Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JP6847332B2 - 動き検出装置および動き検出方法 - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JP6847332B2 - 動き検出装置および動き検出方法 - Google Patents

動き検出装置および動き検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6847332B2
JP6847332B2 JP2020558778A JP2020558778A JP6847332B2 JP 6847332 B2 JP6847332 B2 JP 6847332B2 JP 2020558778 A JP2020558778 A JP 2020558778A JP 2020558778 A JP2020558778 A JP 2020558778A JP 6847332 B2 JP6847332 B2 JP 6847332B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
position coordinates
unit
observation
difference
ship
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020558778A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2020115893A1 (ja
Inventor
夢乃 ▲芝▼
夢乃 ▲芝▼
幸成 松田
幸成 松田
勝大 ▲草▼野
勝大 ▲草▼野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP6847332B2 publication Critical patent/JP6847332B2/ja
Publication of JPWO2020115893A1 publication Critical patent/JPWO2020115893A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B49/00Arrangements of nautical instruments or navigational aids
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C21/00Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00
    • G01C21/20Instruments for performing navigational calculations
    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08GTRAFFIC CONTROL SYSTEMS
    • G08G3/00Traffic control systems for marine craft

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Navigation (AREA)
  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Description

この発明は、移動体の動きを検出する技術に関するものである。
移動体から送信される移動体情報に基づいて、監視対象範囲内に位置する移動体の動きを検出し、検出結果に基づいて移動体への情報提供または移動体の管制を行う技術が提供されている。
例えば、特許文献1には、所定の海域内を通過した船舶の航路を示す船舶情報の履歴を取得し、取得した船舶情報の履歴に基づいて海域内の典型航路を算出し、船舶情報と、典型航路とに基づいて、海域内に存在する船舶の予測航路を算出する航行支援装置が開示されている。
具体的には、特許文献1の航行支援装置は、カーネル密度推定により、船舶情報の履歴に基づいて監視対象海域の緯度、経度ごとの航路の最頻値を算出し、最頻値を結ぶことで典型航路を算出する。航行支援装置は、監視対象海域内を航行中の船舶に対し、複数存在する典型航路の中から現在の速度また針路方向に基づいて、最も合致する典型航路を追従航路として決定し、当該船舶の追従航路への最短ルートを予測航路として算出する。航行支援装置は、船舶の位置が典型航路から所定領域内であるか否かを判定し、所定領域内でないと判定した場合に警告を出力する。
特開2015−186956号公報
上述した特許文献1に記載された航行支援装置では、船舶の位置が典型航路から逸脱しているか否かのみを用いて船舶の動きを判定しているため、移動体の動きの検出精度が低いという課題があった。
例えば、特許文献1の航行支援装置は、船舶の位置が典型航路から大きく外れている場合には当該船舶の動きを不審な動きとして判定することができる。一方、船舶が他の船舶に接近する、船舶が急加速する等、船舶の位置が典型航路から外れていないが、不審な動きをする船舶を検出することができない。
また、特許文献1の航行支援装置は、船舶の位置が典型航路から逸脱しているかの時系列的な変化を見ていないため、典型航路を一時的に逸脱した船舶と、意図的に典型航路を継続的に逸脱した船舶を区別することができず、船舶の動きの判定を誤る可能性がある。典型航路を一時的に逸脱する場合とは、例えば障害物を回避する場合、または強い海流に流される場合である。
また、上述した特許文献1の航行支援装置は、船舶が位置情報を発信せず、得られる船舶の位置観測データの精度が低い場合には、移動体の動きを正確に検出することができないという課題があった。
特許文献1の航行支援装置は、監視対象海域内の船舶の位置情報をAIS(Automatic Identification System:自動船舶識別装置)から取得している。しかし、実際に不審な行動をする船舶は自身の位置を知られないようにするためAISを発信しない場合があり、AISを発信しない船舶は監視対象外となってしまう。AISから船舶の位置情報が取得できない場合に、レーダから船舶の位置情報を取得することが考えられるが、AISの位置情報は高精度であるのに対し、レーダの位置観測データは高精度ではなく位置観測データが欠損しているまたは位置観測データに外れ値が含まれる可能性が高い。位置観測データが欠損しているまたは位置観測データに外れ値が含まれる位置観測データを用いた場合、移動体の動きを正確に検出することは困難である。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、精度よく移動体の動きを検出することを目的とする。
この発明に係る動き検出装置は、監視対象範囲内に位置する正常な移動を行う移動体の時系列データである正規データから軌跡の特徴を学習し、移動体の位置座標を入力した場合に、当該移動体の軌跡を予測して出力する第1の正規モデルを作成するモデル作成部と、監視対象範囲内に位置する移動体の観測データから移動体の位置座標を観測位置座標として算出する位置算出部と、位置算出部が算出した位置座標を、第1の正規モデルに入力し、予測された移動体の位置座標を予測位置座標として取得する位置予測部と、位置算出部が算出した観測位置座標と、位置予測部が取得した予測位置座標との差分を算出する差分算出部と、差分算出部が算出した差分が減少しているか否かを評価し、評価値から移動体の不審度を算出する不審度算出部とを備え、不審度算出部は、さらに差分算出部が算出した差分の大きさ、および差分の累積値を評価して、差分が減少しているか否かの評価値、差分の大きさの評価値および差分の累積値の評価値から移動体の不審度を算出する
この発明によれば、精度よく移動体の動きを検出することができる。また、移動体の位置を示す位置情報の精度が低い場合であっても、精度よく移動体の動きを検出することができる。
実施の形態1に係る動き検出装置の構成を示すブロック図である。 図2Aおよび図2Bは、実施の形態1に係る動き検出装置のハードウェア構成例を示す図である。 実施の形態1に係る動き検出装置の正規データ記憶部に格納された正規データの一例を示す図である。 実施の形態1に係る動き検出装置の表示制御部の表示制御の一例を示す図である。 実施の形態1に係る動き検出装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る動き検出装置のモデル作成部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る動き検出装置の位置算出部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る動き検出装置の位置予測部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る動き検出装置の差分算出部の動作を示すフローチャートである。 図10Aおよび図10Bは、実施の形態1に係る動き検出装置の位置座標の予測および差分算出のイメージを示す図である。 実施の形態1に係る動き検出装置の不審度算出部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る動き検出装置の観測位置座標と予測位置座標との比較結果を示すイメージを示す図である。 実施の形態1に係る動き検出装置の表示制御部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る動き検出装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る動き検出装置の不審度算出部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る動き検出装置の不審度算出部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る動き検出装置の構成を示すブロック図である。 図17A、図17B、図17Cは、実施の形態3に係る動き検出装置の観測値補正部の補正処理のイメージを示す図である。 実施の形態3に係る動き検出装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る動き検出装置の観測値補正部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態4に係る動き検出装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態4に係る動き検出装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態4に係る動き検出装置の観測値整形部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態5に係る動き検出装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態5に係る動き検出装置の位置予測部の動作を示すフローチャートである。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る動き検出装置100の構成を示すブロック図である。
動き検出装置100は、モデルパラメータ入力受付部101と、モデル作成部102と、正規データ記憶部103と、正規モデル記憶部104と、観測データ取得部105と、位置算出部106と、位置観測値データ記憶部107と、位置予測部108と、位置予測値データ記憶部109と、差分算出部110と、差分データ記憶部111と、不審度パラメータ入力部112と、不審度算出部113および表示制御部114を備える。
また、動き検出装置100は、外部装置として入力装置201、観測装置202および表示装置203と接続される。
入力装置201は、例えばマウスおよびキーボードで構成される。ユーザは、入力装置201を介して動き検出装置100に情報の入力を行う。観測装置202は、例えばカメラ、レーダまたはGPS(Global Positioning System)センサで構成され、船舶、人または車両等の移動体を撮像、観測または検知する。観測装置202は、複数の機器を組み合わせて構成してもよい。また、観測装置202は、監視対象範囲内の移動体の位置を特定するための情報を取得する機器であれば、どのような機器で構成してもよい。表示装置203は、例えばディスプレイで構成され、動き検出装置100が生成した情報を表示する。
次に、動き検出装置100の各構成について説明する。なお、以下では移動体が船舶である場合を例に示すが、移動体は船舶に限定されるものではない。
モデルパラメータ入力受付部101は、入力装置201を介してモデルパラメータの入力を受け付ける。ここで、モデルパラメータとは、後述するモデル作成部102が正規モデルを作成する際に必要となるパラメータである。船舶の航跡(移動体の軌跡)を予測する期間(以下、航跡予測時間という)を示すパラメータは、必須のパラメータとなる。航跡予測時間は、何ステップ分の観測データを用いて、何ステップ先の航跡を予測するかを示す情報である。モデルパラメータ入力受付部101は、受け付けたモデルパラメータをモデル作成部102に出力する。
モデル作成部102は、モデルパラメータ入力受付部101から入力されたモデルパラメータに基づいて、航跡予測時間を設定する。また、モデル作成部102は、正規データ記憶部103から取得した正規データから航跡(軌跡)の特徴を学習する。モデル作成部102は、当該学習により、監視対象船舶の位置座標を入力した場合に、設定した航跡予測時間分の監視対象船舶の軌跡を予測して出力する正規モデル(第1の正規モデル)を作成する。モデル作成部102は、作成した正規モデルを正規モデル記憶部104に記憶させる。なお、モデル作成部102のより詳細な説明は後述する。
正規データ記憶部103は、監視対象範囲内に位置する正常な航行を行う船舶(正常移動体、以下正常船という)の時系列データである正規データを格納する記憶領域である。例えば、対象の移動体が船舶の場合、AIS(Automatic Identification System:自動船舶識別装置)で自らの位置を発信している船舶は正常な航行を行っており、不審な船舶ではない可能性が高い。その場合、当該AISデータのみを用いて正規データとし、正規データ記憶部103に格納する。なお、正規データの具体例は後段で示す。
正規モデル記憶部104は、モデル作成部102で作成された正規モデルを格納する記憶領域である。
観測データ取得部105は、外部の観測装置202が観測した監視対象範囲内に位置する船舶の観測データを取得する。ここで、観測データとは、観測装置202が観測したデータ、例えば画像データであり、監視対象範囲内に位置する船舶の位置座標を特定するためのデータである。観測データ取得部105は、取得した観測データを位置算出部106に出力する。
