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JP6830642B2 - 薬剤供給装置 - Google Patents
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Description

本発明は、薬剤供給装置に関するものである。
実願昭60−37614号(実開昭61−153701号)のマイクロフィルム(特許文献1)には、錠剤包装機が記載されている。この文献では、錠剤通路を通じて薬剤を落下させる際に、錠剤通路の硬質壁との衝突によって錠剤が破損したり、錠剤が跳ね返りながら落下することで落下時間が長くなったりすることを防ぐ目的で、錠剤通路に軟質シートを吊り下げた構成が記載されている。
特許文献1に記載された装置では、錠剤収容容器から送出された錠剤が軟質シートに衝突することで、送出時の水平方向の力が軟質シートによって吸収され、錠剤は軟質シートに沿って落下する。これにより、薬剤が包装機構部に達するまでの時間を短縮することができる。
実願昭60−37614号(実開昭61−153701号)のマイクロフィルム
錠剤が軟質シートに衝突すると、軟質シートに錠剤の粉が付着する場合がある。軟質シートに錠剤の粉が付着している状態のまま使用を続けると、軟質シートに付着していた錠剤の粉が、不所望なタイミングで落下したり、他の錠剤に付着したりする可能性がある。そのようなことが起こると異物の混入となってしまう。そこで、そのような事態を避けるために軟質シートを清掃する必要がある。
しかし、軟質シートを吊り下げているだけの状態では、軟質シートが変形しやすいので、清掃しにくい。
そこで、本発明は、薬剤の跳ねを防止することができ、かつ、清掃が容易な薬剤供給装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に基づく薬剤供給装置は、薬剤を供給する少なくとも1つの薬剤供給部と、上記薬剤供給部から供給された薬剤が通過する通路部とを備え、上記通路部は、上記薬剤が衝突する部材であって弾性変形可能な板状の被衝突部材と、上記被衝突部材を上記薬剤が衝突する面とは逆の面から支持する緩衝部材とを備え、上記緩衝部材は、上記被衝突部材に比べて低反発かつ低硬度の材料で形成されている。
本発明によれば、板状の被衝突部材を、低反発かつ低硬度の材料で形成された緩衝部材が支持しているので、薬剤の跳ねを防止することができる。また、薬剤が衝突する面から被衝突部材21を押さえつけることもできるので、清掃が容易となる。
本発明に基づく実施の形態1における薬剤供給装置の斜視図である。 本発明に基づく実施の形態1における薬剤供給装置の扉などを開けた状態の部分斜視図である。 本発明に基づく実施の形態1における薬剤供給装置の上部筐体を側方から見たときの部分断面図である。 本発明に基づく実施の形態1における薬剤供給装置の前板を外した状態での正面図である。 受け構造の第1の例の平面図である。 図5におけるVI−VI線に関する矢視断面図である。 受け構造の第2の例の平面図である。 図7におけるVIII−VIII線に関する矢視断面図である。 受け構造の第3の例の斜視図である。 ホッパの1つの斜面に受け構造が取り付けられた状態の一例の断面図である。 幹線通路の面に受け構造が取り付けられた状態の一例の断面図である。
(実施の形態1)
(構成)
図1〜図9を参照して、本発明に基づく実施の形態1における薬剤供給装置について説明する。
本実施の形態における薬剤供給装置101は、処方箋に基づいて薬剤を供給する。処方箋は、医師が患者に交付する。処方箋には、処方情報が記載されている。処方情報は薬剤情報を含む。薬剤情報は、薬名、分量、用法および用量を含む。薬剤供給装置101は、薬剤として、固形の薬剤を供給する。固形の薬剤としては、錠剤、丸剤、カプセル剤などが挙げられる。薬剤供給装置101は、処方箋に基づいて薬剤を包装する薬剤包装装置に備えられてもよい。
