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JP6851764B2 - 感光体及び画像形成装置 - Google Patents
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JP6851764B2 - 感光体及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、感光層が形成された感光体及び前記感光体にトナーを付着させることにより画像を形成する画像形成装置に関する。
感光体は、その表面に所定の電圧を印加して、電荷を付与させ、現像器によって逆電荷をもつトナーを静電的に感光体表面に付着させることにより顕画像を形成させる。この電圧を印加する時、感光体には変動する静電力が働き、その作用により感光体の表面は振動する。その振動周波数が感光体の持つ固有振動数に一致すると、感光体表面は共振現象により大きく振動し、感光体から音が発生する。
このため、感光体の固有振動数と一致しないように感光体に印加する電圧の周波数を設定するのであるが、感光体に形成される顕画像の質を向上させるために感光体の固有振動数と一致してしまうことがある。その場合、感光体から音が発生してしまう可能性があるため、感光体から発生する音を吸音する吸音材を感光体から画像形成装置外部への伝搬経路に配置する対策がとられる。
また特許文献1に開示されているように、感光体内部に制振部材を配置して、感光体の振動を抑制する対策がとられている。
特開2003−302870号公報
しかしながら、感光体から発生する音の原因は、その感光体の固有振動数であるため、感光体の固有振動数を変えれば良い。感光体の固有振動数を変えるには感光体の円筒肉厚を大きくする対策があるが、感光体の素材であるアルミニウムのコストが高いため、この対策は大きなコストアップになる。
また従来技術に記載した吸音材の対策は、感光体から画像形成装置外部への伝搬経路全てに吸音材を配置する必要がある。吸音材のコストは高く、広範囲に吸音材を配置すると、さらに大きなコストアップになる。また伝搬経路に吸音材を貼れるスペースが確保できない可能性もある。また吸音材の対策は、吸音材の特性が広い周波数であり、音の低減量も少ないため、感光体から発生する特定周波数の音を大きく低減させることができずにいた。
また特許文献1に開示されているような制振部材を配置する対策は、音の低減効果は高いのであるが、コストが非常に大きくなってしまう可能性がある。特にカラーの画像形成装置の場合、感光体が4箇所あり、制振部材も4箇所つける必要があるため、さらにコストアップする可能性がある。
また、感光体は画像形成装置1機種のみに適用するのではなく、複数の機種の画像形成装置への適用を実施するのが一般的である。その場合、感光体には複数の固有振動数があり、機種が異なると感光体へ印加する電圧の周波数も異なるため、1つの固有振動数に対する対策が他の機種に対しての対策として有効にならない可能性もある。
そこで、本発明の目的は、感光体の振動に起因する音の低減をコストをかけずに実現でき、さらに感光体に印加される電圧の周波数が異なる場合においても音の低減ができるようにすることである。
上記目的を達成するため、本発明は、感光層が形成され所定の電圧が印加される円筒状の支持体と、前記支持体の回転軸線方向における端部に設けられたフランジと、を有する感光体であって、前記フランジは、前記感光体に印加された電圧の周波数又は前記感光体の固有振動数に対して共鳴現象を発生させる容積に設定された管部を有する第1のフランジ部と、前記管部に連結され前記管部の共鳴により発生した空気の振動を熱に変換する穴部を有する第2のフランジ部と、を有し、前記第1のフランジ部と前記第2のフランジ部は、前記感光体の回転方向に相対位置を移動可能に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、感光体の振動に起因する音の低減がコストをかけずに実現できる。さらに、感光体に印加される電圧の周波数が異なる場合においても音の低減ができる。
実施例1のプリンタの縦断面図 実施例1の感光ドラムの斜視図 実施例1の感光ドラム内部の正面図 実施例1の感光ドラム内部の断面図 実施例1のドラムフランジの斜視図 実施例1のドラムフランジの組み立て図 実施例1のドラムフランジの断面図 実施例1の帯電ローラ電圧印加装置の電気ブロック図 実施例1の帯電ローラ電圧印加装置のシーケンス図 実施例1で帯電ローラに印加された電圧波形図 実施例2のドラムフランジの斜視図 実施例2のドラムフランジ管部の背面図 (a)(b)は実施例2のドラムフランジの正面図
