枚同時に取り出されるようなことはない。なお、供給部駆動開始時期T2は、印刷可能時期T1に達した後でもよい。
制御装置15は、供給部2の動作を開始させた後、昇速ステップS4で供給部2の駆動速度を上昇させる。供給部2の駆動速度は、制御装置15によって制御されて予め定めた上昇率で高くなる。このため、図4に示すように、供給部2の駆動速度が徐々に高くなる。
供給部2の駆動速度は、先頭のシート3がフィーダーボード7側の前当て25に到達するまでの所要時間T4が経過する以前に最高速度V2に達する。この最高速度V2は、印刷部4の印刷時の印刷速度V1に相当する速度である。
制御装置15は、供給部2の動作速度が最高速度V2に達するときに同期ステップS5を実施し、供給部2の動作を印刷部4の動作と同期させる。このため、供給部2は、低速でシート3の供給を開始させながら増速し、先頭のシート3を印刷部4に供給する際には印刷部4の駆動速度(印刷速度V1)と同速度で駆動される。
このように供給部2の動作が制御装置15によって制御されることにより、先頭のシート3が供給部2によって確実に取り出され、印刷部4に向けて送られるようになる。この先頭のシート3は、供給部2が印刷部4の駆動速度と同速度で駆動されている状態でフィーダーボード7からスイング装置37に受け渡される(印刷部4に供給される)。また、この先頭のシート3が供給部2から印刷部4に供給されるときには、第1および第2のエンコーダ16,39の出力値に基づいて供給部2と印刷部4とが同期する状態になるから、先頭のシート3が供給部2から印刷部4に正しく供給される。
したがって、この実施の形態によれば、先頭のシート3から高速で正確に印刷部4に供給可能な印刷装置を提供することができる。
従来の印刷装置においては、1つの本機モータで印刷部と供給部とが駆動されているために、印刷開始時に供給部と印刷部とが同時に動作を開始する。このような従来の印刷装置においては、供給部が動作を開始して1枚目のシートが供給部から印刷部に送られるまでの間に、印刷部の駆動速度を規定の印刷速度に到達させることは難しい。この理由は、本機モータとして印刷部の速度を急速に上昇できるような高出力のものは用いられていないし、急速に速度を上げると印刷部にかかる負荷が過度に大きくなってしまうからである。
従来の印刷装置において印刷部の昇速中に印刷が行われると、各胴間において微妙な速度差が生じるために、ダブリなどの印刷不良となる可能性が高い。このため、昇速中に印刷されたシートは、通常は全てヤレ紙となる。
このように昇速中に印刷が行われることを防ぐためには、供給部と印刷部とが高速で動作している状態で、供給部のサッカー装置において吸引を開始させてシートの供給を開始させることが考えられる。しかし、このようにすると、搬送の安定性に問題が生じ、搬送不良となることが多い。搬送が不安定になる理由は、サッカー装置によって1枚目のシートとともに2枚目のシートも一緒に送られたり、1枚目のシートがフィーダーボード上で滑ったりするからである。
この実施の形態による印刷装置1によれば、供給部2が単独で駆動され、シート3を低速で確実に取り出すことができ、しかも、印刷部4が印刷速度V1で駆動されているときに印刷部4に供給できるから、印刷開始時にヤレ紙が発生することを防ぐことができる。
第1の参考例
本発明に係る印刷装置の参考となる技術を図5〜図11によって説明する。これらの図において、図1〜図4によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図5に示す印刷装置101は、図5において右側に位置する供給部2と、この供給部2から供給されたシート3に印刷を施す印刷部4とを有するオフセット印刷装置である。
この参考例による印刷装置1の供給部2は、多数のシート3が積み重ねられたフィーダーパイル5と、このフィーダーパイル5上のシート3のうち最も上に位置するシート3を取り出すサッカー装置6と、このサッカー装置6によって取り出されたシート3を印刷部4に搬送するフィーダーボード7と、フィーダーパイル5上のシート3に圧縮エアを吹き付ける紙尻サバキ装置102、横サバキ装置103および吹き足104などを備えており、印刷部4にシート3を1枚ずつ供給する。
サッカー装置6は、昇降する第1吸部材105と、シート搬送方向にスライドする第2吸部材106とを備えている。第1吸部材105および第2吸部材106は、この印刷装置1の駆動装置111によって駆動されることにより所定の動作を繰り返す。第1吸部材105は、図7中に二点鎖線で示す吸着位置と、実線で示す上昇位置との間で昇降する。
駆動装置111は、この印刷装置101において印刷時に動作する全ての部品を駆動するもので、本機モータ112(図9参照)を動力源として動作する。本機モータ112の動作は、後述する制御装置113によって制御される。
第1吸部材105と第2吸部材106は、タイミングバルブ114を介して吸引装置115(図6参照)に接続されている。タイミングバルブ114は、詳細は後述するが、第1吸部材105および第2吸部材106が吸引装置115に接続される時期を規定する。 吸引装置115は、図6に示すように、空気吸引用ポンプ116と、このポンプ116の吸い込み口とタイミングバルブ114との間に設けられたサッカーバルブ117とを備えている。サッカーバルブ117は、遠隔操作可能な開閉弁によって構成されている。これらの空気吸引用ポンプ116とサッカーバルブ117の動作は、制御装置113によって制御される。
第1吸部材105にタイミングバルブ114を介して吸引装置115が連通されることにより、第1吸部材105が空気を吸引する。第1吸部材105が空気を吸引しながら下降することにより、フィーダーパイル5上の最も上に位置するシート3が第1吸部材105に吸着される。そして、この状態で第1吸部材105が上昇することにより、最も上のシート3が引き上げられる。
第2吸部材106にタイミングバルブ114を介して吸引装置115が連通されることにより、第1吸部材105によって引き上げられたシート3が第2吸部材106に吸着される。そして、第1吸部材105の吸引が終了した状態で第2吸部材106がシート搬送方向の下流側に向けてスライドすることにより、シート3が一対の送りローラ13の間に送られる。この参考例による送りローラ13は、駆動装置111によって駆動されて回転する。
