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JP6819719B2 - 車両用電源装置 - Google Patents
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Description

本発明は、車両に搭載される電源の異常診断を行う車両用電源装置に関する。
エンジンとモータとを備えるハイブリッド自動車(HEV)、車両外部からの電力により充電が可能な充電池を有し、エンジンとモータとを備えるプラグインハイブリッド自動車(PHEV)、燃料電池を備える燃料電池自動車(FCV)に搭載される電源装置やハーネス、その他機器内の電装部品において、組み付け不良や車両の使用過程に生じる劣化等を原因とした導通異常が発生する。
このような導通異常を検出する車両用電源装置の一例として、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1においては、車両用の電源装置は、複数の電池が直列接続してなる走行用バッテリと、走行用バッテリを一時的に放電する強制放電回路と、強制放電回路の放電状態で電流を検出する電流検出回路と、強制放電回路の放電状態で電池の電圧を検出する電圧検出回路と、検出電圧と検出電流とから直列インピーダンスを検出するインピーダンス検出回路と、検出される直列インピーダンスから接続異常を判定する判定回路とを備える。強制放電回路は、放電抵抗と放電スイッチとの直列回路において、放電スイッチをオンに切り換えて走行用バッテリを放電する。判定回路は、記憶部に記憶される設定インピーダンスと検出される直列インピーダンスとを比較して、直列インピーダンスが設定インピーダンスよりも大きい状態で接続異常を判定している。(例えば、特許文献1を参照)
特開2011−69720号公報
しかしながら、上述した車両用電源装置の一例においては、接続異常の診断に際して強制放電回路に切り替える必要があるため、走行中といったタイミングで強制放電回路へ切り替えることができない。そのため、接続異常を判定することができない。したがって、接続異常の診断回数を十分に確保できないため、診断精度を高めることができない。
そこで、本発明は、複数の電源を有する車両において、イグニッションスイッチをオンとした場合に限らず、車両の走行中においても電力系部品の異常診断が可能となる車両用電源装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための一態様に係る車両用電源装置は、発電機能を有する第1電源と、蓄電機能を有する第2電源とを有する車両用電源装置であって、第1電源または第2電源を診断対象として決定する決定部と、決定部の結果に基づいて第1電源と第2電源とに導通異常に関する異常診断を行う診断部と、を備え、決定部は、第2電源を異常診断した後に第1電源を異常診断する第1診断モードと、第1電源を異常診断した後に第2電源を異常診断する第2診断モードと、を有し、決定部は、第2電源の充電容量が、第2電源の制御可能な充電容量の下限値を下回らないように設定した第1閾値未満である場合に、第1診断モードを選択し、かつ第2電源の充電容量が第1閾値以上である場合に、第2診断モードを選択し、診断部が異常診断を実施する
一態様によれば、第2電源の充電容量に応じて診断モードを変更することにより、第1電源の診断時に、ドライバからの要求出力が変化した状態であっても第2電源から供給される出力電流が不足することを防止することができる。そのため、車両に対する要求出力の変化がある走行状態であっても異常診断を好適に実行することが可能である。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両用電源装置を搭載した車両の概略構成図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る車両コントローラのブロック図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る車両用電源装置の動作を説明するフローチャートである。 図4は、図3の車両用電源装置の蓄電電源ユニットにおける異常診断の動作を説明するフローチャートである。 図5は、蓄電電源ユニットの異常診断時に係る蓄電電源ユニットの電流Iの推移を説明するタイミングチャートである。 図6は、蓄電電源ユニットの異常診断時に係る車両用電源装置より出力される必要電力の推移を説明するタイミングチャートである。 図7は、蓄電電源ユニットの異常診断時に係る発電電源ユニットの電流Iの推移を説明するタイミングチャートである。 図8は、図3の車両用電源装置の発電電源ユニットにおける異常診断の動作を説明するフローチャートである。 図9は、発電電源ユニットの異常診断時に係る発電電源ユニットの電流Iの推移を説明するタイミングチャートである。 図10は、発電電源ユニットの異常診断時に係る車両用電源装置より出力される必要電力の推移を説明するタイミングチャートである。 図11は、発電電源ユニットの異常診断時に係る蓄電電源ユニットの電流Iの推移を説明するタイミングチャートである。
本発明の一実施の形態に係る車両用電源装置は、発電機能を有する第1電源と、蓄電機能を有する第2電源と、を有する車両用電源装置であって、第1電源または第2電源を診断対象として各別に決定する決定部と、決定部に決定された第1電源と第2電源とに導通異常に関する異常診断を行う診断部と、を備え、決定部は、第2電源を異常診断した後に第1電源を異常診断する第1診断モードと、第1電源を異常診断した後に第2電源を異常診断する第2診断モードと、を有し、第2電源の充電容量に応じて第1診断モードまたは第2診断モードを選択し、診断部が異常診断を実施する車両用電源装置を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る車両用電源装置について図面を用いて説明する。図1から図11は、本発明の一実施形態に係る車両用電源装置を説明する図である。
