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JP6815907B2 - 溝蓋 - Google Patents
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JP6815907B2 - 溝蓋 - Google Patents

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本発明は、例えば、プールサイドや大型浴槽のまわり、リゾート施設、遊園地、公園又は校舎の周囲等々に設けられる排水溝を覆うように敷設される溝蓋(グレーチング)に係り、特に、合成樹脂の連続した射出成形により長尺状に形成される溝蓋に関する。
プールサイドの大型浴槽のまわりに穿設される排水溝を覆う溝蓋としては、例えば、特許文献1(特開2013−14918号公報)に示すように、合成樹脂などからなる短冊状のメインバー(主桁材)の幅方向の2箇所をジョイントで連結して構成されたものが知られている。また、特許文献2(特開2007−314998号公報)には、射出成型を繰り返すリレー成型法を利用して、短冊状のメインバー(主桁材)とジョイントとを一体的に構成したものが開示されている。
前述したようなこれらの溝蓋は、排水溝の対向し合う両側壁の上端部に形成された段状受部に主桁材の両端を受載支持させて敷設される。また、主桁材同士が柔軟なジョイントで連結されているため、ジョイントによる主桁材の接続個数を調整すること、あるいは、必要な長さで切断することで、所望の長さに自在に調整することができ、また、溝の湾曲した部分に対しては、ジョイントの進退によりある程度の範囲内で曲げることができることから、柔軟に対応することが可能となっている。
特開2013−14918号公報 特開2007−314998号公報 特開2014−20074号公報
しかし、特許文献1の溝蓋は、主桁材同士を接続する面倒な組み立て作業が必要であり、製造の手間が煩雑である。
また、従来の溝蓋では、主桁材が短冊状に形成されているため、プールから溢れた水が排水溝に落下することなく溝蓋上を一気に通過してそのまま溝蓋の外側に溢れ出るようなトラブルが発生することがある。このような場合、敷地にタイルが敷きつめられていると溢れた水によって滑りやすくなるため、転倒を引き起こすことも懸念される。
また、溝蓋は、主桁材が並行して設けられているため、T字状の溝においては、2つの溝蓋を90度向きを変えて敷設することとなるが、この敷設方法では、2つの溝蓋の境界部分において、主桁材の配列方向が交差することとなるため、美観的に好ましくなかった。
これに対して、特許文献3(特開2014−20074号公報)のように、一枚の板状本体から構成され、板状本体の厚み方向に貫通する貫通孔を格子状に配列した溝蓋も知られている。この溝蓋であれば、板状本体に格子状に設けられた貫通孔から溢水を溝内に落とし込みやすく、また、配置方向を異ならせても、その境界部分の配列方向を同じにすることができる。
しかし、この構成の溝蓋は、板状の本体で構成されているため、湾曲させることができず、溝の湾曲に対応することができないという問題を有していた。
したがって、本発明が解決しようとする技術的課題は、上記の問題点を解決し、溢水を溝内に落し込みやすくし、湾曲した溝にも対応することができ、美観的に優れた溝蓋を提供することである。
本発明は、上記技術的課題を解決するために、以下の構成の溝蓋を提供する。
本発明の第1態様によれば、溝の長手方向に配設される複数の主桁材が第1の配置間隔をおいて互いに連結された、前記溝を覆う合成樹脂製の溝蓋であって、
前記主桁材は、
溝の長手方向に互いに対向して立てた状態に配置された一対のリブで構成され前記溝の縁部分に受載支持される支持脚部と、
前記支持脚部の上面に第2の間隔をおいて前記溝の幅方向に配設された複数の板状部材で構成され前記支持脚部に対して前記溝の長手方向に突出した天面部と、
断面U字状の可撓性部材で構成され、両端が一部の前記板状部材に接続されて隣接する前記主桁材同士を連結するジョイント部と、
