JP6827593B2 - 高効率増幅器 - Google Patents
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Description
非特許文献1に開示されている高効率増幅器では、複数のトランジスタの出力端子のそれぞれに、第1主線路の一端が接続されている。また、複数の第1主線路の他端との間には、第2主線路が接続されている。
また、複数の第1主線路の他端には、ショートスタブがそれぞれ接続されている。
したがって、複数のトランジスタの出力端子におけるインピーダンスに相違が生じてしまうため、複数のトランジスタの動作にバラツキが生じ、複数のトランジスタの出力端子から出力された信号を合成したときに損失等が発生してしまうという課題があった。
図1は、実施の形態1による高効率増幅器を示す構成図である。
図1において、基板1は、高効率増幅器を実装している基板である。
第1の基板端1aは、基板1における図中上側の基板端である。
第2の基板端1bは、第1の基板端1aと対向している図中下側の基板端である。
入力端子2は、増幅対象の信号が入力される端子である。
分配回路3は、入力端子2から入力された増幅対象の信号を分配し、分配後の増幅対象の信号を増幅素子4−1〜4−4に出力する回路である。
増幅素子4−n(n=1,2,3,4)は、分配回路3により分配された増幅対象の信号が入力端子4−naから入力されると、増幅対象の信号を増幅し、出力端子4−nbから増幅後の信号を第1主線路5−nに出力する。
増幅素子4−1〜4−4のうち、増幅素子4−1と増幅素子4−2は一対の増幅素子であり、また、増幅素子4−3と増幅素子4−4は一対の増幅素子である。
図1に示す高効率増幅器は、4つの増幅素子4−1〜4−4を備えている。しかし、これは一例に過ぎず、高効率増幅器は、4つ以上の偶数個の増幅素子を備えていればよい。
第2主線路6−1は、伝送線路6−1a及び伝送線路6−1bを備えている。
第2主線路6−1は、一端が第1主線路5−1の他端と接続され、他端が第1主線路5−2の他端と接続されている。
第2主線路6−2は、伝送線路6−2a及び伝送線路6−2bを備えている。
第2主線路6−2は、一端が第1主線路5−3の他端と接続され、他端が第1主線路5−4の他端と接続されている。
ショートスタブ7−1は、伝送線路7−1a及び伝送線路7−1bを備えている。
ショートスタブ7−1は、第1の基板端1aの近傍に配置されており、一端が第1主線路5−1の他端及び第2主線路6−1の一端とそれぞれ接続されている。
ショートスタブ7−2は、伝送線路7−2a及び伝送線路7−2bを備えている。
ショートスタブ7−2は、ショートスタブ7−3と隣り合う位置に配置されており、一端が第1主線路5−2の他端及び第2主線路6−1の他端とそれぞれ接続されている。
ショートスタブ7−3は、ショートスタブ7−2と隣り合う位置に配置されており、一端が第1主線路5−3の他端及び第2主線路6−2の一端とそれぞれ接続されている。
ショートスタブ7−2とショートスタブ7−3は、互いに電磁結合される位置に配置されている。
ショートスタブ7−4は、伝送線路7−4a及び伝送線路7−4bを備えている。
ショートスタブ7−4は、第2の基板端1bの近傍に配置されており、一端が第1主線路5−4の他端及び第2主線路6−2の他端とそれぞれ接続されている。
合成回路8は、増幅素子4−1〜4−4のそれぞれに増幅された信号を合成し、合成後の信号を出力端子9に出力する回路である。
出力端子9は、合成回路8により合成された信号を出力する端子である。
分配回路3は、入力端子2から増幅対象の信号を受けると、増幅対象の信号を分配し、分配後の増幅対象の信号を増幅素子4−1〜4−4に出力する。
増幅素子4−n(n=1,2,3,4)は、分配回路3から分配後の増幅対象の信号を受けると、増幅対象の信号を増幅し、出力端子4−nbから増幅後の信号を第1主線路5−nに出力する。
