(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。ただし、この実施形態は例示であり、本発明はこれに限定されるものではない。
(1)物品収受システムの基本構成
図1は、本発明の第1実施形態に係る物品収受システムの基本構成を概略的に示す図である。図1に示すように、この物品収受システムでは、例えばインターネット等の通信網NW(ネットワーク)に接続可能な複数の宅配ボックス10と、通信網NWに接続されている管理サーバ20と、によって構成されている。各宅配ボックス10は、例えば宅配物(例えば、配達業者によって配達される荷物や、新聞、広告ビラ、回覧板等を含む)や郵便物等の物品を収納する複数の収納ボックス10a,10b(図2に示す)を備えており、例えば集合住宅の玄関ホール、企業や施設等のエントランスホール、鉄道駅頭、コンビニエンスストア店頭等の種々の場所に設置されている。なお、各宅配ボックス10は、例えば鉄道駅頭、コンビニエンスストア店頭等の公衆の場所に設置される場合には、拠点型宅配ボックスあるいは街中ロッカーと呼ばれることがある。
各宅配ボックス10は、所定の第1グループに属する第1ユーザの荷物と、第1グループとは異なる第2グループに属する第2ユーザの荷物とを収納可能に構成されている。ここで、グループとは、例えば、集合住宅の居住者のグループであってもよいし、所定のサービス(例えば、デパート、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア、レンタルサービス等)の会員のグループであってもよいし、所定の企業や団体の従業員等のグループであってもよいし、所定の施設の従業員及び/又は利用者のグループであってもよいし、宅配ボックス10を一時的に利用するユーザ(一時利用者)のグループであってもよい。これにより、複数の宅配ボックス10の各々は、何れか1つのグループのユーザの荷物だけではなく、複数のグループのユーザの荷物を収納することが可能になっている。
なお、本実施形態では、複数の宅配ボックス10のうち何れかの宅配ボックス10が集合住宅の玄関ホールに設定されており、第1グループが当該集合住宅の居住者のグループであって、第2グループが宅配ボックス10の一時利用者のグループである場合を一例として説明する。
管理サーバ20は、通信網NWを介して各宅配ボックス10と接続されており、各宅配ボックス10の収納状態及び荷物の届け先に関する情報等を管理する。
(2)宅配ボックスの構成
図2及び図3を参照して宅配ボックス10の構成について説明する。図2は、宅配ボックスの外観を概略的に示す図であり、図3は、宅配ボックスの内部構成を示すブロック図である。
宅配ボックス10は、配達された物品を収納しあるいは収納された物品を取り出すための収納扉を備えた複数の収納ボックス10a,10bから構成されている。各収納ボックス10a,10bの収納扉の開錠/施錠は、電気錠(不図示)を用いて制御される。なお、ここでは、図2に示した複数の収納ボックスのうち2つの収納ボックスに符号10a,10bを付しているが、符号が付されていない収納ボックスは、2つの収納ボックス10a,10bと同様に構成されている。
宅配ボックス10の各収納ボックス10a,10bには、荷物が収納ボックスに収納されているか否かを示す荷物センサ信号を送信するための、透過式ないし反射式光センサ等から構成された荷物センサ(図示省略)が設けられている。各収納ボックス10a,10bは、収納する物品の大きさに応じて複数のサイズ(例えば、S、M、L、…)のものを用意するのが望ましい。
宅配ボックス10はコンソール10cを有しており、コンソール10cには、情報を表示するための表示部16と、情報を入力するための入力部17と、が設けられている。本実施形態では、入力部17は、ファンクションキーやテンキー等から構成されたキーボード17aと、IDカードAの情報あるいはバーコードを読み取るリーダー17bと、を含む。
IDカードAは、集合住宅の居住者であることを認証するための認証手段の1つとして用いられるものであり、例えば、集合住宅の居住者に配布されている。IDカードAに記録される情報としては、例えば、居住者の氏名及び/又は部屋番号と、所定のパスワードと、の組合せを用いることができる。