図1の概略構成図に示すように、車両100は、モータMの駆動力を用いて走行する電動車両である。車両100は、モータMへ電力を供給する車両用電源装置1と、車両用電源装置1が発生する直流電流を交流電流へ変換した上でモータMへ電力を供給するするインバータ2と、を含んで構成される。
車両用電源装置1は、発電機能を有する発電電源ユニットPSU1と、蓄電機能を有する蓄電電源ユニットPSU2と、発電電源ユニットPSU1から出力される電圧を変換するDC/DCコンバータユニットDCUと、を含んで構成される。
発電電源ユニットPSU1は、燃料電池であり、複数の燃料電池セルFCを組み合わせて燃料電池スタックとして構成される。この燃料電池の冷却方式は水冷式や空冷式のいずれでもよく、燃料電池のアノードガスは水素やメタン等のいずれでもよい。また、発電電源ユニットPSU1は燃料電池に限られず、内燃機関の動力を用いて発電機を駆動し、発電を行う発電電源でもよい。
発電電源ユニットPSU1は、図1には、少なくとも1つ当たりの燃料電離セルFCごとに電圧センサVS1を有する。なお、図1の一例として1つごとの燃料電池セルFCに電圧センサVS1が配置されているが、複数個の燃料電池セルFCを一組として電圧センサVS1を配置してもよい。また、発電電源ユニットPSU1は、燃料電池スタックの正極と負極との間の電圧を検出する電圧センサVS2を有する。また、燃料電池スタックの正極にはリレーRL1と電流センサAS1とが接続される。負極にはリレーRL2が接続され、発電電源ユニットPSU1が構成される。
蓄電電源ユニットPSU2は、発電電源ユニットPSU1が発電する電力等を蓄えることが可能な蓄電池であり、複数のバッテリセルBCを組み合わせて構成される。この蓄電池は、リチウムイオン二次電池やニッケル水素蓄電池等とすることができる。しかしながら、本発明の蓄電池における電解質の種類はいずれでも良い。
蓄電電源ユニットPSU2は、少なくとも1つ当たりの蓄電池セルBCごとに設置される電圧センサVS5を有する。また、蓄電池の正極にはリレーRL3と電流センサAS4とが接続される。負極にはサービスプラグSPが接続され、蓄電電源ユニットPSU2が構成される。なお、図1では一例として1つごとの蓄電池セルBCに電圧センサVS5が配置されているが、複数個の蓄電池セルBCを一組として電圧センサVS5を配置してもよい。
DC/DCコンバータユニットDCUは、DC/DCコンバータDCCと、発電電源ユニットPSU1側のDC/DCコンバータDCCの正極とDC/DCコンバータDCCの負極との電圧差を検出する電圧センサVS3と、蓄電電源ユニットPSU2側のDC/DCコンバータDCCの正極とDC/DCコンバータDCCの負極との電圧差を検出する電圧センサVS4と、が接続される。さらに、DC/DCコンバータユニットDCUは、発電電源ユニットPSU1からの出力を入力する正極側に電流センサAS2が接続される。また、DC/DCコンバータユニットDCUは、蓄電電源ユニットPSU2からの出力を入力する正極側に電流センサAS3が接続される。
発電電源ユニットPSU1の端子N1とDC/DCコンバータユニットDCUの端子N3とが接続され、発電電源ユニットPSU1の端子N2とDC/DCコンバータユニットDCUの端子N4とが接続されている。蓄電電源ユニットPSU2の端子N7とDC/DCコンバータユニットDCUの端子N5とが接続され、蓄電電源ユニットPSU2の端子N8とDC/DCコンバータユニットDCUの端子N6とが接続されている。
車両100に備えられる車両コントローラ3(以下、VCUともいう)は、発電電源ユニットPSU1の発電量や蓄電電源ユニットPSU2の充電量または放電量を制御する機能を有する。また、VCU3はDC/DCコンバータユニットDCUに対し、出力電圧や出力電流を制御する。また、VCU3はインバータ2より出力される電圧や周波数を制御する。
図2のブロック図に示すように、車両コントローラ3は、診断部31と決定部32と駆動制御部33とを有する。
診断部31は、決定部32により決定された順序に基づいて発電電源ユニットPSU1または蓄電電源ユニットPSU2の異常診断を実行する。診断部31は、発電電源ユニットPSU1の異常診断を実行する場合、燃料電池セルFCやリレーRL1、RL2を対象に内部抵抗値を算出し、内部抵抗値に基づいて異常診断を実行する。蓄電電源ユニットPSU2の異常診断を実行する場合も発電電源ユニットPSU1の異常診断を実行する場合と同様に蓄電池セルBCやリレーRL3を対象に内部抵抗値を算出し、異常診断を実行する。
決定部32は、蓄電電源ユニットPSU2の充電容量に基づいて、蓄電電源ユニットPSU2を異常診断した後に発電電源ユニットPSU1を異常診断する第1診断モードと、発電電源ユニットPSU1を異常診断した後に蓄電電源ユニットPSU2を異常診断する第2診断モードと、を選択する。
駆動制御部33は、車両100に搭乗する運転者のアクセルペダル(図示せず)の踏込量や操作量等に基づいて要求出力を算出し、要求出力を満たすように車両用電源装置1の出力やモータMの回転数を制御する。
車両コントローラ3の入力ポートには、5つの電圧センサVS1、VS2、VS3、VS4、VS5から出力される電圧が入力される。また、車両コントローラ3の入力ポートには、4つの電流センサAS1、AS2、AS3、AS4から出力される電流が入力される。さらに、アクセルペダル(図示せず)やブレーキペダル(図示せず)のストロークといった操作量等の各種センサの出力が入力される。
車両コントローラ3の出力ポートから、発電電源ユニットPSU1への要求出力やDC/DCコンバータユニットDCUへの要求出力が出力される。さらに、車両コントローラ3の出力ポートには、運転者に車両情報を報知する表示部34や音声出力部35が接続されている。