位置算出部106は、観測データ取得部105から入力された観測データに対して画像処理等を行い、監視対象範囲内に位置する各船舶の位置座標を算出する。位置算出部106は、算出した各船舶の位置座標(以下、観測位置座標という)を、各船舶のIDおよび観測データの取得時刻と対応付けた位置観測値データとして位置観測値データ記憶部107に記憶させる。なお、位置算出部106のより詳細な説明は、後述する。
位置観測値データ記憶部107は、位置算出部106で算出された位置観測値データを格納する記憶領域である。
位置予測部108は、監視対象船舶が不審な行動を行う船舶ではないと仮定し、位置観測値データ記憶部107に記憶された現在までの位置座標で示された船舶の航跡から、当該船舶の未来の航跡を予測する。
具体的には、位置予測部108は、正規モデル記憶部104に記憶された正規モデルに、位置観測値データ記憶部107に記憶された各船舶の観測位置座標を入力する。正規モデルの出力は航跡予測時間分の船舶の予測された軌跡であって、予測された船舶の位置座標である。位置予測部108は、予測された位置座標(以下、予測位置座標という)を、各船舶のIDおよび予測時刻と対応付けた位置予測値データとして位置予測値データ記憶部109に記憶させる。なお、位置予測部108のより詳細な説明は、後述する。
位置予測値データ記憶部109は、位置予測部108で予測された位置予測値データを格納する記憶領域である。
差分算出部110は、観測位置座標と予測位置座標との差分を算出する。具体的には、差分算出部110は、位置観測値データ記憶部107に記憶された観測位置座標を取得し、位置予測値データ記憶部109に記憶された予測位置座標を取得する。差分算出部110は、各船舶に対して、観測位置座標と予測位置座標との2点間の距離を算出し、算出した距離を差分とする。差分算出部110は、算出した差分を差分データとして差分データ記憶部111に記憶させる。なお、差分算出部110のより詳細な説明は、後述する。
差分データ記憶部111は、差分算出部110で算出された差分データを格納する記憶領域である。
不審度パラメータ入力部112は、入力装置201を介して不審度パラメータの入力を受け付ける。不審度パラメータ入力部112は、受け付けた不審度パラメータを不審度算出部113に出力する。ここで、不審度パラメータとは、以下に示す第1のパラメータから第4のパラメータである。なお、各パラメータの詳細については後述する。
第1のパラメータ:不審船と判定される不審度の第1の閾値
第2のパラメータ:差分の大きさの第2の閾値
第3のパラメータ:差分の累積値の第3の閾値
第4のパラメータ:不審度に影響を与える各要素の評価値に対する重み値
具体的には、不審度算出部113は、差分データ記憶部111に記憶された差分データと、不審度パラメータ入力部112から入力された不審度パラメータとに基づいて、各船舶の不審度を評価する。不審度算出部113は、不審度に影響を与える要素として、以下の3つの要素について評価を行う。なお、不審度算出部113は、新たな差分データが増えている各船舶に対して差分の評価および不審度の算出を行う。
第1の評価条件:差分の変動(差分が減少しているか否か)
第2の評価条件:差分の大きさ(差分の大きさが、第2のパラメータである第2の閾値を超えているか否か)
第3の評価条件:差分の累積値(差分の累積値が、第3のパラメータである第3の閾値を超えているか否か)
不審度算出部113は、上述した第1の評価条件から第3の評価条件に対する評価値と、上述した第4のパラメータである重み値とに基づいて各船舶の不審度を算出する。不審度算出部113は、算出した不審度が、第1のパラメータである第1の閾値以上となった船舶に対して不審フラグを立てる。不審度算出部113は、船舶のID、不審度、および不審フラグの有無の組で構成される不審データを表示制御部114に出力する。なお、不審度算出部113のより詳細な説明は、後述する。
なお、不審度算出部113が第1の評価条件から第3の評価条件の全てを評価する場合を示したが、当該処理に限定されるものではない。例えば、不審度算出部113は少なくとも第1の評価条件について評価する処理を行えば、船舶の動きを検出する精度を高めることができる。
表示制御部114は、表示装置203に検出結果を表示する制御を行う。表示制御部114は、検出結果として、例えば不審フラグが立っている船舶のIDおよび不審度を示した一覧と、監視対象範囲内の船舶のリアルタイムの状況との2つの情報を表示する。なお、表示制御部114は、検出結果として、不審度を算出する際に用いた3つの要素の評価値を、不審度と対応付けて表示してもよい。ユーザは、表示装置203に表示された検出結果を参照することにより、不審な船舶の有無、不審な船舶の現在位置を把握することが可能である。なお、表示装置203に表示される検出結果の具体例は後段で示す。
また、上述した説明では、動き検出装置100が正規データ記憶部103、正規モデル記憶部104、位置観測値データ記憶部107、位置予測値データ記憶部109および差分データ記憶部111を備える構成を示した。しかし、これらの正規データ記憶部103、正規モデル記憶部104、位置観測値データ記憶部107、位置予測値データ記憶部109および差分データ記憶部111は、動き検出装置100の外部の記憶領域で構成してもよい。
次に、動き検出装置100のハードウェア構成例を説明する。
図2Aおよび図2Bは、実施の形態1に係る動き検出装置100のハードウェア構成例を示す図である。
動き検出装置100におけるモデルパラメータ入力受付部101、モデル作成部102、観測データ取得部105、位置算出部106、位置予測部108、差分算出部110、不審度パラメータ入力部112、不審度算出部113および表示制御部114の各機能は、処理回路により実現される。即ち、動き検出装置100は、上記各機能を実現するための処理回路を備える。当該処理回路は、図2Aに示すように専用のハードウェアである処理回路100aであってもよいし、図2Bに示すようにメモリ100cに格納されているプログラムを実行するプロセッサ100bであってもよい。
図2Aに示すように、モデルパラメータ入力受付部101、モデル作成部102、観測データ取得部105、位置算出部106、位置予測部108、差分算出部110、不審度パラメータ入力部112、不審度算出部113および表示制御部114が専用のハードウェアである場合、処理回路100aは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。モデルパラメータ入力受付部101、モデル作成部102、観測データ取得部105、位置算出部106、位置予測部108、差分算出部110、不審度パラメータ入力部112、不審度算出部113および表示制御部114の各部の機能それぞれを処理回路で実現してもよいし、各部の機能をまとめて1つの処理回路で実現してもよい。
図2Bに示すように、モデルパラメータ入力受付部101、モデル作成部102、観測データ取得部105、位置算出部106、位置予測部108、差分算出部110、不審度パラメータ入力部112、不審度算出部113および表示制御部114がプロセッサ100bである場合、各部の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ100cに格納される。プロセッサ100bは、メモリ100cに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、モデルパラメータ入力受付部101、モデル作成部102、観測データ取得部105、位置算出部106、位置予測部108、差分算出部110、不審度パラメータ入力部112、不審度算出部113および表示制御部114の各機能を実現する。即ち、モデルパラメータ入力受付部101、モデル作成部102、観測データ取得部105、位置算出部106、位置予測部108、差分算出部110、不審度パラメータ入力部112、不審度算出部113および表示制御部114は、プロセッサ100bにより実行されるときに、後述する図5−9、図11および図13に示す各ステップが結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ100cを備える。また、これらのプログラムは、モデルパラメータ入力受付部101、モデル作成部102、観測データ取得部105、位置算出部106、位置予測部108、差分算出部110、不審度パラメータ入力部112、不審度算出部113および表示制御部114の手順または方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。
ここで、プロセッサ100bとは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、またはDSP(Digital Signal Processor)などのことである。
メモリ100cは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)等の不揮発性または揮発性の半導体メモリであってもよいし、ハードディスク、フレキシブルディスク等の磁気ディスクであってもよいし、ミニディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスクであってもよい。
なお、モデルパラメータ入力受付部101、モデル作成部102、観測データ取得部105、位置算出部106、位置予測部108、差分算出部110、不審度パラメータ入力部112、不審度算出部113および表示制御部114の各機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。このように、動き検出装置100における処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
図3は、実施の形態1に係る動き検出装置100の正規データ記憶部103に格納された正規データの一例を示す図である。
正規データ103aは、正常船のID103b、データ取得時刻103c、正常船の位置を示すx座標103dおよびy座標103eで構成される。図3で示した正規データは、各正常船の位置を示す時系列データのみで構成したが、正常船の速力また針路等の時系列データを含む構成としてもよい。
なお、図示は省略するが、位置観測値データ記憶部107に格納された位置観測値データは、正規データと同様のデータ構成を有するものとする。
図4は、実施の形態1に係る動き検出装置100の表示制御部114の表示制御の一例を示す図である。
図4は、表示制御部114の表示制御に基づいて、表示装置203に表示された検出結果の一例を示している。
検出結果203aは、一覧情報203bおよびリアルタイム情報203cで構成される。一覧情報203bは、不審フラグが経っている船舶のID203dおよび当該船舶の不審度203eで構成される。リアルタイム情報203cは、監視領域情報203f、監視領域内の船舶のリアルタイムの位置203gおよび船舶のID203hで構成される。ID203hは、一覧情報203bのID203dに対応している。
次に、動き検出装置100の動作について説明する。
図5は、実施の形態1に係る動き検出装置100の動作を示すフローチャートである。
モデルパラメータ入力受付部101は、モデルパラメータの入力を受け付け、モデル作成部102に出力する(ステップST1)。モデル作成部102は、ステップST1で入力されたモデルパラメータを用いて航跡予測期間を設定し、当該航跡予測期間分の航行データを予測する正規モデルを作成する(ステップST2)。モデル作成部102は、ステップST2で作成した正規モデルを、正規モデル記憶部104に記憶させる。
観測データ取得部105は、観測装置202から船舶の観測データを取得する(ステップST3)。位置算出部106は、ステップST3で取得した船舶の観測データから、船舶の位置座標を算出する(ステップST4)。位置算出部106は、算出した各船舶の観測位置座標を、位置観測値データとして位置観測値データ記憶部107に記憶させる。
位置予測部108は、位置観測値データ記憶部107に記憶された位置観測値データの各船舶の位置座標に基づいて、ステップST2で作成された正規モデルを用いて船舶の位置座標を予測する(ステップST5)。位置予測部108は、ステップST5で予測した各船舶の予測位置座標を位置予測値データとして位置予測値データ記憶部109に記憶させる。
差分算出部110は、位置観測値データ記憶部107に記憶された位置観測値データに含まれる各船舶に対して、当該観測位置座標とステップST5で予測された予測位置座標との差分を算出する(ステップST6)。差分算出部110は、ステップST6で算出した差分を差分データとして差分データ記憶部111に記憶させる。
不審度パラメータ入力部112は、不審度パラメータの入力を受け付ける(ステップST7)。不審度算出部113は、差分データ記憶部111に記憶させた差分データと、ステップST7で受け付けた不審度パラメータとに基づいて各船舶を評価し、各船舶の不審度を算出する(ステップST8)。表示制御部114は、ステップST8で算出された不審度に基づいて、表示装置203に検出結果を表示するための制御を行い(ステップST9)、処理を終了する。
次に、図5のフローチャートで示した処理の詳細について、図6−9、図11および図13のフローチャートを参照しながら説明する。
図6は、実施の形態1に係る動き検出装置100のモデル作成部102の動作を示すフローチャートである。
図5のフローチャートのステップST2で示したモデル作成部102の動作の詳細について、図6を参照しながら説明する。
モデル作成部102は、モデルパラメータ入力受付部101から入力されたモデルパラメータから航跡予測期間を設定する(ステップST21)。モデル作成部102は、例えば、過去から現在までのnステップ分のデータから、現在から未来までのmステップ分のデータを予測すると設定する。以下では、航跡予測期間が、過去から現在までのnステップ分のデータから、現在から未来までのmステップ分のデータを予測する期間であるものとして説明を行う。
モデル作成部102は、正規データ記憶部103から取得した正規データから各船舶の位置座標の時系列データを読み込み、時系列変化を学習する任意の手法を用いて航跡の特徴を学習させる(ステップST22)。モデル作成部102は、ステップST22で学習した航跡の特徴を用いて、ステップST21で設定した航跡予測期間の船舶の軌跡を予測して出力する正規モデルを作成する(ステップST23)。モデル作成部102は、ステップST23で作成した正規モデルを正規モデル記憶部104に記憶させ(ステップST24)、処理を終了する。
なお、上述した説明では、位置座標の時系列データのみを用いて正規モデルを作成する場合を例に示したが、位置座標の時系列データに加えて、速力の時系列データ、針路の時系列データ、または速力および針路等の時系列データを用いて正規モデルを作成してもよい。
また、モデル作成部102は、例えばオフラインで正規モデルを作成する。モデル作成部102は、動き検出装置100の初回起動時に1回正規モデルを作成する必要がある。以降、モデル作成部102は、任意のタイミングで正規モデルを作成する。例えば、モデル作成部102は、正規データ記憶部103に新たに正規データが蓄積された場合に、再度正規モデルを作成する。