フィーダーボード7は、回転する搬送ベルト21によってシート3を搬送するもので、図1に示したものとは駆動系の構成のみが異なっている。このフィーダーボード7の駆動側プーリ22は、上述した駆動装置111によって駆動されて回転する。
紙尻サバキ装置102は、図7に示すように、フィーダーパイル5上の最上部に位置する複数のシート3に搬送方向の上流側から圧縮エアーを吹付け、シート3どうしの間に空気を吹き込んでシート3をさばくためのものである。この参考例による紙尻サバキ装置102は、図8に示すように、シート3の幅方向、言い換えればシート搬送方向とは直交する水平方向に所定の間隔をおいて並ぶ複数のエアノズル102aを備えている。
供給部2において先頭のシート3から高速で供給するためには、シート3が充分にさばかれた状態でサッカー装置6による供給を開始する必要がある。しかし、従来の印刷装置では、紙尻サバキ装置に供給する圧縮エアー通路を開閉するバルブと、サッカー装置の吸引用エアー通路を開閉するバルブとが一つのバルブ装置として連動する構成が採られている。このため、圧縮エアーは、サッカー装置による吸引開始と同時にしか紙尻サバキ装置に供給することができない。
この参考例による印刷装置101においては、詳細は後述するが、このような不具合を解消するために、紙尻サバキ装置102への圧縮エアーの供給と、サッカー装置6の第1吸部材105および第2吸部材106からの空気の吸引とが個別に行われる構成が採られている。
紙尻サバキ装置102は、吹き足104とともにタイミングバルブ114を介して圧縮エアー供給装置121(図6参照)に接続されている。
吹き足104は、図7に示すように、最上部のシート3より高い位置であって、第1吸部材105によって引き上げられたシート3の下方にシート搬送方向の上流側から圧縮エアーを吹き込むものである。
この参考例による吹き足104は、シート3の幅方向の中央部と対応する位置に配置されており、図8中に矢印で示すように、圧縮エアーがシート3の幅方向において所定の幅内に吹き出すように構成されている。
圧縮エアー供給装置121は、図6に示すように、圧縮エアー供給用ポンプ122と、このポンプ122の吐出口とタイミングバルブ114との間に設けられたサバキバルブ123とを備えている。サバキバルブ123は、遠隔操作可能な開閉弁によって構成されている。これらの圧縮エアー供給用ポンプ122とサバキバルブ123の動作は、制御装置113によって制御される。
横サバキ装置103は、フィーダーパイル5上の最上部のシート3の幅方向両側部に圧縮エアーを吹付け、シート3どうしの間に空気を吹き込むためのもので、シート搬送方向に所定の間隔をおいて並ぶ複数のエアノズル(図示せず)を備えている。この横サバキ装置103は、図6に示すように、タイミングバルブ114を介すことなく圧縮エアー供給装置121に接続されている。
タイミングバルブ114は、詳細には図示してはいないが、円柱状の弁体と、この弁体を収容するとともに回転自在に支持するハウジングとを備えている。弁体は、駆動装置111によって駆動されてサッカー装置6と同期して回転する。弁体の外周部には、周方向に延びる複数の凹溝が弁体の軸方向に互いに離間する状態で形成されている。これらの凹溝は、タイミングバルブ114によって開閉される空気通路の一部を構成するもので、展開すると図6に示すように形成されている。
弁体に設けられている複数の凹溝とは、紙尻サバキ装置用凹溝124と、吹き足用凹溝125と、第1吸部材用凹溝126と、第2吸部材用凹溝127である。これらの凹溝124〜127は、それぞれ動作タイミングに合わせて弁体の周方向に並んでいる。
紙尻サバキ装置用凹溝124は、紙尻サバキ装置102から圧縮エアーが吹き出す時期を規定するもので、ハウジングに設けられたサバキバルブ側ポート124aと紙尻サバキ装置側ポート124bとを連通する。吹き足用凹溝125は、吹き足104から圧縮エアーが吹き出す時期を規定するもので、ハウジングに設けられたサバキバルブ側ポート125aと吹き足側ポート125bとを連通する。第1吸部材用凹溝126は、第1吸部材105から空気を吸引する時期を規定するもので、ハウジングに設けられたサッカーバルブ側ポート126aと第1吸部材側ポート126bとを連通する。
第2吸部材用凹溝127は、第2吸部材106から空気を吸引する時期を規定するもので、ハウジングに設けられたサッカーバルブ側ポート127aと第2吸部材側ポート127bとを連通する。この参考例においては、サッカーバルブ117とサバキバルブ123とが開いている状態で弁体が回転することにより、紙尻サバキ装置102に圧縮エアーが供給された後に第1吸部材105から空気が吸引され、第1吸部材105の吸引が停止する直前に吹き足104から圧縮エアーが吹き出すとともに第2吸部材106から空気が吸引される。
この参考例による印刷部4は、図1に示した印刷部4とは駆動系の構成のみが異なるものである。この参考例による印刷部4は、駆動装置111によって駆動されて動作する。この参考例においては、印刷部4から印刷後のシート3が送られるシート排出部も駆動装置111によって駆動されて動作する。
駆動装置111は、印刷部4の駆動速度を検知するためにエンコーダ128(図9参照)を備えている。
制御装置113は、図9に示すように、印刷開始スイッチ40が接続されており、この印刷開始スイッチ40が操作されたときに制御動作を開始する。制御装置113は、印刷時に先頭のシート3から高速印刷が実現されるように、本機モータ112と供給部2の各ポンプおよびバルブの動作を制御する。ここで、制御装置113の構成の説明を含めて印刷装置101の動作を図10に示すフローチャートと図11に示すタイムチャートとを用いて説明する。
