(実施形態1)
図1には、実施形態1のパネルユニット1が示されている。パネルユニット1は、全体として1枚のパネルをなすように一方向(本実施形態では上下方向)に並んだ第一パネル2と第二パネル3を備える。以下では、パネルユニット1の厚み方向を前後方向とし、平面視においてこの前後方向に直交する方向を左右方向として各構成について説明する。各図においては、矢印Xで示す方向が前方であり、矢印Yで示す方向が右方であり、矢印Zで示す方向が上方である。
本実施形態のパネルユニット1では、第一パネル2は、第二パネル3の上側に位置する。
まず、第一パネル2の基本的な構成について説明する。
第一パネル2は、前側に位置する金属製の前板20と、後側に位置する金属製の後板21と、前板20と後板21の間に位置する芯材22を有するサンドイッチパネルである。第一パネル2の厚みは、例えば、60mmである。
前板20は、後方に開口した矩形の箱状である。詳しくは、図2A及び図3Aに示すように、前板20は、芯材22の前面に取り付けられた矩形板状の本体部200と、本体部200の下縁から後側に延長された下前片部201と、本体部200の上縁から後側に延長された上前片部202を含む。さらに、前板20は、本体部200の右縁から後側に延長された右前片部203と、本体部200の左縁から後側に延長された左前片部204を含む。
下前片部201は、本体部200の下縁の左右方向の全長に亘るように設けられ、上前片部202は、本体部200の上縁の左右方向の全長に亘るように設けられている。右前片部203は、本体部200の右縁の上下方向の全長に亘るように設けられ(図1参照)、左前片部204は、本体部200の左縁の上下方向の全長に亘るように設けられている。各前片部201,202,203,204の前後方向の長さは互いに略同じである。
後板21は、前方に開口した矩形の箱状である。詳しくは、後板21は、芯材22の後面に取り付けられた本体部210と、本体部210の下縁から前側に延長された下後片部211と、本体部210の上縁から前側に延長された上後片部212を含む。さらに、後板21は、本体部210の右縁から前側に延長された右後片部213と、本体部210の左縁から前側に延長された左後片部214を含む。
下後片部211は、本体部210の下縁の左右方向の全長に亘るように設けられ、上後片部212は、本体部210の上縁の左右方向の全長に亘るように設けられている。右後片部213は、本体部210の右縁の上下方向の全長に亘るように設けられ(図1参照)、左後片部214は、本体部210の左縁の上下方向の全長に亘るように設けられている。各後片部211,212,213,214の前後方向の長さは互いに同じである。
前板20、後板21のそれぞれは、金属板をロール成形などで加工することによって設けられる。金属板としては、亜鉛めっき鋼板、ガルバリウム鋼板(登録商標)、エスジーエル(登録商標)鋼板、塗装鋼板などが用いられる。前板20、後板21の板厚は、互いに同じであり、例えば、0.3〜1.5mmである。
芯材22は、全体形状が矩形板状である。芯材22の上下長さは、後板21の本体部210の上下長さと同じか、それよりも若干短い。本実施形態では、芯材22は、芯材22の上端部と下端部のそれぞれを構成する耐火芯材220と、上下の耐火芯材220の間に介在する芯材本体部221を含む。
芯材本体部221は、ロックウール、グラスウールなどの繊維状無機材をバインダー等で固めて形成したブロック体を、複数並べて1枚の板状に配置したものである。耐火芯材220は、芯材本体部221に比べて耐火性の高い部材であり、例えば、石膏ボード、珪酸カルシウムボードなどである。
第一パネル2は、前板20と後板21と芯材22を接着剤により一体化することによって形成される。図2B示すように、第一パネル2では、前板20の下前片部201が後板21の下後片部211よりも下方に位置するように、芯材22の前面に前板20の本体部200の後面が接着され、芯材22の後面に後板21の本体部210の前面が接着されている。第一パネル2では、前板20の各前片部201,202,203,204と、後板21の各後片部211,212,213,214とは、前後方向に離れて位置する。なお、第一パネル2は、下前片部201と下後片部211の上下位置が同じとなるように、芯材22に前板20及び後板21を接着してもよい。