なお、動き検出装置100は、図5のフローチャートのステップST3からステップST9までの処理を、所定時間ごとにオンラインで繰り返し実行する。
上述したように、モデル作成部102は、正規データに基づいて正規モデルを作成することができるため、ユーザが船舶の正常な行動および不審な行動を定義する必要がない。そのため、当該正規モデルは、監視対象船舶の海域によって不審な行動のパターンが異なる場合であっても、汎用的に適用することができるモデルである。
図7は、実施の形態1に係る動き検出装置100の位置算出部106の動作を示すフローチャートである。
図5のフローチャートのステップST4で示した位置算出部106の動作の詳細について、図7を参照しながら説明する。
位置算出部106は、観測データ取得部105から入力された観測データを内部メモリに蓄積する(ステップST31)。位置算出部106は、内部メモリに蓄積した観測データ内の全ての船舶について固有のIDを割り当てる(ステップST32)。IDは、船舶間で重複しないものであり、船舶が監視対象範囲内に出現してから消えるまでの間変わらないものとする。IDは、例えば、船舶を一意に特定可能な数字とする。
位置算出部106は、観測データに対して画像処理等の加工を行い、各船舶の位置座標を算出する(ステップST33)。位置算出部106は、船舶のIDと、ステップST33で算出した各船舶の位置座標と、時刻との組で構成される位置観測値データを作成する(ステップST34)。位置算出部106は、ステップST34で作成した位置観測値データを位置観測値データ記憶部107に記憶させ(ステップST35)、処理を終了する。ステップST35の処理は、既存の位置観測値データに追記する処理である。
また、位置観測値データ記憶部107に記憶される位置観測値データは、図3で示した正規データと同一の形式である。また、位置観測値データ記憶部107に記憶される位置観測値データは、船舶のIDと、各船舶の位置座標と、時刻とに加えて、船舶の速力また針路等のデータを含む構成としてもよい。
図8は、実施の形態1に係る動き検出装置100の位置予測部108の動作を示すフローチャートである。
図5のフローチャートのステップST5で示した位置予測部108の動作の詳細について、図8を参照しながら説明する。
位置予測部108は、正規モデル記憶部104に記憶された正規モデルを取得する(ステップST41)。位置予測部108は、位置観測値データ記憶部107に記憶された位置観測値データを取得し、内部メモリに蓄積する(ステップST42)。
位置予測部108は、船舶番号iに「1」を設定する(ステップST43)。位置予測部108は、船舶番号iがステップST42で取得した位置観測値データ内の船舶数以下であるか否か判定を行う(ステップST44)。船舶番号iが位置観測値データ内の船舶数以下である場合(ステップST44;YES)、位置予測部108はステップST42で内部メモリに蓄積した位置観測値データからi番目の船舶の位置観測値データを取得する(ステップST45)。
位置予測部108はステップST45で取得した位置観測値データと、内部メモリに蓄積されたi番目の船舶の前回の位置観測値データとを比較し、新たな位置観測値データが得られたか否か判定を行う(ステップST46)。これは、位置予測部108が、新たな位置観測値データが得られた船舶のみを対象として位置座標の予測を行うためである。位置観測値データが新たに得られていない船舶は、位置座標を予測したとしても前回の位置予測値データと変わらないためである。新たな位置観測値データが得られていない場合(ステップST46;NO)、ステップST51の処理に進む。
一方、新たな位置観測値データが得られた場合(ステップST46;YES)、位置予測部108は、新たな位置観測値データの観測位置座標を正規モデルに入力し、船舶の位置座標を予測する(ステップST47)。位置予測部108は、船舶のIDと、ステップST47で取得した船舶の予測位置座標と、時刻との組で構成される位置予測値データを作成する(ステップST48)。位置予測部108は、ステップST48で作成した位置予測値データを位置予測値データ記憶部109に記憶させる(ステップST49)。
位置予測部108は、ステップST45で取得した今回の位置観測値データを内部メモリに蓄積する(ステップST50)。ステップST50の処理は、内部メモリの既存の位置観測値データに追記または上書きする処理である。次に、位置予測部108は、船舶番号iに「1」を加算し(ステップST51)、ステップST44の処理に戻る。
一方、船舶番号iが位置観測値データ内の船舶数以下でない場合(ステップST44;NO)、位置予測部108は処理を終了する。
上述したステップST47の処理の具体例を示すと、現在時刻をtとすると、正規モデルへの入力と、正規モデルからの出力は以下のようになる。
入力:時刻t−(n−1)から時刻tまでのnステップ分の船舶の観測位置座標
出力:時刻t+1から時刻t+mまでのmステップ分の船舶の予測位置座標
図9は、実施の形態1に係る動き検出装置100の差分算出部110の動作を示すフローチャートである。
図5のフローチャートのステップST6で示した差分算出部110の動作の詳細について、図9を参照しながら説明する。
差分算出部110は、位置観測値データ記憶部107に記憶された位置観測値データを取得し、内部メモリに蓄積する(ステップST61)。差分算出部110は、位置予測値データ記憶部109に記憶された位置予測値データを取得し、内部メモリに蓄積する(ステップST62)。差分算出部110は、船舶番号iに「1」を設定する(ステップST63)。差分算出部110は、船舶番号iがステップST61で取得した位置観測値データ内の船舶数以下であるか否か判定を行う(ステップST64)。
船舶番号iが位置観測値データ内の船舶数以下である場合(ステップST64;YES)、差分算出部110は、ステップST62で取得した位置予測値データにi番目の船舶の位置予測値データが存在するか否か判定を行う(ステップST65)。i番目の船舶の位置予測値データが存在する場合(ステップST65;YES)、差分算出部110は内部メモリからi番目の船舶の位置観測値データと、位置予測値データとを取得する(ステップST66)。差分算出部110は現在の時刻t1の観測位置座標と、mステップ前に予測した時刻t1の予測位置座標との2点間の距離を差分として算出する(ステップST67)。
一方、i番目の船舶の位置予測値データが存在しない場合(ステップST65;NO)、当該船舶を不審な船舶か否かの判定対象外とし、差分を「0」に設定する(ステップST68)。これは、船舶が、監視対象範囲内に出現した直後であって、船舶観測値データのみが存在する場合などである。差分算出部110は、船舶のIDと、ステップST67またはステップST68で算出した差分と、時刻との組で構成される差分データを作成する(ステップST69)。
差分算出部110は、ステップST69で作成した差分データを差分データ記憶部111に記憶させる(ステップST70)。ステップST70の処理は、既存の差分データに追記する処理である。次に、差分算出部110は、船舶番号iに「1」を加算し(ステップST71)、ステップST64の処理に戻る。
一方、船舶番号iが位置観測値データ内の船舶数以下でない場合(ステップST64;NO)、差分算出部110は処理を終了する。
図10は、実施の形態1に係る動き検出装置100の位置座標の予測および差分算出のイメージを示す図である。
図10Aは位置予測部108による位置座標の予測のイメージを示している。図10Aでは、北方面に直進する傾向を学習した正規モデルを用いて船舶の位置座標を予測した場合を示している。予測する1ステップを10分、n=2、m=4とした場合、即ち40分後を船舶の位置座標を予測する場合のイメージを示している。具体的には、時刻12:20から40分後の時刻13:00までの5ステップ分の予測結果を示している。図10Aに示すように、例えば6ステップ分の観測位置座標がある場合、位置予測部108は現在時刻に近いほうから2ステップ分の観測位置座標を用いて、未来の4ステップ分の予測位置座標を予測する。
前述の通り、図5のフローチャートで示したステップST2からステップST9処理までの一連の流れは、所定時間ごとに繰り返し実行される。そのため、位置予測部108が予測した結果は、所定時間ごとに更新して表示装置203に表示される。
図10Bは、差分算出部110による差分算出のイメージを示している。図10Bで示したイメージにおいて、差分算出部110は、時刻13:00における観測位置座標Xaと、時刻13:00から40分前の時刻12:20における時刻13:00の予測位置座標Xbとの距離(図10Bにおける矢印Xc)を、差分として算出する。
差分算出部110の差分算出方法は、種々適用可能である。例えば、差分算出部110は、例えば図10Bで示した時刻12:30、時刻12:40、時刻12:50および時刻13:00におけるそれぞれの予測位置座標と、対応する時刻における観測位置座標との2点間の距離の平均を差分として算出してもよい。
差分算出部110が差分を算出する際に、例えば、ある時刻の観測位置座標と、ある時刻から5分前の予測位置座標とを比較すると差分が小さくなり、後段の不審度算出部113において不審度の算出が困難となる。即ち、差分算出部110が、ある時刻の観測位置座標と、直近の予測位置座標を比較して差分を算出するのは望ましくない。差分算出部110は、観測位置座標を観測した時間から、所定時間(例えば、1時間)前に予測された予測位置座標との差分を算出する必要がある。そのため、モデル作成部102は、モデルパラメータの予測期間を長く設定し、長期間(例えば、数十分から数時間)先を予測可能な正規モデルを作成する必要がある。
図11は、実施の形態1に係る動き検出装置100の不審度算出部113の動作を示すフローチャートである。
図5のフローチャートのステップST8で示した不審度算出部113の動作の詳細について、図11を参照しながら説明する。
不審度算出部113は、不審度パラメータ入力部112から入力された不審度パラメータを取得する(ステップST81)。不審度算出部113は、差分データ記憶部111に記憶された差分データを取得し、内部メモリに蓄積する(ステップST82)。不審度算出部113は、船舶番号iに「1」を設定する(ステップST83)。不審度算出部113は、船舶番号iがステップST82で取得した差分データ内の船舶数以下であるか否か判定を行う(ステップST84)。
船舶番号iが差分データ内の船舶数以下である場合(ステップST84;YES)、不審度算出部113は、ステップST82で取得した差分データからi番目の船舶の差分データを取得する(ステップST85)。不審度算出部113は、ステップST85で取得した差分データと、内部メモリに蓄積されたi番目の船舶の前回の差分データとを比較し、差分データが新たに増えているか否か判定を行う(ステップST86)。これは、不審度算出部113が、差分データが増加した船舶のみを対象として不審度の算出を行うためである。差分データが増加していない船舶は、不審度を算出したとしても前回の不審度と変わらないためである。
差分データが新たに増えていない場合(ステップST86;NO)、不審度算出部113は、ステップST95の処理に進む。一方、差分データが新たに増えている場合(ステップST86;YES)、不審度算出部113は、差分データと不審度パラメータとに基づいて、まず、差分が減少しているかに応じて差分の変動を評価する(ステップST87)。次に、不審度算出部113は、差分の大きさが、不審度パラメータの第2の閾値を越えているかに応じて差分の大きさを評価する(ステップST88)。次に、不審度算出部113は、差分の累積値が、不審度パラメータの第3の閾値を越えているかに応じて差分の累積値を評価する(ステップST89)。
不審度算出部113は、ステップST87からステップST89の評価結果と不審度パラメータの重み値とに基づいて、船舶の不審度を算出する(ステップST90)。不審度算出部113は、ステップST90で算出した不審度が、不審度パラメータの第1の閾値以上であるか否か判定を行う(ステップST91)。不審度パラメータが第1の閾値以上でない場合(ステップST91;NO)、ステップST93の処理に進む。
一方、不審度パラメータが第1の閾値以上である場合(ステップST91;YES)、不審度算出部113は、該当する船舶に不審フラグを立てる(ステップST92)。不審度算出部113は、不審フラグの有無と、船舶のIDと、ステップST90で算出した不審度との組で構成される不審度データを作成し、内部メモリに蓄積された該当する船舶の前回の不審度データを更新する(ステップST93)。不審度算出部113は、ステップST90で更新した不審度データを表示制御部114に出力する(ステップST94)。不審度算出部113は、船舶番号iに「1」を加算する(ステップST95)。その後フローチャートはステップST84の処理に戻る。
一方、船舶番号iが位置観測値データ内の船舶数以下でない場合(ステップST84;NO)、不審度算出部113は処理を終了する。
図11のフローチャートで示したように、不審度算出部113は3つの要素、即ち差分の変動、差分の大きさ、差分の累積値を評価する。各要素の詳細について説明する。
まず、差分の変動の評価は、船舶の正常な行動に対して生じた差分と、船舶の不審な行動に対して生じた差分とを見分けるための要素である。船舶の正常な行動に対して差分が生じる場合とは、正規モデルによる予測誤差、障害物に対する船舶の避航、および海流の影響等により、船舶が一時的に通常と異なる動きをした場合等である。
これらの場合、図12のイメージ図に示したように、位置予測部108が正規モデルと更新された位置観測値データとに基づいて位置座標を予測する処理を繰り返すことにより、観測位置座標と予測位置座標との差分が減少する。
図12は、実施の形態1に係る動き検出装置100の観測位置座標と予測位置座標との比較結果を示すイメージを示す図である。
図12の上段は、時刻12:20、時刻12:40、時刻13:00、時刻13:20、および時刻13:40における、観測位置座標および予測位置座標を示している。
図12の下段は、時刻12:20の予測位置座標と時刻13:00の観測位置座標との差分Xd、時刻12:40の予測位置座標と時刻13:20の観測位置座標との差分Xe、および時刻13:00の予測位置座標と時刻13:40の観測位置座標との差分Xfを示している。上述のように、位置予測部108が位置座標を予測する処理を繰り返し、新たな予測位置座標と観測位置座標との差分を算出する処理を繰り返すことにより、観測位置座標と予測位置座標との差分が減少する。図12の下段の例では、差分Xd,Xe,Xfの順に減少している。このように、位置予測部108は、船舶の正常な行動に対して生じた差分を減少させることができる。
