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JP6866039B2 - 外装交換用クロージャ - Google Patents
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本発明は、既設クロージャの内装部品を取り外してそのまま移設するための外装交換用クロージャに関するものである。
光ケーブル用クロージャにおいて、例えば地中に設置された気密型の既設クロージャの内装部品を架空専用のクロージャに移設したり、回線の増設に伴って既設クロージャの内装部品を新設クロージャに移設する場合がある。
ここで、図8,図9は、特許文献1に記載された先行技術である。この先行技術は、図8に示す既設クロージャの内装部品を、図9に示す新設クロージャに移設する場合のものである。
図8(a)は既設クロージャの平面図、図8(b)は正面図であり、これらの図において、101aは取付基板、102aは余長収容トレイ(融着接続トレイ)、103は光ケーブル、104は光ファイバ芯線、108は端面ゴムパッキン、109はスリーブ、110はケーブル把持具、111はテンションメンバ固定具である。
この既設クロージャの内装部品を図9に示す新設クロージャに移設する場合には、以下のような手順に従う。
図9(a)は新設クロージャの平面図、図9(b)は正面図、図9(c)は側面図であり、図中の余長収容トレイ102aは、図8の既設クロージャから移設されたものである。また、取付基板112a,112bは新設クロージャに予め固定されており、102bは取付基板112bに予め固定されている余長収容トレイである。
内装部品の移設作業としては、まず、図8(a),(b)において、既設クロージャの余長収容トレイ102aを取付基板101aから取り外し、その後にケーブル把持具110やテンションメンバ固定具111と光ケーブル103との固定を解除する。この状態で、光ファイバ芯線104が接続されたままの余長収容トレイ102aと光ケーブル103とをスリーブ109から取り外す。
次に、図9(a)〜(c)に示す新設クロージャにおいて、既設クロージャの余長収容トレイ102a及び光ケーブル103を移設するために、取付基板112a、ケーブル把持具106、テンションメンバ固定具107等を予め固定しておき、既設クロージャの余長収容トレイ102aを取付基板112aに固定すると共に、既設クロージャの光ケーブル103をケーブル把持具106により把持し、テンションメンバをテンションメンバ固定具107に固定する。
その後に、全体を包囲するようにスリーブ121を適宜固定し、密封して移設を完了する。
なお、図9(b)において、122は端面ゴムパッキン、123はシーリングテープである。
次に、図10は、特許文献2に記載された先行技術を示している。この先行技術も、回線を増設するために既設クロージャの内装部品を新設クロージャに移設するものである。
図10において、201aは移設されて来た既設クロージャの余長収容トレイ、202は取付基板、203は光ケーブル、204はケーブル把持具、205は光ファイバ芯線、206はテンションメンバ固定具、207は端面ゴムパッキン、201bは移設先である新設クロージャの余長収容トレイ、210は下スリーブ、211は上スリーブ、212,213は端面ゴムパッキン207の外周面に適合する凹曲面を有するパッキン受け部である。
この先行技術では、余長収容トレイ201aを取付基板202に固定したまま、また、光ケーブル203についてもケーブル把持具204及びテンションメンバ固定具206に固定したままの状態で既設クロージャから取り外し、その全体を移設ユニットとして新設クロージャの下スリーブ210内に収容して固定し、上スリーブ211を被せることにより内装部品の移設を完了している。
特開2005−148486号公報(段落[0029]〜[0036]、図1,図4等) 特許第3765878号公報(段落[0013]〜[0018]、図1等)
図8,図9に示した先行技術では、余長収容トレイ102aを移設するに当たって取付基板101aから取り外す手間が必要であり、作業性が悪いという問題があった。
