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JP6836271B2 - 半導体装置とその制御方法 - Google Patents
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JP6836271B2 - 半導体装置とその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば保護半導体集積回路(以下、半導体集積回路をICといいい、保護半導体集積回路を保護ICという)を備えた半導体装置とその制御方法に関する。
二次電池を保護するICでは、電池の過電圧や過電流を検出して充放電経路の電界効果トランジスタをオフするタイプの保護ICが知られている(例えば、特許文献1参照)。このタイプの保護ICでは、過電圧や過電流の状態が解消すれば、電界効果トランジスタをオンして再び使用が可能である。一方、充放電経路のヒューズを溶断して充放電経路を切断するタイプの保護ICが存在する。この場合は、ヒューズを溶断するため、使用不可状態になることが既に知られている。
しかし、今までの保護ICでは、ICを実装した基板の各接続端子に対して、予め直列接続された複数の二次電池の端子を例えばワイヤーなどで半田付けなどしてそれぞれ1箇所ずつ接続していく場合、接続作業の途中で特定の接続端子がオープン状態になっていると、過電圧等の誤検出、もしくはICの耐圧以上の電圧が印加される可能性があった。
ここで、保護ICの検出信号により電界効果トランジスタを制御するタイプの保護ICでは誤検出のみならば大きな問題にならないが、ヒューズを溶断するタイプの保護ICでは、一度検出してしまうと使用不可の状態になってしまう。これを防ぐため、ICの各接続端子に対する各二次電池の接続順番を限定する必要が有り、組み立て作業の効率が悪いという問題点があった。
本発明の目的は以上の問題点を解決し、二次電池を、保護ICを実装した基板の各接続端子に接続するときに、保護ICの誤検出を防止することができる半導体装置を提供することにある。
本発明の一態様にかかる半導体装置は、
互いに直列に接続された複数の電池を保護する半導体装置であって、前記複数の電池を接続したときの正極の検出端子と、少なくとも1つの中間の検出端子と、負極の検出端子とのうちの互いに隣接する検出端子間の各電圧、もしくは当該各電圧に対応する各対応電圧のうちのいずれかが所定のしきい値電圧以上となったときに、第1の検出信号を出力する半導体装置であって、
前記正極の検出端子と、前記少なくとも1つの中間の検出端子とに流れる各電流を検出して、前記各電流が互いに実質的に同一となるように制御する制御回路と、
前記負極の検出端子から、前記負極の検出端子に隣接する中間の検出端子に向かう方向で電流が流れるように接続された整流素子と、
半導体基板の基準電位に接続された接地端子を有し、前記負極の検出端子に隣接する中間の検出端子の電圧を、前記負極の検出端子の電圧と比較して、前記負極の検出端子に前記電池が接続されていないことを検出したときに、第2の検出信号を出力する比較回路と、
前記第2の検出信号に基づいて、前記第1の検出信号を出力することを停止する出力回路とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る半導体装置によれば、二次電池を、保護ICを実装した基板の各接続端子に接続するときに、保護ICの誤検出を防止することができる。
比較例にかかる保護IC30とその周辺回路を示す回路図である。 図1の過電圧検出回路31〜34の詳細構成を示す回路図である。 本発明の実施形態1にかかる保護IC30Aの構成例を示す回路図である。 図3のレベルシフト回路36〜38の構成例を示す回路図である。 本発明の実施形態2にかかる保護IC30Bの構成例を示す回路図である。 本発明の実施形態3にかかる保護IC30Cの構成例を示す回路図である。 本発明の実施形態4にかかる保護IC30Dの構成例を示す回路図である。 比較例にかかる保護IC30において、検出端子D2がオープンであるときの動作を説明するための概略ブロック図である。 図3の保護IC30Aにおいて、検出端子D1,D2間の電圧Vaが電池B1,B2の全体電圧Vtの半分の値よりも高くする可能性を説明するための概略ブロック図である。
以下、比較例及び本発明に係る各実施形態について説明する。図面において、同様のものについては同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
比較例.