一方、正常船と異なる不審な行動を継続している船舶については、位置予測部108が位置座標を予測する処理を繰り返した場合であっても、観測位置座標と予測位置座標との差分は減少しない。例えば、図10で示したイメージ図を参照しながら説明すると、北方面に直進する船舶の正常な行動に対して、西に進む不審な行動を継続する船舶の場合、船舶が正常な行動を行うことを仮定して予測した予測位置座標は北に進むことを示し続け、観測位置座標との差分は減少しない。当該理由により、観測位置座標と予測位置座標との差分が減少しない場合、該当する船舶が不審であると評価する。
不審度算出部113は、数ステップ分の差分の変動、即ち差分の増減を分析する。不審度算出部113は、差分が減少する傾向が大きいほど評価値が「0」に近づくように、差分が減少する傾向が小さいほど評価値が「100」に近づくように、差分の変動の評価値を0から100の範囲の数値で算出する。
簡易的には、不審度算出部113は、数ステップ分の差分をプロットして線形近似を行い、近似した線形の傾きがマイナス∞に近い場合は評価値を「0」とし、近似した線形の傾きが0以上の場合は評価値を「100」とし、それ以外は近似した線形の傾きに応じて0から100の範囲の連続値として算出する方法が適用可能である。
次に、差分の大きさの評価は、不審の度合いを判断するための要素である。差分の評価値が高いほど、不審の度合いが高い。例えば、船舶が急停止から急加速を行う等、一瞬であっても、正常船と大きく異なる行動をした場合、差分の大きさが大きくなる。不審度算出部113は、1ステップであっても差分の大きさが、予め設定された差分の大きさの第2の閾値(例えば、2km)以上である場合は評価値を「100」とし、第2の閾値未満である場合は評価値を「0」とする。
次に、差分の累積値の評価は、上述した差分の変動および差分の大きさに基づいて発見することができない不審行動を発見するための要素である。差分の累積値の評価値が高いほど、不審の度合いが高い。
差分の累積値で評価する場合とは、例えば差分は小さいが正常船とは異なる動きを継続している場合、正常な行動と異常な行動を繰り返す場合等が該当する。不審度算出部113は、差分の累積値が、差分の累積値の第3の閾値以上である場合は評価値を「100」とし、第3の閾値未満である場合は評価値を「0」とする。上述した差分の変動の評価、差分の大きさの評価および差分の累積値の評価の算出方法は、上述した方法に限定されるものではなく、異なる方法を適用してもよい。
また、図11のフローチャートのステップST90では、不審度算出部113が評価結果の不審度パラメータの重み付き平均に基づいて、船舶の不審度を算出する処理を示した。当該評価結果の重み付き平均に基づいた不審度は、例えば以下の式(1)で示すように算出される
各要素の評価値に対する重み:a1 = 0.7、a2 = 0.2、a3 = 0.1
各要素の評価値:b1 = 60、b2 = 100、b3 = 0
不審度:(a1*b1 + a2*b2 + a3*b3)/(a1 + a2 + a3) = 42 + 20 + 0 = 62 (1)
また、不審度算出部113は、算出した差分の変動の評価、差分の大きさの評価および差分の累積値の評価のうち、最大値を不審度として算出してもよい。
不審度算出部113は、不審度を算出する場合に、差分の大きさに加え、差分の変動を評価するため、正常な行動と不審な行動を判別することができる。これにより、不審度算出部113は、正常な行動を、誤って不審と判断するのを抑制することができる。従って、不審度算出部113は、不審な行動を高精度に検出することができる。
また、不審度算出部113は、差分の累積値を評価するため、不審な行動と正常な行動を交互に繰り返す船舶を不審船と判別することができる。
また、不審度算出部113は、差分の大きさを評価するため、船舶の航路が不審な場合のみではなく、船舶が急停止する等の船舶の速力の変化が不審な場合にも、不審な行動として検出することができる。
図13は、実施の形態1に係る動き検出装置100の表示制御部114の動作を示すフローチャートである。
図5のフローチャートのステップST9で示した表示制御部114の動作の詳細について、図13を参照しながら説明する。
表示制御部114は、不審度算出部113から入力された不審度データから、不審フラグが立っている船舶のIDおよび不審度を取得する(ステップST101)。表示制御部114は、ステップST101で取得した船舶のIDおよび不審度を示した不審船一覧情報を生成する(ステップST102)。
表示制御部114は、位置観測値データ記憶部107から、位置観測値データを取得する(ステップST103)。表示制御部114は、ステップST103で取得した位置観測値データに基づいて、監視対象範囲内に位置する船舶のIDおよび位置を示すリアルタイム表示情報を生成する(ステップST104)。また、表示制御部114は、ステップST101で取得した不審フラグが立っている船舶のIDおよび不審度に基づいて、ステップST102で生成したリアルタイム表示情報に不審船を示す表示情報を追加する(ステップST105)。ここで、不審船を示す表示情報の追加とは、図4で示した表示制御の一例において、不審船であるID=0,4の船舶を黒く表示するための情報の追加である。表示制御部114は、ステップST102およびステップST105で生成した情報を表示装置203に表示させる制御を行い(ステップST106)、処理を終了する。
上述した説明では、位置算出部106および位置予測部108が、船舶が1つの航路を進む場合を例に説明した。しかし、監視対象範囲内の航路に分岐点が存在し、当該分岐点を基点として複数の航路が分岐する場合が存在する。その場合、モデル作成部102は、分岐先の各航路に対応した正規モデルを作成する。例えば、モデル作成部102は、第1の航路に分岐する正規モデル、第2の航路に分岐する正規モデルを作成する。位置予測部108は、作成された複数の航路に対応した正規モデルを用いて、船舶の位置座標を予測する。そのため、位置予測部108は、1つの船舶に対して、複数の位置予測値データを作成する。
次に、差分算出部110は、位置予測部108が作成した複数の位置予測値データから、観測位置座標に最も近い予測位置座標を選択する。差分算出部110は、観測位置座標と選択した予測位置座標との差分を、上述した手順で算出する。
例えば、位置予測部108が作成した位置予測値データに、船舶が第1の航路に分岐した場合の予測位置座標と、船舶が第2の航路に分岐した場合の予測位置座標とが含まれているとする。差分算出部110は、観測位置座標が、第1の航路と第2の航路とのどちらに近いかを判断する。差分算出部110は、観測位置座標が第2の航路に近かった場合、監視対象船舶は第2の航路に分岐した可能性高いと判断する。差分算出部110は、第2の航路に分岐する場合の予測位置座標と、観測位置座標との差分を算出する。
以上のように、実施の形態1によれば、監視対象範囲内に位置する正常な移動を行う移動体の時系列データである正規データから軌跡の特徴を学習し、移動体の位置座標を入力した場合に、当該移動体の軌跡を予測して出力する第1の正規モデルを作成するモデル作成部102と、監視対象範囲内に位置する移動体の観測データから移動体の位置座標を観測位置座標として算出する位置算出部106と、算出された位置座標を、第1の正規モデルに入力し、予測された移動体の位置座標を予測位置座標として取得する位置予測部108と、算出された観測位置座標と、取得された予測位置座標との差分を算出する差分算出部110と、算出された差分が減少しているか否かを評価し、評価値から移動体の不審度を算出する不審度算出部113とを備えるように構成したので、差分の変動に基づいて不審度を精度よく算出することができ、正常な動きと不審な動きとを正確に判別することができる。これにより、正常な動きを誤って不審な動きと誤って判定するのを抑制することができる。したがって、不審な動きを高精度検出することができる。
また、動き検出装置100は、正規データを用いて正規モデルを作成することができるため、ユーザが正常な動きおよび不審な動きを定義する必要がなく、監視対象範囲ごとに不審な動きのパターンが異なる場合であっても、汎用的に適用可能である。
また、動き検出装置100の観測データ取得部105は、レーダの観測結果を取得するため、動き検出装置100はカメラの撮像画像からでは発見が難しい、船舶の夜間の領海侵犯、人の建物への侵入、車両の不審な走行等の不審な行動も発見することができる。また、レーダが観測を行う際にAISデータの情報を使用しないため、動き検出装置100は、AISを発信しない船舶も監視対象船舶とすることができ、より多くの船舶の不審な行動を検出することができる。同様に、動き検出装置100は、より多くの人または車両等の移動体の不審な行動を検出することができる。
また、実施の形態1によれば、不審度算出部113が、さらに差分算出部110が算出した差分の大きさ、および差分の累積値を評価し、差分が減少しているか否かの評価値、差分の大きさの評価値および差分の累積値の評価値から移動体の不審度を算出するように構成したので、移動体の軌跡が不審な場合のみでなく、移動体が急停止をする、または急加速するなど速力の変化が不審な場合にも検出することができる。また、不審な動きと正常な動きとを繰り返す移動体であっても、不審な動きとして検出することができる。
実施の形態2.
この実施の形態2では、上述した実施の形態1で示した構成に加え、位置観測値データと正規データとの比較に基づく不審度を算出する構成を示す。
図14は、実施の形態2に係る動き検出装置100Aの構成を示すブロック図である。
実施の形態2の動き検出装置100Aは、実施の形態1で示した正規データ記憶部103および不審度算出部113に替えて、正規データ記憶部103aおよび不審度算出部113aを備えて構成している。
なお、以下では、実施の形態1に係る動き検出装置100の構成要素と同一または相当する構成には、実施の形態1で使用した符号と同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。
正規データ記憶部103aは、正規データとして、各正常船の位置を示す時系列データ、正常船の平均速力および正常船の航跡一覧を記憶する。
不審度算出部113aは、2種類の不審度を算出する。不審度算出部113aは、実施の形態1で示した差分データに基づいた不審度に加えて、位置観測値データと正規データとの比較に基づいた不審度を算出する。不審度算出部113aは、算出した2種類の不審度を統合して最終的な不審度を算出する。
不審度算出部113aが、位置観測値データと正規データとの差分に基づいた不審度を算出する処理の詳細について説明する。不審度算出部113aは、位置算出部106から入力される船舶の位置観測値データを取得する。また、不審度算出部113aは、正規データ記憶部103から取得した正規データを取得し、取得した正規データから船舶の平均速力および船舶の航跡の一覧情報を取得する。不審度算出部113aは、取得した位置観測値データが、以下に示す第1の条件または第2の条件を満たすか否か判定を行う。
第1の条件:不審度を算出する対象の船舶の観測位置座標が、正規データの航路一覧内に存在しない領域のデータである。
第2の条件:直近の2つの位置観測値データから算出される対象の船舶の速力が、予め設定された許容範囲外である。ここで、許容範囲とは、正規データにおける正常船の平均速力の±nノット以内の範囲とする。nは、不審度パラメータ入力部112から入力される値である。
不審度算出部113aは、監視対象船舶が上述した第1の条件または第2の条件のいずれかの条件を満たす場合に、不審度を「100」とする。
不審度算出部113aは、差分データに基づいた不審度と、位置観測値データと正規データとの差分に基づいた不審度とから、最終的な不審度を算出する。不審度算出部113aは、例えば以下の方法で最終的な不審度を算出する。
第1の方法:差分データに基づいた不審度と、位置観測値データと正規データとの差分に基づいた不審度との平均を最終的な不審度とする。
第2の方法:位置観測値データと正規データとの差分に基づいた不審度が「100」の場合、差分データに基づいた不審度によらず、最終的な不審度を「100」とする。
不審度算出部113aは、算出した不審度が、第1の閾値以上となった船舶に対して不審フラグを立てる。不審度算出部113aは、船舶のID、不審度、および不審フラグの有無の組で構成される不審データを表示制御部114に出力する。
動き検出装置100Aのハードウェア構成例を説明する。なお、実施の形態1と同一の構成の説明は省略する。
動き検出装置100Aにおける不審度算出部113aは、図2Aで示した処理回路100a、または図2Bで示したメモリ100cに格納されるプログラムを実行するプロセッサ100bである。
次に、動き検出装置100Aの不審度算出部113aの動作について説明する。
図15Aおよび図15Bは、実施の形態2に係る動き検出装置100Aの不審度算出部113aの動作を示すフローチャートである。
図15Aおよび図15Bにおいて、図11で示した実施の形態1のフローチャートと同一のステップには同一の符号を付し、説明を省略する。
不審度算出部113aは、不審度パラメータ入力部112から入力された不審度パラメータを取得する(ステップST81)。不審度算出部113aは、正規データ記憶部103aから正規データを取得する(ステップST111)。不審度算出部113aは、位置観測値データ記憶部107に記憶された位置観測値データを取得し、内部メモリに蓄積する(ステップST112)。不審度算出部113aは、差分データ記憶部111に記憶された差分データを取得し、内部メモリに蓄積する(ステップST82)。
不審度算出部113aは、船舶番号iに「1」を設定する(ステップST83)。不審度算出部113は、船舶番号iがステップST82で取得した差分データ内の船舶数以下であるか否か判定を行う(ステップST84)。船舶番号iが差分データ内の船舶数以下である場合(ステップST84;YES)、不審度算出部113aは、実施の形態1で示したステップST85からステップST90の処理を行う。
さらに、船舶番号iが差分データ内の船舶数以下である場合(ステップST84;YES)、不審度算出部113aは、ステップST112で内部メモリに蓄積した位置観測値データから船舶番号iの位置観測値データを取得する(ステップST113)。
不審度算出部113aは、ステップST113で取得した位置観測値データの観測位置座標が、ステップST111で取得した正規データの航路一覧に存在しない領域のデータであるか否か判定を行う(ステップST114)。正規データの航路一覧に存在しない領域のデータでない場合(ステップST114;NO)、不審度算出部113aは、直近の2つの位置観測値データから算出される船舶の速力が許容範囲外であるか否か判定を行う(ステップST115)。船舶の速力が許容範囲外でない(ステップST115;NO)、不審度算出部113aは、ステップST117の処理に進む。
正規データの航路一覧に存在しない領域のデータである場合(ステップST114;YES)、および船舶の速力が許容範囲外である場合(ステップST115;YES)、不審度算出部113aは、不審度を「100」に設定する(ステップST116)。ステップST90およびステップST116の処理の後、不審度算出部113aは、ステップST90およびステップST116で算出した不審度に基づいて、最終的な不審度を算出する(ステップST117)。その後、不審度算出部113aは、ステップST91の処理に進む。
