以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、「略**」との記載は、「略矩形状」を例に挙げて説明すると、完全な矩形状はもとより、実質的に矩形状と認められるものを含む意図である。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化される場合がある。
また、以下の実施の形態で説明に用いられる図面においては座標軸が示される場合がある。Z軸のマイナス側が床面側、Z軸のプラス側が天井側を表している。また、X軸方向及びY軸方向は、Z軸方向に垂直な平面上において、互いに直交する方向である。X−Y平面は、照明装置が備える光拡散部材に平行な平面である。例えば、以下の実施の形態において、「平面視」とは、Z軸方向から見ることを意味する。また、例えば、以下の実施の形態において、「断面視」とは、切断線を含む面で切断された照明装置を切断された面に対して垂直方向側から見ることを意味している。例えば、Y軸とZ軸とで規定された平面(切断線で切断された面の一例)で切断された場合、断面視とは当該断面をX軸方向側から見ることを意味している。
(実施の形態1)
以下、本実施の形態に係る照明装置について、図1〜図6を参照しながら説明する。本実施の形態に係る照明装置は、ユーザに室内から窓を通して空を見るような感覚を疑似体験させるための装置である。例えば、照明装置は屋内に設置され、屋内の窓から自然の空(例えば、青空又は夕焼けなど)を模した光(以降、疑似屋外光と記載する)を疑似的に演出する。なお、本実施の形態では、照明装置は天井(造営材の一例)に埋め込まれている場合について説明する。また、本願明細書中では、可視光を、単に光を記載する場合がある。
[1.照明装置の構成]
まず、本実施の形態に係る照明装置の構成について、図1〜図3を参照しながら説明する。図1は、本実施の形態に係る照明装置1の外観を示す斜視図である。図2は、本実施の形態に係る照明装置1の筐体10を除いた外観を示す斜視図である。図3は、本実施の形態に係る照明装置1の分解斜視図である。
図1〜図3に示すように、照明装置1は、筐体10と、発光モジュール20と、光反射部材30と、光拡散部材40と、制御部50と、電源部60とを備える。
筐体10は、発光モジュール20と、光反射部材30と、光拡散部材40と、制御部50と、電源部60とを収容する収容体である。
図1に示すように、筐体10は、扁平な箱体であり、平面視で略矩形状をなしている。なお、筐体10の形状は、略矩形状に限らず、略円形状、略多角形状、略半円状等の形状でもよく、形状は特に限定されない。
筐体10は、収容部11と、枠部12とを有する。
収容部11は、発光モジュール20と、光反射部材30と、光拡散部材40と、制御部50と、電源部60とを収容する扁平な箱体である。なお、制御部50及び電源部60は収容部11に収容されていなくてもよく、例えば筐体10の外側に配置されていてもよい。収容部11は、床面側(Z軸マイナス側)の面(以降、底面と記載する)に開口(以降、第1の開口と記載する)を有しており、当該第1の開口を覆うように光拡散部材40が収容される。つまり、第1の開口の大きさは、光拡散部材40に対応した大きさである。本実施の形態では、第1の開口の平面視における形状は、略矩形状である。
枠部12は、平面視で略矩形状をなした環状(枠状)の部材であり、収容部11の底面の端縁に配置される。言い換えると、収容部11の第1の開口を外側から囲むように、枠部12は収容部11の底面に配置される。そのため、照明装置1を平面視した場合、枠部12の開口(以降、第2の開口と記載する)と第1の開口とは、略同一の形状となる。本実施の形態では、第2の開口の形状は第1の開口の形状と同じ略矩形状である。
光拡散部材40から出射された光は、当該第2の開口を通過する。なお、枠部12の形状は、光拡散部材40から出射される光を通過できれば略矩形状に限らず、略円形状、略多角形状、略半円状等の形状でもよく、形状は特に限定されない。例えば、枠部12は、平面視において、外郭が収容部11と同じ形状でもよい。
枠部12は、底面部12aと、立ち上がり部12bとを有する。照明装置1は、例えば、底面部12aが天井面と面一となるように天井面に埋め込まれる。つまり、底面部12aは、ユーザから見ることができる面である。そのため、底面部12aは、天井面と違和感なくデザインされるとよい。例えば、底面部12aは、天井の模様又は窓枠を模したデザインであってもよい。なお、天井面は造営材の設置面の一例である。
立ち上がり部12bは、底面部12aの第2の開口側の端部から床面とは逆側(Z軸プラス側の方向)に向かって略鉛直に形成されている。もし、立ち上がり部12bが形成されておらず、光拡散部材40が天井と面一で配置されている場合、ユーザは天井が薄い板(例えば、光拡散部材40の厚み程度の薄い板)に見えてしまい、建築物である窓としてのリアリティを感じることが困難となる。そのため、本実施の形態では、よりリアリティのある窓を模擬する観点から、立ち上がり部12bが設けられる。例えば、立ち上がり部12bの高さ(Z軸方向の長さ)は、ユーザが照明装置1が埋め込まれた天井に板厚を感じることができる程度の高さである。例えば、立ち上がり部12bの高さは、30mm以上であり、屋根から天井までの厚みと同程度であってもよい。
筐体10は、例えば金属材料又は高い熱伝導性を有する非金属材料によって構成される。高い熱伝導性を有する非金属材料とは、例えば、熱伝導率が高い樹脂(高熱伝導性樹脂)などである。筐体10として熱伝導性の高い材料を用いることで、発光モジュール20が発する熱を、筐体10を介して外部に放熱することができる。なお、収容部11と枠部12とは、それぞれ別の材料で構成されていてもよい。
