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JP6837571B2 - 設置型小型モジュールおよび加工機械ライン - Google Patents
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JP6837571B2 - 設置型小型モジュールおよび加工機械ライン - Google Patents

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Description

本発明は、複数の工作機械などからなる加工機械ラインおよび、その加工機械ラインを構成する一つのモジュールであって幅寸法を小さくして形成された設置型小型モジュールに関する。
複数の加工工程を経て1つのワークに所定の加工が行われる加工システムとして、複数の加工機械などが並べられた加工機械ラインがある。その加工機械ラインでは、旋盤等の工作機械を含む加工機械などが1つのラインとなるようにして配置されている。例えば、下記特許文献1にそうした加工機械ラインが開示されている。この加工機械ラインでは、ベース上に標準化されたサイズの搭載型モジュールが交換可能な状態で搭載されている。各々の搭載型モジュールは、形状や寸法が統一された外装カバー内に各種加工機械などが収められ、配列方向である機体の幅方向に対して直交する前後方向に移動可能な構造となっている。
国際公開WO2015/037147号公報
前記従来例の加工機械ラインでは、ベース上に搭載された搭載型モジュールのほか、ワークストッカや仮置き台など、加工以外の作業を実行するための加工関連装置が組み込まれることもある。そのような加工関連装置はベースの横に配置されて加工機械ラインの一部となるが、従来例のような加工機械ラインでは、加工関連装置に関しても標準化が行われる。そして、外装カバーの形状や寸法がベース上の搭載型モジュールに合わせて形成され、加工機械ライン全体に一体感が得られるような外観となる。加工機械ラインでは、このようにベース上を移動可能な搭載型モジュールおよび、ベースに載らない加工関連装置を備えた設置型モジュールによって構成されることがある。しかし、そうした場合、設置型モジュールは、加工関連装置の役割が多くなり加工機械ライン上での設置台数が多くなってしまうと、ワークを搬送する搬送ロボットへの移動範囲を狭めるなどの問題が生じることとなる。
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、幅寸法を小さくした設置型小型モジュールおよび、その設置型小型モジュールを含んだ加工機械ラインを提供することを目的とする。
本発明の一態様における設置型小型モジュールは、ベース上のレールに沿って前後方向に移動可能な状態で搭載された複数の搭載型モジュールと、前記ベースの横に設置可能な一又は二以上の設置型モジュールとを有する加工機械ラインの一部を構成するものであり、ワーク搬入側の前記設置型モジュールと前記ベースとの間に配置され、前記設置型モジュールの2分の1の幅寸法で形成されたものであり、ワークを仮置きする仮置き台、不適格なワークを排出するためのNGシュート、ワークに識別子を付すための識別子付与装置および、識別子を読むための識別子読取装置を備えたものである
本発明の他の態様における加工機械ラインは、前後方向にレールを備えた一又は二以上のベースと、前記レール上に移動可能な状態で搭載された複数の搭載型モジュールと、前記ベースの横に設置可能な一又は二以上の設置型モジュールと、前記設置型モジュールと前記ベースとの間に配置され、前記設置型モジュールの2分の1の幅寸法で形成されたものであり、ワークを仮置きする仮置き台、不適格なワークを排出するためのNGシュート、ワークに識別子を付すための識別子付与装置および、識別子を読むための識別子読取装置を備えた設置型小型モジュールと、前記設置型小型モジュールがワーク搬入側の前記設置型モジュールと前記搭載型モジュールとの間に配置され、前記搭載型モジュールの前を移動することにより、前記設置型モジュール、前記設置型小型モジュールおよび前記搭載型モジュールとの間でワークの受渡しを行う搬送ロボットとを有する。

前記構成によれば、搭載型モジュールや設置型モジュールが並ぶ加工機械ラインの一部を構成する設置型小型モジュールが前記設置型モジュールの寸法以下で形成されているため、他の設置型モジュールと並べたとしても搬送ロボットによる各モジュールに対する作業を可能にすることができる。