図1は比較例にかかる保護IC30とその周辺回路を示す回路図である。図1において、保護IC30は、例えばリチウム電池である複数個の二次電池B1〜B4の過電圧を検出して二次電池B1〜B4を保護するための半導体装置であって、4個の過電圧検出回路31〜34と、オアゲート35とを備えて構成される。ここで、保護IC30は、検出端子D1〜D5と、信号出力端子Q1と、電源端子VCCとを有する。
図1において、予め直列に接続された複数の二次電池B1〜B4の各端子がそれぞれ、例えばワイヤーを用いて半田付けなどで接続端子T11〜T15にに接続される。接続端子T11は抵抗10を介して電源端子VCCに接続されるとともに、抵抗11を介して検出端子D1に接続される。また、接続端子T11はヒューズ回路15のヒューズF1,F2を介して出力端子T1に接続される。ヒューズ回路15は2個のヒューズF1,F2と、抵抗16とを備えて構成され、ヒューズF1,F2の接続点は、抵抗16を介して後述するMOSトランジスタ17のドレイン及びソースを介して出力端子T2に接続される。また、接続端子T12は抵抗12を介して検出端子D2に接続される。検出端子D1とD2の間にはキャパシタ21が接続される。さらに、接続端子T13は抵抗13を介して検出端子D3に接続される。検出端子D2とD3の間にはキャパシタ22が接続される。またさらに、接続端子T14抵抗14を介して検出端子D4に接続される。検出端子D3とD4の間にはキャパシタ23が接続される。接続端子T15は検出端子D5に接続されるとともに、出力端子T2に接続される。検出端子D4とD5の間にはキャパシタ24が接続される。また、電源端子VCCと検出端子D5との間にキャパシタ20が接続される。
なお、4個の二次電池B1〜B4を接続したときの電池群における5個の検出端子D1〜D5は以下のように分類できる。
(1)正極の検出端子D1;
(2)中間の検出端子D2〜D4;
(3)負極の検出端子D5。
各過電圧検出回路31〜34はそれぞれ、電源端子VCC1と、接地端子GND1と、信号出力端子Q11とを有する。各過電圧検出回路31〜34は、電源端子VCC1に印加される電圧を抵抗71,72からなる分圧回路により分圧された分圧電圧が、各過電圧検出回路31〜34の接地端子GND1の電位を基準として、所定の基準電圧Vref以上になるとHレベルの検出信号を信号出力端子Q11からオアゲート35を介して信号出力端子Q1に出力する。当該検出信号はMOSトランジスタ17のゲートに印加される。一方、各過電圧検出回路31〜34は、前記分圧電圧が、各過電圧検出回路31〜34の接地端子GND1の電位を基準として、所定の基準電圧Vref未満になるとLレベルの検出信号を信号出力端子Q11から出力する。
なお、本実施形態にかかる各過電圧検出回路31〜34は、電源端子VCC1に印加される電圧を抵抗71,72からなる分圧回路により分圧された分圧電圧を、各過電圧検出回路31〜34の接地端子GND1の電位を基準として、所定の基準電圧Vrefと比較しているが、本発明はこれに限らず、前記分圧しない電圧、もしくは前記電源端子VCC1に印加される電圧に(例えば比例する等で)対応する電圧を、それぞれ分圧電圧等の比較対象電圧に応じて決められる所定のしきい値電圧と比較してもよい。
図2は図1の過電圧検出回路31〜34の詳細構成を示す回路図である。図2において、過電圧検出回路31〜34は、2個の抵抗71,72と、基準電圧発生回路73と、比較回路である比較器74とを備えて構成される。
図2の過電圧検出回路31〜34において、電源端子VCC1に印加される電圧は、抵抗71,72の分圧回路により分圧され、その分圧電圧は比較器74の非反転入力端子に印加される。電源端子VCC1及び接地端子GND1の間にかかる電源電圧は比較器74及び基準電圧発生回路73に入力される。基準電圧発生回路73はその電源電圧に基づいて、保護IC30の過電圧を判定するための所定の基準電圧Vrefを発生して比較器74の反転入力端子に出力する。比較器74は電源端子VCC1に印加される電圧を前記分圧された分圧電圧が、各過電圧検出回路31〜34の接地端子GND1の電位を基準として、前記基準電圧Vref未満のときLレベルの検出信号を信号出力端子Q11を介して出力する一方、前記分圧電圧が、接地端子GND1の電位を基準として、前記基準電圧Vref以上のときHレベルの検出信号を出力する。