第1主線路5−1により伝送された増幅後の信号は、伝送線路6−1aを介して合成回路8に到達し、第1主線路5−2により伝送された増幅後の信号は、伝送線路6−1bを介して合成回路8に到達する。
また、第1主線路5−3により伝送された増幅後の信号は、伝送線路6−2aを介して合成回路8に到達し、第1主線路5−4により伝送された増幅後の信号は、伝送線路6−2bを介して合成回路8に到達する。
合成回路8は、伝送線路6−1a,6−1b,6−2a,6−2bを伝送されてきた増幅後の信号を合成し、合成後の信号を出力端子9に出力する。
ここでは、ショートスタブ7−1〜7−4についての電磁界計算を行う条件として、基板1のパラメータが以下のように設定されているものとする。
基板1の厚さは100μm、基板1の比誘電率は10、基板1の誘電損失は0、基板1に実装されている金属は金及び基板1の裏面はグランドであるとする。図1に示す高効率増幅器は、基板1の表面に実装されており、基板1の裏面は、基板1の表面と反対側の面である。
また、伝送線路7−1b〜7−4bの線路幅は90μm、伝送線路7−1b〜7−4bの線路長は500μmであるとする。
図2に示す計算結果は、40dB以上の反射損失であることを示しており、図2の計算対象の伝送線路は、0〜24GHzの周波数範囲において、ほぼ理想的な50Ωの特性インピーダンスを有している。
第2の基板端1bと伝送線路7−4bの間隔が20μmである場合の伝送線路7−4bにおけるSパラメータのS11の計算結果は、図3と同様である。
図3に示す計算結果は、反射損失が30dB未満になることを示しており、図3の計算対象の伝送線路7−1b,7−4bは、特性インピーダンスが50Ωではない。
図4に示す計算結果も、反射損失が30dB未満になることを示しており、図4の計算対象の伝送線路7−2b,7−3bは、特性インピーダンスが50Ωではない。
伝送線路7−1b及び伝送線路7−4bにおけるそれぞれの特性インピーダンスと、伝送線路7−2b及び伝送線路7−3bにおけるそれぞれの特性インピーダンスとは、どちらも50Ωではない。
しかし、図5は、伝送線路7−1b及び伝送線路7−4bにおけるそれぞれのS11の軌跡と、伝送線路7−2b及び伝送線路7−3bにおけるそれぞれのS11の軌跡とが同一であることを示している。
したがって、伝送線路7−1b及び伝送線路7−4bにおけるそれぞれの特性インピーダンスと、伝送線路7−2b及び伝送線路7−3bにおけるそれぞれの特性インピーダンスとは、同一であることが分かる。
伝送線路7−1b及び伝送線路7−4bからの電束が基板1内に留まる状況では、第1の基板端1a及び第2の基板端1bが、あたかも、磁気壁のように作用しており、伝送線路7−1b及び伝送線路7−4bからの電束は、広がりが抑えられている。
また、伝送線路7−2b及び伝送線路7−3bからグランドへの電束についても、広がりが抑えられている。
伝送線路7−2bと伝送線路7−3bは、互いに電磁結合されているため、伝送線路7−2bからの電束と、伝送線路7−3bからの電束とが同相励振して同電位となる。2つの電束が同電位となることで、伝送線路7−2b及び伝送線路7−3bからの電束についても、広がりが抑えられている。
伝送線路7−2b及び伝送線路7−3bからの電束の広がりが抑えられていることは、伝送線路7−2bと伝送線路7−3bとの中間部に磁気壁が挿入されたことと等価な状態である。
また、等価的に中間部に挿入された磁気壁と伝送線路7−3bとの間隔は、第2の基板端1bと伝送線路7−4bとの間隔と等しい。ここでは、第2の基板端1bと伝送線路7−4bとの間隔が20μmであるとしているため、等価的に中間部に挿入された磁気壁と伝送線路7−3bとの間隔は、20μmである。
図6において、特性インピーダンスが理想的な50Ωとなるときは、電気壁と伝送線路7−1b及び伝送線路7−4bとの間隔は、325μmである。電気壁の位置は、第1の基板端1aの位置及び第2の基板端1bの位置である。