本実施の形態における薬剤供給装置101の外観を図1に示す。薬剤供給装置101は、筐体1を備える。筐体1は上部筐体2と下部筐体3とを含む。上部筐体2の正面側の少なくとも一部には扉6a,6bが開閉可能なように配置されている。扉6a,6bの大部分は透明な材料で形成されている。図1では、扉6a,6bの奥に複数の薬剤供給部10が配列されているのが見えている。薬剤供給装置101は、操作部と表示部とを兼ねる部分としてパーソナルコンピュータ9を備える。パーソナルコンピュータ9には、処方箋に基づく処方情報が入力される。パーソナルコンピュータ9は、ディスプレイ4とキーボード5とを備える。パーソナルコンピュータ9の代わりに他の装置であってもよい。操作部と表示部とを兼ねる部分は、パーソナルコンピュータに限らず、たとえばタブレット端末のようなものであってもよい。操作部と表示部とは完全に別々の装置であってもよい。図1に示すように、薬剤供給装置101は、パーソナルコンピュータ9の他にさらに操作部7を備えていてもよい。薬剤供給装置101は、扉6a,6bより低い位置に前板8を備える。
薬剤供給装置101の扉6aを開け、その奥にあるいくつかの部分を引き出したところを図2に示す。扉6aの奥には収容部11がある。収容部11は、複数の薬剤供給部10を収容している。収容部11の奥には背面カバー12が配置されている。背面カバー12はヒンジおよびアーム13を介して収容部11と接続されている。上部筐体2内に収まっているときには、背面カバー12は収容部11に当接しているが、上部筐体2から引き出したときには、背面カバー12は収容部11から離れるように変位することができる。背面カバー12は収容部11に対向するように面15を有する。収容部11の背面には開口部39が配列されている。背面カバー12の下端には開口部16が設けられている。
薬剤供給装置101の上部筐体2を側方から見たときの断面図を図3に示す。図中左側が正面側であり、図中右側が背面側である。上下方向に複数の薬剤供給部10が並んでいる。紙面奥手前方向にも複数の薬剤供給部10が並んでいる。複数の薬剤供給部10の各々には、複数の薬剤が収容されている。すなわち、たとえば薬剤が錠剤である場合には、1つの薬剤供給部10の中に複数錠の薬剤が収容されている。複数の薬剤供給部10のうちいずれか1つの薬剤供給部10に注目した場合、1つの薬剤供給部10の中には基本的に同種の薬剤のみが収容されている。複数の薬剤供給部10に注目した場合、原則として別々の薬剤供給部10には異なる種類の薬剤がそれぞれ収容されている。ただし、使用頻度が高い薬剤については、複数の薬剤供給部10にわたって同種類の薬剤が収容されていてもよい。複数の薬剤供給部10の各々は、それぞれの内部に収容している薬剤を供給することができる。薬剤供給部10の並びの背後を覆うように背面カバー12が配置されており、背面カバー12の内部空間は上下方向に延在する幹線通路35となっている。各薬剤供給部10の背面側端部近傍には、通路37が接続されている。通路37は斜面38を有する。薬剤供給部10から排出される薬剤は、通路37を通過し、開口部39を通過して幹線通路35に入り、重力によって落下していく。薬剤は、通路37から幹線通路35に入る際に面15に衝突してもよい。
薬剤供給装置101の前板8を外したところを図4に示す。図4では、ホッパ30a,30bが見えている。ホッパ30a,30bは、幹線通路35からそれぞれ落下してくる薬剤を受け入れ、さらに目的地へと導くための構造体である。ホッパは、上が広く下が狭い通路を有する。ホッパ通路31aまたはホッパ通路31bから落下してきた薬剤はホッパ30aへと入る。一方、ホッパ通路31cまたはホッパ通路31dから落下してきた薬剤はホッパ30bへと入る。ホッパ30aは下端にホッパ出口32aを有する。ホッパ30bは下端にホッパ出口32bを有する。
ホッパ30aは面14a,14bを有する。ホッパ30bは面14c,14d,14eを有する。面14a,14b,14c,14d,14eはいずれも法線ベクトルが上向き成分を含むような向きで設けられた面である。面14a,14b,14c,14d,14eにはそれぞれ後述する受け構造が貼られている。ここでは法線ベクトルが上向き成分を含むような向きで設けられた面のみに受け構造を設けた例を示したが、このような例に限らない。法線ベクトルが上向き成分を含まない向きで設けられた面にも受け構造が貼られていてもよい。