制御装置113は、印刷開始スイッチ40が操作されたときに、図10のフローチャートに示す駆動開始ステップS11を実施し、本機モータ112の運転を開始する。本機モータ112が回転することにより、印刷部4のサッカー装置6およびフィーダーボード7がシート3の搬送を伴うことなく動作するとともに、印刷部4およびシート排出部が印刷時と同様に動作する。本機モータ112の回転数は、制御装置113によって制御されて予め定めた上昇率で高速印刷が可能な回転数まで上昇する。
次に、制御装置113は、圧縮エアー供給開始ステップS12において、圧縮エアー供給用ポンプ122の動作を開始させるとともにサバキバルブ123を開く。圧縮エアー供給用ポンプ122が運転されている状態でサバキバルブ123が開くことにより、圧縮エアーが横サバキ装置103に供給され、最上部のシート3に幅方向の両側から圧縮エアーが吹き付けられる。これとともに、圧縮エアーがタイミングバルブ114のタイミングバルブ側ポート124a,125aに供給され、タイミングバルブ114の動作に伴ってサバキ装置用凹溝124を通って紙尻サバキ装置102に圧縮エアーが供給されるとともに、吹き足用凹溝125を通って吹き足104に圧縮エアーが供給される。
このため、フィーダーパイル5上の最上部のシート3に横サバキ装置103と紙尻サバキ装置102とによって圧縮エアーが吹き付けられ、いわゆる「さばき」が行われる。これらの紙尻サバキ装置102および横サバキ装置103と吹き足104は、図11のタイミングチャートに示すように動作する。すなわち、図11中の圧縮エアー供給開始時期T11において横サバキ装置103が動作を開始し、タイミングバルブ114の紙尻サバキ用凹溝124によって規定された動作開始時期T12において紙尻サバキ装置102が動作を開始する。その後、タイミングバルブ114の吹き足用凹溝125によって規定された動作開始時期T13において吹き足104が動作を開始する。
制御装置113は、ステップS12を実施してから予め定めた時間が経過した後に吸引開始ステップS13において空気吸引用ポンプ116の動作を開始させ、サッカーバルブ117を開く。空気吸引用ポンプ116が動作している状態でサッカーバルブ117が開くと、タイミングバルブ114の第1吸部材用凹溝126によって規定された時期(図11に示すタイミングチャートの第1の吸引開始時期T14)において第1吸部材105から空気が吸引され、1枚目のシート3が第1吸部材105によって引き上げられる。その直後に吹き足104から圧縮エアーが吹き出す。
そして、タイミングバルブ114の第2吸部材用凹溝127によって規定された時期(図11に示すタイミングチャートの第2の吸引開始時期T15)において第2吸部材106から空気が吸引され、先頭のシート3が第2吸部材106に吸着されてフィーダーボード7側に送られる。第2吸部材106による吸引が停止した後、紙尻サバキ装置102と、第1吸部材105と、吹き足104と、第2吸部材106とがこの順序で繰り返し動作することによって2枚目以降のシート3が順次供給される。つまりタイミングバルブ114によって、第1吸部材105と第2吸部材106の吸引が始まる前から横サバキ装置103と吹き足104は、第1吸部材105と第2吸部材106の吸引が行われている場合と同じタイミングで圧縮エアーを吹き出し、第1吸部材105と第2吸部材106の吸引が始まると引き続き、第1吸部材105と第2吸部材106の吸引タイミングにあわせて圧縮エアーを吹き出し、シートのさばき動作を行うことができる。
この参考例による印刷装置101においては、供給部2において先頭のシート3の搬送を開始するにあたってサッカーバルブ117が開く前にサバキバルブ123が開く。すなわち、フィーダーパイル5上の上部のシート3に圧縮エアが吹付けられ、この上部のシート3が充分にさばかれた状態で、サッカー装置6による吸着および搬送が開始される。このため、サッカー装置6が高速で動作している状態で、先頭のシート3が確実にかつ1枚だけサッカー装置6によって取り出されるようになる。
したがって、この参考例によれば、先頭のシート3から高速で正確に印刷部4に供給可能な印刷装置を提供することができる。
この参考例による横サバキ装置103は、タイミングバルブ114を介すことなく圧縮エアー供給装置121に接続されている。このため、横サバキ装置103が圧縮エアーを吹き始めるタイミングは自由に設定可能である。この参考例に示したようにサッカー装置6によるシート3の供給が開始される以前に横サバキ装置103による圧縮エアーの吹き付けを開始することにより、シート3のさばきを充分に行うことができるから、サッカー装置6が高速で動作している状態で吸引を開始するにもかかわらず、1枚目のシート3を確実に取り出すことができる。
この参考例による圧縮エアー供給装置121は、一つの圧縮エアー供給用ポンプ122から圧縮エアーを紙尻サバキ装置102と吹き足104とに供給する構成が採られている。このため、紙尻サバキ装置102と吹き足104とにそれぞれ専用の圧縮エアー供給用ポンプから圧縮エアーを供給する場合と較べると、製造コストを低く抑えることができる。
また、この参考例においては、吸引通路開閉部と圧縮エアー通路開閉部とが一体に設けられていた従来の空気用バルブをサッカーバルブ117とサバキバルブ123とに分けることによって、圧縮エアー供給動作だけを給紙開始前に事前に実施できる構成としている。このため、簡易な構成でシート3に充分にさばきを施すことが可能になるから、コストアップを抑えながらシート3を1枚目から高速で取り出すことが可能な印刷装置を実現できる。
第2の実施の形態>
本発明に係る印刷装置は図12〜図18に示すように構成することができる。これらの図において、図1〜図11によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。この実施の形態による印刷装置は、請求項2に記載した発明に係る印刷装置である。
図12に示す印刷装置201は、図12において右側に位置する供給部2と、この供給部2から供給されたシート3に印刷を施す印刷部4とを有するオフセット印刷装置である。
この実施の形態による印刷装置201の供給部2は、多数のシート3が積み重ねられたフィーダーパイル5と、このフィーダーパイル5上のシート3のうち最も上に位置するシート3を取り出すサッカー装置6と、このサッカー装置6によって取り出されたシート3を印刷部4に搬送するフィーダーボード7などを備えており、印刷部4にシート3を1枚ずつ供給する。