伝送線路7−2bと伝送線路7−3bが互いに電磁結合されていないときは、電気壁と伝送線路7−1b及び伝送線路7−4bとの間隔は、25μm、50μm、・・・、300μm又は325μmである。電気壁と伝送線路7−1b及び伝送線路7−4bとの間隔は、25μmステップで変えられている。
325μmの間隔は、伝送線路7−2bと伝送線路7−3bが互いに電磁結合されているときの、第1の基板端1aと伝送線路7−1bとの間隔及び第2の基板端1bと伝送線路7−4bとの間隔である20μmと比べて、極めて大きい。
したがって、伝送線路7−2bと伝送線路7−3bが互いに電磁結合されているときは、基板1における図1中の上部余白及び図1中の下部余白を小さくすることができるため、高効率増幅器の小型化を図ることができる。上部余白とは、第1の基板端1aと伝送線路7−1bとの間の領域であり、下部余白とは、第2の基板端1bと伝送線路7−4bとの間の領域である。
ここでは、第1主線路5−1〜5−4及び伝送線路6−1a、6−1b、6−2a、6−2b、7−1a〜7−4a、7−1b〜7−4bの線路幅は90μmであるとする。
第1主線路5−1〜5−4の線路長は200μm、伝送線路6−1a、6−1b、6−2a、6−2bの線路長は500μmであるとする。
伝送線路7−1a〜7−4aの線路長は100μm、伝送線路7−1b〜7−4bの線路長は500μmであるとする。
伝送線路6−1aと伝送線路6−1bの接続点は、50Ωで終端され、伝送線路6−2aと伝送線路6−2bの接続点は、50Ωで終端されているものとする。
伝送線路7−1b〜7−4bにおける特性インピーダンスが理想的な50Ωとなるときは、図7に示すように、増幅素子4−1〜4−4の出力端子4−1b〜4−4bのインピーダンスの軌跡が一致しており、増幅素子4−1〜4−4の動作にバラツキが生じない。
図8では、非特許文献1に開示されている高効率増幅器に相当する高効率増幅器が、4つの増幅素子4−1〜4−4を実装しているものとして、増幅素子4−1〜4−4の出力端子4−1b〜4−4bのインピーダンスの計算結果を示している。
当該高効率増幅器は、伝送線路7−2bと伝送線路7−3bが互いに電磁結合されていない増幅器である。
したがって、当該高効率増幅器では、伝送線路7−1b及び伝送線路7−4bにおけるそれぞれの特性インピーダンスと、伝送線路7−2b及び伝送線路7−3bにおけるそれぞれの特性インピーダンスとが異なる。よって、増幅素子4−1〜4−4の出力端子4−1b〜4−4bのインピーダンスの軌跡は、図8に示すように、一致しないため、増幅素子4−1〜4−4は、動作にバラツキが生じる。
増幅素子4−1〜4−4の動作のバラツキは、合成回路8での信号の合成損失の要因になるため、出力電力の低下、効率の低下及びループ発振の要因になる。
実施の形態1の高効率増幅器では、伝送線路7−1b及び伝送線路7−4bにおけるそれぞれの特性インピーダンスと、伝送線路7−2b及び伝送線路7−3bにおけるそれぞれの特性インピーダンスとが一致する。したがって、増幅素子4−1〜4−4の出力端子4−1b〜4−4bのインピーダンスの軌跡は、図9に示すように、一致するため、増幅素子4−1〜4−4は、動作にバラツキが生じない。
実施の形態1の高効率増幅器は、増幅素子4−1〜4−4の動作にバラツキが生じないため、非特許文献1に開示されている高効率増幅器よりも、高出力化、高効率化、高安定化及び小型化を実現することができる。また、広帯域に亘ってインピーダンスのバラツキを抑圧できるため、広帯域化を実現することができる。
実施の形態1の高効率増幅器では、伝送線路7−1b,7−4bの線路幅を太くしても、伝送線路7−2bと伝送線路7−3bを互いに電磁結合されることで、増幅素子4−1〜4−4の動作のバラツキを抑えることができる。