が一体的に構成されていることを特徴とする、溝蓋を提供する。
本発明の第2態様によれば、前記天面部を構成する板状部材は矩形形状であり、前記第2の配置間隔が前記第1の配置間隔と略等しく、前記板状部材が格子状に配設されていることを特徴とする、第1態様の溝蓋を提供する。
本発明の第3態様によれば、前記天面部を構成する板状部材は、前記支持脚部の一対の間に開口する排水孔を有することを特徴とする、第1又は2態様の溝蓋を提供する。
本発明の第4態様によれば、前記天面部を構成する板状部材の表面に、環状凸部が設けられていることを特徴とする、第1から3態様のいずれか1つの溝蓋を提供する。
本発明の第5態様によれば、固定金型と可動金型によって少なくとも1つの前記主桁材を含む主桁ユニットを1単位として成形した後送り移動させ、金型内において相互に隣接する前記主桁ユニットの前記主桁材のジョイント部同士を融合一体化する工程を反復継続して、複数の前記主桁ユニットを順次連設形成するリレー成形法により、長尺状に形成されることを特徴とする、第1から第4態様のいずれか1つの溝蓋を提供する。
本発明の溝蓋によれば、溝の長手方向及び幅方向に所定の第1及び第2の間隔をおいて天面部の板状部材が配置されるため、単位長さ当りの天面部の間に形成される隙間面積が拡大されることとなる。このため、主桁材が短冊状に形成されている従来の溝蓋よりも水が溢れた場合に溝内に落下しやすい。また、主桁材を構成する支持脚部、天面部、ジョイント部は、一体的に構成されており、主桁材を連結する作業が必要なく、製造のための手間が軽減される。さらに、ジョイント部は可撓性を有するU字状に構成されているため、ジョイント部が伸縮することで、第1の間隔を任意に調整することができ、湾曲した溝にも対応することができる。
よって、本発明に係る溝蓋を、例えば、プールの側溝等に敷設すれば、溢水を溝内により確実に落とし込むことができ、水が溝蓋上を一気に通過して溝蓋の外に溢れ出るのを効果的に防止することができる。
本発明の実施形態にかかる溝蓋を表面側から見た外観構成を示す斜視図である。 図1の溝蓋の主桁材を表面側から見た外観構成を示す斜視図である。 図1の溝蓋の主桁材を裏面側から見た外観構成を示す斜視図である。 図1の溝蓋の主桁材の構成を示す平面図である。 図4のV−V線における断面図である。 T字状の溝に2つの溝蓋を設置した状態を示す平面図である。 ジョイント部を伸縮させた状態を示す図1の溝蓋の主桁材の断面図である。 プールサイドに敷設された溝蓋の斜視図である。 リレー成型を模式的に説明するための状態遷移図である。
以下に、本発明の実施形態にかかる溝蓋について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態にかかる溝蓋を表面側から見た外観構成を示す斜視図、図2は溝蓋の主桁材を表面側から見た外観構成を示す斜視図、図3は、溝蓋の主桁材を裏面側から見た外観構成を示す斜視図である。図4は主桁材の平面図、図5は、図4のV−V線における断面図である。
これらの図に示すように、本実施形態の溝蓋1は、合成樹脂で構成されており、溝100の長手方向に配設される複数の主桁材2が所定の長手方向間隔をおいて互いに連結されている。本実施形態の溝蓋1は、溝100の幅方向Bの両側壁101の上端部に形成された段状受部102に主桁材2の幅方向両端部分が受載支持させて敷設される。
本実施形態にかかる溝蓋1は、リレー成形法により形成することができ、主桁材2同士は、U字状の可撓性の薄肉状に形成される略U字状のジョイント部3を介して接続されている。隣接する主桁材2は、図4に示すように長手方向隙間G1をおいて接続されている。なお、長手方向隙間G1は、通常時における隣接する主桁材2間の隙間であり、後述するように、外力を加えて可撓性のジョイント部3を変形させることにより変化する。
主桁材2は、溝100の長手方向に互いに対向して立てた状態に配置された一対のリブ4aで構成され溝100の段状受部102に受載支持される支持脚部4と、支持脚部の上面4の上面に溝100の幅方向Bに隙間をおいて並べられた8枚の板状部材5aで構成された天面部5とが一体的に構成されている。