サッカー装置6は、この印刷装置201の駆動装置111とサッカー装置用吸引装置12とに接続されており、フィーダーパイル5上のシート3を上から1枚ずつ吸着してフィーダーボート側の送りローラ13に送る。駆動装置111は、本機モータ112(図13参照)を動力源として動作し、供給部2と印刷部4とを含めてこの印刷装置201において印刷時に動作する全ての部品を駆動する。本機モータ112とサッカー装置用吸引装置12の動作は、後述する制御装置202(図13参照)によって制御される。この実施の形態による駆動装置111は、供給部2の位相を検知するための第1のエンコーダ16と、印刷部4の位相を検知するための第2のエンコーダ39とを備えている。これらの第1および第2のエンコーダ16,39は、検出値を制御装置202に送る。
フィーダーボード7は、図14に示すように、シート搬送用の搬送ベルト21を備えている。この搬送ベルト21は、駆動側プーリ22と従動側プーリ23との間に巻き掛けられており、駆動側プーリ22によって駆動されて回転する。駆動側プーリ22は、上述した駆動装置111によって駆動される。
駆動側プーリ22と従動側プーリ23との間には、第1〜第4の吸引室211〜214がシート搬送方向に一列に並ぶ状態に設けられている。これらの第1〜第4の吸引室211〜214は、本発明でいう「複数に分割された吸引エリア」を構成するもので、上方にのみ開口する箱状に形成されている。第1〜第4の吸引室211〜214の開口部は、図16に示すように、複数の吸着穴215によって形成されている。上述した搬送ベルト21は、これらの吸着穴215を上方から塞ぐ位置に配置されている。搬送ベルト21には、多数の貫通孔からなる吸引孔216が設けられている。
第1〜第4の吸引室211〜214のうち、シート搬送方向の上流側に位置する第1および第2の吸引室211,212は、図14に示すように、それぞれ上流側吸引用ホース221,222を介して上流側吸引用ブロワ223(図13参照)の空気吸込部(図示せず)に接続されている。第3および第4の吸引室213,214は、それぞれ下流側吸引用ホース224,225を介して下流側吸引用ブロワ226の空気吸込部226aに接続されている。上流側吸引用ブロワ223と下流側吸引用ブロワ226は、図14に示すように、フィーダーボード7の下方に配置されており、供給部2の図示していないフレームに支持されている。
上流側吸引用ブロワ223と下流側吸引用ブロワ226は、動作することにより吸引用ホース221,222,224,225から空気を吸引する。このように吸引用ホースから空気が吸引されることにより、第1〜第4の吸引室211〜214内が負圧になる。第1〜第4の吸引室211〜214の負圧は、吸着穴215が搬送ベルト21とシート3とによって塞がれることによって上昇する。このため、搬送ベルト21の上にシート3が載せられることにより、第1〜第4の吸引室211〜214の負圧が上昇し、シート3が搬送ベルト21に吸着される。シート3は、このように搬送ベルト21に吸着された状態で搬送ベルト21が移動することによってフィーダーボード7の先端エリアまで搬送される。ここでいう先端エリアとは、フィーダーボード7の搬送方向下流側の端部で、フィーダボードにおける前当て25に近接する部分である。
第1〜第4の吸引室211〜214は、フィーダーボード7に先頭のシート3が送られたときは、シート3より搬送方向下流側が大気中に開放された状態である。このため、従来の印刷装置のフィーダーボードにおいては、搬送ベルトの回転速度が高速印刷時の回転速度でシートの移動速度が一般的なフィードボードの搬送速度より速いと、第1〜第4の吸引室の負圧の上昇が遅れ易い。このように負圧の上昇が遅れると、シートの先端(シート搬送方向の下流端)が前当てに正しく当たることができず、前当てによってシートの見当を正しく調整することができなくなる。
この実施の形態によるフィーダーボード7においてこのような不具合を解消するにあたっては、フィーダボード7の先端エリアに接続された下流側吸引用ブロワ226の出力を通常より高くすることが考えられる。しかし、この構成を採ると、先頭のシート3の吸引力が上昇する一方で吸引力を瞬時に下げることはできないため、今度は2枚目のシート3に対する吸引力が上昇し過ぎてしまい、2枚目のシート3が搬送ベルト21の搬送力によって搬送不良を起こしてしまう。
この実施の形態においては、下流側吸引用ブロワ226として上流側吸引用ブロワ223より出力が高く、通常より高出力のものを使用してフィーダーボード7の搬送方向下流部でシート3の吸引力が上昇する構成を採るとともに、2枚目以降のシート3に対する吸引力を低下させるために、下流側吸引用ブロワ226の吸引系に大気開放バルブ231を備えている。
大気開放バルブ231は、図15に示すように、吸引用パイプ232の一端の開口と対向する円板状の弁体233と、この弁体233を吸引用パイプ232の一端に接離させるエアシリンダ234とを備えている。弁体233が吸引用パイプ232の一端の開口から離れることにより、大気開放バルブ231が開き、吸引用パイプ232の一端が大気中に開放される。エアシリンダ234の動作は、制御装置202によって制御される。
吸引用パイプ232の他端は、図14に示すように、下流側吸引用ブロワ226の空気吸込部226aに接続されている。このため、大気開放バルブ231が開くことにより、吸引用パイプ232の一端が大気中に開放され、下流側吸引用ブロワ226の空気吸込部226aの負圧が低下する。この負圧低下に伴って第3および第4の吸引室213,214の負圧も低下する。
大気開放バルブ231が開いている状態の第3および第4の吸引室213,214の負圧は、2枚目のシート3およびそれ以降のシート3を搬送ベルト21によって搬送するのに適した吸引力が生じるような負圧である。