なお、立ち上がり部12bには、光拡散部材40から出射された光の一部が入射する。当該光を有効に利用するため、立ち上がり部12bは光反射性を有する材料で構成されるとよい。立ち上がり部12bは金属材料又は光反射率の高い材料で構成されるとよい。例えば、立ち上がり部12bは、硬質の樹脂材料を用いて形成され、銀又はアルミニウムなどの金属材料からなる金属蒸着膜(金属反射膜)が形成されていてもよい。
なお、収容部11と枠部12とが一体的に形成され筐体10を構成してもよいし、収容部11と枠部12とは別体であり、収容部11と枠部12とを接着することで筐体10を構成してもよい。
図2に示すように、発光モジュール20は、表示像を形成するための疑似屋外光を出射する光源である。発光モジュール20は、光反射部材30の光拡散部材40とは逆側の端部(Z軸プラス側の端部)に固定される。また、図3に示すように、発光モジュール20は、基板21と基板21に実装された複数の発光素子22とで構成されている。
基板21は、複数の発光素子22を実装するためのプリント配線基板であり、略矩形状に形成されている。基板21としては、例えば、樹脂をベースとする樹脂基板、金属をベースとするメタルベース基板、セラミックからなるセラミック基板等を用いることができる。
本実施の形態に係る照明装置1には、基板21と、透光性及び光拡散性を有する光拡散部材40との間に鏡面反射層が配置される。鏡面反射層は、光拡散部材40側から鏡面反射層に入射した光を鏡面反射する光学部材である。鏡面反射層について、図4を参照しながら説明する。図4は、図2のIV−IV線における、本実施の形態に係る照明装置1の断面図である。なお、図4の実線及び破線は光を示しており、実線は発光素子22から出射された光(出射光W)であり、破線は反射された光を示している。より具体的には、破線の反射光R1は出射光のうちの光拡散部材40で反射された光を示しており、破線の反射光R2は、反射光R1のうちの鏡面反射層23で反射された光を示している。なお、鏡面反射層23は、鏡面反射部材の一例である。
鏡面反射層23は、発光素子22を基板21に実装する前に基板21の光拡散部材40側の面(本実施の形態では、発光素子22を実装する面)に対して、鏡面塗装を行うことで形成される。鏡面塗装とは、鏡面塗料(例えば、アルミ片を含んだ塗料)を塗布する又は吹き付けることを含む。なお、基板21を平面視した場合、鏡面反射層23は発光素子22及び電極(図示しない)と重ならない領域に形成される。また、鏡面反射層23は、基板21の光拡散部材40側の表面に形成された配線(図示しないが、後述する電力線及び制御線を含む配線)などの導電体に対して絶縁層を介して形成される。言い換えると、鏡面反射層23は、発光素子22及び電極を除く基板21を覆うように形成される。
また、鏡面反射層23の光反射率は、例えば、80%以上である。
上記のような鏡面反射層23に光拡散部材40側から光が入射すると、鏡面反射層23により当該光は光拡散部材40側に鏡面反射される。例えば、図4に示すように、発光モジュール20から出射された出射光Wの一部は、光拡散部材40により発光モジュール20側に反射される。本実施の形態に係る照明装置1は、鏡面反射層23を有しているので光拡散部材40で反射された反射光R1を鏡面反射層23により光拡散部材40側に鏡面反射させる。つまり、鏡面反射層23は、発光モジュール20から出射された光を反射する反射部材である。これにより、出射光Wのうち光拡散部材40を透過した光と、鏡面反射層23で鏡面反射された反射光R2のうち光拡散部材40を透過した光とで表示像が形成される。言い換えると、照明装置1が鏡面反射層23を有していることで、光拡散部材40で反射された反射光R2を表示像を形成するための光として有効に利用することができる。
なお、図4では、反射光R2として光拡散部材40を透過する光のみを図示しているが、反射光R2の一部は光拡散部材40により発光モジュール20側に反射される。鏡面反射層23は、当該反射光をさらに鏡面反射させる。発光モジュール20と光拡散部材40との間で、上記のような反射が繰り返し起こる。
なお、従来では、基板の発光素子が実装されている面(本実施の形態では、床面側の面)には、光を拡散反射するための光拡散層(例えば、シリカ粒子などの光反射性微粒子が分散された白色の層)又は光を吸収するための光吸収層(例えば、光を吸収する黒色の層)が形成されることがある。しかし、このような構成では、発光モジュールから出射され光拡散部材で発光モジュール側に反射された光を表示像に有効に利用することができない。
例えば、基板に光拡散層が配置されている場合、光反射部材で反射された反射光は当該光拡散層で拡散反射される。そのため、発光モジュールから出射され光拡散部材を透過した光で形成される表示像と、光拡散層で拡散反射された後に光拡散部材を透過した光で形成される表示像とは、ボケ度合が異なる像となる。そのため、室内から窓を通して見た空とは異なる表示像となり、ユーザは違和感をもつ場合がある。
本実施の形態では、実際の空により近い表示像を再現するため、鏡面反射層23を配置して入射した光を鏡面反射させる点に特徴を有する。これにより、発光モジュール20から出射され光拡散部材40を透過した光で形成される表示像(以降、第1の表示像とも記載する)と、鏡面反射層23で鏡面反射された後に光拡散部材40を透過した光で形成される表示像(以降、第2の表示像とも記載する)とは、ボケ度合が略等しい像となる。なお、第2の表示像とは、鏡面反射層23で少なくとも1回鏡面反射された後に光拡散部材40を透過した光で形成される像である。上記で説明したように、鏡面反射層23と光拡散部材40との間では、無数の反射が起こる。そのため、第2の表示像は、複数の奥行き感の異なる像から構成される。