図3に示すように、宅配ボックス10は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、不揮発性メモリ14と、表示処理部15と、表示部16と、入力部17と、通信インタフェース部18とを備えており、各部間の制御信号又はデータ信号を伝送するためのバス19が設けられている。
CPU11は、電源が宅配ボックス10に投入されると、ROM12又は不揮発性メモリ14に記憶された各種のプログラムをRAM13にロードして実行する。本実施形態では、CPU11は、ROM12又は不揮発性メモリ14に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、後述する第1対応付け手段31、第2対応付け手段32、施錠手段33及び開錠手段34(図6に示す)の機能を実現する。
CPU11は、管理サーバ20から送信された情報を、通信インタフェース部18を介して受信し、受信した情報をRAM13又は不揮発性メモリ14に記憶する。また、CPU11は、ROM12、RAM13又は不揮発性メモリ14に記憶されているデータを、通信インタフェース部18を介して管理サーバ20に送信する。
不揮発性メモリ14は、例えばフラッシュメモリ等であって、CPU11が実行するプログラムやCPU11が参照するデータを格納する。また、不揮発性メモリ14には、集合住宅の居住者の部屋番号が、当該居住者に配布されたIDカードAに記録された情報と対応付けられた状態で記憶されてもよい。
表示処理部15は、CPU11から与えられる表示用データを、表示部16に表示する。表示部16は、例えば、マトリクス状に画素単位で配置された薄膜トランジスタを含むLCD(Liquid Crystal Display)モニタであり、表示用データに基づいて薄膜トランジスタを駆動することで、表示されるデータを表示画面に表示する。
入力部17は、上述したようにキーボード17a及びリーダー17bを含む。なお、入力部17は、例えばタッチパネルやタッチパッド等で構成されてもよく、この場合には、例えば表示画面を指先又はペンで触れること等によるタッチ方式の入力を受け付ける。タッチ入力方式は、例えば静電容量方式等の周知の方式でよい。
通信インタフェース部18は、通信網NWを介して通信を行うためのインタフェース回路を含む。
(3)管理サーバの構成
図4を参照して管理サーバ20の構成について説明する。図4は、管理サーバの内部構成を示すブロック図である。図4に示すように、管理サーバ20は、CPU21と、ROM22と、RAM23と、HDD(Hard Disk Drive)24と、通信インタフェース部25とを備えており、各部間の制御信号又はデータ信号を伝送するためのバス26が設けられている。管理サーバ20は、例えば、汎用のパーソナルコンピュータであってよい。
CPU21は、電源が管理サーバ20に投入されると、ROM22又はHDD24に記憶された各種のプログラムをRAM23にロードして実行する。
HDD24は不揮発性記憶装置であり、オペレーティングシステム(OS)やOS上で実行されるプログラムを記憶する。また、HDD24には、後述する管理データ(図5に示す)が記憶されている。
通信インタフェース部25は、通信網NWを介して通信を行うためのインタフェース回路を含む。なお、管理サーバ20は、例えばマウスやキーボード等で構成された入力部と、例えばLCDモニタ等で構成された表示部と、を備えてもよい。
図5を参照して管理データの構成について説明する。図5は、管理データの構成例を示す図である。管理データには、複数の宅配ボックス10(図の例では、B1,B2,B3,…)毎に、その設置場所(図の例では、L1,L2,L3,…)と、宅配ボックス10の各収納ボックスの番号(収納ボックス番号)と、が記録されている。また、複数の収納ボックス毎に、収納状態(ステータス)、ボックス種別、宅配物ID、荷受け人情報、開錠情報、利用率、備考の各項目が設けられている。
収納状態(ステータス)の項目には、宅配ボックス10から送信された信号(収納完了情報)に基づき収納ボックスに荷物が収納(入庫)されたと判断されると、「入庫」という情報が記録され、宅配ボックス10から送信された信号(出庫完了情報)に基づき収納ボックスが空き状態になったと判断されると、「空き」という情報が記録される。
ボックス種別の項目には、第1グループに属するユーザ(集合住宅の居住者)の荷物が収納(入庫)されている場合に「T1」という情報が記録され、第2グループに属するユーザ(一時利用者)の荷物が収納(入庫)されている場合に「T2」という情報が記録される。
