以下、本発明のメダル投入アシスト装置をパチンコホールやゲームセンター等の遊技施設に設備した遊技システムの実施形態について図を参照して説明する。なお、以下、重力方向のことを「下方」、「下側」または「下」といい、反重力方向のことを「上方」、「上側」または「上」という。また、スロットマシン10の正面方向のことを「前方」、「前側」または「前」といい、スロットマシン10の背面方向のことを「後方」、「後側」または「後」という。さらに、スロットマシン10で遊技をする遊技者の右手方向のことを「右側」または「右」といい、同遊技者の左手方向のことを「左側」または「左」という。
本発明のメダル投入アシスト装置の実施形態を図1〜図18に基づいて説明する。まず本実施形態に係るメダル投入アシスト装置15を含む遊技システムの構成例を図1〜図3を参照して説明する。なお、以下、メダル投入アシスト装置15のことをアシスト装置15と表現する。なお、図面表現上の便宜から、図1、図4、図9〜図15においては、傾斜パネル46、分散パネル47および案内パネル48をグレーに着色している。
図1〜図3に示すように、遊技機島1は、主に、腰枠2、上枠3、島柱4により構成されている。遊技機島1には遊技機としての複数のスロットマシン10が背中合わせに列状に設備されており、これらのスロットマシン10が並ぶ遊技機島1の長手方向に島柱4が所定間隔ごとに床面Fに固定されている。島柱4は、上下方向に延びる2本の角パイプまたは角材を中心に構成されており、その下端部4aは、遊技機島1の短手方向両側、つまり背中合せに設置されるスロットマシン10の正面方向に向けて延びるように片仮名の「コ」の字を伏せた形状に形成されている。なお、図2には、島柱4のうち幅方向の半分が表されており、残りの半分が省略されていることに注意されたい。
腰枠2は、縦長矩形状の板厚が厚い板材であり、それぞれの島柱4の下端部4aに固定されるとともにその上端には天板5が取り付けられている。天板5は、遊技機島1の長手方向に架け渡される長板部材であり、この天板5の上にスロットマシン10が設置される。腰枠2は、腰板7に覆われて島柱4の下端部4a等が遊技者側から見えないように構成されている。
上枠3は、例えば、遊技機島1の短手方向の断面形状がL字形状に形成されており、その上下方向部分が島柱4の上端部4bに固定され、また下方部分が天板5に載置されるスロットマシン10の上部を屋根の軒天のように覆っている。この上枠3の下方部分(軒天相当部分)の上側に棚板6が取り付けられている。棚板6も、天板5と同様に遊技機島1の長手方向に架け渡される長板部材である。上枠3の上下方向部分は、背板8に覆われて遊技者側から見えないように構成されている。
このような遊技機島1に設備される複数のスロットマシン10のそれぞれの右側には、メダル貸出機11とアシスト装置15がそれぞれ設けられている。アシスト装置15とそれに隣接するスロットマシン10との間には、間柱9が介在している。間柱9は、例えば、短冊状の長板状であり、メダル貸出機11やアシスト装置15等の台間サンドとスロットマシン10の間の隙間を塞ぐブランクパネルである。
メダル貸出機11は、遊技者が支払う所定金額に対して一定枚数のメダルMをレンタルする貸出機能を備えている。図1には、メダル貸出機11の主な外観を構成する、紙幣挿入口11a、カード挿入口11bおよび払出し口11cが図示されている。なお、本実施形態では、メダル計数機として機能するカウンタユニット30は、アシスト装置15の下方(メダルシュート20内)に内蔵されている(図2参照)。また、図1では、払出し口11cの先端がスロットマシン10の受け皿10aに向けられている。
本実施形態では、棚板6の一部分に開口部6aが形成されている。この開口部6aは、矩形状の角穴であり(図3参照)、棚板6を貫通している。開口部6aには、アシスト装置15のメダルシュート20が取り付けられる。また本実施形態では、棚板6の下側に上枠3も位置している。そのため、この上枠3にも、棚板6の開口部6aと同様の角穴が形成されている。棚板6の上には、遊技者の必要に応じてメダル箱19等が置かれる(図1参照)。なお、図1〜図3には図示されていないが、スロットマシン10の正面には、床面Fに固定された椅子が設備されており、遊技者はこの椅子に座ってスロットマシン10を操作、つまり遊技を行う。
なお、棚板6や上枠3に設けられる開口部6a等の角穴の短手方向長さは、例えば、メダル箱19の短手方向幅と同等またはそれよりも僅かに大きく設定される。これにより、メダル箱19から開口部6aへのメダルMの投入が行い易くなる。開口部6a等の角穴の短手方向長さは、棚板6の短手方向幅未満に設定される。また、これら開口部6a等の角穴の長手方向長さは、最大でも、棚板6の下方に設けられるスロットマシン10の両側の間柱9の離隔距離を超えることはない。隣接するスロットマシン10の棚板6に同様に設けられる開口部6a等との抵触を避けるためである。
アシスト装置15は、メダル貸出機11と間柱9の間に設けられており、メダルシュート20、カウンタユニット30、演出ユニット40およびシャッターユニット60により構成されている。
メダルシュート20は、演出ユニット40よりも上方に位置するホッパー形状の受入口20aを備えており、棚板6の開口部6aに取り付けられている。本実施形態では、メダルシュート20は、その受入口20aの開口形状が開口部6aの矩形よりもひと回り小さい矩形を成すように、4枚のパネルにより構成されている(図2、図3参照)。具体的には、メダルシュート20は、例えば、正面パネル21、背面パネル22、スロープパネル23および垂下パネル24により構成されている。なお、ここでいうホッパー形状とは、中空の角錐台形状のことであるが、他の形状例として中空の円錐台形状であっても良い。