発光素子22は、LED(Light Emitting Diode)素子で構成されている。本実施の形態では、発光素子22は、青色光、緑色光及び赤色光(つまり、光の3原色)を発光するRGBタイプのLED素子である。なお、発光素子22は、RGBタイプのLED素子に限定されない。例えば、青色光、緑色光、赤色光及び白色光を発光するRGBWタイプのLED素子であってもよいし、青色光及び白色光を発光するLED素子であってもよい。また、それ以外のLED素子であってもよい。発光素子22は、基板21の床面側の面に複数配置されている。例えば、複数の発光素子22は、基板21の床面側の面に、行列状に配置されている。例えば、複数の発光素子22はそれぞれ、等間隔ごとに配置されている。
なお、LED素子は、SMD(Surface Mount Device)型のLED素子であってもよいし、COB(Chip On Board)型のLED素子であってもよい。
また、図示しないが、基板21には、制御部50からの制御信号を伝送するための配線である制御線及び電源部60からの電力を供給するための配線である電力線が形成されている。例えば、制御線及び電力線は、複数の発光素子22のそれぞれを直列に接続するように形成されている。複数の発光素子22のそれぞれは、電力線を介して電源部60から電力の供給を受け、制御線からの制御信号に基づいて所定の光を発する。本実施の形態では、発光素子22はRGBタイプのLED素子であることから、青色光、緑色光及び赤色光の明るさを調整することで様々な色の光を出射することができる。これにより、発光素子22は、例えば、青空、曇り空、夕焼けなどを模した疑似屋外光を出射することができる。
図3に示すように、光反射部材30は、複数の発光素子22を囲むように配置され、発光素子22から出射された光に対して反射性を有する光学部材である。つまり、光反射部材30は、発光素子22から出射され光反射部材30に入射した光を反射する。具体的には、光反射部材30は、発光素子22から光反射部材30の内面(言い換えると、光反射部材30の発光素子22側の面)に入射した光を、光拡散部材40側に反射する。
本実施の形態では、光反射部材30は、複数の発光素子22を囲む壁部31から構成されている。つまり、光反射部材30は、複数の発光素子22を囲む枠状の部材である。なお、光反射部材30の形状は枠状に限定されない。光反射部材30は複数の発光素子22を囲む壁部31を有していれば、形状は特に限定されない。
ユーザは、発光素子22から出射され壁部31を介さずに光拡散部材40に入射した光が形成する表示像(以降、実像とも記載する)、及び、発光素子22から出射され壁部31で反射して光拡散部材40に入射した光が形成する表示像(以降、反射像とも記載する)で形成される表示像を見ることができる。言い換えると、実像と反射像とで1つの表示像が形成される。光反射部材30が形成されていない場合、表示像は実像のみで形成され、形成される表示像は基板21の大きさ程度となる。一方、実像と反射像とで表示像が形成される場合、基板21の大きさより広い表示像を再現することができる。例えば、無限に広がるような表示像(例えば、無限に広がるような青空)を再現することができる。さらに、光反射部材30を設けることで、より広い範囲の表示像を再現することができるので、基板21を小さくすることが可能となる。つまり、照明装置1を小型化できる。また、発光モジュール20に実装する発光素子22の数を減らすことが可能となる。
光反射部材30は、例えばアルミニウム(AI)などの金属材料で形成された鏡面を有する反射板に対して拡散処理を施すことで形成される。拡散処理とは、例えば、アルマイト処理などのつや消し処理である。なお、拡散処理は、少なくとも光反射部材30(壁部31)の内面に施されていればよい。壁部31が鏡面である場合、壁部31により反射された光で形成される反射像は、鏡像となる。ユーザは、当該反射像が鏡像であると認識しやすくなり、空を模擬する効果が低下する。一方、上記に示したように、つや消し処理を行うことで、反射像は少しボケた像となる。これにより、ユーザは反射像が鏡像であると認識しにくくなり、表示像に違和感を感じにくくなる。
なお、光反射部材30に施される拡散処理には、白色処理は含まれない。光反射部材30が白色系反射板であると、白色系反射板で反射された光は略均質に光るため、例えば、反射像の空と雲との解像感が失われ、空を模擬する効果が低下してしまう。また、光反射部材30の内面(発光素子22側の面)は、鏡面であってもよい。光反射部材30の内面が鏡面である場合、上記でも説明したように、実像と反射像との明るさは連続性を有しており、光反射部材30が白色である場合に比べ違和感の少ない表示像を再現することができる。また、発光モジュール20から光反射部材30に入射した光を光拡散部材40側に全反射することができるので、発光モジュール20からの光のロスを低減することができる。
ここで、光反射部材30(壁部31)の高さ(Z軸方向の長さ)について説明する。例えば、光反射部材30の高さが低いと、発光素子22が粒状に見えてしまい、ユーザは表示像に違和感を感じやすくなる。一方、光反射部材30の高さが高いと発光素子22が粒状に見えることは抑制できるが、照明装置1が大型化してしまう。また、発光素子22が粒状に見えるか否かは、発光素子22が実装されるピッチ、及び、光拡散部材40のヘイズ値にも影響を受ける。言い換えると、発光素子22が粒状に見えないように、光反射部材30の高さ、発光素子22が実装されるピッチ及び光拡散部材40のヘイズ値が設定される。