すなわち、車両用電源装置1においては、図示しないアクセルペダルやブレーキペダルから入力される操作量に基づいて、車両コントローラ3の駆動制御部33が要求出力を算出する。さらに、駆動制御部33はモータMの要求出力を満たすように発電電源ユニットPSU1と蓄電電源ユニットPSU2との出力を決定し、発電電源ユニットPSU1と蓄電電源ユニットPSU2とを制御する。
(診断モードの選択)
次に、図3のフローチャートを参照して、本実施形態に係る車両電源装置1において、車両コントローラ3により実行される異常診断について説明する。
ステップS1において、決定部32は、蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCが第1閾値未満であるか判別する。ここでは、蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCが第1閾値未満である場合(YES)、蓄電電源ユニットPSU2を異常診断した後に発電電源ユニットPSU1を異常診断する第1診断モードが選択される(ステップS11)。また、蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCが第1閾値以上である場合(NO)、発電電源ユニットPSU1を異常診断した後に蓄電電源ユニットPSU2を異常診断する第2診断モードを選択する(ステップS21)。
ステップS1において、蓄電電源ユニットPSUの充電容量SOCが第1閾値未満である場合(YES)、決定部32はステップS11へ進み、ステップS1における決定部32の決定に基づいて、第1診断モードを選択する。
ステップS12において、ステップS11による第1診断モードの選択に基づいて、診断部31は蓄電電源ユニットPSU2の異常診断を実行する。ここでは、図4のフローチャートに基づいて車両用電源装置1の蓄電電源ユニットPSU2の異常診断を実行する。蓄電電源ユニットPSU2の異常診断の詳細については、後述する。
ステップS13において、ステップS12にて実行する蓄電電源ユニットPSU2の異常診断が終了したか判断を行う。異常診断が終了していない場合(NO)は、ステップS13を繰り返す。異常診断が終了している場合(YES)は、ステップS14へ進む。
ステップS13において、蓄電電源ユニットPSU2の異常診断が終了していると判断された場合、蓄電電源ユニットPSU2の異常診断終了時の蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCに基づいて、ステップS14とステップS16との判断を行う。
ステップS14において、蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCが第1閾値以上であるか判断を行う。蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCが第1閾値未満の場合(NO)は、ステップS15へ進む。蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCが第1閾値以上の場合(YES)は、ステップS16へ進む。
ステップS15において、ステップS14にて、蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCが第1閾値未満である場合(NO)は、駆動制御部33は発電電源ユニットPSU1からの出力電流が増加する補正を行う。すなわち、蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCを増加させるために、要求出力に対する発電電源ユニットPSU1の出力割合を増加させる。
ステップS16において、蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCが第2閾値より大きいか判断を行う。蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCが第2閾値より大きい場合(NO)は、ステップS17へ進む。蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCが第2閾値以下である場合(YES)は、ステップS18へ進む。
ステップS17において、ステップS16にて、蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCが第2閾値より大きい場合(NO)は、駆動制御部33は発電電源ユニットPSU1からの出力電流が減少する補正を行う。すなわち、蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCを減少させるために、要求出力に対する発電電源ユニットPSU1の出力割合を減少させる。
ステップS15またはステップS17が終了した場合、ステップS14へ戻り、ステップS14とステップS16との判断を繰り返し、蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCの調節であるステップS15とステップS17を実行する。
発電電源ユニットPSU1の異常診断の際に蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCが適切な範囲でない場合、蓄電電源ユニットPSU2が過充電または過放電となる恐れがある。すなわち、発電電源ユニットPSU1の出力電流が制限される異常診断中に、車両用電源装置1への要求出力が大きく増加することにより蓄電電源ユニットPSU2からの電力持ち出しが多くなることで蓄電電源ユニットPSU2が過放電となる。また、発電電源ユニットPSU1の出力電流が制限される異常診断中に、車両用電源装置1への要求出力が大きく減少することにより、蓄電電源ユニットPSU2への充電量が大きくなることで蓄電電源ユニットPSU2が過充電となる。このような過充電または過放電を防止するために、発電電源ユニットPSU1からの蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCを好適な状態へなるようステップS15およびステップS17を実施する。そのため、蓄電電源ユニットPSU2が過充電または過放電となることを好適に防止することが可能である。