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。従って、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
〔実施例1〕
本実施例に係る感光体及びこの感光体を有する画像形成装置について説明する。まず画像形成装置について説明し、次に感光体について説明する。
<画像形成装置の構成>
本発明が適用できる画像形成装置は、例えば感光体、誘電体等の像担持体上に電子写真方式、静電記録方式等によって画像情報信号に対応した潜像を形成し、この潜像をトナー粒子とキャリア粒子を主成分とした二成分現像剤を用いた現像装置によって現像して可視画像(トナー像)を形成し、これら可視画像を紙等の記録材に転写し、定着手段にて定着する構成のものであればよい。
まず、図1を参照して本発明による画像形成装置の一実施例の全体構成について説明する。本実施例では本発明を電子写真方式のデジタル複写機に適用した場合を示すが、本発明が電子写真方式や静電記録方式の他の種々の画像形成装置に等しく適用できることは言うまでもない。
図1に示す画像形成装置は、電子写真方式のプリンタ42であり、図1はその装置を前側から見た縦断面図である。
このプリンタ42は、制御回路部(制御基板:CPU)100と通信可能に接続した外部ホスト装置150からの入力画像情報に応じて作像動作して、記録材上にフルカラー画像を形成して出力することができる。
外部ホスト装置150は、コンピュータ、イメージリーダー等である。制御回路部100は、外部ホスト装置150と信号の授受をする。また制御回路部100は、各種作像機器と信号の授受をし、作像シーケンス制御を司る。
図1において、21は給紙カセット、22はピックアップローラ、23はフィードローラ、24はリタードローラ、60は搬送ローラ、25はレジストローラ対である。
図1において、27は中間転写ユニットであり、27Dは駆動ローラ、27Tはテンションローラで、これらのローラ27D,27Tは無端ベルトである中間転写ベルト27Bを張架する。駆動ローラ27Dはベルト27Bを介して二次転写ローラ26と当接する。39Bk,39C,39M,39Yはそれぞれ一次転写ローラである。一次転写ローラ39Bk,39C,39M,39Yは、不図示のバネによってベルト27B側に加圧されている。
図1において、28〜31は感光体(像担持体)である感光ドラムであり、プリンタ42本体に保持されている。感光ドラム28,29,30,31は、外装を兼ねる開閉部材(不図示)を開放することで、プリンタ42本体に対して感光ドラム28〜31の中心軸方向に着脱可能である。35は露光手段であるレーザースキャナーであり、画像情報(画像信号)に応じて感光ドラム(28〜31)表面を露光し、感光ドラム上に潜像を形成する。200は定着手段である定着装置であり、プリンタ42本体に保持されている。定着装置200は定着ドア45を開けることにより、プリンタ42本体に対して図1の上方向に着脱可能である。
34は排紙ローラ対、32は排紙トレイであり、それぞれプリンタ42本体の上部に設置されている。
このプリンタ42で画像形成する場合には、まず記録材である用紙Pがピックアップローラ22によって給紙カセット21から数枚搬送されるが、フィードローラ23とリタードローラ24によって1枚だけに分離される。その後、用紙Pは搬送ローラ60によってレジストローラ対25まで搬送される。ここで用紙Pは一旦停止する。
感光ドラム28〜31には表面に所定の電荷を形成するために、所定の電圧(ここでは、およそ4〜5kV)を帯電ローラ40に印加し、帯電ローラ40を所定圧で感光ドラム28〜31に付勢することにより放電をしている。
レーザスキャナー35によって露光することで感光ドラム28〜31上に形成された潜像は、現像器41によってトナーで現像される。このようにして感光ドラム28〜31上に形成されたトナー像は、無端ベルトである中間転写ベルト27Bに重ね合わせるようにして一次転写される。中間転写ベルト27B上に一次転写されたトナー像は、二次転写ローラ26へ進み、そのトナー像に合わせて、レジストローラ対25で停止していた用紙Pを再スタートさせる。再スタートした用紙Pは、二次転写ローラ26によってトナー像が転写される。未定着トナー像が担持された用紙Pは、定着装置200によって加熱・加圧され、未定着トナー像が用紙P上に定着される。トナー像が定着された用紙Pは、用紙Pの搬送方向における定着下流部搬送ローラ対38を通過した後に、排紙ローラ対34によって排紙トレイ32上に排出される。