以上のように構成された保護IC30及びその周辺回路において、各検出端子D1〜D4のうちのいずれかの端子に印加される電圧を抵抗71,72からなる分圧回路により分圧された分圧電圧が、各接地端子GND1を基準として前記基準電圧Vref以上になるとHレベルの検出信号が信号出力端子Q1からMOSトランジスタ17のゲートに出力される。このとき、MOSトランジスタ17がオンとなり、ヒューズF1,F2に所定の電流を流して溶断することで、二次電池B1〜B4の充放電を中止して、二次電池B1〜B4が発火など危険な状態になることを防止する。
図8は、比較例にかかる保護IC30において、検出端子D2がオープンであるときの動作を説明するための概略ブロック図である。
図8に示すように、保護IC30の検出端子D2がオープンであるとき、過電圧検出回路31及び32の各両端には、二次電池B1,B2の合計電圧を過電圧検出回路31及び32の各インピーダンスで分圧した電圧が印加されることになる。当該各インピーダンスが互いに同一のインピーダンスであるならば、過電圧検出回路31,32に対して均等に分圧されるが、製造ばらつきなどで同一のインピーダンスになるとは限らない。例えば、過電圧検出回路31のインピーダンスが1MΩであって、過電圧検出回路32のインピーダンスが3MΩの場合、過電圧検出回路32には電圧6Vがかかることになる。この場合において、過電圧検出回路32は基準電圧Vrefを超えると、過電圧検出状態となり、Hレベルの検出信号がMOSトランジスタ17のゲートに印加されて、ヒューズF1,F2が溶断されるという誤検出の可能性がある。
この問題点を解決するために、発明者らは以下の実施形態を発明したものである。
実施形態1.
図3は本発明の実施形態1にかかる保護IC30Aの構成例を示す回路図である。図3において、実施形態1にかかる保護IC30Aは、図1の比較例にかかる保護IC30に比較して、レベルシフト回路36〜38と、論理回路41と、ラッチ回路42と、電流検出回路A1〜A4とをさらに備える。保護IC30Aは、保護IC30に比較して、可変抵抗51〜54と、プロセッサ(制御回路)40と、ダイオード43と、比較器44と、インバータ45とをさらに備える。以下、上記相違点について詳述する。
図3において、検出端子D1と、過電圧検出回路31の電源端子VCC1との間に、電流検出回路A1が挿入され、電流検出回路A1で検出された電流値DA1はプロセッサ40に出力される。検出端子D2と、過電圧検出回路32の電源端子VCC1との間に、電流検出回路A2が挿入され、電流検出回路A2で検出された電流値DA2はプロセッサ40に出力される。検出端子D3と、過電圧検出回路33の電源端子VCC1との間に、電流検出回路A3が挿入され、電流検出回路A3で検出された電流値DA3はプロセッサ40に出力される。検出端子D4と、過電圧検出回路34の電源端子VCC1との間に、電流検出回路A4が挿入され、電流検出回路A4で検出された電流値DA4はプロセッサ40に出力される。ここで、各電流検出回路A1〜A4は例えば微小抵抗(信号検出に影響を与えないような十分に小さい抵抗値)を有し、その両端電圧を検出し、当該微小抵抗に流れる電流で誘起される電圧を検出することで、当該電流を検出する。なお、詳細後述するように、各電流値DA1〜DA4を保護IC30Aの外側で例えばテスタ装置の電流検出回路で構成してもよい。
過電圧検出回路31とオアゲート35の入力端子との間に、レベルシフト回路36が挿入され、過電圧検出回路32とオアゲート35の入力端子との間に、レベルシフト回路37が挿入される。過電圧検出回路33とオアゲート35の入力端子との間に、レベルシフト回路38が挿入される。
図4は図3のレベルシフト回路36〜38の構成例を示す回路図である。図4において、各レベルシフト回路36〜38は、電源端子VCC2と、接地端子GND2と、検出端子D12と、接地端子GND12と、信号出力端子Q12とを有する。各レベルシフト回路36〜38は、インバータ60と、クロスカップル接続された4個のMOSトランジスタ61〜64とを備えた公知のレベルシフト回路である。各レベルシフト回路36〜38は、入力される二値信号を、検出端子D12に入力される例えば二値信号の接地電位を、接地端子GND12の電位から接地端子GND2の電位にレベルシフトするように所定の二値信号に変換して信号出力端子Q12から出力する。