以上のように、この実施の形態2によれば、不審度算出部113aが、位置算出部106が算出した観測位置座標と、正規データとを比較し、観測位置座標に対応した軌跡が正規データに存在するか否か、および観測位置座標から算出される移動体の移動速度が許容範囲内であるか否かの判定結果と、評価値とに基づいて不審度を算出するように構成したので、少なくとも1ステップ分の観測データがあれば、観測位置座標と正規データとの比較が可能であり、予測位置座標と観測位置座標との比較のみを用いて不審度を算出する場合よりも、不審な動きを早期に検出することができる。なお、予測位置座標と観測位置座標との差分が得られるまでには数ステップ分の時間を要する。
これにより、例えば、今まで航跡がないエリアを航行している不審な船舶(領海侵犯している船舶等)を早期に検出可能である。同様に、正常な船舶の速力より極端に速いまたは遅い船舶を不審な船舶として早期に検出可能である。
実施の形態3.
この実施の形態3では、位置観測値データのうち、精度の低い位置観測値データを補正する構成を示す。
図16は、実施の形態3に係る動き検出装置100Bの構成を示すブロック図である。
実施の形態3の動き検出装置100Bは、実施の形態1で示した動き検出装置100に観測値補正部115および補正観測値データ記憶部116を追加して設けて構成している。なお、以下では、実施の形態1に係る動き検出装置100の構成要素と同一または相当する部分には、実施の形態1で使用した符号と同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。
観測値補正部115は、正規データ記憶部103に記憶された正規データを取得する。
観測値補正部115は、位置観測値データ記憶部107に記憶された位置観測値データを取得し、内部メモリに蓄積する。観測値補正部115は、内部メモリに蓄積した各船舶の位置観測値データが、以下に示す第1の補正条件または第2の補正条件を満たすか否か判定を行う。
第1の補正条件:各船舶の位置観測値データのうち、予測に用いるnステップ分の観測位置座標のうち1つ以上の観測位置座標が欠損している。
なお、nステップ分の観測位置座標のうち、直近の観測位置座標は判定の対象から除く。
具体的に、船舶の位置座標の予測に5ステップ分の観測位置座標を用いる場合、観測値補正部115は、直近の観測位置座標が得られた時刻を時刻tとすると、時刻t−4、時刻t−3、時刻t−2、時刻t−1の観測位置座標のうち1つ以上の観測位置座標が欠損しているか否か判定を行う。
第2の補正条件:各船舶の位置観測値データのうち、予測に用いるnステップ分の観測位置座標のうち1つ以上が外れ値である。
なお、nステップ分の観測位置座標のうち、直近の観測位置座標は判定の対象から除く。
具体的に、船舶の位置座標の予測に5ステップ分の観測位置座標を用いる場合、観測値補正部115は、直近の観測位置座標が得られた時刻を時刻tとすると、時刻t−4、時刻t−3、時刻t−2、時刻t−1の観測位置座標のうち1つ以上の観測位置座標が外れ値であるか否か判定を行う。ここで、外れ値とは、判定対象となる観測位置座標の取得時刻の前後の時刻の2つの観測位置座標の2点間の距離が、船舶の通常の速力では移動不可能と考えられる距離である場合の、当該判定対象となる観測位置座標である。
観測値補正部115は、船舶の位置観測値データが上述した第1の補正条件または第2の補正条件のいずれかの条件を満たす場合に、取得した正規データから当該船舶の航跡と最も類似する航跡を検索する。ここで、最も類似する航跡とは、当該船舶の航跡と、正規データの航跡とを重ね合わせた際の差分が最も小さい、正規データの航跡である。観測値補正部115は、検索した最も類似する航跡を用いて、観測位置座標の欠損した部分または観測位置座標の外れ値の正しいデータを推定する。観測値補正部115は、任意の手法を用いて当該正しいデータの推定を行う。観測値補正部115は、推定した正しいデータを用いて観測位置座標を補正する。観測値補正部115は、補正した観測位置座標で構成される位置観測値データ、および上述した判定処理の結果補正を行わなかった位置観測値データを統合した補正観測値データを作成し、補正観測値データ記憶部116に記憶させる。
補正観測値データ記憶部116は、観測値補正部115から入力された補正観測値データを記憶する領域である。
位置予測部108は、位置観測値データ記憶部107に記憶された位置観測値データに替えて、補正観測値データ記憶部116に記憶された補正観測値データを取得し、船舶の座標位置の予測処理を行う。
図17は、実施の形態3に係る動き検出装置100Bの観測値補正部115の補正処理のイメージを示す図である。
図17Aは、観測値補正部115が正規データの航跡を示す図である。図17Bは、観測値補正部115が、観測位置座標が欠損していると判定し、観測位置座標を補正する処理を示す説明図である。図17Cは、観測値補正部115が、観測位置座標が外れ値であると判定し、観測位置座標を補正する処理を示す説明図である。
図17Bのイメージ115aは、時刻tの観測位置座標と、時刻t−5の観測位置座標との間の観測位置座標が欠損している場合を例に示している。観測値補正部115は、図17Aで示した正規データの航跡を用いて、イメージ115aの欠損している観測位置座標を推定し、イメージ115bに示すように時刻t−1から時刻t−4の間の観測位置座標を補完する補正を行う。
図17Cのイメージ115cは、時刻tから時刻t−4の観測位置座標のうち、時刻t−2の観測位置座標が外れ値である場合を例に示している。観測値補正部115は、図17Aで示した正規データの航跡を用いて、イメージ115cの時刻t−2の正しいデータを推定し、イメージ115dに示すように時刻t−2の観測位置座標を修正する補正を行う。
次に、動き検出装置100Bのハードウェア構成例を説明する。なお、実施の形態1と同一の構成の説明は省略する。
動き検出装置100Bにおける観測値補正部115は、図2Aで示した処理回路100a、または図2Bで示したメモリ100cに格納されるプログラムを実行するプロセッサ100bである。
次に、動き検出装置100Bの動作について説明する。
図18は、実施の形態3に係る動き検出装置100Bの動作を示すフローチャートである。
図18において、図5で示した実施の形態1のフローチャートと同一のステップには同一の符号を付し、説明を省略する。
ステップST4において、位置算出部106が、船舶の観測データから、船舶の位置座標を算出し、位置観測値データとして位置観測値データ記憶部107に記憶させると、観測値補正部115は位置観測値データ記憶部107に記憶された位置観測値データを補正する(ステップST11)。観測値補正部115は、ステップST11で補正した位置観測値データを、補正観測値データとして補正観測値データ記憶部116に記憶させる。
位置予測部108は、補正観測値データ記憶部116に記憶された補正観測値データの各船舶の位置座標に基づいて、ステップST3で作成された正規モデルを用いて船舶の位置座標を予測する(ステップST5a)。その後、動き検出装置100BはステップST6以降の処理を行う。
次に、観測値補正部115の動作について説明する。
図19は、実施の形態3に係る動き検出装置100Bの観測値補正部115の動作を示すフローチャートである。
観測値補正部115は、正規データ記憶部103から正規データを取得する(ステップST121)。観測値補正部115は、位置観測値データ記憶部107に記憶された位置観測値データを取得し、内部メモリに蓄積する(ステップST122)。観測値補正部115は、船舶番号iに「1」を設定する(ステップST123)。観測値補正部115は、船舶番号iがステップST122で取得した位置観測値データ内の船舶数以下であるか否か判定を行う(ステップST124)。
船舶番号iが位置観測値データ内の船舶数以下である場合(ステップST124;YES)、観測値補正部115はステップST122で取得した位置観測値データからi番目の位置観測値データを取得する(ステップST125)。観測値補正部115は、ステップST125で取得した位置観測値データを参照し、予測に用いる観測位置座標のうち1つ以上の観測位置座標が欠損しているか否か判定を行う(ステップST126)。1つ以上の観測位置座標が欠損していない場合(ステップST126;NO)、観測値補正部115は、さらに位置観測値データを参照し、予測に用いる観測位置座標のうち1つ以上の観測位置座標に外れ値が存在するか否か判定を行う(ステップST127)。
1つ以上の観測位置座標が欠損している場合(ステップST126;YES)、または1つ以上の観測位置座標に外れ値が存在する場合(ステップST127;YES)、観測値補正部115は、ステップST121で取得した正規データから船舶番号iの航跡に類似する航跡を検索する(ステップST128)。観測値補正部115は、ステップST128で検索した航跡を用いて、観測位置座標の欠損した部分または位置観測値データの外れ値の正しいデータを推定する(ステップST129)。
観測値補正部115は、ステップST129で推定した正しいデータを用いて観測位置座標を補正する(ステップST130)。観測値補正部115は、ステップST130で観測位置座標を補正した位置観測値データを補正観測値データとして、補正観測値データ記憶部116に記憶させる(ステップST131a)。また、ステップST127において1つ以上の位置観測値データに外れ値が存在しないと判定された場合(ステップST127;NO)には、ステップST122で取得した位置観測値データを、補正観測値データとして、補正観測値データ記憶部116に記憶させる(ステップST131b)。
観測値補正部115は、船舶番号iに「1」を加算する(ステップST132)。その後フローチャートはステップST124の処理に戻る。
一方、船舶番号iが位置観測値データ内の船舶数以下でない場合(ステップST124;NO)、観測値補正部115は処理を終了する。
また、位置予測部108の処理について説明すると、実施の形態1の図8で示したフローチャートのステップST42の処理において、位置予測部108は、補正観測値データ記憶部116から補正観測値データを取得し、内部メモリに蓄積する。補正観測値データを用いた船舶の位置座標の予測処理は、図8で示したフローチャートのステップST43からステップST51と同一であり、位置観測値データに変えて補正観測値データを用いて処理を行う。
以上のように、この実施の形態3によれば、位置算出部106が算出した観測位置座標が欠損している、または観測位置座標に外れ値が存在する場合に、観測位置座標に対応した軌跡と類似する正規データを用いて、観測位置座標が欠損している部分または観測位置座標の外れ値を補正する観測値補正部115を備えるように構成したので、精度の高い観測データの取得が難しい状況においても、不審な動きを高精度に検出することができる。
位置予測部108が予測に用いる観測位置座標のデータが少ない場合には予測処理が不可能である、または観測位置座標に外れ地が含まれると誤った予測結果が得られる等の問題が発生するが、観測値補正部115の上述した処理により、これらの問題を解決することができる。
なお、上述した実施の形態3では、実施の形態1の動き検出装置100に観測値補正部115および補正観測値データ記憶部116を追加して設ける構成を示したが、実施の形態2で示した動き検出装置100Aに適用してもよい。
実施の形態4.
この実施の形態4では、不審度算出の対象となる船舶の周囲に位置する周辺船舶(周辺移動体)の行動を考慮して、対象となる船舶の不審度を算出する構成を示す。
図20は、実施の形態4に係る動き検出装置100Cの構成を示すブロック図である。
実施の形態4の動き検出装置100Cは、実施の形態1で示した動き検出装置100に観測値整形部117および整形観測値データ記憶部118を追加して設けて構成している。また、実施の形態1で示した動き検出装置100のモデルパラメータ入力受付部101、モデル作成部102および正規モデル記憶部104に替えて、モデルパラメータ入力受付部101a、モデル作成部102aおよび正規モデル記憶部104aを設けて構成している。なお、以下では、実施の形態1に係る動き検出装置100の構成要素と同一または相当する部分には、実施の形態1で使用した符号と同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。また、整形観測値データ記憶部118および正規モデル記憶部104aは、動き検出装置100の外部の記憶領域で構成してもよい。
実施の形態4では、監視対象船舶と周辺船舶との相互作用を考慮して船舶の位置座標の予測する構成を示す。具体的には、実施の形態4の動き検出装置100Cは、ある船舶が周辺船舶との相互作用を考慮して船舶の位置座標の予測を行うため、周辺船舶の航跡データも含めて航跡の特徴を学習する。また、動き検出装置100Cは、周辺船舶の航跡を考慮した予測航跡データを出力する正規モデル(第2の正規モデル)を作成し、当該正規モデルを用いて周辺船舶の行動を考慮した船舶の位置座標の予測を行う。ここで、船舶同士の相互作用とは、船舶同士が所定の距離以内に近づかないように一定の距離を保つこと、または船舶同士の衝突の危険がある場合には一方の船舶が他方を避航すること等である。
モデルパラメータ入力受付部101aは、船舶が相互に作用を受ける範囲を設定する入力を受け付ける。例えば、相互作用を受ける範囲として「監視対象船舶を中心として、半径1km以内」とのユーザ入力を受け付ける。モデルパラメータ入力受付部101aは、受け付けた相互作用を受ける範囲をモデル作成部102aに出力する。
モデル作成部102aは、正規データ記憶部103から取得した正規データから、船舶および周辺船舶の航跡の特徴を学習する。モデル作成部102aは、当該学習により、船舶Aの相互作用を受ける範囲内に船舶Bおよび船舶Cが存在した場合に、nステップ分の船舶A、船舶Bおよび船舶Cの座標位置のデータを入力すると、mステップ分の船舶Aの航跡を予測して出力する正規モデルを作成する。例えば、LSTM(Long short-term memory)に複数の航跡を入力し、予測した航跡を出力する。モデル作成部102aは、作成した正規モデルを正規モデル記憶部104aに記憶させる。
観測値整形部117は、位置観測値データ記憶部107に記憶された位置観測値データを取得し、内部メモリに蓄積する。観測値整形部117は、内部メモリに蓄積した各船舶の位置観測値データを用いて、監視対象船舶の位置観測値データと、当該監視対象船舶が相互作用を受ける範囲に位置する船舶の位置観測値データとを紐付ける処理を行う。観測値整形部117は、監視対象船舶の位置観測値データと、当該監視対象船舶が相互作用を受ける範囲に位置する船舶の位置観測値データとを紐付けたデータを整形観測値データとして、整形観測値データ記憶部118に記憶させる。観測値整形部117は、位置観測値データ記憶部107に記憶された全ての船舶の位置観測値データに対して、上述したデータの紐付け処理を行う。