宅配物IDの項目には、配達対象の物品の識別番号が記憶される。この識別番号は、例えば配達業者等によって設定されてもよい。荷受け人情報には、例えば、荷受け人の氏名、住所、電話番号、電子メールアドレス、FAX番号等が記録される。
開錠情報は、宅配ボックス10の各収納ボックス10a,10bの電気錠の開錠に関わる認証手段の1つとして用いられるものであって、ユーザ又は荷物を識別するための識別情報を含むように構成されている。ここで、識別情報としては、例えば、荷受け人の氏名、住所、電話番号、電子メールアドレス、FAX番号のうち少なくとも1つが用いられてもよいし、集合住宅の居住者の部屋番号が用いられてもよいし、宅配物IDが用いられてもよい。また、荷受け人が所定のサービスの会員のグループに属している場合には、当該サービスの会員番号が識別情報として用いられてもよい。さらに、荷受け人が所定の企業や団体の従業員のグループに属している場合には、従業員IDが識別情報として用いられてもよい。
また、開錠情報は、複数のグループ毎に異なるタイプの識別情報で構成されている。本実施形態では、集合住宅の居住者の部屋番号(第1のタイプの識別情報)が、第1グループに属するユーザ(集合住宅の居住者)の開錠情報(第1開錠情報)に含まれており、宅配物ID(第2のタイプの識別情報)が、第2グループに属するユーザ(一時利用者)の開錠情報(第2開錠情報)に含まれている場合を一例として説明する。
利用率の項目には、対応する収納ボックスが所定時間間隔(例えば日単位あるいは月単位)で何回利用されたかを示す情報が記録される。ここで、利用率の項目には、利用率を示す情報がボックス種別毎に記録されてもよい。
また、備考の項目には、例えば、荷送り人の情報(例えば、荷送り人の氏名(又は名称)、住所、電話番号、電子メールアドレス、FAX番号等)や、荷届け人(例えば配達業者等)の情報(例えば、荷届け人の氏名、連絡先等)等が記録されてもよい。ここで、荷送り人とは、例えば、通信網NW等を介して商品を販売する業者(通販業者)、商品を購入者等に宅配する商店、デパート、あるいは、多数の商品を仲買し卸す商社等であってよい。
(4)物品収受システムにおける各機能の概要
本実施形態の物品収受システムで実現される機能について、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態の物品収受システムで主要な役割を果たす機能を説明するための機能ブロック図である。図6の機能ブロック図では、第1対応付け手段31、第2対応付け手段32、施錠手段33及び開錠手段34が本発明の主要な構成に対応している。
第1対応付け手段31は、集合住宅の居住者(第1グループに属する第1ユーザ)の荷物が複数の収納ボックス10a,10bのうち何れかの収納ボックスに収納される場合に、当該居住者(第1ユーザ)の荷物が収納される収納ボックスと、ユーザ又は荷物を識別するための部屋番号(第1タイプの識別情報)を含む第1開錠情報とを対応付ける機能を備える。第1対応付け手段31の機能は、例えば以下のように実現される。
宅配ボックス10のCPU11は、荷物を届けることを選択するためのお届けボタンと、荷物を受け取ることを選択するための受け取りボタンとを含む表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させるように表示処理部15に対して指示する。
CPU11は、例えば配達業者等の荷届け人が入力部17を用いてお届けボタンを押下(選択)したことを認識すると、荷物の届け先が集合住宅の居住者であることを選択するための居住者選択ボタンと、荷物の届け先が一時利用者であることを選択するための一時利用者選択ボタンとを含む表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させるように表示処理部15に対して指示する。
次に、CPU11は、荷届け人が入力部17を用いて居住者選択ボタン又は一時利用者選択ボタンを押下(選択)したことを認識すると、宅配ボックス10の収納状態に関する情報の送信要求を、通信インタフェース部18を介して管理サーバ20に送信する。