<感光ドラムの構成>
次に、実施例1で用いた感光ドラム28〜31について説明する。図2〜図4は感光ドラムの構成を示した説明図である。図2は感光ドラム28〜31の斜視図である。図3は感光ドラム28〜31のドラム素管1の除いた断面図である。図4は図3におけるA―A断面図である。
図2において、感光ドラムは、円筒状の支持体であるドラム素管1と、ドラムフランジ2を有している。さらに感光ドラムは、金属軸3と、カップリング4を有している。
図2において、ドラム素管1は、約1mmの肉厚をもつアルミニウム金属の表面に感光層(不図示)が形成されている。ドラムフランジ2は、POM(ポリアセタール樹脂)等の樹脂で形成されている。ドラムフランジ2は、ドラム素管1の両端(端部)に所定圧で圧入されている。さらにドラムフランジ2には略中心に対して十字で形成された十字溝2cが形成され、図4に示す金属軸3に明けられた丸穴3aに金属の円柱状のピン(不図示)を介在させることにより締結されている。さらに金属軸3とドラムフランジ2は図2に示すように所定圧で圧入することにより、確実に金属軸3とドラムフランジ2は締結されている。
図2において、金属軸3の一方の端部にはPOM(ポリアセタール樹脂)で形成された十字形状のカップリング4が固定されている。カップリング4は、図4に示すように金属軸3に設けた切欠部3bと金属軸3に設けた丸穴3cに金属の円柱状のピン5を介在させることによって締結している。カップリング4はプリンタ42内に設けているドラム駆動モータ(不図示)およびギヤなどの駆動伝達手段(不図示)を介して駆動が伝達される。感光ドラム28〜31は、カップリング4を介して駆動が伝達されることにより、所定の回転数で回転する。
<ドラムフランジ2の構成>
図5〜図7は実施例1のドラムフランジ2の説明図である。図5はドラムフランジ2の斜視図である。図6はドラムフランジ2の組み立て図である。図7はドラムフランジ2の断面図である。
図5において、ドラムフランジ2は、複数のフランジ部で形成されている。ここでは、ドラムフランジ2は、第2のフランジ部としてのフランジ穴部2aと第1のフランジ部としてのフランジ管部2bに分けて設けられている。フランジ穴部2aは、金属軸3が通る金属軸穴2a1とヘルムホルツ穴部2a2が設けられている。ヘルムホルツ穴部2a2は、後述するヘルムホルツ管部2b3,2b4にそれぞれ連結され前記ヘルムホルツ管部2b3,2b4の共鳴により発生した空気の振動を熱に変換する複数の穴部である。ヘルムホルツ穴部2a2の役割に関しては後述する。
図6において、フランジ穴部2aとフランジ管部2bは、フランジ管部2bに設けた円筒状のボス部2b1がフランジ穴部2aに配置したボス部2b1と同径の穴(不図示)に入り込むことによって精度よく嵌合する。フランジ管部2bには金属軸3が通る金属穴2b2とヘルムホルツ管部2b3,2b4が配置されている。フランジ管部2bに配置されたヘルムホルツ管部2b3,2b4は、ドラム素管1に印加された電圧の周波数又はドラム素管1の固有振動数に対して共鳴現象を発生させる容積が異なる複数の空隙である。ヘルムホルツ管部2b3,2b4の役割に関しては後述する。ドラム素管1内部の音はヘルムホルツ穴部2a2から入り、ヘルムホルツ管部2b3,2b4の内部で共鳴する構成になっている。
なお、ここで、ドラム素管とドラムフランジとを有する感光ドラムの固有振動数の測定方法について説明する。まずドラム素管とドラムフランジとを有する感光ドラムの両端をゴムのような弾性体で吊るして保持する。この感光ドラムのドラム素管に加速度計を付ける。その後、ドラム素管の中央をハンマーなどで叩き、このハンマーで加える力に対する加速度を計測して、結果、伝達関数=ドラム素管上の加速度/ハンマの力を計測する。この伝達関数のピークを示す周波数が、感光ドラムの固有振動数である。このようにして、感光ドラムの固有振動数を測定する。
<ドラムフランジ2の消音原理>