メダルシュート20の受入口20aは、後述する演出ユニット40のメダル入口40aよりも大きな開口面積で開口している。そのため、演出ユニット40に接続されるメダルMの下流側(以下「メダル下流側」という)は、遊技者によりメダルMが投入されるメダルMの上流側(以下「メダル上流側」という)よりも開口面積が小さな矩形状を成す。本実施形態では、このような上流と下流の開口部の大きさの違いをスロープパネル23により吸収可能なホッパー形状にメダルシュート20が構成されている。
即ち、スロープパネル23は、メダル上流側からメダル下流側に向けて下るように傾斜する傾斜面と、この傾斜面からメダル上流側に向けて立ち上がる垂直パネル23aと、傾斜面からメダル下流側に向けて立ち下がる垂下パネルと、により構成されている。これにより、メダルシュート20は、メダル上流側において、受入口20aの開口形状が開口部6aの矩形よりもひと回り小さい矩形を成すとともに、メダル下流側では演出ユニット40のメダル入口40aに接続可能な矩形の開口形状を成すように構成される。なお、メダル上流側は上方であり、メダル下流側は下方である。
カウンタユニット30は、主に、ホッパー部31とカウンタ部33により構成されており、ホッパー部31に入ったメダルMがカウンタ部33によりカウント(計数)されてカウンタユニット30の外部に排出される。本実施形態では、カウンタユニット30の後方に排出部35が設けられており、そこから計数後のメダルMが排出される。
本実施形態では、演出ユニット40の案内パネル48に案内されたメダルMがホッパー部31に入り得るように、カウンタユニット30は案内パネル48の下端空間に収容されている。なお、カウンタ部33がカウントしたメダルMの計数データは、スロットマシン10の上方等に設けられる図略の表示ユニットに出力されてカウント数がそれに表示されたり、また遊技システムのコンピュータに出力されて所定の情報処理に用いられる。
演出ユニット40は、台間サンドとして上枠3から天板5までの間に設けられるアシスト装置15の主要構成部であり、正面パネル41、側面パネル42,43、傾斜パネル46、分散パネル47、案内パネル48により構成されている。これらのうち、正面パネル41と側面パネル42,43が、特許請求の範囲に記載の「通路部」に相当し得るものである。演出ユニット40は、図4にその構成例が図示されているので、ここからは図4も参照しながら説明する。
正面パネル41は、カウンタユニット30が収容される下端空間の境界までを閉塞する短冊状の長板部材であり、例えば、視覚的に無色透明のアクリル板である。正面パネル41は、視覚的に透明であれば、スモークグレー等の有色透明であっても良い。正面パネル41の幅方向(遊技機島1の長手方向)の長さは、例えば、メダルMの直径の2倍よりも大きく設定される。つまり、側面パネル42,43の対向間隔がメダルMの直径Dmの2倍よりも大きくなるように設定される。好ましくは、この正面パネル41の幅方向長さ(側面パネル42,43の対向間隔)を、メダルMの直径Dmの2倍とメダルMの厚さTmの2倍を加えた値(=Dm×2+Tm×2)よりも大きく設定しても良い。これにより、2枚のメダルMが正面パネル41に平行にその径方向に並んだ状態で位置しても、対向する側面パネル42,43の間を通過することができるため、演出ユニット40内におけるメダルMの流れをスムースにすることができる。なお、側面パネル42,43の対向間隔は、メダルMの直径Dmの3倍に設定しても良い。
正面パネル41の下方には、メンテナンスパネル44が設けられている。即ち、正面パネル41の下端から天板5までの間には、短冊状のメンテナンスパネル44が設けられる。このメンテナンスパネル44は、カウンタユニット30が収容される案内パネル48の下方空間の正面側を閉塞する。メンテナンスパネル44には、ロック機構部45が設けられており、施錠時のメンテナンスパネル44の開放を阻止している。このメンテナンスパネル44も、例えば、視覚的に無色透明のアクリル板である。
側面パネル42,43は、上枠3から天板5まで延びるやや幅広の短冊状の長板部材であり、正面パネル41、傾斜パネル46、分散パネル47、案内パネル48を両側から挟み込むように挟持するものである。例えば、正面パネル41と同質のアクリル板である。色は、例えば、無色透明である。側面パネル42,43の奥行方向(前後方向)の長さは、例えば、天板5から僅かにはみ出す程度に設定されている。この長さは、例えば、隣接するメダル貸出機11やスロットマシン10の奥行方向(前後方向)の長さに合わせて設定されたり、下方の空きスペースSに収容され得るアクセサリユニットの奥行方向(前後方向)の長さよりも僅かに大きく設定されたりする。なお、図4には、側面パネル42が表されており側面パネル43が図示されていないが、反対側の側面パネル43も側面パネル42と同様に構成されている。
傾斜パネル46は、演出ユニット40のメダル入口40aから入ったメダルMに対してその自由落下を妨げかつ下方の1箇所にメダルMを集め得る緩衝プレートであり、例えば、視覚的に無色透明のアクリル板により構成されている。本実施形態では、同形状のものを2枚1組みで使用している。2枚の傾斜パネル46は、特許請求の範囲に記載の「緩衝部」に相当し得るものである。これらの傾斜パネル46には、後述するように、メダルMに不規則な動きや振る舞いをさせる役割のほかに、シャッターユニット60のスライドパネル61と協働して演出ユニット40内にメダルMを停留させる役割もある。これらの傾斜パネル46は、その幅方向(遊技機島1の長手方向)の長さが正面パネル41と同様に設定されている短冊状の長板部材である。これらは、いずれも前述したように側面パネル42,43により挟持されるように側面パネル42,43に固定されている(図4(A),(B)参照)。