加工機械ラインの一実施形態を示した正面図である。 搭載型モジュールの一例を示した斜視図である。 搬送ロボットが伸びた状態のワーク自動搬送機を示した斜視図である。 折り畳まれた状態の搬送ロボットを示した側面図である。 搬送ロボットが設置型小型モジュールに関わる状態を示した正面図である。 搬送ロボットが設置型小型モジュールに関わる状態を示した正面図である。 搬送ロボットが設置型小型モジュールに関わる状態を示した正面図である。 設置型小型モジュールの内部構造を示した側面図である。
次に、本発明に係る設置型小型モジュールおよび加工機械ラインの一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。図1は、本実施形態の加工機械ラインを示した正面図である。この加工機械ライン1は、図面右端のワーク搬入モジュール11から左端のワーク搬出モジュール14までの間に、旋盤やマシニングセンタ或いは検測機などの各種モジュールが横並びに設置されている。そして、ワーク搬入モジュール11から送り込まれたワークが、ワーク自動搬送機によって順番に搬送され、切削などの各加工工程を経てワーク搬出モジュール14へと送られるようになっている。
その加工機械ライン1は、ワーク搬入モジュール11の横に、ワークの掴み直しなどを行うための設置型小型モジュール12が配置され、更に旋盤モジュール21,22および検測モジュール23が順番に設置されている。従って、搬入位置から送り出されたワークは、旋盤モジュール21,22において切削などの第1加工及び第2加工が行われた後、検測モジュール23において加工後のワークに関する寸法精度の確認が行われるようになっている。そして、検測モジュール23の隣には、中ぐりや穴あけ加工などを行うマシニングセンタモジュール24が設置され、ワークに対する第3加工が行われるようになっている。
また、マシニングセンタモジュール24の隣にはワーク置き台モジュール13が設置され、品質チェックのためのワークの仮置き及びワークの取り出しが行われるようになっている。次に、歯切り加工を行うホブ盤モジュール25が設置され、ワークに対する第4加工が行われるようになっている。そして、ホブ盤モジュール6の隣に、前工程の加工によってワークに生じたバリを取るためのバリ取りモジュール26と、ワークに着いた切屑などを洗い落とすための洗浄モジュール27とが順番に設置され、最後にワーク搬出モジュール14が設置されている。
加工機械ライン1は、このような複数のモジュールによって構成され、それぞれにおいて所定の処理が行われる。そのため、各モジュールの間をワークが移動しなければならないが、加工機械ライン1にはワークを各モジュールに送るためのワーク自動搬送機が設けられている。特に、本実施形態の加工機械ライン1では、2台の搬送ロボット3によってワークの搬送が行われるになっている。
ところで、加工機械ライン1を構成する各種モジュールは、ベース5の上に搭載された搭載型モジュールと(図2参照)、ベース5の横に配置された設置型モジュールとから構成されている。搭載型モジュールは、旋盤モジュール21,22、検測モジュール23、マシニングセンタモジュール24、ホブ盤モジュール25、バリ取りモジュール26および洗浄モジュール27である。一方、設置型モジュールは、ワーク搬入モジュール11、設置型小型モジュール12、ワーク置き台モジュール13およびワーク搬出モジュール14である。
次に、図2は、搭載型モジュールである旋盤モジュール21,22を示した斜視図である。ここで、本実施形態では、旋盤モジュール21,22などの搭載型モジュールについては、適宜、搭載型モジュール21,22,23,24,25,26,27(あるいは総称して「搭載型モジュール20」)として説明する。この搭載モジュール20は、いずれも外装カバー31によって覆われ、前部には前方へと突き出した前カバー部32が形成されている。そして、ベース5上にはレール501が敷設されている。載型モジュール20は、レール501に沿って前後方向に移動可能な可動ベッドを有し、その上に旋盤35やマシニングセンタなどが組み付けられている。
本実施形態の加工機械ライン1では、7台の搭載型モジュール20に対して4台のベース5が設けられ、ホブ盤モジュール25を除く他の搭載型モジュール20がベース5に対して2台ずつ搭載されている。加工機械ライン1は、全体がコンパクトになるように、そして各種の搭載型モジュール20が順番を変えてライン上の任意の位置に配置できるように構成されている。そのため、ベース5には図3に示すように2本で一組のレール501が二組設けられ、そこに搭載された2台の搭載型モジュール20がほぼ隙間なく配置される。2本のレール501の間隔はベース5の幅の約2分の1であり、搭載型モジュール20もベース5の約半分の幅となっている。