感光ドラムのドラム素管1は、図1に示す帯電ローラ40に印加された電圧の変動により所定の周波数で加振される。その加振力がドラム素管1とドラムフランジ2とからなる感光ドラムの固有振動数に一致すると、ドラム素管1はドラム素管1の面方向と垂直方向に激しく振動する。その結果、ドラム素管1の内部および外部に音が放射される。ドラム素管1内部に放射された音はドラム素管1の内部で反射して、反射した音はドラム素管1をさらに振動させてドラム素管1の外部へ放射される。つまり、ドラム素管1の外部に放射される音は、直接外部へ放射される直接音とドラム素管内部で反射された音が外部へ放射される間接音の合成音として放射される。本発明はドラム素管内部で反射する音(間接音)を消音させることにより、上述した合成音を消音させるものである。
図7において、ヘルムホルツ穴部2a2の入口半径をr1、入口断面積をS1、ヘルムホルツ穴部2a2の軸方向の長さをL、ヘルムホルツ穴部2a2の出口半径をr2、ヘルムホルツ管部2b3の内部の体積をV1とする。ヘルムホルツ穴部2a2から入射した音は、ヘルムホルツ管部2b3の内部を共鳴させることにより、ヘルムホルツ穴部2a2の内部の空気が激しく振動する。この空気の振動はヘルムホルツ穴部2a2の壁面と空気の摩擦力によって、熱エネルギーに変換される。この作用によりヘルムホルツ穴部2a2に入った音が消音され、その結果ドラム素管内部の音および上述したドラム素管1の合成音も低減される。なお、ここでヘルムホルツ穴部2a2から入射した音とは、印加電圧の変動による所定の周波数(加振力)が感光ドラムの固有振動数に一致してドラム素管が振動し、この振動により発生する音(間接音)のうち、ヘルムホルツ穴部2a2から入射した音のことである。
また、フランジ管部2bのヘルムホルツ管部2b3は、ヘルムホルツ穴部2a2から入射した音を共鳴させる空間(共鳴空間)であるが、ヘルムホルツ管部2b3のみがあっても共鳴をするだけで消音はしない。前述したように、ヘルムホルツ管部2b3の内部を共鳴させることにより、このヘルムホルツ管部2b3につながったフランジ穴部2aの内部の空気が激しく振動し、この振動がヘルムホルツ穴部2a2の壁面と空気の摩擦力によって熱エネルギーの変換され、消音される。すなわち、印加電圧の変動に起因してドラム素管が振動し、この振動により発生する音は、ヘルムホルツ管部とこのヘルムホルツ管部につながったヘルムホルツ穴部の作用により、共鳴され、熱エネルギーに変換され、消音されるのである。
このように、ヘルムホルツ現象を用いた消音の技術は、空気を共鳴させることにより、音を熱に変換して消音する技術である。なお、共鳴空間であるフランジ管部のヘルムホルツ管部(空隙)の体積は、その大きさにもよるが、およそ±5%の範囲で前述したヘルムホルツ穴部から入射した音に対する共鳴効果が得られる。具体的には、ヘルムホルツ管部2b3の体積V1は効果を発するため±5%の許容差を持つために、例えばV1=3.27e−7(m)ならば±1.6e−8(m)の許容差をもつことになる。なお、共鳴空間であるヘルムホルツ管部の体積は、共鳴現象を発生させる容積と同等である。
ヘルムホルツ管部2b3の共鳴周波数Fは、ヘルムホルツの共鳴方程式と管の開口端補正式から算出できる。開口端補正の影響により、ヘルムホルツ穴部2a2の長さLは実際の長さよりも長く補正される。この補正された長さLを実効長L′と表記する。まず実効長L′の式(1)を示す。
L′=L+0.75×(r1+r2)・・・・(1)
次にヘルムホルツ管部2b3の共鳴周波数Fの式(2)を示す。式(2)において、Cは空気中の音速、SQRTはルートである。
F=C/2π×SQRT(S1/(L′×V1))・・・・(2)
本実施例のドラムフランジ2の大きさに対して実際に計算をしてみる。
L=5e−3(m)、ヘルムホルツ穴部2a2は半径r1,r2=2e−3(m)の円形であるので、S1,S2=1.257e−5(m)である。
式(1)より、実効長L′を計算する。
L′=L+0.75×(r1+r2)
=5e−3+0.75×(2e−3+2e−3)=8.00e−3(m
次に式(2)を計算する。空気中の音速C=340(m/s)として計算する。
ヘルムホルツ管部2b3の体積V1は3.27e−7(m)となるように設定している。したがって式(2)より、ヘルムホルツ管部2b3の共鳴周波数Fは、以下のようになる。
F=340/2π×SQRT(1.257e−5/(8.00e−3×3.27e−7))=3751(Hz)
ヘルムホルツ管部2b4の体積V2は6.91e−7(m)になるように設定している。したがって式(2)より、ヘルムホルツ管部2b4の共鳴周波数Fは、以下のようになる。
