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JP6854486B2 - 判定装置、判定方法、およびプログラム - Google Patents
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JP6854486B2 - 判定装置、判定方法、およびプログラム - Google Patents

判定装置、判定方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、判定装置、判定方法、およびプログラムに関し、特に、ナレッジグラフの事実予測の計算速度を向上させるための判定装置、判定方法、およびプログラムに関する。
ナレッジグラフG=(E,F)とは、知識をエンティティ間の関係で記述し、ラベル付き有向グラフで知識の集合を表したものである。図5にナレッジグラフの例を示す。エンティティはノード、関係は辺のラベルに相当し、辺はエンティティs、oとその関係rの三つ組[s;r;o]とし、事実(Fact)とも呼ばれる。ナレッジグラフGにおけるFは事実[s;r;o]の集合であり、Eはエンティティe(任意のエンティティeはsにもoにも成りうる)の集合とする。
ナレッジグラフ上での関係予測とは、事実の有無を自動予測することである。一般に、ナレッジグラフでは全ての必要な事実が登録されている訳ではなく、例えば、図5の点線に示した事実のように必要な事実が欠落している事がある。このような事実の欠落を何らかのスコア関数に基づいて自動的に補完することは、ナレッジグラフの構築や情報検索システムにおいて重要な技術となる。
高精度かつ高速な関係予測モデルを設計する事は重要な課題であるが、非特許文献1ではニューラルテンソルネットワーク(NTNs;Neural Tensor Networks)と呼ばれるモデルが提案されている。このモデルは事実[s;r;o]に対して、下記式(1)のような数式でスコアをモデル化する。
Figure 0006854486
ある未知の事実[s;r;o]が与えられたとき、式(1)のスコアが高ければ、正しい事実であり、逆に低ければ間違った事実と判定できる。
式(1)において、
Figure 0006854486

は、関係rに対するn次元のベクトル、
Figure 0006854486

は、関係rに対する3次テンソル、
Figure 0006854486

は、関係rに対する行列、
Figure 0006854486

は、エンティティs、oに対するd次元ベクトル、
Figure 0006854486

は、シグモイド関数やtanh関数のような非線形関数である。
また、次元数d、nは、任意に与えられるものである。一般的に、関係の数やエンティティの数より小さい次元数が設定される。
NTNsでは、ナレッジグラフGを入力として受け取り、上記のベクトル、行列やテンソル(まとめてモデルパラメータ
Figure 0006854486

と表記する)を、下記式(2)で最適となるように学習する。
Figure 0006854486
ここで、
Figure 0006854486

は、負例事実の集合である。
式(2)は、マージン最大学習と呼ばれる学習基準であり、正しい事実[s;r;o]と負例事実[s´;r´;o´]のスコア差ができるだけ大きくなるように、モデルパラメータ
Figure 0006854486

を設定する。この学習には、例えば、確率的勾配降下法(非特許文献1)が用いられる。
"Reasoning with Neural Tensor Networks for Knowledge Base Completion", Richard Socher, Danqi Chen, Christopher D.Manning, Andrew Y.Ng, Proceedings of the NIPS, 2013.
上記のNTNsモデルでは、
Figure 0006854486

