JP6833293B2 - 乳化体臭抑制剤 - Google Patents
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Description
成分A:ポリエーテル変性シリコーン
成分B:(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー
成分C:活性炭と、前記活性炭の表面に存在する酸化チタンとを含む酸化チタン被覆活性炭
成分D:高級脂肪酸、高級アルコール、油脂、エステル油、炭化水素油、及びシリコーン油からなる群より選ばれた油分
成分E:多価アルコール
成分F:イソプロピルメチルフェノール
成分G:エタノール
成分H:水
成分J:制汗剤
成分K:成分F以外の殺菌剤
上記成分Aは、シロキサン骨格(シリコーン鎖)とポリエーテル基(ポリエーテル鎖)を含むシリコーン化合物である。成分Aは、主鎖内にポリエーテル鎖とシリコーン鎖を含むブロック共重合体タイプや末端変性タイプのシリコーン化合物であってもよいし、シロキサン骨格の側鎖としてポリエーテル基が結合した側鎖変性タイプのシリコーン化合物であってもよい。成分Aは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
中でも、ポリオキシエチレン基、ポリオキシプロピレン基が好ましい。特に好ましくは、成分Aは、ポリエーテル基として、ポリオキシエチレン基のみを含む、又は、ポリオキシエチレン基とポリオキシプロピレン基とを含む。成分Aにおけるオキシアルキレン(例えば、オキシエチレン)の平均付加モル数は、特に限定されないが、3〜50が好ましく、より好ましくは3〜36である。
上記成分Bは、ビニルジメチルポリシロキサンで架橋されたジメチルポリシロキサンである共重合体である。成分Bとしては、例えば、INCI名:DIMETHICONE/VINYL DIMETHICONE CROSSPOLYMERで表記される、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーと称される化合物が挙げられる。成分Bは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
上記成分Cである酸化チタン被覆活性炭は、活性炭の表面に酸化チタンが存在する構造を有する複合体である。すなわち、成分Cは、活性炭(a)と、活性炭(a)の表面に存在する酸化チタン(b)を少なくとも含む。成分Cは、活性炭(a)、酸化チタン(b)以外の成分を含んでいてもよい。成分Cは優れた消臭効果を有するため、成分Cを配合することにより、本発明の体臭抑制剤の体臭抑制効果が向上する。また、W/Si型の乳化組成物は特有のべたつきが生じるが、本発明の体臭抑制剤においては、成分Cを配合することにより、上記べたつきが抑制され使用感が向上する。成分Cは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。また、活性炭(a)、酸化チタン(b)、および活性炭(a)、酸化チタン(b)以外の成分は、それぞれ、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
90.0質量%以下であってもよく、85.0質量%以下であってもよい。
上記成分Dは高級脂肪酸、高級アルコール、油脂、エステル油、炭化水素油、及びシリコーン油からなる群より選ばれた油分(少なくとも1種の油分)である。本発明の体臭抑制剤においては、成分Dを配合することにより、白浮きが抑制され、塗布時(特に体臭抑制剤の乾き際)の滑り性が向上する。成分Dは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
上記成分Eは、多価アルコールである。本発明の乳化体臭抑制剤においては、イソプロピルメチルフェノールに加えて成分Eを配合することにより、製剤中のイソプロピルメチルフェノールの有効濃度の低下を抑制することができる。酸化チタン被覆活性炭を含有する体臭抑制剤にイソプロピルメチルフェノールを配合した場合に、製剤中のイソプロピルメチルフェノールの有効濃度が、イソプロピルメチルフェノールの配合量から算出される濃度より大きく低下するという現象は、酸化チタン被覆活性炭の細孔にイソプロピルメチルフェノールが吸着されることが原因であると考えられるが、多価アルコールが存在することで、何らかの作用が働き、吸着が抑制されていると考える。