本実施形態の第一パネル2ではさらに、前板20の上前片部202が後板21の上後片部212よりも上方に位置している。なお、上前片部202と上後片部212とは、上下位置が互いに同じでもよい。
続いて、第二パネル3の基本的な構成について説明する。
図1に示すように、第二パネル3は、前側に位置する金属製の前板30と、後側に位置する金属製の後板31と、前板30と後板31の間に位置する芯材32を有するサンドイッチパネルである。第二パネル3の厚みは、例えば60mmである。
前板30は、後方に開口した矩形の箱状である。詳しくは、図2A及び図3Bに示すように、前板30は、芯材32の前面に取り付けられた矩形板状の本体部300と、本体部300の上縁から後側に延長された上前片部301と、本体部300の下縁から後側に延長された下前片部302を含む。さらに、前板30は、本体部300の右縁から後側に延長された右前片部303と、本体部300の左縁から後側に延長された左前片部304を含む。
上前片部301は、本体部300の上縁の左右方向の全長に亘るように設けられ、下前片部302は、本体部300の下縁の左右方向の全長に亘るように設けられている。右前片部303は、本体部300の右縁の上下方向の全長に亘るように設けられ(図1参照)、左前片部304は、本体部300の左縁の上下方向の全長に亘るように設けられている。各前片部301,302,303,304の前後方向の長さは互いに略同じである。
後板31は、前方に開口した矩形の箱状である。詳しくは、後板31は、芯材32の後面に取り付けられた本体部310と、本体部310の上縁から前側に延長された上後片部311と、本体部310の下縁から前側に延長された下後片部312を含む。さらに、後板31は、本体部310の右縁から前側に延長された右後片部313と、本体部310の左縁から前側に延長された左後片部314を含む。
上後片部311は、本体部310の上縁の左右方向の全長に亘るように設けられ、下後片部312は、本体部310の下縁の左右方向の全長に亘るように設けられている。右後片部313は、本体部310の右縁の上下方向の全長に亘るように設けられ(図1参照)、左後片部314は、本体部310の左縁の上下方向の全長に亘るように設けられている。各後片部311,312,313,314の前後方向の長さは互いに同じである。
前板30、後板31のそれぞれは、金属板をロール成形などで加工することによって設けられる。金属板としては、亜鉛めっき鋼板、ガルバリウム鋼板(登録商標)、エスジーエル(登録商標)鋼板、塗装鋼板などが用いられる。前板30、後板31の板厚は、互いに同じであり、例えば、0.3〜1.5mmである。
芯材32は、全体形状が矩形板状である。芯材32の上下長さは、後板31の本体部310の上下長さと同じか、それよりも若干短い。芯材32は、ロックウール、グラスウールなどの繊維状無機材をバインダー等で固めて形成したブロック体を、複数並べて1枚の板状に配置したものである。
第二パネル3は、前板30と後板31と芯材32を接着剤により一体化することによって形成される。第二パネル3では、前板30の上前片部301が後板31の上後片部311よりも上方に位置するように、芯材32の前面に前板30の本体部300の後面が接着され、芯材32の後面に後板31の本体部310の前面が接着されている。第二パネル3では、前板30の各前片部301,302,303,304と、後板31の各後片部311,312,313,314とは、前後方向に離れて位置する。
本実施形態の第二パネル3ではさらに、前板30の下前片部302が後板31の下後片部312よりも下方に位置している。なお、下前片部302と下後片部312とは、上下位置が互いに同じでもよい。
続いて、第一パネル2についてさらに詳しく説明する。
図2Bに示すように、第一パネル2の下前片部201は、第二パネル3の上前片部301よりも後側の位置まで延長された前延長部201aを含む。第一パネル2の下後片部211は、第二パネル3の上後片部311よりも前側の位置まで延長された後延長部211aを含む。
第一パネル2は、前延長部201aと後延長部211aの両方に固定される連結板4と、連結板4を前延長部201aと後延長部211aのそれぞれに固定する一対の固定ねじ5をさらに有する。前延長部201aと後延長部211aのそれぞれには、固定ねじ5が打ち込まれる箇所に貫通孔が設けられる。