のテンソル部分に、
Figure 0006854486

の空間使用量を必要とする。また、そのスコア計算にも、
Figure 0006854486

を必要とする。そのため、NTNsは、次元数d、nが増大すると、空間使用量も増大し、計算速度が低下するという問題が指摘されている。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、次数の多いナレッジグラフにおいても、未知の事実が正しいか誤っているかを高精度かつ高速に判定することができる判定装置、判定方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る判定装置は、エンティティ間の関係を表す複数の事実を記述したラベル付き有向グラフであるナレッジグラフの事実として正しいか否かを判定する判定装置であって、判定対象の事実の入力を受け付ける入力部と、前記ナレッジグラフの事実として正しいか否かの判定に用いるスコアを計算するためのニューラルネットワークモデルであって、前記関係に対応する3次テンソルに含まれる各行列を、実対称行列又は実正規行列としたニューラルネットワークモデルを用いて、入力された前記事実が、前記ナレッジグラフの事実として正しいか否かを判定する判定部と、を備えて構成される。
また、本発明に係る判定方法は、エンティティ間の関係を表す複数の事実を記述したラベル付き有向グラフであるナレッジグラフの事実として正しいか否かを判定する判定方法であって、入力部が、判定対象の事実の入力を受け付けるステップと、判定部が、前記ナレッジグラフの事実として正しいか否かの判定に用いるスコアを計算するためのニューラルネットワークモデルであって、前記関係に対応する3次テンソルに含まれる各行列を、実対称行列又は実正規行列としたニューラルネットワークモデルを用いて、入力された前記事実が、前記ナレッジグラフの事実として正しいか否かを判定するステップと、を含む。
本発明に係る判定装置及び判定方法によれば、入力部が、判定対象の事実の入力を受け付け、判定部が、ナレッジグラフの事実として正しいか否かの判定に用いるスコアを計算するためのニューラルネットワークモデルであって、関係に対応する3次テンソルに含まれる各行列を、実対称行列又は実正規行列としたニューラルネットワークモデルを用いて、入力された事実が、当該ナレッジグラフの事実として正しいか否かを判定する。
このように、ナレッジグラフの事実として正しいか否かの判定に用いるスコアを計算するためのニューラルネットワークモデルであって、関係に対応する3次テンソルに含まれる各行列を、実対称行列又は実正規行列としたニューラルネットワークモデルを用いて、入力された事実が、当該ナレッジグラフの事実として正しいか否かを判定することにより、次数の多いナレッジグラフにおいても、未知の事実が正しいか誤っているかを高精度かつ高速に判定することができる。
また、本発明に係るニューラルネットワークモデルは、下記の式で表されることができる。
Figure 0006854486
ただし、s、oはエンティティであり、rはsとoとの関係であり、
Figure 0006854486

は関係rに対するn次元のベクトルであり、
Figure 0006854486

は関係rに対する行列であり、
Figure 0006854486

はエンティティs、oに対するd次元ベクトルであり、
Figure 0006854486

における
Figure 0006854486

は、実対称行列を直交行列を用いてスペクトル分解することにより得られる対角行列であり、
Figure 0006854486

は非線形関数であり、
Figure 0006854486

は、
Figure 0006854486

を含むモデルパラメータである。
また、本発明に係るニューラルネットワークモデルは、下記の式で表されることができる。
Figure 0006854486
ただし、s、oはエンティティであり、rはsとoとの関係であり、
Figure 0006854486