図3に戻り、保護IC30Aの構成の説明を以下に続ける。オアゲート35は入力される4個の検出信号の論理和を演算して、演算結果の信号を、所定の遅延回路を有して所定の論理演算を行う論理回路41を介してラッチ回路42に出力してラッチさせる。ラッチ回路42はラッチした検出信号を信号出力端子Q1を介して出力する。ここで、論理回路41及びラッチ回路42は検出信号を出力する出力回路である。
電流検出回路A1の出力端子と電流検出回路A2の出力端子との間には、プロセッサ40により制御可能な可変抵抗51が接続され、電流検出回路A2の出力端子と電流検出回路A3の出力端子との間には、プロセッサ40で制御可能な可変抵抗52が接続される。電流検出回路A3の出力端子と電流検出回路A4の出力端子との間には、プロセッサ40により制御可能な可変抵抗53が接続され、電流検出回路A4の出力端子と検出端子D5との間には、プロセッサ40により制御可能な可変抵抗54が接続される。なお、各可変抵抗51〜54の各抵抗値は、信号検出に対して影響を与えないような十分に大きな抵抗値に設定される。
また、電流検出回路A4の出力端子と検出端子D5との間には、ダイオード43が接続され、電流検出回路A4の出力端子は比較器44の非反転入力端子に接続され、検出端子D5は比較器44の反転入力端子に接続される。ここで、比較器44の電源接地端子は、所定の基準電位を有する、保護IC30Aの半導体基板に接続される。ここで、半導体基板がP型基板であるときは、当該基準電位はP型基板電位であり、半導体基板がN型基板であるときは、当該基準電位は電源電圧VCCである。図3は、P型基板電位の場合であり、P型基板電位を基準電位とした場合を用いて説明すると、比較器44は、半導体基板の基準電位が、二次電池B4の正極に接続される検出端子D4の電位以上であるか否かを判断する。比較器44は、検出端子D4の電位以上であるときにHレベルのリセット信号を発生して、インバータ45を介してラッチ回路42のリセット信号入力端子に出力する。
以上のように構成された保護IC30Aの動作について、比較例にかかる保護IC30の問題点を参照しつつ以下詳述する。
まず、比較例にかかる保護IC30の問題点について説明する。検出端子D5がオープン状態であるとき、保護IC30の半導体基板の基板電位が固定されていないことになる。このような場合において、保護IC30は正常に動作することができないため、保護IC30の信号出力端子Q1が検出状態になる可能性がある。そのため、保護IC30の基板電位が接続されていないことを検出し、誤動作を防止する必要がある。また、図8を参照して説明したように、保護IC30の基板電位が固定されていても、検出端子D2がオープン状態であると、保護IC30の信号出力端子Q1が検出状態になる可能性がある。そのため、保護IC30の二次電池B1〜B4に接続される検出端子D1−D2間、D2−D3間、D3−D4間、D4−D5間の消費電流を均一化し、内部インピーダンスを均等にする必要がある。
図9は図3の保護IC30Aにおいて、検出端子D1,D2間の電圧Vaが電池B1,B2の全体電圧Vtよりも高くする可能性を説明するための概略ブロック図である。図9において、過電圧検出回路31に流れる電流をIaとし、過電圧検出回路32に流れる電流をIbとし、レベルシフト回路37に流れる電流をIcとする。過電圧検出回路31,32のインピーダンスは互いに同一の抵抗値Rであり、過電圧検出回路31にかかる電圧をVaとし、過電圧検出回路32にかかる電圧をVbとする。また、二次電池B1,B2の合計電圧をVtとする。このとき、次式で表される。
Ia=Ib+Ic
Ia=Va/R
Ib=Vb/R
Vt=Va+Vb
従って、次式を得る。
Va/R=Vb/R+Ic
Va=Vb+R×Ic
Va=Vt−Vb
Vt−Vb=Vb+R×Ic
2Vb=Vt−R×Ic
それ故、電圧Va,Vbは次式で表される。
Vb=Vt/2−R×Ic/2
Va=Vt/2+R×Ic/2
