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JP6830758B2 - ラベル基材、及び粘着ラベル - Google Patents
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JP6830758B2 - ラベル基材、及び粘着ラベル - Google Patents

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Description

本発明は、粘着ラベル、巻付けラベル、筒状ラベルなどに使用されるラベル基材などに関する。
従来、飲料容器、食品容器などの各種の容器などの被着体に、様々なラベルが装着されている。
かかるラベルは、通常、紙や合成樹脂フィルムなどのラベル基材を用いて形成される。この中で、合成樹脂フィルムは、紙に比して、綺麗なデザイン印刷を施すことができ、また、機械的強度に優れる上、吸水しないので、ラベル基材として好ましい。一方、紙は、合成樹脂フィルムに比して、消費者に暖かみを感じさせることができ、特に、和紙は、高級感を抱かせることができる。
特許文献1には、合成樹脂製の透明なフィルム層の表裏面に、複数の繊維状模様が印刷された表模様印刷層と裏模様印刷層が設けられ、表模様印刷層と裏模様印刷層は、複数の繊維状模様の一部分が互いに交差するように印刷されていると共に、表模様印刷層の表面に意匠印刷層が設けられ、意匠印刷層の表面に艶消し層が設けられているラベルが開示されている。
特許文献1のラベルは、合成樹脂フィルムを用いつつ、和紙や布地の風合いを有する好ましい外観を呈するものである。
しかしながら、特許文献1のラベルは、それを消費者が触ってみると、紙ではないと簡単に判別できてしまう。
また、ラベルは、容器などの被着体を加飾することが1つの使用目的であるところ、デザイン性に優れていることも求められる。
特開2005−055777号公報
本発明の第1の目的は、視覚のみならず、触覚においても紙のような印象を消費者に与えることができる、合成樹脂フィルムを用いたラベル基材及び粘着ラベルを提供することである。
本発明の第2の目的は、デザイン性にも優れたラベル基材及び粘着ラベルを提供することである。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意研究した。
一般に、艶消し層は、シリカ微粒子などの微粒子が含まれている。本発明者らは、比較的大きな微粒子を用いて艶消し層を形成することにより、その大きな微粒子が、手で感じ取れるほどの微細な凹凸を合成樹脂フィルムの表面に生じさせることを見出した。しかしながら、このような大きな微粒子を用いると、艶消し効果が低下し、合成樹脂フィルム特有の光反射を十分に防止できないことが判ってきた。この理由は明確ではないが、大きな微粒子は、それに一定の方向から入射した光を特定の方向に反射する量が大きく、看者の目に、特定の方向から入る光の量が多くなるためと考えられる。
そこで、本発明者らは、大きな微粒子を用いて表面に微細な凹凸を形成することにより、手で触れたときのザラツキ感を持たせつつ、大きな微粒子の表面に小さな微粒子を配置して、光を乱反射させることにより、艶消し外観を担保するという着想に想到し、本発明を完成した。
本発明の第1のラベル基材は、合成樹脂フィルムと、前記合成樹脂フィルムの表面側に設けられ且つ複数の第1微粒子を含む第1層と、前記第1層の表面側に設けられ且つ複数の第2微粒子を含む第2層と、を有し、前記第1微粒子の平均粒径が前記第2微粒子の平均粒径よりも大きく、前記第2層が、微粒子として前記第1微粒子よりも平均粒径が小さい前記第2微粒子のみを含む
本発明の第2のラベル基材は、合成樹脂フィルムと、前記合成樹脂フィルムの表面側に設けられ且つ複数の第1微粒子を含む第1層と、前記第1層の表面側に設けられ且つ複数の第2微粒子を含む第2層と、を有し、前記第1微粒子の平均粒径が前記第2微粒子の平均粒径よりも大きく、前記合成樹脂フィルムが金属光沢層を含み、表面側から見たときに前記金属光沢層の金属光沢を視認できる領域を有し、前記金属光沢を視認できる領域の表面側には、前記第1層が設けられておらず、前記第2層が設けられている。
本発明の好ましいラベル基材は、前記第1微粒子の平均粒径が、前記第2微粒子の平均粒径の1.5倍〜10倍である。
本発明の好ましいラベル基材は、前記第1層が、前記合成樹脂フィルムの表面側に設けられた第1バインダー樹脂層と、前記第1バインダー樹脂層に固着された前記複数の第1微粒子と、を有し、前記複数の第1微粒子の幾つか又は全部が、前記第1バインダー樹脂層の表面から突出した状態で固着されている。
本発明の好ましいラベル基材は、前記第2層が、前記第1層の表面側に設けられた第2バインダー樹脂層と前記第2バインダー樹脂層に固着された複数の第2微粒子とを有し、前記第2微粒子の幾つかが、前記第2バインダー樹脂層の表面から突出した状態で固着されている。
本発明の別の局面によれば、粘着ラベルを提供する。
この粘着ラベルは、上記何れかのラベル基材と、前記ラベル基材の裏面に積層された粘着剤層と、を有する。
本発明のラベル基材は、合成樹脂フィルムを主として用いた基材でありながら、視覚及び触覚において紙のような印象を消費者に与えることができる。
また、本発明のラベル基材は、様々なデザインを表現でき、加飾目的のラベルとして好適に用いることができる。
本発明の第1例に係るラベル基材の平面図。 本発明の第2例に係るラベル基材の平面図。 本発明の第3例に係るラベル基材の一部省略平面図。 本発明の第4例に係るラベル基材の一部省略平面図。 本発明の第5例に係るラベル基材の一部省略平面図。 本発明の第6例に係るラベル基材の一部省略平面図。 図1のVII−VII線で切断して端面を表した参考端面図。 図2のVIII−VIII線で切断して端面を表した参考端面図。 第1層及び第2層の積層部分の1つの例を示す拡大断面図。ただし、第1微粒子及び第2微粒子は、断面で表していない(図10も同様)。 第1層及び第2層の積層部分の他の例を示す拡大断面図。 第1層の様々な平面視形状の例を示す拡大参考平面図。 本発明の粘着ラベルの平面図。 図12のXIII−XIII線で切断して端面を表した参考端面図。
