JP6814838B2 - 絵柄付きシャツ - Google Patents
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Description
例えばシャツの前身頃に肩車をした二人組の姿の全部を、前身頃の上辺・下辺・左右側辺との間に十分に間隔(余白代)をとって描いたものが知られている(非特許文献1)。
これに対して、キャンパスの枠から外れて、着用者の姿態との関連性を持たせて衣類に人型キャラクタを描き、特別の視覚的効果を得るという試みもなされている。
例えば特許文献1には、シャツの前身頃の裏面に人型キャラクタの頭部の正面形態を、また同じシャツの後身頃の裏面に当該キャラクタの頭部の後面形態を、それぞれ倒立状態で描いておき、着用者がシャツを脱ぐ動作の途中で、着用者の頭の位置に、前記人型キャラクタの頭部が成立状態で現れるというものが開示されている。
またシャツではないが、着用者の胴体から下半身を覆うボディスーツの腰付近に人型キャラクタ(サンタクロース)の頭部及び腕部が別体の脚部を支える姿を形どるパーツを設け、着用者の足が当該キャラクタの足であるように、また当該脚部が着用者の足であるように錯覚させる視覚的効果を与えるものが知られている(非特許文献2)。
このボディ部2の上側に着用者の首を通すためのネック部8を、また当該ボディ部2の下側に裾部14をそれぞれ有し、
少なくとも前記前身頃4の前面に、前記ネック部8から下方に亘って連続する正面絵柄部20Fを形成したシャツにおいて、
前記正面絵柄部20Fは、頭部を省略した上位人型キャラクタ22を下位人型キャラクタ40が肩車した姿を正面方向から見た図案を含み、
前記正面絵柄部20Fの上位人型キャラクタ22の首回り24が前記ネック部8の輪郭を構成するネックライン10と重なるように配置されている。
“ボディ部”とは、着用者の胴体を覆う部分(見頃部ともいう。)であり、袖部や襟部を含まない。
“人型キャラクタ”とは、人間及び人間に類似した肢体を有する実在又は想像上のキャラクタを指し、擬人化された動物、アニメーションなどのヒーローなどを含む。“人間に類似した肢体”とは、少なくとも肩車をした図案を構成できる程度に類似していれば足りる意味であり、少なくとも四肢を有する動物を含む。例えば頭部を省略したサンタクロース(上位人型キャラクタ)を擬人化されたトナカイ(下位人型キャラクタ)が肩車しているような図案を構成することができる。
前方から見て、前記正面絵柄部20Fの上位人型キャラクタ22の腕部28が前記前身頃4の前面から前記袖部16の前面を超えて袖口18に至るように構成されている。
本明細書において、“ショルダー”とは、人体の中で胴体と腕部との接続箇所をいい、また“ショルダー部”とは、着用者の胴体と腕部との接続箇所を覆う部分をいうものとする。
これに対して“肩”とは主として人の腕が胴体と接続する箇所の上部をいう。
この効果は、図1に示すように、ショルダー部12及び袖部16の16Uと上位人型キャラクタ22の肩部26及び腕部28の上側面とが一致するように構成すると、さらに高まる。
前記背面絵柄部20Rは、頭部を省略した上位人型キャラクタ22を下位人型キャラクタ40が肩車した姿を背面方向から見た図案を含み、
前記背面絵柄部20Rの上位人型キャラクタ22の首回り24が前記ネック部8の輪郭を構成するネックライン10と重なるように配置されている。
前記背面絵柄部20Rは、頭部を省略した上位人型キャラクタ22を下位人型キャラクタ40が肩車した姿を背面方向から見た図案を含み、前記背面絵柄部20Rの上位人型キャラクタ22の首回り24が前記ネック部8の輪郭を構成するネックライン10と重なるように配置されている。
この構成によれば、後方から見ても、第1の手段と同様の視覚効果が得られる。
なお、背面絵柄部20Rの上位人型キャラクタ22及び下位人型キャラクタ40の輪郭は、図1及び図2に示すように、正面絵柄部20Fの上位人型キャラクタ22及び下位人型キャラクタ40の輪郭と対称(面対称)であることが望ましい。こうすることにより、正面形態と後面形態との間で各人型キャラクターの対応部位(腕部、肩部、胴部など)の位置を一致させることができる。
側方から見て、前記正面絵柄部20Fと前記背面絵柄部20Rとは、少なくともネック部8から袖部16に亘る箇所において、正面側及び背面側の上位人型キャラクタ22の対応する箇所が連続するように形成している。