一方、管理サーバ20のCPU21は、宅配ボックス10の収納状態に関する情報の送信要求を、通信インタフェース部25を介して宅配ボックス10から受信すると、HDD24に記憶された管理データにアクセスし、送信要求を行った宅配ボックス10の各収納ボックス10a,10bの収納状態(ステータス)を抽出する。そして、CPU21は、抽出した各収納ボックス10a,10bの収納状態(ステータス)を、通信インタフェース部25を介して、送信要求を行った宅配ボックス10に送信する。
宅配ボックス10のCPU11は、管理サーバ20から送信された各収納ボックス10a,10bの収納状態(ステータス)を、通信インタフェース部18を介して受信すると、受信した各収納ボックス10a,10bの収納状態(ステータス)を、例えばRAM13に記憶する。そして、CPU11は、各収納ボックス10a,10bのうち収納状態(ステータス)が「空き」の収納ボックスの何れかを選択するための表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させるように表示処理部15に対して指示する。
CPU11は、荷届け人が入力部17を用いて何れかの収納ボックスを選択したことを認識すると、荷物に関する情報を入力するための表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させるように表示処理部15に対して指示する。ここで、荷物に関する情報には、例えば、宅配物ID、荷受け人情報(例えば、荷受け人の氏名、住所、電話番号、電子メールアドレス、FAX番号等)、荷送り人情報、荷届け人の情報等が含まれる。なお、荷物に関する情報が、リーダー17bで読み取り可能な記録媒体(例えばバーコード等)に記録されている場合には、当該記録媒体に記録されている情報をリーダー17bに読み取らせることによって、荷物に関する情報が入力されてもよい。
CPU11は、居住者選択ボタンが選択されている場合に、荷届け人が入力部17を用いて荷物に関する情報を入力したことを認識すると、入力された情報から居住者の部屋番号を抽出して、抽出した部屋番号を含む開錠情報(第1開錠情報)を生成する。そして、CPU11は、生成した開錠情報を、選択された収納ボックスの収納ボックス番号及びボックス種別(T1)に対応付けて、例えば不揮発性メモリ14に記憶する。
第2対応付け手段32は、一時利用者(第2グループに属する第2ユーザ)の荷物が複数の収納ボックス10a,10bのうち何れかの収納ボックスに収納される場合に、当該一時利用者(第2ユーザ)の荷物が収納される収納ボックスと、ユーザ又は荷物を識別するための宅配物ID(第2タイプの識別情報)を含む第2開錠情報とを対応付ける機能を備える。第2対応付け手段32の機能は、例えば以下のように実現される。
宅配ボックス10のCPU11は、一時利用者ボタンが選択されている場合であって、荷物に関する情報を入力するための表示画面が表示部16に表示されている場合に、荷届け人が入力部17を用いて荷物に関する情報を入力したことを認識すると、入力された情報から宅配物IDを抽出して、抽出した宅配物IDを含む開錠情報(第2開錠情報)を生成する。そして、CPU11は、生成した開錠情報を、選択された収納ボックスの収納ボックス番号及びボックス種別(T2)に対応付けて、例えば不揮発性メモリ14に記憶する。
施錠手段33は、第1開錠情報又は第2開錠情報が収納ボックスに対応付けられた場合であって当該収納ボックスに荷物が収納された場合に、当該収納ボックスを施錠する機能を備える。施錠手段33の機能は、例えば以下のように実現される。
宅配ボックス10のCPU11は、選択された収納ボックスと開錠情報とを対応付けた場合に、選択された収納ボックスの収納扉の開錠を行うように電気錠を制御する。そして、CPU11は、収納扉を開錠した収納ボックスに設けられた荷物センサから、荷物が収納されていることを示す荷物センサ信号を受信した場合に、当該収納ボックスの収納扉の施錠を行うように電気錠を制御する。
また、CPU11は、入力された荷物に関する情報と、選択された収納ボックスの情報(収納ボックス番号)と、当該収納ボックスに対応付けられた開錠情報及びボックス種別と、を含む収納完了情報を生成し、生成した収納完了情報を、通信インタフェース部18を介して管理サーバ20に送信する。