上記成分Fは、イソプロピルメチルフェノールである。成分Fはメタクレゾールとイソプロピルクロリド、或いはイソプロピルアルコールとを反応させて得られ、殺菌性と弱い収斂性とを持つ殺菌剤である。
上記成分Fは、エタノールである。成分Gは、体臭抑制剤の速乾性を向上する役割を有する。本発明の体臭抑制剤中の成分Gの含有量は、本発明の体臭抑制剤100質量%に対して、3.0〜40.0質量%が好ましく、より好ましくは8.0〜30.0質量%である。成分Gの含有量が5.0質量%以上であることにより、速乾性がより一層向上するため好ましい。また、成分Gの含有量が40.0質量%以下であることにより、低刺激性がより一層向上するため好ましい。
上記成分Hとしては、特に限定されないが、精製水が好ましい。本発明の体臭抑制剤中の成分Hの含有量は、特に限定されないが、乳化安定性向上の観点から、本発明の体臭抑制剤100質量%に対して、10.0〜80.0質量%が好ましく、より好ましくは20.0〜70.0質量%、さらに好ましくは25.0〜65.0質量%である。
上記成分Jは、制汗剤である。制汗剤は、例えば、皮膚を収斂することにより汗の発生を抑制する薬剤である。成分Jとしては、特に限定されないが、例えば、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウムカリウム、硫酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、クロルヒドロキシアルミニウム、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、パラフェノールスルホン酸亜鉛などが挙げられる。中でも、クロルヒドロキシアルミニウム、パラフェノールスルホン酸亜鉛が好ましい。上記成分Jは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
上記成分Kは成分F以外の殺菌剤である。殺菌剤は、例えば、体臭の原因となる物質を生成する皮膚常在菌の増殖を抑制する薬剤である。成分Kとしては、特に限定されないが、例えば、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩酸クロルヘキシジン、フェノール、トリクロロカルバニリド、グルコン酸クロルヘキシジン、トリクロサン、トリクロカルバン、ピロクトンオラミン、ジンクピリチオン、サリチル酸、ソルビン酸、塩化リゾチームなどが挙げられる。中でも、塩化ベンザルコニウムが好ましい。上記成分Kは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
成分Kの含有量が0.05質量%以上であることにより、殺菌効果による本発明の体臭抑制剤の体臭抑制効果がより一層向上する。また、成分Kの含有量が1.0質量%以下であることにより、体臭抑制剤の低刺激性がより一層向上するため好ましい。上記成分Kの含有量は、本発明の体臭抑制剤中の全ての成分Kの含有量の合計量である。
本発明の体臭抑制剤は、上記成分A〜K以外の成分(その他の成分)を含んでいてもよい。その他の成分としては、例えば、成分A以外の界面活性剤、ロウ類、ステロール類、保湿剤、増粘剤、pH調整剤、無機顔料、色素、酸化防止剤、紫外線吸収剤、ビタミン類、美白剤、動植物抽出物、金属イオン封鎖剤、防腐剤、成分C以外の消臭剤、清涼化剤、香料等が挙げられる。
本発明の体臭抑制剤は、イソプロピルメチルフェノールを含有するにもかかわらず、製剤中のイソプロピルメチルフェノールの有効濃度の低下が抑制された体臭抑制剤である。製剤中のイソプロピルメチルフェノールの有効濃度は、乳化体臭抑制剤を液体クロマトグラフィーに供して検出される濃度であり、製剤の液相中に存在し、使用時に殺菌効果を有効に発揮し得るイソプロピルメチルフェノールの濃度である。配合量から算出されるイソプロピルメチルフェノール濃度に対する有効濃度が、有効濃度の残存率となり、この残存率が高いほど、製剤中のイソプロピルメチルフェノールの有効濃度の低下が抑制されていることとなる。本発明の体臭抑制剤における製剤中のイソプロピルメチルフェノールの残存率は高いほど好ましく、殺菌効果の観点から、90.0%以上が好ましく、より好ましくは95.0%以上であり、さらに好ましくは98.0%以上である。
活性炭(商品名「GW−B32/60」、クラレケミカル株式会社製)を解砕機を用いて破砕し、さらに分級して、平均粒径:40.9μmの活性炭(粉末活性炭)を得た。