図3Aに示すように、連結板4は、本実施形態では、平面視円形状の平板である。連結板4の前後長さL1は、第二パネル3の上前片部301と上後片部311間の距離L2(図3B参照)よりも短い。連結板4の厚みは、例えば、0.8mmである。連結板4は、金属製であり、例えば、前板20及び後板21と同じ材料で形成される。一対の固定ねじ5のそれぞれは、頭部50と軸部51を有する。連結板4には、固定ねじ5が打ち込まれる箇所に貫通孔が設けられる。連結板4の貫通孔の直径は、延長部201a,211aの貫通孔の直径よりも大きく、固定ねじ5の軸部51の直径よりも若干大きい。
第一パネル2は、連結板4を2つ有する。2つの連結板4は、左右方向に離れて位置する。2つの連結板4の間の間隔は、適宜設定可能である。
固定ねじ5による連結板4の取り付けは、一体化され、平置き状態にある前板20と後板21と芯材22に対して行われる。連結板4は、上側の貫通孔と前延長部201aの貫通孔にねじ込まれた固定ねじ5と、下側の貫通孔と後延長部211aの貫通孔にねじ込まれた固定ねじ5によって、延長部201a,211aに対して取り付けられる。本実施形態では、連結板4が矩形ではなく円形であるため、連結板4が多少傾いた状態で取り付けられても、連結板4が第二パネル3の上前片部301または上後片部311に重なり合う位置へとはみ出しにくい。
図1及び図3Aに示すように、第一パネル2はさらに、右前片部203と右後片部213の両方に固定される複数の連結部材40と、左前片部204と左後片部214の両方に固定される複数の連結部材41を有する。第一パネル2はさらに、上前片部202と上後片部212の両方に固定される複数の連結部材42を有する。第一パネル2はさらに、連結部材40,41,42のそれぞれを固定する一対の固定ねじ6を有する。
連結部材40,41,42のそれぞれは、本実施形態では、大きさ、形状及び材質が連結板4と同じである。
続いて、本実施形態のパネルユニット1について説明する。
パネルユニット1は、第二パネル3と、この上に載せ置かれた第一パネル2で形成される。
パネルユニット1では、図2Bに示すように、第一パネル2の下前片部201と第二パネル3の上前片部301は、上下方向に互いに突き合わさる位置にある。第一パネル2の下前片部201の下面と、第二パネル3の上前片部301の上面とが当たっている。パネルユニット1では、第一パネル2の下後片部211と第二パネル3の上後片部311の間には、隙間が形成される。さらにパネルユニット1では、複数の連結板4のそれぞれは、第二パネル3の上前片部301と上後片部311のいずれにも重なり合わない位置にある。
さらにパネルユニット1では、固定ねじ5の頭部50が、連結板4と第二パネル3の芯材32の間に収まっている。
以上説明した本実施形態のパネルユニット1では、第一パネル2と第二パネル3とが突き合わさる部分において、連結板4によって第一パネル2の下前片部201と下後片部211を連結している。
これにより、本実施形態のパネルユニット1では、火災時の熱で第一パネル2の前板20または後板21が芯材22に対しての接着力を失って芯材22から剥がれ落ちることを、連結板4によって抑制することができ、耐火性を向上させることができる。
そのうえ、本実施形態のパネルユニット1では、連結板4及び固定ねじ5の頭部50が、第二パネル3の上前片部301に重なり合わないため、第一パネル2の下前片部201と第二パネル3の上前片部301の間の目地の目地幅が拡がることも防ぐことができる。
以上説明した実施形態1のパネルユニット1は、耐火性を有するパネルとして好適に利用される。実施形態1のパネルユニット1は、例えば、カーテンウォールが備える窓ガラスの屋内側に配される耐火用のパネルや、内装用パネルとして利用される。
(変更例)
上述した実施形態1のパネルユニット1は、下記の変更例を採用可能である。
第一パネル2と第二パネル3の配置は、上下逆であってもよい。
パネルユニット1は、全体として1枚のパネルをなすように一方向(上下方向)に並んだ、3つ以上のパネルで構成されてもよく、上下に隣接する2枚のパネルが、パネル2,3のように突き合わされる構造であればよい。
第一パネル2は、第二パネル3に対して突き合わされる端部を除いた残りの部分が、第二パネル3と同様の構造であってもよく、また、第二パネル3は、第一パネル2に対して突き合わされる端部を除いた残りの部分が、第一パネル2と同様の構造であってもよい。