整形観測値データ記憶部118は、監視対象船舶の位置観測値データと、当該監視対象船舶が相互作用を受ける範囲に位置する船舶の位置観測値データとを紐付けたデータを、整形観測値データとして記憶する領域である。
位置予測部108は、位置観測値データ記憶部107に記憶された位置観測値データに替えて、整形観測値データ記憶部118に記憶された整形観測値データを取得する。位置予測部108は、正規モデル記憶部104aに記憶された正規モデルに、整形観測値データである、監視対象船舶の位置観測値データと、周辺船舶の位置観測値データとを紐付けたデータを入力し、監視対象船舶の座標位置を予測する。
次に、動き検出装置100Cの動作について説明する。
図21は、実施の形態4に係る動き検出装置100Cの動作を示すフローチャートである。
図21において、図5で示した実施の形態1のフローチャートと同一のステップには同一の符号を付し、説明を省略する。
モデルパラメータ入力受付部101aは、モデルパラメータおよび船舶が相互に作用を受ける範囲を設定する入力を受け付け、モデル作成部102aに出力する(ステップST1a)。また、モデルパラメータ入力受付部101aは、設定した船舶が相互に作用を受ける範囲を、観測値整形部117に出力する。
モデル作成部102aは、ステップST1aで入力されたモデルパラメータを用いて設定した予測期間分の航行データを、船舶が相互に作用を受ける範囲内に位置する周辺船舶の航行を考慮して予測し、正規モデルを作成する(ステップST2a)。モデル作成部102aは、ステップST2aで作成した正規モデルを、正規モデル記憶部104aに記憶させる。
観測データ取得部105は、観測装置202から船舶の観測データを取得する(ステップST3)。位置算出部106は、ステップST3で取得した船舶の観測データから、船舶の位置座標を算出し(ステップST4)、算出した各船舶の位置座標を、位置観測値データとして位置観測値データ記憶部107に記憶させる。
観測値整形部117は位置観測値データ記憶部107に記憶された位置観測値データを整形する(ステップST12)。観測値整形部117は、ステップST12で整形した位置観測値データを、整形観測値データとして整形観測値データ記憶部118に記憶させる。位置予測部108は、整形観測値データ記憶部118に記憶された整形観測値データの各船舶の位置座標に基づいて、ステップST2aで作成された正規モデルを用いて船舶の位置座標を予測する(ステップST5b)。その後、動き検出装置100CはステップST6以降の処理を行う。
次に、動き検出装置100Cの観測値整形部117の動作について説明する。
図22は、実施の形態4に係る動き検出装置100Cの観測値整形部117の動作を示すフローチャートである。
観測値整形部117は、位置観測値データ記憶部107に記憶された位置観測値データを取得し、内部メモリに蓄積する(ステップST141)。観測値整形部117は、船舶番号iに「1」を設定する(ステップST142)。観測値整形部117は、船舶番号iがステップST141で取得した位置観測値データ内の船舶数以下であるか否か判定を行う(ステップST143)。
船舶番号iが位置観測値データ内の船舶数以下である場合(ステップST143;YES)、観測値整形部117は、ステップST141で取得した位置観測値データからi番目の位置観測値データを取得する(ステップST144)。観測値整形部117は、ステップST144で取得した位置観測値データを参照し、i番目の船舶の位置観測値データのうち最新の位置観測値データの時刻に、相互作用を受ける範囲内に位置する船舶を検索する(ステップST145)。観測値整形部117は、ステップST145で検索した船舶の位置観測値データを内部メモリから取得する(ステップST146)。
観測値整形部117は、ステップST144で取得したi番目の位置観測値データと、ステップST146で取得した周辺船舶の位置観測値データとを紐付ける(ステップST147)。観測値整形部117は、ステップST147で紐付けたデータを、整形観測値データとして整形観測値データ記憶部118に記憶させる(ステップST148)。観測値整形部117は、船舶番号iに「1」を加算する(ステップST149)。その後フローチャートはステップST143の処理に戻る。一方、船舶番号iが位置観測値データ内の船舶数以下でない場合(ステップST143;NO)、観測値整形部117は処理を終了する。
また、位置予測部108の処理について説明すると、実施の形態1の図8で示したフローチャートのステップST42の処理において、位置予測部108は、整形観測値データ記憶部118から整形観測値データを取得し、内部メモリに蓄積する。整形観測値データを用いた船舶の位置座標の予測処理は、図8で示したフローチャートのステップST43からステップST51と同一であり、位置観測値データに替えて整形観測値データを用いて処理を行う。
以上のように、この実施の形態4によれば、移動体が相互作用を受ける範囲内に位置する移動体を周辺移動体として検索し、移動体の観測位置座標と周辺移動体の観測位置座標とを紐付ける観測値整形部117を備え、モデル作成部102aが、移動体の位置座標および移動体の周囲に位置する周辺移動体の位置座標を入力した場合に、移動体の軌跡を予測して出力する第2の正規モデルを作成し、位置予測部108が、紐付けられた移動体の観測位置座標と周辺移動体の観測位置座標とを、第2の正規モデルに入力し、移動体の位置座標を予測し予測位置座標を取得するように構成したので、監視対象の移動体と周辺の移動体との相互作用が生じる混雑した領域における位置座標の予測精度が向上し、不審な行動の検出精度も向上させることができる。
また、動き検出装置100Cは、監視対象船舶の単独の行動のみでは正常な動きと判断される不審な動きも、検出することができる。例えば、監対象船舶が密輸品の受け渡し等で他船に異様に近づいている場合、当該監視対象船舶が通常の航跡を移動していれば単独の行動として正常な動きとして判断されてしまう。しかし、動き検出装置100Cは、周囲移動体を考慮することにより、不審な動きとして検出することができる。
また、動き検出装置100Cが海上衝突予防法などのルールに基づいて観測位置座標を補正することにより、当該ルールに対する違反も検知できる。例えば、動き検出装置100Cは、避航義務がある船舶が避航しないという不審な動きを検出することができる。
上述した実施の形態4で示した位置観測値データを整形する方法とは異なる方法を用いて、監視対象船舶と周辺船舶との相互作用を加味した予測を行ってもよい。
例えば、海上衝突予防法など船舶間に適用されるルールを用いて、位置予測部108が予測した船舶の位置座標を補正する。当該補正の場合、モデル作成部102aは、実施の形態1と同様に単独の船舶の航跡を学習し、正規モデルを作成する。一方、位置予測部108は、予測した船舶の位置座標を、上述した船舶間に適用されるルールに基づいて補正する。即ち、位置予測部108は、実施の形態1の図8のフローチャートのステップST47において、予測した船舶の位置座標を補正する処理を行う。
船舶間に適用されるルールの具体例としては、自船から見て右側から来る船舶と衝突の危険がある場合は自船に避航義務があり、右方向に避けなければならない、とのルールが上げられる。
位置予測部108は、当該ルールに基づいて予測した船舶の位置座標を補正する場合、船舶Aが、右側から来る船舶Bと衝突する危険が発生する距離まで近づくという予測位置座標が得られた場合、船舶Aが当該危険を避けるというルールに基づいて、船舶Aの位置座標を船舶Bに対して右方向に移動させる補正を行い、真の予測位置座標とする。
なお、上述した実施の形態4では、実施の形態1の動き検出装置100に観測値整形部117および整形観測値データ記憶部118を追加して設ける構成を示したが、実施の形態2で示した動き検出装置100Aまた実施の形態3で示した動き検出装置100Bに適用してもよい。
実施の形態5.
この実施の形態5では、移動体の周囲の状況に応じて、位置予測値データを補正する構成を示す。
図23は、実施の形態5に係る動き検出装置100Dの構成を示すブロック図である。
実施の形態5の動き検出装置100Dは、実施の形態1で示した動き検出装置100に周辺情報取得部119を追加して構成している。また、実施の形態1で示した動き検出装置100の位置予測部108に替えて、位置予測部108aを設けて構成している。なお、以下では、実施の形態1に係る動き検出装置100の構成要素と同一または相当する部分には、実施の形態1で使用した符号と同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。
周辺情報取得部119は、外部装置としてレーダ204およびセンサ205と接続される。レーダ204は、例えば雨量計等で構成される。センサ205は、例えば、風速計等で構成させる。なお、周辺情報取得部119に接続される外部装置は、移動体の周囲の状況を取得可能な装置であれば、適宜適用可能である。例えば、移動体の移動に影響を与える要因を示す情報、例えば、工事により船舶の航行が禁止されている領域の情報等を取得する装置を適用してもよい。
周辺情報取得部119は、外部のレーダ204およびセンサ205が観測した移動体の周囲の状況を示す情報(以下、周辺情報という)を取得する。周辺情報取得部119は、周辺情報として、雨量および風速等の天候を示す情報、海流の向きおよび速力を示す情報、および移動体の移動に影響を与える要因を示す情報を取得する。周辺情報取得部119は、取得した周辺情報を位置予測部108aに出力する。
位置予測部108aは、実施の形態1と同様に、各船舶の観測位置座標に基づいて、正規モデルを用いて船舶の位置座標を予測する。位置予測部108aは、予測した位置座標を、周辺情報取得部119から入力された周辺情報を用いて補正する。例えば、位置予測部108aは、周辺情報で示された航行が禁止されている領域を避ける航路となるように、予測した位置座標を補正する。また、例えば、位置予測部108aは、海流がある場合に、海流の向きおよび速力に応じて適切な航路となるように、予測した位置座標を補正する。位置予測部108aが海流に基づいて予測した位置座標を補正する具体例を挙げると、補正前の位置座標の予測結果が「北に3ノットの速さで進む」であり、観測した海流が「東に速力4ノットの海流がある」であり、補正後の位置座標の予測結果が「北東に5ノットの速さで進む」となる。位置予測部108aは、補正した位置座標を、予測位置座標として位置予測値データ記憶部109に記憶させる。
動き検出装置100Dのハードウェア構成例を説明する。なお、実施の形態1と同一の構成の説明は省略する。
動き検出装置100Dにおける周辺情報取得部119および位置予測部108aは、図2Aで示した処理回路100a、または図2Bで示したメモリ100cに格納されるプログラムを実行するプロセッサ100bである。
次に、動き検出装置100Dの位置予測部108aの動作について説明する。
図24は、実施の形態5に係る動き検出装置100Dの位置予測部108aの動作を示すフローチャートである。
図24において、図8で示した実施の形態1のフローチャートと同一のステップには同一の符号を付し、説明を省略する。
位置予測部108aは、船舶の位置座標を予測すると(ステップST47)、周辺情報取得部119から入力された周辺情報を用いて補正する(ステップST151)。位置予測部108aは、補正した船舶の予測位置座標と、時刻の組で構成される位置予測値データを作成する(ステップST48a)。その後、位置予測部108aは、ステップST49以降の処理を行う。
以上のように、この実施の形態5によれば、監視対象範囲の天候を示す情報および移動体の移動に影響を与える要因に関する情報である周辺情報を取得する周辺情報取得部119を備え、位置予測部108aは、取得された周辺情報を用いて、予測位置座標を補正するように構成したので、天候または工事情報等のリアルタイムな情報に基づいて予測位置座標を補正することができ、位置座標の予測精度を向上させることができる。これにより、不審な行動の検出精度を向上させることができる。具体的には、工事中の領域を迂回した船舶が正常な船舶と異なる航跡を移動したとして、誤って不審な動きであると誤って判定されるのを抑制することができる。
なお、上述した実施の形態5では、実施の形態1の動き検出装置100に周辺情報取得部119および位置予測部108aを適用する構成を示したが、実施の形態2から実施の形態4で示した動き検出装置100A,100B,100Cに適用してもよい。
上述した実施の形態1から実施の形態5では、移動体が船舶である場合を例に示したが、移動体が人である場合について説明する。
動き検出装置100,100A,100B,100C,100Dが人の動きを検出する場合、観測データ取得部105は、観測装置202であるカメラが取得した画像データを取得する。位置算出部106は、画像データに画像処理を行うことにより、人の位置を算出する。位置算出部106は、算出した人の位置を位置観測値データとして位置観測値データ記憶部107に記憶させる。
なお、観測装置202がGPSセンサである場合、観測データ取得部105は、人を識別するIDと、人の位置座標とを組み合わせた位置観測値データを直接取得することが可能である。その場合、位置算出部106は、位置観測値データの取得処理を省略する。
これにより、動き検出装置100,100A,100B,100C,100Dは、不審者の検出に適用可能である。
次に、移動体が車両である場合について説明する。
動き検出装置100,100A,100B,100C,100Dが車両の動きを検出する場合、観測データ取得部105は、観測装置202である車両に搭載されたGPSセンサが取得した位置情報を取得する。観測データ取得部105は、車両を識別するIDと、車両の位置座標とを組み合わせた位置観測値データを直接取得することが可能である。その場合、位置算出部106は、位置観測値データの取得処理を省略する。
これにより、動き検出装置100,100A,100B,100C,100Dは、不審車両の検出に適用可能である。
上記以外にも、本発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
この発明に係る技術は、船舶、人、または車両等の移動体の動きを検出し、不審船舶、不審者または不審車両等を検出するシステム等に適用するのが好ましい。
100,100A,100B,100C,100D 動き検出装置、101,101a モデルパラメータ入力受付部、102,102a モデル作成部、103,103a 正規データ記憶部、104,104a 正規モデル記憶部、105 観測データ取得部、106 位置算出部、107 位置観測値データ記憶部、108,108a 位置予測部、109 位置予測値データ記憶部、110 差分算出部、111 差分データ記憶部、112 不審度パラメータ入力部、113,113a 不審度算出部、114 表示制御部、115 観測値補正部、116 補正観測値データ記憶部、117 観測値整形部、118 整形観測値データ記憶部、119 周辺情報取得部。