なお、光反射部材30の高さが低い(言い換えると、発光モジュール20と光拡散部材40との距離が小さい)と、再現される表示像が平面的な像となってしまう。そのため、奥行き感のある表示像を再現する観点から、光反射部材30の高さは高く設定されるとよい。
光拡散部材40は、発光モジュール20側から入射した光を拡散して床面側に出射する光学部材である。具体的には、光拡散部材40は、光拡散部材40の光入射面41(Z軸プラス側の面)から入射した光を拡散し、光出射面42から出射する拡散パネルである。
光拡散部材40は、発光モジュール20から出射された光に対して、透光性、及び、光を拡散させる光拡散性を有している。例えば、光拡散部材40は、透明なアクリル若しくはPET(Poly Ethylene Terephthalate)などの樹脂材料、又はガラスから構成された透明板に拡散加工が施されることで作製される。光拡散部材40が透明な材料から構成されることで、当該光拡散部材40は高い透過率を有する。例えば、光拡散部材40の全光線透過率は、80%以上であり、より好ましくは90%以上である。これにより、光拡散部材40による光のロスを低減し、明るい表示像を再現することができる。
そして、透明板に拡散加工が施されることで、光拡散部材40が作製される。拡散加工は、光拡散部材40の光入射面41及び光出射面42の少なくとも一方の面に施される。例えば、拡散加工として、微細なドット状の穴(凹部)からなるプリズムを形成するプリズム処理などがある。微細な穴とは、ユーザが視認できない程度の大きさの穴であり、例えば微細な穴は、円錐形又は角錐形などである。例えば、円錐形である場合の微細な穴の頂部と底面とで規定される深さ(円錐形の高さ)、及び、微細な穴の底面の直径は100μm以下である。これにより、ユーザには微細な穴(プリズム)が見えないので、照明装置1は室内から窓を通して空を見るような感覚をユーザに疑似体験させることができる。なお、プリズムの形状又は大きさは上記に限定されず、光拡散部材40のヘイズ値により適宜決定される。また、拡散加工はプリズム処理に限定されず、シボ加工又は印刷により行われてもよい。
拡散加工が施された光拡散部材40のヘイズ値は、例えば10%以上90%以下である。ヘイズ値を10%以上とすることで、光拡散部材40が透明な材料で構成されていても、ユーザから発光モジュール20の発光素子22が粒状に見えることを抑制できる。また、ヘイズ値を90%以下とすることで、再現する表示像の輪郭(例えば、青空の中にある雲の輪郭)をある程度保つことができる。なお、ヘイズ値は、例えばプリズム処理により形成されるプリズムの形状及び大きさなどにより調整が可能である。
また、光拡散部材40の発光モジュール20側の面(光入射面41)は、平滑な面である。平滑な面とは、例えば、表面粗さRaが5以下の面である。光拡散部材40の発光モジュール20側の面を平滑な面とすることで、図4に示す出射光Wのうち反射光R1の割合を増やすことができる。例えば、平滑な面を有する光反射部材30の光反射率の一例は、約5%である。つまり、出射光Wのうち、光拡散部材40を透過する光の割合は光拡散部材40で反射される光(反射光R1)の割合より多い。
光拡散部材40の発光モジュール20側の面に形成される平滑な面は、光拡散部材40の発光モジュール20側の面を研磨加工するなどにより実現されてもよいし、光拡散部材40の発光モジュール20側の面に、平滑化するための表面コーティングを施すことで実現されてもよい。又は、透明なフィルムを貼り付けることで、実現されてもよい。
このような構成によれば、発光モジュール20から出射され光拡散部材40を透過した光で形成される第1の表示像と、鏡面反射層23で鏡面反射された後に光拡散部材40を透過した光で形成される第2の表示像とは、奥行き感が異なる像となる。第1の表示像は、第2の表示像より明るく、かつ第2の表示像より手前側に見える像である。また、第2の表示像は第1の表示像より暗く、かつ第1の表示像より奥側に見える像である。つまり、ユーザは、明るい第1の表示像の奥に第1の表示像より暗い第2の表示像を見ることができる。第2の表示像が形成されることで、ユーザは第1の表示像及び第2の表示像で形成される表示像に奥行き感(立体感)を感じやすくなる。
なお、光拡散部材40の光反射率は、5%に限定されず、平滑な面の表面粗さなどにより調整が可能である。光反射部材30の光反射率は、違和感の少ない表示像を再現できる光反射率であればよく、例えば10%又は20%でもよい。
なお、光拡散部材40の発光モジュール20側の面に拡散加工が施されている場合、当該拡散加工が施された面に透明なフィルムなどを配置することで平滑な面を形成してもよい。
さらに、光拡散部材40の床面側の面(言い換えると、発光モジュール20からの光が出射する面)には、外光により筐体10の立ち上がり部12bが光拡散部材40に映り込むことを抑制するために、反射防止処理が施されている。反射防止処理について、図5を参照しながら説明する。図5は、反射防止層44の有無による光拡散部材40への立ち上がり部12bの映り込みを説明するための図であり、図1のV−V線における、本実施の形態に係る照明装置1の部分拡大断面図である。具体的には、図5の(a)は、光拡散部材40に反射防止処理が施されていない場合の映り込みを説明するための図である。図5の(b)は、光拡散部材40に反射防止処理が施されている場合の映り込みを説明するための図である。なお、便宜上、図5の(a)では、図5の(b)と同一の構成については、同一の符号を付している。
まず、図5の(a)に示すように、光拡散部材40に反射防止処理が施されていない(言い換えると、光拡散部材40が基材43から構成されている)場合について説明する。なお、基材43とは、透明なアクリル若しくはPETなどの樹脂材料、又はガラスから構成された透明板などである。