これにより、電圧Vaは電圧Vt/2よりも大きくなる。ここで、過電圧検出回路31,32のインピーダンスが同じでも、レベルシフト回路37が電流Icを流す場合は二次電池B1〜B4の電圧が均等に分圧されず、過電圧検出状態となる可能性がある。
すなわち、検出端子D1〜D4のうちのいずれか1つ以上の検出端子が接続されていないとき、保護IC30Aの検出端子D1〜D4の電圧は、複数の電池電圧の合計を、保護IC30Aの内部インピーダンスで分圧した値になる。この内部インピーダンスが不均一である場合は、各電池電圧が保護IC30Aで定められた規定の電圧以下であったとしても、保護IC30Aの検出端子間電圧が規定の電圧を超えたと判断し、出力端子Q1から検出信号が検出される可能性がある。このため、保護IC30Aの二次電池B1〜B4に接続される検出端子間の消費電流を均一化し、内部インピーダンスを均等にする必要がある。
次いで、実施形態1にかかる保護IC30Aにおける、半導体基板の基準電位が接続されていないことを検出する手段について以下詳述する。
保護IC30Aを流れる消費電流は、全ての検出端子D1〜D5が接続されていれば、検出端子D5を通って二次電池B4の負極に流れ出る(矢印101)。ここで、検出端子D5が接続されていないと、保護IC30A内のダイオード43及び検出端子D4を介して二次電池B3の負極に流れ出る(矢印102)。このとき、保護IC30Aの半導体基板の基板電位は、ダイオード43をオンできる程度まで上昇する。つまり、すべての検出端子D1〜D5が接続されている場合は、例えばP型基板電位である基板電位は、二次電池B4の正極に接続される検出端子D4よりも、二次電池B4の電圧分だけ低くなっている。しかし、検出端子D5が接続されていない場合は、基板電位は、二次電池B4の正極に接続される検出端子D4よりも高くなる。従って、基板電位が、二次電池B4の正極に接続される検出端子D4以上であるか否かを比較器44により判定することで、検出端子D5が接続されているか否かを判定することができる。この判定結果の検出信号に基づいて、検出端子D5が接続されていない場合には信号出力端子Q1をLレベルの未検出状態に固定することで、信号出力端子Q1からのHレベルの検出信号を出力することを停止させ、意図しない検出状態を防止することができる。
図3の構成例では、検出端子D5が接続されていないことを検出したとき、比較器44からHレベルの検出信号を発生して、インバータ45を介してLレベルのリセット信号をラッチ回路42に出力する。これにより、信号出力端子Q1をLレベルの未検出状態に固定することで、意図しない検出状態を防止することができる。
次いで、実施形態1にかかる保護IC30Aにおける、過電圧検出回路31〜34における各消費電流を均一化する手段のうち、不均一を補正する手段の例について説明する。
図3において、電流検出回路A1〜A4はそれぞれ、検出端子D1〜D4に流れる各電流値DA1〜DA4を検出してプロセッサ40に出力する。プロセッサ40は、検出された各電流値DA1〜DA4に基づいて、可変抵抗51〜54の各抵抗値を調整することで、各電流値DA1〜DA4が互いに実質的に同一になるように制御する。
なお、プロセッサ40を用いて各電流値DA1〜DA4を制御することに代えて、保護IC30Aの製造工程のテスト時に、テスタ装置により、検出端子D1〜D4に流れる各電流値DA1〜DA4を電流計で測定する。そして、テスタ装置が可変抵抗51〜54の各抵抗値を調整することで、各電流値DA1〜DA4が互いに実質的に同一になるように制御してもよい。このとき、各可変抵抗51〜54を、例えば複数の抵抗が直列接続されかつ各抵抗に並列に切断可能なヒューズを接続してなる可変抵抗であって、トリミングが可能な可変抵抗を構成して、抵抗値を製造後固定値としてもよい。
さらに、図3の保護IC30Aにおける、消費電流を均一化する手段のうち、不均一をなくす手段の例について説明する。