Claims (6)

  1. 監視対象範囲内に位置する正常な移動を行う正常移動体の時系列データである正規データから軌跡の特徴を学習し、監視対象の移動体の位置座標を入力した場合に、当該移動体の軌跡を予測して出力する第1の正規モデルを作成するモデル作成部と、
    前記監視対象範囲内に位置する前記移動体の観測データから前記移動体の位置座標を観測位置座標として算出する位置算出部と、
    前記位置算出部が算出した位置座標を、前記第1の正規モデルに入力し、予測された前記移動体の位置座標を予測位置座標として取得する位置予測部と、
    前記位置算出部が算出した観測位置座標と、前記位置予測部が取得した予測位置座標との差分を算出する差分算出部と、
    前記差分算出部が算出した前記差分が減少しているか否かを評価し、評価値から前記移動体の不審度を算出する不審度算出部と
    を備え
    前記不審度算出部は、さらに前記差分算出部が算出した前記差分の大きさ、および前記差分の累積値を評価して、前記差分が減少しているか否かの評価値、前記差分の大きさの評価値および前記差分の累積値の評価値から前記移動体の不審度を算出すること
    を特徴とする動き検出装置。
  2. 前記不審度算出部は、前記位置算出部が算出した前記観測位置座標と、前記正規データとを比較し、前記観測位置座標に対応した軌跡が前記正規データに存在するか否か、および前記観測位置座標から算出される前記移動体の移動速度が許容範囲内であるか否かの判定結果と、前記評価値とに基づいて前記不審度を算出すること
    を特徴とする請求項1記載の動き検出装置。
  3. 前記位置算出部が算出した前記観測位置座標が欠損している、または前記観測位置座標に外れ値が存在する場合に、前記観測位置座標に対応した軌跡と類似する前記正規データを用いて、前記観測位置座標が欠損している部分または前記観測位置座標の外れ値を補正する観測値補正部を備えたこと
    を特徴とする請求項1記載の動き検出装置。
  4. 前記移動体が相互作用を受ける範囲内に位置する移動体を周辺移動体として検索し、前記移動体の観測位置座標と前記周辺移動体の観測位置座標とを紐付ける観測値整形部を備え、
    前記モデル作成部は、当該移動体の位置座標および前記周辺移動体の位置座標を入力した場合に、前記移動体の軌跡を予測して出力する第2の正規モデルを作成し、
    前記位置予測部は、前記観測値整形部が紐付けた前記移動体の観測位置座標と前記周辺移動体の観測位置座標とを、前記第2の正規モデルに入力し、前記移動体の位置座標を予測し前記予測位置座標を取得すること
    を特徴とする請求項1記載の動き検出装置。
  5. 前記監視対象範囲の天候を示す情報および前記移動体の移動に影響を与える要因に関する情報である周辺情報を取得する周辺情報取得部を備え、
    前記位置予測部は、前記周辺情報取得部が取得した周辺情報を用いて、取得した前記予測位置座標を補正すること
    を特徴とする請求項1記載の動き検出装置。
  6. モデル作成部が、監視対象範囲内に位置する正常な移動を行う正常移動体の時系列データである正規データから軌跡の特徴を学習し、監視対象の移動体の位置座標を入力した場合に、当該移動体の軌跡を予測して出力する第1の正規モデルを作成するステップと、
    位置算出部が、前記監視対象範囲内に位置する前記移動体の観測データから前記移動体の位置座標を観測位置座標として算出するステップと、
    位置予測部が、前記算出された位置座標を、前記第1の正規モデルに入力し、予測された前記移動体の位置座標を予測位置座標として取得するステップと、
    差分算出部が、前記算出された観測位置座標と、前記取得された予測位置座標との差分を算出するステップと、
    不審度算出部が、前記算出された差分が減少しているか否かを評価し、評価値から前記移動体の不審度を算出するステップと
    を備え
    前記不審度算出部は、さらに前記差分算出部が算出した前記差分の大きさ、および前記差分の累積値を評価して、前記差分が減少しているか否かの評価値、前記差分の大きさの評価値および前記差分の累積値の評価値から前記移動体の不審度を算出すること
    を特徴とする動き検出方法。
JP2020558778A 2018-12-07 2018-12-07 動き検出装置および動き検出方法 Active JP6847332B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2018/045065 WO2020115893A1 (ja) 2018-12-07 2018-12-07 動き検出装置および動き検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6847332B2 true JP6847332B2 (ja) 2021-03-24
JPWO2020115893A1 JPWO2020115893A1 (ja) 2021-04-30