は関係rに対するn次元のベクトルであり、
Figure 0006854486

は関係rに対する行列であり、
Figure 0006854486

はエンティティs、oに対する2d次元ベクトルであり、
Figure 0006854486

における
Figure 0006854486

は、実正規行列をユニタリ行列を用いてスペクトル分解することにより得られる複素数を対角成分に持つ対角行列であり、
Figure 0006854486

は非線形関数であり、
Figure 0006854486

は、
Figure 0006854486

を含むモデルパラメータである。
本発明に係るプログラムは、上記の判定装置の各部として機能させるためのプログラムである。
本発明に係るモデルパラメータ学習装置は、エンティティ間の関係を表す複数の事実を記述したラベル付き有向グラフであるナレッジグラフの入力を受け付ける入力部と、前記入力部に入力された前記ナレッジグラフに基づいて、負例となる事実を少なくとも1以上含む負例データを生成する負例データ生成部と、判定対象の事実が、前記ナレッジグラフにおける正しい事実であるか否かの判定に用いるスコアを計算するためのニューラルネットワークモデルであって、前記関係に対応する3次テンソルに含まれる各行列を、実対称行列又は実正規行列としたニューラルネットワークモデルを、前記ナレッジグラフと、前記負例データ生成部が生成した前記負例データとを用いて学習するモデル学習部と、を備えて構成される。
また、本発明に係るモデルパラメータ学習方法は、入力部が、エンティティ間の関係を表す複数の事実を記述したラベル付き有向グラフであるナレッジグラフの入力を受け付けるステップと、負例データ生成部が、前記入力部に入力された前記ナレッジグラフに基づいて、負例となる事実を少なくとも1以上含む負例データを生成するステップと、モデル学習部が、判定対象の事実が、前記ナレッジグラフにおける正しい事実であるか否かの判定に用いるスコアを計算するためのニューラルネットワークモデルであって、前記関係に対応する3次テンソルに含まれる各行列を、実対称行列又は実正規行列としたニューラルネットワークモデルを、前記ナレッジグラフと、前記負例データ生成部が生成した前記負例データとを用いて学習するステップと、を含む。
本発明に係るモデルパラメータ学習装置及びモデルパラメータ学習方法によれば、入力部が、エンティティ間の関係を表す複数の事実を記述したラベル付き有向グラフであるナレッジグラフの入力を受け付け、負例データ生成部が、入力部に入力されたナレッジグラフに基づいて、負例となる事実を少なくとも1以上含む負例データを生成する。
そして、モデル学習部が、判定対象の事実が、ナレッジグラフにおける正しい事実であるか否かの判定に用いるスコアを計算するためのニューラルネットワークモデルであって、関係に対応する3次テンソルに含まれる各行列を、実対称行列又は実正規行列としたニューラルネットワークモデルを、ナレッジグラフと、負例データ生成部が生成した負例データとを用いて学習する。
このように、ナレッジグラフにおける正しい事実であるか否かの判定に用いるスコアを計算するためのニューラルネットワークモデルであって、関係に対応する3次テンソルに含まれる各行列を、実対称行列又は実正規行列としたニューラルネットワークモデルを、ナレッジグラフと、負例データ生成部が生成した負例データとを用いて学習することにより、次数の多いナレッジグラフにおいても、未知の事実が正しいか誤っているかを高精度かつ高速に判定するための、モデルパラメータを学習することができる。
本発明に係る判定装置、判定方法、およびプログラムによれば、次数の多いナレッジグラフにおいても、未知の事実が正しいか誤っているかを高精度かつ高速に判定することができる。
本発明の実施の形態に係るモデルパラメータ学習装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るモデルパラメータ学習装置のモデルパラメータ学習処理ルーチンを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る判定装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る判定装置の判定処理ルーチンを示すフローチャートである。 ナレッジグラフの例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
<本発明の実施の形態に係るモデルパラメータ学習装置の原理>
まず、本発明の実施形態の原理について説明する。
本発明の実施形態における成果は、NTNsモデルにおけるテンソル部分の各スライス(行列)
Figure 0006854486

に制限を設けることで、新しいニューラルネットワークモデルを2つ提案し、空間使用量と計算速度の問題を解決したことである。ここでは、2つのモデルを、それぞれニューラルスペクトラルテンソルネットワーク1、2(NSTNs−1,2;Neural Spectral Tensor Networks−1,2)と呼ぶ。
<<NSTNs−1モデル>>
NSTNs−1モデルでは、式(1)におけるテンソル部分の各行列(スライス)を実対称行列に制限する。実対称行列はスペクトル分解により直交行列
Figure 0006854486

を使って、下記式(3)として対角化できることが知られている。
Figure 0006854486
式(3)から、式(1)の
Figure 0006854486

に対して、テンソル部分の各スライスを下記式(4)として変形することできる。
Figure 0006854486
式(4)として変形することで、テンソル
Figure 0006854486

の空間使用量を、
Figure 0006854486

とすることができる。
すなわち、各スライス
Figure 0006854486

が対角成分のみから成るため、実際は
Figure 0006854486

の空間使用量に制限することができる。そのため、NTNsの空間使用量、計算速度の問題を緩和することができる。
NSTNs−1モデルの式は、下記式(5)のように表すことができる。
Figure 0006854486
式(5)において、
Figure 0006854486

は、関係rに対するn次元のベクトル、
Figure 0006854486

は、関係rに対する3次テンソル(ただし、
Figure 0006854486

に対して
Figure 0006854486

は対角行列)、
Figure 0006854486

は、関係rに対する行列、
Figure 0006854486

は、エンティティs、oに対するd次元ベクトル、
Figure 0006854486

は、シグモイド関数やtanh関数のような非線形関数とする。
また、ベクトル
Figure 0006854486

、及び、行列
Figure 0006854486

のパラメータをまとめて、モデルパラメータ
Figure 0006854486

とする。
<<NSTNs−2モデル>>
2つ目のモデルでは、式(1)におけるテンソル部分の各行列を実正規行列に制限する。実正規行列は実対称行列よりも制限を緩めたクラスの行列であり、非対称な関係も扱うことができる。また、実対称行列もスペクトル分解によりユニタリ行列
Figure 0006854486

