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JP6846596B2 - 電気集塵装置 - Google Patents
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Description

本発明は、空気中の浮遊粒子状物質(SPM)を捕集する電気集塵装置に関するものである。
従来、この種の電気集塵装置は、帯電部の放電極板に直流高電圧を印加し、コロナを発生させ、帯電部を通過する粉塵を帯電させる。この帯電した粉塵を、直流高電圧を印加する荷電極板と、接地する接地極板とを有する集塵部の強電界により、静電気力で接地極板表面に捕集する技術が広く一般的に知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その電気集塵原理について図7、図8を参照しながら説明する。
図7に示すように、電気集塵装置は帯電部204と集塵部208により構成される。帯電部204と集塵部208にはそれぞれ高電圧が高圧電源203、207から供給される。帯電部は放電極板202に高電圧が印加され接地極板201との空間にコロナ放電(図示せず)が発生する。このコロナにより発生したイオンが、空間中の粉塵に電荷を与え、粉塵は帯電される。帯電した粉塵は風下の集塵部208で荷電極板206と接地極板205との間で形成される高電界により、静電気力で接地極板205の表面に捕集している。このような電気集塵装置帯電部の放電極板202には、複数のトゲ状突起202bが形成されており、前記トゲ状突起202bによって電界を強くすることで効率よくコロナ放電を発生させ、集塵性能を向上させている。
特開2002−192014号公報
このような従来の電気集塵装置は、長期間使用すると放電極板のトゲ状突起のトゲ先端が徐々に減肉し、丸くなっていくことがわかっている(図8参照)。トゲ先端が丸くなると、放電により生じる電界が弱くなり、集塵性能が低下するという課題を有していた。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、放電極板のトゲ先端が減肉し、丸くなっても集塵性能が低下しない電気集塵装置を提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明に係る電気集塵装置は、複数の接地極板と複数の放電極板を交互に平行に配置した帯電部を有し、前記放電極板は、風上側または/および風下側の端部にコロナ放電用のトゲ状突起を有し、前記トゲ状突起において、突出した部分に開口部を有することを特徴としたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、前記放電極板は、風上側または/および風下側の端部にコロナ放電用のトゲ状突起を有し、前記トゲ状突起において、突出した部分に開口部を有するという構成により、前記トゲ状突起が減肉し、丸くなると、トゲ状突起の外周と開口部がつながって新たなトゲ先端が生成され、集塵性能の低下を抑制するという効果を得ることができる。
本発明の実施の形態1の電気集塵装置の構成を示す説明図 本発明の実施の形態1の帯電部の構成を示す拡大図 本発明の実施の形態1の放電極板の動作を示す拡大図 本発明の実施の形態2の放電極板の動作を示す拡大図 本発明の実施の形態3の放電極板の動作を示す拡大図 本発明の実施の形態4の放電極板の動作を示す拡大図 従来の電気集塵装置の構成を示す説明図 従来の放電極板の動作を示す拡大図
本発明に係る電気集塵装置は、複数の接地極板と複数の放電極板を交互に平行に配置した帯電部を有し、前記放電極板は、風上側または/および風下側の端部にコロナ放電用のトゲ状突起を有し、前記トゲ状突起において、突出した部分に開口部を有するものであり、前記トゲ状突起の先端が減肉し、丸くなると、トゲ状突起の外周と開口部がつながって新たなトゲ先端が生成され、集塵性能の低下を抑制するという効果を得ることができる。
また、前記開口部は、円形としてもよい。あるいは、前記開口部は、前記トゲ状突起の先端側を円弧状としてもよい。これにより、トゲ状突起の先端が丸くなり、トゲ状突起の外周と開口部とがつながったとき、生成される新たなトゲ先端が鋭利な形状となり、集塵性能の低下を抑制するという効果を得ることができる。