45%アクリル酸アルキル共重合体液(商品名「ヨドゾールGH800F」、アクゾノーベル(AkzoNobel)社製)0.1gに、精製水5.1gを加え、十分に撹拌し、混合液(1)を得た。
混合液(1)2.7gを撹拌しながら、混合液(1)を上記で得られた活性炭(平均粒径:40.9μm)1.8gに混合し、混合液(2)を得た。
得られた混合液(2)に酸化チタン(商品名「タイペークCR−50」、石原産業株式会社製、平均粒径:0.25μm)10.8gを混合し、混合液(3)を得た。
次いで、得られた混合液(3)を115℃で2時間乾燥し、さらに、乾燥物を解砕機にて粉状に解砕して酸化チタン被覆活性炭を得た。
上記酸化チタン被覆活性炭を用い、表に示した組成(配合量)に従い、各成分を混合し、試験用乳化体臭抑制剤を調製した。なお、得られた乳化体臭抑制剤の性状は、いずれもジェル状であった。
PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン:商品名「KF−6028」、信越化学工業社製
PEG−10ジメチコン:商品名「KF−6017」、信越化学工業社製
PEG−11メチルエーテルジメチコン:「KF−6011」、信越化学工業社製
(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー:商品名「KSG−15」および商品名「KSG−16」を1:1で併用、いずれも信越化学工業社製
シリカ:商品名「SATINIER M13」、日揮触媒化成株式会社製
酸化チタン:商品名「タイペークCR−50」、石原産業株式会社製
イソプロピルメチルフェノール:商品名「イソプロピルメチルフェノール」、大阪化成株式会社製
クロルヒドロキシアルミニウム:商品名「PAC♯1000」、多木化学社製
各試験用乳化体臭抑制剤約0.2gを、前腕外側部に手で塗布し、以下のとおり、塗布時のべたつき、塗布時の滑り性、塗布後の白浮きのなさについて評価し、結果を表に記載した。評価は、専門評価員3名により、25℃、湿度50%RHの恒温恒湿の条件下で実施した。
乳化体臭抑制剤の塗布時の肌の感触から、べたつきを下記の基準で評価した。
<べたつきの評価基準>
◎(優れる):べたつきが極めてはやく消失する。
○(良好):べたつきがはやく消失する。
×(不良):べたつきがなくなるまでに時間がかかり、使用に適さない。
乳化体臭抑制剤の塗布時(乾き際)の肌の感触から、滑り性を下記の基準で評価した。
<滑り性の評価基準>
◎(優れる):指が引っ掛かる感触が全くなく、滑り性が良好である。
○(良好):指が引っ掛かる感触を僅かに感じるが、実用上全く気にならない。
△(使用可能):指が引っ掛かる感触を感じるが、使用可能である。
×(不良):指が引っ掛かる感触を強く感じ、使用に適さない。
乳化体臭抑制剤を塗布して乾いた後の肌の白浮きの有無を下記の基準で評価した。
<白浮きの評価基準>
◎(優れる):使用後の肌に白浮きがない。
○(良好):使用後の肌にわずかな白浮きを生じるが、実用上全く気にならない。
△(使用可能):使用後の肌に白浮きを生じるが、使用可能である。
×(不良):使用後の肌に白浮きが顕著に生じ、使用に適さない。
各試験用乳化体臭抑制剤約1.0gを精密に量り、メタノールを加えて正確に50mLとしたものを試料溶液とした。また、イソプロピルメチルフェノール標準品約0.2gを精密に量り、メタノールを加えて正確に200mLとする。この溶液2mLを正確にとり、メタノールを加えて正確に100mLとしたものを標準溶液とした。得られた各試料溶液及び標準溶液各20μLを正確に量り、下記条件で液体クロマトグラフィーによる分析を行った。
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:280nm)
カラム:内径4.6mm、長さ150mmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリコンポリマー被覆シリカゲルを充填
カラム温度:40℃付近の一定温度
移動相:メタノール/水混液(3:2)
流量:毎分1mL
(WS/10000)/(W/50)×(A/AS)×100
PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン 5.0質量%
(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー 1.45質量%
酸化チタン被覆活性炭 3.0質量%
デカメチルシクロペンタシロキサン 14.75質量%
メチルポリシロキサン 3.8質量%