ステップS18において、ステップS14およびステップS16にて蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCが予め定められる第1閾値以上かつ第2閾値以下の範囲となった場合、診断部31は発電電源ユニットPSU1の異常診断を実行する。ここでは、図8のフローチャートに基づいて車両用電源装置1の発電電源ユニットPSU1の異常診断を実行する。発電電源ユニットPSU1の異常診断の詳細については、後述する。
ステップS19において、ステップS18にて実行する発電電源ユニットPSU1の異常診断が終了したか判断を行う。異常診断が終了していない場合(NO)は、ステップS19を繰り返す。発電電源ユニットPSU1の異常診断が終了している場合(YES)は、第1診断モードを終了する。
次に第2診断モードの説明をする。ステップS1において、蓄電電源ユニットPSU1の充電容量SOCが第1閾値より大きい場合、ステップS21は、ステップS1の判断に基づいて、決定部32は第2診断モードを選択する。
ステップS22において、蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCが第3閾値未満であるか判断する。蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCが第3閾値未満である場合(YES)、ステップS24へ進み、発電電源ユニットPSU1の異常診断を実行する。蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCが第3閾値以上である場合(NO)、ステップS23へ進む。
ステップS23において、ステップS22にて、蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCが第3閾値以上である場合(NO)に、発電電源ユニットPSU1の出力電流が減少する補正を行う。すなわち、蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCを減少させるために、要求出力に対する発電電源ユニットPSU1の出力割合を減少させる。ステップS22とステップS23は、蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCが第3閾値未満になるまで繰り返される。
発電電源ユニットPSU1の異常診断の際に蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCが適切な範囲でない場合、発電電源ユニットPSU1の出力電流が制限される異常診断中に蓄電電源ユニットPSU2が過充電または過放電となる恐れがある。すなわち、発電電源ユニットPSU1の出力電流が制限される異常診断中に、車両用電源装置1への要求出力が大きく増加することにより蓄電電源ユニットPSU2からの電力持ち出しが多くなることで蓄電電源ユニットPSU2が過放電となる。また、発電電源ユニットPSU1の出力電流が制限される異常診断中に、車両用電源装置1への要求出力が大きく減少することにより、蓄電電源ユニットPSU2への充電電流が大きくなることで蓄電電源ユニットPSU2が過充電となる。蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCが好適な状態へなるようにステップS23を実施することにより蓄電電源ユニットPSU2が過充電または過放電となることを好適に防止することが可能である。
ステップS24において、ステップS22にて、蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCが予め定められる第3閾値未満である場合(YES)に、診断部31は発電電源ユニットPSU1の異常診断を実行する。ここでは、図8のフローチャートに基づいて車両用電源装置1の発電電源ユニットPSU1の異常診断を実行する。発電電源ユニットPSU1の異常診断の詳細については、後述する。
ステップS25において、ステップS24で実行する発電電源ユニットPSU1の異常診断が終了したか判断を行う。異常診断が終了していない場合(NO)は、ステップS25を繰り返す。異常診断が終了している場合(YES)は、ステップS26へ進む。
ステップS26において、蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCが第4閾値未満であるか判断する。蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCが第4閾値未満である場合(YES)に、ステップS28へ進み、蓄電電源ユニットPSU2の異常診断を実行する。蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCが第4閾値以上である場合(NO)に、ステップS27へ進む。
ステップS27において、ステップS26にて、蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCが第4閾値以上である場合(NO)に、駆動制御部33は発電電源ユニットPSU1の出力電流が減少する補正を行う。すなわち、蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCを減少させるために、要求出力に対する発電電源ユニットPSU1の出力割合を減少させる。ステップS26とステップS27とは、蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCが第4閾値未満になるまで繰り返される。