本実施形態では、2枚の傾斜パネル46は、側面パネル42,43の奥行方向(前後方向)の両端から、同方向のほぼ中央かつ下方(メダルMの落下方向)に向けて傾斜している。即ち、メダルMの落下方向(メダル上流側からメダル下流側)に向かって片仮名の「ハ」の字形状を形成するように、2枚の傾斜パネル46が位置している。本実施形態では、このように下方に向けてハ字形状に配置される2枚の傾斜パネル46は、演出ユニット40の上方から下方(メダル上流側からメダル下流側)に向けて、ほぼ等間隔で4箇所に設けられている。
2枚の傾斜パネル46の先端同士が向き合う位置は、演出ユニット40の奥行方向(前後方向)のほぼ中央に設定されている。そのため、演出ユニット40内を落下するメダルMは、2枚の傾斜パネル46によって演出ユニット40内のほぼ中央に集められた後、傾斜パネル46の先端同士が対向する先端対向隙間(排出口)49から下方に排出される。この先端対向隙間49の間隔Daは、例えば、メダルMの直径の2倍よりも大きく設定される。
好ましくは、先端対向隙間49の間隔Daは、メダルMの直径Dmの2倍にメダルMの厚さTmの2倍を加えた値(=Dm×2+Tm×2)に設定される。これにより、2枚のメダルMが側面パネル42,43に平行にその径方向に並んだ状態で位置してもこの間隔Daを通過することができるため、傾斜パネル46よりもメダル下流側へのメダルMの流れをスムースにすることができる。なお、この間隔Daは、メダルMの直径Dmの3倍に設定しても良い。
これに対して、「へ」の字形状に形成される分散パネル47は、その頂部が上方(メダル上流側)に向くように、2枚の傾斜パネル46の先端対向隙間(排出口)49の下方部分に設けられる。即ち、分散パネル47は、ハ字形状に配置される2枚の傾斜パネル46の直下に位置して、演出ユニット40の奥行方向(前後方向)のほぼ中央に集められたメダルMを同奥行方向(前後方向)に二分するようにメダルMの落下方向を制御する。この分散パネル47も、演出ユニット40の上方から下方(メダル上流側からメダル下流側)に向けて、ほぼ等間隔で4箇所に設けられている。
なお、案内パネル48の上方に設けられる分散パネル47は、カウンタユニット30の上方(メダル上流側)に位置して、演出ユニット40の奥行き方向ほぼ中央に集められたメダルMを同方向両側に二分するようにメダルMの落下方向を制御する。これにより、案内パネル48とともにカウンタユニット30のホッパー部31にメダルMを案内し易くしている。
本実施形態では、2枚の傾斜パネル46と分散パネル47の組み合わせを演出ユニット40の上方から下方に向けて4セット備えている。そして、メダル下流側の最下部に傾斜パネル46とほぼ同様に構成される案内パネル48を備えている。即ち、メダルMの落下方向(メダル上流側からメダル下流側)に向かって片仮名の「ハ」の字形状を形成するように、2枚の案内パネル48が位置している。
この2枚の案内パネル48の先端対向隙間49は、これらの下方に位置するカウンタユニット30のホッパー部31の入口開口幅よりも小さく設定されている。これにより、前述の分散パネル47と連携してホッパー部31内にメダルMが入り易くしている。
なお、傾斜パネル46、分散パネル47および案内パネル48の傾斜角度は、メダルMが傾斜パネル46を転がり落ちたり滑り落ちたりすることによって、メダルMが60のスライドパネル61a〜61e、カウンタユニット30やそのホッパー部31を破損しない値に設定される。また、後述するシャッターユニット60で意図的にメダルMを停留させる場合を除いて、傾斜パネル46、分散パネル47および案内パネル48の途中においてメダルMが停滞したりメダル詰まりを起こしたりしない程度の角度や、カウンタユニット30に対して良好にメダルMが排出され得るカウンタユニット30への突入速度の範囲内にメダルMの滑落速度が収まる程度の角度に、傾斜パネル46、分散パネル47や案内パネル48の傾斜角度が設定される。これらは、個別具体的な実験やコンピュータシミュレーションの結果に基づいて設定される。
このように演出ユニット40のメダル入口40aから投入される複数のメダルMは、2枚の傾斜パネル46により集めらたり分散パネル47により分散されたり、またその下方の2枚の傾斜パネル46により集めらたり分散パネル47により分散されたりというように、集中と分散を4回繰り返しながら下方に落下する。そのため、例えば、メダルMが傾斜パネル46や分散パネル47の傾斜面を転がり落ちたり滑り落ちたりしながら集中と分散を繰り返すメダルMの落下態様によって、遊技者は視覚的に興ずることが可能になる。
演出ユニット40がこのように構成されることによって、メダル入口40aから入ったメダルMは、傾斜パネル46や分散パネル47を滑落等した後、案内パネル48により案内されて、前述したカウンタユニット30のホッパー部31に入る。これにより、メダルMは、カウンタ部33に計数されて外部に排出される。
シャッターユニット60は、スライドパネル61a〜61e、フレーム62、ガイドレール63、モーターユニット65a〜65e、制御ユニット70、スイッチ81、メダルセンサー82a〜82h、満杯LED83、エラーLED85等により構成されている。シャッターユニット60は、図5および図6にもその構成例が図示されているので、ここからはこれらの図も参照して説明する。
図4および図5に示すように、シャッターユニット60は、前述した傾斜パネル46の先端対向隙間49をスライドパネル61a〜61eにより閉鎖したり開放したりする機能を有するものである。本実施形態では、先端対向隙間49の直下またはその下方近傍にスライドパネル61a〜61eの一部が存在するようにスライドパネル61a〜61eを移動させてメダルMが先端対向隙間49を通過することを阻止する。本実施形態では、シャッターユニット60の一部は、演出ユニット40の後方に取り付けられるケース69内に収容されている。
即ち、矩形状の枠体を成すフレーム62の後端部と、このフレーム62の短手方向両側に取り付けられる2本のガイドレール63の後端部と、モーターユニット65a〜65eとがケース69内に収容されている。これに対し、フレーム62およびガイドレール63の前端部は、演出ユニット40の側面パネル42,43に固定されて、スライドパネル61a〜61eの移動を案内可能にしている。