したがって、実施の形態1の高効率増幅器では、例えば、ショートスタブ7−1,7−4を電源の供給路として用いる場合、伝送線路7−1b,7−4bの線路幅を太くすることが可能である。
例えば、ショートスタブ7−1,7−4を電源の供給路として用いる場合、伝送線路7−1b,7−4bの線路幅を太くすることで、流すことが可能な直流の電流値が増加する。
図1の分配回路3は、増幅素子を含む回路でもよい。分配回路3に含まれる増幅素子は、増幅素子を多段接続するために設けられ、増幅素子4−1〜4−4が増幅対象の信号を増幅する前に、増幅対象の信号を増幅する。
また、図1の合成回路8は、増幅素子を含む回路でもよい。合成回路8に含まれる増幅素子は、増幅素子を多段接続するために設けられ、増幅素子4−1〜4−4による増幅後の信号を更に増幅する。
実施の形態2では、ショートスタブ7−1〜7−4が、それぞれ第2主線路6−1〜6−4と立体交差するように配置されている高効率増幅器について説明する。
図10は、実施の形態2による高効率増幅器を示す構成図である。図10において、図1と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
増幅素子4−1〜4−8は、それぞれ、入力端子4−1a〜4−8a及び出力端子4−1b〜4−8bを備えているトランジスタである。
増幅素子4−n(n=1,2,・・・,8)は、分配回路3により分配された増幅対象の信号が入力端子4−naから入力されると、増幅対象の信号を増幅し、出力端子4−nbから増幅後の信号を第1主線路5−nに出力する。
増幅素子4−1〜4−8のうち、増幅素子4−1と増幅素子4−2は一対の増幅素子であり、増幅素子4−3と増幅素子4−4は一対の増幅素子である。
また、増幅素子4−5と増幅素子4−6は一対の増幅素子であり、増幅素子4−7と増幅素子4−8は一対の増幅素子である。
第2主線路6−3は、伝送線路6−3a及び伝送線路6−3bを備えている。
第2主線路6−3は、一端が第1主線路5−5の他端と接続され、他端が第1主線路5−6の他端と接続されている。
第2主線路6−4は、伝送線路6−4a及び伝送線路6−4bを備えている。
第2主線路6−4は、一端が第1主線路5−7の他端と接続され、他端が第1主線路5−8の他端と接続されている。
ショートスタブ10−1は、伝送線路10−1a、伝送線路10−1b及び伝送線路10−1cを備えている。
ショートスタブ10−1は、第1の基板端1aの近傍に配置されており、一端が伝送線路6−1aと伝送線路6−1bの接続点(中間点)と接続されている。
伝送線路10−1cは、伝送線路6−1aと立体交差するように配置されている。
伝送線路10−1cと伝送線路6−1aとの間には、比誘電率が1よりも大きい誘電部材が挿入されている。
ショートスタブ10−2は、ショートスタブ10−3と隣り合う位置に配置されており、一端が伝送線路6−2aと伝送線路6−2bの接続点(中間点)と接続されている。
伝送線路10−2cは、伝送線路6−2bと立体交差するように配置されている。
伝送線路10−2cと伝送線路6−2bとの間には、比誘電率が1よりも大きい誘電部材が挿入されている。
ショートスタブ10−3は、ショートスタブ10−2と隣り合う位置に配置されており、一端が伝送線路6−3aと伝送線路6−3bの接続点(中間点)と接続されている。
ショートスタブ10−2とショートスタブ10−3は、互いに電磁結合される位置に配置されている。
伝送線路10−3cは、伝送線路6−3aと立体交差するように配置されている。
伝送線路10−3cと伝送線路6−3aとの間には、比誘電率が1よりも大きい誘電部材が挿入されている。
ショートスタブ10−4は、第2の基板端1bの近傍に配置されており、一端が伝送線路6−4aと伝送線路6−4bの接続点(中間点)と接続されている。
伝送線路10−4cは、伝送線路6−4bと立体交差するように配置されている。