F=340/2π×SQRT(1.257e−5/(8.00e−3×6.91e−7))=2580(Hz)
よって、本実施例では、ヘルムホルツ管部2b3とヘルムホルツ管部2b4により異なる2種類の音(3751(Hz),2580(Hz))を消音する構成になっている。ドラム素管1の内部の音が仮に3751(Hz)とすると、ヘルムホルツ管部2b3が共鳴して、ドラム内部の3751(Hz)の音が前記ヘルムホルツ管部2b3とこのヘルムホルツ管部につながったヘルムホルツ穴部2a2の作用により消音する。この時、ヘルムホルツ管部2b4の内部の共鳴周波数は2580(Hz)で共鳴しないので、ヘルムホルツ管部2b3の共鳴周波数である3751(Hz)のみの消音が行われる。
なお、本実施例では、異なる2種類の周波数に対して消音を行っているが、これに限定されるものではない。ドラムフランジのスペースが許せば、フランジ穴部2aにヘルムホルツ穴部を更に設け、フランジ管部2bに前記ヘルムホルツ穴部と連結し他のヘルムホルツ管部とは体積(容積)の異なるヘルムホルツ管部を更に設けてもよい。これにより、2種類以上の異なる周波数に対する消音が可能となる。またドラム素管1とドラムフランジ2とからなる感光ドラムを複数のプリンタ42で使用する場合も帯電ローラ40の周波数が異なるが、本実施例を用いることにより感光ドラム28〜31を共通にして、異なる周波数(ここでは2種類の周波数)の消音が可能である。
このように、本実施例によれば、感光ドラムの振動に起因する音の低減がコストをかけずに実現できる。さらに、感光ドラムに印加される電圧の周波数が異なる複数の画像形成装置に対しても同一感光体で音の低減ができる。
<帯電ローラ40の帯電シーケンス>
なお、ここで、帯電ローラ40の帯電シーケンスについて図8〜図10を用いて説明する。図8〜図10は本実施例のプリンタ42における帯電ローラ40への電圧印加方法に関する説明図である。図8は帯電ローラ40の電圧印加装置6の電気ブロック図である。図9は帯電ローラ40の電圧印加装置6のシーケンス図である。図10は帯電ローラ40に印加する電圧波形図である。
図8において、帯電ローラ40の電圧印加装置6は、内部に直流電圧電源7と交流電圧電源8を持ち、それぞれ所定電圧の直流電圧と交流電圧を出力できるようになっている。交流電圧電源8から出力された交流電圧は、交流電圧周波数変更手段9により変調され、所定の周波数の交流電圧に変換される。そして、この変調された周波数の交流電圧と直流電圧電源7から出力された直流電圧は、印加用電源10により合成され、帯電ローラ40に電圧印加される。
図9において、プリンタ42の画像形成が開始される(ステップS1)と、同時に帯電ローラ40電圧印加装置6が作動して(ステップS2)、帯電ローラ40に直流と交流の合成電圧が印加される。そして、プリンタ42により画像形成が行われた後、画像形成が終了すると(ステップS3)、帯電ローラ40の電圧印加装置6が停止する(ステップS4)。このようにして、印加される帯電ローラ40の電圧波形は、図10に示すように中心電圧が0から正側にシフトしている正弦波形として、帯電ローラ40に印加される。この時の周期Tは帯電ローラ40の帯電周波数である。
〔実施例2〕
次に実施例2に係る感光ドラム及びこの感光ドラムを有する画像形成装置について説明する。実施例2は、実施例1に対して、ドラムフランジの構成のみ異なる。ドラムフランジ2の構成を除く、感光ドラム及び画像形成装置の構成は前述した実施例1と同様であるため、ここでは説明を省略する。以下、本実施例のドラムフランジについて説明する。
<ドラムフランジ2の構成>
図11〜図13は実施例2におけるプリンタ42内の感光ドラム28〜31のドラムフランジ11の説明図である。図11は実施例2におけるドラムフランジ11の斜視図である。図12はドラムフランジ11のフランジ穴部11aの背面図である。図13(A)及び図13(B)はドラムフランジ11のフランジ穴部11aとフランジ管部11bの位置(位相)を変えた時のドラムフランジ11の正面図である。
図11において、ドラムフランジ11は、複数のフランジ部で形成されている。ここでは、ドラムフランジ11は、第2のフランジ部としてのフランジ穴部11aと第1のフランジ部としてのフランジ管部11bに分けて設けられている。フランジ穴部11aには実施例1と同様に金属軸3が通る丸穴11a1と、ヘルムホルツ穴部11a2が設けられている。フランジ管部11bには、断面が三カ月型で形成された体積の異なる2種類のヘルムホルツ管部11b1,11b2が設けられている。