加工機械ライン1では、ベース5と搭載モジュール20とが標準化され、前述したようにベース5と搭載モジュール20との幅寸法が関連付けられている。すなわち、図1に示すように、搭載型モジュール20の幅寸法(標準寸法S)がベース5の幅2Sの約2分の1となるように構成されている。なお、本実施形態では、ベース5には2台分の搭載型モジュール20が搭載可能であるため、ホブ盤モジュール25のように標準寸法Sの2倍の搭載型モジュール20が搭載可能である。仮に、搭載型モジュールの幅寸法をベース幅の約3分の1にした場合には、搭載型モジュールはベース幅の約3分の1が標準寸法となり、その2倍或いは3倍の大きさいの搭載型モジュールの搭載が可能になる。
加工機械ライン1では、搭載型モジュール20を標準化することによって、隣り合うもの同士が横並びに近接配置され、全体が非常にコンパクトになっている。しかも、それぞれの搭載型モジュール20を自由に並び替えることが可能になっている。そして、搭載型モジュール20の外装カバー31について外形形状が揃えられ、ライン全体の外観に統一感が得られるようになっている。また、加工機械ライン1では、ワーク搬入モジュール11などの設置型モジュール(設置型小型モジュール12は除く)も標準化されている。つまり、ワーク搬入モジュール11なども搭載型モジュール20と同じく幅寸法がベース5の幅の約2分の1で形成されている。なお、ワーク搬入モジュール11などの設置型モジュールについては、適宜、設置型モジュール11,13,14(あるいは総称して「設置型モジュール10」)として説明する。
加工機械ライン1では、図1に示すように、ライン両端に位置するワーク搬入モジュール11やワーク搬出モジュール14のほか、ベース5同士に挟まれるようにしてワーク置き台モジュール13が配置されている。ところで、搬送ロボット3は、その走行構造が次に説明するようにベース5に設けられているので、設置型モジュール10の前を搬送ロボット3を移動させることができない。そのため、加工機械ライン1では、図1に示すようにワーク置き台モジュール13を挟んで2台の搬送ロボット3が設けられている。
図3は、搬送ロボット3が伸びた状態のワーク自動搬送機を示した斜視図であり、図4は、搬送ロボット3が折り畳まれた状態の側面図である。ワーク自動搬送機では、搬送ロボット3が走行台41に搭載され、ベース5には走行台41を走行させるための走行構造が設けられている。すなわち、ベース5の前面部には水平方向に延びたラック42やレール43が平行に固定されている。一方、走行台41にはレール43を掴んで摺動する走行スライド44や、駆動源となる走行用モータ45が一体になって構成され、走行用モータ45の回転軸に固定されたピニオン46がラック42に噛合している。従って、走行台41は、走行用モータ45の駆動によって搭載型モジュール20の前を移動することが可能になっている。
走行台41には旋回テーブル47が設けられ、搬送ロボット3が旋回可能な状態で搭載されている。搬送ロボット3は、旋回テーブル47に支持台48が固定され、支持台48に対して第1関節機構51を介して上腕部材52が連結されている。更に、上腕部材52には第2関節機構53を介して前腕部材54が連結されている。このように搬送ロボット3は多関節ロボットであり、第1関節機構51および第2関節機構53を構成する関節用モータを駆動させることにより、上腕部材52および前腕部材54の角度調整が行われ、図4に示す折り畳み状態と、図3に示す伸びた状態とに形態を変化させることができるようになっている。
搬送ロボット3の先端部には、ワークを把持することが可能なロボットハンド55が組み付けられている。ロボットハンド55は、表裏両面に第1チャック551と第2チャック552とが対称的に構成されたものであり、前腕部材54の先端部分に軸部553を介して回転自在に組み付けられている。そして、ロボットハンド55は、伝達機構を介してサーボモータの回転が伝えられ、軸部553を中心にして第1チャック551と第2チャック552の向きや角度が調整可能になっている。