Family

ID=70975058

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020558778A Active JP6847332B2 (ja) 2018-12-07 2018-12-07 動き検出装置および動き検出方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6847332B2 (ja)
WO (1) WO2020115893A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20250112139A (ko) * 2024-01-16 2025-07-23 충남대학교산학협력단 선박 경로 예측 장치, 방법 및 컴퓨터 프로그램

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113516321B (zh) * 2021-09-14 2021-11-16 中国电子科技集团公司第十五研究所 一种用于预测船舶轨迹的模型训练方法及装置
CN114464015B (zh) * 2022-02-08 2023-05-02 北京百度网讯科技有限公司 数据处理方法、装置、电子设备以及存储介质
CN115147594A (zh) * 2022-07-06 2022-10-04 上海海事大学 一种基于船艏向识别的船舶图像轨迹跟踪与预测方法
WO2024105768A1 (ja) * 2022-11-15 2024-05-23 富士通株式会社 情報処理プログラム、情報処理方法および情報処理装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4355833B2 (ja) * 2006-10-13 2009-11-04 独立行政法人電子航法研究所 航空管制業務支援システム、航空機の位置を予測する方法及びコンピュータプログラム
JP6343469B2 (ja) * 2014-03-26 2018-06-13 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ 航行支援装置、航行支援方法、航行支援プログラム
WO2018034142A1 (ja) * 2016-08-18 2018-02-22 日本電気株式会社 航空管制支援システム、航空管制支援方法、及び、記録媒体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20250112139A (ko) * 2024-01-16 2025-07-23 충남대학교산학협력단 선박 경로 예측 장치, 방법 및 컴퓨터 프로그램
KR102869428B1 (ko) * 2024-01-16 2025-10-16 충남대학교산학협력단 선박 경로 예측 장치, 방법 및 컴퓨터 프로그램

Also Published As

Publication number Publication date
WO2020115893A1 (ja) 2020-06-11
JPWO2020115893A1 (ja) 2021-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6847332B2 (ja) 動き検出装置および動き検出方法
US11586856B2 (en) Object recognition device, object recognition method, and object recognition program
US10460467B2 (en) Object recognition processing apparatus, object recognition processing method, and autonomous driving system
US12194987B2 (en) Dangerous scene prediction device, dangerous scene prediction method, and dangerous scene prediction program
JP4815488B2 (ja) 車両周辺監視装置
JP5868586B2 (ja) ビデオ画像に基づく道路特性分析、車線検出、および車線逸脱防止方法および装置
CN112612009A (zh) 车辆雷达系统中的多径重影缓解
US20180170384A1 (en) Cruise control device and cruise control method for vehicles
KR102341578B1 (ko) 빅데이터를 이용한 인공지능 기술 기반 이상징후 표적 감지 방법 및 그 시스템
Liu et al. IMMPDA vehicle tracking system using asynchronous sensor fusion of radar and vision
JP2015069219A (ja) 異常潮位変動検知装置、異常潮位変動検知方法、及び異常潮位変動検知プログラム
KR101248868B1 (ko) 주행이력정보 기반의 차량 자율주행 시스템
CN109933043A (zh) 车辆控制器、车辆控制方法及存储车辆控制程序的非暂态性存储介质
US10908298B2 (en) Tracking using geolocation
CN119919452B (zh) 一种基于多源数据融合的船舶目标识别跟踪方法及系统
JP5078727B2 (ja) 物体検知装置
Nuss et al. Decision-free true positive estimation with grid maps for multi-object tracking
US20220126868A1 (en) Method and apparatus for controlling autonomous driving of vehicle
KR102752020B1 (ko) 선박의 충돌 위험도를 산출하는 장치 및 방법
JP2000131458A (ja) 雷雲観測システム
CN117314969A (zh) 基于元学习在线修正的目标跟踪方法以及目标跟踪系统
JPH07319541A (ja) 自動車の走行路推定装置
JP2013178206A (ja) 目標運動予測装置及び目標運動予測方法
JP7357330B2 (ja) Ais非搭載障害物の存在を推定する避航対象判別方法、避航対象判別情報共有方法、避航対象判別プログラム、及び避航対象判別利用方法
JP2022183692A (ja) 航行監視装置、航行監視方法および航行監視プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201126

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201126

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20201126

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20210127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210302

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6847332

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250