また、前記開口部は、1つの前記トゲ状突起あたり2ヶ所設け、1つの前記トゲ状突起において、トゲ先端と2つの前記開口部との最小距離が等しいという構成にしても良い。これにより、トゲ状突起の先端が丸くなり、トゲ状突起の外周と開口部とがつながったとき、生成される新たなトゲ先端が3箇所になるので、集塵性能の低下を抑制するという効果を得ることができる。
また、前記開口部は、三角形状とし、前記開口部の一辺は、風向きに直交するとともにトゲ先端側に位置したという構成にしても良い。これにより、これにより、トゲ状突起の先端が丸くなり、トゲ状突起の外周と開口部とがつながったとき、生成される新たなトゲ先端部分は、新たな三角形状となり、集塵性能の低下を抑制するという効果を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
最初に、図1および図2を用いて本実施の形態に係る電気集塵装置1の構成と動作について説明する。なお、図1は、本発明の実施の形態1の電気集塵装置1の構成を示す説明図であり、図2は、本発明の実施の形態1の帯電部2の構成を示す拡大図である。
電気集塵装置1は、風向き9の流路上流側の帯電部2と、流路下流側の集塵部3から構成される。帯電部2は、放電極板4と帯電部接地極板5を交互に間隔をあけて平行に並設している構造となっている。集塵部3は、荷電極板6と集塵部接地極板7を交互に間隔をあけて平行に並設した構成となっている。放電極板4には、風向き9の上流端辺と下流端辺に複数のトゲ状突起8が形成されている。トゲ状突起8は1つ以上の開口10を有している。開口10は、図3に示すように、トゲ先端側を円弧状とした長孔形状である。開口10は、風向き9に平行でトゲ先端を通る直線に対し、線対称となるように配置する。また、開口10は、トゲ状突起8として突出した部分に開口部分を配置する。開口10とトゲ先端との距離は短いほうが、後述する新たなトゲ先端を生成するまでの期間が短くなるが、放電極板4を成形する際の設計条件で決められることになる。
なお、本実施の形態では、帯電部2とは別に集塵部3を設けた2段式の電気集塵装置の場合で説明するが、帯電部2と集塵部3を共通化した1段式電気集塵装置であってもよい。また、トゲ状突起8は、放電極板4の上流端辺、下流端辺のどちらか一方に設ける構成としても良い。
ここで、電気集塵装置1の動作について説明する。トンネル内の排気ガスは換気ファン(図示せず)により、電気集塵装置1に導かれる。電気集塵装置1では、帯電部2では放電極板4に高電圧を印加することにより、放電極板4と帯電部接地極板5との空間にコロナ放電(図示せず)が発生する。このコロナにより発生したイオンが、空間中の粉塵に電荷を与え、粉塵は帯電される。帯電した粉塵は、集塵部3において、高電圧が印加される荷電極板6と接地した集塵部接地極板7との空間で形成される高電界により、静電気力で集塵部接地極板7の表面に捕集される。放電極板4には、複数のトゲ状突起8が形成されており、トゲ状突起8によって電界を強くすることで効率よくコロナ放電を発生させ、集塵性能を向上させている。
続いて、図3を用いて、本実施の形態における電気集塵装置1の特徴部分について説明する。なお、図3は、本発明の実施の形態1の放電極板4を示す拡大図である。
電気集塵装置1では、放電極板4に高電圧を印加して積極的にコロナ放電を発生させるという性質上、金属の腐食の原因である電池作用を放電極板4に自ら発生させている。また、捕集した浮遊粒子状物質を洗浄する必要があるため、電気集塵装置1は周期的に水洗浄を行っている。すなわち、放電による放出されるイオンの衝撃や、金属の酸化により、放電極板4は腐食(磨耗)が発生しやすくなっていると考えられる。特に電界を集中させているトゲ状突起8は、さらに腐食が発生しやすいと考えられ、長期間使用することでトゲ状突起8のトゲ先端が徐々に減肉し、丸くなっていく。トゲ先端が丸くなると、電界が弱くなり、集塵性能が低下し始める。トゲ状突起8が開口10まで丸くなり、トゲ状突起8の外周と開口10とがつながると、第1トゲ状突起8aと第2トゲ状突起8bが新たに生成される。すなわち、第1トゲ状突起8aと第2トゲ状突起8bが新たに生成されることにより帯電部2の電界が強くなる。すなわち、放電極板4と帯電部接地極板5との空間にコロナ放電が発生しやすくなり、空間中の粉塵は帯電されやすくなる。これにより、電気集塵装置1の集塵性能は回復し、トゲ状突起8が丸くなっても集塵性能の低下を抑制することができる。