本実施形態では、傾斜パネル46や案内パネル48の先端対向隙間49をスライドパネル61a〜61eにより閉鎖可能にフレーム62、ガイドレール63、モーターユニット65a等が、それぞれの先端対向隙間49に対応して設けられている。つまり、4箇所に設けられる傾斜パネル46の先端対向隙間49や案内パネル48の先端対向隙間49を、5枚のスライドパネル61a〜61eによってそれぞれ閉鎖可能および開放可能に構成されている(図5(A)は開放状態、図5(B)は閉鎖状態)。
スライドパネル61a〜61eは、傾斜パネル46の短手方向幅よりも僅かに小さく(狭く)かつ設定された短冊状の長板部材である。傾斜パネル46と同様に、例えば、視覚的に無色透明のアクリル板により構成されている。アクリル板よりも機械的強度を高めるためには、例えば、アルミニウム板で構成しても良い。なお、図5においては、スライドパネル61a〜61eの範囲を明確にするため、スライドパネル61a〜61eの部分をグレーに着色していることに注意されたい。また、先端対向隙間49の範囲も明確にする必要から、同図ではこの範囲にクロスハッチングを描いている。
スライドパネル61a〜61eは、その長手方向長さが、次のように設定されている。例えば、正面パネル41に向けて移動したスライドパネル61aの先端が正面パネル41側に取り付けられている傾斜パネル46の下方に重なり、かつ、スライドパネル61aの後端がケース69側に取り付けられている傾斜パネル46の下方に重なり得る長さであって、モーターユニット65aがスライドパネル61aを前進および後退させ得る長さに設定されている。スライドパネル61b〜61eについても同様にこのような長さに設定されている。
スライドパネル61a〜61eの前進および後退は、例えば、スライドパネル61a〜61eに設けられるラックギヤと、モータに取り付けられて回転するピニオンギアとを組み合わせた機構(ラック・アンド・ピニオン)をモーターユニット65a〜65eに設けることにより実現可能である。磁石を用いたリニアモータをモーターユニット65a〜65e内に設けてスライドパネル61a〜61eを突出させたり退避(収容)させたりしても良い。なお、モーターユニット65a〜65eは、制御ユニット70によりその駆動が制御される。そのため、モーターユニット65a〜65eと制御ユニット70は、図略の電気配線によりに制御可能に接続されている。
ケース69には、メダルMの存在を検出可能なメダルセンサー82も設けられている。本実施形態では、演出ユニット40の上下方向に4箇所に位置する2枚の傾斜パネル46および2枚の案内パネル48のそれぞれの間において、上下方向に異なった位置にメダルセンサー82が2個ずつ、合計8個のメダルセンサー82a〜82hが設けられている。メダルセンサー82a〜82hは、例えば、磁気の変化や赤外線の反射等を検出することによってメダルMが当該センサーの前方付近を通過したことを検出可能な検知手段(ホール素子、反射型赤外線センサ等)が挙げられる。これらのメダルセンサー82a〜82hは、図略の電気配線により制御ユニット70に接続されており、センサ信号を制御ユニット70に出力可能に構成されている。
即ち、最上部に位置する2枚の傾斜パネル46とその直下(上から2番目)に位置する2枚の傾斜パネル46との間には、メダルセンサー82h,82gが設けられている(上方にメダルセンサー82h、下方にメダルセンサー82g)。また、当該上から2番目に位置する2枚の傾斜パネル46と、その直下(上から3番目)に位置する2枚の傾斜パネル46との間には、メダルセンサー82f,82eが設けられている(上方にメダルセンサー82f、下方にメダルセンサー82e)。さらに、当該上から3番目に位置する2枚の傾斜パネル46と、最下部に位置する2枚の傾斜パネル46との間には、メダルセンサー82d,82cが設けられている(上方にメダルセンサー82d、下方にメダルセンサー82c)。そして、この最下部に位置する2枚の傾斜パネル46とその下方の2枚の案内パネル48との間には、メダルセンサー82b,82aが設けられている(上方にメダルセンサー82b、下方にメダルセンサー82a)。
なお、図4には、後述する満杯LED83やエラーLED85が図示されている。これらのLEDは、視覚的に無色透明のアクリル板である側面パネル42,43を導光板として利用する。即ち、これらのLED83,85から出射される光を側面パネル42,43の後側端面から入射させることによって、側面パネル42,43の前側端面をLED83,85の出射光で光らせる。
これにより、例えば、満杯LED83が経時的に7色を繰り返し発光(例えば、赤→橙→黄→緑→青→藍→紫→赤→橙…)すると、側面パネル42,43の前側端面が線状に時間的に変化するレインボーカラーで光る。また、エラーLED85が赤色の点灯と消灯を繰り返すことにより、メンテナンスパネル44付近の側面パネル42,43の前側端面が赤い線状に点滅する。
図6に示すように、制御ユニット70は、MPU71、メモリ72、システムバス73、入出力インターフェース74、A/Dコンバーター75、モータードライバー76、LEDドライバー77等により構成されている。制御ユニット70は、例えば、シャッターユニット60のケース69内の下方に収容されている。そのため、図1および図3では、隠れて見えないことから、図示されていない。
MPU71は、前述のモーターユニット65a〜65eを制御する演算処理装置である。MPU71は、システムバス73を介して、メモリ72、入出力インタフェース74等と接続されており、メモリ72に記憶されている制御プログラムを実行する。これにより、例えば、モーターユニット65a〜65eを駆動しスライドパネル61a〜61eを移動させて前述の先端対向隙間49を閉鎖状態や開放状態にする。