例えば、第一パネル2は、芯材22が、芯材本体部221のみで構成され、耐火芯材220を含まなくてもよい。また、第二パネル3は、芯材32の上端部と下端部が耐火芯材で構成されてもよい。
例えば、第一パネル2は、上前片部202、右前片部203、及び左前片部204が、下前片部201よりも前後方向に短くてもよく、また、上後片部212、右後片部213、及び左後片部214が、下後片部211よりも前後方向に短くてもよい。第一パネル2は、連結部材40,41,42を有さなくてもよい。
例えば、第二パネル3は、下前片部302、右前片部303、及び左前片部304が、上前片部301よりも前後方向に長くてもよく、また、下後片部312、右後片部313、及び左後片部314が、上後片部311よりも前後方向に長くてもよい。第二パネル3は、各前片部302,303,304と各後片部312,313,314の両方に固定される連結部材をさらに有してもよい。
また、パネルユニット1は、第一パネル2の後板21と第二パネル3の後板31の両方に固定される当て板をさらに備えてもよく、この当て板を介してパネル2,3が互いに連結されてもよい。さらに当て板とパネル2,3の間には、板状のシール材をパネル2,3に亘るように挟んでもよく、この場合、パネル2,3の後片部211,311間の隙間を効果的に塞ぐことができる。
また、芯材22の芯材本体部221と芯材32は、ウレタンフォームやフェノールフォームなどの樹脂発泡材料で形成された板状の部材であってもよい。
また、パネルユニット1は、パネル2,3が左右方向に並んで位置してもよい。この場合、パネル2,3のそれぞれの互いに突き合わされる側の端部は、上述した実施形態1の第一パネル2の下端部と第二パネル3の上端部と同様の構造であればよい。なお、この場合、パネルユニット1は、パネル2,3を突き合わせた状態を保持する当て板等の保持構造を備えることが好ましい。
また、パネルユニット1は、上下方向及び左右方向のそれぞれに複数ずつ並んだ計4つ以上のパネルで構成されてもよい。この場合、上下方向に並ぶ2つのパネル、及び左右方向に並ぶ2つのパネルはそれぞれ、上述した実施形態1の第一パネル2の下端部と第二パネル3の上端部と同様の構造を有せばよい。
また、パネルユニット1は、起立姿勢に限らず、倒伏姿勢で用いてもよく、例えば、床や天井用のパネルとして用いてもよい。
(実施形態2)
続いて、図4A〜C及び図5A,Bに示す本発明に係る実施形態2のパネルユニット1について説明する。以下では、実施形態1のパネルユニット1と同様の構成については、図中に同一の符号を付して詳しい説明を省略し、実施形態1のパネルユニット1とは異なる構成については、詳しく説明する。
実施形態2のパネルユニット1では、図4C及び図5Bに示すように、第二パネル3の上前片部301は、第一パネル2の下前片部201よりも後側の位置まで延長された第二前延長部301aを含む。第二パネル3の上後片部311は、第一パネル2の下後片部211よりも前側の位置まで延長された第二後延長部311aを含む。
第二パネル3は、第二前延長部301aと第二後延長部311aの両方に固定される第二連結板7と、第二連結板7を第二前延長部301aと第二後延長部311aのそれぞれに固定する一対の第二固定ねじ8をさらに有する。第二前延長部301aと第二後延長部311aのそれぞれには、第二固定ねじ8が打ち込まれる箇所に貫通孔が設けられる。第二パネル3は、第二連結板7を1つ有する。
第二連結板7は、本実施形態では、平面視円形状の平板である。第二連結板7の前後長さL3は、第一パネル2の下前片部201と下後片部211間の距離L4よりも短い。第二連結板7の厚みは、例えば、0.8mmである。第二連結板7は、金属製であり、例えば、前板30及び後板31と同じ材料で形成される。一対の第二固定ねじ8のそれぞれは、頭部80と軸部81を有する(図4C参照)。
第二パネル3はさらに、右前片部303と右後片部313の両方に固定される複数の連結部材70と、左前片部304と左後片部314の両方に固定される複数の連結部材71を有する。第二パネル3はさらに、下前片部302と下後片部312の両方に固定される複数の連結部材72を有する。第二パネル3は、連結部材70,71,72のそれぞれを固定する固定ねじ9をさらに有する。
第二連結板7及び連結部材70,71,72のそれぞれは、本実施形態では、大きさ、形状及び材質が連結板4と同じである。