保護IC30Aでは、過電圧検出回路31〜34が存在しており、過電圧検出回路31〜34からの検出信号はHレベル又はLレベルを有する二値信号であり、保護IC30Aの半導体基板の基準電位を基準とはしていない。そこで、本実施形態では、レベルシフト回路36〜38を用いて、過電圧検出回路31〜33からの検出信号を、前記半導体基板の基準電位に変換することを特徴としている。ここで、過電圧検出回路31〜34の各消費電流が均一だった場合でも、レベルシフト回路36〜38において、保護IC30Aの基準電位に対する定常的な電流パスが存在すると、均一性を崩す原因となる。そこで、本実施形態では、図4に示すクロスカップル構成のMOSトランジスタ61〜64を用いて構成されたレベルシフト回路36〜38を用いて、基準電位に対する定常的な電流パスが無い構成を採用する。これにより、過電圧検出回路31〜34の検出端子D1−D2、D2−D3、D3−D4、D4−D5間の各消費電流を均一にすることができる。
以上説明したように本実施形態によれば、以下の特有の効果を有する。
(1)比較器44を用いることで、検出端子D5に二次電池D4が接続されていないオープン状態(フローティング状態)であるときに、上述の過電圧の誤検出を防止することができる。図3の構成例では、検出信号をラッチするラッチ回路42をリセットすることで、信号出力端子Q1をLレベルの未検出状態に固定することで、意図しない検出状態を防止することができる。
(2)電流検出回路A1〜A4、可変抵抗51〜54及びプロセッサ40を用いることで、検出端子D1〜D5の各隣接する検出端子間の電流を実質的に均一化できる。
(3)上記(1)及び(2)により、二次電池B1〜B4の接続順序を所定の限定された順序でなくても自由に接続することができる。これにより、半導体装置の組み立て作業を従来技術に比較して容易にすることができる。
実施形態2.
図5は本発明の実施形態2にかかる保護IC30Bの構成例を示す回路図である。図5において、実施形態2にかかる保護IC30Bは、図3の保護IC30Aに比較して以下の点が異なる。その他の構成は実施形態1と同様である。
(1)論理回路41の電源端子はスイッチSW1を介して電源電圧VCCに接続される。
(2)ラッチ回路42の電源端子はスイッチSW2を介して電源電圧VCCに接続される。
(3)インバータ45を備えず、検出端子D5がオープン状態であると判断したとき、比較器44からのHレベルのリセット信号に基づいて、スイッチSW1,SW2をオンからオフに切り替える。すなわち、比較器44が、検出端子D5のオープン状態を検出したとき、論理回路41及びラッチ回路42への電源供給を断にして、論理回路41及びラッチ回路42からの検出信号を未検出状態であるLレベルの検出信号に固定する。
以上のように構成された実施形態2にかかる保護IC30Bによれば、検出端子D5のオープン状態を検出したとき、論理回路41及びラッチ回路42への電源供給を断にする。これにより、論理回路41及びラッチ回路42からの出力信号を未検出状態であるLレベルの検出信号に固定する。これにより、検出端子D5がフローティング状態であっても、誤検出状態を防止することができる。その他の作用効果は実施形態1と同様である。
実施形態3.
図6は本発明の実施形態3にかかる保護IC30Cの構成例を示す回路図である。図6において、実施形態3にかかる保護IC30Cは、図3の保護IC30Aに比較して以下の点が異なる。その他の構成は実施形態1と同様である。
(1)ラッチ回路42を備えず、アンドゲート46をさらに備える。ここで、論理回路41からの出力信号はアンドゲート46の第1の入力端子に入力される。また、比較器44からの出力信号はインバータ45を介してアンドゲート46の第2の入力端子に入力される。ここで、アンドゲート46は入力される2つの信号の論理積を演算し、演算結果の信号を信号出力端子Q1から出力する。
以下、上記相違点について詳述する。
図6において、検出端子D5のオープン状態を検出しないときは、Hレベルの出力信号がアンドゲート46に入力される。それ故、検出端子D5のオープン状態を検出せずかつ論理回路41からのHレベルの検出信号が出力されるとき、過電圧検出を示す検出信号を出力端子Q1から出力することができる。従って、検出端子D5のオープン状態を検出しないときは、過電圧検出を示す検出信号を出力端子Q1から出力することを防止できる。
以上のように構成された実施形態3にかかる保護IC30Cによれば、検出端子D5のオープン状態を検出しないときは、過電圧検出を示す検出信号を出力端子Q1から出力することを防止できる。その他の作用効果は実施形態1と同様である。
実施形態4.