以下、本発明について、図面を参照しつつ説明する。
本明細書において、表面側は、ラベル基材又はラベルを基準にして、看者がデザインなどを見る側をいい、裏面側は、その反対面側をいう。横方向は、ラベル基材の面内の1つの方向を指し、縦方向は、前記面内において前記横方向と直交する方向を指す。平面図においては、横方向を紙面の左右方向としている。用語の頭に、「第1」、「第2」を付す場合があるが、この第1などは、用語を区別するためだけに付加されたものであり、その優劣などの特別な意味を持たない。平面視形状は、ラベル基材の表面に対して鉛直方向から見たときの外形状をいう。「PPP〜QQQ]という記載は、「PPP以上QQQ以下」を意味する。
各図における構成要素の厚みなどの寸法及び要素間の比率などは、実際のものと異なっていることに留意されたい。
[ラベル基材の形態]
図1乃至図6は、様々な形態のラベル基材を示す。
図1乃至図6において、説明を判り易くするために、便宜上、第1層が設けられた領域に無数のドットを付し、第2層が設けられた領域に網掛けを付している。また、スマイルマークは、デザインが施されていることを表しているが、このマークの箇所のみにデザインが施されているわけではないことに留意されたい。また、後述するように、第2層は、前記網掛けを付した領域にベタ状に設けられていないことが好ましく、通常は、前記領域内において規則的又は無秩序に点在して設けられる。
図1に示すラベル基材1aは、1つのラベルとして使用できる大きさ及び形状に形成されたものである。このラベル基材1aは、1つのラベルを構成するデザイン単位が施されており、枚葉状である。以下、このようなラベル基材を「単位基材」という場合がある。単位基材の裏面に、例えば粘着剤層を設けるなどすることにより、1つのラベルを構成できる。
図1に示すラベル基材1aは、第1層が設けられた領域の少なくとも1つの縁X1が、前記合成樹脂フィルムの縁Z1よりも内側に位置し、第2層が前記第1層が設けられた領域の縁X1を越えて合成樹脂フィルムの縁Z1にまで延設されている部分を有する。具体的には、第1層が設けられた領域の縁X1の全てが、前記合成樹脂フィルムの縁Z1よりも内側に位置している。第2層は、前記第1層が設けられた領域の縁X1の全てを越えて合成樹脂フィルムの縁Z1にまで延設されている。
第1層が設けられた領域の少なくとも1つの縁X1が合成樹脂フィルムの縁Z1よりも内側に位置していることにより、第1層がその縁X1から剥がれて脱落することを防止できる。特に、第2層が前記第1層が設けられた領域の縁X1を越えて設けられていることにより、第1層の脱落を確実に防止できる。さらに、第2層が第1層が設けられた領域の縁X1を越えて合成樹脂フィルムの縁Z1にまで延設されていることにより、ラベル基材1a全体において、視覚的に紙のような印象を与えることができる。
なお、特に図示しないが、第1層が設けられた領域の少なくとも1つの縁が、前記合成樹脂フィルムの縁に位置していてもよく、或いは、第2層が設けられた領域の縁が第1層が設けられた領域の縁に重なっていてもよく又は第1層が設けられた領域の縁よりも内側に位置していてもよい。
図1のラベル基材1aの裏面に粘着剤を設けることにより、前記ラベル基材1aは、粘着ラベルなどとして使用できる。また、図1のラベル基材1aを筒状に形成することにより、前記ラベル基材1aは、筒状ラベルとして使用できる。また、図1のラベル基材1aの裏面に又は被着体に接着剤などを塗布し、前記ラベル基材1aを被着体に巻き付けるように装着することにより、前記ラベル基材1aは、巻付けラベルとして使用できる。
図2に示すラベル基材1bも、単位基材であるが、フィルム縁部の一部又は全部において、第1層及び第2層を有さない点で、図1に示すラベル基材1aと異なっている。図示例では、横方向一方側のフィルム縁部21において、第1層及び第2層を有さず、横方向反対側のフィルム縁部22及び縦方向両側のフィルム縁部23,24において、第1層を有さず且つ第2層を有する。第1層及び第2層を有さない箇所では、合成樹脂フィルムの表面又は下地印刷層の表面が露出している。前記フィルム縁部21における第1層及び第2層を有さない箇所の幅は、特に限定されず、例えば、1mm〜10mmである。かかる図2のラベル基材1bは、第2層が前記第1層が設けられた領域の縁X1を越えて合成樹脂フィルムの縁Z1の近傍にまで延設されているものである。
図2のラベル基材1bも同様に、粘着ラベル、筒状ラベル、巻付けラベルなどとして使用できる。特に、横方向一方側のフィルム縁部21において合成樹脂フィルムの表面が露出しているラベル基材1bは、筒状ラベルとして好適に使用できる。筒状ラベルは、通常、ラベル基材の横方向が周方向となるようにラベル基材を丸め、その横方向一方側のフィルム縁部21の表面に反対側のフィルム縁部22の裏面を重ねて接着してシール部を形成することにより得られるが、横方向一方側のフィルム縁部21において合成樹脂フィルムの表面が露出していることにより、シール部を強固に接着できる。
なお、特に図示しないが、横方向両側のフィルム縁部において、第1層及び第2層を有さないラベル基材でもよく、或いは、横方向両側のフィルム縁部及び縦方向一方側のフィルム縁部において、第1層及び第2層を有さないラベル基材でもよい。また、横方向一方側のフィルム縁部21において、第1層と第2層の縁が重なっていてもよい。
図1及び図2に示す枚葉のラベル基材1a,1bの平面視形状は、略四角形状である。四角形状は、長方形状、正方形状、平行四辺形状、台形状などが挙げられる。もっとも、枚葉のラベル基材1a,1bの平面視形状は、略四角形状に限られず、例えば、略円形状(略円形状には略楕円形状が含まれる)、略三角形状や略六角形状などの略多角形状、略星形状、その他任意の形状でもよい。本発明において、平面視形状の「略」は、本発明の属する技術分野において許容される形状を意味する。前記平面視略四角形状などの略多角形状、略星形状の「略」は、例えば、角部が面取りされている形状、辺の一部が僅かに膨らむ又は窪んでいる形状、辺が若干湾曲している形状などが含まれる。また、前記平面視略円形状の「略」は、例えば、周の一部が僅かに膨らむ又は窪んでいる形状、周の一部が若干直線又は斜線とされた形状などが含まれる。