ドラムフランジ11のフランジ穴部11aに配置された複数のヘルムホルツ穴部11a2,11a2は、後述するヘルムホルツ管部11b1,11b2にそれぞれ連結され、前記ヘルムホルツ管部11b1,11b2の共鳴により発生した空気の振動を熱に変換する複数の穴部である。
ドラムフランジ11のフランジ管部11bに配置されたヘルムホルツ管部11b1,11b2は、ドラム素管1に印加された電圧の周波数又はドラム素管1の固有振動数に対して共鳴現象を発生させる容積が異なる複数の空隙(管部)である。また前記ヘルムホルツ管部11b1,11b2は、フランジ穴部11aとフランジ管部11bの相対位置を移動させる移動方向である感光ドラムの回転方向において開口の面積が変化する形状、すなわち前記フランジ11の回転中心より面積が変化する形状で形成されている。ここでは、ヘルムホルツ管部11b1,11b2は、前述したように断面が三カ月型の形状で形成されている。
また本実施例のドラムフランジ11をなすフランジ穴部11aとフランジ管部11bは、前記移動方向である感光ドラムの回転方向に相対位置を移動可能に設けられている。具体的には、以下の通りである。すなわち、フランジ管部11bには表面に突出したスナップフィット11b3が形成されている。図12に示すようにフランジ穴部11aの背面にスナップフィット11b3が入り込む長丸形状の溝部11a3が形成されている。フランジ穴部11aとフランジ管部11bを結合させる時はフランジ管部11bのスナップフィット11b3を図12に示す溝部11a3に変形させながら挿入する。スナップフィット11b3は溝部11a3の側面に所定圧を持って接触する。これにより、フランジ穴部11aを回転可能に移動し、回転を停止するとその位置でフランジ穴部11aはフランジ管部11bに対して保持しながら停止する。図13(a)において、フランジ穴部11aを矢印B方向に回転させると、フランジ穴部11aのヘルムホルツ穴部11a2は、ヘルムホルツ管部とヘルムホルツ穴部の間の連結された面積が図13(a)の位置よりも小さい図13(b)の位置に変えられる。これにより、消音効果が得られる周波数が変更(調整)される。
<ドラムフランジ2の消音原理>
実施例2に関してのドラムフランジ2の消音原理について説明する。図11において、Lはフランジ穴部11aの厚さである。r3,r4はフランジ穴部11aのヘルムホルツ穴部11a2の入口半径である。ヘルムホルツ穴部11a2の入口断面積は図13(a),(b)いずれも、図12に示すようにそれぞれS3,S4である。ヘルムホルツ穴部11a2の出口断面積は、ヘルムホルツ穴部11a2とヘルムホルツ管部11b1,11b2の交わった面であるので、図13(a),(b)の各位置で異なり、図13(a)の位置ではS5、図13(b)の位置ではS6となる。ヘルムホルツ穴部11a2の出口断面積S5,S6は、図13(a),(b)の斜線部である。ヘルムホルツ管部11b1,11b2の体積はそれぞれV4,V3とする。
実施例1にて説明したように、ヘルムホルツ穴部11a2の長さLは実際の長さよりも長く補正される。この補正された長さLを実効長L′と表記する。実効長L′の式(3)を示す。
L′=L+0.75×(r3+r5)・・・・(3)
次に共鳴周波数Fの式(4)を示す。式(4)において、Cは空気中の音速、SQRTはルートである。r5,r6はヘルムホルツ穴部11a2の出口断面積S5,S6を円形と仮定して算出した半径である(不図示)。
F=C/2π×SQRT(S3/(L′×V3))・・・・(4)
図13(a)において、ヘルムホルツ管部11b1,11b2の体積はそれぞれ異なる体積V3,V4に設定しているため、実施例1と同様に異なる周波数の消音が可能になる。また図13(a),(b)ではヘルムホルツ穴部11a2の入口半径r3=r4であるが、ヘルムホルツ穴部11a2の出口半径はr5>r6である。そのため、式(3)により実効長L′は、図13(b)に比べて図13(a)の方が少し長くなる。この開口端補正の原理を利用して、フランジ穴部11aとフランジ管部11bの位相角を変えることにより消音する周波数を変更することができる。本実施例では位相角1°変えると、周波数を約3Hz変更するようにしている。
<ドラムフランジ11の調整>