図7は本発明の実施形態4にかかる保護IC30Dの構成例を示す回路図である。図7において、実施形態4にかかる保護IC30Dは、図3の保護IC30Aに比較して以下の点が異なる。その他の構成は実施形態1と同様である。
(1)インバータ45に代えて、内部電圧源制御回路47と内部電圧源48とをさらに備える。
(2)論理回路41及びラッチ回路42は、前記内部電圧源48からの所定の内部電源電圧Vintに基づいて動作する。
以下、上記相違点について詳述する。
図7において、内部電圧源制御回路47は、比較器44からのLレベルの検出信号に基づいて内部電圧源48を動作させて内部電源電圧Vintを発生させて、論理回路41及びラッチ回路42に供給する。一方、内部電圧源制御回路47は、比較器44からのHレベルの検出信号に基づいて内部電圧源48を動作させず、内部電源電圧Vintを発生させない。このとき、論理回路41及びラッチ回路42は動作しない。
以上のように構成された実施形態4にかかる保護IC30Dによれば、検出端子D5のオープン状態を検出したとき、論理回路41及びラッチ回路42への電源供給を断にする。これにより、論理回路41及びラッチ回路42からの検出信号を未検出状態であるLレベルの検出信号に固定する。これにより、検出端子D5がフローティング状態であっても、誤検出状態を防止することができる。その他の作用効果は実施形態1と同様である。
変形例.
以上の各実施形態では、4個の二次電池B1〜B4を用いているが、本発明はこれに限らず、二次電池は2以上の個数であればよい。
以上の各実施形態では、二次電池B1〜B4を用いているが、本発明はこれに限らず、一次電池等の他の種類の電池を保護するICに適用することができる。
以上の各実施形態では、ダイオード43を用いているが、本発明はこれに限らず、一方向に電流を流す整流素子であればよい。
以上の各実施形態では、保護IC30A〜30Dを開示しているが、本発明はこれに限らず、各保護IC30A〜30Dを制御する制御方法として構成してもよい。
本実施形態と特許文献1との相違点
特許文献1には、断線時の破壊を防ぐ目的で、クランプ回路を入れる構成が開示されている。確かに端子がオープン(断線)時に特定の事項を防止する点では似ているが、保護ICでの誤検出が起きる、接続順が限定されるという問題は解消できていない。
本実施形態では、すべての検出端子D1〜D4が接続されていなくても、保護IC30A〜30D内で検出端子D1〜D4の各互いに隣接する端子間での各消費電流を均一化することで分圧状態が崩れないようにする。また、検出端子D5が接続されていないことを検出して、未検出状態に固定する。これにより、保護IC30A〜30Dの誤検出を防止する。従来は顧客に対して、二次電池B1〜B4の接続端子T15からの接続を要求していたが、接続端子T11〜T15を実質的に同時に接続することができる。また、接続端子T11〜T15の接続順序が順不同でも保護IC30A〜30Dが誤検出することを防止できる。さらに、誤検出しないことによりヒューズF1、F2を溶断させないため、保護IC30A〜30Dを実装した基板の歩留まりが従来技術に比較して低下しない。
10〜14…抵抗、
15…ヒューズ回路、
16…抵抗、
17…MOSトランジスタ、
20〜24…キャパシタ、
30,30A,30B,30C…保護IC、
31〜34…過電圧検出回路、
35…オアゲート、
36〜38…レベルシフト回路、
39…オアゲート、
40…プロセッサ(制御回路)、
41…論理回路、
42…ラッチ回路、
43…ダイオード、
44…比較器、
45…インバータ、
46…アンドゲート、
47…内部電圧源制御回路、
48…内部電圧源、
51〜54…可変抵抗、
60…インバータ、
61〜64…MOSトランジスタ、
71,72…抵抗、
73…基準電圧発生回路、
74…比較器、
A1〜A4…電流検出回路、
B1〜B4…二次電池、
D1〜D5,D12…検出端子、
F1,F2…ヒューズ、
Q1,Q11,Q12…信号出力端子、
SW1,SW2…スイッチ、
T1,T2…電源出力端子、
T11〜T15…接続端子、
VCC1,VCC2…電源端子、
GND1,GND2…接地端子。
特開2007−218688号公報

Claims (10)

  1. 互いに直列に接続された複数の電池を保護する半導体装置であって、前記複数の電池を接続したときの正極の検出端子と、少なくとも1つの中間の検出端子と、負極の検出端子とのうちの互いに隣接する検出端子間の各電圧、もしくは当該各電圧に対応する各対応電圧のうちのいずれかが所定のしきい値電圧以上となったときに、第1の検出信号を出力する半導体装置であって、
