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JP6835624B2 - アンカーの目隠し構造 - Google Patents
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Description

本発明は、自動車その他車両用のシートへチャイルドシートを取り付ける等の用途に用いるアンカーの目隠し構造に関する。
図6は、車両用シートにチャイルドシートを着脱自在に取付ける機構の構成を示す斜視図である(例えば特許文献1を参照)。図6に示すように、チャイルドシート取り付け機構100は、車両用シート101のシートクッション102の表面から突出してなる平面視形状が略逆U字状のアンカー103が、チャイルドシート104の図中死角となる後部に設けられたチェッキングを係止させることにより、チャイルドシート104をシートクッション102上に位置決め固定するようにしている。
更に、図7の要部拡大図に示すように、アンカー103は、下端部103aがシートクッション102内のフレーム106に溶接等により接合され、シートクッション102のトリム(表皮材)108に開口されたスリット108aを介して上端部103bが突出しているところ、スリットSから、パッド102b及び102c等のシートクッション102内の構造が外部に露出し、美感を損ねる、あるいはチャイルドシート104の着脱時にチェッキングがスリット108aに引っ掛かって着脱の操作性を損ねてしまう等の不具合が生ずる。
このような不具合に対して、上記特許文献1においては、アンカー103の間をくぐってスリット108aを覆うトリム片を設けるようにした技術が開示されている。
特開2003−226171号公報
上記従来の技術には、以下のような課題があった。すなわち、トリム片は、スリット108aを覆うようにシートクッション102内に位置決めする必要があり、機械的ファスナー等の専用品を用いてトリム108の裏面側に固定するようにしている。しかしながら、トリム片を固定するための専用品の使用はシート製造時の工程数等の増加を招き、作業効率を損ねることとなっていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、簡易な構成・工程にて所望の位置に位置決めしてチャイルドシート取り付け用等のアンカーの目隠しを行うことが可能なアンカーの目隠し構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の側面は、シートの表皮材に形成されたスリットを介して突出する複数の支柱を有するアンカーと、前記表皮材の裏面側に対向して配置され、前記アンカーの前記支柱の間を横断して前記スリットを遮蔽する遮蔽部材とを備え、前記遮蔽部材の少なくとも一端が前記シート内の前記表皮材の内側に位置する構造物に対して位置決めされている、アンカーの目隠し構造である。
更に、本発明は、他の側面として、前記遮蔽部材の前記一端は、前記シートのフレームと接合された前記アンカーの前記支柱の端面に係止されることにより位置決めされているものとしてもよい。
以上のような本発明は、簡易な構成・工程にて所望の位置に位置決めしてチャイルドシート取り付け用等のアンカーの目隠しを行うことが可能になるという効果を奏する。
本発明の実施の形態に係るチャイルドシート取り付け用アンカーの目隠し構造の構成を示す平面図 図1のA−A直線による要部断面図 本発明の実施の形態に係るチャイルドシート取り付け用アンカーの目隠し構造の構成を示す図2のB矢視に基づく斜視図 本発明の実施の形態に係るチャイルドシート取り付け用アンカーの目隠し構造の構成を示す図2のC矢視に基づく斜視図 本発明の実施の形態に係るチャイルドシート取り付け用アンカーの目隠し構造の組付け工程を説明するための図 従来のチャイルドシート取り付け機構の構成を示す斜視図 従来のチャイルドシート取り付け機構の構成を示す要部拡大図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、図6に示す領域Rの拡大図に相当し、本発明の実施の形態に係るチャイルドシート取り付け用アンカーの目隠し構造1を含む車両用シートの構成を示す平面図であり、図2は、図1のA−A直線による要部断面図である。ただし、図6及び7に示す従来例と同一又は相当する構成については、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
各図に示すように、チャイルドシート取り付け用アンカーの目隠し構造1は、車両用シートのシートクッション102の表面を覆う表皮材102a上に形成されたスリットSを介して外部に突出してなるアンカー10と、シートクッション102の内部に配設され、車幅方向に沿って延出して車両用シートの骨格をなすフレーム20と、スリットSを覆う遮蔽部材30とを主要な構成として備える。