搬送ロボット3は、図4に示すようにコンパクトに折り畳まれ、前カバー部32によって囲まれたベース5前方の搬送空間37内を移動することが可能となる。そして、特定の搭載型モジュール20の前に止められ、図3に示すように伸びることによってロボットハンド55でのワークの受渡しが可能になる。しかし、搬送ロボット3は、レール43の無い設置型モジュール10の前方にまで移動することはできない。そのため、搬送ロボット3は、ワーク搬入モジュール11には旋盤モジュール21の位置、ワーク搬出モジュール14の場合には洗浄モジュール27の位置、そしてワーク置き台モジュール13の場合にはマシニングセンタモジュール24やホブ盤モジュール25の位置に停止することとなる。
そして、各停止位置での搬送ロボット3は、搬送空間37で図5に示すように横向きになり、ワーク搬入モジュール11などに対して作業が行われる。そのため、2台の設置型モジュール10が連続して設置されると、遠くに位置する設置型モジュール10にまでロボットハンド55が届かなくなってしまう。しかしながら、加工機械ライン1において加工関連装置による作業要求が増えれば、より多くの設置型モジュール10が必要になる。そうした場合、ワーク置き台モジュール13のように、加工機械ライン1の途中のベース5の間に設置しなければならず、それでは搬送ロボット3の台数を増やさなければならなくなる。
一方で、設置型モジュール10の前方にも搬送ロボット3が走行可能な構成にすることが考えられる。しかし、それでは設置型モジュール10にレール43などの走行構造が必要になるほか、搬送ロボット3が内部を走行することにより設置型モジュール10の設計に制限が生じてしまう。そこで本実施形態では、ワーク搬入モジュール11と旋盤モジュール21との間に設置型小型モジュール12が配置されている。
図5乃至図7は、搬送ロボット3が設置型小型モジュール12に関わる状態を、加工機械ライン1の正面側から示した図である。各図面では、旋盤モジュール21、設置型小型モジュール12およびワーク搬入モジュール11についてそれぞれの幅方向の領域が表現され、設置型小型モジュール12についてはその内部構造が記載されている。特に、図5は、搬送ロボット3がワーク搬入モジュール11からワークを取り出す状態が示されている。図6は、搬送ロボット3がワークを設置型小型モジュール12に移す手前の状態が示されている。そして、図7は、搬送ロボット3が設置型小型モジュール12からNGワークを排出する状態が示されている。
図5に示すように、ワーク搬入モジュール11に対する作業は、搬送ロボット3が設置型小型モジュール12を跨ぐようにして行われる。仮に、この設置型小型モジュール12が標準寸法Sで構成されていれば、搬送ロボット3のロボットハンド55はワーク搬入モジュール11に届かなくなってしまう。そのため本実施形態では、設置型小型モジュール12の幅寸法が標準寸法Sの2分の1で設計されている。この幅寸法は、ワーク搬入モジュール11に対する搬送ロボット3の作業を可能にするために小さくしつつも、ワークWのサイズに対応した大きさである。
設置型小型モジュール12は、ワークを仮置きする仮置き台、不適格なワークを排出するためのNGシュートおよび、ワークに識別子を付すための識別子付与装置が設けられている。図8は、その設置型小型モジュール12の内部構造を示した側面図である。設置型小型モジュール12は、自立型であってもよいが、本実施形態ではワーク搬入モジュール11と一体的に構成されている。そのため、水平台611が支柱612に支持された支持部材61が形成され、固定板613によってワーク搬入モジュール11側に固定されている。更に、後方側の支持部材62なども加えて外装カバー63を含む全体がワーク搬入モジュール11に支持されている。
設置型小型モジュール12の中間高さにある水平台611の上には中板65が水平に固定され、そこにワークWの仮置き台69が前後方向に移動するよう構成されている。すなわち、中板65の上にはガイドブロック66が固定され、そこにスライドレール67が摺動可能に組み付けられている。スライドレール67は、スライドテーブル68の底面に固定され、そのスライドテーブル68上には仮置き台69が取り付けられている。そして、仮置き台69には、ワークWを位置決めできるようにワーク形状に合わせた凸部691が形成されている。搬送ロボット3のロボットハンド55によって正しい姿勢でワークWの掴み直しができるようにするためである。
例えば、ワーク搬入モジュール11を構成するロータリストッカは、ワークWが積み重ねられた状態で供給される。その際、ワークWの姿勢が傾いていたとしても、ロボットハンド55はそのままワークWを掴んでしまい、旋盤の主軸チャックなどへと受渡ししてしまう。そのため、主軸チャックなどでワークWが傾いてチャックされてしまい、エラーが生じることとなる。そこで、凸部691にワークWが嵌め合わされ、加工前のワークWについて姿勢を直すことができるようになっている。