第一パネル2では、図5Aに示すように、前延長部201aは、下前片部201の長手方向(つまり左右方向)の一部の領域に位置し、後延長部211aは、下後片部211の長手方向(つまり左右方向)の一部の領域に位置する。前延長部201aが位置する領域と、後延長部211aが位置する領域は、左右方向における位置が互いに同じであり、前後方向には離れている。
第二パネル3では、図5Bに示すように、第二前延長部301aは、上前片部301の長手方向(つまり左右方向)の一部の領域に位置し、第二後延長部311aは、上後片部311の長手方向(つまり左右方向)の一部の領域に位置する。
第二前延長部301aが位置する領域と、第二後延長部311aが位置する領域は、左右方向における位置が互いに同じであり、前後方向には離れている。
前延長部201aの位置する領域と第二前延長部301aの位置する領域は、互いに重なり合わない位置にあり、後延長部211aの位置する領域と第二後延長部311aの位置する領域は、互いに重なり合わない位置にある。
本実施形態では、前延長部201a及び後延長部211aが位置する領域は、第一パネル2の下側を向く面のうち、左右両端部の領域である。第二前延長部301a及び第二後延長部311aが位置する領域は、第二パネル3の上側を向く面のうち、左右方向の中央部の領域である。
本実施形態のパネルユニット1は、第二パネル3と、この上に載せ置かれた第一パネル2で形成される。
パネルユニット1では、図4Aに示すように、第一パネル2の下前片部201と第二パネル3の上前片部301は、上下方向に互いに突き合わさる位置にある。パネルユニット1では、複数の連結板4のそれぞれは、図4Bに示すように、第二パネル3の上前片部301と上後片部311のいずれにも重なり合わない位置にある。さらにパネルユニット1では、第二連結板7は、図4C示すように、第一パネル2の下前片部201と下後片部211のいずれにも重なり合わない位置にあり、かつ各連結板4に重なり合わない位置にある(図5A及び図5B参照)。
さらにパネルユニット1では、図4B及び図4Cに示すように、固定ねじ5の頭部50が、連結板4と第二パネル3の芯材32の間に収まり、第二固定ねじ8の頭部80が、第二連結板7と第一パネル2の芯材22の間に収まっている。
以上説明した実施形態2のパネルユニット1では、第一パネル2と第二パネル3とが突き合わさる部分において、連結板4によって下前片部201と下後片部211が連結され、第二連結板7によって上前片部301と上後片部311が連結されている。
これにより、本実施形態のパネルユニット1では、火災時の熱で第一パネル2の前板20または後板21が芯材22に対しての接着力を失って芯材22から剥がれ落ちることを、連結板4によって抑制することができ、耐火性を向上させることができる。さらに本実施形態のパネルユニット1では、火災時の熱で第二パネル3の前板30または後板31が芯材32に対しての接着力を失って芯材32から剥がれ落ちることを、第二連結板7によって抑制することができ、耐火性を向上させることができる。
そのうえ、本実施形態のパネルユニット1では、連結板4及び固定ねじ5の頭部50が、第二パネル3の上前片部301に重なり合わないため、第一パネル2の下前片部201と第二パネル3の上前片部301の間の目地の目地幅が拡がることも防ぐことができる。
本実施形態のパネルユニット1では、第二連結板7及び第二固定ねじ8の頭部80が、第一パネル2の下前片部201に重なり合わないため、第一パネル2の下前片部201と第二パネル3の上前片部301の間の目地の目地幅が拡がることも防ぐことができる。
以上説明した実施形態2のパネルユニット1は、耐火性を有するパネルとして好適に利用される。実施形態2のパネルユニット1は、例えば、カーテンウォールが備える窓ガラスの屋内側に配される耐火用のパネルや、内装用パネルとして利用される。
(変更例)
上述した実施形態2のパネルユニット1は、下記の変更例を採用可能である。
第一パネル2と第二パネル3の配置は、上下逆であってもよい。
パネルユニット1は、全体として1枚のパネルをなすように一方向(上下方向)に並んだ、3つ以上のパネルで構成されてもよく、上下に隣接する2枚のパネルが、パネル2,3のように突き合わされる構造であればよい。
第一パネル2が有する連結板4の数と、第二パネル3が有する第二連結板7の数は、適宜選択可能である。例えば、第一パネル2が連結板4を1つ有し、第二パネル3の第二連結板7を複数有してもよい。