蓄電電源ユニットPSU2の異常診断の際に蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCが適切な範囲でない場合、蓄電電源ユニットの充電電流が一定電流に制限される異常診断中に蓄電電源PSU2が過充電となる恐れがある。すなわち、蓄電電源ユニットPSU2の充電電流が制限される異常診断中は、蓄電電源ユニットPSU2に対し、継続的に充電電流が流れるため、充電容量SOCが蓄電池の制御における好適な上限値を超え、過充電となる。蓄電電源ユニットPSU2の異常診断を好適に実施可能な蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCになるようにステップS27を実行することにより、蓄電電源ユニットPSU2が過充電となることを好適に防止することが可能である。
ステップS28において、ステップS26にて、蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCが予め定められる第4閾値未満の範囲となった場合(YES)、診断部31は蓄電電源ユニットPSU2の異常診断を実行する。ここでは、図4のフローチャートに基づいて車両用電源装置1の蓄電電源ユニットPSU2の異常診断を実行する。蓄電電源ユニットPSU2の異常診断の詳細については、後述する。
ステップS29において、ステップS28で実行する蓄電電源ユニットPSU2の異常診断が終了したか判断を行う、異常診断が終了していない場合(NO)は、ステップS29を繰り返す。蓄電電源ユニットPSU2の異常診断が終了している場合(YES)は、第2診断モードの異常診断を終了する。
(蓄電電源ユニットPSU2の異常診断)
次に、診断部31によって、図3のフローチャートのステップS12とステップS28とにおいて実行される蓄電電源ユニットPSU2の異常診断について、図4のフローチャートを参照して、説明する。
ステップS31において、診断部31は、診断対象となる蓄電電源ユニットPSU2の充電電流Iを一定に制御するように駆動制御部33へ指示する。駆動制御部33は、診断部31の指示に基づいて、蓄電電源ユニットPSU2が出力する電流が診断電流で一定となるように制御する。
ステップS32において、駆動制御部33は、図示しないアクセルペダルの操作量(アクセル開度ともいう)を検出する。また、鞍乗り型車両の場合はライダ要求であってもよい。
ステップS33において、ステップS32にて検出されるアクセル開度に基づいて駆動制御部33がモータMへの要求出力を算出する。
ステップS34において、駆動制御部33は、発電電源ユニットPSU1が出力する発電電力を算出する。すなわち、発電電源ユニットPSU1の発電電力はステップS33において算出された要求出力と蓄電電源の診断電流とを考慮した必要電力Pが決定される。
ステップS35において、駆動制御部33はステップS34によって求められた必要電力Pに基づいて発電電源ユニットPSU1が出力する電流Iを算出かつ、発電電源ユニットPSU1へ指示をする。
ステップS36において、蓄電電源ユニットPSU2の内部抵抗値を算出する。ここで、それぞれが少なくとも一つのバッテリセルBCに配置される複数の電圧センサVS5と、蓄電池の正極と負極とを接続する電圧センサVS4とに基づいて、蓄電電源ユニットPSU2内の内部抵抗値を算出できる。
内部抵抗値は、電圧降下を、電流で除算することで求められる。電圧降下は、バッテリセルBC側における電圧、すなわち電圧センサVS5が検出する電圧値の合計値であるV5と、部品のDC/DCコンバータユニットDCU側における電圧、すなわち電圧センサVS4が検出する電圧値V4との差により求められる。電流は、診断電流としての蓄電電源の出力電流Iである。すなわち、診断電流としての蓄電電源の出力電流Iと、電圧センサVS4が検出する電圧値V4と、電圧センサVS5が検出する電圧値の合計値であるV5と、に基づいて、次式に基づいてリレーRL3とサービスプラグSPとを含む電圧センサVS5と電圧センサVS4の間における内部抵抗値RCを算出する。
RC = (V5 - V4) / I・・・(式1)
また、内部抵抗値を演算する際に用いられる電圧値は、所定時間の間において電圧センサによって計測された電圧値の平均値であってもよい。そのため、異常診断中に電圧値が変動する状態であっても、好適に蓄電電源ユニットPSU2の内部抵抗値を算出することが可能である。
ステップS37において、蓄電電源ユニットPSU2の異常診断が開始してから所定時間経過したか判断を行う。所定時間が経過している場合(YES)は、ステップS38へ進む。所定時間が経過していない場合(NO)は、ステップS31へ進み異常診断を継続して実施する。また、ステップS37では、時間経過に基づいて異常診断の終了を確認していたが、内部抵抗値の取得に基づいてステップS38へ進んでもよい。
ステップS38において、ステップ36にて算出された内部抵抗値が車両製造時に予め定められる内部抵抗値から所定値以上増加しているか否か判断を行う。すなわち、車両製造時の内部抵抗値から大きく増加した場合に蓄電電源ユニットPSUに異常が発生していると判断することができる。内部抵抗値が所定以上増加している場合(YES)、ステップ39へ進む。
ステップS39において、ステップS38にて内部抵抗値が所定値以上増加していると判断した場合(YES)、例えば車載メータといった表示部34や、例えばスピーカといった音声出力部35より運転者に対して異常を報知し、蓄電電源ユニットPSU2の異常診断を終了する。表示部34は車両100の速度を表示可能にする車載メータに限られず、例えばナビゲーション装置等の車両100に搭載されるディスプレイや、車両の状態を表すインジケータランプを含む。また、音声出力部35は車載メータに設けられるスピーカや、ドアに設けられるオーディオから出力される音声を出力可能なスピーカが含まれる。内部抵抗値が所定値以上増加していない場合(NO)、蓄電電源ユニットPSU2の異常診断を終了する。