メモリ72は、MPU71が使用する主記憶空間を構成する半導体記憶装置であり、例えば、プログラム領域を担うROMとワーク領域やデータ領域に割り当てられるRAMとにより構成されている。ROMには、モーターユニット65a〜65eを駆動する制御プログラム等が格納されている。ROMにはEEPROMやフラッシュメモリが含まれる。
入出力インタフェース74は、A/Dコンバーター75、モータードライバー76やLEDドライバー77等とMPU71またはメモリ72との間で、シリアルやパラレル通信によりデータのやり取りを仲介するインタフェース装置である。遊技者等が触れたり押したりするスイッチ81のオンオフ情報もこの入出力インターフェース74を介してMPU71に入力される。このスイッチ81は、例えば、タッチタイプまたはプッシュタイプのスイッチであり、演出ユニット40内に蓄積されたメダルMを排出してカウンタユニット30に計数させる必要がある場合に遊技者等によりオンにされる。
A/Dコンバーター75は、メダルセンサー82a〜82hから入力されるアナログ値のセンサ信号を所定ビット数のディジタル値に変換するデータ変換装置である。所定ビット数は、MPU71の演算単位やメモリ72の情報記憶単位により情報処理を行い易いサイズに決定される。
モータードライバー76は、MPU71から出力されるモーターの制御コマンドを受けてモーターユニット65a〜65eを駆動するために必要な制御情報に変換して出力するためのモーター駆動装置である。例えば、モーターユニット65a〜65eがステッピングモータを有する場合には、それに適したパルス信号が生成されてモーターユニット65a〜65eに出力される。
LEDドライバー77は、MPU71から出力されるLEDの制御コマンドを受けて満杯LED83やエラーLED85を点灯するために必要な制御情報に変換して出力するためのLED駆動装置である。例えば、発光させるLEDがカラー仕様である場合には、発光色に応じて組み合わせたRGBの点灯信号を生成して、満杯LED83やエラーLED85に同点灯信号を出力する。
このように構成されるアシスト装置15は、制御ユニット70によりシャッターユニット60を次のように制御する。ここからは、図7〜図15を参照して説明する。図7には、シャッターユニット60の制御ユニット70により実行される制御処理(制御プログラム)の流れを表したフローチャートが図示されている。この処理は、メモリ72に格納されている制御プログラムをMPU71が実行することにより実現される。この処理を開始するタイミングは、例えば、アシスト装置15の電源が投入された直後等である。
図7に示すように、当該制御処理では、まずステップS101により所定の初期化処理が行われた後、ステップS103によりセンサーデータ取得処理が行われる。初期化処理(S101)では、例えば、メモリ72のワーク領域や所定のフラグ情報等がクリアされる。センサーデータ取得処理(S103)では、メダルセンサー82a〜82hから入力されるセンサ信号に基づくセンサ情報、つまりメダルMを検出(オン)したか否(オフ)かの二値(オンオフ)情報を取得する。
次のステップS105では、メダルセンサー82a〜82hのオンオフ情報に基づいてメダルセンサー82a〜82hのすべてのセンサ情報がオフであるか否か、つまりメダルMを検出していないかを判定する。即ち、アシスト装置15の電源が投入された直後においては、通常、演出ユニット40内にはメダルMが存在しないことから、メダルセンサー82a〜82hのすべてのセンサ情報はオフになる。そのため、このステップS105による判定処理の結果、メダルセンサー82a〜82hのセンサ情報のうち、1つでもオン状態になっているものがある場合には(S105;No)、ステップS106に移行してエラーLED85を点灯させる処理を行う。これにより、例えば、エラーLED85が赤色の点灯と消灯を繰り返すことにより、メンテナンスパネル44付近の側面パネル42,43の前側端面が赤い線状に点滅する。そのため、遊技施設の係員は、アシスト装置15に故障等が発生していることを認識することが可能になる。
これに対して、メダルセンサー82a〜82hのセンサ情報がすべてオフ状態である場合には(S105;Yes)、次のステップS107により最下部のシャッター(以下「シャッターA」という)を閉じる、シャッターA閉鎖処理が行われる。即ち、演出ユニット40の一番下側に位置する案内パネル48の先端対向隙間49(正確にはその下方(以下同じ))をスライドパネル61aにより閉鎖することで、メダルシュート20から投入されたメダルMがカウンタユニット30のホッパー部31に入らないように演出ユニット40の最下部の先端対向隙間49を閉じる。これにより、例えば、メダルシュート20の受入口20aからメダルMが投入されると、図9に示すように、当該メダルMは、傾斜パネル46や分散パネル47の傾斜面を転がり落ちたり滑り落ちたりしながら落下してスライドパネル61aにより閉鎖されている案内パネル48の付近に停留する。この状態においては、メダルMは、スライドパネル61aよりも上方かつスライドパネル61bよりも下方の演出ユニット40内の空間に蓄積される。
続くステップS109では、再度、センサーデータ取得処理が行われる。この状態においては、遊技者がメダルMをメダルシュート20に投入する可能性があるため、その有無、即ちメダルMを検出(オン)したか否(オフ)かの二値(オンオフ)情報をこのステップS109により検出する。そして、次のステップS111において、メダルセンサー82a〜82hのオンオフ情報に基づいてメダルセンサー82a〜82hのセンサ情報のうち、1つだけオンであるか否かを判定する。8個のメダルセンサー82a〜82hのうち1つだけオンである場合は、例えば、スライドパネル61aが閉鎖している案内パネル48に付近にメダルMが存在する場合(メダルセンサー82aがオン)か、または演出ユニット40内を落下している最中(移動中)のメダルMをメダルセンサー82b〜82hが検出した場合である蓋然性が高い。そのため、これらの場合には(S111;Yes)、再びステップS109によりセンサーデータ取得処理を行う。