を使って、下記式(6)として対角化できることが知られている。
Figure 0006854486
ここで、
Figure 0006854486

は、ユニタリ行列、
Figure 0006854486

は、複素数を対角成分に持つ対角行列とする。
ここで、対角行列
Figure 0006854486

と、非線形関数
Figure 0006854486

とは、同一の記号(γ)を一部に用いて表されているが、異なるものである。
なお、
Figure 0006854486

は、複素数の実部だけをとる操作であるとする。
また、複素数の行列を実数の行列に変換する操作として
Figure 0006854486

及び、
Figure 0006854486

を用いることができる。これにより、式(1)の
Figure 0006854486

に対して、テンソル部分の各スライスを下記式(7)として変形することで、テンソル
Figure 0006854486

の空間使用量を
Figure 0006854486

とすることができる。
Figure 0006854486
このモデルでも、NSTNs−1モデルと同様に、NTNsの空間使用量、計算速度の問題を緩和することができる。一方で、NSTNs−1モデルよりも表現力が高く、ナレッジグラフに現れる非対称な関係のモデル化にも向いている。NSTNs−1モデルは、テンソル部分において対称な関係のみを考慮しているためである。
最終的に、NSTNs−2モデルの式は、下記式(8)のように表すことができる。
Figure 0006854486
式(8)において、
Figure 0006854486

は、関係rに対するn次元のベクトル、
Figure 0006854486

は、関係rに対する3次テンソル(ただし、
Figure 0006854486

に対して、
Figure 0006854486

は、2×2ブロック対角行列)、
Figure 0006854486

は、関係rに対する行列、
Figure 0006854486

は、エンティティs、oに対する2d次元ベクトル、
Figure 0006854486

は、シグモイド関数やtanh関数のような非線形関数とする。
また、ベクトル
Figure 0006854486

、及び、行列
Figure 0006854486

のパラメータをまとめて、モデルパラメータ
Figure 0006854486

とする。
<<モデルパラメータの学習>>
下記式(9)に従って、NSTNs−1及び2のモデルパラメータ
Figure 0006854486

を最適化して学習する。
Figure 0006854486
ここで、
Figure 0006854486

は、L1正則化項であり、モデルパラメータの値を0に近づける効果を持ち、オーバーフィッティングの問題を回避できる(参考文献1)。
[参考文献1]
"Regression Shrinkage and Selection via the Lasso", Tibshirani Robert, Journal of the Royal Statistical Society, Series B(Methodological),267-288, 1996.
モデルパラメータ
Figure 0006854486

は、関係やエンティティなど複数種類のベクトル、行列パラメータを持つが、個々にL1正則化を書くと冗長となるため、まとめて
Figure 0006854486

として記述している。上記の式(9)の最適化には、例えば、確率的勾配降下法(非特許文献1)を用いることができる。
<<モデルパラメータの利用>>
式(9)によって学習されたモデルパラメータを用いて、入力された事実Fに対するNSTNs−1モデル(式(5))、または、NSTNs−2モデル(式(8))のスコアを計算して、計算したスコアに基づいて事実の有無を予測する。例えば、予め定めた閾値を超えているか等に基づいて、事実の有無を判断する。
式(1)は、スコア計算において、
Figure 0006854486