シートクッション102は従来例のシートクッションと同様であって、内部にフレーム20及びパッド102b及び102cを収容する。また、パッド102b及び102cは、間にフレーム20を挟んで車長方向前後に配置されるとともに、アンカー10が配置される隙間を形成する。
アンカー10は、一対の支柱部10aと、一対の支柱部10aの間を繋ぐように設けられた渡り部10bとが一体的に形成されてなる、平面視形状が略逆U字状の金属製の部材である。一対の支柱部10aは、それぞれの両端の一方がフレーム20の表面にすみ肉溶接により接合されるとともに、当該両端の他方がフレーム20との溶接位置から湾曲又は屈曲してパッド102b及び102cの隙間に向かって延出して、スリットSを介して表皮材102a上に突出してから渡り部10bへ連なる態様を有する。
遮蔽部材30は、不織布に樹脂製フィルムを積層してなる、平面形状が略矢印状をなすシート状の部材である。遮蔽部材30は、アンカー10の一対の支柱部10aの対向間隔に略一致した幅を有する平面形状矩形の本体部30aと、本体部30aの端部に位置する平面形状略二等辺三角形の係止部30bとに区画される。なお、遮蔽部材30の構成については後に詳述する。
更に、表皮材102a上において、スリットSは一対の支柱部10aのそれぞれの幅を含めたアンカー10の全幅に対応する長手方向の側縁102a1及び102a2を含んでなる、平面形状矩形状の空隙である。車長方向前方に位置する側縁102a1が、遮蔽部材30の本体部30aの先端に縫着されており、これにより、後述するシートの組立工程において表皮材102aと遮蔽部材30は一体化した状態で扱われる。
次に、図3は図2のB矢視による斜視図、図4は図2のC矢視による斜視図であって、表皮材102a並びにパッド102b及び102c等の表示を省略してアンカー10、フレーム20及び遮蔽部材30の各形状及び配置関係を示す図である。上述したように、アンカー10の一対の支柱部10aとフレーム20とはすみ肉溶接にて接合されることにより、一対の支柱部10aのそれぞれの端面10a1は、フレーム20の表面に対して略法線方向に沿った状態で外部に露出している。
遮蔽部材30は、本体部30aがアンカー10の一対の支柱部10aの間隙10x内に配置された状態で、フレーム20の側面に沿って湾曲しつつ下方へ延出し、一対の支柱部10aのそれぞれの端面10a1に対応する位置にて、係止部30bへと繋がる。係止部30bは輪郭が本体部30aの延出方向に略直交して、幅方向の寸法が本体部30aよりも大きくなる一対の係止端30Eを形成するとともに、係止端30Eから更に延出する部分の幅方向の寸法が遮蔽部材30の端部に向かうにつれて間隔が小さくなることにより、全体として略二等辺三角形状の平面形状を有する。更に、遮蔽部材30は、面方向に一定の剛性を有し、面の垂線方向に対しては一定の可撓性を有する。したがって、図2に示すように、フレーム20の曲面に沿って変形し易い一方、図3及び4に示す面方向においては、略矢印状の平面形状を保持する定型性を保ち易くなっている。
以上の構成において、表皮材102aは本発明の表皮材に相当し、スリットSは本発明のスリットに相当する。また、アンカー10は本発明のシートの表皮材の内側に位置する構造物に相当し、一対の支柱部10aは本発明の複数の支柱に相当し、遮蔽部材30は本発明の遮蔽部材に相当し、遮蔽部材30の係止部30bは本発明の遮蔽部材の一端に相当する。
以上のような本発明の実施の形態のチャイルドシート取り付け用アンカーの目隠し構造1は、以上のような構成を備えたことにより、表皮材102aと本体部30aとの縫着に併せて、遮蔽部材30の係止部30bの係止端30Eがアンカー10の支柱部10aの端面10a1に係止することにより、遮蔽部材30の姿勢が規制され、本体部30aを、スリットSを遮蔽する位置に容易に位置決めすることが可能となる。
以下、図5を参照して更に説明を行う。図5は、シートクッション102の組立工程を示す図である。図に示すように、表皮材102aを、パッド102b及び102c、フレーム20並びにアンカー10が組付けられたシート本体部分に、図中白矢印方向から被せて被覆することにより、シートクッション102を完成する。このとき、本体部30aがスリットSの側縁102a1に縫着された遮蔽部材30の係止部30bを、アンカー10の一対の支柱部10aのなす間隙10x(図中には死角として表示されない)と、パッド102b及び102c並びにフレーム20がなす隙間Cに挿入する。
これにより、係止部30bは内向きに撓んで間隙10x内を車長方向下方に移動し、係止端30Eが支柱部10aの端面10a1に達したところで形状が復元され、係止端30Eが端面10a1に係止して、挿入方向の移動が規制され、位置決めされる。
このように、チャイルドシート取り付け用アンカーの目隠し構造1によれば、遮蔽部材30は、チャイルドシート取り付け用アンカーの組付けに生来の部品であるフレーム20及びアンカー10によって位置決めされることなり、機械的ファスナー等の遮蔽部材30を固定するための専用品を必要とせず、シートの構成の複雑化及びシート製造時の工程数等の増加が抑制されている。