図3及び図4に示すラベル基材1c,1dは、1つのデザイン単位が縦方向に複数繰り返し施されているものである。このようなラベル基材1c,1dは、概念的には、複数の単位基材が縦方向に連続的に繋がったものであり、長尺状である。長尺状は、長手方向の長さが短手方向に比して十分に長い略長方形状をいい、例えば、長手方向の長さが短手方向の長さの5倍以上、好ましくは10倍以上である。長尺状のラベル基材は、必要に応じてロール状に巻き取って保管・運搬される。
図3に示すラベル基材1cは、概念的には、図1の単位基材が縦方向に連続的に繋がったものであり、図3に示す矢印S1の箇所にて横方向に切断することにより、図1に示す枚葉の平面視略四角形状のラベル基材1aが得られる。図4に示すラベル基材1dは、概念的には、図2の単位基材が縦方向に連続的に繋がったものであり、図4に示す矢印S2の箇所にて横方向に切断することにより、図2に示す枚葉の平面視略四角形状のラベル基材1bが得られる。
なお、枚葉の平面視略円形状などのラベル基材は、図3又は図4に示すような長尺のラベル基材を、略円形状に打ち抜くことにより得ることができる。
図5に示すラベル基材は、1つのデザイン単位が縦方向及び横方向に複数繰り返し施されているものである。このようなラベル基材は、概念的には、単位基材が縦方向及び横方向のそれぞれに連続的に繋がったものであり、長尺状である。
図5に示すラベル基材1eは、概念的には、図3又は図4のラベル基材1c,1dが横方向に連続的に繋がったものである。図5に示す矢印S3乃至S6の箇所にて縦方向に切断することにより、図3に示すラベル基材1cが2つ得られ、矢印S4,S7及びS6の箇所にて縦方向に切断することにより、図4に示すラベル基材1dが2つ得られる。矢印S1などの第1層を有さない箇所においては、ラベル基材の切断も容易に行える。
なお、図5では、1つのデザイン単位が横方向に2列配置されたラベル基材1eを図示しているが、横方向に3列以上配置されていてもよい。
また、長尺状のラベル基材については、図6に示すように、1つのデザイン単位が横方向に複数繰り返し施されているラベル基材1fであってもよい。かかるラベル基材1fも、概念的には、単位基材が横方向に連続的に繋がったものであり、長尺状である。図6に示す例は、図1の単位基材(ラベル基材1a)が横方向に連続的に繋がったものである。なお、特に図示しないが、図2の単位基材(ラベル基材1b)が横方向に連続的に繋がったものでもよい。さらに、図6に示すラベル基材1fが縦方向に複数列繋がったものでもよい。
また、図3乃至図6に示すラベル基材1c,1d,1e,1fの縦方向の長さは、特に限定されず、例えば、5m以上であり、好ましくは、10m以上である。
さらに、各ラベル基材1a,1b,1c,1d,1e,1fにおいて、触覚及び視覚による紙調の効果を奏するために、第1層が設けられた領域は、ラベル基材の表面の60%以上であることが好ましく、さらに、70%以上であることが好ましい。
[ラベル基材の層構成]
ラベル基材1a,1bは、図7及び図8に示すように、合成樹脂フィルム2と、前記合成樹脂フィルム2の表面側に設けられた複数の第1微粒子を含む第1層3と、前記第1微粒子の表面側に設けられた複数の第2微粒子を含む第2層4と、を有する。前記第1微粒子の平均粒径は第2微粒子の平均粒径よりも大きい。
好ましくは、ラベル基材1a,1bは、さらに、金属光沢層5、下地印刷層6及びデザイン印刷層7から選ばれる少なくとも1つを有し、より好ましくは、これらの全てを有する。
なお、本発明の効果を損なわない範囲で、本発明のラベル基材は、その他任意の機能層を有していてもよい。
図8に示すラベル基材1bは、上述のように、横方向一方側のフィルム縁部21において、第1層3及び第2層4を有さず、合成樹脂フィルム2の表面が露出している点を除いて、図7のラベル基材1aと同様である。そのため、以下、図7及び図8との関係では、図7を主として参照して説明し、図7のラベル基材1aの構成要素に対応する図8のラベル基材1bの構成要素に、同一符号を付している。
<合成樹脂フィルム>
合成樹脂フィルム2は、合成樹脂を主成分とする柔軟なシート材である。
合成樹脂フィルム2を構成する合成樹脂は、特に限定されず、例えば、ポリスチレンなどのスチレン系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系樹脂;ポリプロピレン、環状オレフィンなどのオレフィン系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂から選ばれる1種単独、又は2種以上の混合物などが挙げられる。合成樹脂フィルム2は、1層構造フィルムでもよく、2層以上の積層フィルムでもよい。合成樹脂フィルム2は、通常、1軸延伸フィルム又は2軸延伸フィルムが用いられる。
また、合成樹脂フィルム2は、実質的に熱収縮性及び自己伸縮性を有さないフィルムでもよく、熱収縮性及び/又は自己伸縮性を有するフィルムでもよい。熱収縮性は、熱収縮温度(例えば、70℃〜100℃)に加熱されると、少なくとも主延伸方向に収縮する性質をいう。自己伸縮性は、一方向に引張り力を加えると伸張し、引張り力を解除すると、概ね元の長さに復元する性質をいう。
粘着ラベルとして用いるラベル基材の合成樹脂フィルム2は、実質的に熱収縮性及び自己伸縮性を有さないフィルムであることが好ましい。筒状ラベルとして用いるラベル基材の合成樹脂フィルム2は、熱収縮性又は/及び自己伸縮性を有するフィルムであることが好ましい。