を必要としたが、式(5)では、上記の通り空間使用量が、
Figure 0006854486

であるため、式(5)におけるスコア計算も
Figure 0006854486

に抑えることができる。
また、式(1)における
Figure 0006854486

と同様に、これを式(4)において変形した
Figure 0006854486

もd次元ベクトルであるため、この点においてスコア計算の速度に変化はない。
よって、式(5)では、式(1)に比してスコア計算の高速化を実現することができることがわかる。同様に、式(8)も式(1)に比してスコア計算の高速化を実現することができる。
したがって、NSTNsを用いることにより、未知の事実が正しいか誤っているかをNTNsよりも高精度かつ高速に判定できる。結果として、ナレッジグラフの構築(新しい事実の追加)や情報検索の高精度化につながる。
<本発明の実施の形態に係るモデルパラメータ学習装置の構成>
図1を参照して、本発明の実施の形態に係るモデルパラメータ学習装置の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るモデルパラメータ学習装置の構成を示すブロック図である。
モデルパラメータ学習装置10は、CPUと、RAMと、後述する行動選択学習処理ルーチンを実行するためのプログラムを記憶したROMとを備えたコンピュータで構成され、機能的には次に示すように構成されている。
図1に示すように、本実施形態に係るモデルパラメータ学習装置10は、入力部100と、演算部200と、出力部300とを備えて構成される。
入力部100は、エンティティ間の関係を表す複数の事実を記述したラベル付き有向グラフであるナレッジグラフの入力を受け付ける。
具体的には、入力部100は、入力されたナレッジグラフG=(E,F)を受け付ける。
そして、入力部100は、入力されたナレッジグラフGを、負例データ生成部210に渡し、入力されたモデルをモデル選択部220に渡す。
演算部200は、判定対象の事実が、ナレッジグラフにおける正しい事実であるか否かの判定に用いるスコアを計算するためのニューラルネットワークモデルであって、関係に対応する3次テンソルに含まれる各行列を、実対称行列又は実正規行列としたニューラルネットワークモデルを、ナレッジグラフが記述する複数の事実と、負例データとを用いて学習する。
具体的には、演算部200は、負例データ生成部210と、モデル選択部220と、モデル学習部230とを備えて構成される。
負例データ生成部210は、入力部100に入力されたナレッジグラフに基づいて、負例となる事実を少なくとも1以上含む負例データを生成する。
具体的には、負例データ生成部210は、入力されたナレッジグラフGの集合Fに含まれる全ての事実
Figure 0006854486

、及び、任意のエンティティ
Figure 0006854486

に対して、[e,r,o]、及び、[s,r,e]の事実を生成し、サンプリングしたものを負例事実の集合
Figure 0006854486

に追加する。負例の定義、及び負例の生成方法は、任意の方法を採用することができ、例えば、非特許文献1の負例サンプリング法を用いることができる。
モデル選択部220は、ユーザの選択を受け付けて、モデル学習部230で用いる関数として、判定対象の事実が、ナレッジグラフにおける正しい事実であるか否かの判定に用いるスコアを計算するためのニューラルネットワークモデルであって、関係に対応する3次テンソルに含まれる各行列を、実対称行列又は実正規行列としたニューラルネットワークモデルを選択する。
具体的には、モデル選択部220は、モデル学習部230で用いる関数
Figure 0006854486

として、上記式(5)(NSTNs−1モデル)、及び式(8)(NSTNs−2モデル)の何れかを、選択する。例えば、モデル選択部220は、入力部100に入力されたユーザの選択に応じて、学習するモデルを選択する。
また、モデル選択部220は、式(1)のNTNsモデルを選択できるように構成してもよい。
そして、モデル選択部220は、選択したモデルを、モデル学習部230に渡す。
モデル学習部230は、モデル選択部220により選択されたニューラルネットワークモデルを、ナレッジグラフが記述する複数の事実と、負例データ生成部210が生成した負例データとを用いて学習する。
具体的には、まず、モデル学習部230は、モデルパラメータ
Figure 0006854486

の各パラメータを、モデル選択部220により取得したNSTNsモデルに応じて初期化する等の必要な処理を行う。
次に、モデル学習部230は、式(9)に従って、モデル選択部220により選択されたNSTNsモデル(NSTNs−1モデル、又はNSTNs−2モデル)のモデルパラメータ
Figure 0006854486

を最適化して学習する。最適化には、例えば、確率的勾配降下法(非特許文献1)を用いることができる。
また、式(1)(NTNsモデル)が選択された場合、式(2)及び式(9)のいずれの式に従って、モデルパラメータ
Figure 0006854486

を最適化して学習してもよい。ここで、式(1)のモデルパラメータ
Figure 0006854486

を式(9)にしたがって最適化して学習した場合には、L1正則化項を用いるため、オーバーフィッティングの問題を回避することが可能である。
そして、モデル学習部230は、選択されたモデルと、学習したモデルパラメータ
Figure 0006854486