これに対して、1つだけオンでない場合、つまり2つ以上のメダルセンサー82a〜82hがオン状態にある場合には(S111;No)、例えば、遊技者により投入されたメダルMの蓄積量が増加してメダルセンサー82a,82bがオンになっている可能性がある(図9参照)。そのため、このような場合には、ステップS113に移行してシャッター閉鎖処理を行う。シャッター閉鎖処理のフローチャートは、図8(A)に図示されているため、ここからは図8(A)を参照しながら説明する。
図8(A)に示すように、シャッター閉鎖処理では、ステップS201によるセンサー状態の判定処理から始まる。この処理では、各メダルセンサー82a〜82hのオンオフ状態に基づいて分岐先(S203,S205,S207,S209)を決定する。例えば、メダルセンサー82a,82bがオン状態であり、メダルセンサー82c〜82hがオフ状態である場合には、前述の図9に示す状態にある。そのため、このような場合には、ステップS203に処理を移行し、シャッターAの直上のシャッター(以下「シャッターB」という)、即ちスライドパネル61bにより傾斜パネル46の先端対向隙間49を閉鎖する、シャッターB閉鎖処理が行われる。
また、例えば、メダルセンサー82a〜82dがオン状態であり、メダルセンサー82e〜82hがオフ状態である場合には、図10に示す状態にある。そのため、このような場合には、ステップS205に処理を移行し、シャッターBの直上のシャッター(以下「シャッターC」という)、即ちスライドパネル61cにより傾斜パネル46の先端対向隙間49を閉鎖する、シャッターC閉鎖処理が行われる。
さらに、例えば、メダルセンサー82a〜82fがオン状態であり、メダルセンサー82g,82hがオフ状態である場合には、図示されていないが、スライドパネル61aにより閉鎖されている傾斜パネル46とその上方の傾斜パネル46との間の空間にメダルMが蓄積されている状態にある。そのため、このような場合には、ステップS207に処理を移行し、シャッターCの直上のシャッター(以下「シャッターD」という)、即ちスライドパネル61dにより傾斜パネル46の先端対向隙間49を閉鎖する、シャッターD閉鎖処理が行われる。
さらにまた、例えば、メダルセンサー82a〜82hがオン状態、つまりすべてのメダルセンサー82a〜82hがオン状態である場合には、図11に示す状態にある。そのため、このような場合には、ステップS209に処理を移行し、シャッターDの直上のシャッター(以下「シャッターE」という)、即ちスライドパネル61eにより傾斜パネル46の先端対向隙間49を閉鎖する、シャッターE閉鎖処理が行われる。これにより、図12に示すように、すべてのスライドパネル61a〜61eが閉じられる。
このステップS209のシャッターE閉鎖処理が終了すると、メダル入口40aと最上部の傾斜パネル46の下方空間(演出ユニット40内の空間)との連通がスライドパネル61eにより遮断される。そのため、メダルMを、それ以上、最上部の傾斜パネル46の下方空間内に入れることができなくなる(満杯になる)ので、続くステップS211により満杯フラグをオンに設定する処理(満杯フラグオン)が行われる。
ステップS113のシャッター閉鎖処理が終了すると、図7に示す制御処理に戻り、ステップS115の満杯フラグ判定処理が行われる。この処理は、前述のステップS211により満杯フラグがオンに設定されているか否かを判定するものである。即ち、演出ユニット40内にメダルMを入れることができなくなっている(満杯になっている)か否かを判定する。そして、満杯フラグがオンに設定されている場合には(S115;Yes)、続くステップS117により満杯LED83を点灯させる処理が行われる。これにより、前述したように、例えば、満杯LED83が経時的に7色を繰り返し発光(例えば、赤→橙→黄→緑→青→藍→紫→赤→橙…)すると、側面パネル42,43の前側端面が線状に時間的に変化するレインボーカラーで光る。遊技者は、側面パネル42,43がレインボーカラーで線状に光るその発光色を見て、演出ユニット40内のメダルMが満杯になったことを認識することが可能になる。
一方、満杯フラグがオンに設定されていない場合には(S115;No)、続くステップS117をスキップしてステップS119に処理を移行する。ステップS119では、スイッチ81のスイッチ情報を取得する処理が行われ、それに続くステップS121によりスイッチ81がオン状態にあるか否かを判定する処理が行われる。即ち、遊技者がスイッチ81にタッチしたり押したりした場合には(S121;Yes)、次のステップS123によるシャッター開放処理が行われる。これに対して、スイッチ81がオン状態にされていない場合には(S121;No)、再びステップS109によりセンサーデータ取得処理を行う。
シャッター開放処理のフローチャートは、図8(B)に図示されているため、ここからは図8(B)を参照しながら説明する。図8(B)に示すように、シャッター開放処理では、ステップS301によるセンサー状態の判定処理から始まる。この処理では、各メダルセンサー82a〜82hのオンオフ状態に基づいて分岐先(S303,S305,S307,S309)を決定する。例えば、メダルセンサー82a〜82hのすべてがオン状態である場合には、前述の図12に示す状態にある。そのため、このような場合には、ステップS303に処理を移行し、シャッターA、即ちスライドパネル61aを開いて案内パネル48の先端対向隙間49を開放する、シャッターA開放処理が行われる。これにより、カウンタユニット30によるメダルMの計数が可能になる。