合成樹脂フィルム2は、透明でもよく、或いは、不透明でもよい。不透明な合成樹脂フィルム2としては、例えば、合成紙、着色剤を含有させた樹脂材料から形成されたフィルム、発泡樹脂フィルムなどが挙げられる。好ましくは、透明な合成樹脂フィルム2が用いられる。
本明細書において、透明は、ある層又は部分の裏面側に存する文字をその表面側から視認できる状態をいい、無色透明又は有色透明のいずれでもよい。本明細書において、不透明は、ある層又は部分の裏面側に存する文字をその表面側から視認できない状態をいう。
例えば、透明な合成樹脂フィルム2の全光線透過率は、70%以上であり、好ましくは80%以上であり、より好ましくは90%以上である。前記合成樹脂フィルム2の全光線透過率は、JIS K 7361(プラスチック−透明材料の全光線透過率の試験方法)に準拠した測定法によって測定される値をいう。
前記合成樹脂フィルム2の厚みは、特に限定されないが、例えば、20μm〜200μmであり、好ましくは、20μm〜100μmである。
<金属光沢層>
金属光沢層5は、合成樹脂フィルム2の裏面又は表面に必要に応じて設けられる。
金属光沢層5は、金属光沢を呈する層である。金属光沢層5としては、アルミニウムなどの金属蒸着層、金属箔、アルミニウム粒子などの金属光沢粒子を含む印刷インキを用いて公知の印刷法にて形成された金属光沢印刷層などが挙げられる。例えば、金属光沢層5は、銀色を呈する。
金属光沢層5の厚みは、特に限定されず、金属蒸着層の場合には、例えば、5nm〜1μmであり、金属箔の場合には、例えば、1μm〜100μmであり、金属光沢印刷層の場合には、例えば、1μm〜10μmである。
金属光沢層5は、合成樹脂フィルム2の裏面側又は表面側の全体(すなわち、面全体)に亘って積層されていてもよく、或いは、一部分を除いた残部全体に亘って積層されていてもよい。金属光沢層5は、通常、ベタ状に設けられる。本明細書において、ある層又は部分がベタ状であるとは、その層又は部分を構成する材料が面方向に延在して1つの連続した層を成していることをいう。
図示例では、金属光沢層5は、合成樹脂フィルム2の裏面全体にベタ状に積層されている。金属光沢層5が合成樹脂フィルム2の裏面に設けられる場合、表面側からその金属光沢を視認できるようにするため、透明な合成樹脂フィルム2が用いられる。
なお、金属光沢層5が合成樹脂フィルム2の表面に設けられる場合(図示せず)、合成樹脂フィルム2は、透明又は不透明の何れを用いてもよい。
<下地印刷層>
下地印刷層6は、デザイン印刷層7と同様に、主として加飾目的で設けられる。
下地印刷層6は、有色透明又は不透明の無模様一色の層からなり、好ましくは、不透明の無模様一色の層からなる。下地印刷層6は、従来公知の印刷インキを用いて、公知の印刷法にて形成できる。
下地印刷層6の色彩は、特に限定されず、白色、黄色、赤色、青色などの任意である。好ましくは、下地印刷層6は、無模様で白色を呈する層である。白色の下地印刷層6を設けることにより、下地印刷層6の視認される部分が白色になるので、ラベル基材1aが紙調に近似した外観を有するようになる。このような白色を呈する下地印刷層6は、例えば、酸化チタンなどの白色顔料を含む印刷インキを用いて、フレキソ印刷法などの印刷法にて形成できる。
下地印刷層6は、合成樹脂フィルム2の裏面側又は表面側に必要に応じて設けられる。金属光沢層5が設けられる場合には、下地印刷層6の色彩が金属光沢層5によって隠されないようにするために、下地印刷層6は金属光沢層5よりも表面側に設けられる。例えば、合成樹脂フィルム2の裏面側に金属光沢層5が設けられる場合には、(1)下地印刷層6は、図示のように、合成樹脂フィルム2の表面に設けられる、或いは、(2)合成樹脂フィルム2の裏面に下地印刷層6が設けられ、その下地印刷層6の裏面に金属光沢層5が設けられる(図示せず)。また、合成樹脂フィルム2の表面側に金属光沢層5が設けられる場合には、下地印刷層6は、その金属光沢層5よりも表面側に設けられる(図示せず)。
下地印刷層6は、合成樹脂フィルム2の表面側又は裏面側の全体(すなわち、面全体)に亘って積層されていてもよく、或いは、一部分を除いた残部全体に亘って積層されていてもよい。下地印刷層6は、通常、ベタ状に設けられる。
図示例では、下地印刷層6は、合成樹脂フィルム2の表面のうち、一部分を除いて設けられている。具体的には、図7に示すように、下地印刷層6は、フィルムの面内の2カ所の部分を除いて、ベタ状に設けられている。図8に示す例では、下地印刷層6は、横方向一方側のフィルム縁部21及びフィルムの面内の2カ所の部分を除いて、ベタ状に設けられている。なお、下地印刷層6は、横方向反対側又は横方向両側のフィルム縁部にも設けられていなくてもよく、或いは、下地印刷層6は、縦方向一方側又は縦方向両側のフィルム縁部にも設けられていなくてもよく、また、フィルムの面内の1ヶ所又は独立した3カ所以上の部分にも設けられていなくてもよい。下地印刷層6は、デザイン性を考慮して、適宜な部分に設けられる。
下地印刷層6の厚みは、特に限定されず、例えば、1μm〜5μmである。
<デザイン印刷層>
デザイン印刷層7は、主として加飾目的で設けられる。
デザイン印刷層7は、文字、絵柄などを表した有色透明又は不透明な一色若しくは多色の層からなる。デザイン印刷層7は、従来公知のカラー印刷インキを用いて、公知の印刷法にて形成できる。
デザイン印刷層7の色彩は、特に限定されず、黒色、灰色、白色、黄色、赤色、青色などの任意である。特に、下地印刷層6に重ねてデザイン印刷層7を積層することにより、表面側から見たときにデザイン印刷層7の文字などが鮮明に際立つようになる。
デザイン印刷層7は、合成樹脂フィルム2の表面側又は裏面側に必要に応じて設けられる。金属光沢層5及び/又は下地印刷層6が設けられる場合には、デザイン印刷層7の色彩が金属光沢層5及び/又は下地印刷層6よって隠されないようにするために、デザイン印刷層7は金属光沢層5及び/又は下地印刷層6よりも表面側に設けられる。
デザイン印刷層7は、合成樹脂フィルム2の表面側又は裏面側の全体(すなわち、面全体)に亘って積層されていてもよく、或いは、一部分を除いた残部全体に亘って積層されていてもよい。