第4の吸引室214には、下流側吸引用ブロワ226の他に見当タイミングバルブ235が接続されている。この見当タイミングバルブ235は、詳細には図示していないが、基本的な構造が上述した大気開放バルブ231と同等のもので、エアシリンダ236(図13参照)によって駆動されて動作する。エアシリンダ236の動作は制御装置202によって制御される。この見当タイミングバルブ235は、シート3が前当て25に当接するタイミングで開いて第4の吸引室214の負圧を低下させ、このシート3がスイング装置37に受け渡された直後に閉じて第4の吸引室214の負圧を復元させる。見当タイミングバルブ235によって第4の吸引室214の負圧が低下すると、シート3が前当て25に当たって見当合わせされるときにシート3が移動し易くなり、見当調整を高い精度で行うことが可能になる。
制御装置202は、図13に示すように、印刷開始スイッチ40が接続されており、この印刷開始スイッチ40が操作されたときに制御動作を開始する。制御装置202は、印刷時に先頭のシート3から高速印刷が実現されるように本機モータ112を動作させ、供給部2と印刷部4とを高速印刷が可能な駆動速度で動作させる。ここで、制御装置202の構成の説明を含めて印刷装置201の動作を図17に示すフローチャートと図18に示すタイムチャートとを用いて説明する。
制御装置202は、印刷開始スイッチ40が操作されたときに、図17のフローチャートに示す駆動開始ステップS21を実施し、本機モータ112の運転を開始する。本機モータ112が回転することにより、印刷部4のサッカー装置6およびフィーダーボード7がシート3の搬送を伴うことなく動作するとともに、印刷部4およびシート排出部が印刷時と同様に動作する。本機モータ112の回転数は、制御装置202によって制御されて予め定めた上昇率で高速印刷が可能な回転数まで上昇する。
その後、制御装置202は、サッカー装置吸引開始ステップS22においてサッカー装置用吸引装置12の動作を開始させ、次いで、吸引用ブロワ吸引開始ステップS23において、上流側吸引用ブロワ223と下流側吸引用ブロワ226の動作を開始させる。そして、制御装置202は、これらのブロワの始動に伴って大気開放停止ステップS24で大気開放バルブ231と見当タイミングバルブ235とを閉じる。すなわち、図18のタイミングチャートにおいて、シート供給開始時期T21でシート3の供給が開始され、ブロワ始動時期T22で両ブロワが運転を開始する。下流側吸引用ブロワ226が動作を開始して大気開放バルブ231と見当タイミングバルブ235が閉じることにより、第3および第4の吸引室213,214に相対的に大きな負圧が生じる。
フィーダーボード7に送られたシート3は、搬送ベルト21に吸着され、高速印刷可能な速度で回転する搬送ベルト21とともに移動する。このとき、第3および第4の吸引室213,214の負圧が相対的に高くなっているから、1枚目のシート3であっても確実に搬送されて前当て25に正しく当接し、正しくスイング装置37に受け渡される。
制御装置202は、第1の判定ステップS25において、第1のエンコーダ16の検出値に基づいて2枚目のシート3が前当て25に当接する時期を検知し、このときに大気開放バルブ231と見当タイミングバルブ235とを開く。すなわち、図18のタイミングチャートにおいて大気開放時期T23において大気開放バルブ231と見当タイミングバルブ235とが開き、これに伴って第4の吸引室214の負圧が急速に低下する。
その後、制御装置202は、第2の判定ステップS26において、2枚目のシート3がフィーダーボード7からスイング装置37に受け渡されるまで待機し、負圧上昇ステップS27において見当タイミングバルブ235を閉じる。すなわち、図18のタイミングチャートにおいて、負圧上昇時期T24で見当タイミングバルブ235が閉じ、第4の吸引室214の負圧が上昇する。このときの負圧は、第1および第2の吸引室211,212の負圧と同等である。
次に、制御装置202は、第3の判定ステップS28において、次のシート3が前当て25に当接したか否かを判別する。次のシート3が前当て25に当接していない場合は、第4の判定ステップS29に進み、印刷終了であるか否かを判別する。印刷終了である場合、制御装置202は印刷装置201の動作を停止させる。一方、印刷終了ではない場合は、第3の判定ステップS28に戻り、次のシート3が前当て25に当接したときに負圧低下ステップS30を実施する。
負圧低下ステップS30においては、制御装置202が見当タイミングバルブ235を開く。すなわち、図18のタイミングチャートにおいて、負圧低下時期T25に見当タイミングバルブ235が開き、第4の吸引室214の負圧が低下する。その後、制御装置202は、第2の判定ステップS26に戻り、上述した制御動作を繰り返す。この結果、シート3が前当て25に当接したときに見当タイミングバルブ235が開き、このシート3がスイング装置37に受け渡されたときに見当タイミングバルブ235が閉じる動作を印刷終了まで繰り返す。
この実施の形態による印刷装置201によれば、大気開放バルブ231が閉じた状態で先頭のシート3が先端吸引エリアに到達し、2番目のシート3が先端吸引エリアに到達したときに大気開放バルブ231が開く。このため、この実施の形態によれば、先頭のシート3を吸引力が高い状態でフィーダーボード7によって搬送し、2枚目以降のシート3を先端吸引エリアで見当調整が正しく行われるように搬送することができる。このため、この発明によれば、高速で動作するフィーダーボード7を使用して、先頭のシート3から高速で正確に印刷部4に供給可能な印刷装置を提供することができる。
この実施の形態においては、大気開放バルブ231と見当タイミングバルブ235とが供給部2の回転位相に基づいて(第1のエンコーダ16の出力値に基づいて)動作するように制御される。しかし、これらの大気開放バルブ231とタイミングバルブ235は、印刷部4の回転位相に基づいて動作するものであってもよい。
第2の参考例
本発明に係る印刷装置の参考となる技術を図19によって説明する。図19において、図1〜図18によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図19に示す印刷装置301は、供給部2を駆動する為の供給部用駆動装置11と、印刷部4を駆動するための印刷部用駆動装置31とを備えている。これらの駆動装置11,31の動作は、制御装置302によって個別に制御される。