パネル2,3のそれぞれは、突き合わされる端部を除いた残りの部分が、実施形態1の第二パネル3と同様の構造であってもよい。
例えば、パネル2,3は、芯材22,32の上端部と下端部が耐火芯材で構成されてもよい。
例えば、第一パネル2は、上前片部202、右前片部203、及び左前片部204が、下前片部201の前延長部201aを含む部分よりも前後方向に短くてもよい。また、第一パネル2は、上後片部212、右後片部213、及び左後片部214が、下後片部211の後延長部211aを含む部分よりも前後方向に短くてもよい。第一パネル2は、連結部材40,41,42を有さなくてもよい。
例えば、第二パネル3は、下前片部302、右前片部303、及び左前片部304が、上前片部301の第二前延長部301aを含む部分よりも前後方向に短くてもよい。また、第二パネル3は、下後片部312、右後片部313、及び左後片部314が、上後片部311の第二後延長部311aを含む部分よりも前後方向に長くてもよい。第二パネル3は、連結部材70,71,72を有さなくてもよい。
また、パネルユニット1は、第一パネル2の後板21と第二パネル3の後板31の両方に固定される当て板をさらに備えてもよく、この当て板を介してパネル2,3が互いに連結されてもよい。さらに当て板とパネル2の間から当て板とパネル3の間には、板状のシール材を挟んでもよく、この場合、パネル2,3の後片部211,311間の隙間を効果的に塞ぐことができる。
また、芯材22の芯材本体部221と芯材32は、ウレタンフォームやフェノールフォームなどの樹脂発泡材料で形成された板状の部材であってもよい。
また、パネルユニット1は、パネル2,3が左右方向に並んで位置してもよい。この場合、パネル2,3のそれぞれの互いに突き合わされる側の端部は、上述した実施形態2の第一パネル2の下端部と第二パネル3の上端部と同様の構造であればよい。なお、この場合、パネルユニット1は、パネル2,3を突き合わせた状態を保持する当て板等の保持構造を備えることが好ましい。
また、パネルユニット1は、上下方向及び左右方向のそれぞれに複数ずつ並んだ計4つ以上のパネルで構成されてもよい。この場合、上下方向に並ぶ2つのパネル、及び左右方向に並ぶ2つのパネルはそれぞれ、上述した実施形態2の第一パネル2の下端部と第二パネル3の上端部と同様の構造を有せばよい。また、上下方向に並ぶ2つのパネル、及び左右方向に並ぶ2つのパネルはそれぞれ、上述した実施形態1,2の第一パネル2の下端部と第二パネル3の上端部と同様の構造を組み合わせて有してもよい。
また、パネルユニット1は、起立姿勢に限らず、倒伏姿勢で用いてもよく、例えば、床や天井用のパネルとして用いてもよい。
(作用効果)
上述した実施形態1及び2のパネルユニット1は、第一の特徴として、下記の構成を備える。
すなわち、実施形態1及び2のパネルユニット1は、一方向に並んだ第一パネル2と第二パネル3を備える。第一パネル2と第二パネル3のそれぞれは、前側に位置する金属製の前板20,30と、後側に位置する金属製の後板21,31と、前板20,30と後板21,31の間に位置する芯材22,32を有するサンドイッチパネルである。
前板20,30は、芯材22,32の前面に取り付けられた本体部200,300と、本体部200,300の縁から後側に延長された前片部201,301を有する。後板21,31は、芯材22,32の後面に取り付けられた本体部210,310と、本体部210,310の縁から前側に延長された後片部211,311を有する。
第一パネル2の前片部201は、第二パネル3の前片部301よりも後側の位置まで延長された前延長部201aを含む。第一パネル2の後片部211は、第二パネル3の後片部より311も前側の位置まで延長された後延長部211aを含む。
第一パネル2は、前延長部201aと後延長部211aの両方に固定される連結板4をさらに有する。
第一パネル2と第二パネル3の互いの前片部201,301は、互いに突き合わさる位置にあり、連結板4は、第二パネル3の前片部301と後片部311のいずれにも重なり合わない位置にある。
上記の第一の特徴を備えることで、実施形態1及び2のパネルユニット1では、パネル2,3が突き合わさる部分において、第一パネル2の前板20と後板21を連結板4を介して連結することができ、第一パネル2の耐火性の向上を図ることができる。