とを、出力部300に渡す。
出力部300は、モデル学習部230で学習されたモデルパラメータ
Figure 0006854486

を出力する。
<本発明の実施の形態に係るモデルパラメータ学習装置の作用>
図2は、本発明の実施の形態に係るモデルパラメータ学習処理ルーチンを示すフローチャートである。
入力部100にナレッジグラフが入力されると、モデルパラメータ学習装置10において、図2に示すモデルパラメータ学習処理ルーチンが実行される。
まず、ステップS100において、入力部100は、エンティティ間の関係を表す複数の事実を記述したラベル付き有向グラフであるナレッジグラフの入力を受け付ける。
ステップS110において、負例データ生成部210は、上記ステップS100で入力されたナレッジグラフに基づいて、負例となる事実を少なくとも1以上含む負例データを生成する。
ステップS120において、モデル選択部220は、ユーザの選択を受け付けて、モデル学習部230で用いる関数として、判定対象の事実が、ナレッジグラフにおける正しい事実であるか否かの判定に用いるスコアを計算するためのニューラルネットワークモデルであって、関係に対応する3次テンソルに含まれる各行列を、実対称行列又は実正規行列としたニューラルネットワークモデルを選択する。
ステップS130において、モデル学習部230は、上記ステップS120において選択されたニューラルネットワークモデルのモデルパラメータの各パラメータを初期化する。
ステップS140において、上記ステップS120で選択されたニューラルネットワークモデルを、ナレッジグラフが記述する複数の事実と、上記ステップS110において負例データ生成部210が生成した負例データとを用いて学習する。
ステップS150において、上記ステップS140で学習されたモデルパラメータを出力する。
以上説明したように、本実施形態に係るモデルパラメータ学習装置によれば、ナレッジグラフにおける正しい事実であるか否かの判定に用いるスコアを計算するためのニューラルネットワークモデルであって、関係に対応する3次テンソルに含まれる各行列を、実対称行列又は実正規行列としたニューラルネットワークモデルを、ナレッジグラフと、負例データ生成部が生成した負例データとを用いて学習するため、次数の多いナレッジグラフにおいても、未知の事実が正しいか誤っているかを高精度かつ高速に判定するための、モデルパラメータを学習することができる。
<本発明の実施の形態に係る判定装置の構成>
図3を参照して、本発明の実施の形態に係る判定装置の構成について説明する。図3は、本発明の実施の形態に係る判定装置の構成を示すブロック図である。
判定装置20は、CPUと、RAMと、後述する判定処理ルーチンを実行するためのプログラムを記憶したROMとを備えたコンピュータで構成され、機能的には次に示すように構成されている。
図3に示すように、本実施形態に係る判定装置20は、入力部400と、演算部500と、出力部600とを備えて構成される。
入力部400は、ナレッジグラフの事実として正しいか否かの判定対象となる事実の入力を受け付ける。
具体的には、入力部400は、ナレッジグラフの事実として正しいか否かの判定対象となる事実(s,r,o)を受け付ける。
そして、入力部400は、入力された事実(s,r,o)を、判定部510に渡す。
演算部500は、入力された事実が、ナレッジグラフの事実として正しいか否かを判定する。
具体的には、演算部500は、判定部510と、モデル記憶部520とを備えて構成される。
判定部510は、ナレッジグラフの事実として正しいか否かの判定に用いるスコアを計算するためのニューラルネットワークモデルであって、前記関係に対応する3次テンソルに含まれる各行列を、実対称行列又は実正規行列としたニューラルネットワークモデルを用いて、入力された事実が、ナレッジグラフの事実として正しいか否かを判定する。
具体的には、まず、判定部510は、モデル記憶部520から、モデルパラメータ学習装置10によって学習されたニューラルネットワークモデル
Figure 0006854486

を取得する。ここで、判定に用いるニューラルネットワークモデルとして、NTNsモデル(式(1))、NSTNs−1モデル(式(5))、又はNSTNs−2モデル(式(8)))のうち、モデルパラメータ学習装置10によって学習済みのモデルを取得する。学習済みのモデルが複数ある場合には、任意に選択できるように構成されてもよい。
次に、判定部510は、入力された事実(s,r,o)について、取得したニューラルネットワークモデル
Figure 0006854486