また、この仮置き台69は、ワークWを取り出して品質チェックが行えるようになっている。前述したように、仮置き台68はスライドレール67によって機体前後方向に移動可能な構成になっており、そのスライドテーブル68には、外装カバー63の前面部を構成するハンドル付きの開閉カバー71が一体に形成されている。従って、図8において一点鎖線で示すように、矢印の方向にハンドルを引くことで開閉カバー71およびスライドテーブル67が移動し、仮置き台68が内部から外に引き出されるようになっている。
次に、設置型小型モジュール12は、前述したように、搬送中のワークWが一旦仮置き台68上に置かれることとなる。そこで本実施形態では、同じ形のワークWにそれぞれ識別子を付すため、レーザによりQRコード(登録商標)などを刻印するレーザーマーカー72が天井に設置されている。一方で、ワークWに対して既に識別子が付され、或いはワーク置き台モジュール13に設置したレーザーマーカーによって識別子が付されるような場合もある。そうした場合には、設置型小型モジュール12の天井に識別子を読み取るカメラなどの読み取り装置を設けるようにしてもよい。
更に、設置型小型モジュール12には、中板65の下側に加工対象外となったワークWを排除するためのNGシュート73が設けられ、加工機械ライン1の外へと排出できるように、外装カバー63の前面には開閉カバー71の下側に排出口74が開けられている。NGシュート73は、側溝型をした滑り台であって、排出口74側つまり機体前方側に向けて下るように傾斜した状態で取り付けられている。このNGシュート73は、下面側にアーム74が一体的に取り付けられ、アーム74の固定板741によってワーク搬入モジュール11側に固定されている。
続いて、以上のような構成の加工機械ライン1では、ワーク搬入モジュール11から搬送ロボット3によってワークWが取り出され、旋盤モジュール21をはじめとする各搭載型モジュール22〜27へワークWが順番に搬送される。その搬送開始箇所では、図5に示すように、搬送ロボット3が設置型小型モジュール12を通り抜けるようにしてワーク搬入モジュール11にまで伸び、ロボットハンド55によってワークWが掴み取られる。そして、前述したようにワークWの姿勢が安定していないワーク搬入モジュール11の場合には、その掴み取ったワークWが図6や図8で示されるように仮置き台69に一旦置かれ、凸部691に従ってワークWの姿勢が整えられる。加えて、ワークWにはレーザーマーカー72によって識別子が付されるなど他の作業も行われる。
その後、再びロボットハンド55によってワークWが掴み取られ、旋盤モジュール21へと送られる。このとき搬送ロボット3は、図6に示すように、走行台41の移動によって設置型小型モジュール12から離れながら折り畳み動作が行われる。そして、旋回して旋盤モジュール21と向き合い、所定の位置で図3に示すように伸びて主軸チャックへワークWの受渡しが行われる。旋盤モジュール21,22において切削などの第1加工及び第2加工が行われたワークWは、続く検測モジュール23において加工後のワークに関する寸法精度の確認が行われる。
寸法確認により不適合と判定されたNGワークは、マシニングセンタモジュール24に送られることなく設置型小型モジュール12に戻されて排出される。すなわち、図7や図8の一点鎖線で示すように、NGシュート73へと送られ、滑り落ちたNGワークが排出口74から外に排出され、不図示の回収ボックスなどに収められる。一方、寸法が適合したワークWはマシニングセンタモジュール24に送られ、その後の加工処理などが行われる。なお、前述した排出処理以外にもワークWが設置型小型モジュール12に戻る場合がある。例えば、設置型小型モジュール12にエアノズルが設けられ、第1及び第2加工が行われたワークWを検測モジュール23に移す前に、仮置き台69に置いたワークWに対してエアブロウを使用した清掃が行われる。
ところで、加工機械ライン1では、識別子がライン外で既に付されたワークWが使用される場合がある。また、ワーク置き台モジュール13に設置されたレーザーマーカーによって識別子が付されるような場合もある。そうした場合には、設置型小型モジュール12にカメラが設置され、そこでワークWの識別子が読み取られる。その際、識別子付きワークWの場合には、前述したように、そのワークWがワーク搬入モジュール11から設置型小型モジュール12の仮置き台69に移され、そこでワークWの識別子が読み取られる。