床面側から筐体10の立ち上がり部12bに入射した外光Lは立ち上がり部12bで反射される。例えば、外光Lは立ち上がり部12bで拡散反射される。つまり、外光Lのうち少なくとも一部の光は、光拡散部材40側に反射される。比較例に係る照明装置では光拡散部材40の床面側の面に反射防止処理が施されていないので、光拡散部材40に入射した光(外光Lの一部)は、光拡散部材40により床面側に反射される。ユーザは、光拡散部材40で反射された反射光R3を見ることで、光拡散部材40に立ち上がり部12bの映り込みが見える。
立ち上がり部12bの映り込みは、照明装置が消灯しているとき及び点灯しているときの両方で発生する。照明装置が消灯しているときの立ち上がり部12bの映り込みにより、照明装置の美観が損われる場合がある。また、照明装置が点灯しているときの立ち上がり部12bの映り込みにより、映り込みが発生している領域では、当該映り込みと表示像とが重なっている像が見えることになり、ユーザは当該表示像に違和感を感じることがある。
なお、外光Lは、照明装置が出射する光以外の光であり、照明装置に入射する光である。例えば、外光Lとは、太陽光や照明光などである。
一方、図5の(b)に示すように、光拡散部材40の床面側の面に反射防止処理により形成された反射防止層44が配置されている(言い換えると、光拡散部材40が基材43及び反射防止層44から構成されている)場合について説明する。反射防止層44は、透明であり、立ち上がり部12bで反射した外光Lが光拡散部材40の床面側の面で反射することを抑制する光学部材である。例えば、反射防止層44とは、AR(Anti Reflective)コート処理により形成されるARコート層又は反射防止機能を有するフィルムの貼り付けにより形成される反射防止フィルム層などである。
このような構成によれば、立ち上がり部12bから光拡散部材40に入射した光(外光Lの一部)が床面側に反射されることを抑制できる。上記で説明したように、外光Lにより筐体10の立ち上がり部12bが光拡散部材40に映り込む現象は、照明装置1が点灯している状態、及び消灯している状態の両方で発生する。そのため、光拡散部材40の床面側の面に反射防止層44が配置されていることで、照明装置1の点灯時及び消灯時の両方の見栄えを改善することができる。
なお、本実施の形態では、反射防止層44が配置されており、反射防止層44は一例としてARコート層である。また、図5の(a)に示す反射防止層44が配置されていない光拡散部材40を備える照明装置1も、本願発明に含まれる。
なお、光拡散部材40は、透明板(例えば、透明なアクリル板)に拡散加工が施されることに限定されない。例えば、光拡散部材40は、透明板に拡散シートを設けることで構成されてもよい。この場合、透明板の床面側又は発光モジュール20側の少なくとも一方の面に拡散シートが設けられてもよい。
上記に説明したように、光拡散部材40は高い全光線透過率及び高いヘイズ値を有する。なお、光拡散部材40は、光拡散材(例えば、シリカ粒子などの光反射性微粒子)が内部に分散された乳白色の拡散板であってもよい。このような拡散板は、光拡散材を混合した透光性樹脂材料を所定形状に樹脂成型することによって作製される。なお、光拡散部材40は、乳白色であってもよいが、光の損失を低減する観点から透明な樹脂材料などに拡散処理が施されたものを用いるとよい。
光拡散部材40は、平面視において矩形状の板材である。光拡散部材40は、光反射部材30の発光モジュール20とは逆側の端部(Z軸マイナス側の端部)に固定される。言い換えると、光拡散部材40は、発光モジュール20と対向しており、発光モジュール20を覆うように配置されている。また、図1に示すように、光拡散部材40は、筐体10の第1の開口を覆うように配置されている。そのため、ユーザが天井を見上げた場合、照明装置1のうち、枠部12の底面部12a及び立ち上がり部12bと、光拡散部材40とを視認することができる。
制御部50は、ユーザからの指示(例えば、リモコンなどによる指示)に従って、発光モジュール20の点灯、消灯、調光、及び調色(発光色又は色温度の調整)などの動作を制御する制御装置である。例えば、制御部50は、記憶部(図示しない)に記憶された表示像に関する情報を取得し、当該情報に応じて表示像を再現する。例えば、制御部50はユーザから表示像として青空を表示する指示を受けた場合、記憶部から青空に関する情報を取得し、取得した情報をもとに発光モジュール20を制御する。なお、制御部50と発光モジュール20(複数の発光素子22)とは、制御線により電気的に接続されている。
本実施の形態では、発光素子22はRGBタイプのLED素子である。そのため、制御部50は、ユーザからの指示に応じて、青色LED、緑色LED及び赤色LEDそれぞれの明るさに関する情報を含む制御信号を制御線を介して発光素子22に出力する。制御信号を受信した発光素子22は、当該制御信号に基づいて青色、緑色及び赤色を発光する。
制御部50は、例えば表示像の動きが不自然にならないような時間間隔で、発光モジュール20に対して制御信号を出力する。例えば、制御部50は、制御信号を1秒間に約20回出力する。これにより、例えば雲が動いている表示像などを再現する場合、より自然な動きを再現することができる。
制御部50は、マイクロコンピュータ、プロセッサなど、又は専用回路によって実現される。
本実施の形態では、制御部50は発光モジュール20(基板21)の光拡散部材40とは反対側の面に配置されている。