図示例では、デザイン印刷層7は、合成樹脂フィルム2の表面のうち、一部分を除いて設けられている。具体的には、図7に示すように、デザイン印刷層7は、横方向両側のフィルム縁部及びフィルムの面内の2カ所の部分を除いて、ベタ状に設けられている。なお、デザイン印刷層7は、縦方向両側のフィルム縁部にも設けられていなくてもよく、また、フィルムの面内の1ヶ所又は独立した3カ所以上の部分にも設けられていなくてもよい。デザイン印刷層7は、デザイン性を考慮して、適宜な部分に設けられる。
デザイン印刷層7の厚みは、特に限定されず、例えば、1μm〜5μmである。
<第1層>
第1層3は、図9に示すように、複数の第1微粒子31を含んでいる。かかる第1微粒子31は、主として触覚を通じて紙のような印象を消費者に与える機能を有する。第1層3は、合成樹脂フィルム2の表面側に設けられる。第1層3は、合成樹脂フィルム2の表面に直接設けられていてもよく、或いは、合成樹脂フィルム2の表面に設けられたデザイン印刷層7などの任意の層の表面に設けられていてもよい。
前記複数の第1微粒子31は、第1バインダー樹脂層32を介して合成樹脂フィルム2の表面側に分散して固着されている。
詳しくは、第1層3は、前記合成樹脂フィルム2の表面側に設けられた第1バインダー樹脂層32と、前記第1バインダー樹脂層32に固着された前記複数の第1微粒子31と、を有する。
第1層3は、合成樹脂フィルム2の表面側の全体(すなわち、面全体)に亘って積層されていてもよく、或いは、一部分を除いた残部全体に亘って積層されていてもよい。
図示例では、第1層3は、合成樹脂フィルム2の表面のうち、一部分を除いて設けられている。具体的には、図7に示すように、第1層3は、横方向両側のフィルム縁部及びフィルムの面内の2カ所の部分を除く領域に設けられている。なお、第1層3は、フィルムの面内の1カ所又は独立した3カ所以上の部分にも設けられていなくてもよい。
第1層3が設けられた領域の縁X1の全ては、合成樹脂フィルム2の縁Z1よりも内側に位置している(図1及び図2参照)。
第1層3は、前記領域内にベタ状に設けられていてもよいが、好ましくは、前記領域内に点在して設けられる。すなわち、紙(特に和紙)の表面は単繊維が無秩序に表出しており、その紙の表面の手触り感を付与するため、第1層3は、合成樹脂フィルム2の表面側においてその面内に点在して設けられていることが好ましい。
例えば、図11(a)乃至(d)は、ラベル基材1aの表面側を見たときの、第1層の形成パターンを示す拡大参考平面図である。第1層が設けられた部分を判り易くするために、便宜上、第1層に無数のドットを付加している。
同図(a)に示すように、平面視不定形の第1層3が無秩序に点在して設けられていてもよく、特に図示しないが、平面視定形(例えば、略円形状など)の第1層3が無秩序又は規則的に点在して設けられていてもよい。また、同図(b)に示すように、縦方向に平面視略帯状に延びる第1層3の複数が、等間隔で又は不等間隔で横方向に並んで設けられていてもよく、特に図示しないが、横方向(又は斜め方向)に平面視略帯状に延びる第1層3の複数が、等間隔で又は不等間隔で縦方向に並んで設けられていてもよい。さらに、同図(c)に示すように、縦方向に平面視略波状に延びる第1層3の複数が、等間隔で又は不等間隔で横方向に並んで設けられていてもよく、特に図示しないが、横方向(又は斜め方向)に平面視略波状に延びる第1層3の複数が、等間隔で又は不等間隔で縦方向に並んで設けられていてもよい。また、同図(d)に示すように、第1層3は、平面視略格子状でもよい。
なお、同図(b)においては、略帯状の第1層3の両縁が凹凸状に形成されているが、この縁が直線状でもよく、また、同図(c)においては、略波状の第1層3の両縁が綺麗な曲線状に形成されているが、この縁が凹凸を有する曲線状でもよく、同図(d)においては、略格子状の第1層3の両縁が直線状に形成されているが、この縁が凹凸状に形成されていてもよい。
第1微粒子31は、透明な微粒子であれば、有機微粒子又は無機微粒子でもよく、或いは、有機微粒子及び無機微粒子の双方でもよい。有機微粒子としては、樹脂ビーズなどが挙げられる。樹脂ビーズの材質としては、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエチレン系樹脂、スチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、セルロース系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリアクリルニトリル系樹脂、ポリアミド系樹脂などが挙げられ、好ましくは、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂が用いられる。無機微粒子としては、シリカ(SiO)などが挙げられる。特に、柔軟性に優れ、柔らかい質感を付与することができることから、第1微粒子31としてウレタン系樹脂ビーズを用いることが好ましい。
前記第1微粒子31の形状は、特に限定されないが、略球形(略球形には略楕円球形が含まれる)、略球形以外の任意の定形又は不定形が挙げられる。第1微粒子31としては、略球形のものを用いることが好ましい。例えば、前記樹脂ビーズは、通常、略球形な透明体である。前記略球形は、一部分が少し凹んだ球形及び楕円球形、一部分が少し平坦面となった球形及び楕円球形などを含む。前記略球形の長径及び短径は、特に限定されない。例えば、前記略球形としては、直交する2つの方向から見たときの長径及び短径の関係が、1≦長径/短径<3であり、好ましくは1≦長径/短径≦2であり、より好ましくは1≦長径/短径≦1.5であるものが含まれる。なお、真円球形は、長径及び短径の区別がなく、前記長径/短径(直径/直径)=1である。
第1微粒子31は、後述する第2層4に含まれる第2微粒子よりも平均粒径が大きい。
例えば、前記第1微粒子31の平均粒径は、前記第2微粒子の平均粒径の 1.5倍〜10倍であり、好ましくは、1.5倍〜7倍であり、より好ましくは、1.5倍〜5倍である。