フランジ穴部11aのL,r3,r4、フランジ管部11bのV3,V4は、部品を製作する際の部品精度などにより、ばらついてしまう。そこで実施例2では、フランジ穴部11aとフランジ管部11bの位相を部品組み立て時に調整することにより消音の周波数を確実なものにする。具体的にはフランジ穴部11aのヘルムホルツ穴部11a2に沿ってピストンホン(所定周波数の音を発生させる装置:不図示)を押し当てて、ドラムフランジ11の内部に音を送り込む。ドラムフランジ11の外部には音を検知できるマイクロホン(不図示)を配置しておき、音のレベルを測定する。音のレベルがあらかじめ決められている閾値を超えている場合はドラムフランジ11のフランジ穴部11aを音の測定値を見ながら回転させ、上記閾値に以下になった所でフランジ穴部11aを停止させる。この状態で次の組み立て工程に移行する。このようにすることで、部品精度などによりばらつきがあったとしても、消音の周波数を確実なものにすることができる。
このように、本実施例によれば、前述した実施例と同様に、感光ドラムの振動に起因する音の低減がコストをかけずに実現できる。さらに、感光ドラムに印加される電圧の周波数が異なる複数の画像形成装置に対しても同一感光体で音の低減ができる。さらに、部品精度などによりばらつきがあったとしても、消音の周波数を確実なものにすることができる。
〔他の実施例〕
前述した実施例では、画像形成装置が4つの感光体を有する構成を例示しているが、この感光体の使用個数は限定されるものではなく、必要に応じて適宜設定すれば良い。
また前述した実施例では、画像形成装置としてプリンタを例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば複写機、ファクシミリ装置等の他の画像形成装置や、或いはこれらの機能を組み合わせた複合機等の他の画像形成装置であっても良い。これらの画像形成装置に用いられる感光体に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
1 …ドラム素管
2,11 …ドラムフランジ
2a,11a …フランジ穴部
2a1 …金属軸穴
2a2,11a2 …ヘルムホルツ穴部
2b,11b …フランジ管部
2b1 …ボス部
2b2 …金属穴
2b3,2b4,11b1,11b2 …ヘルムホルツ管部
2c …十字溝
3 …金属軸
3a …丸穴
3b …切欠部
4 …カップリング
11a1 …丸穴
11a3 …溝部
11b3 …スナップフィット
28,29,30,31 …感光ドラム
40 …帯電ローラ
42 …プリンタ

Claims (5)

  1. 感光層が形成され所定の電圧が印加される円筒状の支持体と、前記支持体の回転軸線方向における端部に設けられたフランジと、を有する感光体であって、
    前記フランジは、前記感光体に印加された電圧の周波数又は前記感光体の固有振動数に対して共鳴現象を発生させる容積に設定された管部を有する第1のフランジ部と、前記管部に連結され前記管部の共鳴により発生した空気の振動を熱に変換する穴部を有する第2のフランジ部と、を有し、
    前記第1のフランジ部と前記第2のフランジ部は、前記感光体の回転方向に相対位置を移動可能に設けられていることを特徴とする感光体。
  2. 前記支持体は、所定の肉厚をもつ金属の表面に前記感光層が形成されたドラム素管であり、
    前記フランジは、樹脂材料からなり、前記ドラム素管の前記回転軸線方向両端に圧入されているとともに金属軸に締結されており、
    前記金属軸の一端に固定されたカップリングを介して駆動が伝達されることにより、前記感光体は所定の回転数で前記回転方向に回転することを特徴とする請求項1に記載の感光体。
  3. 前記第1のフランジ部が有する管部は、前記感光体の回転方向において開口の面積が変化する形状で形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の感光体。
  4. 前記穴部は、前記管部に連結され前記支持体の振動により発生した音を前記管部に入射する穴部であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の感光体。
  5. 感光体の表面に所定の電圧を印加して電荷を形成し、その電荷とは逆の電荷をもつトナーを前記感光体の表面に付着させて画像を形成する画像形成装置において、
    前記感光体として、請求項1乃至のいずれか1項に記載の感光体を有することを特徴とする画像形成装置。
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