電源部60は、電力系統(例えば、商用電源)などから供給される交流電力を直流電力に変換する電力変換部(例えば、電力変換回路)、及び、発光モジュール20(複数の発光素子22)を発光させるための電力を生成する電源回路によって構成されている。電源部60は、例えば、商用電源から供給される交流電力を、整流、平滑及び降圧等して所定レベルの直流電力に変換し、当該直流電力を発光モジュール20に供給する。電源部60は、電力系統と電力線等によって電気的に接続される。
本実施の形態では、電源部60は発光モジュール20の光拡散部材40とは反対側の面に配置されている。つまり、制御部50と電源部60とは、同一平面上に配置されている。
このように構成された照明装置1は、例えば、天井に埋め込まれて使用される。例えば、図6に示すように、照明装置1は部屋の天井70に埋め込まれて使用される。図6は、本実施の形態に係る照明装置1の設置例を示すイメージ図である。照明装置1により第1の表示像と第2の表示像とで奥行き感のある表示像が再現されるので、ユーザは、当該照明装置1を見上げることで、室内から窓を通して空を見るような表示像(言い換えると、違和感の少ない表示像)を見ることができる。なお、照明装置1は、例えば、自然の採光を得難い施設内又は地下街などに設置されてもよい。
[2.効果など]
次に、本実施の形態に係る照明装置1の効果について説明する。
本実施の形態に係る照明装置1は、天井70(造営材の一例)に埋め込まれる埋込型の照明装置1であって、基板21及び基板21に配置された複数の発光素子22を有する発光モジュール20と、透光性を有し、発光モジュール20を覆う光拡散部材40と、発光モジュール20と光拡散部材40との間に配置された鏡面反射層23(鏡面反射部材の一例)と、を備える。発光モジュール20は、光拡散部材40に向けて光を出射し、鏡面反射層23は、光拡散部材40からの光を反射する。
これにより、発光素子22から出射され光拡散部材40の発光モジュール20側の面で反射した光(例えば、反射光R1)は、鏡面反射層23(光反射部材の一例)により光拡散部材40側に反射される。つまり、ユーザは、発光モジュール20から出射され光拡散部材40を透過した光で形成される第1の表示像と、発光モジュール20から出射され光拡散部材40及び鏡面反射層23で反射したのち光拡散部材40を透過した光で形成される第2の表示像とを見ることができる。言い換えると、ユーザは、第1の表示像及び第2の表示像で形成される1つの表示像を見ることができる。第2の表示像を形成する光は、光拡散部材40及び鏡面反射層23で反射される分、第1の表示像を形成する光より発光モジュール20及び光拡散部材40の間で伝搬する距離が長い。そのため、第2の表示像は、ユーザから見て第1の表示像より奥側に像が形成される。つまり、第2の表示像が形成されることで、照明装置を大型化することなく、より奥行き感のある表示像を再現することが可能となる。よって、本実施の形態に係る照明装置1によれば、違和感が低減された表示像を再現することができる。
また、鏡面反射部材は、基板21の光拡散部材40側の面に配置された鏡面反射層23である。
これにより、鏡面反射層23により光拡散部材40で反射された光をさらに光拡散部材40側に反射することができる。つまり、基板21の光拡散部材40側の表面に鏡面反射層23を配置するだけで、照明装置が大型化せずに奥行き感のある表示像を再現することができる。
また、光拡散部材40の発光モジュール20側の面は、平滑な面である。
これにより、発光モジュール20から出射され光拡散部材40の発光モジュール20側の面で反射する光の割合を増やすことができる。つまり、反射光R2のうち光拡散部材40を透過した光で形成される第2の表示像をより明るい像とすることができる。よって、光拡散部材40の発光モジュール20側の面が平滑な面でない場合に比べ、第1の表示像と第2の表示像との明るさの差を小さくすることができるので、より違和感が低減された表示像を再現することができる。
また、光拡散部材40の発光モジュール20とは逆側の面に、反射防止層44を有する。
これにより、立ち上がり部12bで反射した外光が光拡散部材40の発光モジュール20とは逆側の面(床面側の面)に入射した場合、当該入射した光が光拡散部材40で床面側に反射されることを抑制できる。つまり、立ち上がり部12bが光拡散部材40に映り込むことを抑制できる。外光による立ち上がり部12bの光拡散部材40への映り込みは、照明装置1が点灯しているとき及び消灯しているときの両方で生じる。そのため、光拡散部材40の床面側の面に反射防止層44を配置することで、照明装置1が点灯しているときの表示像の違和感を低減することができ、かつ照明装置1が消灯しているときの照明装置1の美観を向上させることができる。なお、立ち上がり部12bは照明装置1が備えていてもよく、造営材により形成されていてもよい。
(実施の形態2)
以下、本実施の形態に係る照明装置について、図7A〜図8を参照しながら説明する。図7Aは、図2のIV−IV線に対応する、本実施の形態に係る照明装置1aの断面図である。図8は、図2の光拡散部材40を省略した状態での、本実施の形態に係る照明装置1aを示す部分平面図である。なお、本実施の形態では、実施の形態1との相違点を中心に説明し、共通の構成については説明を省略又は簡略化する。本実施の形態に係る照明装置1aは、鏡面反射部材が複数の孔を有する金属板で構成されている点が主に実施の形態1とは異なる。
図7A及び図8に示すように、本実施の形態に係る照明装置1aは、基板21の光拡散部材40側に光拡散部材40で反射された反射光R1を鏡面反射するためのパンチングメタル123を有する。パンチングメタル123は、鏡面反射部材の一例である。また、パンチングメタル123は、複数の孔を有する金属板の一例である。