これに対し、図10に示した先行技術では、移設するべき余長収容トレイ201aを取付基板202から取り外すことなく、また、ケーブル把持具204や光ケーブル203もそのままの状態で新設クロージャに移設することができる。
しかしながら、新設クロージャの光ケーブル導入部は、端面ゴムパッキン207によって外部と隔離されているだけであるため、新設クロージャ内部の水密性が万全ではなかった。また、移設する光ケーブル203の径の相違などによって端面ゴムパッキン207の外形や大きさが異なる場合には、下スリーブ210及び上スリーブ211に予め形成されているパッキン受け部212,213の凹曲面と端面ゴムパッキン207の外周面とが密着せず、新設クロージャ内部の水密性が損なわれるおそれもあった。
そこで、本発明の解決課題は、既設クロージャの内装部品を簡単な作業によって移設することができ、また、既設クロージャに使用されている端面ゴムパッキンの外形等に関わらずクロージャ内部の水密性を高めることができる外装交換用クロージャを提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、ファイバ芯線の融着接続部を含む余長収容トレイと、この余長収容トレイが固定されたトレイ固定基板と、前記ファイバ芯線が内蔵された光ケーブルを把持するケーブル把持具と、テンションメンバ固定具と、前記ケーブル把持具の外側に配置されて前記光ケーブルが挿通される端面ゴムパッキンと、を少なくとも有する内装部品を、既設クロージャから取り外して移設する際の移設先である外装交換用クロージャであって、一対のサイドフレームの間に配置された平板状の取付基板を備えた外装交換用クロージャにおいて、
前記既設クロージャから取り外された前記内装部品が載置されて固定される移設基板と、
前記光ケーブルの挿通方向に沿った長孔を用いて前記移設基板上に仮止めされるストッパーと、を備え、
前記移設基板の上に載置された前記トレイ固定基板の端部を前記ストッパーの側片に当接させて前記トレイ固定基板を前記挿通方向に沿って位置決めして前記ストッパーを前記移設基板に固定し、前記トレイ固定基板を押さえ板により前記移設基板との間に挟み込んで固定すると共に前記移設基板を前記取付基板に一体的に固定することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載した外装交換用クロージャにおいて、前記サイドフレームの内部に、外部から導入される前記光ケーブルが密接して挿通されるグロメットが装着されていることを特徴とする。
本発明によれば、ケーブル芯線の融着接続部を含む余長収容トレイや光ケーブル及び端面ゴムパッキン等をそのままの状態にして、これらとトレイ固定基板、ケーブル把持具、テンションメンバ固定具等からなる既設クロージャの内装部品全体を移設基板に固定し、更に、この移設基板を外装交換用クロージャ側の取付基板に固定することで、既設クロージャの内装部品を外装交換用クロージャに簡単に移設することができる。
また、外装交換用クロージャの内部は、既設クロージャに使用されていた端面ゴムパッキンとグロメットとによって外部と隔離されるため、クロージャ内部の水密性を高めることができる。
本発明の実施形態における移設基板の平面図である。 本発明の実施形態におけるストッパーの説明図である。 本発明の実施形態における押さえ板の斜視図である。 本発明の実施形態を示す全体構成図である。 本発明の実施形態において、既設クロージャの内装部品の平面図(図5(a))、及び、この内装部品を移設した状態の外装交換用クロージャの内部平面図(図5(b))である。 図5(b)の部分拡大図である。 本発明の実施形態におけるグロメットとその使用状態を示す斜視図である。 特許文献1に記載された既設クロージャの説明図である。 特許文献1に記載された新設クロージャの説明図である。 特許文献2におけるクロージャ内装部品の移設状態を示す斜視図である。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
図1〜図3は、この実施形態の外装交換用クロージャに使用される移設金具を示している。