この構成によれば、360度いずれの方向から見ても、第1の手段で述べた視覚的効果が得られる。
第2の手段に係る発明によれば、前方から見て、前記正面絵柄部20Fの上位人型キャラクタ22の腕部28が前記前身頃4の前面から袖部16の前面を超えて袖口18に至るように構成されているから、利用者の腕が恰も前記正面絵柄部20Fの上位人型キャラクタ22の胴部30と連続すると錯覚させる如き視覚的作用を与えることができる。
第3の手段に係る発明によれば、前記前身頃4に描かれた上位人型キャラクタ22の胴部30と、前記ボディ部2の左右の側辺2Sとの間に第1余白代M1を、また前記袖部16に描かれた上位人型キャラクタ22の腕部28の下辺28Lと前記袖部16の下辺16Lとの間に第2余白代M2をそれぞれ配したから、シャツの前面をキャンパスとして、その輪郭の内側に書き込んだ筈の上位人型キャラクタ22の首回り24が前記ネックライン10に重なることで、一種の騙し絵的な視覚効果を与えることができる。
第4の手段に係る発明によれば、少なくとも前記後身頃6の後面に、前記ネック部8から下方に亘って連続する背面絵柄部20Rを形成しており、前記背面絵柄部20Rは、頭部を省略した上位人型キャラクタ22を下位人型キャラクタ40が肩車した姿を背面方向から見た図案を含み、前記背面絵柄部20Rの上位人型キャラクタ22の首回り24が前記ネック部8の輪郭を構成するネックライン10と重なるように配置されているから、後方から見ても、第1の手段と同様の視覚効果が得られる。
第5の手段に係る発明によれば、側方から見て、前記正面絵柄部20Fと前記背面絵柄部20Rとは、少なくともネック部8から袖部16に亘る箇所において、正面側及び背面側の上位人型キャラクタ22の対応する箇所が連続するように形成しているから、360度いずれの方向から見ても、第1の手段で述べた視覚的効果が得られる。
この絵柄付きシャツ1は、見頃であるボディ部2と左右一対の袖部16とで形成されている。もっとも袖部16は省略しても構わない。
前記ネック部8の輪郭を形成するラインをネックライン10と称する。このネックライン10は前側ライン10aと後側ライン10bとで形成されている。
左右一対の袖部16は、前記ボディ部2のショルダー部12より左右方向外側へ延びている。
前記ボディ部2の上辺2Uから袖部16の上辺16Uに亘るラインは、前記ネック部8から左右方向外側に向かうに従って緩やかに下がるように形成されている。もっともこの構成は適宜変更することができる。
本実施形態では、前記ボディ部2の上辺2U及び左右の側辺2Sと、ボディ部2の裾部14と、前記袖部16の上辺16U及び下辺16Lと、袖部16の袖口18とで囲まれる領域をキャンパスに見立てて、シャツの前側に正面絵柄部20Fを、シャツの後側に背面絵柄部20Rをそれぞれ描いている。
図示例では、ボディ部2の上半部UHに上位人型キャラクタ22の首回り24から下位人型キャラクタ40の肩部44までが、ボディ部2の下半部LHには、下位人型キャラクタ40の肩部44より下の部分が、それぞれ描かれている。前記背面絵柄部20Rに関しても同様である。もっとも、これらの構造は適宜変更することができる。
前記正面絵柄部20Fにおいて、前記上位人型キャラクタ22は、下位人型キャラクタ40に肩車された人物であり、その胴部30と肩部26と腕部28とは描かれているが、当該胴部30の上にある筈の頭部が省略されており、その首回り24が前記ネック部8の輪郭を構成するネックライン10と重なるように配置されている。この構成とすることにより、絵柄である上位人型キャラクタ22の首回り24と利用者の首Nとが恰も連続しているような視覚的効果を与えることができる。従って、正面絵柄部20F中の上位人型キャラクタ22の胴体と着用者の頭とが連続しているような関係性(一体感)を生ずる。
また、図1に示す、前方から見て、前記正面絵柄部20Fの上位人型キャラクタ22の腕部28が前記前身頃4の前面から前記袖部16の前面を超えて袖口18に至るように構成されている。この構成とすることにより、絵柄である上位人型キャラクタ22の腕部28と利用者の腕Aとが恰も連続しているような視覚的効果を与えることができる。