支持脚部4を構成する板状のリブ4aは、幅寸法が溝100の幅に対応しており、所定の間隔Dをおいて設けられる。リブ4aの厚みは特に限定されるものではないが、溝蓋1に加わる荷重に耐えることができる強度に応じて適宜設計すればよい。
本実施形態では、天面部5は、8枚の板状部材5aが幅方向隙間G2をおいて幅方向に並べられて構成されている。本実施形態では、幅方向隙間G2は、長手方向隙間G1とほぼ同じに構成されており、通常時における溝蓋1の板状部材5aは格子状に配列されることになる。
板状部材5aは、図4に示すように、平面視で角が丸みを帯びた正方形であり、中央部分に排水孔6が設けられている。排水孔6は、天面部5の表面の水を溝100内に流し込むためのものであり、裏面側は、支持脚部4のリブ4aの間に開口する。
また、板状部材5aの表面には、排水孔6の周囲に環状の環状凸部7が設けられている。環状凸部7は、板状部材5aの表面上に溢れだした水を排水孔6や周囲の隙間(長手方向隙間G1、幅方向隙間G2)に案内するためのものであり、また、天面部5の滑り止めとしての機能も有する。
また、天面部5の板状部材5aは、支持脚部4のリブよりも溝の長手方向に突出した構成となっており、隣り合う主桁材2の支持脚部4のリブ4aが近接せず、支持脚部のリブ4aがほぼ均等な隙間を置いて配列される。
上記構成の溝蓋1によれば、溝100の幅方向の単位長さ当りの隙間の面積が拡大されているため、主桁材が板状の部材で構成されている従来の溝蓋よりも溢れた水を溝内に落下させやすくなっている。
さらに、使用時に表面に露出する天面部5は、板状部材5aが幅方向及び長手方向に均等な隙間を置いて格子状に配列されるため、図6に示すように、2つの溝の長手方向が交差するT字状の溝100に、それぞれ溝蓋1を載置した場合であっても、板状部材5aの配置が均一化され、美観的に優れた外観とすることができる。
ジョイント部3は、主桁材2の幅方向両端近傍の板状部材5a同士を接続するU字状の可撓性部材で構成されており、図7に示すように、伸張することで隣接する主桁材2の長手方向隙間G1を変更することができる。すなわち、溝が曲がっている場所においては、蛇腹のように溝蓋1を曲げることができ、溝に対応させて敷設することができる。
したがって、このような溝蓋1を、例えば、図8に示すように、プールPの側溝等に敷設すれば、溢水を溝100内に落とし込むことができ、水が溝蓋1上を一気に通過して溝蓋1の外に溢れ出るのを効果的に防止することができる。なお、溝の曲がり部分100aについては、ジョイント部3を伸張させて、溝100の曲率に合わせて溝蓋をまげて使用することができる。
また、溝蓋1の長さを溝100の長さに応じて調整する場合は、ジョイント部3を切断して主桁材2を取り除くことで、長さ調整が可能である。また、主桁材2の除去で溝100の長さ通りにならない場合は、溝蓋1を長手方向に伸縮させて、溝100に取り付けることで任意の長さとすることが可能である。
次いで、本実施形態にかかる溝蓋1を成形するためのリレー成形の基本的な流れについて説明する。図9は、リレー成型を模式的に説明するための状態遷移図である。なお、本実施形態にかかる溝蓋はその構造が複雑であるため、複数の金型を組み合わせて成型をするものであるが、以下、説明の理解のために固定金型11と可動金型12の2つを用いた場合について模式的に説明する。
まず、図9(a)に示すように、予め所望の形状に形成された固定金型11と可動金型12を閉じた状態とし、その状態で、可動金型12側に形成された材料射出口13から前記各金型によって形成されるキャビティ14内に溶融樹脂を射出する。本実施形態では、2つの主桁材2を1つの成型ユニットとしており、金型10には溶融樹脂が送り込まれるキャビティ14の他、後述する成型済ユニットを収容するための収容部15が設けられている。これによって図9(b)に示すように、金型に応じた合成樹脂製の成型済ユニット20が形成されることとなる。