また、トゲ状突起8の数は2倍になるため、集塵性能の向上も期待できる。
なお、本実施の形態において、開口10を長孔形状としたが、円形であっても良い。あるいは、楕円形状であっても良い。
(実施の形態2)
図4において、図1から図3と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。図4は、本発明の実施の形態2の放電極板4を示す拡大図である。
図4に示すように、トゲ状突起8の開口10を2つにしてもよい。これにより、トゲ状突起8が2つの開口10まで丸くなり、トゲ状突起8の外周と2つの開口10とがつながると、新たに第1トゲ状突起8aと第2トゲ状突起8bと第3トゲ状突起8cが生成される。新たに生成された第1トゲ状突起8aと第2トゲ状突起8bと第3トゲ状突起8cにより電界を強くすることができ、集塵性能の低下を抑制することができる。
また、トゲ状突起8の数は3倍になるため、さらなる集塵性能の向上も期待できる。
(実施の形態3)
図5において、図1から図3と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。図5は、本発明の実施の形態3の放電極板4の動作を示す拡大図である。
図5に示すように、トゲ状突起8の開口10の形状をトゲ先端側のみを円弧状としてもよい。これにより、トゲ状突起8が開口10まで丸くなり、トゲ状突起8の外周と開口10とがつながると、新たに第1トゲ状突起8aと第2トゲ状突起8bが生成される。新たに生成された第1トゲ状突起8aと第2トゲ状突起8bとにより電界を強くすることができ、集塵性能の低下を抑制することができる。
また、トゲ状突起8の数は2倍になるため、さらなる集塵性能の向上も期待できる。
(実施の形態4)
図6において、図1から図3と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。図6は、本発明の実施の形態4の放電極板4の動作を示す拡大図である。
図6に示すように、トゲ状突起8の開口10の形状を三角形状としてもよい。この三角形状の開口10は、ひとつの辺を風向き9と直交するように配置し、この風向き9と直交する辺をトゲ先端側に配置したものである。これにより、トゲ状突起8が開口10まで丸くなり、トゲ状突起8の外周と開口10とがつながると、新たに第1トゲ状突起8aと第2トゲ状突起8bが生成される。新たに生成された第1トゲ状突起8aと第2トゲ状突起8bとにより電界を強くすることができ、集塵性能の低下を抑制することができる。
また、開口10が三角形状のため、新たに生成された第1トゲ状突起8aと第2トゲ状突起8bは、三角形状で、より鋭利なトゲになり易く、さらなる集塵性能の向上も期待できる。
本発明に係る電気集塵装置は、放電極板のトゲ状突起が減肉し、丸くなっても、放電極板に新たにトゲ状突起が生成され、集塵性能の低下を抑制できるので、放電極板の交換期間が長くなる等広い範囲で有用である。
1 電気集塵装置
2 帯電部
3 集塵部
4 放電極板
5 帯電部接地極板
6 荷電極板
7 集塵部接地極板
8 トゲ状突起
8a 第1トゲ状突起
8b 第2トゲ状突起
8c 第3トゲ状突起
9 風向き
10 開口

Claims (5)

  1. 複数の接地極板と複数の放電極板を交互に平行に配置した帯電部を有する電気集塵装置において、
    前記放電極板は、風上側または/および風下側の端部にコロナ放電用のトゲ状突起を有し、
    前記トゲ状突起において、突出した部分に開口部を有することを特徴とする電気集塵装置。
  2. 前記開口部は、円形とした請求項1記載の電気集塵装置。
  3. 前記開口部は、前記トゲ状突起の先端側を円弧状とした請求項1記載の電気集塵装置。
  4. 前記開口部は、1つの前記トゲ状突起あたり2ヶ所設け、
    1つの前記トゲ状突起において、トゲ先端と2つの前記開口部との最小距離が等しい請求項1または2記載の電気集塵装置。
  5. 前記開口部は、三角形状とし、
    前記開口部の一辺は、風向きに直交するとともにトゲ先端側に位置した請求項1記載の電気集塵装置。
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