受け構造の第1の例を図5に示す。受け構造は、被衝突部材21と緩衝部材22とを含む。図5におけるVI−VI線に関する矢視断面図を図6に示す。被衝突部材21はホッパの通路の形状に合わせた形状となっている。被衝突部材21は長方形とは限らず不規則な形状であってもよい。図5においては、被衝突部材21の外周に沿って、被衝突部材21の裏側に緩衝部材22が配置されている。
図3に示した幹線通路35の面15にも被衝突部材21が貼られていてもよい。受け構造の第2の例を図7に示す。図7におけるVIII−VIII線に関する矢視断面図を図8に示す。このようなものが面15に貼られていてもよい。
受け構造の第3の例を図9に示す。1つの平面はなるべく1つの受け構造で覆うことが好ましいが、複数の受け構造を並べることで1つの平面を覆うこととしてもよい。
図5〜図9に示した例では、被衝突部材21の外形寸法に比べて緩衝部材22の外形寸法の方がわずかに小さくなっているが、これはあくまで一例に過ぎず、同じ外形寸法であってもよい。緩衝部材22の端が被衝突部材21の端に比べて後退しているとは限らず、いわゆる面一(つらいち)であってもよい。逆に、被衝突部材21の端が緩衝部材22の端に比べて後退していてもよい。
薬剤供給装置101は、薬剤を供給する少なくとも1つの薬剤供給部10と、薬剤供給部10から供給された薬剤が通過する通路部とを備える。この通路部は、薬剤が衝突する部材であって弾性変形可能な板状の被衝突部材21と、被衝突部材21を薬剤が衝突する面とは逆の面から支持する緩衝部材22とを備える。緩衝部材22は、被衝突部材21に比べて低反発かつ低硬度の材料で形成されている。「通路部」は、たとえば幹線通路35を含む。「通路部」は、たとえばホッパ30a,30bを含む。
(作用・効果)
本実施の形態では、通路部が弾性変形可能な板状の被衝突部材21を備え、この被衝突部材21を、低反発かつ低硬度の材料で形成された緩衝部材22が支持しているので、薬剤の跳ねを防止することができる。薬剤が衝突する面とは逆の面から緩衝部材22が被衝突部材21を支持しているので、薬剤が衝突する面から被衝突部材21を押さえつけることもでき、清掃も容易となる。本実施の形態によれば、このようにして清掃が容易な薬剤供給装置とすることができる。
本実施の形態で示したように、緩衝部材22は、被衝突部材21のうち薬剤が衝突する部位を避けた領域において被衝突部材21に重なっていることが好ましい。「薬剤が衝突する部位」とは、たとえば被衝突部材21の中央部である。この構成を採用することにより、薬剤は、被衝突部材21のうち緩衝部材22が背後にある領域ではなく、背後に緩衝部材22がない領域で被衝突部材21に衝突するので、衝突時には被衝突部材21は奥に向かって弾性変形することができ、衝撃を吸収することができる。これにより、薬剤の跳ねを効果的に低減することができる。
本実施の形態で示したように、緩衝部材22は、枠状に設けられていることが好ましい。この構成を採用することにより、緩衝部材22は被衝突部材21を安定して支持しつつ、中央部分を自由に変形できる状態にしておくことができる。したがって、衝撃を吸収しやすく、薬剤の跳ねを効果的に低減することができる。
緩衝部材22は、被衝突部材21の外縁に沿うように線状に設けられていることが好ましい。この構成を採用することにより、緩衝部材22は、少ない面積で効率良く被衝突部材21を支持することができる。
ホッパ30aの1つの斜面に受け構造が取り付けられた状態の一例を図10に示す。被衝突部材21の上側の空間は、ホッパ通路31aである。受け構造を斜面に取り付ける場合には、薬剤が引っ掛かることを避けるために、図10に示すように、受け構造の上端に隙間ができないように取り付けることが好ましい。この例では、受け構造の上端が、縦に延在する壁と合う形状となっている。
幹線通路35の面15に受け構造が取り付けられた状態の一例を図11に示す。図11では、幹線通路35が紙面奥手前方向に延在している。図2に示したように背面カバー12は複数本の幹線通路35を一括して囲む構造であってもよいが、図11では説明の便宜のために、1つの背面カバー12の中に1本の幹線通路35のみが設けられている例が示されている。幹線通路35が直線状である場合には、図7または図9に示したような受け構造も使用可能である。