次に、蓄電電源ユニットPSU2の異常診断中における蓄電電源ユニットPSU2の出力電流Iの推移を示す図5のタイミングチャートと、車両用電源装置1の出力する必要電力Pの推移を示す図6のタイミングチャートと、発電電源ユニットPSU1の出力電流Iの推移を示す図7のタイミングチャートについて説明する。
蓄電電源ユニットPSU2の出力の推移を示す図5のタイミングチャートを参照すると、縦軸は蓄電電源ユニットPSU2に入出力される電流Iを示し、横軸は時間tを示す。電流Iは0(ゼロ)よりプラス側が蓄電電源ユニットPSU2からの放電電流を示し、マイナス側が蓄電電源ユニットPSU2への充電電流を示す。
蓄電電源ユニットPSU2が異常診断の対象となる電源であるため、出力電流Iが一定に制御されている。
車両用電源装置1の出力の推移を示す図6のタイミングチャートを参照すると、縦軸は車両用電源装置1が出力する必要電力Pを示し、横軸は時間tを示す。
ここで、車両用電源装置1が出力する必要電力Pは、運転者からの要求出力を満たすように推移する。
発電電源ユニットPSU1の出力の推移を示す図7のタイミングチャートを参照すると、縦軸は発電電源ユニットPSU1から出力される電流Iを示し、横軸は時間tを示す。
ここで、発電電源ユニットPSU1は、蓄電電源ユニットPSU2の異常診断に使用する診断電流と、運転者からの要求出力を満たす電流の和を出力する。そのため、運転者からの要求出力が変化する走行中であっても、好適に蓄電電源ユニットのPSU2の異常診断を実行することが可能である。
(発電電源ユニットPSU1の異常診断)
次に、診断部31によって、図3のフローチャートのステップS18とステップS24とにおいて実行される発電電源ユニットPSU1の異常診断について、図8のフローチャートを参照して、説明する。
ステップS41において、診断部31は、診断対象となる発電電源ユニットPSU1の出力電流Iを一定に制御するように駆動制御部31へ指示する。駆動制御部33は、診断部の指示に基づいて、発電電源ユニットPSU1が出力する電流が診断電流で一定となるように制御する。
ステップS42において、駆動制御部33は、アクセル開度を検出する。
ステップS43において、駆動制御部33は、ステップS42で検出されるアクセル開度に基づいて駆動制御部33がモータMへの要求出力を算出する。
ステップS44において、蓄電電源ユニットPSU2から放電される出力を算出する。すなわち、蓄電電源ユニットPSU2から放電される電力はステップS43で算出された要求出力と発電電源より放電される診断電流とを考慮した必要電力Pに決定される。
ステップS45において、駆動制御部33は、蓄電電源ユニットPSU2が出力する電流Iが算出される。ここで、ステップS44で算出された必要電力Pを満たすように電流Iが制御される。
ステップS46において、診断部31は発電電源ユニットPSU1の内部抵抗値を算出する。ここで、それぞれが単位あたりの燃料電池セルFCに配置される複数の電流センサVS1と、燃料電池スタックの正極と負極とを接続する電圧センサVS2と、に基づいて、発電電源ユニットPSU1内の内部抵抗値を算出できる。
すなわち、内部抵抗値RCと同様に、電圧センサVS1が検出する電圧値V1と、電圧センサVS2が検出する電圧値V2と、に基づいて、電圧センサVS1と電圧センサVS2との間に配置される発電電源ユニットPSU1内に配置されるリレーRL1と、リレーRL2とを含む抵抗値RAを次式に基づいて算出する。
RA=(V2―V1)/I ・・・(式2)
さらに、診断部31は、電圧センサVS2が検出する電圧値V2と、電圧センサVS3が検出する電圧値V3と、に基づいて、電圧センサVS2と電圧センサVS3との間に配置される発電電源ユニットPSU1とDC/DCコンバータユニットDCUとの接続部を含む内部抵抗値であるRBを次式に基づいて算出する。
RB=(V3―V2)/I ・・・(式3)
また、内部抵抗値を演算する際に用いられる電圧値は、所定時間の間における電圧センサによって計測された電圧値の平均値であってもよい。そのため、異常診断中に走行条件等の要因によって電圧値が変動する状態であっても、好適に発電電源ユニットPSU1または蓄電電源ユニットPSU2の内部抵抗値を算出することが可能である。
次に、発電電源ユニットPSU1の異常診断中における発電電源ユニットPSU1の出力電流Iの推移を示す図9のタイミングチャートと、車両用電源装置1の出力する電力Pの推移を示す図10のタイミングチャートと、蓄電電源ユニットPSU2の出力Iの推移を示す図11のタイミングチャートについて説明する。
発電電源ユニットPSU1の出力の推移を示す図9のタイミングチャートを参照すると、縦軸は発電電源ユニットPSU1より出力される電流Iを示し、横軸は時間tを示す。
発電電源ユニットPSU1が異常診断の対象となる電源であるため、出力電流Iが一定に制御されている。
車両用電源装置1の出力の推移を示す図10のタイミングチャートを参照すると、車両用電源装置1が出力する必要電力Pは、運転者からの要求出力を満たすように推移する。
また、蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCを事前に調節する工程によって、発電電源ユニットPSU1の異常診断中に発電電源ユニットPSU1より出力される診断電流をより好適な状態に設定することが可能である。すなわち、発電電源ユニットPSU1から出力される診断電流を大きくすることにより電圧降下量が大きくなるため、高精度な診断を行うことが可能となる。具体的には、図3のフローチャートに記載のステップS14からステップS17、またはステップS22とステップS23と、が蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCを事前に調節する工程に該当する。