まず、図1は、既設クロージャの内装部品が載置されて固定される移設基板10であり、矩形かつ平板状の基板本体11の両端部近傍には、多数の取付孔12,13が形成されている。
図2は、既設クロージャの内装部品を移設基板10に対して位置決めしつつ固定するためのストッパー20を示しており、図2(a)は斜視図、図2(b)は平面図である。
図2(a),(b)において、ストッパー20は、矩形かつ平板状の基片21と、その両側に立設された側片28a,28bと、基片21の両端部に形成された翼片22,23と、基片21の両端部近傍から基片21に直交するように形成された直交片24,25と、これらの直交片24,25の先端部に階段状に形成された翼片26,27とを備えている。なお、翼片22,23,26,27には長孔22a,23a,26a,27aが形成されている。
また、図3は、矩形かつ平板状の押さえ板30の斜視図であり、その両端部には長孔31及び孔32が形成されている。
移設基板10、ストッパー20及び押さえ板30は何れも金属製であるが、十分な剛性や強度が得られるのであれば、例えば硬質プラスチック製であっても良い。
次に、図4は、この実施形態に係る外装交換用クロージャの全体構成図であり、図4(a)は平面図、図4(b)は正面図、図4(c)は側面図、図4(d)は内部構造図である。
図4(d)では、ストッパー20及び押さえ板30を移設基板10上に配置し、この移設基板30を、外装交換用クロージャの取付基板48に載置した状態を示している。なお、41は取付基板48の両端部に一体的に連結されたサイドフレーム、42は外装交換用クロージャをメッセンジャーワイヤから吊り下げるための吊り金具である。
また、43,44は、押さえ板30により既設クロージャの内装部品を押さえ込んで移設基板10に固定するために選択的に使用される固定片である。
更に、図4(c)において、45,46は外装交換用クロージャに光ケーブルを導入するためにサイドフレーム41の内部に装着されるグロメットであり、1条の光ケーブル用グロメット45または2条の光ケーブル用グロメット46が適宜、選択されて用いられる。なお、47は、一対のサイドフレーム41間の内装部品を覆うように取り付けられるスリーブである。
図5は、この実施形態において、既設クロージャの内装部品の平面図(図5(a))、及び、この内装部品を移設した後の外装交換用クロージャの内部平面図(図5(b))を示している。
図5(a)に示す既設クロージャの内装部品70は、トレイ固定基板71、余長収容トレイ72、ケーブル把持具75、テンションメンバ固定具76、端面ゴムパッキン74、及び光ケーブル73等を備え、これらの全体がスリーブ77によって覆われている。
この内装部品70を移設する際には、スリーブ77を取り外し、ケーブル芯線の融着接続部を含む余長収容トレイ72や光ケーブル73、端面ゴムパッキン74をそのままの状態にして、トレイ固定基板71、余長収容トレイ72、光ケーブル73、端面ゴムパッキン74、ケーブル把持具75、テンションメンバ固定具76等からなる内装部品70の全体を図5(b) の移設基板10に載置し、例えば以下のようにして移設基板10に固定する。
ここで、図6は図5(b) の部分拡大図である。
前述したストッパー20を移設基板10の上に仮止めしておき、図6に示すように、内装部品70のトレイ固定基板71を位置決めしてその端部78をストッパー20の側片28aに当接させ、この状態でストッパー20を移設基板10に固定する。
次に、押さえ板30を、固定片44を介して移設基板10に締め付け、トレイ固定基板71を押さえ板30と移設基板10とにより挟み込むようにしてトレイ固定基板71を移設基板10に固定する。
そして、移設基板10の取付孔12,13を利用して、取付基板48に移設基板10をボルト、ナット締めすることにより、移設基板10を取付基板48に対して一体的に固定すれば良い。
このようにして既設クロージャの内装部品70を外装交換用クロージャ80に移設した後は、吊り金具42を用いてメッセンジャーワイヤに全体を吊り下げ、その後に図5(b)のスリーブ47を被せて締結バンド等により締結すれば、既設クロージャの内装部品70の移設が完了する。