パンチングメタル123は、発光モジュール20から出射される光に対する反射性を有している。パンチングメタル123は、発光モジュール20から出射される光に対して高い反射率を有する材料から形成されるとよい。例えば、パンチングメタル123は、銅板、ステンレス板、又はアルミ板などの金属板に複数の孔123aが形成されることで作製される。なお、鏡面反射部材は、金属板から形成されることに限定されない。例えば、ガラス製又は樹脂製の板にアルミなどを蒸着することにより鏡面を形成したものを鏡面反射部材として用いてもよい。なお、その場合も複数の発光素子22のそれぞれに対応する位置に孔が形成される。
図7Aに示すように、パンチングメタル123は、基板21と光拡散部材40との間であり、基板21に近い位置に配置される。本実施の形態では、パンチングメタル123は、基板21の近傍に配置される。パンチングメタル123に形成されている複数の孔123aは、発光素子22から出射された光を光拡散部材40側に透過するための孔である。つまり、パンチングメタル123は、発光素子22から出射された光を遮らないように配置されている。そのため、パンチングメタル123に形成される複数の孔123aは、複数の発光素子22のそれぞれに対応して形成される。例えば、図8に示すように、複数の孔123aのそれぞれは、発光素子22と一対一に形成される。なお、孔123aの形状は、例えば、平面視において略円形状である。
また、平面視において、複数の孔123aは、発光素子22を覆うように形成されている。また、平面視における発光素子22の面積より孔123aの面積の方が広い。これは、発光素子22から出射された光がパンチングメタル123の発光モジュール20側の面に入射することで、表示像を再現するための光が減少することを抑制するためである。孔123aの大きさは、例えば、発光素子22の配光特性及びパンチングメタル123と発光モジュール20との距離に応じて、適宜決定される。なお、パンチングメタル123は、例えば、光反射部材30に固定される。
また、平面視において、孔123aの中心と、発光素子22の中心とが略一致するようにパンチングメタル123は基板21の光拡散部材40側に配置される。これにより、さらに表示像を再現するための光が減少することを抑制できる。
この構成によれば、発光モジュール20から出射され光拡散部材40で反射された光は、パンチングメタル123の光拡散部材40側の面で光拡散部材40側に鏡面反射される。なお、より奥行き感のある表示像を再現する観点から、パンチングメタル123は発光モジュール20の近傍に配置されるとよい。
ここで、発光モジュール20とパンチングメタル123との位置関係、及び、孔123aの大きさについて、図7Bを参照しながら説明する。以下では、パンチングメタル123が発光素子22の光拡散部材40側の面(以降、発光面とも記載する)よりも光拡散部材40側に配置されている場合について説明する。なお、パンチングメタル123が発光素子22の発光面よりも基板21側に配置されている場合には以下の内容は適用されなくてもよい。例えば、パンチングメタル123が発光素子22の発光面よりも基板21側に配置されている場合、パンチングメタル123に形成される孔123aの平面視における大きさは、発光素子22の大きさと略等しい大きさでもよい。
図7Bは、図7Aの破線領域VIIbにおける本実施の形態に係る照明装置1aの拡大断面図である。
図7Bに示すように、パンチングメタル123に形成されている孔123aの半径をr、行列状に配置されている発光素子22間のピッチ(隣り合う発光素子22間の距離)をd、発光素子22から出射される光(出射光W)の1/2ビーム角をθ、基板21とパンチングメタル123との距離をhとすると、以下の関係が成り立つように発光モジュール20とパンチングメタル123との位置関係(距離)、及び、孔123aの大きさが決定される。
d/2>r>h×tanθ ・・・(式1)
式1より、孔123aの半径rは、発光素子22のピッチdの半分よりも小さく、かつ基板21とパンチングメタル123との距離h及び発光素子22からの出射光Wの1/2ビーム角θから決まるh×tanθより大きい。式1を満たすようにパンチングメタル123に孔123aが形成されることにより、パンチングメタル123が発光素子22の発光面よりも光拡散部材40側に配置されている場合であっても、当該パンチングメタル123により発光素子22からの出射光Wが遮られることを抑制できる。
なお、隣り合う発光素子22間のピッチdは、平面視又は断面視において隣り合う発光素子22それぞれの中心間の距離を示しており、例えば、隣り合う発光素子22それぞれの光軸間の距離である。また、1/2ビーム角とは、発光素子22の発光面から出る光の最大光度の1/2の光度となる方向を定め、その方向と光軸aとがなす角度として定義される。
なお、上記式1は鏡面反射部材がパンチングメタル123である場合に限定されない。例えば、実施の形態1に係る鏡面反射層23が発光素子22の光拡散部材40側の面よりも光拡散部材40側に配置されている場合についても適用可能である。
なお、上記では、孔を有する金属板の一例として、金属板にパンチング加工することにより孔を形成するパンチングメタル123について説明したが、金属板に孔を形成する加工方法はこれに限定されない。例えば、切削加工により金属板に孔を形成してもよい。
なお、上記では、パンチングメタル123は基板21と光拡散部材40との間であり、基板21に近い側に配置される例について説明したが、これに限定されない。例えば、パンチングメタル123は、基板21の光拡散部材40側の面と絶縁層を介して接するように配置されてもよい。また、その場合、パンチングメタル123の厚みは、発光素子22の厚みより薄いとよい。