一方、管理サーバ20のCPU21は、収納完了情報を、通信インタフェース部25を介して宅配ボックス10から受信すると、HDD24に記憶された管理データにアクセスして、受信した収納完了情報に基づいて管理データを更新する。具体的には、CPU21は、収納完了情報に含まれている情報を、管理データ内の選択された収納ボックスの収納ボックス番号に対応するボックス種別、宅配物ID、荷受け人情報、開錠情報及び備考の各項目に記憶する。また、CPU21は、選択された収納ボックスの収納ボックス番号に対応する収納状態(ステータス)を、「空き」から「入庫」に更新する。
開錠手段34は、第1開錠情報又は第2開錠情報が入力された場合に、入力された開錠情報が対応付けられている収納ボックスを開錠する機能を備える。開錠手段34の機能は、例えば以下のように実現される。
宅配ボックス10のCPU11は、荷物を届けることを選択するためのお届けボタンと、荷物を受け取ることを選択するための受け取りボタンとを含む表示画面が表示部16に表示されている場合に、荷受け人が入力部17を用いて受け取りボタンを押下(選択)したことを認識すると、荷受け人が集合住宅の居住者であることを選択するための居住者選択ボタンと、荷受け人が一時利用者であることを選択するための一時利用者選択ボタンとを含む表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させるように表示処理部15に対して指示する。
次に、CPU11は、荷受け人が入力部17を用いて居住者選択ボタン又は一時利用者選択ボタンを押下(選択)したことを認識すると、開錠情報を入力するための表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させるように表示処理部15に対して指示する。ここで、CPU11は、居住者選択ボタンが押下された場合には、荷受け人の部屋番号を入力するための表示画面を生成する。この場合、表示画面には、荷受け人に対して、IDカードAに記録された情報をリーダー17bに読み取らせるように指示するメッセージが含まれる。また、CPU11は、一時利用者選択ボタンが押下された場合には、例えば荷届け人から荷受け人に通知された宅配物IDを入力するための表示画面を生成する。
CPU11は、開錠情報が入力されたことを認識すると、不揮発性メモリ14に記憶されている開錠情報のうち、入力された開錠情報に対応付けられている収納ボックスの収納扉の開錠を行うように電気錠を制御する。なお、CPU11は、居住者選択ボタンが押下されている場合には、入力された開錠情報に含まれる部屋番号が、IDカードAに記憶された情報に対応付けられている部屋番号と同じ場合に、収納ボックスの収納扉の開錠を行うように電気錠を制御する。
宅配ボックス10のCPU11は、開錠した収納ボックスに設けられた荷物センサから、荷物が収納されていないことを示す荷物センサ信号を受信した(つまり、当該収納ボックスから荷物が取り出された)場合に、当該収納ボックスの収納扉の施錠を行うように電気錠を制御する。
また、CPU11は、開錠した収納ボックスの情報(収納ボックス番号)を含む出庫完了情報を生成し、生成した出庫完了情報を、通信インタフェース部18を介して管理サーバ20に送信する。
一方、管理サーバ20のCPU21は、出庫完了情報を、通信インタフェース部25を介して宅配ボックス10から受信すると、HDD24に記憶された管理データにアクセスして、受信した出庫完了情報に基づいて管理データを更新する。具体的には、CPU21は、開錠した収納ボックスの収納ボックス番号に対応するボックス種別、宅配物ID、荷受け人情報、開錠情報及び備考の各項目に記憶された情報を消去(クリア)する。また、CPU21は、開錠した収納ボックスの収納ボックス番号に対応する収納状態(ステータス)を、「入庫」から「空き」に更新する。
(5)本実施形態の物品収受システムの主要な処理のフロー
次に、本実施形態の物品収受システムにより行われる主要な処理のフローの一例について、図7及び図8のシーケンス図を参照して説明する。
先ず、図7を参照して、荷物の入庫処理の一例を説明する。宅配ボックス10のCPU11は、お届けボタンと、受け取りボタンとを含む表示画面を表示部16に表示させる。CPU11は、荷届け人が入力部17を用いてお届けボタンを押下(選択)したことを認識すると(ステップS100)、居住者選択ボタンと、一時利用者選択ボタンとを含む表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させる(ステップS102)。