を用いて、スコアを算出する。
そして、判定部510は、算出したスコアが予め定めた閾値以上である場合に、入力された事実(s,r,o)が、ナレッジグラフの事実として正しいと判定する。また、判定部510は、算出したスコアが予め定めた閾値以上ではない場合に、入力された事実(s,r,o)が、ナレッジグラフの事実として正しくないと判定する。
そして、判定部510は、判定結果を出力部600に出力する。
出力部600は、判定部510の判定結果を出力する。
<本発明の実施の形態に係る判定装置の作用>
図4は、本発明の実施の形態に係る判定処理ルーチンを示すフローチャートである。
入力部400に事実が入力されると、判定装置20において、図4に示す判定処理ルーチンが実行される。
まず、ステップS200において、入力部400が、事実の入力を受け付ける。
ステップS210において、判定部510は、モデル記憶部520から、モデルパラメータ学習装置10によって学習されたニューラルネットワークモデルを取得する。
ステップS220において、判定部510は、上記ステップS200で入力された事実について、上記ステップS210にて取得したニューラルネットワークモデルを用いて、スコアを算出する。
ステップS230において、判定部510は、上記ステップS220で算出したスコアが予め定めた閾値以上である場合に、入力された事実が、ナレッジグラフの事実として正しいと判定する。また、判定部510は、算出したスコアが予め定めた閾値以上ではない場合に、入力された事実が、ナレッジグラフの事実として正しくないと判定する。
ステップS240において、出力部600は、判定部510の判定結果を出力する。
以上説明したように、本実施形態に係る判定装置によれば、モデルパラメータ学習装置10によって学習されたニューラルネットワークモデルを用いて、入力された事実が、ナレッジグラフの事実として正しいか否かを判定するため、次数の多いナレッジグラフにおいても、未知の事実が正しいか誤っているかを高精度かつ高速に判定することができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
また、本明細書中において、プログラムが予めインストールされている実施形態として説明したが、当該プログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して提供することも可能である。
10 モデルパラメータ学習装置
20 判定装置
100 入力部
200 演算部
210 負例データ生成部
220 モデル選択部
230 モデル学習部
300 出力部
400 入力部
500 演算部
510 判定部
520 モデル記憶部
600 出力部

Claims (5)

  1. エンティティ間の関係を表す複数の事実を記述したラベル付き有向グラフであるナレッジグラフの事実として正しいか否かを判定する判定装置であって、
    判定対象の事実の入力を受け付ける入力部と、
    前記ナレッジグラフの事実として正しいか否かの判定に用いるスコアを計算するためのニューラルネットワークモデルであって、前記関係に対応する3次テンソルに含まれる各行列を、実対称行列又は実正規行列としたニューラルネットワークモデルを用いて、入力された前記事実が、前記ナレッジグラフの事実として正しいか否かを判定する判定部と、
    を備える判定装置。
  2. 前記ニューラルネットワークモデルは、下記の式で表されることを特徴とする請求項1記載の判定装置。
    Figure 0006854486

    ただし、s、oはエンティティであり、rはsとoとの関係であり、
    Figure 0006854486

    は関係rに対するn次元のベクトルであり、
    Figure 0006854486

    は関係rに対する行列であり、
    Figure 0006854486

    はエンティティs、oに対するd次元ベクトルであり、
    Figure 0006854486

    における
    Figure 0006854486

    は、実対称行列を直交行列を用いてスペクトル分解することにより得られる対角行列であり、
    Figure 0006854486

    は非線形関数であり、
    Figure 0006854486

    は、
    Figure 0006854486

    を含むモデルパラメータである。
  3. 前記ニューラルネットワークモデルは、下記の式で表されることを特徴とする請求項1記載の判定装置。
    Figure 0006854486

    ただし、s、oはエンティティであり、rはsとoとの関係であり、
    Figure 0006854486

    は関係rに対するn次元のベクトルであり、
    Figure 0006854486

    は関係rに対する行列であり、
    Figure 0006854486

    はエンティティs、oに対する2d次元ベクトルであり、
    Figure 0006854486

    における
    Figure 0006854486

    は、実正規行列をユニタリ行列を用いてスペクトル分解することにより得られる複素数を対角成分に持つ対角行列であり、
    Figure 0006854486

    は非線形関数であり、
    Figure 0006854486

    は、
    Figure 0006854486

    を含むモデルパラメータである。
  4. エンティティ間の関係を表す複数の事実を記述したラベル付き有向グラフであるナレッジグラフの事実として正しいか否かを判定する判定方法であって、
    入力部が、判定対象の事実の入力を受け付けるステップと、
    判定部が、前記ナレッジグラフの事実として正しいか否かの判定に用いるスコアを計算するためのニューラルネットワークモデルであって、前記関係に対応する3次テンソルに含まれる各行列を、実対称行列又は実正規行列としたニューラルネットワークモデルを用いて、入力された前記事実が、前記ナレッジグラフの事実として正しいか否かを判定するステップと、
    を含む判定方法。
  5. コンピュータを、請求項1乃至3の何れか1項記載の判定装置の各部として機能させるためのプログラム。
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