第1微粒子31の平均粒径が第2微粒子の平均粒径に対して 1.5倍未満であると、第1微粒子31と第2微粒子の粒径差が小さく、第1微粒子31による光反射を第2微粒子によって拡散できないおそれがあり、前記10倍を超えると、第1微粒子31の表面を第2微粒子で良好に覆うことができず、第1微粒子31による光反射を第2微粒子によって拡散できないおそれがある。
また、第1微粒子31の平均粒径は、例えば、第2微粒子の平均粒径+5μm〜第2微粒子の平均粒径+20μmであり、好ましくは、第2微粒子の平均粒径+7μm〜第2微粒子の平均粒径+15μmである。
具体的な数値では、第1微粒子31の平均粒径は、例えば、10μm〜30μmであり、好ましくは、12μm〜25μmである。
第1微粒子の平均粒径は、個数平均径であって、個数基準における算術平均径を意味する。第1微粒子の平均粒径は、顕微鏡を用いた画像解析により、任意に抽出した第1微粒子の直径(微粒子が球形でない場合には、二軸平均径)を測定して決定できる。
第1バインダー樹脂層32は、透明又は不透明の何れでもよい。第1バインダー樹脂層32の裏面側にデザイン印刷層7、下地印刷層6又は金属光沢層5などを設ける場合には、それらの層の色彩を表面側から視認できるようにするため、第1バインダー樹脂層32は、透明であることが好ましい。
前記第1バインダー樹脂層32を構成する樹脂成分としては、例えば、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、セルロース系樹脂などが挙げられる。これらの樹脂成分は、通常、無色透明である。
第1バインダー樹脂層32の厚みは、特に限定されず、第1微粒子31の平均粒径と同じ又はそれよりも小さい若しくは大きくてもよい。例えば、第1バインダー樹脂層32の厚みは、2μm〜30μmであり、好ましくは、5μm〜25μmである。
例えば、図9に示す例では、第1バインダー樹脂層32の厚みは、第1微粒子31の平均粒径よりも大きい。第1バインダー樹脂層32の厚みを第1微粒子31の平均粒径よりも大きくすることにより、第1微粒子31の脱落を防止でき、第1微粒子31の突出状態がランダムとなり、触覚的に紙のような感じを特に与えることができる。
また、図10に示す例では、第1バインダー樹脂層32の厚みは、第1微粒子31の平均粒径よりも小さい。
図9において、複数の第1微粒子31の幾つかは、前記第1バインダー樹脂層32の表面から突出した状態で固着されている。また、残りの第1微粒子31は、第1バインダー樹脂層32内に埋没した状態で固着されている。
図10において、複数の第1微粒子31の全部が、前記第1バインダー樹脂層32の表面から突出した状態で固着されている。
第1バインダー樹脂層32の表面から突出した第1微粒子31は、その下方部が第1バインダー樹脂層32内に埋まって固着されている。第1微粒子31の表面積の1/5〜2/3程度が第1バインダー樹脂層32の表面から突出していることが好ましい。なお、第1微粒子31の突出部分の表面には、第1バインダー樹脂層32を構成する樹脂成分が膜状になって付着している場合があることに留意されたい。
第1微粒子31の個数は、特に限定されないが、余りに少ないと、第1微粒子31による微細な凹凸が少なくなり、余りに多いと、隣接する第1微粒子31が密になりすぎて微細な凹凸が生じ難くなり、また、後述するインキとして塗工しにくくなる。
上記第1層3は、複数の第1微粒子31及び樹脂成分を含む塗工液を所望の平面視形状に塗工し、固化させることによって形成できる。前記塗工液としては、例えば、着色剤を含まないインキ(いわゆるメジウムインキ)に、複数の第1微粒子31を分散させた印刷インキなどを用いることができる。このような印刷インキとしては、例えば、全体を100質量%とした場合に、第1微粒子31を5質量%〜80質量%、好ましくは7質量%〜60質量%、より好ましくは10質量%〜40質量%含むメジウムインキなどが挙げられる。前記印刷インキは、紫外線硬化型、溶剤揮発型などの従来公知のものを用いることができる。
かかる第1微粒子31を含む印刷インキを、シルクスクリーン印刷法などの公知の印刷法にて所望の平面視形状に印刷し、インキを固化させることによって第1層3を形成できる。
<第2層>
第2層4は、図9に示すように、複数の第2微粒子41を含んでおり、かかる第2微粒子41が主として視覚を通じて紙のような印象を消費者に与える。第2層4は、第1層3の表面側に設けられる。
前記複数の第2微粒子41は、第2バインダー樹脂層42を介して第1層3の表面に分散して固着されている。
詳しくは、第2層4は、前記第1層3の表面側に設けられた第2バインダー樹脂層42と、前記第2バインダー樹脂層42に固着された前記複数の第2微粒子41と、を有する。
第2層4は、第1層3の表面に重なるように積層されていればよく、例えば、第1層3の表面のみに積層されていてもよく、或いは、合成樹脂フィルム2の表面側の全体(すなわち、面全体)に亘って積層されていてもよく、或いは、合成樹脂フィルム2の表面側の一部分を除いた残部全体に亘って積層されていてもよい。
好ましくは第2層4は、ベタ状に設けられる。
図7に示す例では、第2層4は、第1層3の表面を含む合成樹脂フィルム2の表面側の全体に設けられている。すなわち、第2層4は、図1に示すように、第1層3の表面から、第1層3が設けられた領域の縁X1を越えて合成樹脂フィルム2の縁Z1にまで延設されている。
また、図8に示す例では、第2層4は、第1層3の表面を含む合成樹脂フィルム2の表面側のうち、一部分を除いて設けられている。具体的には、図8に示すように、第2層4は、横方向のフィルム縁部21を除く領域に設けられている。なお、第2層4は、縦方向両側のフィルム縁部にも設けられていなくてもよく、また、フィルムの面内の少なくとも1カ所の部分にも設けられていなくてもよい。第2層4は、図2に示すように、第1層3の表面から、第1層3が設けられた領域の縁X1を越えて合成樹脂フィルム2の縁Z1の近傍にまで延設されている部分を有する。