    前記正極の検出端子と、前記少なくとも1つの中間の検出端子とに流れる各電流を検出して、前記各電流が互いに実質的に同一となるように制御する制御回路と、
    前記負極の検出端子から、前記負極の検出端子に隣接する中間の検出端子に向かう方向で電流が流れるように接続された整流素子と、
    半導体基板の基準電位に接続された接地端子を有し、前記負極の検出端子に隣接する中間の検出端子の電圧を、前記負極の検出端子の電圧と比較して、前記負極の検出端子に前記電池が接続されていないことを検出したときに、第2の検出信号を出力する比較回路と、
    前記第2の検出信号に基づいて、前記第1の検出信号を出力することを停止する出力回路とを備えたことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記出力回路は前記第1の検出信号をラッチするラッチ回路を備え、前記第2の検出信号に基づいて、前記ラッチ回路をリセットすることで前記第1の検出信号を出力することを停止することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記出力回路は、前記第2の検出信号に基づいて、前記出力回路に供給される電源電圧を断にすることで前記第1の検出信号を出力することを停止することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 前記第2の検出信号を検出しないとき、前記出力回路のための内部電源電圧を発生する内部電圧源をさらに備え、
    前記第2の検出信号に基づいて、前記内部電圧源は前記出力回路のための内部電源電圧を発生しないことで前記第1の検出信号を出力することを停止することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  5. 前記第1の検出信号と、前記第2の検出信号の反転信号との論理積を演算して、演算結果の信号を前記第1の検出信号として出力する演算素子をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  6. 互いに直列に接続された複数の電池を保護する半導体装置であって、前記複数の電池を接続したときの正極の検出端子と、少なくとも1つの中間の検出端子と、負極の検出端子とのうちの互いに隣接する検出端子間の各電圧、もしくは当該各電圧に対応する各対応電圧のうちのいずれかが所定のしきい値電圧以上となったときに、第1の検出信号を出力する半導体装置の制御方法であって、
    前記半導体装置は、前記負極の検出端子から、前記負極の検出端子に隣接する中間の検出端子に向かう方向で電流が流れるように接続された整流素子を備え、
    前記制御方法は、
    前記正極の検出端子と、前記少なくとも1つの中間の検出端子とに流れる各電流を検出して、前記各電流が互いに実質的に同一となるように制御するステップと、
    半導体基板の基準電位に接続された接地端子を有し、前記負極の検出端子に隣接する中間の検出端子の電圧を、前記負極の検出端子の電圧と比較して、前記負極の検出端子に前記電池が接続されていないことを検出したときに、第2の検出信号を出力するステップと、
    出力回路が、前記第2の検出信号に基づいて、前記第1の検出信号を出力することを停止するステップとを含むことを特徴とする半導体装置の制御方法。
  7. 前記出力回路は前記第1の検出信号をラッチするラッチ回路を備え、
    前記制御方法は、
    前記第2の検出信号に基づいて、前記ラッチ回路をリセットすることで前記第1の検出信号を出力することを停止するステップをさらに含むことを特徴とする請求項6記載の半導体装置の制御方法。
  8. 前記出力回路が、前記第2の検出信号に基づいて、前記出力回路に供給される電源電圧を断にすることで前記第1の検出信号を出力することを停止するステップをさらに含むことを特徴とする請求項6記載の半導体装置の制御方法。
  9. 前記第2の検出信号を検出しないとき、前記出力回路のための内部電源電圧を発生する内部電圧源をさらに備え、
    前記第2の検出信号に基づいて、前記内部電圧源は前記出力回路のための内部電源電圧を発生しないことで前記第1の検出信号を出力することを停止するステップをさらに含むことを特徴とする請求項6記載の半導体装置の制御方法。
  10. 前記第1の検出信号と、前記第2の検出信号の反転信号との論理積を演算して、演算結果の信号を前記第1の検出信号として出力するステップをさらに含むことを特徴とする請求項6記載の半導体装置の制御方法。
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