したがって、簡易な構成・工程にて所望の位置に位置決めしてチャイルドシート取り付け用等のアンカーの目隠しを行うことが可能になる。
更に、本実施の形態においては、遮蔽部材30を不織布に樹脂製フィルムを積層してなる構成としたことにより、遮蔽部材30の、特に面方向に沿った剛性を増すことができるので、図5に示すシート本体部分への組付け時に作業を容易にするとともに、完成後のシートクッション102において、遮蔽部材30の係止部30bとアンカー10の支柱部10aの端面10a1との係止状態を良好に保ち、チャイルドシートの使用時等における遮蔽部材30とスリットSとの位置ずれの恐れを軽減することが可能となる。
更に、本実施の形態においては、遮蔽部材30の係止部30bの平面形状を、略二等辺三角形状としたことにより、シート本体部分への組付け時に、アンカー10の一対の支柱部10aのなす間隙10xへの挿入をスムーズに行わせ、作業を容易にするとともに、完成後のシートクッション102において、遮蔽部材30の係止部30bとアンカー10の支柱部10aの端面10a1との係止状態を良好に保ち、チャイルドシートの使用時等における遮蔽部材30とスリットSとの位置ずれの恐れを軽減することが可能となる。
以上のように、本実施の形態のチャイルドシート取り付け用アンカーの目隠し構造によれば、簡易な構成・工程にて所望の位置に位置決めしてチャイルドシート取り付け用等のアンカーの目隠しを行うことが可能になると言う効果を奏する。
しかしながら、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。上記の説明においては、遮蔽部材30は不織布に樹脂製フィルムを積層してなる構成としたが、本発明の遮蔽部材は、織布、不織布、樹脂性フィルム、皮革等の任意の素材を単体又は積層して実施するものとしてもよい。
更に、上記の説明においては、遮蔽部材30は平面形状略二等辺三角形の係止部30bを含む、全体の平面形状が略矢印形であるとしたが、本発明の遮蔽部材は、アンカーの支柱の端面に係止されることにより位置決めされているものであればよく、その他の具体的な形状によって限定されるものではない。したがって、係止端30Eを含むものであれば矩形、多角形その他任意の形状にて実施するものとしてもよい。
更に、上記の説明においては、遮蔽部材30は、フレーム20とはすみ肉溶接にて接合されるアンカー10の一対の支柱部10aの端面10a1に係止されるものとしたが、本発明の遮蔽部材は、専用品を介して固定されずに、本発明のシートの表皮材の内側に位置する構造物に対して位置決めされるものであればよく、当該構造物の例示としてのアンカー及びフレームの具体的な構成によって限定されるものではない。したがって、フレーム20又はアンカー10の一対の支柱部10aの表面に形成された起伏等に対して係止するものであってもよい。更に、本発明の構造物として、パッド102b、102cのような部材に対して係止等して位置決めされるものであってもよい。
更に、上記の説明においては、本発明は、チャイルドシート取り付け用アンカーに対して実施されるものとしたが、本発明は、シートに配設されたアンカーであれば、任意の用途を持つものに対して実施してもよい。
以上のように、本発明は、アンカーの目隠し構造であって、シートの表皮材に形成されたスリットを介して突出する複数の支柱を有するアンカーと、前記表皮材の裏面側に対向して配置され、前記アンカーの前記支柱の間を横断して前記スリットを遮蔽する遮蔽部材とを備え、前記遮蔽部材の少なくとも一端が前記シート内の前記表皮材の内側に位置する構造物に対して位置決めされているものであればよく、その他の具体的な目的、用途、構成によって限定されるものではない。
したがって、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲内であれば、以上説明したものを含め、上記実施の形態に種々の変更を加えたものとして実施してもよい。
以上のような本発明は、簡易な構成・工程にて所望の位置に位置決めしてチャイルドシート取り付け用等のアンカーの目隠しを行うことが可能になるという効果を有し、例えば自動車のリヤシートへの適用において有用である。
1 チャイルドシート取り付け用アンカーの目隠し構造
10 アンカー
10a 支柱部
10a1 端面
10x 間隙
20 フレーム
30 遮蔽部材
30E 係止端
30a 本体部
30b 係止部
101 車両用シート
102 シートクッション
102a 表皮材
102b パッド
102a1、102a2 側縁
104 チャイルドシート

Claims (1)

  1. シートの表皮材に形成されたスリットを介して突出する複数の支柱を有するアンカーと、
    前記表皮材の裏面側に対向して配置され、前記アンカーの前記支柱の間を横断して前記スリットを遮蔽する遮蔽部材とを備え、
    前記遮蔽部材の少なくとも一端が前記シートの前記表皮材の内側に位置する構造物に対して位置決めされている、
    アンカーの目隠し構造。
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