供給部用駆動装置11は、印刷開始時に供給部2を低速で動作させ、駆動速度を徐々に高速印刷可能な駆動速度まで上昇させる。印刷部用駆動装置31は、印刷部4を印刷開始時から高速印刷が可能な駆動速度で動作させる。
供給部2は、第1の参考例で示したものと同等のもので、フィーダーパイル5と、サッカー装置6と、フィーダーボード7と、紙尻サバキ装置102と、横サバキ装置103および吹き足104などを備えている。サッカー装置6は、タイミングバルブ114を介して吸引装置115に接続されている。
紙尻サバキ装置102と吹き足104は、タイミングバルブ114を介して圧縮エアー供給装置121に接続されている。横サバキ装置103は、タイミングバルブ114を介すことなく圧縮エアー供給装置121に接続されている。
吸引装置115は、空気吸引用ポンプ116とサッカーバルブ117とによって構成されている。圧縮エアー供給装置121は、圧縮エアー供給用ポンプ122とサバキバルブ123とによって構成されている。これらの吸引装置115の動作と圧縮エアー供給装置121の動作は、制御装置302によって個別に制御される。
この参考例による制御装置302は、サッカー装置6においてシート3の供給が開始される以前に圧縮エアー供給装置121を動作させる。すなわち、サッカーバルブ117が開く前にサバキバルブ123が開き、フィーダーパイル5上に積載されたシート3のうち上部のシート3が充分にさばかれている状態で、低速で動作するサッカー装置6によって先頭のシート3が取り出される。
この先頭のシート3が印刷部4に供給されるときには、供給部2が印刷部4と同じ速度で動作するとともに同期して動作する状態になる。このため、この参考例によれば、より一層確実に先頭のシート3を高速で動作する印刷部4に供給することが可能になる。
第3の参考例
本発明に係る印刷装置の参考となる技術を図20によって説明する。図20において、図1〜図19によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図20に示す印刷装置401は、供給部2を駆動する為の供給部用駆動装置11と、印刷部4を駆動するための印刷部用駆動装置31とを備えている。これらの駆動装置11,31の動作は、制御装置402によって個別に制御される。
供給部用駆動装置11は、印刷開始時に供給部2を低速で動作させ、駆動速度を徐々に高速印刷可能な駆動速度まで上昇させる。印刷部用駆動装置31は、印刷開始時から高速印刷が可能な駆動速度で動作させる。
供給部2は、フィーダーパイル5と、サッカー装置6と、フィーダーボード7と、紙尻サバキ装置102と、横サバキ装置103および吹き足104などを備えている。これらの装置のうち、フィーダーパイル5と、サッカー装置6と、紙尻サバキ装置102と、横サバキ装置103および吹き足104は、第1の参考例で示したものと同等のものである。すなわち、サッカー装置6は、タイミングバルブ114を介して吸引装置115に接続されている。
紙尻サバキ装置102と吹き足104は、タイミングバルブ114を介して圧縮エアー供給装置121に接続されている。横サバキ装置103は、タイミングバルブ114を介すことなく圧縮エアー供給装置121に接続されている。
吸引装置115は、空気吸引用ポンプ116とサッカーバルブ117とによって構成されている。圧縮エアー供給装置121は、圧縮エアー供給用ポンプ122とサバキバルブ123とによって構成されている。これらの吸引装置115の動作と圧縮エアー供給装置121の動作は、制御装置402によって個別に制御される。
フィーダーボード7は、第2の実施の形態で示したものと同等のものである。すなわち、このフィーダーボード7は、シート3を搬送ベルト21によって搬送するもので、搬送ベルト21が巻き掛けられた駆動側プーリ22と従動側プーリ23との間に第1〜第4の吸引室211〜214を備えている。駆動側プーリ22は、供給部用駆動装置11によって駆動されて回転する。
第1〜第4の吸引室211〜214は、搬送ベルト21によって覆われる吸着穴(図示せず)を有している。搬送ベルト21は、多数の吸引孔(図示せず)を有している。
第1および第2の吸引室211,212は、上流側吸引用ブロワ(図示せず)の空気吸込部に接続されている。第3および第4の吸引室213,214は、下流側吸引用ブロワ226の空気吸込部226aに接続されている。
下流側吸引用ブロワ226の空気吸込部226aには、大気開放バルブ231が接続されている。また、第4の吸引室214には、見当タイミングバルブ235が接続されている。
上流側吸引用ブロワの動作と、下流側吸引用ブロワ226の動作と、大気開放バルブ231の動作と、見当タイミングバルブ235の動作は、制御装置402によって制御される。
この参考例による制御装置402は、シート3の供給が開始される以前に圧縮エアー供給装置121を動作させる。すなわち、サッカーバルブ117が開く前にサバキバルブ123が開き、フィーダーパイル5上に積載されたシート3のうち上部のシート3が充分にさばかれている状態で、低速で動作するサッカー装置6によって先頭のシート3が取り出される。
先頭のシート3は、フィーダーボード7に送られ、搬送ベルト21に吸着されて搬送される。このとき、制御装置402は、上流側吸引用ブロワと下流側吸引用ブロワ226とを動作させるとともに、大気開放バルブ231と見当タイミングバルブ235とを閉じた状態とする。また、制御装置402は、2番目のシート3が先端吸引エリアに到達したときに大気開放バルブ231と見当タイミングバルブ235とを開く。大気開放バルブ231は、それ以降は開いた状態に保たれる。見当タイミングバルブ235は、それ以降は、シート3がスイング装置37に渡されたときに閉じ、次のシート3が先端吸着エリアに到達したときに開く、という動作を繰り返す。
このため、この参考例によれば、先頭のシート3を吸引力が高い状態でフィーダーボード7によって搬送し、2枚目以降のシート3を先端吸引エリアで見当調整が正しく行われるように搬送することができる。