次に、図9(c)に示すように、可動金型12を固定金型11から開放した後、図9(d)に示すように、すでに成形された成型済ユニット20を、該成型済ユニット20の収容部15に位置する位置まで移動させる。その後、金型を再度閉鎖状態とし、再び、材料射出口13からの溶融樹脂を射出する。
その収容部15に存在する成型済ユニット20は、キャビティ14に射出された材料により、一部が溶融されることによって、次の成型ユニット(図示省略)が、成型済ユニット20の後方に連続した状態に成形されることとなる。すなわち、成型ユニットの成形と同時に、収容部に存在する成型済ユニット20の高端部が、成型ユニットの前方端部と溶融一体化するために、前方の成型済ユニット20と後方の成型ユニットとが、その接合端部において融着されることとなる。リレー成形法により長尺状に形成する場合、現場で主桁材2同士を接続する作業が不要となり、部品点数が少なく安価に提供することもできる。
上記の通り、本実施形態にかかる溝蓋1は、例えば、リレー成形法により長尺状に形成するのが好ましいが、成形した主桁材2のジョイント部3を他の主桁材に連結してもよい。
以上説明したように、本実施形態にかかる溝蓋1は、溝の長手方向及び幅方向に所定の間隔をおいて天面部の板状部材が配置されるため、単位長さ当りの天面部の間に形成される隙間面積が拡大されることとなる。このため、主桁材が短冊状に形成されている従来の溝蓋よりも水が溢れた場合に溝内に落下しやすい。また、主桁材を構成する支持脚部、天面部、ジョイント部は、一体的に構成されており、主桁材を連結する作業が必要なく、製造のための手間が軽減される。さらに、ジョイント部は可撓性を有するU字状に構成されているため、ジョイント部が伸縮することで、第1の間隔を任意に調整することができ、湾曲した溝にも対応することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施可能である。たとえば、上記実施形態では、天面部5を構成する板状部材は、正方形に構成され、溝方向に8枚が配列されているが、例えば6角形など他の形状とすることもでき、また、溝幅に応じて板状部材5aの枚数を変更することも可能である。また、1つの板状部材5aに設けられる排水孔の形状と個数などは任意に設計することが可能である。
1 溝蓋
2 主桁材
3 ジョイント部
4 支持脚部
4a リブ
5 天面部
5a 板状部材
6 排水孔
7 環状凸部
10 金型
11 固定金型
12 可動金型
13 材料射出口
14 キャビティ
20 成型済ユニット
100 溝
101 側壁
102 段状受部

Claims (4)

  1. 溝の長手方向に配設される複数の主桁材が第1の配置間隔をおいて互いに連結された、前記溝を覆う合成樹脂製の溝蓋であって、
    前記主桁材は、
    溝の長手方向に互いに対向して立てた状態に配置された一対のリブで構成され前記溝の縁部分に受載支持される支持脚部と、
    前記支持脚部の上面に第2の間隔をおいて前記溝の幅方向に配設された複数の板状部材で構成され前記支持脚部に対して前記溝の長手方向に突出した天面部と、
    断面U字状の可撓性部材で構成され、両端が一部の前記板状部材に接続されて隣接する前記主桁材同士を連結するジョイント部と、
    が一体的に構成されていることを特徴とする溝蓋。
  2. 前記天面部を構成する板状部材は矩形形状であり、前記第2の配置間隔が前記第1の配置間隔と略等しく、前記板状部材が格子状に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の溝蓋。
  3. 前記天面部を構成する板状部材は、前記支持脚部の一対の間に開口する排水孔を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の溝蓋。
  4. 前記天面部を構成する板状部材の表面に、環状凸部が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の溝蓋。
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