また、例えば、メダルセンサー82c〜82hがオン状態であり、メダルセンサー82a,82bがオフ状態である場合には、図13に示す状態が進んでスライドパネル61bが閉鎖する傾斜パネル46の下方空間にメダルMが存在しない状態にある。そのため、このような場合には、ステップS305に処理を移行し、シャッターB、即ちスライドパネル61b開いて傾斜パネル46の先端対向隙間49を開放する、シャッターB開放処理が行われる。なお、メダルM’は、計数処理後にカウンタユニット30から排出されたものである。図14および図15においても同じ。
さらに、例えば、メダルセンサー82e〜82hがオン状態であり、メダルセンサー82a〜82dがオフ状態である場合には、図14に示す状態が進んでスライドパネル61cが閉鎖する傾斜パネル46の下方空間にメダルMが存在しない状態にある。そのため、このような場合には、ステップS307に処理を移行し、シャッターC、即ちスライドパネル61c開いて傾斜パネル46の先端対向隙間49を開放する、シャッターC開放処理が行われる。
さらにまた、例えば、メダルセンサー82g,82hがオン状態であり、メダルセンサー82a〜82fがオフ状態である場合には、図示されていないが、スライドパネル61dにより閉鎖されている傾斜パネル46の下方空間にメダルMが存在しない状態にある。そのため、このような場合には、ステップS309に処理を移行し、シャッターD、即ちスライドパネル61d開いて傾斜パネル46の先端対向隙間49を開放する、シャッターD開放処理が行われる(図15参照)。
このステップS309のシャッターD開放処理が終了すると、メダル入口40aと最上部の傾斜パネル46の下方空間(演出ユニット40内の空間)内に存在したメダルMがすべてカウンタユニット30に入り、演出ユニット40内の空間内にはメダルMが存在しなくなる。そのため、演出ユニット40内のメダルMはすべて排出されて空になるので、続くステップS311により満杯フラグをオフに設定する処理(満杯フラグオフ)が行われる。
ステップS123のシャッター開放処理が終了すると、図7に示す制御処理に戻り、ステップS125の満杯フラグ判定処理が行われる。この処理は、前述のステップS311により満杯フラグがオフに設定されているか否かを判定するものである。即ち、演出ユニット40内のメダルMがすべて排出されている(空になっている)か否かを判定する。そして、満杯フラグがオフに設定されている場合には(S125;Yes)、続くステップS127によりシャッターE開放処理が行われる。即ち、演出ユニット40内が空になっている場合には、最上部のシャッター、つまりスライドパネル61eを開いて、アシスト装置15を最初の状態(図2参照)に戻す処理が行われて、本制御処理を終える。
なお、ステップS121によりスイッチ81がオン状態にあるか否かを判定し、スイッチ81がオン状態にある場合に(S121;Yes)、ステップS123によるシャッター開放処理に移行したが、演出ユニット40の最上部に位置するメダルセンサー82hがオン状態に移行したら、スイッチ81のオンオフにかかわらず、強制的にシャッター開放処理(S123)に移行するように上記の制御処理の構成を変更しても良い。これにより、遊技者は演出ユニット40内のメダルMが満杯になったか否かを意識することなく、カウンタユニット30にメダルMの計数処理を自動的に行わせることが可能になる。
以上説明したように本実施形態のアシスト装置15によると、シャッターユニット60のスライドパネル61a〜61eにより2枚の傾斜パネル46の先端対向隙間49が閉鎖されることによって、メダル入口40aに投入されたメダルMは傾斜パネル46の先端対向隙間49から下方に排出されることがない。そのため、投入されたメダルMは、先端対向隙間49の上方に停留してやがて傾斜パネル46の上方に溜まる。演出ユニット40の正面パネル41、側面パネル42,43は、一部または全部が透明部材で構成されるため、傾斜パネル46の上方に溜まったメダルMの量(枚数相当)が、投入した遊技者のメダルMの獲得量として視覚的に認識可能に現される。したがって、遊技者は、メダル箱19を使用しなくても、メダルMの獲得量を他の遊技者等に視覚的に誇示することができる。
また、演出ユニット40の透明部材の部分は、その少なくとも一部において傾斜パネル46がメダルMの自由落下を妨げる。そのため、メダル入口40aに投入されたメダルMは、透明部材の部分を通過する際に傾斜パネル46,分散パネル47等により不規則な動きをしながら演出ユニット40内を落下し、その様子が遊技者から見える。これにより、遊技者に対して、不規則にメダルMが落下する様子を演出ユニット40の透明部材の部分から見せられる。したがって、メダルMの計数に際して遊技者が視覚的に興ずることができる。
なお、上述したアシスト装置15は、その改変例として、様々な構成例が考えられる。ここで、アシスト装置15の演出ユニット40の他の構成例を図16〜図18に基づいて説明する。なお、これらの図において、前述したアシスト装置15の演出ユニット40と実質的に同一の構成部分には、同一の符号を付して説明を省略する。
図16に示すように、改変例1のアシスト装置15xの演出ユニット140xは、緩衝部として、前述の演出ユニット40の分散パネル47に代えて、演出ユニット140xの側面パネル42,43の内壁からメダルMの落下空間に向けて突出するポール51を設けている。ポール51を複数本設ける場合には、例えば、前述のDaと同様の間隔で等間隔に立設される。この間隔は、メダルMの直径Dmの3倍に設定しても良い。
このようにアシスト装置15xの演出ユニット140xを構成することによって、メダル入口40aから入ったメダルMは、その表裏が反転したり落下方向が不規則に変化したりするような演出態様で下方に落ちる。これにより、前述の演出ユニット40がメダルMが傾斜パネル46の傾斜面を転がり落ちたり滑り落ちたりするような演出態様で下方に落ちるのに対して、それとは全く異なる演出態様でメダルMがメダル下方に落ちる。したがって、様々な落下態様により遊技者が視覚的に興ずることができる。なお、これらのポール51も、メダルMの落下速度を低下させて、前述したシャッターユニット60のスライドパネル61a〜61e等の破損を防ぐ役割を担う。