制御装置402は、先頭のシート3が印刷部4に供給されるときには、供給部2を印刷部4と同じ速度で同期するように動作させる。
したがって、この参考例によれば、先頭のシート3がサッカー装置6によって確実に取り出されるとともに、前当て25による検討調整を先頭のシート3とそれ以降のシート3とにおいて高い精度で行うことができるから、先頭のシート3から高速印刷が可能な印刷装置を提供することができる。
第3の実施の形態>
本発明に係る印刷装置は図21に示すように構成することができる。図21において、図1〜図20によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
この実施の形態による印刷装置は、請求項3に記載した発明に係る印刷装置である。
図21に示す印刷装置501は、供給部2を駆動する為の供給部用駆動装置11と、印刷部4を駆動するための印刷部用駆動装置31とを備えている。これらの駆動装置11,31の動作は、制御装置502によって個別に制御される。
供給部用駆動装置11は、印刷開始時に供給部2を低速で動作させ、駆動速度を徐々に高速印刷可能な駆動速度まで上昇させる。印刷部用駆動装置31は、印刷部4を印刷開始時から高速印刷が可能な駆動速度で動作させる。
供給部2は、フィーダーパイル5と、サッカー装置6と、フィーダーボード7などを備えている。フィーダーパイル5とサッカー装置6は、第1の実施の形態で示したものと同等のものである。サッカー装置6は、供給部用駆動装置11とサッカー装置用吸引装置12とに接続されている。
フィーダーボード7は、第2の参考例で示したものと同等のものである。すなわち、このフィーダーボード7は、シート3を搬送ベルト21によって搬送するもので、搬送ベルト21が巻き掛けられた駆動側プーリ22と従動側プーリ23との間に第1〜第4の吸引室211〜214を備えている。駆動側プーリ22は、供給部用駆動装置11によって駆動されて回転する。
第1〜第4の吸引室211〜214は、搬送ベルト21によって覆われる吸着穴(図示せず)を有している。搬送ベルト21は、多数の吸引孔(図示せず)を有している。
第1および第2の吸引室211,212は、上流側吸引用ブロワ(図示せず)の空気吸込部に接続されている。第3および第4の吸引室213,214は、下流側吸引用ブロワ226の空気吸込部226aに接続されている。下流側吸引用ブロワ226の空気吸込部226aには、大気開放バルブ231が接続されている。また、第4の吸引室214には、見当タイミングバルブ235が接続されている。
上流側吸引用ブロワの動作と、下流側吸引用ブロワ226の動作と、大気開放バルブ231の動作と、見当タイミングバルブ235の動作は、制御装置502によって制御される。
制御装置502は、シート3の供給開始時にサッカー装置6を低速で動作させる。このサッカー装置6によってフィーダーパイル5上から取り出された先頭のシート3は、フィーダーボード7に送られ、搬送ベルト21に吸着されて搬送される。このとき、制御装置502は、上流側吸引用ブロワと下流側吸引用ブロワ226とを動作させるとともに、大気開放バルブ231と見当タイミングバルブ235とを閉じた状態とする。また、制御装置502は、2番目のシート3が先端吸引エリアに到達したときに大気開放バルブ231と見当タイミングバルブ235とを開く。大気開放バルブ231は、それ以降は開いた状態に保たれる。見当タイミングバルブ235は、それ以降は、シート3がスイング装置37に渡されたときに閉じ、次のシート3が先端吸着エリアに到達したときに開く、という動作を繰り返す。
このため、この実施の形態によれば、先頭のシート3を吸引力が高い状態でフィーダーボード7によって搬送し、2枚目以降のシート3を先端吸引エリアで見当調整が正しく行われるように搬送することができる。
制御装置502は、先頭のシート3が印刷部4に供給されるときには、供給部2を印刷部4と同じ速度で同期するように動作させる。
したがって、この実施の形態によれば、先頭のシート3がサッカー装置6によって確実に取り出されるとともに、前当て25による検討調整を先頭のシート3とそれ以降のシート3とにおいて高い精度で行うことができるから、先頭のシート3から高速印刷が可能な印刷装置を提供することができる。
第4の参考例
本発明に係る印刷装置の参考となる技術を図22によって説明する。図22において、図1〜図21によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図22に示す印刷装置601の供給部2と印刷部4は、一つの駆動装置111によって駆動されて動作する。この駆動装置111は、供給部2と印刷部4とにおいて印刷時に動作する全ての部品を駆動する。この駆動装置111の動作は制御装置602によって制御される。
供給部2は、フィーダーパイル5と、サッカー装置6と、フィーダーボード7と、紙尻サバキ装置102と、横サバキ装置103および吹き足104などを備えている。これらの装置のうち、フィーダーパイル5と、サッカー装置6と、紙尻サバキ装置102と、横サバキ装置103および吹き足104は、第1の参考例で示したものと同等のものである。すなわち、サッカー装置6は、タイミングバルブ114を介して吸引装置115に接続されている。
紙尻サバキ装置102と吹き足104は、タイミングバルブ114を介して圧縮エアー供給装置121に接続されている。横サバキ装置103は、タイミングバルブ114を介すことなく圧縮エアー供給装置121に接続されている。
吸引装置115は、空気吸引用ポンプ116とサッカーバルブ117とによって構成されている。圧縮エアー供給装置121は、圧縮エアー供給用ポンプ122とサバキバルブ123とによって構成されている。これらの吸引装置115の動作と圧縮エアー供給装置121の動作は、制御装置402によって個別に制御される。
フィーダーボード7は、第2の参考例で示したものと同等のものである。すなわち、このフィーダーボード7は、シート3を搬送ベルト21によって搬送するもので、搬送ベルト21が巻き掛けられた駆動側プーリ22と従動側プーリ23との間に第1〜第4の吸引室211〜214を備えている。駆動側プーリ22は、供給部用駆動装置11によって駆動されて回転する。