一方、識別子無しワークWの場合には、設置型小型モジュール12で掴み直されたワークWが旋盤モジュール21へと送られ荒削りが行われた後、ワーク置き台モジュール13にてワークWの表面に次工程以降の影響がない箇所にレーザーマーカーで識別子(例えば2Dコード)が刻印される。そして、再び設置型小型モジュール12に戻されて識別子が読み取られ、旋盤モジュール22へと搬送される。こうして読み取られた識別子には加工情報が関連付けられているため、加工後のワークWに対する加工内容についての追跡が可能になっている。
以上、本実施形態によれば、設置型小型モジュール12を設けることにより、他の設置型モジュール10と並べたとしても搬送ロボット3による各モジュールに対する作業を可能にすることができる。具体的には、図5に示すように、設置型小型モジュール12を越えてワーク搬入モジュール11に対する作業を行うことが可能になる。また、設置型小型モジュール12は、支持部材61などによってワーク搬入モジュール11と一体的に構成されるため、取り扱いが容易になるほか、レーザーマーカー72などの加工関連装置を制御するためのコントローラをワーク搬入モジュール11と共通化することもできる。
設置型小型モジュール12は、ワーク置き台モジュール13のようにベース5同士の間に挟まれる配置ではないので、ベース5に固定されたレール43を移動する搬送ロボット3の移動範囲を遮断してしまうことがない。そのため、搬送ロボット3の増設を抑えることができる。また、設置型小型モジュール12の仮置き台69を介してワークWを搬送することにより、ワーク搬入モジュール11から送り出されたワークWを最短ルートで正しい姿勢に修正して運ぶことができる。また、位置決め可能な仮置き台69は内部から外に引き出し可能であるため、作業者による加工ワークWのチェックが可能である。更に、設置型小型モジュール12には、NGシュート73からNGワークを排出することができるほか、レーザーマーカー72による識別子の刻印など様々な作業も可能になっている。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、前記実施形態では設置型小型モジュール12がワーク搬入モジュール11の隣に配置された例が示されているが、ワーク置き台モジュール13やワークがワーク搬出モジュール14の隣に配置されたものであってもよい。
また、加工機械ライン1を構成する設置型モジュール10や搭載型モジュール20は、前記実施形態の例以外のものや組み合わせであってもよい。
1…加工機械ライン 3…搬送ロボット 5…ベース 10(11,13,14)…設置型モジュール 12…設置型小型モジュール 20(21,22,23,24,25,26,27)…搭載型モジュール 55…ロボットハンド 69…仮置き台 72…レーザーマーカー 73…NGシュート 501…レール

Claims (3)

  1. ベース上のレールに沿って前後方向に移動可能な状態で搭載された複数の搭載型モジュールと、前記ベースの横に設置可能な一又は二以上の設置型モジュールとを有する加工機械ラインの一部を構成するものであり、
    ワーク搬入側の前記設置型モジュールと前記ベースとの間に配置され、前記設置型モジュールの2分の1の幅寸法で形成されたものであり、ワークを仮置きする仮置き台、不適格なワークを排出するためのNGシュート、ワークに識別子を付すための識別子付与装置および、識別子を読むための識別子読取装置を備えた設置型小型モジュール。
  2. 前記設置型モジュールに支持されて一体的に形成された請求項1に記載の設置型小型モジュール。
  3. 前後方向にレールを備えた一又は二以上のベースと、
    前記レール上に移動可能な状態で搭載された複数の搭載型モジュールと、
    前記ベースの横に設置可能な一又は二以上の設置型モジュールと、
    前記設置型モジュールと前記ベースとの間に配置され、前記設置型モジュールの2分の1の幅寸法で形成されたものであり、ワークを仮置きする仮置き台、不適格なワークを排出するためのNGシュート、ワークに識別子を付すための識別子付与装置および、識別子を読むための識別子読取装置を備えた設置型小型モジュールと、
    前記設置型小型モジュールがワーク搬入側の前記設置型モジュールと前記搭載型モジュールとの間に配置され、前記搭載型モジュールの前を移動することにより、前記設置型モジュール、前記設置型小型モジュールおよび前記搭載型モジュールとの間でワークの受渡しを行う搬送ロボットとを有する加工機械ライン。
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