そのうえ、実施形態1及び2のパネルユニット1では、パネル2,3の前片部201,301が互いに突き合わさる位置にあるため、前側から視て、第一パネル2と第二パネル3の間に形成される目地の目地幅を極力小さくすることができる。
さらに実施形態1及び2のパネルユニット1は、第二の特徴として、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、実施形態1及び2のパネルユニット1では、第一パネル2は、連結板4を前延長部201aと後延長部211aのそれぞれに固定する固定ねじ5をさらに有する。固定ねじ5は、連結板4と第二パネル3の芯材32の間に収まる頭部50を有する。
上記の第二の特徴を備えることで、実施形態1及び2のパネルユニット1では、連結板4の延長部201a,211aへの固定を、固定ねじ5のねじ込みによって簡単に行うことができる。そのうえ、実施形態1及び2のパネルユニット1では、固定ねじ5の頭部50が第二パネル3の前片部301に当たってパネル2,3の前片部201,301間の目地の目地幅が拡がることを、防ぐことができる。
さらに実施形態2のパネルユニット1は、第三の特徴として、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、実施形態2のパネルユニット1では、第二パネル3の前片部301は、第一パネル2の前片部201よりも後側の位置まで延長された第二前延長部301aを含む。第二パネル3の後片部311は、第一パネル2の後片部211よりも前側の位置まで延長された第二後延長部311aを含む。
第二パネル3は、第二前延長部301aと第二後延長部311aの両方に固定される第二連結板7をさらに有する。
第二連結板7は、第一パネル2の前片部201と後片部211のいずれにも重なり合わない位置にあり、かつ連結板4に重なり合わない位置にある。
上記の第三の特徴を備えることで、実施形態2のパネルユニット1では、パネル2,3が突き合わさる部分において、第二パネル3の前板30と後板31を第二連結板7を介して連結することができ、第二パネル3の耐火性の向上も図ることができる。
そのうえ、実施形態2のパネルユニット1では、第二連結板7が、第一パネル2の前片部201や連結板4に当たって、パネル2,3の前片部201,301間の目地の目地幅が拡がることを防ぐことができる。
さらに実施形態2のパネルユニット1は、第四の特徴として、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、実施形態2のパネルユニット1では、前延長部201aは、第一パネル2の前片部201の左右方向の一部の領域に位置し、後延長部211aは、第一パネル2の後片部211の左右方向の一部の領域に位置する。第二前延長部301aは、第二パネル3の前片部301の左右方向の一部の領域に位置し、第二後延長部311aは、第二パネル3の後片部311の左右方向の一部の領域に位置する。
前延長部201aの位置する領域と第二前延長部301aの位置する領域は、互いに重なり合わない位置にあり、後延長部211aの位置する領域と第二後延長部311aの位置する領域は、互いに重なり合わない位置にある。
上記の第四の特徴を備えることで、実施形態2のパネルユニット1では、連結板4と第二連結板7が上下方向に重なってパネル2,3の前片部201,301間の目地幅が拡がることを、より確実に防ぐことができる。
さらに実施形態2のパネルユニット1は、第五の特徴として、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、実施形態2のパネルユニット1では、第二パネル3は、第二連結板7を第二前延長部301aと第二後延長部311aのそれぞれに固定する第二固定ねじ8をさらに有する。第二固定ねじ8は、第二連結板7と第一パネル2の芯材22の間に収まる頭部80を有する。
上記の第五の特徴を備えることで、実施形態2のパネルユニット1では、第二連結板7の延長部301a,311aへの固定を、第二固定ねじ8のねじ込みによって簡単に行うことができる。そのうえ、実施形態2のパネルユニット1では、第二固定ねじ8の頭部80が第一パネル2の前片部201に当たってパネル2,3の前片部201,301間の目地の目地幅が拡がることを、防ぐことができる。
以上、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の意図する範囲内であれば、適宜の設計変更が可能である。