CPU11は、荷届け人が入力部17を用いて居住者選択ボタン又は一時利用者選択ボタンを押下(選択)したことを認識すると(ステップS104)、宅配ボックス10の収納状態に関する情報の送信要求を、管理サーバ20に送信する(ステップS106)。一方、管理サーバ20のCPU21は、宅配ボックス10の収納状態に関する情報の送信要求を受信すると、送信要求を行った宅配ボックス10の各収納ボックスの収納状態(ステータス)を抽出して(ステップS108)、送信要求を行った宅配ボックス10に送信する(ステップS110)。
宅配ボックス10のCPU11は、各収納ボックスの収納状態(ステータス)を受信すると、各収納ボックスのうち収納状態(ステータス)が「空き」の収納ボックスの何れかを選択するための表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させる(ステップS112)。
CPU11は、荷届け人が入力部17を用いて何れかの収納ボックスを選択したことを認識すると(ステップS114)、荷物に関する情報を入力するための表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させる(ステップS116)。
CPU11は、ステップS104において居住者選択ボタンが選択された場合に、荷届け人が入力部17を用いて荷物に関する情報を入力したことを認識すると(ステップS118)、入力された情報から居住者の部屋番号を抽出して、抽出した部屋番号を含む開錠情報(第1開錠情報)を生成する。そして、CPU11は、生成した開錠情報を、選択された収納ボックスの収納ボックス番号及びボックス種別(T1)に対応付けて(ステップS120)、例えば不揮発性メモリ14に記憶する。
また、CPU11は、ステップS104において一時利用者ボタンが選択された場合に、荷届け人が入力部17を用いて荷物に関する情報を入力したことを認識すると(ステップS118)、入力された情報から宅配物IDを抽出して、抽出した宅配物IDを含む開錠情報(第2開錠情報)を生成する。そして、CPU11は、生成した開錠情報を、選択された収納ボックスの収納ボックス番号及びボックス種別(T2)に対応付けて(ステップS120)、例えば不揮発性メモリ14に記憶する。
次に、CPU11は、選択された収納ボックスと開錠情報とを対応付けた場合に、選択された収納ボックスの収納扉の開錠を行うように電気錠を制御する(ステップS122)。そして、CPU11は、収納扉を開錠した収納ボックスに設けられた荷物センサから荷物センサ信号を受信した(つまり、当該収納ボックスに荷物が収納された)場合に(ステップS124)、当該収納ボックスの収納扉の施錠を行うように電気錠を制御する(ステップS126)。
そして、CPU11は、収納完了情報を生成し、生成した収納完了情報を管理サーバ20に送信する(ステップS128)。管理サーバ20のCPU21は、収納完了情報を受信すると、HDD24に記憶された管理データにアクセスして、受信した収納完了情報に基づいて管理データを更新する(ステップS130)。
次いで、図8を参照して、荷物の出庫処理の一例を説明する。宅配ボックス10のCPU11は、お届けボタンと、受け取りボタンとを含む表示画面を表示部16に表示させる。CPU11は、荷受け人が入力部17を用いて受け取りボタンを押下(選択)したことを認識すると(ステップS200)、居住者選択ボタンと、一時利用者選択ボタンとを含む表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させる(ステップS202)。
CPU11は、荷受け人が入力部17を用いて居住者選択ボタン又は一時利用者選択ボタンを押下(選択)したことを認識すると(ステップS204)、開錠情報を入力するための表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させる(ステップS206)。
CPU11は、開錠情報が入力されたことを認識すると(ステップS208)、不揮発性メモリ14に記憶されている開錠情報のうち、入力された開錠情報に対応付けられている収納ボックスの収納扉の開錠を行うように電気錠を制御する(ステップS210)。なお、CPU11は、居住者選択ボタンが押下された場合には、入力された開錠情報に含まれる部屋番号が、IDカードAに記憶された情報に対応付けられている部屋番号と同じである場合に、収納ボックスの収納扉の開錠を行うように電気錠を制御する。