伝送線路10−4cと伝送線路6−4bとの間には、比誘電率が1よりも大きい誘電部材が挿入されている。
分配回路3は、入力端子2から増幅対象の信号を受けると、増幅対象の信号を分配し、分配後の増幅対象の信号を増幅素子4−1〜4−8に出力する。
増幅素子4−n(n=1,2,・・・,8)は、分配回路3から分配後の増幅対象の信号を受けると、増幅対象の信号を増幅し、出力端子4−nbから増幅後の信号を第1主線路5−nに出力する。
第1主線路5−1により伝送された増幅後の信号は、伝送線路6−1aを介して合成回路8に到達し、第1主線路5−2により伝送された増幅後の信号は、伝送線路6−1bを介して合成回路8に到達する。
また、第1主線路5−3により伝送された増幅後の信号は、伝送線路6−2aを介して合成回路8に到達し、第1主線路5−4により伝送された増幅後の信号は、伝送線路6−2bを介して合成回路8に到達する。
第1主線路5−5により伝送された増幅後の信号は、伝送線路6−3aを介して合成回路8に到達し、第1主線路5−6により伝送された増幅後の信号は、伝送線路6−3bを介して合成回路8に到達する。
また、第1主線路5−7により伝送された増幅後の信号は、伝送線路6−4aを介して合成回路8に到達し、第1主線路5−8により伝送された増幅後の信号は、伝送線路6−4bを介して合成回路8に到達する。
合成回路8は、伝送線路6−1a,6−1b,6−2a,6−2b,6−3a,6−3b,6−4a,6−4bを伝送されてきた増幅後の信号を合成し、合成後の信号を出力端子9に出力する。
図10に示す高効率増幅器では、ショートスタブの実装数を削減するために、第2主線路6−1〜6−4の両端ではなく、第2主線路6−1〜6−4におけるそれぞれの中間点に、ショートスタブ10−1〜10−4をそれぞれ接続している。
図11は、第2主線路6−1の中間点にショートスタブ10−1を接続する場合の一般的な回路パターンの一例を示す回路図である。
図11に示す回路パターンでは、回路サイズを低減するために、伝送線路6−1aと伝送線路10−1aとが並べて配置されている。
しかし、伝送線路6−1aと伝送線路10−1aとが並べて配置される場合、伝送線路6−1aと伝送線路10−1aとが電磁結合してしまうことがある。
伝送線路6−1aと伝送線路10−1aとが電磁結合している状態では、増幅素子4−1から出力側を見たインピーダンスと、増幅素子4−2から出力側を見たインピーダンスとに相違が生じる。
インピーダンスの計算条件は、以下の通りである。
第1主線路5−1,5−2及び伝送線路6−1a,6−1b,10−1a,10−1bの線路幅は90μmであるとする。
伝送線路6−1a,6−1b,10−1aの線路長は290μm、第1主線路5−1,5−2の線路長は10μm、伝送線路10−1bの線路長は1850μmであるとする。
また、伝送線路10−1aの電気長と伝送線路10−1bの電気長との合計値は、12GHzで4分の1波長の長さであるとする。
図12より、増幅素子4−1の出力端子4−1bにおけるインピーダンスの計算結果と増幅素子4−2の出力端子4−2bにおけるインピーダンスの計算結果とが異なることが分かる。
図13は、図10に示す高効率増幅器における増幅素子4−1の出力端子4−1bのインピーダンスと増幅素子4−2の出力端子4−2bのインピーダンスとの計算結果を示す説明図である。
インピーダンスの計算条件は、以下の通りである。
第1主線路5−1,5−2及び伝送線路6−1a,6−1b,10−1a,10−1b,10−1cの線路幅は90μm、伝送線路6−1a,6−1bの線路長は290μm、伝送線路10−1cの線路長は590μmであるとする。
また、伝送線路10−1aと伝送線路10−1bとの線路長の合計値は1540μm、伝送線路10−1aの電気長と伝送線路10−1bの電気長と伝送線路10−1cの電気長との合計値は、12GHzで4分の1波長の長さであるとする。