蓄電電源ユニットPSU2の出力の推移を示す図11のタイミングチャートを参照すると、縦軸は蓄電電源ユニットPSU2から入出力される電流Iを示し、横軸は時間tを示す。電流Iは0(ゼロ)よりプラス側が蓄電電源ユニットPSU2からの放電電流を示し、マイナス側が蓄電電源ユニットPSU2への充電電流を示す。
すなわち、蓄電電源ユニットPSU2は、運転者からの要求出力を満たすように入出力される電流Iを決定する。すなわち、要求出力が小さい場合は、発電電源ユニットPSU1の診断電流を蓄電電源ユニットPSU2の充電に使用する。運転者からの要求出力が大きい場合は、発電電源ユニットPSU1の診断電流に加算するように、蓄電電源ユニットPSU2より放電を行う。そのため、運転者からの要求出力が変化する走行中であっても好適に発電電源ユニットPSU1の異常診断を実行することが可能となる。
本実施形態において、発電電源ユニットPSU1と蓄電電源ユニットPSU2の異常診断では、2つの電圧センサVS1、VS2の組み合わせと、別の2つの電圧センサVS4、VS5の組み合わせによる異常診断について詳述したが、さらなる別の2つの電圧センサVS2、VS3の組み合わせによる発電電源ユニットPSU1とDC/DCコンバータユニットDCUとの接続部に関する異常診断も実行可能である。
以上のように、電圧センサを組み合わせることによって異常診断可能な対象部品を次の表に示す。
また、本実施形態において異常診断の実行時に蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCに関する閾値の条件について詳述すると、第1閾値と第2閾値と第3閾値とは、発電電源ユニットPSU1を異常診断中に用いられる閾値である。第1閾値は、発電電源ユニットPSU1の出力電流Iを一定に制御する間に、運転手からの要求出力が最大を維持した場合における蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCに基づいて決定される。すなわち、第1閾値は蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCの減少量が最大となる場合であり、蓄電電源ユニットPSU2の制御可能な充電容量SOCの下限値を下回らないように設定される。そのため、蓄電電源ユニットPSU2の性能劣化の抑制や蓄電電源ユニットPSU2の制御を好適に実施することが可能である。
第2閾値および第3閾値は、発電電源ユニットPSU1の出力電流Iを一定に制御する間に、ドライバからの要求出力を0(ゼロ)に維持した場合における蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCに基づいて決定される。すなわち、第2閾値および第3閾値は蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCの増加量が最大となる場合であり、蓄電電源ユニットPSU2の制御可能な充電容量SOCの上限値を上回らないように設定される。そのため、蓄電電源ユニットPSU2の性能劣化の抑制や蓄電電源ユニットPSU2の制御を好適に実施することが可能である。
第4閾値は、蓄電電源ユニットPSU2を異常診断中に用いられる閾値である。第4閾値は、蓄電電源ユニットの充電電流Iを一定に制御する場合の蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCに基づいて決定される。すなわち、第4閾値は蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCが所定の増加量を伴って増加する場合であり、蓄電電源ユニットPSU2の制御可能な充電容量SOCの上限値を上回らないように設定される。そのため、蓄電電源ユニットPSU2の性能劣化の抑制や蓄電電源ユニットPSU2の制御を好適に実施することが可能である。
以上のように、異常診断時に使用される閾値の設定について詳述した。各閾値の特徴をまとめたものを次の表に示す。
以上のように、本実施形態において、蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCに応じて診断モードを変更することにより、発電電源ユニットPSU1の異常診断中に運転者からの要求出力の変化に対して、蓄電電源ユニットPSU2から出力される電力が不足することを防止することが可能である。そのため、車両100に対する要求出力の変化がある走行状態であっても異常診断を好適に実施することが可能である。また、走行中に異常診断が実行することが可能である場合、1回のイグニッションオンからイグニッションオフの間である1ドライビングサイクルにおける異常診断回数をより多くすることができる。すなわち、異常診断回数を増加させることにより、車両用電源装置の診断精度を向上させることが可能となる。
さらに、車両100に搭載される発電電源や蓄電電源の出力や容量が大きくない鞍乗り型車両や電動車いすでは、電源の異常診断に伴って発電電源ユニットPSU1または蓄電電源ユニットPSU2のいずれか一方の出力が制限される場合、他方の電源の出力のみで走行が可能な領域は非常に限られる。よって、発電電源または蓄電電源が診断中であっても、走行が可能なように蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCに応じて診断モードを変更することにより、異常診断が可能な走行領域を増加させることが可能である。
また、本実施形態において、第1診断モードと第2診断モードとによって、蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCの状態によらず発電電源ユニットPSU1または蓄電電源ユニットPSU2が出力する所定の診断電流に基づいて内部抵抗値を算出することが可能である。このようにすることにより、異常診断中に診断対象となる電源から所定の診断電流の出力を維持した異常診断が行えるため、車両100に対する要求出力の変化がある走行状態であっても異常診断を好適に実行することが可能である。