以上のように、本実施の形態に係る照明装置1aが備える鏡面反射部材は、複数の発光素子22に対応する位置に複数の孔123aを有するパンチングメタル123(複数の孔を有する金属板の一例)である。
これにより、鏡面反射部材が鏡面反射層23である場合と同様の効果を奏する。
また、複数の発光素子22のうちの隣り合う2つの発光素子22のピッチをd、複数の発光素子22からの出射光の1/2ビーム角をθ、基板21とパンチングメタル123との距離をhとした場合、孔123aの半径rは、
d/2>r>h×tanθ ・・・(式1)
なる関係式により規定される。
これにより、パンチングメタル123が発光素子22の発光面よりも光拡散部材40側に配置されている場合であっても、式1を満たす孔123aを有するパンチングメタル123は発光素子22からの出射光Wを遮ることを抑制できる。
(その他の実施の形態)
以上、本発明について実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されない。
例えば、上記実施の形態では、筐体は枠体を有する例について説明したが、これに限定されない。例えば、枠体は造営材の一部として構成されていてもよい。つまり、照明装置は枠体を備えておらず、造営材の一部である枠体に固定される。筐体が枠体を有している場合、例えば天井に照明装置を取り付けると、天井と枠体の底面との境目が見えてしまいユーザは違和感を感じることがある。一方、造営材の一部として枠体が構成されている場合、照明装置は枠体を有していないので、天井と照明装置との境目が見えて違和感を感じることを抑制できる。
また、上記実施の形態では、基板と光拡散部材との間に鏡面反射部材が配置される例について説明したが、これに限定されない。例えば、基板が透明である場合、基板に対して光拡散部材とは逆側(Z軸プラス側)に鏡面反射部材が配置されてもよい。言い換えると、鏡面反射部材と光反射部材との間に基板(発光モジュール)が配置されてもよい。なお、この場合、鏡面反射部材は孔を有していなくてもよい。
また、上記実施の形態では、平面視においてパンチングメタルに形成されている孔は、発光素子より面積が広い例について説明したが、これに限定されない。例えば、発光モジュールとパンチングメタルとの間に発光モジュールから出射された光の配光特性を制御するレンズなどが配置されており、レンズを通過した光の配光特性に応じて孔の大きさが決定されてもよい。
また、上記実施の形態では、パンチングメタルに形成される孔の形状は、平面視において略円形状である例について説明したが、これに限定されない。例えば、発光素子の配光特性に応じて適宜決定されてもよい。
また、上記実施の形態では、照明装置は天井に埋め込まれる例について説明したが、これに限定されない。例えば、照明装置は壁などに埋め込まれてもよい。この場合、壁は造営材の一例である。
また、上記実施の形態では、光反射部材の内面に施される拡散処理がつや消し処理である例について説明したが、これに限定されない。例えば、拡散処理として、ブラスト加工など光反射部材の内面を粗面化する処理であってもよい。
また、上記実施の形態では照明装置は、光反射部材と筐体とを備える例について説明したが、これに限定されない。例えば、光反射部材が有底筒状であり光反射部材が各構成部を収容する場合、照明装置は、筐体を備えていなくてもよい。また、筐体の内側面(言い換えると、筐体が複数の発光素子を囲む枠体部を有し、当該枠体部の発光素子側の面)が光反射性を有する場合、照明装置は光反射部材を備えていなくてもよい。
また、上記実施の形態では、光反射部材は壁部を有する枠状の部材である例について説明したが、これに限定されない。例えば、光反射部材の形状は、有底枠状であってもよい。その場合、発光モジュールは、基板に対して発光素子が光反射部材の開口側となるように配置される。また、有底枠状の光反射部材は、複数の発光素子を囲む壁部と、発光モジュールの発光素子が実装された面とは逆側の面を覆う底部とを有し、少なくとも壁部が発光素子が出射する光に対する反射性を有していればよい。光反射部材は、発光素子を囲み、光反射性を有する壁部を有していればよい。
また、上記実施の形態では、光反射部材はアルミニウムなどの金属材料から構成された反射板である例について説明したが、これに限定されない。例えば、光反射部材は硬質の樹脂材料を用いて形成され、その内面にアルミニウムなどの金属材料からなる金属蒸着膜(金属反射膜)が形成されてもよい。また、アルミテープなどの金属製テープを樹脂材料で形成された樹脂板に接着することで光反射部材が形成されてもよい。
また、上記実施の形態では、制御部はユーザの指示に応じた表示像を再現するように発光モジュールを制御する例について説明したが、これに限定されない。例えば、制御部は空の様子を撮影する撮影装置(例えば、カメラなど)から空の様子を取得し、取得した空の様子と類似した表示像を再現してもよい。これにより、室内で照明装置が再現した表示像と、屋外での実際の空模様とが似ているので、ユーザは屋内から屋外に出た、又は屋外から屋内に入ったときに違和感を感じることを低減することができる。
また、上記実施の形態では、制御部はユーザの指示に応じた表示像を再現する例について説明したが、これに限定されない。例えば、制御部はタイマ機能を有しており、ユーザからの指示を受け付けたときの時刻に対応する表示像に関する情報を記憶部から取得し、取得した情報をもとに発光モジュールを制御してもよい。または、制御部は所定の時刻になると、当該所定の時刻に対応する表示像に関する情報を記憶部から取得し、取得した情報をもとに発光モジュールを制御してもよい。