図示例の袖部16は半そでタイプであり、この場合には、前記腕部28として上腕部を描き、この上腕部の先端が前記袖口18に至るように描く。そうすることにより、図5に示すように、絵柄の一部である上腕部と着用者の肘部付近が連続して見えるようにする。
なお、本明細書において、着用者の身体と絵柄との連なりが一応認められる程度で足り、図5に示す如く、絵柄の腕部28と着用者の腕Aとが完全に一致していなくても構わない。
また前記上位人型キャラクタ22の腕部28を袖部16に描くことは、本発明の必須条件ではない。着用者の身体との連続性は、上位人型キャラクタ22の首回り24と着用者の首Nとの間だけで成立させて、前記腕部28は前身頃4に描いても構わない。
図示例では、前記上位人型キャラクタ22は、前記下位人型キャラクタ40よりやや小柄に描かれており、前記上位人型キャラクタ22の胴部30と前記ボディ部2の左右の側辺2Sとの間には第1余白代M1をとっている。また前記袖部16に描かれた上位人型キャラクタ22の腕部28の下辺28Lと前記袖部16の下辺16Lとの間には第2余白代M2をとっている。
このように構成することにより、キャンパスに見立てたシャツの前面に描いた上位人型キャラクタの回りに余白をとり、シャツの前身頃の輪郭として現れる着用者のボディラインと上位人型キャラクタの輪郭との間のズレを強調することができる。
前身頃の輪郭と絵柄の輪郭との間に余白があるのは、例えば非特許文献1でも同じであるが、本発明の場合はシャツのネックライン付近で上位人型キャラクタ22の首回り24と着用者の首Nとの間の連続性を担保しながら、上位人型キャラクタ22の下側では敢えて連続性を破るように構成している。こうすることにより、一種の騙し絵的な視覚効果を与えることができ、幻想的な印象を利用者に与えることができる。
本実施形態では、前記上位人型キャラクタ22の肩部26の上縁26Uを前記ボディ部2の上辺2Uに、また前記上位人型キャラクタ22の腕部28の上辺28Uを前記袖部16の上辺16Uにそれぞれ一致させている。こうすることにより、利用者の身体のボディラインと絵柄である前記上位人型キャラクタ22の輪郭とが一致する範囲を、前記首回り24から前記袖部16の袖口18上端まで拡大させることができる。
また図示例では、前記上位人型キャラクタ22は、上衣36であるティーシャツを身に着けている。
この絵柄中の上衣36と本発明の対象であるシャツ1との間にも、前述の上位人型キャラクタと着用者との関係性に類似の関係が担保されている。すなわち、前方から見て、絵柄である上衣の肩部から袖部の上辺に亘る輪郭が現実のシャツ1の対応箇所の輪郭に一致しているが、上衣の袖口・袖部の下辺・胴部に亘る輪郭は、現実のシャツ1の対応箇所の輪郭からずれている。これにより、図5の如く人間がシャツ1を着用している段階に限らず、店頭でシャツ1を吊り下げた状態で展示しただけでも、シャツの輪郭と絵柄の輪郭とが一部混同して見える騙し絵的な視覚効果を生じるので、買い物客の関心を強く惹くことができる。
このティーシャツの袖口同士の間の幅w2は、前身頃4の幅w1より大きく、絵柄中のティーシャツの袖部は、本発明のシャツの袖部16の前面に突入している。これは、シャツの前面の広い範囲で前記視覚的効果を発揮させるためである。
さらに図6に示す如く、側方から見て、前記正面絵柄部20Fと前記背面絵柄部20Rとは、少なくともネック部8から袖部16に亘る箇所において、正面側及び背面側の上位人型キャラクタ22の対応する箇所(双方の腕部同士、肩部同士、そして胴部同士)が連続するように形成している。
換言すれば、従来のTシャツの絵柄は2次元的なものであるのに対して、本発明のデザインは3次元的なものであり、これにより、360度いずれの方向から見ても、絵柄中の上位人型キャラクタの首回りと着用者の頭部とが連続し、また絵柄中の上位人型キャラクタの腕部と着用者の腕とが連続して見えるという視覚的効果を与えることができる。
具体的には、上位人型キャラクタ22の胴部30・腕部28の位置や太さ、下位人型キャラクタ40の肩部44の位置などは、表側と裏側との間で相互に一致させるものとする。
同図(A−1)及び(A−2)は、袖部16のデザインを変更したものである。すなわち、前記袖部16に人型キャラクタの腕部分を描かず、そのキャラクタの着衣の袖部分のみを描いたものである。