図13より、増幅素子4−1の出力端子4−1bにおけるインピーダンスの計算結果と増幅素子4−2の出力端子4−2bにおけるインピーダンスの計算結果とが一致していることが分かる。
したがって、図10に示す高効率増幅器では、増幅素子4−1〜4−8の動作のバラツキを抑えることができる。
図14は、立体交差の構造を示す説明図である。
図14は、一例として、ショートスタブ10−1と第2主線路6−1との立体交差の構造を示している。
図14において、立体交差部20は、伝送線路10−1cと伝送線路6−1aとが立体交差している部分である。
伝送線路10−1cと伝送線路6−1aとの間には、比誘電率が1よりも大きい誘電部材が挿入されている。
比誘電率が1よりも大きい誘電部材として、エアブリッジ構造の空気層又は誘電体が挟み込まれた構造の絶縁体層などが考えられる。
コンデンサの容量値は、伝送線路10−1cと伝送線路6−1aが重なる面積を適宜調整することで変えることができる。
図10に示す高効率増幅器は、領域21での共振周波数を遮断周波数とする帯域阻止フィルタの機能を有することができる。
したがって、図10に示す高効率増幅器は、領域21での共振周波数が、動作周波数の2倍波の周波数又は3倍波の周波数であれば、高調波を遮断するフィルタとして機能することができる。
領域21での共振周波数が、動作周波数の3倍波の周波数であり、ショートスタブ10−1〜10−4の電気長が、動作周波数の2倍波の周波数で2分の1波長の長さである場合を想定する。この場合、図10に示す高効率増幅器では、増幅素子4−1〜4−8に対してF級の高調波整合条件を与えることができるため、増幅素子4−1〜4−8の効率を高めることができる。
図10の分配回路3は、増幅素子を含む回路でもよい。分配回路3に含まれる増幅素子は、増幅素子を多段接続するために設けられ、増幅素子4−1〜4−8が増幅対象の信号を増幅する前に、増幅対象の信号を増幅する。
また、図10の合成回路8は、増幅素子を含む回路でもよい。合成回路8に含まれる増幅素子は、増幅素子を多段接続するために設けられ、増幅素子4−1〜4−8による増幅後の信号を更に増幅する。
Claims (4)
- 分配された増幅対象の信号を増幅する複数の増幅素子と、
前記複数の増幅素子のうち、いずれか1つの増幅素子の出力端子と一端が接続されている複数の第1主線路と、
前記複数の第1主線路の中で、前記複数の増幅素子のうち、一対の増幅素子の出力端子と一端が接続されている2つの第1主線路の他端との間を接続している複数の第2主線路と、
前記複数の第2主線路のそれぞれと接続されている複数のショートスタブとを備え、
前記複数の増幅素子は、並列に配置されており、
前記複数のショートスタブは、基板における第1の基板端と、前記第1の基板端と対向している基板端である第2の基板端との間に一列に配置されており、
前記複数のショートスタブの中で、前記第1の基板端と最も近い位置に配置されているショートスタブと、前記第2の基板端と最も近い位置に配置されているショートスタブとを除くショートスタブのうち、隣り合う位置に配置される2つのショートスタブは、互いに電磁結合される位置に配置されていることを特徴とする高効率増幅器。 - それぞれのショートスタブは、それぞれの第1主線路の他端と接続されていることを特徴とする請求項1記載の高効率増幅器。
- それぞれのショートスタブは、それぞれの第2主線路における中間点と接続され、それぞれの第2主線路と立体交差するように配置されていることを特徴とする請求項1記載の高効率増幅器。
- それぞれのショートスタブとそれぞれの第2主線路との間で立体交差する位置では、比誘電率が1よりも大きい誘電部材が、前記ショートスタブと前記第2主線路との間に配置されていることを特徴とする請求項3記載の高効率増幅器。
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