宅配ボックス10のCPU11は、開錠した収納ボックスに設けられた荷物センサから荷物センサ信号を受信しなくなった(つまり、当該収納ボックスから荷物が取り出された)場合に(ステップS212)、当該収納ボックスの収納扉の施錠を行うように電気錠を制御する(ステップS214)。
CPU11は、開錠した収納ボックスの情報(収納ボックス番号)を含む出庫完了情報を生成し、生成した出庫完了情報を管理サーバ20に送信する(ステップS216)。管理サーバ20のCPU21は、出庫完了情報を受信すると、HDD24に記憶された管理データにアクセスして、受信した出庫完了情報に基づいて管理データを更新する(ステップS218)。
上述したように、本実施形態の物品収受システムによれば、集合住宅の居住者(第1グループに属する第1ユーザ)は、部屋番号(第1タイプの識別情報)を含む第1開錠情報を用いることによって収納ボックスを利用することができ、一時利用者(第2グループに属する第2ユーザ)は、宅配物ID(第2タイプの識別情報)を含む第2開錠情報を用いることによって収納ボックスを利用することができるので、1つの宅配ボックス10の各収納ボックス10a,10bを複数のグループのユーザが共同で利用することができる。これにより、1つのグループのユーザのみが各収納ボックス10a,10bを利用する場合と比較して、各収納ボックス10a,10bの利用機会を増加させることができるので、各収納ボックス10a,10bの利用効率を向上させることができる。
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態の物品収受システムは、図9に示すように、割当手段35を備える点において、第1実施形態と異なっている。以下、第1実施形態と異なる構成について説明する。
割当手段35は、複数の収納ボックス10a,10bのうち少なくとも1つの収納ボックスを、集合住宅の居住者(第1ユーザ)用の第1収納ボックスと、一時利用者(第2ユーザ)用の第2収納ボックスとの何れかに割り当てる機能を備える。割当手段35の機能は、例えば以下のように実現される。
宅配ボックス10のCPU11は、所定のタイミング(例えば、電源投入時や、所定期間(例えば1ケ月)経過毎等)において、ボックス種別(T1又はT2)を複数の収納ボックス10a,10b毎に決定する。これにより、各収納ボックス10a,10bは、ボックス種別が「T1」の収納ボックス(第1収納ボックス)、及び、ボックス種別が「T2」の収納ボックス(第2収納ボックス)の何れかに割り当てられる。なお、ボックス種別が割り当てられた収納ボックスの数は、ボックス種別毎に同じであってもよいし、異なっていてもよい。そして、CPU11は、決定したボックス種別を、通信インタフェース部18を介して管理サーバ20に送信する。
一方、管理サーバ20のCPU21は、決定したボックス種別を、通信インタフェース部25を介して宅配ボックス10から受信すると、HDD24に記憶された管理データにアクセスし、受信したボックス種別を、各収納ボックス10a,10bの収納ボックス番号に対応付けて記憶する。
本実施形態において、第1対応付け手段31は、集合住宅の居住者(第1ユーザ)の荷物が何れかの第1収納ボックスに収納される場合に、集合住宅の居住者の荷物が収納される第1収納ボックスと、第1開錠情報とを対応付ける機能を備える。本実施形態における第1対応付け手段31の機能は、例えば以下のように実現される。
宅配ボックス10のCPU11は、図7のステップS112の処理において、各収納ボックスのうち、ボックス種別が「T1」であって収納状態(ステータス)が「空き」の収納ボックスの何れかを選択するための表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させる。なお、ステップS114以降の処理の内容は、第1実施形態と同様である。
このようにして、集合住宅の居住者(第1ユーザ)の荷物が収納される収納ボックス(第1収納ボックス)と、部屋番号(第1タイプの識別情報)を含む第1開錠情報とを対応付けることができる。