また同図(B−1)及び(B−2)は、本発明のシャツを、前記袖部を省略したノースリーブタイプとしたものである。具体的には、ボディ部の両側に着用者の腕を通す挿通孔を設けるとともに、この挿通孔に上位人型キャラクタ22のショルダー部12を接続するように描き、このショルダー部12と着用者の上腕とが恰も連続するように描いている。
4…前身頃 6…後身頃 8…ネック部 10…ネックライン
10a…前側ライン 10b…後側ライン
12…ショルダー部 14…裾部
16…袖部 16L…同下辺 16U…同上辺 18…袖口
20F…正面絵柄部 20R…背面絵柄部
22…上位人型キャラクタ 24…首回り 26…肩部 26U…同上辺
28…腕部(上腕部) 28L…下辺 28U…上辺 30…胴部
34…腰部 36…上衣
40…下位人型キャラクタ 42…頭部 44…肩部
A…腕 M1…第1余白代 M2…第2余白代 M3…第3余白代 N…首
UH…上半部 LH…下半部
Claims (5)
- 前身頃(4)及び後身頃(6)からなるボディ部(2)を具備し、
このボディ部(2)の上側に着用者の首を通すためのネック部(8)を、また当該ボディ部(2)の下側に裾部(14)をそれぞれ有し、
少なくとも前記前身頃(4)の前面に、前記ネック部(8)から下方に亘って連続する正面絵柄部(20F)を形成したシャツにおいて、
前記正面絵柄部(20F)は、頭部を省略した上位人型キャラクタ(22)を下位人型キャラクタ(40)が肩車した姿を正面方向から見た図案を含み、
前記正面絵柄部(20F)の上位人型キャラクタ(22)の首回り(24)が前記ネック部(8)の輪郭を構成するネックライン(10)と重なるように配置されていることを特徴とする、絵柄付きシャツ。 - 前記ボディ部(2)のネック部(8)の左右両側に位置するショルダー部(12)から延びる左右一対の袖部(16)を具備し、
前方から見て、前記正面絵柄部(20F)の上位人型キャラクタ(22)の腕部(28)が前記前身頃(4)の前面から前記袖部(16)の前面を超えて袖口(18)に至るように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の絵柄付きシャツ。 - 前記正面絵柄部(20F)は、前記前身頃(4)に描かれた上位人型キャラクタ(22)の胴部(30)と、前記ボディ部(2)の左右の側辺(2S)との間に第1余白代(M1)を、また前記袖部(16)に描かれた上位人型キャラクタ(22)の腕部(28)の下辺(28L)と前記袖部(16)の下辺(16L)との間に第2余白代(M2)をそれぞれ配するように構成したことを特徴とする、請求項2に記載の絵柄付きシャツ。
- 少なくとも前記後身頃(6)の後面に、前記ネック部(8)から下方に亘って連続する背面絵柄部(20R)を形成しており、
前記背面絵柄部(20R)は、頭部を省略した上位人型キャラクタ(22)を下位人型キャラクタ(40)が肩車した姿を背面方向から見た図案を含み、
前記背面絵柄部(20R)の上位人型キャラクタ(22)の首回り(24)が前記ネック部(8)の輪郭を構成するネックライン(10)と重なるように配置されていることを特徴とする、請求項2又は請求項3に記載の絵柄付きシャツ。 - 後方から見て、前記背面絵柄部(20R)の上位人型キャラクタ(22)の腕部(28)が前記後身頃(6)の後面から前記袖部(16)の後面を超えて袖口(18)に至るように構成されており、
側方から見て、前記正面絵柄部(20F)と前記背面絵柄部(20R)とは、少なくともネック部(8)から袖部(16)に亘る箇所において、正面側及び背面側の上位人型キャラクタ(22)の対応する箇所が連続するように形成していることを特徴とする、請求項4に記載の絵柄付きシャツ。
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| JP2020183594A JP2020183594A (ja) | 2020-11-12 |
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
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2019
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