第1〜第4の吸引室211〜214は、搬送ベルト21によって覆われる吸着穴(図示せず)を有している。搬送ベルト21は、多数の吸引孔(図示せず)を有している。
第1および第2の吸引室211,212は、上流側吸引用ブロワ(図示せず)の空気吸込部に接続されている。第3および第4の吸引室213,214は、下流側吸引用ブロワ226の空気吸込部226aに接続されている。
下流側吸引用ブロワ226の空気吸込部226aには、大気開放バルブ231が接続されている。また、第4の吸引室214には、見当タイミングバルブ235が接続されている。
上流側吸引用ブロワの動作と、下流側吸引用ブロワ226の動作と、大気開放バルブ231の動作と、見当タイミングバルブ235の動作は、制御装置602によって制御される。
この参考例による制御装置602は、印刷開始時に、シート3の供給を伴わない状態で、駆動装置111を高速印刷が可能な駆動速度となるように動作させる。また、制御装置602は、印刷開始時に、シート3の供給が開始される以前に圧縮エアー供給装置121を動作させる。すなわち、サッカーバルブ117が開く前にサバキバルブ123が開き、フィーダーパイル5上に積載されたシート3のうち上部のシート3が充分にさばかれている状態で、高速で動作するサッカー装置6によって先頭のシート3が取り出される。
先頭のシート3は、フィーダーボード7に送られ、搬送ベルト21に吸着されて搬送される。このとき、制御装置602は、上流側吸引用ブロワと下流側吸引用ブロワ226とを動作させるとともに、大気開放バルブ231と見当タイミングバルブ235とを閉じた状態とする。また、制御装置602は、2番目のシート3が先端吸引エリアに到達したときに大気開放バルブ231と見当タイミングバルブ235とを開く。大気開放バルブ231は、それ以降は開いた状態に保たれる。見当タイミングバルブ235は、それ以降は、シート3がスイング装置37に渡されたときに閉じ、次のシート3が先端吸着エリアに到達したときに開く、という動作を繰り返す。
このため、この参考例によれば、先頭のシート3を吸引力が高い状態でフィーダーボード7によって搬送し、2枚目以降のシート3を先端吸引エリアで見当調整が正しく行われるように搬送することができる。
制御装置602は、先頭のシート3が印刷部4に供給されるときには、供給部2を印刷部4と同じ速度で同期するように動作させる。
したがって、この参考例によれば、先頭のシート3がサッカー装置6によって確実に取り出されるとともに、前当て25による検討調整を先頭のシート3とそれ以降のシート3とにおいて高い精度で行うことができるから、先頭のシート3から高速印刷が可能な印刷装置を提供することができる。
上述した各実施の形態においては、本発明をオフセット印刷機に適用する場合の例を示した。しかし、本発明は、オフセット印刷装置に限定されることはなく、デジタル印刷装置やその他の印刷装置などにも適用することができる。
1,101,201,301,401,501,601…印刷装置、2…供給部、3…シート、4…印刷部、5…フィーダーパイル、6…サッカー装置、7…フィーダーボード、11…供給部用駆動装置1(供給部駆動手段)、16…第1のエンコーダ(供給部位相検知手段)、15,113,203,302,402,502,602…制御装置(制御手段)、31…印刷部用駆動装置(印刷部駆動手段)、39…第2のエンコーダ(印刷部位相検知手段)、102…紙尻サバキ装置、103…横サバキ装置、117…サッカーバルブ、121…圧縮エアー供給装置、123…サバキバルブ、第1〜第4の吸引室211〜214(吸引エリア)、231…大気開放バルブ。

Claims (3)

  1. 搬送されているシートに印刷を施す印刷部と、
    前記印刷部にシートを1枚ずつ供給する供給部とを有し、
    シートに印刷を行う印刷装置において、
    前記印刷部を駆動する印刷部駆動手段と、
    前記供給部を駆動する供給部駆動手段と、
    前記印刷部の位相を検知する印刷部位相検知手段と、
    前記供給部の位相を検知する供給部位相検知手段と、
    印刷開始時に前記印刷部位相検知手段および前記供給部位相検知手段の検知結果に基づいて前記供給部駆動手段によって前記供給部を駆動させる制御手段とを備え、
    前記供給部は、前記印刷部が前記印刷部駆動手段によって駆動を開始した後に、前記供給部駆動手段によって低速でシートの供給を開始させながら増速し、先頭のシートを前記印刷部に供給する際には前記印刷部の駆動速度と同速度で駆動される印刷装置。
  2. 搬送されているシートに印刷を施す印刷部と、
    前記印刷部にシートを1枚ずつ供給する供給部とを有し、
    シートに印刷を行う印刷装置において、
    前記供給部は、
    シートの搬送方向に複数に分割された吸引エリアを有し、シートを搬送して前記印刷部に供給するフィーダーボードと、
    前記吸引エリアにおけるシート搬送方向の最下流側となる先端吸引エリアに接続された大気開放バルブと、
    先頭のシートが前記先端吸引エリアに到達するまで前記大気開放バルブを閉じ、2番目のシートが前記先端吸引エリアに到達したときに前記大気開放バルブを開く、前記大気開放バルブの開閉動作を制御する制御装置とを備えている印刷装置。
  3. 請求項1記載の印刷装置において、
    前記供給部は、さらに、
    シートの搬送方向に複数に分割された吸引エリアを有し、シートを搬送して前記印刷部に供給するフィーダーボードと、
    前記吸引エリアにおけるシート搬送方向の最下流側となる先端吸引エリアに接続された大気開放バルブとを備え、
    前記制御手段は、
    先頭のシートが前記先端吸引エリアに到達するまで前記大気開放バルブを閉じ、2番目のシートが前記先端吸引エリアに到達したときに前記大気開放バルブを開く、前記大気開放バルブの開閉動作を制御する機能を有していることを特徴とする印刷装置。
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