本実施形態において、第2対応付け手段32は、一時利用者(第2ユーザ)の荷物が何れかの第2収納ボックスに収納される場合に、一時利用者の荷物が収納される第2収納ボックスと、第2開錠情報とを対応付ける機能を備える。本実施形態における第2対応付け手段32の機能は、例えば以下のように実現される。
宅配ボックス10のCPU11は、図7のステップS112の処理において、各収納ボックスのうち、ボックス種別が「T2」であって収納状態(ステータス)が「空き」の収納ボックスの何れかを選択するための表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させる。なお、ステップS114以降の処理の内容は、第1実施形態と同様である。
このようにして、一時利用者(第2ユーザ)の荷物が収納される収納ボックス(第2収納ボックス)と、宅配物ID(第2タイプの識別情報)を含む第2開錠情報とを対応付けることができる。
本実施形態に係る物品収受システムによれば、宅配ボックス10において、集合住宅の居住者(第1ユーザ)用の収納ボックス(第1収納ボックス)と、一時利用者(第2ユーザ)用の収納ボックス(第2収納ボックス)とが予め割り当てられているので、各グループのユーザは、各グループのユーザ用に割り当てられた範囲内で収納ボックスを利用することができる。
以下、上述した実施形態の変形例について説明する。
(変形例)
上記第2実施形態において、割当手段35は、第1収納ボックス及び第2収納ボックスの少なくとも一方の利用状況に基づいて、少なくとも1つの収納ボックスの割り当てを行ってもよい。本変形例における割当手段35の機能は、例えば以下のように実現される。
宅配ボックス10のCPU11は、所定のタイミング(例えば、電源投入時や、所定期間(例えば1ケ月)経過毎等)において、宅配ボックス10の各収納ボックス10a,10bの利用率の送信要求を、管理サーバ20に送信する。一方、管理サーバ20のCPU21は、宅配ボックス10からの送信要求を受信すると、HDD24に記憶された管理データにアクセスし、送信要求を行った宅配ボックス10の各収納ボックスの利用率を抽出して、送信要求を行った宅配ボックス10に送信する。
宅配ボックス10のCPU11は、各収納ボックスの利用率を受信すると、受信した利用率に基づいて、各収納ボックス10a,10bのボックス種別の割り当てを行う。ここで、CPU11は、例えば、ボックス種別が「T1」の収納ボックス(第1収納ボックス)の利用率が、ボックス種別が「T2」の収納ボックス(第2収納ボックス)の利用率よりも高い場合には、第1収納ボックスの数が第2収納ボックスの数よりも多くなるように、各収納ボックス10a,10bのボックス種別の割り当てを行ってもよい。また、CPU11は、第1収納ボックス及び第2収納ボックスの少なくとも一方の利用率が所定の閾値未満である場合には、当該少なくとも一方の数が割り当て前の数よりも小さくなるように、各収納ボックス10a,10bのボックス種別の割り当てを行ってもよい。
本変形例に係る物品収受システムによれば、例えば、集合住宅の居住者(第1ユーザ)及び一時利用者(第2ユーザ)のうち利用率の高いユーザ用の収納ボックスの数が多くなるように、各収納ボックス10a,10bの割り当てを行うことができるので、各収納ボックス10a,10bの利用効率をさらに向上させることができる。
以上説明した各実施形態及び変形例は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記各実施形態及び変形例に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、上述した第1実施形態及び第2実施形態の構成が組み合わされてもよい。具体的には、宅配ボックス10の各収納ボックス10a,10bの一部のボックス種別が、第1実施形態において説明したように荷物の入庫処理において設定され、各収納ボックス10a,10bの他の部分のボックス種別が、第2実施形態において説明したように所定のタイミングで設定されてもよい。
上述した各実施形態では、宅配ボックス10によって、第1対応付け手段31、第2対応付け手段32、施錠手段33、開錠手段34及び割当手段35の各機能を実現する構成としたが、この構成に限られない。例えば、これらの全ての手段を管理サーバ20によって実現する構成としてもよいし、少なくとも一部の手段を管理サーバ20によって実現する構成としてもよい。