図7は、サイドフレーム41の内部に装着される前述のグロメット45,46(図7(a),(b))とその使用状態(図7(c))を示しており、45a,46aは各グロメット45,46のシール部である。これらのグロメット45,46は、矢印a’,b’方向に開閉可能となっている。
サイドフレーム41は上端部が開閉可能であり、光ケーブル73を挿通したグロメット45,46を、上端部が開放されたサイドフレーム41に装着してから上端部を閉じて固定し、更にスリーブ47を装着することにより、余長収容トレイ72側はグロメット45,46及び端面ゴムパッキン74によって水密性が維持される。
この端面ゴムパッキン74は、前述した特許文献2のようにパッキン受け部212,213を用いずに外装交換用クロージャ80内に配置されているため、外装交換用クロージャ80の内部構造は、端面ゴムパッキン74の外形や大きさに制約されることがない。従って、移設する光ケーブルの径も特に限定されず、各種の径を有する光ケーブルが実装された内装部品を移設することができる。
また、グロメット45,46を用いることにより、スリーブの開閉や光ケーブルの増設の際に従来必要とされていたシーリング材や、光ケーブルの径に合わせた端面ゴムパッキンも不要になる。
更に、サイドフレーム41の底部やスリーブ47の適宜な位置に水抜き用の溝や孔を形成することにより、クロージャ内部に万が一、水が浸入したとしても、これを確実に排水することができる。
なお、外装交換用クロージャのケーブル把持具75の近傍に、シート状のファイバプロテクタ(図示せず)を予め取り付けておき、このファイバプロテクタによって光ケーブル73の周囲を覆うようにすれば、光ケーブル73及びファイバ芯線を保護することができる。
また、内装部品の移設に当たり、必要に応じて余長収容トレイを増加して回線を増設しても良いのは言うまでもない。
本発明は、例えば地中に設置された既設クロージャの内装部品を架空専用のクロージャに移設して使用する場合等に有効である。
10:移設基板
11:基板本体
12,13:取付孔
20:ストッパー
21:基片
22,23,26,27:翼片
22a,23a,26a,27a:長孔
24,25:直交片
28a,28b:側片
30:押さえ板
31:長孔
32:孔
41:サイドフレーム
42:吊り金具
43:44:固定片
45,46:グロメット
45a,46a:シール部
47:スリーブ
48:取付基板
70:既設クロージャの内装部品
71:トレイ固定基板
72:余長収容トレイ
73:光ケーブル
74:端面ゴムパッキン
75:ケーブル把持具
76:テンションメンバ固定具
77:スリーブ
78:端部
80:外装交換用クロージャ

Claims (2)

  1. ファイバ芯線の融着接続部を含む余長収容トレイと、この余長収容トレイが固定されたトレイ固定基板と、前記ファイバ芯線が内蔵された光ケーブルを把持するケーブル把持具と、テンションメンバ固定具と、前記ケーブル把持具の外側に配置されて前記光ケーブルが挿通される端面ゴムパッキンと、を少なくとも有する内装部品を、既設クロージャから取り外して移設する際の移設先である外装交換用クロージャであって、一対のサイドフレームの間に配置された平板状の取付基板を備えた外装交換用クロージャにおいて、
    前記既設クロージャから取り外された前記内装部品が載置されて固定される移設基板と、
    前記光ケーブルの挿通方向に沿った長孔を用いて前記移設基板上に仮止めされるストッパーと、を備え、
    前記移設基板の上に載置された前記トレイ固定基板の端部を前記ストッパーの側片に当接させて前記トレイ固定基板を前記挿通方向に沿って位置決めして前記ストッパーを前記移設基板に固定し、前記トレイ固定基板を押さえ板により前記移設基板との間に挟み込んで固定すると共に前記移設基板を前記取付基板に一体的に固定することを特徴とする外装交換用クロージャ。
  2. 請求項1に記載した外装交換用クロージャにおいて、
    前記サイドフレームの内部に、外部から導入される前記光ケーブルが密接して挿通されるグロメットが装着されていることを特徴とする外装交換用クロージャ。
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