図17に示すように、改変例2のアシスト装置15yの演出ユニット140yは、緩衝部として、前述の演出ユニット40の分散パネル47に代えて、演出ユニット140yの側面パネル42,43の内壁に固定された支軸54を中心にメダルMの落下方向側に傾くシーソー53を複数箇所に設けている。シーソー53は、プレート部53aと軸受部53bにより構成されている。プレート部53aの下面の長手方向中央に支軸54を受け得る軸受部53bが取り付けられている。なお、シーソー53の傾きを所定量で制限するため、シーソー53の下方両側にストッパ55がそれぞれ設けられている。
このようにアシスト装置15yの演出ユニット140yを構成することによって、メダル入口40aから入ったメダルMは、シーソー53を動作させながら落下するため、メダルMの落下がシーソー53を動作させて様々な演出をする。例えば、シーソー53に触れるメダルMの位置や枚数に従った傾きによる複数のシーソー53の演出態様が遊技者に対して視覚的な楽しさや面白さを提供する。したがって、複数のシーソー53の動作による演出により遊技者が視覚的に興ずることができる。なお、これらのシーソー53も、メダルMの落下速度を低下させてシャッターユニット60のスライドパネル61a〜61e等の破損を防ぐ役割を担う。
図18に示すように、改変例3のアシスト装置15zの演出ユニット140zは、緩衝部として、前述の演出ユニット40の分散パネル47に代えて、演出ユニット140zの側面パネル42,43の内壁に固定された支軸56を中心に回転する風車55を設けている。風車55は、円盤部55aと羽部55bにより構成されている。円盤部55aには、複数(例えば4枚)の羽部55bが支軸56を通る孔を中心に放射線状に立設されている。
このようにアシスト装置15zの演出ユニット140zを構成することによって、メダル入口40aから入ったメダルMは、風車55を回転させながら落下するため、メダルMの落下が風車55を回転させて様々な演出をする。例えば、風車55に触れるメダルMの位置に従った時計回り方向や反時計回り方向の回転による風車55の演出態様が遊技者に対して視覚的な楽しさや面白さを提供する。したがって、複数の風車55の回転による演出により遊技者が視覚的に興ずることができる。なお、これらの風車55も、メダルMの落下速度を低下させてシャッターユニット60のスライドパネル61a〜61e等の破損を防ぐ役割を担う。
なお、前述した演出ユニット40の傾斜パネル46、演出ユニット140xのポール51、演出ユニット140yのシーソー53および演出ユニット140zの風車55を様々に組み合わせて設けても良い。これにより、メダルMは、傾斜パネル46、ポール51、シーソー53や風車55による種々の演出態様を振る舞うので、さらに様々な落下態様により遊技者が視覚的に興ずることができる。
また、上述した本実施形態では、演出ユニット40の上下方向に4箇所に位置する2枚の傾斜パネル46および2枚の案内パネル48のそれぞれの間において、上下方向に異なった位置にメダルセンサー82が2個ずつ、合計8個のメダルセンサー82a〜82hを設けたが、このようなメダルセンサー82a等を上下方向に異なった位置に3個以上設ける構成を採っても良い。これにより、メダルセンサー82a等によるメダルMの検出精度を高めることが可能になる。
また、上述した本実施形態では、傾斜面を有する傾斜部として、傾斜パネル46を用いたが、このような板状部材に限られない。傾斜面を有する傾斜部であれば、例えば、三角柱形状や台形状を有するブロック状の部材でも良い。これにより、機械的な強度を高めることが可能になる。
また、上述した本実施形態では、傾斜パネル46や案内パネル48のそれぞれについてシャッターユニット60を設けたが、最下部に位置する案内パネル48についてだけシャッターユニット60を設けてその先端対向隙間49を閉鎖状態や開放状態にするように構成しても良い。これにより、シャッターユニット60の必要数が減るのでコストを低減することができ、また構成を簡素にすることができる。また、傾斜パネル46の数を減らしたり増やしたりしても良い。また、傾斜パネル46を廃止して、案内パネルだけにしても良い。
また、上述した本実施形態では、傾斜パネル46を片仮名の「ハ」字を上下逆にした形状を成すように構成したが、下方にメダルMを集め得る形状であれば、ローマ字の「U」字、「V」字、「W」字や「Y」字の形状を成すように傾斜パネルを構成しても良い。下方でメダルMが集まる部分は、1箇所に限らず複数箇所でも良い。「U」字形状の場合には、その字形の屈曲部先端に先端対向隙間49に相当する隙間が形成される。また「V」字形状の場合には、その字形の屈折部先端に先端対向隙間49に相当する隙間が形成される。さらに「W」字形状の場合には、その字形の2箇所に存在する屈折部先端に先端対向隙間49に相当する隙間がそれぞれ形成される。さらにまた「Y」字形状の場合には、傾斜のない縦方向部分については傾斜パネルの一部が垂下状に形成されてその下端部先端に先端対向隙間49に相当する隙間が形成される。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、上述した具体例を様々に変形または変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。さらに、本明細書または図面に例示した技術は、複数の目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つ。なお、[符号の説明]の欄における括弧内の記載は、上述した各実施形態で用いた用語と、特許請求の範囲に記載の用語との対応関係を明示し得るものである。