また、本実施形態において、蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCの状態に応じて第1診断モードと第2診断モードとを変更することにより発電電源ユニットPSU1と蓄電電源ユニットPSU2との出力が診断電流に制限された状態であっても、運転者からの要求出力を出力することが可能である。このようにすることにより、車両100に対する要求出力の変化がある走行状態であっても異常診断を好適に実行することが可能である。
また、本実施形態において、発電電源ユニットPSU1または蓄電電源ユニットPSU2の異常診断に伴う充電または放電により、蓄電電源ユニットPSU2の過充電や過放電になることを好適に防止することが可能である。このようにすることにより、蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCの状態を発電電源ユニットPSU1の異常診断に適した充電容量へ調節でき、発電電源ユニットPSU1の異常診断の精度を向上させることが可能である。
また、本実施形態において、蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCを調節する工程を実施することにより、蓄電電源ユニットPSU2の過充電または過放電を防止することができる。これは、発電電源ユニットPSU1または蓄電電源ユニットPSU2の異常診断に伴って、蓄電電源ユニットPSU2が異常診断中の充電容量SOCを適切に管理することが可能となる。すなわち、発電電源ユニットPSU1を異常診断中に蓄電電源ユニットPSU2の充電容量SOCが制御上の上限値を上回ることや制御上の下限値を下回ることを防止し、蓄電電源ユニットPSU2の性能劣化の抑制や蓄電電源ユニットPSU2の制御を好適に実施することが可能である。
本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1 車両用電源装置
31 診断部
32 決定部
34 表示部
35 音声出力部
100 車両
PSU1 第1電源(発電電源ユニット)
PSU2 第2電源(蓄電電源ユニット)

Claims (6)

  1. 発電機能を有する第1電源と、蓄電機能を有する第2電源と、を有する車両用電源装置であって、
    前記第1電源または前記第2電源を診断対象として各別に決定する決定部と、
    前記決定部に決定された前記第1電源と前記第2電源とに導通異常に関する異常診断を行う診断部と、
    を備え、
    前記決定部は、
    前記第2電源を前記異常診断した後に前記第1電源を異常診断する第1診断モードと、
    前記第1電源を前記異常診断した後に前記第2電源を異常診断する第2診断モードと、
    を有し
    前記決定部は、
    前記第2電源の充電容量が、前記第2電源の制御可能な充電容量の下限値を下回らないように設定した第1閾値未満である場合に、前記第1診断モードを選択し、かつ
    前記第2電源の充電容量が前記第1閾値以上である場合に、前記第2診断モードを選択し、
    前記診断部が前記異常診断を実施することを特徴とする車両用電源装置。
  2. 前記診断部は、前記決定部の診断モードに基づいて決定される前記第1電源または前記第2電源に対し、所定の診断電流にて充電または放電させることによって計測される前記第1電源または前記第2電源の内部抵抗値に基づいて前記異常診断を行うことを特徴とする請求項1に記載の車両用電源装置。
  3. 前記診断部は、
    前記決定部により前記第1診断モードを選択され、前記第1電源の前記異常診断を実行する前に、前記第2電源の前記異常診断終了時の前記第2電源の充電容量が前記第1閾値未満である場合に、前記車両用電源装置へ要求される要求出力に対する前記第1電源の出力電流割合を増加するように補正を行い、かつ、
    前記決定部により前記第1診断モードを選択され、前記第1電源の前記異常診断を実行する前に、前記第2電源の診断終了時の前記第2電源の充電容量が、前記第2電源の制御可能な充電容量の上限値を上回らないように設定した第2閾値であって、前記第1閾値より大きい第2閾値以上である場合に、前記第1電源の前記異常診断実行前に前記第1電源の出力電流割合を減少するように補正を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用電源装置。
  4. 前記診断部は、前記決定部により前記第2診断モードが選択され、かつ前記第1電源の異常診断実行前の前記第2電源の充電容量が、前記第2電源の制御可能な充電容量の上限値を上回らないように設定した第3閾値以上である場合に、前記車両用電源装置へ要求される要求出力に対する前記第1電源の出力電流割合を減少するように補正を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用電源装置。
  5. 前記診断部は、前記決定部により前記第2診断モードが選択され、前記第1電源の診断終了時の前記第2電源の充電容量が、前記第2電源の制御可能な充電容量の上限値を上回らないように設定した第4閾値以上である場合に、前記要求出力に対する前記第1電源の出力電流割合を減少するように補正を行うことを特徴とする請求項4に記載の車両用電源装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の前記車両用電源装置を搭載する車両であって、前記車両は、表示部または音声出力部を備え、前記診断部は、診断結果を乗員へ報知するように前記表示部または前記音声出力部へ出力することを特徴とする車両用電源装置。
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