第2微粒子41は、透明な微粒子であって、第1微粒子31よりも平均粒径の小さい微粒子であれば、有機微粒子又は無機微粒子でもよく、或いは、有機微粒子及び無機微粒子の双方でもよい。有機微粒子としては、上述の樹脂ビーズなどが挙げられる。無機微粒子としては、シリカ(SiO)などが挙げられる。
前記第2微粒子41の形状は、特に限定されないが、略球形(略球形には略楕円球形が含まれる)、略球形以外の任意の定形又は不定形が挙げられる。第2微粒子41として、シリカなどの無機微粒子を用いる場合には、その形状は、不定形であることが多い。
第2微粒子41は、上記第1層3に含まれる第1微粒子31よりも平均粒径が小さい。
例えば、第2微粒子41の平均粒径は、例えば、1μm〜10μmであり、好ましくは、2μm〜8μmである。
第2微粒子の平均粒径は、個数平均径であって、個数基準における算術平均径を意味する。第2微粒子の平均粒径は、顕微鏡を用いた画像解析により、任意に抽出した第2微粒子の直径(微粒子が球形でない場合には、二軸平均径)を測定して決定できる。
第2バインダー樹脂層42は、透明である。
前記第2バインダー樹脂層42を構成する樹脂成分としては、例えば、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、セルロース系樹脂などが挙げられる。これらの樹脂成分は、通常、無色透明である。
第2バインダー樹脂層42の厚みは、特に限定されず、第2微粒子41の平均粒径と同じ又はそれよりも小さい若しくは大きくてもよい。好ましくは、第2バインダー樹脂層42の厚みは、第2微粒子41の平均粒径よりも小さい。第2バインダー樹脂層42の厚みを第2微粒子41の平均粒径よりも小さくすることにより、第2微粒子41の突出状態が良好となり、第1微粒子31の光反射を確実に防止でき、視覚的に紙のような感じを付与でき易くなる。例えば、第2バインダー樹脂層42の厚みは、1μm〜10μmであり、好ましくは、1μm〜4μmである。
図9及び図10において、複数の第2微粒子41の幾つかは、前記第1微粒子31の表面側に位置している(第1微粒子31に重なっている)。例えば、第1バインダー樹脂層32の表面から突出した第1微粒子31の表面に、複数の第2微粒子41が固着されている。また、図9に示すように、第1バインダー樹脂層32内に埋没した第1微粒子31の表面側に、複数の第2微粒子41が固着されている。
複数の第2微粒子41の幾つかは、第2バインダー樹脂層42内に埋没した状態で固着され、残りの第2微粒子41は、第2バインダー樹脂層42の表面から突出した状態で固着されている。
なお、第1微粒子31の突出部分及び第2微粒子41の突出部分の表面には、第2バインダー樹脂層42を構成する樹脂成分が膜状になって付着している場合があることに留意されたい。
第2微粒子41の個数は、特に限定されないが、余りに少ないと、第2微粒子41による艶消し効果が低下し、余りに多いと、隣接する第2微粒子41が密になりすぎて第1微粒子31に起因する微細な凹凸が生じ難くなる。
上記第2層4は、複数の第2微粒子41及び樹脂成分を含む塗工液をベタ状に塗工し、固化させることによって形成できる。前記塗工液としては、例えば、着色剤を含まないインキ(いわゆるメジウムインキ)に、複数の第2微粒子41を分散させた印刷インキなどを用いることができる。このような印刷インキは、マットインキとも呼ばれる。前記印刷インキとしては、例えば、全体を100質量%とした場合に、第2微粒子41を1質量%〜80質量%、好ましくは5質量%〜50質量%、より好ましくは7質量%〜40質量%含むインキなどが挙げられる。前記印刷インキは、紫外線硬化型、溶剤揮発型などの従来公知のものを用いることができる。かかる第2微粒子41を含む印刷インキを、フレキソ印刷法などの公知の印刷法にてベタ状に印刷し、インキを固化させることによって第2層4を形成できる。
[ラベル基材の効果]
本発明のラベル基材は、合成樹脂フィルム2の表面側に複数の第1微粒子31を含む第1層3が設けられているので、ラベル基材の表面には前記第1微粒子31に起因した微細な凹凸が生じている。かかるラベル基材の表面を手で触れるとザラツキを感じ、本発明のラベル基材は、恰も紙(特に和紙)のような印象を消費者に与えることができる。
さらに、本発明のラベル基材は、第1微粒子31を含む第1層3の表面側に複数の第2微粒子41を含む第2層4が設けられているので、比較的粒径の大きい第1微粒子31の光反射を第2微粒子41が無秩序に拡散又は分散し、その結果、ラベル基材の表面にて光が乱反射するようになる。かかる第2微粒子41の艶消し効果によって、本発明のラベル基材の表面は、恰も紙のように見えるようになる。特に、平均粒径が第2微粒子41の1.5倍〜10倍である第1微粒子31を用いることにより、視覚的に且つ触感的に優れた加飾が表出されたラベル基材を提供できる。
このように本発明によれば、合成樹脂フィルム2を用いつつ、触覚及び視覚を通じて紙のような印象を消費者に与えることができるラベル基材を提供できる。
さらに、前記金属光沢層5、下地印刷層6、デザイン印刷層7、第1層3及び第2層4から選ばれる2つ以上の積層構造を適宜選択することにより、デザイン性に優れたラベル基材を提供できる。
図7及び図8を参照して、ラベル基材の1つの表面の1つの領域である、領域Aにおいては、表面側から順に、第2層4/第1層3/デザイン印刷層7/下地印刷層6/金属光沢層5が積層されている(ただし、積層構造には合成樹脂フィルム2も含まれているが、それは省略している。以下、この欄で同じ)。かかる領域Aにおいては、前記触覚及び視覚による紙調の効果に加えて、デザイン印刷層7と下地印刷層6が相俟って、恰も紙の上にデザインが印刷されているように見える。
また、領域Bにおいては、表面側から順に、第2層4/金属光沢層5が積層されている。かかる領域Bにおいては、金属光沢層5の金属光沢と第2層4の艶消し効果が相乗して、(鏡のような輝き過ぎる光沢を呈さず)良好な金属光沢を呈する。