上記通路部は、薬剤が衝突する側とは逆の側に向かって被衝突部材21が弾性変形する量を制限するように被衝突部材21に間隙を介して対向するように配置された背面部23を備えることが好ましい。図10、図11に示した例では、この条件が満たされている。この構成を採用することにより、被衝突部材21を背面部23に押し付けた状態で清掃をすることが可能となるので、清掃が容易となる。
上記少なくとも1つの薬剤供給部10は、上下方向に並んで配置された複数の薬剤供給部10を含み、被衝突部材21の上下方向の長さは、複数の薬剤供給部10の上下方向の並びの長さに対応しており、被衝突部材21は一体的に形成されていることが好ましい。このように被衝突部材52が十分な長さにわたって一体的に形成されていれば、通路部において薬剤が衝突する面を、継ぎ目がない構造とすることができるので、薬剤を円滑に誘導することができる。また、被衝突部材52に一体的で継ぎ目がないことにより、通路部の清掃も容易となる。
緩衝部材22は、発泡性樹脂で形成されていることが好ましい。この構成を採用することにより、受け構造は衝撃を吸収しやすくなり、薬剤の跳ねを効果的に低減することができる。
被衝突部材21は、超高分子量ポリエチレン樹脂で形成されていることが好ましい。この構成を採用することにより、耐摩耗性、耐薬品性に優れた被衝突部材を実現することができる。また、薬剤が跳ね返りにくい構造を実現することができる。
ここまで、複数の薬剤供給部が一定平面に沿って平行に配列された構造の薬剤供給装置を例にとって説明してきたが、薬剤供給装置はこのような構造のものに限らない。たとえば複数の薬剤供給部が円筒形に配列された薬剤供給装置においても、本発明を適用することが可能である。
薬剤供給部の数は実施の形態1で「少なくとも1つ」と述べたように、1以上あればよく、たとえば薬剤供給部の数が1つである薬剤供給装置においても、本発明を適用することは可能である。
なお、上記実施の形態のうち複数を適宜組み合わせて採用してもよい。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1 筐体、2 上部筐体、3 下部筐体、4 ディスプレイ、5 キーボード、6a,6b 扉、7 操作部、8 前板、9 パーソナルコンピュータ、10 薬剤供給部、11 収容部、12 背面カバー、13 アーム、14a,14b,14c,14d,14e 面、15 面、16 開口部、21 被衝突部材、22 緩衝部材、23 背面部、30a,30b ホッパ、31a,31b,31c,31d ホッパ通路、32a,32b ホッパ出口、35 幹線通路、37 通路、38 斜面、39 開口部、101 薬剤供給装置。

Claims (7)

  1. 薬剤を供給する少なくとも1つの薬剤供給部と、
    前記薬剤供給部から供給された薬剤が通過する通路部とを備え、
    前記通路部は、前記薬剤が衝突する部材であって弾性変形可能な板状の被衝突部材と、
    前記被衝突部材を前記薬剤が衝突する面とは逆の面から支持する緩衝部材とを備え、
    前記緩衝部材は、前記被衝突部材に比べて低反発かつ低硬度の材料で形成されており、
    前記緩衝部材は、前記被衝突部材のうち前記薬剤が衝突する部位を避けた領域において前記被衝突部材に重なっている、薬剤供給装置。
  2. 前記緩衝部材は、枠状に設けられている、請求項1に記載の薬剤供給装置。
  3. 前記緩衝部材は、前記被衝突部材の外縁に沿うように線状に設けられている、請求項1または2に記載の薬剤供給装置。
  4. 前記通路部は、前記薬剤が衝突する側とは逆の側に向かって前記被衝突部材が弾性変形する量を制限するように前記被衝突部材に間隙を介して対向するように配置された背面部を備える、請求項1からのいずれかに記載の薬剤供給装置。
  5. 前記少なくとも1つの薬剤供給部は、上下方向に並んで配置された複数の薬剤供給部を含み、
    前記被衝突部材の上下方向の長さは、前記複数の薬剤供給部の上下方向の並びの長さに対応しており、前記被衝突部材は一体的に形成されている、請求項1からのいずれかに記載の薬剤供給装置。
  6. 前記緩衝部材は、発泡性樹脂で形成されている、請求項1からのいずれかに記載の薬剤供給装置。
  7. 前記被衝突部材は、超高分子量ポリエチレン樹脂で形成されている、請求項1からのいずれかに記載の薬剤供給装置。
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