パルミチン酸2−エチルヘキシル 5.0質量%
1,3−ブチレングリコール 8.0質量%
濃グリセリン 7.0質量%
ポリエチレングリコール400 2.0質量%
イソプロピルメチルフェノール 0.2質量%
クロルヒドロキシアルミニウム 9.3質量%
エタノール 8.0質量%
精製水 残部
PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコ 4.0質量%
(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー 0.87質量%
酸化チタン被覆活性炭 1.0質量%
シリカ 5.0質量%
デカメチルシクロペンタシロキサン 12.85質量%
メチルポリシロキサン 2.28質量%
パルミチン酸2−エチルヘキシル 5.0質量%
1,3−ブチレングリコール 6.0質量%
濃グリセリン 2.0質量%
ポリエチレングリコール400 10.0質量%
イソプロピルメチルフェノール 0.1質量%
クロルヒドロキシアルミニウム 9.3質量%
メントール 0.2質量%
エタノール 15.0質量%
精製水 残部
PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン 5.0質量%
(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー 1.31質量%
(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー 1.8質量%
酸化チタン被覆活性炭 1.0質量%
デカメチルシクロペンタシロキサン 23.48質量%
メチルポリシロキサン 3.42質量%
パルミチン酸2−エチルヘキシル 3.0質量%
1,3−ブチレングリコール 3.0質量%
ジプロピレングリコール 5.0質量%
ポリエチレングリコール400 10.0質量%
イソプロピルメチルフェノール 0.1質量%
クロルヒドロキシアルミニウム 4.65質量%
エタノール 10.0質量%
精製水 残部
PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン 3.0質量%
(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー 0.87質量%
(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー 0.3質量%
酸化チタン被覆活性炭 1.0質量%
デカメチルシクロペンタシロキサン 13.55質量%
メチルポリシロキサン 2.28質量%
パルミチン酸2−エチルヘキシル 2.0質量%
1,3−ブチレングリコール 8.0質量%
濃グリセリン 10.0質量%
ポリエチレングリコール400 5.0質量%
イソプロピルメチルフェノール 0.1質量%
パラフェノールスルホン酸亜鉛 0.3質量%
塩化ベンザルコニウム 0.1質量%
トリクロサン 0.3質量%
メントール 0.1質量%
エタノール 15.0質量%
精製水 残部
Claims (5)
- 下記成分Aと、下記成分Bと、下記成分Cと、下記成分Dと、下記成分Eと、下記成分Fと、下記成分Gと、下記成分Hとを含有し、
前記成分Eの含有量が6.0〜25.0質量%であることを特徴とする乳化体臭抑制剤。
成分A:ポリエーテル変性シリコーン
成分B:(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー
成分C:活性炭と、前記活性炭の表面に存在する酸化チタンとを含む酸化チタン被覆活性炭
成分D:高級脂肪酸、高級アルコール、油脂、エステル油、炭化水素油、及びシリコーン油からなる群より選ばれた油分
成分E:多価アルコール
成分F:イソプロピルメチルフェノール
成分G:エタノール
成分H:水 - 前記成分AのHLB値が2.0〜4.5である請求項1に記載の乳化体臭抑制剤。
- 前記成分Cにおける、前記活性炭の平均粒径が15.0〜50.0μmであり、前記酸化チタンの平均粒径が0.01〜1.0μmである請求項1又は2に記載の乳化体臭抑制剤。
- さらに、下記成分J及び/又は下記成分Kを含む請求項1〜3のいずれか1項に記載の乳化体臭抑制剤。
成分J:制汗剤
成分K:成分F以外の殺菌剤 - ジェル状またはクリーム状である請求項1〜4のいずれか1項に記載の乳化体臭抑制剤。
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