領域Cにおいては、表面側から順に、第2層4/第1層3/金属光沢層5が積層されている。かかる領域Cにおいては、前記領域Bと同様に、金属光沢層5の金属光沢と第2層4の艶消し効果が相乗するが、第1層3が介在しているので、微細な凹凸を有した外観となる。
領域Dにおいては、表面側から順に、第2層4/デザイン印刷層7/下地印刷層6/金属光沢層5が積層されている。かかる領域Dにおいては、視覚により紙調に見えるようになる。
領域Eにおいては、表面側から順に、第2層4/デザイン印刷層7/金属光沢層5が積層されている。かかる領域Eにおいては、金属光沢色の背景の中にデザインが見え、高級感を与えるデザインとなる。例えば、デザイン印刷層7の色彩として透明性を有する黄色を用い、金属光沢層5の色彩として銀色を用いた場合には、その金属光沢層5とデザイン印刷層7の色彩が融合して、金色の外観を呈するようにもできる。
領域Fにおいては、表面側から順に、第2層4/下地印刷層6/金属光沢層5が積層されている。
領域Gにおいては、表面側から順に、第2層4/第1層3/下地印刷層6/金属光沢層5が積層されている。
図8の領域Hにおいては、第2層4などを有さず、金属光沢層5が積層されている。かかる領域Hにおいては、合成樹脂フィルム2の表面が露出している。なお、この領域Hに下地印刷層6などを積層すると、横方向一方側の縁部21において下地印刷層6などの表面が露出したラベル基材となる。
なお、図7及び図8は、各領域の層構成を判り易く図示したものであり、各領域の配置や大きさなどは実際とは異なることに留意されたい。
[ラベル基材の用途]
本発明のラベル基材1a,…は、上述のように、粘着ラベル、筒状ラベル、巻付けラベルなどとして利用できる。
粘着ラベル10は、図12及び図13に示すように、ラベル基材1aの裏面に粘着剤層9が設けられたものである。なお、図13では、ラベル基材の層構成の図示を省略し、ラベル基材を1つの層で示している。粘着剤層9を形成する粘着剤としては、従来公知のものを使用でき、代表的には、感圧粘着剤、感熱粘着剤などが挙げられる。感圧粘着剤を用いる場合には、通常、離型紙(図示せず)の上に粘着ラベル10(粘着剤層9の裏面)が添付される。なお、感熱粘着剤を用いる場合には、通常、離型紙は不要であるが、離型紙上に添付してもよい。
図示例では、ラベル基材1aの裏面の全体に粘着剤層9がベタ状に設けられた粘着ラベル10を示している。もっとも、粘着剤層の裏面が部分的に露出するようにした粘着ラベルでもよい。粘着ラベルは、例えば、表示ラベル、POPラベル、封緘ラベルなどの従来公知の用途に使用できる。
なお、図3乃至図6のような長尺状のラベル基材1c,1d,1e,1fの裏面に粘着剤層を設けてもよい。このような長尺状のラベル基材に粘着剤層を設けたものは、概念上、複数の粘着ラベルが連続的に繋がった粘着ラベル連続体である。前記連続体を構成する長尺状のラベル基材の中に、粘着ラベルを構成しない部分(不要部分)が含まれている場合には、必要に応じて、その不要部分を除去する。このような連続体は、必要に応じて離型紙上に添付され、ロール状に巻き取って保管・運搬される。
かかる連続体から1つの単位基材を切り出すことによって、図12などに示すような1つの粘着ラベルが得られる。
1a,1b,1c,1d,1e,1f ラベル基材
2 合成樹脂フィルム
3 第1層
31 第1微粒子
32 第1バインダー樹脂層
4 第2層
41 第2微粒子
42 第2バインダー樹脂層
5 金属光沢層
6 下地印刷層
7 デザイン印刷層
9 粘着剤層
10 粘着ラベル

Claims (5)

  1. 合成樹脂フィルムと、
    前記合成樹脂フィルムの表面側に設けられ且つ複数の第1微粒子を含む第1層と、
    前記第1層の表面側に設けられ且つ複数の第2微粒子を含む第2層と、を有し、
    前記第1微粒子の平均粒径が前記第2微粒子の平均粒径よりも大きく、
    前記第2層が、微粒子として前記第1微粒子よりも平均粒径が小さい前記第2微粒子のみを含み、
    前記第1層が、前記合成樹脂フィルムの表面側に設けられた第1バインダー樹脂層と、前記第1バインダー樹脂層に固着された前記複数の第1微粒子と、を有し、前記複数の第1微粒子の幾つか又は全部が、前記第1バインダー樹脂層の表面から突出した状態で固着されている、ラベル基材。
  2. 合成樹脂フィルムと、
    前記合成樹脂フィルムの表面側に設けられ且つ複数の第1微粒子を含む第1層と、
    前記第1層の表面側に設けられ且つ複数の第2微粒子を含む第2層と、を有し、
    前記第1微粒子の平均粒径が前記第2微粒子の平均粒径よりも大きく、
    前記第2層が、微粒子として前記第1微粒子よりも平均粒径が小さい前記第2微粒子のみを含み、
    前記第2層が、前記第1層の表面側に設けられた第2バインダー樹脂層と、前記第2バインダー樹脂層に固着された複数の第2微粒子と、を有し、前記第2微粒子の幾つかが、前記第2バインダー樹脂層の表面から突出した状態で固着されている、ラベル基材。
  3. 合成樹脂フィルムと、
    前記合成樹脂フィルムの表面側に設けられ且つ複数の第1微粒子を含む第1層と、
    前記第1層の表面側に設けられ且つ複数の第2微粒子を含む第2層と、を有し、
    前記第1微粒子の平均粒径が前記第2微粒子の平均粒径よりも大きく、
    前記合成樹脂フィルムが金属光沢層を含み、表面側から見たときに前記金属光沢層の金属光沢を視認できる領域を有し、
    前記金属光沢を視認できる領域の表面側には、前記第1層が設けられておらず、前記第2層が設けられている、ラベル基材。
  4. 前記第1微粒子の平均粒径が、前記第2微粒子の平均粒径の1.5倍〜10倍である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のラベル基材。
  5. 請求項1乃至のいずれか一項に記載のラベル基材と、前記ラベル基材の裏面に積層された粘着剤層と、を有する粘着ラベル。
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